(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173852
(43)【公開日】2024-12-13
(54)【発明の名称】クレンジングオイル
(51)【国際特許分類】
A61K 8/34 20060101AFI20241205BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20241205BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20241205BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/86
A61Q19/10
A61Q1/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089348
(22)【出願日】2023-05-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1) 発行者名 クラシエホームプロダクツ株式会社 刊行物名 「新商品ガイド 2023春」11頁 発行年月日 2022年10月12日 <資 料> 「新商品ガイド 2023春」商品紹介ページ (2) ウェブサイトの掲載日 2023年3月 ウェブサイトのアドレス https://www.kracie.co.jp/products/khp/10183375_21121.html <資 料>「肌美精 CHOIクレンジングオイル 薬用ニキビケア[医薬部外品]」商品紹介ウェブサイト (3) ウェブサイトの掲載日 2023年3月9日 ウェブサイトのアドレス https://www.amazon.co.jp/%E8%82%8C%E7%BE%8E%E7%B2%BE-%E3%80%90%E5%8C%BB%E8%96%AC%E9%83%A8%E5%A4%96%E5%93%81%E3%80%91%E8%82%8C%E7%BE%8E%E7%B2%BE-CHOI%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB-%E8%96%AC%E7%94%A8%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%83%93%E3%82%B1%E3%82%A2-150ml/dp/B0BTYB2BNS/ref=sr_1_5_mod_primary_new?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=F2HFJAVAV14T&keywords=choi+%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB&qid=1685408184&sbo=RZvfv%2F%2FHxDF%2BO5021pAnSA%3D%3D&sprefix=choi%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%2Caps%2C221&sr=8-5 <資 料>「肌美精 CHOIクレンジングオイル 薬用ニキビケア[医薬部外品]」AMAZON販売取扱ウェブサイト
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (4) 販売日 2023年3月10日 販売した場所 イオン株式会社、アマゾンジャパン合同会社、株式会社MCCマネジメント、株式会社 ツルハ、ウエルシアホールディングス株式会社、PPIH株式会社、株式会社 コスモス薬品、株式会社 スギ薬局、株式会社 カインズ 上記記載小売店企業(9社)が直営する日本国内の全店舗(北海道~九州・沖縄)及びECサイト (5) ウェブサイトの掲載日 2022年3月 ウェブサイトのアドレス https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/10726102/from_search/mIjMuaBSDy/?page=1 <資 料>「肌美精 CHOIクレンジングオイル 薬用ニキビケア[医薬部外品]」ミンテル商品紹介ウェブサイト
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】駒場 加奈枝
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AA122
4C083AA162
4C083AC301
4C083AC302
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC471
4C083AC472
4C083BB13
4C083CC23
4C083DD30
4C083EE01
4C083EE06
4C083EE11
4C083FF05
(57)【要約】
【課題】
クレンジング力の高いオイル剤型でありながらも殺菌効果を有し、低温安定性に優れたクレンジングオイルを提供することを課題とする。
【解決手段】
下記(A)が溶解された下記(B)と、下記(C)を含有することを特徴とするクレンジングオイルにより上記課題を解決する。好ましくは、さらに下記(D)成分を含有するクレンジオイルである。
(A)イソプロピルメチルフェノール
(B)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
