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特開2024-173790コネクタ、コネクタモジュール、およびコネクタアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173790
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】コネクタ、コネクタモジュール、およびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/46 20060101AFI20241205BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20241205BHJP
   H01R 12/75 20110101ALI20241205BHJP
   H01R 13/533 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H01R13/46 301M
H01R13/639 Z
H01R12/75
H01R13/533 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024087587
(22)【出願日】2024-05-30
(31)【優先権主張番号】202310641636.3
(32)【優先日】2023-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524205307
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ コネクターズ(スーヂョウ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イォウシァン コリン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ハァイヂィェン ピィエン
(72)【発明者】
【氏名】シィァン リィー
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FB07
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC13
5E021FC36
5E021HC09
5E087EE02
5E087EE11
5E087FF03
5E087FF06
5E087FF13
5E087GG25
5E087GG32
5E087HH02
5E087MM02
5E087MM04
5E087MM05
5E087PP03
5E087QQ03
5E087QQ04
5E087RR34
5E223AA21
5E223AA28
5E223AB28
5E223AB54
5E223AB63
5E223BA01
5E223BA06
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB24
5E223CB27
5E223CD01
5E223DA33
5E223DB09
5E223DB11
5E223DB22
5E223DB33
5E223DB36
5E223EA02
5E223EA13
5E223EA17
5E223EC07
5E223EC32
5E223EC45
5E223EC47
5E223EC53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、コネクタ、コネクタモジュールを提供する。
【解決手段】コネクタは、内部チャンバ101を有するハウジング11と、配置された端子とを備える。端子は、相手側コネクタの相手側端子に嵌合するための、内部チャンバ101に収容された嵌合部と、回路基板10に電気的に接続するための、ハウジング11の側壁から延びる接続部とを含み、ハウジング11は、各層の内部チャンバ101に形成された複数の垂直仕切り壁115と、側壁の外側に形成された複数の垂直仕切り板116とを含み、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の嵌合部は、垂直仕切り壁115によって分離されており、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の接続部は、垂直仕切り板116によって分離されている。隣接する端子間のピッチを増加させることなく隣接する端子間の沿面距離を増加させることができ、コネクタを1000V超の高電圧に適したものにできる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの層の内部チャンバ(101)を有するハウジング(11)と、
前記少なくとも1つの層の内部チャンバ(101)にそれぞれ配置される少なくとも1つの列の端子(12)と
を備え、
前記端子(12)は、相手側コネクタ(2)の相手側端子(22)に嵌合するための、前記内部チャンバ(101)に収容される嵌合部(121)と、回路基板(10)に電気的に接続するための、前記ハウジング(11)の側壁(114)から延びる接続部(122)とを含み、

前記ハウジング(11)は、各層の内部チャンバ(101)に形成された複数の垂直仕切り壁(115)と、前記側壁(114)の外側に形成された複数の垂直仕切り板(116)とを含み、
各列の端子(12)のうちの隣接する2つの端子(12)の前記嵌合部(121)は、前記垂直仕切り壁(115)によって分離されており、各列の端子(12)のうちの隣接する2つの端子(12)の前記接続部(122)は、前記垂直仕切り板(116)によって分離されている、
コネクタ。
【請求項2】
前記垂直仕切り板(116)の底部に脚部(116a)が形成されており、前記脚部(116a)は、前記回路基板(10)のスロット(106)に挿入するために使用される、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジング(11)は、高さ方向(Z)に互いに反対の上壁(111)および底壁(112)と、横方向(X)に互いに反対の2つの側壁(113)と、長手方向(Y)に互いに反対の後部開口部および前側壁(114)とを含み、
