(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173506
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】画面制御方法、ユーザーインターフェイス装置、画像処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20241205BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20241205BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241205BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241205BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/14 320A
H04N1/00 350
B41J29/38 202
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023091962
(22)【出願日】2023-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】更谷 健
(72)【発明者】
【氏名】宮井 俊也
【テーマコード(参考)】
2C061
5B069
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AR01
2C061BB10
2C061BB15
2C061CG02
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ27
2C061HH03
2C061HJ07
2C061HK11
5B069AA20
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5C062AA02
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5C062AE07
5C062AE15
5E555AA25
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5E555DC09
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC14
5E555DD06
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ポップアップ画面の通知情報の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作で前記ポップアップ画面を消去すること。
【解決手段】原画面X1およびポップアップ画面X2がタッチパネルユニット3に表示されているポップアップ状態において、前記原画面X1における移行操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、プロセッサー51は、前記ポップアップ画面X2の表示を維持しつつ移行先画面を前記タッチパネルユニット3に表示させる。前記ポップアップ状態において、前記原画面X1における特定操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサー51は、前記ポップアップ画面X2を消去するとともに特定画面X3を前記タッチパネルユニット3に表示させる。特定画面終了イベントが発生したときに、前記プロセッサー51は、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態に戻す。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルユニットの表示画面を制御する画面制御方法であって、
プロセッサーが、それぞれタッチ操作を受け付ける複数の操作画像を含む原画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記原画面が前記タッチパネルユニットに表示されている状況下で通知イベントが発生しているときに、前記プロセッサーが、通知情報を含むポップアップ画面を前記原画面の一部の領域に重ねて表示させることと、
前記原画面および前記ポップアップ画面が前記タッチパネルユニットに表示されているポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である移行操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面の表示を維持しつつ、前記原画面に替えて、前記移行操作画像に対応する移行先画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記ポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である特定操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面を消去するとともに、前記原画面に替えて、または、前記原画面の一部の領域に重ねて、前記特定操作画像に対応する特定画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記特定画面に対応する処理の終了を表す特定画面終了イベントが発生したときに、前記プロセッサーが、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態に戻すこと、を含む、画面制御方法。
【請求項2】
前記特定画面は、仮想キーボードと前記仮想キーボードに対する操作により入力されるテキストが表示されるテキスト枠とを含むキー入力画面である、請求項1に記載の画面制御方法。
【請求項3】
前記プロセッサーが、前記特定画面に対応する特定操作の終了を指示する操作を受け付ける特定終了画像を前記特定画面に含めること、をさらに含み、
前記特定画面終了イベントは、前記特定終了画像に対するタッチ操作の検出イベントを含む、請求項1または請求項2に記載の画面制御方法。
【請求項4】
