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特開2024-173357設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173357
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 84/10 20090101AFI20241205BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20241205BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20241205BHJP
   H04W 8/20 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20241205BHJP
【FI】
H04W84/10 110
H04W84/12
A61B5/00 A
H04W8/20
H04W84/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091722
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100173428
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 佑一
(72)【発明者】
【氏名】武井 祐泰
【テーマコード(参考)】
4C117
5K067
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XB03
4C117XC11
4C117XD01
4C117XD10
4C117XD11
4C117XD22
4C117XD26
4C117XD36
4C117XD39
4C117XE06
4C117XE13
4C117XE14
4C117XE15
4C117XE17
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE37
4C117XE38
4C117XE76
4C117XJ42
5K067AA34
5K067DD17
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF01
(57)【要約】
【課題】ウェアラブル端末とゲートウェイ端末とのペアリングを正確かつ簡単に行うことができる設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末を提供すること。
【解決手段】サーバーが、ユーザーのアカウント情報を格納する第1ステップと、複数のウェアラブル端末が、ウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報をゲートウェイ端末に送信し、ゲートウェイ端末が、ゲートウェイ識別情報とウェアラブル識別情報とをサーバーに送信する第2ステップと、サーバーが、アカウント情報に、ゲートウェイ識別情報およびウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルを生成する第3ステップと、サーバーが、管理テーブルの情報を複数のゲートウェイ端末に送信する第4ステップと、複数のゲートウェイ端末が、受信した管理テーブルの情報に基づいて、ウェアラブル端末とのペアリングを行う第5ステップと、を有することを特徴とする設定方法。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を取得する複数のウェアラブル端末と、複数の前記ウェアラブル端末から前記生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末と、複数の前記ゲートウェイ端末から前記生体情報を取得するサーバーとの通信環境を設定する設定方法であって、
前記サーバーが、ユーザーのアカウント情報を格納する第1ステップと、
複数の前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を、前記ゲートウェイ端末に送信し、当該ゲートウェイ端末が、当該ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報と、取得した前記アドバタイズ情報に含まれる複数の前記ウェアラブル識別情報とを前記サーバーに送信する第2ステップと、
前記サーバーが、前記アカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルを生成する第3ステップと、
前記サーバーが、前記管理テーブルの情報を複数の前記ゲートウェイ端末に送信する第4ステップと、
複数の前記ゲートウェイ端末が、受信した前記管理テーブルの情報に基づき、複数の前記ウェアラブル端末とのペアリングを行う第5ステップと、を有することを特徴とする設定方法。
【請求項2】
前記第5ステップでは、複数の前記ゲートウェイ端末が、取得済の前記管理テーブルに基づき、各々の複数の前記ゲートウェイ端末とのペアリングを予定する前記ウェアラブル端末を特定し、前記ウェアラブル端末に通信許可信号を送信してペアリングを実行する請求項1に記載の設定方法。
【請求項3】
前記管理テーブルは、前記ゲートウェイ端末の位置情報を含む請求項1または2に記載の設定方法。
【請求項4】
前記管理テーブルは、前記アカウント情報の有効期間に関する情報を含む請求項1または2に記載の設定方法。
【請求項5】
前記管理テーブルは、書き換え可能である請求項1または2に記載の設定方法。
【請求項6】
複数のウェアラブル端末が取得した生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末と通信可能なサーバーであって、
ユーザーのアカウント情報を格納するアカウント情報格納部と、
前記ゲートウェイ端末が前記ウェアラブル端末から受信したアドバタイズ情報に含まれ、前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報と、前記ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報とを前記ゲートウェイ端末から取得する識別情報取得部と、