前記複数の垂直仕切り壁(115)は、前記横方向(X)に沿って一列に配置されており、前記複数の垂直仕切り板(116)は、前記横方向(X)に沿って一列に配置されており、
前記複数の垂直仕切り板(116)は、前記ハウジング(11)の前記前側壁(114)の外側に接続されており、前記端子(12)の前記接続部(122)は、前記ハウジング(11)の前記前側壁(114)から延びる、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
各列の端子(12)のうちのいずれかの端子(12)の前記接続部(122)は、2つの隣接する垂直仕切り板(116)の間に配置されており、
1列の垂直仕切り板(116)のうちの2つの最外垂直仕切り板(116)の厚さは、前記1列の垂直仕切り板(116)のうちの他の垂直仕切り板(116)の厚さよりも厚い、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジング(11)の各層の内部チャンバ(101)の左右の前記側壁(113)の内側にそれぞれ、ロック突起(113a)が形成されており、
前記ロック突起(113a)は、前記相手側コネクタ(2)の相手側ハウジング(21)に係合して、前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)に挿入された前記相手側ハウジング(21)を前記内部チャンバ(101)にロックするために使用される、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端子(12)は、前記嵌合部(121)と前記接続部(122)との間に配置された固定部(123)をさらに含み、
前記固定部(123)は、前記ハウジング(11)の前記前側壁(114)に固定されている、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記ハウジング(11)の左右の前記側壁(113)にそれぞれ装着された一対の溶接脚部(14)をさらに備え、
前記一対の溶接脚部(14)と前記端子(12)の前記接続部(122)とは、表面実装で前記回路基板(10)にはんだ付けされるように構成されている、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジング(11)は、単一層の内部チャンバ(101)を有し、前記垂直仕切り壁(115)は、前記ハウジング(11)の前記上壁(111)と前記底壁(112)との間に接続されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ハウジング(11)は、前記高さ方向(Z)に配置された複数層の内部チャンバ(101)と、前記高さ方向(Z)に配置された複数列の端子(12)とを有し、
前記ハウジング(11)は、隣接する2つの層の内部チャンバ(101)を分離する水平仕切り壁(117)を含み、したがって、隣接する2つの列の端子(12)の前記嵌合部(121)は、前記水平仕切り壁(117)によって分離されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項10】
最上層の内部チャンバ(101)の前記垂直仕切り壁(115)は、前記ハウジング(11)の前記上壁(111)と前記水平仕切り壁(117)との間に接続されており、
最下層の内部チャンバ(101)の前記垂直仕切り壁(115)は、前記ハウジング(11)の前記底壁(112)と前記水平仕切り壁(117)との間に接続されている、
請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記コネクタ(1)は、1000V超の電圧に適した高電圧コネクタであり、各列の端子(12)のうちの隣接する端子(12)間のピッチは、3.5mm以下である、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項12】
回路基板(10)と、
前記回路基板(10)に装着された、請求項1から11のいずれか一項に記載の前記コネクタ(1)と
を備え、前記コネクタ(1)の前記端子(12)は、前記回路基板(10)に電気的に接続されている、
コネクタモジュール。
【請求項13】
前記回路基板(10)に1列のスロット(106)が形成されており、前記コネクタ(1)の前記ハウジング(11)の前記1列の垂直仕切り板(116)の前記脚部(116a)は、前記1列のスロット(106)にそれぞれ挿入される、
請求項12に記載のコネクタモジュール。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか一項に記載の前記コネクタ(1)、または請求項12もしくは13に記載の前記コネクタモジュールと、
前記コネクタ(1)の前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)に挿入されて、前記コネクタ(1)に嵌合する相手側コネクタ(2)と
を備える、
コネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記相手側コネクタ(2)は、
前記コネクタの前記ハウジング(11)に嵌合するように構成され、1列の端子孔(201)が形成された相手側ハウジング(21)と、
前記相手側ハウジング(21)の前記1列の端子孔(201)にそれぞれ挿入される1列の相手側端子(22)と
を含み、
前記相手側ハウジング(21)は、前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)に挿入される前端部(210)を含み、前記コネクタの前記端子(12)の前記嵌合部(121)は、前記内部チャンバ(101)に挿入される前記相手側端子(22)に嵌合する、
請求項14に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
前記相手側ハウジング(21)の前記前端部(210)に1列の仕切りスロット(211)が形成されており、