前記プロセッサーが、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態から前記特定画面が表示される状態へ移行させるときに、前記ポップアップ画面よりも小さな簡易通知画像を前記特定画面または前記原画面の一部に含めること、をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の画面制御方法。
【請求項5】
タッチパネルユニットと、
請求項1または請求項2に記載の画面制御方法を実現するプロセッサーと、を備えるユーザーインターフェイス装置。
【請求項6】
請求項5に記載のユーザーインターフェイス装置と、
前記ユーザーインターフェイス装置に対する操作により設定される画像処理を実行する画像処理部と、を備える画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルユニットの表示画面を制御する画面制御方法、ユーザーインターフェイス装置および画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機または複合機などの画像処理装置は、タッチパネルユニットを備える場合が多い。前記画像処理装置は、各種のメニュー画面をタッチパネルユニットに表示させる。
【0003】
前記画像処理装置は、通知イベントが発生しているときに、通知情報を含むポップアップ画面を前記メニュー画面の一部の領域に重ねて表示させる場合がある。これにより、前記通知情報が確実にユーザーの視野に入るように提供される。
【0004】
また、画像形成装置が、状況に応じて前記ポップアップ画面の透過率を変更することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記ポップアップ画面は、前記通知情報が確認されたことを示す確認操作が検出されたときに前記タッチパネルユニットの画面から消去される。
【0007】
一方、前記メニュー画面における前記ポップアップ画面以外の領域において、前記メニュー画面に含まれるアイコンの操作は有効である。
【0008】
一般に、前記メニュー画面におけるアイコンの操作によって別画面が表示された場合、前記ポップアップ画面の表示は維持される。ユーザーは、前記ポップアップ画面よりも前記別画面を優先して確認したい場合、前記別画面が表示される前または後に前記確認操作を行う必要がある。
【0009】
しかしながら、前記通知情報の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作で前記ポップアップ画面を消去できることが望まれる。
【0010】
本発明の目的は、ポップアップ画面が表示されているときにメニュー画面に対する操作によって新たな画面が表示される場合に、前記ポップアップ画面の通知情報の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作で前記ポップアップ画面を消去できる画面制御方法、ユーザーインターフェイス装置および画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一の局面に係る画面制御方法は、タッチパネルユニットの表示画面を制御する方法である。前記画面制御方法は、プロセッサーが、それぞれタッチ操作を受け付ける複数の操作画像を含む原画面を前記タッチパネルユニットに表示させることを含む。さらに前記画面制御方法は、前記原画面が前記タッチパネルユニットに表示されている状況下で通知イベントが発生しているときに、前記プロセッサーが、通知情報を含むポップアップ画面を前記原画面の一部の領域に重ねて表示させることを含む。さらに前記画面制御方法は、前記原画面および前記ポップアップ画面が前記タッチパネルユニットに表示されているポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である移行操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面の表示を維持しつつ、前記原画面に替えて、前記移行操作画像に対応する移行先画面を前記タッチパネルユニットに表示させることを含む。さらに前記画面制御方法は、前記ポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である特定操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面を消去するとともに、前記原画面に替えて、または、前記原画面の一部の領域に重ねて、前記特定操作画像に対応する特定画面を前記タッチパネルユニットに表示させることを含む。さらに前記画面制御方法は、前記特定画面に対応する処理の終了を表す特定画面終了イベントが発生したときに、前記プロセッサーが、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態に戻すことを含む。
【0012】
本発明の他の局面に係るユーザーインターフェイス装置は、タッチパネルユニットと、前記画面制御方法を実現する前記プロセッサーと、を備える。
【0013】
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記ユーザーインターフェイス装置と、前記ユーザーインターフェイス装置に対する操作により設定される画像処理を実行する画像処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ポップアップ画面が表示されているときにメニュー画面に対する操作によって新たな画面が表示される場合に、前記ポップアップ画面の通知情報の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作で前記ポップアップ画面を消去できる画面制御方法、ユーザーインターフェイス装置および画像処理装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る画像処理装置における画面出力制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、実施形態に係る画像処理装置におけるポップアップ制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態に係る画像処理装置におけるキー入力制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態に係る画像処理装置におけるマーク表示制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る画像処理装置における通常状態のメニュー画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る画像処理装置におけるポップアップ状態のメニュー画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る画像処理装置における通知マーク表示状態のメニュー画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る画像処理装置におけるキー入力画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る画像処理装置における、通知マークを含むキー入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0017】
