(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173840
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241205BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024093190
(22)【出願日】2024-06-07
(62)【分割の表示】P 2023088372の分割
【原出願日】2023-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】茂木 信二
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 綱太
【テーマコード(参考)】
5L030
【Fターム(参考)】
5L030BB66
(57)【要約】
【課題】仮想空間上での接客に利用するための情報を提供する。
【解決手段】仮想空間を利用するユーザである第1ユーザと、第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部121と、仮想空間における所定のエリアと、所定のエリアに関連付けて登録された第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部122と、第1ユーザの仮想空間における位置を特定する特定部132と、特定部132が特定した第1ユーザの位置が所定のエリアに含まれる場合、第1ユーザの特徴情報の第2ユーザの情報端末2への表示を制御する表示制御部133と、を有する情報処理装置1である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間を利用するユーザである第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、
前記第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定する特定部と、
(1)前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、
(2)前記特定部が特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、
前記第1ユーザの特徴情報の前記第2ユーザの情報端末への表示を制御する表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報を前記第2ユーザの情報端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部をさらに有し、
前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づいて、前記第2ユーザの現実空間上の位置に対応する前記仮想空間における位置を特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記仮想空間のユーザであって、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザとは異なるユーザである、第3ユーザの前記仮想空間における位置をさらに特定し、
前記ユーザ情報記憶部は、特徴情報を公開する対象のユーザ以外のユーザに公開するための情報である公開情報をさらに関連付けた前記ユーザ情報を記憶し、
前記表示制御部は、
(1)前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報を、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末に表示させ、
(2)前記第1ユーザ及び前記第3ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記ユーザ情報において前記第1ユーザに関連付けられた前記公開情報を、前記第3ユーザの情報端末に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザ情報は、特徴情報を公開する対象の前記第2ユーザの属性である公開対象属性をさらに含み、
前記エリア情報記憶部は、前記第2ユーザと、前記第2ユーザの属性とをさらに関連付けた前記エリア情報を記憶し、
前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、前記ユーザ情報において前記第1ユーザに関連付けられた前記公開対象属性と、前記第2ユーザの属性と、が一致する場合に前記第2ユーザの情報端末に前記第1ユーザの特徴情報を表示させるよう制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報に基づいて前記第1ユーザに提案すべき商品の情報を前記第2ユーザの情報端末に表示させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザが購入した商品と、該商品を購入したユーザの特徴情報と、該ユーザが該商品を購入した際に記録された購入記録と、を関連付けた購買履歴情報を記録する購買履歴情報記憶部をさらに有し、
前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合、前記購買履歴情報において前記第1ユーザの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが購入したことを示す商品と、該商品に前記購買履歴情報において関連付けられた、前記第1ユーザの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが該商品を購入した際に記録された購入記録と、を前記第2ユーザの情報端末に表示させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する、
仮想空間を利用するユーザである第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定するステップと、
