IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧

特開2024-173300画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム
<>
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図1
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図2
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図3
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図4
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図5
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図6
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図7
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図8
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図9
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図10
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図11
  • 特開-画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173300
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】画像形成装置、提供システム、提供方法、および提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091628
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮川 直樹
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】メンテナンスを行う作業者の不便を抑制するとともに、メンテナンス情報を取得できる作業者が限定されることを抑制する。
【解決手段】画像形成装置100は、画像形成装置100の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する特定部と、対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する表示部とを備える。アクセス情報は、画像形成装置100とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
前記画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する特定部と、
前記対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する表示部とを備え、
前記アクセス情報は、前記画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である、画像形成装置。
【請求項2】
前記メンテナンス情報は、1以上のサブ情報を含み、
前記アクセス情報は、前記1以上のサブ情報の各々に対応する2次元コードを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記2次元コードは、前記メンテナンス情報のうち前記2次元コードに対応するサブ情報が掲載されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示す、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記1以上のサブ情報は、複数のサブ情報を含み、
前記複数のサブ情報は、文書形式のサブ情報と、動画形式のサブ情報とを含む、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記ウェブページの閲覧を促す通知をさらに表示する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置は、スピーカーをさらに備え、
前記スピーカーは、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記通知が表示されるときに警告音を発する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記通知が表示される画面の明るさを調整する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成装置は、印刷部をさらに備え、
前記印刷部は、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記アクセス情報をシートに印刷する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記印刷部は、トナーの残量に応じて、単色または多色で前記アクセス情報を前記シートに印刷する、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置は、管理サーバーから新たなアクセス情報を取得し、前記アクセス情報を前記新たなアクセス情報に更新する更新部をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
請求項10に記載の画像形成装置と、管理サーバーとを備える提供システムであって、
前記管理サーバーは、前記画像形成装置の装置情報に基づいて、前記新たなアクセス情報を前記画像形成装置に送信し、
前記装置情報は、前記画像形成装置の識別情報と、前記1以上の部品の識別情報との少なくとも一方を含む、提供システム。
【請求項12】
画像形成装置のメンテナンス情報を提供する提供方法であって、
前記画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定することと、
前記対象部品の前記メンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示することとを備え、
前記アクセス情報は、前記画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である、提供方法。
【請求項13】
