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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174151
(43)【公開日】2024-12-13
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/68 20060101AFI20241206BHJP
   B60N 2/64 20060101ALI20241206BHJP
   B60N 2/897 20180101ALI20241206BHJP
【FI】
B60N2/68
B60N2/64
B60N2/897
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024172575
(22)【出願日】2024-10-01
(62)【分割の表示】P 2019183748の分割
【原出願日】2019-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(72)【発明者】
【氏名】馬場 広
(72)【発明者】
【氏名】亀井 聡一郎
(72)【発明者】
【氏名】星 正之
(57)【要約】
【課題】シートバックフレームの組み立てにあたって作業効率の向上に寄与することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】シートバックフレーム25のサイドフレーム38は、板状部38aの前縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、回転軸周りから鉛直方向に延びアッパーフレーム39に至る湾曲域41を形成する前壁38bと、板状部38aの後縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、回転軸周りから鉛直方向に延びアッパーフレーム39に至る湾曲域42を形成する後壁38cとを有し、前壁38bの内縁は、アッパーフレーム39の形状に対応した仮想輪郭線68から内側に広がって後方からアッパーフレーム39の正面壁54に重ねられる突片69を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸(36)周りで回転軸線(SX)に直交する鉛直面に沿って広がって、前記鉛直面に沿って上向きに延びる板状部(38a)を有する左右のサイドフレーム(38)と、
前記回転軸(36)の上方で左右のサイドフレーム(38)を連結するアッパーフレーム(39;81;111)とを有するシートバックフレーム(25)を備え、
前記アッパーフレーム(39;81;111)は、板材から折り曲げ成形されて、水平方向に延びる上稜線(52;82)および下稜線(53;83)で仕切られる正面壁(54;84)と、
前記上稜線(52;82)から連続し後方に広がる上壁(55;85)と、前記上壁(55;85)の後端から上向きに折り曲げ成形される上立ち壁(56;86)と、
前記下稜線(53;83)から連続し後方に広がる下壁(57;87)と、前記下壁(57;87)の後端から下向きに折り曲げ成形される下立ち壁(58;88)とを有する車両用シート(11)において、
前記サイドフレーム(38)は、前記板状部(38a)の前縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、前記回転軸(36)周りから鉛直方向に延び前記アッパーフレーム(39;81;111)に至る湾曲域(41)を形成する前壁(38b)と、
前記板状部(38a)の後縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、前記回転軸(36)周りから鉛直方向に延び前記アッパーフレーム(39;81;111)に至る湾曲域を形成する後壁(38c)とを有し、
前記前壁(38b)の内縁は、前記アッパーフレーム(39;81;111)の形状に対応した仮想輪郭線(68)から内側に広がって後方から前記正面壁(54;84)に重ねられる突片(69)を有する
ことを特徴とする車両用シート。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記アッパーフレーム(39;81;111)の前記正面壁(54;84)および前記サイドフレーム(38)の前記突片(69)は溶接の溶接痕(65;95)を有することを特徴とする車両用シート。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両用シートにおいて、前記後壁(38c)から連続し後方から前記アッパーフレーム(39;81;111)の前記上立ち壁(56;86)に重ねられる上側重ね片(71)を備えることを特徴とする車両用シート。