[画像処理装置10の構成]
実施形態に係る画像処理装置10は、画像形成処理、画像読取処理および画像送信処理などの各種の画像処理を実行可能である。例えば、画像処理装置10は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置または複合機などである。
【0018】
図1に示される例において、画像処理装置10は、画像形成装置1、画像読取装置2、タッチパネルユニット3、通信装置4、制御装置5および二次記憶装置6を備える。
【0019】
画像処理装置10は、ホスト装置8などの他装置とネットワーク80を通じて通信可能である。ネットワーク80は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどを含む。
【0020】
画像形成装置1は、電子写真方式またはインクジェット方式などの予め定められた方式で前記画像形成処理を実行する。前記画像形成処理は、シート91に画像を形成する処理である。
【0021】
画像形成装置1は、シート91を搬送するシート搬送機構と、シート91上に画像を形成するプリント装置と、を含む。
【0022】
画像読取装置2は、前記画像読取処理を実行する。前記画像読取処理は、原稿92から画像を読み取る処理である。画像読取装置2は、原稿92に光を走査する光走査機構と、原稿92に反射した反射光を受光するイメージセンサーと、を備える。
【0023】
前記イメージセンサーは、読取画像のデータを出力する。前記読取画像は、原稿92から読み取られた画像である。
【0024】
タッチパネルユニット3は、操作部3aおよび表示部3bを含む。操作部3aは、人のタッチ操作を受け付ける操作パネルを有する。表示部3bは、情報を表示可能な表示パネルである。操作部3aは、表示部3bの表面に対するタッチ操作を検出する。
【0025】
通信装置4は、ネットワーク80を通じてホスト装置8などの他装置との間で通信を行う通信インターフェイスデバイスである。制御装置5は、前記他装置との間のデータの送信および受信の全てを、通信装置4を通じて行う。
【0026】
画像形成装置1は、前記読取画像のデータまたは受信プリントデータに基づく前記画像形成処理を実行する。前記受信プリントデータは、通信装置4を通じてホスト装置8から受信されるプリント要求に含まれるデータである。
【0027】
また、通信装置4は、前記画像送信処理を実行可能である。前記画像送信処理は、前記読取画像のデータを指定された宛先へネットワーク80を通じて送信する処理である。
【0028】
制御装置5は、各種の演算、データ処理および画像処理装置10が備える各種の電気機器の制御を実行する。制御装置5は、CPU51およびRAM(Random Access Memory)52などを含む。
【0029】
二次記憶装置6は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置6は、コンピュータープログラムおよび各種のデータを記憶可能である。例えば、SSD(Solid State Drive)およびハードディスクドライブの一方または両方が、二次記憶装置6として採用される。
【0030】
二次記憶装置6は、CPU51によって実行される前記コンピュータープログラムおよびCPU51によって参照されるデータを記憶している。CPU51は、プロセッサーの一例である。
【0031】
CPU51は、二次記憶装置6に記憶された前記コンピュータープログラムを実行することにより、各種のデータ処理および制御を実行するプロセッサーである。
【0032】
なお、DSPなどの他のプロセッサーが、CPU51の代わりに前記データ処理および制御を実行することも考えられる。
【0033】
RAM52は、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。RAM52は、CPU51が実行する前記コンピュータープログラムおよびCPU51が前記コンピュータープログラムを実行する過程で出力および参照するデータを一次記憶する。
【0034】
CPU51は、前記コンピュータープログラムを実行することにより実現される複数の処理モジュールを含む。CPU51における複数の処理モジュールは、ジョブ制御部5aおよびUI制御部5bなどを含む。
【0035】
ジョブ制御部5aは、操作部3aまたは通信装置4を通じて入力される要求に対応する前記画像処理を画像処理装置10の各機器に実行させる。
【0036】
ジョブ制御部5aは、画像形成装置1、画像読取装置2および通信装置4を制御する。ジョブ制御部5aは、要求される前記画像処理を、画像形成装置1、画像読取装置2および通信装置4の一部または全部に実行させる。
【0037】
画像形成装置1、画像読取装置2および通信装置4は、タッチパネルユニット3に対する操作により設定される前記画像処理を実行可能な画像処理部の一例である。本実施形態において、前記画像処理は、前記画像形成処理、前記画像読取処理および前記画像送信処理を含む。
【0038】
UI制御部5bは、タッチパネルユニット3を制御する。UI制御部5bは、前記画面制御において、複数の候補画面から操作部3aへの操作に応じて対象画面を選択し、選択された前記対象画面を表示部3bに表示させる。タッチパネルユニット3およびUI制御部5bは、ユーザーインターフェイス装置の一例である。
【0039】
例えば、前記対象画面は、画像処理装置10の複数の機能各々について画像処理装置10に実行させる処理を設定する操作を受け付けるメニュー画面X1である(
図6参照)。
【0040】
