(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174344
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】コネクタおよびワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20241210BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H01R13/64
H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092125
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 優太
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC25
5E021FC38
5E021HB03
5E021HB04
5E021HB05
5E021HC09
5E021JA05
5E021KA09
5E021KA15
(57)【要約】
【課題】より適正にメスハウジングとオスハウジングとの嵌合状態を検知することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、オスハウジング21には、傾斜部24が設けられ、短絡端子13は、可撓性を有するバネ部13aと、バネ部13aの先端に設けられ傾斜部24と当接する当接片13bと、を有し、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合動作に伴って、短絡端子13の当接片13bが傾斜部24に当接した状態でバネ部13aを撓ませながら当該傾斜部24を上り、かつコネクタロック部40がメスハウジング11とオスハウジング21とをロックするタイミングで短絡端子13の当接片13bが傾斜部24の頂部24aから高さ方向Zの他方側に落ちることにより、短絡端子13と嵌合検知用端子23とが当接して導通し、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合状態が検知される。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メス端子と、前記メス端子とは別の短絡端子と、前記メス端子および前記短絡端子を内部に保持するメスハウジングと、を有したメスコネクタと、
前記メス端子と電気的に接続されるオス端子と、前記短絡端子と電気的に接続される嵌合検知用端子と、前記オス端子および前記嵌合検知用端子を内部に保持し前記メスハウジングと軸線方向に沿って嵌合されるオスハウジングと、を有したオスコネクタと、
前記メスハウジングと前記オスハウジングとが嵌合された状態を保持するコネクタロック部と、
を備え、
前記オスハウジングには、前記軸線方向に沿って延びると共に、前記軸線方向の前記メスハウジングとは反対側に向かうにつれて前記軸線方向と交差する高さ方向の一方側に向かうように傾斜した傾斜部が設けられ、
前記短絡端子は、可撓性を有するバネ部と、前記バネ部の先端に設けられ前記傾斜部と当接する当接片と、を有し、
前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合動作に伴って、前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部に当接した状態で前記バネ部を撓ませながら当該傾斜部を上り、かつ前記コネクタロック部が前記メスハウジングと前記オスハウジングとをロックするタイミングで前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部の頂部から前記高さ方向の他方側に落ちることにより、前記短絡端子と前記嵌合検知用端子とが当接して導通し、前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合状態が検知される、
コネクタ。
【請求項2】
前記メスハウジングと前記オスハウジングとの仮嵌合状態に対応する第1位置と、前記メスハウジングと前記オスハウジングとの完全嵌合状態に対応する第2位置との間で、前記メスハウジングを前記オスハウジングに対して前記軸線方向に沿って相対移動可能に支持するレバーを備え、
前記コネクタロック部は、前記レバーに設けられた第1係止部と、前記メスハウジングに設けられ当該メスハウジングが前記第2位置に位置された状態で前記第1係止部と前記軸線方向に係止される第2係止部と、を有する、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記短絡端子の前記バネ部および前記当接片は、前記メスハウジングが前記第2位置に位置された状態で前記傾斜部の前記頂部よりも前記高さ方向の他方側に位置される、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記傾斜部の前記頂部には、前記メスハウジングが前記第2位置に移動した場合に前記短絡端子の前記当接片を前記高さ方向の他方側に落下させるための切欠部が設けられる、
