(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173820
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】水ガス連動弁、炭酸泉発生器及びシャワー
(51)【国際特許分類】
F16K 1/36 20060101AFI20241205BHJP
A47K 3/28 20060101ALI20241205BHJP
F16K 11/04 20060101ALI20241205BHJP
B01F 21/20 20220101ALI20241205BHJP
B01F 35/71 20220101ALI20241205BHJP
B01F 25/20 20220101ALI20241205BHJP
B01F 23/232 20220101ALI20241205BHJP
【FI】
F16K1/36 G
A47K3/28
F16K11/04 Z
B01F21/20
B01F35/71
B01F25/20
B01F23/232
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024088718
(22)【出願日】2024-05-31
(31)【優先権主張番号】202310651660.5
(32)【優先日】2023-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523287919
【氏名又は名称】▲じゃん▼州松霖智能家居有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhangzhou Solex Smart Home Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 12 Shunxiang Road, Gunong Farm, Changtai County, Zhangzhou City, Fujian Province, 363900, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】但堂俊
(72)【発明者】
【氏名】胡力宏
(72)【発明者】
【氏名】江国斌
【テーマコード(参考)】
2D132
3H052
3H067
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
2D132FA17
2D132FJ22
3H052AA01
3H052BA01
3H052CA04
3H052CB01
3H052EA01
3H052EA02
3H067AA01
3H067CC01
3H067DD03
3H067DD12
3H067DD24
3H067EA02
3H067FF01
3H067GG02
3H067GG12
4G035AA06
4G035AB05
4G035AC14
4G035AE01
4G035AE13
4G037AA01
4G037EA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】低水圧の環境に適用可能な水ガス連動弁、炭酸泉発生器及びシャワーを提供する。
【解決手段】水ガス連動弁は、ケース、可動部材及び第1弾性材を備え、ケース内に吸気流路、第1入水流路及び混合チャンバが設けられており、混合チャンバは、第1入水流路と連通する入口を有し、入口は第1嵌合面を持ち、可動部材は、第1位置と第2位置との間で移動可能にケース内に設けられ、可動部材は第2嵌合面を持ち、可動部材が第1位置に位置する場合、第1嵌合面と第2嵌合面とは隙間なく嵌合し、第1入水流路と混合チャンバとの連通を遮断し、且つ、可動部材は吸気流路を閉塞し、可動部材が第2位置に位置する場合、第1嵌合面と第2嵌合面との間には隙間があり、第1入水流路と混合チャンバとを連通させ、且つ、可動部材は吸気流路を開放し、吸気流路と混合チャンバとを連通させ、第1弾性材は、可動部材に第1位置へ移動する弾性力を提供する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気流路、第1入水流路、及び前記第1入水流路と連通して第1嵌合面を持つ入口を有する混合チャンバが内に設けられたケースと、
第1位置と第2位置との間で移動可能に前記ケース内に設けられ、第2嵌合面を持ち、前記第1位置に位置する場合、前記第1嵌合面と第2嵌合面とが隙間なく嵌合して前記第1入水流路と前記混合チャンバとの連通を遮断し、且つ、前記吸気流路を閉塞し、前記第2位置に位置する場合、前記第1嵌合面と前記第2嵌合面との間に隙間があり、前記第1入水流路と前記混合チャンバとを連通させ、且つ、前記吸気流路を開放し、前記吸気流路と前記混合チャンバとを連通させる可動部材と、
前記可動部材に前記第1位置へ移動する弾性力を提供するための第1弾性材と、を備える、
ことを特徴とする水ガス連動弁。
【請求項2】
前記可動部材の内部には、通気流路が設けられており、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記吸気流路は、前記通気流路を介して前記混合チャンバと連通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の水ガス連動弁。
【請求項3】
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記通気流路の前記可動部材の移動方向に沿う一端は、前記混合チャンバの前記入口内に位置する、
ことを特徴とする請求項2に記載の水ガス連動弁。
【請求項4】
前記可動部材の移動方向に沿い、前記可動部材は、反対に設けられた第1端及び第2端を備え、前記第1端は、前記吸気流路を閉鎖又は開放するために使用され、前記第2端には、前記第2嵌合面が設けられており、前記混合チャンバは前記第2端に位置し、
前記可動部材が前記第1位置に位置する場合、一部の前記第2端は前記入口内に入り込み、且つ、少なくとも一部の前記第2嵌合面は前記第1入水流路内に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の水ガス連動弁。
