(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017360
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】接客支援装置、接客支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240201BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240201BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119939
(22)【出願日】2022-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】北原 明日香
(72)【発明者】
【氏名】土井 紘子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 菜保子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
(57)【要約】
【課題】個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際の顧客と接客員のマッチング精度の向上を図る技術を提供する。
【解決手段】接客支援装置100は、接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得部102と、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客に合う接客員を決定する決定部104と、を備え、顧客情報および接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得手段と、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する決定手段と、を備え、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の接客支援装置において、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する第1の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の接客支援装置において、
前記第1の生成手段は、前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する、接客支援装置。
【請求項4】
請求項1に記載の接客支援装置において、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する第2の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
【請求項5】
請求項1に記載の接客支援装置において、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
【請求項6】
請求項1に記載の接客支援装置において、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定する接客タイプ特定手段をさらに備え、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
【請求項7】
請求項1に記載の接客支援装置において、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する参考情報特定手段と、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる出力処理手段と、をさらに備える、接客支援装置。
【請求項8】
請求項7に記載の接客支援装置において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援装置。
【請求項9】
請求項1に記載の接客支援装置において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援装置。
【請求項10】
1以上のコンピュータが、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定し、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援方法。
【請求項11】
コンピュータに、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する手順、
外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する手順、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接客支援装置、接客支援方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客情報に基づいて、当該顧客に適した営業担当者を選定するシステムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1のシステムは、サーバコンピュータに担当者選定手段、および担当者情報記録手段を備えて構成されている。クライアント端末から発信される顧客情報は、ネットワークを介して担当者選定手段に入力し、担当者選定手段は、この顧客情報に含まれる顧客および営業担当者の相性を評価する所定の項目、例えば、血液型、家族構成、世代、就業、趣味等に関する情報を取得し、担当者情報記録手段に記録された複数の営業担当者のうち、各項目に挙げられた条件の最も近いものを該顧客の営業担当者として選定する。このようにして、趣味、世代等に基づく顧客のニーズに応じて適切な営業担当者を選定することができる。
【0003】
特許文献2に記載の顧客サポートシステムは、ハイテク機器の顧客サポートの担当者の担当可能な商品コードと顧客が持っている商品の商品コードや、担当者の担当可能な地域と顧客の住所などが適合かる担当者を顧客に割り当てるとともに、担当者のスキルレベル毎またはスキルの種類によって担当者を割り当てることができる。
【0004】
特許文献3に記載の営業支援システムは、顧客に関する情報と、複数の営業担当者に関するプロフィール情報とに基づいて、例えばマッチング(相性)が計算され、ユーザ端末からの要求に応じて、そのユーザ端末に、相性を示すポイントが高い順に複数の営業担当者に関するプロフィール情報を表示し、当該ユーザ端末における顧客の選択操作に応じて、営業担当者を選択できるようになっている。表示されるプロフィール情報は、例えば、「星座」、「血液型」、「性別」、「所有車両」、「年齢」、「趣味」、「家族構成」、「メカに関する知識」の程度、「得意ジャンル」、任意の「コメント」等が含まれている。また、このシステムでは、当該顧客に最適な営業担当者が選択され易いように、表示順序等が適宜調整される。このようにして、特許文献3に記載のシステムは、商品を購入しようとする顧客の満足度を向上させると共に、営業活動を効率的に支援することができる。
【0005】
特許文献4に記載の装置は、営業担当者の知性と見込み客の性格を用いて営業担当者を選択することを課題としている。この装置は、顧客情報と営業担当者の情報を用いてマッチングを行い一致度に基づいて評価点を算出し、点数の最も大きい販売者を候補販売員として決定する。顧客情報は、生年月日、住所、電話番号、配偶者情報、子供情報、趣味、出身校などを含み、営業担当者の情報は、生年月日、住所、電話番号、配偶者情報、子供情報、趣味、出身校などを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001-297181号公報
【特許文献2】特開2002-366635号公報
【特許文献3】特開2003-187056号公報
【特許文献4】特開2015-32011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したいずれの特許文献の技術も、営業担当者と顧客のマッチングを互いのプロフィール情報や技術的なスキルに基づいて行っている。これに対し本発明者は、化粧品、衣料品、服飾品、装飾品など、個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際に顧客と接客する接客員と顧客の相性のマッチングの精度をより向上させることを検討した。
【0008】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際の顧客と接客員のマッチング精度の向上を図る接客支援装置、接客支援方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得手段と、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する決定手段と、を備え、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援装置が提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、
1以上のコンピュータが、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定し、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援方法が提供される。
【0011】
本発明の一態様によれば、
コンピュータに、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する手順、
外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する手順、を実行させるためのプログラムが提供される。
【0012】
なお、本発明の他の態様としては、上記一態様の方法を少なくとも1以上のコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、接客支援装置上で、その接客支援方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0015】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0016】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様によれば、個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際の顧客と接客員のマッチング精度の向上を図る接客支援装置、接客支援方法、およびプログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る接客支援装置の概要を示す図である。
【
図2】実施形態に係る接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。
【
図4】接客支援装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【
図5】接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図7】実施形態の顧客情報のデータ構造例を示す図である。
【
図8】実施形態の接客員情報のデータ構造例を示す図である。
【
図9】マッチング結果のデータ構造例を示す図である。
【
図10】マッチング結果表示画面の一例を示す図である。
【
図11】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図13】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図14】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図16】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図17】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図18】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図19】実施形態の接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図21】実施形態の顧客情報のデータ構造例を示す図である。
【
図22】実施形態の接客員情報のデータ構造例を示す図である。
【
図23】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図24】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図25】実施形態の顧客情報のデータ構造例を示す図である。
【
図26】実施形態の接客員情報のデータ構造例を示す図である。
【
図27】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図28】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図29】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図31】実施形態の接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図32】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図34】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図35】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図36】実施形態に係る接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図37】実施形態に係る接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図38】実施形態に係るマッチング結果表示画面の一例を示す図である。
【
図39】店舗操作端末に表示される接客依頼受付時の操作画面例を示す図である。
【
図40】実施形態に係る接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図42】実施形態に係る接客支援装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図43】実施形態に係る接客支援装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0020】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0021】
<最小構成例>
図1は、実施形態に係る接客支援装置100の概要を示す図である。接客支援装置100は、取得部102と、決定部104と、を備える。
取得部102は、接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する。
決定部104は、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客に合う接客員を決定する。
顧客情報および接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む。
【0022】
<動作例>
図2は、実施形態に係る接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
取得部102は、接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する(ステップS101)。そして、決定部104は、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客に合う接客員を決定する(ステップS103)。
【0023】
この接客支援装置100において、取得部102は、接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、決定部104は、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客に合う接客員を決定する。そして、顧客情報および接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む。
