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特開2024-174275Webを介した音声通話の中断及び終了を防止する方法、及びその方法を用いた音声通話の中断及び終了を防止するシステム
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  • 特開-Webを介した音声通話の中断及び終了を防止する方法、及びその方法を用いた音声通話の中断及び終了を防止するシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174275
(43)【公開日】2024-12-16
(54)【発明の名称】Webを介した音声通話の中断及び終了を防止する方法、及びその方法を用いた音声通話の中断及び終了を防止するシステム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20241209BHJP
   H04M 3/51 20060101ALI20241209BHJP
   H04L 65/1096 20220101ALI20241209BHJP
【FI】
H04M3/42 B
H04M3/51
H04L65/1096
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092014
(22)【出願日】2023-06-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】516000790
【氏名又は名称】株式会社アースワークス
(71)【出願人】
【識別番号】523054621
【氏名又は名称】TOLFA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119297
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 正男
(74)【代理人】
【識別番号】100112140
【弁理士】
【氏名又は名称】塩島 利之
(74)【代理人】
【識別番号】100122312
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 正優
(72)【発明者】
【氏名】小西康弘
(72)【発明者】
【氏名】川島輝彰
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201AA01
5K201AA05
5K201BA13
5K201BC28
5K201BC30
5K201BD02
5K201BD04
5K201EC03
5K201EC06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】意図しないWebを介する音声通話の中断及び終了を防止する。
【解決手段】Webサーバと構内電話交換機を介してユーザ端末とオペレータの電話機との間で音声通話のセッションを確立させる音声サーバとを備え、Webを介して開始されている音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムであって、音声サーバは、ユーザのWebサイトへアクセスによるユーザ端末に表示される通話画面の通話アイコンの押下により、ユーザ端末とオペレータの電話機との音声通話のセッションを確立するとともに、オペレータの電話機が保留となった場合の保留を解除する保留解除キーを端末に送信する手段と、ユーザ端末が通話画面の非表示を検出し、ユーザ端末から送信される通話画面の非表示状態を知らせる通知を受信し、通話画面が非表示状態であることをユーザ端末とオペレータの電話機に第1の通知を送信する手段と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webブラウザ機能を有するユーザ端末に表示される問合せアイコンの押下により、前記ユーザ端末に通話画面が表示され、前記通話画面の通話アイコンの押下により、音声サーバを介して企業の問合せ窓口のオペレータの電話機と前記ユーザ端末との間で開始されるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法であって、
前記音声サーバは、前記ユーザ端末に前記通話画面を送信する際に前記オペレータの電話機が保留となった場合に前記保留を解除する保留解除キーを送信し、
前記ユーザ端末は、前記音声通話中に前記通話画面の非表示を検出すると、前記音声サーバに前記ユーザ端末の通話画面が非表示であることを通知し、
前記音声サーバは、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第1の通知を送信することを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項2】
前記第1の通知の送信から所定の時間経過後においても、前記通話画面の非表示が継続し、前記ユーザ端末のマイクがミュート状態になると、前記ユーザ端末から前記マイクのミュート状態が前記音声サーバに通知され、前記音声サーバは前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第2の通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項3】
