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特開2024-173593燃焼量決定装置と燃焼量決定プログラムと燃焼量決定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173593
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】燃焼量決定装置と燃焼量決定プログラムと燃焼量決定方法
(51)【国際特許分類】
   F23G 5/50 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
F23G5/50 Q
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023186534
(22)【出願日】2023-10-31
(62)【分割の表示】P 2023547614の分割
【原出願日】2023-06-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】523297480
【氏名又は名称】Alchemist Material株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 啓一
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 和正
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 達則
【テーマコード(参考)】
3K062
【Fターム(参考)】
3K062AA11
3K062AB02
3K062AC01
3K062BB04
3K062CB03
3K062DA23
3K062DA24
3K062DA25
3K062DA26
3K062DA27
(57)【要約】
【課題】焼却炉へ被燃焼物を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物の燃焼量決定する燃焼量決定装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る燃焼量決定装置1は、閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置であって、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4のガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定する決定部と、決定された種別ごとの燃焼量を、種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として記憶する記憶部と、指定可能燃焼量を、閲覧端末に送信する通信部と、を有してなる。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置であって、
被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、前記被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定する決定部と、
決定された前記種別ごとの前記燃焼量を、前記種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として記憶する記憶部と、
前記指定可能燃焼量を、前記閲覧端末に送信する通信部と、
を有してなる、
ことを特徴とする燃焼物特定装置。
【請求項2】
前記通信部は、
前記閲覧端末に送信された前記指定可能燃焼量の範囲内で指定された指定燃焼量を、前記製造物が焼却されたときに発生するガスのガス量と相殺される量として、前記閲覧端末から受信して、
前記記憶部に記憶されている前記指定可能燃焼量を、前記指定可能燃焼量から前記指定燃焼量を減じた結果で更新する、
請求項1記載の燃焼物特定装置。
【請求項3】
情報処理装置を、請求項1記載の燃焼物特定装置として機能させる、
ことを特徴とする燃焼物特定プログラム。
【請求項4】
閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置により実行される方法であって、
前記方法は、
前記装置が、被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、前記被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定するステップと、
前記装置が、決定された前記種別ごとの前記燃焼量を、前記種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として、前記装置が備える記憶部に記憶するステップと、
前記装置が、前記指定可能燃焼量を、前記閲覧端末に送信するステップと、
を有してなる、
ことを特徴とする燃焼物特定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼物特定装置と、燃焼物特定プログラムと、燃焼物特定方法と、に関する。
【背景技術】
【0002】
燃焼物特定装置は、焼却炉で燃焼されたゴミなどの廃棄物の種別を特定する装置である。
【0003】
従来、焼却炉で焼却される廃棄物の種別(例えば、段ボール、ペットボトル)や、種別ごとの廃棄物の重量(燃焼量)は、焼却前にあらかじめ特定あるいは計量される。焼却される廃棄物は、通常、複数の種別の廃棄物を含み得る。焼却炉で焼却される廃棄物が複数の種別を含む場合、種別ごとの廃棄物の重量を計量するには、手間とコストがかかる。ここで、廃棄物が焼却炉に投入される前段階において、廃棄物の種別を特定するものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
特許文献1は、廃棄物を焼却炉に投入するコンベアの搬送面上の廃棄物を撮像して、撮像されたX線画像に基づいて、廃棄物の種別を特定する装置を開示している。
【0005】
特許文献2は、破砕された廃棄物を選別する選別装置を開示している。同選別装置による選別は、焼却前に廃棄物を破砕するなどの事前工程を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-137641号公報
【特許文献2】特開2022-175482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、焼却炉へ廃棄物を投入する前の事前工程を必要としないで、廃棄物の種別を特定する燃焼物特定装置と、燃焼物特定プログラムと、燃焼物特定方法と、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る燃焼物特定装置は、閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置であって、被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定する決定部と、決定された種別ごとの燃焼量を、種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として記憶する記憶部と、指定可能燃焼量を、閲覧端末に送信する通信部と、を有してなる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、焼却炉へ廃棄物を投入する前の事前工程を必要としないで、廃棄物の種別を特定する燃焼物特定装置と、燃焼物特定プログラムと、燃焼物特定方法と、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る燃焼物特定装置により種別が特定される被燃焼物を燃焼させる焼却炉の構成を示す模式図である。
図2図1の焼却炉による被燃焼物の分解過程を示すブロック図である。
図3図1の燃焼物特定装置で処理される情報の関係を示す模式図である。
図4図1の燃焼物特定装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図5図1の燃焼物特定装置と接続されるガス分析装置の機能ブロック図である。
図6図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
図7図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
図8図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される情報の具体的な事例(段ボール)を示す模式図である。
図9図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される情報の別の具体的な事例(ペットボトル)を示す模式図である。
図10図1の燃焼物特定装置が備える制御部で分析される情報の例を示す模式図である。
図11図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される被燃焼物の分析結果の情報を示す模式図である。
図12】本発明に係る燃焼物特定装置の実施の形態を示すフローチャートである。
図13図1の燃焼物特定装置に接続される表示端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図14図1の燃焼物特定装置が備える記憶部に記憶される混合ゴミの情報を示す模式図である。
図15図1の燃焼物特定装置に接続される表示端末に表示される画面の別の例を示す模式図である。
図16図1の燃焼物特定装置に接続される閲覧端末に表示される選択画面の例を示す模式図である。
図17図1の燃焼物特定装置に接続される閲覧端末に表示される指定画面の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る燃焼物特定装置(以下「本装置」という。)と、燃焼物特定プログラム(以下「本プログラム」という。)と、燃焼物特定方法(以下「本方法」という。)と、の実施の形態は、以下に、図面と共に説明される。
