(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174606
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5375 20140101AFI20241210BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20241210BHJP
A63F 13/847 20140101ALI20241210BHJP
A63F 13/795 20140101ALI20241210BHJP
【FI】
A63F13/5375
A63F13/79
A63F13/847
A63F13/795
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092509
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】田渕 哲也
(72)【発明者】
【氏名】加藤 滉也
(57)【要約】
【課題】ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】情報処理装置は、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、推奨部は、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、第1画面において推奨クエストと関連付けて表示させる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、
前記特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、
前記推奨部は、前記推奨クエストにおける前記特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と前記特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく前記推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、前記第1画面において前記推奨クエストと関連付けて表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく前記推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて前記特定のキャラクタの順位が所定順位以上である場合、前記推奨クエストが前記特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく前記推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて所定順位以上である第1キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、前記推奨クエストが前記特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
2以上のキャラクタを含むデッキを使用してクエストをプレイさせるゲーム制御部をさらに有し、
前記推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく前記特定のキャラクタを含む前記デッキに編成された回数が所定回数以上の第2キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、前記推奨クエストが前記特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
2以上のキャラクタを含むデッキを使用してクエストをプレイさせるゲーム制御部をさらに有し、
前記推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく前記推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて所定順位以上である第1キャラクタ、又は、他のユーザの使用履歴に基づく前記特定のキャラクタを含む前記デッキに編成された回数が所定回数以上の第2キャラクタを含む推奨キャラクタのユーザの所持数に応じて、前記推奨クエストの前記第1画面内での優先度を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推奨部は、前記特定のキャラクタを除く前記推奨キャラクタのユーザの所持数が推奨数以上の場合、前記推奨クエストのプレイをユーザに推奨する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推奨部は、前記推奨数を前記デッキに編成可能なキャラクタの数に応じて設定し、前記デッキに編成可能なキャラクタの数が第1数であるクエストに設定された第1推奨数を、前記デッキに編成可能なキャラクタの数が前記第1数より多い第2数であるクエストに設定された第2推奨数よりも少なくする、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ゲーム制御部は、前記推奨クエストを、ユーザ単独でプレイする第1モードと、複数のユーザが共同プレイする第2モードとを含むモードの中からユーザが選択したモードでプレイ可能に制御し、
前記推奨部は、前記特定のキャラクタを除く前記推奨キャラクタの所持数が前記推奨数に満たないユーザに対して、前記第1画面において前記推奨クエストを前記第2モードでプレイすることを推奨する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ゲーム制御部は、前記第1モードではユーザが所持するキャラクタで前記デッキを編成して前記推奨クエストをプレイさせ、前記第2モードはユーザと他のユーザとが所持するキャラクタから前記デッキを編成して前記推奨クエストをプレイさせる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ゲーム制御部は、前記第2モードで前記推奨クエストをプレイする場合、前記共同プレイに参加する人数に応じてユーザが使用するキャラクタの数を決定し、
前記推奨部は、前記特定のキャラクタを除く前記推奨キャラクタの所持数が前記推奨数に満たないユーザに対して、前記推奨数に足りない数に応じて推奨される前記共同プレイの参加ユーザ数を表示させる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2モードで前記推奨クエストをプレイする場合、前記推奨キャラクタを所持するユーザに対して、前記共同プレイへの参加を募集する募集部を、さらに有する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記募集部は、前記推奨キャラクタを前記デッキに編成しているユーザに対して、前記共同プレイへの参加を募集する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記募集部は、前記第1画面から選択された前記推奨クエストをユーザが前記第2モードでプレイする場合は、前記推奨キャラクタを所持するユーザに対して前記共同プレイへの参加を募集し、前記第1画面以外の第2画面から選択されたクエストを前記第2モードでプレイする場合は、前記推奨キャラクタを所持しているか否かにかかわらず、ユーザに対して前記共同プレイへの参加を募集する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記ゲーム制御部は、クエストのプレイ結果に応じて所定のキャラクタをユーザに付与し、
前記推奨部は、第1クエストで付与されるキャラクタが第2クエストにおける前記推奨キャラクタである場合、前記第1画面において前記第2クエストよりも前記第1クエストを先にプレイすることを推奨する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記推奨部は、前記推奨キャラクタを編成した前記デッキを使用した前記推奨クエストにおけるプレイ結果に応じて、前記推奨クエストの前記優先度を更新する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記ゲーム制御部は、ユーザの指示に基づいてキャラクタを強化し、
前記推奨部は、前記推奨キャラクタをユーザが強化した場合に、前記推奨クエストの前記優先度を更新する、
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
ネットワークで通信可能なコンピュータを有する情報処理システムであって、
前記コンピュータは、
ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、
前記特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、
