IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミツミ電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図1
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図2
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図3
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図4
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図5
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図6
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図7
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図8
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図9
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図10
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図11
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図12
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図13
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図14
  • 特開-入力装置、及び力覚検知装置 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173650
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】入力装置、及び力覚検知装置
(51)【国際特許分類】
   G01L 5/162 20200101AFI20241205BHJP
【FI】
G01L5/162
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024022243
(22)【出願日】2024-02-16
(31)【優先権主張番号】P 2023089883
(32)【優先日】2023-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】志田 亮
【テーマコード(参考)】
2F051
【Fターム(参考)】
2F051AA01
2F051DA03
2F051DB03
(57)【要約】
【課題】第1軸のねじれを検出可能な入力装置を提供すること。
【解決手段】入力装置100は、第1方向に沿うように連続する入力部10と、第1方向に入力部10に接続される検知部20と、検知部20に搭載され、検知部20に作用する力を検出可能なセンサ300と、を備え、検知部20は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿う第1平面41を含み、センサ300を搭載するセンサ搭載部40と、センサ搭載部40に接続され、第1方向において、センサ300の両側に配置され、センサ300に対向する第2平面を含む第1入力部50及び第2入力部60と、を有し、センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60の位置関係の変化を検出可能であり、位置関係の変化は、第1方向に沿う第1軸まわりのねじれを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿うように連続する入力部と、
前記第1方向に前記入力部に接続される検知部と、
前記検知部に搭載され、前記検知部に作用する力を検出可能なセンサと、を備え、
前記検知部は、
互いに交差する前記第1方向及び第2方向に沿う第1平面を含み、前記センサを搭載するセンサ搭載部と、
前記センサ搭載部に接続され、前記第1方向において、前記センサの両側に配置され、前記センサに対向する第2平面を含む第1入力部及び第2入力部と、を有し、
前記センサは、前記第1入力部及び前記第2入力部の位置関係の変化を検出可能であり、
前記位置関係の変化は、前記第1方向に沿う第1軸まわりのねじれを含む入力装置。
【請求項2】
前記センサは、第1検知部及び第2検知部を有し、
前記第1検知部は、前記第1方向において、前記第1入力部に接触し、
前記第2検知部は、前記第1方向において、前記第2入力部に接触する請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記検知部は、
前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に見て、前記第2方向に対向して配置され、前記センサ搭載部から前記第3方向に張り出し、前記第1入力部及び前記第2入力部を連結する緩衝部を有する請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記緩衝部は、前記第1方向及び前記第3方向に沿う第3平面を含む請求項3に記載の入力装置。
【請求項5】
前記入力部は、前記第2方向に見て、円弧状を成し、
前記入力部の両端部は、前記検知部に接続され、
前記入力部及び前記検知部は、円環状を成している、請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項6】
前記センサ搭載部の前記第2方向に沿う幅は、前記第1入力部及び前記第2入力部の前記第2方向に沿う幅よりも狭い請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項7】
前記第1入力部から前記第2入力部とは反対側に張り出す第1底板と、
前記第2入力部から前記第1入力部とは反対側に張り出す第2底板と、を備え、
