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特開2024-174124請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラム
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  • 特開-請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174124
(43)【公開日】2024-12-13
(54)【発明の名称】請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/04 20120101AFI20241206BHJP
【FI】
G06Q30/04
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024172016
(22)【出願日】2024-10-01
(62)【分割の表示】P 2020138085の分割
【原出願日】2020-08-18
(31)【優先権主張番号】P 2019164828
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】500374434
【氏名又は名称】ビリングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江田 敏彦
(57)【要約】
【課題】被請求者であるユーザの手元にある請求書等にバーコードまたはQRコード(登録商標)がなかった、または、読取不可の状態であった場合でも、AIが自動的に当該請求書等の請求内容を読み取って、請求明細確認画面をユーザに提示することができる請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】請求書の請求書画像データを取得し、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得し、出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられた請求明細確認画面を端末装置の入出力部に表示させるように制御する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入出力部を備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置を通信可能に接続した請求書読取決済システムであって、
前記記憶部は、
請求書項目を設定した請求書マスタを記憶する請求書記憶手段と、
請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得手段と、
前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得手段と、
前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段と、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求書読取決済システム。
【請求項2】
前記制御部は、
前記端末装置の前記入出力部を介して支払移行指示が入力された場合、前記請求書の決済データを含む決済指示を、前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された収納代行システムに送信する決済指示手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の請求書読取決済システム。
【請求項3】
前記請求書画像取得手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記請求書が撮影された場合、当該請求書の前記請求書画像データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項4】
前記請求書画像取得手段は、
前記端末装置にてネットワークを介して前記請求書の前記請求書画像データが取得された場合、当該請求書画像データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項5】
前記請求明細確認画面表示制御手段は、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書ではないと判定された場合、前記請求明細データが並べられた前記請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の請求書読取決済システム。
【請求項6】
前記収納代行システムの記憶部は、
前記端末装置での前記オンライン決済の登録者の登録暗証番号を含む登録データを記憶する登録記憶手段、
を更に備え、
前記収納代行システムの制御部は、
前記端末装置の前記入出力部を介して決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と前記登録暗証番号との一致を確認し、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項7】
前記収納代行システムの制御部は、
前記端末装置の前記入出力部を介して支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項8】
前記収納代行システムの記憶部は、
前記端末装置での前記オンライン決済の登録者の登録暗証番号を含む登録データを記憶する登録記憶手段、
を更に備え、
前記収納代行システムの制御部は、
前記端末装置の前記入出力部を介して、支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、且つ、決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と前記登録暗証番号との一致を確認し、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書ではないと判定された場合、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、前記機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、前記請求書の前記請求者への送金データを作成し、前記送金データを含む送金確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する送金確認画面表示制御手段と、
前記端末装置の前記入出力部を介して支払承認が入力された場合、前記送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された銀行システムに送信する送金手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の請求書読取決済システム。
【請求項10】
前記送金データは、
送金金額、および、送金手数料額を含むことを特徴とする請求項9に記載の請求書読取決済システム。
【請求項11】
前記制御部は、
前記請求者データおよび前記請求明細データに基づいて、支払先別の支払先別請求データを取得する支払先別請求取得手段と、
前記支払先別請求データを含む支払先別請求確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払先別請求確認画面表示制御手段と、
前記端末装置の前記入出力部を介して支払承認が入力された場合、前記支払先別請求データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された銀行システムに送信する送金手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の請求書読取決済システム。
【請求項12】
前記制御部は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得する支払確定取得手段と、
前記支払確定データを含む支払確定確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払確定確認画面表示制御手段と、
を更に備え、
前記送金手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して送金承認が入力された場合、前記支払確定データに基づいて、前記送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された前記銀行システムに送信することを特徴とする請求項11に記載の請求書読取決済システム。
【請求項13】
前記支払確定取得手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、支払期日毎および/または前記支払先毎に、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた前記支払確定データを取得することを特徴とする請求項12に記載の請求書読取決済システム。
【請求項14】
前記支払確定取得手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、支払期日毎に、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた前記支払確定データを取得し、
前記送金手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記送金承認が入力された場合、前記支払確定データに基づいて、前記支払期日毎の前記送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された前記銀行システムに当該支払期日毎に送信することを特徴とする請求項12に記載の請求書読取決済システム。