前記推奨部は、前記推奨クエストにおける前記特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と前記特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく前記推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、前記第1画面において前記推奨クエストと関連付けて表示させる、
情報処理システム。
【請求項18】
プロセッサが、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付け、
プロセッサが、前記特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させ、
プロセッサが、前記推奨クエストにおける前記特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と前記特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく前記推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、前記第1画面において前記推奨クエストと関連付けて表示させる、
情報処理方法。
【請求項19】
プロセッサに、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付けさせ、
プロセッサに、前記特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させ、
プロセッサに、前記推奨クエストにおける前記特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と前記特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく前記推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、前記第1画面において前記推奨クエストと関連付けて表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信型(オンライン)ゲーム等のコンピュータゲームにおいて、ユーザが、種々のクエストの中から任意のクエストを選択し、その選択したクエストをプレイするゲームが知られている。例えば、特許文献1には、ゲームにおけるプレイ単位であるクエストを選択する際、プレゼントクエストを提示するウィンドウと通常のクエストを提示するウィンドウとを切り替え可能に表示し、ユーザによるクエスト選択を容易にするゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、単に報酬の高いプレゼントクエストをユーザに選択させ易くするだけのものであって、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利な状況でプレイすることができるクエスト、例えば、ユーザが所持するキャラクタの中から選択した特定のキャラクタと相性の良いクエストをユーザに選択させ易くするものではない。そのため、ユーザは、どのクエストが自身のプレイスタイルに合っているかについての判断が難しく、プレイするクエストを選ぶ際に困惑する虞があった。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、推奨部は、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、第1画面において推奨クエストと関連付けて表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概略構成図である。
【
図4】推奨クエスト一覧画面の一例を示す図である。
【
図5】キャラクタランキング画面の一例を示す図である。
【
図6】推奨クエスト一覧画面の他の一例を示す図である。
【
図8】通常クエスト一覧画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る情報処理フローを示す図である。
【
図15】本発明の他の実施形態に係る情報処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本発明の一実施形態に係るゲームについて>
以下、本発明の情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
図1に示される通信システム(以下、情報処理システムSという)は、本発明の「情報処理システム」の一例であり、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバ10という)を含む通信システムであって、ゲームのプレイヤであるユーザ(以下、ユーザという)に対して、ゲームをプレイする環境等を提供する。すなわち、ユーザとは、サーバ10の機能を利用する者であり、詳しくは、所定の機器を操作することで、サーバ10の機能が齎す恩恵(サービス)を享受してゲームをプレイすることができる。
なお、本実施形態では、所定の機器としてユーザ端末12を例に挙げて説明するが、所定の機器は、ユーザ端末12等のユーザが所有する機器でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有していないものの店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータであってもよい。
【0011】
ゲームとは、ユーザがゲームプレイ用のユーザ端末12にてゲーム画面を見ながらユーザ端末12を操作してプレイするコンテンツであり、本実施形態では、情報処理システムSを利用して提供されるオンラインゲーム(電子ゲーム)である。オンラインゲームには、ウェブブラウザを利用したブラウザゲーム、SNS(Social Networking Service)上で提供されるソーシャルゲーム等、モバイルゲーム等のように専用のアプリケーションソフトをダウンロードしてプレイ可能なゲーム、及び、プレイバイウェブ(PBW)等の定期更新型オンラインゲーム等が含まれる。なお、ゲームのジャンル(分類)は、特に限定されるものではない。
【0012】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてゲームプレイ用の操作を行うと、ユーザ端末12は、ゲーム提供事業者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるゲーム進行用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、出力される映像及び音声を確認しながら、ゲームを進行させる。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたゲーム進行用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがゲームのプレイを終えるまで、繰り返し実施される。
【0013】
ユーザは、ゲームにおいて、ゲーム媒体を取得(入手)して所持(所有)し、所持するゲーム媒体を使用又は消費することができる。
ゲーム媒体とは、クエスト等のゲームのプレイを含め、ゲームを進行させるためにユーザが使用することができるゲームオブジェクトであり、例えば、ゲーム内で使用するキャラクタ、アイテム、カード、及びアバター等が該当する。また、ゲーム媒体には、ポイント、コイン、ゴールド又は石等、ゲーム内で他のアイテム又はキャラクタ等のゲーム媒体と交換したり、クエスト、又は抽選等をプレイしたりするために消費される対価としての価値を有するゲーム内通貨等も含まれる。さらに、ゲーム内通貨には、課金により取得できる有償のゲーム内通貨と、課金をせずに取得できる無償のゲーム内通貨とが含まれる。
なお、課金とは、ゲーム内通貨等のゲーム媒体を購入して取得すること、及び、その他特別な条件でゲームをプレイすること等を目的として、ユーザが、電子マネー、クレジットカード又はプリペイドカード等を使用して、ゲーム提供事業者等に対してゲームの利用料金を支払うことをいう。
【0014】
ユーザは、後述するクエストのクリア報酬としてゲーム媒体を取得することができる他、ショップで購入したり、ガチャと呼ばれるランダム型アイテム提供方式である抽選をプレイしたりすることによってもゲーム媒体を取得することができる。
抽選とは、ゲーム媒体を取得することができるゲームの構成単位の一つであり、ゲームのプレイ中、ユーザによるゲーム媒体の付与要求(抽選要求)に応じて実施される。具体的には、抽選は、偶然性を利用して、ユーザに対してキャラクタやアイテム等のゲーム媒体を提供する仕組みであって、複数のゲーム媒体が属する集合(複数のゲーム媒体がそれぞれの抽選確率と共に関連付けられているテーブル)の中から1又は所定数のゲーム媒体がランダム又は所定の抽選確率により選択される。なお、抽選をプレイする際、ゲーム内通貨等の所定価値を消費することを要件としたり、プレイするための特別なプレイ条件(例えばランク○○以上のユーザ等)を設定したりしてもよい。