請求項12に記載の提供方法をコンピューターに実行させる、提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置、当該画像形成装置のメンテナンス情報を提供する提供システム、当該メンテナンス情報を提供する提供方法、および、当該提供方法をコンピューターに実行させる提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
これまでにも、画像形成装置のメンテナンス手順を示すメンテナンス情報の提供方法が提案されている。特開2008-282217号公報(特許文献1)は、画像形成装置の様々な箇所に貼り付けられているQRコード(登録商標)をモバイル端末で読み取ることにより、当該モバイル端末にメンテナンス情報が表示されるシステムを開示する。
【0003】
特開2011-48015号公報(特許文献2)は、電源モードを変更して、部品交換時に交換手順を画像形成装置の表示部に表示することを開示する。
【0004】
特開2007-86944号公報(特許文献3)は、携帯端末が赤外線通信等によりプリンターから当該プリンターの状況を取得し、当該状況に応じた操作手順が携帯端末に表示されることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-282217号公報
【特許文献2】特開2011-48015号公報
【特許文献3】特開2007-86944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される方法では、QRコードを貼り付けることが出来ない箇所については、メンテナンス情報を提供できない。また、特許文献1に開示される方法では、画像形成装置が使用される過程でQRコードが汚れたり破損したりした場合には、QRコードを読み取れず、メンテナンスを行う作業者はメンテナンス情報を取得できない。
【0007】
特許文献2に開示される方法では、メンテナンス場所が画像形成装置の表示部から離れている場合には、表示部を見ながらのメンテナンス作業はメンテナンスを行う作業者にとって不便である。
【0008】
特許文献3に開示される方法では、携帯電話とプリンターとを接続するための設定が必要である。そのため、画像形成装置のユーザーのうち特定のユーザーしか当該設定を行っていないことが多く、メンテナンス情報を取得できるユーザーが限られる。また、特許文献3に開示される方法では、サービスマンがメンテナンスを行う場合には、サービスマンの携帯端末と客先のプリンターとを接続する必要がある。しかしながら、客がセキュリティー面を心配してサービスマンの携帯端末とプリンターとの接続を拒否する場合がある。
【0009】
本開示は、メンテナンスを行う作業者の不便を抑制するとともに、メンテナンス情報を取得できる作業者が限定されることを抑制することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のある局面に従う画像形成装置は、画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する特定部と、対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する表示部とを備える。アクセス情報は、画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である。
【0011】
好ましくは、メンテナンス情報は、1以上のサブ情報を含む。アクセス情報は、1以上のサブ情報の各々に対応する2次元コードを含む。
【0012】
好ましくは、2次元コードは、メンテナンス情報のうち2次元コードに対応するサブ情報が掲載されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示す。
【0013】
好ましくは、1以上のサブ情報は、複数のサブ情報を含む。複数のサブ情報は、文書形式のサブ情報と、動画形式のサブ情報とを含む。
【0014】
好ましくは、表示部は、ウェブページの閲覧を促す通知をさらに表示する。
【0015】
好ましくは、画像形成装置は、スピーカーをさらに備える。スピーカーは、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、通知が表示されるときに警告音を発する。
【0016】
好ましくは、表示部は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、通知が表示される画面の明るさを調整する。
【0017】
好ましくは、画像形成装置は、印刷部をさらに備える。印刷部は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、アクセス情報をシートに印刷する。
【0018】
好ましくは、印刷部は、トナーの残量に応じて、単色または多色でアクセス情報をシートに印刷する。
【0019】
好ましくは、画像形成装置は、管理サーバーから新たなアクセス情報を取得し、アクセス情報を新たなアクセス情報に更新する更新部をさらに備える。
【0020】
本開示の他の局面に従う提供システムは、上記画像形成装置と、管理サーバーとを備える。管理サーバーは、画像形成装置の装置情報に基づいて、新たなアクセス情報を画像形成装置に送信する。装置情報は、画像形成装置の識別情報と、1以上の部品の識別情報との少なくとも一方を含む。
【0021】
本開示の他の局面に従う提供方法は、画像形成装置のメンテナンス情報を提供する方法である。提供方法は、画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定することと、対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示することとを備える。アクセス情報は、画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である。
【0022】
本開示の他の局面に従う提供プログラムは、上記提供方法をコンピューターに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、メンテナンスを行う作業者の不便を抑制できるとともに、メンテナンス情報を取得できる作業者が限定されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本実施の形態における画像形成装置の一例を示す図である。
図2】本実施の形態における画像形成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3】本実施の形態におけるテーブルの一例を示す図である。
図4】本実施の形態における画像形成装置の処理の概要を示す図である。
図5】本実施の形態における画像形成装置の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図6】本実施の形態における画像形成装置によるアクセス情報の表示処理の手順を示すフローチャートである。
図7】本実施の形態におけるステップS1のサブルーチンの処理手順の一部を示すフローチャートである。
