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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173412
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】カード用額縁
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/06 20060101AFI20241205BHJP
   A47G 1/14 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
A47G1/06 D
A47G1/06 A
A47G1/14 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091820
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000168115
【氏名又は名称】KTX株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】517266779
【氏名又は名称】株式会社リンコー
(71)【出願人】
【識別番号】516240592
【氏名又は名称】林 弘美
(71)【出願人】
【識別番号】599012684
【氏名又は名称】唐沢 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 弘美
(72)【発明者】
【氏名】唐沢 伸
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BA06
3B111BB01
3B111BC01
3B111BC02
3B111BD02
3B111BD03
3B111BE02
(57)【要約】
【課題】カードに描かれているイラストを引き立たせ得るカード用額縁を提供する。
【解決手段】ベース0301と、再帰反射フィルム0302と、再帰反射フィルム0302上に直接配置される光学体からなる薄膜状光学体層であって、透明ポリマー材料に微粒子顔料を分散させ観察方向に依存して識別される色彩が変化するように構成された薄膜状光学体の層である薄膜状光学体層0303と、からなるベース0301上に配置される背景シート0304と、背景シート0304に周縁を囲まれた状態で背景シート0304が枠状に視認されるように配置されるカード配置部0305Aと、カード配置部0305Aに配置されるカードCを視認可能にベース0301に対して直接又は間接に固定される透明板0306と、からなる。
【選択図】図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルムと、
前記再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルム上に直接又は間接に配置される光学体からなる薄膜状光学体層であって、透明ポリマー材料に微粒子顔料を分散させ観察方向に依存して識別される色彩が変化するように構成された薄膜状光学体の層である薄膜状光学体層と、からなるベース上に配置される背景シートと、
背景シート上、又は背景シートに周縁を囲まれた状態で背景シートが枠状に視認されるように配置されるカード配置部と、
カード配置部に配置されるカードを視認可能に前記ベースに対して直接又は間接に固定される透明板と、
からなるカード用額縁。
【請求項2】
前記固定は磁石力を用いた磁石固定である請求項1に記載のカード用額縁。
【請求項3】
前記透明板はアクリル材料からなる請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【請求項4】
前記透明板と、前記再帰反射フィルムはホワイト、イエロー、レッド、ブルー、グリーン、レモンイエロー、オレンジ、ルビーレット、ライトブルー、ライトグリーン、ゴールドのいずれか一以上の色彩を有する請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【請求項5】
前記ベースと前記透明板とは平面視で略同一形状であり、
前記背景シートは、前記ベースの略全面に配置されている請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【請求項6】
前記背景シートに光を照射可能な蓄光材料部をさらに有する請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【請求項7】
前記背景シートに光を照射可能なLED部をさらに有する請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【請求項8】
前記背景シートに光を照射可能な有機EL部をさらに有する請求項1又は請求項2に記載のカード用額縁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードや写真、例えば、ゲーム内のキャラクターやアイテムや場所などがイラストとして美しく描かれたピクチャーカードを飾るのに用いられる額縁に係るものであり、特に、カードに描かれているイラストを引き立たせ得るカード用額縁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、カードを装飾性豊かに飾り得る額縁としては、例えば、特許文献1に記載された額縁がある。
この額縁は、図1Aの正面図及び図1Bの縦断面図に示すように、枠0101を長方形状に組み立てて成る額縁本体0100と、この額縁本体0100に嵌め込まれたガラス板0102と、額縁本体0100に複数の止め具0103を介して着脱自在に装着される保持板0104を備えており、カードCaは、額縁本体0100内においてガラス板0102と保持板0104との間に挟み込まれて保持されるようになっている。
【0003】
この額縁において、ガラス板0102は、その中央部分が表側から裏側まで透視可能な透明部分0102aとして形成されおり、一方、この透明部分0102aを囲む外周領域が鏡として機能する鏡部分0102bとして形成されている。この際、鏡部分0102bは、銀引き層及び保護層から成る反射層0110をガラス板0102の裏面に配置することで形成されている。そして、鏡部分0102bの表面には、この鏡部分0102bにアクセントを付けるべく断面V字形の装飾用カット溝0107が透明部分0102aを囲むようにして形成されている。
