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特開2024-173634レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置
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  • 特開-レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置 図1
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  • 特開-レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置 図13
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173634
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/12 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
H05K7/12 S
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005168
(22)【出願日】2024-01-17
(31)【優先権主張番号】63/469,551
(32)【優先日】2023-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/533,014
(32)【優先日】2023-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506080739
【氏名又は名称】四零四科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Moxa Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】施 俊任
(72)【発明者】
【氏名】唐 志翔
【テーマコード(参考)】
4E353
【Fターム(参考)】
4E353BB06
4E353DD08
4E353DR12
4E353DR53
4E353GG21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】組み付け又は分解を容易にした、レールマウント用バックプレーン組立体キット及び関連するレールマウント電子装置を提供する。
【解決手段】レールマウント用バックプレーン組立体111は、バックプレーン組立体121と、係合フック151と、スロット構造152と、を備えている。バックプレーン組立体はレールに取り付けられ、他の協働するバックプレーン組立体に着脱可能に組み付けることができる。係合フックは、バックプレーン組立体に移動可能に配置され、操作部分1511と、係合部分1512と、接続部分1513と、を含む。操作部分と係合部分とは、バックプレーン組立体の外部に露出する。係合部分は、第1協働バックプレーン組立体での協働スロット構造に係合する。スロット構造は、バックプレーン組立体に形成され、第2協働バックプレーン組立体での協働係合フックに係合する構成である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールマウント用バックプレーン組立体キットであって、
レールに取り付けられ、第1協働バックプレーン組立体又は第2協働バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されているバックプレーン組立体と、
前記バックプレーン組立体に配置され、係合位置と係合解除位置との間で前記バックプレーン組立体に対して移動可能である係合フックであり、係合フックは、
前記バックプレーン組立体から露出する操作部分と、
前記バックプレーン組立体から露出する係合部分であり、係合フックが前記係合位置にある場合に、係合部分が前記第1協働バックプレーン組立体に形成された協働スロット構造に係合され、係合フックが前記係合解除位置にある場合に、係合部分が前記協働スロット構造から係合解除される、係合部分と、
前記操作部分と前記係合部分との間に接続され、前記バックプレーン組立体の内部に受容されている接続部分と
を含む係合フックと、
前記バックプレーン組立体に形成され、前記第2協働バックプレーン組立体に配置された協働係合フックに係合されるように構成されているスロット構造とを備えている、
レールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項2】
前記バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み、
前記バックプレーン組立体が前記第1協働バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記バックプレーン組立体の前記覆われない側面は前記第1協働バックプレーン組立体によって覆われず、
前記バックプレーン組立体が前記第1協働バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記バックプレーン組立体の前記覆われた側面は前記第1協働バックプレーン組立体によって覆われ、
前記操作部分は、前記バックプレーン組立体の前記覆われない側面から露出し、前記係合部分は、前記バックプレーン組立体の前記覆われた側面から露出し、前記接続部分は、前記バックプレーン組立体の内部に受容されている、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項3】
前記バックプレーン組立体の前記覆われない側面は、前記バックプレーン組立体の上面又は下面である、請求項2記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項4】
止め突起が、前記接続部分に形成され、協働止め突起が、前記バックプレーン組立体に形成され、前記係合フックを前記係合解除位置で停止させるために前記止め突起に突き当たるように構成されている、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項5】
前記係合フックが前記係合位置から前記係合解除位置へ移動した場合に、前記止め突起は、前記協働止め突起を越して通る、請求項4記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項6】
突き当て面が、前記係合部分に形成され、前記第1協働バックプレーン組立体に形成された協働突き当て面に突き当たるように構成され、これにより、前記係合部分が前記協働スロット構造に少なくとも部分的に進入することを可能にするために、前記係合フックを駆動して前記係合位置から移動させる、請求項5記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項7】
前記突き当て面は、前記係合フックを駆動して前記係合位置から所定位置へ移動させるために、前記協働突き当て面に突き当たるように構成され、
前記係合フックが前記係合位置から前記所定位置へ移動した場合に、前記止め突起は、前記協働止め突起を越して通らない、請求項6記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項8】
さらに、前記係合位置に向かって移動させるために前記係合フックをバイアスするように構成されている復帰コンポーネントを備えている、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項9】
ガイド構造が、前記接続部分に形成され、協働ガイド構造が、前記バックプレーン組立体に形成され、前記係合フックをガイドするために前記ガイド構造と協働するように構成されている、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項10】
前記ガイド構造は、ガイドスロット構造であり、前記協働ガイド構造は、前記ガイド構造を貫通し、前記ガイド構造の長手方向に前記ガイド構造の中で移動可能であるガイド柱構造である、請求項9記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項11】