請求項2または3に記載のコネクタ。
【請求項5】
導電性を有する電線と、
前記電線の端末に設けられたコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
メス端子と、前記メス端子とは別の短絡端子と、前記メス端子および前記短絡端子を内部に保持するメスハウジングと、を有したメスコネクタと、
前記メス端子と電気的に接続されるオス端子と、前記短絡端子と電気的に接続される嵌合検知用端子と、前記オス端子および前記嵌合検知用端子を内部に保持し前記メスハウジングと軸線方向に沿って嵌合されるオスハウジングと、を有したオスコネクタと、
前記メスハウジングと前記オスハウジングとが嵌合された状態を保持するコネクタロック部と、
を備え、
前記オスハウジングには、前記軸線方向に沿って延びると共に、前記軸線方向の前記メスハウジングとは反対側に向かうにつれて前記軸線方向と交差する高さ方向の一方側に向かうように傾斜した傾斜部が設けられ、
前記短絡端子は、可撓性を有するバネ部と、前記バネ部の先端に設けられ前記傾斜部と当接する当接片と、を有し、
前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合動作に伴って、前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部に当接した状態で前記バネ部を撓ませながら当該傾斜部を上り、かつ前記コネクタロック部が前記メスハウジングと前記オスハウジングとをロックするタイミングで前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部の頂部から前記高さ方向の他方側に落ちることにより、前記短絡端子と前記嵌合検知用端子とが当接して導通し、前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合状態が検知される、
ワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、メス端子および短絡端子と、メス端子および短絡端子を内部に保持するメスハウジングと、を有したメスコネクタと、オス端子および嵌合検知用端子と、オス端子および嵌合検知用端子を内部に保持しメスハウジングと軸線方向に沿って嵌合されるオスハウジングと、を有したオスコネクタと、を備えたコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のコネクタでは、例えば、メスハウジングとオスハウジングとの嵌合検知の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、より適正にメスハウジングとオスハウジングとの嵌合状態を検知することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、メス端子と、前記メス端子とは別の短絡端子と、前記メス端子および前記短絡端子を内部に保持するメスハウジングと、を有したメスコネクタと、前記メス端子と電気的に接続されるオス端子と、前記短絡端子と電気的に接続される嵌合検知用端子と、前記オス端子および前記嵌合検知用端子を内部に保持し前記メスハウジングと軸線方向に沿って嵌合されるオスハウジングと、を有したオスコネクタと、前記メスハウジングと前記オスハウジングとが嵌合された状態を保持するコネクタロック部と、を備え、前記オスハウジングには、前記軸線方向に沿って延びると共に、前記軸線方向の前記メスハウジングとは反対側に向かうにつれて前記軸線方向と交差する高さ方向の一方側に向かうように傾斜した傾斜部が設けられ、前記短絡端子は、可撓性を有するバネ部と、前記バネ部の先端に設けられ前記傾斜部と当接する当接片と、を有し、前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合動作に伴って、前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部に当接した状態で前記バネ部を撓ませながら当該傾斜部を上り、かつ前記コネクタロック部が前記メスハウジングと前記オスハウジングとをロックするタイミングで前記短絡端子の前記当接片が前記傾斜部の頂部から前記高さ方向の他方側に落ちることにより、前記短絡端子と前記嵌合検知用端子とが当接して導通し、前記メスハウジングと前記オスハウジングとの嵌合状態が検知される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタおよびワイヤハーネスでは、メスハウジングとオスハウジングとの嵌合動作に伴って、短絡端子の当接片が傾斜部に当接した状態でバネ部を撓ませながら当該傾斜部を上り、かつコネクタロック部がメスハウジングとオスハウジングとをロックするタイミングで短絡端子の当接片が傾斜部の頂部から高さ方向の他方側に落ちることにより、短絡端子と嵌合検知用端子とが当接して導通し、メスハウジングとオスハウジングとの嵌合状態が検知される。