前記アカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルを生成する管理テーブル生成部と、
前記ゲートウェイ端末と前記ウェアラブル端末とのペアリングを行うための前記管理テーブルの情報を前記ゲートウェイ端末に送信する管理テーブル出力部と、を備えることを特徴とするサーバー。
【請求項7】
生体情報を取得する複数のウェアラブル端末およびサーバーとそれぞれ通信を行うゲートウェイ端末であって、
前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を複数の前記ウェアラブル端末から取得するアドバタイズ情報取得部と、
取得した前記アドバタイズ情報に含まれる複数の前記ウェアラブル識別情報と、前記ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報とを前記サーバーに送信する識別情報出力部と、
ユーザーのアカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルの情報を前記サーバーから取得する管理テーブル取得部と、
取得した前記管理テーブルの情報に基づいて、前記ウェアラブル端末とのペアリングを行うペアリング実行部と、を備えることを特徴とするゲートウェイ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ウェアラブル端末を用いた生体情報のモニタリングが行われている。これらのウェアラブル端末は、例えば、特許文献1に示すように、パソコンやスマートフォン等のゲートウェイ端末との通信機能を有し、計測した生体情報をゲートウェイ端末に送信する。ゲートウェイ端末側では、取得した生体情報を閲覧したり、生体情報をインターネット上のサーバーに送信し、蓄積したりすることができる。
【0003】
このようなシステムは、個人利用のケース、すなわち、ユーザー本人が所有するウェアラブル端末とゲートウェイ端末を使い、計測結果もユーザー本人のみが参照する場合の他に、団体利用のケースが想定される。団体利用のケースは、例えば、ヘルスケア関連の研究やサービス提供を行う管理団体が、多数のユーザーに対してウェアラブル端末やゲートウェイ端末を貸し出して、各ユーザーから生体情報を取得する。
【0004】
この場合、各ユーザーが、貸し出されたウェアラブル端末およびゲートウェイ端末の通信設定を行った後にウェアラブル端末およびゲートウェイ端末を用いて自己の生体情報を取得する。そして、ゲートウェイ端末を介して、取得した生体情報をサーバーに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2018-501688号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、利用者がウェアラブル端末およびゲートウェイ端末の通信環境を設定する操作、特に、ウェアラブル端末およびゲートウェイ端末のペアリングを行う操作は、手間がかかり、ミスが起こりやすい。このため、従来では、利用者の負担が大きかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の設定方法は、生体情報を取得する複数のウェアラブル端末と、複数の前記ウェアラブル端末から前記生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末と、複数の前記ゲートウェイ端末から前記生体情報を取得するサーバーとの通信環境を設定する設定方法であって、
前記サーバーが、ユーザーのアカウント情報を格納する第1ステップと、
複数の前記ウェアラブル端末が、前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を、前記ゲートウェイ端末に送信し、当該ゲートウェイ端末が、当該ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報と、取得した前記アドバタイズ情報に含まれる複数の前記ウェアラブル識別情報とを前記サーバーに送信する第2ステップと、
前記サーバーが、前記アカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルを生成する第3ステップと、
前記サーバーが、前記管理テーブルの情報を複数の前記ゲートウェイ端末に送信する第4ステップと、
複数の前記ゲートウェイ端末が、受信した前記管理テーブルの情報に基づき、複数の前記ウェアラブル端末とのペアリングを行う第5ステップと、を有する。
【0008】
本発明のサーバーは、複数のウェアラブル端末が取得した生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末と通信可能なサーバーであって、
ユーザーのアカウント情報を格納するアカウント情報格納部と、
前記ゲートウェイ端末が前記ウェアラブル端末から受信したアドバタイズ情報に含まれ、前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報と、前記ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報とを前記ゲートウェイ端末から取得する識別情報取得部と、
前記アカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルを生成する管理テーブル生成部と、
前記ゲートウェイ端末と前記ウェアラブル端末とのペアリングを行うための前記管理テーブルの情報を前記ゲートウェイ端末に送信する管理テーブル出力部と、を備える。
【0009】
本発明のゲートウェイ端末は、生体情報を取得する複数のウェアラブル端末およびサーバーとそれぞれ通信を行うゲートウェイ端末であって、
前記ウェアラブル端末を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を複数の前記ウェアラブル端末から取得するアドバタイズ情報取得部と、
取得した前記アドバタイズ情報に含まれる複数の前記ウェアラブル識別情報と、前記ゲートウェイ端末を識別するゲートウェイ識別情報とを前記サーバーに送信する識別情報出力部と、
