(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001739
(43)【公開日】2024-01-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20231227BHJP
H04N 21/2668 20110101ALI20231227BHJP
H04N 21/482 20110101ALI20231227BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20231227BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/2668
H04N21/482
A63F13/86
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100596
(22)【出願日】2022-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(72)【発明者】
【氏名】宮本 茂
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 武志
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 徳雄
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA22
5C164SC05P
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164UD51P
5C164YA10
5C164YA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】新たな方式によってコンテンツを提供可能なシステム、装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1は、複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像をユーザに提示する提示部32と、ユーザに提示されたコンテンツ識別情報の中から、ユーザが選択したコンテンツ識別情報を取得する取得部33と、ユーザが選択したコンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するコンテンツ決定部13と、再生用コンテンツを再生する再生部34と、再生用コンテンツを再生したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、ユーザの識別情報と対応付けるフラグ設定部14と、を備える。コンテンツ決定部13は、視聴済みフラグに応じて再生用コンテンツの内容が異なるように、ユーザが選択したコンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のコンテンツ識別情報のそれぞれに関する表示画像をユーザに提示する提示手段と、
前記ユーザに提示された前記表示画像の中から、前記ユーザが選択した前記表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報を取得する取得手段と、
取得した前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、
前記再生用コンテンツを再生する再生手段と、
前記再生用コンテンツを再生したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるフラグ設定手段と、
を備える情報処理システムであって、
前記コンテンツ決定手段は、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、取得した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する、情報処理システム。
【請求項2】
前記コンテンツ決定手段は、前記再生用コンテンツのひな型として用いられるテンプレートと、当該テンプレートに合成される合成用素材を組み合わせることによって生成されたコンテンツを前記再生用コンテンツとして決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記合成用素材は、音声、動画、画像のうち少なくとも1つを含む、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記コンテンツ決定手段は、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように生成されたコンテンツを、前記再生用コンテンツとして決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記コンテンツ決定手段は、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて、リアルタイムで再生内容の描画を行うことによって、前記再生用コンテンツを決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記コンテンツ決定手段は、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて、前記ユーザによって選択された前記表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを、再生用コンテンツ候補の中から選択することによって決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記コンテンツ決定手段は、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグの数に少なくとも応じて、前記再生用コンテンツの内容が異なるように前記再生用コンテンツを決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記コンテンツ決定手段は、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて、前記再生用コンテンツの内容が異なるように前記再生用コンテンツを決定する、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記コンテンツ決定手段は、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて、前記再生用コンテンツに登場するキャラクタが変更されるように前記再生用コンテンツを決定する、請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記コンテンツ決定手段は、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて前記再生用コンテンツに登場するアイテムオブジェクトが変更されるように前記再生用コンテンツを決定する、請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記コンテンツ決定手段は、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて、シナリオが異なるように前記再生用コンテンツを決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記フラグ設定手段は、前記再生用コンテンツの再生が開始されたことに応じて、前記ユーザの識別情報に前記視聴済みフラグを対応付ける、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記フラグ設定手段は、前記再生用コンテンツが所定の箇所まで再生された際に