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特開2024-173753分析物モニタリングデバイス及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173753
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】分析物モニタリングデバイス及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A61B5/1473
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024084619
(22)【出願日】2024-05-24
(31)【優先権主張番号】10-2023-0070642
(32)【優先日】2023-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】504206469
【氏名又は名称】アイ-センス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】I-SENS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー ジン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】リー ユンホ
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KM03
4C038KX01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】実際の使用前のバッテリの過剰な消費が防止される連続的グルコースモニタリングデバイス及びその制御方法を提供する。
【解決手段】分析物モニタリングデバイスは、分析物センサ、通信インタフェース、メモリ、及び少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化させて、ユーザ端末デバイスから第1の信号を受信した場合に第1の信号の認証を実行し、認証が成功した場合に、分析物モニタリングデバイス及びユーザ端末デバイスの間に通信チャネルを確立し、通信チャネルを通して、予め定められた第2の時間間隔で分析物信号に関する情報をユーザ端末デバイスに伝送する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析物モニタリングデバイスであって、
その少なくとも一部がユーザの皮膚の下に置かれ、グルコース濃度に関する分析物信号を検出する分析物センサ;
少なくとも1つの通信回路を有する通信インタフェース;
少なくとも1つの命令を記憶するメモリ;及び
少なくとも1つのプロセッサ
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは:
前記少なくとも1つの命令を実行して、
予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化させ;
前記分析物モニタリングデバイスをウェイクアップさせるための第1の信号の認証を、前記アクティブ化された通信インタフェースを通してユーザ端末デバイスから前記第1の信号を受信した場合に実行し;
前記認証が成功した場合に、前記分析物モニタリングデバイス及び前記ユーザ端末デバイスの間に通信チャネルを確立し;
前記通信チャネルを通して、予め定められた第2の時間間隔で前記分析物信号に関する情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する
分析物モニタリングデバイス。
【請求項2】
前記第1の信号が、前記通信チャネルを確立するための第1の識別情報を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の識別情報が、前記メモリに予め記憶されている第2の識別情報と合致するかどうかに基づいて前記通信チャネルを確立する、請求項1に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1の信号の第1の部分を復調して第1の値を取得すること、前記第1の部分はオンオフキーイング(OOK)に基づいて変調される、及び
前記第1の値が、前記メモリに予め記憶されている第2の値と合致する場合に、前記認証が成功したと判定すること
を行う、請求項1に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化する間に前記分析物信号に対して信号処理を実行せず、
前記信号処理は、アナログ-デジタル変換、ノイズフィルタリング、及び較正のうちの少なくとも1つを含む
請求項1に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項5】
前記第1の信号の強度が予め設定された値より小さい場合、又は前記認証に失敗した場合、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記通信チャネルを確立することなく前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化する
請求項1に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項6】
前記第1の信号の前記強度が前記予め設定された値より小さい場合に、前記少なくとも1つのプロセッサが前記認証を実行しない、請求項5に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項7】
前記第1の時間間隔が前記第2の時間間隔より短い、請求項1から6のいずれか一項に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記分析物信号を較正するのに使用される較正情報を、前記通信チャネルを通して前記ユーザ端末デバイスに伝送する、請求項1から6のいずれか一項に記載の分析物モニタリングデバイス。
【請求項9】
その少なくとも一部がユーザの皮膚の下に置かれ、グルコース濃度に関する分析物信号を検出する分析物センサを含む分析物モニタリングデバイスの制御方法であって、前記制御方法が:
前記分析物モニタリングデバイスに含まれる通信インタフェースを予め定められた第1の時間間隔でアクティブ化する段階;
前記分析物モニタリングデバイスをウェイクアップさせるための第1の信号の認証を、前記アクティブ化された通信インタフェースを通してユーザ端末デバイスから前記第1の信号を受信した場合に実行する段階;
前記認証が成功した場合に、前記分析物モニタリングデバイス及び前記ユーザ端末デバイスの間で通信チャネルを確立する段階;及び
前記通信チャネルを通して、予め定められた第2の時間間隔で前記分析物信号に関する情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する段階
を備える、制御方法。
【請求項10】
前記第1の信号が、前記通信チャネルを確立するための第1の識別情報を含み、
前記通信チャネルを確立する前記段階は、前記第1の識別情報が、メモリに予め記憶されている第2の識別情報と合致するかどうかに基づいて実行される
請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記認証を実行する前記段階が:
前記第1の信号の第1の部分を復調して第1の値を取得する段階、前記第1の部分は、オンオフキーイング(OOK)に基づいて変調される;及び
前記第1の値が、メモリに予め記憶されている第2の値と合致した場合に、前記認証に成功したと判定する段階
を有する、請求項9に記載の制御方法。
【請求項12】
前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化している間に前記分析物信号に対して信号処理が実行されず、
前記分析物信号に対する前記信号処理は、アナログ-デジタル変換、ノイズフィルタリング、及び較正のうちの少なくとも1つを含む
請求項9に記載の制御方法。
【請求項13】
前記第1の信号の強度が予め設定された値より小さい場合、又は前記認証に失敗した場合、前記通信チャネルを確立することなく前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化する段階をさらに備える
請求項9に記載の制御方法。
【請求項14】
前記第1の信号の前記強度が前記予め設定された値より小さい場合、前記認証が実行されない、請求項13に記載の制御方法。