【0012】
●本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(1)●
●本装置が備えられた焼却炉との構成
図1は、本装置により種別が特定される被燃焼物を燃焼させる焼却炉の構成を示す模式図である。
図2は、焼却炉による被燃焼物の分解過程を示すブロック図である。
【0013】
本装置1は、ゴミなどの廃棄物が焼却炉2で燃焼されたときに、燃焼された廃棄物(以下「被燃焼物3」という。)の種別を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定する装置である。本装置1は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4のガス成分から被燃焼物3を特定する。本装置1は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4のガス量から燃焼量を決定する。本装置1の具体的な構成は後述される。
【0014】
焼却炉2は、被燃焼物3を燃焼させる公知のガス化燃焼装置である。焼却炉2は、例えば、公知のICFG(登録商標/Internally Circulating Fluidized-bed Gasifier)内部循環流動床ガス化システム(荏原環境プラント株式会社製)である。焼却炉2は、ガス化室20と燃焼室21と、を備える。
【0015】
なお、本装置は、ガスを発生させるガス化室を備える焼却炉に、適用可能である。
【0016】
ガス化室20は、被燃焼物3を加熱して、ガス化させる。すなわち、ガス化室20は、被燃焼物3が熱分解されて、熱分解ガス4を発生させる。ガス化室20の内部温度は、450℃-600℃に保たれる。ガス化室20で発生した熱分解ガス4は、配管を通って、移動する。熱分解ガス4は、回収・排気される。ガス化室20は、燃焼室21との間で流動する流動媒体(例えば、砂など)を備える。ガス化室20は、ガス化室20の床下からガス化室20の内部へ蒸気を供給する。蒸気が供給されると、流動媒体は、流動する。流動媒体は、熱分解ガス4を放出した被燃焼物3などを燃焼室21に移動させる。流動媒体は、ガス化室20と燃焼室21と、を循環する。
【0017】
燃焼室21は、熱分解ガス4を放出した被燃焼物3を燃焼させる。燃焼室21の内部温度は、1300℃以上の高温に保たれる。熱分解ガス4を放出した被燃焼物3は、流動媒体と共に、ガス化室20から燃焼室21に移動される。燃焼室21は、燃焼室21の床下から燃焼室21の内部へ空気(例えば、酸素)を供給する。燃焼室21は、空気が供給されることで、燃焼が促進されて、高温に保たれる。被燃焼物3は、空気が供給されることにより、完全燃焼する。完全燃焼した被燃焼物3は、燃焼ガスと不燃物と、を生成する。燃焼ガスは、回収・排気される。回収された燃焼ガスは、熱源として活用される。燃焼室21は、ガス化室20との間で循環する流動媒体を備える。空気が供給されると、流動媒体は、流動する。流動媒体は、不燃物と共に移動する。不燃物は、流動媒体を介して燃焼室21内から排出される。
【0018】
ここで、本発明における被燃焼物は、単一の廃棄物である単一ゴミと、複数の種別の廃棄物を混合する混合ゴミと、を含む。以下、被燃焼物が単一ゴミの場合を例として、本実施の形態(1)が説明される。
【0019】
熱分解ガス4は、被燃焼物3を熱分解したときに発生するガスである。熱分解ガス4は、被燃焼物3が450℃-600℃に加熱されることで、発生する。熱分解ガス4のガス成分は、被燃焼物3の種別によって異なる。被燃焼物3の種別は、熱分解ガス4の成分比率から、特定される。被燃焼物3の種別ごとの燃焼量(例えば、重量など)は、ガス成分ごとのガス量から決定される。被燃焼物3の総燃焼量(例えば、総重量など)は、熱分解ガス4の総ガス量から決定される。
【0020】
なお、熱分解ガスは、加熱温度などの環境条件によって、生成されるガスの成分比率とガス量とが異なる特徴を有する。そのため、本装置は、ディープラーニングなどのAI技術を活用している。本装置は、環境条件と生成される熱分解ガスとの関連情報などが蓄積されて学習を繰り返すことで、被燃焼物の種別の特定や燃焼量の決定のための手段を最適化する。
【0021】
ガス分析装置5は、ガス化室20から排出された熱分解ガス4を測定する。ガス分析装置5は、例えば、熱分解ガス4のガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、を測定し、分析する。ガス分析装置5は、分析された結果から、ガスの成分比率と、総ガス量と、を算出する。すなわち、ガス分析装置5は、ガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、ガスの成分比率と、総ガス量と、を検出できる。ガス分析装置5は、ガスなどを分析する公知の分析装置である。ガス分析装置5は、例えば、EMGA-Expert(商品名:HORIBA,Ltd.製)である。ガス分析装置5の具体的な構成は、後述される。
【0022】
排出ガス6は、ガス分析装置5の測定を経て、排出された熱分解ガス4である。排出ガス6は、使用の目的に応じて分離・生成されて、回収・排出される。排出ガス6は、例えば、ガス成分と、水(HO)などと、に分離される。排出ガス6は、例えば、水素(H)、メタン(CH)、ベンゼン(C)などの可燃性ガスと、水(HO)、二酸化炭素水(CO)などの不燃性ガスと、に分離される。排出ガス6は、ガス成分ごとに分離される。回収された排出ガス6は、燃料などとして活用される。
【0023】
熱分解残渣7は、被燃焼物3が熱分解されたときに生成される残渣である。熱分解残渣7は、空気と混合されることにより、燃焼される。熱分解残渣7は、燃焼されることで、燃焼ガスと不燃物と、に分離される。燃焼ガスは、前述のとおり、熱源として回収などされる。不燃物は、メタル8とスラグ9と、に分離される。
【0024】
メタル8は、被燃焼物3のうち、主に重金属である。メタル8は、高温により被燃焼物3が溶融されることで、スラグ9と分離される。メタル8は、回収されて再利用される。
【0025】
スラグ9は、被燃焼物3のうち、焼却灰などが溶融された後の固形物である。スラグ9は、回収されて建材(路面材)などに利用される。
【0026】
●焼却炉の燃焼処理の概要
次に、焼却炉の燃焼処理の概要が、説明される。以下の説明において、図1,2は、適宜参照される。
【0027】
先ず、被燃焼物3は、焼却炉2のガス化室20に投入される。被燃焼物3は、例えば、破砕など事前工程を経ることなく、そのままガス化室20に投入される。被燃焼物3は、ガス化室20で加熱される。ガス化室20において、被燃焼物3は、熱分解ガス4と熱分解残渣7とに熱分解される。
【0028】
熱分解ガス4は、配管を介して移動する。配管は、ガス分析装置5を備える。熱分解ガス4は、ガス成分と、ガス成分ごとのガス量とを、測定する。ガス分析装置5は、測定されたガス成分とガス量とに基づいて、ガスの成分比率(対象比率)と総ガス量(対象容量)とを算出する。算出された情報は、センサ分析情報として、本装置1に送信される。
【0029】
「センサ分析情報」は、ガス分析装置5が熱分解ガス4を測定・分析して算出された情報である。センサ分析情報は、例えば、ガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、ガスの成分比率(対象比率)と、総ガス量(対象容量)と、を含む。
【0030】
本装置1は、センサ分析情報を取得する。本装置1は、センサ分析情報から被燃焼物3の種別を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。本装置1の詳細な動作は、後述される。
【0031】
分析された熱分解ガス4は、排出ガス6として、回収・排出される。
【0032】
一方、熱分解残渣7は、燃焼室21に移動する。熱分解残渣7は、燃焼室21で燃焼される。燃焼室21において、熱分解残渣7は、燃焼ガスと、不燃物であるメタル8およびスラグ9と、に分離される。燃焼ガスは、回収・排出される。メタル8とスラグ9とは、回収されて、再利用される。
【0033】
●本装置の情報処理の概要
次に、本装置の情報処理の概要が、説明される。
図3は、本装置で処理される情報の関係を示す模式図である。以下の説明において、図1,2は、適宜参照される。
【0034】
図3に示されるように、本装置1は、ガス分析装置5で測定された熱分解ガス4のセンサ分析情報と、本装置1にあらかじめ記憶されている種別特定情報のうち種別の特定の対象となる被燃焼物3のガスの分析比率と、を解析する。すなわち、本装置1は、センサ分析情報のガスの成分比率(対象比率)およびガスの総ガス量(総容量)と、ガスの分析比率と、に基づいて、被燃焼物3の種別を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。本装置1の詳細な処理内容は、後述される。
【0035】
「種別特定情報」は、あらかじめ本装置1に記憶される情報である。種別特定情報は、ガス成分ごとの分析比率と、ガスの単位容量と、を含む。例えば、分析比率は、種別の特定の対象となる被燃焼物3(例えば、段ボールなど)が加熱されたときに発生した熱分解ガス4のガス成分ごとの比率である。種別特定情報は、事前に取得された種別ごとのガス成分の分析比率を示す情報である。例えば、単位容量は、種別の特定の対象となる被燃焼物3が加熱されたときに発生した熱分解ガス4の容量である。種別特定情報は、事前に取得された種別ごとのガス成分のガス量を示す情報である。
【0036】
本装置1は、焼却炉2から発生する熱分解ガス4を解析して、被燃焼物3の種別を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定できる。すなわち、本装置1は、焼却炉2へ廃棄物が投入される前の事前工程を必要としないで、廃棄物の種別を特定して、廃棄物の重量を計量できる。本装置1は、泥や石、金属の不純物が混じっていても、ガス化したガス量から燃焼量が算出されるので、被燃焼物3の重量を正確に計量できる。