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記アッパーフレーム(39;81;111)の前記上立ち壁(56;86)および前記サイドフレーム(38)の前記上側重ね片(71)は溶接の溶接痕(66、96)を有することを特徴とする車両用シート。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記後壁(38c)から連続し後方から前記アッパーフレーム(39;81;111)の前記下立ち壁(58;88)に重ねられる下側重ね片(72)を備えることを特徴とする車両用シート。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用シートにおいて、前記アッパーフレーム(39;81;111)の前記下立ち壁(58;88)および前記サイドフレーム(38)の前記下側重ね片(72)は溶接の溶接痕(67;97)を有することを特徴とする車両用シート。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用シートにおいて、前記下側重ね片(72)は、前記下側重ね片(72)の下端から前向きに折り曲げ成形される下フランジ(74)を有することを特徴とする車両用シート。
【請求項8】
請求項7に記載の車両用シートにおいて、前記アッパーフレーム(39;81;111
)は、水平方向に前記下フランジ(74)に対応する位置で前記下立ち壁(58;88)の下端から連続し前向きに折り曲げ成形されるフランジ(62;92)を有することを特徴とする車両用シート。
【請求項9】
請求項8に記載の車両用シートにおいて、前記後壁(38c)の内端から折り曲げ成形され前記下フランジ(74)から連続するサイドフレームフランジ(43)を備えることを特徴とする車両用シート。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、
前記上壁(55;85)に形成されて、軸線方向に変位自在にヘッドレストピラー(21)を支持するヘッドレストピラーガイド(75)を受け入れる第1支持孔(76)と、
前記下壁(57;87)に形成されて、前記ヘッドレストピラーガイド(75)を受け入れる第2支持孔(77)とを有し、
前記第1支持孔(76)および前記第2支持孔(77)の周縁にはそれぞれ下向きに折り曲げ成形される支持孔フランジ(79)が形成される
ことを特徴とする車両用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸周りで回転軸線に直交する鉛直面に沿って広がって、鉛直面に沿って上向きに延びる板状部を有する左右のサイドフレームと、回転軸の上方で左右のサイドフレームを連結するアッパーフレームとを有するシートバックフレームを備える車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートクッションにリクライニング自在に連結されるシートバックを備える車両用シートが開示される。シートバックは、回転軸から鉛直方向に上向きに延び、シートバックパッドを支持する左右のサイドフレームと、リクライニングの回転軸の上方で左右のサイドフレームを連結するアッパーフレームとを有する。サイドフレームの前壁および後壁は鉛直方向に全域にわたってアッパーフレームの端に覆い被さる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-162033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2つのサイドフレームは両側からアッパーフレームを挟み込む。アッパーフレームの組み付けにあたってアッパーフレームの左端は左サイドフレームに差し込まれアッパーフレームの右端は右サイドフレームに差し込まれる。したがって、組み付け作業は煩わしい。作業効率の向上が望まれる。
【0005】
本発明は、シートバックフレームの組み立てにあたって作業効率の向上に寄与することができる車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面によれば、回転軸周りで回転軸線に直交する鉛直面に沿って広がって、前記鉛直面に沿って上向きに延びる板状部を有する左右のサイドフレームと、前記回転軸の上方で左右のサイドフレームを連結するアッパーフレームとを有するシートバックフレームを備え、前記アッパーフレームは、板材から折り曲げ成形されて、水平方向に延びる上稜線および下稜線で仕切られる正面壁と、前記上稜線から連続し後方に広がる上壁と、前記上壁の後端から上向きに折り曲げ成形される上立ち壁と、前記下稜線から連続し後方に広がる下壁と、前記下壁の後端から下向きに折り曲げ成形される下立ち壁とを有する車両用シートにおいて、前記サイドフレームは、前記板状部の前縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、前記回転軸周りから鉛直方向に延び前記アッパーフレームに至る湾曲域を形成する前壁と、前記板状部の後縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、前記回転軸周りから鉛直方向に延び前記アッパーフレームに至る湾曲域を形成する後壁とを有し、前記前壁の内縁は、前記アッパーフレームの形状に対応した仮想輪郭線から内側に広がって後方から前記正面壁に重ねられる突片を有する。
