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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017456
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】清掃用シート収納容器
(51)【国際特許分類】
A61L 9/00 20060101AFI20240201BHJP
B65D 83/08 20060101ALI20240201BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20240201BHJP
B65D 85/00 20060101ALI20240201BHJP
A47L 13/17 20060101ALI20240201BHJP
A47L 13/51 20060101ALI20240201BHJP
【ＦＩ】
A61L9/00 Z
B65D83/08 G
B65D83/00 F
B65D85/00 A
A47L13/17 A
A47L13/51
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022120098
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】新谷 尚己
【テーマコード（参考）】
3B074
3E014
3E068
4C180
【Ｆターム（参考）】
3B074AB01
3B074CC03
3E014MC08
3E068AA40
3E068AB03
3E068AB07
3E068AC07
3E068BB09
3E068BB16
3E068CC03
3E068CD02
3E068CE03
3E068DD40
3E068DE04
3E068DE13
3E068DE19
3E068EE40
4C180AA02
4C180AA16
4C180CC11
4C180CC17
4C180EA26X
4C180EA30X
4C180EA39X
4C180EA40X
4C180MM10
(57)【要約】
【課題】消臭機能を有する清掃用シート収納容器を実現する。
【解決手段】内部の収納空間Ｓに清掃用シートＰが収納され、その清掃用シートＰを取り出す開口部１０ａを有する容器本体１０と、容器本体１０に回動可能に備えられ、開口部１０ａを開閉自在とする蓋体２０とを備えている清掃用シート収納容器１００において、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に露出している部位に、消臭剤を含有している消臭機能層３０を設けるようにした。その消臭機能層３０は容器本体１０や蓋体２０と一体成形されたものでも、容器本体１０や蓋体２０とは別体の消臭機能層３０（シート材３１、シュリンクフィルム３２）を清掃用シート収納容器１００の外面に配設したものでもよい。
【選択図】図３
【解決手段】内部の収納空間Ｓに清掃用シートＰが収納され、その清掃用シートＰを取り出す開口部１０ａを有する容器本体１０と、容器本体１０に回動可能に備えられ、開口部１０ａを開閉自在とする蓋体２０とを備えている清掃用シート収納容器１００において、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に露出している部位に、消臭剤を含有している消臭機能層３０を設けるようにした。その消臭機能層３０は容器本体１０や蓋体２０と一体成形されたものでも、容器本体１０や蓋体２０とは別体の消臭機能層３０（シート材３１、シュリンクフィルム３２）を清掃用シート収納容器１００の外面に配設したものでもよい。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部の収納空間に清掃用シートが収納され、その清掃用シートを取り出す開口部を有する容器本体と、
前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
を備え、
前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層が設けられていることを特徴とする清掃用シート収納容器。
前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
を備え、
前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層が設けられていることを特徴とする清掃用シート収納容器。
【請求項2】
前記消臭機能層は、その表面に凹凸を有するように設けられていることを特徴とする請求項１に記載の清掃用シート収納容器。
【請求項3】
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に貼着されたシート材で構成されていることを特徴とする請求項１に記載の清掃用シート収納容器。
【請求項4】
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に密着されたシュリンクフィルムで構成されていることを特徴とする請求項１に記載の清掃用シート収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用シートを収納する清掃用シート収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消臭剤を収容する容器と芳香剤を収容する容器を両方ともトイレやキッチンなどに設置すると場所をとるため、それを改善するように、消臭機能を有する容器内に芳香剤を収容するようにしたものが提案されている（例えば、特許文献１参照。）。