前記第1の通知又は前記第2の通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話が再開されることを特徴とする請求項2に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項4】
前記第2の通知の送信から所定の時間経過後においても、前記通話画面の非表示が継続していると、前記音声サーバは前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第3の通知を送信するとともに、前記オペレータの電話機を保留状態にすることを特徴とする請求項2に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項5】
前記通話画面が動作を停止した場合、前記音声サーバは前記ユーザ端末に通話画面の復帰を要請するプッシュ通知を送信することを特徴とする請求項4に記載のWebを介したる音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項6】
前記第3の通知、又は前記プッシュ通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記保留解除キーが前記音声サーバに送信され、前記オペレータの電話機の保留解除により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話が再開されることを特徴とする請求項5に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項7】
Webブラウザ機能を有するユーザ端末と、企業のWebサイトを開設するWebサーバと、前記企業に設けられた構内電話交換機と、前記ユーザ端末と前記構内電話交換機を介して接続するオペレータの電話機との間でネットワークを介して音声通話のセッションを確立させる音声サーバとを備え、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との間でWebを介して開始されている音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムであって、
前記音声サーバは、前記ユーザの前記Webサイトへアクセスによる前記ユーザ端末に表示される通話画面の通話アイコンの押下により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話のセッションを確立するとともに、前記オペレータの電話機が保留となった場合の前記保留を解除する保留解除キーを前記端末に送信する手段と、
前記ユーザ端末が前記通話画面の非表示を検出し、前記ユーザ端末から送信される前記通話画面の非表示態を知らせる通知を受信し、前記通話画面が非表示状態であることを前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第1の通知を送信する手段とを備えたことを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項8】
前記第1の通知の送信から所定の時間経過後において、前記ユーザ端末から前記ユーザ端末のマイクがミュート状態であることの通知を受信した場合、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第2の通知を送信する手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項9】
前記第1の通知又は前記第2の通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話を再開する手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項10】
前記第2の通知の送信から所定の時間経過後において、前記通話画面の非表示が継続状態である通知を受信した場合、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第3の通知を送信するとともに、前記オペレータの電話機を保留状態にする手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項11】
前記通話画面の停止を検出した場合、前記ユーザ端末の通話画面の復帰を要請するプッシュ通知を送信する手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項12】
前記第3の通知、又は前記プッシュ通知による通話画面の復帰をトリガーとして前記ユーザ端末から送信される前記保留解除キーを受信し、前記オペレータの電話機の保留を解除する手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は商品等を販売等しているコールセンターに、スマートフォンやパソコン等のWebRTC(Web Real Time Communication)により音声で問合せている最中に、意図しない音声通話の中断及び終了を防止する方法、及びその方法を用い音声通話の中断及び終了を防止するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品を製造販売等する企業や、宿泊予約、クレジット、宅配等のサービスを提供する業者、あるいは公共機関(以下、事業所)には、従来から商品やサービスに関する相談等に電話で応じるコールセンターが設けられている。ユーザ(利用者)からの電話は、コールセンターの構内電話交換機(PBX:Private Branch eXchange)を経由して、そこに属する何れかのオペレータが使用する電話機に着信し、オペレータが電話でユーザの相談に対応するようになっている。