【請求項5】
前記第1嵌合面及び前記第2嵌合面の形状は円錐面である、
ことを特徴とする請求項1に記載の水ガス連動弁。
【請求項6】
前記可動部材は、
前記吸気流路に挿設され、前記吸気流路を閉鎖又は開放するために使用される第1弁棒と、
前記第1弁棒に接続され、他端が前記ケースの内壁面に当接する前記第1弾性材の一端が当接する弁座と、
前記弁座に接続され、前記第2嵌合面が設けられた第1ピストンと、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の水ガス連動弁。
【請求項7】
前記吸気流路の内壁面には、密封材が設けられ、前記第1弁棒の外周には、拡径部及び縮径部が設けられており、
前記可動部材が前記第1位置に位置する場合、前記拡径部の位置は前記密封材の位置に対応し、且つ、前記拡径部は前記密封材を押圧し、前記密封材により前記吸気流路に密封接続され、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記縮径部の位置は前記密封材の位置に対応し、且つ、前記縮径部と前記密封材との間には隙間がある、
ことを特徴とする請求項6に記載の水ガス連動弁。
【請求項8】
前記第1弁棒には、第1ガス通過流路が設けられ、前記弁座には、第2ガス通過流路が設けられ、前記第1ピストンには、排気孔が設けられており、前記第1ガス通過流路は、前記第2ガス通過流路を介して前記排気孔と連通し、前記排気孔は前記入口と連通し、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記第1ガス通過流路は前記吸気流路と連通する、
ことを特徴とする請求項6に記載の水ガス連動弁。
【請求項9】
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記排気孔の出口端は前記入口内に位置する、
ことを特徴とする請求項8に記載の水ガス連動弁。
【請求項10】
前記第2嵌合面の形状は円錐面であり、前記排気孔は前記円錐面の頂点に設けられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の水ガス連動弁。
【請求項11】
前記入口の水通過面積は前記混合チャンバの水通過面積よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の水ガス連動弁。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の水ガス連動弁を備える、
ことを特徴とする炭酸泉発生器。
【請求項13】
請求項12に記載の炭酸泉発生器を備える、
ことを特徴とするシャワー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、シャワーの技術分野に関し、具体的には、水ガス連動弁、該水ガス連動弁を備える炭酸泉発生器、及び該炭酸泉発生器を備えるシャワーに関する。
【背景技術】
【0002】
水ガス連動弁は、水ガス連動装置とも呼ばれ、水ガス連動弁に流入した水流の圧力が十分に大きい場合、ガス路を開き、且つ水ガス連動弁に流入した水流の圧力が足りないか又は水流がない場合、ガス路を閉じるために使用される。
【0003】
二酸化炭素ガスが水と混合した後、水の中の二酸化炭素ガスは肌により吸収されて体内に入るため、微小血管の拡張を促進し、血圧を下げ、心血管機能を改善し、血管の血液循環に寄与し、また、水の中の二酸化炭素ガスは、肌の表面で気泡を呈し、軽微なマッサージ作用を持つ。従って、従来技術における炭酸泉シャワーは、多くの消費者に好まれている。
【0004】
水ガス連動弁は、炭酸泉シャワーが炭酸泉水を流出させるように炭酸泉シャワーに応用可能である。水ガス連動弁に流入した水流の圧力が十分に大きい場合、ガス路が開かれて水流と二酸化炭素ガスとが混合して炭酸泉水を形成する。水ガス連動弁に流入した水流の圧力が足りないか又は水流がない場合、ガス路を開くことができず、従って、炭酸泉水が形成できない。
【0005】
しかしながら、従来技術における水ガス連動弁においては、ガス路を開くために水圧が十分に大きな水流を流入させる必要があり、低水圧の環境では、ガス路を開くことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例は、従来技術に存在する問題を解決するために、低水圧の環境に適用可能な水ガス連動弁、炭酸泉発生器及びシャワーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の実施例の水ガス連動弁は、
吸気流路、第1入水流路、及び前記第1入水流路と連通して第1嵌合面を持つ入口を有する混合チャンバが内に設けられたケースと、
第1位置と第2位置との間で移動可能に前記ケース内に設けられ、第2嵌合面を持ち、前記第1位置に位置する場合、前記第1嵌合面と第2嵌合面とが隙間なく嵌合して前記第1入水流路と前記混合チャンバとの連通を遮断し、且つ、前記吸気流路を閉塞し、前記第2位置に位置する場合、前記第1嵌合面と前記第2嵌合面との間に隙間があり、前記第1入水流路と前記混合チャンバとを連通させ、且つ、前記吸気流路を開放し、前記吸気流路と前記混合チャンバとを連通させる可動部材と、
前記可動部材に前記第1位置へ移動する弾性力を提供するための第1弾性材と、を備える。
【0008】
本願のいくつかの実施形態によれば、
前記可動部材の内部には、通気流路が設けられており、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記吸気流路は、前記通気流路を介して前記混合チャンバと連通する。
【0009】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記通気流路の前記可動部材の移動方向に沿う一端は、前記混合チャンバの前記入口内に位置する。
