(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173367
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】配達支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091737
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】中西 陽平
(72)【発明者】
【氏名】福村 俊治
(72)【発明者】
【氏名】ニコル エイドリアン
(72)【発明者】
【氏名】檀野 隆一
(72)【発明者】
【氏名】木村 俊範
(72)【発明者】
【氏名】阿部 佳明
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】再配達をなるべく利用しないようにする意識を顧客に持たせることができるようにすること。
【解決手段】配達支援装置40は、配送車10を用いた荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを顧客に通知する装置である。配達支援装置40の制御装置42は、荷物の再配達が必要になった場合、再配達に伴う環境負荷の大きさを算出することと、再配達が必要な顧客に対して、再配達に伴う環境負荷の大きさを通知することとを実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送車を用いた荷物の配達サービスを受ける顧客に対し、前記配送車を用いた荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを前記顧客に通知する配達支援装置であって、
荷物の再配達が必要になった場合、再配達に伴う環境負荷の大きさを算出することと、
再配達が必要な前記顧客に対して、前記再配達に伴う環境負荷の大きさを通知することと、を実行する
配達支援装置。
【請求項2】
所定の配送スケジュールに従って荷物の配達を行った際の環境負荷である基準環境負荷の大きさを算出することと、
再配達が必要な前記顧客に対して、前記基準環境負荷の大きさと、前記再配達に伴う環境負荷の大きさとを区別して通知する
請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項3】
再配達が必要な前記顧客に対して、前記再配達に伴う環境負荷の大きさに応じたペナルティが当該顧客に付与されることを通知する
請求項1又は請求項2に記載の配達支援装置。
【請求項4】
前記環境負荷の大きさは、前記配送車の走行に伴う二酸化炭素の排出量、又は、走行に伴う前記配送車のエネルギーの消費量である
請求項1に記載の配達支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配達支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、所定の配送計画に従って配達先の顧客に荷物を配達した際における配送車の二酸化炭素の排出量の予測値を算出する配送計画作成装置を開示している。当該装置は、算出した上記予測値が、配送計画に従った過去の配達時の配送車の二酸化炭素の排出量の実績値を超える場合には、配送計画を修正する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配送車が配達先に向かっても配達先の顧客が不在である場合、顧客への荷物の配達が完了できないため、荷物の再配達が必要となる。荷物の再配達を行う場合には、配送人の精神的な負担が増大したり、配送車を用いた荷物の配達に起因して環境負荷が増大したりするおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための配達支援装置は、配送車を用いた荷物の配達サービスを受ける顧客に対し、前記配送車を用いた荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを前記顧客に通知する装置である。当該配達支援装置は、荷物の再配達が必要になった場合、再配達に伴う環境負荷の大きさを算出することと、再配達が必要な前記顧客に対して、前記再配達に伴う環境負荷の大きさを通知することと、を実行する。
【発明の効果】
【0006】
上記配達支援装置は、再配達をなるべく利用しないようにする意識を顧客に持たせることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態の配達支援装置と、当該配達支援装置と通信可能な配送車及び携帯端末とを示す概略構成図である。
【
図2】
図2は、
図1の配送車の配達スケジュールの一例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、
図2の配達スケジュールに含まれる複数の配達先において、顧客への荷物の配達が完了できたか否かを示す表である。
