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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173410
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】電子時計
(51)【国際特許分類】
   G04G 13/00 20060101AFI20241205BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20241205BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20241205BHJP
【FI】
G04G13/00 E
G10L13/00 100E
G04G13/00 A
G04G21/00 304B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091814
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】502366745
【氏名又は名称】セイコーウオッチ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】中村 久夫
(72)【発明者】
【氏名】中村 征幸
(72)【発明者】
【氏名】野村 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】及川 亮太
【テーマコード(参考)】
2F002
【Fターム(参考)】
2F002AA05
2F002AB06
2F002BA04
2F002EC02
2F002EC05
2F002EC07
2F002ED02
2F002ED05
(57)【要約】
【課題】ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる電子時計を提供する。
【解決手段】複数であるN個の種類の時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の報知スイッチと、音声合成機能と、N個の前記報知スイッチのうちで操作された前記報知スイッチに対応する前記時刻報知態様で、前記音声合成機能を用いて、時刻報知を行う制御を行う制御回路と、を備える電子時計。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数であるN個の種類の時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の報知スイッチと、
音声合成機能と、
N個の前記報知スイッチのうちで操作された前記報知スイッチに対応する前記時刻報知態様で、前記音声合成機能を用いて、時刻報知を行う制御を行う制御回路と、
を備える電子時計。
【請求項2】
N個の種類の前記時刻報知態様は、
音量が違う態様、
速度が違う態様、
音声内容が違う態様、
言語が違う態様、
声の性別が違う態様、
のうちのいずれかである、
請求項1に記載の電子時計。
【請求項3】
N個の種類の前記時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の音声データを記憶するメモリーを備え、
前記音声合成機能は、N個の種類の前記時刻報知態様のそれぞれに対応する前記音声データを用いて音声合成を行う、
請求項1または請求項2に記載の電子時計。
【請求項4】
少なくとも2個の前記報知スイッチは、前記電子時計の正面の側に配置されており、かつ、互いに隣接しない位置に配置されている、
請求項1または請求項2に記載の電子時計。
【請求項5】
N個の種類の前記時刻報知態様は、音量が違う態様であり、
2個の前記報知スイッチは、前記電子時計の正面の側に配置されており、かつ、互いに隣接しない位置である上下の位置または左右の位置に配置されている、
請求項1に記載の電子時計。
【請求項6】
前記2個の前記報知スイッチのうち、音量が低い方の前記時刻報知態様に対応する前記報知スイッチは、前記上下のうちの下側、または、前記左右のうちの右側に、配置されている、
請求項5に記載の電子時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子時計に関する。
【背景技術】
【0002】
音声合成機能付きの電子時計が広く商品化されている。
一例として、ユーザーが時刻を知りたい時に所定の報知スイッチを操作すると、現時刻を音声合成により報知する電子時計が知られている。
他の例として、時刻修正時に、音声合成によりガイドを行う電子時計が知られている。
他の例として、アラームセット時刻に時刻が一致した際に、自動で音声合成により時刻を報知する電子時計が知られている。
また、音量をつまみで調整することが可能な音声合成クロックも製品化されている。
【0003】