この構成により、コネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、傾斜部によってコネクタロック部がコネクタロックするタイミングと短絡端子が短絡するタイミングとを合わせることができ、ひいては当該コネクタロック部がコネクタロックするタイミングと短絡端子が短絡するタイミングとのずれによって生じるコネクタ挿入波形の2段フィーリングの発生等を抑制できる。この結果、コネクタおよびワイヤハーネスは、より適正にメスハウジングとオスハウジングとの嵌合状態を検知することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るコネクタの例示的な分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るコネクタのオスコネクタの例示的な断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るコネクタの短絡端子の近傍の例示的な断面斜視図であって、メスコネクタが第1位置に位置された状態の図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るコネクタの短絡端子および傾斜部の例示的な断面図であって、メスハウジングが第1位置に位置された状態の図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るコネクタの短絡端子および傾斜部の例示的な断面図であって、メスハウジングが第1位置と第2位置との間の第1経由位置に位置された状態の図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るコネクタの短絡端子および傾斜部の例示的な断面図であって、メスハウジングが第1位置と第2位置との間の第2経由位置に位置された状態の図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るコネクタの短絡端子および傾斜部の例示的な断面図であって、メスハウジングが第2位置に位置された状態の図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るコネクタの短絡端子の近傍の例示的な断面斜視図であって、メスハウジングが第2位置に位置された状態の図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るコネクタの例示的な斜視図であって、メスハウジングが第1位置に位置された状態の図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係るコネクタの例示的な斜視図であって、メスハウジングが第1位置と第2位置との間の第1経由位置に位置された状態の図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係るコネクタの例示的な斜視図であって、メスハウジングが第1位置と第2位置との間の第2経由位置に位置された状態の図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係るコネクタの例示的な斜視図であって、メスハウジングが第2位置に位置された状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの斜視図である。
図1に示される本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ1等で当該複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、例えば、導電性を有する複数の電線Wと、複数の電線Wの端末に設けられるコネクタ1と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、プロテクタや、固定具等を含んで構成されてもよい。
【0011】
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、および第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。軸線方向Xは、典型的には、コネクタ1の奥行方向(前後方向)、コネクタ1のメスコネクタ10とオスコネクタ20との挿抜方向(嵌合方向)、電線Wの延在方向、コネクタ1に対する電線Wの挿通方向等に相当する。高さ方向Zは、典型的には、コネクタ1の厚さ方向(上下方向)等に相当する。幅方向Yは、典型的には、コネクタ1の幅方向(左右方向)等に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、電線Wがコネクタ1に組み付けられた状態での方向として説明する。
【0012】