少なくとも1つの容易化突起が前記接続部分に形成され、前記係合フックの移動を容易化するように構成されている、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項12】
前記第1協働バックプレーン組立体に対する前記バックプレーン組立体の組み付け方向と、前記第2協働バックプレーン組立体に対する前記バックプレーン組立体の組み付け方向とは、前記バックプレーン組立体に対する前記係合フックの移動方向に対して垂直である、請求項1記載のレールマウント用バックプレーン組立体キット。
【請求項13】
レールマウント電子装置であって、
レールに取り付けられるように構成されている第1モジュールと、
前記レールに取り付けられ、前記第1モジュールに着脱可能に組み付けられるように構成されている第2モジュールと、
第1係合組立体とを備え、
前記第1係合組立体は、
前記第1モジュールに形成されている第1スロット構造と、
前記第2モジュールに配置され、第1係合位置と第1係合解除位置との間で前記第2モジュールに対して移動可能である第1係合フックとを含み、
前記第1係合フックは、
前記第2モジュールから露出する第1操作部分と、
前記第2モジュールから露出する第1係合部分であり、前記第1係合フックが前記第1係合位置にある場合に、第1係合部分が前記第1スロット構造に係合され、前記第1係合フックが前記第1係合解除位置にある場合に、第1係合部分が前記第1スロット構造から係合解除される、第1係合部分と、
前記第1操作部分と前記第1係合部分との間に接続され、前記第2モジュールの内部に受容されている第1接続部分とを含む、レールマウント電子装置。
【請求項14】
前記第1モジュールは、前記レールに取り付けられるように構成されている第1バックプレーン組立体を含み、
前記第2モジュールは、前記レールに取り付けられ、前記第1バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されている第2バックプレーン組立体を含み、
前記第2バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み、
前記第2バックプレーン組立体が前記第1バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記第2バックプレーン組立体の前記覆われない側面は前記第1バックプレーン組立体によって覆われず、
前記第2バックプレーン組立体が前記第1バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記第2バックプレーン組立体の前記覆われた側面は前記第1バックプレーン組立体によって覆われ、
前記第1係合フックは、前記第2バックプレーン組立体に移動可能に配置され、前記第1操作部分は、前記第2バックプレーン組立体の前記覆われない側面から露出し、前記第1係合部分は、前記第2バックプレーン組立体の前記覆われた側面から露出し、前記第1接続部分は、前記第2バックプレーン組立体の内部に受容されている、請求項13記載のレールマウント電子装置。
【請求項15】
第1止め突起が、前記第1接続部分に形成され、第1協働止め突起が、前記第2バックプレーン組立体に形成され、前記第1係合フックを前記第1係合解除位置で停止させるために前記第1止め突起に突き当たるように構成されている、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項16】
前記第1係合フックが前記第1係合位置から前記第1係合解除位置へ移動した場合に、前記第1止め突起は、前記第1協働止め突起を越して通る、請求項15記載のレールマウント電子装置。
【請求項17】
第1突き当て面が、前記第1係合部分に形成され、第1協働突き当て面が、前記第1バックプレーン組立体に形成され、前記第1突き当て面に突き当たるように構成され、これにより、前記第1係合部分が前記第1スロット構造に少なくとも部分的に進入することを可能にするために、前記第1係合フックを駆動して前記第1係合位置から移動させる、請求項16記載のレールマウント電子装置。
【請求項18】
前記第1協働突き当て面は、前記第1係合フックを駆動して前記第1係合位置から第1所定位置へ移動させるために、前記第1突き当て面に突き当たるように構成され、
前記第1係合フックが前記第1係合位置から前記第1所定位置へ移動した場合に、前記第1止め突起は、前記第1協働止め突起を越して通らない、請求項17記載のレールマウント電子装置。
【請求項19】
前記第1係合組立体はさらに、前記第1係合位置に向かって移動させるために前記第1係合フックをバイアスするように構成されている第1復帰コンポーネントを含む、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項20】
第1ガイド構造が、前記第1接続部分に形成され、第1協働ガイド構造が、前記第2バックプレーン組立体に形成され、前記第1係合フックをガイドするために前記第1ガイド構造と協働するように構成されている、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項21】
前記第1ガイド構造は、ガイドスロット構造であり、前記第1協働ガイド構造は、前記第1ガイド構造を貫通し、前記第1ガイド構造の長手方向に前記第1ガイド構造の中で移動可能であるガイド柱構造である、請求項20記載のレールマウント電子装置。
【請求項22】
少なくとも1つの第1容易化突起が前記第1接続部分に形成され、前記第1係合フックの移動を容易化するように構成されている、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項23】
前記第1バックプレーン組立体に対する前記第2バックプレーン組立体の組み付け方向は、前記第2バックプレーン組立体に対する前記第1係合フックの移動方向に対して垂直である、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項24】
前記第2バックプレーン組立体の前記覆われない側面は、前記第2バックプレーン組立体の上面又は下面である、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項25】
前記第1モジュールはさらに、前記第1バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第1着脱式組立体を含み、
前記第2モジュールはさらに、前記第2バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第2着脱式組立体を含み、
前記第2着脱式組立体が前記第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記第2バックプレーン組立体の前記覆われない側面は、前記第2着脱式組立体によって覆われない、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【請求項26】
さらに、第3モジュールを備え、前記第3モジュールは、
前記レールに取り付けられ、前記第2バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されている第3バックプレーン組立体であり;前記第2バックプレーン組立体と第3バックプレーン組立体とが、それぞれ前記第1バックプレーン組立体と前記第2バックプレーン組立体とに組み付けられた場合に、前記第2バックプレーン組立体は、前記第1バックプレーン組立体と第3バックプレーン組立体との間に位置し;第3バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み;第3バックプレーン組立体が前記第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体の前記覆われない側面は前記第2バックプレーン組立体によって覆われず;第3バックプレーン組立体が前記第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体の前記覆われた側面は前記第2バックプレーン組立体によって覆われている、第3バックプレーン組立体と、