【0037】
●本装置の構成(1)
次に、本装置の構成が、説明される。
図4は、本装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
【0038】
本装置1は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置により実現される。本装置1は、本プログラムを実行する。本装置1で動作する本プログラムは、本装置1のハードウェア資源と協働して、本方法を実現する。
【0039】
本装置1のハードウェア資源は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサである。プロセッサは、本プログラムに記述された命令を実行することで、本装置1のが備える後述の各手段を実現する。
【0040】
なお、本装置とは異なる図示しない情報処理装置が、本プログラムを実行することで、同情報処理装置は本装置と同様に機能して、本方法を実現する。
【0041】
前述のとおり、本装置1は、被燃焼物3が焼却炉2で燃焼されたときに、被燃焼物3の種別と燃焼量とを特定する装置である。本装置1は、通信部11と、入力部12と、記憶部13と、表示部14と、制御部15と、を備える。
【0042】
通信部11は、ガス分析装置5からセンサ分析情報を受信する。通信部11は、通信ネットワークを介して、ガス分析装置5と通信接続する。通信部11の具体的な動作は、後述される。
【0043】
「通信ネットワーク」は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)や無線通信回線(例えば、ブルートゥース(登録商標)など)などの通信網である。
【0044】
入力部12は、本装置1の使用者が本装置1の動作に必要な情報を入力する手段(例えば、キーボードなど)である。入力部12は、あらかじめ記憶部13に記憶される種別特定情報の入力に用いられる。入力部12から入力される情報は、実験などにより収集された廃棄物の種別ごとのガスの分析情報などの情報である。すなわち、入力部12から入力される情報は、例えば、事前に記憶部13に記憶される種別特定情報である。
【0045】
記憶部13は、被燃焼物3の種別を特定するために用いられるガス成分ごとの比率を、分析比率として廃棄物の種別ごとに記憶する。記憶部13は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4の容量(ガス量)を、被燃焼物3の燃焼量を算出するために用いられる単位容量として、廃棄物の種別ごとに記憶する。すなわち、記憶部13は、廃棄物の種別ごとのガス成分などの事前情報を、種別特定情報として記憶する。
【0046】
記憶部13は、本装置1の動作に必要な情報を記憶する。記憶部13は、通信部11を介して本装置1を取得する。センサ分析情報を、記憶する。記憶部13は、制御部15に特定された被燃焼物3の種別と、制御部15に決定された被燃焼物3の燃焼量と、を記憶する。すなわち、記憶部13は、制御部15に特定された情報を燃焼物特定情報として記憶する。記憶部13の具体的な動作は、後述される。
【0047】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの可搬記憶媒体その他の非一時的な記録媒体や、RAM(Random Access Memory)その他の一時的な記録媒体、などである。
【0048】
表示部14は、種別が特定されて、燃焼量が決定された結果を表示する。表示部14は、例えば、特定された被燃焼物3の種別などの結果を、表示端末(本装置1に接続されたディスプレイ装置)の表示領域(画面)に表示する。表示領域は、例えば、タッチパネルである。表示部14は、表示端末の表示領域に対するタッチ操作に基づいて、表示領域に表示される選択画面や送信ボタンなどを決定する。表示部14の具体的な動作は、後述される。
【0049】
制御部15は、本装置1の全ての動作を制御する。制御部15は、記憶部13に記憶された種別特定情報と、センサ分析情報と、を取得する。制御部15は、種別特定情報とセンサ分析情報とに基づいて、情報処理を行う。制御部15は、情報処理された処理結果から燃焼された被燃焼物3の種別を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。制御部15の具体的な情報処理は、後述される。
【0050】
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサと、プロセッサの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、および、データ処理の制御などの各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリ、により構成される。
【0051】
制御部15は、センサデータ取得部151と、センサデータ記憶部152と、データ解析部153と、種別燃焼物特定部154と、種別燃焼量決定部155と、算出データ記憶部156と、算出データ出力部157と、を含む。
【0052】
センサデータ取得部151は、通信部11を介して、センサ分析情報を取得する。センサ分析情報は、対象比率と対象容量とを含む。対象比率は、種別の特定の対象となる被燃焼物3が加熱されたときに発生した熱分解ガス4のガス成分ごとの比率である。対象容量は、被燃焼物3が加熱されたときに発生した熱分解ガス4の容量である。センサデータ取得部151は、本発明における取得部の一例である。
【0053】
センサデータ記憶部152は、センサデータ取得部151が取得したセンサ分析情報を記憶部13に記憶する。
【0054】
データ解析部153は、記憶部13に保存されている種別特定情報とセンサ分析情報とに基づいて、解析を行う。データ解析部153は、種別特定情報とセンサ分析情報とを記憶部13から抽出する。
【0055】
種別燃焼物特定部154は、被燃焼物3の種別を特定する。種別燃焼物特定部154は、あらかじめ記憶されている被燃焼物3の種別ごとのガスの分析比率と、センサデータ取得部151に取得されたセンサ分析情報の対象比率と、に基づいて、被燃焼物3の種別を特定する。すなわち、種別燃焼物特定部154は、種別特定情報のガスの分析比率と、センサ分析情報のガスの対象比率とを対比して、被燃焼物3の種別を特定する。種別燃焼物特定部154は、燃焼された被燃焼物3が単一ゴミの場合には、単一の種別の被燃焼物3を特定する。種別燃焼物特定部154は、本発明における特定部の一例である。
【0056】
種別燃焼量決定部155は、被燃焼物3の燃焼量(重量)を決定する。種別燃焼量決定部155は、あらかじめ記憶されている廃棄物の種別ごとの単位容量(ガス量)と、センサデータ取得部151に取得されたセンサ分析情報の対象容量(ガス量)と、に基づいて、被燃焼物3の種別ごとの燃焼量を決定する。すなわち、種別燃焼量決定部155は、種別特定情報の単位容量と、センサ分析情報の対象容量とを対比して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。単位容量は、被燃焼物3の単位重量(例えば、1t)あたりのガス量をいう。そのため、対象容量/単位容量から、被燃焼物3の燃焼量が算出される。種別燃焼量決定部155は、燃焼された被燃焼物3が単一ゴミの場合には、単一の被燃焼物3の燃焼量を決定する。種別燃焼量決定部155は、本発明における特定部の一例である。
【0057】
算出データ記憶部156は、種別燃焼物特定部154で特定された被燃焼物3と、種別燃焼量決定部155で決定された種別ごと被燃焼物3の燃焼量および被燃焼物3の総燃焼量と、を記憶部13に記憶する。前述の被燃焼物3に係る情報は、例えば、被燃焼物3の燃焼の経過時間ごとに蓄積されて、記憶部13に記憶される。
【0058】
算出データ出力部157は、種別燃焼物特定部154で特定された被燃焼物3の種別を、燃焼された廃棄物の種別として出力する。算出データ出力部157は、種別燃焼量決定部155で決定された被燃焼物3の燃焼量を、燃焼された廃棄物の重量として出力する。算出データ出力部157は、特定された被燃焼物3の種別や、決定された被燃焼物3の燃焼量などの結果を表示部14に出力する。表示部14に表示される具体的な情報は、後述される。算出データ出力部157は、本発明における出力部の一例である。
【0059】
●ガス分析装置の構成
次に、ガス分析装置の構成が、説明される。
図5は、本装置と接続されるガス分析装置の機能ブロック図である。
【0060】
ガス分析装置5は、ガス化室20から排出された熱分解ガス4を測定する。ガス分析装置5は、熱分解ガス4のガス成分とガス量(容量)とを測定し、分析する。ガス分析装置5は、センサ51と、制御部52と、記憶部53と、送信部54と、を備える。
【0061】
センサ51は、配管を通過するガス成分とガス量とを測定する。センサ51は、公知のセンサである。センサ51は、例えば、熱伝導率センサと、赤外線吸収センサと、化学センサとが、用途に応じて選択される。例えば、熱伝導率センサは、水素(H)などの測定に好適である。水素は、他のガス成分よりも高い熱伝導率を有する。そのため、熱伝導率センサは、熱伝導率による温度変化に基づいて、高精度な測定を可能にする。センサ51は、ガス化室20の配管に設置される。センサ51は、制御部52と、記憶部53と、送信部54と、に接続される。センサ51に測定されたガス成分とガス量とを含むガス情報は、制御部52に制御され、所定の期間(時間)に基づいて、測定される。
【0062】