図8】本実施の形態におけるステップS1のサブルーチンの処理手順の残りの部分を示すフローチャートである。
図9】本実施の形態におけるアクセス情報の更新処理の手順を示すフローチャートである。
図10】画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第1の変形例を示す図である。
図11】画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第2の変形例を示す図である。
図12】画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第3の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ、本開示に従う実施の形態および変形例について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0026】
[実施の形態]
図1および図2を参照して、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態における画像形成装置の一例を示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0027】
図1および図2を参照して、画像形成装置100は、画像データに基づいてシートに画像を形成する。以下の説明において、画像を形成することを「印刷」とも称する。
【0028】
画像形成装置100は、制御部10と、給紙部20と、印刷部30と、定着ユニット40と、操作パネル50と、スピーカー60と、通信インターフェイス70とを備える。制御部10と、給紙部20と、印刷部30と、定着ユニット40と、操作パネル50と、スピーカー60と、通信インターフェイス70とは、バス99で接続されている。
【0029】
制御部10は、プロセッサー11、メモリー12、およびストレージ13を含む。プロセッサー11は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro-Processing Unit)などで構成される。メモリー12は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成される。ストレージ13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリーなどの不揮発性記憶装置で構成される。
【0030】
ストレージ13は、プログラム131を記憶する。プログラム131は、画像形成装置100を制御するためのコンピューター読取可能な命令を含む。プログラム131は、本開示における「提供プログラム」を含む。プロセッサー11はプログラム131を実行することで、画像形成装置100の各部を制御し、本実施の形態に従う各種処理を実現する。
【0031】
プログラム131は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う画像形成装置100の趣旨を逸脱するものではない。また、プログラム131によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウエアによって実現されてもよい。
【0032】
ストレージ13は、テーブル132をさらに記憶する。ここで、図3を参照して、テーブル132について説明する。図3は、本実施の形態におけるテーブルの一例を示す図である。テーブル132は、画像形成装置100のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を含む。
【0033】
メンテナンス情報とは、画像形成装置100のメンテナンス手順を示す。メンテナンスは、部品の交換および部品の修理のうち少なくとも一方を含む。部品の修理には、部品の調整が含まれてもよい。部品の修理には、部品にグリスを塗る作業が含まれてもよい。部品は、単体の部品と、複数の部品により構成されるユニットとのうち少なくとも一方を含む。
【0034】
メンテナンス情報は、画像形成装置100の複数の部品のうちメンテナンスが必要となる1以上の部品の各々について予め用意されている。各部品のメンテナンス情報は、1以上のサブ情報を含む。より具体的には、各部品のメンテナンス情報は、文書形式のサブ情報と、動画形式のサブ情報との少なくとも一方を含む。文書形式のサブ情報は、部品のメンテナンス手順を文書形式で示す情報である。動画形式のサブ情報は、部品のメンテナンス手順を動画形式で示す情報である。
【0035】
アクセス情報は、画像形成装置100とは異なる外部端末500(図4参照)が読み取り可能な情報である。外部端末500は、メンテナンスを行う作業者が携帯しているモバイル端末である。メンテナンスを行う作業者は、画像形成装置100のユーザーでもよいし、画像形成装置100の修理を担当するサービスマンでもよい。外部端末500は、例えば、スマートフォンである。外部端末500は、例えば、タブレットである。
【0036】
アクセス情報は、1以上のサブ情報の各々に対応する2次元コードを含む。2次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)である。2次元コードは、例えば、DataMatrix(登録商標)である。2次元コードは、メンテナンス情報のうち当該2次元コードに対応するサブ情報が掲載されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示す。
【0037】
図3に示す例では、定着ユニットの交換手順を示すメンテナンス情報、転写ユニットの交換手順を示すメンテナンス情報、イメージングユニットの交換手順を示すメンテナンス情報、部品Aの修理手順を示すメンテナンス情報、および、ばねEの位置調整の手順を示すメンテナンス情報の各々は、文書形式のサブ情報と動画形式のサブ情報とを含む。これら以外の部品の各々のメンテナンス情報は、文書形式のサブ情報と動画形式のサブ情報とのいずれか一方のみを含む。
【0038】
再び図1および図2を参照して、給紙部20は、シートPを印刷部30に供給する。給紙部20は、シートPが収容される給紙トレイ21を含む。シートPは、例えば、紙である。
【0039】
印刷部30は、トナーを用いてシートPに画像データに基づくトナー像(画像)を形成する。印刷部30は、転写ユニット31と、イメージングユニット34Yと、イメージングユニット34Mと、イメージングユニット34Cと、イメージングユニット34Kとを含む。転写ユニット31は、転写ベルト32と、転写ローラー33とを含む。転写ベルト32は、複数のローラーの周りに架け渡されており、矢印36の方向に走行する。
【0040】
