(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174602
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報管理システム、情報管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/24 20120101AFI20241210BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092505
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】和泉 伸星
(72)【発明者】
【氏名】田村 康子
(72)【発明者】
【氏名】竹内 大佑
(72)【発明者】
【氏名】山本 真澄
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】クレジットカードの更新に伴う業務負荷を低減する。
【解決手段】発送先情報に含まれる生活者端末の連絡先に応じた生活者端末に対して本人確認の要求を送信し、本人確認要求に応じて認証サーバによって個人認証が行われると本人確認が行われた結果を取得する本人確認結果取得部と、本人確認がなされると生活者の端末にクレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する第2送信部と、本人確認がなされると発送先情報の住所を生活者端末に送信する第3送信部と、発送先情報に含まれる住所が正しくないことを示す回答を受信した場合に、認証サーバによって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を生活者端末に送信する第4送信部と、生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を前記発送先情報に含まれる住所として書き込む発送先情報管理部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生活者端末と、情報管理サーバとを含む情報管理システムであって、
前記情報管理サーバは、
クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と前記生活者端末の連絡先とを含む発送先情報を記憶する記憶部と、
前記発送先情報に含まれる前記生活者端末の連絡先に基づいて、前記生活者端末に対して本人確認の要求を送信する第1送信部と、
個人認証を行う認証サーバから送信される、前記生活者端末を利用する生活者について本人確認が行われた結果を取得する本人確認結果取得部と、
前記本人確認の結果が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する第2送信部と、
前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記記憶部に記憶された、前記生活者に対応する前記発送先情報の住所を前記生活者端末に送信する第3送信部と、
前記生活者端末から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答が、前記発送先情報に含まれる住所が正しくないことを示す場合に、前記認証サーバによって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を前記生活者端末に送信する第4送信部と、
前記生活者端末から送信される、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を前記発送先情報に含まれる住所として書き込む発送先情報管理部と、を有し、
前記生活者端末は、
前記本人確認の要求に応じて前記認証サーバと通信を行い、個人認証を行うために必要な情報を当該認証サーバに送信する第5送信部と、
前記情報管理サーバから送信される、前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容が表示部に表示され、前記生活者から更新要否の回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第6送信部と、
前記情報管理サーバから送信される発送先情報の住所を表示する表示部と、
前記発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第7送信部と、
前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第8送信部と、
を有する
情報管理システム。
【請求項2】
前記本人確認結果取得部は、前記本人確認が行われた結果として前記生活者に関する生活者情報を取得し、
前記情報管理システムは、
前記生活者情報と前記発送先情報との参照対象の項目が対応関係にあるか否かに基づく認証処理をすることで、前記生活者について本人であるか否かを判定する認証部を有し、
前記第2送信部は、前記認証部の認証処理結果に基づいて、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する
請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
生活者端末と、情報管理サーバとを含む情報管理システムにおける情報管理方法であって、
前記情報管理サーバの第1送信部が、クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と前記生活者端末の連絡先とを含む発送先情報が記憶された記憶部を参照し、前記発送先情報に含まれる前記生活者端末の連絡先に基づいて、前記生活者端末に対して本人確認の要求を送信し、
前記生活者端末の第5送信部が、前記本人確認の要求に応じて認証サーバと通信を行い、個人認証を行うために必要な情報を当該認証サーバに送信し、
前記情報管理サーバの本人確認結果取得部が、個人認証を行う認証サーバから送信される、前記生活者端末を利用する生活者について本人確認が行われた結果を取得し、
前記情報管理サーバの第2送信部が、前記本人確認の結果が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信し、
前記情報管理サーバの第3送信部が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記記憶部に記憶された、前記生活者に対応する前記発送先情報の住所を前記生活者端末に送信し、
前記生活者端末の表示部が、前記情報管理サーバから送信される発送先情報の住所を表示し、
前記生活者端末の第6送信部が、前記情報管理サーバから送信される、前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容が表示部に表示され、前記生活者から更新要否の回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、
前記生活者端末の第7送信部が、前記発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、
前記情報管理サーバの第4送信部が、前記生活者端末から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記発送先情報に含まれる住所が正しくない場合には、前記認証サーバによって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を前記生活者端末に送信し、
前記生活者端末の第8送信部が、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、
前記情報管理サーバの発送先情報管理部が、前記生活者端末から送信される、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を前記発送先情報に含まれる住所として書き込む