特許文献1に記載された音声報知時計では、時刻音声報知手段、日付音声報知手段、特定条件を判別する手段、及び、特定の条件のときは日付または日付と時刻を音声報知するように選択し、特定の条件時以外は時刻を音声報知するように選択する手段と、を備える(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭61-2953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術に係る電子時計では、1個の専用の報知スイッチを有し、当該報知スイッチが操作されたときに一定の音量で時刻を再生するため、周囲の騒音が大きい環境では、ユーザーにとって音声再生操作を行っても時刻が聞こえず時計を耳に近付けて再度時刻を報知させることがしばしば起こっていた。
【0006】
例えば、音量つまみで音量をあらかじめ設定することが可能な音声合成クロックも製品化されているが、当該製品は目覚まし時計として使用することを想定したものであり、周囲の騒音及び環境が変化する中でユーザーが即座に時刻を知りたい日常生活には適していなかった。
【0007】
このように、従来技術に係る電子時計では、音量等の時刻報知機能の変更を行う場合には設定モード等に移行して所望の設定値を変える必要があり、ユーザーにとって必要とされる種類の時刻報知を即座に行うことができないという問題があった。
【0008】
なお、音量ばかりでなく、音量以外の設定値についても、都度設定を変えずに異なる音声報知を行わせたいという要望も存在した。当該設定値としては、例えば、通常速度報知と高速報知などがある。これらの設定値についても、ユーザーにとって、あらかじめ設定してから報知スイッチを操作して報知させるよりも、それぞれの状況に応じて即座に報知態様を選択して報知させたいという要求があった。
【0009】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる電子時計を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様は、複数であるN個の種類の時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の報知スイッチと、音声合成機能と、N個の前記報知スイッチのうちで操作された前記報知スイッチに対応する前記時刻報知態様で、前記音声合成機能を用いて、時刻報知を行う制御を行う制御回路と、を備える電子時計である。
【発明の効果】
【0011】
本開示に係る電子時計によれば、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係る電子時計の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図2】第1実施形態に係る電子時計の機能ブロックの概略的な一例を示す図である。
図3】第1実施形態の変形例に係る電子時計の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図4】第1実施形態の変形例に係る電子時計の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図5】第2実施形態に係る電子時計の機能ブロックの概略的な一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本開示の実施形態について説明する。
【0014】
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。
[電子時計]
図1は、第1実施形態に係る電子時計1の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図1には、電子時計1の製品としての構成例を示してある。
図1には、説明の便宜上、三次元直交座標軸であるXYZ直交座標軸を示してある。本実施形態では、X軸の正方向を右方向とし、X軸の負方向を左方向とし、Y軸の正方向を上方向とし、Y軸の負方向を下方向として、説明する。また、Z軸に平行な方向を、電子時計1の厚み方向とする。
【0015】
本実施形態では、電子時計1は、図示しないバンドによって、ユーザー(人間)の腕に着脱可能に取り付けられる。
本実施形態では、電子時計1がユーザーの腕に取り付けられた場合に、ユーザーの腕とは反対の側に配置される面を正面(表面)とし、それとは反対の面(ユーザーの腕に接する面)を裏面として、説明する。
図1には、電子時計1の表面側の外観を示してある。
【0016】
電子時計1は、正面の中央部及びその近辺の所定範囲に、下段に表示部21を備え、上段にスピーカ22を備える。
また、電子時計1は、スピーカ22よりも上側に第1報知スイッチ11を備え、表示部21よりも下側に第2報知スイッチ12を備える。
また、電子時計1は、左側の側面に、左下にモードスイッチ31を備え、左上に修正スイッチ32を備える。