前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)の1列の前記垂直仕切り壁(115)は、前記相手側ハウジング(21)の前記1列の仕切りスロット(211)にそれぞれ挿入される、
請求項15に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項17】
前記相手側ハウジング(21)の前記前端部(210)の左側および右側の外側にそれぞれ、弾性バックル(24)が形成されており、
前記弾性バックル(24)は、前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)の前記ロック用突起(113a)に係合して、前記コネクタ(1)と前記相手側コネクタ(2)とを互いにロックする、
請求項15に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項18】
前記弾性バックル(24)は、
前記相手側ハウジング(21)に一端部が接続されたカンチレバー部(24a)と、
前記カンチレバー部(24a)に形成された突出部(24b)と
を含み、
前記弾性バックル(24)の前記突出部(24b)は、前記ハウジング(11)の前記内部チャンバ(101)の前記ロック用突起(113a)に係合する、
請求項17に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項19】
前記相手側コネクタ(2)は、端子ロック部材(23)をさらに含み、
前記端子ロック部材(23)は、前記相手側ハウジング(21)に装着されて、前記1列の相手側端子(22)を前記相手側ハウジング(21)にロックする、
請求項15に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項20】
前記相手側ハウジング(21)の後端部の底壁に装着口(202)が形成されており、前記装着口(202)は前記1列の端子孔(201)に連通しており、

前記端子ロック部材(23)は、
前記相手側ハウジング(21)の前記装着口(202)に装着される板状の本体(230)と、
前記相手側端子(22)を押圧して前記相手側端子(22)を前記端子孔(201)にロックするために前記本体(230)に接続されたロック部(233)と
を含む、請求項19に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項21】
前記相手側コネクタ(2)は、
前記1列の相手側端子(22)にそれぞれ電気的に接続される1列のケーブル(20)をさらに含み、

前記相手側端子(22)はU字形後端部(221)を含み、前記相手側端子(22)の前記後端部(221)は前記ケーブル(20)にクランプされて、前記ロック部(233)は、前記相手側端子(22)の前記後端部(221)の後端面(221a)に押圧される、
請求項20に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項22】
前記ロック部(233)に、半円形断面を有する位置決め溝(234)が形成されており、前記ケーブル(20)は、前記ロック部(233)の前記位置決め溝(234)に位置決めされており、
前記ロック部(233)の前端面(233a)が、前記相手側端子(22)の前記後端部(221)の前記後端面(221a)に押圧される、
請求項21に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項23】
前記相手側ハウジング(21)の前記後端部の左右の前記側壁の内側にそれぞれ、スナップスロット(203)が形成されており、前記端子ロック部材(23)の前記本体(230)の左側および右側にそれぞれ、弾性アーム(231)が形成されており、
前記弾性アーム(231)に突起(231a)が形成されており、前記突起(231a)は、前記スナップスロット(203)に係合して、前記端子ロック部材(23)を前記相手側ハウジング(21)にロックする、
請求項20に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項24】
前記端子ロック部材(23)の前記本体(230)に1列の位置決め挿入スロット(232)が形成されており、
前記位置決め挿入スロット(232)は、隣接する端子孔(201)の間で分離リブ(212)に嵌合する、
請求項20に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項25】
前記端子ロック部材(23)の前記本体(230)に複数の位置決めタング(235)が形成されており、
前記位置決めタング(235)は、前記相手側ハウジング(21)の前記位置決めスロット(215)に挿入される、
請求項24に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項26】
前記コネクタの前記ハウジング(11)は、前記高さ方向(Z)に配置された複数層の内部チャンバ(101)と、前記高さ方向(Z)に配置された複数列の端子(12)とを有し、
前記コネクタアセンブリは、前記コネクタの前記複数層の内部チャンバ(101)にそれぞれ挿入されて前記コネクタ(1)に嵌合する、複数の相手側コネクタ(2)を備える、
