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特開2024-174479燃料電池モジュール、及び燃料電池モジュールを搭載したフォークリフト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174479
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】燃料電池モジュール、及び燃料電池モジュールを搭載したフォークリフト
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/04 20160101AFI20241210BHJP
   H01M 8/2475 20160101ALI20241210BHJP
   H01M 8/00 20160101ALI20241210BHJP
   B60L 50/71 20190101ALI20241210BHJP
   H01M 8/10 20160101ALN20241210BHJP
【FI】
H01M8/04 Z
H01M8/2475
H01M8/00 Z
B60L50/71
H01M8/10 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092328
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 亮
【テーマコード(参考)】
5H125
5H126
5H127
【Fターム(参考)】
5H125AA13
5H125AC07
5H125FF09
5H126BB06
5H126FF10
5H127AA06
5H127AB04
5H127AB29
5H127AC15
5H127BA02
5H127BA22
5H127BB02
5H127BB12
5H127BB37
5H127BB39
5H127CC07
5H127EE02
5H127EE03
5H127EE13
5H127EE29
(57)【要約】
【課題】フレームの組み立てに係る作業性を向上する。
【解決手段】燃料電池モジュール10は、燃料電池と、燃料電池が搭載されるフレーム20と、を備える。フレーム20は、第1搭載部材が搭載されるとともにフレーム20の底面20aを有する底部24と、底部24よりも上方に位置する複数の第1支持部43と、底部24よりも上方に位置する複数の第2支持部44と、を有する第1フレーム21と、複数の第1支持部43に載置される複数の第1被支持部56を有し、第1フレーム21に取り付けられ、底部24よりも上方に位置し、第2搭載部材が搭載される第2フレーム22と、複数の第2支持部44に載置される複数の第2被支持部64を有し、第1フレーム21に取り付けられ、底部24よりも上方に位置し、第3搭載部材が搭載される第3フレーム23と、を有し、複数の第1支持部43は互いに同じ高さであり、複数の第2支持部44は互いに同じ高さである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池と、前記燃料電池が搭載されるフレームと、を備える燃料電池モジュールであって、
前記フレームは、
第1搭載部材が搭載されるとともに前記フレームの底面を有する底部と、前記底部よりも上方に位置する複数の第1支持部と、前記底部よりも上方に位置する複数の第2支持部と、を有する第1フレームと、
複数の前記第1支持部の各々に載置される複数の第1被支持部を有し、前記第1フレームに取り付けられ、前記底部よりも上方に位置し、第2搭載部材が搭載される第2フレームと、
複数の前記第2支持部の各々に載置される複数の第2被支持部を有し、前記第1フレームに取り付けられ、前記底部よりも上方に位置し、第3搭載部材が搭載される第3フレームと、を有し、
複数の前記第1支持部は互いに同じ高さであり、
複数の前記第2支持部は互いに同じ高さである、ことを特徴とする燃料電池モジュール。
【請求項2】
前記第1搭載部材は、前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクであり、
前記燃料タンクは、円筒状のタンク本体部と、前記タンク本体部の軸方向における前記タンク本体部と2つの前記第1支持部との間に位置するタンク端部と、を有し、
前記タンク端部は、前記タンク本体部の軸方向において前記タンク本体部から離れるほど外径が小さくなっており、
前記第2フレームは、前記燃料タンクよりも上方に位置し、前記タンク本体部に沿って前記タンク本体部の軸方向に延びるフレーム本体部と、前記フレーム本体部と2つの前記第1被支持部との間に位置するとともに前記タンク端部に沿って延びるフレーム端部と、を有する、請求項1に記載の燃料電池モジュール。
【請求項3】
前記第1搭載部材は、前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクであり、
前記燃料タンクは、円筒状のタンク本体部と、前記タンク本体部の軸方向における前記タンク本体部と2つの前記第1支持部との間に位置するタンク端部と、前記タンク端部に位置する口金と、を有し、
前記第1フレームは、前記底部と前記第1支持部との間で延びるとともに、前記底面に沿う方向であって且つ前記タンク本体部の軸線に直交する方向である直交方向において互いに離れている一対の延設部を有し、