【請求項15】
前記第1の時間間隔が第2の時間間隔より短い、請求項9から14のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項16】
前記通信チャネルを通して、前記分析物信号を較正するのに使用される較正情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する段階をさらに備える、請求項9から14のいずれか一項に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2023年6月1日に韓国特許庁に出願された韓国特許出願第10-2023-0070642号の優先権を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれている。本開示は、分析物モニタリングデバイスに関し、より具体的には、連続的グルコースモニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)デバイス及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
連続的グルコースモニタリングシステム(continous glucose monitoring system:CGMS)は、ユーザの体液(例えば、間質液)と接触しているセンサを使用してユーザの血糖濃度を取得し、取得した血糖濃度をユーザに提供するシステムである。CGMシステムは、ユーザの体液から信号を感知するためにユーザの身体に取り付けられたCGMデバイス、及び血糖濃度をユーザに提供するユーザ端末デバイスを含む。
【0003】
CGMデバイスは、バッテリ含むセンサ電子ユニット及びユーザの皮膚に挿入された分析物センサを含む。既存のCGMは、実際の使用前のバッテリ消費を防止するために、センサ電子ユニット及び分析物センサが構造的/電気的に分離されている形態を有する。本明細書では、センサ電子ユニット及び分析物センサは、ユーザがCGMデバイスを身体に取り付けている間は組み合わされており、それにより、センサ電子ユニット及び分析物センサの間に電気的接続がセットアップされている。
【0004】
しかしながら、この構造は、センサ電子ユニット及び分析物センサを組み合わせる構造を必要とするため、CGMデバイスの構造を単純化して、CGMデバイスの製造をようにすることに限界がある。
【0005】
したがって、実際の使用のバッテリの過剰な消費を防止しながら、より単純な構造を有するCGMデバイスが必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、実際の使用前のバッテリの過剰な消費が防止される連続的グルコースモニタリングデバイス及びその制御方法を提供する。
【0007】
本開示は、実際の使用前のバッテリの過剰な消費を防止しながら単純な構造を有する連続的グルコースモニタリングデバイスを提供する。
【0008】
本開示の目的は、上述の目的に限定されない。すなわち、以下の説明から、本開示が属する分野の当業者によって、記載されていない他の目的が明らかに理解され得る。
【0009】
本開示の一実施形態によれば、分析物モニタリングデバイスは、その少なくとも一部がユーザの身体内に置かれ、グルコース濃度に関する分析物信号を検出する分析物センサ;少なくとも1つの通信回路を含む通信インタフェース;少なくとも1つの命令を記憶するメモリ;及び少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの命令を実行して、予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化させ、前記分析物モニタリングデバイスをウェイクアップさせるための第1の信号の認証を、前記アクティブ化された通信インタフェースを通してユーザ端末デバイスから前記第1の信号を受信した場合に実行し、前記認証が成功した場合に、前記分析物モニタリングデバイス及び前記ユーザ端末デバイスの間に通信チャネルを確立し、前記通信チャネルを通して、予め定められた第2の時間間隔で前記分析物信号に関する情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する。
【0010】
前記第1の信号は、前記通信チャネルを確立するための第1の識別情報を含んでよい。
【0011】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の識別情報が、前記メモリに予め記憶されている第2の識別情報と合致するかどうかに基づいて前記通信チャネルを確立してよい。
【0012】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の信号のパケットにおけるオンオフキーイング(OOK)に基づいて変調された第1の部分を復調して第1の値を取得し、前記第1の値が、前記メモリに予め記憶されている第2の値と合致する場合に、前記認証が成功したと判定してよい。
【0013】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化する間に前記分析物信号に対して信号処理を実行しない場合があり、前記信号処理は、アナログ-デジタル変換、ノイズフィルタリング、及び較正のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0014】
前記第1の信号の強度が予め設定された値より小さい場合、又は前記認証に失敗した場合、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記通信チャネルを確立することなく前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化してよい。
【0015】
前記第1の信号の前記強度が前記予め設定された値より小さい場合に、前記少なくとも1つのプロセッサが前記認証を実行しない場合がある。
【0016】
前記第1の時間間隔が前記第2の時間間隔より短くてよい。
【0017】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記分析物信号を訂正するのに使用される較正情報を、前記通信チャネルを通して前記ユーザ端末デバイスに伝送してよい。
【0018】
本開示の別の実施形態によれば、その少なくとも一部がユーザの身体内に置かれ、グルコース濃度に関する分析物信号を検出する分析物センサを含む分析物モニタリングデバイスの制御方法は:前記分析物モニタリングデバイスに含まれる通信インタフェースを予め定められた第1の時間間隔でアクティブ化する段階;前記分析物モニタリングデバイスをウェイクアップさせるための第1の信号の認証を、前記アクティブ化された通信インタフェースを通してユーザ端末デバイスから前記第1の信号を受信した場合に実行する段階;前記認証が成功した場合に、前記分析物モニタリングデバイス及び前記ユーザ端末デバイスの間で通信チャネルを確立する段階;及び前記通信チャネルを通して、予め定められた第2の時間間隔で前記分析物信号に関する情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する段階を含む。
【0019】
前記第1の信号が、前記通信チャネルを確立するための第1の識別情報を含んでよく、前記通信チャネルを確立する前記段階は、前記第1の識別情報が、前記メモリに予め記憶されている第2の識別情報と合致するかどうかに基づいて実行されてよい。
【0020】
前記認証を実行する前記段階が:前記第1の信号のパケットにおけるオンオフキーイング(OOK)に基づいて変調された第1の部分を復調して第1の値を取得する段階、及び、前記第1の値が、前記メモリに予め記憶されている第2の値と合致した場合に、前記認証に成功したと判定する段階を含んでよい。
【0021】
前記制御方法は、前記第1の信号の強度が予め設定された値より小さい場合、又は前記認証に失敗した場合、前記通信チャネルを確立することなく前記予め定められた第1の時間間隔で前記通信インタフェースをアクティブ化する段階をさらに含んでよい。
【0022】
前記第1の信号の前記強度が前記予め設定された値より小さい場合、前記認証が実行されない場合がある。
【0023】
前記制御方法は、前記通信チャネルを通して、前記分析物信号を訂正するのに使用される較正情報を前記ユーザ端末デバイスに伝送する段階をさらに含んでよい。
【0024】