制御部52は、ガス分析装置5の動作を制御する。制御部52は、測定されたセンサ情報を記憶部53に記憶する。制御部52は、測定されたガス成分とガス量とを分析する。制御部52は、分析された結果から、ガスの成分比率(対象比率)と総ガス量(対象容量)とを算出情報として算出する。制御部52は、算出情報を記憶部53に記憶する。制御部52は、測定されたセンサ情報と、算出された算出情報と、をセンサ分析情報として、記憶部53から送信部54に送信する。制御部52は、送信部54からセンサ分析情報を本装置1の通信部11に送信する。制御部52は、記憶部53と、送信部54と、に接続される。
【0063】
制御部52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサと、プロセッサの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、および、データ解析処理の制御などの各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリ、により構成される。
【0064】
記憶部53は、センサ51に測定されたセンサ情報を記憶する。記憶部53は、制御部52に算出された算出情報を記憶する。記憶部53は、測定されたセンサ情報と、算出された算出情報と、をセンサ分析情報として記憶する。すなわち、記憶部53は、ガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、ガスの成分比率(対象比率)と、総ガス量(対象容量)と、をセンサ分析情報として記憶する。記憶部53は、送信部54に接続される。
【0065】
記憶部53は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの可搬記憶媒体その他の非一時的な記録媒体や、RAM(Random Access Memory)その他の一時的な記録媒体、などである。
【0066】
送信部54は、本装置1にセンサ分析情報を送信する。すなわち、送信部54は、通信ネットワークを介して、本装置1の通信部11に、センサ分析情報を送信する。
【0067】
●本装置の記憶部に記憶される情報
図6-11は、本装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
【0068】
図6は、センサ分析情報のデータベースの一例を示す。同図は、加熱期間と、ガス成分と、成分比率と、ガス量と、が関連付けられて、記憶部53に記憶されていることを示す。同図は、例えば、加熱期間「T11-T12」の間に測定されたガス成分が「A、B、C」であること、ガス成分ごとの成分比率が「pa1、pa2、pa3」であること、ガス量の総ガス量が「r1」であること、を示す。
【0069】
ここで、例えば、「情報Xと情報Yとが記憶部13に関連付けて記憶されている」とは、本装置1が情報Xをもとに記憶部13を検索(参照)することで、情報Yを読み出すことができることをいう(以下、同じ)。よって、例えば、本装置1は、加熱期間「T11-T12」をもとに記憶部13を検索することで、同期間内に発生したガスのガス成分「A」「B」「C」それぞれの成分比率が「pa1%」「pb1%」「pc1%」であることや、ガス量が「r1」であることを特定できる。
【0070】
本装置1は、通信部11を用いて、センサ分析情報を、ガス分析装置5から受信して、記憶部13に記憶する。ガス分析装置5は、ガス化室20から排出された熱分解ガス4を分析して、センサ分析情報を特定して、記憶部53に記憶する。ガス分析装置5は、記憶部53に記憶されたセンサ分析情報を、所定のタイミング(例えば、定期的、あるいは、焼却炉2での燃焼が終了したとき)で、本装置1に送信する。
【0071】
加熱期間は、被燃焼物3を加熱する期間(時間)を示す情報である。加熱期間は、使用者があらかじめ設定する期間である。同図は、例えば、T11-T12、T21-T22、T31-T32の別々の期間を示す。
【0072】
ガス成分は、測定されたガス成分を示す情報である。ガス成分は、A,B,Cが異なるガスであることを示す。
【0073】
成分比率(対象比率)は、測定された種別のガスの成分比率を示す情報である。成分比率のpa1、pa2、pa3は、ガス成分Aに対応する。同じく、pb1、pb2、pb3は、ガス成分Bに対応し、pc1、pc2、pc3は、ガス成分Cに対応する。成分比率は、加熱期間に対応して、測定される。加熱期間T11-T12に対応するガスの成分比率は、pa1、pb1、pc1である。
【0074】
ガス量は、測定されたガス量を示す情報である。ガス量のr1、r2、r3は、それぞれT11-T12、T21-T22、T31-T32に対応する。同図は、加熱期間あたりの総ガス量(対象容量)を示す。
【0075】
前述のように、記憶部53に記憶されるセンサ情報は、種別のガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、である。種別のガス成分と、ガス成分ごとのガス量とは、加熱期間に基づいてセンサ51で測定され、記憶部53に記憶される。制御部52は、記憶部53に入力されたガス成分とガス量とから、成分比率(pa,pb,pc)と、総ガス量(r1,r2,r3)と、を算出する。算出された成分比率(対象比率)と、総ガス量(対象容量)とは、記憶部53に記憶される。すなわち、記憶部53は、ガス成分と、ガス成分ごとのガス量と、ガスの成分比率(対象比率)と、総ガス量(対象容量)とを、センサ分析情報として記憶する。記憶部53に記憶されるは、センサ分析情報のうち、加熱期間と、ガス成分と、成分比率と、ガス量と、を示す。
【0076】
図7は、種別特定情報のデータベースの一例を示す。同図は、被燃焼物3の種別と、ガス成分と、成分比率(分析比率)と、被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、が関連付けられて、記憶部13に記憶されていることを示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の「M1」のガス成分が「A、B、C」であること、ガス成分ごとの成分比率が「PA1、PA2、PA3」であること、被燃焼物の単位重量(1t)あたりのガス量が「R1」であること、を示す。
【0077】
被燃焼物3の種別は、種別の特定の対象となる被燃焼物3の種別を示す。同図は、例えば、M1、M2、M3のように、別々の被燃焼物3を示す。
【0078】
ガス成分は、種別ごとの被燃焼物3のガス成分の構成を示す情報である。ガス成分は、A,B,Cで異なるガスであることを示す。
【0079】
成分比率(分析比率)は、種別ごとの被燃焼物3におけるガスの成分比率を示す情報である。成分比率のPA1、PA2、PA3は、ガス成分Aに対応する。同じく、PB1、PB2、PB3はガス成分Bに対応し、PC1、PC2、PC3はガス成分Cに対応する。ガス成分Aの成分比率(分析比率)は、例えば、PA1、PB1、PC1である。
【0080】
被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)は、種別の被燃焼物3が1t燃焼されたときのガス量を示す情報である。ガス量のR1、R2、R3は、それぞれM1、M2、M3に対応する。つまり、同図は、例えば、被燃焼物3の種別M1が1t燃焼されたときの、ガス成分と、ガス成分の成分比率(分析比率)と、を示している。
【0081】
前述のように、記憶部13に記憶される情報は、あらかじめ記憶部13に記憶された情報である。情報は、過去データからの実験や実績に基づく情報である。記憶部13は、センサ分析情報との対比に必要な、被燃焼物3の種別ごとの、ガス成分と、ガス成分の成分比率(分析比率)と、単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、を記憶する。
【0082】
図8は、種別が「段ボール」の種別特定情報である。同図は、被燃焼物3の種別と、ガス成分と、成分比率(分析比率)と、被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、が関連付けられて、記憶部13に記憶されていることを示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の「段ボール」のガス成分の1つが「CO」であること、ガス成分である「CO」の成分比率が「30‐40%」であること、被燃焼物(段ボール)の単位重量(1t)あたりのガス量が「・・・」であること、を示す。
【0083】
被燃焼物3の種別は、被燃焼物3が段ボールであることを示す情報である。
【0084】
ガス成分は、段ボールがガス化したときのガスに含まれる成分を示す情報である。同図は、上段から下段に向かって、例えば、二酸化炭素(CO)、水(HO)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH)、窒素化合物(NOx)、硫黄化合物(SOx)、塩化水素(HCl)を示す。
【0085】
成分比率(分析比率)は、段ボールのガス成分ごとの比率を示す。同図は、段ボールの成分比率として、ガス成分COは比率30-40%であること、を示す。同じく、同図は、ガス成分HO、CO、CH、NOx、SOx、HClは、それぞれ比率25-35%,2-3%、0.5-1%、0.5-1%、0.1-0.5%、0.1-0.5%であること、を示す。
【0086】
被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)は、段ボールが1t燃焼されたときのガス量を示す。同図は、単一の段ボールが1t燃焼されたときの、ガス成分の構成と、ガスの成分比率(分析比率)と、ガス量(単位容量)と、を示している。
【0087】
図9は、種別が「ペットボトル」の種別特定情報である。同図は、被燃焼物3の種別と、ガス成分と、成分比率(分析比率)と、被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、が関連付けられて、記憶部13に記憶されていることを示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の「ペットボトル」のガス成分の1つが「CO」であること、ガス成分である「CO」の成分比率が「80%」であること、被燃焼物(ペットボトル)の単位重量(1t)あたりのガス量が「・・・」であること、を示す。