前記第3バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第3着脱式組立体であり、第3着脱式組立体が前記第3バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、前記第3バックプレーン組立体の前記覆われない側面は、第3着脱式組立体によって覆われない、第3着脱式組立体とを含み、
さらに、第2係合組立体を備え、前記第2係合組立体は、
前記第2バックプレーン組立体に形成されている第2スロット構造と、
前記第3バックプレーン組立体に配置され、第2係合位置と第2係合解除位置との間で前記第3バックプレーン組立体に対して移動可能である第2係合フックとを含み、
前記第2係合フックは、
前記第3バックプレーン組立体の前記覆われない側面から露出する第2操作部分と、
前記第3バックプレーン組立体の前記覆われた側面から露出する第2係合部分であり、前記第2係合フックが前記第2係合位置にある場合に、第2係合部分が前記第2スロット構造に係合され、前記第2係合フックが前記第2係合解除位置にある場合に、第2係合部分が前記第2スロット構造から係合解除される、第2係合部分と、
前記第2操作部分と前記第2係合部分との間に接続され、前記第3バックプレーン組立体の内部に受容されている第2接続部分とを含む、請求項14記載のレールマウント電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置に関し、さらに具体的には、改良されたモジュラーな構成を有するレールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レールマウント電子装置では、モジュラー性が徐々に主流になりつつある。例えば、リモート端末ユニットは、レールマウント電子装置であり、フィールド装置を監視/制御する監視/制御システムの一部として、フィールドの場所に設置されている。リモート端末ユニットは、通常、複数のモジュールと、複数のモジュールを実装する共通のバックプレーンとを備えている。複数のモジュールは、電源モジュールと、スイッチモジュールと、コンピューティングモジュールと、入出力モジュールとを含む可能性がある。そのため、モジュラーな構成の改良が急務となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許公開第2022/0256731号
【特許文献2】米国特許第11408560号
【特許文献3】米国特許第11243504号
【特許文献4】中華人民共和国特許第107305992号
【特許文献5】米国特許第11347195号
【特許文献6】米国特許第10483663号
【特許文献7】米国特許第9325110号
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、前述の問題を解決するために改良されたモジュラーな構成を有する、レールマウント用バックプレーン組立体キット、及び関連するレールマウント電子装置を提供することである。
【0005】
前述の目的を達成するために、本発明はレールマウント用バックプレーン組立体キットを開示する。レールマウント用バックプレーン組立体キットは、レールに取り付けられ、第1協働バックプレーン組立体又は第2協働バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されているバックプレーン組立体と;バックプレーン組立体に配置され、係合位置と係合解除位置との間でバックプレーン組立体に対して移動可能である係合フックであり、係合フックは:バックプレーン組立体から露出する操作部分と;バックプレーン組立体から露出する係合部分であり、係合フックが係合位置にある場合に、係合部分が第1協働バックプレーン組立体に形成された協働スロット構造に係合され、係合フックが係合解除位置にある場合に、係合部分が協働スロット構造から係合解除される、係合部分と;操作部分と係合部分との間に接続され、バックプレーン組立体の内部に受容されている接続部分とを含む係合フックと;バックプレーン組立体に形成され、第2協働バックプレーン組立体に配置された協働係合フックに係合されるように構成されているスロット構造とを備えている。
【0006】
本発明の実施形態によれば、バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み;バックプレーン組立体が第1協働バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、バックプレーン組立体の覆われない側面は第1協働バックプレーン組立体によって覆われず;バックプレーン組立体が第1協働バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、バックプレーン組立体の覆われた側面は第1協働バックプレーン組立体によって覆われ;操作部分は、バックプレーン組立体の覆われない側面から露出し、係合部分は、バックプレーン組立体の覆われた側面から露出し、接続部分は、バックプレーン組立体の内部に受容されている。
【0007】
本発明の実施形態によれば、バックプレーン組立体の覆われない側面は、バックプレーン組立体の上面又は下面である。
【0008】
本発明の実施形態によれば、止め突起が、接続部分に形成され、協働止め突起が、バックプレーン組立体に形成され、係合フックを係合解除位置で停止させるために止め突起に突き当たるように構成されている。
【0009】
本発明の実施形態によれば、係合フックが係合位置から係合解除位置へ移動した場合に、止め突起は、協働止め突起を越して通る。
【0010】
本発明の実施形態によれば、突き当て面が、係合部分に形成され、第1協働バックプレーン組立体に形成された協働突き当て面に突き当たるように構成され、これにより、係合部分が協働スロット構造に少なくとも部分的に進入することを可能にするために、係合フックを駆動して係合位置から移動させる。
【0011】
本発明の実施形態によれば、突き当て面は、係合フックを駆動して係合位置から所定位置へ移動させるために、協働突き当て面に突き当たるように構成され;係合フックが係合位置から所定位置へ移動した場合に、止め突起は、協働止め突起を越して通らない。
【0012】
本発明の実施形態によれば、レールマウント用バックプレーン組立体キットはさらに、係合位置に向かって移動させるために係合フックをバイアスするように構成されている復帰コンポーネントを備えている。
【0013】
本発明の実施形態によれば、ガイド構造が、接続部分に形成され、協働ガイド構造が、バックプレーン組立体に形成され、係合フックをガイドするためにガイド構造と協働するように構成されている。
【0014】
本発明の実施形態によれば、ガイド構造は、ガイドスロット構造であり、協働ガイド構造は、ガイド構造を貫通し、ガイド構造の長手方向にガイド構造の中で移動可能であるガイド柱構造である。
【0015】
本発明の実施形態によれば、少なくとも1つの容易化突起が接続部分に形成され、係合フックの移動を容易化するように構成されている。
【0016】
本発明の実施形態によれば、第1協働バックプレーン組立体に対するバックプレーン組立体の組み付け方向と、第2協働バックプレーン組立体に対するバックプレーン組立体の組み付け方向とは、バックプレーン組立体に対する係合フックの移動方向に対して垂直である。
【0017】
前述の目的を達成するために、本発明はさらに、レールマウント電子装置を開示する。レールマウント電子装置は、レールに取り付けられるように構成されている第1モジュールと;レールに取り付けられ、第1モジュールに着脱可能に組み付けられるように構成されている第2モジュールと;第1係合組立体とを備え;第1係合組立体は:第1モジュールに形成されている第1スロット構造と;第2モジュールに配置され、第1係合位置と第1係合解除位置との間で第2モジュールに対して移動可能である第1係合フックとを含み;第1係合フックは:第2モジュールから露出する第1操作部分と;第2モジュールから露出する第1係合部分であり、第1係合フックが第1係合位置にある場合に、第1係合部分が第1スロット構造に係合され、第1係合フックが第1係合解除位置にある場合に、第1係合部分が第1スロット構造から係合解除される、第1係合部分と;第1操作部分と第1係合部分との間に接続され、第2モジュールの内部に受容されている第1接続部分とを含む。
【0018】
