(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173979
(43)【公開日】2024-12-13
(54)【発明の名称】管理サーバ及び配信方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20241206BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024164919
(22)【出願日】2024-09-24
(62)【分割の表示】P 2020050442の分割
【原出願日】2020-03-23
(31)【優先権主張番号】P 2019102142
(32)【優先日】2019-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019128105
(32)【優先日】2019-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019224888
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000112406
【氏名又は名称】ファミリーイナダ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】稲田 二千武
(57)【要約】
【課題】広告主及び店舗の双方の広告宣伝による効果を向上させることができる管理サーバを提供する。
【解決手段】管理サーバ1は、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器5に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、メモリと、メモリに接続されたプロセッサと、を備え、メモリは、機器を、店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録する機器データベースと、広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録する広告データベースと、を記憶し、プロセッサは、機器に対して、広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている識別データと、機器に関連付けられている第1情報と、を比較した結果に応じて得られる広告を配信する(S111A)。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される機器に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、
メモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサと、を備え、
前記メモリは、
前記機器を、前記店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録する機器データベースと、
広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録する広告データベースと、を記憶し、
前記プロセッサは、
前記機器に対して、前記広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている前記識別データと、前記機器に関連付けられている前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告を配信する
管理サーバ。
【請求項2】
前記機器は、前記店舗の商品を取り扱うために用いられる機器であって、
前記広告を出力するための出力部を含む
請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記商品を取り扱うために用いられる機器は、前記商品を収納するための収納部を有する
請求項2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記店舗に関する情報は、前記店舗の商品に関する情報を含む
請求項1~3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記識別データは、前記広告に関連する商品についての情報を含む
請求項1~4のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記広告に関連する商品についての情報は、前記広告の対象の商品とともに利用される商品についての情報を含む
請求項5に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記識別データと前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告は、前記識別データに含まれる情報が前記第1情報と一致する広告、又は、類似する広告を含む
請求項1~6のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記店舗に関する情報は、前記店舗における前記商品の数量を示す情報を含み、
前記配信することは、前記商品の数量と予め記憶している規定数との比較結果に応じたタイミングで前記広告を配信することを含む
請求項1~7のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項9】
前記店舗に関する情報は、前記店舗における前記商品の取り扱い期間を示す情報を含み、
前記配信することは、前記取り扱い期間に応じたタイミングで前記広告を配信することを含む
請求項1~8のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項10】
前記配信することは、前記機器から所定範囲における人の存在が検出されると前記広告を配信することを含む
請求項1~9のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項11】
店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される機器に対する広告の配信方法であって、
前記広告は、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けてメモリに登録されており、
前記メモリに登録されている広告のうちの、関連付けられている前記識別データと、前記機器に関連付けられた前記店舗に関する情報と、の比較に基づく広告を、前記機器に配信する広告として決定することを含む
配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理サーバ及び配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品等の広告を配信するシステムとして、特開2011-149987号公報(以下、特許文献1)に開示されているような配信システムが知られている。特許文献1は、ディスプレイ設置場所における人流に応じた適切なコンテンツを表示可能とするように、方向別の出力コンテンツ候補を管理し、コンテンツ候補の中から、カメラ等のセンサで計測した人の方向別の通過量に応じて表示すべきコンテンツを選択して、設置されたサイネージ用のディスプレイに表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
このような配信システムでは、広告主側に、効果的に商品等を広告宣伝したいという願望がある。この点、本願発明者は、広告対象の商品等に関連した店舗で広告宣伝するという着想を得た。
【0005】
しかしながら、広告対象の商品等に関連した店舗に広告用の出力端末を設置することは、設置のためのスペースの確保や、店舗側の費用負担など、店舗側での広告宣伝の効果が小さくなる場合もあり得る。本開示は、この着想において、広告主及び店舗の双方の広告宣伝による効果を向上させることができる管理サーバ及び配信方法を提供することを目的の1つとしたものである。
【0006】