【0003】
また、清掃した空間の悪臭を抑えるように、トイレやキッチンなどを清掃する清掃用シートに消臭剤や芳香剤が含浸されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平３－９４２３７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような清掃用シートを用いることで清掃後の短時間であれば消臭効果が得られるが、継続的な消臭効果は得られない。
継続的な消臭効果を得るためには、市販の消臭機能製品をトイレやキッチンなどに設置すればよいが、その製品が場所をとることになるという問題が生じることがある。
そこで、本発明者らは鋭意検討し、トイレやキッチンなどを清掃する清掃用シートを収納する収納容器に消臭機能を付加する技術を開発するに至った。
継続的な消臭効果を得るためには、市販の消臭機能製品をトイレやキッチンなどに設置すればよいが、その製品が場所をとることになるという問題が生じることがある。
そこで、本発明者らは鋭意検討し、トイレやキッチンなどを清掃する清掃用シートを収納する収納容器に消臭機能を付加する技術を開発するに至った。
【0006】
本発明の目的は、消臭機能を有する清掃用シート収納容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項１に記載の発明は、清掃用シート収納容器であって、
内部の収納空間に清掃用シートが収納され、その清掃用シートを取り出す開口部を有する容器本体と、
前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
を備え、
前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層が設けられていることを特徴とする。
内部の収納空間に清掃用シートが収納され、その清掃用シートを取り出す開口部を有する容器本体と、
前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
を備え、
前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の清掃用シート収納容器において、
前記消臭機能層は、その表面に凹凸を有するように設けられていることを特徴とする。
前記消臭機能層は、その表面に凹凸を有するように設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の清掃用シート収納容器において、
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に貼着されたシート材で構成されていることを特徴とする。
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に貼着されたシート材で構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項４に記載の発明は、請求項１に記載の清掃用シート収納容器において、
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に密着されたシュリンクフィルムで構成されていることを特徴とする。
前記消臭機能層は、前記容器本体と前記蓋体の少なくとも一方に密着されたシュリンクフィルムで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、消臭機能を有する清掃用シート収納容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の清掃用シート収納容器の蓋体が開いた状態を示す前面斜視図である。
【図2】本実施形態の清掃用シート収納容器の蓋体が閉じた状態を示す背面斜視図である。
【図3】本実施形態の清掃用シート収納容器を示す断面図である。
【図4】清掃用シート収納容器の変形例を示す断面図である。
【図5】清掃用シート収納容器の変形例を示す断面図である。
【図6】清掃用シート収納容器の変形例を示す背面斜視図である。
【図7】清掃用シート収納容器の変形例を示す背面斜視図である。
【図8】清掃用シート収納容器の変形例を示す背面斜視図である。
【図9】清掃用シート収納容器の変形例を示す前面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係る清掃用シート収納容器の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下においては、図１～図９に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０が備えられた側を「上」、その反対側を「下」、容器本体１０と蓋体２０とが連結されている側を「後」、その反対側を「前」、容器の前面を正面視した状態における右手側を「右」、容器の前面を正面視した状態における左手側を「左」とする。
なお、以下においては、図１～図９に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０が備えられた側を「上」、その反対側を「下」、容器本体１０と蓋体２０とが連結されている側を「後」、その反対側を「前」、容器の前面を正面視した状態における右手側を「右」、容器の前面を正面視した状態における左手側を「左」とする。
【0014】
［全体構成］