【0015】
キャラクタ等のゲーム媒体(ゲーム内通貨を除く)は、それぞれ個性を有しており、ゲーム媒体ごとに、名前、属性、外観、及び能力を示す各種パラメータ(レベル、体力、攻撃力又は特殊能力等に関する値)等が設定されている。これらのパラメータは、ゲームの進行に影響を与える指標であり、数値により表現されるもの、「A、B、C・・・」のようなアルファベット等によって表現されるもの、及び、ゲージのような指示器等の標識によって表現されるもの等を含む。また、パラメータの中には、ゲームの進行に伴って変動するものと、ゲームの進行に関係なく一定であり変化しないものとを含む。
【0016】
また、ユーザは、ゲームの中でキャラクタ等のゲーム媒体(ゲーム内通貨を除く)を強化することができる。強化とは、ユーザの指示等に基づいて、ゲーム媒体のパラメータ等を変化させることである。強化には、例えば、キャラクタが備える能力等の各種パラメータを増加させたり、同パラメータに予め規定された上限値(最大値)を向上させたり、キャラクタにスキル等の特殊能力を追加又は変化させたり、キャラクタを別種類の特別なキャラクタ、例えばより能力の高いキャラクタに変化させたりすることが含まれる。また、強化には、例えば、複数のキャラクタを素材とし、それらの素材を合成して1体の特別なキャラクタに変更する場合も含まれる。
【0017】
ユーザは、ゲーム内で、キャラクタ等のゲーム媒体を使用して、クエストと呼ばれるゲームの構成単位をプレイする。
クエストは、クリアする(換言すると、クリア条件を満たす)ことを目的としてプレイされ、本実施形態では複数のクエストが設定されており、クエストごとに内容(例えば、属性、難易度、使用できるキャラクタの数、相性のよいキャラクタ、出現する敵キャラクタ、クリア条件又はクリア報酬等)が異なる。また、クエストは、複数のカテゴリに分類されており、各クエストには、難易度に応じた一又は複数のステージが用意されている。したがって、ユーザは、プレイするクエストを選択する際には、複数のクエストの中から任意のクエストを選択し、さらに、その選択したクエストの中に複数のステージが用意されている場合は、希望する難易度に応じたステージを選択することになる。そして、ユーザは、クエストをクリアすると、クリア報酬としてそのクリアしたクエストに関連付けられたキャラクタ又はアイテム等のゲーム媒体を取得することができる。なお、抽選と同様、クエストのプレイに際しても、ゲーム内通貨等の所定価値を消費することを要件としたり、プレイするための特別なプレイ条件(例えばランク○○以上のユーザ等)を設定したりしてもよい。
【0018】
クエストには、常時開催されているクエストの他、イベントの開催期間に対応して開催されたり、曜日若しくは時間ごとに予め設定されたスケジュールで開催されたりする等、開催期間がそれぞれ設定されている期間限定のクエストもあり、それらのクエストがゲームを進めていくにしたがって種々開催される。
なお、イベントとは、春夏秋冬等の特定の時期ごとに開催されるイベントの他、漫画若しくは映画等の他の著作物、他のアーチスト、又は、他の企業等とコラボレーションした期間限定の所謂コラボイベントを含む。これらのコラボイベントでは、クエストのクリア報酬として、コラボレーション先に関連する特別なキャラクタやアイテム等のゲーム媒体をユーザが取得できる可能性がある。
【0019】
本実施形態では、ユーザは、指定したキャラクタを使用してクエストをプレイするが、クエストをプレイするに際して、クエストプレイに使用可能なキャラクタの中から2以上のキャラクタを指定し、それらの指定されたキャラクタを含むデッキを編成する。ここで、デッキに含めることが可能なキャラクタ、すなわち、クエストプレイに使用可能なキャラクタには、ユーザが所持するキャラクタ、他のユーザから借用可能なキャラクタ、及び期間限定で使用可能となるキャラクタ等が含まれる。なお、他のユーザには、ユーザ同士で互いに承認した関係にあるユーザ(以下、フレンドという)を含み、例えば、ユーザは、フレンドである他のユーザが所持するキャラクタをデッキの編成時に借用することもできる。なお、デッキを編成せずに1体のキャラクタでクエストをプレイできてもよい。
【0020】
デッキは、クエストプレイ開始前に、ユーザによって指定されたn体のキャラクタから構成されるチーム・グループである。なお、デッキを構成するキャラクタの数nについては、2以上の自然数であり、特に限定されない。また、デッキに含めるキャラクタの中からリーダーを設定することもでき、例えば、新たに取得したキャラクタをリーダーにした場合に推奨されるデッキのメンバーを自動的に編成、すなわち、キャラクタの属性等に基づいてリーダーに設定したキャラクタと相性の良いキャラクタの組み合わせを自動的に作成してデッキ編成画面に表示してもよい。また、ユーザがキャラクタを指定せず、ユーザの過去のデッキ編成履歴に基づいて自動的にデッキを編成してもよいし、その過去のデッキ編成履歴に基づいて編成されたデッキをユーザがクエストプレイにおいて使用するデッキの候補(ユーザはその候補の中からデッキを選択可能)としてデッキ編成画面に表示してもよい。
【0021】
本実施形態では、数多くあるクエストの中から、ユーザの所持するキャラクタに応じたユーザのプレイスタイルと相性の良いクエスト(以下、推奨クエストという)を、ユーザに対して推奨する。具体的には、クエストには、そのクエストをプレイする際に使用が推奨される推奨キャラクタが関連付けられており、ユーザが所持するキャラクタの中からユーザによって特定のキャラクタが選択された場合、その特定のキャラクタを使用してプレイすることが推奨されるクエストを、例えば、後述する推奨クエスト一覧画面(第1画面)に表示することによりユーザに対して推奨する。
なお、特定のキャラクタは、ユーザが選択する場合に限らず、ユーザが所持するキャラクタの中から、例えば、パラメータが高いキャラクタ、強化されているキャラクタ、又は、イベントの開催期間中のキャラクタ等が、特定のキャラクタとして自動的に選択されることとしてもよい。
【0022】
推奨キャラクタとは、そのクエストをプレイする際に使用が推奨されるキャラクタをいい、例えば、そのクエストのプレイに適している属性のキャラクタ、そのクエストに登場する敵キャラクタと相性が良い特殊能力を有するキャラクタ、そのクエストで使用するとクリア報酬の種類や獲得量が向上したりするキャラクタ等、ユーザにとって何らかの有利なゲーム効果を生じるようにゲーム内で設定されているキャラクタが推奨キャラクタに該当する。
【0023】
なお、推奨クエストは、選択された特定のキャラクタに関連付けられたクエストを推奨する他、ユーザが所持するキャラクタによって選定されたクエストであってもよい。具体的には、ユーザが所持するキャラクタ中に含まれるクエストごとの推奨キャラクタの所持数等に基づいて、ユーザが所持するキャラクタを使用してプレイすることに適しているクエストをユーザごとに選定し、その選定されたクエストを推奨クエストとして、ユーザに対して推奨する。また、ユーザが所持するキャラクタの中でも、既にデッキに編成されているキャラクタの数に基づいて、それらのデッキに編成済みのキャラクタに対応する推奨クエストを、ユーザに対して推奨してもよい。
【0024】
さらに、ユーザのクリア経験の有無、難易度、プレイ可能期間又はクリア報酬の多寡若しくは良悪等のクエストの特性を考慮し、ユーザがプレイすることに適したクエストを限定したうえで、その限定されたクエストの中から、特定のキャラクタ、ユーザが所持するキャラクタ、又はユーザがデッキに編成しているキャラクタ等に基づいて、推奨クエストを選定してもよい。なお、プレイに適したクエストは、ユーザごとに異なるが、例えば、ユーザが未だクリアしていないクエスト、ユーザの経験値に対応した難易度のクエスト、終了期限が迫っておりプレイ可能期間が残り少ないクエスト、又は、クリア報酬が多くクリアした際の満足感が高いクエスト等が該当する。
【0025】
また、本実施形態では、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタ(他のキャラクタ)の他のユーザの使用履歴とに基づいて、推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、推奨クエスト一覧画面において推奨クエストと関連付けて表示する。なお、他のユーザの使用履歴は、過去に他のユーザがどのようなキャラクタを使用してクエストをプレイしたかを示すものであり、所定期間(例えば直近1か月間等)ごとに区切って集計してもよいし、キャラクタの属性又は入手経路等に応じてそれぞれ区別して集計してもよい。
【0026】