【請求項15】
前記支払先別請求取得手段は、
前記端末装置の前記入出力部を介して前記請求明細データの明細承認が入力された場合、前記請求者データおよび前記請求明細データに基づいて、前記支払先別の前記支払先別請求データを取得することを特徴とする請求項11から14のいずれか一つに記載の請求書読取決済システム。
【請求項16】
前記制御部は、
前記銀行システムから支払結果データを受信した場合、当該支払結果データを前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払結果画面表示制御手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項11から14のいずれか一つに記載の請求書読取決済システム。
【請求項17】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置であって、
前記記憶部は、
請求書項目を設定した請求書マスタを記憶する請求書記憶手段と、
請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得手段と、
前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得手段と、
前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段と、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求書読取決済装置。
【請求項18】
入出力部を備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置を通信可能に接続した請求書読取決済システムに実行させるための請求書読取決済方法であって、
前記記憶部は、
請求書項目を設定した請求書マスタを記憶する請求書記憶手段と、
請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行される、
前記請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、
前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、
前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段と、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする請求書読取決済方法。
【請求項19】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置に実行させるための請求書読取決済方法であって、
前記記憶部は、
請求書項目を設定した請求書マスタを記憶する請求書記憶手段と、
請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行される、
前記請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、
前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、
前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段と、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする請求書読取決済方法。
【請求項20】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置に実行させるための請求書読取決済プログラムであって、
前記記憶部は、
請求書項目を設定した請求書マスタを記憶する請求書記憶手段と、
請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
前記請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、
前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、
前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段と、
前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、
を実行させるための請求書読取決済プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1記載のスマートフォン決済アプリケーションにおいては、ユーザがバーコードまたはQRコード(登録商標)をスマートフォンで読み取ることで、支払処理画面を呼び出し、決済を完了させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】PayB(https://payb.jp/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1に記載の従来のスマートフォン決済アプリケーションにおいては、支払処理を実行する前提として、バーコードまたはQRコード(登録商標)が記載された物理的な請求書または表示された画面がユーザの手元にあり、当該バーコードまたは当該QRコード(登録商標)をユーザがスマートフォンのカメラで読み取ることを必要としていたという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、被請求者であるユーザの手元にある請求書等にバーコードまたはQRコード(登録商標)がなかった、または、読取不可の状態であった場合でも、AI(Artificial Intelligence)が自動的に当該請求書等の請求内容を読み取って、請求明細確認画面をユーザに提示することができる請求書読取決済システム、請求書読取決済装置、請求書読取決済方法、および、請求書読取決済プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る請求書読取決済システムは、入出力部を備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置を通信可能に接続した請求書読取決済システムであって、前記記憶部は、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する請求書記憶手段、を備え、前記制御部は、請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得手段と、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得手段と、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記記憶部は、前記請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段、を更に備え、前記制御部は、前記請求者データ、および、前記請求明細データに基づいて、前記オンライン決済可能な前記請求書か否かを判定する請求書判定手段、を更に備え、前記請求明細確認画面表示制御手段は、前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書であると判定された場合、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられ、且つ、前記請求書の支払処理実行可能な前記請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御し、前記制御部は、前記端末装置の前記入出力部を介して支払移行指示が入力された場合、前記請求書の決済データを含む決済指示を、前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された収納代行システムに送信する決済指示手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記請求書画像取得手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記請求書が撮影された場合、当該請求書の前記請求書画像データを取得することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記請求書画像取得手段は、前記端末装置にてネットワークを介して前記請求書の前記請求書画像データが取得された場合、当該請求書画像データを取得することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記請求明細確認画面表示制御手段は、前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書ではないと判定された場合、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた前記請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記収納代行システムの記憶部は、前記端末装置での前記オンライン決済の登録者の登録暗証番号を含む登録データを記憶する登録記憶手段、を更に備え、前記収納代行システムの制御部は、前記端末装置の前記入出力部を介して決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