例えば、メニュー画面X1は、複数の操作アイコンG1~G5を含む。複数の操作アイコンG1~G5は、それぞれタッチ操作を受け付ける複数の操作画像の一例である。
【0041】
例えば、複数の操作アイコンG1は、移行アイコンG1、選択アイコンG2、キー入力アイコンG3、実行アイコンG4および設定中止アイコンG5などを含む。
【0042】
移行アイコンG1は、表示部3bの画面の表示状態を元のメニュー画面X1から他の画面へ移行させる処理を指示する移行操作を受け付ける。UI制御部5bは、前記移行操作が検出されたときに、元のメニュー画面X1に替えて、操作された移行アイコンG1に対応する画面を表示部3bに表示させる。前記移行操作は、移行アイコンG1に対するタッチ操作である。
【0043】
選択アイコンG2は、複数の選択肢のうちの1つまたは複数を選択する選択操作を受け付ける。例えば、前記複数の選択肢は、画像処理条件などの処理パラメータの複数の候補である。UI制御部5bは、前記選択操作に応じて前記処理パラメータの値を設定する。前記選択操作は、選択アイコンG2に対するタッチ操作である。
【0044】
キー入力アイコンG3は、キーボード呼び出し操作を受け付ける。UI制御部5bは、前記キーボード呼び出し操作が検出されたときに、キー入力画面X3を表示部3bに表示させる(
図9参照)。前記キーボード呼び出し操作は、キー入力アイコンG3に対するタッチ操作である。
【0045】
キー入力画面X3は、テキストデータの入力操作を受け付ける。キー入力画面X3は、ポップアップ画面X2よりも大きい。
【0046】
キー入力画面X3は、仮想キーボードG20とテキスト枠G21とを含む。テキスト枠G21は、仮想キーボードG20に対するタッチ操作により入力されるテキストが表示される部分である。
【0047】
キー入力画面X3は、確定アイコンG22および入力中止アイコンG23をさらに含む。即ち、UI制御部5bは、確定アイコンG22および入力中止アイコンG23をキー入力画面X3に含める。
【0048】
確定アイコンG22は、仮想キーボードG20に対するタッチ操作により入力されたテキストを前記テキストデータとして確定する確定操作を受け付ける。は、確定アイコンG22に対するタッチ操作である。
【0049】
図9に示される例において、仮想キーボードG20のリターンキーが確定アイコンG22である。UI制御部5bは、前記確定操作が検出されたときに、テキスト枠G21に表示されているテキストを前記テキストデータとして確定し、キー入力画面X3を消去する。
【0050】
UI制御部5bは、前記確定操作が検出されたときに、前記テキストデータをキー入力アイコンG3に対応する前記処理パラメータの値として設定する。
【0051】
入力中止アイコンG23は、仮想キーボードG20を用いた前記テキストデータの入力を中止する入力中止操作を受け付ける。UI制御部5bは、前記入力中止操作が検出されたときに、キー入力画面X3を消去する。
【0052】
確定アイコンG22および入力中止アイコンG23は、それぞれキー入力画面X3に対応する特定操作の終了を指示する操作を受け付ける特定終了画像の一例である。前記テキストデータを入力する操作は、前記特定操作の一例である。操作部3aによる前記確定操作または前記入力中止操作の検出イベントは、キー入力画面X3に対応する処理の終了を表す特定画面終了イベントの一例である。
【0053】
実行アイコンG4は、前記画像処理の実行を指示する実行操作を受け付ける。UI制御部5bは、前記実行操作が検出されたときに、前記選択操作およびキー入力画面X3への操作に応じて設定された指定条件をジョブ制御部5aに引き渡す。これにより、ジョブ制御部5aは、前記指定条件に従った前記画像処理を前記画像処理部に実行させる。前記実行操作は、実行アイコンG4に対するタッチ操作である。
【0054】
設定中止アイコンG5は、メニュー画面X1に対応する前記画像処理に関する設定を中止することを指示する設定中止操作を受け付ける。UI制御部5bは、前記設定中止操作が検出されたときに、不図示のメインメニュー画面をメニュー画面X1として表示部3bに表示させる。前記設定中止操作は、設定中止アイコンG5に対するタッチ操作である。
【0055】
さらにUI制御部5bは、通知イベントが発生しているときに、通知情報G10を含むポップアップ画面X2をメニュー画面X1の一部の領域に重ねて表示させる(
図7参照)。これにより、通知情報G10が確実にユーザーの視野に入るように提供される。
【0056】
例えば、前記通知イベントは、画像処理装置10が備えるセンサーが予め定められた要通知状態を検出しているときに発生する。また、前記センサーが前記通知状態を検出していないときに、前記通知イベントは終了する。
【0057】
本実施形態において、ポップアップ画面X2は、縮小アイコンG11をさらに含む(
図7参照)。縮小アイコンG11は、ポップアップ画面X2に替えて通知マークG12を表示する処理を指示する操作を受け付ける(
図8参照)。
【0058】
UI制御部5bは、縮小アイコンG11に対するタッチ操作が検出されたときに、ポップアップ画面X2を消去し、通知マークG12をメニュー画面X1の一部の領域に表示させる(
図8参照)。
【0059】
通知マークG12は、ポップアップ画面X2よりも小さい画像である。通知マークG12は、通知情報G10が通知される状態が解消されていないことを表す。通知マークG12は、簡易通知画像の一例である。
【0060】
ところで、ポップアップ画面X2は、通知情報G10が確認されたことを示す確認操作が検出されたときに前記タッチパネルユニットの画面から消去される。縮小アイコンG11に対するタッチ操作は、前記確認操作の一例である。
【0061】
一方、メニュー画面X1におけるポップアップ画面X2以外の領域において、メニュー画面X1に含まれるアイコンの操作は有効である。
【0062】
一般に、メニュー画面X1における移行アイコンG1の操作によって別画面が表示された場合、ポップアップ画面X2の表示は維持される。ユーザーは、ポップアップ画面X2よりも前記別画面を優先して確認したい場合、前記別画面が表示される前または後に前記確認操作を行う必要がある。
【0063】
しかしながら、通知情報G10の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作でポップアップ画面X2を消去できることが望まれる。
【0064】
UI制御部5bは、後述する画面出力制御を実行する(