具体的には、ユーザが所持しているキャラクタの中から選択された特定のキャラクタに関連付けられている1又は2以上の推奨クエストの各々について、以下(a)~(c)に例示するような基準を満たす場合は、特定条件を満たす情報をその推奨クエストに関連付けて表示する。
(a)推奨クエストにおいて、特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と、特定のキャラクタ以外のキャラクタ(他のキャラクタ)の他のユーザの使用履歴とに基づいて算出した、キャラクタごとの使用回数又はキャラクタごとのクエストクリア回数を順位付けしたキャラクタランキングにおいて、その特定のキャラクタが所定順位以上(例えば、上位20位以内)に入っている場合。
(b)推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて算出した、キャラクタごとの使用回数又はキャラクタごとのクエストクリア回数を順位付けしたキャラクタランキングにおいて、所定順位以上(例えば、上位30位以内)に入っているキャラクタ(第1キャラクタ)をユーザが所定数以上(例えば、10体以上)所持している場合。
(c)推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて算出した、特定のキャラクタを含むデッキに編成された回数が所定回数以上(例えば50回以上)のキャラクタ(第2キャラクタ)、すなわち、推奨クエストをプレイする際に特定のキャラクタとセットでデッキに編成されることが多い特定のキャラクタ以外のキャラクタをユーザが所定数以上(例えば20体以上)所持している場合。
【0027】
また、本実施形態のゲームでは、ユーザが、第1モードで単独プレイすることは勿論、第2モードで複数のユーザが各々のユーザ端末12を操作して共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(以下、共同プレイという)も可能である。共同プレイでは、ユーザは、参加ユーザと協力してゲームを進行させることができたり、参加ユーザが所持するキャラクタ、又はデッキに編成したキャラクタを借用したりすることができる。共同プレイは、各ユーザのユーザ端末12の通信機能を通じて行われ、共同関係が形成されると、プレイの進行が共同プレイを行うユーザ間で同期される。なお、共同プレイは、複数のユーザが協力する協力プレイゲーム、及び、プレイヤ同士が対戦する対戦ゲーム、いずれのタイプであってもよい。
【0028】
共同プレイを行う際は、複数のユーザの間でマッチングが行われる。具体的には、ユーザが第2モードでのプレイを選択すると、当該ユーザがホストユーザとなり、共同プレイに参加するユーザ、すなわち、ホストユーザと一緒にクエストを共同プレイする参加ユーザ(ゲストユーザ)が募集される。そして、他のユーザから共同プレイへの応募があった場合は、ホストユーザと応募した参加ユーザとの間で共同プレイを行う環境が設定され、共同プレイが開始する。
【0029】
なお、共同プレイを行うメンバーは特に限定されないが、本実施形態では、推奨クエストを共同プレイする場合、すなわち、第1画面である推奨クエスト一覧画面から選択された推奨クエストをユーザが第2モードでプレイする場合は、推奨キャラクタを所持するユーザ、又は推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザ(推奨キャラクタを所持していても現在のデッキに編成していないユーザは対象外)の中から、共同プレイへの参加ユーザを募集する。一方、第1画面以外の第2画面である通常クエスト選択画面から選択されたクエストを第2モードでプレイする場合は、推奨キャラクタを所持しているか否か、及び、推奨キャラクタをデッキに編成しているか否かにかかかわらず、共同プレイへの参加ユーザを募集する。なお、募集対象は、フレンドに限定してもよい。
【0030】
ここで、本実施形態における推奨クエストを表示する一連の流れについて、
図2~
図8に示すゲーム画面を参照しながら説明する。
ユーザは、推奨クエストの中からプレイするクエストを選択してゲームをプレイしようと考えた場合、先ず、ユーザが所持するキャラクタ(例えば、キャラクタA~T)が一覧表示されているキャラクタ一覧画面(
図2)において、1以上のキャラクタの中から任意の特定のキャラクタを選択する。ユーザによって特定のキャラクタ(例えば、キャラクタA)が選択されると、キャラクタ一覧画面(
図2)からキャラクタAの詳細情報が表示されたキャラクタ詳細画面(
図3)に遷移する。
【0031】
キャラクタ詳細画面(
図3)には、キャラクタの外観を示す画像とキャラクタの名称、属性、各種パラメータ、特殊能力、及び関連付けられている推奨クエストの情報等が表示されている。また、キャラクタ詳細画面(
図3)には、キャラクタのさらなる詳細情報を確認したり、保護設定やお気に入り登録したりするための各種ボタン41と共に、推奨クエスト表示ボタン42が配置されている。ユーザによってこの推奨クエスト表示ボタン42が押されると、キャラクタ詳細画面(
図3)から第1画面に相当する推奨クエスト一覧画面(
図4)に遷移する。
【0032】
推奨クエスト一覧画面(
図4)には、特定のキャラクタ(例えば、キャラクタA)の使用が推奨される推奨クエストに関する情報が一覧で表示されている。例えば、推奨クエストごとにクエストの難易度及び名称が表示されている。また、これらの推奨クエストのうち、上記の特定条件を満たす推奨クエスト(例えば、クエストα及びクエストδ)については、特定条件を満たすことを示す情報(特定条件マーク43)が、推奨クエストに関連付けて表示されている。なお、
図4の例でいうと、特定条件マーク43として、王冠を模した図形と共に数字が表示されているが、この数字は、キャラクタごとの使用回数又はキャラクタごとのクエストクリア回数を順位付けしたその推奨クエストのキャラクタランキングにおける、その特定のキャラクタ(キャラクタA)の順位を示している。
【0033】
キャラクタランキングの詳細は、
図5に示すようなキャラクタランキング画面にて、ユーザも確認することができる。キャラクタランキング画面(
図5)では、該当する推奨クエスト(例えば、クエストα)において上位20位までに入っているキャラクタの順位、及び、その順位を決定するための集計期間に関する情報が表示されている。また、ランキング内に表示されているキャラクタは、ユーザが所持しているキャラクタと所持していないキャラクタとを識別可能に表示しており、例えば、未所持のキャラクタについてはグレーアウトする等して表示されている。
なお、キャラクタランキング画面(
図5)は、推奨クエスト一覧画面(
図4)でユーザによって特定条件マーク43が押された場合に推奨クエスト一覧画面(
図4)から遷移してもよいし、例えば、後述する通常クエスト一覧画面(
図8)等、その他クエストを指定できる画面からユーザの操作により遷移できてもよい。
【0034】
また、第1画面の他の例としては、
図6に示すような推奨クエスト一覧画面であってもよい。
推奨クエスト一覧画面(
図6)には、特定のキャラクタ(例えば、キャラクタA)の使用が推奨される推奨クエストに関する情報が一覧で表示されているが、上記の推奨クエスト一覧画面(
図4)よりも多くの情報が表示されている。例えば、推奨クエストごとにクエストの難易度及び名称が表示されており、これらの推奨クエストのうち、上記の特定条件を満たす推奨クエスト(例えば、クエストα及びクエストδ)については、特定条件を満たすことを示す情報(特定条件マーク43)が、推奨クエストに関連付けて表示されている他、以下に例示する情報が表示されている。
なお、特定条件マーク43は、
図6に示すように、特定のキャラクタの順位を表示せずに、特定のキャラクタとの関係において特定条件を満たすか否かを示すだけでもよい。
【0035】
推奨クエスト一覧画面(
図6)には、クエストで使用するデッキに編成可能なキャラクタの数(デッキ)、デッキに編成可能なキャラクタの数に応じてクエストごとにそれぞれ設定された数であって、そのクエストをプレイすることが推奨される推奨キャラクタの所持数(推奨数)、クリア報酬に応じて決まる他のクエストとの関係における推奨されるプレイする順番(順番)、並びに、ユーザが所持するキャラクタのうち第1キャラクタ及びは第2キャラクタに該当するキャラクタのそれぞれの数等の情報が表示されている。
なお、順番は、例えば、クエストα(第1クエストに相当)のクリア報酬として付与されるキャラクタが、クエストβ(第2クエストに相当)における推奨キャラクタに該当する場合、クエストαを1番、クエストβを2番として、クエストβよりもクエストαを先にプレイすることを推奨する。
【0036】
また、推奨クエスト一覧画面(
図6)では、推奨キャラクタのユーザ所持数等に応じて決まる優先度に基づいて特にプレイすることが推奨される推奨クエストには、プレイ推奨マーク44がその推奨クエストに関連付けて表示されている。
