(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174440
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】撮影制御装置、撮影制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A61B 6/00 20240101AFI20241210BHJP
【FI】
A61B6/00 320Z
A61B6/00 330A
A61B6/00 320M
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092262
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 浩二郎
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093CA34
4C093FA18
4C093FA44
4C093FA52
4C093FB12
4C093FD09
(57)【要約】
【課題】一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる撮影制御装置、撮影制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】撮影制御装置21は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部(制御部211)と、前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部(制御部211)と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部と、
を備える撮影制御装置。
【請求項2】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示部と、
を備える撮影制御装置。
【請求項3】
前記一連のX線撮影における撮影条件は、被写体に応じた条件である請求項1または2に記載の撮影制御装置。
【請求項4】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部と、
前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力部と、
を備える撮影制御装置。
【請求項5】
前記アラート出力部は、前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、アラートを出力する請求項4に記載の撮影制御装置。
【請求項6】
被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部を備え、
前記アラート出力部は、前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、アラートを出力する請求項4に記載の撮影制御装置。
【請求項7】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部と、
前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限部と、
を備える撮影制御装置。
【請求項8】
前記制限部は、前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する請求項7に記載の撮影制御装置。
【請求項9】
被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部と、
前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、放射線の照射を停止させる制御部と、
を備える請求項7に記載の撮影制御装置。
【請求項10】
前記単純X線撮影の回数に基づく情報は、被写体の年齢、被写体の性別、被写体の体格、被写体の過去のX線撮影における線量、及び基準線量のうちの少なくともいずれかに応じた情報である請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記単純X線撮影の回数に基づく情報を放射線科情報システムから取得する請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置。
【請求項12】
前記撮影条件は、管電圧、管電流、フレームレート、及び撮影時間のうちの少なくともいずれかである請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置。
【請求項13】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定工程と、
を含む撮影制御方法。
【請求項14】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示工程と、
を含む撮影制御方法。
【請求項15】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付工程により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力工程と、
を含む撮影制御方法。
【請求項16】
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付工程により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限工程と、
を含む撮影制御方法。
【請求項17】
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部、
として機能させるプログラム。
【請求項18】
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示部、
として機能させるプログラム。
【請求項19】
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力部、
として機能させるプログラム。
【請求項20】
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影制御装置、撮影制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、単純X線撮影においては、適正な被ばく量での撮影が求められている。
これに関連して、特許文献1、2には、次の技術が開示されている。具体的には、単純X線撮影において放射線発生装置から照射される線量を制御し、単純X線撮影における画質や被ばく線量のばらつきをなくす技術である。
【0003】
複数のフレーム画像を有する動態画像を得るための動態撮影においても、単純X線撮影と同様に適正な被ばく量で撮影が行われることが望まれる。
