(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173692
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】画像形成装置、その制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241205BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024068639
(22)【出願日】2024-04-19
(31)【優先権主張番号】P 2023091219
(32)【優先日】2023-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村田 貴洋
【テーマコード(参考)】
5L030
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB58
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を定額制サービスに切り替えて利用することを可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置200は、画像形成装置200がユーザにより購入された後になされた定額制サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバ500から受信した前記サービスの契約情報(S216の定額制サービス契約情報通知)に基づいて、画像形成装置200において前記サービスを提供するための処理を実行する(S217)。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置であって、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行手段
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記サービスを提供するための処理は、受信した前記契約情報を前記画像形成装置に記録する処理であり、
前記画像形成装置に記録された前記契約情報は、前記画像形成装置の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記サービスを提供するための処理は、前記サービスを管理するサーバに印刷枚数または記録剤の残量を通知するように前記画像形成装置を制御する処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記サービスを提供するための処理は、前記画像形成装置が前記サービスを管理するサーバと通信可能でない場合には前記画像形成装置の利用を制限するように前記画像形成装置を制御する処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置の稼働状況に基づき前記画像形成装置において前記サービスの提供が可能であると判定された場合に、前記画像形成装置の表示部に、前記サービスの提供が可能であることを示す情報が表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置の稼働状況に基づき算出された前記画像形成装置の買い上げ価格に関する情報が、前記画像形成装置の表示部に表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行工程
を有する制御方法。
【請求項8】
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置を、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
画像形成装置の故障時に装置本体を交換するサービスの対象となり得る画像形成装置であって、
前記画像形成装置がユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから前記サービスの契約情報を受信する受信手段と、
前記画像形成装置において所定の障害が検出された場合に、当該所定の障害の情報を前記管理サーバへ送信する送信手段と、
を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置を定額で利用する定額制サービスには複数の形態がある。例えば、本体込定額制サービスや、消耗品定額制サービスなどがよく知られている。
本体込定額制サービスとは、ユーザに対して画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を定額で利用可能とする定額制サービスである。また、消耗品定額制サービスとは、画像形成装置を既に所有するユーザに対して印刷に用いる消耗品のみを定額で利用可能とする定額制サービスである。
【0003】
このような定額制サービスでは、一般的にユーザは、サービスの利用契約完了後に、サービスの対象となる製品を契約元から提供されることで利用を開始する。
【0004】
契約元では、サービスの開始時に、管理サーバ側への画像形成装置の管理アカウント追加登録や、同時に使用を始める消耗品の登録とその初期化を行う。そして、それ以降は、管理サーバと画像形成装置が逐次通信を行うことで、定額制サービスの管理や新しい消耗品の配送を行う。
【0005】
特許文献1では、予め管理サーバとの通信が確立され、画像形成装置の識別情報と共に消耗品の状態を管理サーバに送信することで、正確に消耗品の発送契機を捉えることを可能にする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、ユーザにより購入された画像形成装置や消耗品等の製品が設置され利用開始された後に、当該製品について定額制サービスを導入することは考慮されていなかった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を定額制サービスに切り替えて利用することを可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置であって、前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を定額制サービスに切り替えて利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態を示す画像処理システムの構成を示す図。
【
図2】本実施形態の画像処理システムにおける定額制サービス契約までのシーケンスを示す図。
【
図3】本実施形態の画像形成装置が実行する依頼判定処理のフローチャート。
【
図4】本実施形態の管理サーバが実行する定額制サービス適合判定処理を示すフローチャート。
【
図5】本実施形態の定額制サービスに加入可能である旨を表示する通知画面イメージを示す図。
【
図6】本実施形態の定額制サービス導入見積もりに必要な情報を入力する入力画面イメージを示す図。
【
図7】定額制サービス見積り結果を表示する画面イメージ、及び、定額制サービスの契約を行うWebサイトに導くためのコードを表示する画面イメージを示す図。
【
図8】本実施形態の管理サーバが実行する定額制サービス見積り判定処理を示すフローチャート。
【
図9】本実施形態のホスト端末のハードウェア構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。また、各実施形態で対応する構成要素及び処理には、同一の符号を付し、各実施形態で対応する構成要素及び処理についての重複説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態を示す画像処理システムの構成の一例を示す図である。