電線Wは、例えば、導電性を有する線状の導体部W1と、当該導体部W1の外側を覆う絶縁性を有する絶縁被覆W2と、を含んで構成される。電線Wは、絶縁被覆W2で導体部W1を被覆した絶縁電線である。本実施形態の導体部W1は、導電性を有する金属素線を複数束ねた芯線であるが、当該複数の金属素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。絶縁被覆W2は、導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。
【0013】
電線Wは、それぞれ軸線方向Xに沿って線状に延在し、軸線方向X(延在方向)に対してほぼ同じ径で延びるように形成される。また、電線Wは、例えば、導体部W1の断面形状(軸線方向Xと交差する断面形状)が略円形状、絶縁被覆W2の断面形状が略円環形状に形成されており、全体として略円形状の断面形状に形成される。電線Wは、少なくとも一方の端末において、絶縁被覆W2が剥ぎ取られており、当該絶縁被覆W2から露出している導体部W1に後述するメス端子12(
図2参照)が圧着されている。
【0014】
図2は、コネクタ1の分解斜視図である。
図2に示されるように、コネクタ1は、例えば、メスコネクタ10と、オスコネクタ20と、レバー30と、コネクタロック部40と、フロントマスク50と、パッキン60と、スペーサ70と、シール部材80と、リアホルダ90と、を備えている。コネクタ1は、例えば、ハイブリッド自動車や、電気自動車等の車両において、インバータからモータへ電力を供給する電力供給用の電線Wを有するワイヤハーネスWH等に用いられる。
【0015】
メスコネクタ10は、例えば、メスハウジング11と、複数のメス端子12と、短絡端子13と、を有している。メスハウジング11は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって形成され、メス端子12や、短絡端子13、電線W等を内部に保持するものである。メスハウジング11は、例えば、筒状部11aと、筒状部11aから軸線方向Xに沿って突出しオスコネクタ20と嵌合される嵌合部11bと、を含んで構成される。メスハウジング11は、筒状部11aと嵌合部11bとが一体で形成されており、これら筒状部11aと嵌合部11bとの内部には、メス端子12や、短絡端子13、電線W等が挿通される挿通空間部15が設けられている。挿通空間部15は、軸線方向Xの両側に向けて開放されており、軸線方向Xの一方側(オスコネクタ20とは反対側)からメス端子12および電線Wが挿入されると共に、軸線方向Xの他方側(オスコネクタ20側)から短絡端子13が挿入される。また、短絡端子13が挿入される挿通空間部15は、メス端子12および電線Wが挿入される挿通空間部15よりも大きく形成される。
【0016】
メス端子12は、導電性を有する金属材で構成されたメス型の端子金具であり、オスコネクタ20のオス端子22(
図3参照)と電気的に接続されるものである。メス端子12は、オス端子22と電気的に接続される電気接続部と、電線Wの端末と電気的に接続される電線圧着部と、を含んで構成される。電気接続部は、例えば、オス端子22の幅方向Yまたは高さ方向Zの両側に設けられる一対のフォーク端子部を有し、当該一対のフォーク端子部の間にオス端子22が挟まれるように嵌合して互いに電気的に接続される。電線圧着部は、例えば、電線Wの導体部W1と加締められて圧着されることで電線Wと電気的に接続される。
【0017】
短絡端子13は、導電性を有する金属材で構成された端子金具であり、オスコネクタ20の嵌合検知用端子23(
図3参照)と電気的に接続されるものである。短絡端子13は、不図示の短絡回路と接続されており、嵌合検知用端子23との当接によって両端子間が短絡するとその短絡回路が形成され、これによりメスハウジング11(メスコネクタ10)とオスハウジング21(オスコネクタ20)との嵌合状態を検知できるように構成される。短絡端子13は、上述したメス端子12とは別の端子であり、当該メス端子12に対して幅方向Yまたは高さ方向Zにずれて配置される。
【0018】
図3は、コネクタ1のオスコネクタ20の断面図である。
図2、3に示されるように、オスコネクタ20は、例えば、オスハウジング21と、複数のオス端子22と、嵌合検知用端子23と、を有している。オスハウジング21は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって形成され、オス端子22や、嵌合検知用端子23等を内部に保持するものである。また、オスハウジング21の内部には、フロントマスク50や、パッキン60、スペーサ70、嵌合部11b等が収容される収容空間部25が設けられている。収容空間部25は、軸線方向Xの一方側(メスコネクタ10側)に向けて開放されており、当該軸線方向Xの一方側からフロントマスク50等が挿入される。
【0019】
オス端子22は、導電性を有する金属材で構成されたオス型の端子金具であり、メスコネクタ10のメス端子12と電気的に接続されるものである。オスハウジング21の内部には、メス端子12に対応して複数のオス端子22が幅方向Yおよび高さ方向Zに互いに間隔をあけて設けられている。また、嵌合検知用端子23は、導電性を有する金属材で構成された端子金具であり、メスコネクタ10の短絡端子13と電気的に接続されるものである。嵌合検知用端子23は、上述したオス端子22とは別の端子であり、当該オス端子22に対して幅方向Yまたは高さ方向Zにずれて配置される。