これに関連して、特許文献3には、動態撮影における各回の放射線の照射量が一定になるように制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-305232号公報
【特許文献2】特開2002-253541号公報
【特許文献3】特開2017-136186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、適正な被ばく量での動態撮影のためには、当該被ばく量となるような動態撮影の撮影条件を設定する必要がある。動態撮影のような一連のX線撮影は、単純X線撮影よりも撮影条件の設定のために考慮しなければならない要因が非常に多い。そのため、動態撮影の撮影条件を設定することは、複雑且つ困難である。
更に、動態撮影は、医療現場で利用され始めてから日が浅い。そのため、動態撮影の撮影条件の設定を、単純X線撮影のように撮影に携わる技師の技量に大きく頼ることは難しい。したがって、動態撮影による照射線量(被ばく線量)や動態撮影により得られた画像の画質が適正になるように、撮影条件を設定することは極めて難しい。
また、適正な被ばく量での動態撮影を実現する撮影条件を撮影開始前に設定するための判断指標がないという問題がある。特許文献3に記載の発明では、撮影条件設定が完了した後に、当該設定通りに撮影するような制御や画像補正を行っている。しかし、特許文献3に記載の発明では、撮影開始前の撮影条件の設定に関しては開示がなく、当該問題は解決できない。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたもので、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる撮影制御装置、撮影制御方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の撮影制御装置は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部と、
を備える。
【0008】
請求項2に記載の撮影制御装置は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示部と、
を備える。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の撮影制御装置において、
前記一連のX線撮影における撮影条件は、被写体に応じた条件である。
【0010】
請求項4に記載の撮影制御装置は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部と、
前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力部と、
を備える。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮影制御装置において、
前記アラート出力部は、前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、アラートを出力する。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の撮影制御装置において、
被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部を備え、
前記アラート出力部は、前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、アラートを出力する。
【0013】
請求項7に記載の撮影制御装置は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部と、
前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限部と、
を備える。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮影制御装置において、
前記制限部は、前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の撮影制御装置において、
被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部と、
前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、放射線の照射を停止させる制御部と、
を備える。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置において、
前記単純X線撮影の回数に基づく情報は、被写体の年齢、被写体の性別、被写体の体格、被写体の過去のX線撮影における線量、及び基準線量のうちの少なくともいずれかに応じた情報である。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置において、
前記取得部は、前記単純X線撮影の回数に基づく情報を放射線科情報システムから取得する。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項1、2、4、7のいずれか一項に記載の撮影制御装置において、
前記撮影条件は、管電圧、管電流、フレームレート、及び撮影時間のうちの少なくともいずれかである。
【0019】
請求項13に記載の撮影制御方法は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定工程と、
を含む。
【0020】
請求項14に記載の撮影制御方法は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示工程と、
を含む。
【0021】
請求項15に記載の撮影制御方法は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付工程により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力工程と、
を含む。
【0022】
請求項16に記載の撮影制御方法は、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得工程と、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付工程と、
前記取得工程により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付工程により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限工程と、
を含む。
【0023】
請求項17に記載のプログラムは、
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部、
として機能させる。
【0024】
請求項18に記載のプログラムは、