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、例えば、図１～図３に示すように、内部の収納空間Ｓにウェットシートやウェットティッシュなどの清掃用シートＰが収納され、その清掃用シートＰを取り出す開口部１０ａを有する容器本体１０と、容器本体１０に回動可能に備えられ、開口部１０ａを開閉自在とする蓋体２０と、を備えている。
特に、本実施形態の清掃用シート収納容器１００には、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層３０が設けられている。
ここでは、容器本体１０と蓋体２０の両方に消臭機能層３０が設けられている。
具体的には、図３に示すように、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０の外周面（前面、後面、左右の側面）と底面に消臭機能層３０が設けられており、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０の上面に消臭機能層３０が設けられている。
なお、この清掃用シート収納容器１００に収納される清掃用シートＰには、所定の薬液が含浸されている。
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、例えば、図１～図３に示すように、内部の収納空間Ｓにウェットシートやウェットティッシュなどの清掃用シートＰが収納され、その清掃用シートＰを取り出す開口部１０ａを有する容器本体１０と、容器本体１０に回動可能に備えられ、開口部１０ａを開閉自在とする蓋体２０と、を備えている。
特に、本実施形態の清掃用シート収納容器１００には、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に露出している部位の少なくとも一部に、消臭剤を含有している消臭機能層３０が設けられている。
ここでは、容器本体１０と蓋体２０の両方に消臭機能層３０が設けられている。
具体的には、図３に示すように、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０の外周面（前面、後面、左右の側面）と底面に消臭機能層３０が設けられており、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０の上面に消臭機能層３０が設けられている。
なお、この清掃用シート収納容器１００に収納される清掃用シートＰには、所定の薬液が含浸されている。
【0015】
［容器本体および蓋体］
容器本体１０は、その上部に開口部１０ａが設けられている有底の容器であり、積層された複数枚の清掃用シートＰを収納可能な深さを有している。
蓋体２０は、容器本体１０の開口部１０ａとほぼ同じ大きさを有している浅いトレイ状の蓋であり、開口部１０ａに伏せた態様で配される。
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、容器本体１０に対し蓋体２０が閉じられた状態で、略筐体状を呈している。
容器本体１０と蓋体２０とで構成されている清掃用シート収納容器１００は、前後方向
に好ましくは９０ｍｍから１５０ｍｍ、さらに好ましくは１００ｍｍから１２０ｍｍ、左右方向に好ましくは１００ｍｍから２００ｍｍ、さらに好ましくは１４０ｍｍから１６０ｍｍ、上下方向に好ましくは６０ｍｍから１３０ｍｍ、さらに好ましくは９０ｍｍから１１０ｍｍの大きさとなるように形成されている。また、各面の厚みは、好ましくは０．５ｍｍから３ｍｍ、さらに好ましくは１ｍｍから２ｍｍである。
この大きさ及び厚みであれば、実使用に問題ない強度を達成し、好適に清掃用シートＰを収容することができる。
容器本体１０は、その上部に開口部１０ａが設けられている有底の容器であり、積層された複数枚の清掃用シートＰを収納可能な深さを有している。
蓋体２０は、容器本体１０の開口部１０ａとほぼ同じ大きさを有している浅いトレイ状の蓋であり、開口部１０ａに伏せた態様で配される。
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、容器本体１０に対し蓋体２０が閉じられた状態で、略筐体状を呈している。
容器本体１０と蓋体２０とで構成されている清掃用シート収納容器１００は、前後方向
に好ましくは９０ｍｍから１５０ｍｍ、さらに好ましくは１００ｍｍから１２０ｍｍ、左右方向に好ましくは１００ｍｍから２００ｍｍ、さらに好ましくは１４０ｍｍから１６０ｍｍ、上下方向に好ましくは６０ｍｍから１３０ｍｍ、さらに好ましくは９０ｍｍから１１０ｍｍの大きさとなるように形成されている。また、各面の厚みは、好ましくは０．５ｍｍから３ｍｍ、さらに好ましくは１ｍｍから２ｍｍである。
この大きさ及び厚みであれば、実使用に問題ない強度を達成し、好適に清掃用シートＰを収容することができる。
【0016】
［消臭機能層］
容器本体１０と蓋体２０は、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＥ（ポリエチレン）、ＡＢＳ（アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン）などのプラスチック樹脂、またはゴムなどのエラストマー樹脂が、所定の製造方法（例えば、射出成形）によって成形された部材である。
その容器本体１０と蓋体２０の外面の少なくとも一部に設けられている消臭機能層３０は、消臭剤を含有しているプラスチック樹脂やエラストマー樹脂が、容器本体１０と蓋体２０の外面に加飾されて設けられた層である。