【0004】
また、このような額縁と同様に、カードを装飾性豊かに飾り得る従来の額縁としては、例えば、特許文献2に記載された発色可変アート装置がある。
この発色可変アート装置は、図2Aの正面図及び図2Bの横断面図に示すように、額縁体0200と、背面板0201と、アートホルダ0203と、発色可変枠体0210とから主として構成されており、アートホルダ0203及び発色可変枠体0210は、額縁体0200の縁部0200aと背面板0201との間に挟持されている。
【0005】
アートホルダ0203は、透明プラスチック板又は透明ガラス板によってケース状に形成されたものであり、側部に有する開口0203aから写真や絵画等のアート体Cbを挿入するようになっている。
【0006】
発色可変枠体0210は、額縁体0200の内周側に装着される枠体であり、後述のレンズにより光を屈折させる発色光屈折枠板0211と、着色図柄が施された色相板0212とを重ね合わせて形成されている。
この場合、発色光屈折枠板0211は、透明樹脂又は透明ガラス材で形成されており、その表面には、図2Bの円内を拡大して示すように、多数の平凸レンズ0211aが等間隔で配置され、これらの平凸レンズ0211aの配置箇所を除く裏面には、多数のプリズム反射体0211bが配置されている。
色相板0212は、金属、プラスチック、紙等の適宜材質から成っており、発色光屈折枠板0211の裏面側に積層されている。
【0007】
このような構成の発色可変アート装置では、発色可変枠体0210の表面色を色相板0212の着色図柄に応じて平凸レンズ0211aの表面全面に発色させると共に、プリズム反射体0211bの方向性発色による複合発色の輝きを得ることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平07-059639号公報
【特許文献2】特開平10-099173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記した額縁のうち、前者の額縁は、ガラス板0102の透明部分0102aを囲む外周領域を鏡として機能する鏡部分0102bとしているうえ、鏡部分0102bの表面に、アクセントを付けるための装飾用カット溝0107を設けているので、ガラス板0102の鏡部分0102bに鑑賞者や周囲の景色が映り込むことで、カードCaをある程度引き立たせることができる。
一方、後者の発色可変アート装置では、発色可変枠体0210を構成する発色光屈折枠板0211及び色相板0212によって、発色可変枠体0210の表面全面に色相板0212の着色図柄に応じた色を発色させることができると共に、発色可変枠体0210のプリズム反射体0211bの方向性発色による複合発色の輝きを得ることができる。
しかしながら、前者の額縁の装飾では、カードCaを引き立たせるには十分とは言えず、また、後者の発色可変アート装置も、アート体Cbをある程度装飾性豊かに飾り得るものの、色の変化を生じさせるものではないので、前者の額縁と同様に、アート体Cbを引き立たせるには十分とは言えないという問題があり、この問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0010】
本発明は、上記した従来の課題に着目して成されたものであり、ガードを装飾性豊かに飾って、カードに描かれているイラストを大いに引き立たせることができるカード用額縁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した目標を達成するために、本発明における第一の態様は、ベースと、再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルムと、前記再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルム上に直接又は間接に配置される光学体からなる薄膜状光学体層であって、透明ポリマー材料に微粒子顔料を分散させ観察方向に依存して識別される色彩が変化するように構成された薄膜状光学体の層である薄膜状光学体層と、からなるベース上に配置される背景シートと、背景シート上、又は背景シートに周縁を囲まれた状態で背景シートが枠状に視認されるように配置されるカード配置部と、カード配置部に配置されるカードを視認可能に前記ベースに対して直接又は間接に固定される透明板と、からなるカード用額縁を提供する。
【0012】
また、第二の態様において、前記固定は磁石力を用いた磁石固定であるカード用額縁を提供する。
【0013】
さらに、第三の態様において、前記透明板はアクリル材料からなるカード用額縁を提供する。
【0014】
さらにまた、第四の態様において、前記透明板と、前記再帰反射フィルムはホワイト、イエロー、レッド、ブルー、グリーン、レモンイエロー、オレンジ、ルビーレット、ライトブルー、ライトグリーン、ゴールドのいずれか一以上の色彩を有するカード用額縁を提供する。
【0015】
さらにまた、第五の態様において、前記ベースと前記透明板とは平面視で略同一形状であり、前記背景シートは、前記ベースの略全面に配置されているカード用額縁を提供する。
【0016】
さらにまた、第六の態様は、前記背景シートに光を照射可能な蓄光材料部をさらに有するカード用額縁を提供する。
【0017】
さらにまた、第七の態様は、前記背景シートに光を照射可能なLED部をさらに有するカード用額縁を提供する。
【0018】
さらにまた、第八の態様は、前記背景シートに光を照射可能な有機EL部をさらに有するカード用額縁を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るカード用額縁によれば、ガードを装飾性豊かに飾って、カードに描かれているイラストを大いに引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】従来の額縁を示す正面図
図1B図1Aにおける額縁の縦断面図
図2A】従来の他の額縁を示す正面図
図2B図2Aにおける額縁の横断面図
図3A】実施形態1の額縁の全体斜視図
図3B図3Aにおける額縁の横断面図
図3C図3Aにおける額縁の分解斜視図
図3D図3Aにおける額縁の組立要領の一例を示すフロー図
図4】実施形態2の額縁の分解斜視図
図5】実施形態3の額縁の分解斜視図