この接客支援装置100によれば、個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際の顧客と接客員のマッチング精度の向上を図ることができる。
【0024】
以下、接客支援装置100の詳細例について説明する。
【0025】
(第1実施形態)
<システム概要>
図3は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
情報処理システム1は、接客支援装置100と、接客支援装置100に通信ネットワーク3を介して接続される少なくとも1つの店舗操作端末200と、を備える。接客支援装置100は、記憶装置120を含む。記憶装置120は、接客支援装置100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置120は、接客支援装置100と一体のハードウェアであってもよいし、接客支援装置100とは別体のハードウェアであってもよい。
【0026】
接客支援装置100は、接客を希望する顧客30と、接客員20のマッチングを行う。接客員20が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む。さらに、接客員20が販売する商品は、衣料品、服飾品、装飾品などを含んでもよい。商品は、特に、顧客30のセンスや好み、あるいは、顧客30の外観に表出している個性によって、顧客30が購入したくなるものが推定できるような商品を含む。
【0027】
接客支援装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等のコンピュータにより実現され、ウェブサーバを含んでもよい。
【0028】
店舗操作端末200は、例えば、店舗の店員(不図示)が操作する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、等のコンピュータである。店員は、接客員20であってもよいし、接客員20でなくてもよい。ただし、店舗操作端末200は、顧客30が操作してもよい。
【0029】
店舗操作端末200は、ディスプレイ、ディスプレイと操作部が一体となったタッチパネル、操作スイッチ、カメラ、マイクロフォン、スピーカ、通信機能等を含む。
【0030】
接客支援装置100は、顧客30と接客員20とのマッチング結果を出力装置に出力させてよい。出力装置は、例えば、店舗操作端末200のディスプレイである。後述する実施形態では、出力装置は、顧客30の顧客操作端末300のディスプレイであってもよい。
【0031】
店舗操作端末200は、例えば、所定のアプリケーションをインストールして起動すること、ブラウザなどを用いて所定のウェブサイトにアクセスすること、等の方法により、接客支援装置100によるマッチング結果をディスプレイに出力させることができる。
【0032】
なお、後述する実施形態において、顧客30が利用する顧客操作端末300を用いて情報処理システム1が提供するサービスを利用する場合も同様である。
【0033】
例えば、店舗操作端末200の操作者(ここでは、店員)は、店舗操作端末200を用いて、事前登録メニューを選択し、本情報処理システム1にログインするためのユーザIDとパスワード等のアカウント情報を事前に登録しておく。そして、ログイン画面よりアカウント情報を用いて情報処理システム1にログインする。ただし、ログイン認証に用いる情報は、パスワードに限定されず、顔、指紋などの生体情報を用いてもよい。
【0034】
操作者は、店舗操作端末200上でアプリケーションまたはブラウザ等を用いて、ログイン後に、情報処理システム1が提供するサービスを利用することが可能になる。
【0035】
<ハードウェア構成例>
図4は、接客支援装置100を実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図3の情報処理システム1の店舗操作端末200も、コンピュータ1000によって実現される。後述する
図17等の情報処理システム1の顧客操作端末300もコンピュータ1000によって実現される。また、接客支援装置100の機能は、店舗操作端末200または顧客操作端末300と接客支援装置100を実現するコンピュータ1000がそれぞれ分担して実現してもよい。
【0036】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0037】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0038】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0039】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0040】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は接客支援装置100の各機能(例えば、取得部102、決定部104、後述する出力処理部106、第1生成部108、第2生成部110、接客タイプ特定部112、参考情報特定部114など)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は接客支援装置100の記憶装置120、あるいは、店舗操作端末200または後述する顧客操作端末300の記憶部の各データも記憶してもよい。
【0041】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0042】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース1050は、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。
【0043】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信ネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0044】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、ディスプレイ、タッチパネル、操作ボタン、操作キー、キーボード、マウス、タッチパネル等の操作部、カメラ、スピーカ、マイクロフォン等)に接続する。
【0045】
図1、および後述する
図5、
図12、
図16、
図19、
図28、
図32、
図34、
図42の各実施形態の接客支援装置100の各構成要素は、
図4のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の接客支援装置100を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0046】
<機能構成例>
以下、実施形態の接客支援装置100の機能構成例について
図5を用いて説明する。
図5は、接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
接客支援装置100は、
図1の接客支援装置100と同じ取得部102、および決定部104を有する。接客支援装置100は、さらに、出力処理部106を有してもよい。
【0047】
取得部102は、接客希望の顧客30の顧客情報130、および複数の接客員20別の接客員情報140を取得する。
決定部104は、顧客情報130および複数の接客員情報140を用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。
顧客情報130は、顧客30の好みの外観を示す外観情報を含む。また、接客員情報140は、接客員20の外観を示す外観情報を含む。ただし、顧客情報130は、顧客30の好みではない外観を示す外観情報をさらに含んでもよい。
【0048】
出力処理部106は、決定部104が決定した顧客30と接客員20のマッチング結果を出力装置に出力させる。出力装置は、例えば、店舗操作端末200のディスプレイである。
【0049】
外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む。
【0050】
図6は、外観情報のタイプ区分の例を示す図である。
図6(a)の化粧タイプ区分150は、例えば、フェミニン、キュート、アクティブ、クール、ナチュラル、エレガント等のタイプ別にコード番号が割り当てられている。ただし、化粧タイプの区分は一例に過ぎず、これに限定されない。化粧タイプ区分150は、例えば、顔のパーツ(目、眉、まつげ、頬、鼻、唇、肌等)毎に、化粧の色、色の濃さ、形状、および大きさ等のうち少なくともいずれか1つを分類した区分を含んでもよい。
【0051】
図6(b)の髪型タイプ区分160は、例えば、ロング、セミロング、ミディアム、ショート、ベリーショート、ストレート、カール、ウェーブ、パーマ等のタイプ別にコード番号が割り当てられている。ただし、髪型タイプの区分は一例に過ぎず、これに限定されない。髪型タイプ区分160は、例えば、前髪の有無、外はねスタイル、内巻スタイル、ゆるふわパーマ、ハーフアップ、ポニーテール(ハイポジション、ローポジション)、シニヨン、三つ編み、編み込み、フィッシュボーン、お団子、夜会巻き、バング等、様々なヘアアレンジ別の区分や、髪の毛の色を示す区分などを含んでもよい。
【0052】
図6(c)の服装タイプ区分170は、例えば、カジュアル、きれいめ、コンサバ、大人女子、ベーシック、トラッド、フェミニン、ボーイッシュ、セクシー、モード、ストリート、渋谷系、原宿系等のタイプ別にコード番号が割り当てられている。ただし、服装タイプの区分は一例に過ぎず、これに限定されない。服装タイプ区分170は、例えば、ビビッド、シック、モノトーン、ナチュラル、暖色系、寒色系、大柄模様、小柄模様などの服装色や柄の区分や、フリルや装飾多めまたは少なめなどの区分等を含んでもよい。
【0053】
図7は、実施形態の顧客情報130のデータ構造例を示す図である。
この顧客情報130は、顧客30の識別情報(顧客IDとも呼ぶ)毎に、例えば、顧客30の好みの化粧タイプを示すコード番号、髪型タイプを示すコード番号、および服装タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、顧客情報130は、顧客30の好みの外観の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。
【0054】
また、顧客30の顧客情報130には、化粧タイプ、髪型タイプ、および服装タイプのそれぞれに複数のコード番号が関連付けられてもよい。また、上記したように、顧客情報130は、顧客30の好みではない化粧タイプ、髪型タイプ、および服装タイプを示すコード番号を、顧客30の好みではない外観情報としてさらに記憶してもよい。
【0055】
顧客30の外観には、顧客30の好みが現れていることが多い。そのため、後述する実施形態で説明するように、顧客30の画像から外観の特徴を示す情報を特定することで、顧客30の好みの外観情報を生成してもよいし、顧客30が
図6に分類されているような上記の化粧タイプ、髪型タイプ、および服装タイプのそれぞれについて、自分の好みの外観または好みではない外観に相当する区分を登録画面(不図示)により顧客30自身に予め登録させることで顧客30の好みの外観情報を生成してもよいし、これらを組み合わせてもよい。
【0056】
図7の例では、顧客情報130は、さらに、顧客ID毎に、年代や職種等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも顧客情報130に含まれていなくてもよい。また、
図7の例では、各顧客30の顔を撮像した画像データのファイル名が関連付けられているが、顧客30の顔画像にアクセスできる情報であれば、これに限定されず、例えば、画像データが記憶されているパスを示す情報であってもよいし、顧客30の顔画像が閲覧できるウェブページを示すURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
【0057】
図8は、実施形態の接客員情報140のデータ構造例を示す図である。
この接客員情報140は、接客員20の識別情報(接客員IDとも呼ぶ)毎に、例えば、接客員20の化粧タイプを示すコード番号、髪型タイプを示すコード番号、および服装タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、接客員情報140は、接客員20の外観の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。また、接客員20の接客員情報140には、化粧タイプ、髪型タイプ、および服装タイプのそれぞれに複数のコード番号が関連付けられてもよい。
【0058】
図8の例では、接客員情報140は、さらに、接客員ID毎に、年代等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも接客員情報140に含まれていなくてもよい。また、
図8の例でも、各接客員20の顔を撮像した画像データのファイル名が関連付けられているが、上記顧客情報130と同様、接客員20の顔画像にアクセスできる情報であれば、これに限定されない。
【0059】
顧客情報130および接客員情報140は、記憶装置120に記憶されている。取得部102は、記憶装置120から接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140を読み出して取得する。
【0060】
顧客情報130および接客員情報140の取得方法は、様々考えられ、後述する実施形態で詳細に説明する。例えば、接客員20および顧客30が、それぞれ店舗操作端末200および顧客操作端末300を使用して、入力フォームに入力した情報を受け付けてもよいし、接客員20および顧客30を撮像した画像を処理することにより生成された情報を取得してもよいし、接客時の音声を処理することにより生成された情報を取得してもよい。
【0061】
決定部104は、接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140の、化粧、髪型、および服装のうち少なくとも1つ項目に関する外観情報を用いて、マッチング処理を行う。
【0062】
決定部104は、例えば、化粧、髪型、および服装の各項目について、接客員20と顧客30のタイプの一致度をそれぞれ数値化してマッチング結果として出力してもよいし、各項目のタイプの一致度を合計または平均してマッチング結果として出力してもよい。
【0063】
また、項目毎に重み付けができてもよい。例えば、化粧と髪型の重み付け係数を1.2とし、服装は、0.6とするなどしてもよい。
【0064】
一致度の算出方法は、様々考えられる。例えば、一致度は、所定の範囲の数値で示し、例えば、0~100の数値で示されてもよく、100に近い程、相性がよいことを示してもよいし、0に近い程、相性がよいことを示してもよい。他の例では、一致している項目毎に、一致度にポイントを加算し、ポイントの合計値が大きい程、相性がよいことを示してもよい。
【0065】
決定部104は、複数の接客員20について、それぞれ顧客30との一致度を算出し、当該一致度が基準値以上の接客員20を、当該顧客30に合う接客員20として決定する。
【0066】
図9は、マッチング結果190のデータ構造例を示す図である。マッチング結果190は、接客希望の顧客30のマッチング結果として、接客員20毎に一致度が関連付けられて記憶されている。さらに、この例では、マッチング結果190は、決定部104により顧客30に合うと決定された複数の接客員20が、その一致度が高い順に順位付けされて含まれている。
【0067】
出力処理部106は、店舗操作端末200にマッチング結果表示画面400を表示させる。
図10は、マッチング結果表示画面400の一例を示す図である。
【0068】
マッチング結果表示画面400は、メッセージ表示部402と、マッチング結果表示部410とを含む。メッセージ表示部402には、マッチング結果の中から接客を希望する接客員20の選択を顧客30に促すメッセージが表示される。マッチング結果表示部410には、例えば、一致度が高い順に、顧客30に合う、少なくとも1人の接客員20の情報が表示される。
【0069】
各マッチング結果表示部410は、順位表示部412と、画像表示部414と、キャッチフレーズ表示部416と、を含む。