【0007】
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記アッパーフレームの前記正面壁および前記サイドフレームの前記突片は溶接の溶接痕を有する。
【0008】
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、車両用シートは、前記後壁から連続し後方から前記アッパーフレームの前記上立ち壁に重ねられる上側重ね片を備える
【0009】
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記アッパーフレームの前記上立ち壁および前記サイドフレームの前記上側重ね片は溶接の溶接痕を有する。
【0010】
第5側面によれば、第1~第4側面の構成に加えて、車両用シートは、前記後壁から連続し後方から前記アッパーフレームの前記下立ち壁に重ねられる下側重ね片を備える。
【0011】
第6側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記アッパーフレームの前記下立ち壁および前記サイドフレームの前記下側重ね片は溶接の溶接痕を有する。
【0012】
第7側面によれば、第6側面の構成に加えて、前記下側重ね片は、前記下側重ね片の下端から前向きに折り曲げ成形される下フランジを有する。
【0013】
第8側面によれば、第7側面の構成に加えて、前記アッパーフレームは、水平方向に前記下フランジに対応する位置で前記下立ち壁の下端から連続し前向きに折り曲げ成形されるフランジを有する。
【0014】
第9側面によれば、第8側面の構成に加えて、車両用シートは、前記後壁の内端から折り曲げ成形され前記下フランジから連続するサイドフレームフランジを備える。
【0015】
第10側面によれば、第1~第9側面の構成に加えて、車両用シートは、前記上壁に形成されて、軸線方向に変位自在にヘッドレストピラーを支持するヘッドレストピラーガイドを受け入れる第1支持孔と、前記下壁に形成されて、前記ヘッドレストピラーガイドを受け入れる第2支持孔とを有し、前記第1支持孔および前記第2支持孔の周縁にはそれぞれ下向きに折り曲げ成形される支持孔フランジが形成される。
【発明の効果】
【0016】
第1側面によれば、サイドフレームでは前壁および後壁で形成される湾曲域の働きで板状部の剛性は高められることができる。サイドフレームでは軽量化されながらも十分な剛性は確保されることができる。しかも、アッパーフレームは組み立て時の間隔で配置される左右のサイドフレームに前方から組み付けられることができる。このとき、サイドフレームの前壁は、アッパーフレームで正面壁よりも後方に位置する上立ち壁および下立ち壁に干渉しないで済む。こうしてアッパーフレームの組み付けにあたって作業効率は向上することができる。
【0017】
第2側面によれば、アッパーフレームおよびサイドフレームは重ねられて溶接されるので、シートバックフレームの剛性は高められることができる。
【0018】
第3側面によれば、アッパーフレームはサイドフレームの前壁に加えて後壁でも重ねられることができる。上側重ね片はシートバックフレームの剛性の向上に貢献することができる。
【0019】
第4側面によれば、アッパーフレームは前壁に加えて後壁でもサイドフレームに溶接されるので、シートバックフレームの剛性は高められることができる。
【0020】
第5側面によれば、アッパーフレームはサイドフレームの前壁に加えて後壁でも重ねられることができる。上側重ね片はシートバックフレームの剛性の向上に貢献することができる。
【0021】
第4側面によれば、アッパーフレームは前壁に加えて後壁でもサイドフレームに溶接されるので、シートバックフレームの剛性は高められることができる。
【0022】
第7側面によれば、サイドフレームに対してアッパーフレームの支持剛性は高められることができる。シートフレームの変形は抑制されることができる。車両用シートに座る乗員の背中は良好に支持されることができる。
【0023】
第8側面によれば、サイドフレームに対してアッパーフレームの支持剛性は高められることができる。シートフレームの変形は抑制されることができる。車両用シートに座る乗員の背中は良好に支持されることができる。
【0024】
第9側面によれば、下側重ね片の下フランジは後壁のサイドフレームフランジから連続することから、後壁に対して下側重ね片の剛性は高められることができる。
【0025】
