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特開2024-174387半導体パッケージ、半導体モジュール、及び半導体パッケージの製造方法
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  • 特開-半導体パッケージ、半導体モジュール、及び半導体パッケージの製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174387
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】半導体パッケージ、半導体モジュール、及び半導体パッケージの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
H01L23/12 501S
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092196
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】井上 仁
(72)【発明者】
【氏名】野尻 智之
(57)【要約】
【課題】小型化することが可能な、半導体パッケージ、半導体モジュール、及び半導体パッケージの製造方法を提供する。
【解決手段】第1面100aを有するインターポーザ基板100と、第1面100aと向かい合う第2面200aと、第2面200aと表裏関係にある第3面200bと、を有し、第1面100a及び第2面200aを介してインターポーザ基板100に実装された半導体チップ200と、インターポーザ基板100の第1面100aに実装された半田ボール300と、を備え、半田ボール300は、インターポーザ基板100とは反対側に平坦面310を有し、第1面100aから平坦面310までの第1高さは、第1面100aから第3面200bまでの第2高さと同じ、又は、第2高さよりも高い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面を有するインターポーザ基板と、
前記第1面と向かい合う第2面と、前記第2面と表裏関係にある第3面と、を有し、前記第1面及び前記第2面を介して前記インターポーザ基板に実装された半導体チップと、
前記インターポーザ基板の前記第1面に実装された半田ボールと、
を備え、
前記半田ボールは、前記インターポーザ基板とは反対側に平坦面を有し、
前記第1面から前記平坦面までの第1高さは、前記第1面から前記第3面までの第2高さと同じ、又は、前記第2高さよりも高い、半導体パッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記第1高さは、前記第2高さと同じである、半導体パッケージ。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体パッケージであって、
前記第1高さは、前記第2高さよりも高い、半導体パッケージ。
【請求項4】
請求項1に記載の半導体パッケージと、
前記半導体パッケージが実装される実装基板と、
を備える、半導体モジュール。
【請求項5】
第1面を有するインターポーザ基板と、
前記第1面に配置された半田ボールと、
前記第1面に配置された半導体チップと、
を有する半導体パッケージの製造方法であって、
前記インターポーザ基板の前記第1面に、前記半導体チップの高さよりも高い球状の前記半田ボールを配置する工程と、
前記インターポーザ基板の前記第1面に前記半導体チップを配置する工程と、
前記半田ボール及び前記半導体チップを、ツールを用いて前記半導体チップが前記インターポーザ基板に実装されるまで同時に押圧し、前記半田ボールの前記ツール側に平坦面を形成する工程と、
を有する半導体パッケージの製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体パッケージの製造方法であって、
前記インターポーザ基板は、大型インターポーザ基板であり、
前記平坦面を形成した後、前記大型インターポーザ基板を個片化して前記半導体パッケージを形成する工程を含む、半導体パッケージの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージ、半導体モジュール、及び半導体パッケージの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、回路基板の一方の面(上側)に半導体チップが実装され、回路基板の他方の面(下側)に半田ボールが実装された、半導体パッケージの構成が開示されている。回路基板は、半田ボールを介して別の実装基板と電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-015630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成によれば、半導体チップと半田ボールとが異なる面に配置されているため、半導体パッケージの高さ方向の寸法が大きくなり、大型化するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
半導体パッケージは、第1面を有するインターポーザ基板と、前記第1面と向かい合う第2面と、前記第2面と表裏関係にある第3面と、を有し、前記第1面及び前記第2面を介して前記インターポーザ基板に実装された半導体チップと、前記インターポーザ基板の前記第1面に実装された半田ボールと、を備え、前記半田ボールは、前記インターポーザ基板とは反対側に平坦面を有し、前記第1面から前記平坦面までの第1高さは、前記第1面から前記第3面までの第2高さと同じ、又は、前記第2高さよりも高い。
【0006】