前記第1底板及び前記第2底板の板厚方向は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に沿って配置され、
前記第1底板は、前記第2方向に離れて配置された一対の部分を有し、
前記第2底板は、前記第2方向に離れて配置された一対の部分を有する請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項8】
前記第1入力部の前記センサ搭載部から遠い方の前記第2方向に沿う幅は、前記第1入力部の前記センサ搭載部に近い方の幅よりも狭く、
前記第2入力部の前記センサ搭載部から遠い方の前記第2方向に沿う幅は、前記第2入力部の前記センサ搭載部に近い方の幅よりも狭い請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項9】
第1方向において入力部に接続される検知部と、
前記検知部に搭載され、前記検知部に作用する力を検出可能なセンサと、を備えた力覚検知装置であって、
前記検知部は、
互いに交差する前記第1方向及び第2方向に沿う第1平面を含み、前記センサを搭載するセンサ搭載部と、
前記センサ搭載部に接続され、前記第1方向において、前記センサの両側に配置され、前記センサに対向する第2平面を含む第1入力部及び第2入力部と、を有し、
前記センサは、前記第1入力部及び前記第2入力部の位置関係の変化を検出可能であり、
前記位置関係の変化は、前記第1方向に沿う第1軸まわりのねじれを含む力覚検知装置。
【請求項10】
前記第1方向において、前記センサと前記第1入力部との間に配置され、前記センサ及び前記第1入力部に接触する第1検知部と、
前記第1方向において、前記センサと前記第2入力部との間に配置され、前記センサ及び前記第2入力部に接触する第2検知部と、を有する請求項9に記載の力覚検知装置。
【請求項11】
前記検知部は、
前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に見て、前記第2方向に対向して配置され、前記センサ搭載部から前記第3方向に張り出し、前記第1入力部及び前記第2入力部を連結する緩衝部を有する請求項9又は10に記載の力覚検知装置。
【請求項12】
前記緩衝部は、前記第1方向及び前記第3方向に沿う第3平面を含む請求項11に記載の力覚検知装置。
【請求項13】
前記センサ搭載部の前記第2方向に沿う幅は、前記第1入力部及び前記第2入力部の前記第2方向に沿う幅よりも狭い請求項9又は10に記載の力覚検知装置。
【請求項14】
前記第1入力部から前記第2入力部とは反対側に張り出す第1底板と、
前記第2入力部から前記第1入力部とは反対側に張り出す第2底板と、を備え、
前記第1底板及び前記第2底板の板厚方向は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に沿って配置され、
前記第1底板は、前記第2方向に離れて配置された一対の部分を有し、
前記第2底板は、前記第2方向に離れて配置された一対の部分を有する請求項9又は10に記載の力覚検知装置。
【請求項15】
前記第1入力部の前記センサ搭載部から遠い方の前記第2方向に沿う幅は、前記第1入力部の前記センサ搭載部に近い方の幅よりも狭く、
前記第2入力部の前記センサ搭載部から遠い方の前記第2方向に沿う幅は、前記第2入力部の前記センサ搭載部に近い方の幅よりも狭い請求項9又は10に記載の力覚検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、入力装置、及び力覚検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば湾曲する基板に作用する圧力を検出可能な装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-190863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術に係る装置は、第1方向に延在する第1軸のねじれを検出できない。
【0005】
本開示は、第1方向に延在する第1軸のねじれを検出可能な入力装置、及び力覚検知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る入力装置は、第1方向に沿うように連続する入力部と、第1方向に入力部に接続される検知部と、検知部に搭載され、検知部に作用する力を検出可能なセンサと、を備え、検知部は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿う第1平面を含み、センサを搭載するセンサ搭載部と、センサ搭載部に接続され、第1方向において、センサの両側に配置され、センサに対向する第2平面を含む第1入力部及び第2入力部と、を有し、センサは、第1入力部及び第2入力部の位置関係の変化を検出可能であり、位置関係の変化は、第1方向に沿う第1軸まわりのねじれを含む。
【0007】
本開示に係る力覚検知装置は、第1方向に入力部に接続される検知部と、検知部に搭載され、検知部に作用する力を検出可能なセンサと、を備えた力覚検知装置であって、検知部は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿う第1平面を含み、センサを搭載するセンサ搭載部と、センサ搭載部に接続され、第1方向において、センサの両側に配置され、センサに対向する第2平面を含む第1入力部及び第2入力部と、を有し、センサは、第1入力部及び第2入力部の位置関係の変化を検出可能であり、位置関係の変化は、第1方向に沿う第1軸まわりのねじれを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、第1方向に延在する第1軸のねじれを検出可能な入力装置、及び力覚検知装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る入力装置を示す斜視図の一例である。
図2】センサを搭載する検知部を示す断面斜視図の一例である。
図3】センサを搭載する検知部を示す斜視図の一例である。
図4】第2実施形態に係る入力装置を示す平面図の一例である。
