(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173717
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】取り外し可能なヘッドバンドを有するデバイス
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024079653
(22)【出願日】2024-05-15
(31)【優先権主張番号】63/505,657
(32)【優先日】2023-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/619,801
(32)【優先日】2024-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/627,426
(32)【優先日】2024-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/638,537
(32)【優先日】2024-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
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(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デーヴィッド, ライアン エム.
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユハオ
(72)【発明者】
【氏名】カーノカス, エヴァン エー.
(72)【発明者】
【氏名】ボッシュ, エリン エム.
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンソン, ベンジャミン エー.
(72)【発明者】
【氏名】ビーステック, ポール ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ポール エックス.
(72)【発明者】
【氏名】クリステンセン, キャサリン イー.
(72)【発明者】
【氏名】ウー, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】スミス, ジェームズ ティー.
(72)【発明者】
【氏名】シングルトン, ジェレッド
(72)【発明者】
【氏名】アレレカッティ, ヴェンカタ ナラヤナ マーシー
(72)【発明者】
【氏名】ミラー, チャド ジェイ.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが、異なる頭部サイズに適応するために、及び/又は使用されているヘッドバンドのスタイルを更新するために、異なるヘッドバンドを交換して使用することを可能にするヘッドマウントデバイスを提供する。
【解決手段】ヘッドマウントデバイスと共に動作可能なヘッドバンドシステムであって、開口部を有する第1のヘッドバンドと、開口部内に受容されるように構成されたポストを有するヘッドマウントデバイスハウジング構造と、ラッチ部材がポストに係合しない開ポジションと、ラッチ部材がポストに係合して第1のヘッドバンドをヘッドマウントデバイスハウジング構造に固定する閉ポジションとの間で移動するように構成されたラッチ部材を有するラッチと、ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合された第2のヘッドバンドと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウントデバイスと共に動作可能なヘッドバンドシステムであって、前記ヘッドバンドシステムは、
開口部を有する第1のヘッドバンドと、
前記開口部内に受容されるように構成されたポストを有するヘッドマウントデバイスハウジング構造と、
ラッチ部材が前記ポストに係合しない開ポジションと、前記ラッチ部材が前記ポストに係合して前記第1のヘッドバンドを前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に固定する閉ポジションとの間で移動するように構成された前記ラッチ部材を有するラッチと、
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合された第2のヘッドバンドと、
を備える、ヘッドバンドシステム。
【請求項2】
前記ポストは第1のポストであり、前記第2のヘッドバンドは、前記第1のポストに取り付けられるように構成されている第2のポストを含み、前記第2のポストは、前記第1のポストと共に前記第1のヘッドバンドの前記開口部内に受容されるように更に構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項3】
前記ポストは第1の磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは第2の磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは前記ポストに磁気的に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項4】
前記第2のヘッドバンドは、前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造にクリップ留めされるように構成されており、前記第2のヘッドバンドの一部は、前記ポストを取り囲むように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項5】
前記ポストは追加の開口部を含み、前記第2のヘッドバンドは突出部分を含み、前記第2のヘッドバンドは、前記突出部分が前記追加の開口部に挿入された状態で前記ヘッドマウントデバイスに取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項6】
前記ポストは第1の磁石を含み、前記突出部分は第2の磁石を含み、前記突出部分は前記ポストに磁気的に取り付けられるように構成されている、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項7】
前記ポストの前記開口部及び前記突出部分は、前記第2のヘッドバンドを前記ポストに結合するように構成されているツイストロックシステムを形成する、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項8】
前記突出部分は、前記ポストの前記開口部内の凹部に取り付けられるように構成された追加のラッチを含む、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項9】
前記開口部は第1の開口部であり、前記第2のヘッドバンドは前記第1の開口部よりも大きい第2の開口部を含み、前記ポストは前記第2の開口部を通過して、前記第2のヘッドバンドを前記第1のヘッドバンドと前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造との間に取り付けるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項10】
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造はピンを更に含み、前記第2のヘッドバンドは追加の開口部を含み、前記ピンは前記追加の開口部に受け入れられるように構成されている、請求項9に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項11】
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造は、圧縮性ガスケットを更に含み、前記第2のヘッドバンドは、前記第2のヘッドバンドが前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されると、前記圧縮性ガスケットに接触するように構成されている、請求項9に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項12】
前記ポストは伸長可能な磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは固定磁石を有する追加の開口部を含み、前記固定磁石は、前記第2のヘッドバンドを前記ヘッドマウントデバイスに取り付けるために、前記伸長可能な磁石を前記追加の開口部内に引き付けるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項13】
前記第1のヘッドバンドと前記第2のヘッドバンドとの間に介在するヘアガードであって、前記ヘアガードは、前記第1のヘッドバンドの第2の湾曲に一致する第1の湾曲を有する少なくとも1つの輪郭部分を含み、前記ヘアガードは、前記第1のヘッドバンドの表面と接触する隙間充填材を更に含む、ヘアガード、
を更に備える、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項14】
前記ヘアガードは、前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造の前記ポスト及び前記第2のヘッドバンドに結合するように構成されている追加のポストを更に含む、請求項13に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項15】
第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドと共に動作可能なヘッドマウントデバイスであって、
ヘッドマウントデバイスハウジング構造と、
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されたポストと、を備え、
前記ポストは、前記第1のヘッドバンドの開口部内に受容されるように構成されており、
前記第2のヘッドバンドは、前記ポストに取り付けられるように構成されており、
前記ポストは可動ラッチ部材を有し、前記可動ラッチ部材は、
前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドが前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造から取り外されることを可能にする後退ポジションと、
前記可動ラッチ部材が前記開口部の側部上のラッチ凹部内に受容され、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドを前記ポスト上に保持する伸長ポジションと、の間で移動するように構成されている、ヘッドマウントデバイス。
【請求項16】
ヘッドマウントデバイスハウジングと共に動作可能なヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムであって、前記ヘッドマウントデバイスハウジングは、第1の突出部分及び第2の突出部分を有し、前記ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、
前記第1の突出部分及び前記第2の突出部分をそれぞれ受容するように構成されている、それぞれの第1の開口部及び第2の開口部を有する対向端部を有する、第1のヘッドバンドと、
前記第1の突出部分を前記第1の開口部内に固定するように構成されている第1の解除可能ラッチと、
前記第2の突出部分を前記第2の開口部内に固定するように構成されている第2の解除可能ラッチと、
前記第1の突出部分及び前記第2の突出部分にそれぞれ取り付けられるように構成されている第1の対向端部及び第2の対向端部を有する第2のヘッドバンドと、
を備える、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項17】
第1の調節ループ及び第2の調節ループであって、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドは、それぞれ前記第1の調節ループ及び前記第2の調節ループを通過する折り返し部分を含む、第1の調節ループ及び第2の調節ループと、
第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループであって、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドの前記折り返し部分は、前記第1のソフトキーパーループ及び前記第2のソフトキーパーループを通過するようにそれぞれ構成されている、第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループと、
前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドの前記折り返し部分の単一表面にそれぞれ結合された第1のプルタブ及び第2のプルタブと、
を更に備える、請求項16に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項18】
前記第1のヘッドバンドは、ウェビングによって取り囲まれた織布部分を含むストラップを含み、前記ウェビングは、前記織布部分の縁部に丸みを帯びた角部を有し、前記ウェビングは、第1の部分及び第2の部分を有し、前記ウェビングの前記第1の部分及び前記第2の部分は、肉眼では見えない継ぎ目で交わる、請求項16に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項19】
前記第1のヘッドバンドは、第1のテンプル部分及び第2のテンプル部分を含み、前記第1のテンプル部分は、第1のヘアガードと、前記第1のヘアガードの第1の側部にある前記第1の開口部と、前記第1のヘアガードの対向する第2の側部にある第1のポストとを含み、前記第2のテンプル部分は、第2のヘアガードと、前記第2のヘアガードの第1の側部にある前記第2の開口部と、前記第2のヘアガードの対向する第2の側部にある第2のポストとを含み、前記第2のヘッドバンドは、前記第1のポスト及び前記第2のポストに取り付けられるように構成されている、請求項16に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項20】
前記第1のヘッドバンドは、一体構造のテンプルウェビング及びキーパーループを有するテンプル部分を含む、請求項16に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は概して電子デバイスに関し、より具体的には、ヘッドマウントデバイスなどの電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドマウントデバイスなどの電子デバイスは、画像を表示するためのディスプレイを有し得る。ディスプレイは、ヘッドマウント支持構造に収容されてもよい。
【発明の概要】
【0003】
ヘッドマウントデバイスは、ヘッドマウントハウジングを有し得る。ヘッドマウントハウジングは、ヘッドマウントハウジングがユーザによって装着されると、ユーザのために画像を表示する、ディスプレイを有してもよい。複数のヘッドバンドは、突出ポストにおいてヘッドマウントデバイスハウジングに取り外し可能に結合され得る。ユーザがヘッドマウントデバイスを装着しているとき、ヘッドバンドは、ユーザの顔に対してヘッドマウントハウジングを保持するのに役立ち得る。ヘッドバンドは、必要に応じて取り外され、異なるヘッドバンドと交換されてもよい。