また、電子時計1は、右側の側面に、右上にセレクトスイッチ33を備え、右下にセットスイッチ34を備える。
【0017】
表示部21は、時刻等を表示するための液晶パネルである。表示部21は、電子時計1の正面において、平面的に配置されている。
なお、本実施形態では、デジタルの数字で時刻を表示する構成を示すが、他の例として、アナログの文字盤及び針の位置により時刻を表示する構成が用いられてもよい。
スピーカ22は、音声を出力する機能を有する。スピーカ22は、電子時計1の正面において、平面的に配置されている。
【0018】
第1報知スイッチ11は、音量大の時刻報知を行わせるためのスイッチである。第1報知スイッチ11は、アナログ時計の配置で言うと、12時側に配置されている。
第2報知スイッチ12は、音量小の時刻報知を行わせるためのスイッチである。第2報知スイッチ12は、アナログ時計の配置で言うと、6時側に配置されている。
【0019】
モードスイッチ31は、電子時計1における所定のモードを切り替えるためのスイッチである。当該所定のモードは、例えば、アラームに関するモード、または、ストップウォッチに関するモードなどであってもよい。
修正スイッチ32は、時刻等の修正を行う修正モードに移行するためのスイッチである。
セレクトスイッチ33は、修正を行う際に修正桁を選択するためのスイッチである。
セットスイッチ34は、修正を行うためのスイッチである。
【0020】
ここで、各スイッチは、ユーザーによって操作されること(例えば、押されること)が可能である。
電子時計1は、各スイッチがユーザーによって操作されたことに応じて、当該各スイッチに対応する処理を実行する。
【0021】
図2は、第1実施形態に係る電子時計1の機能ブロックの概略的な一例を示す図である。
電子時計1は、第1報知スイッチ11と、第2報知スイッチ12と、その他のスイッチ群G1と、制御回路111と、スピーカ22と、音量調整回路131を有する音声合成回路112と、音声データD1を記憶するメモリー113と、表示部21を有する表示装置114と、電源115と、を備える。
スイッチ群G1は、モードスイッチ31、修正スイッチ32、セレクトスイッチ33、及び、セットスイッチ34を含む。
ここで、制御回路111、音声合成回路112、メモリー113、表示装置114、及び、電源115は、電子時計1の内部に備えられている(内蔵されている)。
【0022】
制御回路111は、各種の処理及び制御を行う機能を有する。
制御回路111は、例えば、発振器及びカウンタなどのように時刻情報をカウントして当該時刻情報を記憶する機能、時刻情報を表示装置114に表示させるドライバーなどの機能、及び、音声合成回路112により音声出力をさせる機能を備える。
また、制御回路111は、音声合成回路112により音声を出力するための情報を音声合成回路112に出力する機能を有する。
【0023】
表示装置114は、制御回路111からの指示に応じて、時刻情報などを表示部21に表示する。
電源115は、制御回路111に電力を供給する。本実施形態では、制御回路111を介して、電子時計1における各部に電力が供給される。
【0024】
音声合成回路112は、音声合成を行う機能を有する。
メモリー113は、音声データD1を記憶する。本実施形態では、あらかじめ、時刻等の音声報知に必要な音声データD1がメモリー113に記憶されている。
【0025】
ここで、音声データD1は、必要な音声報知が可能であれば、任意の形式で構成されてもよく、例えば、「11」などの二桁以上の数字が、それぞれの数字ごとの音声データとして構成されてもよく、あるいは、「10」という音声データと「1」という音声データとを組み合わせるといったように、複数の要素の音声データを組み合わせて構成されてもよい。なお、一般に、それぞれの数字ごとに音声データを構成する場合の方が、メモリー113の容量が多く必要である。
【0026】
また、本実施形態では、時刻等の音声報知に必要なすべての音声データD1が、あらかじめメモリー113に記憶されており、その音声データD1を使用して音声出力する音声合成の処理が行われる場合を示す。
他の例として、電子時計1において、音声データD1があらかじめ記憶されてなく、音声合成回路112が必要なときに音声データを生成する音声合成が行われる構成であってもよい。この構成では、電子時計1において、音声データD1を記憶するメモリー113が備えられていなくてもよい。
【0027】
音声合成回路112は、メモリー113に記憶されている音声データD1を用いて、必要な音声再生信号を生成し、当該音声再生信号をスピーカ駆動用の信号としてスピーカ22に供給(出力)する。
ここで、本実施形態では、音声合成回路112は、当該音声再生信号を音量調整回路131を介してスピーカ22に供給する。
【0028】
音量調整回路131は、当該音声再生信号の音量を調整する機能を有しており、音量を調整した音声再生信号をスピーカ駆動用の信号としてスピーカ22に供給(出力)する。なお、音量調整回路131で音量の調整が不要な場合には、実質的に調整しなくてもよい(例えば、増幅率が1であってもよい)。