【0003】
ユーザが商品を販売している企業のWebサイトを閲覧し、そこに掲載されている商品やサービスの詳細を知りたいときは、そのWebサイトに掲載されている連絡先に電話をする、あるいはメールを送信する。
しかし、メールによる問合ではリアルタイムに知りたい情報を知ることができない。一方、電話による問合せは直接コールセンターのオペレータにつながるため、リアルタイムに知りたい情報を知ることができる。しかし、メールと異なり通話料金が発生するという問題がある。無料通話(例えば0120で始まる電話番号)による問合せもあるが、ユーザは無料であっても企業はその通話料金を負担しなければならない、という問題がある。
【0004】
一方、近年のインターネット回線の高速化や、Webページ内でリアルタイム通信を可能とするWebRTC(Web Real Time Communication)技術の開発等により、Webブラウザ間で音声遅延等を生じさせることなく通話ができるようになった。かかるインターネットを介したWebブラウザ間の音声通話(本明細書ではインターネット電話ともいう。)であれば、通話時間等に応じてかかる電話料金を支払う必要がないことから、公衆交換電話網(PSTN)を使用しないインターネット電話の利用が急速に進んでいる。
【0005】
WebRTCによる音声通話(以下、Web音声通話という。)は、ユーザがスマートフォン、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末など、少なくともWEBサイトの閲覧機能とWeb音声通話システムのソフトウェアの実行機能とを有するデバイス(以下、端末という。)により、企業のWebサイトを閲覧中に、当該Webサイトに設けられた問合せボタンの押下や、二次元コードの読み込みにより通話画面が表示され、コールセンターと接続し、オペレータと音声通話を開始することができる。
【0006】
Web音声通話の問題として、音声通話中に端末の画面に表示されている通話画面が非表示となった状態が一定時間経過すると、通話先との音声通話が中断し、その後音声通話が終了してしまう、という問題がある。ここで、本明細書における通話画面の非表示とは、端末の画面が消えてしまう(暗くなる)場合と、通話画面が他のアプリケーションの画面に遷移した場合を含む。端末の画面が暗くなるのはバッテリー消費を抑えるため端末の機能として設定されていることに起因し、通話画面が他のアプリケーションの画面に遷移するのはユーザの操作(誤操作を含む)に起因する。
【0007】
上記の他、ユーザが誤って電源ボタンを押下した場合も通話画面が非表示となる。通話画面が非表示となり一定時間が経過するとWeb音声通話が終了するが、Web音声通話は電話番号を互いに共有するものではないことから、音声通話終了後、再度、先の通話相手と通話を再開できない、という問題がある。
【0008】
下記非特許文献1では、スマートフォンの画面が暗くならないための対処法として、バッテリー消費を抑えるための時間設定方法、自動ロックを解除する設定方法、低電力モードをオフに設定する方法が記載されている。また、下記非特許文献2では、「スマホの画面が暗くなる原因と対処法」が、非特許文献1とほぼ同じ内容で記載されている。
【0009】
しかし、非特許文献1,非特許文献2のいずれもスマートフォンの画面が暗くならない設定方法を記載しているが、Web音声通話の中断や終了を防ぐための対処方法を記載するものではない。このためWeb音声通話中における、ユーザの画面操作による他のアプリケーション画面への遷移による音声通話の中断・終了に対する対処法については何ら記載されていない。Web音声通話中に通話が中断・終了することを防止する先行技術は、現時点では非特許文献、特許文献のいずれにおいても見当たらない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】https://www.softbank.jp/support/faq/view/11914
【非特許文献2】https://www.android.com/intl/ja_jp/articles/80/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで本発明の課題は、例えば商品等を販売等しているコールセンターに、スマートフォンやパソコン等のWebRTC(Web Real Time Communication)により音声で問合せている最中に、意図しない音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法、及びその方法を利用した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで上記の課題を解決するため本発明の第1は、Webブラウザ機能を有するユーザ端末に表示される問合せアイコンの押下により、前記ユーザ端末に通話画面が表示され、前記通話画面の通話アイコンの押下により、音声サーバを介して企業の問合せ窓口のオペレータの電話機と前記ユーザ端末との間で開始されるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法であって、