情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システム、情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカードは、一般に、有効期限が設定されている(例えば、特許文献1参照)。そして、有効期限が切れる一定期間前に、有効期限が更新された新しいカードがカード所有者に対して発送される。発送先の住所は、カード所有者によって登録してもらったカード所有者の住所が利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、クレジットカードを更新する場合、更新する時期までの期間は、ある程度長い。そのため、その更新時期までの間にカード所有者が引っ越しする場合があり、カード所有者が、引っ越しに伴って住所変更の手続をカード会社に対して行っている場合には、引っ越し後の住所に更新後のクレジットカードが配送されるため、カード所有者に更新後のクレジットカードを届けることが可能となる。一方、引っ越しがあったにもかかわらず、住所変更の手続きをカード会社に対して行っていない場合には、引っ越し前の住所に更新後のカードが配送される。この場合、カード所有者に更新後のカードを届けることができず、不着となってしまう。不着となった場合には、更新後クレジットカードがカード会社に返送されるため、クレジットカード会社は、カード所有者に連絡を取り、最新の住所を確認する等の業務負荷が生じる。
また、クレジットカードをあまり利用していないカード所有者は、クレジットカードを更新しない意向がある場合がある。しかし、更新しない意向があったとしても、クレジットカード会社から更新後のクレジットカードが送付される。この場合、クレジットカード会社は、更新する意思のないカード所有者に対して更新後のクレジットカードを発行するという業務負荷が生じる。
このように、クレジットカード会社には、クレジットカードの更新に伴う業務負荷が発生してしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、クレジットカード会社における、クレジットカードの更新に伴う業務負荷を低減することができる情報管理システム、情報管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、生活者端末と、情報管理サーバとを含む情報管理システムであって、前記情報管理サーバは、クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と前記生活者端末の連絡先とを含む発送先情報を記憶する記憶部と、前記発送先情報に含まれる前記生活者端末の連絡先に基づいて、前記生活者端末に対して本人確認の要求を送信する第1送信部と、個人認証を行う認証サーバから送信される、前記生活者端末を利用する生活者について本人確認が行われた結果を取得する本人確認結果取得部と、前記本人確認の結果が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する第2送信部と、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記記憶部に記憶された、前記生活者に対応する前記発送先情報の住所を前記生活者端末に送信する第3送信部と、前記生活者端末から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答が、前記発送先情報に含まれる住所が正しくないことを示す場合に、前記認証サーバによって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を前記生活者端末に送信する第4送信部と、前記生活者端末から送信される、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を前記発送先情報に含まれる住所として書き込む発送先情報管理部と、を有し、前記生活者端末は、前記本人確認の要求に応じて前記認証サーバと通信を行い、個人認証を行うために必要な情報を当該認証サーバに送信する第5送信部と、前記情報管理サーバから送信される、前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容が表示部に表示され、前記生活者から更新要否の回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第6送信部と、前記情報管理サーバから送信される発送先情報の住所を表示する表示部と、前記発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第7送信部と、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信する第8送信部と、を有する情報管理システムである。
【0007】
また、上述した情報管理システムにおいて、前記本人確認結果取得部は、前記本人確認が行われた結果として前記生活者に関する生活者情報を取得し、前記情報管理システムは、前記生活者情報と前記発送先情報との参照対象の項目が対応関係にあるか否かに基づく認証処理をすることで、前記生活者について本人であるか否かを判定する認証部を有し、前記第2送信部は、前記認証部の認証処理結果に基づいて、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信するようにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様は、生活者端末と、情報管理サーバとを含む情報管理システムにおける情報管理方法であって、前記情報管理サーバの第1送信部が、クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と前記生活者端末の連絡先とを含む発送先情報が記憶された記憶部を参照し、前記発送先情報に含まれる前記生活者端末の連絡先に基づいて、前記生活者端末に対して本人確認の要求を送信し、前記生活者端末の第5送信部が、前記本人確認の要求に応じて認証サーバと通信を行い、個人認証を行うために必要な情報を当該認証サーバに送信し、前記情報管理サーバの本人確認結果取得部が、個人認証を行う認証サーバから送信される、前記生活者端末を利用する生活者について本人確認が行われた結果を取得し、前記情報管理サーバの第2送信部が、前記本人確認の結果が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記生活者の端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信し、前記情報管理サーバの第3送信部が、前記生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、前記記憶部に記憶された、前記生活者に対応する前記発送先情報の住所を前記生活者端末に送信し、前記生活者端末の表示部が、前記情報管理サーバから送信される発送先情報の住所を表示し、前記生活者端末の第6送信部が、前記情報管理サーバから送信される、前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容が表示部に表示され、前記生活者から更新要否の回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、前記生活者端末の第7送信部が、前記発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、前記情報管理サーバの第4送信部が、前記生活者端末から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記発送先情報に含まれる住所が正しくない場合には、前記認証サーバによって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を前記生活者端末に送信し、前記生活者端末の第8送信部が、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を前記情報管理サーバに送信し、前記情報管理サーバの発送先情報管理部が、前記生活者端末から送信される、前記生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、前記生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を前記発送先情報に含まれる住所として書き込む情報管理方法である。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、この発明によれば、クレジットカード会社における、クレジットカードの更新に伴う業務負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】この発明の一実施形態による情報管理システムSの構成を示す概略ブロック図である。