【0020】
フロントマスク50は、例えば、オスハウジング21の収容空間部25内でメスハウジング11の嵌合部11bと嵌合される部材である。フロントマスク50は、軸線方向Xの一方側(メスコネクタ10側)が開放され、軸線方向Xの他方側(オスコネクタ20側)が閉じられた略筒状に形成される。フロントマスク50の底部には、オス端子22が軸線方向Xに挿通される複数の貫通孔51が設けられている。フロントマスク50は、複数の貫通孔51のそれぞれからオス端子22が軸線方向Xの一方側に突出した状態で、オスハウジング21の収容空間部25に取り付けられる。
【0021】
パッキン60は、例えば、水分や粉塵などの異物がオスハウジング21とメスハウジング11の嵌合部11bとの間の環状の隙間からコネクタ1の内部に入り込むことを抑制するものである。パッキン60は、ゴムや樹脂等の弾性変形可能な部材によって形成される。パッキン60は、例えば、嵌合部11bの外周面に沿った矩形の環状に形成され、オスハウジング21と嵌合部11bとの間に介在される。
【0022】
スペーサ70は、例えば、メスハウジング11の嵌合部11bから軸線方向Xの他方側(オスコネクタ20側)に突出するメス端子12および短絡端子13を保持するためのものである。また、スペーサ70は、メス端子12等の半挿入を検知するための部材としても機能する。スペーサ70には、メス端子12および短絡端子13が軸線方向Xに挿通される複数の挿通孔71が設けられている。短絡端子13が挿入される挿通孔71は、メス端子12が挿入される挿通孔71よりも大きく形成される。スペーサ70は、軸線方向Xにおいて、上述したフロントマスク50の底部とメスハウジング11の嵌合部11bとの間に介在される。
【0023】
シール部材80は、例えば、複数の電線Wを保持すると共に、当該複数の電線Wの周囲をシールして軸線方向Xの一方側(電線W側)からコネクタ1の内部に水分等が浸入することを抑制するものである。シール部材80は、ゴムや樹脂等の弾性変形可能な部材によって形成される。シール部材80には、電線Wが軸線方向Xに挿通される複数の電線挿通孔81が設けられている。複数の電線挿通孔81の直径は、電線Wのそれぞれの直径と略同じである。シール部材80は、例えば、メスハウジング11とリアホルダ90との間に圧縮された状態で取り付けられることにより、複数の電線挿通孔81が自由状態よりも径方向内方に縮径し、これによりそれぞれの電線挿通孔81の内面と電線Wとが密着してこれらの間のシール性を高めることができる。シール部材80は、マットシール等とも称される。
【0024】
リアホルダ90は、例えば、シール部材80をメスハウジング11との間に保持するための部材である。すなわち、リアホルダ90は、シール部材80の軸線方向Xの一方側を覆い、シール部材80がメスハウジング11から軸線方向Xの一方側に外れることを抑制する。リアホルダ90には、電線Wが軸線方向Xに挿通される複数の電線貫通孔91が設けられている。リアホルダ90は、メスハウジング11との間にシール部材80を保持した状態で、爪嵌合等によりメスハウジング11と一体化される。
【0025】
レバー30は、例えば、メスハウジング11に対してオスハウジング21を低挿入力で嵌合させるものである。レバー30は、合成樹脂等の絶縁性材料によって形成される。レバー30には、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合状態を保持する後述するコネクタロック部40が設けられる。また、レバー30は、例えば、幅方向Yに沿って延びる一対のアーム部31と、高さ方向Zに沿って延び一対のアーム部31を連結する操作部32と、を含んで構成され、メスハウジング11およびオスハウジング21に対して相対回転可能に組み付けられる。
【0026】
具体的には、一対のアーム部31には、それぞれ高さ方向Zに沿って貫通する軸受としての孔部31aが設けられている。この孔部31aには、メスハウジング11から高さ方向Zの両側に突出した一対の突起部17が嵌合される。一対の突起部17は、レバー30の回転軸として機能し、レバー30は、メスハウジング11に対して一対の突起部17の高さ方向Zに沿って延びる回転軸回りに回転可能である。また、一対のアーム部31には、オスハウジング21から高さ方向Zの両側に突出した一対の突起部27と係合する長穴状の溝部31bが設けられている。
【0027】
このような構成において、レバー30は、長穴状の溝部31bに突起部27を係合させた状態で、操作部32を突起部17の高さ方向Zに沿って延びる回転軸回りの一方側に回転させることによって、オスハウジング21を軸線方向Xに沿ってメスハウジング11側に移動させることができる。具体的には、本実施形態では、操作部32の一方側への回転操作に伴って、メスハウジング11とオスハウジング21との仮嵌合状態に対応する第1位置P1(