【0010】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記可動部材の移動方向に沿い、前記可動部材は、反対に設けられた第1端及び第2端を備え、前記第1端は、前記吸気流路を閉鎖又は開放するために使用され、前記第2端には、前記第2嵌合面が設けられており、前記混合チャンバは前記第2端に位置し、
前記可動部材が前記第1位置に位置する場合、一部の前記第2端は前記入口内に入り込み、且つ、少なくとも一部の前記第2嵌合面は前記第1入水流路内に位置する。
【0011】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記第1嵌合面及び前記第2嵌合面の形状は円錐面である。
【0012】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記可動部材は、
前記吸気流路に挿設され、前記吸気流路を閉鎖又は開放するために使用される第1弁棒と、
前記第1弁棒に接続され、他端が前記ケースの内壁面に当接する前記第1弾性材の一端が当接する弁座と、
前記弁座に接続され、前記第2嵌合面が設けられた第1ピストンと、を備える。
【0013】
本願のいくつかの実施形態によれば、
前記吸気流路の内壁面には、密封材が設けられ、前記第1弁棒の外周には、拡径部及び縮径部が設けられており、
前記可動部材が前記第1位置に位置する場合、前記拡径部の位置は前記密封材の位置に対応し、且つ、前記拡径部は前記密封材を押圧し、前記密封材により前記吸気流路に密封接続され、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記縮径部の位置は前記密封材の位置に対応し、且つ、前記縮径部と前記密封材との間には隙間がある。
【0014】
本願のいくつかの実施形態によれば、
前記第1弁棒には、第1ガス通過流路が設けられ、前記弁座には、第2ガス通過流路が設けられ、前記第1ピストンには、排気孔が設けられており、前記第1ガス通過流路は、前記第2ガス通過流路を介して前記排気孔と連通し、前記排気孔は前記入口と連通し、
前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記第1ガス通過流路は前記吸気流路と連通する。
【0015】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記可動部材が前記第2位置に位置する場合、前記排気孔の出口端は前記入口内に位置する。
【0016】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記第2嵌合面の形状は円錐面であり、前記排気孔は前記円錐面の頂点に設けられる。
【0017】
本願のいくつかの実施形態によれば、前記入口の水通過面積は前記混合チャンバの水通過面積よりも小さい。
【0018】
本願の実施例の炭酸泉発生器は、上記いずれか1項に記載の水ガス連動弁を備える。
【0019】
本願の実施例のシャワーは、上記の炭酸泉発生器を備える。
【発明の効果】
【0020】
上記出願における1つの実施例は少なくとも、以下のような利点又は有益な効果を有する。
本願の実施例の水ガス連動弁は、可動部材が第1位置に位置する場合、第1嵌合面と第2嵌合面とは隙間なく嵌合し、このようにすることで、水流は第1入水流路内でほとんど流動せず、第1入水流路内の水流の圧力は静水圧となる。第1入水流路内の水流の圧力が静水圧であるため、第1入水流路の水流の圧力はほぼ水ガス連動弁の入水水圧に等しく、即ち、水流の圧力はほとんど損失しない。水流の圧力がほとんど損失しないため、入水圧力を相対的に下げることができ、即ち、入水圧力が低水圧にあっても、水圧で可動部材を第2位置に移動させ、最終的に吸気流路を開放することができ、これにより、ガスは吸気流路を介して混合チャンバに流入して水と混合する。従って、本願の実施例の水ガス連動弁は、入水水圧が低い環境に適用可能であり、適用範囲がより広い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】1つの例示的な実施例により示される炭酸泉発生器の斜視模式図である。
【
図2】1つの例示的な実施例により示される給気部分と気液混合部分とを分解した後の模式図である。
【
図3】1つの例示的な実施例により示される気液混合部分の後蓋が省略された模式図である。
【
図4】1つの例示的な実施例により示される炭酸泉発生器の原理図である。
【
図5】1つの例示的な実施例により示される炭酸泉発生器の平面模式図である。
【
図6】
図5におけるA-Aの断面図であり、そのうち、可動部材は第1位置に位置する。
【
図8】
図5におけるA-Aの断面図であり、そのうち、可動部材は第2位置に位置する。
【
図12】
図3におけるD-Dの断面図であり、そのうち、パイロットダイヤフラムは連通口を閉鎖している。
【
図14】
図3におけるD-Dの断面図であり、そのうち、パイロットダイヤフラムは連通口を開放している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
現在、図面を参照しながら例示的な実施形態をより全面的に説明する。しかし、例示的な実施形態は、様々な形式で実施可能であり、ここで説明する実施形態に限定されるものとして理解すべきではなく、逆に、本願が全面的で完全となるように、これらの実施形態を提供し、且つ、当業者に例示的な実施形態の構想を全面的に伝える。図における同じ符号は、同じ又は類似する構造を表すため、それらの詳細な説明を省略する。
【0023】
図1~
図3に示すように、本願の実施例の炭酸泉発生器1は、給気部分1a及び気液混合部分1bを備え、給気部分1aは気液混合部分1bに取外可能に接続される。給気部分1aには二酸化炭素ガスが貯蔵されており、且つ、給気部分1aと気液混合部分1bとが接続されている場合、給気部分1aは、気液混合部分1bに二酸化炭素ガスを提供することができる。
【0024】