具体例として、音声合成回路112は、音声データD1から必要となる情報(例えば、時刻情報など)を構成する音声データを習得して、当該音声データから音声再生信号を生成し、当該音声再生信号を音量調整回路131で所定音量の音声信号に増幅して、スピーカ駆動用の信号として、スピーカ22に供給する。
【0029】
<音量大の音声報知と、音量小の音声報知>
ユーザーによって第1報知スイッチ11が操作された場合について説明する。
この場合、制御回路111は、第1報知スイッチ11が操作されたことを検出したことに応じて、音声報知に使用する音声再生機能の種類が「音量大」であることを表す情報と、音声報知すべき情報(例えば、「午前10時8分」等の時刻情報など)を音声合成回路112に送信する。
これに応じて、音声合成回路112は、音声報知すべき情報を「音量大」でスピーカ22から出力する処理を行う。
【0030】
ユーザーによって第2報知スイッチ12が操作された場合について説明する。
この場合、制御回路111は、第2報知スイッチ12が操作されたことを検出したことに応じて、音声報知に使用する音声再生機能の種類が「音量小」であることを表す情報と、音声報知すべき情報(例えば、「午前10時8分」等の時刻情報など)を音声合成回路112に送信する。
これに応じて、音声合成回路112は、音声報知すべき情報を「音量小」でスピーカ22から出力する処理を行う。
【0031】
このように、制御回路111および音声合成回路112は、第1報知スイッチ11と第2報知スイッチ12とのうち操作されるスイッチに応じて、異なる音量の時刻報知機能による時刻報知を行う。
【0032】
ここで、例えば、ユーザーの手が塞がっていて、電子時計1を装着していない方の手で電子時計1のスイッチを操作できないときに、電子時計1のスイッチを顎または頬骨に押し当てて当該スイッチの操作を行うことがある。
本実施形態では、「音量小」の第2報知スイッチ12は、電子時計1を正面から見て、下側(アナログ時計で言うと、6時側)に配置されている。このような位置にある第2報知スイッチ12は、ユーザーにとって、最も顎または頬骨に当て易い。また、ユーザーがこのような操作を行った際、ユーザーの耳と電子時計1(本実施形態では、電子時計1の正面のスピーカ22)との距離が近くなるため、ユーザーは「音量小」でも聞き易く、必要以上に大音量で電力を過剰に消費する必要は無い。
【0033】
以上のように、本実施形態に係る電子時計1では、2種類の音量の時刻報知機能と、それぞれの種類の時刻報知機能に対応するスイッチ(第1報知スイッチ11、第2報知スイッチ12)を備え、それぞれのスイッチが操作された場合には、それぞれのスイッチに対応する種類の時刻報知を行う。
したがって、本実施形態に係る電子時計1では、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる。
【0034】
このように、本実施形態に係る電子時計1では、ユーザーにとって必要とされる種類の音声合成の報知が即座に可能である。
本実施形態では、ユーザーは、例えば、周囲の騒音状況などに応じて、音量設定の変更を行わなくても、操作するスイッチ(第1報知スイッチ11、第2報知スイッチ12)によって、即座に適切な音量を選択して音声報知を受けることができる。これにより、例えば、ユーザーにとって、周囲の騒音が大きくて音が聞こえないときなどでも、時刻報知のためのスイッチを再度操作するようなこと(つまり、従来例での動作)が無くなり、消費電力の低減も実現される。
【0035】
ここで、本実施形態に係る電子時計1では、異なる音量の時刻報知に対応した2個のスイッチ(第1報知スイッチ11、第2報知スイッチ12)を備える場合を示したが、他の例として、3種類以上の音量の時刻報知に対応した3個以上のスイッチを備える構成が用いられてもよい。
それぞれの種類(それぞれのモード)の時刻報知には、それぞれ異なるスイッチが割り当てられる。
【0036】
また、異なる音量の時刻報知に対応した複数のスイッチ(本実施形態では、第1報知スイッチ11、第2報知スイッチ12)は、それぞれ、任意の位置に配置されてもよく、必ずしも本実施形態の配置に限定されない。
これら複数のスイッチは、例えば、互いに隣接しない位置(例えば、上下左右などで対角する位置)に備えられてもよく、あるいは、互いに隣接する位置(例えば、上と右、上と左、下と右、下と左など)に備えられてもよい。
【0037】
[第1実施形態の変形例1]
図3は、第1実施形態の変形例に係る電子時計201の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図3には、説明の便宜上、図1と同様なXYZ直交座標軸を示してある。
【0038】
本変形例では、概略的には、図1に示される電子時計1の構成と比べて、時刻報知のためのスイッチの配置位置を含む外観が異なる点で相違しており、他の点で同様である。