図5】X軸に沿う力Fx、Y軸に沿う力Fy、Z軸に沿う力Fz、X軸周りのモーメントMx、Y軸周りのモーメントMy、及びZ軸周りのモーメントMzの向きを示す図の一例である。
図6】実施形態に係る力覚センサ装置を示す斜視図の一例である。
図7】センサチップ、フレキシブル基板、及び起歪体を示す斜視図の一例である。
図8】力覚センサ装置の起歪体を示す断面斜視図の一例である。
図9】第1実施形態に係る入力装置の適用例を示す図である。
図10】第1実施形態に係る入力装置の力検出を示す図の一例である。
図11】第2実施形態に係る入力装置の適用例を示す図である。
図12】第3実施形態に係る入力装置を示す斜視図の一例である。
図13】第3実施形態に係る入力装置を示す平面図の一例である。
図14】第3実施形態に係る入力装置を示す正面図の一例である。
図15】センサを搭載する第3実施形態に係る検知部を示す斜視図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る入力装置、及び力覚検知装置について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。また、実施形態の説明において、「上」又は「下」との用語を用いる場合があるが、入力装置及び力覚検知装置の配置は、これに限定されない。例えば、図に示される上下を逆にして、入力装置及び力覚検知装置を使用することができる。
【0011】
[第1実施形態に係る入力装置]
図1図3図9を参照して、第1実施形態に係る入力装置100について説明する。図1は、第1実施形態に係る入力装置100を示す斜視図の一例である。図2は、センサ300を搭載する検知部20を示す断面斜視図の一例である。ここで、図2図1のA-A線に沿った断面に相当する。図3は、センサ300を搭載する検知部20を示す斜視図の一例である。図9は、第1実施形態に係る入力装置100の適用例を示す図である。図1図3には、参考のため、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。必要に応じ、他の図においても、X軸、Y軸、及びZ軸が示される。X軸、Y軸、及びZ軸は、直交していなくてもよい。XY面は、X軸及びY軸に沿う面である。XZ面は、X軸及びZ軸に沿う面である。YZ面は、Y軸及びZ軸に沿う面である。
【0012】
図1及び図2示されるように、入力装置100は、入力部10と、検知部20と、センサ300と、を備える。入力装置100は、入力部10に作用する力を検出することができる。入力装置100は、例えば図9に示すように自転車の車輪のリム400に適用可能である。例えば、入力部10は、リム400の一部でもよい。また、入力装置100は、例えば、電子機器に対する入力操作を入力可能な装置である。入力装置100は、その他の機械、装置等に対する入力操作を入力するための装置として利用可能である。
【0013】
[入力部]
入力部10は、所定の長さを有する。入力部10は、Z軸方向に沿うように連続する。Z軸方向は、第1方向の一例である。第1方向は、入力部10の長手方向でもよい。図9に示すように、入力部10は、例えば、Y軸方向に見て、円の周に沿って配置されている。入力部10は、円弧状を成している。入力部10の長手方向の両端部11は、検知部20に連結されている。両端部11は、例えば板状を成している。両端部11は、例えば、検知部20にボルト13で固定されている。また、それぞれの両端部11は複数のボルト13で検知部20に固定されていても良い。
【0014】
[力覚検知装置]
入力装置100は、力覚検知装置120を含む。力覚検知装置120は、検知部20と、センサ300と、を備える。
【0015】
[検知部]
検知部20は、Z軸方向に、入力部10と接続されている。入力部10に作用する力は、検知部20に伝達される。図2及び図3に示されるように、検知部20は、センサ搭載部40と、第1入力部50と、第2入力部60と、を備える。検知部20は、緩衝部90と、底板21と、側板22と、を有する。
【0016】
[センサ搭載部40]
センサ搭載部40は、平面41を含む。平面41は、第1平面の一例である。平面41は、YZ面を含む。平面41は、Z軸方向及びY軸方向に沿う面を含む。平面41は、X軸方向に直交する面でもよい。Y軸方向は、第2方向の一例である。X軸方向は、第3方向の一例である。Y軸方向は、リング状の入力部10の中心線に沿う方向でもよい。X軸方向は、リング状の入力部10の径方向に沿う方向でもよい。
【0017】
センサ搭載部40は、例えば板状を成す。センサ搭載部40の板厚方向は、X軸方向に沿う。平面41は、X軸方向において、センサ300と対向する。平面41は、センサ搭載部40のうちセンサ300に近い方の面である。
【0018】
[第1入力部50及び第2入力部60]
第1入力部50及び第2入力部60は、例えば板状を成す。第1入力部50及び第2入力部60は、Z軸方向において互いに対向する。第1入力部50及び第2入力部60は、センサ搭載部40に接続されている。第1入力部50及び第2入力部60は、センサ搭載部40からX軸方向に張り出す。第1入力部50及び第2入力部60は、Z軸方向において、センサ300の両側に配置されている。第1入力部50及び第2入力部60は、例えば板状を成す。第1入力部50及び第2入力部60の板厚方向は、Z軸方向に沿う。
【0019】
第1入力部50は、平面51を含む。第2入力部60は、平面61を含む。平面51,61は、第2平面の一例である。平面51,61は、XY面を含む。平面51,61は、Z軸方向に互いに対向する。平面51,61間には、センサ300が配置されている。
【0020】
第1入力部50及び第2入力部60のY軸方向に沿う長さは、センサ300のY軸方向に沿う幅よりも大きい。第1入力部50及び第2入力部60は、センサ300のX軸方向に沿う幅よりも大きい。第1入力部50及び第2入力部60は、Z軸方向において、センサ300を両側から覆っている。
【0021】
第1入力部50は後述するセンサ300の第1検知部70と例えばねじにより固定されている。センサ300は、例えば、第2入力部60にねじで固定されている。Z軸方向において、平面51,61は、センサ300に接している。第1入力部50及び第2入力部60は、入力部10から伝達された力に応じて変形することができる。入力部10から伝達された力は、第1入力部50及び第2入力部60を介して、センサ300に伝達される。