満たされる再生条件が満たされた場合に、前記ユーザの識別情報に前記視聴済みフラグを対応付ける、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記再生条件は、前記再生用コンテンツが、前記再生用コンテンツの50%地点まで再生されたことである、請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記再生条件は、前記再生用コンテンツが、前記再生用コンテンツの終了地点まで再生されたことである、請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記コンテンツ決定手段は、さらに、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグが対応付けられてから、前記コンテンツ識別情報を取得するまでの経過時間を算出し、前記経過時間に少なくとも応じて前記再生用コンテンツを決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記フラグ設定手段は、同一の前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツが再生された場合、当該再生回数のデータを前記ユーザの前記識別情報に対応付ける、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記提示手段は、前記ユーザの前記識別情報に前記視聴済みフラグが対応付けられているコンテンツ識別情報と対応付けられていない前記コンテンツ識別情報とで、異なる表示態様の前記表示画像を提示する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項19】
複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像のデータをユーザ端末に送信するコンテンツ識別情報送信手段と、
前記ユーザが選択した表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報を前記ユーザ端末から受信する受信手段と、
前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、
前記再生用コンテンツのデータを前記ユーザ端末に送信する再生用コンテンツデータ送信手段と、
前記再生用コンテンツを再生したことを示すデータを前記ユーザ端末から受信したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるフラグ設定手段と、
を備える情報処理装置であって、
前記コンテンツ決定手段は、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する、情報処理装置。
【請求項20】
ユーザ端末にコンテンツを配信するためのプログラムであって、コンピュータに、
複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像のデータをユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザが選択した表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報を前記ユーザ端末から受信するステップと、
前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するステップと、
前記再生用コンテンツのデータを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記再生用コンテンツを再生したことを示すデータを前記ユーザ端末から受信したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるステップと、
を実行させ、
前記再生用コンテンツを決定するステップでは、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する、プログラム。
【請求項21】
サーバ装置からユーザ端末にコンテンツを配信するための方法であって、
前記ユーザ端末が、複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像をユーザに提示するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザに提示された前記コンテンツ識別情報の中から、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報を取得するステップと、
前記サーバ装置が、前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するステップと、
前記ユーザ端末が、前記再生用コンテンツを再生するステップと、
前記サーバ装置が、前記再生用コンテンツを再生したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるステップと、
を備え、
前記再生用コンテンツを決定するステップでは、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを配信する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からユーザの端末に対してコンテンツを配信する情報処理システムが知られている。アニメのような複数のエピソードを配信する場合には、一般的に、所定の順番での視聴が想定されている。
【0003】
これに対し、ゲームの技術分野では、任意の順番で複数の映像コンテンツを視聴することが想定されているコンテンツ配信技術も知られている。特許文献1には、ネットワークを介した映像コンテンツのストリーミング配信サービスを実現する映像配信システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来のコンテンツ配信方式では、配信されるコンテンツの内容自体は予め決まった内容であった。例えば、アニメの第何話というようにコンテンツが特定されれば、その内容は配信を受けるタイミング等の条件によって変わるものではなく、同じ内容のコンテンツが提供されていた。
【0006】
本発明は、上記背景に鑑み、新たな方式によってコンテンツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(構成1)
構成1は、複数種類のコンテンツ識別情報のそれぞれに関する表示画像をユーザに提示する提示手段と、前記ユーザに提示された前記表示画像の中から、前記ユーザが選択した前記表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報を取得する取得手段と、取得した前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、前記再生用コンテンツを再生する再生手段と、前記再生用コンテンツを再生したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるフラグ設定手段とを備える情報処理システムであって、前記コンテンツ決定手段は、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、取得した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する。
【0008】
