(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174467
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G06F 11/07 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
G06F11/07 157
G06F11/07 140P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092305
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】芝田 幸大
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042JJ20
5B042JJ29
(57)【要約】
【課題】所定時間内に画像形成装置を省エネ状態へ遷移させる遷移処理が終了していないことを判定できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置100の制御装置9は、遷移処理部91と、検知部92と、計時部93と、判定部94とを備える。遷移処理部91は、画像形成装置100を省エネ状態へ遷移させる遷移処理を行う。検知部92は、遷移処理が終了したことを検知する。計時部93は、遷移処理が開始されると計時を開始し、所定時間を計時する。判定部94は、所定時間が計時されても遷移処理が終了していないことを判定する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置を省エネ状態へ遷移させる遷移処理を行う遷移処理部と、
前記遷移処理が終了したことを検知する検知部と、
前記遷移処理が開始されると計時を開始し、所定時間を計時する計時部と、
前記所定時間が計時されても前記遷移処理が終了していないことを判定する判定部と
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記所定時間が計時されても前記遷移処理が終了していないことが判定された場合に前記遷移処理のログを生成する生成部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記遷移処理がデッドロックしていることを前記ログが示している場合に、前記ログに基づいてエラーコードを表示する表示部をさらに備える、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記遷移処理がデッドロックしていることを前記ログが示している場合に、前記ログに基づいて前記画像形成装置を再起動する起動部をさらに備える、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記計時部は、前記所定時間を計時した後、前記計時を停止し前記計時をリセットする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、定着器の温度を下げて画像出力を待機するモード(スリープモード)に移行する画像形成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、画像形成装置がスリープモードなどへの省エネ制御中に、デバイスアクセス異常等で制御が停止することがある(デッドロック)。特許文献1は、デッドロックが起こったことなどにより省エネ制御が所定時間内に終了していないことを判定する手段を開示していない。
【0005】
本発明は、所定時間内に画像形成装置を省エネ状態へ遷移させる遷移処理が終了していないことを判定できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、遷移処理部と、検知部と、計時部と、判定部とを備える。前記遷移処理部は、画像形成装置を省エネ状態へ遷移させる遷移処理を行う。前記検知部は、前記遷移処理が終了したことを検知する。前記計時部は、前記遷移処理が開始されると計時を開始し、所定時間を計時する。前記判定部は、前記所定時間が計時されても前記遷移処理が終了していないことを判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定時間内に画像形成装置を省エネ状態へ遷移させる遷移処理が終了していないことを判定できる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る画像形成装置の制御装置を示す図である。
【
図4】制御装置の制御フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100を説明する。
【0011】
図1に示すように、画像形成装置100は、シートに画像を形成する。
【0012】
画像形成装置100は、原稿読取装置1と、画像形成装置2と、シート給送部3と、シート搬送部4と、画像形成機能部5と、定着部6と、シート排出部7と、シート排出トレイ8と、制御装置9と、表示部10とを備える。
【0013】
原稿読取装置1は、シートに形成された画像を読み取り、画像データを出力する。
【0014】
画像形成装置2は、シートに画像を形成する。
【0015】
シート給送部3は、複数の種類のシートを画像形成機能部5に給送可能である。
【0016】
シート給送部3は、一例として、給送トレイと、給送ローラーとを含む。
【0017】
給送トレイは、シートを収納する。給送ローラーは、シートをピックアップし、搬送路へ供給する。
【0018】