と前記登録暗証番号との一致を確認し、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記収納代行システムの制御部は、前記端末装置の前記入出力部を介して支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記収納代行システムの記憶部は、前記端末装置での前記オンライン決済の登録者の登録暗証番号を含む登録データを記憶する登録記憶手段、を更に備え、前記収納代行システムの制御部は、前記端末装置の前記入出力部を介して、支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、且つ、決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と前記登録暗証番号との一致を確認し、前記請求書の決済データに対する決済処理を実行する決済実行手段、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記制御部は、前記請求書判定手段により前記オンライン決済可能な前記請求書ではないと判定された場合、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、前記請求書の請求者への送金データを作成し、送金データを含む送金確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する送金確認画面表示制御手段と、前記端末装置の前記入出力部を介して支払承認が入力された場合、前記送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された銀行システムに送信する送金手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記送金データは、送金金額、および、送金手数料額を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記記憶部は、前記請求書のオンライン決済を希望する請求者の請求者データを記憶する請求者記憶手段、を更に備え、前記制御部は、前記請求者データおよび前記請求明細データに基づいて、支払先別の支払先別請求データを取得する支払先別請求取得手段と、前記支払先別請求データを含む支払先別請求確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払先別請求確認画面表示制御手段と、前記端末装置の前記入出力部を介して支払承認が入力された場合、前記支払先別請求データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された銀行システムに送信する送金手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記制御部は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得する支払確定取得手段と、前記支払確定データを含む支払確定確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払確定確認画面表示制御手段と、を更に備え、前記送金手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して送金承認が入力された場合、前記支払確定データに基づいて、前記送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された前記銀行システムに送信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記支払確定取得手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、支払期日毎および/または支払先毎に、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた前記支払確定データを取得することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記支払確定取得手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記支払承認が入力された場合、支払期日毎に、前記支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた前記支払確定データを取得し、前記送金手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記送金承認が入力された場合、前記支払確定データに基づいて、前記支払期日毎の前記送金データを作成し、当該送金データを前記請求書読取決済装置と通信可能に接続された前記銀行システムに当該支払期日毎に送信することを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記支払先別請求取得手段は、前記端末装置の前記入出力部を介して前記請求明細データの明細承認が入力された場合、前記請求者データおよび前記請求明細データに基づいて、前記支払先別の前記支払先別請求データを取得することを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る請求書読取決済システムにおいて、前記制御部は、前記銀行システムから支払結果データを受信した場合、当該支払結果データを前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する支払結果画面表示制御手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る請求書読取決済装置において、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置であって、前記記憶部は、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する請求書記憶手段、を備え、前記制御部は、請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得手段と、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得手段と、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る請求書読取決済方法は、入出力部を備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置を通信可能に接続した請求書読取決済システムに実行させるための請求書読取決済方法であって、前記記憶部は、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する請求書記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る請求書読取決済方法は、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置に実行させるための請求書読取決済方法であって、前記記憶部は、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する請求書記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係る請求書読取決済プログラムは、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた請求書読取決済装置に実行させるための請求書読取決済プログラムであって、前記記憶部は、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する請求書記憶手段、を備え、前記制御部において、請求書の請求書画像データを取得する請求書画像取得ステップと、前記請求書マスタ、および、前記請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して前記請求書に含まれる前記請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する請求明細取得ステップと、前記出力フォーマットに基づいて、前記請求明細データが並べられた請求明細確認画面を前記端末装置の前記入出力部に表示させるように制御する請求明細確認画面表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、どの様なフォーマットの請求書であっても、請求書の全面をスマートフォン等のカメラで撮影した画像から、AIによるディープラーニング等を利用して各社毎の請求明細をデータ収録し、同一の請求フォーマットに並べ直して表示させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、EメールまたはSNSで受け取った請求書のPDF(Portable Document Format)またはイメージデータから、AIによるディープラーニング等を利用して各社毎の請求明細をデータ収録し、同一の請求フォーマットに並べ直して表示させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、同一のデータフォーマットに揃った各社の請求に基づいた支払処理を可能とするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本実施形態における請求書読取決済処理の概要の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態における請求書読取決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、本実施形態における請求書読取決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、本実施形態における請求書読取決済処理の一例を示すフロー図である。