【0039】
電子時計201は、正面の中央部及びその近辺の所定範囲に、下段に表示部221を備え、上段にスピーカ222を備える。
また、電子時計201は、表示部221及びスピーカ222よりも左側に第1報知スイッチ211を備え、表示部21及びスピーカ222よりも右側に第2報知スイッチ212を備える。
また、電子時計201は、左側の側面に、左下にモードスイッチ231を備え、左上に修正スイッチ232を備える。
また、電子時計201は、右側の側面に、右上にセレクトスイッチ233を備え、右下にセットスイッチ234を備える。
【0040】
本変形例では、第1報知スイッチ211は、「音量大」の時刻報知のためのスイッチである。第1報知スイッチ211は、アナログ時計の配置で言うと、9時側に配置されている。
また、本変形例では、第2報知スイッチ212は、「音量小」の時刻報知のためのスイッチである。第2報知スイッチ212は、アナログ時計の配置で言うと、3時側に配置されている。
【0041】
ここで、例えば、ユーザーの手が塞がっていて、電子時計201を装着していない方の手で電子時計201のスイッチを操作できないときに、電子時計201のスイッチを顎または頬骨に押し当てて当該スイッチの操作を行うことがある。
本変形例では、「音量小」の第2報知スイッチ212は、電子時計201を正面から見て、右側(アナログ時計で言うと、3時側)に配置されている。このような位置にある第2報知スイッチ212は、ユーザーにとって、顎または頬骨に当て易い。また、ユーザーがこのような操作を行った際、ユーザーの耳と電子時計201(本実施形態では、電子時計201の正面のスピーカ222)との距離が近くなるため、ユーザーは「音量小」でも聞き易く、必要以上に大音量で電力を過剰に消費する必要は無い。
【0042】
以上のように、本変形例に係る電子時計201では、2種類の音量の時刻報知機能と、それぞれの種類の時刻報知機能に対応するスイッチ(第1報知スイッチ211、第2報知スイッチ212)を備え、それぞれのスイッチが操作された場合には、それぞれのスイッチに対応する種類の時刻報知を行う。
したがって、本変形例に係る電子時計201では、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる。
【0043】
[第1実施形態の変形例2]
図4は、第1実施形態の変形例に係る電子時計301の構成の概略的な一例を示す外観図である。
図4には、説明の便宜上、図1と同様なXYZ直交座標軸を示してある。
【0044】
本変形例では、概略的には、図1に示される電子時計1の構成と比べて、時刻報知のためのスイッチの配置位置を含む外観が異なる点で相違しており、他の点で同様である。
【0045】
電子時計301は、正面の中央部及びその近辺の所定範囲に、下段に表示部321を備え、上段にスピーカ322を備える。
また、電子時計301は、右側の側面に、右下に第1報知スイッチ311を備える。
また、電子時計301は、表示部321の下側に、第2報知スイッチ312を備える。
また、電子時計301は、左側の側面に、左下にモードスイッチ331を備え、左上に修正スイッチ332を備える。
また、電子時計301は、右側の側面に、右上にセレクトスイッチ333を備え、右下にセットスイッチ334を備える。
【0046】
ここで、本変形例では、第1報知スイッチ311とセットスイッチ334とが共通のスイッチとして構成される場合を示したが、他の例として、第1報知スイッチ311とセットスイッチ334とは別々のスイッチとして構成されてもよい。
【0047】
本変形例では、第1報知スイッチ311は、「音量大」の時刻報知のためのスイッチである。
また、本変形例では、第2報知スイッチ312は、「音量小」の時刻報知のためのスイッチである。
【0048】
以上のように、本変形例に係る電子時計301では、2種類の音量の時刻報知機能と、それぞれの種類の時刻報知機能に対応するスイッチ(第1報知スイッチ311、第2報知スイッチ312)を備え、それぞれのスイッチが操作された場合には、それぞれのスイッチに対応する種類の時刻報知を行う。
したがって、本変形例に係る電子時計301では、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる。
【0049】
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。
本実施形態では、概略的には、第1実施形態と比べて、2種類以上の時刻報知機能が異なる点で相違し、他の点で同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態とは異なる構成について詳しく説明し、同様な点については詳しい説明を省略する。
【0050】
[電子時計]
図5は、第2実施形態に係る電子時計501の機能ブロックの概略的な一例を示す図である。