順位表示部412には、当該接客員20の一致度の順位と、接客員20の識別情報が表示される。接客員20の識別情報は、接客員20の氏名、あるいは、呼称である。この順位は、マッチング結果190の結果に基づいて表示される。画像表示部414には、当該接客員20の顔画像が表示される。この顔画像は、当該接客員20の接客員情報140に記憶されている顔画像の画像データに基づいて表示される。キャッチフレーズ表示部416は、当該接客員20の紹介文が表示される。この紹介文は、例えば、接客員情報140に記憶されていてもよいし、接客員20が随時、例えば、当日テキスト入力されるものでもよい。
【0070】
<動作例>
以下、実施形態の接客支援装置100の動作例について
図11を用いて説明する。
図11は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
図11のフローは、マッチング処理S110の手順を示している。
まず、ある顧客30が接客を希望している場合、取得部102は、当該顧客30の顧客情報130と、接客が可能な接客員20の接客員情報140を記憶装置120から読み出して取得する(ステップS101)。
【0071】
例えば、店舗において、来店した顧客30が接客を希望していることを受け付けた店員は、店舗操作端末200を用いて、接客を希望している顧客30の顧客IDの入力を受け付ける。受け付けた顧客IDを用いて、取得部102は、当該顧客IDに対応する顧客情報130を取得することができる。また、取得部102は、接客可能な接客員20を、例えば、各接客員20の勤務状況を示す勤務表などの情報に基づいて、特定することができる。取得部102は、特定された接客員20の接客員情報140を取得する。
【0072】
そして、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの外観情報と、複数の接客員20の接客員情報140の外観情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を決定する(ステップS111)。上記したように、決定部104は、顧客30の顧客情報130と複数の接客員20の接客員情報140の、外観情報の各項目について、一致度を算出するとともに、各項目の一致度を合計または平均して、顧客30と各接客員20の一致度を算出する。そして、決定部104は、一致度が基準値以上(例えば、70以上)の接客員20を顧客30に合う接客員20として決定する。
【0073】
また、上記したように、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みではない外観を示す外観情報をさらに用いて、接客員20の接客員情報140の外観情報とのマッチング処理を行ってもよい。例えば、顧客30の好みではない外観を示す外観情報と一致する外観情報を持たない接客員20の一致度が高くなってもよい。
【0074】
決定部104は、決定された複数の接客員20の一致度が高い順に順位を付けてマッチング結果190として記憶装置120に記憶する。
【0075】
出力処理部106は、マッチング結果190に基づいて、店舗操作端末200にマッチング結果表示画面400を表示させる(ステップS113)。来店した顧客30の接客希望を受け付けた店員は、店舗操作端末200に表示されたマッチング結果表示画面400を顧客30に提示し、顧客30に希望の接客員20の指名を受け付けてもよいし、あるいは、順位の高い接客員20に当該顧客30の接客を指示してもよい。
【0076】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えている。取得部102は、接客希望の顧客30の顧客情報、および複数の接客員20別の接客員情報を取得する。決定部104は、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。そして、顧客情報および接客員情報は、好みの外観情報を含む。
【0077】
この接客支援装置100によれば、接客員20と顧客30の外観情報を用いてマッチング処理を行うことができるので、個人の見た目のセンスや好みが重視される商品を接客により販売する際の顧客30と接客員20のマッチング精度の向上を図ることができる。
【0078】
特に、この実施形態では、決定部104により顧客30の好みの外観情報と一致度が高い接客員20が選択される。そのため、顧客30は、自身の外観の好みやセンスと似た個性を有する接客員20に、第1印象から好感が持て、接客員20の話に素直に耳を傾けることができる可能性が高まる。また、接客員20側も、顧客30の外観の好みやセンスが自身と一致していることを予め認識した上で接客に臨めるため、顧客30のニーズに合った商品を勧めることができ、効果的な接客が可能となる。
【0079】
さらに、出力処理部106は、決定部104が決定した顧客30と接客員20のマッチング結果を出力装置に出力させる。これにより、顧客30または店員は、顧客30に合う接客員20を知ることができ、顧客30に合う接客員20に顧客30の接客をさせることが可能になる。
【0080】
(第2実施形態)
図12は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、接客員情報140の外観情報を生成する第1生成部108を備える点以外、
図5の接客支援装置100と同じである。
図12の接客支援装置100は、
図1の接客支援装置100と同じ、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えるとともに、さらに、第1生成部108を備えている。なお、本実施形態の構成は、
図5の実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0081】
<システム構成例>
図13は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理システム1は、
図3の情報処理システム1の構成に加え、さらに、機械学習やディープラーニングなどの学習技術を用いて学習された学習モデル122を含む。学習モデル122は、接客員20または顧客30等、人物の外観情報を学習したものである。学習モデル122は、上記した化粧タイプ区分150、髪型タイプ区分160、服装タイプ区分170に従い、人物の外観情報のタイプを特定するのに使用される。
【0082】
<機能構成例>
図12の第1生成部108は、接客員20の外観情報を、接客員20の画像を処理することにより生成する。第1生成部108は、
図13の学習モデル122を用いて、画像処理を行い、接客員20の画像から、接客員20の外観情報の各項目(化粧、髪型、および服装等)のタイプを特定し、接客員情報140として記憶装置120に記憶する。なお、画像処理は、接客支援装置100以外の画像処理装置が行ってもよいし、接客支援装置100が行ってもよい。あるいは、店舗操作端末200が画像処理機能を有していてもよい。
【0083】
店舗操作端末200は、カメラ(不図示)を有する。カメラは、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備えている。カメラは、被写体に自動的に焦点合わせ等を行う機能を有してもよい。
【0084】
接客員20の画像は、店舗操作端末200のカメラを用いて撮像して生成されてよい。店舗操作端末200のカメラで生成された画像は接客支援装置100に送信されて記憶装置120に記憶される。ただし、接客員20の画像は、店舗操作端末200以外のカメラを撮像して生成された画像であってもよく、店舗操作端末200以外のカメラで撮像され、記憶装置120に記憶された接客員20の画像を用いてもよい。
【0085】
カメラにより生成される画像は、リアルタイムに撮影され、後述する外観情報登録画面420に表示されるのが好ましい。ただし、画像は、所定の時間遅延した画像であってもよい。画像は、動画像であってもよいし、所定間隔毎のフレーム画像であってもよいし、静止画であってもよい。
【0086】
第1生成部108は、
図15の外観情報登録画面420を接客員20が利用している店舗操作端末200に表示させる。そして、第1生成部108は、外観情報登録画面420を接客員20が操作することで、店舗操作端末200のカメラにより撮影された、接客員20の顔および全身の少なくとも一方の画像を生成する。第1生成部108は、店舗操作端末200のカメラで生成された接客員20の画像を受信して記憶装置120に記憶させるとともに、接客員情報140の画像の情報として、画像データのファイル名または格納場所を示す情報等を接客員20の識別情報に関連付けて記憶させる。接客員20の画像は、少なくとも接客員20の顔を含む。ただし、接客員20の画像は、接客員20の服装を含むように、接客員20の全身を含んでもよい。
【0087】
また、第1生成部108は、接客員20の当日の画像を用いて接客員20の外観情報を生成してもよい。このようにすれば、接客を行う日の接客員20の外観情報を顧客30とのマッチング処理に用いることができる。接客員20が、日によって化粧、髪型、服装を変更しても、マッチング精度を維持することが可能になる。
【0088】
第1生成部108により生成される外観情報は、上記実施形態で説明したような、化粧タイプ区分150、髪型タイプ区分160、および服装タイプ区分170によって分類されたものでなくてもよい。外観情報は、画像のディープラーニングにより、物体(例えば、髪型や化粧方法等)の特徴量に基づいて、識別され分類された結果を示す情報であってもよい。この識別結果には、当該ディープラーニングの物体検出における識別モデルに対する識別結果の確からしさを示す信頼度を含んでもよい。
【0089】
そして、決定部104は、第1生成部108により生成された識別結果に含まれる信頼度を、さらに、一致度の算出に用いてもよい。例えば、接客員20の識別結果が顧客30の好みの外観情報と一致しているとともに、識別結果の信頼度が高い場合は、決定部104は、一致度をより高く(例えば、100)する。他方、接客員20の識別結果が顧客30の好みの外観情報と一致しているが、識別結果の信頼度が低い場合は、決定部104は、一致度を信頼度に応じて低くする(例えば、信頼度が60%であれば、一致度は60)ようにしてもよい。
【0090】
<動作例>
図14は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
このフローは、第1生成部108による接客員20の外観情報生成処理S200の手順を示している。
まず、第1生成部108は、接客員20の画像を取得する(ステップS201)。具体的には、第1生成部108は、
図15の外観情報登録画面420を接客員20が利用している店舗操作端末200に表示させる。
【0091】
図15は、外観情報登録画面420の例を示す図である。
図15(a)の外観情報登録画面420は、顔画像を撮像する例であり、
図15(b)の外観情報登録画面420は、全身を撮像する例である。外観情報登録画面420は、画像を撮影する店舗操作端末200に表示される。
【0092】
図15(a)の外観情報登録画面420は、メッセージ表示部422と、ライブビュー表示部424と、撮影ボタン426とを含む。メッセージ表示部422には、撮影方法を説明するメッセージが表示される。ここでは、ライブビュー表示部424の枠内に被写体である接客員20の顔が入るようにして撮影するよう指示する内容のメッセージが表示される。
【0093】
ライブビュー表示部424には、店舗操作端末200のカメラで撮影された人物の顔画像のライブビューが表示される。ライブビュー表示部424には、店舗操作端末200のカメラ(特にインカメラ)によって撮影されている映像が表示されよい。ただし、カメラで撮像された画像は、一旦の記憶装置に格納され、店舗操作端末200が記憶装置から逐次または所定間隔毎に読み出して、ライブビュー表示部424に表示されてもよい。
【0094】
撮影ボタン426は、ライブビュー表示部424に表示されている映像を静止画として撮像して記憶装置に記憶させる指示を受け付ける。撮影ボタン426が押下されたタイミングで画像が生成され記憶装置に記憶される。生成された画像は、店舗操作端末200から接客支援装置100に送信され、記憶装置120に記憶される。
【0095】
図15(b)の外観情報登録画面420は、メッセージ表示部428と、ライブビュー表示部424と、撮影ボタン426と、含む。ライブビュー表示部424と撮影ボタン426は、
図15(a)の外観情報登録画面420と同じである。メッセージ表示部428のみ、表示されるメッセージの内容が
図15(a)のメッセージ表示部422の内容と異なる。ここでは、ライブビュー表示部424の枠内に被写体である接客員20の全身が入るようにして撮影するよう指示する内容のメッセージが表示される。
【0096】
また、外観情報登録画面420は、接客員20の外観の撮影を行う前後の少なくともいずれか一方において、接客員20の識別情報の入力を受け付ける。
【0097】
図14に戻り、第1生成部108は、外観情報登録画面420を接客員20が操作することで、店舗操作端末200のカメラにより撮影された、接客員20の顔および全身の少なくとも一方の画像を処理することで、接客員20の外観情報を生成する(ステップS203)。第1生成部108は、生成された外観情報を、接客員20の識別情報に関連付けて接客員情報140に記憶させる。さらに、第1生成部108は、接客員20の画像を、接客員20の識別情報に関連付けて接客員情報140に記憶させてもよい。
【0098】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、第1生成部108をさらに有する。第1生成部108は、接客員20の外観情報を、接客員20の画像を処理することにより生成する。この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、接客員20の外観情報を接客員20の画像から生成することができるので、外観情報の登録に手間が掛からず、作業効率がよい。さらに、接客員20の外観が変わってもマッチング精度を維持できる。また、接客員20は戦略的に外観を変えることも可能になる。
【0099】
(第3実施形態)
図16は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、顧客情報130の外観情報を生成する第2生成部110を備える点以外、
図5の接客支援装置100と同じである。本実施形態の接客支援装置100は、
図5の接客支援装置100と同じ、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えるとともに、さらに、第2生成部110を備えている。なお、本実施形態の構成は、
図5の実施形態以外の他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0100】
<システム構成例>
図17は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理システム1は、
図3の情報処理システム1の構成に加え、さらに、
図13と同じ学習モデル122を含む。また、情報処理システム1は、さらに、顧客操作端末300を含む。
【0101】
顧客操作端末300は、顧客30が操作する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、等のコンピュータである。顧客操作端末300は、ディスプレイ、ディスプレイと操作部が一体となったタッチパネル、操作スイッチ、カメラ、マイクロフォン、スピーカ、通信機能等を含む。
【0102】
顧客操作端末300は、店舗操作端末200と同様に、例えば、所定のアプリケーションをインストールして起動すること、ブラウザなどを用いて所定のウェブサイトにアクセスすること、等の方法により、接客支援装置100によるマッチング結果をディスプレイに出力させることができる。
【0103】
例えば、顧客30は、顧客操作端末300を用いて、事前登録メニューを選択し、本情報処理システム1にログインするためのユーザIDとパスワード等のアカウント情報をユーザ登録画面により事前に登録しておく。そして、ログイン画面よりアカウント情報を用いて情報処理システム1にログインする。ただし、ログイン認証に用いる情報は、パスワードに限定されず、顔、指紋などの生体情報を用いてもよい。
【0104】
顧客30は、顧客操作端末300上でアプリケーションまたはブラウザ等を用いて、ログイン後に、情報処理システム1が提供するサービスを利用することが可能になる。また、事前登録においては、顧客30の各種情報、例えば、氏名、連絡先等の情報を入力させて取得して顧客情報130に記憶してもよい。
【0105】
<機能構成例>
図16の第2生成部110は、顧客30の好みの外観情報を、顧客30の画像を処理することにより生成する。第2生成部110は、