本発明の実施形態によれば、第1モジュールは、レールに取り付けられるように構成されている第1バックプレーン組立体を含み;第2モジュールは、レールに取り付けられ、第1バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されている第2バックプレーン組立体を含み;第2バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み;第2バックプレーン組立体が第1バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体の覆われない側面は第1バックプレーン組立体によって覆われず;第2バックプレーン組立体が第1バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体の覆われた側面は第1バックプレーン組立体によって覆われ;第1係合フックは、第2バックプレーン組立体に移動可能に配置され、第1操作部分は、第2バックプレーン組立体の覆われない側面から露出し、第1係合部分は、第2バックプレーン組立体の覆われた側面から露出し、第1接続部分は、第2バックプレーン組立体の内部に受容されている。
【0019】
本発明の実施形態によれば、第1止め突起が、第1接続部分に形成され、第1協働止め突起が、第2バックプレーン組立体に形成され、第1係合フックを第1係合解除位置で停止させるために第1止め突起に突き当たるように構成されている。
【0020】
本発明の実施形態によれば、第1係合フックが第1係合位置から第1係合解除位置へ移動した場合に、第1止め突起は、第1協働止め突起を越して通る。
【0021】
本発明の実施形態によれば、第1突き当て面が、第1係合部分に形成され、第1協働突き当て面が、第1バックプレーン組立体に形成され、第1突き当て面に突き当たるように構成され、これにより、第1係合部分が第1スロット構造に少なくとも部分的に進入することを可能にするために、第1係合フックを駆動して第1係合位置から移動させる。
【0022】
本発明の実施形態によれば、第1協働突き当て面は、第1係合フックを駆動して第1係合位置から第1所定位置へ移動させるために、第1突き当て面に突き当たるように構成され;第1係合フックが第1係合位置から第1所定位置へ移動した場合に、第1止め突起は、第1協働止め突起を越して通らない。
【0023】
本発明の実施形態によれば、第1係合組立体はさらに、第1係合位置に向かって移動させるために第1係合フックをバイアスするように構成されている第1復帰コンポーネントを含む。
【0024】
本発明の実施形態によれば、第1ガイド構造が、第1接続部分に形成され、第1協働ガイド構造が、第2バックプレーン組立体に形成され、第1係合フックをガイドするために第1ガイド構造と協働するように構成されている。
【0025】
本発明の実施形態によれば、第1ガイド構造は、ガイドスロット構造であり、第1協働ガイド構造は、第1ガイド構造を貫通し、第1ガイド構造の長手方向に第1ガイド構造の中で移動可能であるガイド柱構造である。
【0026】
本発明の実施形態によれば、少なくとも1つの第1容易化突起が第1接続部分に形成され、第1係合フックの移動を容易化するように構成されている。
【0027】
本発明の実施形態によれば、第1バックプレーン組立体に対する第2バックプレーン組立体の組み付け方向は、第2バックプレーン組立体に対する第1係合フックの移動方向に対して垂直である。
【0028】
本発明の実施形態によれば、第2バックプレーン組立体の覆われない側面は、第2バックプレーン組立体の上面又は下面である。
【0029】
本発明の実施形態によれば、第1モジュールはさらに、第1バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第1着脱式組立体を含み;第2モジュールはさらに、第2バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第2着脱式組立体を含み;第2着脱式組立体が第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体の覆われない側面は、第2着脱式組立体によって覆われない。
【0030】
本発明の実施形態によれば、レールマウント電子装置はさらに、第3モジュールを備え、第3モジュールは:レールに取り付けられ、第2バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられるように構成されている第3バックプレーン組立体であり;第2バックプレーン組立体と第3バックプレーン組立体とが、それぞれ第1バックプレーン組立体と第2バックプレーン組立体とに組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体は、第1バックプレーン組立体と第3バックプレーン組立体との間に位置し;第3バックプレーン組立体は、覆われない側面と覆われた側面とを含み;第3バックプレーン組立体が第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体の覆われない側面は第2バックプレーン組立体によって覆われず;第3バックプレーン組立体が第2バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体の覆われた側面は第2バックプレーン組立体によって覆われている、第3バックプレーン組立体と;第3バックプレーン組立体に着脱可能に組み付けられている第3着脱式組立体であり、第3着脱式組立体が第3バックプレーン組立体に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体の覆われない側面は、第3着脱式組立体によって覆われない、第3着脱式組立体とを含み;さらに、第2係合組立体を備え、第2係合組立体は:第2バックプレーン組立体に形成されている第2スロット構造と;第3バックプレーン組立体に配置され、第2係合位置と第2係合解除位置との間で第3バックプレーン組立体に対して移動可能である第2係合フックとを含み;第2係合フックは:第3バックプレーン組立体の覆われない側面から露出する第2操作部分と;第3バックプレーン組立体の覆われた側面から露出する第2係合部分であり、第2係合フックが第2係合位置にある場合に、第2係合部分が第2スロット構造に係合され、第2係合フックが第2係合解除位置にある場合に、第2係合部分が第2スロット構造から係合解除される、第2係合部分と;第2操作部分と第2係合部分との間に接続され、第3バックプレーン組立体の内部に受容されている第2接続部分とを含む。
【0031】
要約すれば、本発明は、第1モジュール及び/又は第2モジュールをレールから取り外すことなく、第1モジュールと第2モジュールとの組み付け又は分解を可能にする。その上、第1モジュール及び/又は第2モジュールをレールに沿って移動させ、第1係合フックが第1スロット構造から係合解除された後、第1モジュールと第2モジュールとの間に追加モジュールを容易に挿入することを可能にするように、第1モジュールと第2モジュールとを互いに分離することができる。その後、第1モジュールと、追加モジュールと、第2モジュールとを、順次に一緒に組み付けることができる。従って、本発明は拡張性を有するだけでなく、操作が簡単である。
【0032】
さまざまな図及び図面に示された好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読めば、本発明のこれらの目的及び他の目的は、当業者には疑いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置の異なる視点での概略構成図である。
図2】本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置の異なる視点での概略構成図である。
図3】本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置の異なる視点での分解図である。
図4】本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置の異なる視点での分解図である。
図5】本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置の部分内部図である。