第10側面によれば、第1支持孔および第2支持孔の形成に拘わらず上立ち壁および下立ち壁の剛性は確保されることができる。しかも、支持孔フランジはいずれも下向きに折り曲げ成形されるので、ヘッドレストピラーガイドの組み付けにあたってヘッドレストピラーガイドは良好に第1支持孔および第2支持孔に差し込まれることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す斜視図である。
図2】シートフレームの構造を概略的に示す斜視図である。
図3】シートクッションパッドおよびシートバックパッドの構成を概略的に示す斜視図である。
図4】アッパーフレームの拡大正面図である。
図5】サイドフレームの拡大平面図である。
図6図4の6-6線に沿った拡大断面図である。
図7図4の7-7線に沿った拡大断面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る車両用シートに組み込まれるシートバックフレームの一部を概略的に示す拡大斜視図である。
図9図8から相違する角度から観察されるシートバックフレームの拡大斜視図である。
図10】本発明の第3実施形態に係る車両用シートに組み込まれるシートバックフレームの一部を概略的に示す拡大側面図である。
図11】折り畳み式テーブルの構造を概略的に示す拡大下面図である。
図12】他の実施形態に係るヘッドレストピラーガイドの支持構造を概略的に示す拡大部分正面図である。
図13図12の13-13線に沿った拡大断面図である。
図14】さらに他の実施形態に係るヘッドレストピラーガイドの支持構造を概略的に示す拡大部分正面図である。
図15図14の15-15線に沿った拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、左右および上下は通常の着座姿勢(運転時の基本姿勢)で車両用シートに着座した乗員から見た方向をいう。
【0028】
図1は本発明の第1実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す。車両用シート11は、例えば車両のモノコック構造の1構成要素として機能するフロアパネル12
に結合されるスライドレール13と、前後方向に移動可能にスライドレール13に支持されて、乗員の臀部および大腿を受け止めるシートクッション14と、揺動軸線SX回りで前後方向に揺動可能にシートクッション14に連結されて、乗員の背中を受け止めるシートバック15と、シートバック15の上端に支持されて、乗員の頭を受け止めるヘッドレスト16とを備える。シートクッション14、シートバック15およびヘッドレスト16は個別に内部のパッドを包み込む表皮材14a、15a、16aを有する。表皮材15a、16aは、吊り込み糸17の働きでパッドの窪みに倣ってパッドの外面に密着する。パッドの詳細は後述される。車両用シート11は左座席用に構成される。車両用シート11が右座席用に用いられる場合には、車両用シート11で左右が入れ替えられればよい。
【0029】
シートクッション14はサイドカバー18を備える。サイドカバー18には第1スイッチ19aおよび第2スイッチ19bが取り付けられる。第1スイッチ19aは、前後方向に長い摘まみで形成される。第1スイッチ19aが前方に操作されると、シートクッション14およびシートバック15は前方に移動する。第1スイッチ19aが後方に操作されると、シートクッション14およびシートバック15は後方に移動する。第1スイッチ19aが上方に操作されると、シートクッション14およびシートバック15は上方に移動する。第1スイッチ19aが下方に操作されると、シートクッション14およびシートバック15は下方に移動する。第2スイッチ19bは、上下方向に長い摘まみで形成される。第2スイッチ19bが前方に操作されると、シートバック15は揺動軸線SX回りで前方に揺動する。第2スイッチ19bが後方に操作されると、シートバック15は揺動軸線SX回りで後方に揺動する。
【0030】
ヘッドレスト16は、シートバック15の上端から上方に延びるヘッドレストピラー21に固定される。ヘッドレストピラー21は、上下方向に軸方向に変位自在にシートバック15に支持される。ヘッドレストピラー21の変位に応じてヘッドレスト16の高さは調整されることができる。
【0031】
図2に示されるように、車両用シート11は、パッドを支持するシートフレーム23を備える。シートフレーム23は、シートクッション14のパッドを支持するシートクッションフレーム24と、揺動軸線SX回りに揺動可能にシートクッションフレーム24に連結されて、シートバック15のパッドを支持するシートバックフレーム25と、長手方向に前後移動自在にスライドレール13に案内されて、スライドレール13上でシートクッションフレーム24を支持するベースフレーム26とを備える。シートクッションフレーム24はリンク機構27でベースフレーム26に連結される。リンク機構27は、左右方向に延びる水平軸線FH回りで回転自在にベースフレーム26に結合される一端と、水平軸線FHに平行に左右方向に延びる水平軸線SH回りで回転自在にシートクッションフレーム24に結合される他端とを有するリンク部材28を備える。リンク部材28は水平軸線FH回りでベースフレーム26に対してシートクッションフレーム24の上下移動を案内する。