本願の実施例における用語「含む」及び「有する」、及びそれらの如何なる変形も、排他的ではない包含をカバーすることを意図とすることを理解できる。例えば、一連のステップ又はユニットが含まれた過程、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも既に挙げられたステップ又はユニットに限定されず、更に、挙げられていないステップ又はユニット、又はこれらの過程、方法、製品又は機器にとって固有である他のステップ又はモジュールを選択可能に含む。
【0025】
気液混合部分1bは、入水継手810、出水継手820及び吸気継手830を備える。入水継手810は、1つの給水管に接続され、給水管から提供される水流を気液混合部分1b内に進入させるために使用される。入水継手810はホースを介してシャワー蛇口(シャワー蛇口は、冷水及びお湯の温度調整後の混合水を出水可能である)の出水端に接続され、出水継手820は、ホースを介して1つの出水端に接続され、出水端は、手持ちシャワーヘッド、オーバーヘッドシャワー等であってもよく、本実施形態における出水継手820は、ホースを介して手持ちシャワーヘッドに直接接続される。吸気継手830は、給気部分1aに取外可能に接続するために使用され、勿論、入水継手810はホースを介し、市水に直接接続されてもよい。
【0026】
給気部分1aが気液混合部分1bに接続されている場合、給気部分1aに貯蔵された二酸化炭素ガスは、吸気継手830を介して気液混合部分1bに流入し、入水継手810から気液混合部分1b内に入った水流は二酸化炭素ガスと混合した後、炭酸泉水を形成し、炭酸泉水は出水継手820を介して出水端に流入し、使用者の使用に供する。
【0027】
一実施形態において、給気部分1aはクイックディスコネクトモジュールにより気液混合部分1bの吸気継手830に接続可能であるが、これに限定されない。
【0028】
図3及び
図4に示すように、気液混合部分1bは、ハウジング600、開閉弁100、三方継手200、水ガス連動弁300、ガス制御弁400、流量調節弁700及び水路弁体500を備える。三方継手200、水ガス連動弁300、ガス制御弁400及び水路弁体500は、ハウジング600内に設けられる。開閉弁100はハウジング600に接続され、且つ、一部の開閉弁100はハウジング600の外表面に露出し、開閉弁100は、具体的に回転開閉弁を採用し、回転すればガスを開閉することができ、使用者が操作しやすい。
【0029】
開閉弁100の入口は吸気継手830と連通し、開閉弁100の出口は三方継手200の入口と連通する。開閉弁100のオン又はオフを制御することにより、給気部分1aから提供される二酸化炭素ガスが三方継手200内に入れるか否かを制御することができる。
【0030】
三方継手200のうちの1つの出口はガス制御弁400と連通し、三方継手200のもう1つの出口は、流量調節弁700と連通してから水ガス連動弁300と連通する。言い換えれば、給気部分1aから提供される二酸化炭素ガスは、三方継手200を通過した後に二手に分かれ、そのうちの1つがガス制御弁400に入り、もう1つが流量調節弁700及び水ガス連動弁300に入る。
【0031】
ガス制御弁400及び水ガス連動弁300は、いずれも水路弁体500に接続され、且つ、水路弁体500内の水路流路と連通する。水路弁体500の一端は入水継手810に接続され、水路弁体500の他端は出水継手820に接続される。水ガス連動弁300は、水ガス連動弁300に流入した水流の圧力の大きさに基づき、給気部分1aと水ガス連動弁300との間の給気通路の開又は閉を制御するために使用され、且つ、給気通路が開かれている場合、水流と二酸化炭素ガスとを混合して炭酸泉水を形成するために使用される。
【0032】
図5~
図11に示すように、水ガス連動弁300は、ケース300aと、可動部材330と、第1弾性材340とを備える。ケース300aは上ケース310及び下ケース320を備えてもよい。上ケース310はガス管を介して流量調節弁700に接続可能であり、上ケース310に吸気流路311が設けられている。吸気流路311は流量調節弁700と連通する。下ケース320は水路弁体500に接続され、且つ、下ケース320は上ケース310に接続される。下ケース320と上ケース310とは囲んで1つの空洞321をなす。空洞321は、第1入水流路322及び混合チャンバ324を有し、混合チャンバ324は、第1入水流路322と連通する入口323を有する。入口323の内壁には第1嵌合面325が設けられている。混合チャンバ324は、水路弁体500を介して出水継手820と連通する。下ケース320は入水口326を更に備え、入水口326は第1入水流路322と連通する。且つ、入水口326は水路弁体500を介して入水継手810と連通する。可動部材330は、吸気流路311を閉鎖する第1位置と吸気流路311を開放する第2位置との間で移動可能にケース300aの空洞321内に設けられる。可動部材330には、第1嵌合面325の形状に適合する第2嵌合面333aが設けられており、可動部材330が第1位置に位置する場合、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとは隙間なく嵌合して第1入水流路322と混合チャンバ324との連通を遮断し、且つ、少なくとも一部の第2嵌合面333aは第1入水流路322内に位置する。可動部材330が第2位置に位置する場合、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとの間には隙間があり、第1入水流路322と混合チャンバ324とを連通させ、且つ、可動部材330は吸気流路311を開放し、吸気流路311と混合チャンバ324とを連通させる。第1弾性材340は、可動部材330に第1位置へ移動する弾性力を提供するために使用される。
【0033】