本構成によれば、視聴済みフラグに応じてユーザが選択したコンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するので、ユーザの視聴履歴に基づいて再生用コンテンツを変えることができる。ここで、視聴済みフラグは、再生用コンテンツを再生したことを示すフラグである。このため、本構成によれば、コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツの視聴履歴が、他のコンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツの決定に影響を及ぼす。したがって、複数種類のコンテンツ識別情報のどれから選択を開始しても、後に選択されたコンテンツ識別情報の再生用コンテンツの決定に影響を与えることができる。なお、再生用コンテンツの決定には、再生用コンテンツを再生する都度生成する手法、リアルタイムで再生用コンテンツをレンダリングする手法、予め準備された複数の再生用コンテンツの中から1つを選択して決定する手法のいずれも含み得る。コンテンツ決定手段は、上に挙げた手法のうちのいずれか1つを用いてもよいし、複数を用いてもよい。
【0009】
(構成2)
構成2は、上記構成1において、前記コンテンツ決定手段が、前記再生用コンテンツのひな型として用いられるテンプレートと、当該テンプレートに合成される合成用素材を組み合わせることによって生成されたコンテンツを前記再生用コンテンツとして決定してもよい。
【0010】
(構成3)
構成3は、上記構成2において、前記合成用素材が、音声、動画、画像のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0011】
(構成4)
構成4は、上記構成1~3のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように生成されたコンテンツを、前記再生用コンテンツとして決定してもよい。
【0012】
(構成5)
構成5は、上記構成1において、前記コンテンツ決定手段が、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じてリアルタイムで再生内容の描画を行うことによって、前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0013】
(構成6)
構成6は、上記構成1において、前記コンテンツ決定手段が、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて、前記ユーザによって選択された前記表示画像に対応付けられた前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを、再生用コンテンツ候補の中から選択することによって決定してもよい。
【0014】
(構成7)
構成7は、上記構成1~6のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグの数に少なくとも応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0015】
(構成8)
構成8は、上記構成1~7のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて、前記再生用コンテンツの内容が異なるように前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0016】
(構成9)
構成9は、上記構成8において、前記コンテンツ決定手段が、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて、前記再生用コンテンツに登場するキャラクタが変更されるように前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0017】
(構成10)
構成10は、上記構成8~9のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、予め定められた特定の前記コンテンツ識別情報に対応付けられた前記再生用コンテンツを再生したことを示す前記視聴済みフラグが前記ユーザの前記識別情報に対応付けられているか否かに少なくとも基づいて前記再生用コンテンツに登場するアイテムオブジェクトが変更されるように前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0018】
(構成11)
構成11は、上記構成1~10のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグに少なくとも応じて、シナリオが異なるように前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0019】
(構成12)
構成12は、上記構成1~11のいずれかにおいて、前記フラグ設定手段が、前記再生用コンテンツの再生が開始されたことに応じて、前記ユーザの識別情報に前記視聴済みフラグを対応付けてもよい。
【0020】
(構成13)
構成13は、上記構成1~12のいずれかにおいて、前記フラグ設定手段が、前記再生用コンテンツが所定の箇所まで再生された際に満たされる再生条件が満たされた場合に、前記ユーザの識別情報に前記視聴済みフラグを対応付けてもよい。
【0021】
(構成14)
構成14は、上記構成13において、前記再生条件が、前記再生用コンテンツが、前記再生用コンテンツの50%地点まで再生されたことであってもよい。
【0022】
(構成15)
構成15は、上記構成13において、前記再生条件が、前記再生用コンテンツが、前記再生用コンテンツの終了地点まで再生されたことであってもよい。
【0023】
(構成16)
構成16は、上記構成1~15のいずれかにおいて、前記コンテンツ決定手段が、さらに、前記ユーザの前記識別情報に対応付けられた前記視聴済みフラグが対応付けられてから、前記コンテンツ識別情報を取得するまでの経過時間を算出し、前記経過時間に少なくとも応じて前記再生用コンテンツを決定してもよい。
【0024】
(構成17)
構成17は、上記構成1~16のいずれかにおいて、前記フラグ設定手段が、同一の前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツが再生された場合、当該再生回数のデータを前記ユーザの前記識別情報に対応付けてもよい。
【0025】
(構成18)
構成18は、上記構成1~17のいずれかにおいて、前記提示手段が、前記ユーザの前記識別情報に前記視聴済みフラグが対応付けられているコンテンツ識別情報と対応付けられていない前記コンテンツ識別情報とで、異なる表示態様の前記表示画像を提示してもよい。
【0026】
(構成19)
構成19は、複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像のデータをユーザ端末に送信するコンテンツ識別情報送信手段と、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報を前記ユーザ端末から受信する受信手段と、前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するコンテンツ決定手段と、前記再生用コンテンツのデータを前記ユーザ端末に送信する再生用コンテンツデータ送信手段と、前記再生用コンテンツを再生したことを示すデータを前記ユーザ端末から受信したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるフラグ設定手段とを備える情報処理装置であって、前記コンテンツ決定手段は、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する情報処理装置である。
【0027】
(構成20)