(C)25℃において液状の油分
(D)酒石酸
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)が溶解された下記(B)と、下記(C)を含有することを特徴とするクレンジングオイル。
(A)イソプロピルメチルフェノール
(B)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
(C)25℃において液状の油分
【請求項2】
さらに下記(D)を含有する請求項1記載のクレンジングオイル。
(D)酒石酸
【請求項3】
下記(A)を下記(B)に溶解したのちに、前記(B)と下記(C)を混合させることを特徴とするクレンジングオイルの製造方法。
(A)イソプロピルメチルフェノール
(B)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
(C)25℃において液状の油分
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレンジングオイルに関する。更に詳しくは、優れた殺菌効果を有し、低温安定性に優れるクレンジングオイルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、いわゆる新型コロナウイルスによる感染症の拡大が深刻になっている中で、感染対策の一環でマスクの常用が推奨されている。マスクを着用することにより、マスク内の湿気や蒸れ、マスクと皮膚の摩擦などにより、化粧崩れが生じたりメイクアップ化粧料がマスクに付着しやすくなったりするため、メイク落ちしにくく長時間持続するメイクアップ化粧料が選ばれている。一方で、マスク常用による蒸れや摩擦はニキビや肌荒れの原因ともなり、スキントラブルに悩む生活者も多くいる。
【0003】
また、毛穴の黒ずみや開きといった毛穴に対する悩みは、若年層を中心に恒久的に挙げられている。毛穴の目立ちは毛穴に角栓が詰まることにより起こるため、毛穴ケアを怠るとアクネ菌が繁殖し、ニキビの原因となる。角栓除去は美容上好ましい行為ではあるが、通常の洗浄料による洗顔では除去効果は十分に得られない。また、シート剤やパックによる角栓の除去方法が提案されているが、粘着性により肌に負担がかかったり、剥離する前に乾燥させるための放置時間が必要であったりするなどの使用方法が煩雑であるため、簡便な角栓除去方法が望まれていた。
【0004】
殺菌剤を配合した皮膚洗浄料はニキビを防ぐ効能を有し、様々なものが市販されている。特許文献1では、ピロクトンオラミン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム及びトリクロロカルバニドから選ばれる殺菌成分を含む洗浄剤組成物が、特許文献2では、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、パラクロロメタキシレノールから選ばれる殺菌成分を含む洗浄剤組成物が、特許文献3では、ミコナゾール、イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸を含む洗浄剤組成物が提案されている。しかしながら、これらはいずれも殺菌効果は高いものの、クレンジング効果は不十分であった。
【0005】
また、クレンジング化粧料の形態としては、クレンジング力の高いオイル剤型が主流である。特許文献4では、特定のノニオン界面活性剤と液状油を必須成分として含有する非水クレンジング料が、特許文献5では、特定の非イオン界面活性剤と液状油と水とを必須成分として含有するクレンジング料が開示され、これらは油を含む汚れに対し液状の油をベースとしているため相溶性に優れクレンジング効果が高いが、殺菌効果は有していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-146030公報
【特許文献2】特開2010-168555号公報
【特許文献3】特開2022-164779号公報
【特許文献4】特開昭62-108806号公報
【特許文献5】特開平03-161428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、クレンジング力の高いオイル
剤型でありながらも殺菌効果を有し、低温安定性に優れたクレンジングオイルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、殺菌成分としてイソプロピルメチルフェノールを配合し、当該イソプロピルメチルフェノールが溶解されたトリイソステアリン酸PEG-20グリセリと液状油を混合したクレンジングオイルにより上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
[1]
下記(A)が溶解された下記(B)と、下記(C)を含有することを特徴とするクレンジングオイルである。好ましくは、さらに下記(D)を含有するクレンジオイルである。
(A)イソプロピルメチルフェノール
(B)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
(C)25℃において液状の油分
[2]
さらに下記(D)を含有する[1]に記載のクレンジングオイルである。
(D)酒石酸
【0010】
[3]