本開示の技術的解決手段は上述の解決手段に限定されるものではなく、本明細書及び添付図面から、本開示が属する分野の当業者によって、言及されていない解決手段が明確に理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の具体的な実施形態の態様、特徴、及び利点は、添付図面を参照しながら以下の説明からより明らかになるであろう。
【0026】
図1】本開示の一実施形態による連続的グルコースモニタリング(CGM)システムを示す概略図である。
図2A】ユーザの皮膚に挿入されている、第1の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。
図2B】ユーザの皮膚に挿入されている、第2の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。
図2C】ユーザの皮膚に挿入されている、第3の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。
図3】本開示の一実施形態による、分析物モニタリングデバイスの制御方法のフローチャートである。
図4】本開示の一実施形態による、分析物モニタリングシステムの動作を示すシーケンス図である。
図5】本開示の一実施形態による、電子デバイスの制御方法を説明するためのダイアグラムである。
図6】本開示の一実施形態による、分析物モニタリングシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書において使用される用語を簡単に説明した後、本開示を詳細に説明する。
【0028】
本開示の機能を考慮して、現在広く使用されている一般用語を本開示の実施形態に使用される用語として選択したが、これらは、当業者の意図又は判例及び新たな技術の出願などに応じて変更されてよい。加えて、具体的な事例において、出願人によって任意に選択された用語が存在し得る。この場合、かかる用語の意味は、本開示の対応する説明部分において詳細に言及される。したがって、本開示において使用される用語は、用語の単純な名称ではなく、本開示全体を通した用語の意味及び内容に基づいて定義されるべきである。
【0029】
本開示は、様々に変更され、いくつかの実施形態を有してよく、したがって、本開示の具体的な実施形態は、図面において示され、詳細な説明において詳細に説明される。しかしながら、本開示は具体的な例示の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく、全ての修正、等価物、及び代替を含むことが理解されるべきである。本開示に関連する既知の技術の詳細な説明が本開示の趣旨を不明瞭にし得ると判定される場合、詳細な説明は省略される。
【0030】
「第1」及び「第2」などの用語が様々なコンポーネントを説明するために使用され得るが、コンポーネントは、これらの用語によって限定されると解釈されるべきではない。これらの用語は、あるコンポーネントを別のコンポーネントと区別するためにのみ使用される。
【0031】
単数形は、文脈が明確に別途示唆しない限り、複数形を含むことが意図される。本明細書で使用される「含む(include)」又は「備える(comprise)」という用語は、本明細書において言及される特徴、数字、段階、動作、コンポーネント、部品、又はそれらの組み合わせの存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、数字、段階、動作、コンポーネント、部品、又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではないことが理解されるべきである。
【0032】
以下では、本開示が属する分野の当業者が本開示を容易に実践し得るように、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について詳細に説明する。しかしながら、本開示は様々な異なる形態で変更されてよく、本明細書で記載される実施形態に限定されるものではない。加えて、図面において、本開示を明らかに説明するために、説明に無関係な部分は省略し、明細書全体にわたり、類似の部分を説明するために類似の参照番号を使用する。
【0033】
図1は、本開示の一実施形態による、連続的グルコースモニタリング(CGM)システムを示す概略図である。
【0034】
図1を参照すると、分析物モニタリングシステム1000は分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200を含んでよい。例えば、分析物モニタリングシステム1000はCGMシステム(CGMS)であってよく、分析物モニタリングデバイス100はCGMデバイスであってよい。ユーザ端末デバイス200は、スマートフォン、タブレットPC、スマートウォッチ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant:PDA(登録商標))、又は専用の受信機(例えば、受信機)であってよい。
【0035】
分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ1の体液に含まれる分析物の濃度に関する情報を取得してよい。分析物は、グルコース及びケトンを含んでよい。分析物の濃度に関する情報は、分析物の濃度に関する信号の大きさ、及び濃度を表す値を含んでよい。
【0036】
分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ1の身体に取り付けられていてよい。分析物モニタリングデバイス100の少なくとも一部が、ユーザ1の皮膚に挿入されて、ユーザ1の身体の内部に置かれてよい。
【0037】
ユーザ端末デバイス200は、分析物モニタリングデバイス100から分析物の濃度に関する情報を受信してよい。ユーザ端末デバイス200は、分析物の濃度に関する情報をユーザに提供してよい。ユーザ端末デバイス200は、分析物の濃度に関する情報をディスプレイに提供してよい。ユーザに提供される、分析物の濃度に関する情報は、ユーザ端末デバイス200によって信号として処理されたデータを含んでよい。例えば、ユーザ端末デバイス200は、分析物モニタリングデバイス100によって感知された信号に対して予め定義されたアルゴリズムを適用して、血糖濃度値を生成してよい。
【0038】
図2Aは、ユーザの皮膚に挿入されている、第1の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。図2Bは、ユーザの皮膚に挿入されている、第2の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。図2Cは、ユーザの皮膚に挿入されている、第3の実施形態による分析物モニタリングデバイスを示す概略図である。
【0039】
図2A~2Cを参照すると、分析物モニタリングデバイス100は分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120を含んでよい。分析物センサ110及び/又はセンサ電子ユニット120はアプリケータ10によって動かされてよい。分析物センサ110は、アプリケータ10によってユーザの皮膚Sに挿入されてよい。
【0040】
第1及び第3の実施形態では、アプリケータ10は分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120を動かしてよい。第2の実施形態では、アプリケータ10は分析物センサ110を動かしてよい。例えば、第1の実施形態では、分析物モニタリングデバイス100は、アプリケータ10の内部で予め定められた距離だけ皮膚Sから離隔された第1の位置に置かれてよい。アプリケータ10がユーザによって操作されると、アプリケータ10は、分析物モニタリングデバイス100を第2の位置まで動かしてよい。
【0041】
アプリケータ10は、アプリケータ10の一方の開放側が皮膚Sに密着している間にユーザによって操作されてよい。アプリケータ10は、分析物センサ110の一端を内部に取り囲むように形成された針(図示せず)、針及び分析物センサ110の一端を一緒に皮膚Sに対して押しつける第1の弾性部材(図示せず)、及び針のみを引き出すための第2の弾性部材(図示せず)を含んでよい。針及び分析物センサ110の一端は、アプリケータ10の内部に圧縮状態で配置されている第1の弾性部材(図示せず)を圧縮解除することによって、皮膚Sに同時に挿入されてよい。分析物センサ110の一端が皮膚Sに挿入されると、針は、圧縮された第2の弾性部材(図示せず)を圧縮解除することによって引き出されてよく、分析物センサ110は皮膚Sに挿入されたままになってよい。
