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  • 特開-動物撃退装置 図1
  • 特開-動物撃退装置 図2
  • 特開-動物撃退装置 図3
  • 特開-動物撃退装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173546
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】動物撃退装置
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/16 20110101AFI20241205BHJP
   A01M 29/10 20110101ALI20241205BHJP
【FI】
A01M29/16
A01M29/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023101219
(22)【出願日】2023-06-02
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
(71)【出願人】
【識別番号】516274966
【氏名又は名称】森 君夫
(72)【発明者】
【氏名】森 君夫
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA01
2B121DA33
2B121DA51
2B121DA55
2B121DA58
2B121DA61
2B121DA62
2B121DA63
2B121EA01
2B121FA13
2B121FA14
(57)【要約】
【課題】動物撃退装置において、広い面積をカバーするための簡単な構造で装置間を無線で連携する手段がなく、動物撃退装置がそれぞれ個々に作動するので広い範囲では効果も限られていた。
【解決手段】動物撃退装置同士を微弱電波で接続することで、動物などがどの焦電型赤外線センサー内に入っても設置された動物撃退装置が連携し一斉にそれぞれ異なった警報音や警告灯を一斉に発するので、動物は驚き逃げ出すことになる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内に電池と焦電型赤外線センサー、警告音発生装置、警告灯、及び無線の送信部と受信部を備え、電池は、太陽光による発電で充電が可能なことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項2】
動物撃退装置は少なくとも2組以上で使用し、すべての動物撃退装置は警告音と警告灯がそれぞれ異なる警報音と警告灯を組み合わせる事が可能であることを特徴とする請求項1記載の動物撃退装置。
【請求項3】
動物撃退装置内部に電波の送受信機を備えていて、電波信号を受信した後そのまま電波信号を発信することで電波の中継器となることを特徴とする請求項1記載の動物撃退装置。
【請求項4】
それぞれの動物撃退装置は互いに微弱電波を用いた中継器で繋がり、そのなかの一つの動物撃退装置のセンサーが動物を検知して警報を発したとき、他(両隣)の動物撃退装置に微弱電波でON信号を送る事で、設置した全ての動物撃退装置が連動して威嚇警報音と警告灯を一斉にタイマーで一定時間作動させることを特徴とする請求項1記載の動物撃退装置。
【請求項5】
検知作動している動物撃退装置がOFFになったとき、両隣への無線信号もOFFになり、設置した全ての動物撃退装置の警報音と警告灯が止まることを特徴とする請求項1記載の動物撃退装置。
【請求項6】
動物撃退装置をセットで使用するとき、送受信機のすべてはペアリングされていることを特徴とする請求項1記載の動物撃退装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は本体ケース内に電池17と太陽光発電18、焦電型赤外線センサー5、警告灯点灯部7、警告音発生部6、及び無線の送信部と受信部15を備え、複数をセットで使用することを特徴とする動物撃退装置1に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からケース内に電池、焦電型赤外線センサー、警告灯、警告音発生装置、を備えた動物撃退装置は多く提案されている。
【先行技術文】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録番号 第3048762号(実願平9-9870)
【特許文献2】特開2004-49192号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、動物撃退で特許文献1の実用新案登録番号第3048762号広報では動物が近づいたことをいくつもの赤外線センサーで感知し、その信号を有線で一か所に集め警報音を発するものである、しかし、警報音発生部より離れた場所では動物撃退の効果は少ない。
【0005】
また、特許文献2の特開2004-49192号広報の鳥獣撃退では、動物が近づいたことを装置取り付けの赤外線センサーで感知し警報を鳴らすシステムで、加えて動物が近づいたことを表示やブザーで人に知らせることを最大の特徴としている。