【
図4】
図4は、配送車を用いた荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを顧客に通知するための処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、配達支援装置の一実施形態を
図1~
図4に従って説明する。
図1には、配達支援装置40と複数の配送車10とが図示されている。ここでいう「配送車10」は、配達支援装置40が管理する車両である。「配達先」とは、配送車10によって荷物が送り届けられる場所である。
【0009】
<配送車>
複数の配送車10は、事前に設定された配送スケジュールSCに従って、複数の配達先DLでの荷物の受取人に対して荷物をそれぞれ届ける。
【0010】
配送車10には、配達先DLの受取人に荷物を送り届ける配送人が乗車する。配送人は携帯端末20を所有している。携帯端末20としては、例えば、スマートフォンやタブレット端末を挙げることができる。携帯端末20は、通信ネットワーク100を介して配達支援装置40と通信可能に構成されている。
【0011】
<配達支援装置>
配達支援装置40は、通信機41と制御装置42とを備えている。
通信機41は、通信ネットワーク100を介して外部の通信機器と情報の送受信を行うための配達支援装置40のインターフェースである。例えば、通信機41は、通信ネットワーク100を介して受信した情報を制御装置42に出力する。また例えば、通信機41は、制御装置42が出力した情報を、配送人の携帯端末20に対して通信ネットワーク100を介して送信する。
【0012】
制御装置42の一例は電子制御装置である。この場合、制御装置42は、CPU43とメモリ44とを備えている。メモリ44は、CPU43によって実行される制御プログラムを記憶している。CPU43がメモリ44の制御プログラムを実行することにより、制御装置42は、配送車10を用いた荷物の配達サービスを受ける顧客に対し、配送車10を用いた荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを通知するための一連の処理を実行する。この一連の処理の具体的な内容については後述する。
【0013】
本実施形態では、制御装置42は、環境負荷の大きさとして、配送車10の走行に伴う配送車10の二酸化炭素の排出量を算出する。
<環境負荷の大きさを顧客に通知するための一連の処理>
図2~
図4を参照し、環境負荷の大きさを顧客に通知するための一連の処理について説明する。
【0014】
当該一連の処理の説明に先立って、配送車10の配送スケジュールSCの一例を説明する。
図2に示す配送スケジュールSCの一例は、4つの顧客Cに荷物を届けるスケジュールになっている。具体的には、当該配送スケジュールSCによれば、配送車10は、配達センターDSを出発すると、配達先DL1、配達先DL2、配達先DL3、配達先DL4の順に走行する。配達先DL1での荷物の受取人が顧客C1である。配達先DL2での荷物の受取人が顧客C2である。配達先DL3での荷物の受取人が顧客C3である。配達先DL4での荷物の受取人が顧客C4である。
【0015】
なお、
図3に示す例では、4つの顧客C1、C2、C3及びC4の中で、顧客C1及び顧客C3については、荷物の配送が完了するものとする。一方、顧客C2及び顧客C4については、荷物の配送が完了しなかったものとする。つまり、顧客C2及び顧客C4には荷物の再配達が必要である。つまり、
図2及び
図3に示す例では、顧客C1及び顧客C3が、再配達が不要な顧客である一方、顧客C2及び顧客C4が、再配達が必要な顧客である。
【0016】
図4を参照し、配送スケジュールSCに従って配送車10が荷物の配送を行う際の処理の流れを説明する。
ステップS101において、配達支援装置40の制御装置42は、配送スケジュールSCを作成する。
【0017】
続くステップS103において、制御装置42は、配送スケジュールSCに従って配送車10が荷物の配達を行った際の配送車10の二酸化炭素の排出量である基準二酸化炭素排出量QDBを算出する。制御装置42は、配送スケジュールSCに従った配送車10の走行距離が長いほど値が大きくなるように基準二酸化炭素排出量QDBを算出する。例えば、制御装置42は、改良トンキロ法によって基準二酸化炭素排出量QDBを算出するとよい。この場合、制御装置42は、配送スケジュールSCに従った配送車10の走行距離と配送車10の輸送重量との積が大きいほど値が大きくなるように基準二酸化炭素排出量QDBを算出する。本実施形態では、基準二酸化炭素排出量QDBが、配送スケジュールSCに従って荷物の配達を行った際の環境負荷である「基準環境負荷の大きさ」に対応する。
【0018】
配送車10は配達センターDSから配達先DL1に向かう。
図2及び