【0004】
ヘッドマウントデバイスは、突出ポストを有する細長いハウジング部材などのハウジング構造を有することができる。第1のヘッドバンド(例えば、後ヘッドバンド)は、ポストを受容するように構成された開口部を伴うストラップを有してもよい。ヘッドバンドとハウジングとの間の選択的な係合及び係合解除を可能にするために、解除可能ラッチが設けられてもよい。
【0005】
第2のヘッドバンド(例えば、オーバーヘッドバンド)は、ハウジング部材と第1のヘッドバンドとの間のポストに結合されてもよい。代替として、第1のヘッドバンドは、ポストを取り囲んでもよく、第2のヘッドバンドは、第1のヘッドバンド内の開口部を通してポストに結合されてもよい。第2のヘッドバンドは、例えば、追加のポストを用いて、磁石を用いて、ツイストロックシステムを用いて、ポストに取り付けられてもよく、又はポストと第1のヘッドバンドとの間にあってもよく、それによって、部材に固定されてもよい。
【0006】
第1のヘッドバンドと第2のヘッドバンドとの間にヘアガードを組み込んで、ユーザの毛髪が第1のヘッドバンドと第2のヘッドバンドとの間の隙間に入るのを防止することができる。ヘアガードは、第1のヘッドバンド及び/又は第2のヘッドバンドの湾曲に一致する湾曲を有してもよい。
【0007】
1つ以上のキーパーループがヘッドバンドに組み込まれてもよい。キーパーループは、ヘッドバンドの複数の部分に結合されてもよく、ヘッドバンドの部分の互いに対するポジションを維持してもよい。例えば、キーパーループは、ヘッドバンドのテンプルウェビングと一体的に形成されてもよい。
【0008】
ヘッドバンドは、ウェビングによって取り囲まれた織布部分を含んでもよい。ウェビングは、織布部分の縁部に丸みを帯びた角部を有してもよく、ウェビングは肉眼で継ぎ目なしに見えてもよい。
【0009】
ヘッドバンドに対する調節を可能にし、ヘッドバンドが調節された後にヘッドバンドのポジションを維持するために、1つ以上の面ファスナがヘッドバンドの一部に結合されてもよい。プルタブは、調節を可能にするために、面ファスナの反対側のヘッドバンドの表面に結合されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】いくつかの実施形態による、取り外し可能なヘッドバンドを有するヘッドマウントディスプレイデバイスなどの例示的な電子デバイスの側面図である。
【0011】
【
図2】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント構造上のポストに結合するポストを有する例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0012】
【
図3】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント構造上のポストに結合するポストを有する例示的なヘッドバンドの側断面である。
【0013】
【
図4】いくつかの実施形態による、解放タブを有する例示的な取り外し可能なヘッドバンドの側断面図である。
【0014】
【
図5】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント構造上のポストに結合する磁石を有する例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0015】
【
図6】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント構造上のポストに結合する磁石を有する例示的なヘッドバンドの側断面である。
【0016】
【
図7】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント構造上の凹部を有するポストに結合する磁石及び突出部分を有する例示的なヘッドバンドの側断面である。
【0017】
【
図8】いくつかの実施形態による、支持構造に取り付けるためにヘッドマウント支持構造の周りを包む部分を有する例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0018】
【
図9】いくつかの実施形態による、ラグ及びソケットシステムを用いてヘッドマウント支持構造に取り付けられる例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0019】
【
図10】いくつかの実施形態による、ラッチを用いてヘッドマウント支持構造に取り付けられる2つの例示的なヘッドバンドの側断面図である。
【0020】
【
図11】いくつかの実施形態による、2つの例示的なヘッドバンドの側断面図であり、そのうちの1つは、ラッチを用いてヘッドマウント支持構造に取り付けられ、そのうちの1つは、突出部分を用いてヘッドマウント支持構造に取り付けられる。
【0021】
【
図12】いくつかの実施形態による、ツイストロックシステムを用いてヘッドマウント支持構造に取り付けられる、例示的なヘッドバンドの略図である。
【0022】
【
図13】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント支持構造のポストを取り囲む開口部を有する、例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0023】
【
図14】いくつかの実施形態による、ヘッドマウント支持構造のポストを取り囲む開口部を有する、例示的なヘッドバンドの側断面図である。
【0024】
【
図15A】いくつかの実施形態による、伸長可能な磁石を伴う例示的なポストの斜視図である。
【
図15B】いくつかの実施形態による、伸長可能な磁石を伴う例示的なポストの斜視図である。
【0025】
【
図16】いくつかの実施形態による、磁石を受容し、ヘッドマウント支持構造に結合するための開口部を伴う、例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0026】
【
図17A】いくつかの実施形態による、ポストの伸長可能な磁石と係合する例示的なヘッドバンドの側断面図である。
【
図17B】いくつかの実施形態による、ポストの伸長可能な磁石と係合する例示的なヘッドバンドの側断面図である。
【0027】
【
図18A】いくつかの実施形態による、例示的なヘアガードの斜視図である。
【
図18B】いくつかの実施形態による、例示的なヘアガードの斜視図である。
【
図18C】いくつかの実施形態による、例示的なヘアガードの斜視図である。
【0028】
【
図19】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドに取り付けられた例示的なヘアガードの斜視図である。
【0029】
【
図20】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドに取り付けられた例示的なヘアガードの側面図である。
【0030】
【
図21】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドの部分のポジションを維持するためのキーパーループを含む、例示的なヘッドバンドの側面図である。
【0031】
【
図22】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドの部分のポジションを維持するためのキーパーループを含む、例示的なヘッドバンドの斜視図である。
【0032】
【
図23】いくつかの実施形態による、キーパーループ及び統合されたアジャスタループを含む、例示的なヘッドバンドの側面図である。
【0033】
【
図24】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分の縁部の例示的な正面図である。
【0034】
【
図25】いくつかの実施形態による、肉眼では見えない継ぎ目を伴う例示的なヘッドバンド部分の上面図である。
【0035】
【
図26A】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分に結合され得る例示的な面ファスナの図である。
【
図26B】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分に結合され得る例示的な面ファスナの図である。
【
図26C】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分に結合され得る例示的な面ファスナの図である。
【
図26D】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分に結合され得る例示的な面ファスナの図である。
【
図26E】いくつかの実施形態による、ヘッドバンド部分に結合され得る例示的な面ファスナの図である。
【0036】
【
図27】いくつかの実施形態による、プルタブを有する例示的なヘッドバンド部分の側面図である。
【0037】
【
図28】いくつかの実施形態による、1つ以上のアジャスタループ、キーパーループ、及びプルタブを有する、例示的なヘッドバンドシステムの斜視図である。
【0038】
【
図29】いくつかの実施形態による、テンプル部分を有する例示的な上部ヘッドバンドの斜視図である。
【0039】
【
図30A】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドに組み込まれ得る例示的なテンプル部分の斜視図である。
【
図30B】いくつかの実施形態による、ヘッドバンドに組み込まれ得る例示的なテンプル部分の斜視図である。
【0040】
【
図31】いくつかの実施形態による、支持部材に取り付けられたテンプル部分を伴う上部ヘッドバンドと、テンプル部分に結合された下部ヘッドバンドとを有する、例示的なヘッドバンドシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
ヘッドマウントデバイスは、デバイスがユーザの頭部に装着されることを可能にするヘッドマウント支持構造を含む。ヘッドマウント支持構造は、ディスプレイなどの構成要素を囲むデバイスハウジングを含んでもよい。ディスプレイは、ユーザに視覚コンテンツを提示するために使用され得る。ヘッドマウントデバイスのためのヘッドマウント支持構造はまた、ヘッドバンドと、デバイスハウジングをユーザの顔に保持するのに役立つ他の構造とを含んでもよい。ヘッドマウントデバイスのヘッドバンドは取り外し可能であってもよい。これは、ユーザが、異なる頭部サイズに適応するために、及び/又は使用されているヘッドバンドのスタイルを更新するために、異なるヘッドバンドを交換して使用することを可能にする。
【0042】
いくつかの実施形態では、複数のヘッドバンドをヘッドマウントデバイスに取り付けることが望ましい場合がある。例えば、1つの取り外し可能なヘッドバンドは、装着されたときにヘッドマウント支持構造からユーザの後頭部の周りに延在してもよく、別の取り外し可能なヘッドバンドは、ユーザの頭部の上に延在してもよい。2つ(又はそれ以上)のヘッドバンドのユーザは、ユーザの顔に対してヘッドマウントデバイスを保持し、デバイスが装着されるときに顔への過剰な圧力を防止し得る。両方のヘッドバンドは、ヘッドマウント支持構造の同じ部分に取り付け、そこから取り外すことができる。
【0043】
図1は、複数の検出可能なヘッドバンドを伴う例示的なヘッドマウント電子デバイスの側面図である。
図1に示すように、ヘッドマウントデバイス10は、ヘッドマウントハウジング12(主ハウジング、主ハウジングユニット、ヘッドマウント支持構造、主ハウジング部分などと呼ばれることもある)を含むことができる。ハウジング12は、ハウジング12を取り囲む外部領域から内部ハウジング領域を分離する壁又は他の構造を有することができる。例えば、ハウジング12は、ポリマー、ガラス、金属、及び/又は他の材料から形成された壁を有してもよい。電気的及び光学的構成要素がハウジング12内に取り付けられてもよい。これらの構成要素は、集積回路、センサ、制御回路、入出力デバイスなどの構成要素を含むことができる。
【0044】
アイボックス(例えば、デバイス10がユーザの頭部に装着されているときにユーザの目が位置するアイボックス)から見るための画像をユーザに提示するために、デバイス10は、ディスプレイ及びレンズを含み得る。これらの構成要素は、デバイス10の背面Rに面する光学モジュール20内に取り付けられてもよく、又はハウジング12内の他の支持構造内に取り付けられて、それぞれの左及び右光学システムを形成してもよい。例えば、左アイボックス内のユーザの左眼に左レンズを通して画像を提示するための左ディスプレイと、右アイボックス内のユーザの右眼に画像を提示するための右ディスプレイとがあり得る。
【0045】
必要に応じて、ハウジング12は、センサ測定値及び他の入力を収集するために、正面F上にカメラ及び他のセンサなどの前面構成要素を有してもよく、対向背面R上に軟質クッションを有してもよい。背面Rは、ユーザが左及び右光学モジュール20からの画像を視認することを可能にする開口部を有してもよい(例えば、背面Rがユーザの頭部の正面に静置しているとき)。
【0046】
デバイス10は、ハウジング12をユーザの頭部に保持するのを助けるために、ヘッドバンド26及び頭上ヘッドバンド27などのストラップを有することができる。ヘッドバンド26及び27は、固定された長さを有し得るか、又は調節可能であり得る。ヘッドバンド26及び27は、ハウジング12の左側及び右側にそれぞれ結合された第1及び第2の端部を有することができる。
図1の例では、ハウジング12の左右両側に、ハウジング12の延長部としての結合部材24が設けられている。部材24は、剛性ポリマー及び/又は他の材料などの剛性材料から形成されてもよく、センサ、ボタン、スピーカ、及び他の電気構成要素を含んでもよい。ヒンジ及び/又は他の機構が、部材24をハウジング12に結合するために使用されてもよく、又は部材24は、主要ハウジングユニットの一体部分として形成されてもよい。
【0047】
ヘッドバンド26及び27の端部は、開口部、磁石、第2のポスト、又はポスト30(ピン)若しくは部材24上の他の突出部分若しくは他のハウジング構造に取り付けるように構成される他の構造などの結合機構を有してもよい。例示的な構成では、これらのポストは、ユーザの頭部に向かって内向きに面しており、デバイス10がユーザによって装着されているとき、デバイス10の近くの人々には見えない。解除可能ラッチ機構を使用して、ヘッドバンド26及び/又はヘッドバンド27の端部を部材24に固定するのを助けることができる。例えば、第1の取り外し可能なラッチは、ヘッドバンド26の左端をハウジング12の左側の左部材24の左ポストに取り外し可能に結合するために使用されてもよく、第2の取り外し可能なラッチは、ヘッドバンド26の右端をハウジング12の右側の右部材24の右ポストに取り外し可能に結合するために使用されてもよい。第3及び第4の取り外し可能なラッチは、ヘッドバンド27のそれぞれの左端及び右端を左ポスト及び右ポストに結合することができる。代替的又は追加的に、ヘッドバンド27は、ヘッドバンド26が取り付けられるときにヘッドバンド27を部材24に取り付けられたままにするために部材24とヘッドバンド26との間のポストに取り付けられてもよく、及び/又はポスト30に取り付けるために磁気構造又は追加のポストなどの別の構造を使用してもよい。