構成20は、ユーザ端末にコンテンツを配信するためのプログラムであって、コンピュータに、複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像のデータをユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報を前記ユーザ端末から受信するステップと、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するステップと、前記再生用コンテンツのデータを前記ユーザ端末に送信するステップと、前記再生用コンテンツを再生したことを示すデータを前記ユーザ端末から受信したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるステップとを実行させ、前記再生用コンテンツを決定するステップでは、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定するプログラムである。
【0028】
(構成21)
構成21は、サーバ装置からユーザ端末にコンテンツを配信するための方法であって、前記ユーザ端末が、複数種類のコンテンツ識別情報に関する表示画像をユーザに提示するステップと、前記ユーザ端末が、前記ユーザに提示された前記コンテンツ識別情報の中から、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報を取得するステップと、前記サーバ装置が、前記ユーザの選択に基づいて決定された前記コンテンツ識別情報に対応する再生用コンテンツを決定するステップと、前記ユーザ端末が、前記再生用コンテンツを再生するステップと、前記サーバ装置が、前記再生用コンテンツを再生したことに応じて、当該再生用コンテンツを再生したことを示す視聴済みフラグを、前記ユーザの識別情報と対応付けるステップとを備え、前記再生用コンテンツを決定するステップでは、前記視聴済みフラグに応じて前記再生用コンテンツの内容が異なるように、前記ユーザが選択した前記コンテンツ識別情報に対応する前記再生用コンテンツを決定する情報処理方法である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】実施の形態の情報処理システムの構成を示す図である。
【
図2】サーバ装置のメモリに記憶される各種データの例を示すメモリマップである。
【
図3】ユーザデータのデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】コンテンツデータのデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】(a)アレンジデータの例を示す図である。(b)アレンジデータの別の例を示す図である。
【
図7】ユーザ端末のメモリに記憶される各種データの例を示すメモリマップである。
【
図8】実施の形態の情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【
図9】再生用コンテンツの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【
図10】再生用コンテンツの画像を変更した例を示す図である。
【
図11】再生用コンテンツの画像を変更した例を示す図である。
【
図12】再生用コンテンツの画像を変更した例を示す図である。
【
図13】映像生成処理の別の例を示すフローチャートである。
【
図14】映像生成処理の別の例を示すフローチャートである。
【
図15】視聴履歴に基づいて変化する選択画面について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態の情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
【0031】
(概要)
図1は、実施の形態の情報処理システム1の構成を示す図である。情報処理システム1は、コンテンツを配信するサーバ装置10と、配信されたコンテンツを再生するユーザ端末30とを有している。
図1では、ユーザ端末30を一つだけ記載しているが、情報処理システム1は、サーバ装置10からコンテンツの配信を受ける複数のユーザ端末30を含んでよい。
【0032】
最初に、実施の形態の情報処理システム1が提供するコンテンツ配信の概要について説明する。サーバ装置10は、関連を有する複数のコンテンツをユーザ端末30に配信する。関連を有するコンテンツとは、同じシリーズの番組、アニメ、RPG等のゲームで提供される動画等である。例えば、アニメであれば、同じアニメの複数のエピソードが関連を有する複数のコンテンツである。
【0033】
本実施の形態の情報処理システム1は、ユーザがどのコンテンツを視聴済みかに応じて配信するコンテンツの内容を変える。これは、視聴履歴に応じて、異なるコンテンツを配信するということではなく、同じコンテンツの内容を変えて配信するということである。
【0034】
あるアニメAの第9話を配信することを例として説明する。本実施の形態の情報処理システム1では、例えば第7話を視聴済みのユーザと未視聴のユーザに、内容の異なる第9話を配信する。内容の異なるコンテンツの例を挙げると、第7話で登場したキャラクタがあった場合、第7話を視聴済みのユーザに対しては、当該キャラクタが登場するバージョンの第9話を配信し、第7話を視聴していないユーザに対しては、当該キャラクタが登場しないバージョンの第9話を配信する。
【0035】
ここで、本明細書で用いる用語について説明する。「コンテンツ」は同一の識別情報によって特定される再生用コンテンツ(後述)の単位である。上記の例で言えば、「アニメAの第9話」が「コンテンツ」に相当する。これに対し、「再生用コンテンツ」は実際に再生されるコンテンツそのもの(例えば動画)を指す用語である。上記の例においては、「第7話を視聴済みのユーザに配信するアニメAの第9話」や「第7話を未試聴のユーザに配信するアニメAの第9話」がそれぞれ「再生用コンテンツ」に相当する。すなわち、本実施形態においては、同一の「コンテンツ」に対して、複数の「再生用コンテンツ」が対応付けられうる。いずれの再生用コンテンツが再生されても、対応するコンテンツが視聴されたことになる。上記した例でいえば、第7話を視聴済みの場合の第9話と、第7話を視聴していない場合の第9話のいずれを視聴しても、第9話というコンテンツは視聴済みとなる。
【0036】
(情報処理システム1の構成)
図1を参照して情報処理システム1を構成するサーバ装置10とユーザ端末30の構成について説明する。
【0037】
(サーバ装置10の構成)
サーバ装置10は、プロセッサ11とメモリ20と通信部15とを有している。プロセッサ11がメモリ20に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、選択画面生成部12、コンテンツ決定部13、フラグ設定部14の機能を実現する。
【0038】
図2は、サーバ装置10のメモリ20に記憶される各種データの例を示すメモリマップである。サーバ装置10のメモリ20には、サーバ側プログラム21、ユーザデータ22、コンテンツデータ23等が記憶されている。
【0039】
サーバ側プログラム21は、本実施の形態におけるコンテンツ配信を実行するためのプログラムである。当該プログラムには、再生用コンテンツの決定と、再生用コンテンツの配信処理、ユーザ端末30との通信処理等を実行するためのコードが含まれている。
【0040】
ユーザデータ22は、ユーザの視聴済みフラグを管理するデータである。
図3は、ユーザデータ22のデータ構成の一例を示す図である。ユーザデータ22は、ユーザ識別情報221と視聴済みフラグ222の項目を1レコードとして構成される。視聴済みフラグは、ユーザがそれまでにいずれのコンテンツを視聴しているかを示す項目であり、視聴済みのコンテンツが増えるにしたがって追加される可変の項目である。
【0041】
図3において、メモリマップに記憶されたデータの具体例を括弧書きしている。