本実施形態の画像処理システムは、画像形成装置200と、管理サーバ500と、ホスト端末600とを含み、これらがネットワーク100を介して通信可能である。
本実施形態では、導入初期は売り切り販売形態で導入された画像形成装置200が途中から定額制サービスに切り替わる際の画像形成装置200及び定額制サービスを管理する管理サーバ500の制御について説明する。
【0014】
なお、本実施形態における定額制サービスは、ユーザが、所定の印刷枚数内の印刷を、一定の金額を支払うことで行うことができるものである。インクなどの記録剤は、自動でユーザの元に配送される。1つの定額制サービスにおいて複数のプランを用意し、各プランで、所定の印刷枚数と一定の金額の値が定められていても良い。例えば、月額1000円で、月間100枚までの印刷を行うことができるプランと、月額2000円で、月間300枚までの印刷を行うことができるプランが用意され、ユーザはいずれかのプランを選択できる。また、契約されたプランの月間の印刷枚数の上限に到達した場合、印刷を行えないようにしても良い。もしくは、月間の印刷枚数の上限を超えた場合には、1枚につき所定の金額が追加で請求されるようにしても良い。もしくは、月間の印刷枚数の上限を超えた場合には、プランが自動的に変更されるようにしても良い。例えば、上述した月額1000円のプランで印刷枚数が100枚を超えた場合には、月額2000円のプランに変更されるような形である。また、月ごとの契約ではなく、ユーザが印刷枚数を増やしたいタイミングで、所定の印刷枚数分の一定の金額を支払い、当該所定の印刷枚数の印刷が追加で可能になるようにしても良い。
本実施形態における定額制サービスは、本体込定額制サービスと消耗品定額制サービスがある。本体込定額制サービスは、画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる記録剤を、一定の金額を支払うことで利用可能とするサービスである。消耗品定額制サービスは、印刷に用いる記録剤のみを、一定の金額を支払うことで利用可能とするサービスである。画像形成装置については、ユーザが購入したもの、即ちユーザが所有するものが用いられる。
【0015】
まず、画像形成装置200について説明する。
画像形成装置200は、記録剤を用いた印字動作を行う画像形成装置本体300と、画像形成装置本体300に装着可能であり記録剤として用いられるインクを充填するカートリッジ400を有する。ここで、記録剤として用いられるインクを用いる例を示すが、記録剤はトナー等であってもよい。また、本実施形態においては、記録剤はカートリッジに充填されているものを説明するが、これに限らない。例えば、画像形成装置本体300がインクタンクを有しており、インクの充填されたインクボトルから当該インクタンクへ、ユーザが手動でインクを注入して補充するような構成であっても良い。この場合、カートリッジに代わり、インクボトルがユーザへ配送される。
【0016】
画像形成装置本体300は、CPU310と、プログラムメモリ320と、データメモリ330と、通信制御部340と、印刷制御部350と、印刷部360と、接続部370と、表示部380と、操作部390と、CPUバス410等を有する。
【0017】
CPU310はシステム制御部であり、画像形成装置200全体を制御する。
プログラムメモリ320は、CPU310が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)のプログラム等を格納する。
データメモリ330は、画像メモリ331、定額制サービス管理記憶部332、契約情報記憶部333を含み、その他、プログラム制御変数等を格納し、印刷制御部350の処理時に利用する各種作業用のバッファ領域が設けられている。
【0018】
画像メモリ331は、図示しない画像処理部によって処理された画像データを蓄積する。
定額制サービス管理記憶部332は、定額制サービスに関する管理情報として、例えば、管理サーバ500へのURL、定額制サービス適合判定依頼実行フラグ、直近に実行した定額制サービス適合判定日時、カートリッジ情報、そして印刷情報を保持する。ここで、カートリッジ情報には、装着した色ごとのカートリッジのシリアル番号などの情報と、使用期限日または、使用開始日時から2年経過した日の情報などが含まれる。また、印刷情報には、画像形成装置200にて印刷した枚数を月ごとに累積するためのカウンタなどが含まれる。
【0019】
契約情報記憶部333は、画像形成装置本体300が通信制御部340を通じて受信した定額制サービスの契約情報を保持する。本実施形態で契約情報記憶部333が保持する状態は、定額制サービス未契約状態、本体込定額制サービス契約済待機状態、消耗品定額制サービス契約済待機状態、本体込定額制サービス契約状態、消耗品定額制サービス契約状態のいずれかの状態となる。
画像形成装置を売り切り販売形態で導入した場合は、定額制サービス未契約状態が契約情報記憶部333に保持される。定額制サービス未契約状態においては、市販されているカートリッジが使用可能である。本体込定額制サービス専用のカートリッジや、消耗品定額制サービス専用のカートリッジは、使用不可能に制御されている。具体的には、画像形成装置200は、本体込定額制サービス専用のカートリッジや消耗品定額制サービス専用のカートリッジが装着された場合には、印刷動作を行わないように、印刷部360を制御する。
本体込定額制サービス契約済待機状態、消耗品定額制サービス契約済待機状態は、定額制サービスを契約済みだがサービスが始まっていない状態を示す。
本体込定額制サービス契約状態や、消耗品定額制サービス契約状態においては、それぞれのサービス専用のカートリッジが使用可能である。本体込定額制サービス契約状態においては、市販されているカートリッジは使用不可能に制御されている。具体的には、画像形成装置200は、市販されているカートリッジが装着された場合には、印刷動作を行わないように、印刷部360を制御する。消耗品定額制サービス契約状態においても同様に、市販されているカートリッジは使用不可能に制御しても良い。
また、本体込定額制サービス契約状態においては、画像形成装置200がネットワーク100に接続している場合にのみ、印刷動作を始めとする画像形成装置200の利用を可能にする。画像形成装置200がネットワーク100に接続していない場合には、画像形成装置200は、印刷動作を行わないように印刷部360を制御する。また、スキャンやFAX、UIの表示といった印刷動作以外の動作も行わないように制御する。消耗品定額制サービス契約状態においては、ネットワーク100に接続していない場合には、画像形成装置200が印刷動作を行わないように印刷部360を制御する。なお、ネットワーク100に接続していない場合でも、ネットワーク100との接続が切れてから所定時間以内は印刷動作を行うように印刷部360を制御しても良い。また、ネットワーク100に接続していない場合には、消耗品定額制サービス専用のカートリッジが装着されている場合の印刷動作を制限し、市販されているカートリッジが装着されている場合の印刷動作は可能なように、印刷部360を制御しても良い。
【0020】
通信制御部340は、通信回線420や各種インターフェイスを介して外部とのデータ授受を制御する。