給水管が入水継手810に給水し、且つ開閉弁100がオン状態にある場合、水流は、水路弁体500、入水口326を通過した後、第1入水流路322に流入する。第1入水流路322内の水流の圧力が予め設定された圧力値以上である場合、水流は可動部材330の第2嵌合面333aを押し当て、これにより、可動部材330が第1弾性材340の弾性力に抗して第1位置から第2位置へ移動して、水ガス連動弁300の吸気流路311を開くことで、給気部分1aは吸気流路311を介して水ガス連動弁300内に二酸化炭素ガスを提供する。同時に、可動部材330が第2位置に位置する場合、吸気流路311が混合チャンバ324と連通しているため、給気部分1aから提供される二酸化炭素ガスは混合チャンバ324に流入することができる。それと同時に、可動部材330が第1位置から第2位置へ移動するため、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとの間に隙間が形成され、第1入水流路322内の水流は、該隙間、入口323を通過して混合チャンバ324に入る。二酸化炭素ガスと水流とは混合チャンバ324内で十分に混合した後、炭酸泉水を形成する。形成された炭酸泉水は、水路弁体500及び出水継手820を通過して出水端に流入する。
【0034】
本願の実施例の水ガス連動弁300においては、可動部材330が第1位置に位置する場合、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとは隙間なく嵌合し、且つ、少なくとも一部の第2嵌合面333aは第1入水流路322内に位置し、このようにすることで、水流は第1入水流路322内でほとんど流動せず、第1入水流路322内の水流の圧力は静水圧となる。第1入水流路322内の水流の圧力が静水圧であるため、第1入水流路322の水流の圧力はほぼ入水水圧に等しく、即ち、水流の圧力はほとんど損失しない。水流の圧力がほとんど損失しないため、入水圧力を相対的に下げることができ、即ち、入水圧力が低水圧にあっても、水圧で可動部材330を第2位置に移動させ、最終的に二酸化炭素ガスのガス路を開放することができる。従って、本願の実施例の水ガス連動弁300は、入水水圧が低い環境に適用可能であり、適用範囲がより広い。
【0035】
なお、静水圧は、動水圧に相対するものである。静水圧とは、ほとんど流動していない水の圧力であり、動水圧とは、流動している水の圧力である。
【0036】
なお、可動部材330が第1位置に位置する場合、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとが隙間なく嵌合することは、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとの間には絶対的に隙間がないことであると理解できる。勿論、加工誤差又は取り付け誤差の影響により、第1嵌合面325と第2嵌合面333aとの間には小さな隙間があってもよく、該隙間は、例えば、0.2mm以下であってもよい。
【0037】
図7及び
図9に示すように、第1嵌合面325は、入口323の内壁に形成される。第1嵌合面325及び第2嵌合面333aの形状はいずれも円錐面であり、2つの円錐面が適合している。そのうち、2つの円錐面が適合しているとは、2つの円錐面のテーパ角が等しいことである。
【0038】
本願の実施例において、第2嵌合面333aの形状を円錐面に設計することで、水圧で可動部材330に作用する力を大きくし、可動部材330が第1位置から第2位置へ移動する時に必要な水圧の大きさを更に下げることができることを理解できる。
【0039】
図7及び
図9に示すように、可動部材330の移動方向に沿い、可動部材330は、反対に設けられた第1端330a及び第2端330bを備え、第1端330aは吸気流路311を閉鎖又は開放するために使用され、第2端330bには第2嵌合面333aが設けられている。可動部材330が第1位置に位置する場合、一部の第2端330bは入口323内に入り込み、且つ、少なくとも一部の第2嵌合面333aは第1入水流路322内に位置する。
【0040】
混合チャンバ324は可動部材330の第2端330bに位置する。更に、可動部材330の移動方向に沿い、混合チャンバ324と可動部材330とは直線的に配置される。
【0041】
可動部材330の内部には、通気流路360が設けられており、可動部材330が第2位置に位置する場合、吸気流路311は通気流路360を介して混合チャンバ324と連通する。通気流路360は可動部材330の移動方向に沿って延伸する。
【0042】
通気流路360を可動部材330の内部に設けることで、水ガス連動弁の構造をよりコンパクトにできることを理解できる。
【0043】
本願の実施例において、可動部材330は、第1弁棒331と、弁座332と、第1ピストン333とを備える。第1弁棒331は吸気流路311に挿設され、吸気流路311を閉鎖又は開放するために使用される。弁座332は第1弁棒331に接続され、第1弾性材340の一端は弁座332に当接し、他端は上ケース310の内壁面に当接する。第1ピストン333は弁座332に接続され、第1ピストン333には第2嵌合面333aが設けられている。
【0044】
可動部材330が第1位置に位置する場合、一部の第1ピストン333は入口323内に入り込む。
【0045】
図7及び
図9に示すように、吸気流路311の内壁面には、密封材312が固設され、第1弁棒331の外周には、拡径部331a及び縮径部331bが設けられている。可動部材330が第1位置に位置する場合、拡径部331aの位置は密封材312の位置に対応し、且つ、拡径部331aは密封材312を押圧し、密封材312により吸気流路311に密封接続される。可動部材330が第2位置に位置する場合、縮径部331bの位置は密封材312の位置に対応し、且つ、縮径部331bと密封材312との間には隙間がある。拡径部331aのサイズは縮径部331bのサイズよりも大きい。
【0046】
第1弁棒331には、第1ガス通過流路331cが設けられ、弁座332には、第2ガス通過流路332aが設けられ、第1ピストン333には、排気孔333bが設けられており、第1ガス通過流路331cと第2ガス通過流路332aと排気孔333bとの間は互いに連通し、排気孔333bは入口323と連通する。可動部材330が第2位置に位置する場合、第1ガス通過流路331cは吸気流路311と連通する。
【0047】
通気流路360は、第1ガス通過流路331c、第2ガス通過流路332a及び排気孔333bを備える。
【0048】
本願の実施例において、