ある実施の形態に従うと、管理サーバは、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、メモリと、メモリに接続されたプロセッサと、を備え、メモリは、機器を、店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録する機器データベースと、広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録する広告データベースと、を記憶し、プロセッサは、機器に対して、広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている識別データと、機器に関連付けられている第1情報と、を比較した結果に応じて得られる広告を配信する。
【0007】
ある実施の形態に従うと、配信方法は、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器に対する広告の配信方法であって、広告は、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けてメモリに登録されており、メモリに登録されている広告のうちの、関連付けられている識別データと、機器に関連付けられた店舗に関する情報と、の比較に基づく広告を、その機器に配信する広告として決定することを含む。
【0008】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るシステムの構成の概略図である。
【
図2】
図2は、システムに含まれる管理サーバの構成の概略図である。
【
図3】
図3は、システムに含まれる機器の構成の概略図である。
【
図4】
図4は、費用を抑えてユーザが機器を入手できるビジネスモデルを表した図である。
【
図7】
図7は、システムでの広告提供の流れを表した図である。
【
図8】
図8は、機器に表示される広告の一例を表した図である。
【
図9】
図9は、第4の実施の形態に係るシステムにおいて、費用を抑えてユーザが機器を入手できるビジネスモデルを表した図である。
【
図10】
図10は、第4の実施の形態に係る管理サーバに記憶されている、機器データベースの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1.管理サーバ及び配信方法の概要>
【0011】
(1)実施の形態に係る管理サーバは、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、メモリと、メモリに接続されたプロセッサと、を備え、メモリは、機器を、店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録する機器データベースと、広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録する広告データベースと、を記憶し、プロセッサは、機器に対して、広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている識別データと、機器に関連付けられている第1情報と、を比較した結果に応じて得られる広告を配信する。
【0012】
商品の販売のために店舗に設置される機器は、商品の取り扱いに用いられる装置、店舗で販売される商品そのもの、などを含む。商品の取り扱いに用いられる装置は、例えば、商品を陳列するために用いられる店舗什器が該当し、具体的には、商品棚、冷蔵庫、冷凍庫、などである。店舗で販売される商品そのものは、商品見本として使用される商品も含む。
【0013】
第1情報に含まれる店舗に関する情報は、店舗名などの店舗を特定し得る識別情報に加えて、その店舗で取り扱う商品等に関する情報を含む。店舗で取り扱う商品等に関する情報は、店舗で販売する商品や提供するサービス(以下、商品等)を特定する情報、店舗での商品等の取り扱いに関する情報などを含む。特定する情報は、商品等の名称や商品等の種類や商品等の製造者を特定する情報、などを含む。商品等の取り扱いに関する情報は、店舗における商品等の数量、取り扱いの期間、売り上げの数量、などを含む。
【0014】
識別データは、出力させる対象の機器を識別するために用いられるデータであって、対象とする機器そのものの識別情報、機器の種類を特定する情報、機器の使用時間帯や設置地域などの使用に関する属性、機器のユーザの性別や居住する地域、年齢層、家族構成などの属性、などである機器の情報に加えて、又は、替えて、広告に関連する商品等の情報を含む。広告に関連する商品等の情報は、広告の対象の商品等の名称や種類や製造者などの情報、広告の対象の商品等の対象者として想定されるユーザの性別や年齢層や地域などの属性、広告の対象の商品等とともに利用される可能性のある商品等の情報、などを含む。
【0015】
識別データと第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告は、例えば、識別データと第1情報とが完全に一致する広告、識別データに含まれる情報が第1情報の少なくとも一部と一致する広告、類似する広告、第1情報に含まれる情報が識別データの少なくとも一部と一致する広告、類似する広告などである。
【0016】
店舗に設置される機器に広告が配信されることによって、店舗において広告が出力され、店舗側では広告専用の出力装置を用意する必要なく、店舗の顧客にその広告を見せることができる。さらに、識別データと第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告が配信されることによって、店舗の商品等に関連した広告がその店舗の顧客に対して表示されるようになる。そのため、広告対象の商品等の販促につながる可能性が高く、広告主及び店舗の双方の広告宣伝による効果を向上させることができる。
【0017】
(2)好ましくは、機器は、店舗の商品を取り扱うために用いられる機器であって、広告を出力するための出力部を含む。これにより、店舗は、広告の出力のために別途、出力用の装置を設置することなく、広告を出力することができるとともに、店舗の顧客に対して広告が出力されるので、広告宣伝の効果を高めることができる。
【0018】
(3)好ましくは、商品を取り扱うために用いられる機器は、商品を収納するための収納部を有する。商品を収納するための収納部を有する機器は店舗に什器として設置される機器であって、例えば、商品棚、冷蔵庫、冷凍庫、などである。これにより、店舗は、広告の出力のために別途、装置を用意する必要がなく、店舗什器として設置される機器を利用することができる。
【0019】
(4)好ましくは、店舗に関する情報は、店舗の商品に関する情報を含む。これにより、店舗の商品に関連した商品等を広告の対象とする広告を出力させることができる。そのため、店舗の商品に関連した商品等の販促につながる可能性が高く、広告主及び店舗の双方の広告宣伝による効果を向上させることができる。
【0020】
(5)好ましくは、識別データは、広告に関連する商品についての情報を含む。広告に関連する商品は、広告の対象の商品等と共に利用される可能性がある商品等、類似した商品等、バージョンアップした商品等、などを含む。これにより、店舗の商品等と共に利用される可能性がある商品等、類似した商品等、バージョンアップした商品等、などの関連する商品等の広告を機器に出力させることができる。
【0021】
(6)好ましくは、広告に関連する商品についての情報は、広告の対象の商品とともに利用される商品についての情報を含む。これにより、店舗の商品等と共に利用される可能性がある商品等の広告を機器に出力させることができる。
【0022】
(7)好ましくは、識別データと第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告は、識別データに含まれる情報が第1情報と一致する広告、又は、類似する広告を含む。これにより、店舗の商品等と一致する商品等の広告、又は、類似したり関連したりする商品等の広告を機器に出力させることができる。
【0023】
(8)好ましくは、店舗に関する情報は、店舗における商品の数量を示す情報を含み、配信することは、商品の数量と予め記憶している規定数との比較結果に応じたタイミングで広告を配信することを含む。上記タイミングは、例えば、機器に格納されている商品が規定数よりも多いことが検出されたタイミングなどである。これにより、効果的なタイミングで広告が機器に出力されることになり、広告宣伝効果を高めることができる。
