(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173608
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】空気調和設備及び空気調和設備の制御方法
(51)【国際特許分類】
F25B 1/00 20060101AFI20241205BHJP
F04B 39/02 20060101ALI20241205BHJP
F25B 43/02 20060101ALI20241205BHJP
F24F 11/84 20180101ALI20241205BHJP
【FI】
F25B1/00 387B
F04B39/02 W
F25B43/02 A
F24F11/84
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023203678
(22)【出願日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】202310629549.6
(32)【優先日】2023-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】316011466
【氏名又は名称】日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000420
【氏名又は名称】弁理士法人MIP
(72)【発明者】
【氏名】王 軍
(72)【発明者】
【氏名】郭 富軍
(72)【発明者】
【氏名】鄭 濤
(72)【発明者】
【氏名】安田 源
(72)【発明者】
【氏名】劉 程程
【テーマコード(参考)】
3H003
3L260
【Fターム(参考)】
3H003AA01
3H003AC03
3H003BD12
3H003BG08
3H003BH05
3H003CD07
3H003CF01
3L260AB02
3L260BA80
3L260CB18
3L260EA07
3L260FB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】空気調和設備及び空気調和設備の制御方法を提供する。
【解決手段】圧縮機10の排気口は油分離器20に接続され、油分離器20は、第1オイルリターンキャピラリー30、第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50を介して気液分離器60の入口に接続され、気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続され、第1オイルリターンキャピラリー30は、第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50とそれぞれ直列接続され、第2オイルリターンキャピラリー40は制御バルブ50と並列接続される。これにより、制御バルブ50の開弁及び閉弁を制御することで、油分離器20から圧縮機10に戻されるオイルリターン量を調節でき、圧縮機10のオイルリターン調節効果を増強させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と、油分離器と、気液分離器と、第1オイルリターンキャピラリーと、第2オイルリターンキャピラリーと、制御バルブとを含み、
前記圧縮機の排気口は前記油分離器に接続され、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリー、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続され、前記気液分離器の出口は前記圧縮機の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーは、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブとそれぞれ直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーは前記制御バルブと並列接続されることを特徴とする空気調和設備。
【請求項2】
前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端と前記制御バルブの第2制御端とは、いずれも前記気液分離器の入口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和設備。
【請求項3】
前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端と前記制御バルブの第2制御端とは、いずれも前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和設備。
【請求項4】
前記第2オイルリターンキャピラリーの数と前記制御バルブの数とは、いずれも複数個であり、1つの前記第2オイルリターンキャピラリーと、並列接続された1つの前記制御バルブとは1つのオイルリターン管路群を構成し、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、直列接続された複数の前記オイルリターン管路群を介して前記気液分離器の入口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和設備。
【請求項5】
前記油分離器は鉛直方向に設置され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端は前記油分離器の第1接続口に接続され、前記第1接続口と前記油分離器の底部との高度差は、予め設定された差より大きいことを特徴とする請求項2に記載の空気調和設備。
【請求項6】
圧縮機と、油分離器と、気液分離器と、第1オイルリターンキャピラリーと、第2オイルリターンキャピラリーと、制御バルブとを含み、