図10参照)から、メスハウジング11とオスハウジング21との完全嵌合状態に対応する第2位置P2(
図13参照)に向かって、メスハウジング11がオスハウジング21に対して軸線方向Xに沿って相対移動する。これにより、レバー30は、オスハウジング21に対してメスハウジング11を低挿入力で嵌合させることができる。
【0028】
一方、レバー30は、長穴状の溝部31bに突起部27を係合させた状態で、操作部32を突起部17の高さ方向Zに沿って延びる回転軸回りの他方側に回転させることによって、オスハウジング21を軸線方向Xに沿ってメスハウジング11とは反対側に移動させることができる。具体的には、本実施形態では、操作部32の他方側への回転操作に伴って、メスハウジング11とオスハウジング21との完全嵌合状態に対応する第2位置P2(
図13参照)から、メスハウジング11とオスハウジング21との仮嵌合状態に対応する第1位置P1(
図10参照)に向かって、メスハウジング11がオスハウジング21に対して軸線方向Xに沿って相対移動する。これにより、レバー30は、オスハウジング21からメスハウジング11をより小さな力で抜去させることができる。
【0029】
図4は、コネクタ1の短絡端子13の近傍の断面斜視図であって、メスハウジング11が第1位置P1に位置された状態の図である。
図3、4に示されるように、本実施形態では、オスハウジング21の内部には、メスハウジング11とオスハウジング21と嵌合動作に伴って短絡端子13と当接する傾斜部24が設けられている。傾斜部24は、例えば、頂部24aと、傾斜壁部24bと、切欠部24cと、を含んで構成され、収容空間部25内の高さ方向Zの一方側に設けられている。
【0030】
傾斜壁部24bは、例えば、軸線方向Xに沿って延びると共に、軸線方向Xの他方側(メスハウジング11とは反対側)に向かうにつれて高さ方向Zの一方側に向かうように傾斜している。頂部24aは、傾斜壁部24bの軸線方向Xの他端部(上端部)と接続され、軸線方向Xに沿って延びている。頂部24aは、傾斜壁部24bに対して交差すると共に、当該傾斜壁部24bの板厚と略同じ板厚に形成される。切欠部24cは、頂部24aの軸線方向Xの他端部に設けられている。切欠部24cは、メスハウジング11が第2位置P2(
図8、9参照)に移動した場合に短絡端子13の当接片13bを頂部24aから高さ方向Zの他方側に落下させるための開口として機能する。
【0031】
短絡端子13は、例えば、可撓性を有するバネ部13aと、バネ部13aの先端に設けられる当接片13bと、を含んで構成される。バネ部13aは、例えば、軸線方向Xの一端部を固定端とし、軸線方向Xの他端部を自由端とした片持ちバネ状に形成される。すなわち、バネ部13aは、軸線方向Xの一端部を支点として高さ方向Zに沿って弾性変形可能である。当接片13bは、例えば、幅方向Yに二股状に分岐されたバネ部13aのうち一方の軸線方向Xの他方側の先端に設けられている。当接片13bは、バネ部13aと共に高さ方向Zに沿って弾性変形可能である。また、当接片13bは、例えば、バネ部13aよりも幅方向Yに張り出しており、傾斜部24と当接可能である。言い換えると、バネ部13aは、傾斜部24に対して幅方向Yにずれて位置される。また、当接片13bは、メスハウジング11が第2位置P2(
図8、9参照)に位置された状態で、嵌合検知用端子23と高さ方向Zに重なる位置に設けられる。
【0032】
次に、メスハウジング11のオスハウジング21に対する第1位置P1から第2位置P2への相対移動に伴う短絡端子13の動作について説明する。
図5~8は、コネクタ1の短絡端子13および傾斜部24の断面図であって、
図5は、メスハウジング11が第1位置P1に位置された状態の図であり、
図6は、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第1経由位置P3に位置された状態の図であり、
図7は、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第2経由位置P4に位置された状態の図であり、
図8は、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態の図である。
【0033】
図5に示されるように、メスハウジング11が第1位置P1に位置された状態では、短絡端子13の当接片13bは、傾斜壁部24bの軸線方向Xの一端部(下端部)と当接している。次に、
図6に示されるように、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第1経由位置P3に位置された状態では、短絡端子13の当接片13bが傾斜壁部24bの上面に当接した状態でバネ部13aを撓ませながら傾斜部24を軸線方向Xと高さ方向Zとの間の傾斜方向に沿って上る。
【0034】
次に、
図7に示されるように、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第2経由位置P4に位置された状態では、短絡端子13の当接片13bが頂部24aの上面に当接した状態でバネ部13aを撓ませながら傾斜部24を軸線方向Xに沿ってスライド移動する。そして、