【0024】
(9)好ましくは、店舗に関する情報は、店舗における商品の取り扱い期間を示す情報を含み、配信することは、取り扱い期間に応じたタイミングで広告を配信することを含む。上記タイミングは、例えば、予め規定されているスケジュールに従って商品を機器に収納する場合、そのスケジュールに応じたタイミングなどである。これにより、効果的なタイミングで広告が機器に出力されることになり、広告宣伝効果を高めることができる。
【0025】
(10)好ましくは、配信することは、機器から所定範囲における人の存在が検出されると広告を配信することを含む。これにより、所定範囲に人がいるときに広告が表示され、そうでないときの広告の表示が行われない。その結果、広告効果を確保しつつ、無駄な広告の出力を抑えることができる。
【0026】
(11)実施の形態に係る配信方法は、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器に対する広告の配信方法であって、広告は、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けてメモリに登録されており、メモリに登録されている広告のうちの、関連付けられている識別データと、機器に関連付けられた店舗に関する情報と、の比較に基づく広告を、機器に配信する広告として決定することを含む。これにより、店舗において、店舗に関連する商品等の広告が出力されるようになる。そのため、店舗側では広告専用の出力装置を用意する必要なく、店舗の顧客にその広告を見せることができる。また、広告対象の商品等の販促につながる可能性が高く、広告主及び店舗の双方の広告宣伝による効果を向上させることができる。
【0027】
<2.管理サーバ及び配信方法の例>
【0028】
[第1の実施の形態]
【0029】
図1を参照して、本実施の形態に係るシステム100は、管理サーバ1を含む。管理サーバ1は、機器データベース121と広告データベース122とを有する。機器データベース121は、後述するスポンサー付機器を登録するデータベースである。広告データベース122は、配信する広告を登録するデータベースである。管理サーバ1は、インターネット等の通信網3に接続可能である。管理サーバ1は、広告データベース122から選択された広告を、通信網3を介して、機器データベース121に登録されている機器に配信する。
【0030】
システム100は、冷蔵庫5Aや洗濯機5Bなどの機器を含む。これら機器を代表させて機器5と称する。機器5は、通信網3を介して管理サーバ1と通信する機能を有し、管理サーバ1から配信された広告を受信する。機器5は、ディスプレイ54を有する。ディスプレイ54は、管理サーバ1から取得した広告を出力する出力部の一例である。出力部は、他の例として、スピーカや、マイクとスピーカとの組み合せ、などであってもよい。
【0031】
機器5は、制御装置50を含み、管理サーバ1から取得した広告の出力を制御する。また、制御装置50は、入力装置55などで受け付けたユーザの操作入力に従って、機器5の有する機能も制御する。機器5の有する機能とは、機器5が冷蔵庫5Aの場合には、例えば、温度設定や製氷開始などである。機器5が洗濯機5Bの場合には、洗濯開始や洗濯コースの設定などである。
【0032】
機器5は、さらに、入力装置55を有する。入力装置55は、機器5に対する操作入力を受け付ける。機器5に対する操作は、機器5の有する機能を発揮させるための操作を含む。機器5に対する操作は、表示された広告に対する操作を含んでもよい。広告に対する操作については後述する。
【0033】
入力装置55は、受け付けた操作入力に基づく操作信号を制御装置50に入力する。制御装置50は、入力された操作信号に基づいて処理を実行する。なお、機器5に対する操作入力を受け付ける装置は、入力装置55に替えて、又は、入力装置55に加えて、リモコン6であってもよい。
【0034】
システム100は、さらに、処理装置7,9を含む。処理装置7は、後述する、スポンサーの有する処理装置である。処理装置9は、機器5の販売会社(以下、販社)が有する処理装置である。これらも、通信網3に接続可能であって、通信網3を介して管理サーバ1と通信可能である。
【0035】
図2を参照して、管理サーバ1は、プロセッサ11とメモリ12とを有するコンピュータで構成される。メモリ12は、一次記憶装置であってもよいし、二次記憶装置であってもよい。管理サーバ1は、通信網3にアクセスするための通信装置13をさらに有する。
【0036】
メモリ12は、機器データベース121と、広告データベース122とを有する。また、メモリ12は、後述する配信結果123を記憶している。また、メモリ12は、プロセッサ11によって実行されるコンピュータプログラム124を記憶している。
【0037】
プロセッサ11は、メモリ12に記憶されているコンピュータプログラム124を実行することによって、配信処理111を実行する。配信処理111は、広告データベース122に登録されている広告を機器データベース121に登録されている機器に配信する処理である。すなわち、配信処理111は、配信する広告のデータを通信装置13に渡し、配信を指示する処理である。
【0038】
配信処理111は、選択処理112を含む。選択処理112は、配信処理111を行って配信する広告を、広告データベース122から選択する処理である。選択処理112の具体的な処理については後述する。
【0039】
プロセッサ11は、コンピュータプログラム124を実行することによって、登録処理113を実行する。登録処理113は、配信処理111による配信結果を配信結果123としてメモリ12に登録する処理である。登録処理113によってメモリ12に登録される配信結果123については後述する。
【0040】
好ましくは、プロセッサ11は、コンピュータプログラム124を実行することによって、購入処理114を実行する。購入処理114については後述する。
【0041】
図3を参照して、機器5は、制御装置50と、ディスプレイ54と、入力装置55と、を含む。制御装置50は、プロセッサ51とメモリ52とを有するコンピュータで構成される。メモリ52は、一次記憶装置であってもよいし、二次記憶装置であってもよい。機器5は、通信網3にアクセスするための通信装置53をさらに有する。
【0042】
メモリ52は、固有データ521と、プロセッサ51によって実行されるコンピュータプログラム522と、を記憶している。固有データ521は、機器5固有の識別情報である。
【0043】
プロセッサ51は、メモリ52に記憶されているコンピュータプログラム522を実行することによって、出力処理513を実行する。出力処理513は、管理サーバ1から取得した広告を、機器5の動作中に出力する処理である。動作中は、例えば、機器5に対して電源から電力が供給されている期間、電源ON操作を受け付けてユーザによる操作入力を受付可能な状態となっている期間、などである。広告を出力することは、例えば、ディスプレイ54に、受信した広告データに基づく画面を表示することを含む。
【0044】
好ましくは、プロセッサ51は、コンピュータプログラム522を実行することによって、さらに、検出処理511を実行する。検出処理511は、出力トリガの発生を検出する処理である。出力トリガは、予め規定されている、広告を出力するタイミング、すなわち、出力処理513を実行するイベントを指す。出力トリガは、例えば、所定範囲内における人の存在の検出を含む。
【0045】
機器5は、所定範囲内における人の存在を検出するためのセンサ56をさらに含む。センサ56は、例えば、カメラである。この場合、検出処理511は、撮影画像中に人画像が含まれることによって、所定範囲内における人の存在を検出する処理である。
【0046】
また、センサ56は、他の例として、人感センサである。人感センサは、例えば、赤外線、超音波、可視光などを照射し、照射光の反射を利用したものである。センサ56は、反射光を受信したことを示すセンサ信号をプロセッサ51に入力する。この場合、検出処理511は、センサ56からのセンサ信号の入力に基づいて、所定範囲内における人の存在を検出する処理である。