前記圧縮機の排気口は前記油分離器に接続され、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリー、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続され、前記気液分離器の出口は前記圧縮機の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーは前記制御バルブと直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーは、前記第1オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブと並列接続されることを特徴とする空気調和設備。
【請求項7】
前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続され、前記制御バルブの第2制御端は、前記第1オイルリターンキャピラリーを介して前記気液分離器の入口に接続されることを特徴とする請求項6に記載の空気調和設備。
【請求項8】
前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続されることを特徴とする請求項6に記載の空気調和設備。
【請求項9】
空気調和設備の制御方法であって、
請求項1ないし5のいずれかに記載の空気調和設備に適用されるか、或いは、請求項6ないし8のいずれかに記載の空気調和設備に適用され、
前記方法は、
前記空気調和設備の圧縮機の目標パラメータが予め設定された条件を満たしているか否かを検出することと、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することと、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていないことが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを開弁することとを含み、
前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数、排気圧力、排気戻り気圧力差、負荷のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする空気調和設備の制御方法。
【請求項10】
前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数と、排気圧力とを含み、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することは、
前記圧縮機の運行周波数が第1閾値より小さく、前記排気圧力が第2閾値より大きい場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子技術分野に関し、特に空気調和設備及び空気調和設備の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和技術の継続的な発展により、空気調和機は人々の生活においてますます重要な役割を果たしている。現在、空気調和設備の圧縮機の信頼性を確保するために、通常、空気調和設備内の圧縮機にはオイルリターン管路が配置されているべきであるが、現在設置されているオイルリターン配管の流量は通常固定値であり、その結果、異なる負荷での圧縮機のオイルリターン調節効果が比較的劣り、空気調和機の一部負荷運転時にオイルリターン量が大きくなり、システムのエネルギー効率が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、空気調和設備の異なる負荷での圧縮機のオイルリターン調節効果が比較的劣るという問題点を解決することで、システムのエネルギー効率を向上させるよう、空気調和設備及び空気調和設備の制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は次のように実現される。
【0005】
第1の態様では、本発明の実施例は、空気調和設備を提供する。前記空気調和設備は、圧縮機と、油分離器と、気液分離器と、第1オイルリターンキャピラリーと、第2オイルリターンキャピラリーと、制御バルブとを含み、前記圧縮機の排気口は前記油分離器に接続され、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリー、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続され、前記気液分離器の出口は圧縮機の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーは、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブとそれぞれ直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーは前記制御バルブと並列接続される。
【0006】
任意選択で、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端と前記制御バルブの第2制御端とは、いずれも前記気液分離器の入口に接続される。
【0007】
任意選択で、前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端と前記制御バルブの第2制御端とは、いずれも前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続される。
【0008】
任意選択で、前記第2オイルリターンキャピラリーの数と前記制御バルブの数とは、いずれも複数個であり、1つの前記第2オイルリターンキャピラリーと、並列接続された1つの前記制御バルブとは1つのオイルリターン管路群を構成し、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、直列接続された複数の前記オイルリターン管路群を介して前記気液分離器の入口に接続される。