なお、優先度は、ユーザの所持するキャラクタにおいて、推奨クエストに対応する第1キャラクタ又は第2キャラクタを含む推奨キャラクタの所持数が多い推奨クエストが、推奨キャラクタの所持数が少ない推奨クエストよりも高く設定されている。また、優先度が高い推奨クエストについては、プレイ推奨マーク44を関連付けて表示する他、上位に表示したり、色や大きさ等を変えて目立つように優先的に表示したりしてもよい。
【0037】
さらに、推奨クエスト一覧画面(
図6)では、対応する推奨キャラクタ(ユーザが選択した特定のキャラクタは除く)のユーザの所持数等に応じて第2モードでの共同プレイが推奨される場合、共同プレイ推奨マーク45が、推奨される参加ユーザ数(かっこ内の数字)と共に、推奨クエストに関連付けて表示されている(共同)。
共同プレイが推奨される場合とは、例えば、ユーザ単独では、推奨キャラクタの所持数がその推奨クエストの推奨数に満たない場合等が該当する。また、参加ユーザ数は、不足している推奨キャラクタの数に応じて決まる。
【0038】
そして、
図4又は
図6に示すような推奨クエスト一覧画面に表示されている複数の推奨クエストの中から、ユーザによってプレイする推奨クエストが選択されると、推奨クエスト一覧画面(
図4又は
図6)からクエストをプレイするためのデッキを編成するデッキ編成画面(
図7)に遷移する。
デッキ編成画面(
図7)では、オススメ1位及びオススメ2位のように、特定のキャラクタ(例えば、キャラクタA)を編成した状態の推奨デッキを表示し、推奨デッキには、特定のキャラクタと一緒にデッキに編成することが推奨される推奨キャラクタ(特定のキャラクタ以外のキャラクタ)が初期編成された状態で表示されている。また、ユーザがデッキの編成を変更する場合、すなわち、デッキに編成するキャラクタを入れ替える場合、ユーザが所持しているキャラクタ一覧に表示されているキャラクタの中から任意のキャラクタを選択することになるが、そのキャラクタ一覧には、選択された推奨クエストにおける推奨キャラクタ、又は、特定のキャラクタと組み合わせることが推奨されるキャラクタが他のキャラクタとは識別可能に表示されている。
なお、デッキ編成画面(
図7)において、推奨デッキを表示する際、推奨キャラクタをデッキに編成可能な所定数よりも多く所持している場合は、他のユーザによる使用履歴に基づく特定のキャラクタとの組合せ回数の多さ等の所定基準に基づいて、デッキに編成する推奨キャラクタを決定する。
【0039】
また、本実施形態では、第2モードで共同プレイを行う際、共同プレイを行うクエストが、
図4又は
図6に示すような推奨クエスト一覧画面(第1画面)から選択された推奨クエストか、それとも、
図8に示すような通常クエスト一覧画面(第1画面以外の第2画面)から選択されたクエストかによって、参加ユーザの募集対象を変更する。
具体的には、推奨クエストを共同プレイする場合、すなわち、第1画面である推奨クエスト一覧画面(
図4又は
図6)から選択された推奨クエスト(例えば、クエストα)をユーザが第2モードでプレイする場合、そのクエストαに対応する推奨キャラクタを所持するユーザ、又は推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザの中から、共同プレイへの参加ユーザを募集する。このとき、推奨数に不足するキャラクタの数(以下、参加推奨数という)に応じた数以上の推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザに対して、共同プレイへの参加を募集することとしてもよい。例えば、参加推奨数が2体であれば、デッキに2体以上の推奨キャラクタを編成しているユーザを募集対象にする。また、デッキ内にリーダー枠やサポート枠等の枠の優劣や種別がある場合、参加推奨数に応じてデッキ内の枠に対して推奨キャラクタを配置する枠を設定し、その設定された枠に推奨キャラクタを配置しているユーザに対して、共同プレイへの参加を募集する。
一方、第1画面以外の第2画面である通常クエスト選択画面(
図8)から選択されたクエスト(例えば、クエストθ)を第2モードでプレイする場合、クエストθに対応する推奨キャラクタを所持しているか否か、及び、推奨キャラクタをデッキに編成しているか否かにかかかわらず、特に限定せずに共同プレイへの参加ユーザを募集する。
【0040】
<本発明の一実施形態に係る情報処理装置、及びユーザ端末の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置、及びユーザ端末12の構成について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームデータ配信用のコンピュータ、厳密にはサーバコンピュータ(以下、サーバ10という)によって構成されている。サーバ10は、コンピュータの一例であり、
図1に示されるように、複数のユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12と共に情報処理システムSを構築している。ネットワーク14は、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びイントラネット等を含むものであってもよい。
【0041】
本実施形態の情報処理システムSでは、上記構成により、サーバ10とユーザ端末12とが協働することにより、ゲームが進行する。具体的には、ゲーム進行処理の一部をサーバ10側で行い、グラフィック処理等の一部をユーザ端末12側で実行する。例えば、サーバ10側で、一定のルール、ロジック、及びアルゴリズムを含むプログラムを実行する。一方、ユーザ端末12側では、サーバ10と同期しつつ、サーバ10で実行されているプログラムと同様のルール、ロジック、及びアルゴリズムにより、ゲームを進行させる。すなわち、ユーザ端末12は、ゲームのプレイ中、ゲームの表示画面であるゲーム画面をディスプレイ等に表示すると共に、サーバ10から随時送られてくる表示データを展開し、当該表示データが示す映像及び文字情報等をゲーム画面中に表示させる。
【0042】
サーバ10は、本発明の「情報処理装置」の一例であり、ゲーム進行に必要なデータの生成、記憶、及び送受信等、ゲーム進行に関する各種の情報処理を実行するコンピュータ、具体的には、SNSサーバ若しくはクラウドサービス用のサーバコンピュータによって構成される。クラウドサービス用のサーバコンピュータには、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータ等が含まれる。また、サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。本実施形態では、ゲーム進行に関する一連の情報処理の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く)がサーバ10によって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及び、サーバ10から配信される情報の表示等を行えばよい。
【0043】
サーバ10は、ハードウェア機器として、
図1に示されるように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インターフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、ゲームに関する情報処理用の専用プログラムとがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームの進行に関する一連の処理を実行する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワーク14を介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0044】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0045】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0046】
通信用インターフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インターフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インターフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0047】
ストレージ24は、各種の情報を記憶及び蓄積できればよく、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバやオンラインストレージ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0048】
ユーザ端末12は、ユーザがゲームをプレイするために操作するクライアント端末である。ユーザ端末12は、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、
