(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173364
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0487 20130101AFI20241205BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20241205BHJP
H01H 9/18 20060101ALI20241205BHJP
G06F 3/0362 20130101ALI20241205BHJP
【FI】
G06F3/0487
B60R16/02 630L
H01H9/18 Z
G06F3/0362 461
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091734
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】竹内 元哉
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
5G052
【Fターム(参考)】
5B087AA05
5B087CC02
5B087DE03
5E555AA07
5E555AA11
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555CA04
5E555CA12
5E555CA17
5E555CB12
5E555DB41
5E555DD01
5E555FA00
5G052AA23
5G052AA35
5G052JB01
(57)【要約】
【課題】操作性を向上できるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置20は、複数の個別スイッチ4で共用される共用スイッチ21を備える。判定部22は、利用対象1の利用状態を検出する検出部5の検出信号Saを用いて、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する。制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、ユーザに必要とされるスイッチ機能をユーザに案内するとともに、そのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用対象を操作するときに使用するスイッチ装置であって、
前記利用対象の利用状態を検出する検出部の検出信号を用いて、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、ユーザに必要とされる前記スイッチ機能をユーザに案内するとともに、複数の個別スイッチで共用される共用スイッチに前記スイッチ機能を割り当てる制御部と、を備えたスイッチ装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記共用スイッチの表示部に、ユーザに必要とされる前記スイッチ機能の表示体を表示する、請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記共用スイッチは、操作態様の異なる複数の操作部を有する、請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記共用スイッチに設けられたタッチセンサが前記共用スイッチへの人体の接触を検出した場合に、前記共用スイッチに現在割り当てられている前記スイッチ機能をユーザに説明する説明部を備えた、請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記利用対象は、車両である、請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記複数の個別スイッチは、前記車両のウィンドウの曇りを取り除く場合に操作されるデフロスタースイッチを含み、
前記判定部は、車外と車内との温度差が閾値以上であることを検出した場合、前記デフロスタースイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記複数の個別スイッチは、前記車両のリッドを開状態とする場合に操作されるヒューエルリッドオープンスイッチを含み、
前記判定部は、前記車両が補給施設の付近に位置することを検出した場合、前記ヒューエルリッドオープンスイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
前記複数の個別スイッチは、カメラの撮影画像から前記車両の周囲をディスプレイに表示するパラノミックビューモニタを機能させる場合に操作されるパノラミックビューモニタスイッチを含み、
前記判定部は、前記車両の周囲が見難い状態であることを検出した場合、前記パノラミックビューモニタスイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項9】
前記複数の個別スイッチは、前記車両の走行モードを切り替える場合に操作されるドライブモードスイッチを含み、
前記判定部は、前記検出信号に基づき前記車両に現在最適なドライブモードを判定し、現在最適と判定された前記ドライブモードのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項10】
前記複数の個別スイッチは、前記車両に搭載されたオーディオ機能を操作するためのオーディオスイッチを含み、
前記判定部は、前記オーディオ機能のオーディオ再生を検出した場合、前記オーディオスイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項11】
前記複数の個別スイッチは、前記車両の空調機能を内気循環及び外気導入のいずれかに切り替える場合に操作される内外気切替スイッチを含み、
前記判定部は、前記車両の内外気を切り替える必要があることを検出した場合、前記内外気切替スイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項12】
前記複数の個別スイッチは、前記車両の空調機能の動作状態を最大化させるために操作される最大操作スイッチを含み、
前記判定部は、前記車両の室内の温度状態を急激に変化させる必要があることを検出した場合、前記最大操作スイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項13】
前記複数の個別スイッチは、前記車両の走行駆動源を始動させる場合に操作される始動スイッチを含み、
前記判定部は、前記車両の前記走行駆動源を始動させるための条件が成立したことを検出した場合、前記始動スイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項14】
前記複数の個別スイッチは、前記車両のシフト位置を切り替える場合に操作されるシフトスイッチを含み、
前記判定部は、前記検出信号に基づきシフト位置の使用可否を判定し、使用が許可されたシフト位置のスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項15】
前記複数の個別スイッチは、前記車両のハザードを点灯させる場合に操作されるハザードスイッチを含み、
前記判定部は、前記車両のハザードを表示する必要があることを検出した場合、前記ハザードスイッチのスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項16】
前記判定部は、周囲の音を集音部で集音するとともに、前記複数の個別スイッチのうち、前記集音部で検出した音声に基づくスイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定する、請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項17】
前記判定部は、前記共用スイッチに前記スイッチ機能を割り当てるべき表示画面が車載ディスプレイ装置の画面に表示されたことを検出した場合、前記表示画面と連動する前記スイッチ機能を前記共用スイッチに割り当てるべきと判定し、