イメージングユニット34Yと、イメージングユニット34Mと、イメージングユニット34Cと、イメージングユニット34Kとは、転写ベルト32の走行方向に沿って直列に配置されている。イメージングユニット34Yは、画像データに基づいて、Y(イエロー)のトナー像を転写ベルト32上に形成する。イメージングユニット34Mは、画像データに基づいて、M(マゼンタ)のトナー像を転写ベルト32上に形成する。イメージングユニット34Cは、画像データに基づいて、C(シアン)のトナー像を転写ベルト32上に形成する。イメージングユニット34Kは、画像データに基づいて、K(ブラック)のトナー像を転写ベルト32上に形成する。各色のトナー像は、転写ベルト32上で重ね合わせられる。シートPが転写ベルト32と転写ローラー33との間に形成されるニップ部35を通過する際に、トナー像がシートPに転写され、画像がシートPに形成される。
【0041】
定着ユニット40は、画像が形成されたシートPを加熱および加圧して、シートPに画像を定着させる。画像が定着したシートPは、排紙トレイ80に排出される。
【0042】
操作パネル50は、入力部51と表示部52とを含む。入力部51は、ユーザーの操作を受け付け、当該操作を操作信号に変換してプロセッサー11に出力する。入力部51は、例えばタッチパッドである。表示部52は、画像形成装置100の動作ステータスや処理結果等の各種情報を表示する。表示部52は、例えば、液晶ディスプレイである。操作パネル50では、入力部51が表示部52に重ねられて配置されている。
【0043】
スピーカー60は、警告音等の音を出力する。なお、画像形成装置100は、スピーカー60を備えていなくてもよい。
【0044】
通信インターフェイス70は、PC(Personal Computer)200と情報の送受信を行う。一例として、プロセッサー11は、通信インターフェイス70を介して、PC200から画像データを受信する。
【0045】
通信インターフェイス70は、管理サーバー300と情報の送受信を行う。一例として、プロセッサー11は、通信インターフェイス70を介して、管理サーバー300に装置情報を送信する。他の例として、プロセッサー11は、通信インターフェイス70を介して、管理サーバー300から新たなアクセス情報を受信する。画像形成装置100と管理サーバー300との通信の詳細は、後述する。
【0046】
図4図9を参照して、本実施の形態における画像形成装置100の処理について説明する。
【0047】
図4は、本実施の形態における画像形成装置の処理の概要を示す図である。画像形成装置100は、特定部151と、表示制御部152と、更新部153と、ストレージ13と、表示部52とを含む。特定部151と、表示制御部152と、更新部153とは、プロセッサー11がプログラム131を実行することにより実現される。画像形成装置100のメンテナンス情報を提供する提供システム1000は、画像形成装置100と、管理サーバー300とを備える。
【0048】
特定部151は、画像形成装置100の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する。
【0049】
表示制御部152は、特定部151により特定された対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報をテーブル132から取得する。表示制御部152は、当該アクセス情報を表示部52に表示させる。これにより、表示部52は、特定部151により特定された対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する。
【0050】
ここで、図5を参照して、表示部52に表示される画面について説明する。図5は、本実施の形態における画像形成装置の表示部に表示される画面の一例を示す図である。画面G1は、メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定された場合に表示部52に表示される画面の一例である。図5に示す例では、メンテナンスが必要な対象部品として特定部151により定着ユニット40が特定された。
【0051】
図5に示すように、表示部52は、メンテナンス情報が掲載されているウェブページの閲覧を促す通知a1と、アクセス情報bとを表示する。アクセス情報bは、QRコードb1とQRコードb2とを含む。
【0052】
QRコードb1は、図3における「コード1」の一例である。QRコードb1は、定着ユニット40の交換手順を文書形式で示すサブ情報に対応するコードである。より具体的には、QRコードb1は、定着ユニット40の交換手順を文書形式で示すサブ情報が掲載されているウェブページのURLを示す。
【0053】
QRコードb2は、図3における「コード2」の一例である。QRコードb2は、定着ユニット40の交換手順を動画形式で示すサブ情報に対応するコードである。より具体的には、QRコードb2は、定着ユニット40の交換手順を動画形式で示すサブ情報が掲載されているウェブページのURLを示す。
【0054】
通知a1により、メンテナンスを行う作業者は、自身が携帯している外部端末500でQRコードb1とQRコードb2との少なくとも一方を読み取ることにより、メンテナンス情報を閲覧できることを知ることができる。
【0055】
再び図4を参照して、メンテナンスを行う作業者は、表示部52に表示されたアクセス情報を自身が携帯している外部端末500で読み取る。より具体的には、メンテナンスを行う作業者は、表示部52に表示された2次元コードを自身が携帯している外部端末500で読み取る。2次元コードが外部端末500によって読み取られた場合に、メンテナンス情報のうち当該2次元コードに対応するサブ情報が外部端末500に表示される。
【0056】
再び図5を参照して、メンテナンスを行う作業者がQRコードb1を自身が携帯している外部端末500で読み取った場合には、定着ユニット40の交換手順を文書形式で示すサブ情報が外部端末500に表示される。一方、メンテナンスを行う作業者がQRコードb2を自身が携帯している外部端末500で読み取った場合には、定着ユニット40の交換手順を動画形式で示すサブ情報が外部端末500に表示される。
【0057】
再び図4を参照して、管理サーバー300は、画像形成装置100のメーカーによって設けられる。管理サーバー300は、画像形成装置100のメーカーが製造している様々な機種の画像形成装置のメンテナンス情報を管理する。管理サーバー300は、少なくとも画像形成装置100のメンテナンス情報を管理する。
【0058】
管理サーバー300は、メンテナンス情報が更新される毎に、更新後のメンテナンス情報を最新のメンテナンス情報として管理する。管理サーバー300は、最新のメンテナンス情報と、参照情報と、アクセス情報の属性を示す属性情報とを記憶している。参照情報は、アクセス情報の更新が必要な画像形成装置の識別情報と、アクセス情報の更新が必要な部品の識別情報との少なくとも一方を含む。画像形成装置の識別情報は、画像形成装置の製造番号、画像形成装置の機種名、および画像形成装置のバージョンのうち少なくとも1つを含む。部品の識別情報は、部品のロット番号と、部品のシリアル番号との少なくとも一方を含む。