請求項14から25のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年6月1日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202310641636.3号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、コネクタ、コネクタを備えるコネクタモジュール、およびコネクタまたはコネクタモジュールを備えるコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、新エネルギー車のバッテリパック用の高電圧信号取得コネクタの印加電圧は、600Vである。しかしながら、次世代のバッテリパック用の高電圧信号取得コネクタの印加電圧は、800~1000Vに増加するであろう。既存の高電圧信号取得コネクタは、関連する技術的パラメータを満たすことができず、1000Vの要求を満たすことのできる新世代の高電圧信号取得コネクタを開発する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、少なくとも1つの層の内部チャンバを有するハウジングと、少なくとも1つの層の内部チャンバにそれぞれ配置された少なくとも1つの列の端子とを備える。端子は、相手側コネクタの相手側端子に嵌合するための、内部チャンバに収容された嵌合部と、回路基板に電気的に接続するための、ハウジングの側壁から延びる接続部とを含み、ハウジングは、各層の内部チャンバに形成された複数の垂直仕切り壁と、側壁の外側に形成された複数の垂直仕切り板とを含み、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の嵌合部は、垂直仕切り壁によって分離されており、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の接続部は、垂直仕切り板によって分離されている。
【0006】
本発明の例示的な実施形態によれば、垂直仕切り板の底部に脚部が形成されており、脚部は、回路基板のスロットに挿入するために使用される。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングは、高さ方向に互いに反対の上壁および底壁と、横方向に互いに反対の2つの側壁と、長手方向に互いに反対の後部開口部および前側壁とを含み、複数の垂直仕切り壁は、横方向に沿って一列に配置されており、複数の垂直仕切り板は、横方向に沿って一列に配置されており、複数の垂直仕切り板は、ハウジングの前側壁の外側に接続されており、端子の接続部は、ハウジングの前側壁から延びる。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、各列の端子のうちのいずれかの端子の接続部は、2つの隣接する垂直仕切り板の間に配置されており、1列の垂直仕切り板のうちの2つの最外垂直仕切り板の厚さは、1列の垂直仕切り板のうちの他の垂直仕切り板の厚さよりも厚い。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングの各層の内部チャンバの左右の側壁の内側にそれぞれ、ロック突起が形成されており、ロック突起は、相手側コネクタの相手側ハウジングに係合して、ハウジングの内部チャンバに挿入された相手側ハウジングを内部チャンバにロックするために使用される。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、端子は、嵌合部と接続部との間に配置された固定部をさらに含み、固定部は、ハウジングの前側壁に固定されている。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、コネクタは、ハウジングの左右の側壁にそれぞれ装着された一対の溶接脚部をさらに備え、一対の溶接脚部と端子の接続部とは、表面実装で回路基板にはんだ付けされるように構成されている。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングは、単一層の内部チャンバを有し、垂直仕切り壁は、ハウジングの上壁と底壁との間に接続されている。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ハウジングは、高さ方向に配置された複数層の内部チャンバと、高さ方向に配置された複数列の端子とを有し、ハウジングは、隣接する2つの層の内部チャンバを分離する水平仕切り壁を含み、したがって、隣接する2つの列の端子の嵌合部は、水平仕切り壁によって分離されている。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、最上層の内部チャンバの垂直仕切り壁は、ハウジングの上壁と水平仕切り壁との間に接続されており、最下層の内部チャンバの垂直仕切り壁は、ハウジングの底壁と水平仕切り壁との間に接続されている。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、コネクタは、1000V超の電圧に適した高電圧コネクタであり、各列の端子のうちの隣接する端子間のピッチは、3.5mm以下である。
【0016】
本発明の別の態様によれば、コネクタモジュールが提供される。コネクタモジュールは、回路基板と、回路基板に装着された上記のコネクタとを備える。コネクタの端子は、回路基板に電気的に接続されている。
【0017】
本発明の例示的な実施形態によれば、回路基板に1列のスロットが形成されており、コネクタのハウジングの1列の垂直仕切り板の脚部は、1列のスロットにそれぞれ挿入される。
【0018】
本発明の別の態様によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタまたは上記のコネクタモジュールと、コネクタのハウジングの内部チャンバに挿入されて、コネクタに嵌合する相手側コネクタとを備える。
【0019】
本発明の例示的な実施形態によれば、相手側コネクタは、コネクタのハウジングに嵌合するように構成され、1列の端子孔が形成された相手側ハウジングと、相手側ハウジングの1列の端子孔にそれぞれ挿入された1列の相手側端子とを含む。相手側ハウジングは、ハウジングの内部チャンバに挿入される前端部を含み、コネクタの端子の嵌合部は、内部チャンバに挿入される相手側端子に嵌合する。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側ハウジングの前端部に1列の仕切りスロットが形成されており、ハウジングの内部チャンバの1列の垂直仕切り壁は、相手側ハウジングの1列の仕切りスロットにそれぞれ挿入される。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側ハウジングの前端部の左側および右側の外側にそれぞれ、弾性バックルが形成されており、弾性バックルは、ハウジングの内部チャンバのロック用突起に係合して、コネクタと相手側コネクタとを互いにロックする。