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示部、
として機能させる。
【0025】
請求項19に記載のプログラムは、
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力部、
として機能させる。
【0026】
請求項20に記載のプログラムは、
撮影制御装置のコンピューターを、
一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部、
前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部、
前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】放射線撮影システムを示すブロック図である。
【
図3B】撮影条件及びリファレンスESDの一例を示す図である。
【
図3C】撮影条件及びリファレンスESDの一例を示す図である。
【
図4】撮影条件決定処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】回数分情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】撮影中制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
実施形態において、一連のX線撮影として動態撮影を例に説明するがこれに限らない。一連のX線撮影は、透視撮影、動態撮影ではない動画撮影、トモシンセシス、デュアルエナジーサブトラクションを用いた撮影、長尺撮影等を含む。当該長尺撮影は、撮影装置を移動させながらX線を複数回照射して行われる。
【0030】
<1.放射線撮影システム>
本実施形態に係る放射線撮影システム(撮影システム100)の概略構成について説明する。
図1は、撮影システム100を示すブロック図である。
【0031】
撮影システム100は、
図1に示すように、放射線画像撮影装置(撮影装置1)と、画像管理システム2と、放射線発生装置(発生装置3)と、RIS(Radiology Information System:放射線科情報システム)4を備える。
撮影装置1、画像管理システム2、発生装置3及びRIS4は、例えば通信ネットワークN(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等)を介して互いに通信可能である。
【0032】
撮影システム100は、撮影室内に据え付けられたものであってもよいし、移動可能に構成されたもの(例えば、回診車)であってもよい。
撮影システム100は、RIS4の代わりに、電子カルテシステムやオーダリングシステムを備えてもよい。
【0033】
〔1-1.放射線発生装置〕
発生装置3は、ジェネレーター31と、照射指示スイッチ32と、放射線源33と、線量検出部34を備える。
発生装置3は、間を空けて対向配置された発生装置3の放射線源33と撮影装置1との間に位置する被写体Sの撮影部位に、放射線Rを照射する。
【0034】
ジェネレーター31は、照射指示スイッチ32が操作されたことに基づいて、予め設定された撮影条件に応じた電圧を放射線源33(管球)に印加する。
【0035】
撮影条件は、例えば、撮影部位、撮影方向、被写体の体位、被写体の体格、被写体の状態、被写体の年齢、被写体の性別等の被写体に関する条件を含む。
撮影部位は、例えば、胸部、脚部等である。
被写体の体格は、被写体の体重、身長、BMI(Body Mass Index)、体厚等の数値により指定されてもよいし、範囲による種別であってもよい。当該範囲による種別は、例えば、大・中・小や痩身・平均・太目等である。
被写体の状態は、息止め、深呼吸等の呼吸の種別を含む。
被写体の年齢は、数値により指定されてもよいし、範囲による種別(小児・大人等)であってもよい。
被写体の性別は、身体的構造上の特徴から識別されてもよい。
【0036】
撮影条件は、例えば、検査の種類、管電圧、管電流、撮影時間、電流時間積(mAs値)、放射線源33から撮影装置1まで距離(Focus Film Distance:FFD、またはSource Image receptor Distance:SID)、フレームレート、グリッドの有無、付加フィルターの種類、発生装置3のメーカーや種別等の放射線Rの照射に関する条件を含む。フレームレートは、1秒あたりに取得するフレーム数である。
【0037】
放射線源33は、ジェネレーター31から電圧が印加されると、印加された電圧に応じた線量の放射線R(例えばX線等)を発生させる。
【0038】
線量検出部34は、放射線源33の放射線Rが照射される側に位置し、放射線源33から照射された放射線Rの線量を検出する。
発生装置3は、線量検出部34により検出した放射線Rの線量を画像管理システム2に出力する。
【0039】
発生装置3は、生成しようとする放射線画像の形態(静止画、複数のフレーム画像を有する動態画像)に応じた態様で放射線Rを発生させる。
発生装置3は、静止画の場合、1回の照射指示スイッチ32の押下につき放射線Rの照射を1回だけ行う。
発生装置3は、動態画像の場合、1回の照射指示スイッチ32の押下につきパルス状の放射線Rの照射を所定時間当たり複数回(例えば1秒間に15回)繰り返す。または、発生装置3は、動態画像の場合、1回の照射指示スイッチ32の押下につき放射線Rの照射を所定時間継続する。
【0040】
〔1-2.放射線画像撮影装置〕
撮影装置1は、被写体Sの撮影部位が写った放射線画像のデジタルデータを生成する。
撮影装置1は、例えば、可搬型のFPD(Flat Panel Detector)装置である。
具体的には、撮影装置1は、図示を省略するが、センサー基板、走査部、読み出し部、制御部、及び通信部を備える。
【0041】
センサー基板は、放射線Rを受けることで線量に応じた電荷を発生させる撮像素子及び電荷の蓄積・放出を行うスイッチ素子が二次元状(マトリクス状)に配列されている。
走査部は、各スイッチ素子のオン/オフを切り替える。
読み出し部は、各画素から放出された電荷の量を信号値として読み出す。
制御部は、各部を制御し、読み出し部が読み出した複数の信号値から放射線画像を生成する。
通信部は、生成した放射線画像のデータや各種信号等を外部装置(画像管理システム2、発生装置3等)に送信したり、外部装置から各種情報や各種信号を受信したりする。
【0042】
撮影装置1は、発生装置3から放射線Rが照射されるタイミングと同期して、電荷の蓄積・放出、信号値の読出しを行う。これにより、撮影装置1は、静止画の画像データである静止画データや動態画像の画像データである動態画像データを生成する。
撮影装置1は、静止画データを生成する場合、1回の照射指示スイッチ32の押下につき放射線画像の生成を1回だけ行う。
撮影装置1は、動態画像データを生成する場合、1回の照射指示スイッチ32の押下につき動態画像を構成するフレーム画像の生成を所定時間当たり複数回繰り返す。当該複数回は、例えば、1秒間に15回である。