本実施形態では、電子時計501の外観については、図示を省略する。電子時計501の外観については、例えば、第1実施形態と同様であってもよく、あるいは、他の外観であってもよい。
【0051】
電子時計501は、第A報知スイッチ511と、第B報知スイッチ512と、その他のスイッチ群G11と、制御回路611と、スピーカ522と、音声合成回路612と、第A音声データDa及び第B音声データDbを記憶するメモリー613と、表示部521を有する表示装置614と、電源615と、を備える。
スイッチ群G11は、例えば、第1実施形態と同様に、モードスイッチ531、修正スイッチ532、セレクトスイッチ533、及び、セットスイッチ534を含む。
ここで、制御回路611、音声合成回路612、メモリー613、表示装置614、及び、電源615は、電子時計501の内部に備えられている(内蔵されている)。
【0052】
なお、音声合成回路612は、例えば、第1実施形態と同様に、音量調整回路(図5では、図示を省略)を備えていてもよい。
【0053】
<複数の種類の時刻報知機能>
本実施形態では、複数の種類の時刻報知機能として、第1実施形態に係る複数の異なる音量の時刻報知機能とは異なる機能を有する。
【0054】
<通常速度モードと高速モードの例>
通常速度モードの時刻報知機能は、通常の速度の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
高速モードの時刻報知機能は、高速の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
【0055】
ここで、通常速度モードと高速モードとは、時刻情報を報知する速度が異なっている。
例えば、通常速度モードと高速モードとで同じ内容の時刻情報を報知する場合に、通常速度モードよりも高速モードの方が、同じ内容の時刻情報を速い速度で再生する態様が用いられてもよい。
【0056】
本実施形態では、第A報知スイッチ511が高速モードの時刻報知機能に対応しており、第B報知スイッチ512が通常速度モードの時刻報知機能に対応している。
また、本実施形態では、第A音声データDaが高速モードの時刻報知機能に対応しており、第B音声データDbが通常速度モードの時刻報知機能に対応している。
この場合、第A音声データDaは、第B音声データDbと同じ内容の時刻情報を有しているが、両者が再生されたときに第B音声データDbよりも速い速度で再生されたように聞こえるデータ(いわゆる早口の音声のデータ)となっている。
【0057】
具体例として、通常速度モードでは、音声合成回路612は、第B音声データDbから必要となる情報(例えば、時刻情報など)を構成する音声データを習得して、当該音声データから音声再生信号を生成し、当該音声再生信号をスピーカ駆動用の信号として、スピーカ522に供給する。
また、高速モードでは、音声合成回路612は、第A音声データDaから必要となる情報(例えば、時刻情報など)を構成する音声データを習得して、当該音声データから音声再生信号を生成し、当該音声再生信号をスピーカ駆動用の信号として、スピーカ522に供給する。
【0058】
ユーザーによって第A報知スイッチ511が操作された場合について説明する。
この場合、制御回路611は、第A報知スイッチ511が操作されたことを検出したことに応じて、音声報知に使用する音声再生機能の種類が「高速」であることを表す情報と、音声報知すべき情報(例えば、「午前10時8分」等の時刻情報など)を音声合成回路612に送信する。
これに応じて、音声合成回路612は、音声報知すべき情報を「高速」でスピーカ522から出力する処理を行う。
【0059】
ユーザーによって第B報知スイッチ512が操作された場合について説明する。
この場合、制御回路611は、第B報知スイッチ512が操作されたことを検出したことに応じて、音声報知に使用する音声再生機能の種類が「通常速度」であることを表す情報と、音声報知すべき情報(例えば、「午前10時8分」等の時刻情報など)を音声合成回路612に送信する。
これに応じて、音声合成回路612は、音声報知すべき情報を「通常速度」でスピーカ522から出力する処理を行う。
【0060】
このように、制御回路611および音声合成回路612は、第A報知スイッチ511と第B報知スイッチ512とのうち操作されるスイッチに応じて、異なる速度の時刻報知機能による時刻報知を行う。
【0061】
なお、本実施形態では、高速モードの時刻報知機能と、通常速度モードの時刻報知機能とで、異なる音声データ(第A音声データDa、第B音声データDb)を用意する構成を示したが、他の例として、両者で同じ音声データを用いることとして、高速モードでは当該音声データを高速で再生し、通常速度モードでは当該音声データを通常速度で再生する構成が用いられてもよい。
【0062】
以上のように、本実施形態に係る電子時計501では、2種類の速度の時刻報知機能と、それぞれの種類の時刻報知機能に対応するスイッチ(第A報知スイッチ511、第B報知スイッチ512)を備え、それぞれのスイッチが操作された場合には、それぞれのスイッチに対応する種類の時刻報知を行う。