前記音声サーバは、前記ユーザ端末に前記通話画面を送信する際に前記オペレータの電話機が保留となった場合に前記保留を解除する保留解除キーを送信し、
前記ユーザ端末は、前記音声通話中に前記通話画面の非表示を検出すると、前記音声サーバに前記ユーザ端末の通話画面が非表示であることを通知し、
前記音声サーバは、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了を予告する第1の通知を送信することを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法、である。
【0013】
音声サーバは、WebRTC(Web Real Time Communication)の機能を有し、コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション(CTI:Computer Telephony Integration)を備えた企業の構内電話交換機(PBX)とネットワークを介して接続しており、音声サーバからの発呼データによりオペレータの電話機が鳴動し、Webを介してリアルタイムでユーザとオペレータとの通信が実行される。Webブラウザによる通話は、Webブラウザの標準機能であるWebRTCで通信を行うので、プラグインのインストールやネイティブアプリをダウンロードしなくても、Webブラウザのみで音声通話を行うことができる。
【0014】
第1の通知の送信にもかかわらず、通話画面の非表示状態が一定時間以上継続すると、機種によってはスマートフォンやタブレット等のユーザ端末が備える機能により、マイクがミュート状態となる。これにより、ユーザ端末とオペレータとの音声通信回線はつながっているのにも係わらず、オペレータにはユーザの音声が届かず、一方において、ユーザにはオペレータの音声が届いている状態となる。
【0015】
かかるマイクのミュート状態となった場合には、ユーザ端末から音声サーバにユーザ端末がミュート状態であることが通知され、音声サーバはミュート状態の継続により音声通話の中断及び/又は終了を予告する第2の通知をユーザ端末とオペレータの電話機に送信することが好適である。ここで、第1の通知、第2の通知、以降に記載する第3の通知としては、例えばA音、A’音、B音、B’音、C音、C’音といった音による通知に限らず、受取側の機器が受信可能であればプッシュ通知によるメッセージの送信であっても良い。
【0016】
第2の通知の送信にも関わらず通話画面の非表示が継続している場合、ユーザ端末は非表示状態の継続を第3の通知でユーザとオペレータに知らせ、かつオペレータの電話機を保留し、音声サーバと電話機との接続の切断を防止することが好適である。
【0017】
第1の通知の送信、第2の通知の送信にも関わらず通話画面の非表示が継続していると、ユーザ端末の通話画面が動作を停止する場合がある。かかる場合にはユーザ端末に音で通知を送信することができず、またユーザ端末からオペレータの電話機の保留指示を送信することができなくなることから、音声サーバはプッシュ通知(メッセージ)をユーザ端末に送信し、通話画面への復帰を促し、かつオペレータの電話機を保留とし、音声サーバと電話機との接続の切断を防止することが好適である。
【0018】
前記第3の通知、前記プッシュ通知のいずれかによる通話画面の復帰をトリガーとして、ユーザ端末から保留解除キーが音声サーバに送信され、オペレータの電話機の保留が解除される。これによりユーザ端末と電話機との間で音声通話が再開される。なお、プッシュ通知によっても通話画面に復帰しない場合は、所定の時間経過後、ユーザ端末とオペレータとの音声通話は完全に終了する。
【0019】
上記の課題を解決するため本発明の第2は、Webブラウザ機能を有するユーザ端末と、企業のWebサイトを開設するWebサーバと、前記企業に設けられた構内電話交換機と、前記ユーザ端末と前記構内電話交換機を介して接続するオペレータの電話機との間でネットワークを介して音声通話のセッションを確立させる音声サーバとを備え、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との間でWebを介して開始されている音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムであって、
前記音声サーバは、前記ユーザの前記Webサイトへのアクセスによる前記ユーザ端末に表示される通話画面の通話アイコンの押下により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話のセッションを確立するとともに、前記オペレータの電話機が保留となった場合の前記保留を解除する保留解除キーを前記端末に送信する手段と、
前記ユーザ端末が前記通話画面の非表示を検出し、前記ユーザ端末から送信される前記通話画面の非表示態を知らせる通知を受信し、前記通話画面が非表示状態であることを前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第1の通知を送信する手段とを備えたことを特徴とする音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム、である。
【0020】