【0042】
センサ電子ユニット120が身体の皮膚Sに対して固定して取り付けられ得るように、センサ電子ユニット120の身体接触表面上に接着テープが提供されてよい。それに応じて、アプリケータ10が身体の皮膚Sから離隔されている場合、センサ電子ユニット120は、接着テープによって身体の皮膚Sに対して固定して取り付けられてよい。
【0043】
第1の実施形態では、分析物モニタリングデバイス100は、分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120を電気的に接続するためのボタンBを含んでよい。ユーザがボタンBを押す前に、センサ電子ユニット120は開回路状態にあってよい。加えて、分析物センサ110は、センサ電子ユニット120から離隔されて、センサ電子ユニット120に電気的に接続されていない場合がある。ユーザがボタンBを押すと、分析物センサ110は、センサ電子ユニット120に電気的に接続されて、閉回路が形成されてよい。それに応じて、センサ電子ユニット120に含まれるバッテリがセンサ電子ユニット120の他のコンポーネント(例えば、通信インタフェース)に電力を供給してよい。
【0044】
第2の実施形態では、分析物モニタリングデバイス100はボタンBを含まない場合がある。この場合、分析物センサ110は、アプリケータ10によって開回路状態にあるセンサ電子ユニット120に連結されてよい。分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120を連結させることによって閉回路が形成されてよい。それに応じて、センサ電子ユニット120に含まれるバッテリがセンサ電子ユニット120の他のコンポーネントに電力を供給してよい。
【0045】
第3の実施形態では、分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120は、アプリケータ10が動作する前の初期状態から連結されて、電気的に接続されていてよい。センサ電子ユニット120は、最小の電力を使用してスリープモードで動作しながら、ユーザ端末デバイス200との通信接続のための動作を実行してよい。
【0046】
第3の実施形態による分析物モニタリングデバイス100は、第1及び第2の実施形態より単純な構造を有してよい。ユーザ1による使用中に分析物センサ110を動かして、分析物センサ110をセンサ電子ユニット120に連結/接続する必要がないため、例えば、分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120は一体的に製造されてよい。それに応じて、第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態と比較して、製造の難易度又は費用が低くなり得る。
【0047】
第3の実施形態による分析物モニタリングデバイス100の場合、ユーザ1が分析物モニタリングデバイス100を使用する前にバッテリが消費されているため、バッテリの過剰な消費を防止する制御方法が必要である。例えば、分析物モニタリングデバイス100にスリープモードが適用されてよい。スリープモード(又は低電力モード)は、最小の電力のみを使用して動作するモードを指す。スリープモードでは、分析物モニタリングデバイス100が接続モードにおいて実行するいくつかの動作が実行されない場合がある。例えば、分析物モニタリングデバイス100は、スリープモードにおいて、分析物センサ110を使用して取得した分析物信号に対して信号処理を実行しない場合がある。加えて、電力消費を低減するために、分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200からのウェイクアップ信号の伝送について待機するために、スリープモードにおいて通信インタフェースを断続的にアクティブ化してよい。
【0048】
以下では、スリープモードに関する分析物モニタリングデバイス100の動作及び制御方法について説明する。一方で、一例として、第3の実施形態による分析物モニタリングデバイス100にスリープモードが適用されているが、本開示によるスリープモードが適用される実施形態は第3の実施形態に限定されないことに留意されたい。換言すれば、スリープモードは、第1又は第2の実施形態による分析物モニタリングデバイス100に適用されて、バッテリ消費の低減に寄与してよい。
【0049】
図3は、本開示の一実施形態による分析物モニタリングデバイスの制御方法のフローチャートである。
【0050】
図3を参照すると、分析物モニタリングデバイス100は、予め定められた第1の時間間隔で通信インタフェースをアクティブ化してよい(S310)。この場合、分析物モニタリングデバイス100は第1のモードで動作してよい。第1のモードは、スリープモード(又は低電力モード)であってよい。分析物モニタリングデバイス100は、特定の周波数帯域(例えば、2.4GHz)において無線周波数(radio frequency:RF)信号の受信について待機してよい。通信インタフェースは、RF信号を受信するためのRF受信機を含んでよい。一方で、第1の時間間隔は、分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間の円滑な通信接続を可能にしながら、分析物モニタリングデバイス100の過剰なバッテリ消費を防止し得る値に予め設定されていてよい。
【0051】
ユーザ端末デバイスから第1の信号が受信されると、分析物モニタリングデバイス100は第1の信号の認証を実行してよい(S320)。第1の信号はウェイクアップ信号であってよい。ウェイクアップ信号は、オンオフキーイング(on-off keying:OOK)法に従って変調されてよい。ウェイクアップ信号のパケット(又はウェイクアップパケット)は、OOKに基づいて変調された第1の部分を含んでよい。分析物モニタリングデバイス100は、第1の部分を復調することによって第1の値を取得してよい。分析物モニタリングデバイス100は、第1の値が、メモリに予め記憶されている第2の値と合致するかどうか判定してよい。第1の値は、ユーザ端末デバイス200にインストールされた、分析物モニタリングデバイス100に対応するアプリケーション(例えば、CGM用の専用アプリ)を使用して生成されてよい。第2の値は、製造業者によって予め設定されて、分析物モニタリングデバイス100のメモリに記憶された値であってよい。
【0052】
第1の値及び第2の値が合致する場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の認証に成功したと判定してよい。第1の値及び第2の値が不一致である場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の認証に失敗したと判定してよい。すなわち、分析物モニタリングデバイス100は、分析物モニタリングデバイス100用に提供されたアプリを通してのみウェイクアップされてよい。それに応じて、分析物モニタリングデバイス100が、分析物モニタリングデバイス100とは無関係な任意のデバイスによってウェイクアップされることを防止することが可能となる。
【0053】
分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より大きい又はそれに等しいかどうか判定してよい。ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より小さい場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の認証を実行しない場合がある。代替的に、ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より小さい場合,ウェイクアップ信号の認証に失敗したと判定されてよい。
【0054】
ウェイクアップパケットは、分析物モニタリングデバイス100及び外部デバイス(例えば、ユーザ端末デバイス200)の間の通信接続のための識別情報を含む第2の部分を含んでよい。識別情報は、分析物モニタリングデバイス100及び外部デバイスの間の相互認証のために使用され得る情報であり、例えばパスキーを含んでよい。
【0055】
第1の信号の認証に成功した場合、分析物モニタリングデバイス100は、分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間に通信チャネルを確立してよい(S330)。例えば、分析物モニタリングデバイス100は、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy:BLE)プロトコルに従って通信接続を実行してよい。具体的には、分析物モニタリングデバイス100は、第2のモードに入って、アドバタイズパケットを周辺デバイスに伝送してよい。第2のモードはアドバタイズモードであってよい。