図5図5は、本実施形態における請求書読取決済処理の一例を示すフロー図である。
図6図6は、従来の請求書対応業務の一例を示す図である。
図7図7は、本実施形態における請求書読取決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、本実施形態に係る請求書対応業務効率化の処理の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態に係る請求書対応業務効率化の処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0029】
[1.概要]
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、本実施形態における請求書読取決済処理の概要の一例を示す図である。
【0030】
図1に示すように、本実施形態においては、AIによるディープラーニング等を利用して、カメラ等で読み込んだ請求書をPDF化し、且つ、読込項目毎の明細データを作成し、明細データを予め設定したフォーマットに従って並べ直して請求企業の請求書として収録している(ステップSA-1)。そして、図1に示すように、本実施形態においては、明細データを設定フォーマットに従って画面表示させ、画面に表示された明細データと請求書の内容とをユーザに比較確認させて、違っている場合、ユーザに修正登録させている(ステップSA-2)。そして、図1に示すように、本実施形態においては、請求金額をユーザに再確認させて暗証番号を入力させ、支払処理を実行している(ステップSA-3)。そして、図1に示すように、本実施形態においては、支払完了確認を画面表示させ、支払確定データとして支払明細データを収納するようにしている(ステップSA-4)。
【0031】
[2.請求書読取決済システムの構成]
本実施形態に係る端末装置100、サーバ(請求書読取決済装置)200、および、収納代行システム600を通信可能に接続した請求書読取決済システムの構成の一例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態における請求書読取決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
[端末装置100の構成]
図2において、端末装置100は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PHSもしくはPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯端末、または、一般に市販されるデスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置等であってもよい。
【0033】
端末装置100は、制御部102と記憶部106と入出力部112とを備えており、端末装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0034】
入出力部112は、データの入出力(I/O)を行う機能を有していてもよい。ここで、入出力部112は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部112は、アプリケーション等の(入出力)情報を表示する表示部(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、入出力部112は、音声情報を音声として出力する音声出力部(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入出力部112は、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ等の撮像素子で撮影した画像(静止画および動画)をデジタルデータとして記録する画像入力部(例えば、カメラ等)であってもよい。また、入出力部112は、指紋センサ、虹彩認証もしくは顔認証等に利用可能なカメラ(例えば、赤外線カメラ等)、および/または、静脈センサ等の生体センサであってもよい。
【0035】
端末装置100は、他の装置とネットワーク300を介して通信可能に接続し、他の装置とデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、端末装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、インターネットおよび/またはLAN(Local Area Network)等である。
【0036】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、および/または、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。記憶部106は、入出力部112にて記録された画像データ、ネットワーク300を介して受信されたデータ、および/または、入出力部112を介して入力された入力データ等を記憶していてもよい。
【0037】
制御部102は、端末装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。例えば、制御部102は、入出力部112にて記録された画像データの取得および画像データに含まれる文字データ(URL等)のデータ読取、ネットワーク300を介したデータ送受信、入出力部112を介して入力された入力データの取得、ならびに、入出力部112でのデータ(画面)表示等の各処理を実行してもよい。
【0038】
[サーバ200の構成]
図2において、サーバ200は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。サーバ200は、制御部202と記憶部206とを備えており、サーバ200が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。サーバ200は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。
【0039】
記憶部206には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部206には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部206は、RAM、ROM、HDD、および/または、SSD等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブルを格納する。記憶部206は、機能概念的に、請求書データベース206aと、請求者データベース206bとを備えている。
【0040】
請求書データベース206aは、請求書項目を設定した請求書マスタ、および、請求書の出力フォーマットを記憶する。ここで、請求書マスタは、請求番号、請求日、支払期限、請求先、担当者名を含む担当者識別子、請求者名、請求者Eメールアドレス、請求者住所および/もしくは請求者電話番号を含む請求者識別子、被請求者名、被請求者Eメールアドレス、被請求者住所および/もしくは被請求者電話番号を含む被請求者識別子、案件名、請求(合計)金額、消費税額、ならびに/または、明細番号、数量、単価および/もしくは小計等を含む購入明細等を設定したマスタであってもよい。また、出力フォーマットは、各請求書項目の並べ方が設定されていてもよい。また、請求書は、払込票、または、納付書等であってもよい。また、請求書データベース206aは、請求書の請求書画像データを記憶していてもよい。ここで、請求書画像データは、PDF形式であってもよい。また、請求書データベース206aは、請求書の決済結果(支払完了データ)を記憶していてもよい。また、請求書データベース206aは、支払完了した請求書の支払明細データを記憶していてもよい。
【0041】
請求者データベース206bは、請求書のオンライン決済(請求書読取決済)を希望する請求者の請求者データを記憶する。ここで、請求者データは、請求者識別データ、および/または、請求者が受け入れ可能な決済方法の決済方法データを含んでいてもよい。ここで、決済方法は、銀行決済、クレジットカード決済、携帯キャリア決済、電子マネー決済、ポイント決済、および/または、クーポン決済等であってもよい。また、請求者識別データは、請求者名(例えば、請求企業名、および/または、請求部署名等)、請求者口座番号(例えば、受取銀行口座の口座番号等)、請求者口座名義、店番、預金種別コード、請求者コード(例えば、企業コード等)、請求者住所、請求者電話番号、および/または、請求者Eメールアドレス等を含んでいてもよい。
【0042】
制御部202は、サーバ200を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部202は、機能概念的に、請求書画像取得部202aと、請求明細取得部202bと、請求書判定部202cと、決済指示部202dと、支払先別請求取得部202eと、支払確定取得部202fと、送金部202gと、表示制御部202hとを備えている。
【0043】
請求書画像取得部202aは、請求書の請求書画像データを取得する。ここで、請求書画像取得部202aは、端末装置100の入出力部112を介して請求書が撮影された場合、当該請求書の請求書画像データを取得してもよい。また、請求書画像取得部202aは、端末装置100にてネットワーク300を介して請求書の請求書画像データが取得された場合、当該請求書画像データを取得してもよい。また、請求書画像取得部202aは、請求書画像データを請求書データベース206aに格納してもよい。