半導体モジュールは、上記に記載の半導体パッケージと、前記半導体パッケージが実装される実装基板と、を備える。
【0007】
半導体パッケージの製造方法は、第1面を有するインターポーザ基板と、前記第1面に配置された半田ボールと、前記第1面に配置された半導体チップと、を有する半導体パッケージの製造方法であって、前記インターポーザ基板の前記第1面に、前記半導体チップの高さよりも高い球状の前記半田ボールを配置する工程と、前記インターポーザ基板の前記第1面に前記半導体チップを配置する工程と、前記半田ボール及び前記半導体チップを、ツールを用いて前記半導体チップが前記インターポーザ基板に実装されるまで同時に押圧し、前記半田ボールの前記ツール側に平坦面を形成する工程と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】半導体モジュールの構成を示す断面図。
図2】半導体モジュールの具体的な構成を示す断面図。
図3】半導体パッケージの構成を示す断面図。
図4】半導体パッケージの構成を示す断面図。
図5】半導体パッケージの製造方法を示す断面図。
図6】半導体パッケージの製造方法を示す断面図。
図7】半導体パッケージの製造方法を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、図1を参照しながら、半導体モジュール1000の構成を説明する。
【0010】
図1に示すように、半導体モジュール1000は、インターポーザ基板100と、半導体チップ200と、半田ボール300と、実装基板400と、を備えている。
【0011】
インターポーザ基板100は、第1面100aを有する。半導体チップ200は、第1面100aと向かい合って配置される第2面200aと、第2面200aと表裏関係にある第3面200bと、を有する。即ち、半導体チップ200は、第1面100a及び第2面200aを介して、インターポーザ基板100に実装されている。
【0012】
半田ボール300は、図示しないが、平面視で半導体チップ200の周囲に複数配置されている。半田ボール300は、第1面100aに実装されている。また、半田ボール300は、実装基板400に実装されている。即ち、半田ボール300を介して、インターポーザ基板100と実装基板400とが電気的に接続されている。なお、半田ボール300は、インターポーザ基板100と反対側、即ち、実装基板400の側に平坦面310を有する。
【0013】
次に、図2を参照しながら、半導体モジュール1000の具体的な構成を説明する。
【0014】
図2に示すように、インターポーザ基板100は、例えば、シリコンウエハの上に、微細な配線を各々の層が含んだ多層配線構造を、半導体回路の製造技術を用いて形成したものである。なお、インターポーザ基板100は、シリコンに限定されず、例えば、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)、ポリイミドやガラスエポキシなどの有機材料、ポリイミドテープなどのフレキシブルな基板であってもよい。
【0015】
半導体チップ200は、集積回路を備えている。半導体チップ200の第2面200aには、半導体端子211a,211bが配置されている。半導体チップ200は、半導体端子211a,211bを介して、インターポーザ基板100と電気的に接続されて実装されている。
【0016】
半導体チップ200とインターポーザ基板100との間には、アンダーフィル510が配置されている。また、半導体チップ200の外縁210からインターポーザ基板100の第1面100aに亘って、アンダーフィル520で覆われている。
【0017】
アンダーフィル510は、例えば、エポキシ系の樹脂である。つまり、半導体チップ200とインターポーザ基板100との間の隙間は、アンダーフィル510によって埋められている。これにより、半導体チップ200の機械的強度の確保や、各部材の絶縁性の確保、また耐湿性を向上させることができる。
【0018】
半田ボール300は、例えば、電気抵抗の低いはんだであり、金属などの接合に用いられ、錫(スズ)を主成分とした合金である。なお、半田ボール300は、錫に限定されず、例えば、Au(金)などを用いてもよい。
【0019】
半田ボール300とインターポーザ基板100との間、具体的には、半田ボール300のインターポーザ基板100側の外周には、オーバーコート530が配置されている。オーバーコート530は、例えば、絶縁材料であり、半田ボール300の位置をその場所に留める機能を有すると共に、半田ボール300と半導体チップ200との絶縁性を確保している。
【0020】
なお、インターポーザ基板100と、半導体チップ200と、半田ボール300と、を含む構成を、半導体パッケージ900と称する。半導体モジュール1000は、半導体パッケージ900に、実装基板400を含む構成である。
【0021】
実装基板400は、例えば、一方の面である表面に、配線パターン410,440a,440bが形成されている。また、他方の面である裏面に、例えば、配線パターン420,450a,450bが形成されている。配線パターン410,420は、例えば、接続電極430を介して電気的に接続されている。配線パターン440a,450aは、例えば、接続電極460aを介して電気的に接続されている。配線パターン440b,450bは、例えば、接続電極460bを介して電気的に接続されている。
【0022】
配線パターン410,420,440a,440b,450a,450bは、例えば、Cu(銅)である。なお、Cuに限定されず、例えば、パラジウムニッケル(Pb/Ni)合金めっき、スズめっき(Sn)、半田めっき、などであってもよい。
【0023】