【0047】
なお、出力トリガは、ユーザからの操作入力を受け付けることを含んでもよい。この場合、検出処理511は、入力装置55やリモコン6からの操作信号の入力によって、所定範囲内における人の存在を検出する処理である。
【0048】
好ましくは、プロセッサ51は、コンピュータプログラム522を実行することによって、さらに、要求処理512を実行する。プロセッサ51は、検出処理511によって出力トリガが検出されると要求処理512を実行する。要求処理512は、管理サーバ1に対して広告の配信を要求する処理である。すなわち、要求処理512は、広告の配信を要求する信号を通信装置53に渡し、管理サーバ1への送信を指示する処理である。
【0049】
好ましくは、要求処理512は、検出処理511によって出力トリガの発生が検出された際に得られたデータを管理サーバ1に送信する処理を含む。出力トリガの発生が検出された際に得られたデータは、管理サーバ1において機器5の種類の特定に用いられる情報を含む。機器5の種類の特定に用いられる情報は、例えば、機器5固有の識別情報である。
【0050】
出力トリガの発生が検出された際に得られたデータは、さらに、検出処理511によって検出されたユーザの属性を示すデータや、受け付けた操作入力を示すデータを含んでもよい。ユーザの属性は、例えば、ユーザの性別や身長などである。受け付けた操作入力を示すデータは、操作されたボタンに対応したデータである。また、受け付けた操作入力を示すデータは、さらに、受け付けた時刻や受け付けた際に機器5が設置されている位置や地域などを示すデータを含んでもよい。
【0051】
ここで、
図4を用いて、システム100を利用した機器5の販売に関するビジネスモデルについて説明する。
図4を参照して、機器5を入手したいユーザは、機器5の販社に対して代金Aを支払うことによって(ステップS101)、販社から機器5を入手する(ステップS103)。ステップS101及びステップS103は、図示しないユーザの端末装置及び販社の有する処理装置9との間の電子商取引であってよい。なお、代金Aは、0を含む。すなわち、ステップS101は、無料で入手することを含む。
【0052】
販社は、処理装置9を用いて、機器5を管理サーバ1に登録する(ステップS105)。ステップS105では、処理装置9から管理サーバ1に必要な情報が送信され、機器データベース121に登録される。
【0053】
管理サーバ1を有する管理者からは、販社に対して代金Bが支払われる(ステップS107)。ステップS107では、管理サーバ1から販社の処理装置9に対して電子決済が行われてもよい。代金Bは、機器5の本来の費用から代金Aを差し引いた金額である。つまり、管理者によって、ユーザが支払った機器5の費用が補填される。これにより、販社には、機器5の本来の費用が支払われることになる。
【0054】
ステップS107の、スポンサーによる費用の補填を条件としてユーザに入手された機器5を、スポンサー付機器と称する。上記ステップS105では、機器5を、スポンサー付機器として管理サーバ1に登録する。
【0055】
ステップS105では、一例として、機器5固有の識別情報とともに、機器5の種類と、ユーザに関する情報とが管理サーバ1に登録される。機器5の種類とは、例えば、冷蔵庫や洗濯機などの種類を指す。ユーザ情報は、例えば、ユーザ名などのユーザ固有の情報である。その他、ユーザ情報は、例えば、性別や年齢などの属性情報、機器5の設置される地域や住所などを含んでもよい。
【0056】
処理装置9からこのような情報を取得することによって、管理サーバ1の機器データベース121には、
図5に示されるようなスポンサー付機器に関する情報が登録される。すなわち、
図5を参照して、機器データベース121には、スポンサー付機器の固有の識別情報(機器ID)と、機器の種類とが登録される。好ましくは、さらに、ユーザ情報が登録される。好ましくは、さらに、機器5の入手に係る費用の補填を行ったスポンサーに関する情報(以下、スポンサー情報)が登録される。スポンサー情報は、例えば、スポンサー名、補填を行った費用、スポンサーの商品の販売地域、などである。
【0057】
管理者には、スポンサーから広告配信が依頼され、広告費用が支払われる(ステップS109)。ステップS109では、スポンサーの有する処理装置7から管理サーバ1に対して広告に関するデータが送信されるとともに、広告費用が電子決済されてもよい。また、販社は、システム100の利用料(ロイヤリティ)を、管理サーバ1を有する管理者に対して支払ってもよい。このとき、処理装置9を用いて電子決済が行われてもよい。
【0058】
なお、
図4の例では、管理サーバ1を有する管理者と、処理装置9を有する販社とが別の者、つまり、管理サーバ1と処理装置9とが独立した異なる装置であるものとしている。しかしながら、これら2者が同一、つまり、管理サーバ1と処理装置9とが同一の装置、又は、関連して処理を実行する装置群に含まれてもよい。この場合、販社のシステム100の利用料は発生しない分、ステップS101でユーザが支払う代金Aを抑えることができ、機器5の販売が促進されることが期待できる。
【0059】
図6に示すように処理装置7から管理サーバ1に送信される広告に関するデータは、一例として、広告の固有の識別情報(広告ID)と、広告を表示させるための広告データと、広告を表示させる対象の機器5を識別するのに用いられるデータである識別データと、を含む。識別データは、例えば、対象の機器5の種類を含む。好ましくは、識別データは、ユーザの属性を含む。ユーザの属性は、例えば性別である。好ましくは、識別データは、表示させる時間帯を含む。好ましくは、識別データは、対象の機器5が設置されている地域を含む。
【0060】
管理者は、ユーザに広告を配信する(ステップS111)。ステップS111では、管理サーバ1から、ユーザの入手した機器5に対して広告データが送信される。このとき、管理サーバ1では、配信する広告を、広告データベース122から選択する選択処理112が実行される。
【0061】
機器5は広告データを受信し、広告データに基づいて広告が表示される。ユーザに広告を配信した管理者は、配信結果を管理サーバ1に登録するとともに、登録された配信結果に基づいて、広告の配信をスポンサーに報告する(ステップS113)。ステップS113では、管理サーバ1のメモリ12に配信結果123が登録されるとともに、管理サーバ1から処理装置7に対して、配信結果123に基づく配信結果を示すデータが送信される。
【0062】
このように、
図4に示されたビジネスモデルでは、機器5を入手したいユーザは、機器5の本来の代金よりも低い代金Aで機器5を入手できる。
【0063】
システム100では、
図7に示された流れで広告が配信される。すなわち、
図7を参照して、スポンサー付機器である機器5においてユーザ操作が行われた場合など(ステップS1)、機器5において出力トリガが検出される(ステップS3)。出力トリガは、上記のように、人の存在の検知などであってもよい。
【0064】
出力トリガが検出されると、機器5のプロセッサ51は、出力トリガ検出時のデータを取得する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、ユーザの身長や性別などの属性や、ステップS1で受け付けた操作入力の内容などを示すデータが取得される。機器5は、取得されたデータを送信するとともに、広告の要求を管理サーバ1に対して行う(ステップS7)。
【0065】
機器5から広告の要求を受けた管理サーバ1は、機器5から受信したデータの少なくとも一部をメモリ12に記憶させる。この記憶は、後述する、配信結果123に含まれてもよい。すなわち、広告の配信結果と関連付けて記憶されてもよい。また、管理サーバ1は、機器5に配信する広告を広告データベース122から選択する選択処理を実行し(ステップS9)、選択した広告を機器5に配信する(ステップS11)。
【0066】