前記共用スイッチに割り当てられた前記スイッチ機能は、前記複数の個別スイッチには存在しない機能である、請求項5に記載のスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、車室内のインストルメントパネルに配置された車両用のスイッチパネルが周知である。スイッチパネルは、例えば、カーナビゲーション、空調装置、オーディオ装置等の各種スイッチを備える。このスイッチパネルの場合、多数存在する各種スイッチの中から、所望のスイッチを見つけて操作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車両の多機能化により、車両に搭載されるスイッチの種類が増加する傾向にある。このため、操作すべきスイッチがどこにあるかが分かり難いので、スイッチを素早く操作できない場合があった。また、スイッチの用途が分からず、スイッチを思い通りに使うことができない場合もあった。これらの懸念は、例えば高齢の運転者や、シェアリングカー等で希にしか運転しない運転者にとって、顕著である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するスイッチ装置は、ユーザが利用対象を操作するときに使用する装置であって、前記利用対象の利用状態を検出する検出部の検出信号を用いて、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づき、ユーザに必要とされる前記スイッチ機能をユーザに案内するとともに、複数の個別スイッチで共用される共用スイッチに前記スイッチ機能を割り当てる制御部と、を備えた。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、スイッチ装置において、操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図4】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図5】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図6】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図7】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図8】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図9】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図10】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図11】共用スイッチに割り当てられるスイッチ機能の切り替わりを示す説明図である。
【
図12】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図13】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【
図14】他の実施例に係るスイッチ装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態を説明する。
(利用対象1)
図1に示すように、ユーザによって利用される利用対象1は、例えば、車両2である。車両2は、エンジン車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車、水素自動車のいずれでもよい。車両2は、自家用車、シェアリングカー、レンタカーのいずれでもよい。
【0009】
利用対象1は、ユーザによるスイッチ操作に基づいて利用対象1の機器を制御する制御装置3を備える。利用対象1が車両2の場合、制御装置3は、例えば、車両ECU(Electronic Control Unit)である。制御装置3は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、各種メモリなどから構成される。
【0010】
制御装置3は、利用対象1に機能ごとに設けられた個別スイッチ4から入力する信号や、利用対象1の利用状態を検出する検出部5から入力する信号などに基づき、機器を制御する。機器としては、例えば、走行機器、空調機器、オーディオ機器などが挙げられる。制御装置3は、利用対象1の現在状態に応じて、ヘッドアップディスプレイ6やメータ7の表示を切り替える。
【0011】
(個別スイッチ4)
図1に示す通り、個別スイッチ4は、例えば、デフロスタースイッチ10、ヒューエルリッドオープンスイッチ11、パノラミックビューモニタスイッチ12、ドライブモードスイッチ13、内外気切替スイッチ14、最大操作スイッチ15、シフトスイッチ16、始動スイッチ17、ハザードスイッチ18などを含む。これらスイッチの機能は、以下の通りである。
・デフロスタースイッチ10…車両2のウィンドウの曇りを取り除く場合に操作されるスイッチ
・ヒューエルリッドオープンスイッチ11…車両2のリッドを開状態とする場合に操作されるスイッチ
・パノラミックビューモニタスイッチ12…カメラの撮影画像から車両2の周囲をディスプレイに表示するパラノミックビューモニタを機能させる場合に操作されるスイッチ
・ドライブモードスイッチ13…車両2の走行モードを切り替える場合に操作されるスイッチ
・内外気切替スイッチ14…車両2の空調機能を内気循環及び外気導入のいずれかに切り替える場合に操作されるスイッチ
・最大操作スイッチ15…車両2の空調機能の動作状態を最大化させるために操作されるスイッチ
・シフトスイッチ16…車両2のシフト位置を切り替える場合に操作されるスイッチ
・始動スイッチ17…車両2の走行駆動源を始動させる場合に操作されるスイッチ
・ハザードスイッチ18…車両2のハザードを点灯させる場合に操作されるスイッチ
(スイッチ装置20)
図1に示す通り、利用対象1は、ユーザが利用対象1を操作するときに使用されるスイッチ装置20を備える。スイッチ装置20は、利用対象1に既設された個別スイッチ4を機能拡張する。スイッチ装置20は、複数のスイッチ機能で共用される共用スイッチ21を備える。共用スイッチ21は、利用対象1に設けられた複数の個別スイッチ4で共用されるスイッチである。すなわち、共用スイッチ21は、個別スイッチ4と同様のスイッチとして機能する。共用スイッチ21は、個別スイッチ4のサブスイッチとして機能する。
【0012】
スイッチ装置20は、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する判定部22を備える。判定部22は、例えば、制御装置3に設けられている。判定部22は、利用対象1の利用状態を検出する検出部5の検出信号Saを用いて、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する。
【0013】
スイッチ装置20は、スイッチ装置20の動作を制御する制御部23を備える。制御部23は、例えば、制御装置3に設けられている。制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、ユーザに必要とされるスイッチ機能をユーザに案内するとともに、複数の個別スイッチ4で共用される共用スイッチ21に、そのスイッチ機能を割り当てる。具体的には、制御部23は、複数の個別スイッチ4で共用される共用スイッチ21に、ユーザに必要とされるスイッチ機能の表示体24を表示しつつ、そのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。
【0014】
検出部5としては、例えば、ユーザによる利用対象1の利用状態をセンシングするセンサ部25や、利用対象1である車両2に搭載された車載ディスプレイ装置26などが挙げられる。センサ部25は、利用対象1が車両2の場合、例えば、車外環境、車内環境、運転者の状態、車両状態、走行状態、車両挙動、車両周囲の状況などをセンシングする。車載ディスプレイ装置26は、例えば、車両2の乗員に情報及び娯楽の提供を実現する。車載ディスプレイ装置26は、例えば、車載されたカーナビゲーションシステムを含む。
【0015】
(共用スイッチ21)
図2に示すように、共用スイッチ21は、操作態様の異なる複数の操作部27を有する。本例の場合、操作部27は、押圧操作型のプッシュ操作部28と、回転操作型の回転操作部29と、を有する。プッシュ操作部28は、例えば、略円板状に形成されるとともに、板厚と直交する方向(
図2の矢印A1方向)に押圧操作される。プッシュ操作部28は、モーメンタリ型でもよいし、オルタネイト型でもよい。共用スイッチ21は、プッシュ操作部28の操作に応じた信号(第1スイッチ信号S1)を制御装置3に出力する。
【0016】
回転操作部29は、例えば、プッシュ操作部28を取り囲むようにプッシュ操作部28と同一軸上に配置された円環状に形成されている。回転操作部29は、軸回りの周方向(
図2の矢印A2方向)に回転操作される。回転操作部29は、回転操作位置が維持されるロータリスイッチでもよいし、回転操作後に手を離すと元の初期位置に自ら戻るモーメンタリ回転スイッチでもよい。共用スイッチ21は、回転操作部29の操作に応じた信号(第2スイッチ信号S2)を制御装置3に出力する。