【0032】
シートクッションフレーム24は、個々のスライドレール13に並んで延びるクッションサイドフレーム24aと、シートクッション14の前端でクッションサイドフレーム24a同士を接続するパンフレーム24bと、シートクッション14の後端でクッションサイドフレーム24a同士を連結する連結パイプ24cとを備える。パンフレーム24bと連結パイプ24cとの間には複数のSばね(図示されず)が配置される。個々のSばねはジグザグ形状で前後に延びる。ジグザグ形状は、前後方向に延びる線材と、左右方向に延びる線材とが交互に組み合わせられて形成される。
【0033】
ベースフレーム26には電動式前後移動装置29が取り付けられる。電動式前後移動装置29は、ベースフレーム26に支持される電動モーター31を備える。電動モーター3
1は電力の供給に応じて動力を生成する。電力は第1スイッチ19aの操作に基づき供給される。電動モーター31の動力はスライドレール13に沿ってベースフレーム26の前後移動を引き起こす。
【0034】
シートクッションフレーム24のクッションサイドフレーム24aには電動式上下移動装置32が取り付けられる。電動式上下移動装置32は、クッションサイドフレーム24aに支持されて、リンク機構27に連結されるアクチュエーター33を備える。アクチュエーター33は、クッションサイドフレーム24aの外側に配置されて、電力の供給に応じて動力を生成する電動モーター34と、電動モーター34の動力に応じて、水平軸線SH回りにクッションサイドフレーム24aに対してリンク部材28の回転を引き起こす伝達機構35とを含む。伝達機構35は、例えば電動モーター34の駆動軸に固定される駆動ギアと、水平軸線SH回りでリンク部材28に固定される被動ギアとを含み、順番に相互に噛み合うギア群で構成される。電力は第1スイッチ19aの操作に基づき供給される。電動モーター34の動力は水平軸線FH回りでクッションサイドフレーム24aの上下移動を引き起こす。
【0035】
シートクッションフレーム24には、連結パイプ24cの後上方で揺動軸線SXに同軸に支軸36が組み込まれる。支軸36は例えば中空の金属管から成形される。金属管は軸方向に高い剛性を有する。支軸36は左右のクッションサイドフレーム24aに挟まれる。支軸36にシートバックフレーム25は支持される。
【0036】
シートバックフレーム25は、支軸36で個々のクッションサイドフレーム24aの内側に連結される左右のサイドフレーム38と、支軸36の上方で相互にサイドフレーム38の上端を連結するアッパーフレーム39とを備える。サイドフレーム38は、支軸36回りで揺動軸線SXに直交する鉛直面に沿って広がって、鉛直面に沿って上向きに延びる板状部38aと、板状部38aの前縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、支軸36周りから鉛直方向に延びる湾曲域41を形成する前壁38bと、板状部38aの後縁から連続し内向きに折り曲げ成形され、支軸36回りから鉛直方向に延びる湾曲域42を形成する後壁38cとを有する。前壁38bと後壁38cとは支軸36周りで連続する。後壁38cは、後壁38cの内端から連続し前向きに折り曲げ成形されるサイドフレームフランジ43を有する。個々のサイドフレーム38は例えば1枚の金属板から成形される。アッパーフレーム39には上下方向にスライド可能にヘッドレストピラー21を支持するヘッドレストピラーガイド44が固定される。アッパーフレーム39の詳細は後述される。
【0037】
シートバックフレーム25のサイドフレーム38には電動式リクライニング装置45が取り付けられる。電動式リクライニング装置45は、揺動軸線SX周りでシートバックフレーム25のサイドフレーム38に取り付けられるアクチュエーター46を備える。アクチュエーター46は、電力の供給に応じて動力を生成する電動モーター47と、電動モーター47の動力を揺動軸線SX回りの駆動力に変換する伝達機構48とで形成される。電動モーター47は電力の供給に応じて動力を生成する。電力は第2スイッチ19bの操作に基づき供給される。電動モーター47の動力はシートクッションフレーム24に対して揺動軸線SX回りでシートバックフレーム25の前後揺動を引き起こす。
【0038】
図3に示されるように、シートクッション14は、シートクッションフレーム24に支持されて、表皮材14aに包み込まれるシートクッションパッド49をさらに備える。シートバック15は、シートバックフレーム25に支持されて、表皮材15aに包み込まれるシートバックパッド51をさらに備える。シートクッションパッド49およびシートバックパッド51は例えば発泡ウレタンといった弾力性を有する素材から形成される。