音声サーバは、WebRTC(Web Real Time Communication)の機能を有し、コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション(CTI:Computer Telephony Integration)を備えた企業の構内電話交換機(PBX)とネットワークを介して接続しており、音声サーバからの発呼データによりオペレータの電話機が鳴動し、Webブラウザを経由してリアルタイムで端末とオペレータとの通信が実行される。Webブラウザの通話は、Webブラウザの標準機能であるWebRTCで通信を行うので、プラグインのインストールやネイティブアプリをダウンロードしなくても、Webブラウザのみで音声通話を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、商品等を販売等しているコールセンターに、スマートフォンやパソコン等のWebを介して音声で問合せている最中に、意図しない音声通話の中断及び終了を防止する方法、及びその方法を利用した音声通話の中断及び終了を防止するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施の形態にかかるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムの概要構成を示す図である。
図2】本実施の形態にかかるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムにおけるユーザとオペレータとのやり取りを示す実施例のシーケンス図(Seq1~Seq3)である。
図3】本実施の形態にかかるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムにおけるユーザとオペレータとのやり取りを示す実施例のシーケンス図(Seq4-1、Seq4-2、Seq5)である。
図4】本実施の形態にかかるユーザ端末に表示される問合せ画面、通話画面の一例である。
図5】本実施の形態にかかるユーザ端末に表示される通話画面、通話中断を知らせるプッシュ通知の画面、通話再開時に表示される通話画面の一例である。
【符号の説明】
【0023】
S Web音声通話における通話の中断及び/又は終了を防止するシステム
11 ユーザ
12 ユーザ端末
20 通信制御サーバ
21 Webサーバ
22 音声サーバ
30 コールセンター
31 オペレータ
32 構内電話交換機(PBX)
33 電話機
40 インターネット
42 ネットワーク
50 公衆電話交換網
51 電話機
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本発明の一実施の形態であるWebを介した音声通話の中断及び終了を防止するシステムの概要構成を示す図である。
【0025】
Webを介した音声通話の中断及び終了を防止するシステムSは、ユーザ11、ユーザ端末12とインターネット40を介して接続する企業Webサーバ21と、インターネットを介してユーザ端末12の通話を制御する音声サーバ22とネットワーク42を介して接続する構内電話交換機32等を有する企業のコールセンター30とを備えて構成されている。
【0026】
ユーザ端末12はブラウザ機能を有し、例えばインターネットサービスプロバイダのサーバを通じて、ユニークなIPアドレス、例えばプライベートIPアドレス、グローバルIPアドレス等が付与されている。企業Webサーバ21は、ユーザ11が問合せる商品等を製造販売している企業のWebサイトである。Webサイトには商品とともに、当該企業のコールセンターへの問合せアイコンが表示されている。
【0027】
音声サーバ22は、ユーザ端末12と接続し、企業のWebサイトに表示されている問合せアイコンの押下により、ユーザ端末12のWebブラウザに通話画面を表示する。ユーザの通話画面の通話アイコンを押下により、音声サーバ22はユーザ端末12と接続し発呼データを構内電話交換機32に送信する。
【0028】
コールセンター30には、構内電話交換機32、勤務する複数のオペレータ31、オペレータ31が使用する電話機33が備えられている。コールセンター30の事業者の例としては、商品を製造販売する企業、宿泊施設、イベントやコンサート等のチケットの予約や解約等のサービスを提供する業者、あるいは公共機関等があげられる。
【0029】
構内電話交換機32はネットワーク42に接続し、固有のIPアドレス、例えばグローバルIPアドレス等が割り当てられている。ユーザ11からの通話は、構内電話交換機32によって、応答可能なオペレータ31が使用する電話機33に着信する。構内電話交換機32は、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)50にも接続しており、インターネット電話の他、公衆電話網(PSTN)の電話機51にも対応し、着信があれば応答可能なオペレータ31の電話機33を鳴動させる。
【0030】
図2は本実施の形態にかかるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムSにおけるユーザとオペレータとのやり取りを示す一実施例のシーケンス図(Seq1~Seq3)である。図2を参照しながら、本発明の一実施の形態であるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムSによる音声通話の中断及び終了を防止方法について説明する。
【0031】