図2参照)。前記画面出力制御は、ポップアップ画面X2が表示されているときにメニュー画面X1に対する操作によって新たな画面が表示される場合に、通知情報G10の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作でポップアップ画面X2を消去するための処理を含む。
【0065】
前記画面出力制御は、タッチパネルユニット3の表示画面を制御する画面制御方法を実現する処理の一例である。前記画面出力制御を実行するCPU51は、前記画面制御方法を実現するプロセッサーの一例である。
【0066】
[画面出力制御]
以下、
図2に示されるフローチャートを参照しつつ、前記画面出力制御の手順の一例について説明する。
【0067】
UI制御部5bは、画像処理装置10が起動したとき、または、メニュー画面X1を表示部3bに表示させることを指示する操作が操作部3aに対して行われたときに、前記画面出力制御実行する。
【0068】
以下の説明において、S101,S102,…は、前記画面出力制御における複数の工程の識別符号を表す。前記画面出力制御において、まずは工程S101の処理が実行される。
【0069】
<工程S101>
工程S101において、UI制御部5bは、前記複数の候補画面からメニュー画面X1を選択し、選択されたメニュー画面X1を表示部3bに表示させる。
図6は、メニュー画面X1の一例を示す。
【0070】
メニュー画面X1は、それぞれタッチ操作を受け付ける前記複数の操作画像を含む原画面の一例である。UI制御部5bは、工程S101の処理を実行した後、工程S102の処理を実行する。
【0071】
<工程S102>
工程S102において、UI制御部5bは、操作部3aに対する操作の状況を確認する。さらにUI制御部5bは、操作部3aに対する操作の状況に応じて次に実行する処理を選択する。
【0072】
操作部3aに対する前記移行操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S101の処理を実行する。この場合、工程S101において、UI制御部5bは、前記移行操作に対応する新たなメニュー画面X1を表示部3bに表示させる。
【0073】
操作部3aに対する前記設定中止操作が検出されたときも、UI制御部5bは、工程S101の処理を実行する。この場合、工程S101において、UI制御部5bは、不図示のメインメニュー画面を新たなメニュー画面X1として表示部3bに表示させる。
【0074】
操作部3aに対する前記選択操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S103の処理を実行する。
【0075】
操作部3aに対する前記キーボード呼び出し操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S104の処理を実行する。
【0076】
操作部3aに対する前記実行操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S105の処理を実行する。
【0077】
操作部3aに対する操作が検出されないときに、UI制御部5bは、工程S106の処理を実行する。
【0078】
<工程S103>
工程S103において、UI制御部5bは、前記選択操作に応じて前記処理パラメータの値を設定する。
【0079】
UI制御部5bは、工程S103の処理を実行した後、再び工程S102の処理を実行する。
【0080】
<工程S104>
工程S104において、UI制御部5bは、後述するキー入力制御を実行する(
図4参照)。
【0081】
UI制御部5bは、工程S104の処理を実行した後、再び工程S102の処理を実行する。
【0082】
<工程S105>
工程S105において、UI制御部5bは、後述するキー入力制御を実行する(
図4参照)。前記キー入力制御は、キー入力画面X3に関する処理である。
【0083】
UI制御部5bは、工程S105の処理を実行した後、再び工程S102の処理を実行する。
【0084】
<工程S106>
工程S106において、UI制御部5bは、後述するポップアップ制御を実行する(
図3参照)。前記ポップアップ制御は、ポップアップ画面X2に関する処理である。
【0085】
UI制御部5bは、工程S106の処理を実行した後、再び工程S102の処理を実行する。
【0086】
[ポップアップ制御]
次に、
図3に示されるフローチャートを参照しつつ、工程S106で実行される前記ポップアップ制御の手順の一例について説明する。
【0087】
以下の説明において、S201,S202,…は、前記ポップアップ制御における複数の工程の識別符号を表す。前記ポップアップ制御において、まずは工程S201の処理が実行される。
【0088】
<工程S201>
工程S201において、UI制御部5bは、前記通知イベントが発生しているか否に応じて、実行する処理を選択する。
【0089】
UI制御部5bは、前記通知イベントが発生している場合に工程S202の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、前記通知イベントが発生していない場合に工程S203の処理を実行する。
【0090】
<工程S202>
工程S202において、UI制御部5bは、ポップアップ画面X2をメニュー画面X1の一部の領域に重ねて表示させるポップアップ処理を実行する(
図7参照)。
【0091】
工程S201において表示部3bに表示されているメニュー画面X1は、前記原画面の一例である。工程S202の処理は、メニュー画面X1が表示部3bに表示されている状況下で前記通知イベントが発生したときに実行される(工程S201参照)。
【0092】
UI制御部5bは、工程S202の処理を実行した後、前記ポップアップ制御を終了する。
【0093】
<工程S203>
工程S203において、UI制御部5bは、表示部3bの状態がポップアップ状態であるか否かに応じて実行する処理を選択する。前記ポップアップ状態は、メニュー画面X1およびポップアップ画面X2が表示部3bに表示されている状態である。
【0094】
UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記ポップアップ状態である場合に、工程S204の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記ポップアップ状態ではない場合に、前記ポップアップ制御を終了する。