【0009】
任意選択で、前記油分離器は鉛直方向に設置され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端は前記油分離器の第1接続口に接続され、前記第1接続口と前記油分離器の底部との高度差は、予め設定された差より大きい。
【0010】
第2の態様では、本発明の実施例は、空気調和設備を提供する。前記空気調和設備は、圧縮機と、油分離器と、気液分離器と、第1オイルリターンキャピラリーと、第2オイルリターンキャピラリーと、制御バルブとを含み、前記圧縮機の排気口は前記油分離器に接続され、前記油分離器は、前記第1オイルリターンキャピラリー、前記第2オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続され、前記気液分離器の出口は圧縮機の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーは前記制御バルブと直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーは、前記第1オイルリターンキャピラリー及び前記制御バルブと並列接続される。
【0011】
任意選択で、前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記制御バルブの第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続され、前記制御バルブの第2制御端は、前記第1オイルリターンキャピラリーを介して前記気液分離器の入口に接続される。
【0012】
任意選択で、前記油分離器は、前記第2オイルリターンキャピラリーの第1端及び前記第1オイルリターンキャピラリーの第1端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリーの第2端は前記気液分離器の入口に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリーの第2端は、前記制御バルブを介して前記気液分離器の入口に接続される。
【0013】
第3の態様では、本発明の実施例は、第1の態様又は第2の態様に記載の空気調和設備に適用される空気調和設備の制御方法を提供する。前記方法は、
前記空気調和設備の圧縮機の目標パラメータが予め設定された条件を満たしているか否かを検出することと、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することと、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていないことが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを開弁することとを含み、
前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数、排気圧力、排気戻り気圧力差、負荷のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
任意選択で、前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数と、排気圧力とを含み、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することは、
前記圧縮機の運行周波数が第1閾値より小さく、前記排気圧力が第2閾値より大きい場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例では、第2オイルリターンキャピラリーと制御バルブとが並列接続されているため、制御バルブが開弁される場合、油分離器内のオイルは、第1オイルリターンキャピラリー及び制御バルブを経て圧縮機に戻される。即ち、この時、油分離器内のオイルは第2オイルリターンキャピラリーを経ず、第2オイルリターンキャピラリーが制御バルブによってバイパスされる。制御バルブが閉弁される場合、油分離器内のオイルは、第1オイルリターンキャピラリー及び第2オイルリターンキャピラリーを経て圧縮機に戻される。これにより、制御バルブが開弁される場合と比較して、制御バルブが閉弁される場合には、オイルリターンキャピラリーの長さを延長したことに相当し、オイルリターンキャピラリーによりオイルの流速を低減させることができ、したがってオイルリターンキャピラリーを経て圧縮機に戻されるオイルリターン量を減らすことができ、異なる負荷での圧縮機のオイルリターン調節効果を増強させる一方、圧縮機から油分離器を通過してシステムに投入される含油量を低減し、機械ユニットのエネルギー効率を向上させる。即ち、制御バルブの開弁及び閉弁を制御することで、油分離器からシステム内に投入される含油量を調節でき、ひいてはシステムのエネルギー効率を向上させる。上記の機械ユニット及びシステムは、空気調和設備の機械ユニット又は空気調和設備から構成されるシステムとして理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例の技術方案をより明確に説明するために、以下では、本発明の実施例の説明に使用されるべき添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働なしにこれらの図面から他の図面をさらに得ることができる。
【0017】
【
図1】本発明の実施例に係る空気調和設備の構造概略図である。
【
図2】本発明の実施例に係る別の空気調和設備の構造概略図である。
【
図3】本発明の実施例に係る別の空気調和設備の構造概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係る別の空気調和設備の構造概略図である。
【