シート搬送部4は、シート給送部3により給送されたシートを画像形成機能部5に搬送する。
【0019】
シート搬送部4は、搬送路と、搬送ローラーとを含む。
【0020】
シート搬送部4は、一例として板金で形成され、シートは、搬送ローラーにより搬送路を搬送される。搬送ローラーは、一例として、搬送路に間隔を空けて複数箇所設置され、シートを画像形成機能部5に向けて搬送する。
【0021】
画像形成機能部5は、シートにトナー画像を形成する。
【0022】
画像形成機能部5は、画像形成装置100が電子写真方式である場合、トナー供給ユニットと、画像形成部とを有する。
【0023】
トナー供給ユニットは、一例として、トナーボトルを有する。トナーボトルは、容器と、トナーを供給する機構とからなるトナーカートリッジであってもよい。
【0024】
画像形成部は、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、感光体と、クリーニング装置と、除電装置と、転写装置とを有する。
【0025】
帯電装置は、感光体の感光層を所定の電位に帯電する。帯電装置の一例は、コロナ放電器である。
【0026】
露光装置は、感光体の感光層にレーザー光を照射して露光する。露光装置は、制御装置9から取得した画像データに基づいて感光体の感光層を露光する。この結果、感光体に静電潜像が形成される。露光装置の一例は、LED(Light Emitting Diode)である。
【0027】
現像装置は、画像データに基づいて、感光体の静電潜像をトナーで現像する。
【0028】
感光体は、一例として、感光体ドラムである。感光体ドラムは、外周面に感光層を有する。感光体ドラムの一例は、セレンドラム、OPC(有機光導電体:Organic Photoconductor)である。
【0029】
転写装置は、感光体のトナー像をシートまたは中間転写体に転写する。
【0030】
直接転写方式の場合、転写装置は、トナー像を担持する感光体からシートにトナー像を直接転写する。間接転写方式の場合、転写装置は、図示しない中間転写体にトナー像を一次転写した後、中間転写体のトナー像を搬送路を搬送されるシートに二次転写する。転写装置は、シートまたは中間転写体を感光体に付勢する転写ローラーを有してもよい。
【0031】
クリーニング装置は、転写後に感光体に残留している残留トナーを除去する。
【0032】
除電装置は、感光体の感光面を除電する。
【0033】
次に、画像形成装置100が電子写真方式である場合、定着部6は、シートに現像されたトナー像を加熱および加圧して、シートにトナー像を定着させる。定着部6は、例えば、定着ローラーと、ヒーターと、プレスローラーとを有する。
【0034】
定着ローラーは、中空円筒状のローラーである。定着ローラーは、プレスローラーに圧着される。プレスローラーと定着ローラーとは、ニップ部を形成する。プレスローラーは、図示しない駆動部により回転駆動され、定着ローラーとニップ部を形成することにより、定着ローラーを回転させる。
【0035】
ヒーターは、図示しない電源から電力を供給されて定着ローラーを加熱する。ヒーターは、定着ローラーの内周面に近接して配置される。定着部6に搬送されたシートは、ニップ部を通過することにより、ヒーターに加熱され、トナー画像が定着される。
【0036】
シート排出部7は、画像形成機能部5で画像形成されたシートを画像形成装置100の外部に排出する。シート排出部7は、シート排出ローラーを有する。シート排出ローラーは、定着部6から搬送装置で搬送されたシートをシート排出トレイ8に排出する。シート排出トレイ8は、排出されたシートを収納する。
【0037】
表示部10の一例は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)などである。
【0038】
次に、
図1に加え、さらに
図2を参照して、制御装置9の構成と制御を説明する。
【0039】
まず、制御装置9の構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御装置9を示す図である。
【0040】
図2に示すように、制御装置9は、記憶部90と、遷移処理部91と、検知部92と、計時部93と、判定部94と、生成部95と、起動部96とを有する。
【0041】
記憶部90は、一例として、図示しない非揮発性のメモリーセルアレイと、制御回路とを有する。
【0042】
計時部93の一例は、タイマーである。
【0043】
遷移処理部91、検知部92、判定部94、生成部95、および、起動部96は、それぞれ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現され得る。
【0044】
遷移処理部91、検知部92、計時部93、判定部94、生成部95、および、起動部96の具体的な動作については、後述する。
【0045】
次に、制御装置9の制御、および、デッドロックについて説明する。
【0046】
記憶部90のメモリーセルアレイは、制御装置9が画像形成装置100を制御するプログラムおよびデータを保持する。制御回路は、メモリーセルアレイにアクセスしてデータの読み書きを行う。
【0047】
メモリーセルの一例は、DRAM(ダイナミックRAM:Dynamic Random Access Memory)、SRAM(スタティックRAM:Static Random Access Memory)、フラッシュメモリー、EEPROM(電気的に書き換え可能なプログラマブル読み出し専用メモリー:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などである。