【0022】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性バックルは、相手側ハウジングに一端部が接続されたカンチレバー部と、カンチレバー部に形成された突出部とを含む。弾性バックルの突出部は、ハウジングの内部チャンバのロック用突起に係合する。
【0023】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側コネクタは、端子ロック部材をさらに含み、端子ロック部材は、相手側ハウジングに装着されて、1列の相手側端子を相手側ハウジングにロックする。
【0024】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側ハウジングの後端部の底壁に装着口が形成されており、装着口は1列の端子孔に連通しており、端子ロック部材は、相手側ハウジングの装着口に装着された板状の本体と、相手側端子を押圧して相手側端子を端子孔にロックするために本体に接続されたロック部とを含む。
【0025】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側コネクタは、1列の相手側端子にそれぞれ電気的に接続された1列のケーブルをさらに含み、相手側端子はU字形後端部を含み、相手側端子の後端部はケーブルにクランプされており、ロック部は、相手側端子の後端部の後端面に押圧されている。
【0026】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ロック部に、半円形断面を有する位置決め溝が形成されており、ケーブルは、ロック部の位置決め溝に位置決めされており、ロック部の前端面が、相手側端子の後端部の後端面に押圧されている。
【0027】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側ハウジングの後端部の左右の側壁の内側にそれぞれスナップスロットが形成されており、端子ロック部材の本体の左側および右側にそれぞれ弾性アームが形成されており、弾性アームに突起が形成されており、突起は、スナップスロットに係合して、端子ロック部材を相手側ハウジングにロックする。
【0028】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、端子ロック部材の本体に1列の位置決め挿入スロットが形成されており、位置決め挿入スロットは、隣接する端子孔の間で分離リブに嵌合する。
【0029】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、端子ロック部材の本体に複数の位置決めタングが形成されており、位置決めタングは、相手側ハウジングの位置決めスロットに挿入される。
【0030】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、コネクタのハウジングは、高さ方向に配置された複数層の内部チャンバと、高さ方向に配置された複数列の端子とを有し、コネクタアセンブリは、コネクタの複数層の内部チャンバにそれぞれ挿入されてコネクタに嵌合する、複数の相手側コネクタを備える。
【0031】
本発明の前述した例示的な実施形態において、垂直仕切り壁と垂直仕切り板とが、コネクタのハウジングに形成されて、隣接する端子を分離し、それにより、隣接する端子間のピッチを増加させることなく隣接する端子間の沿面距離を増加させ、コネクタを1000V超の高電圧に適したものにすることができる。
【0032】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記その他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの説明斜視図である。
図2】本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの説明分解図である。
図3】コネクタと相手側コネクタとが互いに嵌合されている、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、後部から見た垂直断面図である。
図4】コネクタと相手側コネクタとがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、後部から見た垂直断面図である。
図5】コネクタと相手側コネクタとがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、前側から見た垂直断面図である。
図6】コネクタと相手側コネクタとが互いに嵌合されている、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの水平断面図である。
図7】コネクタと相手側コネクタとがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの水平断面図である。
図8】端子ロック部材が相手側ハウジングに組み付けられている、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの、底部から見た説明斜視図である。
図9】端子ロック部材が相手側ハウジングにまだ組み付けられていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの、底部から見た説明斜視図である。
図10】本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの端子ロック部材の説明斜視図である。
図11】端子ロック部材が端子にまだ寄り掛かっていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの端子ロック部材、端子、およびケーブルの、前側から見た説明斜視図である。
図12】端子ロック部材が端子にまだ寄り掛かっていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの端子ロック部材、端子、およびケーブルの、後部から見た説明斜視図である。