前記口金は、前記一対の延設部の間に位置する、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池モジュール。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の燃料電池モジュールを搭載したフォークリフトであって、
前記フォークリフトは、カウンタバランス型フォークリフトであり、
前記第1フレームは、前フレーム部と、前記前フレーム部よりも前記フォークリフトの後方に位置する後フレーム部と、を有し、
前記燃料電池は、前記前フレーム部に搭載され、
複数の前記第1支持部及び複数の前記第2支持部は、前記後フレーム部に設けられ、
前記第1搭載部材は、前記後フレーム部に搭載されている、ことを特徴とする燃料電池モジュールを搭載したフォークリフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池モジュール、及び燃料電池モジュールを搭載したフォークリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の燃料電池モジュールは、燃料電池と、燃料電池が搭載されるフレームと、を備える。また、フレームとしては、フレームの底部よりも上部に部品を搭載するために、フレームの底部よりも上部に別部材のフレームである上部フレームを設ける場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-86178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フレームの底部よりも上部に上部フレームを設ける場合、上部フレームを持ち上げる作業を要するが、この作業に係る作業性の向上が望まれていた。また、フレームへの上部フレームの取り付け作業は、上部フレームの姿勢が安定した状態で行うことで、フレームの組み立てに係る作業性を向上させることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する燃料電池モジュールは、燃料電池と、前記燃料電池が搭載されるフレームと、を備える燃料電池モジュールであって、前記フレームは、第1搭載部材が搭載されるとともに前記フレームの底面を有する底部と、前記底部よりも上方に位置する複数の第1支持部と、前記底部よりも上方に位置する複数の第2支持部と、を有する第1フレームと、複数の前記第1支持部の各々に載置される複数の第1被支持部を有し、前記第1フレームに取り付けられ、前記底部よりも上方に位置し、第2搭載部材が搭載される第2フレームと、複数の前記第2支持部の各々に載置される複数の第2被支持部を有し、前記第1フレームに取り付けられ、前記底部よりも上方に位置し、第3搭載部材が搭載される第3フレームと、を有し、複数の前記第1支持部は互いに同じ高さであり、複数の前記第2支持部は互いに同じ高さである、ことを特徴とする。
【0006】
上記課題を解決する燃料電池モジュールを搭載したフォークリフトは、上記の燃料電池モジュールを搭載したフォークリフトであって、前記フォークリフトは、カウンタバランス型フォークリフトであり、前記第1フレームは、前フレーム部と、前記前フレーム部よりも前記フォークリフトの後方に位置する後フレーム部と、を有し、前記燃料電池は、前記前フレーム部に搭載され、複数の前記第1支持部及び複数の前記第2支持部は、前記後フレーム部に設けられ、前記第1搭載部材は、前記後フレーム部に搭載されている、ことを特徴とする。
【0007】
上記の各構成によれば、第2フレームは、第1フレームに取り付けられるとともに、底部よりも上方に位置する。第3フレームは、第1フレームに取り付けられるとともに、底部よりも上方に位置する。そのため、フレームのうち、底部よりも上方に位置する部分であるフレーム上部を第2フレームと第3フレームとに分けられるため、第2フレームと第3フレームとを第1フレームに順次配置できる。フレーム上部を仮に一つの部材として第1フレームに取り付ける場合よりも重さが軽くなるため、第1フレームへのフレーム上部の配置に際して作業性を向上できる。また、第2フレームは、複数の第1支持部の各々に載置される複数の第1被支持部を有する。第3フレームは、複数の第2支持部の各々に載置される複数の第2被支持部を有する。複数の第1支持部は互いに同じ高さである。複数の第2支持部は互いに同じ高さである。そのため、第2フレームの姿勢が安定した状態で第2フレームの第1フレームへの取り付け作業を行える。第3フレームの姿勢が安定した状態で第3フレームの第1フレームへの取り付け作業を行える。第2フレーム及び第3フレームの姿勢が不安定な状態でこれらを第1フレームに取り付ける場合と比較して、作業性を向上できる。
【0008】
燃料電池モジュールにおいて、前記第1搭載部材は、前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクであり、前記燃料タンクは、円筒状のタンク本体部と、前記タンク本体部の軸方向における前記タンク本体部と2つの前記第1支持部との間に位置するタンク端部と、を有し、前記タンク端部は、前記タンク本体部の軸方向において前記タンク本体部から離れるほど外径が小さくなっており、前記第2フレームは、前記燃料タンクよりも上方に位置し、前記タンク本体部に沿って前記タンク本体部の軸方向に延びるフレーム本体部と、前記フレーム本体部と2つの前記第1被支持部との間に位置するとともに前記タンク端部に沿って延びるフレーム端部と、を有してもよい。