(1)前記第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
(2)前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された、ユーザであって、第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、
を参照し、
(1)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、
(2)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、
前記第1ユーザの特徴情報の、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末への表示を制御するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
仮想空間を利用するユーザである第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定するステップと、
(1)前記第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
(2)前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された、ユーザであって、前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、
を参照し、
(1)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、
(2)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、
前記第1ユーザの特徴情報の、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末への表示を制御するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗や商品、店員等の3Dモデリングデータを含む仮想モールを生成し、仮想モールにおいてユーザが自身に対応するアバターを操作することによりショッピングを可能とするシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術においては、仮想店舗において接客する店員が、実店舗において店員が顧客の外見などから得る情報を得にくいため実店舗と同様に仮想空間上の店舗において接客することが難しいという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、仮想空間上での接客時に利用するための情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置においては、仮想空間を利用するユーザである第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、前記第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定する特定部と、(1)前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、(2)前記特定部が特定した前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、前記第1ユーザの特徴情報の前記第2ユーザの情報端末への表示を制御する表示制御部と、を有する。
【0007】
前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報を前記第2ユーザの情報端末に表示させてもよい。
【0008】
前記第2ユーザの現実空間における位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部をさらに有し、前記特定部は、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づいて、前記第2ユーザの現実空間上の位置に対応する前記仮想空間における位置を特定してもよい。
【0009】
前記特定部は、前記仮想空間のユーザであって、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザとは異なるユーザである、第3ユーザの前記仮想空間における位置をさらに特定し、前記ユーザ情報記憶部は、特徴情報を公開する対象のユーザ以外のユーザに公開するための情報である公開情報をさらに関連付けた前記ユーザ情報を記憶し、前記表示制御部は、(1)前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報を、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末に表示させ、(2)前記第1ユーザ及び前記第3ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記ユーザ情報において前記第1ユーザに関連付けられた前記公開情報を、前記第3ユーザの情報端末に表示させてもよい。
【0010】
前記ユーザ情報は、特徴情報を公開する対象の前記第2ユーザの属性である公開対象属性をさらに含み、前記エリア情報記憶部は、前記第2ユーザと、前記第2ユーザの属性とをさらに関連付けた前記エリア情報を記憶し、前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、前記ユーザ情報において前記第1ユーザに関連付けられた前記公開対象属性と、前記第2ユーザの属性と、が一致する場合に前記第2ユーザの情報端末に前記第1ユーザの特徴情報を表示させるよう制御してもよい。
【0011】
前記表示制御部は、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが前記所定のエリアに含まれる場合、前記第1ユーザの特徴情報に基づいて前記第1ユーザに提案すべき商品の情報を前記第2ユーザの情報端末に表示させてもよい。