下記(A)を下記(B)に溶解したのちに、前記(B)と下記(C)を混合させることを特徴とするクレンジングオイルの製造方法である。
(A)イソプロピルメチルフェノール
(B)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
(C)25℃において液状の油分
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クレンジング力の高いオイル剤型でありながらも殺菌効果を有し、低温安定性に優れたクレンジングオイルである。さらには、ダブル洗顔が不要で、角栓除去効果に優れたクレンジングオイルである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0013】
本明細書において、「低温安定性」とは、クレンジオイルが殺菌成分に起因する析出が生じることなく、5℃で3か月以上析出物が生じることなく安定していることを意味する。
【0014】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0015】
<(A)殺菌成分>
本発明で用いられる(A)成分は殺菌成分である。クレンジングオイルにおいて、殺菌成分が析出しない観点からイソプロピルメチルフェノールを用いる。
【0016】
(A)成分のクレンジングオイル中における含有量は、0.05~2質量%であることが好ましい。0.05質量%以上であれば殺菌効果が十分であり、2質量%以下であれば製剤中で析出することがなく低温安定性が良好である。
【0017】
<(B)親水性界面活性剤>
本発明で用いられる(B)成分は、親水性界面活性剤であり、クレンジング後の水でのすすぎ性を良好にするために用いられる。本発明では、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリルを用いる。トリイソステアリン酸PEG-20グリセリルであれば、(A)成分の析出を抑制するための溶媒として最適であることを見出したからである。これは、(A)成分は疎水性であるため水に難溶であり、また、極性のない液状油と比較して極性のある(B)成分と混合した際に溶解が容易であった。
【0018】
(B)成分のクレンジングオイル中における含有量は、5~15質量%であることが好ましい。5質量%以上であれば水洗後にすすぎ残しが感じられることがなく、あらためて洗顔料で洗顔をする必要がない。一方で、15質量%以下であれば水洗時にぬるつきを感じることがない。
【0019】
(A)成分と(B)成分の配合比率((B)/(A))は、3以上が好ましい。3以上であれば、(A)成分が(B)に確実に溶解し、クレンジオイルに調製した後に析出が発生することがない。
【0020】
<(C)液状油分>
本発明で用いられる(C)成分は、25℃において液状の油分であり、オイルクレンジングの基剤であり、クレンジング力を向上する目的で配合される。 (C)成分は、化粧料、医薬品等に通常使用されるものでよく、例えばシリコーン油、エーテル油、炭化水素類、高級アルコール高級脂肪酸エステル類、動植物油脂、コレステロール脂肪酸エステル類、精油、香料などが挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用され、好ましいものとしては、ミネラルオイル、トリエチルヘキサノインなどの油を含む場合である。
【0021】
(C)成分のクレンジングオイル中における含有量は、80質量%以上であることが好ましい。80質量%以上であれば十分なクレンジング力を得ることができる。
【0022】
<(D)酒石酸>
本発明で用いられる(D)成分は酒石酸である。酒石酸は有機酸の一種である。本発明では、角栓中の皮脂と古い角質の両方を溶かす目的で配合される。
【0023】
(D)成分のクレンジングオイル中における含有量は、好ましくは0.01~3.0質量%であり、より好ましくは0.05~2.5%である。0.01質量%以上であれば角栓の除去効果が得られ、3.0%以下であれば皮膚刺激を起こすこともなく、低温下で析出することもない。
【0024】
本発明では、さらに化粧料、医薬品等に通常使用される薬効剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機及び無機粉体、色素などを必要に応じて配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で固形油分、半固形油分を加えることができる。
【実施例0025】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、それに先立ち評価方法を示す。尚、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】
<クレンジオイルの調製>
まず、表1及び2に記載された(A)成分を(B)成分に溶解させ、その後その他成分を混合して、クレンジングオイルを得た。
【0027】
<殺菌効果の評価試験>
(1)試験菌
(有害なグラム陽性菌)黄色ブドウ球菌:スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus) ATCC6538
(2)評価法
1.評価サンプル
実施例及び比較例の洗浄剤組成物(試験液)
2.菌液の調製
初発菌数が10の8乗個/mLとなるように調整する。(菌液)
3.試験方法