【0009】
上記構成によれば、燃料タンクと第2フレームとの間のスペースを小さくできるため、燃料電池モジュールを小型化できる。
燃料電池モジュールにおいて、前記第1搭載部材は、前記燃料電池に供給する燃料ガスを貯蔵する燃料タンクであり、前記燃料タンクは、円筒状のタンク本体部と、前記タンク本体部の軸方向における前記タンク本体部と2つの前記第1支持部との間に位置するタンク端部と、前記タンク端部に位置する口金と、を有し、前記第1フレームは、前記底部と前記第1支持部との間で延びるとともに、前記底面に沿う方向であって且つ前記タンク本体部の軸線に直交する方向である直交方向において互いに離れている一対の延設部を有し、前記口金は、前記一対の延設部の間に位置してもよい。
【0010】
上記構成によれば、燃料タンクのうち、タンク本体部の軸方向における2つの第1支持部同士の間には、タンク本体部とタンク端部とが位置する一方で、口金の少なくとも一部が配置されない。タンク本体部の軸方向における2つの第1支持部同士の間に口金の全体が配置される場合と比較して、2つの第1支持部同士の間のスペースにおける、タンク本体部とタンク端部の占有率を高められる。したがって、燃料電池モジュールを小型化できる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、フレームの組み立てに係る作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、燃料電池モジュールを搭載するフォークリフト示す側面図である。
図2図2は、燃料電池モジュールを示す斜視図である。
図3図3は、フレームを示す斜視図である。
図4図4は、第1フレーム及び燃料タンクの一部を拡大して示す断面図である。
図5図5は、フレーム及び燃料タンクの一部を拡大して示す断面図である。
図6図6は、第1フレーム及び第2フレームを示す断面図である。
図7図7は、第1フレーム及び第3フレームを示す後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールを搭載したフォークリフトを具体化した一実施形態を図面にしたがって説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、フォークリフトを運転する作業者が車両前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」のことをいう。
【0014】
<燃料電池モジュールを搭載したフォークリフト>
図1に示すように、フォークリフトFは、燃料電池モジュール10と、車体11と、荷役装置12と、を備えている。フォークリフトFは、カウンタバランス型フォークリフトである。車体11は、運転席11aを有している。車体11は、収容空間11bを有している。収容空間11bは、運転席11aの下方に位置している。燃料電池モジュール10は、収容空間11bに収容されている。車体11は、カウンターウェイト11cを有している。カウンターウェイト11cは、車体11の後部に位置している。荷役装置12は、車体11の前方に設けられている。荷役装置12は、荷役動作を行う。
【0015】
<燃料電池モジュール>
図2に示すように、燃料電池モジュール10は、燃料電池14と、燃料電池14が搭載されるフレーム20と、を備える。燃料電池14は、複数の燃料電池セルがスタック化されたものである。燃料電池セルは、例えば、固体分子型燃料電池である。燃料電池14は、水素と空気中の酸素とによって発電を行う。すなわち、本実施形態における水素は燃料ガスに相当する。
【0016】
燃料電池モジュール10は、燃料タンク15を備える。燃料タンク15は、燃料電池14に供給する燃料ガスとしての水素を貯蔵する。本実施形態における燃料タンク15は、第1搭載部材に相当する。燃料タンク15は、円筒状のタンク本体部15aと、タンク端部15bと、を有する。
【0017】
タンク本体部15aの軸線L1が延びる方向をタンク本体部15aの軸方向Xという。以下では、タンク本体部15aの軸方向Xを単に軸方向Xということもある。燃料タンク15は、タンク本体部15aの軸線L1が左右方向に延びるように、燃料電池モジュール10に搭載されている。すなわち、軸方向Xは左右方向と同方向である。以下では、上下方向を鉛直方向Zともいう。タンク本体部15aの軸方向Xと鉛直方向Zとに直交する方向を直交方向Yとする。直交方向Yは前後方向と同方向である。
【0018】
タンク端部15bは、タンク本体部15aの軸方向Xにおいて、タンク本体部15aよりも一方側と他方側とに位置している。タンク端部15bは、燃料タンク15の端部に相当する。タンク端部15bは、タンク本体部15aの軸方向Xにおいてタンク本体部15aから離れるほど外径が小さくなっている。タンク端部15bの軸線L2は、タンク本体部15aの軸線L1の延長上にある。そのため、タンク本体部15aの軸線L1及びタンク端部15bの軸線L2は、燃料タンク15の軸線Lに相当する。軸方向Xは、タンク端部15bの軸線L2が延びる方向であるとともに、燃料タンク15の軸線Lが延びる方向である。
【0019】