印刷制御部350は、画像メモリ331より印刷用のデータを取得し、印刷部360を介しての印刷処理を制御する。印刷部360は、印刷制御部350による印刷命令を受けて印刷処理を行う。この際、データメモリ330内の定額制サービス管理記憶部332に保持されている印刷情報のうち枚数を累積するためのカウンタが更新される。なお、印刷情報とは、コピー・プリントといったジョブモードや印刷枚数、印刷結果をまとめたログ(以下「印刷実績ログ」)のことであり、画像形成装置200の使用量を示す情報(稼働情報ともいう)に対応する。なお、印刷枚数の代わりに印字面積、印字吐出数、搬送ローラ回転数など他の情報を用いてもよいし、印刷時間や稼働時間等を用いてもよい。この印刷実績ログは、印刷制御部350が印字動作を伴うジョブ単位で更新される。また、定額制サービス専用のカートリッジを用いているかの判定は、印刷部360により行われ、印刷制御部350へ伝達される。
【0021】
接続部370は、画像形成装置本体300とカートリッジ400を接続する。また、接続部370は、カートリッジ400に設けられたメモリ401からカートリッジ400の情報を読み取り、印刷部360による情報取得の要求を受けてカートリッジ400の情報を提供する。
【0022】
表示部380は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などから構成される、ユーザに様々な情報を提示するための構成である。
操作部390は、タッチパネル機能を有するディスプレイや各種ハードウェアキーにて構成され、操作部390のディスプレイは各種操作画面を表示する。ユーザは、操作部390を介して画像形成装置本体300に対して指示や情報を入力することができる。本実施形態では、表示部380はLCDによるディスプレイで構成され、操作部390と一体となっているものとする。
【0023】
CPU310、プログラムメモリ320、データメモリ330、通信制御部340、印刷制御部350、印刷部360、接続部370、表示部380、操作部390は、CPU310が管理するCPUバス410を介して、相互に接続されている。
【0024】
カートリッジ400は、メモリ401を有する。メモリ401は、カートリッジ400を識別するためのカートリッジ情報1、インクの残量情報を表すカートリッジ情報2、カートリッジ400が定額制サービス専用のものであるか否かを判別するためのカートリッジ情報3などを記録している。
【0025】
カートリッジ情報1は、カートリッジが製造される際に割り当てられるシリアル番号である。
カートリッジ情報2は、カートリッジに含まれるインクの残量に関する情報であり、体積の単位を用いて表されるものでもよいし、所定の閾値によって分割された残量レベルで表されるものでもよい。
カートリッジ情報3は、市販で購入されたカートリッジ(以下「通常カートリッジ」)であるのか、定額制サービス専用のカートリッジであるのかを判別するための情報である。なお、カートリッジ情報3は、本体込定額制サービス専用のカートリッジと消耗品定額制サービス専用のカートリッジとにおいては異なるパラメータであってもよいし、同一のパラメータであってもよい。
【0026】
カートリッジ400は、印刷に用いる記録剤を充填し、接続部370から取り外して交換可能なものであればよい。そのため、カートリッジ400は、インクカートリッジのみに限定されず、例えばトナーカートリッジであってもよい。
【0027】
次に、管理サーバ500について説明する。
管理サーバ500は、CPU510と、プログラムメモリ520と、サービス情報記憶部530と、通信制御部540と、CPUバス550などを有する情報処理装置である。
CPU510はシステム制御部であり、管理サーバ500全体を制御する。
プログラムメモリ520は、CPU510が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)のプログラムなどを格納する。
【0028】
サービス情報記憶部530には、定額制サービスの対象となる製品の一覧と、その製品ごとに品質を担保可能とされるカートリッジの情報および、その製品ごとの月あたりの印刷枚数の閾値などが保存されている。また、サービス情報記憶部530は、定額制サービスに契約したユーザの情報や定額制サービスで利用される画像形成装置の識別情報(例えばシリアル番号など)、画像形成装置200から送信された印刷実績ログより収集した印刷情報などを保持する。
【0029】
通信制御部540は、通信回線560を介して外部とのデータ授受を制御する。
上記構成要素510~540は、CPU510が管理するCPUバス550を介して、相互に接続されている。
【0030】
なお、管理サーバ500は、1台のコンピュータにより実現されるものであっても、複数のコンピュータにより実現されるものであってもよい。例えば、管理サーバ500は、クラウドコンピューティングの技術を利用して実現される構成であってもよい。
【0031】
次に、ホスト端末600について説明する。
ホスト端末600は、ネットワークに接続し、管理サーバ500との通信を行うことが可能な通信機器である。ここでいう通信機器とは、例えばスマートフォンやタブレット型コンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)等である。ホスト端末600をスマートフォンとした場合の構成を
図9に例示する。
【0032】
図9は、本実施形態のホスト端末600のハードウェア構成の一例を示す図である。
ホスト端末600において、表示部601は、ユーザに対して情報の表示出力を行う。
操作部602は、ユーザがホスト端末600に対して操作情報を入力するための部位である。操作部602は、例えば、タッチパネル、ハードキー等で構成される。
【0033】
カメラ部603は、被写体を撮影して画像データを生成する。カメラ部603により撮影した画像データは、制御部608が有するフラッシュROMやSDカード等の外部メディアに格納される。
外部I/F(インターフェイス)604は、外部装置との間のインターフェイスを提供し、通信インターフェイス回路、Micro USB端子などで構成される。
【0034】
ネットワークI/F606は、無線LANと通信するためのアンテナ605を備える。ネットワークI/F606は、例えばルータを介して無線通信によりネットワーク接続が可能に構成されている。
電源部607は、バッテリ電源を基に各ブロックに必要な電力を発生、供給を行う。
【0035】
制御部608は、ホスト端末600の機能を実現するための主要部であり、図示しないCPU、EEPROM、フラッシュROM、SRAM等で構成される。制御部608のCPUはフラッシュROM等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより各種制御を実現する。例えば、制御部608は、カメラ部603で撮影された一次元又は二次元のコード(例えばQRコード(登録商標))の画像データを解析して情報を取得することができる。また、制御部608は、Webブラウザプログラムを実行して管理サーバ500等にアクセスすることができる。
【0036】
音声入力部609は、マイク610から入力されるアナログ音声信号をデジタル信号に変換する。音声出力部612は、受信したデジタル音声信号をスピーカー611から出力するためのアナログ音声信号に変換する。RF入出力部613は、アンテナ614を介して高周波送受信を行う。デジタル信号処理部615は、マイク610を接続した音声入力部609、スピーカー611を接続した音声出力部612、アンテナ614を接続したRF入出力部613とそれぞれ接続されている。デジタル信号処理部615は、デジタル音声信号のエンコード、およびデジタル音声信号へのデコード等を行う。