具体的には、フィルムインサート成形やインモールド成形によって、容器本体１０や蓋体２０の外面に消臭機能層３０を一体成形することができる。
例えば、フィルムインサート成形は、比較的底が深い容器本体１０と消臭機能層３０を一体成形するのに向いており、インモールド成形は、比較的底が浅い蓋体２０と消臭機能層３０を一体成形するのに向いている。
なお、フィルムインサート成形やインモールド成形は、射出成形の技術として周知であるので、ここでは詳述しない。
この消臭機能層３０となるプラスチック樹脂やエラストマー樹脂に添加される消臭剤には、ゼオライトや、金属イオン（銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンなど）成分を含んでいる材料（鉱物）などを用いることができる。このような耐熱性を有する消臭剤であれば、フィルムインサート成形やインモールド成形によって形成された消臭機能層３０にその消臭剤による消臭機能を好適に付加することができ、その消臭機能層３０が悪臭を消臭する機能を良好に発現するようになる。
例えば、消臭剤としてゼオライトを用いる場合、微細な粒子にしたゼオライトをプラスチック樹脂やエラストマー樹脂に対して０．０５％～１０％の割合で混合するのが好ましい。
容器本体１０と蓋体２０は、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＥ（ポリエチレン）、ＡＢＳ（アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン）などのプラスチック樹脂、またはゴムなどのエラストマー樹脂が、所定の製造方法（例えば、射出成形）によって成形された部材である。
その容器本体１０と蓋体２０の外面の少なくとも一部に設けられている消臭機能層３０は、消臭剤を含有しているプラスチック樹脂やエラストマー樹脂が、容器本体１０と蓋体２０の外面に加飾されて設けられた層である。
具体的には、フィルムインサート成形やインモールド成形によって、容器本体１０や蓋体２０の外面に消臭機能層３０を一体成形することができる。
例えば、フィルムインサート成形は、比較的底が深い容器本体１０と消臭機能層３０を一体成形するのに向いており、インモールド成形は、比較的底が浅い蓋体２０と消臭機能層３０を一体成形するのに向いている。
なお、フィルムインサート成形やインモールド成形は、射出成形の技術として周知であるので、ここでは詳述しない。
この消臭機能層３０となるプラスチック樹脂やエラストマー樹脂に添加される消臭剤には、ゼオライトや、金属イオン（銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンなど）成分を含んでいる材料（鉱物）などを用いることができる。このような耐熱性を有する消臭剤であれば、フィルムインサート成形やインモールド成形によって形成された消臭機能層３０にその消臭剤による消臭機能を好適に付加することができ、その消臭機能層３０が悪臭を消臭する機能を良好に発現するようになる。
例えば、消臭剤としてゼオライトを用いる場合、微細な粒子にしたゼオライトをプラスチック樹脂やエラストマー樹脂に対して０．０５％～１０％の割合で混合するのが好ましい。
【0017】
（ヒンジ機構部）
図１～図３に示すように、容器本体１０の後面部の開口部近傍には、容器ヒンジ部１１が形成されており、蓋体２０の後面側には、蓋ヒンジ部２１が形成されている。
例えば、容器ヒンジ部１１の軸穴（図示省略）に蓋ヒンジ部２１の軸突起（図示省略）を係入して、容器ヒンジ部１１と蓋ヒンジ部２１とを組み付けることによって、容器ヒンジ部１１と蓋ヒンジ部２１とが連結されてなるヒンジ機構部が構成される。
このヒンジ機構部を介して、蓋体２０が容器本体１０に対して回動可能に配設されている。
図１～図３に示すように、容器本体１０の後面部の開口部近傍には、容器ヒンジ部１１が形成されており、蓋体２０の後面側には、蓋ヒンジ部２１が形成されている。
例えば、容器ヒンジ部１１の軸穴（図示省略）に蓋ヒンジ部２１の軸突起（図示省略）を係入して、容器ヒンジ部１１と蓋ヒンジ部２１とを組み付けることによって、容器ヒンジ部１１と蓋ヒンジ部２１とが連結されてなるヒンジ機構部が構成される。
このヒンジ機構部を介して、蓋体２０が容器本体１０に対して回動可能に配設されている。
【0018】
（係止部）
図１、図３に示すように、容器本体１０の前面部の開口部近傍には、突部である本体側係止部１２が形成されている。また、蓋体２０の前方には、下方に突出する取手部２２が設けられており、取手部２２における容器本体１０の前面部と対向する内面には突部である取手側係止部２２１が設けられている。
なお、取手部２２が容器本体１０の前面部に対向配置された状態で、取手部２２と容器本体１０との間には、指を引っ掛けることができる隙間が形成されるようになっている。
そして、図１に示すように、収納空間Ｓを露出する際は、取手部２２を把持し、ヒンジ
機構部を支点として蓋体２０を後方へ回動させる。
また、図２に示すように、開口部１０ａを閉塞する際は、取手部２２を容器本体１０の前面側に配するように蓋体２０を前方へ回動させる。その取手部２２が容器本体１０の前面部に対向配置された際に、本体側係止部１２と取手側係止部２２１とが係合することにより、蓋体２０が容器本体１０側に保持されて、清掃用シート収納容器１００が閉蓋された状態になる。
図１、図３に示すように、容器本体１０の前面部の開口部近傍には、突部である本体側係止部１２が形成されている。また、蓋体２０の前方には、下方に突出する取手部２２が設けられており、取手部２２における容器本体１０の前面部と対向する内面には突部である取手側係止部２２１が設けられている。