【0022】
[緩衝部90]
緩衝部90は、板状を成す。緩衝部90の板厚方向は、Y軸方向に沿う。緩衝部90は、Z軸方向において、第1入力部50及び第2入力部60に連結されている。一対の緩衝部90は、Y軸方向に対向する。一対の緩衝部90は、センサ搭載部40からX軸方向に張り出す。X軸方向に見て、第1入力部50、第2入力部60、及び一対の緩衝部90に囲まれた領域内に、センサ搭載部40の平面41が存在する。センサ300は、Y軸方向において、一対の緩衝部90間に配置されている。一対の緩衝部90は、Y軸方向において、センサ300と離れて配置されている。
【0023】
緩衝部90は、平面91を含む。平面91は、XZ面を含む。平面91は、第3平面の一例である。平面91は、緩衝部90のうち、Y軸方向においてセンサ300に近い方の面でもよい。
【0024】
[底板及21び側板22]
図2に示されるように、検知部20は、底板21及び側板22を含む。底板21の板厚方向は、X軸方向に沿う。底板21は、Z軸方向において、センサ搭載部40の両側に配置されている。底板21は、Z軸方向において、センサ搭載部40から張り出している。底板21は、入力部10の両端部11を支持する支持面を含む。入力部10の両端部11は、底板21に固定されている。両端部11は、例えば底板21に対してボルト13で固定されている。センサ搭載部40の板厚は、底板21の板厚よりも厚い。底板21は、入力部10から伝達された力に応じて変形可能である。底板21に伝達された力は、第1入力部50及び第2入力部60を介してセンサ300に伝達される。
【0025】
側板22の板厚方向は、Y軸方向に沿う。側板22は、Z軸方向において、緩衝部90の両側に配置されている。側板22は、第1入力部50又は第2入力部60を介して、緩衝部90に連結されている。側板22は、Y軸方向において、底板21の両端に配置されている。側板22は、底板21からX軸方向に張り出している。側板22は、Z軸方向において、第1入力部50又は第2入力部60から張り出している。一対の側板22は、Y軸方向に対向する。底板21及び一対の側板22は、入力部10の両端部11が配置される凹部を形成する。一対の側板22は、Y軸方向において離れて配置されている。
【0026】
側板22の板厚は、底板21、第1入力部50、第2入力部60、緩衝部90の板厚と同じでもよい。なお、同じは、略同じを含む。側板22のX軸方向に沿う長さは、第1入力部50、第2入力部60、及び緩衝部90のX軸方向に沿う長さよりも短くてもよい。
【0027】
[センサ300]
センサ300は、検知部20に搭載されている。センサ300は、検知部20に作用する力を検出可能である。センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60に作用する力を検出可能である。センサ300は、例えば力覚センサである。力覚センサの詳細については後述する。センサ300は、力覚センサに限定されない。センサ300は、例えば、静電容量センサ、ひずみゲージ、光学センサ、磁気センサでもよい。センサ300は、例えば、センサチップを有するセンサ本体300aを備える。
【0028】
[第1検知部]
センサ300は、第1検知部70を有する。第1検知部70は、Z軸方向において、センサ本体300aと第1入力部50との間に配置されている。第1検知部70は、例えば円盤状を成す。第1検知部70は、Z軸方向において、第1入力部50に接触する。第1検知部70は、平面51に接触する。
【0029】
[第2検知部]
センサ300は、第2検知部80を有する。第2検知部80は、Z軸方向において、センサ本体300aと第2入力部60との間に配置されている。第2検知部80は、例えば円盤状を成す。第2検知部80は、Z軸方向において、第2入力部60に接触する。第2検知部80は、平面61に接触する。
【0030】
[センサによる検出]
図5は、X軸に沿う力Fx、Y軸に沿う力Fy、Z軸に沿う力Fz、X軸周りのモーメントMx、Y軸周りのモーメントMy、及びZ軸周りのモーメントMzの向きを示す図である。センサ300は、例えば、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力Fy、及びZ軸方向の力Fzを検出できる。センサ300は、X軸を軸として回転させるモーメントMx、Y軸を軸として回転させるモーメントMy、及びZ軸を軸として回転させるモーメントMzを検出できる。
【0031】
なお、各図においてX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向が矢印で図示されている場合がある。X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、センサ300を基準とする。例えば、センサ300の向きが変化した場合には、センサ300の向きに応じてX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の向きも変化する。X軸方向は、矢印で示す向きとその逆向きの両方を含む。Y軸方向は、矢印で示す向きとその逆向きの両方を含む。Z軸方向は、矢印で示す向きとその逆向きの両方を含む。
【0032】
センサ300は、入力部10に加わった力により、第1入力部50と第2入力部60の位置関係がねじれたことを検出可能である。センサ300は、Z軸まわりのねじれとして、モーメントMzを検出可能である。Z軸は、第1軸の一例である。センサ300は、Y軸まわりのねじれとして、モーメントMyを検出してもよい。センサ300は、X軸まわりのねじれとして、モーメントMxを検出してもよい。
【0033】
[第1実施形態に係る入力装置の作用効果]
第1実施形態に係る入力装置100は、Z軸方向(第1方向)に沿うように連続する入力部10と、Z軸方向に入力部10に接続される検知部20と、検知部20に搭載され、当該検知部20に作用する力を検出可能なセンサ300と、を備える。検知部20は、互いに交差するZ軸方向及びY軸方向(第2方向)に沿う平面41(第1平面)を含み、センサ300を搭載するセンサ搭載部40と、当該センサ搭載部40に接続され、Z軸方向において、センサ300の両側に配置され、センサに対向する平面51,61(第2平面)を含む第1入力部50及び第2入力部60と、を有する。