図13】端子ロック部材が端子に既に寄り掛かっている、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの端子ロック部材、端子、およびケーブルの、前側から見た説明斜視図である。
図14】本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの説明斜視図である。
図15】本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの説明分解図である。
図16】コネクタと相手側コネクタとが既に互いに嵌合されている、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの断面概略図である。
図17】コネクタと相手側コネクタとがまだ互いに嵌合されていない、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0035】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0036】
本発明の一般的な概念によれば、コネクタが提供される。コネクタは、少なくとも1つの層の内部チャンバを有するハウジングと、少なくとも1つの層の内部チャンバにそれぞれ配置された少なくとも1つの列の端子とを備える。端子は、相手側コネクタの相手側端子に嵌合するための、内部チャンバに収容された嵌合部と、回路基板に電気的に接続するための、ハウジングの側壁から延びる接続部とを含み、ハウジングは、各層の内部チャンバに形成された複数の垂直仕切り壁と、側壁の外側に形成された複数の垂直仕切り板とを含み、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の嵌合部は、垂直仕切り壁によって分離されており、各列の端子のうちの隣接する2つの端子の接続部は、垂直仕切り板によって分離されている。
【0037】
本発明の別の一般的な概念によれば、コネクタモジュールが提供される。コネクタモジュールは、回路基板と、回路基板に装着された上記のコネクタとを備える。コネクタの端子は、回路基板に電気的に接続されている。
【0038】
本発明の別の一般的な概念によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタまたは上記のコネクタモジュールと、コネクタのハウジングの内部チャンバに挿入されて、コネクタに嵌合する相手側コネクタとを備える。
【0039】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの説明斜視図である。図2は、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの説明分解図である。図3は、コネクタ1と相手側コネクタ2とが互いに嵌合されている、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、後部から見た垂直断面図である。図4は、コネクタ1と相手側コネクタ2とがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、後部から見た垂直断面図である。
【0040】
図1図4に示すように、本発明の例示的な実施形態において、コネクタ1が開示されている。コネクタ1は、ハウジング11と、1列の端子12とを備える。ハウジング11は内部チャンバ101を有する。1列の端子12は、ハウジング11の内部チャンバ101に配置されている。端子12は、相手側コネクタ2の相手側端子22に嵌合するための、内部チャンバ101に収容された嵌合部121と、回路基板10に電気的に接続するための、ハウジング11の側壁114から延びる接続部122とを含む。ハウジング11は、各内部チャンバ101に形成された複数の垂直仕切り壁115と、側壁114の外側に形成された複数の垂直仕切り板116とを含む。
各列の端子12のうちの隣接する端子12の嵌合部121は、垂直仕切り壁115によって分離されており、各列の端子12のうちの隣接する端子12の接続部122は、垂直仕切り板116によって分離されている。
【0041】
図1図4に示すように、図示の実施形態において、コネクタ1のハウジング11に形成された、隣接する2つの端子12を分離する垂直仕切り壁115および垂直仕切り板116により、隣接する端子12間のピッチを増加させることなく隣接する端子12間の沿面距離を増加させ、コネクタ1を1000V超の高電圧に適したものにすることができる。例えば、図示の実施形態において、コネクタ1は、1000V超の電圧に適した高電圧コネクタであり、1列の端子12のうちの隣接する端子12間のピッチは、3.5mm以下である。
【0042】
図5は、コネクタ1と相手側コネクタ2とがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの、前側から見た垂直断面図である。図6は、コネクタ1と相手側コネクタ2とが互いに嵌合されている、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの水平断面図である。図7は、コネクタ1と相手側コネクタ2とがまだ互いに嵌合されていない、本発明の例示的な実施形態によるコネクタアセンブリの水平断面図である。
【0043】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、垂直仕切り板116の底部に脚部116aが形成されており、脚部116aは、回路基板10に形成されたスロット106に挿入するために使用される。
【0044】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、ハウジング11は、高さ方向Zに互いに反対の上壁111および底壁112と、横方向Xに互いに反対の2つの側壁113と、長手方向Yに互いに反対の後部開口部および前側壁114とを含む。複数の垂直仕切り壁115は、横方向Xに沿って一列に配置されており、複数の垂直仕切り板116は、横方向Xに沿って一列に配置されている。複数の垂直仕切り板116は、ハウジング11の前側壁114の外側に接続されており、端子12の接続部122は、ハウジング11の前側壁114から延びる。