【0048】
必要に応じて、ユーザは、第1の取り外し可能なラッチが、以前に左ポストに結合されていたヘッドバンド26の端部を右ポストに取り外し可能に結合し、第2の取り外し可能なラッチが、以前に右ポストに結合されていたヘッドバンド26の端部を左ポストに取り外し可能に結合するように、ヘッドバンドをひっくり返すことができる(例えば、ユーザは、バンドを裏返すことなくバンドの左側及び右側をひっくり返すことができる)。ヘッドバンド27はまた、必要に応じて、反転可能な端部を有してもよい。ユーザは、ハウジング12が装着されているときにラッチを開閉することができ、又は、本明細書で一例として説明されることがある例示的な構成では、ユーザは、ハウジング12が装着されていないときにラッチを開閉することができる。
【0049】
デバイス10内のラッチベースの結合機構、磁気構造、及び/又は他の機構の使用は、ユーザがヘッドバンド26及び27を部材24に取り外し可能に取り付け、それによって、ヘッドバンド26及び27をハウジング12に取り外し可能に取り付けることを可能にするのに役立ち得る。部材24は、
図1に示されるタイプの細長い形状及び/又は他の好適な形状を有してもよく、(例として)剛性ストラップ、剛性結合部材、電力ストラップ、ヘッドマウントデバイスハウジング構造、細長いヘッドマウントデバイスハウジング、細長いハウジング構造、細長いハウジング部材、又はヘッドマウントデバイスハウジング部材と称されることもある。
【0050】
ヘッドバンド26及び27は、柔らかい可撓性部分及び/又は剛性部分を有するストラップであってもよい。一例として、ヘッドバンド26及び/又はヘッドバンド27の中央部分は、伸縮性織物から形成されてもよい。ヘッドバンド26及び/又はヘッドバンド27の中央部分は、内部補剛部材、外部布カバー及び/又は他のカバー層、強化織物のストリップ、伸縮性織物部分(例えば伸縮性ニット織物)、化粧カバー、及び/又は他のヘッドバンド構造を有してもよい。
【0051】
ヘッドバンド26及び/又はヘッドバンド27の左右の端部は、この中央部分の対向端部に結合されてもよい。左端部及び右端部は、一例として、補剛構造を有してもよい(例えば、左端部及び右端部は、中央伸縮性部分よりも剛性であってもよい)。必要に応じて、ヘッドバンド26に対して他のタイプの構成を使用することができる(例えば、調節可能な緊張ケーブルを有する構成など)。
【0052】
図2は、例示的なヘッドバンド26の端部、例示的なヘッドバンド27の端部、及び例示的な部材24の対応する端部の例示的な図である。ヘッドバンド26、ヘッドバンド27、及び部材24などのハウジング構造は、集合的に、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム(ヘッドバンドシステム)22を形成すると称される場合がある。
図2の例に示されるように、部材24は、ポスト30などの突出ポスト(例えば、デバイス10がユーザによって装着されている間、ユーザの頭部に向かって部材24から突出するポスト)を有してもよい。ヘッドバンド26は、ポスト30を受容するように構成される、対応する開口部32を有してもよい。
【0053】
ポスト30は、部材24から内向きに(又は、いくつかの実施形態では外向きに)突出してもよい。ポスト30は、金属、剛性ポリマー、他の材料、及び/又はこれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。部材24は、ポスト30が取り付けられる剛性部分を有してもよい。この剛性部分は、剛性ポリマー、金属、織物、炭素繊維複合材料、及び/又は他の材料から形成され得る。
【0054】
図2の例示的な実施形態では、ヘッドバンド27をポスト30に取り付けるために、ヘッドバンド27はポスト31を含むことができる。ポスト31は、金属、剛性ポリマー、他の材料、及び/又はこれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。本例では、ポスト31及びポスト30は、端から見たときに細長い形状(例えば、丸みを帯びた角部を有する矩形形状)を有する。これらの細長い形状は、ヘッドバンド26の長手方向軸34と部材24の長手方向軸36との間の回転運動に抵抗するのを助けることができる。これは、ヘッドバンド26が使用中にユーザの頭部の後面に沿って上下に滑るのを防止するのに役立つ。一般に、ポスト30及び/又は嵌合開口部32は、任意の好適な形状を有してもよい(例えば、ポスト30及び/又は開口部32の形状は、円形、楕円形、矩形、三角形であってもよく、湾曲した縁部及び/又は真っ直ぐな縁部を有する形状であってもよく、位置合わせ及び/又は挿入に役立つように引っ張られた縁部を有する形状などであってもよい)。丸みを帯びた角部を有する矩形形状及び/又は細長い他の形状の使用は例示である。
【0055】
ポスト31は、ポスト30の頂部に嵌合するように、ポスト30よりもわずかに大きくてもよい。必要に応じて、ポスト31をポスト30にぴったりと嵌合させて、ヘッドバンド27を部材24に取り付けることができる。追加的又は代替的に、ポスト31は、ポスト30の側部の開口部に係合するばね又は他の好適なラッチで付勢された構造などのラッチ、磁石、又はヘッドバンド27を部材24に取り付けるための別の好適なアタッチメントを含むことができる。ヘッドバンド27をポスト30に取り付けるためにラッチが使用される場合、タブ61Tは、ラッチに取り付けられ得、ヘッドバンド27が部材24から解放され得るように、ラッチを係合解除するために引っ張られ得る。
【0056】
ヘッドバンド26の開口部32は、ポスト31の輪郭に一致する形状を有する貫通孔開口部であってもよい。貫通孔開口部32は、ヘッドバンド26に開口部を切断するか、又は他の方法で形成することによって形成され得る。開口部32の周囲は、キャップ及びソケットと呼ばれることもあり、ヘッドバンド26の一部を捕捉することができるリング部材の嵌合対を使用して強化されてもよい。
【0057】
本例では、ポスト31及び開口部32は、端から見たときに細長い形状(例えば、丸みを帯びた角部を有する矩形形状)を有する。ヘッドバンド26は、ヘッドバンド26をヘッドバンド27に取り付けるためにポスト31の側部の開口部と係合する開口部32内に、ばね又は他の好適なラッチで付勢された構造などのラッチを有することができる。タブ62Tは、ラッチに取り付けられ得、ヘッドバンド26がヘッドバンド27から解放され得るように、ラッチを係合解除するために引っ張られ得る。
【0058】
ポスト30に重なって取り付けられるようにヘッドバンド27上にポスト31を含めることによって、ヘッドバンド27及びヘッドバンド26の両方を部材24に取り付けることができる。互いに取り付けられた部材24、ヘッドバンド26、及びヘッドバンド27の例示的な側断面図が
図3に示されている。
【0059】
図3に示すように、部材24上のポスト30は、ヘッドバンド27のポスト31内に延びることができる。例えば、ポスト31は、ポスト30よりも少し大きく(例えば、1mm未満大きく、2mm未満大きく、又は他の好適なサイズ差)、ポスト31がポスト30に押し付けられ、ポスト30に取り付けられたままであることを可能にすることができる。次いで、ポスト31をヘッドバンド26の開口部32に挿入し、それによってヘッドバンド26をヘッドバンド27及び部材24に取り付けることができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ポスト31は、ラッチを用いてポスト30に取り付けられてもよく、及び/又はヘッドバンド26は、ラッチを用いてポスト31に取り付けられてもよい。ポスト30及び31、並びに/又はヘッドバンド26及びポスト31を取り付けるために使用され得る例示的なラッチの側断面図が、
図4に示される。
【0061】
図4に示すように、システム22は、ラッチ62などのラッチ機構を含むことができる。ラッチ機構又はラッチ構造と呼ばれることもあるラッチ62は、磁石、ばね、摺動部材、トグル部材、ノブなどの回転部材、ボタン、及び/又はユーザ(例えば、ユーザの指)によって操作され得る他のラッチ構造を使用して開閉され得る。
図4の例では、ヘッドバンド26のラッチは、ポスト31が開口部32内にあるときにポスト31に係合する可動ラッチ部材を有し、解放タブ62Tなどの関連する解放機構を有する。タブ62Tは、材料(例えば、織物、ポリマー、及び/又は他の材料)の可撓性ストリップから形成されてもよく、ユーザによって方向64に引っ張られ(例えば、ユーザがユーザの指の間でタブ62Tを把持するとき)、それによって、可動ラッチ部材をポスト31との係合から外すように移動させてもよい。これにより、ポスト31が解放され、ポスト31を開口部32から取り外すことができる。磁石、ばね構造、及び/又は他の付勢構造が、ラッチを閉鎖する際に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、ヘッドバンド27及びヘッドバンド26は、ヘッドバンド27及びヘッドバンド26の取り付けを容易にする磁石を有してもよい。
図4に示すように、例えば、ポスト31は、磁石60などの1つ以上の磁石を有してもよい。磁石60は、ヘッドバンド26内の対応する磁石を引き付ける及び/又は反発するために使用されてもよく、これは、ヘッドバンド26をヘッドバンド27に取り付けることを支援することができ、及び/又はラッチ62を閉じることを支援することができる。
【0062】
図4はヘッドバンド26をヘッドバンド27に取り付けるラッチ62を示しているが、ラッチ62は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けるために追加的に又は代替的に使用されてもよい。特に、ラッチ62はヘッドバンド27のポスト31に形成されてもよく、タブ61Tを使用して部材24のポスト30内の凹部の内外に移動されてもよい。このようにして、ヘッドバンド27は、ラッチ62などのラッチを用いて部材24に取り外し可能に結合され得る。
【0063】
ヘッドバンド27上のポストを使用してヘッドバンド27を部材24に取り付けることに加えて、又はその代わりに、磁石がこの取り付けのために使用されてもよい。ヘッドバンド27が磁石を使用して部材24に取り付けられる例示的な実施形態が
図5に示される。
【0064】
図5に示すように、ヘッドバンド26は、開口部32においてポスト30に取り付けることができる。例えば、ヘッドバンド26は、ヘッドバンド26が
図3のポスト31に取り付けられるのと同じ方法でポスト30に取り付けられてもよい。特に、開口部32内のラッチ(例えば、
図4のラッチ62)は、ポスト30内の開口部内に移動して、ヘッドバンド26を部材24に取り外し可能に取り付けることができる。
【0065】
ヘッドバンド27は、ポスト30に磁気的に取り付けられてもよい。特に、磁石33はポスト30内に挿入されてもよく、ヘッドバンド27の磁石35はポスト30の磁石33に磁気的に取り付けられてもよい。ポスト30がヘッドバンド26の開口部32を通過するので、磁石33及び35がポスト30及びヘッドバンド27を一緒に引き付けるとき、ヘッドバンド27はポスト30の上面に接触し得る。ヘッドバンド27及び部材24の磁気アタッチメントの例示的な断面図が
図6に示される。
【0066】
図6に示すように、部材24は、ポスト30に形成された凹部37を有してもよい。磁石33は、凹部37内でポスト30に結合されてもよい。同様に、ヘッドバンド27は凹部39を含んでもよく、磁石35は凹部39内でヘッドバンド27に結合されてもよい。磁石33及び35は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けることができる。
【0067】
ヘッドバンド26は、ヘッドバンド27が部材24に磁気的に取り付けられるとき、部材24とヘッドバンド27との間にあってもよい。特に、ヘッドバンド26の開口部32はポスト30を取り囲むことができる。ヘッドバンド26は、(
図5に示されるように)開口部32内のラッチを用いて部材24に取り外し可能に取り付けられてもよく、及び/又はヘッドバンド26は、ヘッドバンド27が部材24に磁気的に取り付けられているため、部材24に取り付けられたままであってもよい。
【0068】
磁石33及び35を収容するための凹部37及び39の存在は、単なる例示である。一般に、1つ以上の磁石は、任意の好適な方法で部材24及びヘッドバンド27の各々に取り付けられ得る。
【0069】
部材24及び/又はヘッドバンド27に磁石を収容するための凹部を有する代わりに、又はそれに加えて、凹部及び突出部分は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けて位置合わせするのを助けることができる。部材24及びヘッドバンド27を位置合わせして取り付けるために凹部及び突出部分が使用される例示的な実施形態が
図7に示されている。
【0070】
図7に示すように、ヘッドバンド27を部材24に結合する磁石35及び33を有することに加えて、部材24はポスト30に凹部40を有してもよく、ヘッドバンド27は突出部分42を有してもよい。突出部分42は、ヘッドバンド27及び部材24が取り付けられるときに凹部40内に挿入されてもよく、これは、ヘッドバンド27及び部材24の位置合わせ及び/又は取り付けを改善し得る。
【0071】
図6の実施形態のように、ヘッドバンド26は、ヘッドバンド27が部材24に磁気的に取り付けられるとき、部材24とヘッドバンド27との間にあってもよい。特に、ヘッドバンド26の開口部32は、ポスト30を取り囲むことができる。ヘッドバンド26は、(
図5に示されるように)開口部32内のラッチを用いて部材24に取り外し可能に取り付けられてもよく、及び/又はヘッドバンド26は、ヘッドバンド27が部材24に磁気的に取り付けられているため、部材24に取り付けられたままであってもよい。
【0072】
部材24は凹部40を有するものとして示され、ヘッドバンド27は突出部分42を有するものとして示されているが、これは単なる例示である。ヘッドバンド27は、必要に応じて、部材24の突出部分が挿入される凹部を有してもよい。
【0073】
他の実施形態では、ヘッドバンド27は、ポスト30ではなく、部材24の周りを包むか、又は部材24にクリップ留めすることなどによって、部材24に直接取り付けることができる。ヘッドバンド27が部材24に直接取り付けられている例示的な実施形態が
図8に示されている。
【0074】
図8に示すように、ヘッドバンド27は、部材24の周りを包む部分44及び46によって部材24に取り付けられてもよい。特に、部分44及び46は、ヘッドバンド27の残りの部分から延在してもよく、部材24のポスト30の両側にあってもよい。いくつかの実施形態では、ヘッドバンド27は、端部25で部材24上に摺動されてもよく、部分44及び46は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けてもよい。
【0075】
ヘッドバンド26は、ヘッドバンド26の開口部32がポスト30を取り囲むことができるので、ポスト30に直接取り付けることができる。ヘッドバンド26は、開口部32内のラッチ(
図5に示されるように)又は別の機構を用いて、部材24に取り外し可能に取り付けられ得る。
【0076】