【0059】
属性情報は、アクセス情報に対応するメンテナンス情報がいずれの部品のメンテナンス情報であるかを示す情報と、アクセス情報に対応するメンテナンス情報の形式を示す情報とを含む。アクセス情報に対応するメンテナンス情報がいずれの部品のメンテナンス情報であるかを示す情報は、部品の名称、部品のシリアル番号、および部品のロット番号のうち少なくとも1つを含む。メンテナンス情報の形式は、文書形式と動画形式との少なくとも一方を含む。
【0060】
ある画像形成装置のある部品のメンテナンス情報が更新された場合には、管理サーバー300は、1以上の管理対象の画像形成装置へ装置情報の送信指示を送信する。1以上の管理対象の画像形成装置は、画像形成装置100を含む。装置情報は、画像形成装置の識別情報と、画像形成装置の1以上の部品の識別情報との少なくとも一方を含む。
【0061】
更新部153は管理サーバー300から装置情報の送信指示を受信した場合には、更新部153は画像形成装置100の装置情報を管理サーバー300へ送信する。画像形成装置100の装置情報は、画像形成装置100の識別情報と、画像形成装置100の1以上の部品の識別情報との少なくとも一方を含む。画像形成装置100の識別情報は、画像形成装置100の製造番号、画像形成装置100の機種名、および画像形成装置100のバージョンのうち少なくとも1つを含む。画像形成装置100の1以上の部品の識別情報は、画像形成装置100の1以上の部品のロット番号と、画像形成装置100の1以上の部品のシリアル番号との少なくとも一方を含む。
【0062】
管理サーバー300は1以上の管理対象の画像形成装置の各々から装置情報を受信した場合には、当該装置情報と上述の参照情報とに基づいて、当該画像形成装置に保存されているアクセス情報の更新が必要か否かを判定する。一例として、当該画像形成装置の識別情報が参照情報に含まれる識別情報のいずれかと一致する場合には、管理サーバー300は、当該画像形成装置に保存されているアクセス情報の更新が必要であると判定する。他の例として、当該画像形成装置の1以上の部品の識別情報のうち少なくとも1つの識別情報が参照情報に含まれる識別情報のいずれかと一致する場合には、管理サーバー300は、当該画像形成装置に保存されているアクセス情報の更新が必要であると判定する。他の例として、当該画像形成装置の識別情報が参照情報に含まれる識別情報のいずれかと一致し、かつ、当該画像形成装置の1以上の部品の識別情報のうち少なくとも1つの識別情報が参照情報に含まれる識別情報のいずれかと一致する場合には、管理サーバー300は、当該画像形成装置に保存されているアクセス情報の更新が必要であると判定する。
【0063】
当該画像形成装置に保存されているアクセス情報の更新が必要な場合には、管理サーバー300は、最新のメンテナンス情報にアクセスするための新たなアクセス情報と、当該新たなアクセス情報の属性を示す属性情報とを当該画像形成装置に送信する。
【0064】
一例として、画像形成装置100に保存されているアクセス情報の更新が必要な場合には、管理サーバー300は、最新のメンテナンス情報にアクセスするための新たなアクセス情報と、当該新たなアクセス情報の属性を示す属性情報とを画像形成装置100に送信する。
【0065】
更新部153は、管理サーバー300から、新たなアクセス情報と、属性情報とを取得する。更新部153は、当該属性情報に基づいて、ストレージ13に保存されている既存のアクセス情報を当該新たなアクセス情報に更新する。
【0066】
一例として、新たなアクセス情報に対応するメンテナンス情報が定着ユニット40のメンテナンス情報であり、かつ、新たなアクセス情報に対応するメンテナンス情報の形式が動画形式であることを属性情報が示している場合には、更新部153は、図3に示すテーブル132に含まれる「コード2」を管理サーバー300から受信した新たなアクセス情報に置き換える。
【0067】
図6は、本実施の形態における画像形成装置によるアクセス情報の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0068】
ステップS1において、プロセッサー11は、画像形成装置100の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する。以下の説明において、ステップS1の処理を「特定処理」と称する。
【0069】
ステップS2において、プロセッサー11は、対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示部52に表示させる。ステップS2の後、表示処理が終了する。
【0070】
図7は、本実施の形態におけるステップS1のサブルーチンの処理手順の一部を示すフローチャートである。図8は、本実施の形態におけるステップS1のサブルーチンの処理手順の残りの部分を示すフローチャートである。
【0071】
図7を参照して、ステップS11において、プロセッサー11は、印刷枚数が所定枚数に達したか否かを判定する。印刷枚数が所定枚数に達した場合には(ステップS11においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS12へ移行する。一方、印刷枚数が所定枚数に達していない場合には(ステップS11においてNO)、プロセッサー11は、処理をステップS13へ移行する。
【0072】
ステップS12において、プロセッサー11は、定着ユニット40をメンテナンスが必要な対象部品として特定する。ステップS12の後、ステップS1の処理、すなわち特定処理が終了し、プロセッサー11は、処理をステップS2へ移行する。
【0073】
ステップS13において、プロセッサー11は、定着ユニット40の異常を検知したか否かを判定する。一例として、定着ユニット40による定着処理の途中で画像形成装置100が停止した場合に、プロセッサー11は、定着ユニット40の異常を検知したと判定する。定着ユニット40の異常を検知した場合には(ステップS13においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS14へ移行する。一方、定着ユニット40の異常を検知しなかった場合には(ステップS13においてNO)、プロセッサー11は、処理をステップS18へ移行する。
【0074】
ステップS14において、プロセッサー11は、定着ユニット40の交換が必要か否かを判定する。一例として、シートが詰まっている場合には、プロセッサー11は定着ユニット40の交換は不要であると判定する。定着ユニット40の交換が必要な場合には(ステップS14においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS12へ移行する。一方、定着ユニット40の交換が不要な場合には(ステップS14においてNO)、プロセッサー11は、処理をステップS15へ移行する。
【0075】