【0039】
図4に示されるように、アッパーフレーム39は、板材から折り曲げ成形されて、水平
方向に延びる上稜線52および下稜線53で仕切られる正面壁54と、上稜線52から連続し後方に広がる上壁55と、上壁55の後端から上向きに折り曲げ成形される上立ち壁56と、下稜線53から連続し後方に広がる下壁57と、下壁57の後端から下向きに折り曲げ成形される下立ち壁58とを有する。上立ち壁56は、上立ち壁56の上端から連続し前向きに折り曲げ成形される第1フランジ61を有する。第1フランジ61は、上立ち壁56の上縁に沿って水平方向に全域にわたって連続する。下立ち壁58は、下立ち壁58の下端から連続し前向きに折り曲げ成形される第2フランジ62を有する。第2フランジ62は、下立ち壁58の下縁に沿って水平方向に全域にわたって連続する。
【0040】
正面壁54は、水平方向に左右2か所で前向きに折り曲げ成形され鉛直方向の谷折り線63に沿って窪みを形成する。正面壁54は、水平方向にさらに窪みの外側で後向きに折り曲げ成形され鉛直方向の山折り線64に沿って稜線を形成する。正面壁54の変形に伴って上立ち壁56および下立ち壁58は同様に変形する。アッパーフレーム39は例えば1枚の金属板から成形される。
【0041】
水平方向に山折り線64よりも外側で正面壁54には溶接の溶接痕65が確立される。溶接痕65の上下に対応して上立ち壁56および下立ち壁58には溶接の溶接痕66、67が確立される。溶接痕65、66、67でアッパーフレーム39は左右のサイドフレーム38に固着される。溶接にはスポット溶接やアーク溶接、レーザー溶接が用いられることができる。
【0042】
サイドフレーム38では前壁38bで形成される湾曲域41はサイドフレーム38の上端まで延びてアッパーフレーム39に至る。後壁38cで形成される湾曲域42はサイドフレーム38の上端まで延びてアッパーフレーム39に至る。図5に示されるように、前壁38bの内縁は、アッパーフレーム39の縁に対応した仮想輪郭線68から内側に広がって後方からアッパーフレーム39の正面壁54に重ねられる突片69を有する。アッパーフレーム39の正面壁54は突片69との間で溶接痕65を形成する。
【0043】
後壁38cの内縁は、後壁38cから連続し後方からアッパーフレーム39の上立ち壁56に重ねられる上側重ね片71と、上側重ね片71の下方で、上側重ね片71から間隔を空けて、後壁38cから連続し後方からアッパーフレーム39の下立ち壁58に重ねられる下側重ね片72とを有する。アッパーフレーム39の上立ち壁56は上側重ね片71との間で溶接痕66を形成する。同様に、アッパーフレーム39の下立ち壁58は下側重ね片72との間で溶接痕67を形成する。
【0044】
後壁38cの上側重ね片71は、上側重ね片71の上縁から前向きに折り曲げ成形される上フランジ73を有する。上フランジ73は、アッパーフレーム39の第1フランジ61の左右端から所定の長さにわたって第1フランジ61に向き合わせられる。後壁38cの下側重ね片72は、下側重ね片72の下縁から前向きに折り曲げ成形される下フランジ74を有する。下フランジ74は、アッパーフレーム39の第2フランジ62の左右端から所定の長さにわたって第2フランジ62に向き合わせられる。こうしてアッパーフレーム39では、水平方向に第1フランジ61に対応する位置で上フランジ73が成形され、水平方向に第2フランジ62に対応する位置で下フランジ74が成形される。
【0045】
図6に示されるように、上フランジ73は、第1フランジ61よりも小さい曲率で湾曲する。第1フランジ61は上フランジ73の内側に良好に収まることができる。第1フランジ61と上フランジ73との干渉は回避されることができる。下フランジ74は第2フランジ62から下方に離れた位置で第2フランジ62よりも大きい曲率で湾曲する。第2フランジ62は下フランジ74の内側に良好に収まることができる。第2フランジ62と下フランジ74との干渉は回避されることができる。サイドフレームフランジ43は下フ
ランジ74から連続する。
【0046】
図7に示されるように、アッパーフレーム39は、上壁55に形成されて、ヘッドレストピラーガイド75を受け入れる第1支持孔76と、下壁57に形成されて、ヘッドレストピラーガイド75を受け入れる第2支持孔77とを有する。ヘッドレストピラーガイド75は軸線方向に変位自在にヘッドレストピラー21を支持する。ヘッドレストピラーガイド75には、軸線に直交する方向に広がる位置決めフランジ78が形成される。第1支持孔76および第2支持孔77に上方からヘッドレストピラーガイド75が差し込まれると、位置決めフランジ78は上壁55に上方から接触して軸方向にヘッドレストピラーガイド75を位置決めする。ヘッドレストピラーガイド75は例えば樹脂材から成形されることができる。
【0047】