図8は、部材24の周りを完全に包む部分44及び46を示しているが、これは単なる例示である。必要に応じて、ヘッドバンド27は、部材24の縁部21及び23上にクリップ留めされる(例えば、部分的に周囲に延在する)単一又は複数の部分を有してもよい。この構成において、ヘッドバンド27は、ポスト31からヘッドバンド26を取り外すことなく、(例えば、クリップ留め部分を外すことによって)部材24から取り外され得る。代替的又は追加的に、部分46は、部材24の端部25の周りに延在して端部25を覆ってもよい。
【0077】
部材24を取り囲む又は部材24にクリップ留めされるヘッドバンド27の部分を有する代わりに、ヘッドバンド27は、部材24の開口部に嵌合するラグを含んでもよい(例えば、ヘッドバンド27及び部材24は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けるためのラグ及びソケットシステムを有してもよい)。ラグ及びソケットシステムを用いて部材24に取り付けられたヘッドバンド27の例示的な例が
図9に示されている。
【0078】
図9に示すように、ヘッドバンド27は、部材24のソケット50内に受け入れられるラグ48を有することができる。ラグ48は、1つ以上のばねによって結合されてもよく、又はそうでなければ外向きに付勢されてもよい(例えば、ソケット50内へ)。ヘッドバンド27を部材24から解放するために、摺動部材52をヘッドバンド27の開口部54内で摺動させて、ラグ48の1つを後退させることができる。次に、ヘッドバンド27を部材24から取り外すことができる。ヘッドバンド27は、ラグ48をソケット50に挿入することによって部材24に再び取り付けられてもよく、これは、開口部54内で部材52を摺動させることによってラグのうちの1つを後退させることを含んでもよい。このようにして、ヘッドバンド27は、ラグ及びソケットシステムを用いて部材24に取り付けられてもよい。
【0079】
ヘッドバンド26は、ヘッドバンド26の開口部32がポスト30を取り囲むことができるので、ポスト30に直接取り付けることができる。ヘッドバンド26は、開口部32内のラッチ(
図5に示されるように)又は別の機構を用いて、部材24に取り外し可能に取り付けられ得る。
【0080】
いくつかの実施形態において、部材24のポスト30は、ヘッドバンド26及びヘッドバンド27の両方を収容するように変更され得る。例えば、ヘッドバンド27は、ヘッドバンド27を部材24に接続する追加のラッチを有してもよい。追加のラッチを用いてヘッドバンド27を部材24に取り付ける例示的な例を
図10に示す。
【0081】
図10に示すように、ヘッドバンド27はラッチ56を含むことができ、部材24は凹部66を備えたポスト30を有することができる。ラッチ56は、金属、剛性ポリマー、又は他の材料から形成することができる。ラッチ56は、凹部66内でポスト31に取り付けられる突出部分68を含むことができる。例えば、ラッチ56は、ばね、磁石、又は他の構成要素によって凹部66に向かって付勢されてもよい。ヘッドバンド27を部材24から取り外すことが望ましい場合、ユーザは、ラッチ56がヒンジ58を中心に回転するように、ラッチ56の部分63を押してもよい。突出部分68は凹部66から摺動してもよく、ヘッドバンド27は部材24から取り外されてもよい。ヘッドバンド27を再び取り付けるために、ユーザは、部分63を使用して突出部分を移動させることができ、突出部分は、ユーザによって解放されたときにポジションに移動することができる。いくつかの実施形態では、ポスト30及び/又は突出部分68は、ユーザがラッチ56の部分63に係合することなく、ヘッドバンド27をポスト30に挿入することができるように、面取りされてもよい。
【0082】
ヘッドバンド26は、ヘッドバンド26の開口部32がポスト30を取り囲むことができるので、ポスト30に直接取り付けることができる。ヘッドバンド26は、タブ62Tと共に移動され得る摺動可能なラッチ部材62Mを用いて部材24に取り外し可能に取り付けられ得る。
図10に示すように、ヘッドバンド26は、部材24とヘッドバンド27との間で部材24に取り付けることができる。
【0083】
ヘッドバンド27を部材24に取り付けるためにラッチ56を使用する代わりに、内部構造が使用されてもよい。ヘッドバンド27が内部構造を使用して部材24に取り付けられる例示的な例が
図11に示されている。
【0084】
図11に示すように、ヘッドバンド27は、ポスト30の開口部72に挿入される突出部分70を有してもよい。突出部分70は、金属、硬質プラスチック、又は他の材料から形成される。いくつかの実施形態では、突出部分70は、開口部72よりもわずかに小さくてもよい(例えば、1mm未満小さく、2mm未満小さく、又は他の好適な差)。突出部分70を開口部72に挿入することによって、ヘッドバンド27は部材24に取り付けられたままであってもよい。
【0085】
ヘッドバンド27を部材24から取り外すか、又はヘッドバンド27を部材24に取り付けるために、ユーザは、突出部分70と開口部72との間の摩擦に打ち勝つのに十分な力を加えるだけでよい。
【0086】
必要に応じて、ヘッドバンド27を部材24に更に固定するために、材料74などの追加の材料を突出部分70に追加してもよい。材料74は、例えば、ポリマー材料、ガスケット、又は別の好適な材料であってもよい。ポスト30は、開口部72内の定位置に突出部分70を保持するために、材料74の形状に一致する凹部76を任意に有してもよい。
【0087】
ヘッドバンド27を部材24から取り外すか、又はヘッドバンド27を部材24に取り付けるために、ユーザは、材料74と開口部72(又は挿入された後の凹部76)の側部との間の摩擦に打ち勝つのに十分な力を加えるだけでよい。
【0088】
ヘッドバンド27を部材24に結合するための別のアタッチメント機構は、ツイストロックシステムである。ツイストロックシステムの例示的な例を
図12に示す。
【0089】
図12に示すように、ヘッドバンド27は、突出部分78を有してもよい。部材24は、開口部80を備えたポスト30を有することができる。突出部分78は、開口部80に垂直に嵌合することができ、突出部分78が開口部80を通過すると適切なポジション82にねじ込まれ得る。ポスト30は、突出部分78がポスト30内で旋回してポジション82に入ることを可能にするために、少なくとも部分的に中空の内部を有することができる。突出部分78がポスト30内のポジション82にくると、突出部分78は定位置にロックされ得る。ユーザは、突出部分78が開口部80と位置合わせされるようにヘッドバンド27をねじることによって、部材24からヘッドバンド27を取り外すことができる。このようにして、ツイストロックシステムは、ヘッドバンド27を部材24に取り付けることができる。
【0090】
図12には示されていないが、ヘッドバンド27及びポスト30は、ヘッドバンド27を部材24に更に取り付けるために磁石を含むことができる。これらの磁石は、
図5~7に示されるものと同様であってもよい。
【0091】
更に、
図12には示されていないが、ヘッドバンド26は、ツイストロックシステムを用いてヘッドバンド27を部材24に取り付ける前に、部材24とヘッドバンド27との間にあってもよい。特に、ヘッドバンド26の開口部32はポスト30を取り囲むことができる。ヘッドバンド26は、
図5のラッチのようなラッチを用いて取り付けられてもよく、及び/又は、ツイストロックシステムを用いてポスト30に取り付けられると、ヘッドバンド27によって定位置に保持されてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態では、ヘッドバンド27は、部材24に取り付けられ、ラッチを用いて部材24に取り付けられるヘッドバンド26によって定位置に保持されてもよい。そのような実施形態の例示的な例を
図13に示す。
【0093】
図13に示すように、部材24は、肩部84を有するポスト30を有することができる。部材24はピン86を有してもよいが、ピン86は必要に応じて省略されてもよい。ヘッドバンド27は、ポスト30の肩部84よりもわずかに大きい(例えば、1mm未満大きい、2mm未満大きい、又は他の好適な差)開口部88を有してもよい。ヘッドバンド27は、開口部88にポスト30を通すことによって部材24に取り付けられ得、その結果、ヘッドバンド27は、肩部84を取り囲む。
【0094】
ヘッドバンド27が部材24から外れるのを防止するために、ヘッドバンド26をポスト30に取り付けることができる。特に、ヘッドバンド26の開口部32は、ポスト30を取り囲んでもよく、ヘッドバンド26は、開口部32内のラッチ(
図5に示されるように)又は別の機構を用いて、部材24に取り外し可能に取り付けられてもよい。ラッチが係合してヘッドバンド26が部材24に取り付けられると、ヘッドバンド26は部材24から取り外すことができなくなる。
【0095】
任意のピン86は、ヘッドバンド27の任意の孔90を貫通してもよい。ピン86は、ヘッドバンド27が部材24に対して移動/回転するのを防止することができる。このようにして、ピン86は、装着時にヘッドバンド27をユーザの頭部上の所望のポジションに維持することができる。
【0096】
エラストマ92は、開口部88を取り囲むことができる。エラストマ92は、任意の所望のエラストマ材料から形成されてもよく、ヘッドバンド27が肩部84に対して移動すること、又はポスト30から外れることを防止するのに役立ち得る。必要に応じて、エラストマ92を省略してもよい。
【0097】
エラストマ92又はピン86が
図13の実施形態に含まれるか否かにかかわらず、側断面図が
図14に示される。
図14に示すように、ヘッドバンド27は、ポスト30の肩部84を取り囲むことができる。次に、ヘッドバンド26をポスト30の肩部84の上に載せることができる。このようにして、ヘッドバンド27は、ヘッドバンド26によって部材24に対して定位置に保持され得る。
【0098】
図13及び
図14には示されていないが、ヘッドバンド27は部材24上に直接あるので、ヘッドマウントデバイスが装着されたときにヘッドバンド27が移動(例えば、旋回)しないようにするために、部材24上に材料が含まれてもよい。例えば、圧縮性ガスケット、エラストマ材料、又は他の材料などのガスケットが、ヘッドバンド27が部材24に取り付けられるときにヘッドバンド27によって接触される部材24の表面上に形成されてもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、ヘッドバンド27は、伸長可能な磁石を用いて部材24に取り付けられ得る。ヘッドバンド27が伸長可能な磁石によって部材24に取り付けられている例示的な実施形態が、
図15A~
図17Bに示されている。
【0100】
図15Aに示すように、ポスト30は、収納(例えば、非伸長)ポジションに磁石94を有してもよい。ポスト30は、ヘッドバンド26を取り付けるためのラッチ機構(例えば、
図5のラッチ機構)を収容することができる開口部96も含むことができる。
図15Bに示すように、磁石94は、伸長ポジションに伸長してもよい。磁石94は、ヘッドバンド27を部材24に取り付けるために使用され得る、任意の凹部98を含んでもよい。
【0101】
図16に示すように、ヘッドバンド27は、開口部100を有してもよい。開口部100は、磁石94が拡張ポジションにあるときに磁石94を受け入れることができる。ヘッドバンド27を拡張して取り付ける磁石94の例示的な例が、
図17A及び
図17Bに示されている。
【0102】
図17Aに示されるように、ヘッドバンド27は、ポスト30と(例えば、部材24と)接触させられてもよい。ヘッドバンド27は、開口部100内に固定磁石102を有してもよい。ヘッドバンド27が方向101に移動すると、磁石102はポスト30内の磁石94を引き付けることができる。最終的に、
図17Bに示されるように、磁石94は、磁石102の吸引磁力によってヘッドバンド27の開口部100内に移動され得る。磁石94の凹部98は、開口部100の部分104に結合されてもよく、それによって、ヘッドバンド27を磁石94を用いてポスト30に取り付ける。このようにして、伸長可能な磁石は、ヘッドバンド27をポスト30(及び部材24)に取り付け得る。
【0103】
図2~
図17Bの実施形態は、様々な方法でヘッドバンド27を部材24に取り付けることを説明してきたが、これは単なる例示である。一般に、ヘッドバンド26又は任意の他のヘッドバンドは、
図2~
図17Bのアタッチメントのいずれかを使用して部材24に取り付けられ得る。代替的又は追加的に、ポスト30が部材24上に形成され、開口部32がヘッドバンド26内に形成される例の文脈において本明細書で説明される場合があるが、ポスト30は、必要に応じて、ヘッドバンド26の一部として形成されてもよく、開口部32は部材24内に形成されてもよい。
【0104】
ヘッドバンド27を部材24に取り付けるために使用されるアタッチメントにかかわらず、ヘッドバンドシステムにヘアガードを組み込むことが望ましい場合がある。ヘッドバンドシステムに組み込まれ得るヘアガードの例示的な例が、
図18A~18Cに示されている。
【0105】
図18Aに示すように、ヘアガード106は、本体108上にポスト110を含んでもよい。本体108は、金属、ポリマー、コンプライアント材料(例えば、ゴム、発泡体、又はハイブリッド/混合材料)、又は他の好適な材料から形成されてもよい。ポスト110は、ポスト31(
図3)と同様に形成されてもよい。換言すれば、ポスト110は、ヘッドバンドにヘアガード106を取り付けるために、ヘッドバンド上の
図2のポスト30などのポストの上に嵌合することができる。しかしながら、ヘアガード106をヘッドバンドに取り付けるためのポスト110の使用は単に例示的なものである。ヘアガード106は、接着剤を使用してヘッドバンドに取り付けられてもよく、ヘッドバンド又はヘッドマウントデバイスハウジング(例えば、ヘッドマウント支持構造)に一体化されてもよく、ヘッドバンドに磁気的に取り付けられてもよく、又はヘアガード106の両側で2つのヘッドバンドを挟むことによって定位置に保持されてもよい。
【0106】
ヘアガード106は、輪郭部分112を有してもよい。輪郭部分112は、例えば、ヘッドバンドシステム内のヘッドバンド間の隙間から離れるようにユーザの毛髪を向け直す輪郭縁部であってもよい。輪郭部分112は、隣接するヘッドバンドの湾曲に一致する湾曲、3D湾曲、及び/又は任意の他の好適な湾曲などの任意の好適な湾曲を有してもよい。いくつかの実施形態では、ヘアガード106がコンプライアント材料から形成される場合など、ヘアガード106は、調節可能な湾曲(例えば、1つ以上の調節可能な輪郭部分)を有してもよい。このようにして、ヘアガード106は、隣接するヘッドバンドの湾曲に一致する湾曲を有するように調節され得る。
【0107】
ヘアガード106は、任意の好適な数の輪郭部分を有してもよい。
図18Bの例示的な実施例では、ヘアガード106は、ヘアガード106の両側に2つの輪郭部分112A及び112Bを有してもよい。2つ以上の輪郭部分112を有することにより、ヘアガード106は、ヘッドバンドシステム内のヘッドバンド間に毛髪が挟まれることをより良好に防止することができる。
【0108】
ヘアガード106はまた、ヘアガード106と隣接するヘッドバンドとの間の隙間を充填するための隙間充填材料を含んでもよい。