図5】本発明の実施例に係る空気調和設備の制御方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例に係る別の空気調和設備の制御方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例に係る別の空気調和設備の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施例における添付の図面と併せて本発明の実施例における技術方案を明確かつ完全に説明することにする。明らかに、記述される実施例は、本発明のすべての実施例ではなく、一部の実施例である。本発明の実施例に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は全て本発明の保護範囲に属するものとする。
【0019】
図1を参照すると、
図1は、本発明の実施例に係る空気調和設備の構造概略図である。
図1に示すように、空気調和設備は、圧縮機10と、油分離器20と、気液分離器60と、第1オイルリターンキャピラリー30と、第2オイルリターンキャピラリー40と、制御バルブ50とを含む。前記圧縮機10の排気口は前記油分離器20に接続され、前記油分離器20は、前記第1オイルリターンキャピラリー30、前記第2オイルリターンキャピラリー40及び前記制御バルブ50を介して前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。前記第1オイルリターンキャピラリー30は、前記第2オイルリターンキャピラリー40及び前記制御バルブ50にそれぞれ直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40は前記制御バルブ50と並列接続される。
【0020】
本発明の実施例の作動原理は、以下の記述を参照し得る。
【0021】
第2オイルリターンキャピラリー40と制御バルブ50とが並列接続されているため、制御バルブ50が開弁される場合、油分離器20内のオイルが第1オイルリターンキャピラリー30及び制御バルブ50を経て圧縮機10に戻される。即ち、この時、油分離器20内のオイルは第2オイルリターンキャピラリー40を経ず、第2オイルリターンキャピラリー40が制御バルブ50によってバイパスされる。制御バルブ50が閉弁される場合、油分離器20内のオイルは第1オイルリターンキャピラリー30及び第2オイルリターンキャピラリー40を経て圧縮機10に戻される。これにより、制御バルブ50が開弁される場合と比較して、制御バルブ50が閉弁される場合には、オイルリターンキャピラリーの長さを延長したことに相当し、オイルリターンキャピラリーによりオイルの流速を低減させることができ、したがってオイルリターンキャピラリーを経て圧縮機10に戻されるオイルリターン量を減らすことができ、即ち、オイルの流量を減らし、ひいては圧縮機10から油分離器20を通過してシステムに投入される含油量を減らし、機械ユニットのエネルギー効率を向上させる。即ち、制御バルブ50の開弁及び閉弁を制御することで、油分離器20から圧縮機10に戻されるオイルリターン量を調節でき、圧縮機10のオイルリターン調節効果を増強させ、圧縮機10の信頼性を増強できる。上記の機械ユニットは、空気調和設備の機械ユニットとして理解され得、後述するシステムは、空気調和設備から構成されるシステムを指し得る。
【0022】
なお、圧縮機10のオイルリターン量が減少すると、圧縮機10のオイル吐出量も減少し、ひいては空気調和設備の含油量を減らし、空気調和設備の機械ユニットのエネルギー効率を向上させることができる。
【0023】
なお、空気調和設備が正常な作動状態にある場合、この時、圧縮機10のオイルリターン量を減らす必要がないため、制御バルブ50が開弁されるように制御できる。空気調和設備が目標状態にある場合、この時、圧縮機10のオイルリターン量を減らす必要があるため、制御バルブ50が閉弁されるように制御できる。上記の目標状態が具体的に指す状態はここで限定されない。
【0024】
例えば、上記の目標状態とは、圧縮機10の周波数が第1閾値より小さく、排気圧力が第2閾値より大きい状態、或いは、圧縮機10の周波数が第1閾値より小さく、排気戻り気圧力差が第3閾値より大きい状態を指し得る。
【0025】
また例えば、上記の目標状態とは、圧縮機10の負荷が目標負荷であることを指し得る。空気調和設備が目標状態にある場合、圧縮機10の負荷が目標負荷となる。空気調和設備が目標状態にない場合、圧縮機10の負荷は目標負荷とならない。即ち、空気調和設備の状態が異なれば、圧縮機10の負荷も異なる。
【0026】
第1オイルリターンキャピラリー30及び第2オイルリターンキャピラリー40がいずれも円管である場合、第1オイルリターンキャピラリー30の直径と第2オイルリターンキャピラリー40の直径とは同じであってもよく、異なってもよい。任意選択で、第2オイルリターンキャピラリー40の直径は、第1オイルリターンキャピラリー30の直径より小さくてもよい。これにより、オイルの流速をさらに低減させることができ、オイルリターンキャピラリーを経て圧縮機10に戻されるオイルリターン量をさらに減らし、オイルリターン調節効果をさらに増強させることができる。
【0027】
制御バルブ50の具体的な類型はここで限定されない。例えば、制御バルブ50は、電磁バルブであっても良く、これにより、制御バルブ50の制御精度を向上させることができる。
【0028】
圧縮機10の吸気側は、低圧低温のガス状冷媒を吸入し、上記のガス状冷媒を高温高圧のガス状冷媒に圧縮させ、上記の高温高圧のガス状冷媒を圧縮機10の排気口から吐出させることができる。上記の高温高圧のガス状冷媒には潤滑油が含まれており、高温高圧のガス状冷媒が油分離器20に入った後、油分離器20は、上記の潤滑油からガスを分離して、潤滑油を得ることができる。分離して得られた潤滑油は、上記の第1オイルリターンキャピラリー30、第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50を通過し、気液分離器60及び圧縮機10の吸気側を経て圧縮機10に戻されることができる。