図6A】実施形態4の額縁の分解斜視図
図6B】実施形態4の額縁における透明配置板の部分断面図
図6C】実施形態4の額縁における透明配置板の斜視図
図7A】実施形態5の額縁の分解斜視図
図7B】実施形態5の額縁における透明板の部分裏面図
図7C】実施形態5の額縁におけるLED配置パターンの一例を示す透明配置板の裏面図
図7D】実施形態5の額縁におけるLED配置パターンの他の例を示す透明配置板の裏面図
図8A】実施形態6の額縁の分解斜視図
図8B】実施形態6の額縁における透明配置板の部分断面図
図8C】実施形態6の額縁における透明配置板の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明の実施形態を説明する。実施形態と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施形態1は主に請求項1,請求項3,請求項4に関し、実施形態2は主に請求項2に関し、実施形態3は主に請求項5に関し、実施形態4は主に請求項6に関し、実施形態5は主に請求項7に関し、実施形態6は主に請求項8に関する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
<実施形態1 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
【0022】
本実施形態は、主に請求項1,請求項3,請求項4に関する。ただし、各請求項の発明の構成要件は、この実施形態によって限定されるものではない。
【0023】
<実施形態1 概要 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
本実施形態に係るカード用額縁は、ベースと、再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルムと薄膜状光学体層とからなる背景シートと、カード配置部と、透明板とからなるものである。
【0024】
<実施形態1 構成 全般 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
図3Aの全体斜視図及び図3Bの横断面図に示すように、本実施形態のカード用額縁0300は、ベース0301と、再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルム0302と薄膜状光学体層0303からなる背景シート0304と、透明配置板0305と、透明板0306とからなる。透明配置板0305は、カード配置部0305Aに相当するものであり、このカード配置部0305Aについては後段の段落0043等にて詳述する。
【0025】
<実施形態1 構成 ベース 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
ベースは、カード用額縁の裏側の方に位置する部材であり、ベースの材料としては、例えば、透明ガラスや透明アクリル樹脂等の透明体を挙げることができるほか、アルミニウムやステンレス等の金属を挙げることができる。このベースに対して額縁としての形状を保ち得る剛性を求める場合には、例えば、ベースの形状が平面視長方形状であり、短辺の長さが80ミリメートル以上90ミリメートル以下程度で且つ長辺の長さが125ミリメートル以上135ミリメートル以下程度とするときには、3.5ミリメートル以上6.5ミリメートル以下程度の厚みとすることが望ましい。なお、透明体には無色透明のものと有色透明のものの双方が含まれる。
【0026】
<実施形態1 構成 背景シート 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルムと薄膜状光学体層とから構成される背景シートはベース上に配置され、本実施形態において、ベース表面の上下にそれぞれ10ミリメートル程度の幅の余白を残して配置される。
【0027】
<実施形態1 構成 背景シート 再帰反射フィルム 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
再帰反射フィルムは、層状の部材であり、透明板及び薄膜状光学体層を介して入射された光を入射方向に反射させるように構成されている。この反射は、例えば、再帰反射フィルムに内蔵された微小なガラス粒子により行われる。
【0028】
本発明のカード用額縁に用いる再帰反射フィルムの好適な具体例としては、スリーエム社製のスコッチカル(登録商標)反射シート680シリーズが挙げられる。このシリーズには、ホワイト、 イエロー、レッド、ブルー、グリーン、レモンイエロー、オレンジ、ルビーレッド、ライトブルー、ライトグリーン、ゴールドといった様々な色彩のバリエーションがある。そこで、用途などに応じてこれら様々な色の再帰反射フィルムを使い分けることで光学構造物から発せられる光の色にバリエーションを持たせることができる。
【0029】
再帰反射フィルムの下地素材としては、例えばポリ塩化ビニルが用いられる。上述の具体例に挙げたスリーエム社製の再帰反射フィルムもかかる素材のものである。
【0030】
再帰反射フィルムの厚みには特に制限はないが、カード用額縁をコンパクトにするうえではできるだけ薄いことが望ましく、例えば150~250マイクロメートル程度であることが望ましい。上述のスコッチカル反射シート680シリーズの再帰反射フィルムの厚みは180マイクロメートルであり、コンパクトサイズのカード用額縁に用いるものとして好適な厚みの一例である。
【0031】
再帰反射フィルムは、光学上特殊な反射機構で入射した光の大部分が再び入射方向へ帰る反射現象を奏するフィルムであり、受けた光をそのまま光源に向けてはね返す。後述するように、薄膜状光学体層は、観察方向に応じてその反射光・透過光が変化する。したがって、再帰反射フィルムで反射する指向性が強い光が薄膜状光学体層を通して視認されるときの色合いは、見る角度を変えるだけでも色彩が変化して見えるという効果を得ることができる。
【0032】
<実施形態1 構成 背景シート 鏡面フィルム 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