図18Cの例示的な実施例に示すように、ヘアガード106は、本体108の表面上に隙間充填材111を含んでもよい。隙間充填材111は、発泡体、シリコーン、織物、又は他の好適な材料から形成されてもよく、ヘアガード106に接着されてもよく、又は他の方法で取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、隙間充填材111は、圧縮性ガスケットであってもよい。隙間充填材111は、少なくとも0.5mm、1mm未満、0.2mm~0.8mmの厚さ、又は他の好適な厚さを有してもよい。隙間充填材111は、少なくとも20mm、30mm未満、18mm~25mmの直径、又は他の好適な直径を有してもよい。
【0109】
図18Cの例では、隙間充填材111は、ヘアガード106の表面の一部にわたって延在するリングを形成する。しかしながら、これは単なる例示に過ぎない。一般に、隙間充填材111は、ヘアガード106の任意の好適な部分を覆ってもよい。ポスト110を使用するなどしてヘッドバンドに取り付けられたとき、隙間充填材111は、ヘアガード106とヘッドバンドとの間のギャップを充填して、毛髪が隙間に入るのを更に防止することができる。
【0110】
ヘアガードを含むヘッドバンドシステムの斜視図が
図19に示されている。
図19に示すように、ヘッドバンドシステム22は、ヘッドバンド26とヘッドバンド27(又は部材24)との間にヘアガード106を含むことができる。ヘアガード106がヘッドバンド26とヘッドバンド27(又は部材24)との間の隙間を埋めるので、ヘッドバンドシステム22のユーザの毛髪がヘッドバンド間の空間に入る可能性が低くなり得る。
【0111】
ヘッドバンド間の隙間に毛髪が入るのを防止することを高めるために、ヘアガード106は、ヘアガード106がヘッドバンド26に接触するポイントにおいてヘッドバンド26の湾曲114に一致する湾曲116を有してもよい。ヘッドバンド26の湾曲114に一致するヘアガード106の例示的な湾曲116の側面図が
図20に示されている。しかしながら、
図20における特定の湾曲114及び116は単に例示的なものである。一般に、ヘアガード106及びヘッドバンド26の湾曲は、ヘアガード106とヘッドバンド26との間の隙間を減少させるように一致してもよく、毛髪が隙間に入ることを防止してもよい。
【0112】
図19及び
図20は、ヘアガード106及びヘッドバンド26の湾曲が単一方向に一致することを示しているが、これは単なる例示である。一般に、ヘアガード106の湾曲は、ヘアガード106とヘッドバンド26との間の隙間に毛髪が入るのを防止するために、任意の好適な方向(複数可)においてヘッドバンド26の湾曲と一致してもよい。代替的に又は追加的に、ヘアガード106の湾曲は、部材24及び/又はヘッドバンド27の湾曲と一致して、ヘッドバンドシステムのこれらの部分の間の隙間に毛髪が入るのを防止してもよい。
【0113】
更に、
図19及び
図20は、3つのヘッドバンドを有するヘッドバンドシステムへのヘアガード106の組み込みを示しているが、これは単なる例示である。一般に、ヘアガード106は、2つ以上のヘッドバンドを有する任意のヘッドバンドシステムに組み込まれてもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、キーパーループは、ヘッドバンドの部分の間に組み込まれて、ヘッドバンドの部分の互いに対するポジションを維持しながら、ヘッドバンドが調節されることを可能にしてもよい。キーパーループを有するヘッドバンドの例示的な例を
図21に示す。
【0115】
図21に示されるように、ヘッドバンド91(
図1のヘッドバンド27又はヘッドバンド26に対応し得る)は、ヘッドバンド部分118及び122を有してもよい。アジャスタループ120は、ヘッドバンド部分118に結合されてもよい。例えば、ヘッドバンド部分118は、アジャスタループ120に接着結合されてもよく、アジャスタループ120の周囲に結ばれてもよく、アジャスタループ120の空洞内に受容されてもよく、又は別様にアジャスタループ120に取り付けられてもよい。
【0116】
ヘッドバンド部分122は、アジャスタループ120の一部によって分離される第1の部分122A及び第2の部分122Bを有してもよい。換言すれば、第2の部分122Bは、アジャスタループ120を通過した後、第1の部分122A上で折り返してもよい。アジャスタループ120を通過するヘッドバンド部分122の量を調節することによって、ヘッドバンド91のサイズが調節され得る。
【0117】
キーパーループ124は、ヘッドバンド部分118、122A、及び122Bのポジションを維持するために、ヘッドバンド91に含まれ得る。キーパーループ124は、強化織物から形成され得る。例えば、キーパーループ124は、1つ以上のポリエチレンテレフタレート(PET)層若しくは他のポリマー層、1つ以上のガラス繊維層、1つ以上の接着剤層、及び/又は1つ以上の織物層で補強されてもよい。次いで、これらの層は、ウェビングなどの織物によって覆われてもよい。
【0118】
キーパーループ124は、接着剤などを使用してヘッドバンド部分118に取り付けられた部分126を有し得る。あるいは、部分126は、ヘッドバンド部分118に織られるか、又は他の方法で取り付けられ得る。キーパーループ124の部分126をヘッドバンド部分118に取り付けることによって、キーパーループ124は、ヘッドバンド部分118に対するそのポジションを維持し得、キーパーループ124がヘッドバンド部分122を滑り落ちることを防止する。
【0119】
図21は、ヘッドバンド部分122に直接取り付けられたキーパーループ124を示しているが、必要に応じて、キーパーループ124は、アジャスタループ120に取り付けられてもよい(例えば、その開口部に押し込まれてもよい)。
【0120】
ヘッドバンド部分122の第1の部分122A及び第2の部分122Bは、キーパーループ124を通過し得る。キーパーループ124は、ヘッドバンド部分122を平坦に保ち、部分122Aと部分122Bとの間の曲げ半径を最小限に抑え、ヘッドバンド91が薄型を有することを可能にし得る。特に、アジャスタループ120に対するキーパーループ124のポジションは、この曲げ半径を最小にし得る。
【0121】
図21に示されるように、アジャスタループ120は、ヘッドバンド部分118の平面に対してある角度で、例えば、少なくとも20°、少なくとも30°、又は少なくとも40°の角度で配向されてもよい。アジャスタループ120をこのように配向することによって、ヘッドバンド部分122の部分122Aは、ヘッドバンド部分118と位置合わせされもよい(例えば、部分122Aの平面は、ヘッドバンド部分118の平面と同一平面上であってもよい)。部分122Aをヘッドバンド部分118と位置合わせすることは、ヘッドバンド91が装着されたときにより快適であることを可能にし、ヘッドバンド91のより容易な調節を可能にし、及び/又はアジャスタループ120がユーザの頭部に接触することを防止し得る。
【0122】
キーパーループ124は、ヘッドバンド91が装着されていないときにヘッドバンド91の湾曲を維持し得る。特に、キーパーループ124がヘッドバンド部分118及びヘッドバンド部分122に取り付けられているので、ヘッドバンド91の形状は、ヘッドバンド91がユーザの頭部上にないときに維持され得る。同様に、キーパーループ124はヘッドバンドの両側に接触するので、キーパーループ124は、ヘッドバンドが適切に固定されていない場合にヘッドバンドが外れるのを防止することができる。
【0123】
ヘッドバンド91が装着されると、キーパーループ124は、アジャスタループ120をユーザの頭部から分離してもよい。追加的又は代替的に、キーパーループ124とヘッドバンド部分122との間の摩擦は、ヘッドバンド部分122がアジャスタループ120に対して移動することを防止し得る。
【0124】
図21は、キーパーループ124の共通の開口部を通過する部分122A及び122Bを示すが、これは単なる例示である。キーパーループ124は、2つの開口部を有し得、部分122A及び122Bの各々は、必要に応じて、開口部のうちの1つを通過する。例えば、PET、ガラス繊維、及び/又は他の材料で補強され得る織物が、2つの開口部を分離し得る。
【0125】
キーパーループ124を有するヘッドバンド91の例示的な斜視図が
図22に示されている。
図22に示されるように、キーパーループ124の使用は、それがアジャスタループ120を通過するとき、ヘッドバンド部分122の部分122Aと部分122Bとの間の小さい曲げ半径を維持し得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、アジャスタループ120は省略されてもよい。アジャスタループのないヘッドバンドの例示的な例を
図23に示す。
【0127】
図23に示されるように、ヘッドバンド91のヘッドバンド部分118は、空洞128及び一体型キーパーループ133を含み得る。キーパーループ133は、キーパーループ124(
図21)と同じ材料から形成され得る。例えば、キーパーループ133の織物層(単数又は複数)は、ヘッドバンド部分118の織物に織られるか、又は他の方法で取り付けられてもよい。
【0128】
ヘッドバンド部分122の部分122Aは、キーパーループ133を通ってヘッドバンド部分122Bとして折り返す前に、空洞128を通過してもよい。このようにして、アジャスタループはヘッドバンド91から省略されてもよく、ヘッドバンド部分122は、キーパーループ133により依然として低プロファイルを有してもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、ヘッドバンドの端部において継ぎ目がないように見える湾曲した縁部を作成することが望ましい場合がある。肉眼では見えない継ぎ目を有する湾曲した縁部を有する例示的なヘッドバンド部分が
図24に示されている。
【0130】
図24に示すように、ヘッドバンド部分164は、例として、
図1のヘッドバンド27又はヘッドバンド26に対応してもよく、ストラップ131を含んでもよい。ストラップ131は、内側織物部分140及びウェビング134から形成されてもよい。特に、ウェビング134は、織物部分140に縫い付けられ、織られ、又は他の方法で結合され得る。ウェビング134は、例として、少なくとも2mm、2.65mm、5mm、2.5mm~5mm、又は7mm未満の織物部分140の縁部142からの幅Wを有し得る。織物部分140は、例として、中実ループ織り又はリブ付きループ織りを有してもよい。
【0131】
部分140は織られているものとして説明されてきたが、これは単なる例示である。一般に、部分140は、編まれ、織られ、編組され、及び/又は他のストランド撚り合わせ技術を使用して形成され得る。
【0132】
ウェビング134は、内側織物部分140の片側(例えば、
図24の内側織物部分140の左側)から縁部142の一部にわたって包む部分130を有してもよい。更に、ウェビング134は、内側織物部分140の反対側(例えば、
図24の内側織物部分140の右側)から縁部142の一部にわたって包む部分132を有してもよい。部分130及び132は、縁部142に沿って、例えば縁部142の中心で交わることができる。
【0133】
必要に応じて、補剛材をウェビング134に挿入してもよい。
図17の例示的な例では、補剛材138は、ウェビング134の片側などのウェビング134に挿入されてもよい。特に、ウェビング134は複数の層を有してもよく、補剛材138は複数の層の間に挿入されてもよい。代替として、ウェビング134は、横編技法を使用して単一片として形成されてもよく、内蔵チャネル(ポケット又は空洞と称されることもある)を含み、補剛材138は、内蔵チャネル内に挿入されてもよい。しかしながら、一般的に、補剛材138は、任意の所望の方法でウェビング134に挿入されてもよい。
【0134】
補剛材138は、編組コードなどのコード、又はポリマー(例えば、熱可塑性ポリウレタンなどのエラストマ)の可撓性ストリップから形成されてもよい。補剛材138は、ヘッドバンドが屈曲及びねじれることを可能にするのに十分に可撓性であってもよいが、実質的にその長さに沿って伸縮しなくてもよく、したがって、非伸縮性補剛材、非伸縮性部材、非伸縮性補剛構造などと呼ばれることもある。補剛材138は、ストラップ131の織物よりも伸縮性が著しく低く、柔軟であってもよく、ストラップ131に沿った所望の部分において剛性を増加させ、伸縮性を減少させる(又は排除する)ように機能してもよい。同時に、補剛材138の可撓性は、ストラップ131がユーザの頭部の湾曲の周りで曲がることを可能にし得る。必要に応じて、補剛材138をストラップ131の選択された部分に挿入して、ストラップ131をその長さに沿った所望の部分で選択的に補剛することができる。例えば、補剛材138は、ストラップ131の片側又は両側及び/又はストラップ131の縁部に挿入されてもよい。
【0135】
ヘッドバンド部分164は、ウェビング134の丸みを帯びた角部136を有してもよく、目に見える継ぎ目(例えば、部分130及び132が交わる場所)を有しなくてもよい。ヘッドバンド部分164の例示的な側面図が、
図25に示される。
【0136】
図25に示されるように、ヘッドバンド部分164は、層144及びループ148(例えば、
図24のウェビング134)を含んでもよい。ヘッドバンド部分164(例えば、部分130)の一方の側からのウェビングは、ポイント146においてヘッドバンド部分164(例えば、部分132)の他方の側からのウェビングに接合されてもよい(例えば、ヘッドバンド部分164は、
図24の縁部142に沿ってなど、ポイント146において単一の継ぎ目を有してもよい)。
図25に示すように、ポイント146には目に見える継ぎ目がなくてもよい。このようにして、肉眼では見えない継ぎ目をヘッドバンド部分164に形成することができる。
【0137】
いくつかの実施形態では、面ファスナ(又は他の好適なファスナ)が、ヘッドバンドに組み込まれ、ヘッドバンドが調節されることを可能にし、いったん調節されると、ヘッドバンドのポジションを維持してもよい。面ファスナは、接着剤を使用してヘッドバンドに結合されてもよく、ファスナをヘッドバンドに縫い付けてもよく、及び/又はファスナをヘッドバンド内に部分的に埋め込んでもよい。例示的な例を
図26A~
図26Eに示す。
【0138】
図26Aに示されるように、面ファスナ150は、ヘッドバンド部分164の部分140に結合されてもよい。例えば、面ファスナは、ヘッドバンド部分164に接着剤で取り付けられ得る。
【0139】
代替的に、
図26Bの例示的な実施例に示されるように、単一の大きな面ファスナ152が、面ファスナ150のうちの1つ以上を置き換えてもよい。面ファスナ152は、ヘッドバンド部分164に縫い付けられ、編まれ、接着され、及び/又は他の方法で取り付けられてもよい。縫い線154によって示されるように、例えば、面ファスナ152は、ヘッドバンド部分164に縫い付けられてもよい。
【0140】
別の例として、複数の面ファスナ150が使用されてもよく、隣接する縁部を有してもよい。
図26Cの例示的な実施例に示すように、面ファスナ150は互いに当接してもよい。縫い線154Aによって示されるように、各個々の面ファスナ150は、ヘッドバンド部分164に縫い付けられてもよい。隣接する面ファスナ150の隣接する縁部において、共有縫い線154Bを使用して、隣接する面ファスナ150を一緒にヘッドバンド部分164に固定することができる。しかしながら、縫い付けによるヘッドバンド部分164への面ファスナ150の締結の使用は、単に例示的なものである。一般に、面ファスナ150は、面ファスナ150をヘッドバンド部分164に編む、接着する、及び/又は他の方法で取り付けるなど、任意の好適な方法でヘッドバンド部分164に結合されてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、面ファスナ150は、ヘッドバンド内に少なくとも部分的に埋め込まれる基材上に形成されてもよい。