図2のSeq1は、ユーザ11とオペレータ31との音声通話が開始されるまでのシーケンスを示す。先ずユーザ11が、スマートフォン、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末など、少なくともWebサイトの閲覧機能とWeb音声通話システムのソフトウェアの実行機能とを有するデバイスであるユーザ端末12により、問合せたい商品の製造販売をしている企業のWebサイト(ホームページ)にアクセスする。問合せたい商品等が掲載されているWebページには、図4(a)に示す「問合せアイコン」が表示されており、かかる「問合せアイコン」の押下により、ユーザ端末12に図4(b)に示す通話画面が表示される(S1,S2)。
【0032】
ユーザ11が、ユーザ端末12のWebブラウザ画面に表示される「通話」アイコンを押下すると(S3)、ユーザ端末12から発呼データが音声サーバ22に送信され(S4)、音声サーバ22はコールセンター30の構内電話交換機32を発呼する(S5)。
【0033】
構内電話交換機32は、予め定められた手順により、応答可能なオペレータ31の電話機33を鳴動させ(S6,S7)、これにオペレータ31が応答することで電話機33と音声サーバ22を介してユーザ端末12と接続する(S9、S10、S11)するとともに、電話機33が保留となった場合にこの保留を解除する保留解除キーをユーザ端末12に送信し(S11)、ユーザ端末12とオペレータ31の電話機33とのWebを介した音声通話が開始される。
【0034】
図2のSeq2は、Webを介した音声通話中にユーザ端末12の画面が非表示になった場合のシーケンスを示す。ユーザ端末12の画面が非表示になると(S12)、ユーザ端末12は通話画面が非表示になったことを音声サーバ22に通知する(S13)。非表示になったことの検出と通知は、Webサーバ21がユーザ端末12に送信した通話画面、例えばJavaScriptによる通話画面のプログラムに一緒に組込まれている。
【0035】
ここで通話画面の非表示とは、ユーザ端末の画面が消えてしまう(暗くなる)場合と、通話画面が他のアプリケーションの画面に遷移した場合を含む。ユーザ端末の画面が暗くなるのはバッテリー消費を抑えるため設定されているためであり、通話画面が他のアプリケーションの画面に遷移するのは、通話中にユーザが他のアプリケーションを開く、あるいは意図しない操作によりユーザ端末の画面が切り替わる場合である。
【0036】
音声サーバ22は通話画面が継続して非表示である通知を受信すると(S13)、ユーザ端末12と電話機33とに音声通話が中断、終了する可能性があることを予告する第1の通知であるA音をユーザ端末12に送信し、A’音を電話機33に送信する(S14,15)。Seq2に示す第1の通知(A音)により通話画面に戻った場合は、その時点でユーザとオペレータとの通話が再開される。なお、A音、A’音は最初の警鐘であることから比較的ソフトな通知音が好適である。ここで、第1の通知、以降に記載する第2の通知、第3の通知として本実施例ではA音、A’音、B音、B’音、C音、C’音といった音による通知を用いたが、これらの通知は受取側の機器(ユーザ端末12、電話機33)が受信可能であればプッシュ通知によるメッセージの送信であっても良い。
【0037】
図2のSeq3は、A音の通知にもかかわらず、通話画面が非表示のままであった場合のシーケンスを示す。A音の通知にもかかわらず、通話画面が非表示のままであると、機種によってはユーザ端末12が備える機能により、マイクがミュート状態となる(S16)。これにより、ユーザ端末12とオペレータの電話機33との音声回線はつながっているのにも係わらず、オペレータにはユーザの音声が届かず、一方ユーザにはオペレータの音声が届いている状態となる。
【0038】
かかるマイクのミュート状態となった場合には、ユーザ端末12から音声サーバ22にユーザ端末12がミュート状態であることが通知され(S17)、音声サーバ22はミュート状態が継続すると音声通話が中断、終了する可能性がある旨を伝える第2の通知であるB音をユーザ端末12に送信し、オペレータの電話機33にB’音を送信する(S18,S19)。Seq3に示す第2の通知(B音)により通話画面に戻った場合は、その時点でユーザとオペレータとの通話が再開される。
【0039】
図3のSeq4-1は、B音の送信にもかかわらず、通話画面の非表示が所定の時間継続する場合のシーケンスを示す。B音の送信にもかかわらず、通話画面の非表示が所定の時間継続すると、ユーザ端末12から電話機33を保留にする指示が音声サーバ22に送信される(S20)。音声サーバ22は、ユーザ端末12に通話が中断、終了する可能性があることを予告する第3の通知(C音)を送信するとともに、電話機33にC’音を送信し、電話機33を保留にする(S21)。
【0040】
図3のSeq4-2は、A音の通知、B音の通知にも関わらず通話画面の非表示が継続し、ユーザ端末12の通話画面が動作を停止した場合のシーケンスを示す。通話画面が停止するとユーザ端末に音の通知を送信することができない。また、ユーザ端末からオペレータの電話機に保留指示を送信できないことから、音声サーバ22は通話画面の停止を検知すると(S22)、これをトリガーとして図5(b)に示すプッシュ通知(メッセージ)をユーザ端末に送信し(S23)、通話画面への復帰を促し、かつオペレータの電話機を保留とし、音声サーバと電話機との接続の切断を防止する。
【0041】