図1には、4台のユーザ端末12を図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0049】
ユーザ端末12には、オペレーティングシステム(OS)と、ゲームをプレイするためのゲーム用アプリとがインストールされている。ユーザ端末12は、ユーザがゲームをプレイしている間、サーバ10からゲーム進行用のデータを受信し、当該データが示す画像(映像)をユーザ端末12のディスプレイ又はユーザ端末12に接続されたTV等の表示器に表示したり、音声をスピーカ等から出力したりする。すなわち、本実施形態において、ユーザ端末12は、表示部及び音声出力部として機能する。例えば、ユーザ端末12には、
図2~
図8に示されるようなゲーム画面の他、共同プレイを行う際にユーザ同士をマッチングするマッチング画面、ユーザが使用するキャラクタと敵キャラクタ等とが対戦する対戦画面、ゲーム終了後の成績等を表示するゲーム結果画面、その他の入力操作等を行う入力操作画面、及び、各種情報を通知する通知画面等が表示される。
【0050】
また、ユーザ端末12は、ゲームのプレイ中に行われるユーザの操作を受け付け、当該操作内容に応じた情報をサーバ10に向けて送信する。例えば、ユーザは、所持するキャラクタの中から特定のキャラクタを選択するためのキャラクタ選択操作、プレイするクエストを選択するためのクエスト選択操作、プレイモードを選択するためのプレイモード選択操作、キャラクタを強化するためのキャラクタ強化操作、及び、デッキを編成するためのデッキ編成操作等をユーザ端末12にて行い、それらの操作に基づく情報をサーバ10に送信する。なお、上記操作以外にも、ユーザは、本実施形態の情報処理システムSにより提供されるサービスを享受するうえで必要な操作をユーザ端末12にて適宜行う。
【0051】
<本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。サーバ10は、
図9に示されるように、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、推奨部33、募集部34、及びゲーム制御部35を有する。これらのうち、記憶部30は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0052】
(記憶部)
記憶部30は、ゲームのプレイに必要な各種の情報を記憶する。
具体的には、記憶部30は、ユーザ情報、キャラクタ情報、クエスト情報、推奨クエスト情報、及び、その他ゲームに関する種々の情報を記憶する。
【0053】
ユーザ情報は、
図10に示されるように、各ユーザを特定する識別情報(ユーザID)に各種情報が紐付けられ、ユーザごとに記憶されている。例えば、ユーザ情報には、ゲーム用のアカウント名(ユーザ名)、所持しているキャラクタ、デッキに編成しているキャラクタ、ユーザランク及びクエストのプレイ履歴等を示すゲーム進捗状況、並びに、フレンド関係にあるユーザ等の情報が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、連絡先等のユーザの個人情報、アイテム又はゲーム通貨等のキャラクタ以外のゲーム媒体の所持数等を示す情報、並びに、ゲームに課金した回数及び金額等を示す課金履歴の情報等がユーザ情報に含まれていてもよい。
【0054】
キャラクタ情報は、
図11に示されるように、各キャラクタを特定する識別情報(キャラクタID等)に各種情報が紐付けられ、キャラクタごとに記憶されている。例えば、キャラクタ情報には、名称、属性、能力等を示す各種パラメータ(レベル、体力、攻撃力、スピード及び特殊能力等に関する値)、同じデッキに含めると相乗効果を生じる相性の良い関連キャラクタ、及び、プレイが推奨される推奨クエスト等の情報が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、外観デザイン、レアリティ、取得方法、取得可能期間、使用可能期間、及び対価等の情報がゲーム媒体情報に含まれていてもよい。なお、
図11では、キャラクタ情報を例示したが、ゲーム媒体がアイテムの場合は、上記の一部の情報に代えて、アイテムを使用した場合のゲーム効果等の情報が含まれる。
【0055】
クエスト情報は、
図12に示されるように、クエストを特定する識別情報(クエストID等)に各種情報が紐付けられ、クエストごとに記憶されている。例えば、クエスト情報には、名称、クエストで使用するデッキに編成可能なキャラクタの数(デッキ)、プレイすることが推奨される推奨キャラクタの所持数(推奨数)、クリアした場合にユーザに付与されるクリア報酬、プレイする際に使用することが推奨される推奨キャラクタ、及び、他のユーザの使用履歴に基づいて決定されたキャラクタランキング等の情報が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、難易度、出現する敵キャラクタ、並びに、プレイ可能期間、プレイするために必要なランク及びプレイするために必要となるゲーム媒体等のプレイ条件等の情報がクエスト情報に含まれていてもよい。
【0056】
推奨クエスト情報は、特定のキャラクタを使用してプレイすることが推奨されるクエストに関する情報であり、
図13に示されるように、推奨クエストを特定する識別情報(クエストID等)に各種情報が紐付けられ、推奨クエストごとに記憶されている。例えば、推奨クエスト情報には、名称、特定条件を満たすか否か(特定条件)、対応する推奨キャラクタのユーザ所持数等に応じて決まる優先度、クリア報酬に応じて決まる推奨されるプレイの順番、対応する推奨キャラクタのユーザ所持数等に応じて決まる共同プレイの推奨の有無、及び共同プレイを推奨する場合の推奨される参加ユーザ数(共同プレイ)、並びに、ユーザが所持するキャラクタのうち第1キャラクタ若しくは第2キャラクタに該当するキャラクタのそれぞれの数等の情報が含まれる。なお、優先度は、推奨キャラクタを編成したデッキを使用してプレイした推奨クエストにおけるプレイ結果に応じて、適宜更新される。例えば、クリアに失敗した場合は、優先度が下がる。また、特定条件の適否は、他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて適宜変動する。
【0057】
(情報取得部)
情報取得部31は、本発明の受付部に相当し、ユーザがゲームプレイ中にユーザ端末12において行った操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。
情報取得部31によって取得される情報には、例えば、キャラクタ選択操作に基づく情報、クエスト選択操作に基づく情報、プレイモード選択操作に基づく情報、キャラクタ強化操作に基づく情報、及び、デッキ編成操作に基づく情報等が含まれる。また、情報取得部31によって取得される情報には、上記情報の他、ゲーム中の各場面でユーザが行う各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録、及びその他の入力操作等に基づく情報が含まれる。
【0058】
(表示制御部)
表示制御部32は、ユーザ端末12を制御し、ゲーム進行用の情報をユーザ端末12のディスプレイ等の画面に表示させる。
具体的には、表示制御部32は、後述する推奨部33、募集部34、及びゲーム制御部35等による情報処理の結果等を表示するための表示データを生成し、生成された当該表示データをネットワーク14によりユーザ端末12に向けて送信する。例えば、表示制御部32は、推奨部33、募集部34、及びゲーム制御部35等による情報処理の結果として、
図2~
図8に示されるようなゲーム画面の他、マッチング画面、対戦画面、ゲーム結果画面、その他の入力操作等を行う入力操作画面、及び各種情報を通知する通知画面等をユーザ端末12に表示させる。
特に、表示制御部32は、推奨部33によって推奨された推奨クエストに関する情報を含む推奨クエスト一覧画面(第1画面)、及び、通常クエスト一覧画面(第1画面以外の第2画面)をユーザ端末12に表示させる。
【0059】
(推奨部)
推奨部33は、特定のキャラクタを使用してプレイすることが推奨される推奨クエストを選定し、表示制御部32と連携してその推奨クエストに関する情報を含む推奨クエスト一覧画面(第1画面)を、ユーザ端末12のディスプレイ等の画面に表示させる。また、推奨部33は、それらの推奨クエストごとに特定条件を満たすか否かを判定し、特定条件を満たすと判断した推奨クエストに対しては、特定条件を満たすことを示す情報(例えば、
図4又は
図6に示すような特定条件マーク43)を推奨クエスト一覧画面に、当該推奨クエストに関連付けて表示する。
具体的には、推奨部33は、情報取得部31が取得したキャラクタ選択操作に基づく情報をトリガーとして、ユーザが所持しているキャラクタの中から選択された特定のキャラクタに関連付けられている1又は2以上の推奨クエストを複数のクエストの中から抽出する。そして、推奨部33は、それらの抽出した推奨クエストの各々について、以下(a)~(c)に例示するような基準に基づいて、特定条件を満たすか否かを判定する。