図3に示す例では、ユーザ識別情報221は「U001」である。「U001」に3つの視聴済みフラグ222「A-1」「B-2」「A-3」が対応付けられている。「A-1」は「A」のシリーズの1つめのコンテンツを示し、「A-3」は「A」のシリーズの3つめのコンテンツを示している。「B-2」は「B」のシリーズの2つめのコンテンツを示す。「A-1」と「A-3」は同じシリーズの関連を有するコンテンツであるが、「A-1」「A-3」と「B-2」とはシリーズが異なるので関連を有しない。なお、本実施の形態では、ユーザデータ22が視聴済みフラグ222のみを有する例を示したが、ユーザデータ22には、ユーザの属性情報や課金データ等のデータを記憶してもよい。
【0042】
図2に戻る。コンテンツデータ23は、配信の対象となるコンテンツのデータである。
図4は、コンテンツデータ23のデータ構成の一例を示す図である。コンテンツデータ23は、コンテンツ識別情報231と、アレンジデータ232と、テンプレート233と、各再生用コンテンツA-9a~A-9cのための合成用素材234等を有する。
【0043】
コンテンツ識別情報231は、複数のコンテンツをそれぞれ区別可能とするために、それぞれのコンテンツに付加される識別子である。一例として、「A-9」と括弧書きで示しているが、このコンテンツ識別情報231は「アニメA」のシリーズの9つめのコンテンツを特定している。アレンジデータ232は、視聴済みフラグに応じてどの再生用コンテンツを選択するかを決定するためのデータである。
【0044】
図5(a)は、アレンジデータ232の例を示す図である。アレンジデータ232は、映像の変化のパターンとその条件を示すデータである。映像の変化のパターンとは、一例としては、基本となるコンテンツに対して、コンテンツとしての同一性を保ったまま改変を加えたコンテンツの類型である。コンテンツ「A-9」には、「A-9a」「A-9b」「A-9c」「A-9d」・・の再生用コンテンツが対応付けられている。ユーザがコンテンツ「A-9」に対応する表示画像を選択した、言い換えれば、当該ユーザが「アニメA」の第9話を見ようとしようとした場合、後述する視聴済みフラグに基づいて、「A-9a」「A-9b」「A-9c」「A-9d」・・・の再生用コンテンツのいずれかが再生される。
図5(a)に示す例では、再生用コンテンツ「A-9a」「A-9b」「A-9c」「A-9d」の選択の条件は視聴済みフラグの数に対応付けられている。再生用コンテンツ「A-9a」は視聴済みフラグがないという条件に対応付けられており、再生用コンテンツ「A-9b」は、視聴済フラグが1つ以上という条件に対応付けられており、再生用コンテンツ「A-9c」は視聴済みフラグが2つ以上という条件に対応付けられており、再生用コンテンツ「A-9d」は視聴済みフラグが3つ以上という条件に対応付けられている。
【0045】
図5(b)は、アレンジデータ232の別の例を示す図である。
図5(b)に示す例では、コンテンツ「A-4」には、「A-4a」「A-4b」・・の再生用コンテンツが対応付けられている。
図5(b)に示す例では、再生用コンテンツ「A-4a」「A-4b」の選択の条件は、コンテンツ「A-3」の視聴済みフラグに対応付けられている。再生用コンテンツ「A-4a」はコンテンツ「A-3」の視聴済みフラグがないという条件に対応付けられており、再生用コンテンツ「A-4b」は、コンテンツ「A-3」の視聴済フラグがあるという条件に対応付けられている。
【0046】
図5(a)では、視聴済みフラグの数に再生用コンテンツを対応付ける例、
図5(b)では特定のエピソードに関する視聴済みフラグの有無に再生用コンテンツを対応付ける例を挙げたが、アレンジデータ232は、再生用コンテンツを視聴済みフラグの数と特定のエピソードに関する視聴済みフラグの有無の両方に対応付けたデータであってもよい。
【0047】
図4に戻る。コンテンツデータ23のテンプレート233は、コンテンツ識別情報で特定されるコンテンツのひな型である。テンプレート233は、コンテンツ識別情報に対応するいずれの再生用コンテンツにも含まれる部分であり、視聴履歴等によって変化しない部分である。テンプレート233は、例えば、コンテンツの背景等である。
【0048】
合成用素材234は、再生用コンテンツの種類に応じて、テンプレート233に合成される素材である。合成用素材は、再生用コンテンツの一部を構成するコンポーネントであり、画像、映像、音声のいずれでもよい。「A-9a合成用素材」「A-9b合成用素材」「A-9c合成用素材」はそれぞれ、「A-9a」「A-9b」「A-9c」の再生用コンテンツを生成するための素材である。
【0049】
このように、本実施の形態では、再生用コンテンツはテンプレート233と複数種類の合成用素材234という形でメモリ20に記憶されている。アレンジデータ232が規定する条件にしたがって、テンプレート233に合成用素材234が合成されて再生用コンテンツが生成される。
【0050】
次に、サーバ側プログラム21を実行することにより実現される選択画面生成部12、コンテンツ決定部13、フラグ設定部14について説明する。選択画面生成部12は、ユーザに対してコンテンツを選択させる画面を生成する機能を有する。選択画面は、コンテンツ識別情報に関する表示画像を含んでいる。
【0051】
図6は、選択画面50の例を示す図である。
図6では、アニメAの第1話~第10話までの10個のコンテンツからコンテンツを選択させる画面を例として示している。選択画面50には、何についてのコンテンツであるかを示すタイトル51と、コンテンツ識別情報に関する表示画像であるボタン52が表示される。丸いボタン52の中の数字がアニメAの話数を特定する数字であり、これによりコンテンツを識別できる。
図6に示す例では数字を含むボタン52によってコンテンツを識別できるようにしているが、コンテンツ識別情報に関する表示画像はこれに限らず、コンテンツを識別できる画像であればよい。例えば、コンテンツの一場面を切り取ったサムネイル画像を用いてもよいし、エピソードのタイトルをリスト形式で表示することとしてもよい。
【0052】
図6に示す選択画面50において、ユーザが、丸いボタン52をタッチすることにより、コンテンツの選択を受け付ける。
図6において、「1」「2」「3」「5」「8」のボタン52はグレーに着色されているが、これは、これらのコンテンツが視聴済みであることを示している。選択画面生成部12は、ユーザデータ22に記憶された視聴済みフラグのデータに基づいて、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みのコンテンツを特定し、グレーのボタン52を生成する。逆に、未視聴のコンテンツ識別情報に関しては、白のボタン52を生成する。このようにボタンの色を変えることにより、ユーザは視聴済みのコンテンツと未視聴のコンテンツを容易に把握できる。サーバ装置10は、生成した選択画面50のデータをユーザ端末30に送信する。
【0053】
コンテンツ決定部13は、ユーザ端末30から送信されたコンテンツの選択情報を受信し、受信した選択情報にかかるコンテンツの再生用コンテンツを決定する機能を有する。コンテンツ決定部13は、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みフラグの数と種類に応じて、再生用コンテンツの内容が互いに異なるように再生用コンテンツを決定し、再生用コンテンツを生成する。
【0054】
具体的には、コンテンツ決定部13は、メモリ20のユーザデータ22からコンテンツの配信先のユーザ識別情報221に対応付けられた視聴済みフラグ222を読み出す。続いて、コンテンツ決定部13は、ユーザが選択したコンテンツのコンテンツ識別情報231に対応付けられたアレンジデータ232を読み出し、視聴済みフラグ222とアレンジデータ232の条件とを照らし合わせて、再生用コンテンツを選択する。
【0055】