【0017】
共用スイッチ21は、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能の表示体24を表示する表示部30を備える。表示部30は、液晶ディスプレイでもよいし、有機ELディスプレイでもよい。表示部30の表示は、モノクロ表示でもよいし、カラー表示でもよい。表示部30は、電気的に接続された制御装置3から入力する指令に基づいて表示制御される。
【0018】
共用スイッチ21は、共用スイッチ21への人体の接触又は接近を検出するタッチセンサ31を備える。タッチセンサ31は、例えば、プッシュ操作部28の裏面や内部に配置されることが好ましい。タッチセンサ31の検出方式の種類としては、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、超音波方式、光学方式などが挙げられる。タッチセンサ31は、静電容量方式の場合、自己容量方式でもよいし、相互容量方式でもよい。タッチセンサ31は、検出したタッチ信号S3を制御装置3に出力する。
【0019】
(共用スイッチ21に関するアナウンス機能)
図1に示す通り、スイッチ装置20は、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能の説明を実行する説明部32を備える。説明部32は、例えば、制御装置3に設けられている。説明部32は、共用スイッチ21に設けられたタッチセンサ31が共用スイッチ21へのタッチ操作を検出した場合に、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能をユーザに説明する。説明の仕方は、例えば、音声通知でもよいし、ディスプレイ通知でもよいし、これらの組み合わせでもよい。
【0020】
次に、本実施形態のスイッチ装置20の作用について説明する。
(課題への気付き)
近年、車両2の多機能化に伴い、車両2に搭載されるスイッチ数が増加する傾向にある。このため、車両2を使用する際に、現在必要とされているスイッチが見つからなかったり、スイッチが何の機能を有してるのかを直ちに理解できなかったりする可能性がある。また、増加傾向にある高齢の運転者にとって、スイッチ種類を迅速に理解するのは困難なこともある。よって、意図通りにスイッチを使用できなかったり、誤ったスイッチ操作が行われたりする可能性がある。
【0021】
(解決策)
そこで、
図1に示す通り、本例のスイッチ装置20は、利用状況に応じた最適なスイッチ機能を、共用スイッチ21の表示部30に表示しつつ、共用スイッチ21に割り当てる。具体的には、判定部22は、検出部5の検出信号Saに基づき、いまユーザが必要とするスイッチ機能を判定する。そして、制御部23は、判定部22の判定結果に基づくスイッチ機能の表示体24を共用スイッチ21の表示部30に表示しつつ、そのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。これにより、共用スイッチ21の表示部30を見れば、いま必要なスイッチ操作が何であるのかが直ぐに分かる。そして、スイッチ機能の表示をしている共用スイッチ21を操作すれば、直ちに対象機器が動作する。よって、操作が簡単で済み、かつ、操作間違いも生じ難くなる。
【0022】
(デフロスタースイッチ10の割り当て)
図3に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、車外の温度を検出する車外温度センサ34が用いられる。また、検出部5(センサ部25)は、例えば、車内の温度を検出する車内温度センサ35が用いられる。判定部22は、車外温度センサ34から入力する車外温度情報と、車内温度センサ35から入力する車内温度情報とに基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、車外温度センサ34の車外温度情報と車内温度センサ35の車内温度情報とに基づき、車内外の温度差を監視する。判定部22は、車内外の温度差が閾値以上となった場合、デフロスタースイッチ10のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0023】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、共用スイッチ21にデフロスタースイッチ機能を割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24としてデフロスタースイッチマーク24aを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能がデフロスタースイッチ機能であることが直ぐに分かる。
【0024】
また、制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にデフロスタースイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がデフロスター機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、デフロスター機能のオンオフが切り替わる。よって、デフロスター機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、デフロスター機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0025】
また、プッシュ操作部28にユーザが触れたことがタッチセンサ31によって検出されたとき、説明部32は、このとき共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能(ここでは、デフロスタースイッチ機能)について説明を実行する。このため、共用スイッチ21のプッシュ操作部28を操作するとき、プッシュ操作部28に触れたタイミングで、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能の説明を受けることが可能となる。よって、共用スイッチ21の操作間違いの防止に一層寄与する。
【0026】
(実施形態の効果)
上記実施形態の構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スイッチ装置20は、ユーザが利用対象1を操作するときに使用する。スイッチ装置20が備える判定部22は、利用対象1の利用状態を検出する検出部5の検出信号Saを用いて、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する。スイッチ装置20が備える制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、ユーザに必要とされるスイッチ機能をユーザに案内するとともに、複数の個別スイッチ4で共用される共用スイッチ21に、そのスイッチ機能を割り当てる。
【0027】
本構成によれば、ユーザが利用対象1を利用する場合に、検出部5の検出信号Saに基づいて、いまユーザが必要とするスイッチ機能が判定される。そして、その判定結果に基づき、ユーザがいま必要とするスイッチ機能が案内されるとともに、そのスイッチ機能が共用スイッチ21に割り当てられる。このため、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能を即座に把握することが可能となる。また、複数のスイッチ機能の間で1つの共用スイッチ21が共用される。これにより、ユーザが必要とするスイッチ機能が変わっても、毎回、同じ共用スイッチ21を操作すればよい。以上により、スイッチ装置20の操作性を向上できる。
【0028】
(2)制御部23は、判定部22の判定結果に基づいて、共用スイッチ21の表示部30に、ユーザに必要とされるスイッチ機能の表示体24を表示する。この構成によれば、共用スイッチ21にスイッチ機能が割り当てられたとき、そのスイッチ機能の表示体24が共用スイッチ21の表示部30に表示されるので、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能を、視覚的に即座に理解することができる。
【0029】
(3)共用スイッチ21は、操作態様の異なる複数の操作部27を有する。この構成によれば、共用スイッチ21の操作に係るバリエーションを増やすことが可能となるので、スイッチ装置20の操作性の向上に一層寄与する。
【0030】
(4)スイッチ装置20が備える説明部32は、共用スイッチ21に設けられたタッチセンサ31が共用スイッチ21への人体の接触を検出した場合に、共用スイッチ21に現在割り当てられているスイッチ機能をユーザに説明する。この構成によれば、ユーザが共用スイッチ21に触れたときに、共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能の説明を受けることが可能となるので、スイッチ装置20の操作性の向上に一層寄与する。