【0006】
しかし、人が関与していることは人が必ず居なければならず、家の前の畑等では可能であるが、そうでない場合無線で繋ぐ等の対策が必要である。
【0007】
上記した動物撃退装置は動物への威嚇、撃退が不十分であることを見越して人が関与するシステムである。
【0008】
上記の動物撃退装置を考えると、今、動物が近づきたくないような動物撃退装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図2は請求項1記載の動物撃退装置1の構成図である。本体ケース内に電池17と太陽光発電18、焦電型赤外線センサー部14、警告灯及び警告音発生装置部16、微弱無線の送信部と受信部15を備えた装置となっている。
【0010】
実際の動作を図3のブロック図で説明します、まず、動物が焦電型赤外線センサー5に近づくと焦電型赤外線センサー5が感知してセンサーの信号発信部(タイマー内蔵)10より信号処理部11(OR処理回路)にタイマーで一定時間の作動信号が送られ、そこから電波送信部9を経て送信アンテナ3より電波が発せられる、同時に、警告音作動部12、警告灯作動部13に起動信号を出し、警告音発生部6、警告灯点灯部7がタイマー時間作動する。
【0011】
また、電波受信部8は他の動物撃退装置1からの電波を受け電波受信部8から信号処理部(OR処理回路)11に作動信号が送られ電波送部9を経て送信アンテナ3より電波が発信され、同時に6の警告音発生部と7の警告灯点灯部がタイマーで一定時間光ることになる。これは、他の動物撃退装置1が検知作動したとき同調して作動させるための処理となる。
【0012】
上記の一連の動作は動物撃退装置1が電波の中継器となっていることを表す。
【0013】
各動物撃退装置1が電波の中継機能を持つことで、請求項3記載の全ての動物撃退装置が連動して警報音と警告灯を一斉に作動させることを達成できる。
【0014】
図1は動物撃退装置1と動物撃退装置1の支柱2を畑などにセットした状態を示す、例として6セット1-1~1-6を等間隔に畑を囲むように配置したものです。
【0015】
図4は微弱無線で各動物撃退装置1の無線到達範囲を表した円の範囲図で、その下が無線の送受信部15となっている、例えば、図4の1-1の電波送信部から電波を発信しても1-5への無線到達範囲外であり1-5の電波受信部へ到達しません、そこで、一旦1-1の電波の無線到達範囲内にある電波受信部の1-2で電波を受信して、1-2から再び電波を発信し、1-2の電波を1-3で受信し再度1-3から電波を発信するのを繰り返し1-5の電波受信部まで信号が到達するシステムです。つまり、個々の動物撃退装置1は電波の中継器となります。ただし、どの送受信機を使用しても確実に作動するためには、すべての送受信機を事前にペアリングする必要がある。
【0016】
上記の電波の伝送システムを用いることで、どの動物撃退装置1に動物が近づいた場合でもすべての動物撃退装置1に無線で伝わりタイマーで一定時間警告音と警告灯が作動するシステムとなっている。
【0017】
動物撃退装置1は互いに電波で繋がることで、いくつもの動物撃退装置1をセットとして使えることで、異なる警告音と異なる警告灯を組み合わせる事が可能である。例えば、警告音では犬の鳴き声、サイレン、機関銃音、パトカー音など、また、警告灯ではフラッシュ光、パトライト、LEDによる点滅光などが考えられる。(例として、犬の鳴き声とフラッシュ光の組み合わせ等)
【0018】
請求項6の動物撃退装置1には電池17がセットされていて、太陽光による発電で電池の充電が可能であるため、電池切れの心配がない。
【0019】
請求項4で焦電型赤外線センサー5で動物を感知したとき、タイマー時間警告音と警告灯が作動する、その後、タイマーでの作動時間が終わったら他の動物撃退装置1に無線信号を送らなくなり、すべての動物撃退装置1がOFFとなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の動物撃退装置1によれば、簡単な構造にもかかわらず動物がセンサーに近づいたときに、各動物撃退装置1が一斉に音と光が多方向から発せられることで、動物が驚き離れていくことになる。
【0021】
また、動物撃退装置1は単体ですべての機能を備えているので、それぞれが電波の届く範囲内でいくつでも設置使用可能で無線式なので移動も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例で動物撃退を畑などにセットした図である。
図2】動物撃退装置の構成図。
図3】動動物撃退装置の動作を説明するブロック図。
図4】各動物撃退装置の無線到達範囲を表した円状の範囲図。
【符号の説明】
【0017】
1 動物撃退装置
2 動物撃退装置の支柱
3 送信アンテナ
4 受信アンテナ
5 焦電型赤外線センサー
6 警告音発生部
7 警告灯点灯部
8 電波受信部
9 電波送信部
10 センサーの信号発信部(タイマー内蔵)
11 信号処理部(OR処理回路)
12 警告音作動部
13 警告灯作動部
14 焦電型赤外線センサー部
15 無線の送信部と受信部
16 警告灯及び警告音発生装置部
17 電池
18 太陽光発電
図1
図2
図3
図4