【0037】
次に、本実施形態における定額制サービスを利用するための契約に至るまでのシーケンスについて
図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態の画像処理システムにおける定額制サービス契約までのシーケンスの一例を示す図である。なお、この図における管理サーバ500の処理は、CPU510がプログラムメモリ520に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、画像形成装置200の処理は、CPU310がプログラムメモリ320に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、ホスト端末600の処理は、ホスト端末600の制御部608の図示しないCPUがフラッシュROM等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、図中「S」は各ステップを示す。
【0038】
S201において、画像形成装置200は、画像形成装置200にて発生する以下に示す契機で、定額制サービス適合判定を、定額制サービス管理サーバである管理サーバ500に依頼をするか否かを判定する。本実施形態における本ステップの契機としては、画像形成装置が電源ボタンにより起動された契機、何れかのカートリッジが交換された契機、印刷枚数が閾値(例えば300枚)、ファームウェアのアップデートが完了した契機などとする。ただし、これらに限定されるものではない。また、これら契機の直後に判定する処理を実行するのではく、例えば、これらの契機から所定期間後(例えば、おおよそ30~60分後)に判定する処理を実行するものとする。これは、何れかの契機の直後においては、CPU310、プログラムメモリ320および、通信制御部340などのハードウェア並びに、ソフトウェア資源の多くを使用している状態である。この状態においては概ね、本来ユーザからの要求を優先的に応えるべく処理を実行する必要があり、それらの妨げにならぬようタイマ監視や、装置により無操作状態が続くイベントをCPU310が処理した契機などで実行する。ただし、上記の所定期間後は、おおよそ30~60分後に限定されるものではない。なお、上記S201の定額制サービス適合判定を依頼するか否かを判定する処理(依頼判定処理)については、後述する
図3を用いて説明を行う。
【0039】
上記S201で定額制サービス適合判定を管理サーバ500に依頼しないと判定した場合、画像形成装置200は、次の契機を待つ。
一方、定額制サービス適合判定を管理サーバ500に依頼すると判定した場合、画像形成装置200は、S202において、管理サーバ500に対して定額制サービス適合判定を依頼するためのメッセージを送信する。
【0040】
管理サーバ500は、画像形成装置200からの定額制サービス適合判定依頼のメッセージを受信すると、S203において、定額制サービス適合判定を行う。定額制サービス適合判定については、後述する
図4を用いて説明を行う。なお、ユーザが売り切り販売形態で画像形成装置を導入する際は、定額制サービス(本体込定額制サービスや消耗品定額制サービス)に移行できる旨の通知を設置時の最終段階で表示部380にお知らせとして表示する構成を設けたり、操作説明書類とともに紙媒体にて周知するなど、早い段階でネットワーク接続することを促す働きかけを行う。また、この通知を定期的に表示部380に表示してもよい。さらに、この通知の画面から、ユーザが画像形成装置を購入した際の価格(レシートの価格など)を入力するように促してもよい。
【0041】
画像形成装置200がネットワークに繋がり、インターネットを介して管理サーバ500と通信することで、画像形成装置200の製品シリアル番号(機種および装置を特定可能な情報)、画像形成装置200の状態や、印刷枚数などの稼働状況等を、管理サーバ500に蓄積し管理することが可能となる。これにより、管理サーバ500は、定額制サービス適合判定において適切に判定を行うことが可能となる。
【0042】
上記S203の定額制サービス適合判定で不適合である判定がなされた場合、管理サーバ500は、画像形成装置200に対して「不適合」を示す応答メッセージを送信する(不図示)。定額制サービス適合判定結果が不適合である旨の応答メッセージを受信した場合、画像形成装置200は、何も表示することなく処理を終了する(不図示)。
【0043】
一方、S203の定額制サービス適合判定で適合であると判定がなされた場合、管理サーバ500は、S204において、画像形成装置200に対して「適合」を示す応答メッセージを返却する。
画像形成装置200は、定額制サービス適合判定結果が適合である旨の応答メッセージを受信すると、S205において、表示部380にお知らせとして定額制サービスに移行可能である旨を表示し、以降の処理に進める。ここで、定額制サービスに移行可能である旨の表示について
図5を用いて説明する。
【0044】
図5は、定額制サービスに加入可能である旨を表示する通知画面のイメージを例示する図である。この通知画面には、メッセージ504、ボタンB501、B502、B503が含まれる。
メッセージ504は、利用状況により本体込定額制サービスに移行できる旨を通知するメッセージに対応する。
【0045】
ユーザにより、定額制サービスの詳細を見るボタンB501が押下された場合、画像形成装置200は、S206において、定額制サービス利用料金を算定するために必要となる情報を入力する入力画面を表示部380に表示する。ここで表示する入力画面は、例えば
図6のような未使用のカートリッジの本数を入力する画面である。
【0046】
また、ユーザにより、今回は閉じるボタンB502が押下された場合、画像形成装置200は、
図5の画面を閉じて元の画面に戻す。
また、ユーザにより、今後表示しないボタンB503が押下された場合、画像形成装置200は、以降
図5の画面が表示することがないようプログラムメモリ320内の定額制サービス管理記憶部332に保持している定額制サービス適合判定依頼実行フラグを無効状態とする。このフラグは、売り切り販売形態で導入された画像形成装置の場合、設置時より有効として立っており、このフラグが立っている、つまり有効である場合は、定額制サービス適合判定依頼を管理サーバ500に対して行う。なお、事前に定額制サービスの利用契約を締結した後にサービス提供元から貸与された画像形成装置の場合、このフラグは、設置時より無効となっているものとする。このフラグは、
図3に示すフローチャートで判定する項目の一つである。
【0047】
ここで、上記S206で表示される未使用のカートリッジの本数を入力する画面について説明する。
図6は、定額制サービス導入見積もりに必要な情報を入力する入力画面のイメージを例示する図である。この入力画面には、入力部I601、ボタンB602、B603が含まれる。
入力部I601は、未使用のカートリッジを定額制サービスの利用期間に振り替えることができる旨を提示し、未使用のカートリッジの本数を入力するための入力部である。なお、この入力部I601で、未使用のカートリッジのシリアル番号などの入力も受け付けるようにしてもよい。さらに、この入力部I601で、ユーザが上述の未使用のカートリッジや画像形成装置本体300を購入した際のレシートの価格の入力も受け付けるようにしもよい。
【0048】
ユーザにより、見積を開始するボタンB602が押下された場合、画像形成装置200は、S207に処理を進める。