【0031】
(5)利用対象1は、車両2である。この構成によれば、車両2のスイッチ装置20において、操作性を向上することができる。
(6)複数の個別スイッチ4は、車両2のウィンドウの曇りを取り除く場合に操作されるデフロスタースイッチ10を含む。判定部22は、車外と車内との温度差が閾値以上であることを検出した場合、デフロスタースイッチ10のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、デフロスタースイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、デフロスター機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0032】
なお、共用スイッチ21へのスイッチ機能の割り当ては、デフロスタースイッチ10を対象とすることに限らず、他の個別スイッチ4を対象としてもよい。以下、他の個別スイッチ4のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる例を順に説明する。
【0033】
(ヒューエルリッドオープンスイッチ11の割り当て)
図4に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、車両2の速度を検出する車速センサ36が用いられる。また、検出部5は、例えば、車両2の現在位置を検出するGPS機能を有する車載ディスプレイ装置26が用いられる。
【0034】
判定部22は、車速センサ36から入力する車速情報と車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報とに基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、車載ディスプレイ装置26の位置情報に基づき、車両2が補給施設の付近に位置するか否かを監視する。補給施設は、例えば、給油スタンドである。判定部22は、車両2が補給施設の付近に位置したことを検出すると、ヒューエルリッドオープンスイッチ11のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0035】
本例の場合、制御部23は、車両2が補給施設の付近に位置したことが検出されたとき、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24として補給施設マーク24bを表示する。補給施設マーク24bは、例えば、リッドが車体の左右どちらにあるのかが併せて表示されている。このため、表示部30の表示から、いまリッドが車体の左右のどちらにあるのかが直ぐに分かる。
【0036】
説明部32は、補給施設マーク24bでリッドの左右位置が通知されているとき、タッチセンサ31がプッシュ操作部28へのタッチ操作を検出すると、このとき共用スイッチ21に割り当てられているリッドオープンスイッチ機能(ここでは、リッドの左右位置)の説明を実行する。具体的には、リッドが車体の左右のどちらに位置しているのかの案内が実行される。
【0037】
判定部22は、車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報と車速センサ36から入力する車速情報とに基づき、補給施設で車両2が停車したことを検出すると、共用スイッチ21に、リッドの開操作機能を割り当てるべきと判定する。そして、制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にリッドの開操作機能を割り当てる。このように、プッシュ操作部28のプッシュ操作がリッドオープン操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作すれば、車体のリッドを開状態に切り替えることが可能となる。
【0038】
説明部32は、共用スイッチ21にリッドの開操作機能が割り当てられているとき、ユーザによるプッシュ操作部28へのタッチ操作をタッチセンサ31によって検出すると、このとき共用スイッチ21に割り当てられているリッドオープンスイッチ機能(ここでは、リッドの開操作機能)の説明を実行する。このため、共用スイッチ21に触れれば、いま共用スイッチ21にリッドの開操作機能が割り当てられている案内が実行される。よって、共用スイッチ21の操作間違いの防止に一層寄与する。
【0039】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2のリッドを開状態とする場合に操作されるヒューエルリッドオープンスイッチ11を含む。判定部22は、車両2が補給施設の付近に位置することを検出した場合、ヒューエルリッドオープンスイッチ11のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、ヒューエルリッドオープンスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、ヒューエルリッドオープン機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0040】
(パノラミックビューモニタスイッチ12の割り当て)
図5に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、車両2への物体の接近を検出する近接センサ37が用いられる。近接センサ37は、例えば、車体に複数設けられることが好ましい。また、検出部5は、例えば、前述の車載ディスプレイ装置26も用いる。
【0041】
判定部22は、近接センサ37から入力するセンサ情報と車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報とに基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、車載ディスプレイ装置26の位置情報と近接センサ37のセンサ情報とに基づき、車両2が狭い路地を走行しているか否かを監視する。また、判定部22は、車載ディスプレイ装置26の位置情報に基づき、車両2が駐車場に進入したか否かを監視する。判定部22は、車両2が狭い路地や駐車場に進入したことを検出すると、パノラミックビューモニタスイッチ12のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0042】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、共用スイッチ21にパノラミックビューモニタスイッチ機能を割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24としてパノラミックビューモニタマーク24cを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能がパノラミックビューモニタスイッチ機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32によるパノラミックビューモニタ機能の説明が実行される。
【0043】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にパノラミックビューモニタスイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がパノラミックビューモニタ機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、パノラミックビューモニタ機能のオンオフが切り替わる。よって、パノラミックビューモニタ機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、パノラミックビューモニタ機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0044】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、カメラの撮影画像から車両2の周囲をディスプレイに表示するパラノミックビューモニタを機能させる場合に操作されるパノラミックビューモニタスイッチ12を含む。判定部22は、車両2の周囲が見難い状態であることを検出した場合、パノラミックビューモニタスイッチ12のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、パノラミックビューモニタスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、パノラミックビューモニタ機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0045】