【0012】
ユーザが購入した商品と、該商品を購入したユーザの特徴情報と、該ユーザが該商品を購入した際に記録された購入記録と、を関連付けた購買履歴情報を記録する購買履歴情報記憶部をさらに有し、前記表示制御部は、前記特定部が特定した前記第1ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合、前記購買履歴情報において前記第1ユーザの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが購入したことを示す商品と、該商品に前記購買履歴情報において関連付けられた、前記第1ユーザの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが該商品を購入した際に記録された購入記録と、を前記第2ユーザの情報端末に表示させてもよい。
【0013】
本発明の第2の態様の情報処理方法においては、コンピュータが実行する、仮想空間を利用するユーザである第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定するステップと、(1)前記第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、(2)前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された、ユーザであって、第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、を参照し、(1)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、(2)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、前記第1ユーザの特徴情報の、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末への表示を制御するステップと、を有する。
【0014】
本発明の第3の態様のプログラムにおいては、コンピュータに、仮想空間を利用するユーザである第1ユーザの前記仮想空間における位置及び前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザの前記仮想空間における位置を特定するステップと、(1)前記第1ユーザと、前記第1ユーザの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、(2)前記仮想空間における所定のエリアと、前記所定のエリアに関連付けて登録された、ユーザであって、前記第1ユーザと異なるユーザである第2ユーザと、を関連付けたエリア情報を記憶するエリア情報記憶部と、を参照し、(1)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザの位置及び前記第2ユーザの位置が前記所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、(2)前記特定するステップにおいて特定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの距離が所定の閾値以内である場合、前記第1ユーザの特徴情報の、前記所定のエリアに関連付けられた前記第2ユーザの情報端末への表示を制御するステップと、を実行させる。
【0015】
【0016】
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、仮想空間上での接客に利用するための情報を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明するための図である。
【
図2】情報処理装置1の構成を示すブロック図である。
【
図3】ユーザ情報記憶部121が記憶するユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】エリア情報記憶部122が記憶するエリア情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】表示制御部133が表示する画面の一例を示す図である。
【
図6】表示制御部133が表示する画面の一例を示す図である。
【
図7】購買履歴情報記憶部123が記憶する購買履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図8】表示制御部133が表示する画面の一例を示す図である。
【
図9】情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第1の実施形態>
図1は、実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、現実空間を再現した仮想空間上でユーザのアバター同士が交流し、又は仮想空間において商取引をするためのシステムである。情報処理システムSは、情報処理装置1及び情報端末2を有する。情報処理装置1と情報端末2とは通信可能に接続される。
【0020】
情報処理装置1は、ユーザ同士が交流し、又は商取引をするための仮想空間を管理し、情報端末2に仮想空間の状況を示す画面を表示させる。情報処理装置1は、例えばサーバである。
【0021】
情報処理装置1が提供する仮想空間においては、実在の店舗における店内の様子が再現されている。情報処理装置1が提供する仮想空間上の店舗内における位置は、実在の店舗内における位置と、対応付けられている。情報処理装置1は、仮想空間のモデルデータを記憶し、ユーザのアバターが所在する位置又はその付近に設置された仮想カメラから観察される仮想空間の様子を示す画面を情報端末2に表示させる。
【0022】
情報端末2は、ユーザが使用する端末装置である。情報端末2は、一例として、パーソナルコンピュータ、タブレット又はスマートフォン、VR(Virtual Reality)グラス等である。情報処理システムSは、仮想空間を利用する複数のユーザそれぞれが使用する複数の情報端末2を有する。複数のユーザには、仮想空間上の店舗に来店する客(以下、「第1ユーザ」という場合がある)及び仮想空間における店舗において第1ユーザUAを接客する店員(以下、「第2のユーザ)と言う)を含む。
