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特開2024-173409光デバイス、光増幅装置及び光通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173409
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】光デバイス、光増幅装置及び光通信システム
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/26 20060101AFI20241205BHJP
   G02B 6/27 20060101ALI20241205BHJP
   H04J 14/00 20060101ALI20241205BHJP
   H04B 10/291 20130101ALI20241205BHJP
【FI】
G02B6/26 301
G02B6/27
G02B6/27 301
H04J14/00
H04B10/291
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091811
(22)【出願日】2023-06-02
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和3度、国立研究開発法人情報通信研究機構、「革新的情報通信技術研究開発委託研究/Beyond 5G超大容量無線通信を支える空間多重光ネットワーク・ノード技術の研究開発(SDM光ネットワークシステム技術) 副題:経済性と転送性能に優れた空間多重光ネットワークの研究開発」委託事業、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】若山 雄太
(72)【発明者】
【氏名】角田 聖也
(72)【発明者】
【氏名】釣谷 剛宏
(72)【発明者】
【氏名】吉兼 昇
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル エルソン
【テーマコード(参考)】
2H137
5K102
【Fターム(参考)】
2H137AB01
2H137BA18
2H137BC44
2H137BC46
2H137BC47
2H137BC50
2H137BC51
5K102AA06
5K102AD00
5K102AD15
5K102AL11
5K102PA00
5K102PH11
5K102PH22
5K102PH24
5K102RB02
5K102RB07
(57)【要約】
【課題】MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる光デバイスを提供する。
【解決手段】第1ポート、第2ポート、第3ポート及び第4ポートを有する光デバイスは、前記第1ポートに入力されたX個の信号光を前記第3ポートから出力し、前記第4ポートに入力されたY個の信号光を前記第2ポートから出力し、前記第3ポート及び前記第2ポートに入力された信号光をいずれのポートからも出力せず、前記第1ポートは、第1マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第2ポートは、前記第1マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、或いは、前記第3ポートは、第2マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第4ポートは、前記第2マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ポート、第2ポート、第3ポート及び第4ポートを有する光デバイスであって、
前記第1ポートに入力されたX個(Xは1以上の整数)の信号光を前記第3ポートから出力し、
前記第4ポートに入力されたY個(Yは1以上の整数)の信号光を前記第2ポートから出力し、
前記第3ポート及び前記第2ポートに入力された信号光をいずれのポートからも出力せず、
前記第1ポートは、第1マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第2ポートは、前記第1マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、或いは、前記第3ポートは、第2マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第4ポートは、前記第2マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、光デバイス。
【請求項2】