ユーザーのアカウント情報に、前記ゲートウェイ識別情報および前記ウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルの情報を前記サーバーから取得する管理テーブル取得部と、
取得した前記管理テーブルの情報に基づいて、前記ウェアラブル端末とのペアリングを行うペアリング実行部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の設定方法を実行する生体情報取得システムの概略構成図である。
図2図2は、図1に示す生体情報取得システムの機能ブロック図である。
図3図3は、図1に示す生体情報取得システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4図4は、管理テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、本発明の設定方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】
<実施形態>
図1は、本発明の設定方法を実行する生体情報取得システムの概略構成図である。図2は、図1に示す生体情報取得システムの機能ブロック図である。図3は、図1に示す生体情報取得システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4は、管理テーブルの一例を示す図である。図5は、本発明の設定方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0013】
図1に示す生体情報取得システム1は、本発明の設定方法を実行するシステムであり、複数のウェアラブル端末2と、各ウェアラブル端末2にそれぞれ対応する複数のゲートウェイ端末3と、サーバー4と、を備える。本発明の設定方法は、ウェアラブル端末2と、対応するゲートウェイ端末3との通信環境、およびゲートウェイ端末3と、サーバー4との通信環境を設定する方法である。
【0014】
生体情報取得システム1は、例えば、各ユーザーから生体情報を取得し、取得した各生体情報を、生体情報のデータを蓄積しようとする、例えば企業等の法人、営利団体、地方公共団体等の非営利団体、その他の組織(以下これらを代表して「企業」と言う。)が所有する。企業は、1組のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3を各ユーザーに貸し出し、各ユーザーは、当該1組のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3を使用する。この場合、各ユーザーは、使用に際し、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3との通信環境を設定し、ウェアラブル端末2を装着して生体情報を取得する。ウェアラブル端末2が取得した生体情報は、例えばブルートゥースやWi-Fi等の無線通信手段を介してウェアラブル端末2よりゲートウェイ端末3に送信される。そして、ゲートウェイ端末3は、取得した生体情報を、例えばインターネット等のネットワーク5を介してサーバー4に送信する。
【0015】
なお、生体情報取得システム1が備えるウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3はウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3が一対一の1組であってもよいし、ウェアラブル端末2が複数とゲートウェイ端末3が1つの多対一の1組であってもよい。また、生体情報取得システム1が備えるサーバー4は、複数であってもよい。
【0016】
(ウェアラブル端末2)
図2に示すように、ウェアラブル端末2は、ユーザーが自己の生体、例えば手指、手首、腕、足指、足首、首、耳、頭部、腹部、胸部、その他生体表面等に装着して用いられる機器であり、生体情報を取得する生体情報取得部21と、生体情報を記憶する生体情報記憶部22と、生体情報を送信する生体情報出力部23と、アドバタイズ情報送信部24と、位置情報送信部25と、を備える。
【0017】
生体情報取得部21は、後述する処理部210の作動により、ユーザーの生体情報を取得する。生体情報としては、例えば、体温、脈波、脈拍数、心電図、血中酸素濃度、血糖値、血圧、発汗度合い、呼吸数、呼気成分、骨密度、睡眠時間、排尿時間、排尿回数、歩数、視線移動、体重、体脂肪率等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1つを取得することができる。ただし、生体情報の種類は、これらに限定されるものではない。
【0018】
生体情報取得部21が取得した生体情報は、生体情報記憶部22に記憶される。
生体情報記憶部22に記憶されている生体情報は、生体情報出力部23により、リアルタイムまたは所望のタイミングでゲートウェイ端末3に送信される。
【0019】
アドバタイズ情報送信部24は、アドバタイズ情報をゲートウェイ端末3に送信する。
アドバタイズ情報とは、アドバタイズ情報を送信する装置、すなわち、ウェアラブル端末2の個体を識別するためのウェアラブル識別情報および接続要求情報を含む信号である。ゲートウェイ端末3は、このアドバタイズ情報を受信することで、ウェアラブル端末2の存在を認識することができるとともに、接続要求を認知することができる。
【0020】
ウェアラブル識別情報としては、ウェアラブル端末2のMACアドレスや、ウェアラブル端末2のサービス情報、ウェアラブル端末2内のアクセスポイントのSSID、パスワード等が挙げられる。
【0021】
接続要求情報は、所定の通信手段によってゲートウェイ端末3との通信確立を要求する信号である。所定の通信手段としては、例えば、Bluetooth Low Energy(いわゆるブルートゥース。以下、BLEと表記する。Bluetoothは登録商標)や、Wi-Fi(登録商標)等が挙げられる。
【0022】