燃料タンク15は、燃料タンク15の端部としてのタンク端部15bに位置する口金15cを有する。口金15cは、軸方向Xに延びる円筒状である。口金15cの外径は、タンク本体部15aの外径よりも小さい。口金15cは、軸方向Xにおけるタンク本体部15aよりも一方側に位置するタンク端部15bから軸方向Xに延びている。口金15cには、図示しないバルブと図示しない水素供給路が接続されている。水素は、燃料タンク15から水素供給路を通って燃料電池14に供給される。燃料タンク15から燃料電池14に供給される水素の量は、バルブによって調整される。
【0020】
燃料電池モジュール10は、DC/DCコンバータ16と、キャパシタ17と、を備えている。本実施形態におけるDC/DCコンバータ16は、第2搭載部材に相当する。本実施形態におけるキャパシタ17は、第3搭載部材に相当する。
【0021】
DC/DCコンバータ16は、例えば、燃料電池14の出力電圧を変圧してキャパシタ17に出力する。DC/DCコンバータ16からの出力電圧は、フォークリフトFを駆動する図示しない電動機に供給される。キャパシタ17は、燃料電池モジュール10に搭載される各種の補機を駆動するための電力を蓄電する。
【0022】
燃料電池モジュール10は、熱交換器18と、コンプレッサ19と、を備える。熱交換器18は、燃料電池14と熱交換した熱交換媒体と外気との間で熱交換を行う。熱交換媒体としては冷却水が用いられるが、その他の媒体を用いてもよい。熱交換器18には、例えば、図示しないリザーバータンクから冷却水が供給される。コンプレッサ19は、空気を圧縮する。コンプレッサ19によって圧縮された空気は、図示しない空気供給路を通って燃料電池14に供給される。
【0023】
<フレーム>
図2及び図3に示すように、フレーム20は、第1フレーム21と、第2フレーム22と、第3フレーム23と、を有する。
【0024】
<第1フレーム>
第1フレーム21は、前フレーム部21aと、後フレーム部21bと、を有する。前フレーム部21aと後フレーム部21bとは、互いに別体であるとともに互いに接続されている。燃料電池モジュール10がフォークリフトFに搭載された状態で、後フレーム部21bは、前フレーム部21aよりもフォークリフトFの後方に位置する。例えば、後フレーム部21bは、前フレーム部21aよりも重量が大きい。前フレーム部21aは、例えば80kgである。後フレーム部21bは、例えば300kgである。
【0025】
前フレーム部21aは、第1底部31と、第1底部31から上方に延びる立設部32と、第1底部31よりも上方に位置する板部33と、板部33の周りに設けられる側壁部34と、を有する。第1底部31は、前フレーム部21aの下部を構成する。第1底部31は、鉛直方向Zに直交するように延びる略平板状である。立設部32は、第1底部31の上面から上方に延びている。板部33は、立設部32の上端に接続されている。板部33は、鉛直方向Zに直交するように延びる平板状である。第1底部31上にあって、立設部32よりも右方には、熱交換器18が搭載されている。第1底部31上にあって、立設部32よりも左方には、図示しない補機が搭載されている。板部33上にあって、且つ側壁部34よりも内側のスペースには、燃料電池14及びコンプレッサ19が載置されている。すなわち、燃料電池14は、前フレーム部21aに搭載されている。したがって、第1フレーム21は、燃料電池14を搭載している。
【0026】
後フレーム部21bは、第2底部35を有する。第2底部35は、後フレーム部21bの下部を構成する。第1底部31と第2底部35とで、フレーム20の底部24が構成されている。第1底部31の下面と第2底部35の下面とで、フレーム20の底面20aが構成されている。したがって、第1フレーム21は、フレーム20の底面20aを有する底部24を有する。底面20aは、鉛直方向Zに直交するように延びる平面である。直交方向Yは、底面20aに沿う方向であって且つタンク本体部15aの軸線L1に直交する方向である。
【0027】
第2底部35の上面には湾曲面35aによって囲まれた収容部35bが形成されている。湾曲面35aは、収容部35bの前後左右に位置している。収容部35bは、上方に開口した空間である。収容部35bに燃料タンク15が収容された状態で、燃料タンク15は後フレーム部21bに搭載されている。すなわち、第1搭載部材としての燃料タンク15は、後フレーム部21bに搭載されている。したがって、第1フレーム21には、第1搭載部材としての燃料タンク15が搭載されている。燃料タンク15の下方の一部が収容部35bに収容されている。湾曲面35aは、燃料タンク15の外面に沿って延びている。
【0028】
図4に示すように、燃料電池モジュール10は、直交方向Yにおけるタンク本体部15aよりも外側からタンク本体部15aを支持する支持機構36を有する。支持機構36は、第1フレーム21に取り付けられている。詳細には、支持機構36は、後フレーム部21bにおける湾曲面35aのうち、収容部35bよりも前方に位置する部分と、収容部35bよりも後方に位置する部分と、に取り付けられている。支持機構36は、例えばゴム製である。燃料タンク15が収容部35bに収容された状態で、支持機構36はタンク本体部15aの外面に接する。これにより、支持機構36は、燃料タンク15の直交方向Yへの変位を抑制している。
【0029】