【0095】
<工程S204>
工程S204において、UI制御部5bは、操作部3aに対する前記縮小操作が検出されているか否に応じて実行する処理を選択する。
【0096】
UI制御部5bは、操作部3aに対する前記縮小操作が検出されている場合に工程S205の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、前記縮小操作が検出されていない場合に工程S206の処理を実行する。
【0097】
<工程S205>
工程S205において、UI制御部5bは、ポップアップ画面X2に替えて通知マークG12を表示部3bに表示させる縮小処理を実行する(
図8参照)。
【0098】
即ち、UI制御部5bは、前記縮小処理において、ポップアップ画面X2を消去するとともに、メニュー画面X1の一部の領域に通知マークG12を表示させる。
【0099】
以下の説明において、メニュー画面X1および通知マークG12が表示されており、キー入力画面X3が表示されていない状態のことを第1マーク表示状態と称する(
図8参照)。UI制御部5bは、工程S205の処理を実行した後、前記ポップアップ制御を終了する。
【0100】
<工程S206>
工程S206において、UI制御部5bは、前記通知イベントが終了しているか否かに応じて実行する処理を選択する。
【0101】
UI制御部5bは、前記通知イベントが終了している場合に工程S207の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、前記通知イベントが終了していない場合に前記ポップアップ制御を終了する。
【0102】
<工程S207>
工程S207において、UI制御部5bは、ポップアップ画面X2を表示部3bから消去するポップダウン処理を実行する。
【0103】
前記ポップダウン処理が実行されることにより、メニュー画面X1の表示が維持されたまま、ポップアップ画面X2が消去される(
図6参照)。
【0104】
UI制御部5bは、工程S207の処理を実行した後、前記ポップアップ制御を終了する。
【0105】
表示部3bの状態が前記第1マーク表示状態であるときの通知マークG12は、ポップアップ操作を受け付ける操作アイコンである。
【0106】
UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第1マーク表示状態である状況下で前記ポップアップ操作が検出されたときに、通知マークG12を消去するとともに前記ポップアップ処理を実行する(不図示)。前記ポップアップ操作は、通知マークG12に対するタッチ操作である。
【0107】
[キー入力制御]
次に、
図4に示されるフローチャートを参照しつつ、工程S104で実行される前記キー入力制御の手順の一例について説明する。
【0108】
以下の説明において、S301,S302,…は、前記キー入力制御における複数の工程の識別符号を表す。前記キー入力制御において、まずは工程S301の処理が実行される。
【0109】
<工程S301>
工程S301において、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記ポップアップ状態であるか否かに応じて実行する処理を選択する。
【0110】
UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記ポップアップ状態である場合に、工程S302の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記ポップアップ状態ではない場合に、工程S303の処理を実行する。
【0111】
<工程S302>
工程S302において、UI制御部5bは、前記ポップダウン処理を実行するとともに、キー入力画面X3および通知マークG12を表示部3bに表示させる(
図10参照)。
【0112】
例えば、UI制御部5bは、メニュー画面X1の一部の領域に重ねて、キー入力画面X3を表示部3bに表示させる(
図10参照)。UI制御部5bは、メニュー画面X1に替えて、キー入力画面X3を表示部3bに表示させてもよい。
【0113】
図10に示される例では、UI制御部5bは、通知マークG12をキー入力画面X3の一部に含める。キー入力画面X3がメニュー画面X1の一部の領域に重ねて表示される場合、UI制御部5bは、通知マークG12をメニュー画面X1の一部に含めてもよい。
【0114】
以下の説明において、キー入力画面X3および通知マークG12が表示部3bに表示されている状態のことを第2マーク表示状態と称する(
図10参照)。UI制御部5bは、工程S302の処理を実行した後、工程S304の処理を実行する。
【0115】
<工程S303>
工程S303において、UI制御部5bは、キー入力画面X3を表示部3bに表示させる(
図9参照)。
【0116】
例えば、UI制御部5bは、メニュー画面X1の一部の領域に重ねて、キー入力画面X3を表示部3bに表示させる(
図9参照)。UI制御部5bは、メニュー画面X1に替えて、キー入力画面X3を表示部3bに表示させてもよい。
【0117】
UI制御部5bは、工程S303の処理を実行した後、工程S304の処理を実行する。
【0118】
<工程S304>
工程S304において、UI制御部5bは、操作部3aに対する操作の状況を確認する。さらにUI制御部5bは、操作部3aに対する操作の状況に応じて次に実行する処理を選択する。
【0119】
操作部3aに対する文字入力操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S305の処理を実行する。前記文字入力操作は、仮想キーボードG20の文字キーに対するタッチ操作である。
【0120】
操作部3aに対する前記確定操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S306の処理を実行する。
【0121】
操作部3aに対する前記入力中止操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S307の処理を実行する。
【0122】
操作部3aに対する操作が検出されないときに、UI制御部5bは、工程S310の処理を実行する。
【0123】
<工程S305>
工程S305において、UI制御部5bは、前記文字入力操作の内容に応じてテキスト枠G21のテキスト表示を更新する。UI制御部5bは、仮想キーボードG20の1つのキーへのタッチ操作が行われるごとに工程S305の処理を実行する。