【0043】
撮影装置1は、発生装置3と一体になったもの(例えば、CT(Computed Tomography)装置等)であってもよい。
撮影装置1は、生成した動態画像を、自身に接続された表示装置にリアルタイムで表示させてもよい。
【0044】
〔1-3.画像管理システム〕
画像管理システム2は、撮影制御装置21と、画像管理装置22を備える。
【0045】
(1-3-1.撮影制御装置)
撮影制御装置21は、撮影装置1から静止画データや動態画像データを受信する。
撮影制御装置21は、PCや専用の装置等で構成され、コンソールを兼ねる。すなわち、撮影制御装置21は、撮影装置1及び発生装置3のうちの少なくとも一方の装置に各種撮影条件を設定する。当該各種撮影条件は、管電圧、管電流、電流時間積(mAs値)、撮影部位、撮影方向、フレームレート、撮影時間等である。
撮影制御装置21は、当該撮影条件の設定を、他のシステム(RIS4等)から取得した撮影オーダー情報、又はユーザー(例えば技師等)によってなされた操作に基づいて行う。
【0046】
撮影制御装置21は、コンソールと別々であってもよい。
撮影制御装置21は、コンソール以外の他の装置を兼ねていてもよい。
【0047】
図2は、撮影制御装置21を示すブロック図である。
撮影制御装置21は、
図2に示すように、制御部211と、記憶部212と、通信部213と、表示部214と、操作部215を備える。
制御部211、記憶部212、通信部213、表示部214、及び操作部215は、バス等で電気的に接続されている。
【0048】
制御部211は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
ROMは、CPUが実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、撮影制御装置21各部の動作を集中制御する。
【0049】
記憶部212は、不揮発性のメモリーやハードディスク等を備える。
記憶部212は、単純X線撮影1回あたりの入射表面線量であるリファレンスESD(Entrance Surface Dose)を記憶している。入射表面線量は、被写体の表面からの散乱線を加味した空気の線量に相当する。
リファレンスESDは、例えば、動態撮影を実施する施設で用いる単純X線撮影における基準のESD(基準線量)である。
リファレンスESDは、例えば、被写体に応じた値である。具体的には、リファレンスESDは、例えば、被写体の体格、被写体の年齢、被写体の性別等に応じた値である。
リファレンスESDは、一般撮影(単純X線撮影)の診断参考レベルであってもよい。当該診断参考レベルとして、日本では、例えば、「日本の診断参考レベル(2020 年版)National diagnostic reference levels in Japan (2020)-Japan DRLs 2020 令和2 年 7 月 3 日」が用いられる。また、米国では、例えば、「ACR-AAPM-SPR PRACTICE PARAMETER FOR DIAGNOSTIC REFERENCE LEVELS AND ACHIEVABLE DOSES IN MEDICAL X-RAY IMAGING Revised 2018 (Resolution 40)」が用いられる。また、欧州では、例えば、「Radiation Protection 109」の24頁の「Lung scan dose」が用いられる。
【0050】
記憶部212は、
図3Aに示す撮影条件テーブルを記憶している。
図3Aに示す例において、撮影条件テーブルは、後述する回数分情報ごとに、被写体の年齢または体格に対応した12種類の撮影条件キーを有する。撮影条件キーには、それぞれ撮影条件及びリファレンスESDが設定されている。
図3Bに、被写体が小児であり、撮影部位が胸部である場合の撮影条件キーごとの撮影条件及びリファレンスESDの一例を示す。
図3Cに、被写体が成人、且つ体格が中レベルであり、撮影部位が胸部である場合の撮影条件キーごとの撮影条件及びリファレンスESDの一例を示す。
図3B、
図3Cにおいて、撮影条件として、管電圧、管電流、照射時間、電流時間積、フレームレート、及び撮影時間が設定されている。
撮影条件としての管電圧、管電流、照射時間、電流時間積、フレームレート、及び撮影時間の値は、
図3B、
図3Cに示す例に限らない。
図3B、
図3Cに示す例においては、撮影時間を異ならせることにより、それぞれの回数分情報に対応する撮影条件を設定しているが、これに限らない。管電圧、管電流、照射時間、電流時間積、及びフレームレートのうちのいずれか一つを異ならせることにより、それぞれの回数分情報に対応する撮影条件を設定してもよい。または、管電圧、管電流、照射時間、電流時間積、フレームレート、及び撮影時間のうちの2つ以上の項目を異ならせることにより、それぞれの回数分情報に対応する撮影条件を設定してもよい。
【0051】
通信部213は、通信モジュール等を備える。
通信部213は、通信ネットワークNを介して有線又は無線で接続された外部装置(撮影装置1、画像管理装置22、発生装置3、RIS4等)との間で各種信号や各種データを送受信する。
【0052】
表示部214は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を備える。
表示部214は、制御部211から受信した画像信号に応じた放射線画像等を表示する。
【0053】
操作部215は、キーボード(カーソルキー、数字入力キー、各種機能キー等)、ポインティングデバイス(マウス等)、表示部214の表面に積層されたタッチパネル等を備える。
操作部215は、ユーザーによってなされた操作に応じた制御信号を制御部211に出力する。
【0054】
撮影制御装置21は、操作部215を備えず、例えば通信部213等を介して、撮影制御装置21とは別に設けられた入力装置から制御信号を受信してもよい。撮影制御装置21は、表示部214を備えず、撮影制御装置21とは別に設けられた表示装置(モニター)に画像信号を出力してもよい。
外部装置(画像管理装置22等)が操作部を備える場合、撮影制御装置21は、外部装置の操作部から制御信号を受信してもよい。外部装置が表示部を備える場合、撮影制御装置21は、外部装置の表示部に画像信号を出力してもよい。つまり、撮影制御装置21は、表示部及び操作部が外部装置と共用になっていてもよい。
【0055】
(1-3-2.画像管理装置)
画像管理装置22は、撮影装置1が生成した画像データ(静止画データや動態画像データ等)を管理する。
画像管理装置22は、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:以下、PACS)、画像診断ワークステーション(Imaging WorkStation:以下、IWS)等である。
【0056】
画像管理装置22は、PACSやIWSと別々であってもよい。