【0056】
アドバタイズモードは、ユーザ端末デバイス200などの外部デバイスとの通信接続のために、分析物モニタリングデバイス100がアドバタイズ信号を外部に定期的に伝送するモードを指してよい。アドバタイズモードでは、分析物モニタリングデバイス100は、ブロードキャストを実行して、ユーザ端末デバイス200を識別してよい。分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200から受信した識別情報に基づいてペアリングを実行してよい。
【0057】
分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号に関する情報を予め定められた第2の時間間隔でユーザ端末デバイス200に伝送してよい(S340)。分析物モニタリングデバイス100がユーザ端末デバイス200とペアリングされると、分析物モニタリングデバイス100は第3のモードに入ってよい。第3のモードは接続モードであってよい。接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号に関する情報を第2の時間間隔でユーザ端末デバイス200に伝送してよい。ユーザ端末デバイス200は、第2の時間間隔ごとに受信した分析物信号に関する情報をユーザに提供してよい。
【0058】
一方で、第2の時間間隔は、分析物信号に関する情報を実質的にリアルタイムでユーザに提供し得る値に予め設定されていてよい。一実施形態では、第2の時間間隔は第1の時間間隔より長くてよい。例えば、第1の時間間隔は1分であってよく、第2の時間間隔は5分であってよい。他の実施形態では、第1の時間間隔及び第2の時間間隔は等しくてよく、又は、第1の時間間隔は第2の時間間隔より長くてよい。
【0059】
一方で、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔は可変であってよい。例えば、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔は、バッテリ124の残量に応じて変動してよい。具体的には、バッテリ124の残量が減るにつれて、バッテリ124の使用量を低減するために第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔が増大してよい。別の例として、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔は、分析物モニタリングデバイス100の製造時間及び現在の時刻の間の差に応じて変動してよい。具体的には、製造時間及び現在の時刻の間の差が増大するにつれて、第1の時間間隔及び/又は第2の時間間隔が増大してよい。分析物モニタリングデバイス100は、バッテリ124の残量を測定してよい。分析物モニタリングデバイス100は、現在の時刻、及び分析物モニタリングデバイス100の製造時間及び現在の時刻の間の差を測定してよい。
【0060】
分析物信号に関する情報は、分析物信号の大きさ又は分析物の濃度値を含んでよい。接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100は分析物信号に対して信号処理を実行してよい。例えば、分析物モニタリングデバイス100は分析物信号をデジタル信号に変換してよい。分析物モニタリングデバイス100は分析物信号に対してノイズフィルタリングを実行してよい。加えて、分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号に対して較正を実行して、分析物の濃度値を計算してよい。
【0061】
本開示において、第1のモード、第2のモード、及び第3のモードが分析物モニタリングデバイス100の動作モードの例として使用されるが、様々な他の動作モードが存在し得る。例えば、第4のモードは、分析物モニタリングデバイス100がユーザ端末デバイス200とペアリングされていないが、様々な信号処理を実行している動作モードであってよい。この場合、分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号をリアルタイムで感知、処理、及び記憶してよい。その後、分析物モニタリングデバイス100の動作モードが第3のモードになると、その間に記憶されたデータがユーザ端末デバイス200に伝送されてよい。
【0062】
第3のモードから第4のモードに入ることは定期的に生じてよい。例えば、分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号に関する情報を、予め定められた間隔ごとにユーザ端末デバイス200に伝送し、次いで、第4のモードに入ってよい。次いで、分析物モニタリングデバイス100は、予め定められたスケジュールに従って第2のモードに入って、アドバタイズを実行してよい。
【0063】
図4は、本開示の一実施形態による分析物モニタリングシステムの動作を示すシーケンス図である。
【0064】
図4を参照すると、分析物モニタリングデバイス100はスリープモードで動作してよい(S410)。この場合、分析物モニタリングデバイス100は、通信インタフェースを予め定められた期間でアクティブ化しながら、ウェイクアップ信号の受信について待機してよい。
【0065】
分析物モニタリングデバイス100がスリープモードで動作する間、ユーザ端末デバイス200は、分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドを取得してよい(S415)。ユーザコマンドが取得されると、ユーザ端末デバイス200はウェイクアップ信号を生成してよい。この場合、ユーザ端末デバイス200は、OOK法を使用してウェイクアップ信号の少なくとも一部を変調してよい。ユーザ端末デバイス200は、ウェイクアップ信号を分析物モニタリングデバイス100に伝送してよい(S420)。
【0066】
分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より大きい又はそれに等しいかどうか判定してよい(S430)。ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より大きい又はそれに等しい場合(S430-Y)、分析物モニタリングデバイス100はウェイクアップ信号の認証を実行しない場合がある(S440)。ウェイクアップ信号の強度が予め設定された値より小さい場合(S430-N)、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号の認証を実行することなくスリープモードを維持してよい。
【0067】
ウェイクアップ信号の認証に成功すると(S440-Y)、分析物モニタリングデバイス100はアドバタイズモードで動作してよい(S450)。この場合、分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200との通信接続を実行してよい(S460)。具体的には、分析物モニタリングデバイス100は、ブロードキャストを実行して、ユーザ端末デバイス200を識別してよい。分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200とのペアリングプロセスを実行してよい。ペアリングプロセスは、BLEプロトコルに従って実行されてよい。
【0068】
ペアリングプロセスにおいて使用される識別情報(例えば、パスキー)は、ウェイクアップ信号に含まれていてよい。代替的には、ユーザ端末デバイス200は、通信接続プロセスにおいて識別情報を分析物モニタリングデバイス100に伝送してよい(S460)。識別情報は様々な方法で取得されてよい。一例として、識別情報は、分析物モニタリングデバイス100の包装紙上のQRコード(登録商標)であってよい。この場合、ユーザは、ユーザ端末デバイス200が識別情報を取得し得るように、ユーザ端末デバイス200のカメラを使用してQRコード(登録商標)をスキャンしてよい。別の例として、ユーザが識別情報をユーザ端末デバイス200のユーザ入力ユニットに入力することが可能である。別の例として、ユーザ端末デバイス200は、外部サーバから識別情報を受信してよい。
【0069】