【0045】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、各列の端子12のうちのいずれかの端子12の接続部122は、隣接する垂直仕切り板116の間に配置されている。1列の垂直仕切り板116のうちの2つの最外垂直仕切り板116の厚さは、他の垂直仕切り板116の厚さよりも厚く、より薄い垂直仕切り板116が外力により損傷を受けることを防ぐ。
【0046】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、ハウジング11の各層の内部チャンバ101の左右の側壁113の内側にそれぞれ、ロック用突起113aが形成されている。ロック用突起113aは、相手側ハウジング21に係合して、ハウジング11の内部チャンバ101に挿入された相手側ハウジング21を内部チャンバ101にロックするために使用される。
【0047】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、端子12は、嵌合部121と接続部122との間に配置された固定部123をさらに含み、固定部123は、ハウジング11の前側壁114に固定されている。
【0048】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、コネクタは、ハウジング11の左右の側壁113にそれぞれ装着された一対の溶接脚部14をさらに備える。一対の溶接脚部14と端子12の接続部122とは、表面実装で回路基板10にはんだ付けされるように構成されている。
【0049】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、ハウジング11は、単一層の内部チャンバ101を有し、垂直仕切り壁115は、ハウジング11の上壁111と底壁112との間に接続されている。
【0050】
図1図7に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、コネクタモジュールも開示されている。コネクタモジュールは、回路基板10と、コネクタ1とを備える。コネクタ1は回路基板10に装着されており、コネクタ1の端子12は、回路基板10に電気的に接続されている。
【0051】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、回路基板10に1列のスロット106が形成されており、コネクタ1のハウジング11の1列の垂直仕切り板116の脚部116aは、1列のスロット106にそれぞれ挿入される。
【0052】
図1図7に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、コネクタアセンブリも開示されている。コネクタアセンブリは、上記のコネクタ1または上記のコネクタモジュールと、相手側コネクタ2とを主に備える。相手側コネクタ2は、コネクタ1のハウジング11の内部チャンバ101に挿入されて、コネクタ1に嵌合する。
【0053】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、相手側コネクタ2は、相手側ハウジング21と、1列の相手側端子22とを含む。相手側ハウジング21は、コネクタハウジング11に嵌合するのに適しており、1列の端子孔201が形成されている。1列の相手側端子22は、相手側ハウジング21の1列の端子孔201にそれぞれ挿入される。相手側ハウジング21は、ハウジング11の内部チャンバ101に挿入される前端部210を含み、コネクタ端子12の嵌合部121は、内部チャンバ101に挿入される相手側端子22に嵌合する。
【0054】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、相手側ハウジング21の前端部210に1列の仕切りスロット211が形成されており、ハウジングの内部チャンバ101の1列の垂直仕切り壁115は、相手側ハウジング21の1列の仕切りスロット211にそれぞれ挿入される。
【0055】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、相手側ハウジング21の前端部210の左側および右側の外側にそれぞれ、弾性バックル24が形成されている。弾性バックル24は、ハウジング11の内部チャンバ101のロック用突起113aに係合して、コネクタ1と相手側コネクタ2とを互いにロックする。
【0056】
図1図7に示すように、図示の実施形態において、弾性バックル24は、カンチレバー部24aと突起部24bとを含む。カンチレバー部24aの一端部は、相手側ハウジング21に接続されている。突出部24bは、カンチレバー部24aに形成されている。弾性バックル24の突出部24bは、ハウジング11の内部チャンバ101のロック用突起113aに係合する。
【0057】
図8は、端子ロック部材23が相手側ハウジング21に組み付けられている、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタ2の、底部から見た説明斜視図である。図9は、端子ロック部材23が相手側ハウジング21にまだ組み付けられていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタ2の、底部から見た説明斜視図である。図10は、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタ2の端子ロック部材23の説明斜視図である。図11は、端子ロック部材23が端子22にまだ寄り掛かっていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタ2の端子ロック部材23、端子22、およびケーブル20の、前側から見た説明斜視図である。