【0023】
第1ユーザUAは、情報端末2Aを介して仮想空間上の自身のアバターを操作し、仮想空間における店舗において第2ユーザUBとコミュニケーションを行い、仮想空間における店舗で商品を購入し、又は店舗において提供されるサービスを利用する。第2ユーザUBは、情報端末2Bを操作し、仮想空間上の店舗に来店した第1ユーザUAとコミュニケーションを行い、第1ユーザUAを接客する。
【0024】
第1ユーザUAに関する情報を予め第2ユーザUBに与えられていないと仮想空間における第1ユーザUAと第2ユーザUBのコミュニケーションが円滑に行えず、商品やサービスの提案が適切に行われない問題が生じる。他方、関係のない第2ユーザUBに第1ユーザUAの情報を提供すると、プライバシー保護の観点から問題が生じる。そこで、情報処理装置1においては、所定の場合に第1ユーザUAを接客する第2ユーザUBの情報端末2Bに第1ユーザUAの特徴情報を表示させる。特徴情報は、第1ユーザUAの外見的な特徴や内面に関する特徴を示す情報であり、情報処理装置1は、予め第1ユーザUAの特徴情報を記憶している。特徴情報は、性別、身長、体重、服のサイズ、股下の長さ、ウエストのサイズ等の身体的特徴を含む。特徴情報は、趣味や好きなブランド等の第1ユーザUAの好みに関する情報を含んでいてもよい。また、特徴情報には、衣服等を選択する場合等に考慮される第1ユーザUAの身体的特徴に関する悩み等を含んでいてもよい。
【0025】
所定の場合は、一例として、第1ユーザUAが仮想空間において店舗が占める仮想空間上の範囲(エリア)に第1ユーザUAが含まれることである。
図1においては、第2ユーザUBの情報端末2Bには、第2ユーザUBが担当する仮想空間上の店舗に来店した第1ユーザUAの特徴情報が表示されている。情報処理装置1がこのように構成されることで、仮想空間上での接客に利用するための情報を提供することができる。
【0026】
[情報処理装置1の構成]
図2は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。記憶部12は、ユーザ情報記憶部121、エリア情報記憶部122及び購買履歴情報記憶部123を有する。制御部13は、位置情報取得部131、特定部132及び表示制御部133を有する。
【0027】
通信部11は、ネットワークを介して他の装置とデータの送受信をするための通信インターフェースである。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。
【0028】
ユーザ情報記憶部121は、仮想空間を利用するユーザである第1ユーザUAと、第1ユーザUAの特徴を示す特徴情報と、を関連付けたユーザ情報を記憶する。
図3は、ユーザ情報記憶部121が記憶するユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3(a)に示すユーザ情報においては、「ユーザID」と「特徴情報」とが関連付けられている。「ユーザID」は、ユーザを識別するためのID(IDentification)である「特徴情報」は、「性別」、「身長」、「体重」、「服のサイズ」、「好きなブランド」を含む。「特徴情報」においては、他の項目を含んでいてもよい。
【0029】
図3(a)に示すユーザ情報においては、公開情報がさらに関連付けられている。公開情報は、特徴情報を公開する対象のユーザ以外のユーザに公開するための情報である。公開情報は、一例として、公開情報は第1ユーザUAが最近購入したアイテムを含む。
【0030】
エリア情報記憶部122は、仮想空間における所定のエリアと、所定のエリアに関連付けて登録された第2ユーザUBと、を関連付けたエリア情報を記憶する。
図4は、エリア情報記憶部122が記憶するエリア情報のデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すエリア情報においては、「エリア情報」と「店員情報」とが関連付けられている。「エリア情報」は、仮想空間上の店舗に関する情報である。「エリア情報」は、「店舗ID」と「空間情報」とを含む。「店舗ID」は、店舗を識別するIDである。「空間情報」は、仮想空間において当該店舗が所在する位置、仮想空間上の領域を占有する範囲等を示す。「エリア情報」においては、仮想空間における店舗内の位置と、現実空間における店舗内の位置と、を対応付けるための情報がさらに含まれていてもよい。
【0031】
店員情報は、当該店舗に関連付けられた店員(第2ユーザ)に関する情報である。店員情報においては、複数の第2ユーザUBに関する情報を含んでいてもよい。「店員情報」においては当該店舗に関連付けられた第2ユーザUBそれぞれのIDを示す「店員ID」を含む。エリア情報記憶部122は、第2ユーザUBと、第2ユーザUBの属性とをさらに関連付けたエリア情報を記憶する。すなわち、
図4に示すエリア情報においては、第2ユーザUBそれぞれの「店員ID」と「属性」とが関連付けられていてもよい。「属性」は、当該第2ユーザUBの性質を示す情報である。「属性」は、例えば第2ユーザUBの性別や担当する業務等を示す。「属性」においては、複数の属性を示す情報が含まれていてもよい。
【0032】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部131、特定部132及び表示制御部133として機能する。
【0033】
位置情報取得部131は、現実空間におけるユーザの位置を示す位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部131は、ユーザが使用する情報端末2から定期的に情報端末2の位置情報を取得する。
【0034】
特定部132は、第1ユーザUAの仮想空間における位置を特定する。一例として、特定部132は、第1ユーザUAが使用する情報端末2Aから操作情報を取得し、取得した操作情報に基づいて第1ユーザUAの仮想空間における位置を特定する。操作情報は、一例として、仮想空間における第1ユーザUAのアバターの移動量を示す情報である。操作情報は、ユーザのユーザIDと関連付けられている。操作情報は、仮想空間における第1アバターの移動先の位置を示す情報であってもよい。