したがって、本実施形態に係る電子時計501では、ユーザーにとって、時刻の報知態様を即座に選択して時刻を報知させることができる。
【0063】
このように、本実施形態に係る電子時計501では、ユーザーにとって必要とされる種類の音声合成の報知が即座に可能である。
本実施形態では、ユーザーは、例えば、都度の状況などに応じて、速度設定の変更を行わなくても、操作するスイッチ(第A報知スイッチ511、第B報知スイッチ512)によって、即座に適切な速度を選択して音声報知を受けることができる。これにより、例えば、ユーザーにとって、時刻報知のためのスイッチを再度操作するようなこと(つまり、従来例での動作)が無くなり、消費電力の低減も実現される。
【0064】
ここで、本実施形態に係る電子時計501では、異なる速度の時刻報知に対応した2個のスイッチ(第A報知スイッチ511、第B報知スイッチ512)を備える場合を示したが、他の例として、3種類以上の速度の時刻報知に対応した3個以上のスイッチを備える構成が用いられてもよい。
それぞれの種類(それぞれのモード)の時刻報知には、それぞれ異なるスイッチが割り当てられる。
【0065】
また、異なる速度の時刻報知に対応した複数のスイッチ(本実施形態では、第A報知スイッチ511、第B報知スイッチ512)は、それぞれ、任意の位置に配置されてもよく、必ずしも本実施形態の配置に限定されない。
これら複数のスイッチは、例えば、互いに隣接しない位置(例えば、上下左右などで対角する位置)に備えられてもよく、あるいは、互いに隣接する位置に備えられてもよい。
【0066】
[第2実施形態の変形例1]
<通常内容モードと短縮モードの例>
通常内容モードの時刻報知機能は、通常の内容の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
短縮モードの時刻報知機能は、通常の内容よりも短縮された内容の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
【0067】
本変形例では、第A報知スイッチ511が短縮モードの時刻報知機能に対応しており、第B報知スイッチ512が通常内容モードの時刻報知機能に対応している。
また、本変形例では、第A音声データDaが短縮モードの時刻報知機能に対応しており、第B音声データDbが通常内容モードの時刻報知機能に対応している。
このように、複数の種類の音声報知機能として、異なる内容の長さを有する音声報知機能が用いられてもよい。
【0068】
[第2実施形態の変形例2]
<第1言語モードと第2言語モードの例>
第1言語モードの時刻報知機能は、第1言語の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
第2言語モードの時刻報知機能は、第1言語とは異なる第2言語の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
ここで、第1言語及び第2言語は、それぞれ任意の言語であってもよく、例えば、日本語及び英語などであってもよい。
【0069】
本変形例では、第A報知スイッチ511が第1言語モードの時刻報知機能に対応しており、第B報知スイッチ512が第2言語モードの時刻報知機能に対応している。
また、本変形例では、第A音声データDaが第1言語モードの時刻報知機能に対応しており、第B音声データDbが第2言語モードの時刻報知機能に対応している。
このように、複数の種類の音声報知機能として、異なる言語の音声報知機能が用いられてもよい。
【0070】
[第2実施形態の変形例3]
<第1性別モードと第2性別モードの例>
第1性別モードの時刻報知機能は、第1性別の声の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
第2性別モードの時刻報知機能は、第1性別とは異なる第2性別の声の音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。
ここで、第1性別及び第2性別は、例えば、男性及び女性である。
【0071】
本変形例では、第A報知スイッチ511が第1性別モードの時刻報知機能に対応しており、第B報知スイッチ512が第2性別モードの時刻報知機能に対応している。
また、本変形例では、第A音声データDaが第1性別モードの時刻報知機能に対応しており、第B音声データDbが第2性別モードの時刻報知機能に対応している。
このように、複数の種類の音声報知機能として、異なる性別の声の音声報知機能が用いられてもよい。
【0072】
[他の構成例]
<時刻報知モードと日付報知モードの例>
複数の時刻報知モードの代わりに、時刻報知モードと日付報知モードが選択可能である構成が用いられてもよい。
【0073】