【0048】
制御回路は、メモリーセルアレイにアクセスして、複数のプロセス(画像読取プロセス、画像形成プロセスなど)を同時に処理することがある。制御回路は、複数のプロセスを同時に処理するため、複数のプログラムを同時に実行することがある。複数のプログラムは、それぞれが特定のリソース(CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)、メモリー、ストレージ、ネットワーク帯域幅、および、入出力デバイスなど)を必要とする場合がある。
【0049】
しかし、例えば、複数のプロセスが同時に処理される場合、一方のプロセスが他方のプロセスのリソースを待ち続けることがある。また、画像形成装置100の各構成要素へのアクセス異常などにより、どちらのプログラムの処理も進行できなくなり、プログラムの進行が停止してしまうデッドロックを起こすことがある。
【0050】
画像形成装置100が画像処理ジョブなどのタスクを処理すると、制御回路は、画像形成装置100の電力消費を抑えるため、画像形成装置100の構成要素の一部を省エネ状態(スリープ状態、READY状態、または、スタンバイ状態と称することもできる。)に移行させることがある。
【0051】
一例として、画像形成装置100が省エネ状態に移行する際に、制御回路がデッドロックを起こすと、画像形成装置100の動作を正常状態に戻すことが困難になり、画像形成装置100の動作が停止するダウン状態となり、ダウンタイム生じることがある。
【0052】
また、特定の構成要素に問題がある場合、省エネ制御の度にダウン状態に陥り、ダウンタイムが生じることがある。
【0053】
デッドロックを解消させるため、デバイスを再起動させる方法があるが、デバイスを再起動させると、省エネ状態への遷移移行処理が成功しなかった原因を特定することが難しくなり、ダウンタイムを削減するための根本的な解決に至らないことがある。
【0054】
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の制御装置9の各部の構成および動作を説明する。制御装置9は、上述したように、記憶部90に加えて、さらに、遷移処理部91と、検知部92と、計時部93と、判定部94と、生成部95と、起動部96とを有する。
【0055】
遷移処理部91は、画像形成装置100を省エネ状態へ遷移させる遷移処理を行う。
【0056】
遷移処理部91は、記憶部90から遷移処理の実行に必要なプログラムを読み出し、プログラムを実行する。具体的には、一例として、遷移処理部91は、入力信号の受信を停止し、
図1で説明した画像形成機能部5、定着部6、および、表示部10などの消費電力が大きい機能部の電源をオフする。
【0057】
検知部92は、遷移処理が終了したことを検知する。
【0058】
具体的には、検知部92は、遷移処理部91が遷移処理の実行に必要なプログラムの実行を終了したことを検知して、検知情報を判定部94に出力する。
【0059】
計時部93は、遷移処理が開始されると計時を開始し、所定時間を計時する。
【0060】
計時部93は、一例として、図示しないタイマーIC(Integrated Circuit)で実現し得る。タイマーICは、図示しない発振回路、タイミング回路、パルス幅変調回路、および、周波数分割回路などで構成される。
【0061】
タイマーICは、トリガ信号が入力されることにより、カウントを開始し、所定時間、一定の周波数でパルス信号を出力する。所定時間、および、パルス幅は、図示しない抵抗やコンデンサーの値の調整により設定され得る。
【0062】
判定部94は、所定時間が計時されても遷移処理が終了していないことを判定する。
【0063】
判定部94は、例えば、検知部92から検知情報を受け取らなかったことに基づいて、遷移処理部91が遷移処理の実行に必要なプログラムの実行を終了していないことを判定する。
【0064】
本実施形態によれば、所定時間内に画像形成装置100を省エネ状態へ遷移させる遷移処理が終了していないことを判定できる。制御装置9は、後述するように、遷移処理が終了しないことによるデッドロックへの対処を開始できる。
【0065】
具体的には、一例として、判定部94は、図示しないプログラムカウンターを監視する。
【0066】
遷移処理部91がプログラムの実行を終了すると、プログラムカウンターの値は、プログラムの最終命令のメモリアドレスを指す。判定部94は、プログラムカウンターの値が最終命令のメモリアドレスになったことを検出し、プログラムの処理が終了したことを判定する。
【0067】
一方、デッドロックが発生すると、一例として、プログラムカウンターは停止し、プログラムは無限ループに陥ることがある。
【0068】
判定部94は、一例として、プログラムカウンターが停止したことを判定する。
【0069】
生成部95は、所定時間が計時されても遷移処理が終了していないことが判定された場合に遷移処理のログを生成する。
【0070】
本実施形態によれば、所定時間内に遷移処理が終了したかった場合に、遷移処理のログを生成できる。
【0071】
ログは、デッドロックの原因を特定するために用いられ得る。
【0072】
ログは、一例として、タイムスタンプと、プロセス/スレッド情報と、リソース情報と、スタックトレースと、ロック情報と、ログレベルとを含む。
【0073】
タイムスタンプは、デッドロックが発生した時刻を示す。
【0074】
プロセス/スレッド情報は、デッドロックを引き起こしたプロセス/スレッドに関する情報を示す。
【0075】
リソース情報は、デッドロックに関係するリソースの種類、識別子、状態などを示す。
【0076】