【0035】
表示制御部133は、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれる場合、第1ユーザUAの特徴情報の、第2ユーザUBの情報端末2への表示を制御する。
図5は、表示制御部133が表示させる画面の一例を示す図である。
図5に示す画面においては、特徴情報O2が、第2ユーザUBの視点から仮想空間を観察して生成される画像に重畳して表示されている。なお、
図5に示す画面におけるO1は、第1ユーザUAのアバターである。具体的には、表示制御部133は、エリア情報における「空間情報」が示す仮想空間上の店舗が占めるエリアに、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置が含まれるか否かを判定する。仮想空間上の店舗が占めるエリアに第1ユーザUAの位置が含まれる場合、表示制御部133は、特定部132が位置を特定した第1ユーザUAのユーザIDに基づいて、ユーザ情報を参照し、当該ユーザの特徴情報を取得する。表示制御部133は、第1ユーザUAのアバターが所在する仮想空間上のエリアにエリア情報において関連付けられた第2ユーザUBが使用する情報端末2Bに、取得した第1ユーザUAの特徴情報を、表示させる。なお、表示制御部133は、第2ユーザUBが使用する情報端末2Bにおいて特徴情報を表示するための操作が行われることを条件として特徴情報を表示させてもよい。
【0036】
このように構成されることで、情報処理装置1は、仮想空間上での接客に利用するための情報を提供するという効果を奏する。
【0037】
第1ユーザUAに加えて第2ユーザUBの位置に基づいて、第2ユーザUBが使用する情報端末2Bに特徴情報を表示するか否かを判定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0038】
特定部132は、第2ユーザUBの仮想空間における位置を特定する。一例として、特定部132は、第2ユーザUBが使用する情報端末2Bから当該ユーザのアバターの仮想空間上の移動量を示す操作情報を取得し、取得した操作情報に基づいて第2ユーザUBの仮想空間上の位置を特定する。
【0039】
表示制御部133は、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置が所定のエリアに含まれる場合、第1ユーザUAの特徴情報を、第2ユーザUBの情報端末2に表示させる。表示制御部133は、エリア情報における「空間情報」が示す仮想空間上の店舗が占めるエリアに、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置の位置が含まれるか否かを判定する。仮想空間上の店舗が占めるエリアに第1ユーザUAの位置が含まれる場合、表示制御部133は、第1ユーザUAのアバターが所在するエリアにエリア情報において当該エリアと関連付けられた第2ユーザUBの位置が含まれるか否かを判定する。第1ユーザUA及び第2ユーザUBの位置が仮想空間上の店舗が占めるエリアに含まれる場合、表示制御部133は、特定部132が位置を特定した第1ユーザUAのユーザIDに基づいて、ユーザ情報を参照し、当該ユーザの特徴情報を取得する。表示制御部133は、取得した第1ユーザUAの特徴情報を、当該第2ユーザUBが使用する情報端末2Bに表示させる。
【0040】
このように構成されることで、情報処理装置1は、所定のエリアに第2ユーザUBがいる場合にのみ、情報端末2Bに特徴情報を表示させることができ、特徴情報を表示させる必要がない第2ユーザUBにユーザの特徴情報を表示させることを防止することができる。
【0041】
仮想空間上の店舗において店員が複数いる場合において、第1ユーザUAの接客を担当しない店員にまで特徴情報を表示させる必要はない。そこで、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが所定の距離以内に近づいた場合に第2ユーザUBの情報端末2Bに特徴情報を表示させてもよい。
【0042】
表示制御部133は、(1)特定部132が特定した第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置が所定のエリアに含まれる場合であって、かつ、(2)特定部132が特定した第1ユーザUAと第2ユーザUBとの距離が所定の閾値以内である場合、第1ユーザUAの特徴情報を、第2ユーザUBの情報端末2に表示させる。すなわち、表示制御部133は、第1ユーザUA及び第2ユーザUBの位置が仮想空間上の店舗が占めるエリアに含まれる場合、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置の距離を算出する。表示制御部133は、算出した距離が所定の閾値以内であるか否かを判定する。所定の閾値は、第2ユーザUBが第1ユーザUAを接客する距離として適切な範囲に基づいて定められるものであり、一例として、現実空間上の距離に換算して3メートル以内である。第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置の距離が所定の範囲内である場合、表示制御部133は、当該第2ユーザUBの情報端末2Bに当該第1ユーザUAの特徴情報を表示させる。
【0043】
表示制御部133は、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが仮想空間において会話を開始した場合に第2ユーザUBの情報端末2Bに特徴情報を表示させてもよい。一例として、表示制御部133は、第1ユーザUAが情報端末2Aにおいて第2ユーザUBと会話するための操作をした場合に、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが仮想空間において会話を開始したと判定する。なお、表示制御部133は、第2ユーザUBが情報端末2Bにおいて第1ユーザUAと会話をするための操作をし、第1ユーザUAが情報端末2Aにおいて会話に応答する操作をした場合に、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが仮想空間において会話を開始したと判定してもよい。