図26Dの例示的な実施例に示されるように、面ファスナ150が基材156上に形成されてもよい。基材156は、織物部分140内など、ヘッドバンド部分164内に埋め込まれてもよい。例えば、ヘッドバンド部分164は、外側に面する2つの織物層を有してもよく、基材156は、2つの織物層の間に形成されてもよい。基材156をヘッドバンド部分164に埋め込むことに加えて、基材156は、ヘッドバンド部分164に縫い付けられ、接着され、又は他の方法で取り付けられてもよい。このようにして、面ファスナ150をヘッドバンド部分164に更に取り付けることができる。
【0142】
別の例として、両面面ファスナがヘッドバンドに取り付けられてもよい。
図26Eの例示的な実施例では、面ファスナ150は、キャリア158上に形成された下部ファスナ160と、キャリア165上に形成された上部ファスナ166とを含んでもよい。キャリア158及び165は、接着剤などで互いに結合されてもよい。下部ファスナ160は、ヘッドバンド部分164(例えば、織物部分140の一部)の表面上のループ161に結合されてもよい。下部ファスナ160はまた、必要に応じて、接着剤162を用いてヘッドバンド部分164に任意に取り付けられてもよい。上部ファスナ166は、ヘッドバンド部分164を別のヘッドバンド部分に、又はそれ自体に結合するために使用されてもよく(例えば、ヘッドバンド部分164がそれ自体の上に折り返される場合)、それが調節された後にヘッドバンド部分164のポジションを維持する。
【0143】
ヘッドバンド部分164などのヘッドバンドのポジションを維持するために使用されるファスナにかかわらず、ヘッドバンド部分を調節するために、1つ以上のプルタブを組み込むことが望ましくあり得る。例示的な例を
図27に示す。
【0144】
図27に示すように、プルタブ168は、ヘッドバンド部分164の端部などにおいてヘッドバンド部分164に組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、プルタブ168は、面ファスナ150(
図26)からヘッドバンド部分164の反対側の表面上に形成されてもよい。プルタブ168は、織物、ポリマー、又は可撓性材料などの他の好適な材料から形成されてもよい。
【0145】
プルタブ168は、ヘッドバンド部分164の上面174と接触する下部172を有してもよい。特に、縫い目176は、プルタブ168をヘッドバンド部分164に取り付けるために使用されてもよい。縫い目176は、プルタブ168の上部170及び下部172を通って延びてもよく、プルタブ168をヘッドバンド部分164に取り付けてもよい。下部172は更に、縫い目177を使用してヘッドバンド部分164に取り付けられてもよい。このようにして、プルタブ168は、ヘッドバンド部分164の1つの表面に取り付けられ、ヘッドバンド部分164を解放するために(例えば、ヘッドバンド部分164の適合を調節するために)ユーザによって引っ張られ得るループを形成し得る。
【0146】
縫い目176及び177は、縫い目として示され説明されてきたが、これは単に例示的なものである。一般に、プルタブ168は、接着剤、レーザ溶接、又は別の好適なアタッチメントを使用するなど、任意の好適な様式でヘッドバンド部分164に取り付けられてもよい。
【0147】
アジャスタループ、キーパーループ、及びプルタブを含むヘッドバンドシステムの例示的な実施例が、
図28に示される。
【0148】
図28に示されるように、システム22(
図2)に対応し得るヘッドバンドシステム167は、上部ヘッドバンド27及び下部ヘッドバンド26を含み得る。上部ヘッドバンド27及び下部ヘッドバンド26は両方とも、開口部32、ポスト31、及び/又は他のアタッチメント構造を含み得る領域178A及び178Bなどにおいて、ヘッドマウント支持構造に結合され得る。
【0149】
上部ヘッドバンド27は、部分126Aを有するキーパーループ124Aを含んでもよい。特に、上部ヘッドバンド27の部分27Aは、キーパーループ124Aを通り、アジャスタループ120Aを通って延在してもよく、キーパーループ124Aを通って折り返してもよい。上部ヘッドバンド27の折り返し部分27Bは、折り返し部分27Bの端部にプルタブ168Aを有してもよい。折り返し部分27Bの反対側の表面には、調節後に折り返し部分27Bを定位置に固定するために、1つ以上の面ファスナ(例えば、
図26の面ファスナ150)が取り付けられてもよい。
【0150】
同様に、下部ヘッドバンド26は、部分126Bを有するキーパーループ124Bを含んでもよい。特に、下部ヘッドバンド26の部分26Aは、キーパーループ124Bを通り、アジャスタループ120Bを通って延在してもよく、キーパーループ124Bを通って折り返してもよい。下部ヘッドバンド26の折り返し部分26Bは、折り返し部分26Bの端部にプルタブ168Bを有してもよい。折り返し部分26Bの反対側の表面には、調節後に折り返し部分26Bを定位置に固定するために、1つ以上の面ファスナ(例えば、
図26の面ファスナ150)が取り付けられ得る。
【0151】
図28の構成は、アジャスタループ、キーパーループ、及びプルタブを含み得るヘッドバンドシステムの単なる例示である。一般に、1つ以上のアジャスタループ、キーパーループ、及びプルタブは、任意の好適な様式でヘッドバンドシステムに組み込まれてもよい。
【0152】
アジャスタループ、キーパーループ、及びプルタブを含む追加オーバーヘッドストラップの例示的な例が
図29に示されている。
【0153】
図29に示すように、
図1の上部ヘッドバンド27に対応し得るヘッドバンド180は、テンプル部分184及び194を有し得る。テンプル部分184及び194は、ヘッドバンド部分27A及び27Bに結合され得る。
【0154】
テンプル部分184は、ヘッドバンド180の第1の側部に形成され得る。テンプル部分184は、ヘアガード106Aと、ヘアガード106Aに取り付けられたテンプルウェビング182とを含んでもよい。テンプルウェビング182は、部分126を含むキーパーループ124と一体に形成されてもよい。アジャスタループ120は、テンプルウェビング182及び部分126を含む一体構造を通過してもよい。
【0155】
ポスト110Aは、ヘアガード106A上に形成されてもよく、テンプル部分184が1つ以上の追加のヘッドバンド(例えば、
図1の下部ヘッドバンド26)及び/又はヘッドマウント支持ハウジング(例えば、
図1の部材24)の一部に取り付けられることを可能にしてもよい。テンプル部分184の例示的な図を
図30Aに示す。
【0156】
図30Aに示すように、テンプル部分184は、部分126を含むキーパーループ124と、一体構造のテンプルウェビング182とを含む。更に、テンプル部分184は、ヘアガード106Aを含む。したがって、単一のテンプル部分184を使用して、ヘッドバンド180を(ポスト110Aを介して)追加のヘッドバンド/ヘッドマウントハウジング部分に結合し、(テンプルウェビング182を介して)ヘッドバンド部分27A及び27Bに取り付け、(キーパーループ124及びアジャスタループ120を介して)ヘッドバンド部分27A及び27Bをユーザの頭部上の平坦なポジションに維持することができる。追加のヘッドバンド(例えば、
図1の下部ヘッドバンド26)をポスト110Aに取り付けることができるように、凹部184Aをポスト110Aに含めることができ、ポスト110Aの背面の凹部内に取り付けることができる支持部材(例えば、
図1の部材24)から、テンプル部分184を取り外すために、ラッチ186Aをヘアガード106Aに含めることができる。
【0157】
図29に戻ると、テンプル部分194は、テンプル部分184に対向する、ヘッドバンド180の第2の側部に形成されてもよい。テンプル部分194は、ヘアガード106Bと、ヘアガード106Bに取り付けられたテンプルウェビング190とを含んでもよい。
【0158】
ポスト110Bは、ヘアガード106B上に形成されてもよく、テンプル部分194が1つ以上の追加のヘッドバンド(例えば、
図1の下部ヘッドバンド26)に取り付けられることを可能にしてもよい。加えて、凹部188は、ポスト110Bの背面に形成されてもよく、テンプル部分194がヘッドマウント支持ハウジング(例えば、
図1の部材24)の一部に取り付けられることを可能にする。テンプル部分194の例示的な図を
図30Bに示す。
【0159】
図30Bに示されるように、テンプル部分194は、単一構造でヘアガード106Bに取り付けられたテンプルウェビング190を含む。テンプルウェビング190は、ヘッドバンド部分27A及び/又はヘッドバンド部分27B(
図29)の一部であってもよいヘッドバンド部分192に取り付けられてもよく、又はその一部であってもよい。したがって、単一のテンプル部分194を使用して、ヘッドバンド180を追加のヘッドバンド/ヘッドマウントハウジング部分に(ポスト110Bを介して)結合し、ヘッドバンド部分27A及び27Bに(テンプルウェビング190を介して)取り付けることができる。追加のヘッドバンド(例えば、
図1の下部ヘッドバンド26)をポスト110Bに取り付けることができるように、凹部184Bをポスト110Bに含めることができ、ポスト110Bの背面の凹部内に取り付けることができる支持部材(例えば、
図1の部材24)から、テンプル部分194を取り外すために、ラッチ186Bをヘアガード106Bに含めることができる。
【0160】
図29に戻ると、ヘッドバンド180の部分27Aは、キーパーループ124及びアジャスタループ120を通って、部分192から延在してもよく(例えば、部分27Aは、部分192及び/又はテンプル部分194のテンプルウェビング190と一体であってもよい)、ヘッドバンド部分27Bとして折り返してもよい。折り返し部分27Bは、折り返し部分27Bの端部にプルタブ168を有してもよい。折り返し部分27Bの反対側の表面には、調節後に折り返し部分27Bを定位置に固定するために、1つ以上の面ファスナ(例えば、
図26の面ファスナ150)が取り付けられてもよい。
【0161】
上述したように、ヘッドバンド180のテンプル部分184及び194上のポスト及び凹部は、ヘッドバンド180が1つ以上の追加のヘッドバンド及び/又はヘッドマウント支持構造に取り付けられることを可能にし得る。例示的な例を
図31に示す。
【0162】
図31に示されるように、ヘッドバンドシステム196は、ヘッドバンド180と、下部ヘッドバンド26と、ヘッドマウント支持構造の部材24A及び24Bとを含んでもよい。ヘッドバンド180は、ポスト30において部材24A及び24Bに取り付けられ得る。換言すれば、部材24A及び24Bは、ヘッドバンド180内の凹部(例えば、
図29のヘアガード106B内の凹部188B及びヘアガード106A内の対応する凹部)内に延びるポストを有してもよい。
【0163】
ヘッドバンド180は、ポスト110A及び110B(
図28~
図29)を用いて下部ヘッドバンド26に取り付けられ得る。特に、
図31に示すように、ポスト110Bは、下部ヘッドバンド26の開口部を通って延在し、テンプル部分194を下部ヘッドバンド26に結合することができる。ヘッドバンド180の他方の側のポスト(例えば、
図28~
図29のポスト110A)に対応するIAは、テンプル部分184を下部ヘッドバンド26に結合し得る。換言すれば、ヘッドバンド180、下部ヘッドバンド26、及び部材24A及び24Bは、
図3の例に示されるように取り付けられてもよい。しかしながら、ヘッドバンド180と、下部ヘッドバンド26と、部材24A及び24Bとの間のこのアタッチメント機構は、単なる例示である。一般に、
図2~
図19に示すアタッチメント機構のいずれかを使用して、ヘッドバンド180、下部ヘッドバンド26、並びに部材24A及び24Bを結合することができる。
【0164】
解放タブ62Tは、ポスト110Bから下部ヘッドバンド26を解放するために使用されてもよく、対応する解放タブは、テンプル部分184から下部ヘッドバンド26を解放するために使用されてもよい。ラッチ(例えば、
図4のラッチ62M)は、下部ヘッドバンド26をポスト110A及び110Bに取り付けるために使用され得る。このようにして、下部ヘッドバンド26は、ヘッドバンド180に取り外し可能に取り付けられ得る。
【0165】
簡略化のために
図31には示されていないが、下部ヘッドバンド26は、下部ヘッドバンド26のサイズ/適合を調節するために調節可能である(例えば、ホイールを使用して分岐ストラップを締め付けたり緩めたりする)内部分岐ストラップなどの1つ以上の内部構造を有してもよい。
【0166】
部材24A及び24Bは、
図1のヘッドマウントデバイス10などのヘッドマウントデバイスに取り付けられてもよい(又は一体的に形成されてもよい)。
【0167】
上記のように、本技術の一態様は、入出力デバイスからの情報などの情報の収集及び使用である。本開示は、いくつかの事例において、具体的な人を一意に識別する個人情報データ、又は具体的な人と連絡をとる、若しくは具体的な人の所在を示すために使用され得る個人情報データを含むデータが収集され得ることを企図する。このような個人情報データは、人口統計データ、場所ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、Twitter ID、自宅住所、ユーザの健康若しくはフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定値、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、ユーザ名、パスワード、生体情報、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0168】
本開示は、本技術におけるこのような個人情報の使用が、ユーザの利益のために使用され得ることを認識する。例えば、個人情報データは、ユーザにとってより興味深いターゲットコンテンツを配信するために使用されてもよい。したがって、そのような個人情報データの使用によって、配信されるコンテンツをユーザが管理できるようになる。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0169】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変更されるにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、米国においては、ある健康データの収集又は該データへのアクセスは、医療保険の携行性と責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの連邦法及び/又は州法によって支配され得、他の国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象であり得、これに従って処理されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0170】