【0044】
請求明細取得部202bは、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得する。ここで、請求明細取得部202bは、請求明細データを請求書データベース206aに格納してもよい。ここで、機械学習は、ニューラルネットワーク、決定木学習、相関ルール学習、遺伝的プログラミング、帰納理論プログラミング、サポートベクターマシーン、クラスタリング、ベイジアンネットワーク、強化学習、および/または、表現学習等であってもよい。
【0045】
請求書判定部202cは、請求者データ、および、請求明細データに基づいて、オンライン決済可能な請求書か否かを判定する。
【0046】
決済指示部202dは、請求書の決済データを含む決済指示を送信する。ここで、決済指示部202dは、請求書の決済データを含む決済指示を収納代行システム600に送信してもよい。また、決済データは、請求者識別データおよび請求金額等を含んでいてもよい。また、決済指示部202dは、端末装置100の入出力部112を介して支払移行指示が入力された場合、請求書の決済データを含む決済指示を収納代行システム600に送信してもよい。また、決済指示部202dは、端末装置100の入出力部112を介して請求明細確認画面に支払移行指示が入力された場合、請求書の決済データを含む決済指示を収納代行システム600に送信してもよい。また、決済指示部202dは、決済結果(支払完了データ)を受信し、決済結果、および/または、決済結果に基づく支払明細データを請求書データベース206aに格納してもよい。また、決済指示部202dは、支払移行指示(データ)を受信してもよい。
【0047】
支払先別請求取得部202eは、支払先別の支払先別請求データを取得する。ここで、支払先別請求取得部202eは、請求者データおよび請求明細データに基づいて、支払先別の支払先別請求データを取得してもよい。また、支払先別請求取得部202eは、端末装置100の入出力部112を介して請求明細データの明細承認が入力された場合、請求者データおよび請求明細データに基づいて、支払先別の支払先別請求データを取得してもよい。また、支払先別請求取得部202eは、支払先別請求データを請求書データベース206aに格納してもよい。また、支払先別請求取得部202eは、明細承認(データ)を受信してもよい。
【0048】
支払確定取得部202fは、支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得する。ここで、支払確定取得部202fは、端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力された場合、支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得してもよい。また、支払確定取得部202fは、端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力された場合、支払期日毎および/または支払先毎に、支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得してもよい。また、支払確定取得部202fは、端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力された場合、支払期日毎に、支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得してもよい。また、支払確定取得部202fは、支払確定データを請求書データベース206aに格納してもよい。また、支払確定取得部202fは、支払承認(データ)を受信してもよい。
【0049】
送金部202gは、送金データを送信する。ここで、送金部202gは、(支払者により)端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力された場合、送金データ(振込データ)をサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信してもよい。送金データは、送金金額(振込金額)、および/または、送金手数料額(振込手数料額)等を含んでいてもよい。また、送金部202gは、支払先別請求データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信してもよい。ここで、送金部202gは、端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力された場合、支払先別請求データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信してもよい。また、送金部202gは、端末装置100の入出力部112を介して送金承認が入力された場合、支払確定データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信してもよい。また、送金部202gは、端末装置100の入出力部112を介して送金承認が入力された場合、支払確定データに基づいて、支払期日毎の送金データを作成し、当該送金データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に当該支払期日毎に送信してもよい。また、送金部202gは、送金データを請求書データベース206aに格納してもよい。また、送金部202gは、支払承認(データ)および/または送金承認(データ)を受信してもよい。
【0050】
表示制御部202hは、請求書の出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられた請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する。ここで、表示制御部202hは、請求書判定部202cによりオンライン決済可能な請求書であると判定された場合、請求書の出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられ、且つ、請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、請求書判定部202cによりオンライン決済可能な請求書ではないと判定された場合、請求書の出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられた請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。
【0051】
また、表示制御部202hは、請求書判定部202cによりオンライン決済可能な請求書ではないと判定された場合、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、請求書の請求者への送金データ(振込データ)を作成し、送金データを含む送金確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、端末装置100の入出力部112に表示された送金確認画面に含まれる振込データを、修正させるように表示制御してもよい。また、表示制御部202hは、振込データが修正された場合、修正された振込データを含む送金確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、端末装置100の入出力部112に表示された請求明細確認画面に含まれる請求明細データを、修正させるように表示制御してもよい。また、表示制御部202hは、請求明細データが修正された場合、修正された請求明細データが並べられ、且つ、請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、支払先別請求データを含む支払先別請求確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、支払確定データを含む支払確定確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、表示制御部202hは、銀行システム700から支払結果データを受信した場合、当該支払結果データを端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。
【0052】
[収納代行システム600の構成]
図2において、収納代行システム600は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。収納代行システム600は、制御部602と記憶部606とを備えており、収納代行システム600が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。収納代行システム600は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。
【0053】
記憶部606には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部606には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部606は、RAM、ROM、HDD、および/または、SSD等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブルを格納する。記憶部606は、機能概念的に、登録データベース606aを備えている。
【0054】