スタックトレースは、デッドロックが発生した時点で各スレッドが実行中だった関数やメソッドの情報を示す。
【0077】
ロック情報は、デッドロックが発生した時点で各スレッドが保持していたロックやセマフォなどの情報を示す。
【0078】
ログレベルは、デッドロック情報の重要度や深刻度を示す。
【0079】
表示部10は、遷移処理がデッドロックしていることをログが示している場合に、ログに基づいてエラーコードを表示する。
【0080】
本実施形態によれば、ログに基づいて、デッドロックが発生したことを示すエラーコードを表示部10に表示することができる。例えば、ユーザーは、エラーコードを解析することにより、後述するようなデッドロックを解消する対策を実行できる。
【0081】
エラーコードは、例えば、数字と「Error」などの文字列との組み合わせである。
【0082】
起動部96は、遷移処理がデッドロックしていることをログが示している場合に、ログに基づいて画像形成装置100を再起動する。
【0083】
本実施形態によれば、デッドロックタイマーがタイムアウトした場合に画像形成装置を再起動することにより、デッドロックを解消することができる。
【0084】
計時部93は、さらに、所定時間を計時した後、計時を停止し計時をリセットする。
【0085】
本実施形態によれば、計時をリセットすることにより、画像形成装置100は、次のデッドロックの発生に備えることができる。
【0086】
次に、
図3および
図4を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の制御装置9の処理をさらに説明する。
【0087】
図3は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御装置9の状態遷移を示す図である。
図4は、制御装置9の制御フローを示すフローチャートである。
【0088】
図3に示すように、制御装置9の状態遷移は、状態1~状態6を含む。
【0089】
図3に示す状態1は、画像形成装置100が定常状態にある。ここで、省エネ状態遷移イベント(ジョブ、タスク)が発生する。状態は、状態2に移行する。
【0090】
状態2において、遷移処理部91は、省エネ状態への遷移処理を開始する。状態は、条件なしで状態3へ移行する。
【0091】
状態3において、計時部93は、デッドロックタイマーとして機能し、リセットしたあと、計時を開始する。状態3は、条件なしで状態4に移行する。
【0092】
状態4において、遷移処理部91は、遷移処理を行う。状態4は、省エネ状態への遷移処理が終了すると、状態5に移行する。
【0093】
状態5において、計時部93は、計時を停止する。状態5は、条件なしで状態1に移行する。
【0094】
状態4において、省エネ状態への遷移処理が未終了であると、状態4をループする。計時部93は、タイムアウトすると、状態4は状態6へ移行する。
【0095】
状態6において、生成部95がログを生成し、表示部10がエラーコードを表示し、必要に応じて、起動部96は、画像形成装置100を再起動する。
【0096】
次に、
図4は、ステップS10からステップS20を含む。
【0097】
図4に示すステップS10において、遷移処理部91は、省エネ状態へ遷移処理を開始する。処理はステップS11に進む。
【0098】
ステップS11において、計時部93は、所定時間を計時する。処理はステップS12に進む。
【0099】
ステップS12において、画像形成装置100の各構成要素(デバイス)に省エネ状態への遷移処理を要求する。処理はステップS13に進む。
【0100】
ステップS13において、判定部94は、遷移処理が終了したか否かを判定する。終了したと判定された場合(ステップS13においてYes)、処理はステップS14に進む。
【0101】
終了していないと判定された場合(ステップS13においてNo)、処理はステップS16に進む。
【0102】
ステップS13においてYesの場合、ステップS14において、計時部93は、計時を停止させる。処理はステップS15に進む。
【0103】
ステップS15において、遷移処理部91は、遷移処理を終了する。そして処理は終了する。
【0104】
次に、ステップS13においてNoの場合、ステップS16において、計時部93がタイムアウトしたか否か(所定時間を計時したか否か)を判定する。
【0105】
タイムアウトした場合(ステップS16においてYes)、処理はステップS17に進む。タイムアウトしていない場合(ステップS16においてNo)、処理はステップS13に戻る。
【0106】
タイムアウトした場合(ステップS16においてYes)、ステップS17において、生成部95はログを生成する。処理はステップS18に進む。
【0107】
ステップS18において、生成部95は、エラーコードを生成する。処理はステップS19に進む。
【0108】
ステップS19において、起動部96は、ログを取得する。処理はステップS20に進む。
【0109】
ステップS20において、起動部96は、画像形成装置100の各デバイスを再起動する。そして処理は終了する。
【0110】
以上、図面を参照しながら発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数などは、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0112】
100 画像形成装置
1 画像形成装置本体
9 制御装置
90 記憶部
91 遷移処理部
92 検知部
93 計時部
94 判定部
95 生成部
96 起動部
10 表示部