図3に示すように、第1フレーム21は、第1延設部37と、第2延設部38と、を有する。第1延設部37は、後フレーム部21bの左端部から上方に延びている。第2延設部38は、後フレーム部21bの右端部から上方に延びている。収容部35bは、軸方向Xにおける第1延設部37と第2延設部38との間に位置している。
【0030】
第1延設部37は、第1上面37aと第2上面37bとを有する。第1上面37a及び第2上面37bの各々は、第1延設部37の上端に位置するとともに鉛直方向Zに直交するように延びる平面である。本実施形態における第1上面37aと第2上面37bとは、ひと続きの平面である。そのため、本実施形態における第1上面37aと第2上面37bとは、同じ高さに位置する。第1上面37aは第2上面37bよりも前方に位置する。
【0031】
第1延設部37には、複数のボルト孔Hが形成されている。第1延設部37に形成される複数のボルト孔Hは、直交方向Yにおいて互いに離れている。本実施形態における第1延設部37には、例えば、4つのボルト孔Hが形成されている。図3においては、第1延設部37における4つのボルト孔Hのうち、2つのボルト孔Hが図示されており、その他のボルト孔Hの図示は省略している。ボルト孔Hは、第1上面37aと第2上面37bとに開口している。第1上面37aにおいて、2つのボルト孔Hが開口している。第2上面37bにおいて、2つのボルト孔Hが開口している。
【0032】
図3及び図5に示すように、第2延設部38は、一対の延設部41と、第3延設部42と、を有する。言い換えると、第1フレーム21は、一対の延設部41を有する。一対の延設部41は、直交方向Yにおいて互いに離れている。第3延設部42は、一対の延設部41よりも後方に位置している。
【0033】
図5に示すように、口金15cは、一対の延設部41の間に位置する。詳細には、口金15cは、一対の延設部41の間を介して、一対の延設部41よりも左方と一対の延設部41よりも右方との間で延びている。
【0034】
図5及び図6に示すように、一対の延設部41の各々は、第3上面41aを有する。第3上面41aは、一対の延設部41の各々の上端に位置するとともに鉛直方向Zに直交するように延びる平面である。本実施形態における第3上面41aは、第1上面37aと同じ高さに位置する。
【0035】
一対の延設部41の各々には、ボルト孔Hが形成されている。本実施形態における一対の延設部41の各々には、1つのボルト孔Hが形成されている。一対の延設部41の各々において、ボルト孔Hは第3上面41aに開口している。
【0036】
図3及び図7に示すように、第3延設部42は、第4上面42aを有する。第4上面42aは、第3延設部42の上端に位置するとともに鉛直方向Zに直交するように延びる平面である。本実施形態における第4上面42aは、第2上面37bと同じ高さに位置する。また、本実施形態における第3上面41aと第4上面42aとは、同じ高さに位置する。
【0037】
図7に示すように、第3延設部42には、複数のボルト孔Hが形成されている。第3延設部42に形成される複数のボルト孔Hは、直交方向Yにおいて互いに離れている。本実施形態における第3延設部42には、2つのボルト孔Hが形成されている。第4上面42aにおいて、2つのボルト孔Hが開口している。なお、図7においては、第3延設部42における2つのボルト孔Hのうち、1つのボルト孔Hを図示しており、その他のボルト孔Hの図示を省略している。
【0038】
図6に示すように、本実施形態における第1上面37a及び第3上面41aの各々は、第1支持部43として機能する。すなわち、第1フレーム21は、底部24よりも上方に位置する2つの第1支持部43を有する。一対の延設部41は、底部24と第1支持部43との間で延びている。タンク端部15bは、タンク本体部15aの軸方向Xにおけるタンク本体部15aと2つの第1支持部43との間に位置している。本実施形態において、2つの第1支持部43は、後フレーム部21bに設けられている。
【0039】
図7に示すように、本実施形態における第2上面37b及び第4上面42aの各々は、第2支持部44として機能する。すなわち、第1フレーム21は、底部24よりも上方に位置する2つの第2支持部44を有する。本実施形態において、2つの第2支持部44は、後フレーム部21bに設けられている。
【0040】
<第2フレーム>
図2及び図3に示すように、第2フレーム22は、第2底部35よりも上方に位置する。言い換えると、第2フレーム22は、フレーム20の底部24よりも上方に位置する。第2フレーム22は、例えば10kg以下である。
【0041】
第2フレーム22は、フレーム本体部51と、フレーム端部52と、を有する。フレーム本体部51は、燃料タンク15よりも上方に位置する。フレーム本体部51は、タンク本体部15aに沿ってタンク本体部15aの軸方向Xに延びている。
【0042】
フレーム本体部51は、直交方向Yに互いに離れる一対の第1板部51aを有する。一対の第1板部51aは、直交方向Yに直交するように延びる略平板状である。一対の第1板部51aの長手は、軸方向Xに延びている。一対の第1板部51aの短手は、鉛直方向Zに延びている。
【0043】