また、ユーザにより、中止するボタンB603が押下された場合、画像形成装置200は、処理を終了する(不図示)。
【0049】
S207において、画像形成装置200は、定額制サービス利用料金に関する情報を取得するために、管理サーバ500に、上記S206で入力された情報とともに見積り依頼をするメッセージを送信する。
【0050】
管理サーバ500は、定額制サービス見積り依頼を受信すると、S208において、定額制サービス見積り判定処理を行う。この定額制サービス見積り判定処理において、管理サーバ500は、画像形成装置200の定額制サービスへの移行にあたり、本体込定額制サービスであれば画像形成装置200及び消耗品を、消耗品定額制サービスであれば消耗品を、ユーザからサービス提供元が買い上げるための価格を決定する。管理サーバ500は、これらの価格を、上記S206でユーザから入力された情報及び前記蓄積された稼働情報等から算出する。さらに、管理サーバ500は、上記算出した価格(買い上げ価格)を、定額制サービスの提供日数に充てた場合の結果、すなわち、定額制サービスの価格にすると、どのくらいの期間(例えば何ヶ月分)に相当するかを算出する。
【0051】
次にS209において、管理サーバ500は、上記S208で算出した結果を、定額制サービスの見積もり結果として、画像形成装置200へ送信する。
【0052】
画像形成装置200は、定額制サービスの見積もり結果を受信すると、S210において、上記受信した定額制サービスの見積り結果を、例えば
図7(a)に示すような画面を表示してユーザに提示する。ここで、定額制サービス見積り結果を表示する画面について、
図7(a)を用いて説明する。
【0053】
図7(a)は、定額制サービス見積り結果を表示する画面のイメージを例示する図である。
この画面には、見積り結果として、画像形成装置200の買い上り価格を定額制サービスの提供日数に充てた(振り替えた)結果を示すメッセージ701、ボタンB702、B703が含まれる。なお、メッセージ701では「2023年X月:0円、2023年Y月:0円、2023年Z月以降:x円」のように、ユーザが負担する価格で表示してもよい。
【0054】
ユーザは、見積もり結果に同意する場合、契約サイトに移行(QRコード)ボタンB702を押下する。一方、見積もり結果に同意しない場合、中止B703を押下する。
ここで、ユーザにより契約サイトに移行(QRコード)ボタンB702が押下された場合、画像形成装置200は、S211に処理を進める。また、ユーザにより中止ボタンB703が押下された場合、画像形成装置200は、処理を終了する(不図示)。
【0055】
S211において、画像形成装置200は、例えば
図7(b)のような、契約を行うWebサイトに誘導するためのQRコード等のコードを表示部380に表示する。なお、ここでは、QRコード等の二次元コードとするが、これに限定されるものではなく、バーコードなどの一次元コードや他の形式のコードでもよい。
【0056】
図7(b)は、定額制サービスの契約を行うWebサイトに導くためのQRコードを表示する画面のイメージを例示する図である。
この画面には、QRコード704、閉じるボタンB705が含まれる。
このQRコード704には、定額制サービス契約に必要な情報、具体的には、定額制サービスの契約を行うWebページに接続するためのURL(管理サーバ500の契約用URL)、及び、上記S208で試算した見積もりとの関連を示す識別子を含む。
【0057】
ホスト端末600は、ユーザからのQRコード撮影操作があると、S212において、カメラ部603を用いて前記S211で画像形成装置200の表示部380に表示されたQRコードを撮影し、前記定額制サービス契約に必要な情報を取得する。
次にS213において、ホスト端末600は、上記S212でQRコードから取得した情報を用い、ホスト端末600のWebブラウザ等から管理サーバ500の契約用URLにアクセスする。
【0058】
管理サーバ500は、契約用URLにアクセスがあると、S214において、定額制サービス登録を受け付ける。ユーザが、ホスト端末600のWebブラウザ等から、定額制サービスの契約に必要な情報、例えば契約者氏名や消耗品配送先住所、料金の支払い方法などを入力すると、管理サーバ500は、これらの情報が正しく入力できたことを確認した場合、S215に処理を進める。
S215において、管理サーバ500は、定額制サービスの契約完了通知を、ホスト端末600に対して通知する。
【0059】
その後、管理サーバ500は、契約が締結されたことをもって、S216において、画像形成装置200に対して定額制サービスの契約情報を送信する。
また218において、管理サーバ500は、定額制サービス用のカートリッジを契約者へ配送する手配を行う処理を実行する。
【0060】
画像形成装置200は、定額制サービスの契約情報を受信すると、S217において、上記受信した定額制サービスの契約情報を、契約情報記憶部333に書き込む。この時の定額制サービスの契約情報は、本体込定額制サービス契約済待機状態もしくは消耗品定額制サービス契約済待機状態となる。本体込定額制サービス契約済待機状態もしくは消耗品定額制サービス契約済待機状態の場合は、通常カートリッジの使用を許可してもよい。
【0061】
上記S218の処理によりサービス提供元から配送された定額制サービス用カートリッジを、ユーザが画像形成装置200のカートリッジ400として取り付けると、画像形成装置200は、契約情報記憶部333の定額制サービスの契約情報を、接続部370により更新する。この時、契約情報記憶部333に記憶されている定額制サービスの契約情報が、本体込定額制サービス契約済待機状態もしくは消耗品定額制サービス契約済待機状態から、本体込定額制サービス契約状態もしくは消耗品定額制サービス契約状態に変更され、定額制サービスにおける各種サービス提供が開始される。
なお、本実施形態においては、S217にて定額制サービス契約済待機状態を示す契約情報を契約情報記憶部333に記録する。そしてS218で配送された定額制サービス用カートリッジが画像形成装置200に取り付けられると、契約情報記憶部333の契約情報を定額制サービス契約状態に更新し、定額制サービスの提供が開始される。しかしながら、契約情報の更新方法は、これに限らない。例えば、S217にて、定額制サービス契約状態を示す契約情報を契約情報記憶部333に記録しても良い。この場合、管理サーバ500から契約情報を受信するとすぐに定額制サービスの提供が開始される。
画像形成装置200は、契約情報記憶部333の契約情報を、定額制サービス契約済待機状態や定額制サービス契約状態に変更すると、それに合わせて、画像形成装置200の制御も変更する。例えば、未契約状態では制限されていた、定額制サービス用カートリッジの使用を許可するように、画像形成装置200を制御する。また、未契約状態では許可されていた、市販されているカートリッジの使用を制限するように、画像形成装置200を制御する。また、ネットワーク100に接続していない場合には印刷動作を制限するように画像形成装置200を制御する。さらに、本体込定額制サービスの場合には、印刷動作以外の動作も制限するように画像形成装置を制御する。例えば、スキャンやFAX、UIの表示を制限する。また、これらの制御の変更に関する通知を画像形成装置200の表示部380に表示しても良い。例えば、定額制サービス用カートリッジの使用が許可されている旨の表示を行う。また、契約情報記憶部333に記録された契約情報を、画像形成装置200の表示部380に表示しても良い。例えば、定額制サービス契約済待機状態であることや、定額制サービス契約状態であることを表示する。また、定額制サービスの提供が開始されることを示す情報を、表示部380に表示しても良い。また、本実施形態においては、定額制サービスの締結前から、画像形成装置200の稼働状況が管理サーバ500へ送信される構成を説明したが、これに限らない。画像形成装置200が、契約情報記憶部333の契約情報を、定額制サービス契約済待機状態や定額制サービス契約状態に変更すると、それ以降は、画像形成装置200の稼働状況を管理サーバ500に送信するように設定しても良い。具体的には、画像形成装置200における印刷枚数や記録剤などの消耗品の消費量または消耗品の残量の情報を管理サーバ500に送信するようにしても良い。