分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間の通信接続が完了すると、分析物モニタリングデバイス100は接続モードに入ってよい(S470)。接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100は、分析物信号に関する情報をユーザ端末デバイス200に伝送してよい(S480)。接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100は、分析物センサを通して取得した分析物信号に対して信号処理を実行してよい。分析物モニタリングデバイス100は、信号処理された分析物信号をユーザ端末デバイス200に伝送してよい。
【0070】
ユーザ端末デバイス200は、分析物信号に関する情報をユーザに提供してよい(S490)。ユーザ端末デバイス200は、ユーザの血糖値をディスプレイ上に表示してよい。加えて、ユーザ端末デバイス200は、分析物モニタリングデバイス100から受信した分析物信号に関する情報に対して追加の処理を実行してよい。例えば、分析物モニタリングデバイス100から受信した分析物信号に関する情報が、ユーザの血糖値を表す電圧値である場合、ユーザ端末デバイス200は、電圧値を予め定義されたアルゴリズムに適用して、血糖値を計算してよい。ユーザ端末デバイス200は、計算された血糖値を表示してよい。
【0071】
一方で、図4において、通信接続動作を実行するために、S415のコマンドに従って分析物モニタリングデバイス100がウェイクアップされていることが示されている(S460)。この方法では、分析物モニタリングデバイス100をウェイクアップさせるためのコマンド及び通信接続のためのコマンドは1つのものとして形成されてよい。別の実施形態によれば、分析物モニタリングデバイス100をウェイクアップさせるためのコマンド及び通信接続のためのコマンドは別個に存在してよい。例えば、S460の前に、ユーザ端末デバイス200は、通信接続のためのユーザコマンドをユーザから受信してよい。
【0072】
接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100は較正情報をユーザ端末デバイス200に伝送してよい。ユーザ端末デバイス200は、較正情報に基づいて、分析物信号からユーザの血糖値を計算してよい。較正情報は、ユーザの間質液及び血液の間のグルコースの拡散に起因する時間遅延を補償するためのパラメータ値を含んでよい。パラメータ値は、インビボ試験を通して計算され、分析物モニタリングデバイス100に記憶されてよい。
【0073】
分析物信号の較正動作は分析物モニタリングデバイス100によって実行されてよい。例えば、接続モードでは、分析物モニタリングデバイス100はユーザ端末デバイス200から参照データを受信してよい。参照データは、血糖値計を通して測定されたユーザの血糖値であってよい。分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200から受信した血糖値及び予め記憶されているパラメータ値を使用して分析物信号からユーザの血糖値を計算してよい。
【0074】
図5は、本開示の一実施形態による電子デバイスの制御方法を説明するダイアグラムである。
【0075】
図5を参照すると、分析物モニタリングデバイス100は、複数のユーザ端末デバイス201及び202と通信してよい。例えば、第1のユーザ端末デバイス201は、分析物モニタリングデバイス100から受信した血糖情報をユーザに提供する受信機であってよく、第2のユーザ端末デバイス202はスマートフォンであってよい。しかしながら、これは例であり、第1のユーザ端末デバイス201及び第2のユーザ端末デバイス202は同じタイプのデバイスであってよい。
【0076】
第1のユーザ端末デバイス201及び第2のユーザ端末デバイス202の各々は、分析物モニタリングデバイス100をウェイクアップさせる権限(分析物モニタリングデバイス100のウェイクアップ権限とも称される)を有してよい。すなわち、第1のユーザ端末デバイス201及び第2のユーザ端末デバイス202の各々は、ウェイクアップ信号を生成し、生成したウェイクアップ信号を分析物モニタリングデバイス100に伝送してよい。例えば、第1のユーザ端末デバイス201は第1のウェイクアップ信号を生成してよい。第2のユーザ端末デバイス202は第2のウェイクアップ信号を生成してよい。
【0077】
分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス201及び202それぞれによって伝送されたウェイクアップ信号の中で最初に受信したウェイクアップ信号に基づいてウェイクアップしてよい。例えば、第1のウェイクアップ信号が第2のウェイクアップ信号の前に受信され、第1のウェイクアップ信号の認証が完了した場合、分析物モニタリングデバイス100は、第1のウェイクアップ信号に基づいてウェイクアップして、ユーザ端末デバイス201との通信接続を実行してよい。分析物モニタリングデバイス100の動作モードがスリープモードでない場合、分析物モニタリングデバイス100は第2のウェイクアップ信号を受信してよい。この場合、分析物モニタリングデバイス100は第2のウェイクアップ信号を無視してよい。
【0078】
分析物モニタリングデバイス100のウェイクアップ権限を有するデバイスは、は予め定められていてよい。例えば、受信機はウェイクアップ権限を有しない場合があるが、スマートフォンはウェイクアップ権限を有する場合がある。ウェイクアップ信号を受信すると、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有するかどうか判定してよい。
【0079】
分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号パケットに含まれるデバイスの識別情報(例えば、モデル番号)又はタイプ情報(例えば、デバイスが受信機であるかスマートフォンであるか)に基づいて、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を判定してよい。分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号のパケットに含まれるデバイスの識別情報又はタイプ情報を、分析物モニタリングデバイス100に予め記憶されている情報と比較し、比較結果による、識別情報又はタイプ情報が予め記憶されている情報と合致するかどうかに応じて、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有するかどうか判定してよい。予め記憶されている情報は、分析物モニタリングデバイス100のウェイクアップ権限を有する予め定められたデバイスの情報であり、デバイスの識別情報又はタイプ情報を含んでよい。
【0080】
例えば、ウェイクアップ信号のパケットに含まれる識別情報が予め記憶されている識別情報と合致する場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有すると判定してよい。他方で、ウェイクアップ信号のパケットに含まれる識別情報が予め記憶されている識別情報と不一致である場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有しないと判定してよい。
【0081】
ウェイクアップ信号を分析物モニタリングデバイス100に伝送しているデバイスが分析物モニタリングデバイス100のウェイクアップ権限を有するかどうかは、ウェイクアップ信号のパケットに含まれるアプリ情報に基づいて判定されてよい。分析物モニタリングデバイス100のウェイクアップ権限は、予め定められたアプリにのみ付与されてよい。例えば、第1のアプリがウェイクアップ権限を有してよく、第1のアプリのフォロワアプリである第2のアプリは、ウェイクアップ権限を有しない場合がある。ウェイクアップ信号が受信されると、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号のパケットに記憶されたアプリ情報が、予め記憶されているアプリ情報と合致するかどうか判定してよい。アプリ情報が予め記憶されているアプリ情報と合致する場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有すると判定してよい。アプリ情報が予め記憶されているアプリ情報と不一致である場合、分析物モニタリングデバイス100は、ウェイクアップ信号を伝送しているデバイスがウェイクアップ権限を有しないと判定してよい。
【0082】