ゲートウェイ端末3が、接続要求を許可し、上記通信が可能となった状態を、ペアリングがなされた状態と言う。すなわち、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とがペアリングがなされた状態とは、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3との間でデータ等の送受信が可能な状態になることを言う。より具体的には、ペアリングとは、例えば、暗号キーLTK(Long Term Key)をウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3間で共有し、ウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3間でセキュリティーを確立した状態でデータ等の送受信が可能な状態になることを言う。暗号キーLTKは、設定値であってもよく、固定値であってもよい。
【0023】
このようなアドバタイズ情報は、例えば、ヘッダとペイロードから構成される。ヘッダは、アドバタイズ情報のタイプやペイロードの大きさの情報等を格納する領域である。ペイロードは、識別情報としてのデバイス名や搭載プロファイル情報、ゲートウェイ端末3とBLE接続するための接続情報、アドバタイズ情報の送信電力等の情報を格納する領域である。
【0024】
このようなアドバタイズ情報は、当該ウェアラブル端末2を識別するウェアラブル識別情報を含み、後述する記憶部220に記憶されている。
【0025】
位置情報送信部25は、ウェアラブル端末2の位置情報をゲートウェイ端末3に出力する。ウェアラブル端末2の位置情報としては、例えば、GPSや、Wi-Fiのアクセスポイント等が挙げられる。
【0026】
このようなウェアラブル端末2の各機能部の機能は、図3に示すようなハードウェア構成例により実現することができる。
【0027】
図3に示すように、ウェアラブル端末2は、センシング部200と、処理部210と、記憶部220と、通信部230と、を備える。
【0028】
センシング部200は、例えば、体動センサーや生体センサー等を含む。
体動センサーとしては、加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、静電容量センサー、地磁気センサー、GPS(Global Positioning System)レシーバー等の位置センサー等が挙げられる。
【0029】
生体センサーとしては、例えば、脈波センサー、動脈血酸素飽和度センサー、温度センサー、赤外線センサーが挙げられる。このような生体センサーは、電気式、光学式、磁気式、静電容量式、超音波式のいずれのものでもよい。
【0030】
センシング部200は、体動センサーと生体センサーの両方を含んでもよいし、いずれか一方であってもよい。また、体動センサーおよび生体センサーは、上記のセンサーのいずれか1つであってもよいし、複数の組み合わせであってもよい。また、センシング部200は、体動センサーや生体センサー以外のセンサー、例えば、周囲の環境をセンシングする環境センサー等を含んでもよい。
【0031】
ウェアラブル端末2が取得する生体情報は、体動センサーや生体センサー等を有するセンシング部200により取得される少なくとも1つの情報である。ただし、ウェアラブル端末2が取得する生体情報は、センシング部200により取得したものに限らず、例えば、ユーザー自らがウェアラブル端末2に入力した情報であるかまたは入力した情報の一部を含んでいてもよい。この情報としては、例えば、ユーザーの身長、体重、睡眠時間、排尿回数等が挙げられる。
【0032】
処理部210は、記憶部220に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ウェアラブル端末2の上記機能を実現する。処理部210としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等が挙げられる。なお、これらのプロセッサーがソフトウェアを実行する方式に代えて、上記機能の全てまたは一部を、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により実現するようにしてもよい。
【0033】
記憶部220は、処理部210等のワーク領域となるもので、その機能はRAM、ROM等のメモリーやHDD(ハードディスクドライブ)等により実現できる。処理部210での処理は、記憶部220に記憶された情報の読み出しおよび書き込みを伴うものであってもよい。処理部210で行われる各処理は、記憶部220に記憶される各種データ、プログラムに基づき実行される。
【0034】
通信部230は、例えば、I/Oインターフェースで構成される。I/Oインターフェースが採用する通信規格は、特に限定されず、例えば、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク等のパーソナルエリアネットワーク(PAN)、Wi-Fi(登録商標)ネットワーク等のローカルエリアネットワーク(LAN)等が挙げられる。
【0035】
このようなウェアラブル端末2としては、上記機能を持つ端末であれば特に限定されないが、例えば、ウェアラブルウォッチ、ウェアラブルリング、ウェアラブルディスプレイ、スマートグラス、ウェアラブルカメラ、ウェアラブルスピーカー、イヤホン、ヘッドホン、スマートウェア等が挙げられる。
【0036】
(ゲートウェイ端末3)
図2に示すように、ゲートウェイ端末3は、ウェアラブル端末2およびサーバー4とそれぞれ通信を行う機器であり、アドバタイズ情報取得部31と、識別情報出力部32と、管理テーブル取得部33と、ペアリング実行部34と、位置情報送信部35と、位置情報受信部36と、を備える。
【0037】
アドバタイズ情報取得部31は、ウェアラブル端末2からアドバタイズ情報を取得する。
【0038】
識別情報出力部32は、取得したアドバタイズ情報に含まれるウェアラブル識別情報と、ゲートウェイ端末3を識別するゲートウェイ識別情報とをサーバー4に送信する。ゲートウェイ識別情報としては、ゲートウェイ端末3のMACアドレスや、ゲートウェイ端末3のサービス情報、ゲートウェイ端末3内のアクセスポイントのSSID、パスワード等が挙げられる。
【0039】
管理テーブル取得部33は、管理テーブルの情報をサーバー4から取得する。管理テーブルに関しては、後に詳述する。
【0040】