図5(a)に示す例で説明すると、コンテンツ識別情報「A-9」が選択されたときに、視聴済みフラグがない場合には再生用コンテンツ「A-9a」を生成することを決定し、視聴済みフラグが1つ以上である場合には再生用コンテンツ「A-9b」を生成することを決定し、視聴済フラグが2つ以上である場合には再生用コンテンツ「A-9c」を生成することを決定し、視聴済みフラグが3つ以上である場合には再生用コンテンツ「A-9d」を生成することを決定する。
【0056】
次に、コンテンツ決定部13は、特定された再生用コンテンツの合成用素材234を読み出し、テンプレート233に合成用素材234を合成して再生用コンテンツを生成する。以上の処理により、コンテンツ決定部13は、ユーザの視聴履歴に基づく再生用コンテンツを生成する。サーバ装置10は、生成した再生用コンテンツのデータをユーザ端末30に送信する。
【0057】
フラグ設定部14は、ユーザ端末30にて再生されたコンテンツの視聴済みフラグをユーザ識別情報に対応付ける機能を有する。サーバ装置10は、ユーザ端末30に送信した再生用コンテンツがユーザ端末30にて再生されたことを示すデータをユーザ端末30から受信する。フラグ設定部14は、コンテンツが再生されたことを示すデータを受信すると、当該コンテンツの視聴済みフラグをユーザ識別情報に対応付けてメモリ20に記憶する。
【0058】
(ユーザ端末30の構成)
次に、ユーザ端末30について説明する。
図1に示すように、ユーザ端末30は、プロセッサ31と、メモリ40と、通信部35と、入力部36と、出力部37とを有している。プロセッサ31がメモリ40に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、提示部32、取得部33、再生部34の機能を実現する。ユーザ端末30のハードウェアに限定はなく、テレビ、タブレット端末、スマートホン、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置等であってよい。ここでは、ユーザ端末30はタブレット端末であるとし、入力部36および出力部37は、タッチパネルディスプレイにより構成される。
【0059】
図7は、ユーザ端末30のメモリ40に記憶されるデータの例を示すメモリマップである。ユーザ端末30のメモリ40には、ユーザ端末側プログラム41、再生用コンテンツデータ42等が記憶されている。
【0060】
ユーザ端末側プログラム41は、本実施の形態におけるコンテンツ配信を実行するためのユーザ端末30側のプログラムである。当該プログラムには、コンテンツの選択、配信されたコンテンツの再生、サーバ装置10との通信処理等を実行するためのコードが含まれている。再生用コンテンツデータ42は、サーバ装置10から配信された再生用コンテンツデータである。
【0061】
ユーザ端末側プログラム41を実行することにより実現される提示部32、取得部33、再生部34について説明する。提示部32は、サーバ装置10から選択画面のデータを受信し、受信した選択画面をユーザ端末30の出力部37であるタッチパネルディスプレイに表示する。
【0062】
取得部33は、タッチパネルディスプレイに表示された選択画面においてコンテンツ識別情報の選択情報を取得する。
図6に示す例では、ユーザがいずれかのボタン52をタッチすると、取得部33はタッチされたボタン52に対応するコンテンツ識別情報を取得する。取得部33は、取得したコンテンツ識別情報をコンテンツの選択情報としてサーバ装置10に送信する。
【0063】
再生部34は、サーバ装置10から配信された再生用コンテンツを、ユーザ端末30のタッチパネルディスプレイに再生表示する。また、再生部34は、再生用コンテンツの再生が開始されると、再生が開始されたことを示す情報をサーバ装置10に送信する。これにより、サーバ装置10では、再生用コンテンツが視聴されたことを把握できる。
【0064】
(動作説明)
図8は、実施の形態の情報処理システム1の動作を示すフローチャートである。サーバ装置10は、配信するコンテンツを選択させる選択画面50を生成し、生成した選択画面50のデータをユーザ端末30に送信する(S10)。ここで、選択画面50は、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みフラグに基づいて、視聴済みのコンテンツがどれか分かるような態様でコンテンツ識別情報に関する表示画像を提示する(
図6参照)。
【0065】
ユーザ端末30は選択画面50のデータを受信し、ユーザ端末30のディスプレイに選択画面50を表示する(S11)。選択画面50においてユーザがコンテンツ識別情報を表したボタン52をタッチすると、ユーザ端末30はコンテンツの選択を受け付ける。コンテンツの選択がなされない場合には(S12でNO)、ユーザ端末30は、コンテンツの選択が入力されるまで待つ。
【0066】
ユーザ端末30は、コンテンツの選択を受け付けると(S12でYES)、ユーザがどのコンテンツを選択したかを示すコンテンツの選択情報をサーバ装置10に送信する(S13)。サーバ装置10は選択情報を受信し(S14)、受信したコンテンツの再生用コンテンツを生成する(S15)。再生用コンテンツの生成処理については、
図9を参照して後述する。
【0067】
サーバ装置10は、生成した再生用コンテンツをユーザ端末30に送信する(S16)。ユーザ端末30は、再生用コンテンツを受信し(S17)、受信した再生用コンテンツにかかる映像の再生処理を行う(S18)。ユーザ端末30は、再生用コンテンツを受信すると即時に映像の再生を開始してもよいし、ユーザからの開始指示を待って再生を開始してもよい。
【0068】
ユーザ端末30で映像の再生が開始されると、ユーザ端末30は視聴済み情報をサーバ装置10に送信する(S19)。本実施の形態では、映像の再生の開始をもって、コンテンツの視聴済みとみなす例を挙げているが、後述のように、視聴済みであることの判断基準を別に設けてもよい。
【0069】
サーバ装置10は、ユーザ端末30から視聴済み情報を受信し(S20)、受信した視聴済み情報に基づいて、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けてコンテンツの視聴済みフラグを設定する(S21)。
【0070】
図9は、再生用コンテンツの生成処理(S15)の詳細を示すフローチャートである。サーバ装置10は、まずメモリ20のコンテンツデータ23からテンプレート233を取得し(S30)、続いて、合成用素材234を取得する(S31)。
【0071】
サーバ装置10は、ユーザデータ22からコンテンツの配信先のユーザのユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みフラグ222のデータを取得し、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みコンテンツがあるか否かを判定する(S32)。視聴済みコンテンツがない場合には(S32でNO)、サーバ装置10はデフォルトの合成用素材234を選択する(S34)。
【0072】
視聴済みコンテンツがある場合には(S32でYES)、ユーザが選択したコンテンツが視聴済みのコンテンツと関連があるかを判定する(S33)。例えば、ユーザが選択したコンテンツがアニメAの第9話、視聴済みのコンテンツがアニメAの第7話である場合には、選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連があると判定される。視聴済みのコンテンツがアニメBに関する場合には、選択されたコンテンツは視聴済みコンテンツとは関連がないと判定される。
【0073】
この判定の結果、選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がない場合には(S33でNO)、サーバ装置10はデフォルトの合成用素材234を選択する(S34)。選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がある場合には(S34でYES)、視聴済みフラグの数と種類に基づいて、合成用素材234を選択する(S35)。サーバ装置10は、選択した合成用素材234をテンプレート233に合成して再生用コンテンツの映像を生成する(S36)。