登録データベース606aは、端末装置100でのオンライン決済の登録者の登録データを記憶する。ここで、登録データは、登録者識別データ、および/または、オンラインアカウントを含んでいてもよい。ここで、登録者識別データは、登録者名、登録者住所、登録者電話番号、登録者パスポート番号、登録者マイナンバ、登録者運転免許証番号、登録暗証番号、登録者端末識別データ(MACアドレス等)、登録者Eメールアドレス、登録者口座番号、登録者口座名義、預金種別、登録者クレジットカード番号、登録者クレジットカードセキュリティコード、および/または、登録者クレジットカード有効期限データ等を含んでいてもよい。また、登録者識別データは、登録者の静脈認証データ、指紋認証データ、声紋認証データ、および/または、顔認証データ等の生態認証データ等を含んでいてもよい。また、オンラインアカウントは、Eメールアカウント、電話番号、および/または、SNSアカウント等であってもよい。
【0055】
制御部602は、収納代行システム600を統括的に制御するCPU等である。制御部602は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部602は、機能概念的に、決済実行部602aを備えている。
【0056】
決済実行部602aは、請求書の決済データに対する決済処理を実行する。ここで、決済実行部602aは、端末装置100の入出力部112を介して支払実行指示が入力された場合、請求書の決済データに対する決済処理を実行してもよい。また、決済実行部602aは、端末装置100の入出力部112を介して決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と登録暗証番号との一致を確認し、請求書の決済データに対する決済処理を実行してもよい。また、決済実行部602aは、端末装置100の入出力部112を介して支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、請求書の決済データに対する決済処理を実行してもよい。また、決済実行部602aは、端末装置100の入出力部112を介して、支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、且つ、決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と登録暗証番号との一致を確認し、請求書の決済データに対する決済処理を実行してもよい。ここで、決済実行部602aは、決済結果(支払完了データ)を作成し、当該決済結果をサーバ200に送信してもよい。また、決済実行部602aは、サーバ200から請求書の決済データを含む決済指示を受信した場合、当該請求書の決済データに基づいて、決済画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御してもよい。また、決済実行部602aは、支払実行指示(データ)を受信してもよい。
【0057】
[銀行システム700の構成]
図2において、銀行システム700は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。銀行システム700は、制御部702と記憶部706とを備えており、銀行システム700が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。銀行システム700は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。
【0058】
記憶部706には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部706には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部706は、RAM、ROM、HDD、および/または、SSD等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブルを格納する。ここで、記憶部706は、送金データ、振込データ、および/または、支払結果データ等を記憶していてもよい。
【0059】
制御部702は、銀行システム700を統括的に制御するCPU等である。制御部702は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部702は、送金データ(振込データ)に基づいて、支払処理を実行し、支払結果データを作成してもよい。
【0060】
[3.請求書読取決済システムの処理]
[3-1.請求書読取決済処理]
本実施形態に係る請求書読取決済システムの処理の一例について、図3から図9を参照して説明する。図3は、本実施形態における請求書読取決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0061】
図3に示すように、サーバ200の請求書画像取得部202aは、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して請求書が撮影された場合、または、端末装置100にてネットワーク300を介して請求書の請求書画像データが取得された場合、当該請求書の請求書画像データを取得し、当該請求書画像データを請求書データベース206aに格納する(ステップSB-1)。
【0062】
そして、サーバ200の請求明細取得部202bは、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得し、当該請求明細データを請求書データベース206aに格納する(ステップSB-2)。
【0063】
そして、サーバ200の請求書判定部202cは、請求者データベース206bに記憶された請求者データ、および、請求明細データに基づいて、(ユーザが)オンライン決済可能な請求書か否かを判定する(ステップSB-3)。
【0064】
そして、サーバ200の請求書判定部202cは、オンライン決済可能な請求書ではないと判定した場合(ステップSB-3:No)、処理をステップSB-4Aに移行させる。
【0065】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、請求書の請求者への振込金額および送金手数料額を含む振込データを作成し、振込データを含む送金確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する(ステップSB-4A)。
【0066】
そして、サーバ200の送金部202gは、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力されたか否かを判定する(ステップSB-4B)。
【0067】
そして、サーバ200の送金部202gは、支払承認が入力されたと判定した場合(ステップSB-4B:Yes)、処理をステップSB-4Cに移行させる。
【0068】
そして、サーバ200の送金部202gは、振込データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信し(ステップSB-4C)、処理を終了する。
【0069】
一方、サーバ200の送金部202gは、支払承認が入力されていないと判定した場合(ステップSB-4B:No)、処理をステップSB-4Dに移行させる。
【0070】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、端末装置100の入出力部112に表示された送金確認画面に含まれる振込データを、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して修正させるように表示制御する(ステップSB-4D)。
【0071】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して振込データが修正された場合、修正された振込データを含む送金確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御し(ステップSB-4E)、処理をステップSB-4Bに移行させる。
【0072】
このように、本実施形態においては、本サービスを提供する収納代行会社が提供する支払いアプリケーション(AP)もしくは提携する支払APを利用する個人もしくは法人、または、本サービスを提供する収納代行会社と支払い代行契約した個人もしくは法人が、収納代行契約をしていない請求者の請求書を受領した場合であっても、オンライン上で振込データを作成して振込支払を実行できる機能を提供している。
【0073】
一方、サーバ200の請求書判定部202cは、オンライン決済可能な請求書であると判定した場合(ステップSB-3:Yes)、処理をステップSB-5に移行させる。
【0074】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、請求書データベース206aに記憶された請求書の出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられ、且つ、請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する(ステップSB-5)。
【0075】
そして、サーバ200の決済指示部202dは、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して支払移行指示が入力されたか否かを判定する(ステップSB-6A)。
【0076】
そして、サーバ200の決済指示部202dは、支払移行指示が入力されていないと判定した場合(ステップSB-6A:No)、処理をステップSB-6Bに移行させる。