ステップS9では、一例として、機器5の種類に応じて、広告データベース122から配信する広告を選択する。この場合、管理サーバ1のプロセッサ11は、機器5からの要求に含まれている機器5の識別情報に基づいて、機器データベース121に登録されている機器5の情報を参照する。つまり、プロセッサ11は、広告データベース122に登録された広告の識別データに含まれる機器種類と、機器データベース121に登録されている対象の機器5の機器種類とを比較する。そして、対象の機器5の機器種類と一致する機器種類を識別データに含んでいる広告を、広告データベース122から配信する広告として選択する。これにより、対象の機器5の種類に応じた広告が機器5に配信される。その結果、広告効果を向上させることができる。
【0067】
ステップS9では、機器5から受信した他のデータに基づいて広告データベース122から配信する広告を選択してもよい。他のデータは、例えば、ユーザの性別などの属性である。この場合、管理サーバ1のプロセッサ11は、受信したユーザの属性と一致するユーザ属性を識別データに含んでいる広告を、広告データベース122から配信する広告として選択する。例えば、受信したユーザの属性、つまり、機器5を操作するなどして所定範囲内に存在するユーザが女性である場合、女性向けの広告が選択される。これにより、ユーザの属性に応じた広告が機器5で表示されることになるため、広告効果を向上させることができる。
【0068】
上記の例では、機器5を起点として所定の範囲内に存在するユーザの属性を、センサ56により得られる画像などに基づいて認識するが、予め機器データベース121に登録されたユーザ情報によるユーザの属性に基づいて、広告データベース122から配信する広告を選択してもよい。機器データベース121へのユーザ情報の登録は、前述したように、販社が処理装置9を用いて、管理サーバ1に必要な情報を送信することにより行われる。ユーザの属性には、ユーザの性別、年齢、身長や体重などの体型、血圧や脈拍などのバイタル情報、職業、家族構成、又は住所などの少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。体型やバイタル情報など変化する機会が多い属性については、自動的に機器5がユーザから取得し、定期的に管理サーバ1に送信して登録される構成であってもよい。属性として体型を取得する機器5の具体例としては、体重計や体組成計などが想定される。属性としてバイタル情報を取得する機器5の具体例としては、血圧計やウェアラブル機器などが想定される。
【0069】
ステップS9では、機器5から受信したさらに他のデータに基づいて広告データベース122から配信する広告を選択してもよい。さらに他のデータは、例えば、機器5に対する操作の内容や、機器5が操作を受け付けた時刻や、設置されている地域などであってもよい。また、さらに、2つ以上のデータが一致する広告を配信する広告として選択してもよい。この場合も同様に、このような情報を識別データに含んでいる広告を、広告データベース122から配信する広告として選択する。
【0070】
広告が配信された機器5は、広告データに基づいて広告を表示する(ステップS13)。これにより、機器5には、ユーザが近傍にいるタイミングで広告が表示されることになる。また、出力トリガが検出された状況に応じた広告が表示されることになる。これにより、効果的に広告が表示される。
【0071】
また、広告を配信した管理サーバ1は、メモリ12に配信結果123を記憶させる(ステップS15)。配信結果123は、一例として、配信した広告固有の識別情報と配信先の機器5固有の識別情報との組み合せである。好ましくは、配信結果123は、機器5から受信したデータの少なくとも一部と関連付けて記憶させる。機器5から受信したデータの少なくとも一部は、例えば、ステップS9の配信する広告を選択する処理において用いられたデータである。又は、選択する処理で用いられていないデータも含め、機器5から受信したデータのすべてを記憶させてもよい。これにより、どのようなデータを識別データとして広告データに含ませることが有効か、などの分析に用いることができる。その結果、より効果的な広告の配信につなげることができる。
【0072】
図7に示された以上の動作が行われることで、本システムでは、スポンサーにとって効果的な広告の配信を実現することが可能になる。そのため、
図4に示されたビジネスモデルで、ステップS109でスポンサーが管理者に支払う広告費用が確保される。
【0073】
また、ステップS113で配信結果がスポンサーに報告されることによって、上記のように配信結果を分析に用いるなど、効果的な広告の配信につなげることができる。これによっても、
図4に示されたビジネスモデルで、ステップS109でスポンサーが管理者に支払う広告費用が確保される。
【0074】
その結果、管理者は、スポンサーから支払われた広告費用を用いてステップS107の代金B、つまり、ユーザが機器5を入手する際の機器5の費用の補填を行うことができる。これにより、ユーザは、より安価で機器5を入手することが可能になる。
【0075】
[第2の実施の形態]
【0076】
機器5に配信される広告は、スポンサーが販売する商品を購入する操作入力を受け付け可能であってもよい。例えば、
図8に示されたように、ディスプレイ54に表示された広告20には、購入のための処理を指示するボタン21が含まれている。
【0077】
スポンサーが販売する商品を購入する操作入力を受け付けると、プロセッサ51は、
図2に示された購入処理114を実行する。購入処理114は、購入処理を管理サーバ1に要求するとともに、購入処理のためのデータを管理サーバ1に送信する処理である。プロセッサ51は、購入処理のためのデータと管理サーバ1に購入処理を要求するデータとを通信装置13に渡し、管理サーバ1への送信を指示する処理である。
【0078】
この場合、
図7を再び参照して、機器5のプロセッサ51は、ボタン21への操作入力を受け付けると(ステップS17)、購入処理114を実行して購入処理のためのデータを送信するとともに、購入処理を管理サーバ1に対して要求する(ステップS19)。管理サーバ1は、要求に応じて購入処理を実行する(ステップS21)。
【0079】
ステップS21の購入処理は、一般的な電子的な購入処理であってよい。そのため、ステップS19で機器5から送信されるデータは、例えばユーザ名、住所及びクレジットカード情報などの購入処理に必要な一般的なデータである。
【0080】
機器5に表示される広告を、購入の操作を受け付けることが可能なものとすることで、効果的な販売促進を行うこともできる。これによっても、
図4に示されたビジネスモデルで、ステップS109でスポンサーが管理者に支払う広告費用が確保される。
【0081】
[第3の実施の形態]
【0082】
第3の実施の形態にかかる機器5は、通信網3を介して管理サーバ1に接続されていない期間、機器5の少なくとも一部機能が制限される。そのため、第3の実施の形態に係る機器5は、
図3に示されたように、プロセッサ51が、メモリ52に記録されているコンピュータプログラム522を実行することによって、プロセッサ51は、さらに、動作制御処理514を実行する。
【0083】
管理サーバ1と通信可能な状態にないとは、通信装置53が通信網3にアクセスできない状態を指し、例えば、通信装置53の電源がOFFのときなどである。
【0084】
通信装置53が通信網3にアクセスできないとき、機器5は管理サーバ1から広告の配信を受けることがない。この場合、機器5では、ユーザが所定範囲内に存在していることを検出した場合であっても機器5には広告が表示されない。そのため、機器5は、常に通信網3にアクセス可能な状態であることが望ましい。そこで、本実施の形態に係る機器5のプロセッサ51は、
図3に示されたように、さらに、動作制御処理514を実行する。動作制御処理514は、通信装置53が通信網3にアクセスできないことが検出された場合に実行され、予め記憶されている機能の少なくとも一部を、使用できないようにする。
【0085】
また、広告を静止画や動画によりディスプレイ54に表示することを想定すると、ディスプレイ54の対向する位置に、ディスプレイ54の少なくとも一部を遮蔽するタオルなどの遮蔽物が位置している場合、ユーザは広告を視認しない。また、広告を音声や音楽により図示しないスピーカから放音することを想定すると、図示しない調整手段によりスピーカの音量を所定以下にする、又は、スピーカを遮音シートなどの遮音物で覆っている場合、ユーザは広告を聞かない。そのため、機器5は、常に広告を視認又は音として聞くことができる状態であることが望ましい。