図7に示すように、可動部材330が第1位置に位置する場合、拡径部331aは密封材312を押圧し、密封材312により吸気流路311に密封接続される。この場合、給気部分1aから提供される二酸化炭素ガスは、吸気流路311を通過して第1ガス通過流路331cに流入することができず、従って、水流と二酸化炭素ガスとの混合が実現できない。可動部材330が第2位置に位置する場合、拡径部331aは上へ移動し、縮径部331bは密封材312の位置に対応し、且つ、縮径部331bと密封材312との間には隙間がある。給気部分1aから提供される二酸化炭素ガスは、該隙間を通過して第1ガス通過流路331cに流入し、第2ガス通過流路332a及び排気孔333bを順次流れることができ、最終的に水流と二酸化炭素ガスとの混合が実現される。
【0049】
可動部材330が第2位置に位置する場合、通気流路360の可動部材330の移動方向に沿う一端は、混合チャンバ324の入口323内に位置する。
【0050】
本願の実施例において、
図9に示すように、可動部材330が第2位置に位置する場合、排気孔333bの出口端は入口323内に位置する。入口323の水通過面積は混合チャンバ324の水通過面積よりも小さい。
【0051】
可動部材330が第2位置に位置する場合、排気孔333bの出口端が入口323内に位置するため、二酸化炭素ガスは、排気孔333bから噴出してから直接、入口323に入り、その後、混合チャンバ324に入り、二酸化炭素ガスは、第1入水流路322に入らないことを理解できる。このようにする利点は、二酸化炭素ガスの大部分が混合チャンバ324内で水流と混合しており、第1入水流路322で水流が二酸化炭素ガスと混合しないことにある。つまり、水流と二酸化炭素ガスとが混合した後に形成した炭酸泉水はほとんど入口323を通過しない。このように、炭酸泉水は、孔径が小さい入口323を通過せず、従って、圧力度が小さくなることに起因してガス溶解度が低くなり、二酸化炭素ガスが水中から放出されて破裂して騒音となる問題が発生しない。
【0052】
逆に、可動部材330が第2位置に位置する場合、排気孔333bの出口端が第1入水流路322の中に位置すれば、二酸化炭素ガスと水流とは第1入水流路322で混合を実現し、混合後に形成された炭酸泉水は、孔径が小さい入口323を通過する。ベルヌーイの定理から分かるように、炭酸泉水が孔径の小さい入口323を通過している時、炭酸泉水の流速が速くなって水体の内部の圧力度が小さくなるため、水体の中のガスの溶解度は小さくなり、二酸化炭素ガスは水体の中から放出されて破裂して騒音となる。
【0053】
一実施形態において、第2嵌合面333aの形状は円錐面であり、排気孔333bは円錐面の頂点に設けられる。
【0054】
図7及び
図9に示すように、水ガス連動弁300は、逆流防止モジュール350を更に備え、逆流防止モジュール350は弁座332に接続され、且つ、第2ガス通過流路332aの中に設けられ、ガスが第1ガス通過流路331cに沿って排気孔333bの方向へ流動することを許容し、ガスが排気孔333bに沿って第1ガス通過流路331cの方向へ流動することを阻止するために使用される。
【0055】
図4、
図10、
図12~
図15に示すように、水路弁体500内の水路流路は、第2入水流路510、第1分岐流路520、第2分岐流路530及び出水流路540を備える。第2入水流路510は入水継手810と連通し、第1分岐流路520は第2入水流路510と連通し、第2分岐流路530は第2入水流路510と連通する。言い換えれば、給水管から供給された水流は、第2入水流路510を通過した後に2つの水流に分かれ、そのうちの1つが第1分岐流路520に流入し、もう1つが第2分岐流路530に流入する。
【0056】
ガス制御弁400は開閉弁100と連通する。本願の実施例において、ガス制御弁400はガス管を介して三方継手200と連通する。ガス制御弁400は、開閉弁100のオン又はオフ状態に応じて第1分岐流路520の開又は閉を制御するために使用される。本願の実施例において、開閉弁100がオフ状態にある場合、ガス制御弁400は第1分岐流路520を開き、第2入水流路510は、第1分岐流路520を介して出水流路540と連通し、この場合、水流は第1分岐流路520を通過して出水流路540に流入することができる。開閉弁100がオフ状態にある場合、ガス制御弁400は第1分岐流路520を閉じ、第2入水流路510は、第1分岐流路520を介して出水流路540と連通することができず、この場合、水流は第1分岐流路520を通過して出水流路540に流入することができない。
【0057】
水ガス連動弁300は、開閉弁100及び第2分岐流路530とそれぞれ連通し、水ガス連動弁300の第1入水流路322内に流入した水流の圧力が予め設定された圧力値以上である場合、給気部分1aと水ガス連動弁300との間の給気通路を開き、水流と二酸化炭素ガスとを混合するために使用される。且つ、第2入水流路510は、第2分岐流路530、水ガス連動弁300を介して出水流路540と連通する。水ガス連動弁300の第1入水流路322内に流入した水流の圧力が予め設定された圧力値よりも小さい場合、水ガス連動弁300は給気通路を閉じる。
【0058】
本願の実施例において、
図4及び
図10に示すように、水ガス連動弁300の下ケース320の入水口326は第2分岐流路530と連通し、水ガス連動弁300の混合チャンバ324は水路弁体500の出水流路540と連通する。水流は、第2分岐流路530、入水口326を通過して第1入水流路322に入り、その後、第1入水流路322から入口323を通過して混合チャンバ324に流入する。混合チャンバ324内で水流と二酸化炭素ガスとが混合して炭酸泉水を形成し、炭酸泉水は出水流路540を通過して出水継手820に流れる。
【0059】
水ガス連動弁300と給気部分1aとの連通は、上記の水ガス連動弁300についての紹介を参照して
図6~
図9と結び付けて得ることができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0060】