【0077】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、端末装置100の入出力部112に表示された請求明細確認画面に含まれる請求明細データを、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して修正させるように表示制御する(ステップSB-6B)。
【0078】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して請求明細データが修正された場合、修正された請求明細データが並べられ、且つ、請求書の支払処理実行可能な請求明細確認画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御し(ステップSB-6C)、処理をステップSB-6Aに移行させる。
【0079】
一方、サーバ200の決済指示部202dは、支払移行指示が入力されたと判定した場合(ステップSB-6A:Yes)、処理をステップSB-7に移行させる。
【0080】
そして、サーバ200の決済指示部202dは、請求者識別データおよび請求金額を含む請求書の決済データを含む決済指示を収納代行システム600に送信する(ステップSB-7)。
【0081】
そして、収納代行システム600の決済実行部602aは、サーバ200から送信された決済指示に含まれる決済データに基づいて、決済画面を端末装置100の入出力部112に表示させるように制御し、ユーザにより端末装置100の入出力部112を介して、支払実行指示となる生体データが入力され、生体認証がされた場合、且つ、決済画面に暗証番号を含む支払実行指示が入力された場合、当該暗証番号と登録データベース606aに記憶された登録暗証番号との一致を確認し、請求書の決済データに対する決済処理を実行し、決済結果を作成し、当該決済結果をサーバ200に送信する(ステップSB-8)。
【0082】
そして、サーバ200の決済指示部202dは、収納代行システム600から送信された決済結果を受信し、決済結果および決済結果に基づく支払明細データを請求書データベース206aに格納し(ステップSB-9)、処理を終了する。
【0083】
ここで、図4および図5を参照して、本実施形態における請求書読取決済処理の具体例について説明する。図4および図5は、本実施形態における請求書読取決済処理の一例を示すフロー図である。
【0084】
本実施形態においては、予め請求書の請求会社は、収納代行契約を締結しており、収納代行会社では、請求書に記載された企業名、事業所名、部門名、銀行口座名および口座番号企業コード等が登録されているため、決済対象が明確化され、決済対象の請求書の識別が可能となっている。併せて、本実施形態においては、発行される請求書には、請求書をユニークに識別する為の請求書IDが記載されている。ここで、図4に示すように、本実施形態においては、様々な請求書がある場合、ユーザがアプリで読み取った請求書の内容が、機械学習手法を利用して請求明細データとして整理され、予め契約している会社の請求書か否かが判定される(ステップSC-1)。そして、図4に示すように、本実施形態においては、契約のない会社の請求書の場合、読取内容が画面表示されて終了し、契約のある会社の請求書の場合、読取内容が画面表示され、オンライン決済で支払うか否かをユーザに確認させる(ステップSC-2)。そして、図4に示すように、本実施形態においては、(1)支払金額をユーザに確認させ、(2)暗証番号をユーザに入力させ、(3)支払いを完了させる(ステップSC-3)。
【0085】
また、図5に示すように、本実施形態においては、ユーザがアプリを立ち上げ、請求書をPDF形式で読み取った場合(ステップSD-1)、読み取られた請求書の各全項目が、AIによるディープラーニングを利用して規定のフォーマットに置き換えられる(ステップSD-2)。そして、本実施形態においては、請求書のPDFとセットにして、規定のフォーマットに置き換えた請求明細データが請求企業毎に請求書データベース206aに収納され(ステップSD-3)、支払確認できた請求明細データを使い、支払済管理がされる。
【0086】
[3-2.請求書対応業務効率化]
本実施形態に係る請求書対応業務効率化の一例について、図6から図9を参照して説明する。図6は、従来の請求書対応業務の一例を示す図である。
【0087】
図6に示すように、従来、様々な会社が請求書を請求先に送付し(ステップSE-1)、店舗や業務を担当する各部門では、当該請求書を受け取り、送られてきた請求書の内容を確認し、支払承認し、経理部門に支払処理を委託していた(ステップSE-2)。そして、図6に示すように、経理部門では、店舗や各部門が受取った請求書の内容と各部の支払承認とを確認し、請求書データに基づいて、支払明細、支払期限および支払金額等を含む支払予定データとしてデータベースに登録して管理していた(ステップSE-3)。そして、図6に示すように、経理部門では、支払予定データを支払先毎にソート、サマリーした支払期日毎の企業宛の振込確定データを作成し、銀行システム700に送金データとして送金指示をしていた(ステップSE-4)。そして、図6に示すように、経理部門では、銀行システム700から支払結果データを受取り、支払期日毎の企業宛の振込確定データに振込結果を反映し、支払結果データを管理・保管していた(ステップSE-5)。
【0088】
このように、従来、請求書データの登録は、請求書を受け取った店舗や各部門、または、支払処理を担当する経理部門が実施し、登録した請求書データの内容確認および支払承認は、店舗や各部門または経理部門が行い、送金データ作成、銀行への送金データの伝送、および、必要な資金手当ておよび送金承認等の支払処理や銀行との振込確認は、経理部門が行い、送金結果のデータ管理は、経理部門が行っていた。
【0089】
そこで、一定規模以上の組織では、請求を受取る部門と支払承認する部門と支払処理をする部門とが分かれており、それぞれの業務処理として機能対応しているため、本実施形態においては、請求書を受取った部署(現業部門または経理部等)が、コピー機やスキャナを利用して作成した請求書のPDFをAIシステムにアップロードすることで、これらの請求データやこれに対する支払い結果データを企業毎に集積し、会計データとして保存および検索できるようにする仕組みを提供している。
【0090】
ここで、図7を参照して、本実施形態に係る請求書対応業務効率化の処理の一例について説明する。図7は、本実施形態における請求書読取決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0091】
図7に示すように、サーバ200の請求書画像取得部202aは、請求先の現業部門により端末装置100の入出力部112を介して請求書が撮影またはスキャンされた場合、当該請求書の請求書画像データを取得し、当該請求書画像データを請求書データベース206aに格納する(ステップSF-1)。
【0092】
そして、サーバ200の請求明細取得部202bは、請求書マスタ、および、請求書画像データに基づいて、機械学習手法を利用して請求書に含まれる請求書項目を特定し、当該請求書項目毎の請求明細データを取得し、当該請求明細データを請求書データベース206aに格納する(ステップSF-2)。
【0093】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、請求書データベース206aに記憶された請求書の出力フォーマットに基づいて、請求明細データが並べられた請求明細確認画面を請求先の現業部門の端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する(ステップSF-3)。
【0094】
そして、サーバ200の支払先別請求取得部202eは、請求先の現業部門により端末装置100の入出力部112を介して請求明細データの明細承認が入力されたか否かを判定する(ステップSF-4)。
【0095】
そして、サーバ200の支払先別請求取得部202eは、明細承認が入力されていないと判定した場合(ステップSF-4:No)、処理を終了する。
【0096】
一方、サーバ200の支払先別請求取得部202eは、明細承認が入力されたと判定した場合(ステップSF-4:Yes)、処理をステップSF-5に移行させる。
【0097】
そして、サーバ200の支払先別請求取得部202eは、請求者データおよび請求明細データに基づいて、支払先別の支払先別請求データを取得し、当該支払先別請求データを請求書データベース206aに格納する(ステップSF-5)。
【0098】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、支払先別請求データを含む支払先別請求確認画面を請求先の現業部門の端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する(ステップSF-6)。
【0099】
そして、サーバ200の支払確定取得部202fは、現業部門により端末装置100の入出力部112を介して支払承認が入力されたか否かを判定する(ステップSF-7)。
【0100】
そして、サーバ200の支払確定取得部202fは、支払承認が入力されていないと判定した場合(ステップSF-7:No)、処理を終了する。
【0101】
一方、サーバ200の支払確定取得部202fは、支払承認が入力されたと判定した場合(ステップSF-7:Yes)、処理をステップSF-8に移行させる。
【0102】
そして、サーバ200の支払確定取得部202fは、支払期日毎および/または支払先毎に、支払先別請求データを並べ替えおよび/または纏めた支払確定データを取得する(ステップSF-8)。
【0103】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、支払確定データを含む支払確定確認画面を請求先の経理部門の端末装置100の入出力部112に表示させるように制御する(ステップSF-9)。