一方で、第1のユーザ端末デバイス201及び第2のユーザ端末デバイス202によって、分析物モニタリングデバイス100との通信接続のための認証情報を取得するための方法は異なっていてよい。例えば、第1のユーザ端末デバイス201によって取得される認証情報は、ユーザが、第1のユーザ端末デバイス201に含まれる入力ユニットに認証情報を直接入力することによって取得されてよい。第2のユーザ端末デバイス202によって取得される認証情報は、カメラによって、分析物モニタリングデバイス100又は分析物モニタリングデバイス100の包装紙に印刷されたQRコード(登録商標)をスキャンすることによって取得されてよい。
【0083】
図6は、本開示の一実施形態による分析物モニタリングシステムの構成を示すブロック図である。
【0084】
図6を参照すると、分析物モニタリングシステム1000は分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200を含んでよい。
【0085】
分析物モニタリングデバイス100は分析物センサ110及びセンサ電子ユニット120を含んでよい。センサ電子ユニット120は、第1の通信インタフェース121、第1のメモリ122、第1のプロセッサ123、及びバッテリ124を含んでよい。例えば、分析物モニタリングデバイス100はCGMデバイスであってよい。
【0086】
分析物センサ110は、分析物信号を感知するように構成されていてよい。分析物センサ110は、身体に挿入されたセンサプローブの少なくとも一部を含んでよい。身体内の糖と反応する感知領域がセンサプローブに形成されて、身体における血糖を測定してよい。
【0087】
第1の通信インタフェース121は少なくとも1つの通信回路を含み、様々なタイプの外部デバイスと通信してよい。例えば、第1の通信インタフェース121は、ユーザ端末デバイス200からウェイクアップ信号を受信してよい。加えて、第1の通信インタフェース121は、分析物信号に関する情報をユーザ端末デバイス200に伝送してよい。第1の通信インタフェース121は、Bluetooth(登録商標)モジュール、低電力Bluetooth(登録商標)モジュール、RFモジュール、及び近距離無線通信(near field communication:NFC)モジュールを含んでよい。
【0088】
第1のメモリ122は、分析物モニタリングデバイス100のコンポーネントの動作全体を制御するためのオペレーティングシステム(operating system:OS)及び分析物モニタリングデバイス100のコンポーネントに関するコマンド又はデータを記憶してよい。特に、第1のメモリ122は、ユーザ端末デバイス200との通信接続をセットアップするための命令を記憶してよい。第1のメモリ122は、不揮発性メモリ(例えば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(solid state drive:SSD)、及びフラッシュメモリ)又は揮発性メモリなどとして実装されてよい。
【0089】
第1のプロセッサ123は、第1のメモリ122に電気的に接続されて、分析物モニタリングデバイス100の全体機能及び動作を制御してよい。第1のプロセッサ123は、第1のメモリ122に記憶された命令を実行して、分析物モニタリングデバイス100を制御してよい。
【0090】
第1のプロセッサ123は第1のモードで動作してよい。第1のモードはスリープモード(又は低電力モード)であってよい。この場合、第1のプロセッサ123は、ウェイクアップ信号の受信について待機するために、第1の時間間隔で第1の通信インタフェース121をアクティブ化してよい。第1のモードでは、第1のプロセッサ123は分析物信号に対して信号処理を実行しない場合がある。それに応じて、バッテリ124の使用量が節約され得る。
【0091】
第1の通信インタフェース121を通してウェイクアップ信号が受信されると、第1のプロセッサ123はウェイクアップ信号の認証を実行してよい。第1のプロセッサ123は、ウェイクアップ信号のパケット内のOOKに基づいて変調された第1の部分を復調して、第1の値を取得してよい。第1の値が、第1のメモリ122に予め記憶されている第2の値と合致する場合、第1のプロセッサ123は、ウェイクアップ信号の認証に成功したと判定してよい。
【0092】
ウェイクアップ信号の認証に成功した場合、第1のプロセッサ123はアドバタイズモードに入ってよい。第1のプロセッサ123は、第1の通信インタフェース121を通してユーザ端末デバイス200との通信接続を実行してよい。第1のプロセッサ123は、第1の通信インタフェース121を使用してブロードキャストを実行して、ユーザ端末デバイス200を識別してよい。
【0093】
ユーザ端末デバイス200が識別されると、第1のプロセッサ123はユーザ端末デバイス200とのペアリングを実行してよい。第1のプロセッサ123は、第1の通信インタフェース121を通してユーザ端末デバイス200とのペアリングのための認証情報を交換してよい。ペアリングのための認証情報について、分析物モニタリングデバイス100は、ユーザ端末デバイス200に関する識別情報を含んでよい。識別情報はウェイクアップ信号に含まれていてよい。
【0094】
例えば、識別情報は第1の識別情報を含んでよい。第1のプロセッサ123は、第1の識別情報が、第1のメモリ122に予め記憶されている第2の識別情報と合致するかどうかに基づいてペアリングを実行してよい。第1の識別情報が第2の識別情報と合致する(又はそれと同じである)場合、第1のプロセッサ123は、分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間に通信チャネルを確立してよい。第1の識別情報が第2の識別情報と合致しない(又はそれと異なる)場合、第1のプロセッサ123は、分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間に通信チャネルを確立しない場合がある。
【0095】
通信チャネルが確立されると、第1のプロセッサ123は、第2の時間間隔で分析物信号に関する情報をユーザ端末デバイス200に伝送するよう第1の通信インタフェース121を制御してよい。
【0096】
分析物モニタリングデバイス100は複数のプロセッサを含んでよい。例えば、第1の通信インタフェース121はBLEチップとして実装されてよい。この場合、BLEチップは、第1のプロセッサ123とは異なるCPUを含んでよい。本開示では、第1のプロセッサ123の動作モードは、分析物モニタリングデバイス100の動作モードを指してよい。
【0097】
バッテリ124は、分析物モニタリングデバイス100のコンポーネントに電力を提供してよい。バッテリ124の消費は、分析物モニタリングデバイス100の動作モードに応じて変動してよい。分析物モニタリングデバイス100がスリープモードにある場合、バッテリ124の消費は、分析物モニタリングデバイス100がアドバタイズモードにあるときにバッテリ124の消費より少ない場合がある。分析物モニタリングデバイス100がアドバタイズモードにある場合、バッテリ124の消費は、分析物モニタリングデバイス100が接続モードにあるときのバッテリ124の消費より少ない場合がある。
【0098】
ユーザ端末デバイス200は、ユーザ入力ユニット210、ディスプレイ220、カメラ230、第2の通信インタフェース240、第2のメモリ250、及び第2のプロセッサ260を含んでよい。例えば、ユーザ端末デバイス200はスマートフォンであってよい。
【0099】
ユーザ入力ユニット210はユーザコマンドを受信するように構成されている。ユーザ入力ユニット210は、分析物モニタリングデバイス100をウェイクアップするためのユーザコマンドを受信してよい。ユーザ入力ユニット210は、分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドを受信してよい。分析物モニタリングデバイス100をウェイクアップさせるためのユーザコマンド及び分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドは必ずしも別個のコマンドである必要はない。例えば、分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドに従って、分析物モニタリングデバイス100がウェイクアップされてよく、分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間の通信接続が確立されてよい。
【0100】