図3に示す例では、当該配達先の顧客C1が在宅であったり、置き配が許可されていたりするため、配送人は顧客C1に荷物を渡すことができる。そこで、顧客C1への荷物の配達が完了すると、配送人は、顧客C1への荷物の配達が完了したことを示す情報を自身の携帯端末20を入力する。すると、ステップS201において、携帯端末20は、通信ネットワーク100を介して、顧客C1への荷物の配達が完了した旨を配達支援装置40に送信する。
【0019】
配達支援装置40では、通信機41が、顧客C1への荷物の配達が完了した旨を携帯端末20から受信すると、制御装置42はステップS105の処理を実行する。ステップS105において、制御装置42は第1通知処理を実行する。第1通知処理は、再配達が不要な顧客Cに対して、ステップS103で算出した基準二酸化炭素排出量QDBを通知する処理である。そのため、ステップS105において、制御装置42は、第1通知処理を実行することにより、基準二酸化炭素排出量QDBを顧客C1に通知する。例えば、制御装置42は、顧客C1が所有する情報端末に、基準二酸化炭素排出量QDBに関する情報を通信機41から送信させる。これにより、配達支援装置40は、荷物の配達に伴う環境負荷の大きさを顧客C1に認識させることができる。
【0020】
顧客C1への荷物の配達が終わると、配送車10は配達先DL1から配達先DL2に向かう。
図2及び
図3に示す例では、配達先DL2の顧客C2が不在であり、且つ置き配が許可されていないため、配送人は顧客C2に荷物を渡すことができない。そこで、配送人は、顧客C2への荷物の再配達が必要であることを示す情報を自身の携帯端末20を入力する。すると、ステップS203において、携帯端末20は、通信ネットワーク100を介して、顧客C2への再配達が必要である旨を配達支援装置40に送信する。
【0021】
配達支援装置40では、通信機41が、顧客C2への再配達が必要である旨を携帯端末20から受信すると、制御装置42はステップS107の処理を実行する。ステップS107において、制御装置42は、顧客C2に対して再配達を行うことによって生じる配送車10の二酸化炭素の排出量として、二酸化炭素の追加排出量QDAを算出する。例えば、制御装置42は、配達センターDSから配達先DL2までのルートの距離が長いほど値が大きくなるように追加排出量QDAを算出する。例えば基準二酸化炭素排出量QDBを算出する場合と同様に、制御装置42は、改良トンキロ法によって追加排出量QDAを算出するとよい。本実施形態では、追加排出量QDAが、再配達に伴う環境負荷の大きさに対応する。
【0022】
次のステップS109において、制御装置42は、再配達を行うことになったことに対する顧客C2へのペナルティXを算出する。制御装置42は、追加排出量QDAに応じた値をペナルティXとして算出する。ペナルティXの一例は罰金である。この場合、制御装置42は、追加排出量QDAが多いほど金額が大きくなるように罰金を算出するとよい。
【0023】
続くステップS111において、制御装置42は第2通知処理を実行する。第2通知処理は、再配達を希望する顧客に対して、以下の(A1)、(A2)及び(A3)に示す情報を通知する処理である。そのため、ステップS111において、制御装置42は、第2通知処理を実行することにより、以下の(A1)、(A2)及び(A3)に示す情報を顧客C2に通知する。例えば、制御装置42は、顧客C2が所有する情報端末に、以下の(A1)、(A2)及び(A3)に示す情報を通信機41から送信させる。つまり、制御装置42は、基準二酸化炭素排出量QDBと、顧客C2への再配達に伴う追加排出量QDAとを区別して顧客C2に対して通知する。これにより、配達支援装置40は、荷物の配達に伴う環境負荷の大きさと、再配達に伴う環境負荷の大きさとを、顧客C2に認識させることができる。
【0024】
(A1)基準二酸化炭素排出量QDB。
(A2)追加排出量QDA。
(A3)ペナルティX。
【0025】
配送車10は配達先DL2から配達先DL3に向かう。
図2及び
図3に示す例では、当該配達先DL3の顧客C3が在宅であったり、置き配が許可されていたりするため、配送人は顧客C3に荷物を渡すことができる。そこで、顧客C3への荷物の配達が完了すると、配送人は、顧客C3への荷物の配達が完了したことを示す情報を自身の携帯端末20を入力する。すると、ステップS205において、携帯端末20は、通信ネットワーク100を介して、顧客C3への荷物の配達が完了した旨を配達支援装置40に送信する。
【0026】
配達支援装置40では、通信機41が、顧客C3への荷物の配達が完了した旨を携帯端末20から受信すると、制御装置42はステップS113の処理を実行する。ステップS113において、制御装置42は、ステップS105と同様に第1通知処理を実行する。
【0027】
顧客C3への荷物の配達が終わると、配送車10は配達先DL3から配達先DL4に向かう。
図2及び
図3に示す例では、配達先DL4の顧客C4が不在であり、且つ置き配が許可されていないため、配送人は顧客C4に荷物を渡すことができない。そこで、配送人は、顧客C4への荷物の再配達が必要であることを示す情報を自身の携帯端末20を入力する。すると、ステップS207において、携帯端末20は、通信ネットワーク100を介して、顧客C4への再配達が必要である旨を配達支援装置40に送信する。