【
図2】情報管理サーバ10の機能を表す機能ブロック図である。
【
図3】記憶部101に記憶される発送先情報の一例を示す図である。
【
図4】生活者端末20の機能を説明する概略ブロック図である。
【
図5】カード更新処理に関する情報の流れを説明する図である。
【
図6】情報管理サーバ10と企業・団体サーバ30とについての処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図7】生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図8】生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図9】生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図10】第2実施形態におけるフローチャートである。
【
図11】生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態による情報管理システムSについて図面を参照して説明する。
《第1実施形態》
図1は、この発明の一実施形態による情報管理システムSの構成を示す概略ブロック図である。
情報管理システムSは、情報管理サーバ10、生活者端末20、企業・団体サーバ30、携帯キャリアサーバ35、認証サーバ40が、ネットワークNWaを介して接続される。
また、情報管理システムSに関連するものとしては、個人カード(例えばマイナンバーカードであり、以下「MNカード」と称する)200がある。生活者Uは、生活者端末20を利用する利用者であり、MNカード200の所有者である。
【0012】
情報管理サーバ10は、企業又は団体から依頼された、生活者に関する情報の収集に関する業務を、企業・団体サーバ30と生活者端末20との間で仲介する機能を有する。
情報管理サーバ10は、例えば、サーバ装置、パーソナルコンピューター(PC)などのうちいずれかのコンピュータ(情報処理装置)、またはクラウドサーバであってもよい。情報管理サーバ10は、生活者端末20から依頼された手続を実行するための制御を行う。
【0013】
生活者端末20は、生活者(ユーザ)によって使用される情報処理装置である。生活者端末20は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット、PCなどのうちいずれかの機器を適用することができる。
【0014】
生活者端末20は、情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部と、生活者からの操作入力を受け付けるタッチパネル等の操作部とを有する。生活者端末20は、情報管理サーバ10に対し、企業・団体サーバ30に対応する企業又は団体に対する手続に関する処理を実行する。
【0015】
生活者端末20は、生活者によって、携帯キャリアサーバ35の通信事業者と、生活者端末20を用いた通信サービスを利用するための契約がなされる。生活者端末20は、契約をしている通信事業者が提供する通信サービスを用いて通信をすることが可能である。
生活者端末20には電話番号が割り当てられている。生活者端末20は、この電話番号を送信先または送信元とした通信を行うメッセージアプリケーションを実行する機能を有する。
【0016】
MNカード200は、電子証明書210が記憶されたIC(Integrated Circuit)カードである。MNカード200は、公的な証明書である個人カードの一例である。この場合、MNカード200には、署名用電子証明書、及び、利用者証明用電子証明書が、電子証明書210として記憶領域(メモリ)に記憶されている。
【0017】
企業・団体サーバ30は、企業又は団体によって管理されるサーバ装置である。企業又は団体は、例えば、クレジットカードを発行する企業または団体であり、より具体的には、カード会社である。クレジットカードには、有効期限が設定されている。このようなクレジットカードは、有効期限が到来する前にクレジットカードの更新が必要である。クレジットカードの更新は、新たな有効期限が設定されたクレジットカードを発行し、カード所有者に対して発送をすることによって行われる。
企業・団体サーバ30は、所有者情報記憶部を有する。所有者情報記憶部は、クレジットカードの申し込みをし、クレジットカードが発行されたカード所有者(生活者)のリストである所有者情報を記憶する。所有者情報には、クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と生活者端末の連絡先とを含む所有者情報を記憶する。生活者端末の連絡先は、例えば、生活者端末20に割り当てられた電話番号(携帯電話番号)であり、カード所有者に対して連絡を取ることが可能な電話番号である。所有者情報には、生活者の氏名、生年月日、カード更新の要否等も含むことができる。
以下、クレジットカードの更新を例として説明するが、更新時期の到来に応じて更新後の商品等を所有者に発送するものであれば、クレジットカードに限られるものではなく、会員カード等であってもよい。このような企業または団体は、例えば、保険会社、銀行等であってもよい。企業・団体サーバ30は、情報管理サーバ10に対して、通信ネットワークNWaを介して通信をする。
【0018】
携帯キャリアサーバ35は、通信事業者によって管理されるサーバ装置である。通信事業者は、例えば、自らが保有又は運用する通信回線を用いた、電話番号を利用した通信サービスを生活者端末20に対して提供するMNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者)である。携帯キャリアサーバ35は、情報管理サーバ10及び生活者端末20を、通信ネットワークNWaを介して通信を行わせる。
ここでは、携帯キャリアサーバ35は、1つである場合について図示されているが、携帯キャリアが複数の場合には、携帯キャリアのそれぞれに異なる携帯キャリアサーバ35が設けられる。
【0019】
認証サーバ40は、例えば、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)によって運営される公的個人認証サービスを提供するサーバ装置である。この例では、認証サーバ40は、デジタル署名を検証する署名検証者の機能も含む場合について説明するが、認証サーバ40は、公的個人認証サービスを提供するサーバ装置と、署名検証者の機能を有するサーバ装置とが別のサーバによって構成されてもよい。認証サーバ40は、情報管理サーバ10に対して、通信ネットワークNWaを介して通信をする。
公的個人認証(JPKI認証)は、公的な証明書である個人カードを用いて本人確認を行う認証方法である。
より具体的には、公的個人認証は、JPKI(公的個人認証サービス)を利用した認証方法である。この公的個人認証では、個人カードを用いる。個人カードとしては、公的個人認証を行うために用いることが可能な機能が搭載された媒体であればよく、MNカード200または、MNカード200以外の媒体を用いるようにしてもよい。