【0088】
被燃焼物3の種別は、被燃焼物3がペットボトルであることを示す。
【0089】
ガス成分は、ペットボトルがガス化したときのガスに含まれる成分を示す。同図は、上段から下段に向かって、例えば、二酸化炭素(CO)、水(HO)、一酸化炭素(CO)、窒素化合物(NOx)、硫黄化合物(SOx)、塩化水素(HCl)、ベンゼン(C)、トルエン(C)、スチレン(C)を示す。
【0090】
成分比率(分析比率)は、ペットボトルのガス成分ごとの比率を示す。同図は、ペットボトルの成分比率として、ガス成分COは、比率80%であること、を示す。同じく、同図は、ガス成分HO,CO,NOx,SOx,HCL,C,C,Cは、それぞれ比率10-15%,1-2%,0.5-1%,0.1-0.5%,0.1-0.5%,0.1-0.5%,0.1-0.5%,0.1-0.5%であること、を示す。
【0091】
被燃焼物3の単位重量(1t)当たりのガス量(単位容量)は、ペットボトルが1t燃焼されたときのガス量を示す。同図は、単一のペットボトルが1t燃焼されたときの、ガス成分の構成と、ガスの成分比率(分析比率)と、ガス量(単位容量)と、を示している。
【0092】
図10は、本装置1が備える制御部15で分析されて、記憶部13に記憶される情報である。制御部15は、記憶部13に記憶されている種別特定情報とセンサ分析情報とから、被燃焼物3を特定して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。制御部15は、特定した被燃焼物3と、決定した燃焼量と、を情報として、記憶部13に記憶させる。同図は、燃焼物特定情報のデータベースの一例を示す。同図は、被燃焼物3の種別と、ガス成分と、成分比率と、ガス量と、被燃焼物3の燃焼量と、が関連付けられて、記憶部13に記憶されていることを示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の「M1」のガス成分が「A、B、C」であること、ガス成分ごとの成分比率が「pa1、pa2、pa3」であること、ガス量の総ガス量が「・・・」であること、総ガス量から算出された被燃焼物(M1)の燃焼量が「V1」であること、を示す。
【0093】
同図の被燃焼物3の種別M1は、特定された被燃焼物3を示す。すなわち、特定された被燃焼物3は、燃焼された廃棄物の種別である。
【0094】
同図のガス成分は、被燃焼物3が熱分解されたときに発生するガスの成分構成を示す。
【0095】
同図の成分比率は、被燃焼物3が熱分解されたときに発生するガスの構成比率を示す。同図のガス量は、被燃焼物3の種別M1の総ガス量を示す。
【0096】
同図の被燃焼物3の燃焼量V1は、被燃焼物3の種別M1の燃焼量を示す。すなわち、被燃焼物3の燃焼量V1は、燃焼された廃棄物の重量を示す。
【0097】
被燃焼物3の種別M1は、ガス成分と成分比率と、から特定される。ガス成分は、種別特定情報のガス成分の構成と、センサ分析情報のガス成分の構成と、を対比する。成分比率は、種別特定情報のガスの分析比率と、センサ分析情報のガスの対象比率と、を対比する。被燃焼物3の種別M1は、種別特定情報とセンサ分析情報との対比から、最も近似するものが選択される。すなわち、被燃焼物3の種別M1は、種別特定情報とセンサ分析情報との対比から、特定される。
【0098】
被燃焼物3の燃焼量V1は、被燃焼物3の種別M1が特定されたあとで、ガス量から決定される。ガス量は、種別特定情報のガス量(単位容量)と、センサ分析情報のガス量(対象容量)と、を対比する。被燃焼物3の燃焼量V1は、種別特定情報の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、センサ分析情報のガス量(対象容量)と、から算出される。すなわち、対象容量/単位容量から、被燃焼物3の燃焼量V1が算出される。被燃焼物3の燃焼量V1は、廃棄物の重量として決定される。
【0099】
図11は、分析結果情報のデータベースの一例を示す。同図の被燃焼物3の種別は、本装置1で特定された被燃焼物3を、それぞれ示す。同図は、上段から下段に向かって、例えば、段ボール、ペットボトル、ゴム、木材を示す。同図の被燃焼物3の総燃焼量は、本装置1で決定された被燃焼物3ごとの総燃焼量を示す。同図は、上段から下段に向かって、例えば、V10、V20、V30、V40を示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の「段ボール」における被燃焼物の総燃焼量が「V10」である、ことを示す。分析結果情報は、被燃焼物3ごとに蓄積されて、記憶部13に記憶される。
【0100】
●本方法(1)
次に、本方法が、説明される。
図12は、本方法の実施の形態を示すフローチャートである。
【0101】
先ず、センサデータ取得部151は、通信部11を介してセンサ分析情報を取得する(取得ステップ・S10)。センサデータ記憶部152は、センサデータ取得部151に取得されたセンサ分析情報を記憶部13に記憶する。データ解析部153は、あらかじめ記憶部13に記憶されている特定分析情報と、センサ分析情報と、を記憶部13から取得して、解析に必要な情報を抽出する。データ解析部153は、例えば、特定分析情報の分析比率および単位容量と、センサ分析情報の対象比率および対象容量と、を抽出する。
【0102】
次いで、種別燃焼物特定部154は、特定分析情報とセンサ分析情報とから、被燃焼物3の種別を特定する(特定ステップ・S11)。被燃焼物3の種別は、特定分析情報におけるガス成分の構成や分析比率と、センサ分析情報におけるガス成分の構成や対象比率と、の対比から特定される。
【0103】
次いで、種別燃焼量決定部155は、特定分析情報とセンサ分析情報とから、被燃焼物3の燃焼量を決定する(決定ステップ・S12)。被燃焼物3の燃焼量は、S11で被燃焼物3の種別が特定された後に、決定される。被燃焼物3の燃焼量は、特定分析情報におけるガス量(単位容量)と、センサ分析情報におけるガス量(対象容量)と、から算出される。前述のとおり、対象容量/単位容量から、被燃焼物3の燃焼量が算出される。
【0104】
次いで、算出データ記憶部156は、種別燃焼物特定部154に特定された被燃焼物3の種別と、種別燃焼量決定部155に決定された被燃焼物3の燃焼量と、を記憶部13に記憶する(記憶ステップ・S13)。算出データ記憶部156は、加熱期間などの所定の期間に基づいて、各情報を記憶部13に記憶する。記憶部13に記憶される情報は、例えば、図11の分析結果情報の情報として、記憶される。
【0105】
次いで、算出データ出力部157は、使用者の指示に基づいて、記憶部13から分析結果情報を出力する(出力ステップ・S14)。算出データ記憶部156は、表示部14に分析結果情報を出力する。
【0106】
図13は、本装置に接続される表示端末に表示される画面の例を示す。
算出データ出力部157は、表示端末の画面W1に分析結果情報を表示する。同図は、加熱期間が表示される領域と、特定された被燃焼物3が表示される領域w11と、特定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w12と、被燃焼物3の総燃焼量が表示される領域w13と、を含む。
【0107】
加熱期間が表示される領域は、加熱期間T11-T12で被燃焼物3が燃焼されたことを示す。特定された被燃焼物3が表示される領域w11は、本装置1により特定された被燃焼物3の種別を示す。特定された被燃焼物3が表示される領域w11は、「被燃焼物」の項目として表示される。同図の「被燃焼物」は、段ボールである。特定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w12は、本装置1により決定された被燃焼物3の燃焼量を示す。燃焼量の単位は、重量トン(t)である。決定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w12は、「燃焼量」の項目として表示される。同図の「燃焼量」は、V1トンである。被燃焼物3の総燃焼量が表示される領域w13は、本装置1により決定された全ての被燃焼物3の総燃焼量を示す。燃焼量の単位は、重量トン(t)である。被燃焼物3の総燃焼量を示す領域w13は、「燃焼量の合計」の項目として表示される。同図の「燃焼量の合計」は、V1トンである。
【0108】
なお、表示部は表示端末として説明されたが、表示部は、例えば、特定された廃棄物の種別などの結果をプリンタに印字してもよい。表示部は、例えば、特定された廃棄物の種別などの結果を表示端末とは別の端末に送信してもよい。
【0109】
●まとめ(1)●
以上説明された実施の形態によれば、本装置1は、被燃焼物3の種別を特定するために用いられる分析比率を被燃焼物3の種別ごとに記憶する記憶部13と、種別の特定の対象となる被燃焼物3が加熱されたときに発生した熱分解ガス4のガス成分ごとの対象比率を取得するセンサデータ取得部151と、センサデータ取得部151に取得された対象比率と記憶部13に被燃焼物3の種別ごとに記憶されている分析比率とに基づいて、被燃焼物3の種別を特定する種別燃焼物特定部154と、種別燃焼物特定部154に特定された種別を、被燃焼物3の種別として出力する算出データ出力部157と、を有する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3の種別を特定できる。
【0110】