フレーム端部52は、フレーム本体部51よりも右側と左側とに位置している。フレーム端部52は、タンク端部15bに沿って延びている。詳細には、フレーム端部52は、直交方向Yに互いに離れる一対の第2板部52aを有する。一対の第2板部52aは、直交方向Yに直交するように延びる略平板状である。一対の第2板部52aは、一対の第1板部51aに繋がっている。フレーム本体部51よりも右側に位置するフレーム端部52において、一対の第2板部52aは、一対の第1板部51aから右方に離れるほど下方に位置するように湾曲している。フレーム本体部51よりも左側に位置するフレーム端部52において、一対の第2板部52aは、一対の第1板部51aから左方に離れるほど下方に位置するように湾曲している。
【0044】
第2フレーム22は支持板部53を有する。支持板部53は、フレーム本体部51よりも上方に位置する。支持板部53は、例えば、一対の第1板部51aの上端に固定されている。支持板部53にはDC/DCコンバータ16が搭載されている。したがって、第2フレーム22には、第2搭載部材としてのDC/DCコンバータ16が搭載されている。
【0045】
図6に示すように、燃料電池モジュール10は、固定機構54を備える。固定機構54は、第2フレーム22に設けられている。したがって、固定機構54はフレーム20に設けられている。固定機構54は、燃料タンク15を押圧することで燃料タンク15を固定する。固定機構54は、鉛直方向Zにおいて燃料タンク15を固定する第1固定機構54aと、タンク本体部15aの軸方向Xにおいて燃料タンク15を固定する第2固定機構54bと、を有する。第1固定機構54aは、フレーム本体部51に設けられている。第1固定機構54aは、例えば、一対の第1板部51a同士の間に設けられている。第1固定機構54aは、例えば不図示の押圧部を有している。この押圧部は、例えばゴム製である。この押圧部がタンク本体部15aの外面に押し付けられることにより、第1固定機構54aはタンク本体部15aを上方から押圧する。第2固定機構54bは、軸方向Xにおけるフレーム本体部51の両端に位置するフレーム端部52に設けられている。第2固定機構54bは、例えば、一対の第2板部52a同士の間に設けられている。第2固定機構54bは、例えば不図示の押圧部を有している。この押圧部は、例えばゴム製である。この押圧部がタンク端部15bの外面に押し付けられることにより、第2固定機構54bはタンク端部15bを上方から押圧する。
【0046】
図3及び図6に示すように、第2フレーム22は、複数の第1固定板部55を備える。本実施形態における第2フレーム22は、2つの第1固定板部55を備える。2つの第1固定板部55のうち、一方は軸方向Xにおける第2フレーム22の一端に位置し、他方は軸方向Xにおける第2フレーム22の他端に位置する。フレーム端部52は、フレーム本体部51と第1固定板部55との間に位置する。第1固定板部55は、フレーム端部52に接続されている。
【0047】
第1固定板部55は、鉛直方向Zに直交するように延びる平板状である。第1固定板部55にはボルト孔Hが形成されている。ボルト孔Hは、第1固定板部55の下面にて開口している。本実施形態における第1固定板部55には、2つのボルト孔Hが形成されている。2つのボルト孔Hは、第1固定板部55において直交方向Yに互いに離れている。
【0048】
2つの第1固定板部55の各々の下面は、第1被支持部56として機能する。すなわち、第2フレーム22は、2つの第1被支持部56を有する。フレーム端部52は、フレーム本体部51と2つの第1被支持部56との間に位置する。
【0049】
2つの第1被支持部56は、2つの第1支持部43の各々に載置されている。第1被支持部56におけるボルト孔Hと、第1支持部43におけるボルト孔Hと、は鉛直方向Zに互いに重なっている。第1被支持部56におけるボルト孔Hと、第1支持部43におけるボルト孔Hと、には第1被支持部56よりも上方から締結部材Bが挿入されている。締結部材Bによって第1被支持部56は第1支持部43に取り付けられている。これにより、第2フレーム22は、第1フレーム21に取り付けられている。
【0050】
<第3フレーム>
図2及び図3に示すように、第3フレーム23は、第2底部35よりも上方に位置する。言い換えると、第3フレーム23は、フレーム20の底部24よりも上方に位置する。第3フレーム23は、例えば10kg以下である。
【0051】
第3フレーム23は、鉛直方向Zに延びる一対の柱部61と、一対の柱部61同士を連結する連結部62と、を有する。一対の柱部61は、軸方向Xに互いに離れている。連結部62は、軸方向Xにおける一対の柱部61同士の間に位置する。連結部62は、例えば、長手が軸方向Xに延びる矩形平板状である。軸方向Xにおける連結部62の一端が一対の柱部61の一方に連結され、他端が一対の柱部61の他方に連結されている。
【0052】
軸方向Xにおける一対の柱部61同士の間には、キャパシタ17が載置されている。キャパシタ17は、図示しない連結部材によって一対の柱部61に連結されている。これにより、キャパシタ17は、一対の柱部61に搭載されている。第3フレーム23には、第3搭載部材としてのキャパシタ17が搭載されている。
【0053】
図3及び図7に示すように、第3フレーム23は、複数の第2固定板部63を備える。本実施形態における第3フレーム23は、2つの第2固定板部63を備える。第2固定板部63は、柱部61の下端に設けられている。2つの第2固定板部63のうち、一方は一対の柱部61のうちの一方に設けられ、他方は一対の柱部61のうちの他方に設けられている。
【0054】