(a)推奨クエストにおいて、特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と、特定のキャラクタ以外のキャラクタ(他のキャラクタ)の他のユーザの使用履歴とに基づいて算出した、キャラクタごとの使用回数又はキャラクタごとのクエストクリア回数を順位付けしたキャラクタランキングにおいて、その特定のキャラクタが所定順位以上(例えば、上位20位以内)に入っている場合は、特定条件を満たすと判定する。
(b)推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて算出した、キャラクタごとの使用回数又はキャラクタごとのクエストクリア回数を順位付けしたキャラクタランキングにおいて、所定順位以上(例えば、上位30位以内)に入っているキャラクタ(第1キャラクタ)をユーザが所定数以上(例えば、10体以上)所持している場合は、特定条件を満たすと判定する。
(c)推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて算出した、特定のキャラクタを含むデッキに編成された回数が所定回数以上(例えば50回以上)のキャラクタ(第2キャラクタ)、すなわち、推奨クエストをプレイする際に特定のキャラクタとセットでデッキに編成されることが多い特定のキャラクタ以外のキャラクタをユーザが所定数以上(例えば20体以上)所持している場合は、特定条件を満たすと判定する。
【0060】
また、推奨部33は、推奨クエストの各々について、推奨クエスト一覧画面に表示する際の優先度を決定する。
具体的には、推奨部33は、ユーザの所持するキャラクタにおいて、推奨クエストに対応する第1キャラクタ又は第2キャラクタを含む推奨キャラクタの所持数が多い推奨クエストを、推奨キャラクタの所持数が少ない推奨クエストよりも優先度を高く設定し、表示制御部32と連携して推奨クエスト一覧画面内で優先的に表示する。例えば、推奨部33は、優先度の高い推奨クエストを他の推奨クエストよりも目立つように、上方に配置したり、大きく表示したり、色を変えたりして表示する。また、推奨部33は、推奨クエストにおける推奨キャラクタを編成したデッキを使用したプレイ結果に応じて、その推奨クエストの優先度を更新する。例えば、プレイの結果、クリアに成功した場合はその推奨クエストの優先度を上げ、クリアに失敗した場合はその推奨クエストの優先度を下げる。また、推奨部33は、ユーザが推奨キャラクタを強化した場合、その推奨キャラクタに対応する推奨クエストの優先度を上げる。
【0061】
また、推奨部33は、ユーザの所持するキャラクタにおいて、特定のキャラクタ以外の推奨クエストに対応する第1キャラクタ又は第2キャラクタを含む推奨キャラクタの所持数が、所定の推奨数以上(例えば2体以上)の場合、その推奨クエストを他の推奨クエストよりも優先的にプレイすることを推奨する。
具体的には、推奨部33は、特定のキャラクタ以外の推奨キャラクタの所持数が推奨数以上の推奨クエストのプレイ推奨度を高く設定し、表示制御部32と連携してプレイを推奨することを示す情報(例えば、
図6に示すようなプレイ推奨マーク44)を推奨クエスト一覧画面に、当該推奨クエストに関連付けて表示する。このとき、推奨部33は、デッキに編成可能なキャラクタの数に応じて推奨数をクエストごとにそれぞれ設定する。例えば、デッキに編成可能なキャラクタの数が第1数(例えば4体)であるクエストに設定された第1推奨数(例えば2体)を、デッキに編成可能なキャラクタの数が第1数より多い第2数(例えば8体)であるクエストに設定された第2推奨数(例えば4体)よりも少なく設定する。
【0062】
また、推奨部33は、特定のキャラクタ以外の推奨キャラクタの所持数が推奨数に満たないユーザに対して、推奨クエスト一覧画面において推奨クエストを第2モードで共同プレイすることを推奨し、推奨数に足りない数に応じて推奨される共同プレイの参加ユーザ数を表示する。例えば、推奨部33は、推奨クエスト一覧画面に、推奨クエストに関連付けて共同プレイを推奨することを示す情報(例えば、
図6の共同プレイ推奨マーク45)と推奨する参加ユーザ数を表示する。
【0063】
また、推奨部33は、第1クエストのクリア報酬として付与されるキャラクタが第2クエストにおける推奨キャラクタに該当する場合、推奨クエスト一覧画面において第2クエストよりも第1クエストを先にプレイすることを推奨する。例えば、推奨部33は、推奨クエスト一覧画面に、推奨クエストに関連付けて順番を表示する。
【0064】
(募集部)
募集部34は、第2モードで共同プレイを行うユーザ同士のマッチングを行う。
具体的には、募集部34は、ユーザから取得したプレイモード選択操作によって第2モードでのプレイが選択されると、当該ユーザをホストユーザに設定し、共同プレイに参加するユーザ、すなわち、ホストユーザと一緒にクエストを共同プレイする参加ユーザを募集する。そして、募集部34は、他のユーザから共同プレイへの応募があった場合は、ホストユーザと応募した参加ユーザとを関連付けることにより、複数のユーザの間で共同プレイを行う環境を設定する。
【0065】
また、募集部34は、共同プレイを行うクエストによって、すなわち、共同プレイを行うクエストが、推奨クエスト一覧画面(第1画面)から選択された推奨クエストか、それとも、第1画面以外の通常クエスト一覧画面(第2画面)から選択されたクエストかによって、募集対象を変更する。
具体的には、推奨クエストを共同プレイする場合、すなわち、第1画面である推奨クエスト一覧画面から選択された推奨クエストをユーザが第2モードでプレイする場合、募集部34は、推奨キャラクタを所持するユーザ、又は推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザの中から、共同プレイへの参加ユーザを募集する。一方、第1画面以外の第2画面である通常クエスト選択画面から選択されたクエストを第2モードでプレイする場合、募集部34は、推奨キャラクタを所持しているか否か、及び、推奨キャラクタをデッキに編成しているか否かにかかかわらず、特に限定せずに共同プレイへの参加ユーザを募集する。
【0066】
(ゲーム制御部)
ゲーム制御部35は、ゲームの進行に必要な情報処理を実行するものであり、情報取得部31がユーザから取得した各種情報等に基づいてゲームを進行させる。
具体的には、ゲーム制御部35は、ユーザがプレイ中のクエストにおいて、キャラクタ等のゲーム媒体をユーザ操作に応じて動かしたりして、ユーザ操作に応じた演出等を実施する。また、ゲーム制御部35は、ゲームの進行状況等に応じて、キャラクタ等のゲーム媒体のパラメータの設定を変更する等のゲーム効果を発生させる。例えば、ユーザから取得したキャラクタ強化操作に基づく情報に応じてキャラクタを強化することにより、キャラクタのパラメータを変更する。
【0067】
また、ゲーム制御部35は、ユーザに対し、2以上のキャラクタを含むデッキを編成させ、そのデッキに編成されたキャラクタを使用してクエストをプレイさせる。さらに、ゲーム制御部35は、クエストのプレイ結果に応じて、クリア報酬としてクエストに設定された所定のキャラクタをユーザに付与する。具体的には、ユーザがクエストをクリアした後、クリア報酬として設定されているキャラクタをユーザに関連付けてユーザ情報を更新し、記憶部30に記憶する。
【0068】
また、ゲーム制御部35は、ユーザに対し、ユーザ単独でプレイする第1モードと複数のユーザが共同プレイする第2モードとを含む複数のモードの中から、ユーザが選択したモードでクエストをプレイ可能に制御する。このとき、ゲーム制御部35は、第1モードではユーザが所持するキャラクタでデッキを編成してクエストをプレイさせ、第2モードはユーザと他のユーザとが所持するキャラクタ、すなわち、複数のユーザが所持するキャラクタの中からデッキを編成してクエストをプレイさせる。また、ゲーム制御部35は、第2モードでクエストをプレイする場合、共同プレイに参加する人数に応じてユーザが使用するキャラクタの数、すなわち、ユーザがデッキに編成することができるキャラクタの数を決定する。例えば、デッキに編成可能なキャラクタが4体とすると、4人で共同プレイを行う場合は1ユーザにつきキャラクタ1体、2人で共同プレイする場合は1ユーザにつきキャラクタ2体とする。
【0069】
以上、サーバ10、及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10、及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示、及び説明を省略する。
【0070】
<本発明の一実施形態に係る情報処理方法>
次に、
図14を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フローという)について説明する。情報処理フローは、本発明の「情報処理方法」を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0071】