図6】本発明の実施形態に係り、係合状態にあるレールマウント電子装置の断面図である。
図7】本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置のA部分の拡大図である。
図8】本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置のB部分の拡大図である。
図9】本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置のC部分の拡大図である。
図10】本発明の実施形態に係り、係合解除状態にあるレールマウント電子装置の断面図である。
図11】本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置のD部分の拡大図である。
図12】本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置のE部分の拡大図である。
図13】本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置のF部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本明細書の一部を構成し、本発明が実施可能である具体的な実施形態が例示として示される添付図面を、以下の好ましい実施形態の詳細な説明で参照する。これに関して、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの方向用語は、説明される図の向きを参照して使用される。本発明のコンポーネントは、多数の異なる方向に配置されてよい。そのため、方向用語は、例示の目的で使用され、決して限定はしない。従って、図面及び記載は、本質的に例示的なものとみなされ、制限的なものとはみなされない。また、特定されない場合に、「結合する」又は「接続する」という用語は、間接的又は直接的な電気・機械的接続のいずれかを意味することが意図される。従って、第1装置が第2装置に結合又は接続された場合に、その接続は、直接的な電気・機械的接続、又は、他の装置や接続部を介した間接的な電気・機械的接続によるものであってよい。
【0035】
その上、序数(「第1」、「第2」、「第3」など)が用語の前に形容詞として使用される場合に、その序数は、(明示的に別段の定めがない限り)単に特定の特徴を示すために使用され、例えば、その特定の特徴を、同じ用語又は類似の用語によって記述される別の特徴と区別するために使用される。その序数は、他の意味又は限定的な効果を有するものではなく、単に便宜的な名称にすぎない。例えば、「第1装置」は、例えば「第2装置」と区別するためだけに、そのように称してよい。このように、「装置」という用語の前に「第1」及び「第2」という序数を使用するだけでは、2つの装置間の他の関係を示さないし、同様に、いずれか一方又は両方の装置の他の特性を示さない。例えば、「装置」という用語の前に「第1」及び「第2」という序数を単に使用することは、(1)いずれかの装置が順序や位置について、他の装置の前又は後に来ることを示さず、(2)いずれかの装置が時間について、他の装置の前又は後に発生又は作用することを示さず、また(3)いずれかの装置が重要性や品質について、他の装置の上位又は下位に格付けされることを示さない。序数の単なる用法は、序数によって特定される特徴に数値的な制限を与えない。例えば、「装置」という用語の前に「第1」及び「第2」という序数を使用するだけでは、厳密に2つの装置が存在することを示さない。
【0036】
図1ないし5を参照するものとする。図1及び2は、本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置1の異なる視点での概略構成図である。図3及び4は、本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置1の異なる視点での分解図である。図5は、本発明の実施形態に係るレールマウント電子装置1の部分内部図である。図1ないし5に示すように、レールマウント電子装置1は、レールコンポーネント2(レール2)、例えば、格納可能なDINレールに着脱可能に取り付けられているリモート端末ユニットであってよい。レールマウント電子装置1は、第1モジュール11、第2モジュール12、第3モジュール13、及び第4モジュール14を含む。第2モジュール12は、側方方向LD(水平方向LD)に第1モジュール11と第3モジュール13との間に位置し、第1モジュール11と第3モジュール13とに電気的及び構造的に接続されている。第3モジュール13は、側方方向LDに第2モジュール12と第4モジュール14との間に位置し、第2モジュール12と第4モジュール14とに電気的及び構造的に接続されている。レールマウント電子装置1は、拡張可能な構成である。理解可能なように、別の実施形態では、モジュールの数はさらに多くてよく、又はさらに少なくてよい。
【0037】
具体的には、第1モジュール11、第2モジュール12、第3モジュール13、及び第4モジュール14は、それぞれ、電源モジュール、コンピューティングモジュール、第1入出力モジュール、及び第2入出力モジュールであってよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第1モジュール、第2モジュール、第3モジュール、及び第4モジュールは、それぞれ、電源モジュール、スイッチモジュール、コンピューティングモジュール、及び第1入出力モジュールと第2入出力モジュールとのうちの1つであってよい。
【0038】
図3及び4に示すように、第1モジュール11は、第1バックプレーン組立体111と、第1着脱式組立体112とを含む。第2モジュール12は、第2バックプレーン組立体121と、第2着脱式組立体122とを含む。第3モジュール13は、第3バックプレーン組立体131と、2つの第3着脱式組立体132とを含む。第4モジュール14は、第4バックプレーン組立体141と、4つの第4着脱式組立体142とを含む。第1バックプレーン組立体111、第2バックプレーン組立体121、第3バックプレーン組立体131、及び第4バックプレーン組立体141は、レールコンポーネント2に着脱可能に取り付けられるように構成されている。即ち、これらはそれぞれ、例えば、第1バックプレーン組立体111に移動可能に取り付けられた第1ロックコンポーネントL1、第2バックプレーン組立体121に移動可能に取り付けられた第2ロックコンポーネントL2、第3バックプレーン組立体131に移動可能に取り付けられた第3ロックコンポーネントL3、及び第4バックプレーン組立体141に移動可能に取り付けられた第4ロックコンポーネントL4によって、レールコンポーネント2に着脱可能に取り付けられるように構成されている。第1着脱式組立体112、第2着脱式組立体122、第3着脱式組立体132、及び第4着脱式組立体142は、第1ロック組立体113、第2ロック組立体123、第3ロック組立体133、及び第4ロック組立体143によって、それぞれ第1バックプレーン組立体111、第2バックプレーン組立体121、第3バックプレーン組立体131、及び第4バックプレーン組立体141に着脱可能に組み付けられている。
【0039】
さらに、図3ないし5に示すように、レールマウント電子装置1はさらに、第1係合組立体15と、第2係合組立体16と、第3係合組立体17とを含む。第1係合組立体15は、第1係合フック151と第1スロット構造152とを含む。第2係合組立体16は、第2係合フック161と第2スロット構造162とを含む。第3係合組立体17は、第3係合フック171と第3スロット構造172とを含む。第1係合フック151、第2係合フック161及び第3係合フック171は、それぞれ第2モジュール12、第3モジュール13及び第4モジュール14に移動可能に配置されている。第1スロット構造152、第2スロット構造162及び第3スロット構造172は、それぞれ第1モジュール11、第2モジュール12及び第3モジュール13に形成されている。第1係合フック151は、第1スロット構造152に係合したり係合解除したりするために、第2モジュール12に対して移動可能である。第2係合フック161は、第2スロット構造162に係合したり係合解除したりするために、第3モジュール13に対して移動可能である。第3係合フック171は、第3スロット構造172に係合したり係合解除したりするために、第4モジュール14に対して移動可能である。