前記第1ポートが前記第1マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第2ポートが前記第1マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている場合、前記第3ポートは、X個のシングルコア光ファイバ又は第3マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、前記第4ポートは、Y個のシングルコア光ファイバ又は第4マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項3】
前記第3ポートが前記第2マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第4ポートが前記第2マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている場合、前記第1ポートは、X個のシングルコア光ファイバ又は第3マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、前記第2ポートは、Y個のシングルコア光ファイバ又は第4マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項4】
前記第1ポートからの第1信号光を第1偏波の第2信号光と前記第1偏波に直交する第2偏波の第3信号光とに分離する第1手段と、
通過する前記第1偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光の偏波面を90度だけ回転させることで、前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第1偏波の前記第3信号光を出力する回転手段と、
前記第2偏波の前記第2信号光と前記第1偏波の前記第3信号光とを合成して前記第3ポートに前記第1信号光を出力する第2手段と、
を備え、
前記第2手段は、前記第4ポートからの第4信号光を前記第1偏波の第5信号光と前記第2偏波の第6信号光とに分離し、
前記回転手段は、通過する前記第1偏波の前記第5信号光及び前記第2偏波の前記第6信号光の偏波面を回転させず、
前記第1手段は、前記第1偏波の前記第5信号光と前記第2偏波の前記第6信号光とを合成して前記第2ポートに前記第4信号光を出力する、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項5】
前記回転手段は、通過する信号光の偏波面を45度だけ回転させる半波長板と、通過する信号光の偏波面を45度だけ回転させるファラデーローテータと、を有し、
前記第1偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光が前記回転手段を通過する方向と、前記第1偏波の前記第5信号光及び前記第2偏波の前記第6信号光が前記回転手段を通過する方向は、互いに異なる、請求項4に記載の光デバイス。
【請求項6】
前記第1ポートからの第1信号光に含まれる第1偏波の成分を第1方向に偏向し、前記第1信号光に含まれる前記第1偏波とは直交する第2偏波の成分を偏向しないことで、前記第1偏波の第2信号光と、前記第2偏波の第3信号光と、を出力する第1光学部材と、
前記第1光学部材が出力する前記第1偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光の内の前記第2偏波の前記第3信号光の偏波を90度だけ回転させることで、前記第1偏波の前記第2信号光及び前記第1偏波の前記第3信号光を出力する第2光学部材と、
前記第2光学部材が出力する前記第1偏波の前記第2信号光及び前記第1偏波の前記第3信号光の内の前記第1偏波の前記第3信号光の偏波を90度だけ回転させることで、前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第1偏波の前記第3信号光を出力する第3光学部材と、
前記第3光学部材が出力する前記第1偏波の前記第3信号光を前記第1方向に偏向し、前記第2偏波の前記第2信号光を偏向しないことで、前記第1偏波の前記第3信号光と前記第2偏波の前記第2信号光とを合成して前記第3ポートに前記第1信号光を出力する第4光学部材と、
を備えている、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項7】
前記第1光学部材及び前記第4光学部材は、複屈折デバイスであり、
前記第2光学部材及び前記第3光学部材は、半波長板とファラデーローテータとを含む、請求項6に記載の光デバイス。
【請求項8】
前記第2ポートからの第1信号光に含まれる第1偏波の成分を第1方向に偏向し、前記第1信号光に含まれる前記第1偏波とは直交する第2偏波の成分を偏向しないことで、前記第1偏波の第2信号光と、前記第2偏波の第3信号光と、を出力する第1光学部材と、
前記第1光学部材が出力する前記第1偏波の第2信号光及び前記第2偏波の第3信号光の内の前記第1偏波の前記第2信号光の偏波を90度だけ回転させることで、前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光を出力する第2光学部材と、