【0020】
公的個人認証を行う場合、PIN入力、及びカードタッチ操作等に基づく処理が行われる。
PIN入力は、公的個人認証を行うために必要なPIN(Personal Identification Number)を入力することである。カードタッチ操作は、公的個人認証を行うためのMNカード200を生活者端末20のカードタッチ画面に近接させる操作である。
【0021】
例えば、生活者端末20が情報管理サーバ10から本人確認の要求を受信すると、生活者が、操作ボタンをタッチ操作することで、生活者端末20が、「マイナンバーカードの暗証番号を入力してください」などの案内文と共に、PIN入力をするための入力画面を表示する。生活者は、入力画面を視認し、入力画面に表示された案内文にしたがって生活者端末20にPINを入力する。生活者端末20は、生活者によって入力されたPINを記憶すると、「マイナンバーカードをタッチしてください」などの案内文と共に、カードの形状を示す枠などが表示されたタッチ画面を表示させる。
生活者は、タッチ画面にMNカード200を近接させることによってタッチ操作を行う。タッチ操作が行われることによって、生活者端末20とMNカード200との間の通信が確立する。
【0022】
ここでは、公的個人認証を行うためにPIN入力とカードタッチ操作を行う場合について説明するが、公的個人認証サービスの電子証明書の機能が生活者端末20(スマートフォン等)に搭載されている場合には、PIN入力とカードタッチ操作を行う必要がなく、生活者端末20に搭載された機能を用いて、公的個人認証の処理を実行することができる。すなわち、公的個人認証を行うにあたり、生活者端末20は、マイナンバーカードを生活者にタッチ操作してもらう必要がなく、また、電子証明書利用時のPINの代わりに、顔認証や指紋認証等の生体認証処理を実行することで、PIN入力も不要となる。これにより、MNカード200を読み取る必要なく、顔認証や指紋認証などで簡単に本人確認処理を行なうことができる。
【0023】
カードタッチ操作が行われることで、生活者端末20とMNカード200との間の通信が確立すると、生活者端末20は、MNカード200にPINを通知し、電子証明書210を生活者端末20に通知するようにMNカード200に対して要求する。MNカード200は、生活者端末20から通知されたPINが、予め設定されたPINと一致するか否かを判定する。通知されたPINと予め設定されたPINとが一致した場合、生活者端末20は、MNカード200との間でおいて所定の処理を行うことで、電子証明書を取得し、取得した電子証明書を含む所定の情報を認証サーバ40に送信する。
【0024】
認証サーバ40は、生活者端末20から受信した電子証明書が有効であるか否かを判定する。そして、電子証明書が有効である場合、認証サーバ40は、署名データが有効であることを示す有効性確認の結果、及び生活者の基本4情報(住所、氏名、生年月日、性別)を、情報管理サーバ10に送信する。
【0025】
図2は、情報管理サーバ10の機能を表す機能ブロック図である。
情報管理サーバ10は、記憶部101、通信部102、制御部103を有する。
【0026】
記憶部101は、各種データを記憶する。
例えば記憶部101は、クレジットカードの更新対象であるカード所有者の少なくとも住所と生活者端末の連絡先とを含む発送先情報を記憶する。
図3は、記憶部101に記憶される発送先情報の一例を示す図である。
発送先情報には、生活者の氏名、住所、生年月日、住所更新フラグ、Web利用フラグ、退会処理フラグ、更新カード発送フラグ、本人確認結果フラグ等が含まれる。
生活者の氏名、住所、生年月日は、企業・団体サーバ30の所有者情報記憶部に記憶された所有者情報を受信されると、受信された所有者情報の内容が記憶される。
例えば記憶部101は、企業・団体サーバ30の所有者情報記憶部に記憶された所有者情報を通信部102によって受信し、発送先情報として記憶する。このカード所有者リストは、企業・団体サーバ30の企業または団体から、クレジットカード更新に伴うカード所有者の住所確認やカード更新の要否の確認等を含む各種業務が、情報管理サーバ10を運営する企業に対して委託されたことに応じて記憶部101に記憶される。
また、企業・団体サーバ30の企業または団体が、他の企業等に対して委託せずに、情報管理サーバ10を所有し、当該情報管理サーバ10を利用・運営してもよい。
【0027】
住所更新フラグは、企業・団体サーバ30から受信した所有者情報に含まれる住所(現登録住所)に対して更新が行われたか否かを表す情報である。この住所更新フラグは、特に、JPKI認証によって得られた住所が、現登録住所に対して書き込まれたか否かを表す。現登録住所に対する書き込みは、上書きであってもよいし、上書きをせずに現登録住所とは別の項目として保持されることであってもよい。
Web利用フラグは、企業・団体サーバ30から受信した所有者情報に含まれる住所(現登録住所)に対して、Webを介して更新する希望が生活者からあったか否かを表す情報である。Web利用フラグが、Webを介して更新する希望が生活者からあったことを表す場合には、情報管理サーバ10の記憶部101における住所は現登録住所のままであって更新がされていないが、Webを介して企業・団体サーバ30の所有者情報における住所を更新する意向を生活者端末20から受信したことを表す。
退会処理フラグは、生活者から、カード更新を希望しないことを表す意思表示があったか否かを表す情報である。
更新カード発送フラグは、更新後のカードを発送する対象であるか否かを表す情報である。
本人確認通知フラグは、本人確認を要求するための通知が生活者端末20に正常に届いたか否かを表す情報である。
本人確認結果フラグは、認証サーバ40を利用した本人確認結果が行われた結果に応じた、本人であることが確認できたか否かを表す情報である。
【0028】
通信部102は、ネットワークNWaを介して生活者端末20、携帯キャリアサーバ35、認証サーバ40と通信をする。
通信部102は、第1送信部1021、第2送信部1022、第3送信部1023を有する。
第1送信部1021は、発送先情報に含まれる生活者端末の連絡先に基づいて、生活者端末に対して本人確認の要求を送信する。
第2送信部1022は、本人確認の結果が、生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、生活者端末にクレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する。
また、第2送信部1022は、認証部1032の認証処理結果に基づいて、生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、生活者端末に前記クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容を送信する。
【0029】
第3送信部1023は、生活者について本人であることが確認されたことを表す場合に、記憶部101に記憶された生活者に対応する発送先情報の住所を生活者端末に送信する。
第4送信部1024は、生活者端末20から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答が、発送先情報に含まれる住所が正しくないことを示す場合に、認証サーバ40によって本人確認が行われたことに応じて得られる生活者情報に含まれる住所を生活者端末20に送信する。
【0030】
制御部103は、情報管理サーバ10の各部を制御する。
例えば、制御部103は、本人確認結果取得部1031と、認証部1032、発送先情報管理部1033とを有する。
本人確認結果取得部1031は、公的個人認証を行う認証サーバ40から送信される、生活者端末を利用する生活者について本人確認が行われた結果を取得する。