なお、給気部分1aと水ガス連動弁300との間の給気通路は、開閉弁100の内部のガス流路、三方継手200の内部のガス流路、三方継手200と水ガス連動弁300との間を連通させるガス管、及び水ガス連動弁300の吸気流路311を備えてもよい。本願の実施例において、吸気流路311を開くか又は閉じることにより、給気部分1aと水ガス連動弁300との間の給気通路を開くか又は閉じる。具体的に、第1弁棒331の移動により吸気流路311の開又は閉を実現し、二酸化炭素ガスが水ガス連動弁300の内部に入るか否かを制御する。
【0061】
以下、
図4と結び付け、本願の実施例の炭酸泉発生器1の水路及びガス路の動作原理を詳細に説明する。
【0062】
開閉弁100がオン状態にある場合、ガス制御弁400は第1分岐流路520を閉じる。この場合、水流は、第1分岐流路520を通過できず、第2分岐流路530だけで出水流路540に流入することができる。水流が第2分岐流路530を通過して水ガス連動弁300に流入した後、水流は、第1ピストン333の第2嵌合面333aを押し当て、第1弁棒331を上へ移動させ、吸気流路311を開くことができる。二酸化炭素ガスは、水ガス連動弁300に入った後、水流と混合して炭酸泉水を形成し、最終的に出水流路540から炭酸泉水が流出する。この場合、第2分岐流路530のみで水流が通過しているため、出水流路540から小流量の炭酸泉水が流出する。
【0063】
開閉弁100がオフ状態にある場合、ガス制御弁400は第1分岐流路520を開放する。この場合、水流は、第2分岐流路530を通過して出水流路540に流入することができるだけでなく、第1分岐流路520を通過して出水流路540に流入することもでき、両水流は出水流路540内で合流して大流量の普通水を形成する。この場合、開閉弁100がオフにされたため、炭酸泉水が生成されない。
【0064】
これから分かるように、本願の実施例の炭酸泉発生器1において、ガス制御弁400は、開閉弁100のオン又はオフ状態に応じて第1分岐流路520の開又は閉を制御することができ、水ガス連動弁300は、水ガス連動弁300内に流入した水流の圧力の大きさに基づいて給気部分1aと水ガス連動弁300との間の給気通路の開又は閉を制御することができ、このように、開閉弁100のオン又はオフを制御することで、炭酸泉発生器1は、小流量の炭酸泉水の噴出及び大流量の普通水の噴出を切り替えることができ、2種の出水モードはユーザで選択可能であり、ユーザに利便性を与えるとともに、ユーザ体験も向上させる。
【0065】
図12~
図15に示すように、第1分岐流路520内には、隔離部550が更に設けられており、隔離部550は、第1分岐流路520を第1サブ流路521及び第2サブ流路522に仕切り、第1サブ流路521は第2入水流路510と連通し、第2サブ流路522は出水流路540と連通する。ガス制御弁400は、隔離部550と接触又は分離することで第1サブ流路521と第2サブ流路522との間の流路を開くか又は閉じるために使用される。
【0066】
第1分岐流路520には、隔離部550に対応する開口523が設けられており、ガス制御弁400は水路弁体500に取り付けられ、且つ開口523を閉鎖する。第1分岐流路520には、延伸部560が更に設けられており、延伸部560と隔離部550との間には、1つの連通口570が形成され、第1サブ流路521と第2サブ流路522とは連通口570を介して連通する。ガス制御弁400は連通口570を開くか又は閉じるために使用される。
【0067】
図13及び
図15に示すように、ガス制御弁400は、弁ケース410、ボンネット420、第2ピストン430、第2弁棒440、パイロットダイヤフラム450及び第2弾性材460を備える。弁ケース410は水路弁体500に接続され、且つ開口523の位置に対応する。ボンネット420は、弁ケース410の水路弁体500と背向する一端に接続される。ボンネット420の内部は押圧チャンバ421を有し、押圧チャンバ421は三方継手200と連通し、二酸化炭素ガスは、三方継手200から押圧チャンバ421内に流入することができる。第2ピストン430は第2弁棒440の軸方向における一端に接続され、且つ、第2ピストン430及び第2弁棒440は、第2弁棒440の軸方向に沿って移動可能に弁ケース410内に設けられる。パイロットダイヤフラム450は水路弁体500に固設され、且つ開口523を閉鎖する。且つ、パイロットダイヤフラム450は連通口570を閉鎖する。パイロットダイヤフラム450には、その厚さ方向の両側の表面を貫通する圧力逃し孔451が設けられている。第2ピストン430及び第2弁棒440は、いずれもパイロットダイヤフラム450の水路弁体500と背向する側に設けられ、且つ、第2ピストン430及び第2弁棒440は、圧力逃し孔451を閉塞する閉塞位置と圧力逃し孔451を解放する解放位置との間で移動することができる。第2弾性材460は、一端が弁ケース410に当接し、他端が第2ピストン430に当接し、第2ピストン430及び第2弁棒440に解放位置へ移動する弾性力を提供するために使用される。
【0068】
図13に示すように、開閉弁100がオン状態にある場合、押圧チャンバ421内に二酸化炭素ガスが流入し、第2ピストン430はガスの圧力の作用で第2弾性材460の弾性力に抗して第2弁棒440を閉塞位置へ移動するように動かす。第2弁棒440の軸方向における他端は圧力逃し孔451を閉塞した後、パイロットダイヤフラム450は連通口570を閉鎖する。この場合、水流は第1分岐流路520を通過できず、第2分岐流路530のみを通過でき、出水継手820から、最終的に小流量の炭酸泉水が流出する。
【0069】
図15に示すように、開閉弁100がオフ状態にある場合、押圧チャンバ421内に二酸化炭素ガスが注入されておらず、この場合、第2ピストン430に気圧が作用していない。第2ピストン430は、第2弾性材460の弾性力の作用で、第2弁棒440を解放位置へ移動するように動かす。第2弁棒440の軸方向における他端が圧力逃し孔451を解放した後、水流はパイロットダイヤフラム450を上へ移動するように押し当て、これにより、パイロットダイヤフラム450は連通口570を開放する。この場合、水流は、第1分岐流路520を通過して出水流路540に流入することができ、出水継手820から、最終的に大流量の普通水が流出する。