【0124】
UI制御部5bは、工程S305の処理を実行した後、再び工程S304の処理を実行する。
【0125】
<工程S306>
工程S306において、UI制御部5bは、仮想キーボードG20のテキスト枠G21に表示されているテキストを前記テキストデータとして確定し、前記テキストデータをキー入力アイコンG3に対応する前記処理パラメータの値として設定する。
【0126】
UI制御部5bは、工程S306の処理を実行した後、工程S307の処理を実行する。
【0127】
<工程S307>
工程S307において、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態であるか否かに応じて実行する処理を選択する。
【0128】
UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態である場合に、工程S308の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態ではない場合に、工程S309の処理を実行する。
【0129】
<工程S308>
工程S308において、UI制御部5bは、通知マークG12およびキー入力画面X3を消去するとともに、メニュー画面X1およびポップアップ画面X2を表示部3bに表示させる(
図7参照)。
【0130】
UI制御部5bは、工程S308の処理を実行した後、前記キー入力制御を終了する。
【0131】
<工程S309>
工程S309において、UI制御部5bは、キー入力画面X3を消去するとともに、メニュー画面X1を表示部3bに表示させる(
図6参照)。
【0132】
UI制御部5bは、工程S309の処理を実行した後、前記キー入力制御を終了する。
【0133】
<工程S310>
工程S310において、UI制御部5bは、後述するマーク表示制御を実行する。UI制御部5bは、工程S310の処理を実行した後、再び工程S304の処理を実行する。
【0134】
[マーク表示制御]
次に、
図5に示されるフローチャートを参照しつつ、工程S310で実行される前記キー入力制御の手順の一例について説明する。
【0135】
以下の説明において、S401,S402,…は、前記マーク表示制御における複数の工程の識別符号を表す。前記マーク表示制御において、まずは工程S401の処理が実行される。
【0136】
<工程S401>
工程S401において、UI制御部5bは、前記通知イベントが発生しているか否に応じて、実行する処理を選択する。
【0137】
UI制御部5bは、前記通知イベントが発生している場合に工程S402の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、前記通知イベントが発生していない場合に工程S403の処理を実行する。
【0138】
<工程S402>
工程S402において、UI制御部5bは、通知マークG12をキー入力画面X3またはメニュー画面X1の一部の領域に表示させる(
図10参照)。
【0139】
UI制御部5bは、工程S402の処理を実行した後、前記マーク表示制御を終了する。
【0140】
<工程S403>
工程S403において、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態であるか否かに応じて実行する処理を選択する。
【0141】
UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態である場合に、工程S404の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態ではない場合に、前記マーク表示制御を終了する。
【0142】
<工程S404>
工程S404において、UI制御部5bは、前記通知イベントが終了しているか否かに応じて実行する処理を選択する。
【0143】
UI制御部5bは、前記通知イベントが終了している場合に工程S405の処理を実行する。一方、UI制御部5bは、前記通知イベントが終了していない場合に前記マーク表示制御を終了する。
【0144】
<工程S405>
工程S405において、UI制御部5bは、通知マークG12を表示部3bから消去する(
図9参照)。
【0145】
UI制御部5bは、工程S405の処理を実行した後、前記マーク表示制御を終了する。
【0146】
表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態であるときの通知マークG12が、前記ポップアップ操作を受け付ける操作アイコンであってもよい。
【0147】
例えば、UI制御部5bは、表示部3bの状態が前記第2マーク表示状態である状況下で前記ポップアップ操作が検出されたときに、通知マークG12を消去するとともにポップアップ画面X2を表示部3bに表示させる(不図示)。
【0148】
以上に示されるように、前記ポップアップ状態において、メニュー画面X1における前記複数の操作アイコンG1~G5の一部である移行アイコンG1、実行アイコンG4または中止アイコンG5に対するタッチ操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S101の処理を実行する。
【0149】
前記ポップアップ状態の工程S101において、UI制御部5bは、ポップアップ画面X2の表示を維持しつつ、元のメニュー画面X1に替えて操作アイコンG1,G4,G5に対応する新たなメニュー画面X1を表示部3bに表示させる。
【0150】
移行アイコンG1、実行アイコンG4および中止アイコンG5は、それぞれ移行操作画像の一例である。工程S101で新たに表示されるメニュー画面X1は、移行先画面の一例である。
【0151】
一方、前記ポップアップ状態において、メニュー画面X1における前記複数の操作アイコンG1~G5の一部であるキー入力アイコンG3に対するタッチ操作が検出されたときに、UI制御部5bは、工程S302の処理を実行する。
【0152】
前記ポップアップ状態の工程S302において、UI制御部5bは、ポップアップ画面X2を消去するとともに、キー入力アイコンG3に対するキー入力画面X3を表示部3bに表示させる(
図10参照)。
【0153】
工程S302において、UI制御部5bは、元のメニュー画面X1に替えて、または、元のメニュー画面X1の一部の領域に重ねて、キー入力画面X3を表示部3bに表示させる。
【0154】