時刻報知モードの時刻報知機能は、時刻情報を表す音声データを再生することで時刻情報を報知する機能である。当該機能では、例えば、時刻のみを報知する。
日付報知モードの日付報知機能は、日付情報を表す音声データを再生することで日付情報を報知する機能である。当該機能では、例えば、日付のみを報知する。
【0074】
本例では、第A報知スイッチ511が時刻報知モードの時刻報知機能に対応しており、第B報知スイッチ512が日付報知モードの日付報知機能に対応している。
また、本例では、第A音声データDaが時刻報知モードの時刻報知機能に対応しており、第B音声データDbが日付報知モードの日付報知機能に対応している。
このように、複数の種類の音声報知機能として、時刻の音声報知機能及び日付の音声報知機能が用いられてもよい。
【0075】
(以上の実施形態について)
以上では、各種のモードを例示したが、以上の例示に限られず、様々なモードが用いられてもよい。
また、以上では、説明の便宜上、それぞれのモードに名称を付して説明したが、それぞれのモードの名称としては他の名称が用いられてもよい。
例えば、報知に要する時間を短縮することができるモードが、時短モードなどと呼ばれてもよい。
【0076】
なお、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)であってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
【0077】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
【0078】
また、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路およびアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
【0079】
ここで、プロセッサーは、例えば、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
【0080】
以上、この開示の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この開示の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0081】
[付記]
[構成例1]~[構成例5]を示す。
【0082】
[構成例1]
複数であるN個の種類の時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の報知スイッチと、
音声合成機能と、
N個の前記報知スイッチのうちで操作された前記報知スイッチに対応する前記時刻報知態様で、前記音声合成機能を用いて、時刻報知を行う制御を行う制御回路と、
を備える電子時計。
【0083】
[構成例2]
N個の種類の前記時刻報知態様は、
音量が違う態様、
速度が違う態様、
音声内容が違う態様、
言語が違う態様、
声の性別が違う態様、
のうちのいずれかである、
[構成例1]に記載の電子時計。
【0084】
[構成例3]
N個の種類の前記時刻報知態様のそれぞれに対応するN個の音声データを記憶するメモリーを備え、
前記音声合成機能は、N個の種類の前記時刻報知態様のそれぞれに対応する前記音声データを用いて音声合成を行う、
[構成例1]または[構成例2]に記載の電子時計。
【0085】
[構成例4]
少なくとも2個の前記報知スイッチは、前記電子時計の正面の側に配置されており、かつ、互いに隣接しない位置に配置されている、
[構成例1]から[構成例3]のいずれか1項に記載の電子時計。
【0086】
[構成例5]
N個の種類の前記時刻報知態様は、音量が違う態様であり、
2個の前記報知スイッチは、前記電子時計の正面の側に配置されており、かつ、互いに隣接しない位置である上下の位置または左右の位置に配置されている、
[構成例1]に記載の電子時計。
【0087】
[構成例6]
前記2個の前記報知スイッチのうち、音量が低い方の前記時刻報知態様に対応する前記報知スイッチは、前記上下のうちの下側、または、前記左右のうちの右側に、配置されている、
[構成例5]に記載の電子時計。
【符号の説明】
【0088】
1、201、301、501…電子時計、11、211、311…第1報知スイッチ、12、212、312…第2報知スイッチ、21、221、321、521…表示部、22、222、322、522…スピーカ、31、231、331、531…モードスイッチ、32、232、332、532…修正スイッチ、33、233、333、533…セレクトスイッチ、34、234、334、534…セットスイッチ、111、611…制御回路、112、612…音声合成回路、113、613…メモリー、114、614…表示装置、115、615…電源、131…音量調整回路、511…第A報知スイッチ、512…第B報知スイッチ、D1…音声データ、Da…第A音声データ、Db…第B音声データ、G1…スイッチ群
図1
図2
図3
図4
図5