前記第2光学部材が出力する前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光を前記第1方向とは直交する第2方向に偏向する第3光学部材と、
前記第3光学部材が出力する前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第2偏波の前記第3信号光の内の前記第2偏波の前記第3信号光の偏波を90度だけ回転させることで、前記第2偏波の前記第2信号光及び前記第1偏波の前記第3信号光を出力する第4光学部材と、
前記第4光学部材が出力する前記第1偏波の前記第3信号光を前記第1方向に偏向し、前記第2偏波の前記第2信号光を偏向しないことで、前記第1偏波の前記第3信号光と前記第2偏波の前記第2信号光とを合成して前記第2ポートに前記第2信号光を出力する第5光学部材と、
を備えている、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項9】
前記第1光学部材、前記第3光学部材及び前記第5光学部材は、複屈折デバイスであり、
前記第2光学部材及び前記第4光学部材は、半波長板とファラデーローテータとを含む、請求項8に記載の光デバイス。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の光デバイスを含む光増幅装置。
【請求項11】
請求項1から9のいずれか1項に記載の光デバイスを含むマルチコア光ファイバを使用する光通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチコア光ファイバ(MCF)を使用する光通信システムのための光デバイス、当該光デバイスを含む光増幅装置及び光通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
光通信システムの伝送容量を拡大させるため、MCFが利用されている。MCFは、複数のコアを有する光ファイバである。以下の説明において、MCFを用いた光通信システムをMCF光通信システムと表記する。MCF光通信システムにおいては、コア間でのクロストークが生じ得る。クロストークの影響を抑えるため、MCF光通信システムでは、1つのMCFに双方向の信号光を収容する。
【0003】
非特許文献1は、N個のコア(Nは2以上の整数)を有するMCFを使用するMCF光通信システムの光増幅装置を開示している。非特許文献1によると、光増幅装置は、ファンイン・ファンアウト(FIFO)と呼ばれる光デバイスを2つと、N個の光アンプと、を有する。FIFOは、MCFのN個のコアとN個のシングルコア光ファイバ(SCF)のコアとを接続する光デバイスである。非特許文献1によると、第1FIFOは、第1MCFのN個のコアとN個の第1SCFとを接続し、第2FIFOは、第2MCFのN個のコアとN個の第2SCFとを接続する。N個の第1SCFは、N個の光アンプの第1ポートに接続され、N個の第2SCFは、N個の光アンプの第1ポートとは異なる第2ポートに接続される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】D.Soma et al.,"Transoceanic-Class Transmission over Step-Index Profile Standard Cladding 4-Core Fibre with Bidirectional Transmission Technology," ECOC2022
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光アンプを通過した信号光の一部が反射して、再度、光アンプに入射すると、光アンプは反射光により発振し得る。光アンプに反射光が入射することを防ぐために、光デバイスである光アイソレータが使用される。つまり、MCF光通信システムの光増幅装置には、FIFOに加えて光アイソレータが必要になる。さらに、MCF光通信システムでは、MCFのN個のコアをN個の光通信装置と接続する際にもFIFOが使用される。光通信装置も内部に光アンプを有するためFIFOに加えて光アイソレータが必要になる。
【0006】
この様に、MCF光通信システムでは、多くのFIFO及び光アイソレータを使用するため、FIFO及び光アイソレータが信号光に与える損失が大きくなる。
【0007】