鏡面フィルムは、表面が鏡面をなす層状の部材であり、例えばポリエステルなどの基材の表面にアルミニウムなどの金属箔を蒸着させて成るものである。再帰反射フィルムと異なり、薄膜状光学体層との相乗効果を奏することは少ないものの、鏡面フィルムからの反射光が薄膜状光学体層を透過するように成すことで、見る方向によって識別される色彩が変化するようにすることができる点は同様であり、本発明の効果を十分に奏することができる。
鏡面フィルムの厚みも、再帰反射フィルムについて上述したところと同様の観点から、例えば150~250マイクロメートル程度であることが望ましい。
【0033】
再帰反射フィルム及び鏡面フィルムは、いずれか一方だけを用いてもよいし、両者を組み合わせて用いてもよい。組み合わせて用いる場合は、例えば、面一に構成されるフィルム面の中央に再帰反射フィルムを配置し、これに接する周囲に鏡面フィルムを配置するといった構成が考えられる。
【0034】
<実施形態1 構成 背景シート 薄膜状光学体層 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
薄膜状光学体層は、再帰反射フィルム上に直接又は間接に配置される、全体が透光性又はこれに加えて反射性を有する薄膜状の光学体からなる層であって、厚みが50~100マイクロメートル程度のものをいう。なお、間接に配置される場合とは、例えば、再帰反射フィルム上にシリコーンゲルを介して配置される場合をいう。
【0035】
薄膜状光学体層は、透明ポリマー材料に微粒子顔料を分散させ観察方向に依存して識別される色彩が変化するように構成されている。平たく言えば、薄膜状光学体層は、見る角度や反射・透過の別により様々な見え方をするフィルム状の部材である。薄膜状光学体層の技術的特徴の詳細については、公知の特表2004―530164号公報に開示されており、本発明は、この公知の薄膜状光学体層を利用する。そこで、本明細書において薄膜状光学体層の詳細について説明することは省くが、以下、本発明の理解に必要な範囲で簡単に説明する。
【0036】
透明ポリマー材料は、文字通り透明なポリマー(重合物)からなる材料であり、柔軟性、軽量性、加工容易性といったポリマー材料の特性に加えて、透光性に優れるという性質を有する。具体的な材料としては、例えば、ポリエステル系ポリマーが挙げられ、より具体的には、テレフタレートまたはナフタレートコモノマー単位を有するポリマー、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。
【0037】
次に、薄膜状光学体層が、透明ポリマー材料に微粒子顔料を分散させ観察方向に依存して識別される色彩が変化するための具体的構成について説明する。本発明において、透明ポリマー材料は多層構造になっている。各層は、少なくとも一部は異なる屈折率の材料から構成されている。例えば高屈折率の層の上下層は低屈折率の層からなる。このようなフィルムは、等方性又は/及び複屈折性層又は両者からなっている。複屈折性層は、p-偏光の反射率が入射角によって変化する。したがって、このような層を重ねて構成される薄膜状光学体層は、見る角度によって異なる色に見えることとなる。例えば、少なくとも層毎に異なる種類の配向着色材料が含まれるように構成することができる。このように構成することで見る角度に応じて異なる色彩を視認することができる。
【0038】
透明ポリマー材料に分散される微粒子顔料は、例えば、平均直径が約500ナノメートル以下の粒子から構成される。顔料の材料としては、カーボンブラック、鉄、チタン、アンチモン、ジルコニウム、亜鉛、バリウム、カルシウム、カドミウム、鉛、クロム、モリブデン、マンガン、ケイ素、アルミニウム、ナトリウム、コバルト、銅およびその他金属の酸化物、塩およびその他化合物のような無機化合物などが挙げられる。
【0039】
これらの構成を備える薄膜状光学体層の好適な具体例として、スリーエム社製のファサラ(登録商標)ガラスフィルム「ダイクロイックブレイズ」及び「ダイクロイックチル」が挙げられる。これらは、いずれも特殊加工を施したポリエステル系フィルムからなる薄膜状光学体層であり、市販の製品においては、当該薄膜状光学体層の表面にアクリル系感圧型粘着剤が付加され、他の部材に接着することができるようになっている。
【0040】
このうち、「ダイクロイックブレイズ」は、可視光線の透過率が66パーセント、反射率が33パーセントであり、相対的に透過性に優れている。一方、「ダイクロイックチル」は、可視光線の透過率が19パーセント、反射率が79パーセントであり、相対的に反射性に優れている。また、「ダイクロイックブレイズ」及び「ダイクロイックチル」のいずれも、飛散防止性(安全性)、UV遮断性、耐摩耗性にも優れるという長所を有する。
【0041】
なお、「ダイクロイックブレイズ」は、薄膜状光学体層部分の厚みが83マイクロメートルであり、これに接着剤を加えた厚みが139マイクロメートルである。一方、「ダイクロイックチル」は、薄膜状光学体層部分の厚みが78マイクロメートルであり、これに接着剤を加えた厚みが134マイクロメートルである。このため、前述したようなコンパクトサイズの(ピクチャー)カード用額縁に用いるものとして好適な一例である。
【0042】
薄膜状光学体層は、以上に述べたように、再帰反射フィルム又は/及び鏡面フィルム(以下、「再帰反射フィルム等」ということがある。)の上層に配置されて、再帰反射フィルム等とともに背景シートを構成する。これにより、外部から入射し透明板を透過して薄膜状光学体層で反射される光や、外部から入射し透明板及び薄膜状光学体層を透過して再帰反射フィルム等で反射されて薄膜状光学体層を再び透過する光が、見る角度などにより様々な色彩に変化して見えるので、額縁に飾るカードを引き立てたり、装飾効果を楽しんだりすることが可能となる。なお、色彩の変化は薄膜状光学体層の光透過率が高い方がよく起こる。これは、特に薄膜状光学体層を透過して視認できる再帰反射フィルム等からの反射光の量が多くなるからである。ここで、薄膜状光学体層の光透過率は、50%以上が好ましい。薄膜状光学体層からの直接的な反射光は視認角度に応じた色彩の変化に寄与しないからである。したがって、より好ましくは60%以上である。
【0043】
<実施形態1 構成 カード配置部 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