【0086】
そこで、本実施の形態に係る機器5のプロセッサ51は、広告の少なくとも一部が視認できない状態、及び/又は、広告を音として聞くことができない状態の期間に、動作制御処理514を実行してもよい。つまり、当該期間に、機器5の予め記憶されている機能の少なくとも一部を、使用できないようにする。
【0087】
ディスプレイ54に対向する遮蔽物の存在を検出する手段として、センサ56を利用することが望ましい。センサ56は、例えば、カメラであり、ディスプレイ54に対向する領域の少なくとも一部を撮影範囲に含む。この場合、プロセッサ51の検出処理511は、前述した出力トリガの発生を検出する処理に加えて又は代えて、前記撮影範囲における遮蔽物の存在の検出する処理を含む。また、センサ56は、他の例として、赤外線、超音波、可視光などを照射し、照射光の反射を利用したものであってもよい。センサ56は、反射光を受信したことを示すセンサ信号をプロセッサ51に入力する。この場合、検出処理511は、センサ56からのセンサ信号の入力に基づいて、ディスプレイ54に対向する領域の少なくとも一部の範囲における遮蔽物の存在を検出する処理である。検出処理511により遮蔽物の存在を検出すると、プロセッサ51は動作制御処理514を実行する。
【0088】
スピーカからの音量を検出する手段として、スピーカの近傍に配置した図示しない音検出器とすることが望ましい。この場合、プロセッサ51の検出処理511は、前述した出力トリガの発生を検出する処理に加えて又は代えて、スピーカからの音量を検出する処理を含む。検出処理511により機器5に予め設定された音量(例えば、単位はデシベルとすることが望ましい)の閾値を下回ったことを検出すると、プロセッサ51は動作制御処理514を実行する。
【0089】
なお、ここでの制限される機能は、機器5の種類に応じて必須の機能ではなく、その他の付加された機能である。例えば、機器5が冷蔵庫である場合、制限される機能は庫内を冷却する機能の他の機能である。他の機能は、例えば、庫内の照明などである。これにより機器5の種類に応じた本来の機能を損なうことなく、付加された機能については、管理サーバ1から広告の配信を受けられる状態でない場合には制約を受けるようになる。その結果、付加された機能を利用したいユーザは機器5を通信網3にアクセス可能な状態としておく。又は、広告を適切に視認できる状態、及び/又は、広告を適切に音として聞くことができる状態にしておく。これにより、管理サーバ1の機器5に対する広告配信が成功しやすくなる。
【0090】
ここでの制限される機能は、上記とは異なり、管理サーバ1に接続していなくても発揮可能な機器5の機能のうちの全部又は一部であってもよい。例えば、機器5が冷蔵庫である場合、制限される機能は、庫内を冷却する機能や庫内の照明などである。機器5がテレビである場合、制限される機能は、地上波による番組の受信や、外部機器のレコーダに録画した番組の再生や、機器5に内蔵されるハードディスクなどのメモリに録画した番組の再生などである。一方、管理サーバ1に接続していなければ発揮できない機器5の機能については、制限するかしないかは任意である。例えば、機器5が冷蔵庫である場合、管理サーバ1に接続していなければ発揮できない機能は、通信網3を介して機器5が入手する料理の献立提案などである。機器5がテレビである場合、管理サーバ1に接続していなければ発揮できない機能は、通信網3を介して機器5が入手する静止画や動画などの再生である。
【0091】
これにより、管理サーバ1に接続していなくても発揮できる機能については、管理サーバ1から広告の配信を受けられる状態でない場合には制約を受けるようになる。その結果、管理サーバ1に接続していなくても発揮できる機能を利用したいユーザは機器5を通信網3にアクセス可能な状態としておく。又は、広告を適切に視認できる状態、及び/又は、広告を適切に音として聞くことができる状態にしておく。これにより、管理サーバ1の機器5に対する広告配信が成功しやすくなる。
【0092】
なお、以上の説明では、機器5が冷蔵庫5Aや洗濯機5Bなどの機器であるものとしているが、機器5は家電に限定されるものではない。また、機器5は室内に設置される機器に限定されず、屋外に設置される機器であってもよい。例えば、機器5は屋外に設置されたディスプレイの広告物であって、そのような広告物に対しても同様にして広告配信が行われてもよい。
【0093】
[第4の実施の形態]
【0094】
第1の実施の形態~第3の実施の形態に係るシステム100を、店舗に応用することもできる。すなわち、第4の実施の形態に係るシステム100の冷蔵庫5Aや洗濯機5Bなどの機器5は、店舗の商品に関連した機器であって、商品の販売のために店舗に設置される機器である。商品の販売のために店舗に設置される機器は、商品の取り扱いに用いられる装置、店舗で販売される商品そのもの、などを含む。
【0095】
商品の取り扱いに用いられる装置は、商品を収納するための収納部を有する装置であって、例えば、店舗に什器として設置される機器である。具体的には、商品棚、冷蔵庫、冷凍庫、などであって、広告を出力する機能、例えばディスプレイを有する。なお、冷蔵庫5Aや洗濯機5Bなどの機器5は、店舗の商品とは無関係の、広告を出力するのみの装置は含まないものとする。これにより、店舗は、広告の出力のために別途、装置を用意する必要がない。
【0096】
一例として、スーパーなどの小売店である店舗に、商品陳列用の冷蔵庫5Aが設置される場合について説明する。この場合、冷蔵庫5Aには、店舗の顧客が視認しやすい、例えば前面などの位置に、顧客用にディスプレイ54が設けられているものとする。
【0097】
店舗に冷蔵庫5Aが設置される場合として、冷蔵庫5A内に店舗の商品が陳列されている、つまり、冷蔵庫5Aが店舗什器として用いられる場合と、店舗の商品が冷蔵庫であって、商品の見本として冷蔵庫5Aが設置される場合と、が想定されるが、ここでの例は前者であるものとする。すなわち、冷蔵庫5Aは冷蔵室57(
図9)を有し、冷蔵室57の内部に食品等を収納する。店舗の顧客は、冷蔵室57に収納された食品等の商品を購入のために取り出すことができる。
【0098】
第4の実施の形態に係るシステム100では、
図9に示されたような機器5の販売に関するビジネスモデルとなる。
図9において、
図4と同じ参照符号の仕組みは第1の実施の形態で説明されたビジネスモデルと同様である。すなわち、
図9を参照して、本実施の形態に係るシステム100では、ユーザに替えて店舗が機器5を入手する。機器5を入手した店舗は、機器5に関連する商品の情報(以下、商品情報と称する)を管理サーバ1に登録する(ステップS115)。
【0099】
ステップS115の商品情報の登録が行われることによって、管理サーバ1の機器データベース121には、
図10に示されるようなスポンサー付機器に関連する情報が登録される。すなわち、
図10を参照して、第4の実施の形態に係る管理サーバ1の機器データベース121には、スポンサー付機器が、固有の識別情報(機器ID)及び機器の種類などの機器に関する情報に加えて、さらに、スポンサー付機器の設置された店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録される。また、上記と同様に、機器に関する情報は、スポンサー付機器である機器5のスポンサー情報を含んでもよい。
【0100】
店舗に関する情報は、店舗名などの店舗を特定し得る識別情報に加えて、その店舗で取り扱う商品等に関する情報(以下、商品情報)を含む。商品情報は、店舗で販売する商品や提供するサービス(以下、商品等)を特定する情報を含む。特定する情報は、商品等の名称や商品等の種類や商品等の製造者を特定する情報、などを含む。
図10の例では、店舗に関する情報(
図10の店舗情報)は、店舗名と、その店舗で取り扱う商品の情報と、を含んでいる。
【0101】
機器5に関連する商品情報は、機器5が店舗で什器として用いられる場合に、当該店舗が機器5と関連して、機器5を入手したユーザである店舗が取り扱う商品等に関する情報を指す。機器5が冷蔵庫5Aである場合、商品情報は冷蔵庫5Aに格納されている商品を特定する情報を含む。機器5が洗濯機5Bであって、店舗がクリーニング店である場合、洗濯機5Bでの洗濯で用いるために販売されている洗剤などの商品を特定する情報を含む。