第1支持孔76および第2支持孔77の周縁にはそれぞれ下向きに折り曲げ成形される支持孔フランジ79が形成される。ヘッドレストピラーガイド75は支持孔フランジ79に圧入される。支持孔フランジ79はアッパーフレーム39に対してヘッドレストピラーガイド75を固定する。支持孔フランジ79はアッパーフレーム39からヘッドレストピラーガイド75の抜けを防止することができる。
【0048】
図8は本発明の第2実施形態に係る車両用シートに組み込まれるシートバックフレーム25aの一部を概略的に示す。シートバックフレーム25aは、シートバックフレーム25と同様に、支軸36で個々のクッションサイドフレーム24aの内側に連結される左右のサイドフレーム38と、支軸36の上方で相互にサイドフレーム38の上端を連結するアッパーフレーム81とを備える。アッパーフレーム81以外、車両用シートの構成は前述の車両用シート11と同様である。
【0049】
アッパーフレーム81は、板材から折り曲げ成形されて、水平方向に延びる上稜線82および下稜線83で仕切られる正面壁84と、上稜線82から連続し後方に広がる上壁85と、上壁85の後端から上向きに折り曲げ成形される上立ち壁86と、下稜線83から連続し後方に広がる下壁87と、下壁87の後端から下向きに折り曲げ成形される下立ち壁88とを有する。上立ち壁86は、上立ち壁86の上端から連続し前向きに折り曲げ成形される第1フランジ91を有する。第1フランジ91は、上立ち壁86の上縁に沿って水平方向に全域にわたって連続する。サイドフレーム38の上フランジ73は、アッパーフレーム81の第1フランジ91の左右端から所定の長さにわたって第1フランジ91に向き合わせられる。下立ち壁88は、下立ち壁88の下端から連続し前向きに折り曲げ成形される第2フランジ92を有する。第2フランジ92は、下立ち壁88の下縁に沿って水平方向に全域にわたって連続する。サイドフレーム38の下フランジ74は、アッパーフレーム81の第2フランジ92の左右端から所定の長さにわたって第2フランジ92に向き合わせられる。
【0050】
正面壁84は、水平方向に左右2か所で前向きに折り曲げ成形され鉛直方向の谷折り線93に沿って窪みを形成する。正面壁84は、水平方向にさらに窪みの外側で後向きに折り曲げ成形され鉛直方向の山折り線94に沿って稜線を形成する。正面壁84の変形に伴って上立ち壁86および下立ち壁88は同様に変形する。アッパーフレーム81は例えば1枚の金属板から成形される。
【0051】
水平方向に山折り線94よりも外側で正面壁84には溶接の溶接痕95が確立される。アッパーフレーム81の正面壁84はサイドフレーム38の突片69との間で溶接痕95を形成する。溶接痕95の上下に対応して上立ち壁86および下立ち壁88には溶接の溶接痕96、97が確立される。溶接痕95、96、97でアッパーフレーム81は左右のサイドフレーム38に固着される。アッパーフレーム81の上立ち壁86はサイドフレー
ム38の上側重ね片71との間で溶接痕96を形成する。同様に、アッパーフレーム81の下立ち壁88は下側重ね片72との間で溶接痕97を形成する。
【0052】
アッパーフレーム81の下立ち壁88には座席通風システム99の送風ファン101が固定される。送風ファン101は、回転軸線Rx回りで回転する羽根車を収容するハウジング102を備える。ハウジング102は、回転軸線Rxに同軸に平たい円筒形に形成されて、円形の輪郭の接線方向に延びる吸気ポート103を有する。ハウジング102の外周には回転軸線Rxに直交する平面に沿って広がる2以上の固定片104が形成される。固定片104は下立ち壁88の表面に重ねられる。固定片104は、下立ち壁88にねじ込まれるビス105で下立ち壁88に結合される。ビス105は回転軸線Rxに平行な軸心を有する。
【0053】
図9に示されるように、ハウジング102の後面には送風ダクト106が取り付けられる。送風ダクト106は、ハウジング102の後壁に形成される開口を塞いで、羽根車の回転で回転軸線Rxの軸線方向に生成される気流を受け入れる。座席通風システム99は、シートバックパッド51に形成されて、送風ダクト106に接続される通路を備える。シートバックパッド51の通路からシートバック15に寄り掛かる乗員の背中に気流は供給される。
【0054】
送風ダクト106には、気流を案内する管体106aから外側に広がって、後壁の開口周りでハウジング102の後面に重ねられる取り付けフランジ106bが形成される。アッパーフレーム81の下立ち壁88には取り付けフランジ106bの輪郭を象った切り欠き107が形成される。切り欠き107に取り付けフランジ106bは受け入れられる。取り付けフランジ106bの周囲でハウジング102の後面は下立ち壁88の表面に密着する。切り欠き107では第2フランジ92は途切れる。
【0055】