また、以上説明された実施の形態によれば、本装置1の記憶部13は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4の容量から、被燃焼物3の燃焼量を算出するために用いられる単位容量を、被燃焼物3の種別ごとに記憶する。センサデータ取得部151は、被燃焼物3が加熱されたときに発生した熱分解ガス4の容量を、対象容量として取得する。種別燃焼量決定部155は、センサデータ取得部151に取得された対象容量と、記憶部13に記憶されている被燃焼物3の種別ごとの単位容量とに基づいて、被燃焼物3の種別ごとの燃焼量を特定する。算出データ出力部157は、特定された被燃焼物3の燃焼量を、出力する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3の燃焼量を決定できる。
【0111】
●本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(2)●
以下に説明される本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(2)は、先に説明された本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(1)と異なる部分を中心に説明される。
【0112】
実施の形態(2)は、被燃焼物が混合ゴミである点で、被燃焼物が単一ゴミであった先の実施の形態(1)と相違する。
【0113】
本装置1は、混合ゴミなどの廃棄物が焼却炉2で燃焼されたときに、燃焼された複数の種別の被燃焼物3を特定する装置である。本装置1は、複数の種別の被燃焼物3が組合されて加熱されたときに発生する熱分解ガス4のガス成分から、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定する。本装置1は、複数の種別の被燃焼物3が組合されて加熱されたときに発生する熱分解ガス4のガス量から、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量と、被燃焼物3の総燃焼量と、を決定する。
【0114】
●本装置の構成(2)
次に、本装置1の構成が、説明される。
【0115】
記憶部13は、複数の種別を含む被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4に含まれるガス成分ごとの比率を、分析比率として複数の種別の組合せごとに記憶する。記憶部13は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4の容量(ガス量)を、被燃焼物3の燃焼量を算出するために用いられる単位容量として、廃棄物の種別ごとに記憶する。すなわち、記憶部13は、廃棄物に含まれている複数の種別ごとのガス成分などの事前情報を、種別特定情報として記憶する。
【0116】
種別燃焼物特定部154は、被燃焼物3の種別を特定する。種別燃焼物特定部154は、あらかじめ記憶部13に記憶されている被燃焼物3の種別の組合せごとのガスの分析比率と、センサデータ取得部151に取得されたセンサ分析情報の対象比率と、に基づいて、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定する。すなわち、種別燃焼物特定部154は、種別特定情報のガスの分析比率と、センサ分析情報のガスの対象比率とを対比して、被燃焼物3の種別の組合せを特定する。種別燃焼物特定部154は、燃焼された被燃焼物3が混合ゴミの場合には、複数の種別の被燃焼物3を特定する。
【0117】
種別燃焼量決定部155は、被燃焼物3の燃焼量を決定する。種別燃焼量決定部155は、あらかじめ記憶部13に記憶されている被燃焼物3の種別ごとの単位容量(ガス量)と、特定された被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せと、センサデータ取得部151に取得されたセンサ分析情報の対象容量(ガス量)と、に基づいて、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量を決定する。すなわち、種別燃焼量決定部155は、種別特定情報の単位容量と、センサ分析情報の対象容量とを対比して、被燃焼物3の燃焼量を決定する。単位容量は、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せの単位重量あたりのガス量をいう。そのため、対象容量/単位容量から、被燃焼物3の燃焼量が算出される。種別燃焼量決定部155は、燃焼された被燃焼物3が混合ゴミの場合には、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量と、燃焼された全ての被燃焼物3の総燃焼量と、を決定する。
【0118】
●本装置の記憶部に記憶される情報(2)
図14は、本装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
同図は、本装置1が備える記憶部13に記憶される種別特定情報のうち、複数の種別の被燃焼物3を組合せた情報である。同図は、被燃焼物3の種別の組合せと、ガス成分と、成分比率(分析比率)と、被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)と、が関連付けられて、記憶部13に記憶されていることを示す。同図は、例えば、被燃焼物の種別の組合せにおける「段ボール・ペットボトル」のガス成分の1つが「CO」であること、ガス成分である「CO」の成分比率が「・・・%」であること、被燃焼物の組合せ(段ボール・ペットボトル)の単位重量(1t)あたりのガス量が「・・・」であること、を示す。
【0119】
被燃焼物3の種別の組合せは、被燃焼物3が組み合わされていることを示す。同図は、上段から下段に向かって、例えば、段ボールとペットボトル、段ボールとゴム、ペットボトルとゴムと木材、それぞれの被燃焼物3の組合せを示す。
【0120】
ガス成分は、組合せた複数の種別の被燃焼物3がガス化したときのガス成分の構成を示す。同図は、上段から下段に向かって、例えば、二酸化炭素(CO)、水(HO)を示し、組合せごとに、前述のパターンを繰り返している。
【0121】
成分比率(分析比率)は、組合せた複数の種別の被燃焼物3のガス成分ごとの比率を示す。同図は、組合せた複数の種別の被燃焼物3の成分比率として示される。
【0122】
被燃焼物3の単位重量(1t)あたりのガス量(単位容量)は、組合せた複数の種別の被燃焼物3が1t燃焼されたときのガス量を示す。同図は、組合せた複数の種別の被燃焼物3が1t燃焼されたときの、ガス成分の構成と、ガスの成分比率(分析比率)と、ガス量(単位容量)と、を示している。
【0123】
なお、組合せた複数の種別の被燃焼物は、被燃焼物の組合せや燃焼させる量によって、生成されるガスの成分比率とガス量とが異なる特徴を有する。そのため、本装置は、ディープラーニングなどのAI技術を活用している。本装置は、被燃焼物の組合せや燃焼させる量などの情報などが蓄積されて学習を繰り返すことで、被燃焼物の種別の特定や燃焼量の決定のための手段を最適化する。
【0124】
図15は、本装置に接続される表示端末に表示される画面の例を示す。
算出データ出力部157は、表示端末の画面W2に分析結果情報を表示する。同図は、加熱期間が表示される領域と、特定された被燃焼物3が表示される領域w21と、特定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w22と、被燃焼物3の総燃焼量が表示される領域w23と、を含む。
【0125】
加熱期間が表示される領域は、加熱期間T41-T42で燃焼された被燃焼物3であることを示す。特定された被燃焼物3が表示される領域w21は、本装置1により特定された被燃焼物3の種別を示す。特定された被燃焼物3が表示される領域w21は、「被燃焼物」の項目として表示される。同図の「被燃焼物」は、上段が段ボール、中段がペットボトルである。特定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w22は、本装置1により決定された被燃焼物3の燃焼量を示す。燃焼量の単位は、重量トン(t)である。決定された被燃焼物3の燃焼量が表示される領域w22は、「燃焼量」の項目として表示される。同図の「燃焼量」は、上段がV1トン、中段がV2トンである。被燃焼物3の総燃焼量が表示される領域w23は、本装置1により決定された全ての被燃焼物3の総燃焼量を示す。燃焼量の単位は、重量トン(t)である。被燃焼物3の総燃焼量を示す領域w23は、「燃焼量の合計」の項目として表示される。同図の「燃焼量の合計」は、V3トンである。
【0126】
●まとめ(2)●
以上説明された実施の形態によれば、被燃焼物3は、複数の種別を含んでいる。種別燃焼物特定部154は、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定できる。
【0127】
また、以上説明された実施の形態によれば、被燃焼物3は、複数の種別を含んでいる。種別燃焼量決定部155は、複数の種別ごとの燃焼量を決定する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量を決定できる。
【0128】
さらに、以上説明された実施の形態によれば、本装置1の記憶部13は、複数の種別を含む被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4に含まれるガス成分ごとの分析比率を、複数の種別の組合せごとに記憶している。種別燃焼物特定部154は、センサデータ取得部151に取得された対象比率と、記憶部13に被燃焼物3の種別の組合せごとに記憶されているガス成分ごとの分析比率と、に基づいて、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せを特定できる。
【0129】
さらにまた、以上説明された実施の形態によれば、本装置1の記憶部13は、被燃焼物3が加熱されたときに発生する熱分解ガス4の容量から、被燃焼物3の燃焼量を算出するために用いられる単位容量を、被燃焼物3の種別ごとに記憶している。種別燃焼量決定部155は、センサデータ取得部151に取得された対象容量と、特定された被燃焼物3に含まれる複数の種別の組合せと、記憶部13に記憶されている被燃焼物3の種別ごとの単位容量と、に基づいて、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量を決定する。この構成によれば、本装置1は、焼却炉2へ被燃焼物3を投入する前の事前工程を必要としないで、被燃焼物3に含まれる複数の種別ごとの燃焼量を決定できる。