図13の学習モデル122を用いて、画像処理を行い、顧客30の画像から、顧客30の好みの外観情報の各項目(化粧、髪型、および服装等)のタイプを特定し、顧客情報130として記憶装置120に記憶する。なお、画像処理は、接客支援装置100以外の画像処理装置が行ってもよいし、接客支援装置100が行ってもよい。あるいは、顧客操作端末300が画像処理機能を有していてもよい。
【0106】
顧客操作端末300は、カメラ(不図示)を有する。カメラは、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備えている。カメラは、被写体に自動的に焦点合わせ等を行う機能を有してもよい。
【0107】
顧客30の画像は、顧客操作端末300のカメラを用いて撮像して生成されてよい。顧客操作端末300のカメラで生成された画像は接客支援装置100に送信されて記憶装置120に記憶される。ただし、顧客30の画像は、顧客操作端末300以外のカメラを撮像して生成された画像であってもよく、顧客操作端末300以外のカメラで撮像され、記憶装置120に記憶された顧客30の画像を用いてもよい。さらに、顧客30の画像は、店舗操作端末200のカメラ、あるいは、店舗に設置されている他のカメラを用いて撮像して生成されてもよい。
【0108】
カメラにより生成される画像は、リアルタイムに撮影され、
図15の外観情報登録画面420に表示されるのが好ましい。ただし、画像は、所定の時間遅延した画像であってもよい。画像は、動画像であってもよいし、所定間隔毎のフレーム画像であってもよいし、静止画であってもよい。
【0109】
第2生成部110は、
図15の外観情報登録画面420を顧客30が利用している顧客操作端末300に表示させる。そして、第2生成部110は、外観情報登録画面420を顧客30が操作することで、顧客操作端末300のカメラにより撮影された、顧客30の顔および全身の少なくとも一方の画像を生成する。第2生成部110は、顧客操作端末300のカメラで生成された顧客30の画像を受信して記憶装置120に記憶させるとともに、顧客情報130の画像の情報として、画像データのファイル名または格納場所を示す情報等を顧客30の識別情報に関連付けて記憶させる。顧客30の画像は、少なくとも顧客30の顔を含む。ただし、顧客30の画像は、顧客30の服装を含むように、顧客30の全身を含んでもよい。
【0110】
第2生成部110により生成される外観情報は、上記実施形態で説明したような、化粧タイプ区分150、髪型タイプ区分160、および服装タイプ区分170によって分類されたものでなくてもよい。外観情報は、画像のディープラーニングにより、物体(例えば、髪型や化粧方法等)の特徴量に基づいて、識別され分類された結果を示す情報であってもよい。この識別結果には、当該分類の確からしさを示す信頼度を含んでもよい。
【0111】
そして、決定部104は、第2生成部110により生成された識別結果に含まれる信頼度を、さらに、一致度の算出に用いてもよい。例えば、顧客30の識別結果が接客員20の外観情報と一致しているとともに、識別結果の信頼度が高い場合は、決定部104は、一致度をより高く(例えば、100)する。他方、顧客30の識別結果が接客員20の外観情報と一致しているが、識別結果の信頼度が低い場合は、決定部104は、一致度を信頼度に応じて低くする(例えば、信頼度が60%であれば一致度は60)ようにしてもよい。
【0112】
<動作例>
図18は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
このフローは、第2生成部110による顧客30の外観情報生成処理S210の手順を示している。この第2生成部110による顧客30の外観情報生成処理S210は、例えば、顧客30が来店する前に、事前に実行されてもよいし、来店後に実行されてもよい。
【0113】
まず、第2生成部110は、顧客30の画像を取得する(ステップS211)。このとき、
図15の外観情報登録画面420が、画像を撮影する顧客操作端末300に表示される。
【0114】
第2生成部110は、外観情報登録画面420を顧客30が操作することで、顧客操作端末300のカメラにより撮影された、顧客30の顔および全身の少なくとも一方の画像を処理することで、顧客30の好みの外観情報を生成する(ステップS213)。第2生成部110は、生成された外観情報を、顧客30の識別情報に関連付けて顧客情報130に記憶させる。さらに、第2生成部110は、顧客30の画像を、顧客30の識別情報に関連付けて顧客情報130に記憶させてもよい。
【0115】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、第2生成部110をさらに有する。第2生成部110は、顧客30の好みの外観情報を、顧客30の画像を処理することにより生成する。この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、顧客30の好みの外観情報を顧客30の画像から生成することができるので、外観情報の登録に手間が掛からず、顧客30にとって利便性が高い。また、顧客30の好みの外観が変わってもマッチング精度を維持できる。
【0116】
(第4実施形態)
図19は、実施形態の接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、
図12と同じ接客員20の外観情報を画像から生成する第1生成部108と、
図16と同じ顧客30の好みの外観情報を画像から生成する第2生成部110の両方を備える点以外、
図5の接客支援装置100と同じである。本実施形態の接客支援装置100は、
図5の接客支援装置100と同じ、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えるとともに、さらに、
図12の接客支援装置100と同じ第1生成部108と、
図16の接客支援装置100と同じ第2生成部110と、を備えている。また、本実施形態では、情報処理システム1は、
図17と同じ構成を有するので、
図17を用いて説明する。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0117】
<機能構成例>
第1生成部108は、学習モデル122を用いて、画像処理を行い、接客員20の画像から、接客員20の外観情報の各項目(化粧、髪型、および服装等)のタイプを特定し、接客員情報140として記憶装置120に記憶する。
第2生成部110は、学習モデル122を用いて、画像処理を行い、顧客30の画像から、顧客30の好みの外観情報の各項目(化粧、髪型、および服装等)のタイプを特定し、顧客情報130として記憶装置120に記憶する。
なお、画像処理は、接客支援装置100以外の画像処理装置が行ってもよいし、接客支援装置100が行ってもよい。あるいは、店舗操作端末200または顧客操作端末300が画像処理機能を有していてもよい。
【0118】
決定部104は、第1生成部108により生成された各接客員20の外観情報と、第2生成部110により生成された顧客30の好みの外観情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。
【0119】
上記したように、第1生成部108および第2生成部110により生成される外観情報は、上記実施形態で説明したような、化粧タイプ区分150、髪型タイプ区分160、および服装タイプ区分170によって分類されたものでなくてもよい。外観情報は、画像のディープラーニングにより、物体(例えば、髪型や化粧方法等)の特徴量に基づいて、識別され分類された結果を示す情報であってもよい。この識別結果には、当該分類の確からしさを示す信頼度を含んでもよい。
【0120】
そして、決定部104は、第1生成部108および第2生成部110により生成された識別結果に含まれる信頼度を、さらに、一致度の算出に用いてもよい。例えば、接客員20および顧客30の識別結果が一致しているとともに、両方の識別結果の信頼度が高い場合は、決定部104は、一致度をより高く(例えば、100)する。他方、接客員20および顧客30の識別結果は一致しているが、少なくとも一方の識別結果の信頼度が低い場合は、決定部104は、一致度を信頼度に応じて低くする(例えば、一方の信頼度が60%であれば一致度は60、両者の信頼度が70%であれば一致度は49等)ようにしてもよい。
【0121】
<動作例>
第1生成部108による外観情報生成処理S200と、第2生成部110による外観情報生成処理S210の実行タイミングは、特に限定されない。各処理により生成された接客員20の外観情報と、顧客30の好みの外観情報は、それぞれ接客員情報140および顧客情報130として記憶装置120に記憶される。
【0122】
そして、接客支援装置100は、
図11のマッチング処理S110を実行する。マッチング処理S110の動作は上記実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0123】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、第1生成部108と、第2生成部110とをさらに有する。第1生成部108は、接客員20の外観情報を、接客員20の画像を処理することにより生成する。第2生成部110は、顧客30の好みの外観情報を、顧客30の画像を処理することにより生成する。そして、決定部104は、第1生成部108により生成された各接客員20の外観情報と、第2生成部110により生成された顧客30の好みの外観情報とを用いて、決定部104は顧客30に合う接客員20を決定する。
【0124】
この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、接客員20の外観情報を接客員20の画像から生成することができるので、外観情報の登録に手間が掛からず、作業効率がよい。さらに、接客員20の外観が変わってもマッチング精度を維持できる。また、接客員20は戦略的に外観を変えることも可能になる。さらに、顧客30の好みの外観情報を顧客30の画像から生成することができるので、外観情報の登録に手間が掛からず、顧客30にとって利便性が高い。また、顧客30の好みの外観が変わってもマッチング精度を維持できる。
【0125】
(第5実施形態)
<機能構成例>
本実施形態の接客支援装置100は、決定部104が用いる顧客情報130および接客員情報140は、好みの接客のタイプに基づいた接客情報を含む点で、上記した第1から第4実施形態のいずれとも相違する。本実施形態の接客支援装置100は、
図5の接客支援装置100と同じ構成を有するので、
図5を用いて説明する。また、本実施形態では、情報処理システム1は、
図3または
図24と同じ構成を有する。ここでは、
図24を用いて説明する。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0126】
接客支援装置100は、取得部102と、決定部104を有する。また、接客支援装置100は、さらに出力処理部106を有してもよい。
取得部102は、接客希望の顧客30の顧客情報130、および複数の接客員20別の接客員情報140を取得する。
決定部104は、顧客情報130および複数の接客員情報140を用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。
顧客情報130は、顧客30の好みの接客のタイプに基づいた接客情報を含む。接客員情報140は、接客員20の接客のタイプに基づいた接客情報を含む。ただし、顧客情報130は、顧客30の好みではない接客のタイプに基づく接客情報をさらに含んでもよい。
【0127】
出力処理部106は、決定部104が決定した顧客30と接客員20のマッチング結果を出力装置に出力させる。出力装置は、例えば、店舗操作端末200または顧客操作端末300のディスプレイである。
【0128】
図20は、接客タイプ区分180の例を示す図である。接客タイプ区分180は、例えば、世間話が多めの接客タイプ、世間話が少なめの接客タイプ、商品について詳しく説明する接客タイプ、浅く広く商品を紹介する接客タイプ、スキンケアの詳しい説明ができるスキンケア専門の接客タイプ、メイクの仕方を教えることができるメイク方法専門の接客タイプ、平均接客時間が長い接客タイプ、平均接客時間が短い接客タイプなどの接客タイプ別にコード番号が割り当てられている。ただし、接客タイプの区分は一例に過ぎず、これに限定されない。例えば、接客タイプ区分180は、積極的に営業する接客タイプ、親身になって顧客の相談にのる接客タイプ、顧客の長所を褒める接客タイプ、プロとして専門的な知識を伝えて商品を勧める接客タイプなどの分類を含んでもよい。
【0129】
図21は、実施形態の顧客情報130のデータ構造例を示す図である。
この顧客情報130は、
図7の顧客情報130と同じように、顧客30の顧客ID毎に、例えば、顧客30の好みの接客タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、顧客情報130は、顧客30の好みの接客の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。また、顧客30の顧客情報130には、接客情報として複数の接客タイプのコード番号が関連付けられてよい。また、上記したように、顧客情報130は、顧客30の好みではない接客タイプ示すコード番号を、顧客30の好みではない接客情報としてさらに記憶してもよい。
【0130】
図21の例では、顧客情報130は、
図7の顧客情報130と同様に、さらに、顧客ID毎に、年代や職種等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも顧客情報130に含まれていなくてもよい。
【0131】
図22は、実施形態の接客員情報140のデータ構造例を示す図である。
この接客員情報140は、
図8の接客員情報140と同じように、接客員20の接客員ID毎に、例えば、接客員20の接客タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、接客員情報140は、接客員20の接客の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。また、接客員20の接客員情報140には、接客情報として複数の接客タイプのコード番号が関連付けられてよい。
【0132】
図22の例では、接客員情報140は、
図8の接客員情報140と同様に、さらに、接客員ID毎に、年代等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも接客員情報140に含まれていなくてもよい。
【0133】
顧客情報130および接客員情報140は、記憶装置120に記憶されている。取得部102は、記憶装置120から接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140を読み出して取得する。
【0134】
決定部104は、接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140の、接客情報を用いて、マッチング処理を行う。
【0135】
決定部104は、例えば、顧客情報130と接客員情報140の接客情報に、同じ接客タイプが含まれる場合に、その個数に応じてポイントを加算することで一致度を算出してもよい。接客タイプ別に加算するポイントの値を変えてもよい。この例では、ポイントの合計値が大きい程、相性がよいことを示している。
【0136】
一致度の算出方法は、これに限定されない。例えば、接客タイプの世間話と平均接客時間の2項目は、排他的に選択される項目である。一方、商品説明の詳細/広く浅く、スキンケア専門、メイク方法専門の5つの接客タイプは、並列的に選択されてもよい項目である。
【0137】
接客タイプのうち、上記した排他的に選択される2つの項目については、一致する場合、その項目の一致度は100、一致しない場合、その項目の一致度は0として、各項目の一致度をそれぞれ算出してもよい。また、並列的に選択される5つの接客タイプについては、5つの接客タイプのうち、一致する項目数の割合を一致度としてもよい。つまり、顧客情報130と接客員情報140の接客タイプが一致した項目が2つであれば、一致度は40と算出されてもよい。5項目とも一致したら一致度は100となる。そして、算出された3つの一致度の平均を求め、一致度としてもよい。
【0138】
また、他の算出方法としては、3つの一致度には、重み付けをして合算してもよい。例えば、排他的に選択される2項目の一致度の重み係数はそれぞれ0.3として、並列的に選択される接客タイプの一致度の重み係数は0.4として、決定部104は、3つの一致度を合算して一致度を算出してもよい。
【0139】
この例では一致度は0~100で示され、100に近い程、相性がよいことを示している。
【0140】
出力処理部106は、店舗操作端末200または顧客操作端末300に