本開示は、MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる光デバイス、当該光デバイスを含む光増幅装置及び光通信システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様によると、第1ポート、第2ポート、第3ポート及び第4ポートを有する光デバイスは、前記第1ポートに入力されたX個(Xは1以上の整数)の信号光を前記第3ポートから出力し、前記第4ポートに入力されたY個(Yは1以上の整数)の信号光を前記第2ポートから出力し、前記第3ポート及び前記第2ポートに入力された信号光をいずれのポートからも出力せず、前記第1ポートは、第1マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第2ポートは、前記第1マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている、或いは、前記第3ポートは、第2マルチコア光ファイバのX個のコアに接続され、かつ、前記第4ポートは、前記第2マルチコア光ファイバのY個のコアに接続される様に構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によると、MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】幾つかの実施形態による光デバイスの機能の説明図。
図2】幾つかの実施形態による光デバイスを含む光増幅装置の構成図。
図3】一実施形態による光デバイスの構成図。
図4】一実施形態による光デバイスの構成図。
図5】一実施形態による光デバイスの構成図。
図6】一実施形態による光デバイスを伝搬する信号光の状態を示す図。
図7】一実施形態による光デバイスを伝搬する信号光の状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による光デバイス1の機能の説明図である。光デバイス1は、ポートP#1~P#4の4つのポートを有する。ポートP#1及びポートP#3は、光ファイバのX個のコア(Xは1以上の整数)と接続できる様に構成される。なお、X個のコアは、光デバイス1を使用する対象に応じて、MCFのX個のコア又はX個のSCFのコアである。光デバイス1は、ポート#P1に入射された信号光をポートP#3から出力する様に構成されるが、ポート#P3に入射された信号光をいずれのポートからも出力しない様に構成される。ポートP#2及びポートP#4は、光ファイバのY個のコア(Yは1以上の整数)と接続できる様に構成される。なお、Y個のコアは、光デバイス1を使用する対象に応じて、MCFのY個のコア又はY個のSCFのコアである。光デバイス1は、ポート#P4に入射された信号光をポートP#2から出力する様に構成されるが、ポート#P2に入射された信号光をいずれのポートからも出力しない様に構成される。
【0013】
図2は、光デバイス1を用いたMCF光通信システムの光増幅装置の例を示している。MCF#1及びMCF#2は(X+Y)個のコアを有する。なお、X個の第1コアは、第1方向の信号光を収容し、Y個の第2コアは第1方向とは逆の第2方向の信号光を収容する。光デバイス#1のポートP#1は、MCF#1のX個の第1コアに接続され、ポートP#2は、MCF#1のY個の第2コアに接続される様に構成される。また、光デバイス#1のポートP#3は、X個のSCF#1に接続され、ポートP#4は、Y個のSCF#3に接続される様に構成される。また、光デバイス#2のポートP#3は、MCF#2のX個の第1コアに接続され、ポートP#4は、MCF#2のY個の第2コアに接続される様に構成される。また、光デバイス#2のポートP#1は、X個のSCF#2に接続され、ポートP#2は、Y個のSCF#4に接続される様に構成される。
【0014】
X個のSCF#1とX個のSCF#2との間にはX個の信号光を増幅するX個の光アンプ#1が設けられる。同様に、Y個のSCF#3とY個のSCF#4との間にはY個の信号光を増幅するY個の光アンプ#2が設けられる。
【0015】
MCF#1のX個の第1コアから光デバイス#1に出力されたX個の信号光は、X個の光アンプ#1で増幅され、光デバイス#2を介してMCF#2のX個の第1コアに入射する。同様に、MCF#2のY個の第2コアから光デバイス#2に出力されたY個の信号光は、Y個の光アンプ#2で増幅され、光デバイス#1を介してMCF#1のY個の第2コアに入射する。図2から明らかな様に、光デバイス#1及び光デバイス#2は、MCFとSCFとを接続するFIFOとして機能すると共に、信号光の伝搬方向を規制するアイソレータとしても機能する。
【0016】
なお、光アンプがマルチコア(MC)型である場合、X個のSCF#1及びX個のSCF#2に代えて、X個のコアを有するMCFを使用し、Y個のSCF#3及びY個のSCF#4に代えて、Y個のコアを有するMCFを使用することもできる。この場合、光デバイス#1のポートP#3は、X個のコアを有するMCFに接続され、ポートP#4は、Y個のコアを有するMCFに接続される様に構成され、光デバイス#2のポートP#1は、X個のコアを有するMCFに接続され、ポートP#2は、Y個のコアを有するMCFに接続される様に構成される。
【0017】
なお、光デバイス1は、光増幅装置に使用されるのみならず、例えば、MCFと光通信装置との接続のために使用され得る。また、光デバイス1は、MCFの各コアを異なるMCFに接続する際にも使用される。つまり、光デバイス1は、MCF光通信システムにおいてコアを分配する必要がある場所でも使用され得る。