ステップS15において、プロセッサー11は、定着ユニット40の異常を解決するための解決方法を表示部52に表示させる。一例として、プロセッサー11は、シートを取り除くことを促す通知を表示部52に表示させる。
【0076】
ステップS16において、プロセッサー11は、エラーが解消されたか否かを判定する。一例として、シートが取り除かれた場合には、プロセッサー11はエラーが解消されたと判定する。エラーが解消された場合には(ステップS16においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS17へ移行する。一方、エラーが解消されていない場合には(ステップS16においてNO)、プロセッサー11は、ステップS16を繰り返す。
【0077】
ステップS17において、プロセッサー11は、メニュー画面を表示部52に表示させる。メニュー画面は、画像形成装置100が備える機能の一覧を含む。ユーザーは、画像形成装置100を使用する場合には、メニュー画面上で使用したい機能を選択する。ステップS17の後、プロセッサー11は、処理をステップS11へ戻す。
【0078】
図8を参照して、ステップS18において、プロセッサー11は、画像形成装置100が停止したか否かを判定する。画像形成装置100が停止した場合には(ステップS18においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS19へ移行する。一方、画像形成装置100が停止していない場合には(ステップS18においてNO)、プロセッサー11は、処理をステップS11へ戻す。
【0079】
ステップS19において、プロセッサー11は、画像形成装置100の停止原因となった部品を特定する。
【0080】
ステップS20において、プロセッサー11は、画像形成装置100の停止原因となった部品の交換または修理が必要か否かを判定する。一例として、シートが詰まっている場合には、プロセッサー11は画像形成装置100の停止原因となった部品の交換および修理のいずれもが不要であると判定する。画像形成装置100の停止原因となった部品の交換または修理が必要な場合には(ステップS20においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS21へ移行する。一方、画像形成装置100の停止原因となった部品の交換および修理のいずれもが不要な場合には(ステップS20においてNO)、プロセッサー11は、処理をステップS22へ移行する。
【0081】
ステップS21において、プロセッサー11は、画像形成装置100の停止原因となった部品をメンテナンスが必要な対象部品として特定する。ステップS21の後、ステップS1の処理、すなわち特定処理が終了し、プロセッサー11は、処理をステップS2へ移行する。
【0082】
ステップS22において、プロセッサー11は、エラー状態、すなわち画像形成装置100が停止している状態を解決するための解決方法を表示部52に表示させる。一例として、プロセッサー11は、シートを取り除くことを促す通知を表示部52に表示させる。
【0083】
ステップS23において、プロセッサー11は、エラーが解消されたか否かを判定する。一例として、シートが取り除かれた場合には、プロセッサー11はエラーが解消されたと判定する。エラーが解消された場合には(ステップS23においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS24へ移行する。一方、エラーが解消されていない場合には(ステップS23においてNO)、プロセッサー11は、ステップS23を繰り返す。
【0084】
ステップS24において、プロセッサー11は、メニュー画面を表示部52に表示させる。ステップS24の後、プロセッサー11は、処理をステップS11へ戻す。
【0085】
図9は、本実施の形態におけるアクセス情報の更新処理の手順を示すフローチャートである。
【0086】
ステップS31において、管理サーバー300は複数のメンテナンス情報のうち少なくとも1つのメンテナンス情報が更新されたか否かを判定する。少なくとも1つのメンテナンス情報が更新された場合には(ステップS31においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS32へ移行する。一方、いずれのメンテナンス情報も更新されていない場合には(ステップS31においてNO)、プロセッサー11は、ステップS31を繰り返す。
【0087】
ステップS32において、管理サーバー300は1以上の管理対象の画像形成装置へ装置情報の送信指示を送信する。
【0088】
ステップS33において、画像形成装置100のプロセッサー11は、管理サーバー300から装置情報の送信指示を受信する。
【0089】
ステップS34において、プロセッサー11は、画像形成装置100の装置情報を送信する。
【0090】
ステップS35において、管理サーバー300は、画像形成装置100の装置情報を受信する。
【0091】
ステップS36において、管理サーバー300は、画像形成装置100の装置情報と上述の参照情報とに基づいて、画像形成装置100に保存されているアクセス情報の更新が必要か否かを判定する。
【0092】
画像形成装置100に保存されているアクセス情報の更新が必要な場合には(ステップS36においてYES)、プロセッサー11は、処理をステップS37へ移行する。一方、画像形成装置100に保存されているアクセス情報の更新が必要でない場合には(ステップS36においてNO)、更新処理が終了する。
【0093】
ステップS37において、管理サーバー300は、最新のメンテナンス情報にアクセスするための新たなアクセス情報と、当該新たなアクセス情報の属性を示す属性情報とを画像形成装置100に送信する。
【0094】
ステップS38において、プロセッサー11は、管理サーバー300から、新たなアクセス情報と、属性情報とを受信する。
【0095】
ステップS39において、プロセッサー11は、属性情報に基づいて、ストレージ13に保存されている既存のアクセス情報を当該新たなアクセス情報に更新する。ステップS39の後、更新処理が終了する。
【0096】
このように、本実施の形態における画像形成装置100は、メンテナンスが必要な対象部品を特定し、対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する。アクセス情報は、画像形成装置100とは異なる外部端末500が読み取り可能な情報である。そのため、メンテナンスを行う作業者は、携帯している外部端末500でアクセス情報を読み取ることにより、対象部品のメンテナンス情報を閲覧することができる。作業者は、外部端末500に表示されるメンテナンス情報を見ながらメンテナンスを行うことができる。これにより、メンテナンス場所が表示部52から離れている場合でも、作業者は手元でメンテナンス情報を確認できる。したがって、本実施の形態における画像形成装置100は、メンテナンスを行う作業者の不便を抑制することができる。
【0097】