図10のマッチング結果表示画面400を表示させる。
【0141】
<動作例>
図23は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
図23のフローは、
図11のマッチング処理S110と同じステップS101と、ステップS113を含むとともに、さらにステップS121を含む。
まず、ある顧客30が接客を希望している場合、取得部102は、当該顧客30の顧客情報130と、接客が可能な接客員20の接客員情報140を記憶装置120から読み出して取得する(ステップS101)。
【0142】
そして、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの接客タイプに基づく接客情報と、複数の接客員20の接客員情報140の接客情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を決定する(ステップS121)。上記したように、決定部104は、顧客30の顧客情報130と複数の接客員20の接客員情報140の、接客情報の項目別について、一致度を算出するとともに、各項目の一致度を合計または平均する等して、顧客30と各接客員20の一致度を算出する。そして、決定部104は、一致度が基準値以上(例えば、70以上)の接客員20を顧客30に合う接客員20として決定する。
【0143】
また、上記したように、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みではない接客タイプを示す接客情報をさらに用いて、接客員20の接客員情報140の接客情報とのマッチング処理を行ってもよい。例えば、顧客30の好みではない接客タイプを示す接客情報と一致する接客情報を持たない接客員20の一致度が高くなってもよい。
【0144】
決定部104は、決定された複数の接客員20の一致度が高い順に順位を付けてマッチング結果190として記憶装置120に記憶する。
【0145】
出力処理部106は、マッチング結果190に基づいて、店舗操作端末200にマッチング結果表示画面400を表示させる(ステップS113)。来店した顧客30の接客希望を受け付けた店員は、店舗操作端末200に表示されたマッチング結果表示画面400を顧客30に提示し、顧客30に希望の接客員20の指名を受け付けてもよいし、あるいは、順位の高い接客員20に当該顧客30の接客を指示してもよい。
【0146】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えている。取得部102は、接客希望の顧客30の顧客情報130、および複数の接客員20別の接客員情報140を取得する。決定部104は、顧客情報130および複数の接客員情報140を用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。そして、顧客情報130は、顧客30の好みの接客タイプに基づく接客情報を含み、接客員情報140は、接客員20の接客タイプに基づく接客情報を含む。
【0147】
この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、顧客30の好みの接客タイプに合った接客を行う接客員20をマッチング処理により決めることができる。販売時にカウンセリングを行うことが有益な化粧品等の商品の販売において、接客員20と顧客30の相性の適合性を上げることで、カウンセリングの効果を上げることができる。顧客30にとっても、好みのタイプの接客により有意義なカウンセリングを受けることができる。さらに、顧客30は、次回のカウンセリングにも期待を寄せるため、当該接客員20を指定したリピート利用も期待できる。接客員20側にとっても、自信を持って接客を行うことができるので、カウンセリングの質と効果を向上させることができる。引いては、営業成績を上げることも可能になる。
【0148】
(第6実施形態)
本実施形態では、顧客情報130と接客員情報140について、外観情報と接客情報の両方を用いてマッチング処理を行う構成を有する点で、上記実施形態と相違する。本実施形態の接客支援装置100は、
図5と同じ構成を有するものとするので、
図5を用いて説明する。ただし、本実施形態の接客支援装置100は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0149】
<システム構成例>
図24は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理システム1は、
図3の情報処理システム1の構成に加え、さらに、
図17の情報処理システム1と同じ、顧客操作端末300を含む。
【0150】
<機能構成例>
接客支援装置100は、
図5と同じ取得部102と、決定部104と、を有する。接客支援装置100は、さらに、
図5と同じ出力処理部106を有してもよい。
取得部102は、接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する。決定部104は、顧客情報および複数の接客員情報を用いて、顧客に合う接客員を決定する。
顧客情報130は、顧客30の好みの外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報を含む。接客員情報140は、接客員20の外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報を含む。ただし、上記したように、顧客情報130は、顧客30の好みではない外観を示す外観情報または顧客30の好みではない接客タイプに基づく接客情報をさらに含んでもよい。
【0151】
出力処理部106は、決定部104が決定した顧客30と接客員20のマッチング結果を出力装置に出力させる。出力装置は、例えば、店舗操作端末200または顧客操作端末300のディスプレイである。
【0152】
図25は、実施形態の顧客情報130のデータ構造例を示す図である。
この顧客情報130は、
図7および
図21の顧客情報130と同じように、顧客30の顧客ID毎に、例えば、顧客30の好みの化粧タイプを示すコード番号、髪型タイプを示すコード番号、および服装タイプを示すコード番号、ならびに、顧客30の好みの接客タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、顧客情報130は、顧客30の好みの外観の特徴および接客の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。
【0153】
図25の例では、顧客情報130は、
図7および
図21の顧客情報130と同様に、さらに、顧客ID毎に、年代や職種等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも顧客情報130に含まれていなくてもよい。
【0154】
図26は、実施形態の接客員情報140のデータ構造例を示す図である。
この接客員情報140は、
図8および
図22の接客員情報140と同じように、接客員20の接客員ID毎に、例えば、顧客30の好みの化粧タイプを示すコード番号、髪型タイプを示すコード番号、および服装タイプを示すコード番号、ならびに、接客員20の接客員ID毎に、例えば、接客員20の接客タイプを示すコード番号が関連付けられている。ただし、接客員情報140は、接客員20の外観の特徴および接客の特徴を示す情報であればよく、これらに限定されるものではない。
【0155】
図26の例では、接客員情報140は、
図8および
図22の接客員情報140と同様に、さらに、接客員ID毎に、年代等の属性情報および顔画像が関連付けられているが、これらは必ずしも接客員情報140に含まれていなくてもよい。
【0156】
顧客情報130および接客員情報140は、記憶装置120に記憶されている。取得部102は、記憶装置120から接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140を読み出して取得する。
【0157】
決定部104は、はじめに、接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140の、化粧、髪型、および服装のうち少なくとも1つ項目に関する外観情報を用いて、マッチング処理を行う。次に、決定部104は、接客希望の顧客30の顧客情報130および接客可能な複数の接客員情報140の、接客情報を用いて、マッチング処理を行う。ただし、外観情報を用いたマッチング処理と接客情報を用いたマッチング処理を行う順序はこれに限定されず、逆でもよい。
【0158】
決定部104は、複数の接客員20について、それぞれ顧客30との一致度を算出し、当該一致度が基準値以上の接客員20を、当該顧客30に合う接客員20として決定する。
このとき、外観情報のマッチング結果を示す一致度と、接客情報のマッチング結果を示す一致度とは、異なる基準値を用いることができる。基準値はそれぞれ任意に設定できてよい。例えば、顧客30がいずれの情報を重要視するかに応じて、顧客操作端末300を用いて設定メニューから選択および設定できてもよい。あるいは、店舗側がいずれの情報を重要視するかに応じて、店舗操作端末200を用いて設定メニューから選択および設定できてもよい。重要視される情報の方が基準値は高く設定される。
【0159】
出力処理部106は、店舗操作端末200または顧客操作端末300に
図10のマッチング結果表示画面400を表示させる。
【0160】
<動作例>
図27は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
図27のフローは、
図11のマッチング処理S110と同じステップS101と、ステップS113を含むとともに、さらにステップS131とステップS133とを含む。
まず、ある顧客30が接客を希望している場合、取得部102は、当該顧客30の顧客情報130と、接客が可能な接客員20の接客員情報140を記憶装置120から読み出して取得する(ステップS101)。
【0161】
例えば、この例では、外観よりも接客タイプを重要視してマッチング処理が行われるとする。つまり、外観情報の基準値の方が接客情報の基準値よりも低く設定される。
【0162】
そして、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの外観情報と、複数の接客員20の接客員情報140の外観情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を絞り込む(ステップS131)。上記したように、決定部104は、顧客30の顧客情報130と複数の接客員20の接客員情報140の、外観情報の各項目について、一致度を算出するとともに、各項目の一致度を合計または平均して、顧客30と各接客員20の一致度を算出する。そして、決定部104は、一致度が基準値以上(例えば、60以上)の接客員20を顧客30に合う接客員20として絞り込む。
【0163】
さらに、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの接客タイプに基づく接客情報と、ステップS131で絞り込まれた複数の接客員20の接客員情報140の接客情報とを用いて、顧客30に合う接客員20をさらに絞り込んで決定する(ステップS133)。上記したように、決定部104は、顧客30の顧客情報130と複数の接客員20の接客員情報140の、接客情報の項目別について、一致度を算出するとともに、各項目の一致度を合計または平均する等して、顧客30と各接客員20の一致度を算出する。そして、決定部104は、一致度が基準値以上(例えば、80以上)の接客員20を顧客30に合う接客員20として決定する。
【0164】
決定部104は、決定された複数の接客員20の一致度が高い順に順位を付けてマッチング結果190として記憶装置120に記憶する。
【0165】
出力処理部106は、マッチング結果190に基づいて、店舗操作端末200にマッチング結果表示画面400を表示させる(ステップS113)。来店した顧客30の接客希望を受け付けた店員は、店舗操作端末200に表示されたマッチング結果表示画面400を顧客30に提示し、顧客30に希望の接客員20の指名を受け付けてもよいし、あるいは、順位の高い接客員20に当該顧客30の接客を指示してもよい。
【0166】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えている。取得部102は、接客希望の顧客30の顧客情報130、および複数の接客員20別の接客員情報140を取得する。決定部104は、顧客情報130および複数の接客員情報140を用いて、顧客30に合う接客員20を決定する。そして、顧客情報130は、顧客30の好みの外観情報および接客タイプに基づく接客情報を含み、接客員情報140は、接客員20の外観情報および接客タイプに基づく接客情報を含む。
【0167】
この接客支援装置100によれば、接客員20と顧客30の好みの外観情報および接客タイプに基づく接客情報を用いてマッチング処理を行うことができるので、個人の見た目のセンスや好みが重視され、かつ、販売時にカウンセリングを行うことが有益な化粧品等の商品を販売する際の顧客30と接客員20のマッチング精度の向上を図ることができる。
【0168】
(第7実施形態)
図28は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、接客タイプを特定する構成を有する点以外、
図5の接客支援装置100と同じである。本実施形態の接客支援装置100は、
図5の接客支援装置100と同じ、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えるとともに、さらに、接客タイプ特定部112を備えている。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0169】
<システム構成例>
図29は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理システム1は、
図24の情報処理システム1の構成に加え、さらに、音声モデル124を含む。音声モデル124は、音声認識処理により接客のタイプを特定するための各種モデル(例えば、音響モデル、言語モデル、辞書、あるいは、ニューラルネットワークモデルなど)を含む。音声認識処理は、機械学習、ディープラーニングなどの学習技術を用いることができる。
【0170】
<機能構成例1:音声利用>
接客タイプ特定部112は、接客時の音声を処理することにより、接客員20の接客のタイプを特定する。接客情報は、特定された接客のタイプを示す情報を含む。音声認識処理は、接客支援装置100以外の音声処理装置が行ってもよいし、接客支援装置100が行ってもよい。あるいは、店舗操作端末200が音声認識処理機能を有していてもよい。
【0171】
具体的には、接客タイプ特定部112は、各接客員20の接客時に、店舗操作端末200のマイクロフォン、あるいは、外付けのマイクロフォンを用いて、接客時の顧客30との会話の音声を集音する。そして、集音した音声を処理することにより、接客員20の接客のタイプを特定する。特定された接客タイプを示す情報(例えば、コード番号)は、接客情報として、接客員情報140に記憶される。
【0172】
また、接客タイプ特定部112は、さらに、接客時の音声から、顧客30の反応を判別し、顧客30の反応に応じて、そのときの接客員20の接客タイプについて顧客30が好みか否かを判別し、顧客30の好みの接客のタイプを特定してもよい。つまり、顧客30の反応がよい場合、音声により特定された接客員20の接客タイプを、顧客30の好みの接客のタイプと特定してもよい。逆に顧客30の反応が悪い場合、解析により特定された接客員20の接客タイプは、顧客30の好みではないタイプとして特定してもよい。
【0173】
<機能構成例2:アンケート利用>
さらに、接客タイプ特定部112は、顧客30へのアンケートを行い、その回答に基づいて、顧客30の好みの接客タイプを特定してもよい。
図30は、アンケート画面430の一例を示す図である。
アンケート画面430は、メッセージ表示部432と、複数の質問表示部434と、複数の回答用ラジオボタン436と、キャンセルボタン438と、登録ボタン440と、を含む。
メッセージ表示部432には、アンケートの回答を促すメッセージが表示される。質問表示部434には、質問が表示される。回答用ラジオボタン436は、質問表示部434に表示される質問に対する回答を択一的な選択を受け付ける。ここでは、回答用ラジオボタン436には、質問に対する回答として、「はい」、「いいえ」、「どちらとも言えない」が選択肢として含まれている。
【0174】