【0062】
ここで、
図2のS201に示した定額制サービス適合判定の依頼判定処理について、
図3を用いて詳細に説明する。
図3は、本実施形態の画像形成装置200が実行する依頼判定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置200のCPU310がプログラムメモリ320に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現する。画像形成装置200のCPU310は、画像形成装置200にて、上述したような契機が発生すると、本フローチャートの処理を開始する。
【0063】
はじめにS301において、画像形成装置200のCPU310は、管理サーバ500へのネットワーク接続が正常に動作しているかを通信制御部340に問合せて判定する。この判定は、管理サーバ500への接続が確立可能であるかを確認すると同時に、管理サーバ500からの判定結果を受信できることを確認するためのものである。通信制御部340では、管理サーバ500との接続確認用のAPIを提供している。このAPIは、例えば、ホスト名もしくは、IPアドレスを用いたPING応答や、個別に作成したIP通信によるホスト間通信の疎通確認用のプログラムにより構成される。
【0064】
ここで、管理サーバ500間の通信に失敗した場合(S301でNoの場合)、CPU310は、本定額制サービス適合依頼判定処理を終了する。
一方、管理サーバ500間の通信に成功した場合(S301でYesの場合)、CPU310は、S302に処理を進める。
【0065】
S302において、CPU310は、前回実行した定額制サービス適合依頼判定から一定期間経過したかを判定する。本実施形態では、一定期間を30日とし、前回の処理実行日時をデータメモリ330内の定額制サービス管理記憶部332に記録しておき、現在時刻を取得した値から減算することにより経過時間相当の値を計算することで、30日以上となるかを判定する。この判定では、頻繁に管理サーバ500との通信を行うことを防ぎ、管理サーバ500の負荷軽減とネットワークの交通量を抑えることを目的とする。
【0066】
ここで、一定期間経過していない場合(S302でNoの場合)、CPU310は、本定額制サービス適合依頼判定処理を終了する。
一方、一定期間経過している場合(S302でYesの場合)、CPU310は、S303に処理を進める。この際、CPU310は、データメモリ330内の定額制サービス管理記憶部332に記録されている日時データを現在日時で更新する。
【0067】
S303において、CPU310は、管理サーバ500への定額制サービス適合判定依頼実行フラグが有効状態であるかを判定する。このフラグは、売り切り販売形態で導入後、設置した時点では有効状態であるが、本実施形態では無効となる契機が二つ存在する。一つの契機としては、以前に実行した管理サーバ500への定額制サービス適合依頼の処理において、最終的に適合可能であると判定された結果、表示部380に
図5の画面を表示したが、今後表示しないボタンB503がユーザに押下された場合である。このボタンが押下された場合は、画像形成装置200の初期化や、設定値のリセットなどを実行しない限り管理サーバ500への定額制サービス適合判定を依頼する処理は実行しない。また、もう一つの契機としては、定額制サービスの利用を開始した契機である。このフラグはデータメモリ330内の定額制サービス管理記憶部332に保持され、各種プログラムから参照される。
【0068】
ここで、この定額制サービス適合判定依頼実行フラグが無効であると判定した場合(S303でNoの場合)、CPU310は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、この定額制サービス適合判定依頼実行フラグが有効であると判定した場合(S303でYesの場合)、CPU310は、S304に処理を進める。なお、S304に進んだ時点で画像形成装置200は管理サーバ500への定額制サービス適合判定依頼を実行する条件が整っている状態である。
【0069】
S304において、CPU310は、管理サーバ500に対して定額制サービス適合判定を依頼するためのメッセージを生成し、送信する(
図2のS202に対応)。本実施形態では、TCP通信プロトコルを使用したHTTPS通信にて管理サーバ500と接続を確立し、Postメソッドを使用してXML形式のデータを送信する。このXMLデータには、画像形成装置200の識別情報、設置日時に関する情報、装置されているカートリッジ情報、カウントされている印刷枚数などの画像形成装置の状況を示す情報などが含まれる。ここでカートリッジ情報は、前述のカートリッジ400を識別するためのカートリッジ情報1、および各カートリッジの使用期限などの情報を含む。ここでは、使用する通信プロトコルおよび、メッセージデータ形式をそれぞれ、HTTPS、XMLとしていたが、これ以外の例えば通信プロトコルや、XML形式ではなくJSON形式や、カンマ区切りのCSV形式であってもよい。
【0070】
続いて、
図2のS203に示した定額制サービス適合判定処理について、
図4を用いて詳細に説明する。
図4は、本実施形態の管理サーバ500が実行する定額制サービス適合判定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、管理サーバ500のCPU510がプログラムメモリ520に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現する。管理サーバ500のCPU510は、画像形成装置200からの定額制サービス適合判定を依頼するためのメッセージを受信した場合に、本フローチャートの処理を開始する。例えば、管理サーバ500がネットワーク経由で受信したHTTPメッセージは、通信制御部540にてWEBサービスがPostメソッドを受信したというイベントとして生成され、起動している定額制サービス受付を実行するプログラムタスクに通知される。
【0071】
はじめにS401において、管理サーバ500のCPU510は、定額制サービスの対象製品であるかの判定を行う。この判定では、CPU510は、現在、定額制サービスの提供対象としている製品であるかをサービス情報記憶部530に保存されている対象製品一覧テーブルを検索若しくは、問い合わせを行い、画像形成装置200から受信した情報の一つである製品シリアル番号をもとに判定する。また、上述の方法ではなく、CPU510が、定額制サービス対象製品であるかを判断するための製品情報を集約している別のサーバに問い合わせることで判定する方法でもよい。
【0072】
ここで、定額制サービスの対象製品でない場合(S401でNoの場合)、CPU510は、S405に処理を進める。