カード配置部は、カードを背景シート上に配置する。或いは、カードをその周縁が背景シートに囲まれてこの背景シートが枠状に見えるように配置する。ここで、「カードを背景シート上に配置する」とは、その名の通り、背景シート上にカードを配置することであり、カードが背景シートとほぼ同じ大きさであれば、背景シートの全面にカードを配置することになり、カードが背景シートよりも大幅に小さければ、背景シート上の適宜部位にカードを配置することになる。
【0044】
本実施形態において、図3A及び図3Bに示すように、カード配置部0305Aは、ベースとほぼ同じ平面視の、例えば、透明ガラスや透明アクリル樹脂等の透明体から成る透明配置板0305の中央部分に形成された開口であり、このカード配置部0305Aは、カードCを縦横にそれぞれ0.5~1.5ミリメートルの余裕を持って収容し得るように形成されている。これにより、カードを背景シートが枠状に見えるように配置することができる。
この際、カード配置部0305Aを有する透明配置板0305の厚みをカードの厚みよりも大き目に設定することで、後述するように、透明配置板0305に透明板0306を重ねた状態において、カードCが透明板と接触して面圧を受けないようにしている。つまり、カード配置部0305AにカードCを若干の余裕を持って収容することとも相俟って、カードCを傷付きから保護するようにしている。
【0045】
なお、本実施形態では、カード配置部0305Aが、透明配置板0305の中央部分に形成された開口である場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、カード配置部0305Aが、透明配置板0305の中央部分に凹状に形成されたものであってもよい。
【0046】
<実施形態1 構成 透明板 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
透明板は、カード配置部を有する透明配置板を介して背景シートの薄膜状光学体層上に配置される透明な板であり、本実施形態において、ベースとほぼ同じ平面視で且つ厚みをベースとほぼ同じとした透明な板である。透明板の材料としては、例えば、透明ガラス、透明アクリル樹脂等の透明体を挙げることができ、透明配置板のカード配置部に収容するカードを紫外線から保護するためにUVカット機能を有する透明体を用いることが望ましい。
【0047】
透明板は、光源からの光や薄膜状光学体層・再帰反射フィルム等からの反射光を透過させる機能を有する。すなわち、外部の光源からの入射された光は、透明板及び透明配置板を介して背景シートの薄膜状光学体層に至り、さらに一部の光は薄膜状光学体層を通過して背景シートの再帰反射フィルム等に至る。そして、薄膜状光学体層で反射された光や再帰反射フィルム等で反射され薄膜状光学体層を透過した光は、透明配置板及び透明体を順次介して外部に出射される。この際、透明板にレンズ機能などを持たせた場合には、通過する光を屈折させることにより光を発散・集束させて、額縁の光にさらに複雑な色彩を加えることが可能となる。
【0048】
なお、透明板は、透明配置板や、そのカード配置部に収容したカードを覆うことでこれを損傷や汚損から保護するという機能も有する。
【0049】
また、この透明板には、カード配置部に収容したカードの鑑賞の妨げにならない範囲において意匠物が埋めこまれていてもよい。
【0050】
<実施形態1 構成 組立 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
本実施形態において、図3Cの分解斜視図にも示すように、ベース0301の四隅にねじ孔0307を設けると共に、カード配置部0305Aを有する透明配置板0305及び透明板0306の各四隅にねじ挿通孔0308をそれぞれ設けるようにしている。ベース0301のねじ孔0307と、透明配置板0305及び透明板0306の各ねじ挿通孔0308とは、ベース0301、透明配置板0305及び透明板0306を重ね合わせた状態において互いに合致するようにしてそれぞれ配置されており、最も表側に積層される透明板0306のねじ挿通孔0308の表面側は、ねじ0310の頭部0311を収容可能な大径部0309として形成されている。
【0051】
そして、ベース0301、透明配置板0305及び透明板0306を重ね合わせた状態において、最上層の透明板0306の表面側からねじ0310を差し込み、透明板0306及び透明配置板0305の各ねじ挿通孔0308を順次挿通させたねじ0310のねじ部0312をベース0301のねじ孔0307にねじ込むことで、ベース0301に対して透明配置板0305及び透明板0306を固定するようにしている。なお、図3Aでは、ねじ孔0307、ねじ挿通孔0308及びねじ0310をいずれも省略しており、図3Cでは、ねじ0310を1本のみ記載し、他の3本のねじ0310を省略している。
【0052】
<実施形態1 カード用額縁の組立要領 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
次に、本実施形態のカード用額縁の組立要領について説明する。
図3Dは、本実施形態のカード用額縁の組立工程の一例を示すフロー図である。
すなわち、図3Dに示すように、まず、ベース準備ステップS0301において、ベースを準備する。
【0053】
次いで、背景シート配置ステップS0302おいて、再帰反射フィルムと薄膜状光学体層とから構成される背景シートを先のステップで準備したベース上に配置する。本実施形態において、背景シートは、ベース表面の上下にそれぞれ10ミリメートル程度の幅の余白が残るようにして配置する。ここでは、再帰反射フィルムのみを用いる場合を説明するが、再帰反射フィルムに代えて、又はこれに加えて鏡面フィルムを用いる場合も同様である。
【0054】
次に、カード配置部積層ステップS0303において、ベースに配置した背景シート上にカード配置部を有する透明配置板を積層するのに続いて、カード収容ステップS0304において、ベース上に積層した状態の透明配置板のカード配置部にカードを収容する。
【0055】
そして、透明板積層ステップS0305において、カード配置部にカードを収容した透明配置板上に透明板を積層した後、組付けステップS0306において、透明板の表面側からねじを差し込んでベースのねじ孔にねじ込むことで、ベースに対して透明配置板及び透明板を固定する。
【0056】