ペアリング実行部34は、ウェアラブル端末2とのペアリングを行う。すなわち、ペアリング実行部34は、管理テーブルの情報に応じて、ウェアラブル端末2からの接続要求を許可し、前述したような通信を可能とする。
【0041】
位置情報送信部35は、ウェアラブル端末2の位置情報およびゲートウェイ端末3の位置情報をサーバー4に出力する。ゲートウェイ端末3の位置情報としては、例えば、GPSや、基地局のアクセス情報や、Wi-Fiのアクセスポイント等が挙げられる。
位置情報受信部36は、ウェアラブル端末2の位置情報を受信する。
【0042】
このようなゲートウェイ端末3の各機能部の機能は、図3に示すようなハードウェア構成例により実現することができる。
【0043】
図3に示すように、ゲートウェイ端末3は、処理部310と、記憶部320と、通信部330と、を備える。
【0044】
処理部310は、記憶部320に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ゲートウェイ端末3の上記機能を実現する。処理部310としては、CPU、GPU、DSP等が挙げられる。なお、これらのプロセッサーがソフトウェアを実行する方式に代えて、上記機能の全てまたは一部を、FPGAやASIC等により実現するようにしてもよい。
【0045】
記憶部320は、処理部310等のワーク領域となるもので、その機能はRAM、ROM等のメモリーやHDD等により実現できる。処理部310での処理は、記憶部320に記憶された情報の読み出しおよび書き込みを伴うものであってもよい。処理部310で行われる各処理は、記憶部320に記憶される各種データ、プログラムに基づき実行される。
【0046】
通信部330は、例えば、I/Oインターフェースで構成される。I/Oインターフェースが採用する通信規格は、特に限定されず、例えば、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク等のパーソナルエリアネットワーク(PAN)、Wi-Fi(登録商標)ネットワーク等のローカルエリアネットワーク(LAN)等が挙げられる。
【0047】
このようなゲートウェイ端末3としては、上記機能を持つ端末であれば特に限定されないが、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パソコン等が挙げられる。
【0048】
(サーバー4)
図2に示すように、サーバー4は、ウェアラブル端末2が取得した生体情報を取得するゲートウェイ端末3と通信可能なものであり、アカウント情報格納部41と、識別情報取得部42と、管理テーブル生成部43と、管理テーブル出力部44と、位置情報受信部45と、を備える。
【0049】
アカウント情報格納部41は、ユーザーのアカウント情報を格納する。ユーザーのアカウント情報とは、生体情報取得システム1が提供するサービスを利用する権利を有する人格のことであり、ユーザーID、メールアドレス、パスワード等の個人情報を含む。
【0050】
識別情報取得部42は、ゲートウェイ端末3から、ウェアラブル識別情報およびゲートウェイ識別情報を取得する。
【0051】
位置情報受信部45は、ウェアラブル端末2の位置情報およびゲートウェイ端末3の位置情報を取得する。
【0052】
管理テーブル生成部43は、図4に示すようなユーザーのアカウント情報にゲートウェイ識別情報およびウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルTを生成する。本実施形態では、ユーザーのアカウント情報に、さらに、ウェアラブル端末2の位置情報およびゲートウェイ端末3の位置情報を対応付けて管理テーブルTを生成する。
【0053】
図4に示す管理テーブルTは、「アカウント情報」の列と、「ゲートウェイ識別情報」の列と、「ウェアラブル識別情報」の列と、「ゲートウェイ位置情報」の列と、「ウェアラブル位置情報」の列と、アカウント情報の「有効期間」の列と、を有する。これらは、図4中左側からこの順で配置されている。なお、配置順は、図示の構成に限定されない。
【0054】
「アカウント情報」の列の2行目には、「A001」というアカウント名が格納されている。「アカウント情報」の列の3行目には、「A002」というアカウント名が格納されている。「アカウント情報」の列の4行目には、「A003」というアカウント名が格納されている。「アカウント情報」の列の5行目には、「A004」というアカウント名が格納されている。「アカウント情報」の列の6行目には、「A005」というアカウント名が格納されている。
【0055】
「ゲートウェイ識別情報」の列の2行目には、「111111111」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ識別情報」の列の3行目には、「222222222」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ識別情報」の列の4行目には、「333333333」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ識別情報」の列の5行目には、「444444444」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ識別情報」の列の6行目には、「111111111」という文字列が格納されている。
【0056】
「ウェアラブル識別情報」の列の2行目には、「101」という文字列が格納されている。「ウェアラブル識別情報」の列の3行目には、「105」という文字列が格納されている。「ウェアラブル識別情報」の列の4行目には、「201」という文字列が格納されている。「ウェアラブル識別情報」の列の5行目には、「210」という文字列が格納されている。「ウェアラブル識別情報」の列の6行目には、「101」という文字列が格納されている。
【0057】
「ゲートウェイ位置情報」の列の2行目には、「長野」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ位置情報」の列の3行目には、「東京」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ位置情報」の列の4行目には、「長野」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ位置情報」の列の5行目には、「千葉」という文字列が格納されている。「ゲートウェイ位置情報」の列の6行目には、「長野」という文字列が格納されている。これらの地名は、ゲートウェイ端末3から取得したゲートウェイ位置情報に基づいて決定する。