S405において、CPU510は、定額制サービスを適合することが不可能である旨のメッセージを画像形成装置200に通知する処理を実行し、本フローチャートの処理を終了する。
【0073】
一方、定額制サービスの対象製品である場合(S401でYesの場合)、CPU510は、S402に処理を進める。
S402において、CPU510は、印刷品質を担保できるカートリッジを使用しているかを判定する。この判定は、定額制サービスを利用するうえで重要となる印刷品位を保つための判定であり、サービスを利用するユーザにとっての継続的な利益に繋がるためのものである。前述の通り、サービス情報記憶部530には定額制サービスの対象製品一覧が保持されているが、これら対象製品に関連した情報として品質を保証しているカートリッジ情報も併せて保存されている。一つの製品に関連づけされている一つ若しくは複数のカートリッジ情報は、カートリッジが製造される際に割り当てられるシリアル番号を表し、本実施形態では前述のカートリッジ情報1に相当する情報である。サービス情報記憶部530に保持されている対象製品に関連するカートリッジ情報と、画像形成装置200から受信した情報のひとつである使用中のカートリッジ情報をもとに判定を行う。また、装着されているそれぞれのカートリッジの使用期限に関する情報を参照し、使用期限を超えたものが無いかを判定のひとつとしてもよい。
【0074】
ここで、現在のカートリッジ情報がサービス情報記憶部530に保持されたカートリッジ情報に含まれていない場合、すなわち印刷品質を担保できるカートリッジを使用していない場合(S402でNoの場合)、CPU510は、S405に処理を進める。
【0075】
一方、現在のカートリッジ情報がサービス情報記憶部530に保持されたカートリッジ情報に含まれている場合、すなわち印刷品質を担保できるカートリッジを使用している場合(S402でYesの場合)、CPU510は、S403に処理を進める。
【0076】
S403において、CPU510は、使用量つまり印刷枚数が閾値を超えていないかを判定する。この判定は、上述のS402にて行う印刷品位を保つための判定と同様に、印刷品質を担保するためのものである。この判定においては、画像形成装置自体の品質が印刷品質に影響を与えることが無いよう、定額制サービス提供元の想定している印刷枚数を超過していないかを確認する。前述の通り、サービス情報記憶部530には定額制サービスの対象製品一覧が保持されているが、これら対象製品に関連した情報として想定する印刷枚数の閾値が保持されている。なお、この閾値は定額制サービス提供元がそれぞれの製品に搭載される印刷のための先端塗付部品や、保守用に使用される専用カートリッジなどの耐久部材の消耗想定から出した値であり、閾値を超えたということで印刷品質に急激に影響を与える数値ではない。本実施形態では、A4サイズに換算して一月300枚とするが、枚数ではなく例えば印刷した面積で表してもよく、またそれらを指数に掛け合わせるなどして算出した得点であってもよい。管理サーバ500では、画像形成装置200から受信した情報のうち印刷枚数を基に上述の判定を行う。本実施形態では、画像形成装置200にて過去6ヶ月における印刷枚数をデータメモリ330内の定額制サービス管理記憶部332に保持しており、その平均値が閾値を超えていないかを判定する。
【0077】
ここで、使用量が閾値を超えている場合(S403でNoの場合)、CPU510は、S404に処理を進める。
一方、使用量が閾値を超えていない場合(S403でYesの場合)、CPU510は、S404に処理を進める。
S404において、CPU510は、定額制サービスを適合することが可能である旨の応答メッセージを、画像形成装置200に通知し、本フローチャートの処理を終了する。
【0078】
なお、画像形成装置200から送信された定額制サービス適合判定を依頼するメッセージの応答として、管理サーバ500では、Postに対するHTTPレスポンスを生成し、正常に処理を実行したことを示すステータスコードである200番を応答メッセージにセットする。また、応答メッセージのボディ部分には、定額制サービス適合判定の結果をセットするが、本実施形態では、例えば「適合」である場合は“VALID”、「不適合」である場合は“INVALID”のそれぞれの文字列をセットする。
【0079】
定額制サービス適合判定の結果を含む応答メッセージを受信した画像形成装置200では、上述のステップS205に記載の通り
図5に示す画面を表示部380に表示し、ユーザからのボタンB501からボタンB503のいずれかを選択される状態で待機する。その後、ユーザによりボタンB501が押下された場合、画像形成装置200から管理サーバ500に対して見積りを依頼するメッセージを送信する。ここでのメッセージ送信は前述のステップS304にて説明した方式と同様に、TCP通信プロトコルを使用したHTTPS通信にて管理サーバ500と接続を確立後、Postメソッドを使用してXML形式のデータを送信する。
【0080】
続いて、
図2のS208に示した定額制サービス見積り判定処理について、
図8を用いて詳細に説明する。
図8は、管理サーバ500が実行する定額制サービス見積り判定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、管理サーバ500のCPU510がプログラムメモリ520に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現する。管理サーバ500のCPU510は、画像形成装置200からの定額制サービス見積りを依頼するためのメッセージを受信した場合に、本フローチャートの処理を開始する。
【0081】
まずS801において、管理サーバ500のCPU510は、画像形成装置200の価格の設定を行う。画像形成装置200の価格は、定価を用いてもよいし、ユーザの住む地域の平均販売価格や、ユーザが購入した際のレシートの価格を用いてもよい。
【0082】
次にS802において、CPU510は、画像形成装置200の使用状況に基づき、上記S801で設定した価格から減算を行う。ここで減算する価格は、画像形成装置200の販売が開始されてからこのタイミングまでの期間に管理サーバ500に蓄積された稼働情報に基づき、画像形成装置200が稼働を開始しからの期間や印刷枚数、カートリッジ400の使用量などから1つもしくは複数の要素を使用して決定する。
【0083】
次にS803において、CPU510は、上述したS206でユーザが入力した購入済み消耗品数(未使用のインクカートリッジの本数など)による価格の加算を行う。本実施形態では、ここで加算する価格を未使用のカートリッジの本数から決定する。カートリッジの価格は定価を用いてもよいし、ユーザの住む地域の平均販売価格や、ユーザが購入した際のレシートの価格を用いてもよい。なお、上述のS206でユーザが購入済み消耗品数を入力しなかった場合は加算を行わない。また、ここでの価格は暫定とし、未使用のカートリッジの送付をもって価格を確定させてもよい。さらに、
図8等には記載していないが、価格の加算に定額制サービス利用促進のためにクーポンを発行し、ユーザにS206のタイミングで入力させてもよい。
【0084】
最後にS804において、CPU510は、画像形成装置200及び消耗品の買い上りによる価格を定額制サービスの月額料金で割ることで、定額制サービスを利用した際に料金を請求しない期間を決定する。つまり、画像形成装置200をあまり使用していない購入直後に定額制サービスに変更した場合には、定額制サービスに切り替えても長期間料金は請求されないが、購入してからかなりの日数が経過したり、また大量に印刷を行っている状態で定額制サービスに変更した場合には、料金を請求しない期間は短くなる。また、