半導体パッケージ900と実装基板400とは、半田ペースト321,322,323を介して接続されている。なお、半導体チップ200の実装基板400側の面、即ち、第3面200b側には、熱伝導膜220が配置されている。熱伝導膜220は、例えば、銅(Cu)箔、又は、メタライゼーション(金属薄膜)である。
【0024】
このように、半導体チップ200と実装基板400とが、半田ペースト321を介して繋がっていることにより、半導体チップ200で熱が発生した場合でも、熱伝導膜220、半田ペースト321、配線パターン410の順に熱を伝わらせることが可能となり、実装基板400に放熱させることができる。
【0025】
また、半田ボール300a,300bと実装基板400とが、半田ペースト322,323を介して接続されていることにより、インターポーザ基板100と実装基板400との間で、電気信号を送受することができる。
【0026】
次に、図3及び図4を参照しながら、半導体パッケージ900A,900Bの構成を説明する。
【0027】
図3に示すように、半導体パッケージ900Aは、インターポーザ基板100と、半導体チップ200と、半田ボール300と、を備えている。上記したように、半田ボール300において、インターポーザ基板100側とは反対側には、平坦面310を有する。
【0028】
本実施形態の半導体パッケージ900Aは、半田ボール300の高さ、即ち、第1面100aから平坦面310までの第1高さをH1とし、半導体チップ200の高さ、即ち、第1面100aから第3面200bまでの第2高さをH2とすると、第1高さH1と第2高さH2が同じ高さ、即ち、H1=H2となっている。
【0029】
このように、第1高さH1と第2高さH2とが同じ高さであるので、半導体パッケージ900Aを別の実装基板400に実装した際、半田ボール300と実装基板400とを電気的に接続させることができる。更に、半導体チップ200の第3面200bを実装基板400に接触させることができる。よって、半導体チップ200で発生した熱を、実装基板400に放熱させることができる。
【0030】
更に、インターポーザ基板100の同じ面である第1面100aに、半導体チップ200と半田ボール300とが配置されているので、半導体パッケージ900の高さ方向の寸法を小さくすることが可能となり、小型化することができる。
【0031】
図4に示すように、半導体パッケージ900Bは、インターポーザ基板100と、半導体チップ200と、半田ボール300と、を備えている。上記したように、半田ボール300において、インターポーザ基板100側とは反対側には、平坦面310を有する。
【0032】
本実施形態の半導体パッケージ900Bは、半田ボール300の高さ、即ち、第1面100aから平坦面310までの第1高さをH1とし、半導体チップ200の高さ、即ち、第1面100aから第3面200bまでの第2高さをH3とすると、第1高さH1は、第2高さH3よりも高くなっている、即ち、H1>H3となっている。
【0033】
このように、第2高さH2よりも第1高さH1の方が高いので、確実に半田ボール300と実装基板400とを電気的に接続させることができる。加えて、半導体チップ200と実装基板400との間の隙間H4に熱伝導性のよい材料、例えば、上記したように、熱伝導膜220を配置することにより、半導体チップ200の熱を実装基板400に放熱させることができる。
【0034】
次に、図5図7を参照しながら、半導体パッケージ900の製造方法を説明する。なお、図5図7に示す図は、簡略化して示している。
【0035】
図5に示す工程では、まず、大型インターポーザ基板100Aの第1面100aに、複数の半導体チップ200と、複数の半田ボール300とを、所定の位置に配置する。なお、半田ボール300の形状は、略球状である。よって、半田ボール300の第1高さH11は、半導体チップ200の高さH12よりも高くなっている。
【0036】
また、大型インターポーザ基板100Aを用いることにより、同時に多くの半導体パッケージ900を製造することができる。
【0037】
図6に示す工程では、複数の半導体チップ200、複数の半田ボール300を、ツール600を用いて、大型インターポーザ基板100Aの側に同時に押圧する。このとき、半導体チップ200が大型インターポーザ基板100Aに電気的に接続されて実装されるまで押圧する。
【0038】
以上により、半導体チップ200と半田ボール300との高さH13が同じ高さになる。更に、球状の半田ボール300において、ツール600側に平坦面310が形成される。
【0039】
図7に示す工程では、大型インターポーザ基板100Aを個片化して、複数の半導体パッケージ900を同時に完成させる。具体的には、例えば、ダイシングブレード700を用いて大型インターポーザ基板100Aを半導体パッケージ900の大きさに切断する。なお、個片化する方法は、ダイシングブレード700に限定されず、レーザー光を用いて切断するようにしてもよい。
【0040】
なお、この後、半導体パッケージ900と、別に準備した実装基板400とを、半田ペースト321,322,323を用いて実装し、半導体モジュール1000を形成するようにしてもよい。
【0041】
このように、半導体チップ200をインターポーザ基板100に実装する工程と半田ボール300に平坦面を形成する工程とを同じ工程で押圧して行うので、製造工程を少なくすることができる。また、大型インターポーザ基板100Aから複数の半導体パッケージ900を同時に形成することが可能なため、量産性を向上させることができる。
【0042】
以上述べたように、本実施形態の半導体パッケージ900は、第1面100aを有するインターポーザ基板100と、第1面100aと向かい合う第2面200aと、第2面200aと表裏関係にある第3面200bと、を有し、第1面100a及び第2面200aを介してインターポーザ基板100に実装された半導体チップ200と、インターポーザ基板100の第1面100aに実装された半田ボール300と、を備え、半田ボール300は、インターポーザ基板100とは反対側に平坦面310を有し、第1面100aから平坦面310までの第1高さH1は、第1面100aから第3面200bまでの第2高さH2と同じ、又は、第2高さH2よりも高い。