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、本技術は、ユーザが、サービスのための登録中に又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成され得る。別の例では、ユーザは、あるタイプのユーザデータを提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、ユーザ特有のデータが維持される時間の長さを制限することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」のオプションを提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザは、ユーザの個人情報データがアクセスされるアプリケーション(「アプリ」)のダウンロード際に通知されてもよく、次いで、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に、再び注意されてもよい。
【0171】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは許可のないアクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。匿名化は、必要に応じて、特定の識別子(例えば、生年月日など)を削除すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、ロケーションデータを、住所レベルではなく都市レベルで収集する)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、ユーザ間でデータを集約する)、及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0172】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実装するために、個人情報データを含み得る情報を使用することを広範に含むが、本開示はまた、様々な実施形態がまた、個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実装され得ることを企図する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。
【0173】
物理的環境:物理的環境とは、人々が電子システムの助けなしに、感知及び/又は相互作用することができる物理的世界を指す。物理的な公園などの物理的環境には、物理的な木々、物理的な建物、及び物理的な人々などの物理的物品が挙げられる。人々は、視覚、触覚、聴覚、味覚、及び嗅覚などを介して、物理的環境を直接感知し、及び/又はそれと相互作用することができる。
【0174】
コンピュータ生成現実:対照的に、コンピュータ生成現実(Computer-Generated Reality、CGR)環境とは、人々が電子システムを介して感知及び/又は相互作用する、全体的又は部分的に模倣された環境を指す。CGRでは、人の身体運動のサブセット又はその表現が追跡され、それに応じて、CGR環境内でシミュレートされた1つ以上の仮想オブジェクトの1つ以上の特性が、少なくとも1つの物理学の法則でふるまうように調整される。例えば、CGRシステムは、人の頭部の回転を検出し、それに応じて、そのようなビュー及び音が物理的環境において変化し得るのと同様に、人に提示されるグラフィカルコンテンツ及び音場を調整することができる。状況によっては(例えば、アクセス性の理由から)、CGR環境における仮想オブジェクト(単数又は複数)の特性(単数又は複数)に対する調節は、身体運動の表現(例えば、音声コマンド)に応じて行われてもよい。人物は、視覚、聴覚、触覚、味覚及び嗅覚を含むこれらの感覚のうちのいずれか1つを使用して、CGRオブジェクトを感知し、かつ/又はCGRオブジェクトと相互作用してもよい。例えば、人物は、3D空間において点音源の知覚を提供する、3D又は空間的広がりを有するオーディオ環境を作り出すオーディオオブジェクトを感知し、かつ/又はそれと相互作用することができる。別の例では、オーディオオブジェクトによって、コンピュータ生成オーディオを含めて、又は含めずに、物理的環境から周囲音を選択的に組み込むオーディオ透過性が可能になり得る。いくつかのCGR環境では、人物は、オーディオオブジェクトのみを感知し、かつ/又はそれと相互作用してもよい。CGRの例としては、仮想現実及び複合現実が挙げられる。
【0175】
仮想現実:仮想現実(VR)環境とは、1つ以上の感覚について、コンピュータ生成感覚入力に全面的に基づくように設計された模倣環境を指す。VR環境は、人物が感知かつ/又は相互作用することができる複数の仮想オブジェクトを含む。例えば、木、建物、及び人々を表すアバターのコンピュータ生成画像は、仮想オブジェクトの例である。人物は、コンピュータ生成環境内に人物が存在することのシミュレーションを通じて、かつ/又はコンピュータ生成環境内での人物の物理的移動のサブセットのシミュレーションを通じて、VR環境における仮想オブジェクトを感知し、かつ/又はそれと相互作用することができる。
【0176】
複合現実:複合現実(MR)環境とは、コンピュータ生成感覚入力に全面的に基づくように設計されたVR環境とは対照的に、コンピュータ生成感覚入力(例えば、仮想オブジェクト)を含むことに加えて、物理的環境からの感覚入力又はその表現を組み込むように設計された模倣環境を指す。仮想の連続体上では、複合現実環境は、一方の端部における完全な物理的環境と、他方の端部における仮想現実環境との間であるがこれらを含まない、任意の場所である。いくつかのMR環境では、コンピュータ生成感覚入力は、物理的環境からの感覚入力の変化に応じ得る。また、MR環境を提示するためのいくつかの電子システムは、仮想オブジェクトが現実のオブジェクト(すなわち、物理的環境からの物理的物品又はその表現)と相互作用することを可能にするために、物理的環境に対するロケーション及び/又は配向を追跡してもよい。例えば、システムは、仮想の木が物理的な地面に対して静止して見えるように、移動を考慮することができる。複合現実の例としては、拡張現実及び拡張仮想が挙げられる。拡張現実:拡張現実(Augmented Reality、AR)環境とは、1つ以上の仮想オブジェクトが物理的環境上又はその表現上に重ねられた模倣環境を指す。例えば、AR環境を提示するための電子システムは、人物が物理的環境を直接見ることができる透明又は半透明のディスプレイを有してもよい。システムは、透明又は半透明のディスプレイに仮想オブジェクトを提示するように構成されていてもよく、それによって、人物はシステムを使用して、物理的環境の上に重ね合わされた仮想オブジェクトを知覚する。代替的に、システムは、不透明ディスプレイと、物理的環境の表現である、物理的環境の画像又はビデオをキャプチャする1つ以上の撮像センサとを有してもよい。システムは、画像又はビデオを仮想オブジェクトと合成し、その合成物を不透明ディスプレイ上に提示する。人物はこのシステムを使用して、物理的環境を、物理的環境の画像又はビデオによって間接的に見て、物理的環境に重ね合わされた仮想オブジェクトを知覚する。本明細書で使用するとき、不透明ディスプレイ上に示される物理的環境のビデオは、「パススルービデオ」と呼ばれ、システムが、1つ以上の画像センサ(単数又は複数)を使用して、物理的環境の画像をキャプチャし、不透明ディスプレイ上にAR環境を提示する際にそれらの画像を使用することを意味する。更に代替的に、システムが仮想オブジェクトを、例えば、ホログラムとして物理的環境の中に、又は物理的表面に投影するプロジェクションシステムを有してもよく、それによって、人物はシステムを使用して、物理的環境に重ね合わされた仮想オブジェクトを知覚する。拡張現実環境はまた、物理的環境の表現がコンピュータ生成感覚情報によって変換される模倣環境を指す。例えば、パススルービデオを提供する際に、システムは、1つ以上のセンサ画像を、撮像センサがキャプチャした透視図とは別の選択された透視図(例えば、視点)を面付けするように変形してもよい。別の例として、物理的環境の表現を、その一部をグラフィカルに修正(例えば、拡大)することによって変形してもよく、それにより、修正された部分を、元のキャプチャ画像を表すが非写実的な、改変版にすることもできる。更なる例として、物理的環境の表現は、その一部をグラフィカルに除去又は不明瞭化することによって変形されてもよい。拡張仮想:拡張仮想(Augmented Virtuality、AV)環境とは、仮想環境又はコンピュータ生成環境が物理的環境から1つ以上の感覚入力を組み込んだ模倣環境を指す。感覚入力は、物理的環境の1つ以上の特性の表現であり得る。例えば、AVの公園には仮想の木及び仮想の建物があり得るが、顔がある人々は、物理的な人々が撮られた画像から写実的に再現される。別の例として、仮想オブジェクトは、1つ以上の撮像センサによって撮像された物理的物品の形状又は色を採用してもよい。更なる例として、仮想オブジェクトは、物理的環境における太陽のポジションと一致する影を採用することができる。
【0177】
ハードウェア:人が様々なCGR環境を感知し、及び/又はそれと相互作用することを可能にする、多くの異なるタイプの電子システムが存在する。例としては、ヘッドマウントシステム、プロジェクションベースシステム、ヘッドアップディスプレイ(heads-up displays、HUD)、統合表示機能を有する車両ウィンドシールド、統合表示機能を有する窓、(例えば、コンタクトレンズと同様に)人物の目の上に配置されるように設計されたレンズとして形成されたディスプレイ、ヘッドホン/イヤフォン、スピーカアレイ、入力システム(例えば、触覚フィードバックを有する又は有さない、装着型コントローラ又はハンドヘルドコントローラ)、スマートフォン、タブレット、及びデスクトップ/ラップトップコンピュータ、が挙げられる。ヘッドマウントシステムは、1つ以上のスピーカ(単数又は複数)及び一体型不透明ディスプレイを有してもよい。代替的に、ヘッドマウントシステムは、外部の不透明ディスプレイ(例えば、スマートフォン)を受容するように構成されていてもよい。ヘッドマウントシステムは、物理的環境の画像若しくはビデオをキャプチャするための1つ以上の撮像センサ、及び/又は物理的環境のオーディオをキャプチャするための1つ以上のマイクロフォンを組み込んでいてもよい。ヘッドマウントシステムは、不透明ディスプレイではなく、透明又は半透明のディスプレイを有してもよい。透明又は半透明のディスプレイは、画像を表す光が人物の目に向けられる媒体を有してもよい。ディスプレイは、デジタル光投影、OLED、LED、uLED、液晶オンシリコン、レーザスキャン光源、又はこれらの技術の任意の組み合わせを利用することができる。媒体は、光導波路、ホログラム媒体、光結合器、光反射器、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。一実施形態では、透明又は半透明のディスプレイは、選択的に不透明になるように構成されていてもよい。プロジェクションベースシステムは、グラフィカル画像を人物の網膜上に投影する網膜投影技術を採用することができる。プロジェクションシステムはまた、例えば、ホログラムとして、又は物理的表面上に、仮想オブジェクトを物理的環境内に投影するように構成されていてもよい。
【0178】
一実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスと共に動作可能なヘッドバンドシステムが提供され、ヘッドバンドシステムは、開口部を有する第1のヘッドバンドと、開口部内に受容されるように構成されたポストを有するヘッドマウントデバイスハウジング構造と、ラッチ部材がポストに係合しない開ポジションと、ラッチ部材がポストに係合して第1のヘッドバンドをヘッドマウントデバイスハウジング構造に固定する閉ポジションとの間で移動するように構成されたラッチ部材を有するラッチと、ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合された第2のヘッドバンドと、を含む。
【0179】
別の実施形態によれば、ポストは第1のポストであり、第2のヘッドバンドは、第1のポストに取り付けられるように構成された第2のポストを含む。
【0180】
別の実施形態によれば、第2のポストは、第1のポストと共に第1のヘッドバンドの開口部内に受容されるように更に構成されている。
【0181】
別の実施形態によれば、ポストは第1の磁石を含み、第2のヘッドバンドは第2の磁石を含み、第2のヘッドバンドはポストに磁気的に取り付けられるように構成されている。
【0182】
別の実施形態によれば、第2のヘッドバンドは、ヘッドマウントデバイスハウジング構造にクリップ留めされるように構成されている。
【0183】
別の実施形態によれば、第2のヘッドバンドの一部分は、ポストを取り囲むように構成されている。
【0184】
別の実施形態によれば、ポストは追加の開口部を含み、第2のヘッドバンドは突出部分を含み、第2のヘッドバンドは、突出部分が追加の開口部に挿入された状態でヘッドマウントデバイスに取り付けられるように構成されている。
【0185】
別の実施形態によれば、ポストは第1の磁石を含み、突出部分は第2の磁石を含み、突出部分はポストに磁気的に取り付けられるように構成されている。
【0186】
別の実施形態によれば、ポストの開口部及び突出部分は、第2のヘッドバンドをポストに結合するように構成されているツイストロックシステムを形成する。
【0187】
別の実施形態によれば、突出部分は、ポストの開口部内の凹部に取り付けられるように構成された追加のラッチを含む。
【0188】
別の実施形態によれば、開口部は第1の開口部であり、第2のヘッドバンドは第1の開口部よりも大きい第2の開口部を含み、ポストは第2の開口部を通過して、第2のヘッドバンドを第1のヘッドバンドとヘッドマウントデバイスハウジング構造との間に取り付けるように構成されている。
【0189】
別の実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスハウジング構造はピンを更に含み、第2のヘッドバンドは追加の開口部を含み、ピンは追加の開口部に受け入れられるように構成されている。
【0190】
別の実施形態によれば、第2のヘッドバンドは、第2の開口部を取り囲むエラストマリングを含み、エラストマリングは、第2のヘッドバンドがヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されるときにポストに接触するように構成されている。
【0191】
別の実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスハウジング構造は、圧縮性ガスケットを更に含み、第2のヘッドバンドは、第2のヘッドバンドがヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されると、圧縮性ガスケットに接触するように構成されている。
【0192】
別の実施形態によれば、ポストは伸長可能な磁石を含み、第2のヘッドバンドは固定磁石を有する追加の開口部を含み、固定磁石は、第2のヘッドバンドをヘッドマウントデバイスに取り付けるために、伸長可能な磁石を追加の開口部内に引き付けるように構成されている。
【0193】
別の実施形態によれば、第2のヘッドバンドは、オーバーヘッドストラップであり、第1のヘッドバンドとヘッドマウントデバイスハウジング構造との間でヘッドマウントデバイスハウジング構造に取り付けられるように構成されている。