【0018】
なお、光ファイバと光デバイス1のポートP#1~P#4との間には、光ファイバのコアからの信号光をポートの所定位置に入射させるための光学部材や、ポートの所定位置からの信号光を光ファイバのコアに入射させるための光学部材が設けられるが、説明の簡略化のため、これらの光学部材については省略する。以下、X=1及びY=1の場合の光デバイス1の構成について説明する。
【0019】
図3は、本実施形態による光デバイス1の構成図である。なお、図3において、実線の矢印は、第1方向に伝搬する信号光を示し、点線の矢印は、第2方向に伝搬する信号光を示している。また、以下の説明では、互いに直交する第1偏波及び第2偏波を、水平偏波及び垂直偏波として説明する。しかしながら、水平偏波及び垂直偏波は、互いに直交する2つの偏波の例であり、第1偏波や第2偏波の偏波面は、地上に対して水平方向や垂直方向である必要はない。図において、各矢印に付与した文字は偏波の方向を示している。具体的には、"H"は水平偏波を示し、"V"は垂直偏波を示し、"V+H"は、水平偏波と垂直偏波が合成されていることを示している。また、半波長板とファラデーローテータとの間には文字を付与していないが、この区間においては、水平偏波に対して45度傾いた偏波(以下、45度偏波と表記する)となっている。
【0020】
まず、第1方向について説明する。ポートP#1に入射した第1信号光は、図示しない光学部材によって偏波ビームスプリッタ(PBS)#1の第1面の第1領域に入射される。なお、図においてPBSの各面の1~4の数字は、PBSの第1面~第4面を示している。また、各面の領域の違いは矢印の位置によって示している。PBS#1は、水平偏波については直進させ、垂直偏波については入射方向に対して90度の方向に反射する様に配置される。したがって、第1信号光の内の水平偏波成分(以下、第1成分光)は、PBS#1を直進して、ミラー#1に入射し、第1信号光の内の垂直偏波成分(以下、第2成分光)は、PBS#1で反射されて半波長板に入射する。ミラー#1は、第1成分光を半波長板に向けて反射する。
【0021】
半波長板は、その光軸が水平偏波に対して22.5度の角度となる様に設けられる。したがって、半波長板を通過した第1成分光及び第2成分光は、45度偏波となる。但し、第1成分光及び第2成分光の偏波面は互いに直交する。ファラデーローテータは、第1成分光及び第2成分光の偏波面を45度だけ回転させる。本実施形態においては、半波長板によって第1方向に伝搬する光に与えられる偏波面の回転方向を、ファラデーローテータが与える偏波面の回転方向と同じとする。結果、半波長板及びファラデーローテータにより第1成分光及び第2成分光の偏波面は90度だけ回転する。つまり、第1成分光は垂直偏波となり、第2成分光は水平偏波となる。ファラデーローテータを通過した第1成分光はPBS#2に入射する。ミラー#2は、ファラデーローテータを通過した第2成分光を90度だけ偏向して、PBS#2に入射させる。
【0022】
PBS#2も、水平偏波については直進させ、垂直偏波については入射方向に対して90度の方向に反射する様に設けられる。したがって、第1成分光は90度だけ偏向され、第2成分光は直進する。結果、PBS#2の第3面の第1領域から第1成分光と第2成分光を合成した第1信号光が出力される。この第1信号光は、図示しない光学部材によりポートP#3に導かれる。
【0023】
続いて、第2方向について説明する。ポートP#4に入射した第2信号光は、図示しない光学部材によってPBS#2の第2面の第1領域に入射される。第2信号光の内の水平偏波成分(以下、第3成分光)は、PBS#2を直進して、ファラデーローテータに入射し、第2信号光の内の垂直偏波成分(以下、第4成分光)は、PBS#2で反射されてミラー#2に入射する。ミラー#2は、第4成分光をファラデーローテータに向けて反射する。
【0024】
第3成分光及び第4成分光は、ファラデーローテータ及び半波長板を通過する。ここで、ファラデーローテータによる偏波の回転方向は、光の通過方向に拘わらず同じであるが、半波長板による偏波の回転方向は、光の通過方向に応じて異なる。上述した様に、本実施形態において、半波長板は、第1方向に通過する光の偏波面を、ファラデーローテータと同じ方向に回転させる。したがって、半波長板は、第2方向に通過する光の偏波面を、ファラデーローテータとは逆方向に回転させる。結果、ファラデーローテータ及び半波長板を通過した第3成分光及び第4成分光の偏波面は通過前と同じとなる。半波長板を通過した第3成分光はミラー#1で90度だけ偏向されてPBS#1に入射する。半波長板を通過した第4成分光はPBS#1に入射する。PBS#1は、水平偏波である第3成分光を直進させ、垂直偏波である第4成分光を90度だけ偏向する。したがって、PBS#1の第1面の第2領域から第3成分光と第4成分光を合成した第2信号光が出力される。この第2信号光は、図示しない光学部材によりポートP#2に導かれる。
【0025】