図3のSeq5は、ユーザ11の操作により図5(c)に示す通話画面に戻り通話が再開されるシーケンスを示す。Seq4-1に示すC音の通知、あるいはSeq4-2に示すプッシュ通知により、通話画面が非表示状態から表示状態に戻り、ユーザが通話再開アイコンを押下する、又は通話画面が戻ったことをトリガーとし保留解除キーが音声サーバ22に送信され(S26)、電話機33の保留が解除され(S27)、ユーザ端末12と電話機33との通話が再開する(S28)。なお、プッシュ通知によっても通話画面に戻らない場合は、所定の時間経過後、ユーザとオペレータとの音声通話は終了する。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webブラウザ機能を有するユーザ端末に表示される問合せアイコンの押下により、前記ユーザ端末に通話画面が表示され、前記通話画面の通話アイコンの押下により、音声サーバを介して企業の問合せ窓口のオペレータの電話機と前記ユーザ端末との間で開始されるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法であって、
前記音声サーバは、前記通話画面の押下により前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機とが接続すると、前記オペレータの電話機が保留となった場合に、前記保留を解除する保留解除キーを前記ユーザ端末に送信し
前記ユーザ端末は、前記音声通話中に前記通話画面の非表示を検出すると、前記音声サーバに前記ユーザ端末の通話画面が非表示であることを通知し、
前記通知を受信した前記音声サーバは、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第1の通知を送信することを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項2】
前記第1の通知の送信から所定の時間経過後においても、前記通話画面の非表示が継続し、前記ユーザ端末のマイクがミュート状態になると、前記ユーザ端末から前記マイクのミュート状態が前記音声サーバに通知され、前記音声サーバは前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第2の通知を送信することを特徴とする請求項1に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項3】
前記第1の通知又は前記第2の通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話が再開されることを特徴とする請求項2に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項4】
前記第2の通知の送信から所定の時間経過後においても、前記通話画面の非表示が継続していると、前記音声サーバは前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第3の通知を送信するとともに、前記オペレータの電話機を保留状態にすることを特徴とする請求項2に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項5】
前記通話画面が動作を停止した場合、前記音声サーバは前記ユーザ端末に通話画面の復帰を要請するプッシュ通知を送信することを特徴とする請求項4に記載のWebを介したる音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項6】
前記第3の通知、又は前記プッシュ通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記保留解除キーが前記音声サーバに送信され、前記オペレータの電話機の保留解除により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話が再開されることを特徴とする請求項5に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法。
【請求項7】
Webブラウザ機能を有するユーザ端末と、企業のWebサイトを開設するWebサーバと、前記企業に設けられた構内電話交換機と、前記ユーザ端末と前記構内電話交換機を介して接続するオペレータの電話機との間でネットワークを介して音声通話のセッションを確立させる音声サーバとを備え、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との間でWebを介して開始されている音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムであって、
前記音声サーバは、ユーザの前記Webサイトへのアクセスにより前記ユーザ端末に表示される通話画面の通話アイコンの押下により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話のセッションを確立するとともに、前記オペレータの電話機が保留となった場合に、前記保留を解除する保留解除キーを前記ユーザ端末に送信する手段と
前記ユーザ端末が前記通話画面の非表示を検出し、前記ユーザ端末から送信される前記通話画面の非表示状態を知らせる通知を受信し、前記通知の受信後、前記通話画面が非表示状態であることを前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第1の通知を送信する手段とを備えたことを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項8】