【0040】
図6ないし13を参照するものとする。図6は、本発明の実施形態に係り、係合状態にあるレールマウント電子装置1の断面図である。図7は、本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置1のA部分の拡大図である。図8は、本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置1のB部分の拡大図である。図9は、本発明の実施形態に係り、図6に示すレールマウント電子装置1のC部分の拡大図である。図10は、本発明の実施形態に係り、係合解除状態にあるレールマウント電子装置1の断面図である。図11は、本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置1のD部分の拡大図である。図12は、本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置1のE部分の拡大図である。図13は、本発明の実施形態に係り、図10に示すレールマウント電子装置1のF部分の拡大図である。図6、7、10及び11に示すように、第1係合フック151は、第2バックプレーン組立体121に移動可能に配置されている。第1バックプレーン組立体111に対する第2バックプレーン組立体121の組み付け方向、例えば側方方向LDは、第2バックプレーン組立体121に対する第1係合フック151の移動方向に実質的に垂直である。第1係合フック151は、第1操作部分1511と、第1係合部分1512と、第1接続部分1513とを含む。第1操作部分1511は、第2バックプレーン組立体121の覆われない側面121Aから露出する。第1係合部分1512は、第2バックプレーン組立体121の覆われない側面121Bから露出する。第1接続部分1513は、第2バックプレーン組立体121の内部に受容されている。第1スロット構造152は、第1バックプレーン組立体111の覆われた側面111Aに形成されている。図7に示すように、第1係合フック151が第1係合位置P1Aにある場合に、第1係合部分1512は、第1スロット構造152に係合される。図11に示すように、第1係合フック151が第1係合解除位置P1Bにある場合に、第1係合部分1512は、第1スロット構造152から係合解除される。
【0041】
この実施形態では、第2バックプレーン組立体121の覆われない側面121Aと覆われた側面121Bとは、それぞれ、第2バックプレーン組立体121の上面と左側面とであってよい。第1バックプレーン組立体111の覆われた側面111Aは、第1バックプレーン組立体111の右側面であってよい。第2バックプレーン組立体121の覆われない側面121Aは、第2バックプレーン組立体121が第1バックプレーン組立体111に組み付けられた場合に、第1バックプレーン組立体111によって覆われなくてよい。第2バックプレーン組立体121の覆われた側面121Bは、第2バックプレーン組立体121が第1バックプレーン組立体111に組み付けられた場合に、第1バックプレーン組立体111によって覆われてよい。第2バックプレーン組立体121の覆われない側面121Aは、第2着脱式組立体122が第2バックプレーン組立体121に組み付けられた場合に、第2着脱式組立体122によって覆われなくてよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第2バックプレーン組立体121の覆われない側面は、第2バックプレーン組立体121の下面であってよい。
【0042】
さらに、図6、7、10及び11に示すように、第1止め突起1513Aが、第1接続部分1513に形成されている。第1協働止め突起1211が、第2バックプレーン組立体121に形成され、第1止め突起1513Aに突き当たって第1係合フック151を第1係合解除位置P1Bに停止させるように構成されている。第1係合フック151が第1係合位置P1Aから第1係合解除位置P1Bへ移動した場合に、第1止め突起1513Aは、第1協働止め突起1211を越して通る。その上、第1突き当て面1512Aが、第1係合部分1512に形成されている。第1協働突き当て面1111が、第1バックプレーン組立体111に形成されている。第1係合フック151を駆動して、第1係合位置P1Aから移動させるように、例えば第1係合位置P1Aから第1所定位置P1Cへ移動させるように、第1協働突き当て面1111は第1突き当て面1512Aに突き当たるように構成されている。これは、第1係合部分1512が、少なくとも部分的に第1スロット構造152に進入することを可能にするものである。第1係合フック151が第1係合位置P1Aから第1所定位置P1Cへ移動した場合に、第1止め突起1513Aは、第1協働止め突起1211を越して通らず、従って、第1協働止め突起1211は、第1止め突起1513Aに突き当たらない。
【0043】
この実施形態では、第1係合組立体15はさらに、第1係合位置P1Aに向かって移動させるために、第1係合フック151をバイアスするように構成された第1復帰コンポーネント153(recovering component 153)、例えば、伸長バネを含んでよい。第1復帰コンポーネント153は、第1協働止め突起1211が第1止め突起1513Aに突き当たらない場合に、第1係合フック151を駆動して第1所定位置P1Cから第1係合位置P1Aへ移動させることはできるが、第1復帰コンポーネント153は、第1協働止め突起1211が第1止め突起1513Aに突き当たった場合に、第1係合フック151を駆動して第1係合解除位置P1Bから第1係合位置P1Aへ移動させることはできない。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第1復帰コンポーネント153を省略してよい。
【0044】
第1係合フック151の安定した移動を確実にするために、第1ガイド構造1513Bが、第1接続部分1513に形成されている。第1協働ガイド構造1212が、第2バックプレーン組立体121に形成され、第1係合フック151をガイドするために第1ガイド構造1513Bと協働するように構成されている。
【0045】
この実施形態では、第1ガイド構造1513Bはガイドスロット構造であってよい。第1協働ガイド構造1212は、第1ガイド構造1513Bを貫通し、第1ガイド構造1513Bの長手方向に第1ガイド構造1513Bの中で移動可能であるガイド柱構造であってよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0046】
さらに、第1係合フック151の円滑な移動を確実にするように、第1係合フック151と第2バックプレーン組立体121との間の過度の摩擦力を防止するために、少なくとも1つの第1容易化突起1513Cが、第1接続部分1513に形成されている。これは、第1係合フック151と第2バックプレーン組立体121との間の接触面積を減少させることによって、第1係合フック151の移動を容易化するために、第2バックプレーン組立体121に突き当たるように構成されている。
【0047】
図6、8、10及び12に示すように、第2係合フック161は、第3バックプレーン組立体131に移動可能に配置されている。第2バックプレーン組立体121に対する第3バックプレーン組立体131の組み付け方向、例えば側方方向LDは、第3バックプレーン組立体131に対する第2係合フック161の移動方向に実質的に垂直である。第2係合フック161は、第2操作部分1611と、第2係合部分1612と、第2接続部分1613とを含む。第2操作部分1611は、第3バックプレーン組立体131の覆われない側面131Aから露出する。第2係合部分1612は、第3バックプレーン組立体131の覆われない側面131Bから露出する。第2接続部分1613は、第3バックプレーン組立体131の内部に受容されている。第2スロット構造162は、第2バックプレーン組立体121の別の覆われた側面121Cに形成されている。図8に示すように、第2係合フック161が第2係合位置P2Aにある場合に、第2係合部分1612は、第2スロット構造162に係合される。図12に示すように、第2係合フック161が第2係合解除位置P2Bにある場合に、第2係合部分1612は、第2スロット構造162から係合解除される。