【0074】
以上、本実施の形態の情報処理システム1の構成および動作について説明した。本実施の形態の情報処理システム1によれば、ユーザの視聴履歴(視聴したコンテンツの数と種類)に基づいて再生用コンテンツを生成して配信するので、関連するコンテンツをどこから見はじめても適切なコンテンツを提供することができる。
【0075】
最近では、多数の動画サイトが存在し、ユーザに提供されるコンテンツが爆発的に増えている。1話完結のアニメやドラマ等では全話を見なかったり順不同に見たりする場面が増えていく。動画サイトのリコメンド機能は、人気のエピソードを関連動画として表示し、こうした傾向を助長する。このようなときに、例えば、「第5話で仲間になったはずのキャラクタAが、その後に第4話を見たら加入していない」や「第8話の時点で宝を7個持っていたのに、その後第3話を見たら宝の所持数が2個に減ってしまう。」といったことが起きてしまう。このような不整合があると、ユーザはそのコンテンツが予め作られたもので、自分はそれを覗いているだけなのだと割り切って観ることになり、コンテンツへの没入感の妨げとなる。
【0076】
本実施の形態の情報処理システムによれば、ユーザの視聴履歴に合わせて再生用コンテンツ生成し、配信することにより、ユーザ体験とコンテンツの一体感を高めることができる。これにより、ユーザが、シリーズ映像作品のエピソードを1話から順番に視聴しなかった場合(好きな順番で視聴した場合)でも、物語中の変化が、ユーザの視聴履歴に沿ったものになることで、ユーザの没入感を高め、その映像作品を自分自身の体験に即した物語として、より楽しんでもらえる。
【0077】
(視聴履歴に基づく再生用コンテンツ)
ここで、視聴履歴に基づいて生成される異なる種類の再生用コンテンツの例について説明する。
コンテンツは、1話完結の冒険物語であるとする。各コンテンツにおいて、物語の主人公は一つの宝を発見する。したがって、主人公は、ユーザが視聴した話数の分だけ宝を手に入れていることになる。このようなコンテンツの場合、視聴済みの話数(すなわち視聴済みフラグの数)に応じて、「これまで(見た話数)個の宝を手に入れた。残りは〇〇個だ。」などのナレーションを入れることで、視聴履歴に基づいて互いに異なるコンテンツを生成できる。より具体的には、全10話からなるアニメにおいて、今まで3話を見ていた場合はナレーションが「これまで3個の宝を手に入れた。残りは7個だ。」となり、6個見ていた場合は「これまで6個の宝を手に入れた。残りは4個だ。」となる。
【0078】
これにより、視聴済みの話数とのコンテンツとの整合を取ることができる。また、ユーザは、自分が今までに何話分のコンテンツを見たかを、コンテンツ視聴中に確認できる。さらに、ユーザに、コンテンツが自分のためにカスタマイズされているという感覚を持たせることができる。本実施の形態では、どのコンテンツもアレンジの対象であると共に、どのコンテンツも他のコンテンツのアレンジに影響を与える視聴履歴となり得る。したがって、ユーザがコンテンツを見る順番によらず、上記のアレンジを行うことができる。
【0079】
上記では、ナレーションを合成する例を挙げたが、ナレーションを合成することに代えて、あるいは加えて、再生用コンテンツの画像を変更してもよい。
図10~
図12は、視聴済みフラグに基づいて再生用コンテンツの画像を変更した例を示す図である。
図10に示す画像では、視聴済みフラグに係るコンテンツのデータに基づいて、冒険済みの扉とまだ冒険していない扉の画像を合成した例である。
図10に示す例では、全部で10個ある扉のうち、2個が閉じられている。すなわち、この例は、全10話あるうちの2話が視聴済みである場合を表している。
【0080】
図11は、宝の種類を示す画像と共に、入手した宝をカラーで表示している。
図11に示す例では、太陽の宝と月の宝を入手済みであることを示している。
図12は、宝を表すピースがジグソーパズルを構成しており、宝を入手するにしたがってパズルが完成に近づいていく様子を表している。
【0081】
また、情報処理システム1は、ユーザの視聴履歴に基づいて、コンテンツのシナリオを変えてもよい。例えば、10個以上の宝を手に入れた場合にはハッピーエンド、9個以下ならバッドエンドになるようにしてもよい。また、シナリオは、ハッピーエンド、バッドエンドの2種類に限らず、複数のシナリオを準備しておき、視聴した話数によってシナリオを選択してもよい。
【0082】
別の例として、特定のコンテンツを視聴したかどうかで再生用コンテンツを変える場合として次のような例が考えられる。例えば、第7話という特定のコンテンツを視聴済みであれば、他のコンテンツを見た場合に新たな仲間のキャラクタAを加え、特定のコンテンツを視聴していなければ他のコンテンツに仲間のキャラクタAを加えないようにしてもよい。
【0083】
また、キャラクタではなくアイテムオブジェクトを変更することも可能である。例えば、あるコンテンツで主人公が帽子を入手したとき、そのコンテンツを視聴済みである場合には、他のコンテンツを視聴したときにも主人公は帽子を被っているようにし、そのコンテンツを視聴していない場合には他のコンテンツでも帽子は存在しないようにしてもよい。ここではアイテムオブジェクトとして帽子を例にしたが、アイテムオブジェクトは帽子に限定されず、例えば、衣装や道具等でもよい。
【0084】
ここで説明したとおり、視聴履歴に基づいてコンテンツの内容を変更する方法は様々な態様が考えられる。上記した例は、コンテンツの内容を変える方法を限定するものではない。
【0085】
以上に本発明の情報処理システムについて実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明の情報処理システムは上記した実施の形態に限定されるものではない。以下に、実施の形態の変形例について説明する。
【0086】
(再生用コンテンツの生成方法)
上記した実施の形態では、テンプレートと合成用素材を合成することで再生用コンテンツを生成する例を挙げたが、再生用コンテンツを生成する方法は上記した方法に限定されない。
【0087】
図13は、映像生成処理の別の例を示すフローチャートである。
図13に示す処理では、映像コンテンツを不変部分と可変部分とに分け、視聴済みフラグに応じて選択した映像コンテンツの可変部分を映像コンテンツの不変部分に組み合わせることで映像コンテンツを生成する。
【0088】
映像コンテンツの不変部分とは、視聴済みフラグによって変化しない部分である。例えば、実際に冒険をするシーンが想定される。これに対し、映像コンテンツの可変部分とは、視聴済みフラグによって変化する部分である。例えば、映像の冒頭やエンディング等の映像コンテンツの一部であって、再生用コンテンツごとに異なる内容を準備した部分である。例えば、映像コンテンツの冒頭の所定時間の旅立ちのシーンを可変にすることが考えられる。これにより、視聴済みフラグに対応して旅立ちのシーンを変えることができる。より具体的には、「主人公が滞在拠点から冒険に行こうとしている場面において、今まで仲間になったキャラクタが主人公を応援してくれる」というシーンを例に挙げると、主人公を応援してくれるキャラクタの数や種類が、視聴フラグに応じて変化する例が想定される。
【0089】
サーバ装置10は、映像コンテンツの不変部分を取得し(S40)、続いて、映像コンテンツの可変部分を取得する(S41)。サーバ装置10は、ユーザデータ22からコンテンツの配信先のユーザのユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みフラグ222のデータを取得し、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みコンテンツがあるか否かを判定する(S42)。視聴済みコンテンツがない場合には(S42でNO)、サーバ装置10はデフォルトの可変部分を選択する(S44)。