【0070】
図13及び
図15に示すように、第2弁棒440は、棒体441及びゴムクッション442を備える。棒体441の軸方向における一端は第2ピストン430に接続され、棒体441の軸方向における他端にゴムクッション442が接続される。第2弁棒440が閉塞位置に位置する場合、ゴムクッション442は圧力逃し孔451を閉塞する。
【0071】
棒体441と第2ピストン430との接続方式は螺着であってもよいが、これに限定されない。
【0072】
なお、
図4及び
図15に示すように、第2弁棒440が閉塞位置から解放位置へ移動している時、押圧チャンバ421内の二酸化炭素ガスは、第2ピストン430の押圧を受けて
図4の破線方向に沿って三方継手200に還流し、押圧チャンバ421内のガスを排出し、押圧チャンバ421内に残留した二酸化炭素ガスがパイロットダイヤフラム450の移動に影響を及ぼすことを回避する。
【0073】
第1弾性材340及び第2弾性材460はバネであり得ることを理解できる。勿論、他の実施例において、第1弾性材340及び第2弾性材460は、弾性力を提供できる他の部品であってもよく、例えば、弾性ゴム材である。
【0074】
本願の別の態様によれば、上記いずれかの実施例の炭酸泉発生器1を備えるシャワーを更に提供する。上記いずれかの実施例の炭酸泉発生器1を備えるため、本願の実施例のシャワーは、上記いずれかの実施例の全ての利点及び有益な効果を備え、ここでは繰り返し説明しない。
【0075】
本願に係る各実施例/実施形態は、矛盾しない限り、互いに組合可能であることを理解でき、ここで一々列挙して説明しない。
【0076】
出願の実施例において、用語「第1」、「第2」、「第3」は、説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示するものとしては理解できず、用語「複数」は、別途明確な限定がない限り、2つ又は2つ以上である。「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」等の用語はいずれも広義に解釈されるべきであり、例えば、「接続」は固定接続であってもよいし、取外可能な接続であってもよいし、一体的に接続されてもよく、「繋がる」は、直接繋がってもよいし、中間媒体を介して間接的に繋がってもよい。当業者であれば、出願の実施例における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解できる。
【0077】
出願の実施例の説明において、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等で指示された方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、出願の実施例の説明を容易にするためのものに過ぎず、かかる装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成されて操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないことを理解する必要があり、従って、出願の実施例を制限するものとして理解できない。
【0078】
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な実施例」等の記述は、該実施例又は例と結び付けて説明される具体的な特徴、構造、材料又は特徴が、出願の実施例の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する模式的な表現は、必ずしも同じ実施例又は実例を意味するものではない。更に、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特徴は、適切な方式で任意の1つ又は複数の実施例或いは例に結び付けることができる。
【0079】
上記は出願の実施例の好ましい実施例に過ぎず、出願の実施例を制限するためのものではなく、当業者にとって、出願の実施例は様々な変更及び変化が可能である。出願の実施例の精神及び原則内で行われる任意の修正、均等な置換、改良等は、いずれも出願の実施例の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0080】
1・・・炭酸泉発生器、1a・・・給気部分、1b・・・気液混合部分、
100・・・開閉弁、
200・・・三方継手、
300・・・水ガス連動弁、300a・・・ケース、310・・・上ケース、311・・・吸気流路、312・・・密封材、320・・・下ケース、321・・・空洞、322・・・第1入水流路、323・・・入口、324・・・混合チャンバ、325・・・第1嵌合面、326・・・入水口、330・・・可動部材、330a・・・第1端、330b・・・第2端、331・・・第1弁棒、331a・・・拡径部、331b・・・縮径部、331c・・・第1ガス通過流路、332・・・弁座、332a・・・第2ガス通過流路、333・・・第1ピストン、333a・・・第2嵌合面、333b・・・排気孔、340・・・第1弾性材、350・・・逆流防止モジュール、360・・・通気流路、
400・・・ガス制御弁、410・・・弁ケース、420・・・ボンネット、421・・・押圧チャンバ、430・・・第2ピストン、440・・・第2弁棒、441・・・棒体、442・・・ゴムクッション、450・・・パイロットダイヤフラム、451・・・圧力逃し孔、460・・・第2弾性材、
500・・・水路弁体、510・・・第2入水流路、520・・・第1分岐流路、521・・・第1サブ流路、522・・・第2サブ流路、523・・・開口、530・・・第2分岐流路、540・・・出水流路、550・・・隔離部、560・・・延伸部、570・・・連通口、
600・・・ハウジング、
700・・・流量調節弁、
810・・・入水継手、820・・・出水継手、830・・・吸気継手。