(ドライブモードスイッチ13の割り当て)
図6に示すように、検出部5は、例えば、車載ディスプレイ装置26及び車外温度センサ34が用いられる。検出部5(センサ部25)は、例えば、利用対象1の燃料の残量を検出する燃料センサ38が用いられる。検出部5(センサ部25)は、例えば、雨滴を検出するレインセンサ39が用いられる。
【0046】
判定部22は、車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報と、車外温度センサ34から入力する車外温度情報と、燃料センサ38から入力する燃料情報と、レインセンサ39から入力する雨情報と、に基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、これらの情報に基づいて、現在の車両2の利用状態に応じた最適なドライブモードを判定する。ドライブモードは、例えば、以下の4つがある。
・エコモード…燃料が少ないときに推奨されるモード
・スポーツモード…山道を走行するときに推奨されるモード
・グラベルモード…悪路を走行するときに推奨されるモード
・スノーモード…雪道や凍結路を走行するときに推奨されるモード
本例の判定部22は、現状の車両2の利用状態から最適と判定したドライブモードスイッチ13のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。制御部23は、判定部22によって最適と判定されたドライブモードのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。制御部23は、ドライブモードのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てたとき、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24として、選択されたドライブモードのドライブモードマーク24dを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているドライブモードの種類が直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32によるドライブモードスイッチ機能の説明が実行される。
【0047】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にドライブモードスイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がドライブモード機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、ドライブモード機能のオンオフが切り替わる。よって、ドライブモード機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、ドライブモード機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0048】
制御部23は、共用スイッチ21をドライブモードスイッチ機能として用いる場合、回転操作部29に他のドライブモードへ切り替える操作機能を割り当ててもよい。具体的には、回転操作部29の回転操作の各位置に各ドライブモードが割り当てられる。そして、所望のドライブモードが選択される位置まで回転操作部29が回転操作されると、ユーザが所望するドライブモードに切り替えられる。こうすれば、他のドライブモードへ切り替えたいときに、回転操作部29を回転操作すれば、直ちにモード切り替えを実行することが可能となる。
【0049】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2の走行モードを切り替える場合に操作されるドライブモードスイッチ13を含む。判定部22は、検出信号Saに基づき車両2に現在最適なドライブモードを判定し、現在最適と判定されたドライブモードのスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、ドライブモードスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、ドライブモード機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0050】
(オーディオスイッチ42の割り当て)
図7に示すように、検出部5は、例えば、車載ディスプレイ装置26が用いられる。車載ディスプレイ装置26は、例えば、車載ディスプレイ装置26を操作するための操作スイッチ43を有する。操作スイッチ43は、例えば、オーディオスイッチ42、ボリュームスイッチ44、メニュースイッチ45、現在地表示スイッチ46などを有する。車載ディスプレイ装置26は、スイッチ操作が実行されたとき、その操作に応じた信号を制御装置3に出力する。
【0051】
判定部22は、車載ディスプレイ装置26から入力する信号に基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、例えば、車載ディスプレイ装置26から入力するオーディオスイッチ42の操作信号に基づき、オーディオ機能の音楽再生の操作が実行されたか否かを監視する。そして、判定部22は、オーディオ機能の音楽再生の操作が実行されたことを検出すると、オーディオスイッチ42のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0052】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、共用スイッチ21にオーディオスイッチ機能を割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24としてオーディオマーク24eを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能がオーディオスイッチ機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32によるオーディオスイッチ機能の説明が実行される。
【0053】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にオーディオスイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がオーディオ機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、オーディオ機能のオンオフが切り替わる。よって、オーディオ機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、オーディオ機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0054】
制御部23は、共用スイッチ21をオーディオスイッチ機能として用いる場合、回転操作部29に音量調整の操作機能を割り当ててもよい。具体的には、回転操作部29の回転位置と音量との対応付けが設定される。そして、回転操作部29を回転操作することにより、ユーザが所望する音量に設定される。こうすれば、プッシュ操作部28の近傍に位置する回転操作部29を回転操作すれば、直ちに音量を調整することが可能となる。
【0055】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2に搭載されたオーディオ機能を操作するためのオーディオスイッチ42を含む。判定部22は、オーディオ機能のオーディオ再生を検出した場合、オーディオスイッチ42のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、オーディオスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、オーディオ機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0056】
(内外気切替スイッチ14の割り当て)
図8に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、生体情報を検知するセンサを用いて運転者の生体状態を推定するドライバモニタリング装置47が用いられる。ドライバモニタリング装置47は、例えば、カメラ、マイク、生体センサを用いて運転者を監視する。検出部5(センサ部25)は、例えば、周囲の臭気を検出するにおいセンサ48が用いられる。においセンサ48は、例えば、車内に複数設けられることが好ましい。また、本例の場合、検出部5は、前述の車載ディスプレイ装置26も用いる。