【0029】
なお、第1オイルリターンキャピラリー30と、第2オイルリターンキャピラリー40と、制御バルブ50との位置関係はここで具体的に限定されない。
【0030】
任意選択的な実施形態として、
図1を参照すると、前記油分離器20は、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第2端は、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第1端及び前記制御バルブ50の第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第2端と前記制御バルブ50の第2制御端とは、いずれも前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。
【0031】
本発明の実施形態では、油分離器20が先に第1オイルリターンキャピラリー30に接続されて、それから第1オイルリターンキャピラリー30が第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50に接続され得る。これにより、分離器20が先に第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50にそれぞれ接続されて、それから第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50が第1オイルリターンキャピラリー30に接続される方式と比較して、第1オイルリターンキャピラリー30により油量を調節でき、過剰な油量が制御バルブ50に流れて制御バルブ50が損傷される現象を回避し、制御バルブ50の使用寿命を増加させる。
【0032】
なお、制御バルブ50が開弁される場合、油分離器20内のオイルは、第1オイルリターンキャピラリー30及び制御バルブ50を経て圧縮機10に戻される。即ち、この時、油分離器20内のオイルは、第2オイルリターンキャピラリー40を経ず、第2オイルリターンキャピラリー40が制御バルブ50によってバイパスされる。制御バルブ50が閉弁される場合、油分離器20内のオイルは、第1オイルリターンキャピラリー30及び第2オイルリターンキャピラリー40を経て圧縮機10に戻される。
【0033】
別の任意選択的な実施形態として、前記油分離器20は、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第1端及び前記制御バルブ50の第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第2端と前記制御バルブ50の第2制御端とは、いずれも前記第1オイルリターンキャピラリー30の第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第2端は前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。
【0034】
本発明の実施形態は、第1オイルリターンキャピラリー30と第2オイルリターンキャピラリー40と制御バルブ50との間の位置関係の多様性及び柔軟性を高めることができる。
【0035】
第2オイルリターンキャピラリー40の第2端と制御バルブ50の第2制御端とがいずれも気液分離器60を介して圧縮機10の吸気側に接続されるため、気液分離器60により圧縮機10に入るオイルリターン量をさらに調節でき、圧縮機10の信頼性を向上させるとともに、圧縮機10のオイル吐出量を減らすことができ、したがってシステムの含油量を減らしてシステムのエネルギー効率を向上させる。
【0036】
任意選択的な実施形態として、
図2を参照すると、前記第2オイルリターンキャピラリー40の数と前記制御バルブ50の数とは、いずれも複数個であり、1つの前記第2オイルリターンキャピラリー40と、並列接続された1つの前記制御バルブ50とは1つのオイルリターン管路群100を構成し、前記油分離器20は前記第1オイルリターンキャピラリー30の第1端に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第2端は、直列接続された複数の前記オイルリターン管路群100を介して前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。
【0037】
複数のオイルリターン管路群100は、順次直列接続され得る。
【0038】
本発明の実施形態では、複数のオイルリターン管路群100が設置されているため、複数の第2オイルリターンキャピラリー40及び制御バルブ50を設置することが可能となり、したがってオイルリターン量の調節効果をさらに増強させ、システムのエネルギー効率をさらに向上させることができる。
【0039】
なお、オイルリターン管路群100の数は、圧縮機10の負荷に応じて確定され得る。これにより、圧縮機10の異なる負荷に応じてより精密な冷媒(即ち、潤滑油)流量の調節が可能となり、オイルリターン量の調節効果をさらに増強させる。
【0040】
任意選択的な実施形態として、
図3を参照すると、前記油分離器20は鉛直方向に設置され、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第1端は前記油分離器20の第1接続口21に接続され、前記第1接続口21と前記油分離器20の底部22との高度差は予め設定された差より大きい。
【0041】
本発明の実施形態では、油分離器20が鉛直方向に設置され、第1接続口21と油分離器20の底部22との高度差が予め設定された差より大きいとは、第1接続口21の高さが油分離器20の底部22よりも高いこととして理解されてもよく、第1接続口21と水平面との距離が油分離器20の底部22と水平面との距離よりも大きいこととして理解されてもよい。これにより、一部の潤滑油を油分離器20の内かつ第1接続口21と油分離器20の底部22の間の位置に貯蔵でき、したがって空気調和設備の含油量をさらに減らし、空気調和設備のエネルギー効率をさらに向上させる。