本人確認結果取得部1031は、認証サーバ40によって本人確認が行われた結果として送信される、生活者に関する生活者情報を取得する。生活者情報は、例えば、基本4情報である。基本4情報は、住所、氏名、生年月日、性別を含む情報である。このような基本4情報は、認証サーバ40において公的個人認証が行われ、公的個人認証の結果が、本人であることが確認できたことを表す場合に、認証サーバ40から情報管理サーバ10に送信される。
【0031】
認証部1032は、認証サーバ40から得られる生活者情報と、発送先情報との参照対象の項目が対応関係にあるか否かに基づく認証処理をすることで、生活者について本人であるか否かを判定する。参照対象の項目は、任意に決めることができるが、例えば、生活者情報と発送先情報とにそれぞれ含まれる氏名、生年月日の2つの項目であってもよいし、氏名、生年月日、住所の3つの項目であってもよい。いずれの項目を用いるかについては、カード会社(企業・団体サーバ30の運営会社)の意向に応じて決めるようにしてもよい。
【0032】
発送先情報管理部1033は、生活者端末から送信される、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、発送先情報の住所についての更新の要否に応じた処理を実行する。
例えば、発送先情報管理部1033は、生活者端末20から送信される、生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、生活者情報に含まれる住所が正しい場合に、当該生活者情報に含まれる住所を発送先情報に含まれる住所として書き込む。
また、発送先情報管理部1033は、生活者端末20から送信される、生活者情報に含まれる住所が正しいか否かの回答に基づいて、生活者情報に含まれる住所が正しくない場合に、企業・団体サーバ30に住所が異なることを通知する。
また、発送先情報管理部1033は、生活者端末20から送信される、変更後の住所を受信し、当該変更後の住所を発送先情報に含まれる住所として書き込む。
【0033】
図4は、生活者端末20の機能を説明する概略ブロック図である。
生活者端末20は、記憶部201、通信部202、表示部203、入力部204、制御部205を有する。
【0034】
記憶部201は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部201は、情報管理サーバ10から受信した情報を記憶する。
【0035】
通信部202は、ネットワークNWaを介して情報管理サーバ10、携帯キャリアサーバ35、認証サーバ40と通信をする。
通信部202は、第5送信部2021、第6送信部2022、第7送信部2023、第8送信部2024を有する。
第5送信部2021は、情報管理サーバ10からの本人確認の要求に応じて認証サーバと通信を行い、公的個人認証を行うために必要な情報を当該認証サーバに送信する。
第6送信部2022は、情報管理サーバから送信される、クレジットカードの更新を希望するか否かの問い合わせ内容が表示部203に表示され、生活者から更新要否の回答が入力されると、この入力内容を取得して情報管理サーバに送信する。
第7送信部2023は、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を情報管理サーバに送信する。
第8送信部2024は、生活者情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を情報管理サーバ10に送信する。
【0036】
表示部203は、情報管理サーバ10から送信される発送先情報を表示する。
入力部204は、タッチパネル、ボタン等の入力装置であり、生活者からの操作内容に応じた入力を受け付ける。
【0037】
制御部205は、生活者端末20の各部を制御する。
また、制御部205は、情報管理サーバ10から送信された、生活者情報に含まれる住所を表示部203に表示させ、表示された住所の少なくとも一部に対する変更の入力を受け付け、変更後の住所を情報管理サーバ10に送信する。
【0038】
図5は、情報管理サーバ10、生活者端末20、企業・団体サーバ30の間における、カード更新処理に関する情報の流れを説明する図である。
図6は、情報管理サーバ10と企業・団体サーバ30とについての処理の流れを説明するフローチャートである。
図7、
図8、
図9は、生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。
企業・団体サーバ30は、発送先情報を(ユーザリスト)を情報管理サーバ10に送信する(
図5ステップS1,
図6ステップS101)。
情報管理サーバ10は、企業・団体サーバ30から送信された発送先情報を受信し(
図6ステップS201)、記憶部101に記憶する。
情報管理サーバ10の第1送信部1021は、受信した発送先情報に含まれる、カード所有者が保有する生活者端末20の連絡先に基づいて、生活者端末20に本人確認通知を送信する(
図5ステップS2、
図6ステップS202)。ここで本人確認通知は、本人確認を行うように生活者に対して要求するための通知である。
【0039】
情報管理サーバ10は、本人確認通知が正常に送信された場合、処理をステップS203に移行し、本人確認通知が正常に届かない(送信エラー)の場合、処理をステップS251に移行する。ここでは、配送先情報に含まれる、生活者端末20の電話番号が、携帯キャリアサーバ35において管理されている電話番号である場合、本人確認通知が正常に配信され、生活者端末20の電話番号が、携帯キャリアサーバ35において管理されていない電話番号(誤った電話番号、使われていない電話番号)である場合、本人確認通知の送信は、送信エラーとなる。
【0040】
制御部103は、ステップS202において、本人確認通知が正常に届いた場合、本人確認通知が正常に行われたことを表す結果を配送先情報の本人確認通知フラグに書き込む(ステップS203)。
そして、情報管理サーバ10は、JPKI認証に関する処理を行い、JPKI認証の結果を取得する(
図6ステップS204)。
ここでは、ステップS202において、情報管理サーバ10の第1送信部1021から生活者端末20に対して本人確認通知が送信されたことに応じて、生活者端末20が本人確認通知を受信すると、生活者端末20において、JPKI認証をするための操作内容を生活者に入力してもらう。これにより、生活者端末20とMNカード200との間で上述したような認証に関する情報の送受信がなされる。生活者端末20の第5送信部2021は、認証サーバ40に対して公的個人認証によって本人確認を行うために必要な情報を送信する。認証に必要な情報としては、例えば、電子証明書である。なお、MNカードの破損や生活者端末20の読み取り機能の不具合等に起因して、生活者端末20がMNカードを正常に読み取ることができない場合には、生活者端末20にエラーが表示されてもよい。
認証サーバ40は、生活者端末20から受信した認証に必要な情報に基づいて、認証処理を行い、本人であることが確認できた場合には、基本4情報を情報管理サーバ10に対して送信し、本人であることを確認できなかった場合には、本人確認ができなかったことを表す結果を生活者端末20と情報管理サーバ10とのうち少なくともいずれか一方に対して送信する。ここでは、認証サーバ40から基本4情報が送信されることで、認証サーバ40において生活者がMNカードの保有者本人であることが確認できたことを表している。
また、生活者端末20は、公的個人認証によって本人確認を行うために必要な情報を認証サーバ40に対して正常に送信が完了すると、本人確認の処理を進めたことを情報管理サーバ10に通知する(
図5ステップS3)。
【0041】
情報管理サーバ10の本人確認結果取得部1031は、認証サーバ40から送信される、生活者端末20を利用する生活者について本人確認が行われた結果を通信部102によって受信したことに応じて取得する。
情報管理サーバ10の制御部103は、本人確認結果取得部1031によって取得した、JPKI認証の結果がOK(MNカードの保有者本人であることの確認ができた)であるかNG(MNカードの保有者本人であることの確認ができなかった)であるかを判定する(