【0057】
判定部22は、車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報と、ドライバモニタリング装置47から入力するモニタリング情報と、においセンサ48から入力するにおい情報とに基づき、車両2の利用状態を監視する。モニタリング情報は、例えば、カメラ、マイク、生体センサから取得した情報である。本例の場合、判定部22は、これらの情報に基づいて、内外気を切り替える必要があるか否かを監視する。そして、判定部22は、内外気の切り替えの必要があることを検出すると、内外気切替スイッチ14のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0058】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、共用スイッチ21に内外気切替スイッチ機能を割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24として内外気切替マーク24fを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能が内外気切替スイッチ機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32による内外気切替スイッチ機能の説明が実行される。
【0059】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28に内外気切替スイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作が内外気切替機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、内外気切替機能のオンオフが切り替わる。よって、内外気切替機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、内外気切替機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0060】
本例の場合、判定部22は、例えば、車外の空気を取り込む必要があるか、又は車外の空気を遮断する必要があるか、を判定する。制御部23は、車外の空気を取り込む必要があると判定された場合、内外気切替スイッチ14として内気切替スイッチ機能を割り当てる。具体的には、制御部23は、例えば、車両2がトンネル内を走行するときや、車外から煙や排気ガスが入ってきたとき、共用スイッチ21に内気切替スイッチ機能を割り当てることが好ましい。なお、
図8には、共用スイッチ21に内気切替スイッチ機能が割り当てられた例を図示している。
【0061】
また、制御部23は、車外の空気を遮断する必要があると判定された場合、内外気切替スイッチ14として外気切替スイッチ機能を割り当てる。具体的には、制御部23は、例えば、運転者の眠気を検知したときや、車内で食事をするなどしてにおいが充満しているときに、共用スイッチ21に外気切替スイッチ機能を割り当てることが好ましい。
【0062】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2の空調機能を内気循環及び外気導入のいずれかに切り替える場合に操作される内外気切替スイッチ14を含む。判定部22は、車両2の内外気を切り替える必要があることを検出した場合、内外気切替スイッチ14のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、内外気切替スイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、内外気切替機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0063】
(最大操作スイッチ15の割り当て)
図9に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、前述の車内温度センサ35及びドライバモニタリング装置47が用いられる。判定部22は、車内温度センサ35から入力する車内温度情報と、ドライバモニタリング装置47から入力するモニタリング情報と、に基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、モニタリング情報及び車内温度情報に基づき、車載された空調装置を最大限に動作させるべきか否かを判定する。
【0064】
制御部23は、車載された空調装置を最大限に動作させるべきと判定されると、最大操作スイッチ15のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。制御部23は、共用スイッチ21に最大操作スイッチ機能を割り当てたとき、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24として最大操作マーク24gを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能が最大操作スイッチ機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32による最大操作スイッチ機能の説明が実行される。
【0065】
本例の場合、判定部22は、冷房を最大化する必要があるか、又は暖房を最大化にする必要があるか、を判定する。ところで、夏などは、乗車した後、車内温度が非常に高い。また、車内が高温のときは、運転者が暑そうな仕草をとり、さらに、運転者の体温も高い。制御部23は、冷房を最大化する必要があると判定された場合、最大操作スイッチ15として冷房最大操作スイッチ機能(MAX_A/Cの表示)を割り当てる。
【0066】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28に最大操作スイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作が最大操作機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、例えば共用スイッチ21に冷房最大操作スイッチ機能が割り当てられているとき、プッシュ操作部28がプッシュ操作されると、冷房機能に係るスイッチ類(例えば、温度、ブロア、シートベンチレーション、A/Cなど)がオン、かつ最大レベルに設定される。よって、最大操作機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、最大操作機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0067】
また、冬などは、乗車した後、車内温度が非常に低い。また、車内が低温のときは、運転者が寒そうな仕草をとり、さらに、運転者の体温も低い。制御部23は、暖房を最大化する必要があると判定された場合、最大操作スイッチ15として暖房最大操作スイッチ機能(MAX_HEATの表示)を割り当てる。これにより、プッシュ操作部28に暖房最大操作スイッチ機能が割り当てられる。よって、プッシュ操作部28がプッシュ操作されると、暖房機能に係るスイッチ類(例えば、温度、ブロア、シートヒータなど)がオン、かつ最大レベルに設定される。
【0068】
なお、最大操作機能がオンになった後は、共用スイッチ21に空調装置のオートスイッチ機能を割り当ててもよい。すなわち、車内温度が適切な温度に調整されることを見越して、共用スイッチ21にオートスイッチ機能が予め割り当てられてもよい。よって、車内温度が適切な温度に達した場合、空調装置を直ちにオートモードに切り替えることが可能となる。
【0069】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2の空調機能の動作状態を最大化させるために操作される最大操作スイッチ15を含む。判定部22は、車両2の室内の温度状態を急激に変化させる必要があることを検出した場合、最大操作スイッチ15のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、最大操作スイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、最大操作機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0070】
(シフトスイッチ16の割り当て)