【0042】
図4を参照すると、
図4は、本発明の実施例に係る別の空気調和設備の構造概略図である。
図4に示すように、空気調和設備は、圧縮機10と、油分離器20と、気液分離器60と、第1オイルリターンキャピラリー30と、第2オイルリターンキャピラリー40と、制御バルブ50とを含む。前記圧縮機10の排気口は前記油分離器20に接続され、前記油分離器20は、前記第1オイルリターンキャピラリー30、前記第2オイルリターンキャピラリー40及び前記制御バルブ50を介して前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は前記圧縮機10の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリー30は前記制御バルブ50と直列接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40は、前記第1オイルリターンキャピラリー30及び前記制御バルブ50と並列接続される。
【0043】
本発明の実施形態の作動原理は、以下のとおりである。
【0044】
第2オイルリターンキャピラリー40が第1オイルリターンキャピラリー30及び制御バルブ50と並列接続されているため、制御バルブ50が開弁される場合、油分離器20内のオイルは、第1オイルリターンキャピラリー30と制御バルブ50とによって構成される第1分岐回路を経て圧縮機10に戻され得、かつ第2オイルリターンキャピラリー40を経て圧縮機10に戻され得る。制御バルブ50が閉弁される場合、油分離器20内のオイルは、第2オイルリターンキャピラリー40を経てしか圧縮機10に戻され得ない。これにより、制御バルブ50が開弁される場合と比較して、制御バルブ50が閉弁される場合には、オイルがたった一つの経路である第2オイルリターンキャピラリー40を経てのみ圧縮機10に戻され得るため、オイルリターンキャピラリーを経て圧縮機10に戻されるオイルリターン量を減らし、即ち、オイルの流量を減らす。即ち、制御バルブ50の開弁及び閉弁を制御することで、油分離器20から圧縮機10に戻されるオイルリターン量を調節でき、圧縮機10のオイルリターン調節効果を増強させて、圧縮機10からシステム内に投入される含油量を減らし、ひいてはシステムのエネルギー効率を向上させる。
【0045】
なお、本発明の実施例と上記の実施例との相違点は、第1オイルリターンキャピラリー30の設置位置が異なることである。即ち、上記の実施例では、第2オイルリターンキャピラリー40と制御バルブ50とが並列接続され、本実施例では、第1オイルリターンキャピラリー30と制御バルブ50とを直列接続させて得られた第1分岐回路と第2オイルリターンキャピラリー40とが並列接続されるが、達成される有益な技術的効果は同じである。また、その他の技術的特徴については、上記の実施形態の関連表現を参照し得、ここでは繰り返しの説明を省略することにする。
【0046】
なお、第1オイルリターンキャピラリー30と第2オイルリターンキャピラリー40と制御バルブ50との間の位置関係はここで具体的に限定されない。
【0047】
任意選択的な実施形態として、
図4を参照すると、前記油分離器20は、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第1端及び前記制御バルブ50の第1制御端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第2端は前記気液分離器60の入口に接続され、前記制御バルブ50の第2制御端は、前記第1オイルリターンキャピラリー30を介して前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。
【0048】
これにより、第1オイルリターンキャピラリー30と、第2オイルリターンキャピラリー40と、制御バルブ50との間の位置関係の多様性及び柔軟性が高まる。
【0049】
別の任意選択的な実施形態として、前記油分離器20は、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第1端及び前記第1オイルリターンキャピラリー30の第1端にそれぞれ接続され、前記第2オイルリターンキャピラリー40の第2端は前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続され、前記第1オイルリターンキャピラリー30の第2端は、前記制御バルブ50を介して前記気液分離器60の入口に接続され、前記気液分離器60の出口は圧縮機10の吸気側に接続される。
【0050】
本発明の実施形態では、油分離器20が先に第1オイルリターンキャピラリー30に接続されて、それから第1オイルリターンキャピラリー30が制御バルブ50に接続され得る。これにより、油分離器20が先に制御バルブ50に接続されて、それから制御バルブ50が第1オイルリターンキャピラリー30に接続される方式と比較して、第1オイルリターンキャピラリー30により油量を調節され得るため、過剰な油量が制御バルブ50に流れて制御バルブ50が損傷される現象を回避し、制御バルブ50の使用寿命を増加させる。
【0051】
また、第1オイルリターンキャピラリー30と第2オイルリターンキャピラリー40と制御バルブ50との間の位置関係の多様性及び柔軟性を高めることもできる。
【0052】
本発明の実施形態では、第2オイルリターンキャピラリー40の第2端と第1オイルリターンキャピラリー30とがいずれも気液分離器60を介して圧縮機10の吸気側に接続されるため、気液分離器60により圧縮機10に入るオイルリターン量をさらに調節でき、圧縮機10の信頼性を向上させるとともに、圧縮機10のオイル吐出量を減らし、したがってシステムの含油量を減らしてシステムのエネルギー効率を向上させる。
【0053】