図6ステップS205)。
制御部103は、JPKI認証の結果が認証OKである場合(基本4情報を受信した場合)、情報管理サーバ10と生活者端末20との間において、住所の更新可否の確認処理やカード更新の要否の確認処理を行う(
図5ステップS4)。
ここでは、JPKI認証の結果が認証OKである場合、認証部1032は、認証サーバ40から得られる生活者情報(基本4情報)と、発送先情報との参照対象の項目が対応関係にあるか否かに基づく認証処理を行う。例えば、認証部1032は、基本4情報に含まれる氏名及び生年月日と、発送先情報に含まれる氏名及び生年月日とが一致するか否かを判定することで、認証処理を行う。ここでは、生活者情報と発送先情報とにおいて、生年月日が和暦と西暦等のように表記方法が異なっている場合であっても、同じ年であれば、対応関係にあるものとして、一致すると判定してもよい。また、参照対象の項目として住所を用いる場合、生活者情報と発送先情報とにおいて、「○丁目○番地○号」、「○-○-○」のように表記方法が異なっていたとしても、同じ住所を示す場合には、対応関係にあるものとして、一致すると判定してもよい。
【0042】
認証部1032の認証結果において、基本4情報と、発送先情報との参照対象の項目が対応関係にある(一致する)結果が得られた場合、情報管理サーバ10の第2送信部1022は、カード更新を希望するか否かを問い合わせるための問い合わせ内容を送信し、第3送信部1023は、現登録住所を生活者端末20に送信する。これにより情報管理サーバ10は、現登録住所を生活者端末20に表示させることができる(
図6ステップS206)。
なお、ここでは、認証部1032によって認証処理を行う場合について説明するが、認証部1032による認証処理を行わずに、本人確認結果取得部1031によって基本4情報が得られた場合に、第2送信部1022がカード更新を希望するか否かを問い合わせるための問い合わせ内容を送信し、第3送信部1023は、現登録住所を生活者端末20に送信するようにしてもよい。
【0043】
生活者端末20は、情報管理サーバ10から送信された現登録住所とカード更新可否の問い合わせを受信すると、受信した内容を表示部203に表示する。ここでは、例えば
図7に示すように、現登録住所と、カード更新をするか否かを問い合わせるメッセージと、「更新する」、「更新しない」の2つの選択ボタンが表示される。
これにより、生活者端末20の表示部203に、現登録住所(現在、記憶部101に記憶された生活者の住所)が表示される。生活者は、表示部203に表示された現登録住所を確認し、現在の自身の住所と一致するかを確認する。これにより、現登録住所と現在の自身の住所とが一致する場合には、現登録住所が最新の住所として登録されていることが確認でき、現登録住所と現在の自身の住所とが一致しない場合には、例えば引っ越し等によって住所が既に変更されていることが確認できる。
生活者は、現登録住所を確認した後、カード更新を希望するか否かの回答を入力部204から入力する。生活者は、クレジットカードを更新して引き続き利用する場合には「希望する」、クレジットカードを更新せず退会を希望する場合には「希望しない」の選択肢のボタンに対するタッチ入力をする。生活者端末20の第6送信部2022は、カード更新を希望するか否かの回答が入力されると、入力された回答を情報管理サーバ10に送信する。
【0044】
情報管理サーバ10の制御部103は、カード更新を希望するか否かの回答を受信すると、回答内容がカード更新を希望することを表しているか否かを判定し(
図6ステップS207)、カード更新を希望することを表している場合には処理をステップS208に移行し、カード更新を希望しないことを表している場合には、処理をステップS212に移行する。
【0045】
発送先情報管理部1033は、カード更新を希望することを表す回答を受信した場合には、生活者端末20に対して、住所更新をするか否かの質問事項を送信する。これにより、生活者端末20の表示部203には、
図8に示すように、現登録住所が表示された状態で「現在登録されている住所は、最新の住所ですか?最新ではない場合、住所の更新が必要です。住所更新をしますか?」の質問事項と、「更新する」、「更新しない」の2つの選択肢が表示される。
生活者は、現登録住所の記載を確認し、現在の自分の住所と一致している場合(すなわち現登録住所が正しい)には、最新の住所が登録されていると判断し、回答として「更新不要」を入力部204から入力し、現登録住所が現在の自分の住所と一致していない場合(すなわち現登録住所が正しくない)には、最新の住所が登録されていないと判断し、回答として「更新必要」を入力部204から入力する。生活者端末20の第7送信部2023は、発送先情報に含まれる住所が正しいか否かを表す回答が入力されると、入力された回答を情報管理サーバに送信する。
ここでは、現登録住所を表示部203に表示して生活者に確認してもらうことで、現登録住所を更新しなければならないか否かを気付いてもらうことができる。例えば、引っ越しに伴い、クレジットカード会社に登録していた住所の更新を失念していたとしても、更新カード送付前のタイミングで気付いてもらうことができる。また、例えば、引っ越しに伴い、クレジットカード会社に登録していた住所の更新をしたつもりになっていたとしても、現登録住所が表示部203の表示画面に表示されることで確認してもらうことができ、更新カード送付前のタイミングで気付いてもらうことができる。
これにより、現登録住所が引っ越し前の住所が登録されていた場合には、住所を更新してもらった上で、新しい住所に送付することができる。そのため、引っ越し前の住所に更新カードが送付されてしまい、その後、正しく送付されるための各種業務をしなければならなくなることを回避することができ、業務負荷を低減することができる。
【0046】
情報管理サーバ10の発送先情報管理部1033は、生活者端末20から回答を受信すると、回答の内容が住所更新をすることを表しているか否かを判定する(
図6ステップS208)。
発送先情報管理部1033は、受信した回答が、住所更新をしないことを表している場合(すなわち現登録住所が正しい)には、住所更新を行わずに、更新対象のカード所有者についての更新カード発送フラグを「有効」とし、記憶部101に書き込む(
図6ステップS251)。これにより、現登録住所を宛先として更新後のクレジットカードが発送される。
【0047】
一方、発送先情報管理部1033は、受信した回答が、住所更新をすることを表している場合(すなわち現登録住所が正しくない)には、住所更新の方法問い合わせる質問と、住所更新の方法を表す選択肢を生活者端末20に対して通信部102によって送信する。ここでは、情報管理サーバ10の第4送信部1024は、現登録住所とJPKI認証によって得られた住所を生活者端末20に送信する。
これにより、生活者端末20の表示部203には、
図9に示すように、現登録住所と、JPKI認証によって得られた住所とが表示されるとともに、「住所更新は、JPKI認証によって得られた住所を利用しますか?それともWebから住所変更手続をしますか?」の質問事項と、「JPKI認証の住所を利用する」と「Webから住所変更手続をする」の選択肢が表示される。
生活者は、現登録住所の記載と、JPKI認証によって得られた住所とを確認し、JPKI認証によって得られた住所が正しい場合には、「JPKI認証の住所を利用する」の選択肢に対する選択入力を入力部204から入力し、JPKI認証によって得られた住所を用いずに別途行う場合(例えば、JPKI認証によって得られた住所が正しくない)には、「Webから住所変更手続をする」の選択肢に対する選択入力を入力部204から入力する。
第8送信部2024は、「JPKI認証の住所を利用する」が選択されると、この選択肢を情報管理サーバ10に送信することで、JPKI認証によって得られた住所が正しいことを表す回答として送信し、一方、「Webから住所変更手続をする」が選択されると、この選択肢を情報管理サーバ10に送信することで、JPKI認証によって得られた住所が正しくないことを表す回答として送信する。