【0058】
「ウェアラブル位置情報」の列の2行目には、「長野」という文字列が格納されている。「ウェアラブル位置情報」の列の3行目には、「東京」という文字列が格納されている。「ウェアラブル位置情報」の列の4行目には、「長野」という文字列が格納されている。「ウェアラブル位置情報」の列の5行目には、「千葉」という文字列が格納されている。「ウェアラブル位置情報」の列の6行目には、「長野」という文字列が格納されている。これらの地名は、ウェアラブル端末2から取得したウェアラブル位置情報に基づいて決定する。
【0059】
アカウント情報の「有効期間」の列の2行目には、「2023/1/1-2023/1/31」という文字列が格納されている。「有効期間」の列の3行目には、「2023/1/1-2023/1/31」という文字列が格納されている。「有効期間」の列の4行目には、「2023/1/1-2023/1/31」という文字列が格納されている。「有効期間」の列の5行目には、「2023/1/1-2023/1/31」という文字列が格納されている。「有効期間」の列の6行目には、「2023/2/1-2023/2/28」という文字列が格納されている。各有効期間は、アカウント毎に予め設定されており、この期間中に生体情報を取得する。
【0060】
このような管理テーブルTでは、「アカウント情報」、「ゲートウェイ識別情報」、「ウェアラブル識別情報」、「ゲートウェイ位置情報」、「ウェアラブル位置情報」および「有効期間」の各項目において、同じ行数の文字列が対応付けられている。
【0061】
このように、管理テーブルTは、ゲートウェイ端末3の位置情報を含む。これにより、例えば、ゲートウェイ端末3の位置を確認することができ、所望のユーザーが使用していることを確認することができる。
【0062】
なお、管理テーブルTは、ゲートウェイ端末3の位置情報を含んでいなくてもよい。この場合、管理テーブルTとは別のデータとして、ゲートウェイ端末3の位置情報を作成し、管理することが好ましい。
【0063】
また、管理テーブルTは、アカウント情報の有効期間に関する情報を含む。これにより、管理テーブルTによって、ウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3の使用期間、すなわち、生体情報を取得する期間を管理することができる。
【0064】
なお、管理テーブルTは、アカウント情報の有効期間に関する情報を含んでいなくてもよい。この場合、管理テーブルTとは別のデータとして、アカウント情報の有効期間に関する情報を作成し、管理することが好ましい。
【0065】
また、管理テーブルTは、書き換え可能である。これにより、例えば、管理テーブルTのうち、所定期間、生体情報を取得し終わったユーザーに対応する部分を、新規のユーザーのデータに書き換えることができる。よって、管理テーブルTのデータ量が膨大になるのを防止することができる。また、生体情報のセキュリティー性もより向上する。
【0066】
なお、管理テーブルTは、書き換え可能でなくてもよい。この場合、ユーザーの使用履歴を蓄積することができる。
【0067】
このような管理テーブルTは、図示のような表になっていなくてもよく、各々の情報を対応付けたデータの羅列であってもよい。
【0068】
管理テーブル出力部44は、後述する処理部410の作動により、図4に示すような管理テーブルTの情報をゲートウェイ端末3に出力する。管理テーブル出力部44は、管理テーブルTの全列のデータを出力してもよく、部分的に、すなわち出力対象のゲートウェイ端末3の識別情報に対応する行のデータのみを出力してもよい。
【0069】
このようなサーバー4の各機能部の機能は、図3に示すようなハードウェア構成例により実現することができる。
【0070】
図3に示すように、サーバー4は、処理部410と、記憶部420と、通信部430と、を備える。
【0071】
処理部410は、記憶部420に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、サーバー4の上記機能を実現する。処理部410としては、CPU、GPU、DSP等が挙げられる。なお、これらのプロセッサーがソフトウェアを実行する方式に代えて、上記機能の全てまたは一部を、FPGAやASIC等により実現するようにしてもよい。
【0072】
記憶部420は、処理部410等のワーク領域となるもので、その機能はRAM、ROM等のメモリーやHDD等により実現できる。処理部410での処理は、記憶部420に記憶された情報の読み出しおよび書き込みを伴うものであってもよい。処理部410で行われる各処理は、記憶部420に記憶される各種データ、プログラムに基づき実行される。
【0073】
通信部430は、例えば、I/Oインターフェースで構成される。I/Oインターフェースが採用する通信規格は、特に限定されず、例えば、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク等のパーソナルエリアネットワーク(PAN)、Wi-Fi(登録商標)ネットワーク等のローカルエリアネットワーク(LAN)等が挙げられる。
【0074】
次に、本発明の設定方法の一例について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0075】
以下では、生体情報のデータを蓄積しようとする企業が生体情報取得システム1を所有しており、該企業が1組のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3を100人のユーザーに対し貸し出す場合を想定して説明する。
【0076】