【0048】
この実施形態では、第3バックプレーン組立体131の覆われない側面131Aと覆われた側面131Bとは、それぞれ第3バックプレーン組立体131の上面と左側面とであってよい。第2バックプレーン組立体121の覆われた側面121Cは、第2バックプレーン組立体121の覆われた側面121Bと反対側の第2バックプレーン組立体121の右側面であってよい。第3バックプレーン組立体131の覆われない側面131Aは、第3バックプレーン組立体131が第2バックプレーン組立体121に組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体121によって覆われなくてよい。第3バックプレーン組立体131の覆われた側面131Bは、第3バックプレーン組立体131が第2バックプレーン組立体121に組み付けられた場合に、第2バックプレーン組立体121によって覆われてよい。第3バックプレーン組立体131の覆われない側面131Aは、第3着脱式組立体132が第3バックプレーン組立体131に組み付けられた場合に、第3着脱式組立体132によって覆われなくてよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第3バックプレーン組立体131の覆われない側面は、第3バックプレーン組立体131の下面であってよい。
【0049】
さらに、図6、8、10及び12に示すように、第2止め突起1613Aが、第2接続部分1613に形成されている。第2協働止め突起1311が、第3バックプレーン組立体131に形成され、第2係合フック161を第2係合解除位置P2Bで停止させるために第2止め突起1613Aに突き当たるように構成されている。第2係合フック161が第2係合位置P2Aから第2係合解除位置P2Bへ移動した場合に、第2止め突起1613Aは、第2協働止め突起1311を越して通る。その上、第2突き当て面1612Aが、第2係合部分1612に形成されている。第2協働突き当て面1213が、第2バックプレーン組立体121に形成され、第2係合フック161を駆動して、第2係合位置P2Aから移動させるために、例えば、第2係合位置P2Aから第2所定位置P2Cへ移動させるために、第2突き当て面1612Aに突き当たるように構成されている。これは、第2係合部分1612が、少なくとも部分的に第2スロット構造162に進入することを可能にするものである。第2係合フック161が第2係合位置P2Aから第2所定位置P2Cへ移動した場合に、第2止め突起1613Aは、第2協働止め突起1311を越して通らない。
【0050】
この実施形態では、第2係合組立体16はさらに、第2係合位置P2Aに向かって移動させるために、第2係合フック161をバイアスするように構成された第2復帰コンポーネント163、例えば、伸長バネを含んでよい。第2復帰コンポーネント163は、第2協働止め突起1311が第2止め突起1613Aに突き当たらない場合に、第2所定位置P2Cから第2係合位置P2Aへ移動するように第2係合フック161を駆動することができる。しかし、第2復帰コンポーネント163は、第2協働止め突起1311が第2止め突起1613Aに突き当たった場合に、第2係合解除位置P2Bから第2係合位置P2Aへ移動するように第2係合フック161を駆動することはできない。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第2復帰コンポーネント163を省略してよい。
【0051】
第2係合フック161の安定した移動を確実にするために、第2ガイド構造1613Bが、第2接続部分1613に形成されている。第2協働ガイド構造1312が、第3バックプレーン組立体131に形成され、第2係合フック161をガイドするために第2ガイド構造1613Bと協働するように構成されている。
【0052】
この実施形態で、第2ガイド構造1613Bは、ガイドスロット構造であってよい。第2協働ガイド構造1312は、第2ガイド構造1613Bを貫通し、第2ガイド構造1613Bの長手方向に第2ガイド構造1613Bの中で移動可能であるガイド柱構造であってよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0053】
さらに、第2係合フック161の円滑な移動を確実にするように、第2係合フック161と第3バックプレーン組立体131との間の過度の摩擦力を防止するために、少なくとも1つの第2容易化突起1613Cが、第2接続部分1613に形成されている。これは、第2係合フック161と第3バックプレーン組立体131との間の接触面積を減少させることによって、第2係合フック161の移動を容易化するために、第3バックプレーン組立体131に突き当たるように構成されている。
【0054】
図6、9、10及び13に示すように、第3係合フック171は、第4バックプレーン組立体141に移動可能に配置されている。第3バックプレーン組立体131に対する第4バックプレーン組立体141の組み付け方向、例えば側方方向LDは、第4バックプレーン組立体141に対する第3係合フック171の移動方向に実質的に垂直である。第3係合フック171は、第3操作部分1711と、第3係合部分1712と、第3接続部分1713とを含む。第3操作部分1711は、第4バックプレーン組立体141の覆われない側面141Aから露出する。第3係合部分1712は、第4バックプレーン組立体141の覆われない側面141Bから露出する。第3接続部分1713は、第4バックプレーン組立体141の内部に受容されている。第3スロット構造172は、第3バックプレーン組立体131の別の覆われた側面131Cに形成されている。図9に示すように、第3係合フック171が第3係合位置P3Aにある場合に、第3係合部分1712は、第3スロット構造172に係合される。図13に示すように、第3係合フック171が第3係合解除位置P3Bにある場合に、第3係合部分1712は、第3スロット構造172から係合解除される。
【0055】
この実施形態では、第4バックプレーン組立体141の覆われない側面141Aと覆われた側面141Bとは、それぞれ第4バックプレーン組立体141の上面と左側面とであってよい。第3バックプレーン組立体131の覆われた側面131Cは、第3バックプレーン組立体131の覆われた側面131Bと反対側の第3バックプレーン組立体131の右側面であってよい。第4バックプレーン組立体141の覆われない側面141Aは、第4バックプレーン組立体141が第3バックプレーン組立体131に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体131によって覆われなくてよい。第4バックプレーン組立体141の覆われた側面141Bは、第4バックプレーン組立体141が第3バックプレーン組立体131に組み付けられた場合に、第3バックプレーン組立体131によって覆われてよい。第4バックプレーン組立体141の覆われない側面141Aは、第4着脱式組立体142が第4バックプレーン組立体141に組み付けられた場合に、第4着脱式組立体142によって覆われなくてよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第4バックプレーン組立体141の覆われない側面は、第4バックプレーン組立体141の下面であってよい。
【0056】
さらに、図6、9、10及び13に示すように、第3止め突起1713Aが、第3接続部分1713に形成されている。第3協働止め突起1411が、第4バックプレーン組立体141に形成され、第3係合フック171を第3係合解除位置P3Bで停止させるために第3止め突起1713Aに突き当たるように構成されている。第3係合フック171が第3係合位置P3Aから第3係合解除位置P3Bへ移動した場合に、第3止め突起1713Aは、第3協働止め突起1411を越して通る。その上、第3突き当て面1712Aが、第3係合部分1712に形成されている。第3協働突き当て面1313が、第3バックプレーン組立体131に形成され、第3係合フック171を駆動して、第3係合位置P3Aから移動させるために、例えば、第3係合位置P3Aから第3所定位置P3Cへ移動させるために、第3突き当て面1712Aに突き当たるように構成されている。これは、第3係合部分1712が、少なくとも部分的に第3スロット構造172に進入することを可能にするものである。第3係合フック171が第3係合位置P3Aから第3所定位置P3Cへ移動した場合に、第3止め突起1713Aは、第3協働止め突起1411を越して通らない。