キャンセルボタン438は、押下されるとアンケート画面430を閉じる。登録ボタン440は、押下を受け付けると、接客タイプ特定部112は、アンケート画面430に回答された結果を取得する。
【0175】
接客タイプ特定部112は、取得した回答に基づいて、顧客30の好みの接客タイプを特定し、顧客情報130に記憶させる。
【0176】
例えば、Q1の「商品の詳しい説明を聞きたい」との質問に対する回答として、「はい」が選択された場合、顧客30の好みの接客タイプとして、
図20の接客タイプ区分180の「BAT21」が顧客情報130の接客情報として記憶される。一方、「いいえ」が選択された場合、顧客30の好みではない接客タイプとして、「BAT21」が顧客情報130の接客情報として記憶されてもよい。また、「どちらとも言えない」が選択された場合、さらに、顧客情報130には、接客情報として、許容可能な接客タイプとして、「BAT21」が記憶されてもよい。
【0177】
つまり、接客情報は、各接客タイプについて、顧客30が好みなのか、好みでないのか、あるいは、どちらでもないの(許容可能)かを判別できる状態で顧客情報130に記憶されてよい。例えば、顧客情報130は、顧客30の好みの接客タイプのコード番号、顧客30の好みではない接客タイプのコード番号、および許容可能な接客タイプのコード番号をそれぞれ記憶してもよい。あるいは、顧客情報130は、接客タイプ毎に、顧客30が好みなのか、好みでないのか、または許容可能なのかを示す情報(例えば、フラグ等)を関連付けて記憶してもよい。
【0178】
このように、接客タイプ特定部112は、好みでない接客タイプ、あるいは、許容可能な接客タイプに関する情報を特定して、顧客情報130に記憶させてもよい。
【0179】
<動作例>
図31は、実施形態の接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。
このフローは、接客タイプ特定処理S300の手順を示している。
まず、接客タイプ特定部112は、店舗操作端末200のマイクロフォンを用いて接客時の音声を集音して受け付ける(ステップS301)。あるいは、接客タイプ特定部112は、顧客操作端末300または店舗操作端末200を用いて、アンケート画面430により顧客30の接客に関するアンケートの回答を受け付ける。
【0180】
そして、接客タイプ特定部112は、集音した音声を処理することにより、接客員20の接客タイプを特定する(ステップS303)。さらに、接客タイプ特定部112は、顧客30の音声を処理することにより、顧客30の好みの接客タイプを特定してもよい。さらに、接客タイプ特定部112は、アンケートの回答を用いて顧客30の好みの接客タイプを特定する。あるいは、接客タイプ特定部112は、アンケートの回答を用いて顧客30の好みではない接客タイプまたは顧客30か許容可能な接客タイプを特定する。接客タイプ特定部112は、特定した接客タイプを、顧客情報130または接客員情報140にそれぞれ記憶する。
【0181】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、接客タイプ特定部112をさらに有する。接客タイプ特定部112は、接客時の音声を処理することにより、接客員20の接客のタイプを特定する。接客情報は、特定された接客のタイプを示す情報を含む。
この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、接客時の音声を処理することにより接客員20の接客タイプを特定したり、顧客30の好みの接客タイプを特定したりすることができる。接客時の音声から自動的に接客タイプを特定して接客情報を生成できるので、手間がかからない。また、接客員20本人が意識していない自身の接客タイプを客観的に特定できる。あるいは、顧客30本人が意識していない自身の好みまたは好みではない接客のタイプを客観的に特定できる。
【0182】
また、アンケートの回答を用いた接客タイプの特定は、顧客30の真意を知ることができるので信頼性の高い顧客情報130を生成できる。よってマッチング精度を向上させることができる。
【0183】
(第8実施形態)
図32は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、接客時に使用できる顧客30に適した参考情報を特定する構成を有する点以外、
図5の接客支援装置100と同じである。本実施形態の接客支援装置100は、
図5の接客支援装置100と同じ、取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、を備えるとともに、さらに、参考情報特定部114を備えている。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0184】
また、本実施形態の情報処理システム1は、
図24の情報処理システム1と同じであるので、
図24を用いて説明する。
【0185】
<機能構成例>
参考情報特定部114は、顧客情報130を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する。
出力処理部106は、特定した参考情報を、接客員20が操作する店舗操作端末200に出力させる。
【0186】
参考情報は、顧客30に適した商品に関する情報を含む。
例えば、顧客情報130は、顧客30の肌色、肌年齢、肌の状態、顧客30が希望する商品の価格帯などの情報を含んでもよい。そして、参考情報特定部114は、これらの情報に基づいて、顧客30に適した商品(化粧品等)を特定し、参考情報を生成してもよい。
【0187】
参考情報特定部114は、顧客情報130の外観情報に基づいて、顧客30の好みの化粧を実現可能な商品を特定してもよい。例えば、ファンデーション、口紅、チーク、アイシャドウ等の色を顧客30の好みに合わせて選択して参考情報として特定してもよい。
【0188】
図33は、参考情報表示画面450の一例を示す図である。
参考情報表示画面450は、出力処理部106により店舗操作端末200に表示される。ただし、参考情報表示画面450は、顧客操作端末300に表示されてもよい。
【0189】
参考情報表示画面450は、顧客識別情報表示部452と、顧客顔画像表示部454と、来店情報表示部456と、顧客要望表示部458と、推奨情報表示部460と、閉じるボタン462と、を含む。
【0190】
顧客識別情報表示部452には、顧客30の識別情報が表示される。顧客30の識別情報は、顧客30の氏名、あるいは、呼称である。顧客顔画像表示部454には、顧客30の顔画像が表示される。この顔画像は、当該顧客30の顧客情報130に記憶されている顔画像の画像データに基づいて表示される。
【0191】
来店情報表示部456には、前回の来店日が表示される。この来店日は、例えば、接客時に、接客員20が店舗操作端末200を用いて接客が行われた履歴情報を記録し、その記録に基づいて、表示されてよい。さらに、履歴情報は、商品の購入履歴を含んでもよく、来店情報表示部456には、過去の購入履歴情報を表示してもよい。
【0192】
顧客要望表示部458には、顧客30の要望事項に関する情報が表示される。例えば、顧客30は、来店予約時、または、任意のタイミングで、店舗に対する要望を顧客操作端末300を用いて入力することができてよい。例えば、顧客操作端末300のメニューから要望を選択し、来店時の要望として入力できてよい。
【0193】
推奨情報表示部460には、参考情報特定部114により特定された顧客30に適した商品に関する情報が表示される。さらに、推奨情報表示部460は、当該商品に関する情報のウェブページのURLのリンクを含んでいてもよい。
閉じるボタン462は、押下を受け付けると、参考情報表示画面450が閉じられる。
【0194】
参考情報表示画面450の表示タイミングは、任意であり、例えば、接客員20が店舗操作端末200のメニューから参考情報の閲覧を選択することで表示されてもよい。参考情報特定部114が参考情報を特定するタイミングは、当該参考情報の閲覧の選択を受け付けたとき、参考情報表示画面450を表示させる前でもよいし、定期的、随時であってもよい。また、参考情報表示画面450は、図示されない「別の参考情報表示」の操作ボタンを有してもよい。当該操作ボタンの押下を受け付けると、参考情報特定部114は、さらに別の参考情報を特定してもよい。参考情報特定部114は、複数の参考情報を特定し、参考情報表示画面450には、操作ボタンの押下を受け付けるたびに、複数の参考情報の中すら、順次1つずつ参考情報を表示させてもよい。
【0195】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、さらに、参考情報特定部114を有している。参考情報特定部114は、顧客情報130を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する。出力処理部106は、特定した参考情報を、接客員20が操作する店舗操作端末200に出力させる。
【0196】
この接客支援装置100によれば、接客時に参考にすべき参考情報を特定して店舗操作端末200に表示させることができるので、接客員20の接客の質を向上させることができる。さらに、参考情報は、顧客30に適した商品に関する情報を含む場合、当該参考情報に基づいて、顧客30に当該商品を勧めることができるので、顧客30の購買欲に働きかけ、訴求効果を向上させることができる。
【0197】
(第9実施形態)
図34は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、事前予約なしで来店した顧客30と接客員20とをマッチングする構成を有する点で、他の実施形態と相違する。本実施形態の接客支援装置100は、
図16の接客支援装置100と同じ取得部102と、決定部104と、出力処理部106と、第2生成部110と、
図28の接客支援装置100と同じ接客タイプ特定部112と、を含む。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0198】
<システム構成例>
図35は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理システム1は、
図17の情報処理システム1の構成に加え、
図29の音声モデル124と、さらに、カメラ5を含む。
【0199】
カメラ5は、例えば、店舗に設置されたカメラである。ただし、カメラ5は、顧客操作端末300のカメラであってもよい。カメラ5は、例えばIP(Internet Protocol)カメラ等のネットワークカメラであってもよい。ネットワークカメラは、たとえば、無線LAN(Local Area Network)通信機能を有し、通信ネットワーク3を介して接客支援装置100に接続される。カメラ5は、店舗や施設内に設置されている、所謂、監視カメラであってもよい。
【0200】
カメラ5は、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備えている。カメラは、被写体に自動的に焦点合わせ等を行う機能を有してもよい。
【0201】
カメラ5は、来店した顧客30の画像を生成する。カメラ5で生成された画像は接客支援装置100に送信されて記憶装置120に記憶される。
【0202】
カメラ5により生成される画像は、リアルタイムに撮影され、接客支援装置100に送信されるのが好ましい。ただし、画像は、所定の時間遅延した画像であってもよい。カメラ5で撮像された画像は、一旦他の記憶装置に格納され、接客支援装置100が記憶装置から逐次または所定間隔毎に読み出してもよい。画像は、動画像であってもよいし、所定間隔毎のフレーム画像であってもよいし、静止画であってもよい。
【0203】
<機能構成例>
第2生成部110は、カメラ5に、来店した顧客30を撮像させ、顧客30の画像を生成させて取得する。また、記憶装置120には、顧客30の認証用の顧客30の顔画像の特徴量が顧客30の識別情報に関連付けて顧客認証情報として記憶されている。第2生成部110は、顧客30の画像を処理することにより、顧客認証情報と照合し、顧客30を特定し、顧客30の識別情報を取得する。ただし、顧客の認証に失敗した場合、つまり、顧客30の顧客認証情報が記憶装置120に登録されていない場合、新規の顧客30であると特定する。
【0204】
また、カメラ5での認証処理は必須ではなく、例えば、新規ではない顧客30が来店した場合など、店舗操作端末200を用いて顧客30が情報処理システム1にログインすることで、顧客30を特定し、メニューで接客希望を選択することで、決定部104にマッチング処理を実行させてもよい。
【0205】
第2生成部110は、新規の顧客30について、顔画像を処理することにより、顧客30の好みの外観を示す外観情報を生成する。また、出力処理部106は、新規の顧客30に対して、店舗に設けられた店舗操作端末200に顧客情報130の登録を受け付ける画面を表示させてもよい。例えば、出力処理部106は、
図30のアンケート画面430を表示させてもよい。また、出力処理部106は、上記したユーザ登録画面を表示させ、ユーザ登録をその場を行わせて、顧客30の情報を取得してもよい。
【0206】
<動作例>
図36は、実施形態に係る接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、事前予約なしで来店した顧客30と接客員20をマッチングする動作例について説明する。
【0207】
まず、第2生成部110は、カメラ5に、来店した顧客30を撮像させ、顧客30の画像を生成させて取得する(ステップS401)。そして、第2生成部110は、顧客30の画像を処理することにより、顧客認証情報と照合し、顧客30を特定し、顧客30の識別情報を取得する。つまり、顧客30がユーザ登録されている場合(ステップS403のYES)、マッチング処理S110に進む。
【0208】
一方、顧客30の認証に失敗した場合、つまり、顧客30がユーザ登録されていない新規の顧客である場合(ステップS403のNO)、顧客情報生成処理S310に進む。
【0209】
図37は、実施形態に係る接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、顧客情報生成処理S310の手順を示している。まず、第2生成部110は、外観情報生成処理S210を行い、さらに、接客タイプ特定部112は、接客タイプ特定処理S300を行う。
外観情報生成処理S210は、
図18と同様であるので、説明は省略する。接客タイプ特定処理S300は、
図31と同様であるので、説明は省略する。
【0210】
この顧客情報生成処理S310により、新規の顧客30の顧客情報130が生成され、マッチング処理S110に進む。
【0211】
マッチング処理S110は、
図27と同様であるので、
図27を用いて説明する。
まず、取得部102は、第2生成部110が特定した顧客30の識別情報に基づいて、顧客30の顧客情報130を取得する(ステップS101)。また、取得部102は、接客可能な複数の接客員20の接客員情報140を取得する。そして、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの外観情報と、複数の接客員20の接客員情報140の外観情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を絞り込む(ステップS131)。さらに、決定部104は、顧客情報130の顧客30の好みの接客タイプに基づく接客情報と、ステップS131で絞り込まれた複数の接客員20の接客員情報140の接客情報とを用いて、顧客30に合う接客員20を絞り込んで決定する(ステップS133)。
【0212】
決定部104は、決定された複数の接客員20の一致度が高い順に順位を付けてマッチング結果190として記憶装置120に記憶する。そして、出力処理部106は、マッチング結果190に基づいて、店舗操作端末200に
図38のマッチング結果表示画面400を表示させる(ステップS113)。
【0213】
図38は、実施形態に係るマッチング結果表示画面400の一例を示す図である。このマッチング結果表示画面400は、
図10のマッチング結果表示画面400と同じ、メッセージ表示部402と、複数のマッチング結果表示部410と、を含むとともに、さらに、依頼ボタン418を含む。
【0214】
依頼ボタン418は、接客員20毎のマッチング結果表示部410に含まれていて、当該接客員20の接客を希望する場合に顧客30が押下する操作ボタンである。
【0215】
出力処理部106は、依頼ボタン418の押下を受け付けると(ステップS405)、接客員20への通知を店舗操作端末200に出力させる(ステップS407)。具体的には、出力処理部106は、例えば、
図39(a)の接客依頼通知画面470を店舗操作端末200に表示させる。