前記第1の通知の送信から所定の時間経過後において、前記ユーザ端末から前記ユーザ端末のマイクがミュート状態であることの通知を受信した場合、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第2の通知を送信する手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項9】
前記第1の通知又は前記第2の通知による前記通話画面の復帰をトリガーとし、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話を再開する手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項10】
前記第2の通知の送信から所定の時間経過後において、前記通話画面の非表示が継続状態である通知を受信した場合、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第3の通知を送信するとともに、前記オペレータの電話機を保留状態にする手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項11】
前記通話画面の停止を検出した場合、前記ユーザ端末の通話画面の復帰を要請するプッシュ通知を送信する手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【請求項12】
前記第3の通知、又は前記プッシュ通知による通話画面の復帰をトリガーとして前記ユーザ端末から送信される前記保留解除キーを受信し、前記オペレータの電話機の保留を解除する手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載のWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
そこで上記課題を解決するため本発明の第1は、Webブラウザ機能を有するユーザ端末に表示される問合せアイコンの押下により、前記ユーザ端末に通話画面が表示され、前記通話画面の通話アイコンの押下により、音声サーバを介して企業の問合せ窓口のオペレータの電話機と前記ユーザ端末との間で開始されるWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法であって、
前記音声サーバは、前記通話画面の押下により前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機とが接続すると、前記オペレータの電話機が保留となった場合に、前記保留を解除する保留解除キーを前記ユーザ端末に送信し
前記ユーザ端末は、前記音声通話中に前記通話画面の非表示を検出すると、前記音声サーバに前記ユーザ端末の通話画面が非表示であることを通知し、
前記通知を受信した前記音声サーバは、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に前記音声通話が中断及び/又は終了する旨を伝える第1の通知を送信することを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止する方法、である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
上記課題を解決するため本発明の第2、Webブラウザ機能を有するユーザ端末と、企業のWebサイトを開設するWebサーバと、前記企業に設けられた構内電話交換機と、前記ユーザ端末と前記構内電話交換機を介して接続するオペレータの電話機との間でネットワークを介して音声通話のセッションを確立させる音声サーバとを備え、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との間でWebを介して開始されている音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステムであって、
前記音声サーバは、ユーザの前記Webサイトへのアクセスにより前記ユーザ端末に表示される通話画面の通話アイコンの押下により、前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機との音声通話のセッションを確立するとともに、前記オペレータの電話機が保留となった場合に、前記保留を解除する保留解除キーを前記ユーザ端末に送信する手段と
前記ユーザ端末が前記通話画面の非表示を検出し、前記ユーザ端末から送信される前記通話画面の非表示状態を知らせる通知を受信し、前記通知の受信後、前記通話画面が非表示状態であることを前記ユーザ端末と前記オペレータの電話機に第1の通知を送信する手段とを備えたことを特徴とするWebを介した音声通話の中断及び/又は終了を防止するシステム、である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
構内電話交換機32は、予め定められた手順により、応答可能なオペレータ31の電話機33を鳴動させ(S6,S7)、これにオペレータ31が応答することで電話機33と音声サーバ22を介してユーザ端末12と接続する(S9、S10、S11)とともに、電話機33が保留となった場合にこの保留を解除する保留解除キーをユーザ端末12に送信し(S11)、ユーザ端末12とオペレータ31の電話機33とのWebを介した音声通話が開始される。