画像管理装置22は、PACSやIWS以外の他の装置を兼ねていてもよい。
【0057】
画像管理装置22は、撮影装置1が生成した画像データ(静止画データや動態画像データ等)を記憶する。画像管理装置22は、撮影装置1が生成した画像データ以外の画像データを記憶することが可能であってもよい。
画像管理装置22は、撮影制御装置21から受信した静止画データや動態画像データを得るための撮影における放射線量に対応する放射線量情報を記憶する。
【0058】
<2.放射線撮影システムの動作>
本実施形態において撮影システム100は、以下のように動作する。
撮影制御装置21の制御部211は、発生装置3及び撮影装置1において動態撮影が行われる前に、
図4に示す撮影条件決定処理を実行する。
【0059】
(撮影条件決定処理)
撮影制御装置21の制御部211は、
図5に示す回数分情報取得処理を実行する(ステップS1)。
【0060】
(回数分情報取得処理)
制御部211は、RIS4から撮影オーダー情報を取得する(ステップA1)。
撮影オーダー情報は、発生装置3及び撮影装置1において撮影を行うために必要な情報が設定された情報である、
撮影オーダー情報は、被写体に関する条件、医師により設定された一連の動態撮影における入射表面線量の情報等を含む。以下、当該医師により設定された一連の動態撮影における入射表面線量を医師により設定された全ESDとも記す。
一連の動態撮影とは、動態撮影の開始指示(例えば、照射指示スイッチ32の押下)から撮影指示が解除される(例えば、照射指示スイッチ32の押下の解除)までの撮影である。
被写体に関する条件は、例えば、被写体の体格、被写体の年齢、被写体の性別等である。
【0061】
撮影オーダー情報は、被写体を過去に動態撮影した際の回数分情報を含んでいてもよい。当該被写体を過去に動態撮影した際の回数分情報は、被写体を過去に動態撮影した際における、被写体に照射された放射線の線量に応じた情報である。
回数分情報は、一連の動態撮影における線量が単純X線撮影1回あたりの線量の何回分に相当するかを示す情報である。つまり、回数分情報は、下記式により算出される。
回数分情報 = 一連の動態撮影における入射表面線量(全ESD)/単純X線撮影1回あたりの入射表面線量(リファレンスESD)
回数分情報は、単純X線撮影の回数に基づく情報である。
【0062】
次に、制御部211は、ステップA1において取得した撮影オーダー情報は、被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を含んでいるか否かを判断する(ステップA2)。
撮影オーダー情報が、被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を含んでいる場合(ステップA2;YES)を説明する。この場合、制御部211は、撮影オーダー情報から当該被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を取得し(ステップA3)、本処理を終了する。
【0063】
一方、撮影オーダー情報が、被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を含んでない場合(ステップA2;NO)を説明する。この場合、制御部211は、撮影オーダー情報から医師により設定された全ESDを取得する(ステップA4)。
【0064】
次に、制御部211は、記憶部212から、被写体に関する条件に応じたリファレンスESDを取得する(ステップA5)。
具体的には、制御部211は、ステップA1において取得した撮影オーダー情報に含まれる被写体に関する条件に応じたリファレンスESDを取得する。
制御部211は、リファレンスESDとして被写体に関する条件に応じた診断参考レベルを取得してもよい。
【0065】
次に、制御部211は、全ESD及びリファレンスESDに基づいて、回数分情報を算出し(ステップA6)、本処理を終了する。当該全ESDは、制御部211がステップA4で取得した医師により設定された全ESDである。当該リファレンスESDは、制御部211がステップA5で取得した被写体に関する条件に応じたリファレンスESDである。
【0066】
制御部211は、上記回数分情報取得処理を実行する代わりに、操作部215を介したユーザーによる回数分情報の入力操作を受け付けることにより回数分情報を取得してもよい。
RIS4から送信される撮影オーダー情報は、回数分情報を含んでいてもよい。この場合、制御部211は、当該撮影オーダー情報から回数分情報を取得する。
つまり、制御部211は、回数分情報(単純X線撮影の回数に基づく情報)をRIS4(放射線科情報システム)から取得する。
【0067】
以上のように、制御部211は、回数分情報を取得する。
つまり、制御部211は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、回数分情報(単純X線撮影の回数に基づく情報)を取得する。制御部211は取得部として機能する。当該ステップS1が取得工程である。
当該単純X線撮影の回数に基づく情報は、制御部211がステップS1で取得した回数分情報である。
当該単純X線撮影の回数に基づく情報は、被写体の年齢、被写体の性別、被写体の体格、被写体の過去のX線撮影における線量、及び基準線量のうちの少なくともいずれかに応じた情報である。
【0068】
図4に戻り、制御部211は、ステップS1において取得した回数分情報及び被写体に関する条件に基づいて、撮影条件キーを決定する(ステップS2)。
具体的には、制御部211は、記憶部212に記憶された撮影条件テーブルから、ステップS1で取得した回数分情報及び被写体の年齢または体格に対応する撮影条件キーを決定する。
つまり、制御部211は、取得部として取得した回数分情報(単純X線撮影の回数に基づく情報)に応じて、撮影条件が設定されている撮影条件キーを決定する。すなわち、制御部211は、取得部として取得した回数分情報(単純X線撮影の回数に基づく情報)に応じて、一連のX線撮影における撮影条件を決定する。制御部211は決定部として機能する。当該ステップS2が決定工程である。
当該一連のX線撮影における撮影条件は、被写体に応じた条件である。
当該一連のX線撮影における撮影条件は、管電圧、管電流、フレームレート、及び撮影時間のうちの少なくともいずれかである。
【0069】
次に、制御部211は、ステップS2で決定した撮影条件キーに設定された撮影条件を表示部214に表示する(ステップS3)。
つまり、制御部211は、取得部として取得した回数分情報(単純X線撮影の回数に基づく情報)に応じて、一連のX線撮影における撮影条件を提示する。制御部211は提示部として機能する。当該ステップS3が提示工程である。
【0070】
図6に、制御部211が表示部214に表示する撮影条件編集画面214aを示す。
図6に示す例では、制御部211は、ステップS3で、照射条件欄214bにおいて、撮影条件としてのフレームレート及び撮影時間を表示する。