【0043】
この構成によれば、インターポーザ基板100の同じ面である第1面100aに、半導体チップ200と半田ボール300とが配置されているので、半導体パッケージ900の高さ方向の寸法を小さくすることが可能となり、小型化することができる。
【0044】
また、半田ボール300に平坦面310を設けることにより、半田ボール300と実装基板400との接触面積を増やすことが可能となり、実装不良を減らすことができる。更に、半導体チップ200の背面、即ち、第3面200bと半田ボール300の平坦面310とを揃えることにより、高さ制御が可能になる。
【0045】
また、本実施形態の半導体パッケージ900において、第1高さH1は、第2高さH2と同じであることが好ましい。この構成によれば、第1高さH1と第2高さH2とが同じ高さである、即ち、半導体パッケージ900を別の実装基板400に実装した際、半田ボール300と実装基板400とを電気的に接続させることができると共に、半導体チップ200の第3面200bを実装基板400に接触させることができる。よって、半導体チップ200で発生した熱を、実装基板400に放熱させることができる。
【0046】
また、本実施形態の半導体パッケージ900において、第1高さH1は、第2高さH2よりも高いことが好ましい。この構成によれば、半導体チップ200の高さよりも半田ボール300の高さの方が高いので、確実に半田ボール300と実装基板400とを電気的に接続させることができる。加えて、半導体チップ200と実装基板400との間に熱伝導性のよい材料、即ち、熱伝導膜220を配置することにより、半導体チップ200の熱を実装基板400に放熱させることができる。
【0047】
また、本実施形態の半導体モジュール1000は、上記に記載の半導体パッケージ900と、半導体パッケージ900が実装される実装基板400と、を備える。この構成によれば、インターポーザ基板100の同じ面である第1面100aに、半導体チップ200と半田ボール300とが配置されているので、半導体パッケージ900の高さ方向の寸法を小さくすることが可能となり、半導体モジュール1000を小型化することができる。加えて、半導体パッケージ900を実装基板400に実装することにより、半導体チップ200で発生した熱を、実装基板400に放熱させることができる。
【0048】
また、本実施形態の半導体パッケージ900の製造方法は、第1面100aを有するインターポーザ基板100と、第1面100aに配置された半田ボール300と、第1面100aに配置された半導体チップ200と、を有する半導体パッケージ900の製造方法であって、インターポーザ基板100の第1面100aに、半導体チップ200の高さよりも高い球状の半田ボール300を配置する工程と、インターポーザ基板100の第1面100aに半導体チップ200を配置する工程と、半田ボール300及び半導体チップ200を、ツール600を用いて半導体チップ200がインターポーザ基板100に実装されるまで同時に押圧し、半田ボール300のツール600側に平坦面310を形成する工程と、を有する。
【0049】
この方法によれば、インターポーザ基板100の同じ面である第1面100aに、半導体チップ200と半田ボール300とが実装されているので、半導体パッケージ900の高さ方向の寸法を小さくすることが可能となり、小型化することができる。更に、半導体チップ200をインターポーザ基板100に実装する工程と半田ボール300に平坦面を形成する工程とを同じ工程で押圧して行うので、製造工程を少なくすることができる。
【0050】
また、本実施形態の半導体パッケージ900の製造方法において、インターポーザ基板100は、大型インターポーザ基板100Aであり、平坦面310を形成した後、大型インターポーザ基板100Aを個片化して半導体パッケージ900を形成する工程を含むことが好ましい。この方法によれば、大型インターポーザ基板100Aから複数の半導体パッケージ900を同時に形成することが可能なため、量産性を向上させることができる。
【0051】
以下、上記した実施形態の変形例を説明する。
【0052】
上記したように、熱伝導膜220は、第1高さH1と第2高さH2とが同じ高さの場合に配置するようにしてもよいし、第1高さH1よりも第2高さH2の方が小さい場合に配置するようにしてもよい。
【0053】
上記したように、大型インターポーザ基板100Aから個片化して半導体パッケージ900を形成する方法に限定されず、個片化したインターポーザ基板100から半導体パッケージ900を形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0054】
100…インターポーザ基板、100a…第1面、100A…大型インターポーザ基板、200…半導体チップ、200a…第2面、200b…第3面、210…外縁、211a…半導体端子、211b…半導体端子、220…熱伝導膜、300,300a,300b…半田ボール、310…平坦面、321,322,323…半田ペースト、400…実装基板、410,420,440a,440b,450a,450b…配線パターン、430,460a,460b…接続電極、510,520…アンダーフィル、530…オーバーコート、600…ツール、700…ダイシングブレード、900…半導体パッケージ、900A…半導体パッケージ、900B…半導体パッケージ、1000…半導体モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7