なお、取手部２２が容器本体１０の前面部に対向配置された状態で、取手部２２と容器本体１０との間には、指を引っ掛けることができる隙間が形成されるようになっている。
そして、図１に示すように、収納空間Ｓを露出する際は、取手部２２を把持し、ヒンジ
機構部を支点として蓋体２０を後方へ回動させる。
また、図２に示すように、開口部１０ａを閉塞する際は、取手部２２を容器本体１０の前面側に配するように蓋体２０を前方へ回動させる。その取手部２２が容器本体１０の前面部に対向配置された際に、本体側係止部１２と取手側係止部２２１とが係合することにより、蓋体２０が容器本体１０側に保持されて、清掃用シート収納容器１００が閉蓋された状態になる。
【0019】
（溝部）
図１、図３に示すように、容器本体１０の開口部１０ａの周縁部１３には、容器本体１０に対し蓋体２０が閉じられた際に、蓋体２０の縁部２３が嵌入する溝部１３１が形成されており、容器本体１０の周縁部１３の溝部１３１に、蓋体２０の縁部２３が嵌入した際、溝部１３１の内面に縁部２３の外面が密着するようになっている。
そして、容器本体１０の開口部１０ａを閉じるように蓋体２０を閉め、蓋体２０の縁部２３が溝部１３１に嵌入した際、開口部１０ａの全周に亘って溝部１３１の内面と縁部２３の外面が密着することで、容器本体１０と蓋体２０の間を密封することができるので、清掃用シート収納容器１００の密閉性を確保することができ、収納空間Ｓに収納されているウェットタイプの清掃用シートＰに含浸されている薬液の蒸散が抑制される。
図１、図３に示すように、容器本体１０の開口部１０ａの周縁部１３には、容器本体１０に対し蓋体２０が閉じられた際に、蓋体２０の縁部２３が嵌入する溝部１３１が形成されており、容器本体１０の周縁部１３の溝部１３１に、蓋体２０の縁部２３が嵌入した際、溝部１３１の内面に縁部２３の外面が密着するようになっている。
そして、容器本体１０の開口部１０ａを閉じるように蓋体２０を閉め、蓋体２０の縁部２３が溝部１３１に嵌入した際、開口部１０ａの全周に亘って溝部１３１の内面と縁部２３の外面が密着することで、容器本体１０と蓋体２０の間を密封することができるので、清掃用シート収納容器１００の密閉性を確保することができ、収納空間Ｓに収納されているウェットタイプの清掃用シートＰに含浸されている薬液の蒸散が抑制される。
【0020】
［実施形態の効果］
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、その外面の少なくとも一部に消臭機能層３０が設けられているので、その清掃用シート収納容器１００を設置した空間の悪臭を消臭することができる。
例えば、トイレ掃除用の清掃用シートＰを収納している清掃用シート収納容器１００をトイレの隅に置いておけば、トイレ空間の悪臭を消臭することができるので、別途消臭機能製品を購入するなどしてトイレに設置する必要がなくなる。
このような消臭機能を有する清掃用シート収納容器１００であれば、その清掃用シート収納容器１００を設置した部屋等の空間に別途消臭機能製品を設置する必要がないので、消臭機能製品を設置するためのスペースを確保する必要がなくなる。
そして、その空きスペースを有効活用したり、空きスペースとしてスッキリした空間を演出したりすることができる。
本実施形態の清掃用シート収納容器１００は、その外面の少なくとも一部に消臭機能層３０が設けられているので、その清掃用シート収納容器１００を設置した空間の悪臭を消臭することができる。
例えば、トイレ掃除用の清掃用シートＰを収納している清掃用シート収納容器１００をトイレの隅に置いておけば、トイレ空間の悪臭を消臭することができるので、別途消臭機能製品を購入するなどしてトイレに設置する必要がなくなる。
このような消臭機能を有する清掃用シート収納容器１００であれば、その清掃用シート収納容器１００を設置した部屋等の空間に別途消臭機能製品を設置する必要がないので、消臭機能製品を設置するためのスペースを確保する必要がなくなる。
そして、その空きスペースを有効活用したり、空きスペースとしてスッキリした空間を演出したりすることができる。
【0021】
＜変形例１＞
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、容器本体１０と蓋体２０の両方に消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００を例に説明したが、例えば、図４に示すように、蓋体２０のみに消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００や、図５に示すように、容器本体１０のみに消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００であってもよい。
また、容器本体１０の外周面（前面、後面、左右の側面）のみに消臭機能層３０が設けられていてもよい。（容器本体１０の底面には消臭機能層３０を設けなくてもよい。）
清掃用シート収納容器１００に設けられている消臭機能層３０の領域が大きい（広い）ほど、その消臭効果が大きいが、用途などに応じて必要な消臭性能が得られる範囲であれば、消臭機能層３０を設ける領域の大きさは任意である。
勿論、容器本体１０や蓋体２０の外面に露出している部位の全体に消臭機能層３０が設けられていてもよい。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、容器本体１０と蓋体２０の両方に消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００を例に説明したが、例えば、図４に示すように、蓋体２０のみに消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００や、図５に示すように、容器本体１０のみに消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００であってもよい。
また、容器本体１０の外周面（前面、後面、左右の側面）のみに消臭機能層３０が設けられていてもよい。（容器本体１０の底面には消臭機能層３０を設けなくてもよい。）
清掃用シート収納容器１００に設けられている消臭機能層３０の領域が大きい（広い）ほど、その消臭効果が大きいが、用途などに応じて必要な消臭性能が得られる範囲であれば、消臭機能層３０を設ける領域の大きさは任意である。
勿論、容器本体１０や蓋体２０の外面に露出している部位の全体に消臭機能層３０が設けられていてもよい。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
【0022】
＜変形例２＞
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、清掃用シート収納容器１００の表面であって消臭機能層３０の表面が比較的平らな面である場合を例に説明したが、例えば、図６、図７に示すように、消臭機能層３０は、その表面に凹凸を有するように設けられていてもよい。ここでの消臭機能層３０も容器本体１０や蓋体２０と一体成形されている。
図６に示した清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）の表面には複数の凸条が設けられており、その清掃用シート収納容器１００の消臭機能層３０の表面は凹凸面に形成されている。
図７に示した清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）の表面には複数の凹条が設けられており、その清掃用シート収納容器１００の消臭機能層３０の表面は凹凸面に形成されている。
このように消臭機能層３０の表面に凹凸をつけることで、消臭機能層３０の表面積を増加させることができる。
そして、消臭機能層３０の表面積を増加させることに伴い、その消臭効果を高めることができる。
なお、用途などに応じて必要な消臭性能が得られる範囲であれば、容器本体１０と蓋体２０のいずれか一方の消臭機能層３０の表面に凹凸をつけるようにしてもよい。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、清掃用シート収納容器１００の表面であって消臭機能層３０の表面が比較的平らな面である場合を例に説明したが、例えば、図６、図７に示すように、消臭機能層３０は、その表面に凹凸を有するように設けられていてもよい。ここでの消臭機能層３０も容器本体１０や蓋体２０と一体成形されている。
図６に示した清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）の表面には複数の凸条が設けられており、その清掃用シート収納容器１００の消臭機能層３０の表面は凹凸面に形成されている。
図７に示した清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）の表面には複数の凹条が設けられており、その清掃用シート収納容器１００の消臭機能層３０の表面は凹凸面に形成されている。
このように消臭機能層３０の表面に凹凸をつけることで、消臭機能層３０の表面積を増加させることができる。
そして、消臭機能層３０の表面積を増加させることに伴い、その消臭効果を高めることができる。
なお、用途などに応じて必要な消臭性能が得られる範囲であれば、容器本体１０と蓋体２０のいずれか一方の消臭機能層３０の表面に凹凸をつけるようにしてもよい。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
【0023】
＜変形例３＞
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、消臭機能層３０は、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０や蓋体２０と一体成形されたものであったが、清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）とは別体の消臭機能層３０を、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に配設するようにしてもよい。
例えば、図８に示すように、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０に、消臭剤を含有している材料で形成されたシート材３１を貼着し、そのシート材３１で構成された消臭機能層３０を設けるようにしてもよい。
また、図９に示すように、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０に、消臭剤を含有している材料で形成されたシュリンクフィルム３２を密着させて、そのシュリンクフィルム３２で構成された消臭機能層３０を設けるようにしてもよい。
つまり、図８、図９に示した清掃用シート収納容器１００の容器本体１０と蓋体２０は、消臭剤を含有していないプラスチック樹脂やエラストマー樹脂によって成形されており、シート材３１やシュリンクフィルム３２が配設されたことによって、その清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。なお、蓋体２０にシート材３１が貼着され、容器本体１０にシュリンクフィルム３２が密着されている清掃用シート収納容器１００であってもよい。
例えば、シート材３１は、消臭剤を含有しているプラスチック樹脂やエラストマー樹脂製のシール（ラベル）であって、そのシール状のシート材３１が蓋体２０の上面に貼着されて、清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。
また、シュリンクフィルム３２は、消臭剤を含有している二軸延伸ポリスチレン製の筒状のシート材であって、その筒状のシュリンクフィルム３２が容器本体１０の外周面に密着されて、清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。このシュリンクフィルム３２は二軸延伸ポリスチレン製であることに限らず、二軸延伸ポリエチレン製、二軸延伸ポリプロピレン製、二軸延伸ポリエステル製であってもよい。なお、熱を加えると縮むフィルムの性質を利用し、容器の形状に倣ってフィルムを収縮させてラッピングするシュリンクフィルムの技術は周知であるので、ここでは詳述しない。
このようなシート材３１やシュリンクフィルム３２で構成されている消臭機能層３０であれば、清掃用シート収納容器１００のデザイン変更に対応し易いなど、意匠性に優れた効果も得られる。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、消臭機能層３０は、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０や蓋体２０と一体成形されたものであったが、清掃用シート収納容器１００（容器本体１０および蓋体２０）とは別体の消臭機能層３０を、容器本体１０と蓋体２０の少なくとも一方の外面に配設するようにしてもよい。
例えば、図８に示すように、清掃用シート収納容器１００の蓋体２０に、消臭剤を含有している材料で形成されたシート材３１を貼着し、そのシート材３１で構成された消臭機能層３０を設けるようにしてもよい。
また、図９に示すように、清掃用シート収納容器１００の容器本体１０に、消臭剤を含有している材料で形成されたシュリンクフィルム３２を密着させて、そのシュリンクフィルム３２で構成された消臭機能層３０を設けるようにしてもよい。
つまり、図８、図９に示した清掃用シート収納容器１００の容器本体１０と蓋体２０は、消臭剤を含有していないプラスチック樹脂やエラストマー樹脂によって成形されており、シート材３１やシュリンクフィルム３２が配設されたことによって、その清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。なお、蓋体２０にシート材３１が貼着され、容器本体１０にシュリンクフィルム３２が密着されている清掃用シート収納容器１００であってもよい。
例えば、シート材３１は、消臭剤を含有しているプラスチック樹脂やエラストマー樹脂製のシール（ラベル）であって、そのシール状のシート材３１が蓋体２０の上面に貼着されて、清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。
また、シュリンクフィルム３２は、消臭剤を含有している二軸延伸ポリスチレン製の筒状のシート材であって、その筒状のシュリンクフィルム３２が容器本体１０の外周面に密着されて、清掃用シート収納容器１００に消臭機能層３０が設けられている。このシュリンクフィルム３２は二軸延伸ポリスチレン製であることに限らず、二軸延伸ポリエチレン製、二軸延伸ポリプロピレン製、二軸延伸ポリエステル製であってもよい。なお、熱を加えると縮むフィルムの性質を利用し、容器の形状に倣ってフィルムを収縮させてラッピングするシュリンクフィルムの技術は周知であるので、ここでは詳述しない。
このようなシート材３１やシュリンクフィルム３２で構成されている消臭機能層３０であれば、清掃用シート収納容器１００のデザイン変更に対応し易いなど、意匠性に優れた効果も得られる。
このような清掃用シート収納容器１００であっても、清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
【0024】
以上のように、外面の少なくとも一部に消臭機能層３０が設けられている清掃用シート収納容器１００は、消臭機能を有する清掃用シート収納容器１００として好適に使用することができ、その清掃用シート収納容器１００が設置された空間の悪臭を抑えることができる。
【0025】
なお、以上の実施の形態においては、略筐体状を呈する清掃用シート収納容器１００を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円筒状の収納容器であってもよく、清掃用シート収納容器１００の形状は任意である。
【0026】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0027】
１０ 容器本体
１０ａ 開口部
２０ 蓋体
３０ 消臭機能層
３１ シート材（消臭機能層）
３２ シュリンクフィルム（消臭機能層）
１００ 清掃用シート収納容器
Ｐ 清掃用シート
Ｓ 収納空間
１０ａ 開口部
２０ 蓋体
３０ 消臭機能層
３１ シート材（消臭機能層）
３２ シュリンクフィルム（消臭機能層）
１００ 清掃用シート収納容器
Ｐ 清掃用シート
Ｓ 収納空間
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】