図8に示されるように、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態では、短絡端子13の当接片13bが頂部24aに設けられた切欠部24cから高さ方向Zの他方側に落下する。これにより、本実施形態では、短絡端子13と嵌合検知用端子23とが当接して導通し、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合状態(完全嵌合状態)が検知される。
【0035】
図9は、コネクタ1の短絡端子13の近傍の断面斜視図であって、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態の図である。
図9に示されるように、本実施形態では、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態では、短絡端子13のバネ部13aおよび当接片13bは、傾斜部24の頂部24aよりも高さ方向Zの他方側に位置されている。したがって、本実施形態では、上述したシール部材80の反力等によってメスハウジング11がオスハウジング21に対して軸線方向Xの第1位置P1側に相対移動した場合に、バネ部13aおよび当接片13bが頂部24aの下を通るため、短絡端子13の接触代が確保され、短絡を維持することができる。
【0036】
また、本実施形態では、例えば、メスハウジング11が第1位置P1から第2位置P2に移動する過程では、短絡端子13の当接片13bが傾斜部24の上面側を移動する一方で、メスハウジング11が第2位置P2から第1位置P1に移動する過程では、短絡端子13の当接片13bが傾斜部24の下面側を移動するように構成される。メスハウジング11が第2位置P2から第1位置P1へと移動する過程では、短絡端子13の当接片13bが頂部24aの下面および傾斜壁部24bの下面に当接した状態でバネ部13aを撓ませながら軸線方向Xの一方側に移動し、バネ部13aの弾性復元力によって第1位置P1で当接片13bと傾斜壁部24bの軸線方向Xの一端部とが当接した状態に復帰する。
【0037】
図10は、コネクタ1の斜視図であって、メスハウジング11が第1位置P1に位置された状態の図である。
図10に示されるように、コネクタロック部40は、例えば、レバー30に設けられた第1係止部41と、メスハウジング11に設けられた第2係止部42と、を有している。第2係止部42は、例えば、メスハウジング11の上面に爪状に形成される。第1係止部41は、例えば、レバー30のアーム部31における第2係止部42と対応する位置に設けられる。第2係止部42は、第1係止部41と軸線方向Xに対向する係止面を有し、メスハウジング11が第2位置P2(
図13参照)に位置された状態で当該係止面と第1係止部41とが軸線方向Xに係止されることで、レバー30のメスハウジング11に対する第1位置P1(
図10参照)側への回転が制限され、これによりメスハウジング11とオスハウジング21との完全嵌合状態が保持される。
【0038】
また、本実施形態では、コネクタ1には、ハウジングロック部45が設けられている。ハウジングロック部45は、例えば、オスハウジング21に設けられた第1係合部45aと、メスハウジング11に設けられた第2係合部45bと、を有している。第1係合部45aは、例えば、オスハウジング21の上面に爪状に形成される。第2係合部45bは、例えば、メスハウジング11における第1係合部45aと対応する位置に設けられた開口部として形成される。第1係合部45aは、第2係合部45bと軸線方向Xに対向する係合面を有し、メスハウジング11が第2経由位置P4(
図12参照)に位置された状態で当該係合面と第2係合部45bとが係合されることで、メスハウジング11のオスハウジング21に対する第1位置P1(
図10参照)側への軸線方向Xに沿った移動が制限される。
【0039】
図11~13は、コネクタ1の斜視図であって、
図11は、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第1経由位置P3に位置された状態の図であり、
図12は、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第2経由位置P4に位置された状態の図であり、
図13は、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態の図である。
【0040】
図10、11に示されるように、本実施形態では、メスハウジング11が第1位置P1に位置された状態、およびメスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第1経由位置P3に位置された状態では、それぞれ、コネクタロック部40の第1係止部41と第2係止部42とが軸線方向Xに離間すると共に、ハウジングロック部45の第1係合部45aと第2係合部45bとが軸線方向Xに離間している。
【0041】
次に、