本実施形態に係るカード用額縁は、専用の台座や脚等の付属品を用いて机上や棚の上に置いたり、吊り下げ紐を用いて壁に吊り下げたりして使用することができる。このようにして使用する場合には、カード用額縁を構成するベース、透明配置板及び透明板としていずれもそれなりに高い剛性のものを用いる必要がある。しかしながら、日常的に額縁を手に持ってカードを鑑賞することが想定される場合には、ベース、透明配置板及び透明板のそれぞれに柔軟性のあるものを使用することができる。この場合には、額縁を手に持って全体的に変形させると、再帰反射フィルム等と薄膜状光学体層とからなる背景シートも変形して異なる色彩を醸し出すようになるので、色彩の変化を楽しむことができる。
【0057】
また、本実施形態に係るカード用額縁では、カード配置部によって背景シートが枠状に見えるようにカードを配置するようにしているが、これに限定されるものではなく、背景シートを実質的にカード配置部として、この背景シート上にカードを配置するようにしてもよい。このような場合には、背景シート上において、カードを斜めに配置したり上下左右のいずれかに偏って配置したりすることができるので、背景シート上におけるカードの配置の自由度が拡がることとなる。
【0058】
<実施形態1 効果 主に請求項1,請求項3,請求項4に対応>
本実施形態に係るカード用額縁によれば、再帰反射フィルムと薄膜状光学体層とから構成される背景シートを最も裏側のベース上に配置していると共に、カードをこの背景シート上、或いは、カードの周縁が背景シートに囲まれてこの背景シートが枠状に見えるように配置しているので、背景シートの再帰反射フィルム等から薄膜状光学体層を透過した光や薄膜状光学体層で反射した光が、見る方向によって様々な色彩に変化してみえるようになる。
したがって、ガードを装飾性豊かに飾って、カードに描かれているイラストを大いに引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
<実施形態2 主に請求項2に対応>
【0059】
本実施形態は、主に請求項2に関する。
【0060】
<実施形態2 概要 主に請求項2に対応>
本実施形態に係るカード用額縁は、実施形態1のカード用額縁を基本とし、ベースと、カード配置部を有する透明配置板と、透明板とが磁石力を用いて固定されていることを特徴としている。
このようなカード用額縁では、透明配置板上に固定されている透明板を磁石の吸引力に逆らって横にスライドさせることで、透明板を透明配置板から離間させ得るので、カード配置部に対するカードの出し入れや取り換えが簡単なものとなる。
【0061】
<実施形態2 構成 主に請求項2に対応>
(全般)
図4の分解斜視図に示すように、本実施形態のカード用額縁0400が、先の実施形態1のカード用額縁と比較して特徴とするところは、ベース0401とカード配置部0405Aを有する透明配置板0405との固定を磁石固定としていると共に、透明配置板0405と透明板0406との固定を磁石固定としている点にある。
【0062】
<実施形態2 構成 主に請求項2に対応>
(磁石固定)
具体的には、ベース0401、カード配置部0405Aを有する透明配置板0405及び透明板0406の各四隅に磁石嵌合孔0407をそれぞれ設け、これらの磁石嵌合孔0407に円柱状を成す磁石0410をそれぞれ嵌合して装着するようにしている。ベース0401、透明配置板0405及び透明板0406の各磁石0410は、ベース0401、透明配置板0405及び透明板0406を重ね合わせた状態において、いずれも合致して互いに吸引し合うように配置されている。
【0063】
本実施形態のカード用額縁では、まず、再帰反射フィルムと薄膜状光学体層とから構成される背景シートを最も裏側のベース上に配置する。この際、再帰反射フィルムに代えて、又はこれに加えて鏡面フィルムを用いる場合も同様である。
【0064】
次に、ベース上に透明配置板を重ねつつスライドさせてベースの四隅の磁石と透明配置板の四隅の磁石とを互いに吸引させて、ベースに対して透明配置板を固定した後、透明配置板の中央部分に形成したカード配置部にカードを隙間なくそしてはみ出すことなく収容する。
【0065】
次いで、ベース上の透明配置板に対して透明板を重ねつつスライドさせて透明配置板の四隅の磁石と透明板の四隅の磁石とを互いに吸引させることで、ベース上の透明配置板に対して透明板を固定する。
【0066】
本実施形態のカード用額縁では、透明配置板上に固定されている透明板を磁石の吸引力に逆らって横にスライドさせることで、透明板を透明配置板から離間させることができるので、カード配置部に対するカードの出し入れや取り換えが簡単なものとなる。
このカードの出し入れや取り換えにおいて、透明配置板上の透明板を磁石の吸引力に逆らって横にスライドさせる場合に、カードを傷付きから保護するうえで、上述したように、透明配置板及び透明板の積層状態において、カードが透明板と接触して面圧を受けないようにすることが重要である。
【0067】
<実施形態2 効果 主に請求項2に対応>
本実施形態に係るカード用額縁によれば、カードを装飾性豊かに飾って、カードに描かれているイラストを大いに引き立たせることが可能であるのに加えて、カードの出し入れや交換を簡単に行い得るという優れた効果が得られる。
<実施形態3 主に請求項5に対応>
【0068】
本実施形態は、主に請求項5に関する。
【0069】
<実施形態3 概要 主に請求項5に対応>
本実施形態の発明に係るカード用額縁は、実施形態1のカード用額縁を基本とし、ベースと透明板とは平面視で略同一形状であり、背景シートがベースの略全面に配置されていることを特徴としている。
【0070】
<実施形態3 構成 ベース 透明板 背景シート 主に請求項5に対応>
図5の分解斜視図に示すように、本実施形態のカード用額縁0500では、カード配置部0505Aを有する透明配置板0505及び透明板0506が、ベース0501とほぼ同じ平面視である点において、先の実施形態1のカード用額縁と同じであり、先の実施形態1のカード用額縁と比較して特徴とするところは、ベース0501の略全面に背景シート0504を配置した点にある。
【0071】
<実施形態3 効果 主に請求項5に対応>
本実施形態のカード用額縁では、再帰反射フィルム等と薄膜状光学体層とから構成される背景シートをベースの略全面に配置しているので、ベースに対して背景シートを部分的に配置した場合と比較して、見る方向によって様々な色彩に変化してみえるエリアが広くなるので、カードに描かれているイラストをより一層引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