また、本実施の形態によれば、外部端末500と画像形成装置100とを接続する必要がない。そのため、本実施の形態における画像形成装置100は、メンテナンス情報を取得できる作業者が限定されることを抑制することができる。
【0098】
また、アクセス情報は、画像形成装置100の表示部52に表示されることから、アクセス情報が汚れたり破損したりしない。そのため、外部端末500がアクセス情報の読み取りに失敗することが抑制される。したがって、本実施の形態における画像形成装置100によれば、メンテナンスを行う作業者は確実にメンテナンス情報を取得することができる。
【0099】
[変形例1]
図10は、画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第1の変形例を示す図である。メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定された場合に、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があるか否かに関わらず、表示部52は画面G1(図5参照)を表示してもよい。しかしながら、メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定され、かつ、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合には、表示部52は画面G1に替えて画面G2を表示してもよい。図10に示す例では、定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があり、メンテナンスが必要な対象部品として特定部151により定着ユニット40が特定された。
【0100】
図10に示すように、表示部52は、メンテナンス情報が掲載されているウェブページの閲覧を促す通知a1と、アクセス情報bと、定着ユニット40の交換時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があることを示す通知a2とを表示する。アクセス情報bは、QRコードb1とQRコードb2とを含む。
【0101】
通知a2により、メンテナンスを行う作業者は定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があることを知ることができる。通知a1および通知a2により、メンテナンスを行う作業者は、画像形成装置100の電源をオフにしたとしてもメンテナンス情報を自身が携帯している外部端末500で閲覧できることを知ることができる。
【0102】
[変形例2]
図11は、画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第2の変形例を示す図である。メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定された場合に、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があるか否かに関わらず、表示部52は画面G1(図5参照)だけを表示してもよい。しかしながら、メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定され、かつ、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合には、表示部52は画面G1の一部に重ねて画面G3をさらに表示してもよい。図11に示す例では、定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があり、メンテナンスが必要な対象部品として特定部151により定着ユニット40が特定された。
【0103】
図11に示すように、画面G3は、メンテナンス情報が掲載されているウェブページの閲覧を促す通知a3と、ボタンd1とを含む。通知a3は、定着ユニット40の交換時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があることをさらに示す。ボタンd1が押された場合には、画面G3が消え、画面G1の全体が視認可能となる。
【0104】
通知a3により、メンテナンスを行う作業者は定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があることを知ることができる。画面G1における通知a1および通知a3により、メンテナンスを行う作業者は、画像形成装置100の電源をオフにしたとしてもメンテナンス情報を自身が携帯している外部端末500で閲覧できることを知ることができる。
【0105】
[変形例3]
図12は、画像形成装置100の表示部52に表示される画面の第3の変形例を示す図である。メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定された場合に、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があるか否かに関わらず、表示部52は画面G1(図5参照)だけを表示してもよい。しかしながら、メンテナンスが必要な対象部品が特定部151により特定され、かつ、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合には、表示部52は画面G1の一部に重ねて画面G4をさらに表示してもよい。図12に示す例では、定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があり、メンテナンスが必要な対象部品として特定部151により定着ユニット40が特定された。
【0106】
図12に示すように、画面G4は、通知a4と、通知a5と、ボタンd2と、ボタンd3とを含む。通知a4は、定着ユニット40の交換時に画像形成装置100の電源をオフにする必要があることを示す。
【0107】
ボタンd2が押された場合には、印刷部30は、トナーの残量に応じて、単色または多色で、アクセス情報bをシートに印刷する。より具体的には、イエローのトナー、マゼンタのトナー、シアンのトナー、およびブラックのトナーの各々の残量が所定値以上である場合には、印刷部30は、多色で、QRコードb1とQRコードb2とをシートに印刷する。一方、イエローのトナー、マゼンタのトナー、シアンのトナー、およびブラックのトナーのうち少なくとも1つのトナーの残量が所定値未満である場合には、印刷部30は、残量が所定値以上のトナーを用いて単色で、QRコードb1とQRコードb2とをシートに印刷する。
【0108】
ボタンd3が押された場合には、画面G4が消え、画面G1の全体が視認可能となる。
【0109】
通知a4により、メンテナンスを行う作業者は定着ユニット40の交換時には画像形成装置100の電源をオフにする必要があることを知ることができる。画面G1における通知a1および通知a4により、メンテナンスを行う作業者は、画像形成装置100の電源をオフにしたとしてもメンテナンス情報を自身が携帯している外部端末500で閲覧できることを知ることができる。通知a5により、メンテナンスを行う作業者はアクセス情報bを印刷できることを知ることができる。