【0034】
図10に第1実施形態に係る入力装置の力検出を示す図の一例を示す。図10の(a)に示すように、入力部10aの中心線からY軸において正の位置に、X軸において負の方向の力F1が加わる。他方の入力部10bには、入力部10bの中心線からY軸において負の位置に、X軸において正の方向の力F2が加わる。その結果、第2入力部60には時計回りの力が、第1入力部50には反時計回りの力が加わる。すなわち、Z軸方向において、第1入力部50と第2入力部60の位置関係にねじれが生じる。センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60の位置関係がねじれたことを検出可能である。このねじれは、Z軸(第1軸)まわりのねじれを含む。なお、矢印で示される方向を正の方向とし、逆向きを負の方向としてもよい。
【0035】
このような入力装置100によれば、入力部10に作用する力が、検知部20に伝達される。センサ300は、検知部20の変形を検出し、Z軸まわりのモーメントMzを検出して、Z軸まわりのねじれを検出する。
【0036】
図10の(b)に示すように、入力部10aのZ軸において正または負の方向の力F3が加わる。他方の入力部10bには、入力部10bのZ軸において正または負の方向の力F4が加わる。その結果、第2入力部60と第1入力部50のZ軸方向の位置関係に変化が生じるセンサ300は、第1入力部50及び第2入力部60がZ軸方向の位置関係の変化検出可能である。変化は、Z軸(第1軸)の力Fzを含む。
【0037】
図10の(c)に示すように、入力部10aが全体的に、Y軸において正の方向、かつ、X軸において負の方向に力F5が加わる。他方の入力部10bには、入力部10bが全体的にY軸において負の方向、かつ、X軸において正の方向に力F6が加わる。すなわち、X軸方向及びY軸方向において、第1入力部50と第2入力部60の位置関係に変化が生じる。変化は、X軸(第3軸)、Y軸(第2軸)の力Fx、Fyを含む。
【0038】
入力装置100において、センサ300は、第1検知部70及び第2検知部80を有する。第1検知部70は、Z軸方向において、第1入力部50に接触する。第2検知部80は、Z軸方向において、第2入力部60に接触する。センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60の変形を検出し、力Fx,Fy,Zz及びモーメントMx,My,Mzを検出することができる。
【0039】
また、入力装置100において、Z軸方向及びX軸方向(第3方向)に見て、Y軸方向に対向して配置され、センサ搭載部40からX軸方向に張り出し、第1入力部50及び第2入力部60を連結する緩衝部90を有する。第1入力部50及び第2入力部60は、緩衝部90を介して互いに連結されている。第1入力部50と第2入力部60の移動量に制限がかかると言える。その結果、入力装置100は、緩衝部90を備えていることにより、センサ300に過大な負荷が作用することを抑制できる。そのため、センサ300を保護することができる。
【0040】
また、入力装置100において、緩衝部90は、Z軸方向及びX軸方向に沿う平面91(第3平面)を含む。このような緩衝部90によって、第1入力部50及び第2入力部60に作用する過大な負荷を緩和することができる。
【0041】
また、入力装置100において、入力部10は、Y軸方向に見て、円弧状を成し、入力部10の両端部11は、検知部20に接続され、入力部10及び検知部20は、円環状を成している。
【0042】
[第2実施形態に係る入力装置]
次に図4図11を参照して第2実施形態に係る入力装置100Bについて説明する。図4は、第2実施形態に係る入力装置100Bを示す平面図である。図11は、第2実施形態に係る入力装置100Bの適用例を示す図である。図4に示す第2実施形態に係る100Bが、第1実施形態に係る入力装置100と違う点は、円弧状に配置された入力部10に代えて、直線的に配置された入力部10Bを備える点である。なお、第2実施形態に係る入力装置100Bの説明において、上記の第1実施形態に係る入力装置100と同様の説明は省略する。
【0043】
図11に示すように、棒500は第1部500aと、第1部500aの反対側にある第2部500bを有する。第1部500aと第2部500bの間に入力装置100Bが配置される。入力部10Bは、例えば棒状を成す。また、入力部10Bは棒500の第1部500a、第2部500bの一部であっても良い。また、それぞれの両端部11はボルトで検知部20に固定されていても良い。
【0044】
入力部10Bの長手方向は、Z軸方向に沿う。入力部10Bは、例えば、自転車のハンドル、機械、構造物の強度部材の一部でもよい。入力部10Bには、ユーザが握ることができるグリップが設けられていてもよい。ユーザは、入力部10Bを握って、操作することにより、入力部10Bを介して、検知部20に力を伝達することができる。入力部10Bの断面形状は、円形でもよく、矩形でもよく、多角形でもよく、筒状でもよく、その他の形状でもよい。
【0045】
このような第2実施形態に係る入力装置100Bにおいても、第1実施形態の入力装置100と同様の作用効果を奏する。入力装置100Bは、棒状の直線的な入力部10Bを備えていてもよい。変形例として、入力部10Bは、例えば、複数の直線部分が直角に連結されたようなものでもよく、複数の部分に分岐されるように形成されたものでもよい。また、入力部10Bの太さは、一定でもよく、部分的に異なっていてもよい。
【0046】
[実施形態に係る力覚センサ装置]
次に、実施形態に係る力覚センサ装置301について説明する。力覚センサ装置301は、上記のセンサ300として適用可能なものである。本実施形態に係る力覚センサ装置301は、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力Fy、及びZ軸方向の力Fzを検出できる。力覚センサ装置301は、X軸を軸として回転させるモーメントMx、Y軸を軸として回転させるモーメントMy、及びZ軸を軸として回転させるモーメントMzを検出できる。