【0090】
視聴済みコンテンツがある場合には(S42でYES)、ユーザが選択したコンテンツが視聴済みのコンテンツと関連があるかを判定する(S43)。この判定の結果、選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がない場合には(S43でNO)、サーバ装置10はデフォルトの可変部分を選択する(S44)。選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がある場合には(S44でYES)、視聴済みフラグの種類と数に基づいて、映像の可変部分を選択する(S45)。サーバ装置10は、選択した映像コンテンツの可変部分を映像コンテンツの可変部分と合成して再生用コンテンツの映像を生成する(S46)。
【0091】
図13に示す例では、映像コンテンツの不変部分の取得(S40)、可変部分の取得(S41)を最初に行う例を挙げたが、これらのデータの取得は、視聴済みフラグの判定の後に行ってもよい。
図14は、映像生成処理の別の例を示すフローチャートである。
【0092】
サーバ装置10は、ユーザデータ22からコンテンツの配信先のユーザのユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みフラグ222のデータを取得し、ユーザ識別情報に対応付けられた視聴済みコンテンツがあるか否かを判定する(S50)。視聴済みコンテンツがない場合には(S50でNO)、サーバ装置10は、映像コンテンツの不変部分とデフォルトの可変部分を取得する(S52)。
【0093】
視聴済みコンテンツがある場合には(S50でYES)、ユーザが選択したコンテンツが視聴済みのコンテンツと関連があるかを判定する(S51)。この判定の結果、選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がない場合には(S51でNO)、サーバ装置10は、映像コンテンツの不変部分とデフォルトの可変部分を選択する(S52)。選択されたコンテンツが視聴済みコンテンツと関連がある場合には(S51でYES)、映像コンテンツの不変部分を取得すると共に、視聴済みフラグの種類と数に基づいて映像の可変部分を取得する(S53)。サーバ装置10は、選択した映像コンテンツの可変部分を映像コンテンツの可変部分と合成して再生用コンテンツの映像を生成する(S54)。
【0094】
本実施の形態で説明したテンプレートと合成用素材の合成や、可変部分と不変部分の合成は、コンテンツが配信されるタイミングで行うが、あらかじめ複数の再生用コンテンツの全体を準備しておき、複数の再生用コンテンツの中から配信する再生用コンテンツを選択する構成も考えられる。視聴済みフラグによりハッピーエンドとバッドエンドを変えるといったように、コンテンツのシナリオ自体を大幅に異ならせる場合には、再生用コンテンツの全体を準備しておくことが良い場合もある。
【0095】
また、サーバ装置10は、再生用コンテンツのレンダリングに必要なデータをユーザ端末に送信し、ユーザ端末30において、リアルタイムで再生内容の描画を行ってもよい。より具体的には、ユーザ端末30は、ストレージ(図示せず)に予め保存されたテンプレート233や合成用素材234を、メモリ20に読み出し、それらを視聴済みフラグに応じて適宜組み合わせて、ユーザ端末30において映像を表示する際に、動的に映像を生成する制御を行ってもよい。そして、その様子を仮想カメラで撮影し、撮影した内容を出力部37に表示させてもよい。
【0096】
(視聴済みの判定)
上記した実施の形態では、再生用コンテンツの再生が開始されると、そのコンテンツが視聴済みであるとみなして、ユーザ端末からサーバ装置へ視聴済みフラグを送信する例を挙げたが、コンテンツを視聴済みであると判定するタイミングは再生開始時には限定されない。
【0097】
例えば、再生用コンテンツを最後まで再生したときに視聴済みであると判定してもよいし、所定の地点まで再生したときに視聴済みであると判定してもよい。所定の地点は、例えば、冒頭の3分間、コンテンツ全体の50%というように、再生済みの長さや割合で一律に決定してもよいし、所定のキャラクタが登場するシーンまで、というようにコンテンツの内容に応じて、コンテンツごとに個別に決定してもよい。
【0098】
(フラグ設定とアレンジデータ)
上記した実施の形態では、視聴済みフラグの数と種類に応じて再生用コンテンツを選択するアレンジデータの例を挙げたが、再生用コンテンツを選択する条件として、視聴済みフラグを対応付けてからの経過時間や視聴回数を用いてもよい。
【0099】
経過時間を利用する場合には、ユーザデータに視聴済みフラグを対応付けた日時のデータを記憶しておく。コンテンツ決定部は、視聴済みフラグを対応付けてからコンテンツの選択情報を受信する時点までの経過時間を求め、経過時間に応じて再生用コンテンツを決定する。経過時間のデータを用いる例としては、第5話を見てから1週間以内に第6話を見れば泥棒を捕まえることができるが、1週間以上経ってから第6話を見た場合逃げられてしまうといった具合に、再生用コンテンツを異ならせることが考えられる。
【0100】
視聴回数を利用する場合には、ユーザデータに視聴済みフラグと共に、視聴回数のデータを記憶しておく。コンテンツ決定部は、視聴済みフラグとその視聴回数とに基づいて、再生用コンテンツを決定する。視聴回数のデータを用いる例としては、主人公が修行をするエピソードを1回だけ見た場合と複数回見た場合とで、他のコンテンツにおける主人公の能力を変えることが考えられる。あるいは、宝探しを行うコンテンツを1回だけ視聴した場合には宝が見つからないが、複数回視聴した場合には、宝が見つかるというようにシナリオを変更することが考えられる。
【0101】
(選択画面について)
上記した実施の形態では、第1話~第10話までのコンテンツを選択できる選択画面の例を挙げたが、視聴済みフラグに基づいて、選択できるコンテンツを変える選択画面とすることもできる。
【0102】
図15は、視聴履歴に基づいて変化する選択画面について説明するための図である。視聴済みフラグがない場合には、選択画面は第1話だけを表示し(
図15の左側)、第1話の選択だけを可能とする。第1話の視聴済みフラグがある場合に、第2話~第9話を表示し(
図15の中央)、第2話~第9話の選択を可能とする。所定数以上の視聴済みフラグがある場合、あるいは、特定の視聴済みフラグがある場合には、選択画面は第10話を表示し(
図15の右側)、第10話の選択を可能にする。
【0103】
なお、第10話が視聴済みフラグによって選択されるバージョンAとバージョンBの再生用コンテンツ(例えば、エンディングの異なる再生用コンテンツ)を有していたとしても、第10話の選択画面には、「第10話」とのみ表示され、ユーザは、バージョンAとバージョンBを認識することはない。第10話を選択したときにバージョンAとバージョンBのいずれの再生用コンテンツを配信するかは、視聴済みフラグの数や種類により決定することは上述した実施の形態と同様である。
【0104】
なお、視聴済みフラグが所定の条件を満たしてバージョンAとバージョンBのいずれかが選択された場合には、通常は、選択されなかった方のバージョンを見ることはできないが、所定の操作や特典の付与により、選択されなかった方のバージョンを見れるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1 情報処理システム
10 サーバ装置
11 プロセッサ
12 選択画面生成部
13 コンテンツ決定部
14 フラグ設定部
15 通信部
20 メモリ
30 ユーザ端末
31 プロセッサ
32 提示部
33 取得部
34 再生部
35 通信部
36 入力部
37 出力部
40 メモリ