続いて、ポートP#3に第2方向の第3信号光を入射した場合について図4を用いて説明する。ポートP#3に入射した第3信号光は、図示しない光学部材によってPBS#2の第3面の第1領域に入射される。第3信号光の内の水平偏波成分(以下、第5成分光)は、PBS#2を直進して、ミラー#2に入射する。ミラー#2は、第5成分光をファラデーローテータに向けて反射する。また、第3信号光の内の垂直偏波成分(以下、第6成分光)は、PBS#2で反射されてファラデーローテータに入射する。
【0026】
上述した様に、ファラデーローテータ及び半波長板を第2方向に通過する光の偏波面は通過の前後において変化しない。したがって、半波長板は、水平偏波の第5成分光及び垂直偏波の第6成分光を出力する。第5成分光は、PBS#1に入射し、第6成分光は、ミラー#1で90度だけ偏向されてPBS#1に入射する。結果、第5成分光及び第6成分光を合成した第3信号光はPBS#1の第4面から出力される。したがって、ポートP#3から信号光を入射しても、当該信号光は、光デバイス1のいずれのポートからも出力されない。
【0027】
続いて、ポートP#2に第1方向の第4信号光を入射した場合について図4を用いて説明する。ポートP#2に入射した第4信号光は、図示しない光学部材によってPBS#1の第1面の第2領域に入射される。第4信号光の内の水平偏波成分(以下、第7成分光)は、PBS#1を直進して、ミラー#1に入射する。ミラー#1は、第7成分光を半波長板に向けて反射する。また、第4信号光の内の垂直偏波成分(以下、第8成分光)は、PBS#1で反射されて半波長板に入射する。
【0028】
上述した様に、ファラデーローテータ及び半波長板を第1方向に通過する光の偏波面は通過の前後において90度だけ回転する。したがって、ファラデーローテータは、垂直偏波の第7成分光及び水平偏波の第8成分光を出力する。第7成分光は、PBS#2に入射し、第8成分光は、ミラー#2で90度だけ偏向されてPBS#2に入射する。結果、第7成分光及び第8成分光を合成した第4信号光はPBS#2の第3面の第2領域から出力される。したがって、ポートP#2から信号光を入射しても、当該信号光は、光デバイス1のいずれのポートからも出力されない。
【0029】
なお、図3は、X及びYが共に1の場合の構成であったがX又はYが1より大きい場合には、例えば、図2の構成をXとYの内の大きい方の数だけ設ければ良い。或いは、図2の各部材のサイズを調整して、X個の第1方向の信号光と、Y個の第2方向の信号光を通過できるようにすれば良い。また、図3におけるP#1とP#4を入れ替え、かつ、P#2とP#3を入れ替えた構成とすることもできる。
【0030】
以上の構成により、FIFOと光アイソレータの両方の機能を有する光デバイス1を実現することができる。FIFO及び光アイソレータの機能を1つの光デバイスに纏めることで、MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる。
【0031】
<第二実施形態>
図5は、本実施形態による光デバイス1の構成図である。光デバイス#1は、第1方向に沿って、複屈折デバイス#1、半波長板#1、ファラデーローテータ#1、複屈折デバイス#2、ファラデーローテータ#2、半波長板#2、複屈折デバイス#3を直列に接続した構成を有する。なお、図5では、複屈折デバイス#1をポートP#1及びP#2側とし、複屈折デバイス#3をポートP#3及びP#4側としている。しかしながら、複屈折デバイス#1をポートP#3及びP#4側とし、複屈折デバイス#3をポートP#1及びP#2側とすることも可能である。図6(A)~図6(H)は、図5に示す各光学部材の境界A~境界Hでの信号光の状態を示している。なお、丸の中の"横線"は水平偏波を示し、"縦線"は垂直偏波を示し、"十字"は水平偏波と垂直偏波が合成されていることを示し、"斜め線"は、45度偏波を示している。なお、"斜め線"の方向は、水平偏波に対する回転方向の違いを示している。また、図6(A)~図6(H)では、信号光の伝搬方向に直交する断面を8つの領域に分割して表示している。以下では、この8つの領域を区別するため、図6(I)に示す様に、領域#1~領域#8と表記する。
【0032】
まず、第1方向について説明する。ポートP#1に入射した第1信号光は、図示しない光学部材によって境界Aの領域#3に入射される。複屈折デバイス#1は、第1方向に伝搬する垂直偏波の光を図6の上方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#1は、第1信号光を垂直偏波の第1成分光と水平偏波の第2成分光に分離し、第1成分光を境界Bの領域#1に出力し、第2成分光を境界Bの領域#3に出力する。半波長板#1は、通過する光の偏波を45度だけ回転させる様に配置される。なお、半波長板#1は、領域#1及び領域#2を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#3及び領域#4を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成される。したがって、半波長板#1は、第1成分光及び第2成分光を同じ方向の45度偏波に変換し、第1成分光を境界Cの領域#1に出力し、第2成分光を境界Cの領域#3に出力する。ファラデーローテータ#1は、第1成分光及び第2成分光を45度だけ回転させて共に垂直偏波とし、第1成分光を境界Dの領域#1に出力し、第2成分光を境界Dの領域#3に出力する。