【0047】
[力覚センサ装置の概略構成]
図6は、実施形態に係る力覚センサ装置301を示す斜視図である。図7は、センサチップ410、フレキシブル基板330、及び起歪体320を示す斜視図である。
【0048】
図6及び図7に示される本実施形態に係る力覚センサ装置301は、センサチップ410と、起歪体320と、フレキシブル基板330と、受力部340と、カバー350とを備える。受力部(第1検知部70)340は、第1入力部50と接触するように配置される。受力部340は、図1図4に示される第1入力部50である。起歪体320は、第2入力部60に連結される接続部540(第2検知部80)を有する。力覚センサ装置301は、例えば小型の力覚センサ装置である。カバー350は、筒状を成す。起歪体320の一部、及びセンサチップ410は、カバー350内に収容されている。フレキシブル基板330は、センサチップ410に接続されている。
【0049】
[受力部]
力覚センサ装置301は、Z軸方向において、第1入力部50と第2入力部60との間に配置される。力覚センサ装置301の受力部340は、第1入力部50の平面51に接続される。受力部340は、例えば円盤状を成す。受力部340には、複数のねじ穴342が形成されている。
【0050】
受力部340の天面には、第1入力部50に接触する複数の接触面344が形成されている。受力部340の天面は、Z軸方向においてカバー350から離れた位置に配置されている。複数の接触面344は、ねじ穴342の周囲に形成されている。ここで、ねじ穴342に挿通されるねじにより、受力部340と第1入力部50が接続される。複数の接触面344は、接触面344の周囲の取付面346よりも、Z軸方向において外側に張り出す段差面として形成されている。接触面344は、所定の表面粗さを有する。受力部340は、例えばステンレス鋼から形成できる。受力部340は、例えば溶接によって起歪体320に固定されてもよい。
【0051】
[接続部]
力覚センサ装置301は、第2入力部60の平面61に対してZ軸方向に対向して配置される。第2入力部60は、Z軸方向において、力覚センサ装置301に対して第1入力部50と反対側に配置される。力覚センサ装置301の接続部540は、第2入力部60に接続される。接続部540は、例えば円盤状を成す。図8に示されるように、接続部540には、複数のねじ穴542が形成されている。ねじ穴542に挿通されるねじにより、接続部540は、第2入力部60に取り付けられる。
【0052】
接続部540の底面には、第2入力部60の平面61に接触する複数の接触面が形成されている。接続部540の底面は、Z軸方向においてカバー350から離れた位置に配置されている。複数の接触面は、ねじ穴542の周囲に形成されている。
【0053】
[センサチップ]
センサチップ410は、図7に示されるように、起歪体320に搭載されている。センサチップ410は、起歪体320の上面側に、起歪体320から突出しないように接着されている。センサチップ410は、Z軸方向において受力部340に近い位置に配置されている。
【0054】
センサチップ410は、1チップで6軸を検知するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサチップであり、SOI(Silicon On Insulator)基板等の半導体基板から形成されている。センサチップ110の平面形状は、例えば、3000μm角程度の正方形とすることができる。なお、センサチップ410の構成は、本出願人により出願された特許出願(特開2018-185296号公報)等により知られているので、詳細な説明は省略する。
【0055】
[フレキシブル基板]
フレキシブル基板330は、センサチップ410に対して信号の入出力を行う。フレキシブル基板330の一端側は、センサチップ410に接続され、カバー350内に配置されている。フレキシブル基板330の一端側は適宜屈曲された状態で、起歪体320の上面及び側面に配置されている。フレキシブル基板330の各電極331は、例えばボンディングワイヤによってセンサチップ410と電気的に接続されている。
【0056】
フレキシブル基板330には、能動部品332,333が実装されている。能動部品332,333は、アナログの電気信号をディジタルの電気信号に変換するIC(ADコンバータ)を含む。能動部品332,333は、例えば、センサチップ410から出力される力Fx,Fy,Fzを検出するブリッジ回路からのアナログ信号をディジタルの電気信号に変換する。フレキシブル基板330には、受動部品339が設けられている。受動部品339は、能動部品332,333に接続される抵抗及びコンデンサを含む。
【0057】
[起歪体]
次に、図8を参照して、起歪体320について説明する。図8は、力覚センサ装置301の起歪体320を示す断面斜視図である。
【0058】
接続部540は、起歪体320の一部であり、Z軸方向において、受力部340から離れた位置に配置されている。起歪体320のうち、接続部540よりも上側の部分は、上述したように、カバー350によって覆われている。
【0059】
起歪体320は、上述した接続部540と、接続部540の上方に配置されてセンサチップ410を搭載するセンサチップ搭載部となるブロック体328と、ブロック体328の周囲に配置された複数の柱322aと、複数の柱322aを連結する複数の梁323a,323b,323dと、を備える。
【0060】
複数の柱322aは、Z軸方向に見て、接続部540の中心に対して均等(点対称)となるように配置されている。柱322aは、土台である接続部540からZ軸方向に突出している。Z軸方向において、柱322aの接続部540とは反対側の端部は、梁323a,323b,323dによって連結されている。
【0061】
ブロック体328は、Z軸方向に見て、複数の柱322aの中心に配置されている。ブロック体328は、Z軸方向に見て例えば正方形を成している。ブロック体328は、Z軸方向に見て、正方形を成すものに限定されず、その他の多角形でもよく、円形でもよい。ブロック体328の太さは、柱322aよりも太い。ブロック体328のZ軸方向の長さは、柱322aよりも短い。