図12は、端子ロック部材23が端子22にまだ寄り掛かっていない、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタ2の端子ロック部材23、端子22、およびケーブル20の、後部から見た説明斜視図である。図13は、端子ロック部材23が端子22に既に寄り掛かっている、本発明の例示的な実施形態による相手側コネクタの端子ロック部材23、端子22、およびケーブル20の、前側から見た説明斜視図である。
【0058】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、相手側コネクタ2は、端子ロック部材23をさらに含み、端子ロック部材23は、相手側ハウジング21に装着されて、1列の相手側端子22を相手側ハウジング21にロックする。
【0059】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、相手側ハウジング21の後端部の底壁に装着口202が形成されており、装着口202は1列の端子孔201に連通している。端子ロック部材23は、本体230とロック部233とを含む。本体230は、板状で、相手側ハウジング21の装着口202に装着されている。ロック部233は、相手側端子22を押圧して相手側端子22を端子孔201にロックするために本体230に接続されている。
【0060】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、相手側コネクタ2は、1列の相手側端子22にそれぞれ電気的に接続された1列のケーブル20をさらに含む。図示の実施形態において、相手側端子22は、ケーブル20に圧着されている。相手側端子22はU字形後端部221を含み、相手側端子22の後端部221はケーブル20に圧着されており、ロック部233は、相手側端子22の後端部221の後端面221aに押圧されている。
【0061】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、ロック部233に、半円形断面を有する位置決め溝234が形成されており、ケーブル20は、ロック部233の位置決め溝234に位置決めされている。ロック部233の前端面233aが、相手側端子22の後端部221の後端面221aに押圧されている。
【0062】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、相手側ハウジング21の後端部の左右の側壁の内側にそれぞれ、スナップスロット203が形成されており、端子ロック部材23の本体230の左側および右側にそれぞれ、弾性アーム231が形成されている。弾性アーム231に突起231aが形成されており、突起231aは、スナップスロット203に係合して、端子ロック部材23を相手側ハウジング21にロックする。
【0063】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、端子ロック部材23の本体230に1列の位置決め挿入スロット232が形成されており、位置決め挿入スロット232は、隣接する2つの端子孔201の間で分離リブ212に嵌合する。
【0064】
図1図13に示すように、図示の実施形態において、端子ロック部材23の本体230に複数の位置決めタング235が形成されており、位置決めタング235は、相手側ハウジング21の位置決めスロット215にそれぞれ挿入される。
【0065】
図14は、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの説明斜視図である。図15は、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの説明分解図である。図16は、コネクタ1と相手側コネクタ2とが互いに既に嵌合されている、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの断面概略図である。図17は、コネクタ1と相手側コネクタ2とがまだ互いに嵌合されていない、本発明の別の例示的な実施形態による、コネクタアセンブリの断面概略図である。
【0066】
図14図17に示すコネクタアセンブリと図1図13に示すコネクタアセンブリとの主な違いは、コネクタ1のハウジング11の内部チャンバ101の層の数である。図14図17に示すコネクタアセンブリの他の技術的特徴は、図1図13に示すものと基本的に同じであり、図1図13に示すコネクタアセンブリとして参照することができる。
【0067】
図14図17に示すように、図示の実施形態において、コネクタ1のハウジング11は、高さ方向Zに配置された複数層の内部チャンバ101と、高さ方向Zに配置された複数列の端子12とを有する。ハウジング11は、隣接する2つの内部チャンバ101を分離する水平仕切り壁117を含み、したがって、隣接する2つの列の端子12の嵌合部121は、水平仕切り壁117によって分離されている。
【0068】
図14図17に示すように、図示の実施形態において、多層内部チャンバ101の最上内部チャンバ101の垂直仕切り壁115は、ハウジング11の上壁111と水平仕切り壁117との間に接続されている。最下層の内部チャンバ101の垂直仕切り壁115は、ハウジング11の底壁112と水平仕切り壁117との間に接続されている。
【0069】
図14図17に示すように、図示の実施形態において、コネクタのハウジング11は、高さ方向Zに互いに隣接する複数層の内部チャンバ101と、高さ方向Zに互いに隣接する複数列の端子12とを有する。コネクタアセンブリは、複数の相手側コネクタ2を備え、これらの相手側コネクタ2は、コネクタの複数層の内部チャンバ101にそれぞれ挿入されて、コネクタ1に嵌合する。
【0070】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0071】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定義される。
【0072】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含むことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17
【外国語明細書】