第2固定板部63は、鉛直方向Zに直交するように延びる平板状である。第2固定板部63にはボルト孔Hが形成されている。ボルト孔Hは、第2固定板部63の下面にて開口している。本実施形態における第2固定板部63には、2つのボルト孔Hが形成されている。2つのボルト孔Hは、第2固定板部63において直交方向Yに互いに離れている。なお、図面においては、第2固定板部63における2つのボルト孔Hのうち、1つのボルト孔Hを図示しており、その他のボルト孔Hの図示を省略している。
【0055】
2つの第2固定板部63の各々の下面は、第2被支持部64として機能する。すなわち、第3フレーム23は、2つの第2被支持部64を有する。2つの第2被支持部64は、2つの第2支持部44の各々に載置されている。第2被支持部64におけるボルト孔Hと、第2支持部44におけるボルト孔Hと、は鉛直方向Zに互いに重なっている。第2被支持部64におけるボルト孔Hと、第2支持部44におけるボルト孔Hと、には第2被支持部64よりも上方から締結部材Bが挿入されている。締結部材Bによって第2被支持部64は第2支持部44に取り付けられている。これにより、第3フレーム23は、第1フレーム21に取り付けられている。
【0056】
<第1支持部と第2支持部の高さ>
図6に示すように、本実施形態において、第1支持部43に相当する第1上面37aと、第1支持部43に相当する第3上面41aと、は互いに同じ高さに位置する。そのため、2つの第1支持部43は互いに同じ高さである。第2フレーム22における2つの第1被支持部56は、2つの第1支持部43の各々に載置されている。そのため、2つの第1被支持部56は互いに同じ高さに位置する。なお、高さは、鉛直方向Zにおける位置のことをいう。
【0057】
図7に示すように、本実施形態において、第2支持部44に相当する第2上面37bと、第2支持部44に相当する第4上面42aと、は同じ高さに位置する。そのため、2つの第2支持部44は互いに同じ高さである。第3フレーム23における2つの第2被支持部64は、2つの第2支持部44の各々に載置されている。そのため、2つの第2被支持部64は互いに同じ高さに位置する。
【0058】
[本実施形態の作用]
本実施形態の作用について、燃料電池モジュール10の組立方法の一例と共に説明する。
【0059】
図2及び図3に示すように、燃料電池モジュール10を組み立てる際には、まず前フレーム部21aに燃料電池14、熱交換器18、及びコンプレッサ19をはじめとする各種の補機が搭載される。こうして補機が搭載された前フレーム部21aは、後フレーム部21bと取り付けられる。こうして前フレーム部21aと後フレーム部21bとが一体化されることにより、第1フレーム21が形成される。以降の燃料電池モジュール10の組み立ては、第1フレーム21の底部24の下面である底面20aが作業場所に載置された状態で行われる。そして、後フレーム部21bに燃料タンク15が搭載される。後フレーム部21bに燃料タンク15が搭載された後、第2フレーム22及び第3フレーム23が第1フレーム21の底部24よりも上方に配置される。このとき、例えば、作業者の手によって、第2フレーム22及び第3フレーム23は順次配置される。
【0060】
第2フレーム22における2つの第1被支持部56が2つの第1支持部43の各々に載置されることにより、第2フレーム22は底部24よりも上方に配置される。このとき、2つの第1支持部43は互いに同じ高さであるため、2つの第1被支持部56が2つの第1支持部43の各々に載置されている状態では、第2フレーム22の姿勢が安定した状態となる。この状態で、締結部材Bによって第1被支持部56が第1支持部43に取り付けられることにより、第2フレーム22は第1フレーム21に取り付けられる。そして、第2フレーム22にDC/DCコンバータ16が搭載される。
【0061】
第3フレーム23における2つの第2被支持部64が2つの第2支持部44の各々に載置されることにより、第3フレーム23は底部24よりも上方に配置される。このとき、2つの第2支持部44は互いに同じ高さであるため、2つの第2被支持部64が2つの第2支持部44の各々に載置されている状態では、第3フレーム23の姿勢が安定した状態となる。この状態で、締結部材Bによって第2被支持部64が第2支持部44に取り付けられることにより、第3フレーム23は第1フレーム21に取り付けられる。そして、第3フレーム23にキャパシタ17が搭載される。
【0062】
[本実施形態の効果]
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)フレーム20は、第1フレーム21と、第2搭載部材としてのDC/DCコンバータ16が搭載される第2フレーム22と、第3搭載部材としてのキャパシタ17が搭載される第3フレーム23と、を有する。第1フレーム21は、第1搭載部材としての燃料タンク15が搭載される底部24と、底部24よりも上方に位置する2つの第1支持部43と、底部24よりも上方に位置する2つの第2支持部44と、を有する。第2フレーム22は、第1フレーム21に取り付けられるとともに、底部24よりも上方に位置する。第3フレーム23は、第1フレーム21に取り付けられるとともに、底部24よりも上方に位置する。そのため、フレーム20のうち、底部24よりも上方に位置する部分であるフレーム上部を第2フレーム22と第3フレーム23とに分けられるため、第2フレーム22と第3フレーム23とを第1フレーム21に順次配置できる。