【0062】
ブロック体328は、Z軸方向において、接続部540から離れた位置に配置されている。ブロック体328は、Z軸方向に見て、仮想の円の径方向に延びる複数の接続用梁328aを介して複数の柱322aに接続されている。Z軸方向に見て、接続用梁328aは、ブロック体328の角部と、角部と対向する複数の柱322a,322bとを接続する。
【0063】
接続用梁328aは、Z軸方向において、柱322a,322bの中間より下側に接続されていてもよい。接続用梁328aの太さ及び厚さは、柱322a,322b及び梁323aよりも細くかつ薄く形成されている。これにより、接続用梁328aの剛性を、柱322a,322b及び梁323a,323b,323dの剛性よりも低くできる。
【0064】
複数の梁323a,323b,323dは、Z軸方向において、接続部540とは反対側に張り出す部分を含む。複数の梁323aは、複数の柱322a,322bよりも接続部540とは反対側に張り出している。Z軸方向において、梁323aの接続部540とは反対側の面には、入力部324a,324b,324dが形成されている。入力部324a,324b,324dは、Z軸方向において、受力部340に最も近い位置に配置され、接続部540から最も離れた位置に配置されている。Z軸方向に見て、入力部324a,324b,324dは、隣接する複数の柱322a,322bの中間位置に配置されている。
【0065】
起歪体320は、複数の梁323a,323b,323dから径方向内側に延びる複数の梁326a,326b,326dを有する。複数の梁326a,326b,326dは、Z軸方向に見て、ブロック体328に重なる位置まで延びる。複数の梁323a,323b,323dの先端部には、複数の第1接触部327a,327b,327dが形成されている。第1接触部327a,327b,327dは、センサチップ410と接触する接触面を有する。複数の第1接触部327a,327b,327dは、複数の梁326a,326b,326dを介して、入力部324a,324b,324dに連結されている。複数の第1接触部327a,327b,327dは、Z軸方向に見て、ブロック体328に重なる位置に配置されている。複数の第1接触部327a,327b,327dは、Z軸方向において、ブロック体328と離間している。複数の第1接触部327a,327b,327dは、Z軸方向において、ブロック体328に対して、接続部540とは反対側に配置されている。
【0066】
また、ブロック体328には、Z軸方向において、接続部540とは反対側に突出する複数の第2接触部325b,325eが設けられている。複数の第2接触部325b,325eは、センサチップ410と接触する面を含む。第2接触部325eは、Z軸方向に見て、ブロック体328の中心に配置されている。複数の第2接触部325a,325b,325dは、Z軸方向に見て、ブロック体328の角部に対応する位置に配置されている。X軸方向及びY軸方向において、複数の第2接触部325b間に、複数の第1接触部327a,327b,327dが配置されている。
【0067】
力覚センサ装置301では、受力部340(第1検知部70)と接続部540(第2検知部80)に負荷が作用すると、センサチップ410に接触する複数の第1接触部327a,327b,327dと、複数の第2接触部325b,325eとの間に相対変位が発生する。
【0068】
ここで、受力部340(第1検知部70)に負荷が作用せず、接続部540(第2検知部80)に負荷が作用する場合も同様に、センサチップ410に接触する複数の第1接触部327a,327b,327dと、複数の第2接触部325b,325eとの間に相対変位が発生する。また、受力部340(第1検知部70)に負荷が作用し、接続部540(第2検知部80)に負荷が作用しない場合も同様に、センサチップ410に接触する複数の第1接触部327a,327b,327dと、複数の第2接触部325b,325eとの間に相対変位が発生する。
【0069】
センサチップ410は、第1接触部327a,327b,327dと、第2接触部325a,325b,325eとの間の相対変位を検出して、力Fx、力Fy、力Fz、モーメントMx、モーメントMy、及びモーメントMzを検知する(検知可能である)。本実施形態に係る力覚センサ装置301は周知技術である。
【0070】
なお、入力装置100に搭載されるセンサ300は、上記の力覚センサ装置301に限定されず、その他の構造の力覚センサ装置でもよい。
【0071】
[第3実施形態に係る入力装置]
次に図12図15を参照して第3実施形態に係る入力装置100Cについて説明する。図12は、第3実施形態に係る入力装置を示す斜視図の一例である。図13は、第3実施形態に係る入力装置を示す平面図の一例である。図14は、第3実施形態に係る入力装置を示す正面図の一例である。図15はセンサ300を搭載する第3実施形態に係る検知部20を示す斜視図の一例である。図12図14では、第1検知部70、第2検知部80、及びセンサ300の図示を省略している。
【0072】
図12図15に示される第3実施形態に係る入力装置100Cが、図1図4に示される第1実施形態に係る入力装置100と違う点は、緩衝部90が形成されておらず、凹部42が形成されている点、底板21A,21Bにスリット24が形成されている点、第1入力部50のY軸方向の両側の部分が切り欠かれている点、及び第2入力部60のY軸方向の両側の部分が切り欠かれている点である。なお、第3実施形態の説明において、上記の第1及び第2実施形態と同様の説明については省略する場合がある。
【0073】
[センサ搭載部40]
センサ搭載部40は、Z軸方向において、第1入力部50と第2入力部60とを連結する。センサ搭載部40は、例えば板状を成す。センサ搭載部40の板厚方向は、X軸方向に沿う。X軸方向において、センサ搭載部40とセンサ300との間に隙間が形成されている。センサ搭載部40のY軸方向に沿う幅W1は、例えばセンサ300のY軸方向に沿う幅よりも大きい。図15に示されるセンサ搭載部40の幅W1は、センサ300の幅よりも小さくてもよく、センサ300の幅と同じでもよい。センサ搭載部40の幅W1は、第1入力部50のY軸方向に沿う幅W2よりも狭い。第1入力部50の幅Wは、Y軸方向に対向する一対の側板22の外面22a間の長さでもよい。