図12に示されるように、メスハウジング11が第1位置P1と第2位置P2との間の第2経由位置P4に位置された状態の図では、コネクタロック部40の第1係止部41と第2係止部42とが軸線方向Xに離間している一方で、ハウジングロック部45の第1係合部45aと第2係合部45bとが軸線方向Xに係合される。これにより、メスハウジング11のオスハウジング21に対する第1位置P1(
図10参照)側への軸線方向Xに沿った移動が制限される。
【0042】
そして、
図13に示されるように、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態では、コネクタロック部40の第1係止部41と第2係止部42とが軸線方向Xに係止される。これにより、レバー30のメスハウジング11に対する第1位置P1(
図10参照)側への回転が制限され、メスハウジング11とオスハウジング21との完全嵌合状態が保持される。
【0043】
以上のように、本実施形態のコネクタ1およびワイヤハーネスWHでは、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合動作に伴って、短絡端子13の当接片13bが傾斜部24に当接した状態でバネ部13aを撓ませながら当該傾斜部24を上り、かつコネクタロック部40がメスハウジング11とオスハウジング21とをロックするタイミングで短絡端子13の当接片13bが傾斜部24の頂部24aから高さ方向Zの他方側に落ちることにより、短絡端子13と嵌合検知用端子23とが当接して導通し、メスハウジング11とオスハウジング21との嵌合状態が検知される。この構成により、コネクタ1およびワイヤハーネスWHは、例えば、傾斜部24によってコネクタロック部40がコネクタロックするタイミングと短絡端子13が短絡するタイミングとを合わせることができ、ひいては当該コネクタロック部40がコネクタロックするタイミングと短絡端子13が短絡するタイミングとのずれによって生じるコネクタ挿入波形の2段フィーリングの発生等を抑制できる。この結果、コネクタ1およびワイヤハーネスWHは、より適正にメスハウジング11とオスハウジング21との嵌合状態を検知することができる。
【0044】
また、本実施形態のコネクタ1およびワイヤハーネスWHでは、コネクタロック部40は、レバー30に設けられた第1係止部41と、メスハウジング11に設けられ当該メスハウジング11がオスハウジング21との完全嵌合状態に対応する第2位置P2に位置された状態で第1係止部41と軸線方向Xに係止される第2係止部42と、を有する。この構成により、コネクタ1およびワイヤハーネスWHは、例えば、第1係止部41と第2係止部42との係止構造(スナップフィット)によって、比較的容易にメスハウジング11とオスハウジング21とを完全嵌合状態で保持することができる。
【0045】
また、本実施形態のコネクタ1およびワイヤハーネスWHでは、短絡端子13のバネ部13aおよび当接片13bは、メスハウジング11が第2位置P2に位置された状態で傾斜部24の頂部24aよりも高さ方向Zの他方側に位置される。この構成により、コネクタ1およびワイヤハーネスWHは、例えば、メスハウジング11がオスハウジング21との完全嵌合状態に対応する第2位置P2に位置された状態で、シール部材80の反力等によってメスハウジング11がオスハウジング21に対して軸線方向Xの離間する方向に相対移動した場合に、短絡したバネ部13aおよび当接片13bが傾斜部24の頂部24aの下を通るため、これにより短絡端子13の接触代が確保され、短絡を維持することができる。
【0046】
また、本実施形態のコネクタ1およびワイヤハーネスWHでは、傾斜部24の頂部24aには、メスハウジング11が第2位置P2に移動した場合に短絡端子13の当接片13bを高さ方向Zの他方側に落下させるための切欠部24cが設けられる。この構成により、コネクタ1およびワイヤハーネスWHは、例えば、切欠部24cによって比較的容易にコネクタロック部40がコネクタロックするタイミングと短絡端子13が傾斜部24の頂部24aから落下して短絡するタイミングとを調整することができる。
【0047】
なお、本実施形態では、オスコネクタ20のオスハウジング21に傾斜部24および嵌合検知用端子23が設けられ、メスコネクタ10に短絡端子13が設けられた場合が例示されたが、この例には限定されず、例えば、メスコネクタ10のメスハウジング11に傾斜部24および嵌合検知用端子23が設けられ、オスコネクタ20に短絡端子13が設けられてもよい。
【0048】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 コネクタ
10 メスコネクタ
11 メスハウジング
12 メス端子
13 短絡端子
13a バネ部
13b 当接片
20 オスコネクタ
21 オスハウジング
22 オス端子
23 嵌合検知用端子
24 傾斜部
24a 頂部
24c 切欠部
30 レバー
40 コネクタロック部
41 第1係止部
42 第2係止部
P1 第1位置
P2 第2位置
W 電線
WH ワイヤハーネス
X 軸線方向
Z 高さ方向