図39は、店舗操作端末200に表示される接客依頼受付時の操作画面例を示す図である。
【0216】
図39(a)の接客依頼通知画面470は、ステップS405で接客依頼を受け付けた接客員20が使用している店舗操作端末200に表示される。接客員20は、店舗操作端末200を使用する際、自身のアカウント情報を用いてログインするため、接客支援装置100の出力処理部106は、接客員20がどの店舗操作端末200を利用しているか特定することができる。
【0217】
接客依頼通知画面470は、接客員20が利用している店舗操作端末200の一部の領域、この例では上部の領域に表示される。ただし、表示位置はこれに限定されない。ディスプレイの下部の領域であってもよいし、左右のいずれかの領域であってもよいし、ポップアップウインドウであってもよい。
【0218】
また、出力処理部106は、店舗操作端末200のスピーカから報知音や音声メッセージを出力して、接客依頼があることを接客員20に通知してもよい。
【0219】
接客依頼通知画面470は、通知部472と、詳細表示ボタン474と、NGボタン476とを含む。通知部472には、接客依頼があることを示す文字やイラストを含む描画要素が表示される。また、通知部472に表示される描画要素は、点滅表示や、色替え表示、アニメーション表示などの強調表示されるのが好ましい。詳細表示ボタン474は、押下されると、出力処理部106は、
図39(b)の接客受付画面480を店舗操作端末200に表示させる。
【0220】
NGボタン476は、接客員20が接客を拒否するための操作ボタンである。当分の間、接客対応できないような場合に押下することで、接客員20は、依頼を受けることができないことを返信することができる。出力処理部106は、NGボタン476の押下を受け付けると、顧客30が操作している店舗操作端末200に、依頼が受け入れられなかった旨を通知する表示とともに、マッチング結果表示画面400を表示させて、マッチング結果表示画面400に別の接客員20の選択を促すメッセージをさらに表示する。
【0221】
接客受付画面480は、顧客識別情報表示部482と、顧客顔画像表示部484と、顧客要望表示部486と、即OKボタン490と、待ち時間入力ボタン492と、NGボタン494と、を含む。
【0222】
顧客識別情報表示部482は、顧客30の識別情報が表示される。顧客30の識別情報は、顧客30の氏名、あるいは、呼称である。顧客顔画像表示部484は、顧客30の顔画像が表示される。この顔画像は、当該顧客30の顧客情報130に記憶されている顔画像の画像データに基づいて表示される。
【0223】
顧客要望表示部486は、顧客30の要望事項に関する情報が表示される。例えば、顧客30は、
図36のステップS310で、店舗に対する要望を入力することができてよい。
【0224】
即OKボタン490は、接客員20が直ぐに接客可能な場合に押下する操作ボタンである。待ち時間入力ボタン492は、接客員20が直ぐには接客できないが、待ち時間を指定して返信する場合に押下する操作ボタンである。NGボタン494は、接客員20が接客できない場合に押下する操作ボタンである。
【0225】
図40は、実施形態に係る接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。このフローは、
図36のフローのステップS407の続きを示している。
ステップS407で、出力処理部106は、
図39(a)の接客依頼通知画面470を接客員20が使用している店舗操作端末200に表示させた後、ここでは、接客員20が詳細表示ボタン474を押下して、
図39(b)の接客受付画面480を表示させているとする。
【0226】
また、出力処理部106は、顧客30が利用している顧客操作端末300には、
図41(a)の問合せ中画面500を表示させる。問合せ中画面500は、接客員20に接客可能か否かを問合せ中であることを示すメッセージが表示される。また、図示されない中止ボタンを含んでもよい。中止ボタンは、接客依頼の問合せを中止し、他の接客員20に依頼を行うための操作ボタンである。中止ボタンの押下を受け付けると、出力処理部106は、
図38のマッチング結果表示画面400を顧客30が利用している顧客操作端末300に表示させる。
【0227】
図40に戻り、接客受付画面480の待ち時間入力ボタン492の押下を受け付けると、出力処理部106は、待ち時間の入力を受け付ける入力部(不図示)を表示し、接客員20に待ち時間を入力させる(ステップS413)。待ち時間の入力を受け付けると、出力処理部106は、
図41(b)の受付情報画面510を顧客30が利用している顧客操作端末300に表示させる(ステップS415)。
【0228】
図41(b)の受付情報画面510は、メッセージ表示部512と、顧客識別情報表示部514と、接客員情報表示部516と、待ち時間表示部518と、を含む。メッセージ表示部512には、接客員20から返信があったことを示すメッセージが表示される。顧客識別情報表示部514には、顧客30の識別情報が表示される。顧客30の識別情報は、顧客30の氏名、あるいは、呼称である。接客員情報表示部516には、接客を担当する接客員20の識別情報が表示される。接客員20の識別情報は、接客員20の氏名、あるいは、呼称である。待ち時間表示部518には、接客までの待ち時間がある旨を顧客30に伝えるメッセージと、接客員20が指定した待ち時間とが表示される。待ち時間の指定がない場合、待ち時間表示部518には、直ぐに接客可能であることを示す「直ぐに参ります」等のメッセージが表示される。
【0229】
図40に戻り、接客受付画面480で即OKボタン490が押下された場合、出力処理部106は、
図41(b)の受付情報画面510を顧客30が利用している店舗操作端末200に表示させる(ステップS415)。
【0230】
また、ステップS411で、NGボタン494の押下を受け付けると、決定部104は、当該接客員20を除外して(ステップS417)、再度、マッチング処理S110を実行する。そして、出力処理部106は、再度、マッチング結果を含むマッチング結果表示画面400を顧客30が利用している顧客操作端末300に表示させる(ステップS419)。その後、ステップS405に戻る。
【0231】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、事前予約なしで来店した顧客30と接客員20とをマッチングする構成を有している。顧客30が来店すると、第2生成部110は、カメラ5を用いて来店した顧客30を撮像し、登録の有無を判別し、未登録の場合は、その画像を用いて顧客30の好みの外観情報を生成し、さらに、アンケートの回答を取得して接客情報を生成する。第2生成部110により生成された顧客情報130を用いて、出力処理部106は、接客員20とのマッチング処理を実行する。このように、本実施形態の接客支援装置100は、事前予約なしで来店した顧客30についても、顧客30の顧客情報130を生成して接客員20とのマッチング処理を行うことができる。
【0232】
この接客支援装置100によれば、事前予約なしで来店した顧客30についても上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0233】
(第10実施形態)
図42は、実施形態に係る接客支援装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の接客支援装置100は、事前に来店予約を受け付ける構成を有する点以外は、上記実施形態のいずれかと同様である。本実施形態の接客支援装置100は、
図34の接客支援装置100と同じ取得部102と、決定部104と、出力処理部106は、第2生成部110と、接客タイプ特定部112とを備えるとともに、さらに、予約受付部116を備えている。ただし、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0234】
本実施形態の情報処理システム1は、
図35の情報処理システム1と同じ構成を有するので、
図35を用いて説明する。
【0235】
<機能構成例>
予約受付部116は、顧客30の来店予約を受け付け、顧客30に合う接客員20を決定部104に決定させる。
詳細には、予約受付部116は、顧客30の来店希望の日時を受け付けると、勤務予定表(シフト)に基づいて、接客可能な接客員20の絞り込みを行う。そして、決定部104は、当該接客員20の接客員情報140と顧客30の顧客情報130を用いてマッチング処理を行う。出力処理部106は、マッチング結果を顧客30の顧客操作端末300に表示させる。
【0236】
予約受付部116は、接客員20の選択を受け付け、来店予約として受け付け、予約情報に記憶させる。予約が確定すると、出力処理部106は、当該接客員20に予約内容を通知する。接客員20への通知は、接客員20が利用している店舗操作端末200のアプリケーションに所定の方法(バッチ表示、バナー表示、通知センタ表示等)で通知を表示させてもよいし、予め登録されているメールアドレスまたは携帯電話番号にメールまたはショートメールを送信して通知してもよい。接客員20は、店舗操作端末200で予約内容を確認できてよい。
【0237】
また、当日、顧客30が来店したとき、第2生成部110は、店舗のカメラ5で顧客30の画像を処理することで、予約済みの顧客30の来店を検出し、出力処理部106は、接客予定の接客員20に顧客30の来店を通知してもよい。
【0238】
<動作例>
図43は、実施形態に係る接客支援装置100の動作例を示すフローチャートである。このフローでは、事前予約で顧客30と接客員20をマッチングする動作例について説明する。本フローは、
図36と同じステップS310、ステップS110、およびステップS405を有するとともに、さらに、ステップS501~ステップS509を有する。
【0239】
まず、顧客30は、顧客操作端末300を用いて情報処理システム1にログインし、メニューから来店予約を選択する。そして、予約受付部116は、顧客30の顧客操作端末300に
図44の予約画面520を表示させ、入力を受け付け、来店予定日時を取得する(ステップS501)。
【0240】
図44は、予約画面520の一例を示す図である。
予約画面520は、顧客識別情報表示部522と、来店予定日時入力部524と、アンケート回答ボタン526と、メッセージ表示部528と、検索ボタン530と、キャンセルボタン534と、を含む。
【0241】
顧客識別情報表示部522には、顧客30の識別情報が表示される。顧客30の識別情報は、顧客30の氏名、あるいは、呼称である。来店予定日時入力部524は、顧客30が来店を希望する日時の入力を受け付ける。アンケート回答ボタン526は、顧客30の顧客情報130を取得するためのアンケートの回答を受け付けるための操作ボタンである。アンケート回答ボタン526が押下されると、例えば、
図30のアンケート画面430が表示される。当該アンケートの回答は、第2生成部110による顧客情報130の生成処理S310で使用される。
【0242】
メッセージ表示部528には、上記のアンケートに関する説明が表示される。ここでは、以前アンケートに回答したことがある場合には、回答不要であることを示すメッセージが表示されている。検索ボタン530は、接客員20のマッチング処理を行う指示を受け付ける操作ボタンである。検索ボタン530が押下されると、マッチング処理S110が実行される。キャンセルボタン534は、予約を取り止める指示を受け付ける操作ボタンである。キャンセルボタン534が押下されると、予約画面520は閉じられ、予約受付は中止される。
【0243】
図43に戻り、予約画面520で予約日時の入力を受け付け、アンケート回答ボタン526が押下され、アンケートの回答入力が終了すると(ステップS503のYES)、第2生成部110は、顧客情報生成処理S310を実行する。顧客情報生成処理S310は、
図37と同じであってもよいし、
図37の接客タイプ特定処理S300のみを実行してもよい。
【0244】
そして、予約画面520の検索ボタン530の押下を受け付けると(ステップS505のYES)、まず、決定部104は、勤務表に基づいて、予約日時に接客可能な接客員20の絞り込みを行う(ステップS507)。そして、絞り込まれた接客員20を対象として、出力処理部106は、当該顧客30の顧客情報130と接客員20の接客員情報140を用いて、顧客30と接客員20のマッチング処理S110を行う。ここでは、出力処理部106は、
図27のマッチング処理S110を行う。
【0245】
マッチング処理S110のステップS113で、出力処理部106は、
図38のマッチング結果表示画面400を顧客30の顧客操作端末300に表示させる。そして、マッチング結果表示画面400の依頼ボタン418の押下を受け付け(ステップS405)、出力処理部106は、接客員20と顧客30に予約内容を通知する(ステップS509)。
【0246】
例えば、出力処理部106は、顧客30の顧客操作端末300に、
図45の予約確定画面540を表示させる。
図45は、予約確定画面540の一例を示す図である。予約確定画面540は、顧客識別情報表示部542と、来店日時表示部544と、接客員情報表示部546と、キャンセルボタン548と、閉じるボタン550と、を含む。
【0247】
顧客識別情報表示部542には、顧客30の識別情報が表示される。顧客30の識別情報は、顧客30の氏名、あるいは、呼称である。来店日時表示部544には、確定した予約日時が表示される。接客員情報表示部546には、接客を行う接客員20に関する情報が表示される。キャンセルボタン548は、この予約のキャンセルを受け付ける操作ボタンである。閉じるボタン550は、予約確定画面540を閉じる操作を受け付ける操作ボタンである。
【0248】
以上、本実施形態によれば、接客支援装置100は、予約受付部116を有する。予約受付部116は、顧客30の来店希望の日時を受け付けると、勤務予定表(シフト)に基づいて、接客可能な接客員20の絞り込みを行う。そして、出力処理部106は、絞り込まれた接客員20と顧客30とのマッチング処理を行う。
【0249】
この接客支援装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、事前予約時に、顧客30と相性のよい接客員20をマッチングして提案することができるので、顧客30は不安なく来店して接客を受けることができる。また、接客員20も事前に顧客30への対応の準備を行うことができるので、効果的な接客ができ、顧客30との信頼関係をより深めることが期待できる。結果として、売上を向上できる可能性が高まる。
【0250】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、情報処理システム1において、顧客30のお気に入りの接客員20の登録を受け付け、当該接客員20の接客員情報140を用いて、顧客情報130の顧客30の好みの外観情報および接客情報を補正する機能を有してもよい。ただし、顧客30が登録した外観情報および接客情報と、補正された当該外観情報および接客情報とは、区別して顧客情報130に記憶されてもよい。そして、マッチング処理において、いずれの情報を優先するかに応じて、重み付けを設定できてもよい。
【0251】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
なお、本発明において利用者(顧客および接客員)に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0252】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得手段と、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する決定手段と、を備え、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援装置。
2. 1.に記載の接客支援装置において、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する第1の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
3. 2.に記載の接客支援装置において、
前記第1の生成手段は、前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する、接客支援装置。
4. 1.から3.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する第2の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