【0048】
情報管理サーバ10の発送先情報管理部1033は、生活者端末20から回答を受信すると、住所更新方法の選択結果がいずれであるかを判定する(
図6ステップS209)。
発送先情報管理部1033は、住所更新方法の選択結果が「JPKI認証の住所を利用する」である場合(JPKI認証によって得られた住所が正しい場合)には、JPKI認証によって得られた住所(
図6符号ADD)を現登録住所として、記憶部101に書き込むことで住所を更新する(
図6ステップS210)。これにより、公的個人認証を行うことで得られた正しい住所を元に、現登録住所を更新することができる。例えば、生活者が更新後の住所の入力をする際に入力ミスなどがされることで誤った住所が登録されてしまうことを回避することができる。また、生活者自身は、更新後の住所を入力する手間を省くことができる。また、JPKI認証によって得られた住所を生活者によって変更が加えられることなく記憶部101に書き込むことができる。
また、発送先情報管理部1033は、住所が更新されると、発送先情報に含まれる、住所が更新されたことを表す住所更新フラグを記憶部101に書き込むことで、フラグを有効化する(
図6ステップS214)。
さらに、発送先情報管理部1033は、住所が更新されると、住所更新が完了したことを表すメッセージを通信部102によって生活者端末20に送信する(
図6ステップS211)。これにより、生活者端末20の表示部203には、「住所更新が完了しました。」のメッセージが表示される。
【0049】
一方、発送先情報管理部1033は、住所更新方法の選択結果が「Webから住所変更手続をする」である場合(JPKI認証によって得られた住所が正しくない場合)には、発送先情報に含まれる、住所変更の手続をWebから実施する旨の希望があったことを表すWeb利用フラグを記憶部101に書き込むことで、フラグを有効化する(
図6ステップS213)。これにより、発送先情報管理部1033は、後段の処理において発送先情報が企業・団体サーバ30に送信されることによって、企業・団体サーバ30には、企業・団体サーバ30に、基本4情報に含まれる住所が正しくない、あるいは基本4情報に含まれる住所以外を利用する希望があったことを通知することができる。
そして、発送先情報管理部1033は、生活者端末20の表示画面を企業・団体サーバ30の住所更新を行うための手続をするWebサイトに遷移させる(
図6ステップS102)。これにより、生活者は、企業・団体サーバ30が提供するWebサイトの案内に従って、住所の更新手続を行うことができる。例えば、生活者端末20の入力部204から、引っ越し後の住所の入力を受け付ける場合には、生活者から最新の住所を入力してもらうことで、現登録住所を最新の住所に更新することができる。このWebサイトは、例えば、企業・団体サーバ30において公開されているWebページであって、生活者によって予めユーザ登録されたIDとパスワードを入力してもらい、ユーザ登録情報を編集可能なユーザ個別のWebページである。また、Webサイトの案内において、「マイナンバーカードの住所更新手続を行ったあと、クレジットカードの住所更新手続を行って下さい」という案内を表示するようにしてもよい。この場合、JPKI認証による本人確認をすることができるが、MNカード200に登録された住所が引っ越し前の住所であるため、生活者にMNカード200に登録された住所の更新手続を行ってもらった後、再度カード更新手続を行うことで、引っ越し後の住所がステップS206において表示されるため、JPKI認証によって得られた住所(ここでは引っ越し後の住所)を基本4情報として取得し、これをステップS210において発送先情報として住所更新することができる。
【0050】
発送先情報管理部1033は、カード更新を希望しないことを表す回答を受信した場合には、生活者の配送先情報に含まれる、退会処理を実行することを表す退会処理フラグを記憶部101の配送先情報に書き込むことで、フラグを有効化する(ステップS212)。これにより、カード更新をするか否かを生活者に判断してもらうことができるため、クレジットカードを利用しない生活者については、当該生活者からの希望に応じて、更新カードを送付しないようにすることができるため、更新カードを送付する必要がなくなり、クレジットカードの更新に伴う業務負荷を低減させることができる。
【0051】
発送先情報管理部1033は、JPKI認証の結果が認証NGである場合、処理をステップS251に移行し、更新対象のカード所有者についての更新カード発送フラグを「有効」とし、記憶部101に書き込む(
図6ステップS251)。
【0052】
一方、制御部103は、ステップS202において、本人確認通知が正常に届かない(配信エラー)の場合、ステップS251において、本人確認通知が配信エラーであること表す結果を配送先情報の本人確認通知フラグに書き込み、更新カードを発送する対象の生活者であることを表す更新カード発送フラグを記憶部101に書き込むことで有効化する(
図6ステップS251)。ここでは、生活者の電話番号が正しくない可能性があるが、この場合、更新カードを送信する対象とする。これにより、従来と同様に更新カードを発送することができる。更新カードが発送された後、住所が正しければ正常に生活者に更新カードを届けることができ、住所が間違っている場合には、カード会社のオペレータが必要な対応をすればよい。
【0053】
制御部103は、記憶部101に記憶された発送先情報を記憶部101から読み出し、企業・団体サーバ30に通信部102によって送信する(
図5ステップS5、
図6ステップS261)。
企業・団体サーバ30は、情報管理サーバ10から送信された発送先情報を受信する(
図6ステップS103)。企業・団体サーバ30のオペレータは、受信した発送先情報を参照することで、自社の所有者情報記憶部に記憶された所有者情報を更新するか否か等を検討することができる。例えば、現登録住所とは異なる住所としてJPKI認証に基づく住所が得られた場合には、このJPKI認証に基づく住所の記載を現登録住所として所有者情報記憶部に記憶させるか、JPKI認証に基づく住所の記載のうち、「○丁目○番地○号」の表記を「○-○-○」のように表記方法を変更した上で、現登録住所として所有者情報記憶部に記憶させる等の対応をすることができる。
また、企業・団体サーバ30は、各種フラグを含む発送先情報を受信する。そのため、企業・団体サーバ30のカード会社では、住所更新フラグに基づいて、現登録住所に対して更新が行われたか否かを把握することができる。また、住所更新フラグが、住所更新があったことを表す場合には、発送先情報に含まれる生活者の住所が、JPKI認証によって得られた住所であることを把握することができる。
【0054】
また、Web利用フラグに基づいて、現登録住所に対して、Webを介して更新する希望が生活者からあったことを把握することができる。これにより、カード会社が提供するWebサイトから、実際に生活者から住所変更があったか否か等を確認することができ、住所変更があった場合には、Webサイトを経由して登録された住所が所有者情報に反映されたことを確認することができる。また、Web利用フラグが、Webを介して更新する希望が生活者からあったことを表す場合には、情報管理サーバ10から受信した発送先情報に含まれる生活者の住所は、現登録住所であることが把握することができる。
退会処理フラグは、生活者から、カード更新を希望しないことを表す意思表示があったか否かを表す情報である。
更新カード発送フラグが、更新後のカードを発送する対象であることを示す場合に、更新カードを発送し、更新後のカードを発送する対象ではないことを示す場合に、更新カードを発送しないものとして把握することができる。
【0055】
本人確認通知フラグが、本人確認を要求するための通知の送信エラーを示す場合には、生活者端末20の電話番号が正しくない可能性があることを把握することができる。