【0110】
なお、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、表示部52は画面G4を表示することなく画面G1のみを表示し、印刷部30はトナーの残量に応じて、単色または多色で、アクセス情報bをシートに印刷してもよい。
【0111】
[変形例4]
スピーカー60は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、通知a1、通知a2、通知a3、通知a4、および通知a5のうち少なくとも1つが表示部52に表示されるときに警告音を発してもよい。
【0112】
[変形例5]
表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、通知a1が表示される画面G1,G2の明るさを調整してもよい。一例として、表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、通知a1が表示される画面G1,G2を点滅させてもよい。
【0113】
表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、画面G3の明るさを調整してもよい。一例として、表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、画面G3を点滅させてもよい。
【0114】
表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、画面G4の明るさを調整してもよい。一例として、表示部52は、対象部品のメンテナンス時に画像形成装置100の電源をオフにする必要がある場合に、画面G4を点滅させてもよい。
【0115】
[変形例6]
画像形成装置100は、トナーを用いてシートに画像を形成したが、本開示における「画像形成装置」は、インクを用いてシートに画像を形成してもよい。
【0116】
[付記]
上述した実施の形態および変形例は、以下のような技術思想を含む。
【0117】
[構成1]
画像形成装置であって、
前記画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定する特定部と、
前記対象部品のメンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示する表示部とを備え、
前記アクセス情報は、前記画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である、画像形成装置。
【0118】
[構成2]
前記メンテナンス情報は、1以上のサブ情報を含み、
前記アクセス情報は、前記1以上のサブ情報の各々に対応する2次元コードを含む、構成1に記載の画像形成装置。
【0119】
[構成3]
前記2次元コードは、前記メンテナンス情報のうち前記2次元コードに対応するサブ情報が掲載されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示す、構成2に記載の画像形成装置。
【0120】
[構成4]
前記1以上のサブ情報は、複数のサブ情報を含み、
前記複数のサブ情報は、文書形式のサブ情報と、動画形式のサブ情報とを含む、構成2または3に記載の画像形成装置。
【0121】
[構成5]
前記表示部は、前記ウェブページの閲覧を促す通知をさらに表示する、構成3に記載の画像形成装置。
【0122】
[構成6]
前記画像形成装置は、スピーカーをさらに備え、
前記スピーカーは、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記通知が表示されるときに警告音を発する、構成5に記載の画像形成装置。
【0123】
[構成7]
前記表示部は、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記通知が表示される画面の明るさを調整する、構成5または6に記載の画像形成装置。
【0124】
[構成8]
前記画像形成装置は、印刷部をさらに備え、
前記印刷部は、前記対象部品のメンテナンス時に前記画像形成装置の電源をオフにする必要がある場合に、前記アクセス情報をシートに印刷する、構成5~7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0125】
[構成9]
前記印刷部は、トナーの残量に応じて、単色または多色で前記アクセス情報を前記シートに印刷する、構成8に記載の画像形成装置。
【0126】
[構成10]
前記画像形成装置は、管理サーバーから新たなアクセス情報を取得し、前記アクセス情報を前記新たなアクセス情報に更新する更新部をさらに備える、構成1~9のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0127】
[構成11]
構成10に記載の画像形成装置と、管理サーバーとを備える提供システムであって、
前記管理サーバーは、前記画像形成装置の装置情報に基づいて、前記新たなアクセス情報を前記画像形成装置に送信し、
前記装置情報は、前記画像形成装置の識別情報と、前記1以上の部品の識別情報との少なくとも一方を含む、提供システム。
【0128】
[構成12]
画像形成装置のメンテナンス情報を提供する提供方法であって、
前記画像形成装置の1以上の部品のうちメンテナンスが必要な対象部品を特定することと、
前記対象部品の前記メンテナンス情報にアクセスするためのアクセス情報を表示することとを備え、
前記アクセス情報は、前記画像形成装置とは異なる外部端末が読み取り可能な情報である、提供方法。
【0129】
[構成13]
構成12に記載の提供方法をコンピューターに実行させる、提供プログラム。
【0130】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0131】
b1,b2 コード、10 制御部、11 プロセッサー、12 メモリー、13 ストレージ、20 給紙部、21 給紙トレイ、30 印刷部、31 転写ユニット、32 転写ベルト、33 転写ローラー、34C,34K,34M,34Y イメージングユニット、35 ニップ部、36 矢印、40 定着ユニット、50 操作パネル、51 入力部、52 表示部、60 スピーカー、70 通信インターフェイス、80 排紙トレイ、99 バス、100 画像形成装置、131 プログラム、132 テーブル、151 特定部、152 表示制御部、153 更新部、300 管理サーバー、500 外部端末、1000 提供システム、G1,G2,G3,G4 画面、P シート、a1,a2,a3,a4,a5 通知、b アクセス情報、d1,d2,d3 ボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12