制御部211は、ステップS3で、照射条件欄214bにおいて、撮影条件である管電圧や電流時間積等を表示してもよい。
【0071】
次に、制御部211は、操作部215を介して、ステップS3で表示した撮影条件のユーザーによる変更を受け付ける(ステップS4)。
つまり、制御部211は、一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける。制御部211は、受付部として機能する。当該ステップS4が受付工程である。
【0072】
図6に示す例では、ユーザーは、ステップS4で、照射条件欄214bに表示されたフレームレート及び/または撮影時間を変更する。
ユーザーは、ステップS4において、撮影条件である管電圧や電流時間積等を変更してもよい。
【0073】
ユーザーによる撮影条件の変更を受け付けると、制御部211は、変更後の撮影条件に基づいて全ESDを算出する(ステップS5)。
次に、制御部211は、ステップS5で算出した変更後の全ESD及びステップA5で取得したリファレンスESDに基づいて、変更後の回数分情報を算出する(ステップS6)。
回数分情報取得処理において、撮影オーダー情報が、被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を含んでいた場合(ステップA2;YES)を説明する。この場合、制御部211は、ステップS6で、記憶部212から、被写体に関する条件に応じたリファレンスESDを取得する。次に、制御部211は、ステップS5で算出した変更後の全ESD及び取得したリファレンスESDに基づいて、変更後の回数分情報を算出する。
【0074】
次に、制御部211は、ステップS6で算出した変更後の回数分情報は許容範囲内か否かを判断する(ステップS7)。
回数分情報の許容範囲における上限値は、ステップS1で取得した回数分情報である。
回数分情報の許容範囲における下限値は、変更後の撮影条件により生成された画像における画質が所定の閾値以上になる値であり、予め設定されている。
【0075】
変更後の回数分情報が許容範囲内である場合(ステップS7;YES)、制御部211は、ステップS4で変更を受け付けた値を最終的な撮影条件として決定する(ステップS8)。制御部211は、本処理を終了する。
【0076】
変更後の回数分情報が許容範囲内でない場合(ステップS7;NO)、制御部211は、表示部214にアラートを表示し(ステップS9)、本処理をステップS4に移行する。
つまり、制御部211は、ステップS1で取得した回数分情報、及び受付部として受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力する。当該ステップS1で取得した回数分情報は、取得部として取得した第1の単純X線撮影の回数に基づく情報である。制御部211は、アラート出力部として機能する。当該ステップS9がアラート出力工程である。
具体的には、アラート出力部としての制御部211は、第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、アラートを出力する。当該第2の単純X線撮影の回数に基づく情報は、受付部として受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づく単純X線撮影の回数に基づく情報である。
【0077】
ステップS4において、制御部211は、再度、撮影条件のユーザーによる変更を受け付ける。
つまり、制御部211は、ステップS1で取得した回数分情報、及び受付部として受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、当該撮影条件を設定することを制限する。当該ステップS1で取得した回数分情報は、取得部として取得した第1の単純X線撮影の回数に基づく情報である。制御部211は制限部として機能する。当該工程が制限工程である。
具体的には、制限部としての制御部211は、第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、当該撮影条件を設定することを制限する。当該第2の単純X線撮影の回数に基づく情報は、受付部として受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づく単純X線撮影の回数に基づく情報である。
【0078】
制御部211は、上記撮影条件決定処理において決定した撮影条件を撮影装置1及び発生装置3に設定する。
撮影装置1及び発生装置3は、設定された撮影条件に基づいて撮影を行う。
【0079】
撮影条件テーブルは、
図3Aに示す例において、12種類の撮影条件キーを有するとしたがこれに限らない。撮影条件テーブルは、回数分情報ごとに例えば、3種類の撮影条件キーを有していてもよい。例えば、撮影条件テーブルは、「低線量」、「中線量」及び「大線量」の撮影条件キーを有する。
この場合、ステップS2において、制御部211は、ステップS1において取得した回数分情報に基づいて撮影条件キーを決定する。
次に、ステップS3において、制御部211は、ステップS2で決定した撮影条件キーに設定された撮影条件を、ステップS1において取得した被写体に関する条件に応じた値に変更する。当該被写体に関する条件は、被写体の年齢または体格である。次に、制御部211は、被写体に関する条件に応じて変更した撮影条件を表示部214に表示する。
【0080】
制御部211は、動態撮影を開始するためにユーザーにより照射指示スイッチ32が押下されたタイミングにおいて、上記撮影条件決定処理のステップS5~S9を実行してもよい。この場合、ステップS9において、制御部211は、放射線Rを照射しないように発生装置3を制御してもよい。
【0081】
制御部211は、上記撮影条件決定処理のステップS9の代わりに、発生装置3の照射指示スイッチ32を押下操作できないように制御してもよい。
制御部211は、上記撮影条件決定処理のステップS9の代わりに、撮影を実施できないように、撮影システム100の各装置を制御してもよい。
つまり、制限部としての制御部211は、ステップS1で取得した回数分情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、一連のX線撮影を制限する。当該ステップS1で取得した回数分情報は、取得部として取得した第1の単純X線撮影の回数に基づく情報である。当該工程が制限工程である。
具体的には、制限部としての制御部211は、第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、一連のX線撮影を制限する。当該第2の単純X線撮影の回数に基づく情報は、受付部として受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づく単純X線撮影の回数に基づく情報である。
【0082】
次に、撮影装置1及び発生装置3による撮影中に、制御部211が実行する撮影中制御処理について説明する。