【0033】
複屈折デバイス#2は、第1方向に伝搬する水平偏波の光を図6の右方向に偏向し、垂直偏波の光を直進させる。したがって、複屈折デバイス#2は、第1成分光を境界Eの領域#1に出力し、第2成分光を境界Eの領域#3に出力する。ファラデーローテータ#2は、第1成分光及び第2成分光を45度だけ回転させて共に同じ方向の45度偏波とし、第1成分光を境界Fの領域#1に出力し、第2成分光を境界Fの領域#3に出力する。半波長板#2は、通過する光の偏波を45度だけ回転させる様に配置される。なお、半波長板#2は、領域#1及び領域#2を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#3及び領域#4を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成される。したがって、半波長板#2は、第1成分光を水平偏波に変換し、第2成分光を垂直偏波に変換し、第1成分光を境界Gの領域#1に出力し、第2成分光を境界Gの領域#3に出力する。
【0034】
複屈折デバイス#3は、第1方向に伝搬する垂直偏波の光を図の上方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#3は、第1成分光及び第2成分光を合成した第1信号光を境界Hの領域#1に出力する。境界Hの領域#1から出力される第1信号光は、図示しない光学部材によりポートP#3に導かれる。
【0035】
続いて、第2方向について説明する。ポートP#4に入射した第2信号光は、図示しない光学部材によって境界Hの領域#6に入射される。複屈折デバイス#3は、第2方向に伝搬する垂直偏波の光を図の下方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#3は、第2信号光を垂直偏波の第3成分光と水平偏波の第4成分光に分離し、第3成分光を境界Gの領域#8に出力し、第4成分光を境界Gの領域#6に出力する。半波長板#2は、通過する光の偏波を45度だけ回転させる様に配置される。なお、半波長板#2は、領域#5及び領域#6を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#7及び領域#8を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成される。したがって、半波長板#2は、第3成分光及び第4成分光を同じ方向の45度偏波に変換し、第3成分光を境界Fの領域#8に出力し、第4成分光を境界Fの領域#6に出力する。ファラデーローテータ#2は、第3成分光及び第4成分光を45度だけ回転させて共に水平偏波とし、第3成分光を境界Eの領域#8に出力し、第4成分光を境界Eの領域#6に出力する。
【0036】
複屈折デバイス#2は、第2方向に伝搬する水平偏波の光を図6の左方向に偏向し、垂直偏波の光を直進させる。したがって、複屈折デバイス#2は、第3成分光を境界Dの領域#7に出力し、第4成分光を境界Dの領域#5に出力する。ファラデーローテータ#1は、第3成分光及び第4成分光を45度だけ回転させて共に同じ方向の45度偏波とし、第3成分光を境界Cの領域#7に出力し、第4成分光を境界Cの領域#5に出力する。半波長板#1は、通過する光の偏波を45度だけ回転させる様に配置される。なお、半波長板#1は、領域#5及び領域#6を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#7及び領域#8を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成される。したがって、半波長板#1は、第3成分光を水平偏波に変換し、第4成分光を垂直偏波に変換し、第3成分光を境界Bの領域#7に出力し、第4成分光を境界Bの領域#5に出力する。
【0037】
複屈折デバイス#1は、第2方向に伝搬する垂直偏波の光を図の下方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#1は、第3成分光及び第4成分光を合成した第2信号光を境界Aの領域#7に出力する。境界Aの領域#7から出力される第2信号光は、図示しない光学部材によりポートP#2に導かれる。
【0038】