【0130】
●本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(3)●
以下に説明される本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(3)は、先に説明された本装置と本プログラムと本方法との実施の形態(1)(2)と異なる部分を中心に説明される。
【0131】
実施の形態(3)は、本装置の活用例が、先の実施の形態(1)(2)と相違する。
【0132】
●本装置の別の活用例
本装置1は、被燃焼物3の種別を特定して、種別ごとの燃焼量を決定する。本発明は、本装置1による種別ごとの燃焼量の分析結果情報を活用して、さまざまな環境モデルやビジネスモデルなどを構築できる。例えば、本発明は、被燃焼物3の製造業者の最終処理責任をオフセットする情報に用いられる。
【0133】
本発明は、例えば、段ボールを製造している製造業者が、段ボールをガス化したときの予想されるガス成分とガス量とを、焼却炉2から排出されたガス成分とガス量とから相殺して、販売した段ボールを最終処理したものとして認定することに用いられる。本発明の分析結果情報は、従来のカーボンオフセットに必要とされる情報としても活用され得る。
【0134】
●本装置の構成(3)
本装置1の通信部11は、通信ネットワークを介して、閲覧端末と接続している。閲覧端末は、モデルにおける操作画面を表示する。通信部11は、記憶部13に記憶されている指定可能燃焼量を、閲覧端末に送信する。通信部11は、閲覧端末からの操作指示情報を受信する。
【0135】
「指定可能燃焼量」は、種別燃焼量決定部155に決定された被燃焼物3の種別ごとの燃焼量である。指定可能燃焼量は、分析結果情報に含まれる情報である。
【0136】
記憶部13は、種別ごとの指定可能燃焼量を記憶する。記憶部13は、加熱期間などの期間ごとに指定可能燃焼量が蓄積された情報を、記憶する。
【0137】
閲覧端末は、通信部11による通信ネットワークを介して接続された、本発明における表示部14の例である。閲覧端末(本装置1に接続されたディスプレイ装置)は、表示領域(画面)を備える。表示領域は、例えば、タッチパネルである。本装置1の算出データ出力部157は、閲覧端末の表示領域に分析結果情報を表示する。閲覧端末は、表示端末の表示領域に対するタッチ操作に基づいて、表示領域に表示される選択画面や送信ボタンなどを決定する。表示部14の具体的な動作は、後述される。
【0138】
●活用例
次に、本装置の活用例が、説明される。
図16は、本装置に接続される閲覧端末に表示される画面の例を示す模式図である。同図は、被燃焼物3の選択画面を示す。
図17は、本装置に接続される閲覧端末に表示される画面の例を示す模式図である。同図は、図16で選択された被燃焼物3の指定燃焼量の指定画面を示す。
【0139】
「指定燃焼量」は、使用者が指定する燃焼量である。
【0140】
使用者が閲覧末端を操作すると、図16の閲覧末端の画面W3が表示される。同図は被燃焼物3の選択画面である。同図は、被燃焼物3を選択する領域と、送信ボタンと、を備える。
【0141】
使用者は、図16の閲覧末端の画面W3を操作して、目的とする被燃焼物3を選択する。同図は、選択された被燃焼物3が段ボールであることを示す。被燃焼物3が選択されたあと、使用者は同画面W3の送信ボタンを押す。送信ボタンが操作されると、本装置1に閲覧要求が行われれる。
【0142】
閲覧端末の送信ボタンが操作されると、本装置1は、閲覧端末から指定可能燃焼量の閲覧の要求を受信する。このとき、本装置1は、記憶部13に記憶されている指定可能燃焼量を、通信部11を介して閲覧端末に送信する。
【0143】
閲覧端末は、指定可能燃焼量を本装置1から受信すると、図17の閲覧末端の画面W4に切替わる。同図は、被燃焼物3の指定燃焼量の指定画面である。同図は、被燃焼物3の種別と指定可能燃焼量とが表示される領域と、被燃焼物3の指定燃焼量を選択する領域と、送信ボタンと、を備える。
【0144】
使用者は、画面W4を見て、指定可能燃焼量の範囲内で、指定する指定燃焼量を入力する。同図は、入力された指定燃焼量がV4トンであることを示す。指定燃焼量が入力されたあと、使用者は同画面W4の送信ボタンを押す。送信ボタンが操作されると、本装置1に算出要求が行われれる。
【0145】
閲覧端末の送信ボタンが操作されると、本装置1は、閲覧端末に送信された指定可能燃焼量の範囲内で指定された指定燃焼量を、閲覧端末から受信する。本装置1は、記憶部13に記憶されている指定可能燃焼量を、指定可能燃焼量から指定燃焼量を減じた結果に更新する。すなわち、本装置1は、使用者が指定した指定燃焼量の分の指定可能燃焼量が減じたことを、記憶部13に記憶する。
【0146】
すなわち、閲覧端末は、焼却炉2が焼却した段ボールの燃焼量を表示する。使用者は、表示された指定可能燃焼量の範囲で、製造した段ボールのうち処理責任を負う指定燃焼量の一部または全部を指定する。本装置1では、焼却炉2で焼却された指定可能燃焼量と、製造業者が指定した指定燃焼量との差が、算出される。その算出された結果は、本装置1の記憶部13に記憶される。
【0147】
具体的な例として、指定可能燃焼量は、負担金や環境税などのクレジットなどと関連付けられて、取引の対象にされ得る。すなわち、本発明は、例えば、EPR(Extended Producer Responsibility)製造者責任拡張制度において、活用され得る。
【0148】
●まとめ(3)●
以上説明された実施の形態によれば、本装置1は、種別燃焼量決定部155に決定された被燃焼物3の種別ごとの燃焼量を、種別ごとの指定可能燃焼量として、記憶部13に記憶する。本装置1は、指定可能燃焼量の閲覧の要求を閲覧端末から受信したとき、記憶部13に記憶されている指定可能燃焼量を、閲覧端末に送信する。本装置1は、閲覧端末に送信された指定可能燃焼量の範囲内で指定された指定燃焼量を、閲覧端末から受信する。本装置1は、記憶部13に記憶されている指定可能燃焼量を、指定可能燃焼量から指定燃焼量を減じた結果で更新する。
【0149】
●本装置と本プログラムと本方法との特徴●
これまでに説明された本装置と本プログラムと本方法との特徴は、以下にまとめて記載される。
【0150】
●本装置の特徴
本装置は、
被燃焼物(例えば、被燃焼物3)が加熱されるときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率に基づいて、前記被燃焼物の種別を特定する装置(例えば、本装置1)であって、
前記被燃焼物の前記種別を特定するために用いられる前記ガス成分ごとの前記比率を、分析比率として前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶する記憶部(例えば、記憶部13)と、
前記種別の特定の対象となる前記被燃焼物が加熱されたときに発生した前記熱分解ガスの前記ガス成分ごとの前記比率を、対象比率として取得する取得部(例えば、センサデータ取得部151)と、
前記取得部に取得された前記対象比率と、前記記憶部に前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶されている前記分析比率と、に基づいて、前記被燃焼物の前記種別を特定する特定部(例えば、種別燃焼物特定部154)と、
前記特定部に特定された前記種別を、前記被燃焼物の前記種別として出力する出力部(算出データ出力部157)と、
を有してなる、
ことを特徴とする。
【0151】
本装置において、
前記記憶部は、前記被燃焼物が加熱されたときに発生する前記熱分解ガスの容量から、前記被燃焼物の燃焼量を算出するために用いられる単位容量を、前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶して、
前記取得部は、前記被燃焼物が加熱されたときに発生した前記熱分解ガスの容量を、対象容量として取得して、
前記特定部(例えば、種別燃焼量決定部155)は、前記取得部に取得された前記対象容量と、前記記憶部に記憶されている前記被燃焼物の前記種別ごとの前記単位容量と、に基づいて、前記被燃焼物の前記種別ごとの前記燃焼量を決定して、
前記出力部は、特定された前記被燃焼物の前記燃焼量を、出力する、
ものでもよい。
【0152】
本装置において、
前記被燃焼物は、複数の前記種別を含み、
前記特定部(例えば、種別燃焼物特定部154)は、前記被燃焼物に含まれる複数の前記種別の組合せを特定する、
ものでもよい。
【0153】
本装置において、
前記被燃焼物は、複数の前記種別を含み、
前記特定部(例えば、種別燃焼量決定部155)は、複数の前記種別ごとの前記燃焼量を決定する、
ものでもよい。
【0154】
本装置において、
前記記憶部は、複数の前記種別を含む前記被燃焼物が加熱されたときに発生する前記熱分解ガスに含まれる前記ガス成分ごとの前記比率を、複数の前記種別の組合せごとに記憶して、
前記特定部(例えば、種別燃焼物特定部154)は、前記取得部に取得された前記対象比率と、前記記憶部に前記被燃焼物の前記種別の組合せごとに記憶されている前記ガス成分ごとの前記比率と、に基づいて、前記被燃焼物に含まれる複数の前記種別の組合せを特定する、
ものでもよい。
【0155】
本装置において、
前記記憶部は、前記被燃焼物が加熱されたときに発生する前記熱分解ガスの容量から、前記被燃焼物の前記燃焼量を算出するために用いられる前記単位容量を、前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶して、