25℃にて、試験液9mLに、菌液1mLを添加し、十分撹拌し、5分後に0.5mL採取し、生存菌数を測定した。
4.評価
初発菌数に対する生存菌数の割合を殺菌率(%)として算出し、結果を下記評価基準で示した。なお、黄色ブドウ球菌に対しては殺菌効果が高いほどよい。
【0028】
(評価基準)殺菌効果
◎:殺菌率90%以上
○:殺菌率70%以上90%未満
△:殺菌率50%以上70%未満
×:殺菌率50%未満
【0029】
<低温安定性の評価試験>
実施例、比較例に記載のクレンジング化粧料をガラス瓶に充填し、5℃で3か月静置したときの経時安定性について、下記評価基準に基づいて評価した。
【0030】
(評価基準)低温安定性
◎:外観が透明で析出物なし
○:ごくわずかに濁っているが、析出物なし
△:やや白濁し、析出物が少しある
×:析出物が多く認められる、もしくは(A)成分が(B)成分に完全溶解しない
【0031】
<クレンジング力の評価試験(官能評価)>
10名の専門パネルが、顔に市販のパウダーファンデーション、マスカラ、及び口紅を塗布し、約4時間おいて乾燥させた。次に、実施例・比較例に記載のクレンジング化粧料を約1.2g取り、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、メイクとなじませ、その後水で洗い流し、下記評価基準に基づいて評価した。
【0032】
(評価基準)クレンジング力
5点:メイクの落ちが非常に良く、十分なクレンジング効果を実感できた。
4点:メイクの落ちが良く、クレンジング効果を実感できた。
3点:メイクの落ちがやや良く、クレンジング効果をやや実感できた。
2点:メイクの落ちがあまり良くなく、クレンジング効果をあまり実感できなかった。
1点:メイクがほとんど落ちず、クレンジング効果を実感できなかった。
全パネルによる平均が、4点以上を◎、3点以上を○.2点以上を△、2点未満を×とした。
【0033】
<ダブル洗顔不要の評価試験(官能評価)>
10名の専門パネルが、顔に市販のパウダーファンデーション、マスカラ、及び口紅を
塗布し、約4時間おいて乾燥させた。次に、実施例・比較例に記載のクレンジング化粧料を約1.2g取り、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、メイクとなじませ、その後水で洗い流し、下記評価基準に基づいて評価した。
【0034】
(評価基準)ダブル洗顔不要
5点:べとつき感がまったくなく、さっぱりしており、ダブル洗顔必要なし。
4点:べとつき感がなく、ダブル洗顔必要なし。
3点:べとつき感は弱いがしっとり感がかなり強く、ダブル洗顔が好ましく感じる。
2点:べとつき感が残っており、ダブル洗顔したい。
1点:かなりべとつき感が強く、ダブル洗顔は必須である。
全パネルによる平均が、4点以上を◎、3点以上を○.2点以上を△、2点未満を×とした。
【0035】
<角栓除去効果の評価試験>
健常パネル5名が、実施例・比較例に記載のクレンジング化粧料を約1g取り、鏡を見ながら鼻部分のみに塗布し、30秒間マッサージを行い、その後水で1分間すすいだ。洗浄前後の小鼻に存在する角栓数をそれぞれ計測し、下記の式(式1)により角栓除去率を求め評価した。
角栓除去率=100-(使用後小鼻上1cm2中に存在する角栓数)/(使用前小鼻上1cm2中に存在する角栓数)×100(式1)
【0036】
(評価基準)角栓除去効果
◎:角栓除去率60%以上
○:角栓除去率40%以上60%未満
△:角栓除去率20%以上40%未満
×:角栓除去率20%未満
【0037】
<使用時の皮膚への刺激性>
20名の専門パネルが、実施例・比較例に記載のクレンジング化粧料を約3g取り、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、その後水で洗い流し、下記評価基準に基づいて評価した。
【0038】
(評価基準)使用時の皮膚への刺激性
◎:使用時に刺激がないと答えた被験者の数が18人以上
○:使用時に刺激がないと答えた被験者の数が15~17人
△:使用時に刺激がないと答えた被験者の数が9~13人
×:使用時に刺激がないと答えた被験者の数が8人未満
【0039】
実施例1~19、比較例1~5
表1、2に記載の配合組成よりなるクレンジングオイルを調製し、評価を行った。その結果を表1、2に併せて示した。なお、比較例5以外は、まず(A)成分を(B)成分に溶解させた後、(C)を含むその他成分と混合し調製した。比較例5は、すべての成分を同時に混合した。
【0040】
【0041】
【0042】
表1、2より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1~19の組成物は、いずれも優れた性能を示していた。一方、比較例1~5では、殺菌効果、クレンジング力、ダブル洗顔不要、角栓除去効果、使用時の皮膚への刺激性のいずれかの特性が劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
【0043】
特に(A)成分とは異なる殺菌剤を使用した比較例2、親水性界面活性剤を使用しなかった比較例3、全成分を同時に混合した比較例5は、いずれも殺菌成分を溶解させることができず、殺菌効果の試験は中止した。また、(B)成分とは異なる親水性界面活性剤を使用した比較例4は、殺菌成分を溶解させることはできたが、経時的に析出物が発生し低温安定性が劣った。