図7に、撮影中制御処理のフローチャートを示す。
【0083】
(撮影中制御処理)
制御部211は、線量検出部34により検出した放射線Rの線量である実測値を発生装置3から取得する(ステップB1)。
つまり、制御部211は、被写体に照射された放射線の線量を取得する。制御部211は、線量取得部として機能する。
【0084】
次に、制御部211は、ステップB1で取得した実測値、及びステップA5で取得したリファレンスESDに基づいて、実測値に基づく回数分情報を算出する(ステップB2)。
回数分情報取得処理において、撮影オーダー情報が、被写体を過去に動態撮影した際における回数分情報を含んでいた場合(ステップA2;YES)を説明する。この場合、制御部211は、ステップB2で、記憶部212から、被写体に関する条件に応じたリファレンスESDを取得する。次に、制御部211は、ステップB1で取得した実測値及び取得したリファレンスESDに基づいて、実測値に基づく回数分情報を算出する。
次に、制御部211は、ステップB2で算出した実測値に基づく回数分情報は許容範囲の上限値より所定値だけ小さい値に達したか否かを判断する(ステップB3)。当該許容範囲の上限値は、上記撮影条件決定処理ステップS1で取得した回数分情報である。当該所定値は、予め設定されている。
【0085】
実測値に基づく回数分情報が許容範囲の上限値より所定値だけ小さい値に達していない場合(ステップB3;NO)、制御部211は、本処理を終了する。
【0086】
実測値に基づく回数分情報が許容範囲の上限値より所定値だけ小さい値に達した場合(ステップB3;YES)を説明する。この場合、制御部211は、発生装置3を制御して、放射線Rの照射を停止し、本処理を終了する。及び/または、この場合、制御部211は、表示部214にアラートを表示してもよい。
つまり、制御部211は、実測値に基づく回数分情報が、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、放射線の照射を停止させる。
当該実測値に基づく回数分情報は、線量取得部により取得された被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報である。
アラート出力部としての制御部211は、実測値に基づく回数分情報が、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、アラートを出力する。
【0087】
(その他)
撮影装置1及び発生装置3による撮影中において、制御部211は、上記撮影条件決定処理で決定した撮影条件が含む撮影時間のうちの残りの時間を表示部214に表示する。
または、撮影装置1及び発生装置3による撮影中において、制御部211は、上記撮影条件決定処理で決定した撮影条件が含む撮影時間のうちの残りの時間を、音声等を出力することによりユーザーに報知してもよい。この場合、制御部211は、当該残り時間をカウントダウンさせてもよい。これにより、撮影中において、撮影を行う技師が表示部214を視認できない場合においても、技師は撮影時間のうちの残りの時間を把握できる。
【0088】
撮影装置1及び発生装置3による撮影中において、上記撮影条件決定処理で決定された撮影条件が含む撮影時間を超えて放射線Rが照射された場合を説明する。この場合、制御部211は、発生装置3を制御して、放射線Rの照射を停止する。及び/または、この場合、制御部211は、表示部214に線量オーバーアラートを表示してもよい。または、この場合、制御部211は、音声、光等を出力することにより線量オーバーアラートをユーザーに報知してもよい。
制御部211は、当該線量オーバーアラートの表示形態、音声の音の種類、光の色等を、他の撮影異常のアラートと異ならせてもよい。
撮影時間を超えて放射線Rが照射された場合以外の撮影異常(他の撮影異常)が発生した場合は、撮影を緊急停止する必要がある。そのため、他の撮影異常のアラートは、技師だけでなく、被写体である患者にも報知される場合がある。しかし、撮影時間を超えて放射線Rが照射された場合は、状況に応じて撮影が継続されることがある。そのため、患者が、線量オーバーアラートが報知されているのに撮影が継続されていることに不安を感じないように、制御部211は、線量オーバーアラートを技師にのみ報知することが可能であってもよい。例えば、制御部211は、線量オーバーアラートを撮影室外に限定して報知する。または、制御部211は、線量オーバーアラートを撮影制御装置21(コンソール)のみに報知する。または、制御部211は、線量オーバーアラートを撮影室内付属のPDA(Personal Digital Assistance)では報知しない。または、制御部211は、線量オーバーアラートを回診車では報知しない。
【0089】
<3.効果>
以上のように、本実施形態の撮影制御装置21は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部(制御部211)と、前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を決定する決定部(制御部211)と、を備える。
これにより、単純X線撮影の回数に基づく情報(回数分情報)に基づいて、一連のX線撮影における線量が適正な値となるような撮影条件を決定できる。つまり、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
静止画撮影では、1回の撮影において1枚の放射線画像が生成される。そのため、撮影条件が不適正であったとしても、被ばく量に与える影響は軽微である。しかし、動態撮影では、1回の撮影において複数のフレーム画像が生成される。そのため、動態撮影では、1回の撮影でも、適正な撮影条件からの誤差が、複数のフレーム画像分だけ蓄積される。これにより、動態撮影では、撮影条件の設定における差異が被ばく量として、静止画撮影より大きく影響する。
また、動態撮影においては、適正な撮影条件で撮影が行われずに写損と判断されて再撮影を行うと、静止画撮影に比べ、被ばく量が膨大となる。そのため、撮影前に、適正な撮影条件を設定することが、重要である。
【0090】
本実施形態の撮影制御装置21は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部(制御部211)と、前記取得部により取得された前記単純X線撮影の回数に基づく情報に応じて、前記一連のX線撮影における撮影条件を提示する提示部(制御部211)と、を備える。
これにより、単純X線撮影の回数に基づく情報(回数分情報)に基づいて、一連のX線撮影における線量が適正な値となるような撮影条件を提示できる。つまり、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
【0091】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記一連のX線撮影における撮影条件は、被写体に応じた条件である。