また、本人確認結果フラグが、本人であることが確認できた上で、生活者本人を宛先として更新カードを送付することができ、本人であることが確認できなかったことを示す場合には、一旦、更新カードを現登録住所に対して送付し、不着の場合には、企業・団体サーバ30のオペレータは、必要な対応を取ることができる。
【0056】
《第2実施形態》
図10は、第2実施形態における情報管理サーバ10と企業・団体サーバ30とについての処理の流れを説明するフローチャート、
図11は、生活者端末20に表示される表示画面の一例を示す図である。この第1実施形態では、ステップS209において、住所更新方法がJPKI認証によって得られた生活者の住所を発送先情報の住所としてそのまま登録する場合について説明したが、第2実施形態では、住所更新方法がJPKI認証によって得られた生活者の住所をそのまま登録するのではなく、この生活者の住所を生活者端末20において変更可能な状態で表示させ、必要に応じて編集してもらうことができる点において異なる。そのため、第2実施形態では、第1実施形態と同じ構成については説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0057】
ステップS208において、情報管理サーバ10の発送先情報管理部1033が、生活者端末20から回答を受信すると、回答の内容が住所更新をすることを表しているか否かを判定する。
発送先情報管理部1033は、受信した回答が、住所更新をしないことを表している場合(すなわち現登録住所が正しい)には、第1実施形態と同様の処理が実行される。
一方、発送先情報管理部1033は、受信した回答が、住所更新をすることを表している場合(すなわち現登録住所が正しくない)には、住所更新の方法を問い合わせる質問と、住所更新の方法を表す選択肢を生活者端末20に対して通信部102によって送信する。ここでは、情報管理サーバ10の第4送信部1024は、現登録住所とJPKI認証によって得られた住所を生活者端末20に送信する。ここで、第4送信部1024は、JPKI認証によって得られた住所については、編集可能な状態の画面が表示されるように表示データを送信する。すなわち、第4送信部1024は、住所を入力させるための入力画面であって、住所の入力欄には、JPKI認証によって得られた住所が、住所の候補として入力された状態の画面を表示させるデータを送信する。
【0058】
これにより、生活者端末20の表示部203には、
図11に示すように、現登録住所が表示されるとともに、住所の入力欄については、JPKI認証によって得られた住所が入力された状態であって、編集可能な状態で表示される。
生活者は、現登録住所の記載と、JPKI認証によって得られた住所とを確認し、JPKI認証によって得られた住所が正しく、変更を加える必要がない場合には、入力欄にすでに入力された住所を変更せずに「この住所を利用する」の選択肢に対する選択入力を入力部204から入力する。
【0059】
一方、生活者は、現登録住所の記載と、JPKI認証によって得られた住所とを確認し、JPKI認証によって得られた住所が正しくない場合には、入力欄にすでに入力された住所の少なくとも一部を変更するように入力部204から入力する。ここでは、JPKI認証によって得られた住所が入力欄に既に候補として入力された状態で表示されているため、生活者は、修正が必要な箇所のみ編集すればよい。そのため、更新住所を入力するための負担が軽減される。そして、住所の修正が終わると、生活者は、「この住所を利用する」の選択ボタンを押す。これにより、入力欄に入力された住所が、生活者端末20から情報管理サーバ10に対して送信される。
【0060】
情報管理サーバ10の発送先情報管理部1033は、生活者端末20から回答を受信すると、住所更新方法の選択結果がいずれであるかを判定する(
図10ステップS209A)。
発送先情報管理部1033は、住所更新方法の選択結果が「この住所を利用する」である場合(JPKI認証によって得られた住所に基づく住所を利用する場合)には、入力欄に入力された住所を現登録住所として、記憶部101に書き込むことで住所を更新する(
図6ステップS210A)。
【0061】
以上説明した第2実施形態によれば、JPKI認証によって得られた住所を、書き換え可能な状態で生活者端末20に表示させ、必要に応じて修正してもらうようにしたので、JPKI認証によって得られた住所を入力補助として活用することができる。またこの場合、JPKI認証によって得られた住所をそのまま利用したのか、利用者が編集を加えたのかを判別するフラグを設け、JPKI認証によって得られた住所をそのまま利用したか、編集を加えた上で利用したかに応じて当該フラグを更新するようにしてもよい。
【0062】
以上説明した実施形態において、第1実施形態に基づく処理フローと、第2実施形態に基づく処理フローは、企業の運用に応じて予めいずれの処理を実行するかについて決められていてもよい。
【0063】
以上説明した実施形態によれば、クレジットカードの更新前に、カード所有者の現住所を確認もしくはカード更新の可否を確認する通知を配信するようにしたにで、カード会社のオペレーションコストを低減することができる。また、カード更新の可否も生活者に対して選択肢を用意することができるため、カードの利用頻度が低い生活者に更新カードを送付しなくてもすむ場合がある、更新カードを発行する必要がなくなるため、カード更新コストを低減することができる。
また、JPKI認証を行い、JPKI認証によって得られた住所を活用することで、更新された住所情報の入力を簡略化することも可能である。
また、上述した実施形態において、認証サーバが、認証方法として公的個人認証を行う場合を一例として説明したが、公的個人認証以外の認証行うようにしてもよい。例えば、MNカードの券面情報を利用した認証、自動車運転免許証のICチップに記憶された情報を利用した認証、自動車運転免許証の券面情報を用いた認証等、公的な住所情報を取得することができれば、他の機能を適用するようにしてもよい。
また、生活者との接点を、メッセージ送信ベースで行う場合について説明したが、本人確認通知以降の処理を、Webサイトを介して実行するようにしてもよい。
【0064】
上述した実施形態において、記憶部101、記憶部201は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
この記憶部101、記憶部201は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0065】
通信部102、制御部103、通信部202、制御部205は、例えばCPU(中央処理装置)等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。
【0066】
上述した実施形態における情報管理サーバ10、生活者端末20をコンピュータで実現するようにしてもよい。また、情報管理サーバ10が行う処理を、当該処理に応じて異なるサーバにおいて実行させるようにしてもよい。例えば、例えば生活者端末20に通知を送信する機能と、認証を行う機能とを別のサーバで実行するようにしてもよい。これらの機能をコンピュータによって実現する場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0067】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0068】
10 情報管理サーバ
20 生活者端末
30 企業・団体サーバ
35 携帯キャリアサーバ
40 認証サーバ
101 記憶部
102 通信部
103 制御部
200 個人カード(MNカード)
201 記憶部
202 通信部
203 表示部
204 入力部
205 制御部
210 電子証明書
1021 第1送信部
1022 第2送信部
1023 第3送信部
1024 第4送信部
1031 本人確認結果取得部
1032 認証部
1033 発送先情報管理部
2021 第5送信部
2022 第6送信部
2023 第7送信部
2024 第8送信部