【0194】
別の実施形態によれば、第2のヘッドバンドは、オーバーヘッドストラップであり、第1のヘッドバンドは、第2のヘッドバンドとヘッドマウントデバイスハウジング構造との間でヘッドマウントデバイスハウジング構造に取り付けられるように構成されている。
【0195】
別の実施形態によれば、ヘッドバンドシステムは、第1のヘッドバンドと第2のヘッドバンドとの間に介在するヘアガードを含む。
【0196】
別の実施形態によれば、ヘアガードは、第1のヘッドバンドの第2の湾曲に一致する第1の湾曲を有する少なくとも1つの輪郭部分を含む。
【0197】
別の実施形態によれば、ヘアガードは、第1のヘッドバンドの表面と接触する隙間充填材を含む。
【0198】
別の実施形態によれば、ヘアガードは、ヘッドマウントデバイスハウジング構造のポスト及び第2のヘッドバンドに結合するように構成されている追加のポストを含む。
【0199】
一実施形態によれば、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドと共に動作可能なヘッドマウントデバイスが提供され、ヘッドマウントデバイスは、ヘッドマウントデバイスハウジング構造と、ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されたポストとを含み、ポストは、第1のヘッドバンドの開口部内に受容されるように構成されており、第2のヘッドバンドは、ポストに取り付けられるように構成されている。
【0200】
別の実施形態によれば、ポストは可動ラッチ部材を有し、可動ラッチ部材は、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドがヘッドマウントデバイスハウジング構造から取り外されることを可能にする後退ポジションと、可動ラッチ部材が開口部の側部上のラッチ凹部内に受容され、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドをポスト上に保持する伸長ポジションと、の間で移動するように構成されている。
【0201】
別の実施形態によれば、ポストは、第1のポストであり、第2のヘッドバンド上の第2のポスト内に受容されるように構成されており、第1及び第2のポストは、第1のヘッドバンド内の開口部内に受容されるように構成されている。
【0202】
別の実施形態によれば、開口部は第1の開口部であり、ポストは更に、第2のヘッドバンドの第2の開口部内に受容されるように構成されており、第2のヘッドバンドは、ヘッドマウントデバイスハウジング構造と第1のヘッドバンドとの間に挿入される。
【0203】
一実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスハウジングと共に動作可能なヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムが提供され、ヘッドマウントデバイスハウジングは、第1の突出部分及び第2の突出部分を有し、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、第1の突出部分及び第2の突出部分をそれぞれ受容するように構成されている、それぞれの第1の開口部及び第2の開口部を有する対向端部を有する、第1のヘッドバンドと、第1の突出部分を第1の開口部内に固定するように構成されている第1の解除可能ラッチと、第2の突出部分を第2の開口部内に固定するように構成されている第2の解除可能ラッチと、第1の突出部分及び第2の突出部分にそれぞれ取り付けられるように構成されている第1の対向端部及び第2の対向端部を有する第2のヘッドバンドと、を備える。
【0204】
別の実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、第1の調節ループ及び第2の調節ループを含み、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドは、それぞれ第1の調節ループ及び第2の調節ループを通過する折り返し部分を含む。
【0205】
別の実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループを含み、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドの折り返し部分は、第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループを通過するようにそれぞれ構成されている。
【0206】
別の実施形態によれば、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドの折り返し部分の単一表面にそれぞれ結合された第1のプルタブ及び第2のプルタブと、折り返し部分の対向表面に結合された面ファスナとを含む。
【0207】
別の実施形態によれば、第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドは織物を含み、面ファスナは基材上に形成され、基材は織物内に埋め込まれる。
【0208】
別の実施形態によれば、第1のヘッドバンドは、ウェビングによって取り囲まれた織布部分を含むストラップを含み、ウェビングは、織布部分の縁部に丸みを帯びた角部を有し、ウェビングは、第1の部分及び第2の部分を有し、ウェビングの第1の部分及び第2の部分は、肉眼では見えない継ぎ目で交わる。
【0209】
別の実施形態によれば、第1のヘッドバンドは、第1のテンプル部分及び第2のテンプル部分を含み、第1のテンプル部分は、第1のヘアガードと、第1のヘアガードの第1の側部にある第1の開口部と、第1のヘアガードの対向する第2の側部にある第1のポストとを含み、第2のテンプル部分は、第2のヘアガードと、第2のヘアガードの第1の側部にある第2の開口部と、第2のヘアガードの対向する第2の側部にある第2のポストとを含み、第2のヘッドバンドは、第1のポスト及び第2のポストに取り付けられるように構成されている。
【0210】
別の実施形態によれば、第1のヘッドバンドは、一体構造のテンプルウェビング及びキーパーループを有するテンプル部分を含む。
【0211】
上記は、単に例示に過ぎず、様々な修正を記載の実施形態に行ってもよい。前述の実施形態は、個々に、又は任意の組み合わせで実装されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウントデバイスと共に動作可能なヘッドバンドシステムであって、前記ヘッドバンドシステムは、
開口部を有する第1のヘッドバンドと、
前記開口部内に受容されるように構成されたポストを有するヘッドマウントデバイスハウジング構造と、
ラッチ部材が前記ポストに係合しない開ポジションと、前記ラッチ部材が前記ポストに係合して前記第1のヘッドバンドを前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に固定する閉ポジションとの間で移動するように構成された前記ラッチ部材を有するラッチと、
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合された第2のヘッドバンドと、
を備える、ヘッドバンドシステム。
【請求項2】
前記ポストは第1のポストであり、前記第2のヘッドバンドは、前記第1のポストに取り付けられるように構成されている第2のポストを含み、前記第2のポストは、前記第1のポストと共に前記第1のヘッドバンドの前記開口部内に受容されるように更に構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項3】
前記ポストは第1の磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは第2の磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは前記ポストに磁気的に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項4】
前記第2のヘッドバンドは、前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造にクリップ留めされるように構成されており、前記第2のヘッドバンドの一部は、前記ポストを取り囲むように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項5】
前記ポストは追加の開口部を含み、前記第2のヘッドバンドは突出部分を含み、前記第2のヘッドバンドは、前記突出部分が前記追加の開口部に挿入された状態で前記ヘッドマウントデバイスに取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項6】
前記ポストは第1の磁石を含み、前記突出部分は第2の磁石を含み、前記突出部分は前記ポストに磁気的に取り付けられるように構成されている、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項7】
前記ポストの前記開口部及び前記突出部分は、前記第2のヘッドバンドを前記ポストに結合するように構成されているツイストロックシステムを形成する、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項8】
前記突出部分は、前記ポストの前記開口部内の凹部に取り付けられるように構成された追加のラッチを含む、請求項5に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項9】
前記開口部は第1の開口部であり、前記第2のヘッドバンドは前記第1の開口部よりも大きい第2の開口部を含み、前記ポストは前記第2の開口部を通過して、前記第2のヘッドバンドを前記第1のヘッドバンドと前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造との間に取り付けるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項10】
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造はピンを更に含み、前記第2のヘッドバンドは追加の開口部を含み、前記ピンは前記追加の開口部に受け入れられるように構成されている、請求項9に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項11】
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造は、圧縮性ガスケットを更に含み、前記第2のヘッドバンドは、前記第2のヘッドバンドが前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されると、前記圧縮性ガスケットに接触するように構成されている、請求項9に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項12】
前記ポストは伸長可能な磁石を含み、前記第2のヘッドバンドは固定磁石を有する追加の開口部を含み、前記固定磁石は、前記第2のヘッドバンドを前記ヘッドマウントデバイスに取り付けるために、前記伸長可能な磁石を前記追加の開口部内に引き付けるように構成されている、請求項1に記載のヘッドバンドシステム。
【請求項13】
第1のヘッドバンド及び第2のヘッドバンドと共に動作可能なヘッドマウントデバイスであって、
ヘッドマウントデバイスハウジング構造と、
前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造に結合されたポストと、を備え、
前記ポストは、前記第1のヘッドバンドの開口部内に受容されるように構成されており、
前記第2のヘッドバンドは、前記ポストに取り付けられるように構成されており、
前記ポストは可動ラッチ部材を有し、前記可動ラッチ部材は、
前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドが前記ヘッドマウントデバイスハウジング構造から取り外されることを可能にする後退ポジションと、
前記可動ラッチ部材が前記開口部の側部上のラッチ凹部内に受容され、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドを前記ポスト上に保持する伸長ポジションと、の間で移動するように構成されている、ヘッドマウントデバイス。
【請求項14】
ヘッドマウントデバイスハウジングと共に動作可能なヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムであって、前記ヘッドマウントデバイスハウジングは、第1の突出部分及び第2の突出部分を有し、前記ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステムは、
前記第1の突出部分及び前記第2の突出部分をそれぞれ受容するように構成されている、それぞれの第1の開口部及び第2の開口部を有する対向端部を有する、第1のヘッドバンドと、
前記第1の突出部分を前記第1の開口部内に固定するように構成されている第1の解除可能ラッチと、
前記第2の突出部分を前記第2の開口部内に固定するように構成されている第2の解除可能ラッチと、
前記第1の突出部分及び前記第2の突出部分にそれぞれ取り付けられるように構成されている第1の対向端部及び第2の対向端部を有する第2のヘッドバンドと、
を備える、ヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項15】
第1の調節ループ及び第2の調節ループであって、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドは、それぞれ前記第1の調節ループ及び前記第2の調節ループを通過する折り返し部分を含む、第1の調節ループ及び第2の調節ループと、
第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループであって、前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドの前記折り返し部分は、前記第1のソフトキーパーループ及び前記第2のソフトキーパーループを通過するようにそれぞれ構成されている、第1のソフトキーパーループ及び第2のソフトキーパーループと、
前記第1のヘッドバンド及び前記第2のヘッドバンドの前記折り返し部分の単一表面にそれぞれ結合された第1のプルタブ及び第2のプルタブと、
を更に備える、請求項14に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項16】
前記第1のヘッドバンドは、ウェビングによって取り囲まれた織布部分を含むストラップを含み、前記ウェビングは、前記織布部分の縁部に丸みを帯びた角部を有し、前記ウェビングは、第1の部分及び第2の部分を有し、前記ウェビングの前記第1の部分及び前記第2の部分は、肉眼では見えない継ぎ目で交わる、請求項14に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【請求項17】
前記第1のヘッドバンドは、一体構造のテンプルウェビング及びキーパーループを有するテンプル部分を含む、請求項14に記載のヘッドマウントデバイスヘッドバンドシステム。
【外国語明細書】