【0102】
なお、機器5が店舗で販売される商品そのものである場合、機器5に関する情報は、店舗の商品としての機器5の商品情報を含む。つまり、管理サーバ1の機器データベース121には、スポンサー付機器が、固有の識別情報(機器ID)及び機器の種類に加えて、さらに、スポンサー付機器の設置された店舗に関する情報、及び、機器5に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録される。例えば、店舗が冷蔵庫を取り扱う電器店であって、商品の見本として冷蔵庫5Aが設置される場合、機器データベース121には、店舗に関する情報として電器店であること、及び、冷蔵庫5Aの商品情報に関連付けて冷蔵庫5Aが登録される。
【0103】
ステップS115では、通信機能を有する機器5から管理サーバ1に商品情報が送信されて機器データベース121に登録されてもよいし、店舗の有する図示しない処理装置から管理サーバ1に商品情報が送信されてもよい。ステップS115では、例えば、店舗スタッフが冷蔵庫5Aに商品を入れると、その情報を商品情報として管理サーバ1に送信する。
【0104】
図11に示されるように、第4の実施の形態に係るシステム100では、広告DB122に登録されている広告に関するデータに含まれる識別データは、さらに、広告に関連する商品等の商品情報を含む。広告に関連する商品等の情報は、広告の対象の商品等の名称や種類や製造者などの情報、広告の対象の商品等の対象者として想定されるユーザの性別や年齢層や地域などの属性、広告の対象の商品等とともに利用される可能性のある商品等の情報、などを含む。
図11の例では、広告の対象の商品の名称と、広告の対象の商品に関連する商品の名称と、が含まれている。
【0105】
例えば、
図11において、ビールの広告の場合(広告ID「AAA」)には、識別データにビールを識別する情報(広告商品「ビールa」)が含まれる。さらに、ビールとともに食されることに適した食品の広告の場合(広告ID「BBB」)に、識別データに、その食品を識別する情報(広告商品「食品q」)に加えて、ビールを識別する情報(広告商品「ビールb」)が含まれてもよい。
【0106】
ステップS111Aで管理者が店舗に広告を配信する際に実行される選択処理112において、広告DB122に登録されている広告に関連付けられている識別データと機器DB121に登録されている冷蔵庫5Aの商品情報を含む第1情報とが比較され、その比較結果に応じて得られる広告が配信する広告として選択される。比較結果に応じて得られる広告は、例えば、識別データと第1情報とが完全に一致する広告、識別データに含まれる情報が第1情報の少なくとも一部と一致する広告、類似する広告、第1情報に含まれる情報が識別データの少なくとも一部と一致する広告、類似する広告などである。例えば、識別データが冷蔵庫5Aの商品情報と一致する、又は、類似する広告が配信する広告として選択される。
【0107】
これにより、第4の実施の形態に係るシステム100では、機器5を入手した店舗で機器5を用いて取り扱っている商品に応じた広告が機器5に配信される。上の例では、
図10に示されたように冷蔵庫5Aに販売用にビールが格納されていると、冷蔵庫5Aには、格納されているビールの商品広告が配信される。例えば、そのビールが新製品であれば新製品の詳細広告などが想定される。また、ビールとともに食されることに適した食品の広告が配信されてもよい。さらに、格納されているビールのビールメーカーの取り扱う他の商品の広告が配信されてもよい。
【0108】
そして、冷蔵庫5Aのディスプレイ54には上記の広告が表示される。これにより、この店舗の顧客は、冷蔵庫5Aのディスプレイ54に表示された広告を見てビールの購買意欲が高まる。また、冷蔵庫5Aから購入のためにビールを取り出すときに、ビールとともに食されることに適した食品の広告を目にする。さらに、そのビール会社の取り扱う他の商品の広告も目にする。そのため、店舗にとっても広告主にとっても高い広告効果が期待される。
【0109】
また、他の例として、店舗が冷蔵庫5Aを入手する際のスポンサーとなった会社が製造する商品等の広告が配信されることも想定される。例えば、ビール会社が冷蔵庫5Aのスポンサーである場合、冷蔵庫5Aのディスプレイ54にビールの広告が表示される。これにより、この店舗の顧客は、スポンサーの製造する商品等の購買意欲が高まる。そのため、店舗にとってもスポンサーにとっても高い広告効果が期待される。
【0110】
なお、機器5が店舗で販売される商品そのものである場合、店舗の商品である機器5の製造者と同じ製造者による他の商品の広告が配信されることも想定される。例えば、電器店の商品である冷蔵庫5Aのディスプレイ54に、同じメーカーの洗濯機などの他の電気機器の広告が表示される。これにより、この店舗の顧客は、冷蔵庫5Aのディスプレイ54に表示された広告を見て同じメーカーの他の電気機器にも興味を持つようになる。そのため、店舗にとっても広告主にとっても高い広告効果が期待される。
【0111】
図10の商品情報は一例である。店舗で取り扱う商品等に関する情報は、店舗での商品等の取り扱いに関する情報などを含んでもよい。商品等の取り扱いに関する情報は、店舗における商品等の数量、取り扱いの期間、売り上げの数量、などを含む。
【0112】
この場合、広告の配信方法の一例として、商品の数量と予め記憶している規定数との比較結果に応じたタイミングで広告を配信することが含まれてもよい。具体的には、機器5Aに格納されている商品が規定数よりも多い場合にその商品の広告を冷蔵庫5Aに配信する、などの配信方法が挙げられる。
【0113】
また他の例として、商品等の取り扱いに関する情報に含まれる取り扱いの期間が、格納する商品のスケジュール、すなわち、商品ごとの格納されている期間を示す情報である場合、スケジュールに応じて、適切なタイミングでその商品に応じた広告を冷蔵庫5Aに配信する、などの配信方法が挙げられる。このような配信方法によっても、より高い広告効果が期待される。
【0114】
なお、第4の実施の形態に係るシステム100では、機器5は冷蔵庫5Aなどのいわゆる電化製品に限定されず、表示機能及び通信機能を搭載可能な他の店舗什器であってもよい。例えば、機器5は衣服などの服飾品を扱う店舗に設置されるミラーであってもよい。この場合、ミラーにその店舗の取り扱う商品の広告を表示することなどが想定される。
【0115】
なお、第4の実施の形態に係るシステム100に含まれる機器5も、上記したようにカメラや人感センサなどのセンサ56を含むため、所定範囲内における人の存在を検出することができる。そのため、第1の実施の形態で説明したように、当該機器5から所定範囲における人の存在が検出されると出力トリガの発生を検出し、管理サーバ1に広告の要求を行ってもよい。また、さらにその際に、ユーザの性別や身長などのユーザの属性などを検出し、要求とともに管理サーバ1に送信してもよい。この場合、管理サーバ1は、要求に応じたタイミングで広告を配信する、又、要求とともに送信されたデータをさらに用いて配信する広告を決定する、などを行うことができる。
【0116】
これにより、第4の実施の形態に係るシステム100では、店舗において、機器5の所定範囲に顧客が近づいた際に、ディスプレイ54に広告が表示されることになる。例えば、店舗の顧客が冷蔵庫5Aに近づいたとき、冷蔵庫5Aから商品を取り出そうとしたとき、などのタイミングで、冷蔵庫5Aの商品に関連した商品の広告が表示される。そのため、より一層、広告効果を高めることができるとともに、顧客が所定範囲にいないタイミングには広告が表示されないようになるため、無駄な表示を抑えることができる。
【0117】
<3.付記>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0118】
また、他の実施の局面によると、下のような開示も含むものである。
(1)店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される機器に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、
メモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサと、を備え、
前記メモリは、
前記機器を、前記機器に関する情報、及び、前記店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録する機器データベースと、
広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録する広告データベースと、を記憶し、
前記プロセッサは、
前記機器に対して、前記広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている前記識別データと、前記機器に関連付けられている前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告を配信する
管理サーバ。
【0119】
(2)前記機器は、前記店舗の商品自体であって、
前記広告を出力するための出力部を含む
(1)に記載の管理サーバ。
【0120】
(3)前記機器に関する情報は、前記店舗の商品としての前記機器の商品情報を含む
(1)又は(2)に記載の管理サーバ。
【0121】
(4)前記機器は、費用がスポンサーによって補填されることを条件として前記店舗に入手された機器であって、
前記機器に関する情報は、前記スポンサーに関する情報を含む
(1)に記載の管理サーバ。
【0122】
(5)前記広告に関連する商品についての情報は、前記商品の製造者を特定する情報を含む
(1)~(4)のいずれか一つに記載の管理サーバ。
【0123】
(6)店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される機器に対する広告の配信方法であって、
広告は、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けてメモリに登録されており、
前記メモリに登録されている広告のうちの、前記機器に関連付けられた、前記機器に関する情報、及び、前記店舗に関する情報を含む前記識別データが関連付けられている広告を、前記機器に配信する広告として決定することを含む
配信方法。
【符号の説明】
【0124】
1 :管理サーバ
3 :通信網
5 :機器
5A :冷蔵庫
5B :洗濯機
6 :リモコン
7 :処理装置
9 :処理装置
11 :プロセッサ
12 :メモリ
13 :通信装置
20 :広告
21 :ボタン
50 :制御装置
51 :プロセッサ
52 :メモリ
53 :通信装置
54 :ディスプレイ
55 :入力装置
56 :センサ
57 :冷蔵室
100 :システム
111 :配信処理
112 :選択処理
113 :登録処理
114 :購入処理
121 :機器データベース
122 :広告データベース
123 :配信結果
124 :コンピュータプログラム
511 :検出処理
512 :要求処理
513 :出力処理
514 :動作制御処理
521 :固有データ
522 :コンピュータプログラム
【手続補正書】
【提出日】2024-09-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される出力部を有する機器に対する広告の配信を管理する管理サーバであって、
メモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサと、を備え、
前記メモリは、
前記機器を、前記店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録するテーブル形式の機器データベースと、
広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録するテーブル形式の広告データベースと、を記憶し、
前記プロセッサは、広告を配信する処理と、購入処理と、を含み、
前記広告を配信する処理は、前記機器に対して、前記広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている前記識別データと、前記機器に関連付けられている前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告を配信するものであり、
前記購入処理は、配信された広告に設けられた購入のための処理を指示する購入ボタンを介して、前記配信された広告の商品を購入する操作入力を受け付けることで実行されるものであり、
前記管理サーバは、前記購入処理のためのデータと、前記管理サーバに前記購入処理を要求するデータと、を前記機器から受信し、
前記要求に応じて前記購入処理を実行する管理サーバ。
【請求項2】
前記商品を取り扱うために用いられる機器は、前記商品を収納するための収納部を有する
請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記店舗に関する情報は、前記店舗の商品に関する情報を含む
請求項1又は2のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記識別データは、前記広告に関連する商品についての情報を含む
請求項1~3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記広告に関連する商品についての情報は、前記広告の対象の商品とともに利用される商品についての情報を含む
請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記識別データと前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告は、前記識別データに含まれる情報が前記第1情報と一致する広告、又は、類似する広告を含む
請求項1~5のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記店舗に関する情報は、前記店舗における前記商品の数量を示す情報を含み、
前記配信することは、前記商品の数量と予め記憶している規定数との比較結果に応じたタイミングで前記広告を配信することを含む
請求項1~6のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記店舗に関する情報は、前記店舗における前記商品の取り扱い期間を示す情報を含み、
前記配信することは、前記取り扱い期間に応じたタイミングで前記広告を配信することを含む
請求項1~7のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項9】
前記配信することは、前記機器から所定範囲における人の存在が検出されると前記広告を配信することを含む
請求項1~8のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項10】
店舗の商品に関連した機器であって、前記商品の販売のために前記店舗に設置される出力部を有する機器に対する広告の配信方法であって、
前記配信方法を管理する管理サーバは、
メモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサと、を備え、
前記メモリは、
前記機器を、前記店舗に関する情報を含む第1情報と関連付けて登録するテーブル形式の機器データベースと、
広告を、出力させる対象の機器を識別するのに用いられる識別データと関連付けて登録するテーブル形式の広告データベースと、が記憶されており、
前記プロセッサは、広告を配信する処理と、購入処理と、を含み、
前記広告を配信する処理は、前記機器に対して、前記広告データベースに記憶されている広告に関連付けられている前記識別データと、前記機器に関連付けられている前記第1情報とを比較した結果に応じて得られる広告を配信するものであり、
前記購入処理は、配信された広告に設けられた購入のための処理を指示する購入ボタンを介して、前記配信された広告の商品を購入する操作入力を受け付けることで実行されるものであり、
前記管理サーバは、前記購入処理のためのデータと、前記管理サーバに前記購入処理を要求するデータと、を前記機器から受信し、
前記要求に応じて前記購入処理を実行することを含む配信方法。