【0028】
配達支援装置40では、通信機41が、顧客C4への再配達が必要である旨を携帯端末20から受信すると、制御装置42はステップS115の処理を実行する。ステップS115において、制御装置42は、上記ステップS107と同様に、顧客C4に対して再配達を行うことによって生じる配送車10の二酸化炭素の排出量として、二酸化炭素の追加排出量QDAを算出する。次のステップS117において、制御装置42は、上記ステップS109と同様に、再配達を行うことになったことに対する顧客C4へのペナルティXを算出する。続くステップS119において、制御装置42は、ステップS111と同様に、第2通知処理を実行する。
【0029】
<本実施形態の作用及び効果>
(1)配達支援装置40では、再配達が必要な顧客Cへの再配達に伴う二酸化炭素の排出量の追加量として追加排出量QDAが算出される。そして、この追加排出量QDAが、再配達が必要な顧客Cに対して通知される。これにより、配達支援装置40は、再配達を行うことによって環境負荷がどの程度増えるのかを、再配達が必要な顧客Cに認識させることができる。したがって、配達支援装置40は、再配達をなるべく利用しないようにする意識を顧客Cに持たせることができる。
【0030】
(2)配達支援装置40は、基準二酸化炭素排出量QDBと、追加排出量QDAとを区別して顧客Cに通知できる。これにより、再配達に伴う環境負荷の増大量をより精度良く算出できる。
【0031】
(3)配達支援装置40は、再配達が必要な顧客Cに対して、追加排出量QDAに応じたペナルティXを付与できる。これにより、配達支援装置40は、再配達をなるべく利用しないようにする意識をより強く顧客Cに持たせることができる。
【0032】
<変更例>
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0033】
・配達支援装置40は、再配達が必要な顧客Cに対して、罰金以外の他のペナルティを付与するようにしてもよい。他のペナルティとしては、例えば、ペナルティポイントを挙げることができる。この場合、ペナルティポイントの合計が閾値を超えた顧客Cに対して、一定期間の間、再配達を行わないようにすることもできる。
【0034】
・配達支援装置40は、再配達を希望する顧客Cに対してペナルティを付与しなくてもよい。この場合、配達支援装置40はペナルティを算出しなくてもよい。
・配達支援装置40は、再配達が必要な顧客Cに対して、基準二酸化炭素排出量QDBと追加排出量QDAとの合計を通知するようにしてもよい。
【0035】
・改良トンキロ法とは異なる他の算出法を用いて、制御装置42は基準二酸化炭素排出量QDB及び追加排出量QDAを算出してもよい。他の算出方法としては、例えば、燃料法、燃費法及びトンキロ法(従来トンキロ法)を挙げることができる。
【0036】
・配達支援装置40は、再配達に伴う環境負荷の大きさとして、二酸化炭素の排出量以外のパラメータを算出し、当該パラメータを顧客Cに通知するようにしてもよい。例えば、配達支援装置40は、再配達のための走行による配送車10のエネルギーの消費量を算出し、当該消費量を顧客Cに通知するようにしてもよい。
【0037】
・制御装置42は、CPUとROMとを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。すなわち、制御装置42は、以下(a)、(b)及び(c)の何れかの構成であればよい。
【0038】
(a)制御装置42は、コンピュータプログラムに従って各種処理を実行する一つ以上のプロセッサを備えている。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROMなどのメモリを含んでいる。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含んでいる。
【0039】
(b)制御装置42は、各種処理を実行する一つ以上の専用のハードウェア回路を備えている。専用のハードウェア回路としては、例えば、特定用途向け集積回路、すなわちASIC又はFPGAを挙げることができる。なお、ASICは、「Application Specific Integrated Circuit」の略記であり、FPGAは、「Field Programmable Gate Array」の略記である。
【0040】
(c)制御装置42は、各種処理の一部をコンピュータプログラムに従って実行するプロセッサと、各種処理のうちの残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備えている。
【符号の説明】
【0041】
10…配送車、20…携帯端末、40…配達支援装置、41…通信機、42…制御装置、DL,DL1~DL4…配達先、C,C1~C4…顧客。