図10に示すように、検出部5(センサ部25)は、例えば、前述の車速センサ36及び近接センサ37が用いられている。検出部5(センサ部25)は、例えば、シートベルトが装着されたか否かを検出するシートベルトセンサ51が用いられている。検出部5(センサ部25)は、例えば、車両2に設けられたブレーキペダルの踏込み量を検出するブレーキセンサ52が用いられている。
【0071】
判定部22は、車速センサ36から入力する車速情報と、近接センサ37から入力する近接情報と、に基づき、車両2の利用状態を監視する。判定部22は、車両2の周囲状況から、許可してよいシフト位置を判定する。そして、制御部23は、許可してよいシフトスイッチ16のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。具体的には、車両前方に障害物が存在する場合には、リバース(R位置)のシフト選択機能が割り当てられる。一方、車両前方に障害物が存在しない場合には、ドライブ(D位置)のシフト選択機能が割り当てられる。
【0072】
制御部23は、共用スイッチ21にシフト選択機能を割り当てたとき、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24としてシフト位置マーク24hを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能がシフト選択機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32によるシフト選択機能の説明が実行される。
【0073】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にシフト選択機能のオン操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がシフト選択機能のオン操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作すると、表示部30に表示されたシフトがオン状態に切り替わる。よって、シフトスイッチ機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、車両2のシフト状態を選択操作することが可能となる。
【0074】
図11に示すように、共用スイッチ21にシフトスイッチ16を割り当てる場合、最初に、走行駆動源を始動させるための始動スイッチ17を割り当ててもよい。具体的には、制御部23は、走行駆動源の停止中、例えばシートベルトが締められ、さらに、ブレーキペダルが踏み込み操作されたことが検知された場合、共用スイッチ21に始動スイッチ機能を割り当てる。なお、走行駆動源は、例えば、エンジンである。
【0075】
共用スイッチ21に始動スイッチ17が割り当てられたとき、プッシュ操作部28がプッシュ操作されると、走行駆動源始動機能により走行駆動源が始動する。このとき、前方に障害物があると検出された場合、まず、共用スイッチ21にリバースのシフトが割り当てられる。そして、車両2がバック走行され、そして、前方に障害物がない状態で停車された場合には、共用スイッチ21にドライブのシフトが割り当てられる。このようにして、車両2の安全な走行が案内される。
【0076】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2の走行駆動源を始動させる場合に操作される始動スイッチ17を含む。判定部22は、車両2の走行駆動源を始動させるための条件が成立したことを検出した場合、始動スイッチ17のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、始動スイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、走行駆動源始動機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0077】
また、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2のシフト位置を切り替える場合に操作されるシフトスイッチ16を含む。判定部22は、検出信号Saに基づきシフト位置の使用可否を判定し、使用が許可されたシフト位置のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、シフトスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、シフト選択機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0078】
(ハザードスイッチ18の割り当て)
図12に示すように、検出部5は、前述の車速センサ36及び車載ディスプレイ装置26を用いる。検出部5(センサ部25)は、例えば、前方に位置する他車両との距離を検出する距離センサ53が用いられている。
【0079】
判定部22は、車載ディスプレイ装置26から入力する位置情報と、車速センサ36から入力する車速情報と、距離センサ53から入力する距離情報とに基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、これらの情報に基づいて、車両2のハザードを点灯する必要があるか否かを監視する。そして、判定部22は、ハザードの点灯が必要であることを検出すると、ハザードスイッチ18のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0080】
具体的には、判定部22は、位置情報及び車速情報に基づき、渋滞に巻き込まれたか否かを監視する。判定部22は、車両2が渋滞に巻き込まれたことを検出した場合、共用スイッチ21にハザードスイッチ18のスイッチ機能を割り当てるべきと判定する。また、判定部22は、位置情報及び車速情報に基づき、駐車する状況になったか否かを監視する。判定部22は、車両2が駐車する状況になったことを検出した場合、共用スイッチ21にハザードスイッチ18のスイッチ機能を割り当てるべきと判定する。
【0081】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、共用スイッチ21にハザードスイッチ機能を割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、表示体24としてハザードマーク24iを表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能がハザードスイッチ機能であることが直ぐに分かる。また、プッシュ操作部28に対するタッチ操作がタッチセンサ31によって検出されると、説明部32によるハザードスイッチ機能の説明が実行される。
【0082】
制御部23は、共用スイッチ21のプッシュ操作部28にハザードスイッチ機能のオンオフ操作を割り当てる。すなわち、プッシュ操作部28のプッシュ操作がハザード機能のオンオフの切替操作として割り当てられる。このため、プッシュ操作部28をプッシュ操作する度に、ハザード機能のオンオフが切り替わる。よって、ハザード機能の表示体24が表示された共用スイッチ21を単に操作するという簡易な操作によって、ハザード機能のオンオフを切り替えることが可能となる。
【0083】
以上のように、本構成の場合、複数の個別スイッチ4は、車両2のハザードを点灯させる場合に操作されるハザードスイッチ18を含む。判定部22は、車両2のハザードを表示する必要があることを検出した場合、ハザードスイッチ18のスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、ハザードスイッチ機能が割り当てられた共用スイッチ21を操作することにより、ハザード機能を迷わず速やかに動作させることができる。
【0084】
(音声によるスイッチ機能の割り当て)
図13に示すように、検出部5は、例えば、周囲の音を集音する集音部54が用いられている。集音部54は、例えば、運転者や同乗者の音声を検出する。集音部54は、例えば、利用対象1に複数設けられてもよい。集音部54は、例えば、車両2に設置されたマイクである。
【0085】
判定部22は、集音部54から入力する音声情報に基づき、車両2の利用状態を監視する。本例の場合、判定部22は、音声情報に基づき、ユーザが必要とするスイッチ機能を判定する。判定部22は、例えば、音声認識によって、ユーザの発話内容を把握してもよい。ユーザの発話内容としては、例えば、「窓の曇りをとりたい」、「デフ」、「温度」、「外の空気」、「ボリューム」、「エコモード」、「ドライブモード」などが挙げられる。判定部22は、集音部54によって取得した発話内容を認識し、そして、認識した発話内容に応じたスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。