まず、ステップS101において、サーバー4がユーザーのアカウント情報を取得する。すなわち、100人のユーザーの専用のアカウント情報をサーバー4上で取得し、アカウント情報格納部41に格納する。本ステップS101から後述するステップ105までのステップは、企業がウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3をユーザーに貸し出すのに先立って行われる。なお、本ステップS101完了時点では、アカウント情報は、100組のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3と対応付けられていない。このようなステップS101が、第1ステップである。
【0077】
次いで、企業の管理者が各々のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3の電源を入れる。管理者は、各々のウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3に対し所定の操作を行い、ステップS102において、各々のウェアラブル端末2のアドバタイズ情報送信部24がアドバタイズ情報を各々の通信部230より送信する。このとき、各々のアドバタイズ情報に含まれるウェアラブル識別情報が、1以上のゲートウェイ端末3に送信される。各々のゲートウェイ端末3では、複数のウェアラブル識別情報が通信部330で受信され、アドバタイズ情報取得部31にて取得される。なお、ゲートウェイ端末3は、ステップS103においてサーバー4に出力されるために一時記憶する場合を除き、ウェアラブル識別情報を記憶部320に記憶しない。
【0078】
次いで、ステップS103において、1以上のゲートウェイ端末3が、それぞれアドバタイズ情報取得部31が取得した複数のウェアラブル識別情報と当該1以上のゲートウェイ端末3のゲートウェイ識別情報とをサーバー4に出力する。つまり、1以上のゲートウェイ端末3のそれぞれが、受信した複数のウェアラブル識別情報および当該ゲートウェイ端末3の一つのゲートウェイ識別情報を通信部330よりサーバー4に送信する。サーバー4は、1以上のゲートウェイ端末3の各々からそれぞれ複数のウェアラブル識別情報および1以上のゲートウェイ識別情報を通信部430で受信して取得し、記憶部420に記憶する。サーバー4は、重複する複数のウェアラブル識別情報と複数のゲートウェイ識別情報を得て、重複する複数のウェアラブル識別情報のうち任意の一つのウェアラブル識別情報を得ることによりユーザーに対応する100個のウェアラブル識別情報と100個のゲートウェイ識別情報を取得することができる。
【0079】
なお、ステップS103においてゲートウェイ端末3によるウェアラブル識別情報およびゲートウェイ識別情報の出力は、同時であってもよく、各々の出力タイミングにタイムラグがあってもよい。
このようなステップS102およびステップS103が、第2ステップである。
【0080】
次いで、ステップS104において、サーバー4が管理テーブルTを生成する。本ステップは、サーバー4が、アカウント情報に、ステップS103で受信した複数のゲートウェイ識別情報と複数のウェアラブル識別情報を対応付けて、図4に示すような管理テーブルTを生成する。生成した管理テーブルTは、記憶部420に記憶される。
【0081】
なお、複数のゲートウェイ識別情報と複数のウェアラブル識別情報は、サーバー4が所定の手順によりアカウント情報と組み合わせることができる。例えば、サーバー4が受信または記憶部420に記憶したタイムスタンプ順、各アカウント情報と各識別情報の昇順または降順、さらには乱数を利用して複数のゲートウェイ識別情報と複数のウェアラブル識別情報をランダムに組み合わせることも可能である。このようなステップS104が、第3ステップである。
【0082】
次いで、ステップS105において、サーバー4が記憶部420に記憶されている管理テーブルTの情報を各々のゲートウェイ端末3に出力、すなわち通信部430より送信する。各々のゲートウェイ端末3は、管理テーブルTの情報を通信部330で受信し、管理テーブル取得部33において取得し、各々の記憶部320に記憶する。このようなステップS105が、第4ステップである。なお、ウェアラブル端末2およびゲートウェイ端末3はステップS106の開始までにユーザーに届けられる。
【0083】
次いで、ステップS106において、各々のゲートウェイ端末3が、受信した管理テーブルTに含まれる複数のアカウント情報のうち、当該ゲートウェイ端末3(自端末)のゲートウェイ識別情報と一致するゲートウェイ識別情報を含むアカウント情報を抽出し、当該アカウント情報に対応するウェアラブル識別情報を特定する。ペアリング実行部34は、当該アカウント情報に対応するウェアラブル識別情報をもつウェアラブル端末2とのペアリングを行う。すなわち、ペアリング実行部34は、管理テーブルTの情報に応じて、各々のゲートウェイ端末3がウェアラブル端末2に通信許可信号を送信してペアリングを実行する。このようなステップS107が、第5ステップである。
【0084】
以上説明したように、本発明の設定方法によれば、ゲートウェイ端末3が、取得した管理テーブルTの情報に基づいて、自端末が対となるウェアラブル端末2の情報を得てペアリングを実行するため、従来のようにユーザーがペアリングの操作を行うのを省略することができる。よって、ユーザーは、手間をかけずに、ミスなくペアリングを行うことができる、すなわち、正確かつ簡単にウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングを行うことができる。団体利用のケースでは、ヘルスケア関連の研究やサービスを行う管理団体が多数のユーザーに対してウェアラブル端末2やゲートウェイ端末3を貸し出す場合、複数のウェアラブル端末2と複数のゲートウェイ端末3のペアリングの操作を各ユーザーに実施させることなく、管理団体側でペアリングの実施を確実に管理することができる。この利点は使用されるウェアラブル端末2の数が増えるほど効果が得られる。
【0085】
特に、上記で説明したように、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とがユーザーの所有物ではない場合、ゲートウェイ端末3の操作に不慣れであるため、本発明の設定方法を実行することによる効果をより顕著に発揮することができる。
【0086】