ユーザ入力ユニット210は、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョブホイール、ジョグスイッチ、及びセンサ(例えば、音声センサ、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサなど)を含んでよい。ユーザ入力ユニット210は、ユーザ端末デバイス200の外部にあるボタンの形態で実装されてよく、いくつかのボタンがタッチパネルとして実装されてよい。規則の定義及び規則の実行(例えば、コマンド)のためのユーザ入力(例えば、テキスト入力、音声入力、ユーザデバイス動作の変更など)が受信されると、ユーザ入力ユニット210はそれに応じて入力されたデータを生成してよい。
【0101】
ディスプレイ220は、分析物信号に関する情報を出力してよい。例えば、ディスプレイ220は、ユーザの血糖値を出力してよい。加えて、ディスプレイ220は、ユーザコマンドを受信するためのUI要素を出力してよい。例えば、ディスプレイ220は、分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドを受信するためのユーザインタフェース(user interface:UI)要素を出力してよい。
【0102】
分析物モニタリングデバイス100及びユーザ端末デバイス200の間の認証のための識別情報を取得するために、カメラ230が使用されてよい。例えば、ユーザ端末デバイス200は、カメラ230を使用して、分析物モニタリングデバイス100の包装紙上のQRコード(登録商標)をスキャンしてよい。
【0103】
第2の通信インタフェース240は少なくとも1つの通信回路を含んでよい。第2の通信インタフェース240は、ウェイクアップ信号を第1の通信インタフェース121に伝送してよい。第2の通信インタフェース240は、第1の通信インタフェース121から分析物信号に関する情報を受信してよい。第2の通信インタフェース240は、Bluetooth(登録商標)モジュール、低電力Bluetooth(登録商標)モジュール、RFモジュール、及びNFCモジュールを含んでよい。
【0104】
第2のメモリ250は、ユーザ端末デバイス200のコンポーネントの動作全体を制御するためのオペレーティングシステム(OS)及びユーザ端末デバイス200のコンポーネントに関するコマンド又はデータを記憶してよい。特に、第2のメモリ250は、分析物モニタリングデバイス100との通信接続をセットアップするための命令を記憶してよい。第2のメモリ250は、不揮発性メモリ(例えば、ハードディスク、SSD、及びフラッシュメモリ)又は揮発性メモリなどとして実装されてよい。
【0105】
第2のプロセッサ260は、第2のメモリ250に電気的に接続されて、ユーザ端末デバイス200の全体機能及び動作を制御してよい。第2のプロセッサ260は、第2のメモリ250に記憶された命令を実行することによってユーザ端末デバイス200を制御してよい。
【0106】
第2のプロセッサ260は、ユーザ入力ユニット210を通して分析物モニタリングデバイス100との通信接続のためのユーザコマンドを取得してよい。ユーザコマンドが入力されると、第2のプロセッサ260はウェイクアップ信号420を生成してよい。第2のプロセッサ260は、OOK法を使用してウェイクアップ信号420の少なくとも一部を変調してよい。第2のプロセッサ260は、変調されたウェイクアップ信号420を分析物モニタリングデバイス100に伝送するよう第2の通信インタフェース240を制御してよい。
【0107】
第2のプロセッサ260は、分析物信号に関する情報を表示するようディスプレイ220を制御してよい。
【0108】
上で説明した本開示の様々な例示的な実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを使用して、コンピュータ又はコンピュータ可読記録媒体において実装されてよい。いくつかの場合では、本開示で記載される実施形態はプロセッサ自体によって実装されてよい。ソフトウェアの実装形態によれば、本開示で記載される手順及び機能などの実施形態は別個のソフトウェアモジュールによって実装されてよい。ソフトウェアモジュールの各々は、本開示で記載される1つ又は複数の機能及び動作を実行してよい。
【0109】
上で記載された本開示の多様な実施形態による処理動作を実行するためのコンピュータ命令は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されてよい。非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ命令は、それらがプロセッサによって実行されたときに、特定のマシンが、上で記載された多様な実施形態による処理動作を実行することを可能にする。
【0110】
非一時的コンピュータ可読媒体は、データを一時的に記憶する媒体、例えばレジスタ、キャッシュ、又はメモリなどではなく、データを半永久的に記憶し、装置によって可読である媒体を意味する。非一時的コンピュータ可読媒体の具体例としては、コンパクトディスク(compact disk:CD)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disk:DVD)、ハードディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus:USB)、メモリカード、又はリードオンリメモリ(read only memory:ROM)などが挙げられ得る。
【0111】
機械可読記憶媒体は、非一時的記憶媒体の形態で提供されてよい。ここで、「非一時的記憶媒体」とは、記憶媒体が有形のデバイスであり、信号(例えば、電磁波)を含まないことを意味しており、この用語は、データが記憶媒体上に半永久的に記憶されている場合及びデータがその上に一時的に買記憶されている場合の間で区別しない。例えば、「非一時的記憶媒体」は、データが一時的に記憶されるバッファを含んでよい。
【0112】
本文書に開示される多様な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品に含まれ、提供されてよい。コンピュータプログラム製品は、販売者及び購入者の間で製品として取り引きされ得る。コンピュータプログラム製品は、機械可読記憶媒体(例えば、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disk read only memory:CD-ROM))の形態で分配されてよく、又は、アプリケーションストア(例えば、Play Store(商標))を通して分配され(例えば、ダウンロード又はアップロードされ)てよく、又は、オンラインで2つのユーザデバイス((例えば、スマートフォン)間で直接分配され(例えば、ダウンロード又はアップロードされ)てよい。オンライン分配の場合、コンピュータプログラム製品(例えば、ダウンロード可能なアプリ)のうちの少なくとも一部は、製造業者のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機械可読記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されてよく、又は一時的に作成されてよい。
【0113】
上で記載される本開示の様々な実施形態によれば、CGMデバイスは、実際の使用前のバッテリの過剰な消費を防止しながら単純な構造を有することができる。それに応じて、CGMデバイスを製造する難易度及び費用を低減することが可能となる。
【0114】
加えて、本開示の実施形態により得ることができる又は予測される効果が、本開示の実施形態の詳細な説明において直接又は暗示的に開示されている。例えば、本開示の実施形態に従って予測される様々な効果が、上記の詳細な説明において開示されている。
【0115】
本開示の他の態様、利点、及び顕著な特徴は、添付図面と合わせて、本開示の様々な実施形態において開示される上の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。
【0116】
本開示の実施形態が以上で示され、説明してきたが、本開示は上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲において開示される本開示の趣旨から逸脱することなく、本開示が属する分野の当業者によって様々に変更されてよい。これらの修正も、本開示の範囲及び主旨に含まれるものと理解されるべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】