これにより、一連のX線撮影における線量が適正な値となるような、被写体に応じた撮影条件を決定し、提示できる。
【0092】
本実施形態の撮影制御装置21は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部(制御部211)と、前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部(制御部211)と、前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、アラートを出力するアラート出力部(制御部211)と、を備える。
これにより、受付部により受け付けた一連のX線撮影における撮影条件が、線量が適正な値となるような条件でない場合に、ユーザーにその旨を通知できる。つまり、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
【0093】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記アラート出力部(制御部211)は、前記受付部(制御部211)により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、アラートを出力する。
これにより、受付部により受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づく回数分情報が、許容範囲の上限値を超える場合に、ユーザーにその旨を通知できる。
【0094】
本実施形態の撮影制御装置21において、被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部(制御部211)を備え、前記アラート出力部(制御部211)は、前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、アラートを出力する。
これにより、線量取得部により取得された放射線の線量の実測値に基づく回数分情報が、許容範囲の上限値を超える前に、ユーザーにその旨を通知できる。
【0095】
本実施形態の撮影制御装置21は、一連のX線撮影における線量である連続撮影線量に関する情報として、第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を取得する取得部(制御部211)と、前記一連のX線撮影における撮影条件の入力を受け付ける受付部(制御部211)と、前記取得部により取得された前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報、及び前記受付部により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づいて、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する制限部(制御部211)と、を備える。
これにより、受付部により受け付けた一連のX線撮影における撮影条件が、線量が適正な値となるような条件でない場合に、当該撮影条件を設定することを制限できる。または、この場合に、一連のX線撮影を制限できる。つまり、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
【0096】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記制限部(制御部211)は、前記受付部(制御部211)により受け付けた前記一連のX線撮影における撮影条件に基づく第2の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報を超える場合に、前記撮影条件を設定することを制限する、または前記一連のX線撮影を制限する。
これにより、受付部により受け付けた一連のX線撮影における撮影条件に基づく回数分情報が、許容範囲の上限値を超える場合に、当該撮影条件を設定することを制限できる。または、この場合に、一連のX線撮影を制限できる。
【0097】
本実施形態の撮影制御装置21において、被写体に照射された放射線の線量を取得する線量取得部(制御部211)と、前記線量取得部により取得された前記被写体に照射された放射線の線量に基づく第3の単純X線撮影の回数に基づく情報が、前記第1の単純X線撮影の回数に基づく情報より所定値だけ小さい値を超える場合に、放射線の照射を停止させる制御部211と、を備える。
これにより、線量取得部により取得された放射線の線量の実測値に基づく回数分情報が、許容範囲の上限値を超える前に、放射線の照射を停止できる。
【0098】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記単純X線撮影の回数に基づく情報は、被写体の年齢、被写体の性別、被写体の体格、被写体の過去のX線撮影における線量、及び基準線量のうちの少なくともいずれかに応じた情報である。
これにより、被写体の年齢、被写体の性別、被写体の体格、被写体の過去のX線撮影における線量、及び基準線量のうちの少なくともいずれかに応じた単純X線撮影の回数に基づく情報(回数分情報)に基づいて、一連のX線撮影における線量が適正な値となるように制御できる。
【0099】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記取得部(制御部211)は、前記単純X線撮影の回数に基づく情報を放射線科情報システムから取得する。
これにより、単純X線撮影の回数に基づく情報を容易に取得できる。
【0100】
本実施形態の撮影制御装置21において、前記撮影条件は、管電圧、管電流、フレームレート、及び撮影時間のうちの少なくともいずれかである。
これにより、一連のX線撮影における線量が適正な値となるような、管電圧、管電流、フレームレート、及び撮影時間のうちの少なくともいずれかを設定できる。
【0101】
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、上記実施形態における記述は、本発明に係る放射線撮影システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、単純X線撮影の回数に基づく情報に応じた一連のX線撮影における撮影条件は、医師等が適正であると判断した条件であれば、被写体に応じた条件でなくともよい。
【0102】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【符号の説明】
【0103】
100 撮影システム
1 撮影装置
2 画像管理システム
21 撮影制御装置
211 制御部(取得部、決定部、提示部、受付部、アラート出力部、制限部)
212 記憶部
213 通信部
214 表示部
215 操作部
22 画像管理装置
221 制御部
222 記憶部
223 通信部
3 発生装置
31 ジェネレーター
32 照射指示スイッチ
33 放射線源
34 線量検出部
4 RIS