<実施形態4 主に請求項6に対応>
【0072】
本実施形態は、主に請求項6に関する。
【0073】
<実施形態4 概要 主に請求項6に対応>
本実施形態に係るカード用額縁は、実施形態3のカード用額縁を基本とし、背景シートに光を照射可能な蓄光材料部をさらに有することを特徴としている。
【0074】
<実施形態4 構成 全般 主に請求項6に対応>
図6Aの分解斜視図に示すように、本実施形態のカード用額縁0600において、先の実施形態3のカード用額縁と比較して特徴とするところは、透明配置板0605のカード配置部0605Aの周囲に、背景シート0604に対して光を照射可能な蓄光材料部0609を配置した点にある。
【0075】
<実施形態4 構成 蓄光材料部 主に請求項6に対応>
蓄光材料部0609は、透明配置板0605の透明板0606との対向面において、カード配置部0605Aの周囲に蓄光材を塗布することで形成されている。蓄光材は、太陽光などの光の照射を受けてその光エネルギを吸収して発光し、光エネルギの供給が停止した後も一定時間光を放出することにより発光し続ける部材であり、蓄光材の具体的な材料としては、例えば、アルミン酸ストロンチウムを母結晶とし、これにケイ素、リン、カルシウム、セリウム、ユーロピウム、ディスプロシウム等を添加したもの等が用いられる。
蓄光材料部0609は、背景シート0604の薄膜状光学体層0603からの光が透明配置板0605及び透明板0606から出射されることを妨げない程度に形成されており、図6Aで矢印に示すように、蓄光材料部0609から背景シート0604に対して光を照射するように構成されている。
また、透明配置板0605のカード配置部0605Aに収容するカードCを紫外線から保護するためにUVカット機能を有する透明板0606を用いる場合には、蓄光材料部0609の機能を妨げないようにするために、カード配置部0605Aとほぼ同じ大きさの境界Rの外側にUVカット機能のない透明体を用いることが望ましい。
【0076】
本実施形態では、図6Bの左側に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0605の透明板0606との対向面(図示左側面)に蓄光材を塗布することで蓄光材料部0609を形成するようにしているが、他の構成として、図6Bの中央に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0605を貫通するようにして蓄光材を配置することで蓄光材料部0609を形成したり、図6Bの右側に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0605の背景シート0604との対向面(図示右側面)に蓄光材を塗布することで蓄光材料部0609を形成したりしてもよい。
【0077】
また、図6Cの透明配置板の斜視図に示すように、透明配置板0605の上下左右の側面0605u,0605b,0605l,0605rのうちの少なくとも一つの側面(図示例では上下左右の全ての側面)に蓄光材を塗布することで蓄光材料部0609を形成するようにしてもよい。なお、図示例では、側面上に余白を残して蓄光材を塗布するようにしているが、側面の全面を蓄光材で覆うように塗布してもよい。
【0078】
さらに、本実施形態では、蓄光材を塗布することで蓄光材料部を形成するようにしているが、例えば、蓄光材が付着したテープを貼り付けることで蓄光材料部を形成するようにしてもよい。
【0079】
<実施形態4 効果 主に請求項6に対応>
本実施形態のカード用額縁では、背景シートに対して光を照射可能な蓄光材料部を透明配置板に配置しているので、光エネルギの供給が停止した後もカードに描かれているイラストを引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
<実施形態5 主に請求項7に対応>
【0080】
本実施形態は、主に請求項7に関する。
【0081】
<実施形態5 概要 主に請求項7に対応>
本実施形態に係るカード用額縁は、実施形態3のカード用額縁を基本とし、背景シートに光を照射可能なLED部をさらに有することを特徴としている。
【0082】
<実施形態5 構成 全般 主に請求項7に対応>
図7Aの分解斜視図に示すように、本実施形態のカード用額縁0700において、先の実施形態3のカード用額縁と比較して特徴とするところは、LED部0720を設けて背景シート0704に光を照射するようにした点にある。
【0083】
<実施形態5 構成 LED部 主に請求項7に対応>
LED部0720は、柱状導光体0721と、光源としてのLED0722を備えている。
【0084】
<実施形態5 構成 LED部 柱状導光体 LED 主に請求項7に対応>
柱状導光体0721は、円柱形状を成しており、素材には、アクリル樹脂、ガラス、石英等の材料が用いられる。なお、柱状導光体0721は、円柱形状のものに限定されるものではなく、角柱形状等であってもよい。
本実施形態において、柱状導光体0721は、透明板0706の両側部にそれぞれ配置されており、光源としてのLED0722は、柱状導光体0721の両端部のうちの少なくとも一方の端部(図示例では上端部)に配置されている。
そして、この柱状導光体0721は、上端部に配置したLED0722から光を導入して、その外周面から光を出射するように構成されており、外周面と側面が接する透明板0706に対して光を入射させる機能を有する。
【0085】
<実施形態5 構成 透明板 主に請求項7に対応>
この際、図7Bの拡大図(透明板0706を透明配置板0705側から見た部分拡大図)に示すように、透明板0706の透明配置板0705との対向面に、例えば、複数の反射ドット0725を形成する構成とすることができる。このように、透明板0706に複数の反射ドット0725を設けることにより、透明板0706内に導入した光に当該複数の反射ドット0725で反射及び拡散を繰り返し行わせつつ透明板0706内全体に行き渡らせることができる。
【0086】
<実施形態5 構成 電源供給 主に請求項7に対応>
本実施形態において、ベース0701には、図示はしないが、電池タイプの場合は電池収納部を、外部電源タイプの場合は電源取込部を有する電源供給機構が内蔵されている。この際、ベース0701、透明配置板0705及び透明板0706には、互いに積層することで接続される接続プラグ0725,0726,0727が配置されており、LED部0720の光源としてのLED0722に対する電源供給機構からの電源の供給は、ベース0701、透明配置板0705及び透明板0706の各接続プラグ0725,0726,0727を介して成されるようになっている。