以上のようにしてウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングを行った後は、ウェアラブル端末2をユーザーの生体に装着し、生体情報取得部21にて生体情報を取得し、該生体情報をゲートウェイ端末3へ送信し、さらにサーバー4へ送信することができ、サーバー4は、生体情報を収集することができる。
【0087】
以上説明したように、本発明の設定方法は、生体情報を取得する複数のウェアラブル端末2と、複数のウェアラブル端末2から生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末3と、複数のゲートウェイ端末3から生体情報を取得するサーバー4との通信環境を設定する設定方法である。また、本発明の設定方法は、サーバー4が、ユーザーのアカウント情報を格納する第1ステップと、複数のウェアラブル端末2が、ウェアラブル端末2を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を、ゲートウェイ端末3に送信し、ゲートウェイ端末3が、ゲートウェイ端末3を識別するゲートウェイ識別情報と、取得したアドバタイズ情報に含まれる複数のウェアラブル識別情報とをサーバー4に送信する第2ステップと、サーバー4が、アカウント情報に、ゲートウェイ識別情報およびウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルTを生成する第3ステップと、サーバー4が、管理テーブルTの情報を複数のゲートウェイ端末3に送信する第4ステップと、複数のゲートウェイ端末3が、受信した管理テーブルTの情報に基づき、複数のウェアラブル端末2とのペアリングを行う第5ステップと、を有する。このような設定方法によれば、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップおよび第5ステップを実行することにより、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングを正確かつ簡単に行うことができる。
【0088】
また、第5ステップでは、複数のゲートウェイ端末3が、取得済の管理テーブルTに基づき、各々の複数のゲートウェイ端末3とのペアリングを予定するウェアラブル端末2を特定し、ウェアラブル端末2に通信許可信号を送信してペアリングを実行する。これにより、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングをより正確かつ簡単に行うことができる。
【0089】
また、サーバー4は、複数のウェアラブル端末2が取得した生体情報を取得する複数のゲートウェイ端末3と通信可能なものであって、ユーザーのアカウント情報を格納するアカウント情報格納部41と、ゲートウェイ端末3がウェアラブル端末2から受信したアドバタイズ情報に含まれ、ウェアラブル端末2を識別するウェアラブル識別情報と、ゲートウェイ端末3を識別するゲートウェイ識別情報とをゲートウェイ端末から取得する識別情報取得部42と、アカウント情報に、ゲートウェイ識別情報およびウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルTを生成する管理テーブル生成部43と、ゲートウェイ端末3とウェアラブル端末2とのペアリングを行うための管理テーブルTの情報をゲートウェイ端末3に送信する管理テーブル出力部44と、を備える。このようなサーバー4によれば、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングを正確かつ簡単に行うことができる。
【0090】
また、ゲートウェイ端末3は、生体情報を取得する複数のウェアラブル端末2およびサーバー4とそれぞれ通信を行うものであって、ウェアラブル端末2を識別するウェアラブル識別情報を含むアドバタイズ情報を複数のウェアラブル端末から取得するアドバタイズ情報取得部31と、取得したアドバタイズ情報に含まれる複数のウェアラブル識別情報と、ゲートウェイ端末3を識別するゲートウェイ識別情報とをサーバー4に送信する識別情報出力部32と、ユーザーのアカウント情報に、ゲートウェイ識別情報およびウェアラブル識別情報を対応付けた管理テーブルTの情報をサーバー4から取得する管理テーブル取得部33と、取得した管理テーブルTの情報に基づいて、ウェアラブル端末2とのペアリングを行うペアリング実行部34と、を備える。このようなゲートウェイ端末3によれば、ウェアラブル端末2とゲートウェイ端末3とのペアリングを正確かつ簡単に行うことができる。
【0091】
以上、本発明の設定方法、サーバーおよびゲートウェイ端末を図示の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の設定方法の各工程は、同様の機能を発揮し得る任意の工程と置換することができる。また、本発明の設定方法には、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、第4ステップおよび第5ステップの各ステップの前後等に任意のステップすなわち工程が付加されていてもよい。
【0092】
また、本発明のサーバーおよびゲートウェイ端末を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、本発明のサーバーおよびゲートウェイ端末には、任意の構成物が付加されていてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1…生体情報取得システム、2…ウェアラブル端末、3…ゲートウェイ端末、4…サーバー、5…ネットワーク、21…生体情報取得部、22…生体情報記憶部、23…生体情報出力部、24…アドバタイズ情報送信部、25…位置情報送信部、31…アドバタイズ情報取得部、32…識別情報出力部、33…管理テーブル取得部、34…ペアリング実行部、35…位置情報送信部、36…位置情報受信部、41…アカウント情報格納部、42…識別情報取得部、43…管理テーブル生成部、44…管理テーブル出力部、45…位置情報受信部、200…センシング部、210…処理部、220…記憶部、230…通信部、310…処理部、320…記憶部、330…通信部、410…処理部、420…記憶部、
430…通信部、T…管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5