図10は本発明の第3実施形態に係る車両用シートに組み込まれるシートバックフレーム25bの一部を概略的に示す。シートバックフレーム25bは、シートバックフレーム25と同様に、支軸36で個々のクッションサイドフレーム24aの内側に連結される左右のサイドフレーム38と、支軸36の上方で相互にサイドフレーム38の上端を連結するアッパーフレーム111とを備える。アッパーフレーム111はアッパーフレーム39と同様な構造を有する。アッパーフレーム111以外、車両用シートの構成は前述の車両用シート11と同様である。
【0056】
アッパーフレーム111の正面壁54には折り畳み式のテーブル112が取り付けられる。テーブル112は、正面壁54に固定される取り付け体113と、ワイヤーフレーム114で取り付け体113に連結されて、水平に広がる作動位置およびシートバック15の背面に沿って収納される収納位置の間で変位する天板115とを備える。図11に示されるように、ワイヤーフレーム114は、天板115の下面に固定されて、取り付け体113に向かって延びる左右1対の連結ワイヤー114aと、連結ワイヤー114aの先端から屈曲して、軸線Wxに同軸に回転自在に取り付け体113に支持される軸ワイヤー114bとを有する。取り付け体113には、回転自在に軸ワイヤー114bを支持しながら、回転時に連結ワイヤー114aの軌道を規定するカム片116が形成される。カム片116は、作動位置から収納位置に軸線Wx回りに連結ワイヤー114aが外力に基づき駆動される際に相互に接近するように連結ワイヤー114aを弾性変形させる突起116aを有する。突起116aは軸線Wx回りに連結ワイヤー114aの移動を規制することから、突起116aの働きで天板115は作動位置または収納位置に保持されることができる。突起116aは、軸線Wx回りの連結ワイヤー114aの回転運動から軸ワイヤー114bの軸線方向変位を生み出す。
【0057】
図12に示されるように、アッパーフレーム39では、ヘッドレストピラーガイド75の支持にあたって、上壁55および下壁57を貫通する支持筒117が第1支持孔118および第2支持孔119に差し込まれてもよい。ここでは、第1支持孔118および第2支持孔119にはそれぞれ周縁から上向きおよび下向きに小片121、122が折り曲げ成形される。図13に示されるように、個々の小片121、122は支持筒117の外面に重ねられる。小片121、122は支持筒117に溶接される。こうして支持筒117はアッパーフレーム39に固定される。溶接は、アッパーフレーム39およびサイドフレーム38の溶接と同様に、前方から実施されることができることから、シートフレーム23の組み立ての作業効率は向上する。支持筒117にヘッドレストピラーガイド75は圧入される。同様に、アッパーフレーム81、111でも、ヘッドレストピラーガイド75の支持にあたって、上壁85(55)および下壁87(57)を貫通する支持筒117が第1支持孔118および第2支持孔119に差し込まれてもよい。
【0058】
その他、図14に示されるように、アッパーフレーム39では、ヘッドレストピラーガイド75の支持にあたって、上壁55および下壁57を貫通する支持筒117が第1支持孔118および第2支持孔119に差し込まれてもよい。ここでは、正面壁54にヘッドレストピラーガイド75に向かってくぼむ窪み123が形成される。窪み123は平たい底板123aを有する。図15に示されるように、窪み123の底板123aは支持筒117の外面に重ねられる。底板123aは支持筒117に溶接される。こうして支持筒117はアッパーフレーム39に固定される。溶接は、アッパーフレーム39およびサイドフレーム38の溶接と同様に、前方から実施されることができることから、シートフレーム23の組み立ての作業効率は向上する。支持筒117にヘッドレストピラーガイド75は圧入される。同様に、アッパーフレーム81、111でも、ヘッドレストピラーガイド75の支持にあたって、上壁85(55)および下壁87(57)を貫通する支持筒117が第1支持孔118および第2支持孔119に差し込まれてもよい。
【符号の説明】
【0059】
11…車両用シート、21…ヘッドレストピラー、25…シートバックフレーム、25a…シートバックフレーム、25b…シートバックフレーム、36…回転軸(支軸)、38…サイドフレーム、38a…板状部、38b…前壁、38c…後壁、39…アッパーフレーム、41…(前壁の)湾曲域、42…(後壁の)湾曲域、43…サイドフレームフランジ、52…上稜線、53…下稜線、54…正面壁、55…上壁、56…上立ち壁、57…下壁、58…下立ち壁、62…フランジ(第2フランジ)、65…(正面壁の)溶接痕、68…仮想輪郭線、69…突片、75…ヘッドレストガイド、76…第1支持孔、77…第2支持孔、79…支持孔フランジ、81…アッパーフレーム、82…上稜線、83…下稜線、84…正面壁、85…上壁、86…上立ち壁、87…下壁、88…下立ち壁、92…フランジ(第2フランジ)、95…(正面壁の)溶接痕、111…アッパーフレーム、SX…サイドフレームの回転軸線(揺動軸線)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15