続いて、ポートP#3に第2方向の第3信号光を入射した場合について図7を用いて説明する。ポートP#3に入射した第3信号光は、図示しない光学部材によって境界Hの領域#1に入射される。複屈折デバイス#3は、第2方向に伝搬する垂直偏波の光を図の下方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#3は、第3信号光を垂直偏波の第5成分光と水平偏波の第6成分光に分離し、第5成分光を境界Gの領域#3に出力し、第6成分光を境界Gの領域#1に出力する。半波長板#2は、領域#1及び領域#2を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#3及び領域#4を第2方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成されている。したがって、半波長板#2は、第5成分光及び第6成分光を同じ方向の45度偏波に変換し、第5成分光を境界Fの領域#3に出力し、第6成分光を境界Fの領域#1に出力する。ファラデーローテータ#2は、第5成分光及び第6成分光を45度だけ回転させて共に水平偏波とし、第5成分光を境界Eの領域#3に出力し、第6成分光を境界Eの領域#1に出力する。
【0039】
複屈折デバイス#2は、第2方向に伝搬する水平偏波の光を図7の左方向に偏向し、垂直偏波の光を直進させる。したがって、複屈折デバイス#2は、第5成分光及び第6成分光を領域#1及び領域#3より図7の左側に出力する。したがって、ポート12から信号光を入射しても、当該信号光は、光デバイス1のいずれのポートからも出力されない。
【0040】
続いて、ポートP#2に第1方向の第4信号光を入射した場合について図7を用いて説明する。ポートP#2に入射した第4信号光は、図示しない光学部材によって境界Aの領域#7に入射される。複屈折デバイス#1は、第4信号光を垂直偏波の第7成分光と水平偏波の第8成分光に分離し、第7成分光を境界Bの領域#5に出力し、第8成分光を境界Bの領域#7に出力する。半波長板#1は、領域#5及び領域#6を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#7及び領域#8を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成されている。したがって、半波長板#1は、第7成分光及び第8成分光を同じ方向の45度偏波に変換し、第7成分光を境界Cの領域#5に出力し、第8成分光を境界Cの領域#7に出力する。ファラデーローテータ#1は、第7成分光及び第8成分光を45度だけ回転させて共に垂直偏波とし、第7成分光を境界Dの領域#5に出力し、第8成分光を境界Dの領域#7に出力する。
【0041】
複屈折デバイス#2は、第1方向に伝搬する水平偏波の光を図の右方向に偏向し、垂直偏波の光を直進させる。したがって、複屈折デバイス#2は、第7成分光を境界Eの領域#5に出力し、第8成分光を境界Eの領域#7に出力する。ファラデーローテータ#2は、第7成分光及び第8成分光を45度だけ回転させて共に同じ方向の45度偏波とし、第7成分光を境界Fの領域#5に出力し、第8成分光を境界Fの領域#7に出力する。半波長板#2は、領域#5及び領域#6を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向と、領域#7及び領域#8を第1方向に通過する光に与える偏波の回転方向が互いに逆方向となる様に構成されている。したがって、半波長板#2は、第7成分光を水平偏波に変換し、第8成分光を垂直偏波に変換し、第7成分光を境界Gの領域#5に出力し、第8成分光を境界Gの領域#7に出力する。
【0042】
複屈折デバイス#3は、第1方向に伝搬する垂直偏波の光を図の上方向に偏向し、水平偏波の光を直進させる。よって、複屈折デバイス#3は、第7成分光及び第8成分光を合成した第4信号光を境界Hの領域#5に出力する。境界Hの領域#5は、どのポートにも接続されない。したがって、ポートP#2から信号光を入射しても、当該信号光は、光デバイス1のいずれのポートからも出力されない。
【0043】
なお、図6は、X及びYが共に1の場合の構成であったがX又はYが1より大きい場合には、例えば、図5の構成をXとYの内の大きい方の数だけ設ければ良い。或いは、図5の各部材のサイズを調整して、X個の第1方向の信号光と、Y個の第2方向の信号光を通過できるようにすれば良い。
【0044】
以上の構成により、FIFOと光アイソレータの両方の機能を有する光デバイス1を実現することができる。FIFO及び光アイソレータの機能を1つの光デバイスに纏めることで、MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる。
【0045】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【0046】
以上の構成により、MCF光通信システムにおける損失を減少させることができる。したがって、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【符号の説明】
【0047】
1:光デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7