【0044】
このように構成されることで、情報処理装置1は、特徴情報を表示させる必要が無いユーザに特徴情報を表示するリスクを抑制することができる。
【0045】
現実空間における第2ユーザUBの位置に基づいて、仮想空間における第2ユーザUBの位置が特定されるように情報処理装置1が構成されてもよい。この場合、記憶部12が記憶するモデルデータにおいては、仮想空間上の位置と、現実空間上の位置と、が対応付けて記憶されている。
【0046】
位置情報取得部131は、第2ユーザUBの現実空間における位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部131は、第2ユーザUBの情報端末2Bから位置情報を取得する。
【0047】
特定部132は、位置情報取得部131が取得した位置情報に基づいて、第2ユーザUBの現実空間上の位置に対応する仮想空間における位置を特定する。特定部132は、記憶部12が記憶するモデルデータを参照し、位置情報取得部131が取得した第2ユーザUBの位置に基づいて仮想空間における位置を特定する。表示制御部133は、特定した第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置が所定の条件を満たす場合に、第1ユーザUAの特徴情報を、第2ユーザUBの情報端末2に表示させる。
【0048】
このように仮想空間上の第2ユーザUBの位置が現実空間における位置と対応するよう構成されることで、情報処理装置1は、よりリアルな体験を第1ユーザUAにさせることができるという効果を奏する。
【0049】
第2ユーザUBの情報端末2Bに特徴情報を表示させることに加え、仮想空間における店舗に滞在する店員以外のユーザには第1ユーザUAが公開するために設定した情報を表示させるよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0050】
特定部132は、第3ユーザの仮想空間における位置をさらに特定する。第3ユーザは、仮想空間のユーザであり、第1ユーザUA及び第2ユーザUBとは異なるユーザである。第3ユーザは、一例として、仮想空間における店舗を利用する客である。特定部132は、第3ユーザが使用する情報端末2から操作情報を取得し、取得した操作情報に基づいて第1ユーザUAの仮想空間における位置を特定する。
【0051】
表示制御部133は、第1ユーザUA及び第3ユーザが所定のエリアに含まれる場合、ユーザ情報において第1ユーザUAに関連付けられた公開情報を、第3ユーザの情報端末2に表示させる。
図6は、表示制御部133が表示させる画面の一例を示す図である。
図6に示す画面は、第3ユーザの情報端末2に表示される画面を示す。
図6に示す画面においては、第1ユーザUAのアバターO1と、第1ユーザUAの公開情報O3とが、仮想空間における第3ユーザの視点から観察して生成される画像に重畳して表示されている。
【0052】
第1ユーザUAが利用する店舗に関連付けられた第2ユーザUB以外の他のユーザの情報端末2に公開情報を表示するよう構成されることで、情報処理装置1は、必要な範囲を超えて特徴情報を開示することを防止するとともに、ユーザは他のユーザとの交流を楽しむことができる。
【0053】
一例として、例えばウエストのサイズや体に関する悩み等の情報は、特に異性のユーザには表示させたくない場合がある。そこで、第2ユーザUBの属性に基づいて情報端末2Bに表示させる第1ユーザUAの特徴情報が異なるよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0054】
この場合、ユーザ情報記憶部121が記憶する特徴情報に含まれる各項目においては、特徴情報を公開する対象の第2ユーザUBの属性が関連付けられている。
図3(b)はユーザ情報の別の構成例を示す。
図3(b)に示すユーザ情報においては、「特徴情報」に含まれる項目それぞれに「属性」が関連付けられている。「属性」は、当該項目を公開する対象の第2ユーザUBの属性を示す情報である。一例として、「属性」が「全て」である場合は、第2ユーザUBの属性に関係なく表示してよいことを示し、「属性」が「女性のみ」である場合は、第2ユーザUBの属性が「女性」である場合に表示することを示す。
【0055】
表示制御部133は、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれる場合、第2ユーザUBの属性に基づいて、第2ユーザUBの情報端末2に表示させる第1ユーザUAの特徴情報を制御する。一例として、表示制御部133は、第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれる場合、さらに、当該所定のエリアにエリア情報において関連付けられた第2ユーザUBの属性が、第1ユーザUAの特徴情報に含まれる項目それぞれの「属性」と一致するか否かを判定する。第2ユーザUBの属性が第1ユーザUAの特徴情報の項目の「属性」と一致しない項目がある場合、特徴情報に含まれる「属性」が当該第2ユーザUBの属性と一致しない項目を除いた特徴情報の項目を当該第2ユーザUBの情報端末2Bに表示させる。
【0056】
このように構成されることで、情報処理装置1は、ユーザが公開したくない情報を第2ユーザUBに公開しないようにすることができる。
【0057】
店員の情報端末2Bには特徴情報に加え、来店した客が購入する蓋然性が高い商品に関する情報を表示するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0058】
表示制御部133は、第1ユーザUA及び第2ユーザUBが所定のエリアに含まれる場合、第1ユーザUAの特徴情報に基づいて第1ユーザUAに提案すべき商品の情報を第2ユーザUBの情報端末2Bに表示させる。一例として、この場合記憶部12は、ユーザの特徴情報を入力すると、当該ユーザに提案すべき商品を出力するよう学習された学習済みモデルを記憶している。表示制御部133は、第1ユーザUAの特徴情報を記憶部12が記憶する学習済みモデルに入力し出力された商品に関する情報を第2ユーザUBの情報端末2Bに表示させる。このように構成されることで、情報処理装置1は店舗の売り上げを向上させる情報を提供することができる。