キー入力アイコンG3は、特定操作画像の一例である。キー入力画面X3は、前記特定操作画像に対応する特定画面の一例である。
【0155】
UI制御部5bは、表示部3bの表示状態を前記ポップアップ状態からキー入力画面X3が表示される状態へ移行させるときに、通知マークG12をキー入力画面X3またはメニュー画面X1の一部に含める(工程S302,
図10参照)。
【0156】
また、キー入力画面X3の確定アイコンG22または入力中止アイコンG23に対するタッチ操作が検出されたときに、UI制御部5bは、表示部3bの表示状態を前記ポップアップ状態に戻す(工程S308参照)。
【0157】
本実施形態において、メニュー画面X1は、移行アイコンG1、実行アイコンG4または中止アイコンG5の操作に応じて表示部3bに表示される(
図2の工程S101,S102およびS105参照)。このようにして表示されるメニュー画面X1は、元の画面へ戻ることを前提としない画面である。
【0158】
従って、新たなメニュー画面X1が表示されるときにポップアップ画面X2が消去された場合、通知情報G10がユーザーによって確認される前にポップアップ画面X2が消去されるおそれがある。
【0159】
そこで、UI制御部5bは、新たなメニュー画面X1を表示部3bに表示させるときに、縮小アイコンG11に対するタッチ操作が検出されるまでポップアップ画面X2の表示を維持する(
図2の工程S101~S103およびS105参照)。
【0160】
一方、キー入力画面X3は、キー入力画面X3に対応する操作が終了するまで一時的に表示される画面である。換言すれば、キー入力画面X3は、元のメニュー画面X1に戻ることを前提に表示される画面の一例である。
【0161】
従って、キー入力画面X3が表示されるときにポップアップ画面X2が消去されても、表示部3bの表示状態が前記ポップアップ状態に戻されることにより、ユーザーによる通知情報G10の確認漏れが回避される。
【0162】
前記画面出力制御が実行されることにより、前記ポップアップ状態においてメニュー画面X1に対する操作によって新たな画面が表示される場合に、通知情報G10の確認漏れを回避しつつ、極力少ない操作でポップアップ画面X2が消去される。
【0163】
[応用例]
キー入力画面X3およびキー入力画面X3に対応するポップアップ画面X2の表示および消去に関するUI制御部5bの処理が、元のメニュー画面X1に戻ることを前提にした他の画面に適用されてもよい。
【0164】
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成および各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0165】
<付記1>
タッチパネルユニットの表示画面を制御する画面制御方法であって、
プロセッサーが、それぞれタッチ操作を受け付ける複数の操作画像を含む原画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記原画面が前記タッチパネルユニットに表示されている状況下で通知イベントが発生しているときに、前記プロセッサーが、通知情報を含むポップアップ画面を前記原画面の一部の領域に重ねて表示させることと、
前記原画面および前記ポップアップ画面が前記タッチパネルユニットに表示されているポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である移行操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面の表示を維持しつつ、前記原画面に替えて、前記移行操作画像に対応する移行先画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記ポップアップ状態において、前記原画面における前記複数の操作画像の一部である特定操作画像に対するタッチ操作が検出されたときに、前記プロセッサーが、前記ポップアップ画面を消去するとともに、前記原画面に替えて、または、前記原画面の一部の領域に重ねて、前記特定操作画像に対応する特定画面を前記タッチパネルユニットに表示させることと、
前記特定画面に対応する処理の終了を表す特定画面終了イベントが発生したときに、前記プロセッサーが、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態に戻すこと、を含む、画面制御方法。
【0166】
<付記2>
前記特定画面は、仮想キーボードと前記仮想キーボードに対する操作により入力されるテキストが表示されるテキスト枠とを含むキー入力画面である、前記付記1に記載の画面制御方法。
【0167】
<付記3>
前記プロセッサーが、前記特定画面に対応する特定操作の終了を指示する操作を受け付ける特定終了画像を前記特定画面に含めること、をさらに含み、
前記特定画面終了イベントは、前記特定終了画像に対するタッチ操作の検出イベントを含む、前記付記1または前記付記2に記載の画面制御方法。
【0168】
<付記4>
前記プロセッサーが、前記タッチパネルユニットの表示状態を前記ポップアップ状態から前記特定画面が表示される状態へ移行させるときに、前記ポップアップ画面よりも小さな簡易通知画像を前記特定画面または前記原画面の一部に含めること、をさらに含む、前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載の画面制御方法。
【0169】
<付記5>
タッチパネルユニットと、
前記付記1から前記付記4のいずれか1つに記載の画面制御方法を実現するプロセッサーと、を備えるユーザーインターフェイス装置。
【0170】
<付記6>
前記付記5に記載のユーザーインターフェイス装置と、
前記ユーザーインターフェイス装置に対する操作により設定される画像処理を実行する画像処理部と、を備える画像処理装置。
【符号の説明】
【0171】
1 :画像形成装置
2 :画像読取装置
3 :タッチパネルユニット
5 :制御装置
10 :画像処理装置
51 :CPU
G1 :移行アイコン
G2 :選択アイコン
G3 :キー入力アイコン
G4 :実行アイコン
G5 :設定中止アイコン
G10 :通知情報
G11 :縮小アイコン
G12 :通知マーク
G20 :仮想キーボード
G21 :テキスト枠
G22 :確定アイコン
G23 :入力中止アイコン
X1 :メニュー画面
X2 :ポップアップ画面
X3 :キー入力画面(特定画面)