【0074】
[凹部42]
Y軸方向において、センサ搭載部40の両側には、凹部42が形成されている。センサ搭載部40は、板状を成している。凹部42は、Y軸方向において、側板22よりも内側へ窪むように形成されている。凹部42は、Z軸方向において、一対の側板22間に形成されている。センサ搭載部40は、Y軸方向に見て、露出している。センサ搭載部40は、Y軸方向に見て、緩衝部90に覆われていない。この凹部42によって、センサ搭載部40の幅W1は、第1入力部50のY軸方向に沿う幅W2よりも狭くなっている。
【0075】
[底板21A,21B]
入力装置100Cは、底板21A,21Bを備える。底板21Aは、第1底板の一例であり、底板21Bは、第2底板の一例である。底板21Aは、Z軸方向において、第1入力部50から第2入力部60とは反対側に張り出す。底板21Bは、Z軸方向において、第2入力部60から第1入力部50とは反対側に張り出す。底板21A,21Bの板厚方向は、X軸方向に沿う。
【0076】
[底板21A,21Bの一対の部分23]
底板21A,21Bは、Y軸方向に離れて配置された一対の部分23を有する。
【0077】
[スリット24]
底板21A,21Bには、スリット24が形成されている。スリット24は、Y軸方向において、一対の部分23間に形成されている。スリット24のZ軸方向に沿う長さは、底板21A,21BのZ軸方向における長さと同じでもよい。スリット24のY軸方向に沿う幅は、部分23のY軸方向に沿う幅よりも狭くてもよい。
【0078】
[第1入力部50及び第2入力部60]
第1入力部50は、本体53及び一対の横部54を有する。第2入力部60は、本体63及び一対の横部64を有する。本体53,63は、Z軸方向に対向する。センサ300は、本体53,63間に配置されている。本体53は、平面51を含み、本体63は、平面61を含む。本体53は、Y軸方向において第1入力部50の中央に配置され、本体63は、Y軸方向において第2入力部60の中央に配置されている。本体53,63は、X軸方向において、側板22よりも上方に張り出している。
【0079】
一対の横部54は、Y軸方向において本体53から両側に張り出すように形成されている。一対の横部54のX軸方向における長さは、本体53のX軸方向における長さよりも短い。換言すると、本体53は、一対の横部54よりも上方に張り出している。本体53の上面52は、一対の横部54の上面よりも上方に配置されている。一対の横部54は、第1入力部50が上面52よりも下方に切り欠かれて形成されていてもよい。横部54の上面は、一対の側板22の上面と略同じ高さでもよく、側板22の上面よりも少し高い位置に配置されていてもよい。
【0080】
一対の横部64は、Y軸方向において本体63から両側に張り出すように形成されている。一対の横部64のX軸方向における長さは、本体63のX軸方向における長さよりも短い。換言すると、本体63は、一対の横部64よりも上方に張り出している。本体63の上面62は、一対の横部64の上面よりも上方に配置されている。一対の横部64は、第2入力部60が上面62よりも下方に切り欠かれて形成されていてもよい。横部64の上面は、一対の側板22の上面と略同じ高さでもよく、側板22の上面よりも少し高い位置に配置されていてもよい。
【0081】
[第1入力部50の幅W3,W4]
図14に示されるように、第1入力部50のセンサ搭載部40から遠い方の幅W3は、第1入力部50のセンサ搭載部40に近い方の幅W4よりも狭い。幅W3及び幅W4は、Y軸方向に沿う幅である。幅W3は、本体53の側面53a間の長さでもよい。
【0082】
同様に、第2入力部60のセンサ搭載部40から遠い方の幅は、第2入力部60のセンサ搭載部40に近い方の幅W4よりも狭い。
【0083】
[第3実施形態に係る入力装置100Cの作用効果]
このような第3実施形態に係る入力装置100Cでは、上記の第1実施形態に係る入力装置100と同様な作用効果を奏する。
【0084】
入力装置100Cでは、センサ搭載部40の幅W1は、第1入力部50及び第2入力部60の幅W2よりも狭い。入力装置100Cでは、センサ搭載部40の両側に凹部42が形成されている。これにより、センサ搭載部40が変形しやすく、センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60のZ軸周りの相対的な変形を検出しやすい。
【0085】
入力装置100Cでは、底板21A,21Bにスリット24が形成されていることにより、底板21A,21B及び側板22が変形しやすい。そのため、センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60のZ軸周りの相対的な変形を検出しやすい。
【0086】
入力装置100Cでは、第1入力部50及び第2入力部60のセンサ搭載部40から遠い方の幅W3は、第1入力部50及び第2入力部60のセンサ搭載部40に近い方の幅W4よりも狭い。これにより、第1入力部50及び第2入力部60の本体53,63は変形しやすい。そのため、センサ300は、第1入力部50及び第2入力部60のZ軸周りの相対的な変形を検出しやすい。
【0087】
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0088】
100,100B,100C:入力装置、120:力覚検知装置、10,10B:入力部、11:両端部、20:検知部、21…底板、21A…底板(第1底板)、21B…、21B…底板(第2底板)、23…一対の部分、40:センサ搭載部、41:平面(第1平面)、50:第1入力部、51:平面(第2平面)、60:第2入力部、61:平面(第2平面)、70:第1検知部、80:第2検知部、90:緩衝部、91:平面、300…センサ、W1…センサ搭載部の幅、W2…第1入力部の幅、W3…第1入力部の天部の幅(センサ搭載部から遠い方の幅)、W4…第1入力部の基部の幅、X…X軸方向(第3方向)、Y…Y軸方向(第2方向)、Z…Z軸方向(第1方向)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15