【0059】
仮想空間において商品等の販売を促進するための情報を情報端末2に表示するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0060】
購買履歴情報記憶部123は、ユーザが購入した商品と、該商品を購入したユーザの特徴情報と、該ユーザが該商品を購入した際に記録された情報と、を関連付けた購買履歴情報を記録する。
図7は、購買履歴情報記憶部123が記憶する購買履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。購買履歴情報においては、「商品」と「購入者属性」と「購入記録」が関連付けられている。「商品」は、商品を識別するためのIDである。「購入者属性」は、当該商品を過去に購入したユーザに関連付けられた属性を示す。「購入者属性」においては、複数の属性を含んでいてもよい。「購入記録」は、当該商品を購入したユーザとの対応を記録した情報を含む。「購入記録」は、例えば、当該商品を販売した際の会話内容のテキストや動画等である。「購入記録」は、当該情報にアクセスするためのリンクが含まれていてもよい。なお、「購入記録」は、複数の対応の記録が記憶されていてもよい。
【0061】
表示制御部133は、特定部132が特定した第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれる場合、購買履歴情報において第1ユーザUAの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが購入したことを示す商品と、該商品に購買履歴情報において関連付けられた、第1ユーザUAの特徴情報と対応する特徴情報を有するユーザが該商品を購入した際に記録された情報と、を第2ユーザUBの情報端末2に表示させる。表示制御部133は、第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれる場合、購買履歴情報を参照し、第1ユーザUAの特徴情報に購買履歴情報において対応する属性を有する商品を特定する。表示制御部133は、特定した商品に関連付けられた「購入記録」を、第2ユーザUBの情報端末2Bに表示させる。一例として、
図8に示す画面においては、特徴情報に加えて、動画である購入記録を視聴するためのアイコンO4が表示されている。第2ユーザUBが情報端末2Bを操作し、アイコンO4を押すと、「購入記録」が示す動画が表示される。
【0062】
なお、上述のように表示制御部133は、第1ユーザの特徴情報を学習済みモデルに入力し、出力された商品を取得してもよい。この場合、表示制御部133は、出力された商品に購入履歴情報において対応する「購入記録」を第2ユーザUBの情報端末2Bに表示させる。
【0063】
このように構成されることで、情報処理装置1は、商品等の販売を促進するための情報を提供することができる。
【0064】
[情報処理装置1における処理の流れ]
図9は、情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。特定部132は、第1ユーザUAの位置を特定する(S01)。一例として、特定部132は、第1ユーザUAがアバターを操作した操作情報に基づいて第1ユーザUAの仮想空間上の位置を特定する。特定部132は、第2ユーザUBの位置を特定する(S02)。一例として、特定部132は、第2ユーザUBがアバターを操作した操作情報に基づいて第2ユーザUBの仮想空間上の位置を特定する。特定部132は、第2ユーザUBの現実空間における位置に基づいて第2ユーザUBの位置を特定してもよい。
【0065】
表示制御部133は第1ユーザUAの位置が所定のエリアに含まれるか否かを判定する(S03)。具体的には、表示制御部133は、エリア情報記憶部122が記憶するエリア情報を参照し、エリア情報が示す仮想空間における店舗の範囲に、特定部132が特定した第1ユーザUA及び第2ユーザUBの位置が含まれるか否かを判定する。
【0066】
第1ユーザUAが所定のエリアに含まれる場合(S03におけるYES)、表示制御部133は、第1ユーザUAの位置と、第2ユーザUBの位置と、の距離が所定の閾値以内であるか否かを判定する(S04)。第1ユーザUAの位置と、第2ユーザUBの位置と、の距離が所定の閾値以内である場合(S04におけるYES)、表示制御部133は、ユーザ情報記憶部121を参照し、第2ユーザUBの情報端末2Bに第1ユーザUAの特徴情報を表示させる(S05)。情報処理装置1は処理を終了する。
【0067】
第1ユーザUAの位置及び第2ユーザUBの位置が所定のエリアに含まれない場合(S03におけるNO)又は第1ユーザUAの位置と、第2ユーザUBの位置と、の距離が所定の閾値以内ではない場合(S04におけるNO)、情報処理装置1は、処理を終了する。
【0068】
なお、S04においては、表示制御部133は、第1ユーザUAと第2ユーザUBとの距離が所定の閾値以内であるかの判定に変えて、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが会話を開始したか否かを判定し、第1ユーザUAと第2ユーザUBとが会話を開始した場合に特徴情報を情報端末2Bに表示させるよう構成されてもよい。
【0069】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、情報処理装置1は、仮想空間上での接客に利用するための情報を提供するという効果を奏する。
【0070】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0072】
1 情報処理装置
2 情報端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
121 ユーザ情報記憶部
122 エリア情報記憶部
123 購買履歴情報記憶部
131 位置情報取得部
132 特定部
133 表示制御部