フレーム上部を仮に一つの部材として第1フレーム21に取り付ける場合よりも重さが軽くなるため、第1フレーム21へのフレーム上部の配置に際して作業性を向上できる。また、第2フレーム22は、2つの第1支持部43の各々に載置される2つの第1被支持部56を有する。第3フレーム23は、2つの第2支持部44の各々に載置される2つの第2被支持部64を有する。2つの第1支持部43は互いに同じ高さである。2つの第2支持部44は互いに同じ高さである。そのため、第2フレーム22の姿勢が安定した状態で第2フレーム22の第1フレーム21への取り付け作業を行える。第3フレーム23の姿勢が安定した状態で第3フレーム23の第1フレーム21への取り付け作業を行える。第2フレーム22及び第3フレーム23の姿勢が不安定な状態でこれらを第1フレーム21に取り付ける場合と比較して、作業性を向上できる。
【0063】
(2)第2フレーム22は、燃料タンク15よりも上方に位置する。第2フレーム22は、タンク本体部15aに沿ってタンク本体部15aの軸方向Xに延びるフレーム本体部51と、フレーム本体部51と2つの第1被支持部56との間に位置するとともにタンク端部15bに沿って延びるフレーム端部52と、を有する。そのため、燃料タンク15と第2フレーム22との間のスペースを小さくできるため、燃料電池モジュール10を小型化できる。
【0064】
(3)燃料タンク15は、円筒状のタンク本体部15aと、タンク本体部15aの軸方向Xにおけるタンク本体部15aと2つの第1支持部43との間に位置するタンク端部15bと、タンク端部15bに位置する口金15cと、を有する。第1フレーム21は、底部24と第1支持部43との間で延びるとともに、直交方向Yにおいて互いに離れている一対の延設部41を有する。口金15cは、一対の延設部41の間に位置する。そのため、燃料タンク15のうち、タンク本体部15aの軸方向Xにおける2つの第1支持部43同士の間には、タンク本体部15aとタンク端部15bとが位置する一方で、口金15cの少なくとも一部が配置されない。タンク本体部15aの軸方向Xにおける2つの第1支持部43同士の間に口金15cの全体が配置される場合と比較して、2つの第1支持部43同士の間のスペースにおける、タンク本体部15aとタンク端部15bの占有率を高められる。したがって、燃料電池モジュール10を小型化できる。
【0065】
[変更例]
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
【0066】
○ 口金15cは、一対の延設部41の間からずれた位置に設けられてもよい。この場合、第1フレーム21から一対の延設部41を省略してもよい。例えば、第1フレーム21は、一対の延設部41にかえて、底部24と第1支持部43との間で延びる形状の部材を有してもよい。
【0067】
○ フレーム端部52は、タンク端部15bに沿って延びるものに限らない。例えば、フレーム端部52は、フレーム本体部51と2つの第1被支持部56との間で、フレーム本体部51の延びる方向と同じ方向に延びるものであってもよい。
【0068】
○ 第3フレーム23に搭載される第3搭載部材は、キャパシタ17以外の部材であってもよい。
○ 第2フレーム22に搭載される第2搭載部材は、DC/DCコンバータ16以外の部材であってもよい。
【0069】
○ 第1固定機構54a及び第2固定機構54bの少なくとも一方は、第2フレーム22以外の部材に取り付けられてもよい。
○ 第1搭載部材としての燃料タンク15は、前フレーム部21aに搭載されてもよい。この場合、燃料電池14は後フレーム部21bに搭載されてもよい。第1支持部43及び第2支持部44の少なくとも一方は、前フレーム部21aに設けられてもよい。
【0070】
○ 前フレーム部21aと後フレーム部21bとは、別部材ではなく、1つの部材であってもよい。この場合の第1フレーム21は全体で一部材であってもよい。
○ 第1フレーム21に搭載される第1搭載部材は燃料タンク15以外の部材であってもよい。
【0071】
○ 第1フレーム21は、3つ以上の第1支持部43を有してもよい。第1フレーム21は、3つ以上の第2支持部44を有してもよい。この場合、第2フレーム22は、第1支持部43と同数の第1被支持部56を有してもよい。第2フレーム22は、第2支持部44と同数の第2被支持部64を有してもよい。
【0072】
○ 燃料電池モジュール10は、乗用車、船舶、鉄道などに搭載されていてもよい。
○ 燃料電池モジュール10は、定置式の発電装置として用いられてもよい。
【符号の説明】
【0073】
F…フォークリフト、L1…(タンク本体部の)軸線、X…軸方向、Y…直交方向、10…燃料電池モジュール、14…燃料電池、15…第1搭載部材としての燃料タンク、15a…タンク本体部、15b…タンク端部、15c…口金、16…第2搭載部材としてのDC/DCコンバータ、17…第3搭載部材としてのキャパシタ、20…フレーム、20a…底面、21…第1フレーム、21a…前フレーム部、21b…後フレーム部、22…第2フレーム、23…第3フレーム、24…底部、41…延設部、43…第1支持部、44…第2支持部、51…フレーム本体部、52…フレーム端部、56…第1被支持部、64…第2被支持部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7