前記特定部(例えば、種別燃焼量決定部155)は、前記取得部に取得された前記対象容量と、特定された前記被燃焼物に含まれる複数の前記種別の組合せと、前記記憶部に記憶されている前記被燃焼物の前記種別ごとの前記単位容量と、に基づいて、前記被燃焼物に含まれる複数の前記種別ごとの前記燃焼量を決定する、
ものでもよい。
【0156】
本装置は、
閲覧端末と通信ネットワークを介して接続して、
前記特定部(例えば、種別燃焼量決定部155)に決定された前記被燃焼物の前記種別ごとの前記燃焼量は、前記種別ごとの指定可能燃焼量として、前記記憶部に記憶されて、
前記指定可能燃焼量の閲覧の要求を前記閲覧端末から受信したとき、前記記憶部に記憶されている前記指定可能燃焼量を、前記閲覧端末に送信する通信部、
を有してなる、
ものでもよい。
【0157】
本装置において、
前記通信部は、
前記閲覧端末に送信された前記指定可能燃焼量の範囲内で指定された指定燃焼量を、前記閲覧端末から受信して、
前記記憶部に記憶されている前記指定可能燃焼量を、前記指定可能燃焼量から前記指定燃焼量を減じた結果で更新する、
ものでもよい。
【0158】
●本プログラムの特徴
本プログラムは、
情報処理装置を、本装置(例えば、本装置1)として機能させる、
ことを特徴とする。
【0159】
●本方法の特徴
本方法は、
被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率に基づいて、前記被燃焼物の種別を特定する装置により実行される方法であって、
前記装置(例えば、本装置1)は、
前記被燃焼物の前記種別を特定するために用いられる前記ガス成分ごとの前記比率を、分析比率として前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶する記憶部(例えば、記憶部13)、
を備え、
前記装置が、
前記種別の特定の対象となる前記被燃焼物が加熱されたときに発生した前記熱分解ガスの前記ガス成分ごとの前記比率を、対象比率として取得する取得ステップ(例えば、ステップS10)と、
前記取得ステップで取得された前記対象比率と、前記記憶部に前記被燃焼物の前記種別ごとに記憶されている前記ガス成分ごとの前記分析比率と、に基づいて、前記被燃焼物の前記種別を特定する特定ステップ(例えば、ステップS11)と、
前記特定ステップで特定された前記種別を、前記被燃焼物の前記種別として出力する出力ステップ(例えば、ステップS14)と、
を有してなる、
ことを特徴とする。
【符号の説明】
【0160】
1 燃焼物特定装置
11 通信部
12 入力部
13 記憶部
14 表示部
15 制御部
151 センサデータ取得部(取得部)
152 センサデータ記憶部
153 データ解析部
154 種別燃焼物特定部(特定部)
155 種別燃焼量決定部(特定部)
156 算出データ記憶部
157 算出データ出力部(出力部)
2 焼却炉
20 ガス化室
21 燃焼室
3 被燃焼物
4 熱分解ガス
5 ガス分析装置
6 排出ガス
7 熱分解残渣
8 メタル
9 スラグ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-12-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置であって、
被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、前記被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定する決定部と、
決定された前記種別ごとの前記燃焼量を、前記種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として記憶する記憶部と、
前記指定可能燃焼量を、前記閲覧端末に送信する通信部と、
を有してなる、
ことを特徴とする燃焼量決定装置。
【請求項2】
前記通信部は、
前記閲覧端末に送信された前記指定可能燃焼量の範囲内で指定された指定燃焼量を、前記製造物が焼却されたときに発生するガスのガス量と相殺される量として、前記閲覧端末から受信して、
前記記憶部に記憶されている前記指定可能燃焼量を、前記指定可能燃焼量から前記指定燃焼量を減じた結果で更新する、
請求項1記載の燃焼量決定装置。
【請求項3】
情報処理装置を、請求項1記載の燃焼量決定装置として機能させる、
ことを特徴とする燃焼量決定プログラム。
【請求項4】
閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置により実行される方法であって、
前記方法は、
前記装置が、被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、前記被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定するステップと、
前記装置が、決定された前記種別ごとの前記燃焼量を、前記種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として、前記装置が備える記憶部に記憶するステップと、
前記装置が、前記指定可能燃焼量を、前記閲覧端末に送信するステップと、
を有してなる、
ことを特徴とする燃焼量決定方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、燃焼量決定装置と、燃焼量決定プログラムと、燃焼量決定方法と、に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
燃焼量決定装置は、焼却炉で燃焼されたゴミなどの廃棄物の燃焼量定する装置である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、焼却炉へ廃棄物を投入する前の事前工程を必要としないで、廃棄物の燃焼量定する燃焼量決定装置と、燃焼量決定プログラムと、燃焼量決定方法と、を提供することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る燃焼量決定装置は、閲覧端末と通信ネットワークを介して接続する装置であって、被燃焼物が加熱されたときに発生する熱分解ガスのガス成分ごとの比率と容量とに基づいて、被燃焼物の種別ごとの燃焼量を決定する決定部と、決定された種別ごとの燃焼量を、種別を用いて製造された製造物のカーボンオフセットに用いられる指定可能燃焼量として記憶する記憶部と、指定可能燃焼量を、閲覧端末に送信する通信部と、を有してなる、ことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明によれば、焼却炉へ廃棄物を投入する前の事前工程を必要としないで、廃棄物の燃焼量定する燃焼量決定装置と、燃焼量決定プログラムと、燃焼量決定方法と、を提供することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
図1】本発明に係る燃焼量決定装置により種別が特定される被燃焼物を燃焼させる焼却炉の構成を示す模式図である。
図2図1の焼却炉による被燃焼物の分解過程を示すブロック図である。
図3図1の燃焼量決定装置で処理される情報の関係を示す模式図である。
図4図1の燃焼量決定装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図5図1の燃焼量決定装置と接続されるガス分析装置の機能ブロック図である。
図6図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
図7図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。
図8図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される情報の具体的な事例(段ボール)を示す模式図である。
図9図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される情報の別の具体的な事例(ペットボトル)を示す模式図である。
図10図1の燃焼量決定装置が備える制御部で分析される情報の例を示す模式図である。
図11図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される被燃焼物の分析結果の情報を示す模式図である。
図12】本発明に係る燃焼量決定装置の実施の形態を示すフローチャートである。
図13図1の燃焼量決定装置に接続される表示端末に表示される画面の例を示す模式図である。
図14図1の燃焼量決定装置が備える記憶部に記憶される混合ゴミの情報を示す模式図である。
図15図1の燃焼量決定装置に接続される表示端末に表示される画面の別の例を示す模式図である。
図16図1の燃焼量決定装置に接続される閲覧端末に表示される選択画面の例を示す模式図である。
図17図1の燃焼量決定装置に接続される閲覧端末に表示される指定画面の例を示す模式図である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る燃焼量決定装置(以下「本装置」という。)と、燃焼量決定プログラム(以下「本プログラム」という。)と、燃焼量決定方法(以下「本方法」という。)と、の実施の形態は、以下に、図面と共に説明される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0160
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0160】
1 燃焼量決定装置
11 通信部
12 入力部
13 記憶部
14 表示部
15 制御部
151 センサデータ取得部(取得部)
152 センサデータ記憶部
153 データ解析部
154 種別燃焼物特定部(特定部)
155 種別燃焼量決定部(特定部)
156 算出データ記憶部
157 算出データ出力部(出力部)
2 焼却炉
20 ガス化室
21 燃焼室
3 被燃焼物
4 熱分解ガス
5 ガス分析装置
6 排出ガス
7 熱分解残渣
8 メタル
9 スラグ