【0057】
この実施形態では、第3係合組立体17はさらに、第3係合位置P3Aに向かって移動させるために、第3係合フック171をバイアスするように構成された第3復帰コンポーネント173、例えば、伸長バネを含んでよい。第3復帰コンポーネント173は、第3協働止め突起1411が第3止め突起1713Aに突き当たらない場合に、第3係合フック171を駆動して第3所定位置P3Cから第3係合位置P3Aへ移動させることはできるが、第3復帰コンポーネント173は、第3協働止め突起1411が第3止め突起1713Aに突き当たった場合に、第3係合フック171を駆動して第3係合解除位置P3Bから第3係合位置P3Aへ移動させることはできない。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第3復帰コンポーネント173を省略してよい。
【0058】
第3係合フック171の安定した移動を確実にするために、第3ガイド構造1713Bが、第3接続部分1713に形成されている。第3協働ガイド構造1412が、第4バックプレーン組立体141に形成され、第3係合フック171をガイドするために第3ガイド構造1713Bと協働するように構成されている。
【0059】
この実施形態では、第3ガイド構造1713Bはガイドスロット構造であってよい。第3協働ガイド構造1412は、第3ガイド構造1713Bを貫通し、第3ガイド構造1713Bの長手方向に第3ガイド構造1713Bの中で移動可能であるガイド柱構造であってよい。しかし、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0060】
さらに、第3係合フック171の円滑な移動を確実にするように、第3係合フック171と第4バックプレーン組立体141との間の過度の摩擦力を防止するために、少なくとも1つの第3容易化突起1713Cが、第3接続部分1713に形成されている。これは、第3係合フック171と第4バックプレーン組立体141との間の接触面積を減少させることによって、第3係合フック171の移動を容易化するために、第4バックプレーン組立体141に突き当たるように構成されている。
【0061】
第1係合組立体15、第2係合組立体16、及び第3係合組立体17は、同じ動作原理を有する。第1係合組立体15を例にとって、第1係合組立体15について詳細な説明を以下に行う。第2係合組立体16と第3係合組立体17とについて、詳細な説明は簡素化のため省略する。図6及び7に示されるように、第2バックプレーン組立体121と第1バックプレーン組立体111との組み付けの間、第1協働突き当て面1111は、第1係合フック151を駆動して第1係合位置P1Aから第1所定位置P1Cへ移動させるために、第1突き当て面1512Aに突き当たることができる。その後、第1係合フック151が第1スロット構造152に進入した後、第2バックプレーン組立体121と第1バックプレーン組立体111との分離を防止するために、第1係合フック151は、第1復帰コンポーネント153によって駆動されて第1係合位置P1Aに復帰することができる。図10及び11に示すように、第2バックプレーン組立体121を第1バックプレーン組立体111から分離することが所望される場合に、第1係合フック151の第1操作部分1511は、第1係合部分1512を第1スロット構造152から係合解除するように、第1係合フック151を第1係合位置P1Aから第1係合解除位置P1Bへ移動させるために、第1止め突起1513Aを駆動して、側方方向LDに実質的に垂直な第1方向D1に第1協働止め突起1211を越して通るように、操作することができる。第1係合フック151が、第1係合部分1512を第1スロット構造152から係合解除するために第1係合解除位置P1Bにある場合に、第1協働止め突起1211は、第1復帰コンポーネント153により生成される弾性力に打ち勝つことによって、第1係合フック151を第1係合解除位置P1Bで停止させるために、第1止め突起1513Aに突き当たることができる。従って、この時点で、第1モジュール11及び/又は第2モジュール12は、第1モジュール11と第2モジュール12とを自由に互いに分離するために、レールに沿って移動することができる。
【0062】
第2バックプレーン組立体121を第1バックプレーン組立体111に組み付けることが所望される場合に、第2バックプレーン組立体121を第1バックプレーン組立体111の近くへ移動させて、第1係合部分1512を第1スロット構造152の中へ駆動してよい。その後、第1操作部分1511を操作してよく、第1係合フック151を第1係合解除位置P1Bから移動させるために、第1方向D1と反対の第2方向D2に第1協働止め突起1211を越して通るように第1止め突起1513Aを駆動してよい。第1係合フック151が第1係合解除位置P1Bから移動した後、第1操作部分1511をさらに操作して第1係合フック151を駆動して、第1係合位置P1Aへ移動させてよい。又は、第1操作部分1511を解除してよく、第1復帰コンポーネント153が発生する弾性力によって第1係合フック151を駆動することを可能にし、第1係合位置P1Aへ移動させてよい。
【0063】
理解可能なように、第1係合フック151はさらに、第1係合部分1512が第1スロット構造152に進入する前に、第1係合位置P1Aへ移動されてよい。なぜなら、第1係合部分1512が第1スロット構造152に進入することを可能にするために、第1係合フック151は、第1係合位置P1Aから第1所定位置P1Cへ移動するように、第1協働突き当て面1111と第1突き当て面1512Aとの協働によって駆動されてよいからである。その後、第1係合フック151はさらに、第1復帰コンポーネント153により生成された弾性力によって駆動され、第1所定位置P1Cから第1係合位置P1Aへ移動するようにしてよい。これは、第2バックプレーン組立体121と第1バックプレーン組立体111との組み付けの間に、第1係合フック151を第1スロット構造152に係合させるためのものである。
【0064】
その上、理解可能なように、対応するバックプレーン組立体と、対応する係合フックと、対応するスロット構造とは、対応する復帰コンポーネントの有無にかかわらず、ユニットとして一緒にグループ化されてよい。例えば、第2バックプレーン組立体121と、第1係合フック151と、第2スロット構造162とは、第1復帰コンポーネント153の有無にかかわらず、バックプレーン組立体キットとみなされるように、一緒にグループ化されてよい。これにより、第1バックプレーン組立体111と第3バックプレーン組立体131とはそれぞれ、バックプレーン組立体キットに関して、第1協働バックプレーン組立体と第2協働バックプレーン組立体とであるとみなされてよい。これは、側方方向LDにバックプレーン組立体キットの2つの互いの反対の側に位置する。第1スロット構造152と第2係合フック161とはそれぞれ、バックプレーン組立体キットに対して、協働スロット構造(協働するスロット構造)と協働係合フック(協働する係合フック)とであるとみなされてよい。
【0065】
背景技術とは対照的に、本発明は、第1モジュール及び/又は第2モジュールをレールから取り外すことなく、第1モジュールと第2モジュールとの組み付け又は分解を可能にする。その上、第1モジュール及び/又は第2モジュールをレールに沿って移動させることができ、第1係合フックが第1スロット構造から係合解除された後、第1モジュールと第2モジュールとの間に追加モジュールを容易に挿入することを可能にするように、第1モジュールと第2モジュールとを互いに分離することができる。その後、第1モジュールと、追加モジュールと、第2モジュールとを、順次に一緒に組み付けることができる。従って、本発明は拡張性を有するだけでなく、操作が簡単である。
【0066】
本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多数の修正及び変更が可能であることを、当業者であれば容易に理解することである。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるものとする。
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