【0104】
そして、サーバ200の送金部202gは、経理部門により端末装置100の入出力部112を介して送金承認が入力されたか否かを判定する(ステップSF-10)。
【0105】
そして、サーバ200の送金部202gは、送金承認が入力されていないと判定した場合(ステップSF-10:No)、処理を終了する。
【0106】
一方、サーバ200の送金部202gは、送金承認が入力されたと判定した場合(ステップSF-10:Yes)、処理をステップSF-11に移行させる。
【0107】
そして、サーバ200の送金部202gは、支払確定データに基づいて、送金データを作成し、当該送金データをサーバ200と通信可能に接続された銀行システム700に送信する(ステップSF-11)。
【0108】
そして、サーバ200の表示制御部202hは、銀行システム700から支払結果データを受信した場合、当該支払結果データを請求先の経理部門の端末装置100の入出力部112に表示させるように制御し(ステップSF-12)、処理を終了する。
【0109】
また、図8および図9を参照して、本実施形態に係る請求書対応業務効率化の処理の具体例について説明する。図8および図9は、本実施形態に係る請求書対応業務効率化の処理の一例を示す図である。
【0110】
図8に示すように、本実施形態においては、様々な会社により請求書が請求先に送付され(ステップSG-1)、店舗や業務を担当する各部門にて、当該請求書が受け取られ、受け取られた請求書がスキャナで読込みPDF化されて、アプリケーション(AP)を使ってアップロードされる(ステップSG-2)。そして、図8に示すように、本実施形態においては、読み取られたPDFに基づいて、AIを利用して請求書に含まれる請求書項目が特定され、当該請求書項目毎の請求明細データが取得される(ステップSG-3)。そして、図8に示すように、本実施形態においては、店舗や業務を担当する各部門によりAPを使った請求明細データの確認および/または修正がされて明細承認がされた場合、支払先別の支払先別請求データが作成される(ステップSG-4)。そして、図8に示すように、本実施形態においては、店舗や業務を担当する各部門によりAPを使って支払先別請求データが確認され、支払承認がされた場合、顧客企業の支払期日毎および/または支払先毎にソートおよび/またはサマリーされた支払確定データ(振込データ)が作成される(ステップSG-5)。そして、図8に示すように、本実施形態においては、経理部門により各部門の支払承認と各部門の予算とが確認され、APを使って支払確定データが確認され、送金承認がされた場合、送金データが作成され、当該送金データが銀行システム700に送信される(ステップSG-6)。そして、図8に示すように、本実施形態においては、銀行システム700から支払結果データが受け取られた場合、支払結果データが管理され、支払期日毎の企業宛の振込データに振込結果が反映され、支払結果データが保管される(ステップSG-7)。
【0111】
このように、本実施形態においては、請求先である企業において、支払内容確認、支払承認、予算管理および送金承認のみを行えばいいため、店舗や業務を担当する各部門および経理部門共に、実施作業が大幅に削減され、支払実施後のデータ管理も容易となる。
【0112】
また、図9に示すように、本実施形態の「(1)初期設定」においては、ユーザ企業により本サービスの利用申込があった場合(ステップSH-1)、システム側でサービス利用承認がされ(ステップSH-2)、本サービスのAPを利用する際のID(Identification)およびPW(Pass Word)がユーザ企業に送付される(ステップSH-3)。そして、図9に示すように、本実施形態の「(1)初期設定」においては、ユーザ企業にてスキャナやコピー機で作成されるPDFの送付先としてAPのファイルが設定される(ステップSH-4)。
【0113】
このように、本実施形態においては、Webからの申込みのみでシステム利用の審査ができるため、申込が簡単なだけでなく、アプリのIDおよびPWがユーザに送付された際に、指定のURLからアプリをユーザがダウンロードし、基本登録の上、システム設定等の利用設定をするだけでシステム利用を開始できる。
【0114】
そして、図9に示すように、本実施形態の「(2)請求書の読込」においては、請求書を取引先から受け取るユーザ企業の店舗や各部門により請求書がスキャンされてPDFが作成され、パソコンやタブレットのAPからデータ登録される(ステップSH-5)。そして、図9に示すように、本実施形態の「(2)請求書の読込」においては、ユーザ企業によりAPの画面からPDFに基づく登録データが確認され、間違いがあればAPの画面から修正され、問題無ければデータ登録が承認される(ステップSH-6)。
【0115】
このように、本実施形態においては、アプリに設定されたスキャナまたはコピー機で請求書がスキャンされ、請求書のPDFがアプリに読み込まれ、ユーザにより請求書内容が確認されて、内容が正しい場合、OK登録され、間違っている場合、修正登録の上、OK登録されることで、請求書が支払予定データとして登録されるため、以後、ユーザは請求内容をアプリでいつでも確認できるようになる。
【0116】
そして、図9に示すように、本実施形態の「(3)支払承認、送金指示」においては、ユーザ企業の店舗や各部門によりAPから支払先別請求データが確認され、支払承認され(ステップSH-7)、且つ、ユーザ企業の経理部門により店舗や各部門の支払承認および予算が確認され、APから支払先別請求データが支払期日毎および支払先毎にソートおよびサマリーされた顧客企業毎の支払確定データの送金承認がされた場合(ステップSH-8)、送金データが銀行システム700に送信される(ステップSH-9)。
【0117】
このように、本実施形態においては、各社の支払予定データが支払承認権限者により支払承認を受けた場合、支払確定データとして登録され、支払確定データが支払期日の2営業日前までに、支払先毎にソートサマリーされて送金データが作成され、送金権限者により送金承認された場合、送金必要金額が設定口座から引落しされ、引落しと同時に送金データが銀行にセットされる。
【0118】
そして、図9に示すように、本実施形態の「(4)結果確認、計数管理」においては、銀行システム700から送信された支払結果データが反映された振込データが管理される(ステップSH-10)。
【0119】
このように、本実施形態においては、サービス申込企業の担当者が、自社の受取請求書の登録状況、支払確定データ、支払予定データ、支払済データ、および、支払未済データ等を検索確認することができ、それらのデータを自社のシステムに取込に、保管することができる。
【0120】
また、本実施形態において、ユーザ企業は、銀行に行くための交通費および時間を削減することができ、インターネット送金による銀行手数料も削減することができる。更に、本実施形態においては、ユーザ企業では、作業が大幅に軽減され、データの正確性が向上し、支払データの検索や分析、および、会計システムへの連動が可能となる。
【0121】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0122】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0123】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0124】
また、端末装置100およびサーバ200等に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0125】
例えば、端末装置100およびサーバ200等が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0126】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100およびサーバ200等に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0127】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0128】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0129】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0130】
また、端末装置100およびサーバ200等は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、端末装置100およびサーバ200等は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0131】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明は、モバイル決済業務を行う金融業界において有用である。
【符号の説明】
【0133】
100 端末装置
102 制御部
106 記憶部
112 入出力部
200 サーバ
202 制御部
202a 請求書画像取得部
202b 請求明細取得部
202c 請求書判定部
202d 決済指示部
202e 支払先別請求取得部
202f 支払確定取得部
202g 送金部
202h 表示制御部
206 記憶部
206a 請求書データベース
206b 請求者データベース
300 ネットワーク
600 収納代行システム
602 制御部
602a 決済実行部
606 記憶部
606a 登録データベース
700 銀行システム
702 制御部
706 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9