【0087】
<実施形態5 作用 LED部 柱状導光体 LED 主に請求項7に対応>
本実施形態のカード用額縁0700では、図7Aに示すように、まず、LED0722からの光が柱状導光体0721の上端部から矢印A方向に導入される。
次に、柱状導光体0721に導入された光は、柱状導光体0721の外周面から透明板0706の側面を介して矢印B方向に導入される。この際、柱状導光体0721に導入された光は、柱状導光体0721内において反射、拡散を繰り返し、均一な状態で柱状導光体0721の外周面から透明板0706に導入される。
そして、透明板0706内に導入した光は、複数の反射ドット0725で反射、拡散を繰り返し、透明板0706内全体に行き渡ることとなり、これにより、背景シート0704に対して光が照射されることとなる。
【0088】
本実施形態において、LED部0720の柱状導光体0721を透明板0706の両側部にそれぞれ配置した場合を示したが、透明板0706の両側部に代えて、或いは、透明板0706の両側部に加えて、透明板0706の上下の側部にLED部0720の柱状導光体0721を配置するようにしてもよい。
【0089】
また、本実施形態において、LED部0720が、柱状導光体0721と、光源としてのLED0722とを備えている場合を例示したが、この構成に限定されるものではない。他の構成として、例えば、LED部0720が多数のLED0722から成るものとし、図7Cの透明配置板の裏面図に示すように、LED部0720を構成する多数のLED0722を透明配置板0705の周縁部及びカード配置部0705Aの開口周縁部の少なくともいずれか一方の周縁部(図示例では双方の周縁部)に沿って配置するようにしてもよい。この場合には、多数のLED0722が規則性を持って点滅する、例えば、縦方向の多数のLED0722が配置順に上方向(或いは下方向)に順次点滅するようにしたり、横方向の多数のLED0722が配置順に右方向(或いは左方向)に順次点滅するようにしたり設定することで、機械的なイルミネーション効果が期待できる。
一方、図7Dの透明配置板の裏面図に示すように、LED部0720を構成する多数のLED0722を透明配置板0705の裏面に無作為に配置するようにしてもよい。この場合には、透明配置板0705の裏面に配置した多数のLED0722をアトランダムに点滅するように設定することで、情緒的なイルミネーション効果が期待できる。
【0090】
<実施形態5 効果 主に請求項7に対応>
本実施形態のカード用額縁では、背景シートに対して光を照射可能なLED部を透明板に配置しているので、カードに描かれているイラストをより一層引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
<実施形態6 主に請求項8に対応>
【0091】
本実施形態は、主に請求項8に関する。
【0092】
<実施形態6 概要 主に請求項8に対応>
本実施形態に係るカード用額縁は、実施形態3のカード用額縁を基本とし、背景シートに光を照射可能な有機EL部をさらに有することを特徴としている。
【0093】
<実施形態6 構成 全般 主に請求項8に対応>
図8Aの分解斜視図に示すように、本実施形態のカード用額縁0800において、先の実施形態3のカード用額縁と比較して特徴とするところは、透明配置板0805の開口であるカード配置部0805Aの開口内周面に沿って、背景シート0804に対して光を照射可能な有機EL部0809を配置した点にある。
【0094】
<実施形態6 構成 有機EL部 主に請求項8に対応>
有機EL部0809は、透明配置板0805の開口であるカード配置部0805Aの開口内周面に沿って有機EL片を貼付することで形成されている。
【0095】
<実施形態6 構成 有機EL部 主に請求項8に対応>
本実施形態においても、実施形態5のカード用額縁と同様に、ベースに電源供給機構を内蔵しており、図示は省略するが、有機EL部の有機EL片に対する電源供給機構からの電源の供給は、ベース、透明配置板及び透明板を互いに積層することで接続される接続プラグを介して成されるようになっている。
【0096】
本実施形態では、カード配置部0805Aの開口内周面に沿って有機EL片を貼付することで有機EL部0809を形成するようにしているが、他の構成として、図8Bの左側に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0805の透明板0806との対向面(図示左側面)に有機EL片を貼付することで有機EL部0809を形成したり、図8Bの中央に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0805を貫通するようにして有機EL片を配置することで有機EL部0809を形成したり、図6Bの右側に位置する部分断面図に示すように、透明配置板0805の背景シート0804との対向面(図示右側面)に有機EL片を貼付することで有機EL部0809を形成したりしてもよい。なお、これらの構成を採用する場合には、有機EL部0809を背景シート0804からの光が透明配置板0805及び透明板0806から出射されることを妨げない程度に形成する必要がある。
【0097】
また、図8Cの斜視図に示すように、透明配置板0805の上下左右の側面0805u,0805b,0805l,0805rのうちの少なくとも一つの側面(図示例では上下左右の全ての側面)に有機EL片を貼付することで有機EL部0809を形成するようにしてもよい。
【0098】
<実施形態8 効果 主に請求項8に対応>
本実施形態のカード用額縁では、背景シートに対して光を照射可能な有機EL部を透明配置板に配置しているので、カードに描かれているイラストをより一層引き立たせることが可能であるという優れた効果が得られる。
【符号の説明】
【0099】
0300 カード用額縁
0301 ベース
0302 再帰反射フィルム
0303 薄膜状光学体層
0304 背景シート
0305 カード配置部薄膜状光学体層
0305A カード配置部
0306 透明板
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C