5. 1.から4.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
6. 1.から5.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定する接客タイプ特定手段をさらに備え、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
7. 1.から6.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する参考情報特定手段と、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる出力処理手段と、をさらに備える、接客支援装置。
8. 7.に記載の接客支援装置において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援装置。
9. 1.から8.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援装置。
【0253】
10. 1以上のコンピュータが、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定し、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、接客支援方法。
11. 10.に記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する、接客支援方法。
12. 11.に記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する、接客支援方法。
13. 10.から12.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する、接客支援方法。
14. 10.から13.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、接客支援方法。
15. 10.から14.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、さらに、
前記1以上のコンピュータが、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定し、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、接客支援方法。
16. 10.から15.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、さらに、
前記1以上のコンピュータが、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定し、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる、接客支援方法。
17. 16.に記載の接客支援方法において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援方法。
18. 10.から17.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援方法。
【0254】
19. コンピュータに、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する手順、
外観情報および接客のタイプに基づいた接客情報の少なくとも一方を含む、前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する手順、を実行させるためのプログラム。
20. 19.に記載のプログラムにおいて、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
21. 20.に記載のプログラムにおいて、
前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する手順、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
22. 19.から21.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
23. 19.から22.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、プログラム。
24. 19.から23.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定する手順をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、プログラム。
25. 19.から24.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する手順、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
26. 25.に記載のプログラムにおいて、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、プログラム。
27. 19.から26.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、プログラム。
【0255】
28. 接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得手段と、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する決定手段と、を備え、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報を含む、接客支援装置。
29. 28.に記載の接客支援装置において、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する第1の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
30. 29.に記載の接客支援装置において、
前記第1の生成手段は、前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する、接客支援装置。
31. 28.から30.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する第2の生成手段をさらに備える、接客支援装置。
32. 28.から31.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
33. 28.から32.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する参考情報特定手段と、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる出力処理手段と、をさらに備える、接客支援装置。
34. 33.に記載の接客支援装置において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援装置。
35. 28.から34.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援装置。
【0256】
36. 1以上のコンピュータが、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定し、
前記顧客情報および前記接客員情報は、外観情報を含む、接客支援方法。
37. 36.に記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する、接客支援方法。
38. 37.に記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する、接客支援方法。
39. 36.から38.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する、接客支援方法。
40. 36.から39.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、接客支援方法。
41. 36.から40.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、さらに、
前記1以上のコンピュータが、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定し、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる、接客支援方法。
42. 41.に記載の接客支援方法において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援方法。
43. 36.から42.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援方法。
【0257】
44. コンピュータに、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する手順、
外観情報を含む、前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する手順、を実行させるためのプログラム。
45. 44.に記載のプログラムにおいて、
前記接客員の前記外観情報を、前記接客員の画像を処理することにより生成する第1の生成手段をさらに備える、プログラム。
46. 45.に記載のプログラムにおいて、
前記接客員の当日の画像を用いて前記接客員の前記外観情報を生成する手順、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
47. 44.から46.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記顧客の前記外観情報を、前記顧客の画像を処理することにより生成する手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
48. 44.から47.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記外観情報は、化粧、髪型、および服装の少なくとも一つのタイプを示す情報を含む、プログラム。
49. 44.から48.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する手順、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
50. 49.に記載のプログラムにおいて、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、プログラム。
51. 44.から50.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、プログラム。
【0258】
52. 接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する取得手段と、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する決定手段と、を備え、
前記顧客情報および前記接客員情報は、接客のタイプに基づいた接客情報を含む、接客支援装置。
53. 52.に記載の接客支援装置において、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定する接客タイプ特定手段をさらに備え、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、接客支援装置。
54. 52.または53.に記載の接客支援装置において、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する参考情報特定手段と、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる出力処理手段と、をさらに備える、接客支援装置。
55. 54.に記載の接客支援装置において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援装置。
56. 52.から55.のいずれか一つに記載の接客支援装置において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援装置。
【0259】
57. 1以上のコンピュータが、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得し、
前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定し、
前記顧客情報および前記接客員情報は、接客のタイプに基づいた接客情報を含む、接客支援方法。
58. 57.に記載の接客支援方法において、さらに、
前記1以上のコンピュータが、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定し、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、接客支援方法。
59. 57.または58.に記載の接客支援方法において、さらに、
前記1以上のコンピュータが、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定し、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる、接客支援方法。
60. 59.に記載の接客支援方法において、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、接客支援方法。
61. 57.から60.のいずれか一つに記載の接客支援方法において、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、接客支援方法。
【0260】
62. コンピュータに、
接客希望の顧客の顧客情報、および複数の接客員別の接客員情報を取得する手順、
接客のタイプに基づいた接客情報を含む、前記顧客情報および前記複数の接客員情報を用いて、前記顧客に合う接客員を決定する手順、を実行させるためのプログラム。
63. 62.に記載のプログラムにおいて、
接客時の音声を処理することにより、接客員の前記接客のタイプを特定する手順をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記接客情報は、特定された前記接客のタイプを示す情報を含む、プログラム。
64. 62.または63.に記載のプログラムにおいて、
前記顧客情報を用いて接客時に参考にすべき参考情報を特定する手順、
特定した前記参考情報を、前記接客員が操作する端末に出力させる手順、をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
65. 64.に記載のプログラムにおいて、
前記参考情報は、前記顧客に適した商品に関する情報を含む、プログラム。
66. 62.から65.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記接客員が販売する商品は、化粧品、頭髪用化粧品、および美容用品のうち、少なくともいずれか1つを含む、プログラム。
【符号の説明】
【0261】
1 情報処理システム
3 通信ネットワーク
5 カメラ
20 接客員
30 顧客
100 接客支援装置
102 取得部
104 決定部
106 出力処理部
108 第1生成部
110 第2生成部
112 接客タイプ特定部
114 参考情報特定部
116 予約受付部
120 記憶装置
122 学習モデル
124 音声モデル
130 顧客情報
140 接客員情報
150 化粧タイプ区分
160 髪型タイプ区分
170 服装タイプ区分
180 接客タイプ区分
190 マッチング結果
200 店舗操作端末
300 顧客操作端末
400 マッチング結果表示画面
420 外観情報登録画面
428 メッセージ表示部
430 アンケート画面
450 参考情報表示画面
470 接客依頼通知画面
480 接客受付画面
500 問合せ中画面
510 受付情報画面
520 予約画面
540 予約確定画面
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース