(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174586
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】駐車場情報表示装置
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241210BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20241210BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20241210BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20241210BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G16Y40/60
G16Y20/20
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092483
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】豊田 航太郎
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC06
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD26
2F129DD51
2F129EE02
2F129EE13
2F129EE52
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE89
2F129EE93
2F129FF01
2F129FF11
2F129FF12
2F129FF20
2F129FF36
2F129FF47
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF63
2F129HH12
2F129HH24
(57)【要約】
【課題】割引料金を考慮して、ユーザが駐車場を利用することを可能にする。
【解決手段】駐車場情報表示装置は、ユーザの指示があると、ディスプレイ110へ、料金変動駐車場P2の情報として、通常時料金(200円/30分)、通常時間帯(8:00~19:00)、閑散時料金(100円/60分)、閑散時間帯(19:00~8:00)、空車情報(空車)を表示する。ユーザは、閑散時料金と閑散時間帯を把握できるため、割引料金を考慮して、駐車場を利用することが可能になる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの指示に応じて、駐車場情報を表示する駐車場情報表示装置であって、
第1駐車料金と、前記第1駐車料金より金額の低い第2駐車料金とを設定している料金変動駐車場の情報を取得し、
ユーザの指示がなされたとき、前記第1駐車料金、前記第1駐車料金が適用される時間帯である第1時間帯、前記第2駐車料金、および、前記第2駐車料金が適用される時間帯である第2時間帯の情報を表示する、駐車場情報表示装置。
【請求項2】
前記料金変動駐車場の前記情報には、前記料金変動駐車場の空車情報が含まれており、
前記料金変動駐車場の前記空車情報を、さらに表示する、請求項1に記載の駐車場情報表示装置。
【請求項3】
前記料金変動駐車場の前記情報には、前記料金変動駐車場の空車情報が含まれており、
前記料金変動駐車場の前記第2時間帯に、前記料金変動駐車場が満車である場合、当該料金変動駐車場の情報を表示しない、請求項1に記載の駐車場情報表示装置。
【請求項4】
駐車料金が変動しない料金固定駐車場の情報を取得し、
前記料金変動駐車場の情報を第1態様で表示し、前記料金固定駐車場の情報を、前記第1態様と異なる第2態様で表示する、請求項1に記載の駐車場情報表示装置。
【請求項5】
前記駐車場情報表示装置は、ナビゲーションシステムの表示画面に情報を表示するものであり、現在地および目的地の少なくとも一方から所定距離以内にある前記料金変動駐車場の情報を表示する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の駐車場情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、駐車場情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2011-209215号公報(特許文献1)に開示された施設情報表示装置は、駐車場に関する施設情報として、駐車場の駐車料金を示す料金情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置に表示された駐車場を利用する際、閑散時間帯等に料金の割引を行う駐車場が含まれている場合には、割引料金を考慮して駐車場を利用することが望まれる。特許文献1では、この点について言及されていない。
【0005】
本開示の目的は、割引料金を考慮して、ユーザが駐車場を利用することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の駐車場情報表示装置は、ユーザからの指示に応じて、駐車場情報を表示する駐車場情報表示装置である。駐車場情報表示装置は、第1駐車料金と、第1駐車料金より金額の低い第2駐車料金とを設定している料金変動駐車場の情報を取得する。駐車場情報表示装置は、ユーザの指示がなされたとき、第1駐車料金、第1駐車料金が適用される時間帯である第1時間帯、第2駐車料金、および、第2駐車料金が適用される時間帯である第2時間帯の情報を表示する。
【0007】
この構成によれば、駐車場情報表示装置は、ユーザの指示があると、料金変動駐車場の情報を表示する。料金変動駐車場の駐車料金は、第1駐車料金(たとえば、通常時料金)と、第1駐車料金より金額の低い第2駐車料金(割引料金であり、たとえば、閑散時料金)とに設定されている。駐車場情報表示装置は、第1駐車料金、第1駐車料金が適用される時間帯である第1時間帯、第2駐車料金、および、第2駐車料金が適用される時間帯である第2時間帯の情報を表示する。したがって、ユーザは、第2駐車料金と第2駐車料金が適用される時間帯を把握できるため、割引料金を考慮して、駐車場を利用することが可能になる。
【0008】
好ましくは、料金変動駐車場の情報には、料金変動駐車場の空車情報が含まれており、駐車場情報表示装置は、料金変動駐車場の空車情報を、さらに表示するようにしてもよい。
【0009】
この構成によれば、ユーザは、空車情報によって、駐車場の利用可否を判断できる。
【0010】
好ましくは、料金変動駐車場の情報には、料金変動駐車場の空車情報が含まれており、駐車場情報表示装置は、料金変動駐車場の第2時間帯に、料金変動駐車場が満車である場合、当該料金変動駐車場の情報を表示しないようにしてもよい。
【0011】
この構成によれば、満車のため利用ができない(駐車することができない)料金変動駐車場の情報が表示されないので、利用する駐車場を選択する際に、ユーザにとって不要な情報を表示することを抑制できる。
【0012】
好ましくは、駐車場情報表示装置は、駐車料金が変動しない料金固定駐車場の情報を取得し、料金変動駐車場の情報を第1態様で表示し、料金固定駐車場の情報を、第1態様と異なる第2態様で表示するようにしてもよい。
【0013】
この構成によれば、駐車場情報表示装置は、料金変動駐車場の情報と料金固定駐車場の情報を表示する。料金変動駐車場の情報は、第1態様で表示され、料金固定駐車場の情報は、第1態様と異なる第2態様で表示される。このため、表示された情報が、料金変動駐車場であるか、あるいは、料金固定駐車場であるかを、容易に理解することができ、ユーザの利便性を高めることが可能になる。
【0014】
好ましくは、駐車場情報表示装置は、ナビゲーションシステムの表示画面に情報を表示するものであってよく、現在地および目的地の少なくとも一方から所定距離以内にある料金変動駐車場の情報を表示するようにしてもよい。
【0015】
この構成によれば、ナビゲーションシステムを用いて、現在値、あるいは目的地の周辺にある駐車場を、ユーザに案内することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ユーザが、割引料金を考慮して駐車場を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示の実施の形態に係る駐車場情報表示装置の全体構成を概略的に示す図である。
【
図2】制御装置で実行される、駐車場情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】(A)、(B)および(C)は、ディスプレイに表示されるナビゲーション画面の一例を説明する図である。
【
図4】(A)、(B)および(C)は、ディスプレイに表示される地図の縮尺について説明する図である。
【
図5】(A)、(B)および(C)は、駐車場情報の表示の一例を説明する図である。
【
図6】(A)、(B)および(C)は、駐車場情報の表示の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0019】
図1は、本開示の実施の形態に係る駐車場情報表示装置1の全体構成を概略的に示す図である。本実施の形態において、駐車場情報表示装置1は、ナビゲーションシステム(ナビゲーション装置)の一機能として具現化されている。駐車場情報表示装置1は、車両10とサーバ200とを含む。
【0020】
車両10は、制御装置100とディスプレイ(表示装置)110とを備える。制御装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信モジュール104と、GPS(Global Positioning System)モジュール105と、データベース106とを含む。制御装置100は、通信モジュール104を用いて、サーバ200とネットワークNWを介して相互に通信可能とされている。GPSモジュール105は、車両10の現在位置を示す情報(GPS情報)を取得し、GPS情報をプロセッサ101に出力する。メモリ102は、RAMなどの揮発性メモリである。プロセッサ101は、書換え可能な不揮発性メモリであるストレージ103から読み出したシステムプログラムおよび制御プログラムをメモリ102に展開して実行することにより、ナビゲーションによる経路案内を含む、様々な処理を実現する。
【0021】
ディスプレイ110は、有機EL(Electro Luminescence)、液晶などのディスプレイである。ディスプレイ110は、プロセッサ101からの制御指令に従って様々な情報を表示するように構成されている。ディスプレイ110は、ユーザの入力操作を受け付けることが可能なタッチパネル付きのディスプレイである。
【0022】
ユーザ端末20は、ユーザにより携帯される端末である。ユーザ端末20は、たとえば、スマートフォン、タブレット、等であってよく、また、スマートウォッチ等のウェアラブル端末であってもよい。ユーザ端末20は、制御装置100(通信モジュール104)と近距離通信が可能とされている。これにより、ユーザ端末20のディスプレイ21が、ディスプレイ110と同一の機能を有する。
【0023】
サーバ200は、プロセッサ201と、メモリ202と、通信モジュール203と、データベース204とを含む。サーバ200は、通信モジュール203を用いて、車両10(制御装置100)、駐車場管理装置300-n(nは整数)と、ネットワークNWを介して相互に通信可能とされている。プロセッサ201は、図示しないストレージから読みだしたシステムプログラムおよび制御プログラムをメモリ202に展開して実行することにより様々な処理を実現する。たとえば、サーバ200は、駐車場管理装置300-nから、駐車場情報を受信し、データベース204に格納する。
【0024】
駐車場30-n(nは整数)は、料金変動駐車場と料金固定駐車場を含む。料金変動駐車場は、たとえば、駐車場利用の繁閑に応じて、駐車料金が変動する駐車場であり、繁忙時の駐車料金は通常時料金に設定され、閑散時の駐車料金は、通常料金より金額の低い(安価な)閑散時料金に設定される。通常時料金が、本開示の「第1駐車料金」に相当し、閑散時料金が、本開示の「第2駐車料金」に相当する。料金固定駐車場は、駐車料金の変動はなく、常時、一定の料金(固定料金)である。本実施の形態において、たとえば、駐車場30-1は料金固定駐車場であり、駐車場30-2は料金変動駐車場である。
【0025】
駐車場30-1に設置された駐車場管理装置300-1は、固定料金と、空車情報と、駐車場の位置情報と、駐車場の識別情報とを、サーバ200へ送信する。空車情報は、駐車場に設置したロック板の作動状況、あるいは、入退場ゲートバーの作動状況、あるいは、監視カメラ(防犯カメラ)で撮像した画像、等によって生成され、サーバ200へ送信される。
【0026】
駐車場30-2に設置された駐車場管理装置300-2は、通常時料金と、通常時料金が適用される通常時間帯と、閑散時料金と、閑散時料金が適用される閑散時間帯と、空車情報と、駐車場の位置情報と、駐車場の識別情報とを、サーバ200へ送信する。通常時間帯が、本開示の「第1時間帯」に相当し、閑散時間帯が、本開示の「第2時間帯」に相当する。通常料金、通常時間帯、閑散時料金、および閑散時間帯は、予め設定されていてもよく、空車情報に基づき、適宜(リアルタイムで)、設定されてもよい。駐車場管理装置300-1と同様な手法によって生成され、サーバ200へ送信される。
【0027】
車両10の制御装置100は、ナビゲーション装置(ナビゲーションシステム)の機能を備え、目的地が設定されると経路案内を行う。目的地が設定されていない場合であっても、ディスプレイ110に表示された地図上に車両10の現在位置を表示できる。また、ユーザからの指示がなされると、ディスプレイ110へ、駐車場情報を表示する。なお、ディスプレイ110に代えて、あるいは、加えて、ユーザ端末20のディスプレイ21に、経路案内や駐車場情報を表示してもよい。
【0028】
図2は、制御装置100で実行される、駐車場情報表示処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御装置100がナビゲーション装置の機能を実行しているとき、ユーザからの指示(ユーザによる操作)が行われると、実行される。
図3は、ディスプレイ110に表示されるナビゲーション画面の一例を説明する図である。
図3(A)は、車両10の現在位置(△)を、地図上に表示したものであり、施設表示ボタン111a、詳細ボタン111b、広域ボタン11cが表示されている。詳細ボタン111bにタッチすると(詳細ボタン111bを操作すると)、地図の縮尺が大きくなり、広域ボタン11cにタッチすると、地図の縮尺が小さくなる。
【0029】
図3(A)において、施設表示ボタン111aにタッチすると、
図3(B)に画面が遷移する。施設表示ボタン111aが操作されると、
図3(B)に示すように、施設名のボタンが表示され、駐車場ボタン111pにタッチすると、
図3(C)に画面が遷移する。
図3(C)では、現在地ボタン111gと目的地ボタン111mが表示され、現在地ボタン111gをタッチすると、現在地周辺の駐車場情報を表示し、目的地ボタン111mをタッチすると、目的地周辺の駐車場情報を表示する。なお、目的地が設定されていない場合、目的地ボタン111mはアクティブにならない。
【0030】
図3(C)の画面で、現在地ボタン111gあるいは目的地ボタン111mが操作されると、
図2のフローチャートが実行される。ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10では、サーバ200から駐車場情報を取得したあと、S11へ進む。サーバ200から取得する駐車場情報は、現在地、あるいは、目的地の周辺に位置する駐車場の駐車場情報であってよい。以下、現在地ボタン111gが操作された場合について説明する。
【0031】
S11では、現在地から所定距離α以内に料金変動駐車場があるか否かを判定する。所定距離αは、たとえば、500メートルであってよい。現在地から所定距離α以内に料金変動駐車場がある場合、肯定判定されS12へ進む。現在地から所定距離α以内に料金変動駐車場がない場合、否定判定されS14へ進む。
【0032】
S12では、ディスプレイ110の表示された地図の現縮尺で、所定距離α以内にある料金変動駐車場の位置を地図上に表示可能か否かを判定する。
図4は、ディスプレイ110に表示される地図の縮尺について説明する図である。
図4(A)は、たとえば、ディスプレイ110の地図表示を1/1万の縮尺で表示している例である。
図4(A)のように、1/1万の縮尺で地図表示を行っている場合、現在地から所定距離α以内の料金変動駐車場の位置を、
図4(B)に示すように、地図の縮尺を変更することなく表示できる場合には、S12で肯定判定され、現縮尺を変更することなくS14へ進む。なお、
図4(B)において、駐車場P2は料金変動駐車場であり、駐車場P1は料金固定駐車場である。
【0033】
図4(A)のように、1/10万の縮尺で地図表示を行っている場合、現在地から所定距離α以内の料金変動駐車場を地図上に表示できないときには、S12で否定判定されS13へ進む。S13では、
図4(C)に示すように、地図の縮尺を、料金変動駐車場の位置を表示できるまで小さくして、S14へ進む。なお、
図4(C)の地図表示の縮尺は、1/2万である。
【0034】
S14では、S12あるいはS13で設定された縮尺で、ディスプレイ110の地図上に表示される料金変動駐車場の閑散時間帯において、満車になっている駐車場があるか否かを判定する。満車であるか否かは、空車情報に基づいて判定できる。閑散時間帯において満車である料金変動駐車場がない場合は、否定判定されS15へ進む。閑散時間帯において満車である料金変動駐車場がある場合には、肯定判定されS16へ進む。
【0035】
S14では、ディスプレイ110に駐車場情報を表示する。
図5は、駐車場情報の表示の一例を説明する図である。
図5(A)に示すように、料金変動駐車場P2については、通常時料金(200円/30分)、通常時間帯(8:00~19:00)、閑散時料金(100円/60分)、閑散時間帯(19:00~8:00)、空車情報(空車)を表示する。料金固定駐車場P1については、固定料金(300円/60分)、空車情報(空車)を表示する。
図5(B)に示すように、料金変動駐車場P2の駐車場情報を強調表示してもよい。
図5(B)では、料金変動駐車場P2の駐車場情報を、黒色の背景に白文字で情報を表示することによって、強調表示を行っているが、たとえば、赤色の文字を用いる等、他の手法を用いた強調表示であってよい。これにより、料金変動駐車場P2の情報の表示(第1態様による表示)が、料金固定駐車場P1の情報の表示(第2態様による表示)に対して強調されるので、ユーザに対して、料金変動駐車場P2へ目を向けさせることができる。
【0036】
図5(C)は、駐車場情報を、リスト表示する例である。
図5(A)、(B)の画面において、リストボタン111dをタッチすると、
図5(C)の画面に遷移して、料金変動駐車場P2、料金固定駐車場P1の駐車場情報を、リスト表示する。なお、
図5(C)の画面の戻るボタン111eをタッチすると、
図5(A)、(B)に戻る(遷移する)。
【0037】
S16では、ディスプレイ110に、料金変動駐車場の満車時に対応した、駐車場情報を表示する。
図6は、駐車場情報の表示の一例を説明する図である。
図6(A)に示すように、料金変動駐車場P2に関して、通常時料金(200円/30分)、通常時間帯(8:00~19:00)、閑散時料金(100円/60分)、閑散時間帯(19:00~8:00)、空車情報(満車)を表示する。空車情報の「満車」の文字が、強調表示される。料金固定駐車場P1については、固定料金(300円/60分)、空車情報(満車)を表示する。料金固定駐車場P1に関しては、「満車」を強調表示しなくともよい。なお、空車情報が空車である場合は、「空車」が表示される。
【0038】
図6(B)に示すように、満車である料金変動駐車場P2の位置は表示しつつ駐車場情報を表示しないようにしてもよい。また、
図6(C)に示すように、満車である料金変動駐車場P2の位置、および、駐車場情報を表示しないようにしてもよい。
【0039】
S17では、表示解除指示があるか否かを判定する。表示解除の指示は、
図3(B)および(C)に示した画面の表示解除ボタン111kをタッチ(操作)することによって行われる。表示解除ボタン111kの操作がない場合には、否定判定されて、S10へ戻る。表示解除ボタン111kがタッチされると、肯定判定されS18へ進む。S18では、駐車場情報を非表示としたあと、今回の処理を修了する。
【0040】
上記では、
図3(C)の画面で、現在地ボタン111gが操作された場合について説明したが、目的地ボタン111mが操作されたときには、ディスプレイ110に目的地周辺の地図が表示され、目的地周辺の駐車場(料金変動駐車場、および、料金固定駐車場)に対して、同様の処理が実行される。
【0041】
この実施の形態によれば、駐車場情報表示装置1は、ユーザの指示があると、料金変動駐車場の情報を表示する。料金変動駐車場の駐車料金は、通常時料金(第1駐車料金)と、通常時料金より金額の低い閑散時料金(第2駐車料金)とに設定されており、駐車場情報表示装置1は、通常時料金、通常時料金が適用される通常時間帯(第1時間帯)、閑散時料金、および、閑散時料金が適用される閑散時間帯(第2時間帯)の情報を表示する。したがって、ユーザは、閑散時料金と閑散時間帯を把握できるため、割引料金を考慮して、駐車場を利用することが可能になる。
【0042】
この実施の形態によれば、駐車場情報表示装置1は、料金変動駐車場の閑散時間帯に、料金変動駐車場が満車である場合、料金変動駐車場の情報を表示しないようにしている(
図6(B)、(C))。これにより、満車のため利用ができない(駐車することができない)料金変動駐車場の情報が表示されないので、利用する駐車場を選択する際に、ユーザにとって不要な情報を表示することを抑制できる。
【0043】
この実施の形態によれば、駐車場情報表示装置1は、料金変動駐車場の情報を強調表示で表示し、料金固定駐車場の情報は強調表示を行わない(
図5(B))。これにより、表示された情報が、料金変動駐車場であるか、あるいは、料金固定駐車場であるかを、容易に理解することができ、ユーザの利便性を高めることが可能になる。また、料金変動駐車場の情報が強調表示されるので、ユーザに対して、料金変動駐車場へ目を向けさせることができる。
【0044】
この実施の形態によれば、駐車場情報表示装置1は、ナビゲーションシステムの機能を備えた制御装置100のディスプレイ110に駐車場情報を表示し、現在地および目的地の少なくとも一方から所定距離α以内にある料金変動駐車場の情報を表示している。これにより、ナビゲーションシステムを用いて、現在値、あるいは目的地の周辺にある駐車場を、ユーザに案内することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0045】
なお、ナビゲーションシステムで用いる地図データベースは、制御装置100のデータベース106に格納されていてよく、あるいは、サーバ200のデータベース204に格納されている地図データベースを、通信によって取得するものであってもよい。また、上記の実施の形態では、S10(
図2)において、サーバ200から駐車場情報を取得していた。しかし、データベース106に、駐車場情報が格納されている場合には、データベース106から、駐車場情報を読み出すようにしてもよい。
【0046】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
1 駐車場情報表示装置、10 車両、20 ユーザ端末、30-n 駐車場、100 制御装置、110 ディスプレイ、200 サーバ、300-n 駐車場管理装置、NW ネットワーク。