図8等には記載していないが、定額制サービスのプランが複数ある場合はユーザに、上記S206のタイミングでプランを入力させ、定額制サービスの利用可能な期間の算出に用いてもよい。
【0085】
なお、本実施形態では主に本体製品および本体製品で使用するカートリッジや印刷用紙など消耗品を定額で利用可能な定額制のサービスについて記載しているが、本体製品のみの定額制サービスに適用することも可能である。この場合、未使用カートリッジの入力及び未使用カートリッジの価格の加算については省略するものとする。
また、本体製品で使用する消耗品のみの定額制サービスに適用することも可能である。この場合、画像形成装置の買い上げ価格の見積もりは省略し、未使用カートリッジの価格のみを、その定額制サービスの利用期間に振り替えるものとする。
【0086】
以上説明した実施形態に従い、画像処理システムを構成する各装置を制御することで、製品として購入し既に利用している装置に対して、購入後においても定額制サービスに切り替えて利用できるようにすることが可能となる。ユーザは、定額制サービスを導入することで、消耗品が自動で配送されたり、トラブル時の対応が迅速で的確であったり、現状よりトータルコストが低いなどのメリットを追加で享受できるようになる。特に、本体込定額制サービスでは、ユーザは、故障時に無償で画像形成装置本体300を交換してもらえたり、契約終了後に画像形成装置本体300を引き取ってもらえたりする。そのため、一旦画像形成装置本体300を購入したユーザでも、本体込定額制サービスに切り替えたいということが考えられる。
なお、本体込定額制サービスや消耗品定額制サービスの他に、故障時に無償で画像形成装置本体を交換できるような補償サービスをユーザが契約することもできる。補償サービスが契約された場合も、補償サービスを管理する管理サーバから画像形成装置200に契約情報が送信される。画像形成装置200は、通信制御部340を介して補償サービスに契約されたことを示す契約情報を受信する。画像形成装置200は、契約情報の受信以降、画像形成装置において所定の障害が検出された場合に、通信制御部340を介して、当該所定の障害の情報を当該管理サーバへ送信する。当該所定の障害の情報を受信した管理サーバは、障害の内容に応じて補償を行うための処理を実行する。
本体込定額制サービスや消耗品定額制サービスが契約されず、補償サービスのみが契約された場合は、記録材の配送は行われない。補償サービスは、消耗品定額制サービスと組み合わせて契約することが可能である。補償サービスと消耗品定額制サービスとを組み合わせて契約することで、ユーザは画像形成装置を所有したまま、本体込定額制サービスと同等のサービス、即ち補償のサービスおよび記録剤の配送のサービスを享受できる。
【0087】
なお、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置は、その状態もさまざまであり、一定以上の状態にないものもある。本実施形態によれば、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を、定額制サービスに切り替えた場合、その画像形成装置が一定以上の状態になく、定額制サービスを利用する利用者の満足度を満たすことができないといった事態の発生を抑えることができる。
また、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を、購入後に、装置込みの定額制サービスに切り替えて利用する場合、定額制サービスの提供者が、その画像形成装置を買い上げることとなる。従来では、このような場合に自動で且つ適切に、買い上げ価格の見積りを行う技術がなく課題であった。本実施形態では、画像形成装置の使用量に応じて適切に買い上げ価格を見積ることができ、見積り価格を考慮して定額制サービスへ切り替えることが可能となる。
以上のように、売り切り販売形態で導入されて既に利用されている画像形成装置を定額制サービスに適切に切り替えて利用することが可能となる。
【0088】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0089】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0090】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法およびプログラムを含む。
(構成1)
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置であって、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行手段
を有する画像形成装置。
(構成2)
前記サービスを提供するための処理は、受信した前記契約情報を前記画像形成装置に記録する処理であり、
前記画像形成装置に記録された前記契約情報は、前記画像形成装置の表示部に表示されることを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成3)
前記サービスを提供するための処理は、前記サービスを管理するサーバに印刷枚数または記録剤の残量を通知するように前記画像形成装置を制御する処理であることを特徴とする構成1又は2に記載の画像形成装置。
(構成4)
前記サービスを提供するための処理は、前記画像形成装置が前記サービスを管理するサーバと通信可能でない場合には前記画像形成装置の利用を制限するように前記画像形成装置を制御する処理であることを特徴とする構成1~3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(構成5)
前記画像形成装置の稼働状況に基づき前記画像形成装置において前記サービスの提供が可能であると判定された場合に、前記画像形成装置の表示部に、前記サービスの提供が可能であることを示す情報が表示されることを特徴とする構成1~4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(構成6)
前記画像形成装置の稼働状況に基づき算出された前記画像形成装置の買い上げ価格に関する情報が、前記画像形成装置の表示部に表示されることを特徴とする構成1~5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(方法1)
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行工程
を有する制御方法。
(プログラム1)
画像形成装置の装置本体及び印刷に用いる消耗品を、所定の印刷枚数内において一定の金額でユーザが利用可能とするサービスの対象となり得る画像形成装置を、
前記画像形成装置が前記ユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから受信した前記サービスの契約情報に基づいて、前記画像形成装置において前記サービスを提供するための処理を実行する実行手段
として機能させるためのプログラム。
(構成7)
画像形成装置の故障時に装置本体を交換するサービスの対象となり得る画像形成装置であって、
前記画像形成装置がユーザにより購入された後になされた前記サービスの契約の締結に従い、前記サービスを管理する管理サーバから前記サービスの契約情報を受信する受信手段と、
前記画像形成装置において所定の障害が検出された場合に、当該所定の障害の情報を前記管理サーバへ送信する送信手段と、
を有する画像形成装置。