【0086】
制御部23は、判定部22の判定結果に基づき、発話内容に応じたスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。このとき、制御部23は、共用スイッチ21の表示部30に、割り当てたスイッチ機能に応じた表示体24を表示する。このため、表示部30の表示から、いま共用スイッチ21に割り当てられているスイッチ機能が何であるのかが直ぐに分かる。また、制御部23は、発話内容に応じたスイッチ機能を、共用スイッチ21のプッシュ操作部28及び回転操作部29に割り当てる。
【0087】
特に、本例の場合、スイッチ機能の割り当ては、音声入力による大まかな設定によって実行することが好ましい。そして、細かなスイッチ機能の設定は、例えば、共用スイッチ21の回転操作部29を用いた手動入力によって行うようにするとよい。こうすれば、スイッチ機能の詳細設定まで音声入力で完了しようとした場合、スイッチ装置20の処理負担が大きくなってしまうが、詳細設定を共用スイッチ21による手動入力とすれば、スイッチ装置20に係る負担を減らせるからである。
【0088】
以上のように、本構成の場合、判定部22は、周囲の音を集音部54で集音するとともに、複数の個別スイッチ4のうち、集音部54で検出した音声に基づくスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。この構成によれば、音声によって共用スイッチ21にスイッチ機能を設定することが可能となる。よって、スイッチ装置20の利便性を向上できる。
【0089】
(他の実施形態)
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0090】
・
図14に示すように、スイッチ装置20は、例えば、モバイル端末56から取得する情報に基づいて、スイッチ機能の割り当てを実行してもよい。モバイル端末56は、例えば、高機能携帯電話などである。判定部22は、通信モジュール57を介したモバイル端末56との通信によって、モバイル端末56から各種情報を取得し、そして、これらの情報に基づいて、共用スイッチ21に割り当てるスイッチ機能を判定する。モバイル端末56から取得する情報としては、例えば、モバイル端末56で測定された位置情報などがある。そして、制御部23は、判定部22の判定結果に基づくスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てる。この場合、モバイル端末56の情報を利用して、共用スイッチ21に最適なスイッチ機能を割り当てることができる。
【0091】
・車両2で名所や観光地を通過するとき、特産品やお土産の紹介画面が車載ディスプレイ装置26に表示された場合に、その表示画面と連動するスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当ててもよい。このとき、共用スイッチ21に割り当てられるスイッチ機能は、例えば、表示画面に表示された特産品やお土産の購入スイッチであることが好ましい。また、共用スイッチ21の表示部30には、表示体24として購入マークが表示されるとよい。対象商品が複数ある場合には、回転操作部29で選択可能としてもよい。
【0092】
以上のように、本構成によれば、判定部22は、共用スイッチ21にスイッチ機能を割り当てるべき表示画面が車載ディスプレイ装置26の画面に表示されたことを検出した場合、表示画面と連動するスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てるべきと判定する。そして、共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能は、複数の個別スイッチ4には存在しない機能である。この構成によれば、個別スイッチ4には存在しないスイッチ機能を共用スイッチ21に割り当てることが可能となる。よって、スイッチ機能の拡張が可能となるので、利便性を向上できる。
【0093】
・個別スイッチ4は、例えば、以下のスイッチとしてもよい。具体例としては、自動駐車、ターン、ワイパ、ライト、フォグ、ウォッシャ、クルーズコントロール、EVモード、EV_HV切替、EVオート、シートヒータ、シートベンチレーション、シートメモリ、パワーシート、空調温度設定、空調ブロワ設定、空調ブロワオフ、空調オート、空調吹き出し口、フロントデフロスター、リヤデフロスター、SYNC(synchronize)、フレグランス、オーディオモード、シーク、音声認識、パワーウィンドウ、ウィンドロック、ドアロック、ミラー調整、ミラー格納、マップランプ、ドームランプ、ルーフ開閉、ルーフチルト、SOSコール、EPB(電動パーキングブレーキ)、ブレーキホールド、トランクオープナ、パワースライド、パワードアオフ、ヘッドランプクリーナ、LTA(レーントレーシング)、LKA(レーンキープ)、クリアランスソナーなどが挙げられる。
【0094】
・共用スイッチ21に割り当てられたスイッチ機能の案内は、共用スイッチ21に表示体24を表示することに限定されない。この案内は、共用スイッチ21を用いず、例えば、ヘッドアップディスプレイ6による表示、メータ7による表示、カーナビゲーションディスプレイ表示、マルチインフォメーションディスプレイ表示でもよい。さらに、この案内は、視覚的な通知に限らず、例えば、音声による通知でもよい。
【0095】
・共用スイッチ21は、スイッチ機能が割り当てられたことをユーザに通知するインジケータを備えていてもよい。この場合、インジケータは、通常、消灯し、スイッチ機能が割り当てられたタイミングで点灯や点滅するとよい。
【0096】
・共用スイッチ21は、プッシュスイッチや回転スイッチに限定されない。例えば、操作部27は、スライドスイッチ、トグルスイッチ、ロッカスイッチ、タクティルスイッチなどを用いてもよい。
【0097】
・操作部27は、メカニカルスイッチに限定されず、センサ(例えば、タッチセンサ)でもよい。
・共用スイッチ21は、例えば、タッチパネル上に表示されるタッチスイッチでもよい。
【0098】
・共用スイッチ21に操作部27を複数設ける場合、これら操作部27を同一部材としてもよい。
・共用スイッチ21が有する操作部27の個数は、2つに限らず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0099】
・タッチセンサ31は、例えば、回転操作部29に設けられてもよい。この場合、回転操作部29に触れたときに、共用スイッチ21に割り振られたスイッチ機能の説明が実行されてもよい。
【0100】
・表示部30は、共用スイッチ21とは別部材として構成されてもよい。
・利用対象1は、車両2に限らず、他の装置や機器を用いてもよい。
・判定部22、制御部23、及び説明部32は、[1]コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサによって構成されてもよいし、[2]そのようなプロセッサと、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード、又は指令を格納している。メモリ(コンピュータ可読媒体)は、汎用、又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。或いは、上記プロセッサを含むコンピュータに代えて、各種処理の全てを実行する1つ以上の専用のハードウェア回路によって構成された処理回路が用いられてもよい。
【0101】
・判定部22、制御部23、及び説明部32は、独立したプロセッサから構成されてもよいし、機能の一部分が共用のプロセッサから構築されてもよい。このように、判定部22、制御部23、及び説明部32は、独立した機能ブロックに限らず、1つの機能ブロックから構成されてもよいし、一部分が共用された機能ブロックから構成されてもよい。
【0102】
・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0103】
1…利用対象、2…車両、4…個別スイッチ、5…検出部、10…デフロスタースイッチ、11…ヒューエルリッドオープンスイッチ、12…パノラミックビューモニタスイッチ、13…ドライブモードスイッチ、14…内外気切替スイッチ、15…最大操作スイッチ、16…シフトスイッチ、17…始動スイッチ、18…ハザードスイッチ、20…スイッチ装置、21…共用スイッチ、22…判定部、23…制御部、24…表示体、26…車載ディスプレイ装置、27…操作部、30…表示部、31…タッチセンサ、32…説明部、42…オーディオスイッチ、54…集音部、Sa…検出信号。