なお、上記の実施例における任意選択的な実施形態は本実施例にも適用され得、かつ同じ有益な技術的効果を達成できる。
【0054】
なお、
図1乃至
図4を参照すると、空気調和設備は、室外熱交換器70と、室内熱交換器80と、四方弁90とを更に含み得、具体的な接続関係については、
図1乃至
図4に示されているものを参照し得る。また、空気調和設備は、他の制御バルブ、具体的には
図1乃至
図4に示すような制御バルブを更に含み得るが、ここでは繰り返しの説明を省略することにする。
【0055】
図5を参照すると、
図5は、本発明の実施例に係る空気調和設備の制御方法のフローチャートである。
図5に示すように、空気調和設備の制御方法は、上記の実施例に記載の空気調和設備に適用される。前記方法は、以下のステップ501~503を含む。
【0056】
ステップ501において、前記空気調和設備の圧縮機の目標パラメータが予め設定された条件を満たしているか否かを検出する。
【0057】
ステップ502において、前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁する。
【0058】
ステップ503において、前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていないことが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを開弁する。
【0059】
前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数、排気圧力、排気戻り気圧力差、負荷のうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
排気戻り気圧力差は、圧縮機排気圧力と圧縮機吸気圧力との間の差を指し得る。
【0061】
空気調和設備の関連技術的特徴については、上記の実施例における関連表現を参照し得、具体的には、ここでは繰り返しの説明を省略することにする。
【0062】
本発明の実施形態では、空気調和設備の圧縮機の目標パラメータが予め設定された条件を満たしているかどうかを検出して、予め設定された条件を満たしている場合、空気調和設備の制御バルブを閉弁することで、空気調和設備の圧縮機のオイルリターン量を低減させ、空気調和設備の含油量を減らし、空気調和設備の機械ユニットのエネルギー効率を向上させる。予め設定された条件を満たしていない場合には、空気調和設備の制御バルブを開弁することで、空気調和設備の圧縮機のオイルリターン量が十分であることを確保し、圧縮機が正常に作動するようにし、圧縮機の作動性能を向上させることができる。
【0063】
また、目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数、排気圧力、排気戻り気圧力差、負荷のうちの少なくとも1つを含み、したがって検出方式及び検出標準の多様性及び柔軟性が高まる。
【0064】
任意選択的な実施形態として、前記目標パラメータは、前記圧縮機の運行周波数と、排気圧力とを含み、
前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていることが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することは、
前記圧縮機の運行周波数が第1閾値より小さく、前記排気圧力が第2閾値より大きい場合、前記空気調和設備の制御バルブを閉弁することを含む。
【0065】
本発明の実施形態では、圧縮機の運行周波数が第1閾値より小さく、排気圧力が第2閾値より大きい場合、このとき、圧縮機が不正常な作動状態にあることを意味し、空気調和設備の制御バルブを閉弁して、圧縮機のオイルリターン量を減らし、空気調和設備の含油量を減らし、空気調和設備の機械ユニットのエネルギー効率を向上させるべきである。
【0066】
例えば、
図6を参照すると、
図6におけるFは圧縮機の運行周波数を表すために使用され、Pdは圧縮機の排気圧力を表すために使用され、Aは第1閾値を表すために使用され、Bは第2閾値を表すために使用される。
【0067】
任意選択で、前記目標パラメータが前記予め設定された条件を満たしていないことが検出された場合、前記空気調和設備の制御バルブを開弁することは、前記圧縮機の運行周波数が第1閾値以上であり、及び/又は前記排気圧力が第2閾値以下である場合、前記空気調和設備の制御バルブを開弁することを含む。
【0068】
本発明の実施形態では、圧縮機の運行周波数が第1閾値以上であり、及び/又は、排気圧力が第2閾値以下である場合、空気調和設備の制御バルブを開弁し得、これにより空気調和設備の制御バルブの開弁の正確度を向上させることができ、空気調和設備の制御バルブが誤開弁される現象を低減する。
【0069】
なお、第1閾値及び第2閾値の具体的な値はここで限定されない。
【0070】
なお、目標パラメータが予め設定された条件を満たしているか否かは、他の目標パラメータに基づいて確定されても良いが、具体的にはここで限定されない。
【0071】
任意選択で、目標パラメータが予め設定された条件を満たしているか否かは、排気戻り気圧力差及び圧縮機の運行周波数に基づいて確定されても良い。
【0072】
例えば、
図7を参照すると、
図7におけるFは圧縮機の運行周波数を表すために使用され、Pdは圧縮機の排気圧力を表すために使用され、Psは圧縮機の吸気圧力を表すために使用され、Pd-Psは排気戻り気圧力差を表すために使用され、Aは第1閾値を表すために使用され、Bは第2閾値を表すために使用される。
【0073】
以上、添付の図面と併せて本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は単に例示的なものであり、限定的なものではない。当業者は、本発明の啓示下で、本発明の要旨及び特許請求の範囲によって保護される範囲から逸脱することなく、多くの形態をさらに行うことができ、それらはすべて本発明の保護範囲に属するものとする。