この情報処理フローは、特定のキャラクタを選択したユーザに対して推奨クエストを表示する一連の流れを示す情報処理であり、情報処理システムSにおいて実行される情報処理である。
なお、以下では、複数のクエストを推奨クエストとして表示する場合を例に挙げて説明する。また、所持数とは当該ユーザが所持するキャラクタの所持数をいう。
【0072】
図14に示すように、プロセッサ21は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザが行ったキャラクタ選択操作に基づく情報を取得してユーザから特定のキャラクタの選択を受け付けると(S101)、複数のクエストの中からその選択された特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエスト、すなわち、特定のキャラクタに対応する推奨クエストを選択する(S102)。
【0073】
次に、プロセッサ21は、それぞれの推奨クエストに対応する第1キャラクタ又は第2キャラクタを含む推奨キャラクタの所持数、推奨キャラクタを含めたデッキを使用したクエストのプレイ成績、推奨キャラクタの強化具合等に基づいて、推奨クエストの優先度を決定する(S103)。
【0074】
そして、プロセッサ21は、それらの選択した推奨クエストの各々について、上記に例示した基準(a)~(c)に基づいて特定条件を満たすか否かを判断し(S104)、特定条件を満たすと判断した推奨クエストに対しては(S104:YES)、推奨クエスト一覧画面において、特定条件を満たすことを示す情報をその推奨クエストに関連付けて表示する(S105)。一方、プロセッサ21は、特定条件を満たしていないと判断した推奨クエストに対しては(S104:NO)、推奨クエスト一覧画面において、特定条件を満たすことを示す情報を関連付けずにそのままその推奨クエストを表示する(S106)。
【0075】
さらに、プロセッサ21は、推奨クエストに対応する推奨キャラクタの所持数が推奨クエストごとに設定された推奨数以上か否か判断し(S107)、推奨キャラクタの所持数が推奨数以上と判断した推奨クエストに対しては(S107:YES)、推奨クエスト一覧画面において、その推奨クエストのプレイを推奨する(S108)。一方、プロセッサ21は、推奨キャラクタの所持数が推奨数より少ないと判断した推奨クエストに対しては(S107:NO)、推奨クエスト一覧画面において、その推奨クエストを第2モードで共同プレイすることを推奨し(S109)、共同プレイをする際に推奨する参加ユーザ数を表示する(S110)。
【0076】
また、プロセッサ21は、推奨クエスト(第2クエスト)に対応する推奨キャラクタをクリア報酬として入手可能な他の推奨クエスト(第1クエスト)の有無を判断し(S111)、第1クエストが有ると判断した場合は(S111:YES)、推奨クエスト一覧画面において、第2クエストよりも第1クエストを先にプレイすることを推奨して(S112)、処理を終了する。一方、第1クエストが無いと判断した場合は(S111:NO)、そのまま処理を終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0077】
なお、上記処理の終了後、プロセッサ21は、ユーザにデッキを編成させ、ユーザによって選択された推奨クエストをユーザにプレイさせる。そして、プロセッサ21は、ユーザが推奨クエストをクリアした場合は、そのクリアした推奨クエストに関連付けられているキャラクタをクリア報酬としてユーザに付与する。
【0078】
また、
図15を参照しながら、本実施形態における他の情報処理フローの例について説明する。この情報処理フローは、第2モードを選択したユーザが共同プレイを開始する際の一連の流れを示す情報処理であり、情報処理システムSにおいて実行される情報処理である。
【0079】
図14に示すように、プロセッサ21は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザが行ったクエスト選択操作に基づく情報を取得してユーザからクエストの選択を受け付け(S201)、さらに、プレイモード選択操作に基づく情報を取得して第2モードでのプレイ、すなわち、共同プレイの選択を受け付けると(S202)、そのクエストの選択は、推奨クエスト一覧画面、すなわち、第1画面から選択されたクエストか否かを判断し(S203)、第1画面から選択されたクエスト、すなわち、推奨クエストであると判断した場合(S203:YES)、推奨キャラクタを所持しているユーザ又は推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザに対して共同プレイへの参加を募集する(S204)。一方、プロセッサ21は、第1画面以外の画面、すなわち、第2画面である通常クエスト一覧画面から選択されたクエストであると判断した場合(S203:NO)、推奨キャラクタを所持しているか、又は推奨キャラクタをデッキに編成しているか否かにかかかわらず、ユーザを限定せずに共同プレイへの参加を募集する(S205)。
【0080】
そして、プロセッサ21は、共同プレイへの参加ユーザ数に応じて、ユーザが使用するキャラクタの数、すなわち、ユーザがデッキに編成することができるキャラクタの数を決定して(S206)、処理を終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0081】
なお、上記処理の終了後、プロセッサ21は、共同プレイを行う複数のユーザにデッキを編成させ、ホストユーザによって選択されたクエストを複数のユーザに共同プレイさせ、クエストをクリアした場合は、そのクリアした推奨クエストに関連付けられているキャラクタをクリア報酬として共同プレイに参加したユーザに付与する。
【0082】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0083】
例えば、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例は一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様、及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0084】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末12に画像を表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。同様に、ユーザ端末12から音声や音楽を発せさせる態様には、端末自体に備わった再生器(スピーカ)により発せさせる態様、及び端末に有線又は無線形式で接続された音響装置から発せさせる態様が含まれる。なお、ユーザ端末12に接続された表示器又は音響装置には、一般的な据え置き型のディスプレイやスピーカ等の他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0085】
また、上記の実施形態では、サーバ10が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの全部又は一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。その場合には、ユーザ端末12、又はサーバ10とユーザ端末12との協働によって本発明の情報処理装置が構成されることになる。例えば、表示制御部32、推奨部33、募集部34、及びゲーム制御部35の全部又は一部の機能が、ユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0086】
また、上記の実施形態では、ユーザ情報、キャラクタ情報、クエスト情報、及び推奨クエスト情報等は、サーバ10に記憶することとしたが、不図示のデータベースサーバ等を別途設けて、当該データベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。この場合、サーバ10は、データベースサーバ又はユーザ端末12等と共に本発明の情報処理装置を構成することになる。
【0087】
また、上記の実施形態では、特に具体的なゲームの内容については言及していないが、本発明は、キャラクタ等のゲーム媒体を使用してプレイするゲームであれば、あらゆるゲームにおいて適用可能である。例えば、言葉遊びゲーム、格闘ゲーム、スポーツゲーム、シューティングゲーム、レースゲーム、パズルゲーム、カードゲーム、ボードゲーム、ロールプレイングゲーム又はシミュレーションゲーム等において適用可能である。また、ゲームは、個人戦であってもよいし団体戦であってもよい。また、人間同士がユーザとして対戦するものであってもよいし、人間とコンピュータ(例えば、AI又はロボット等)とが対戦するものであってもよい。
【0088】
また、上記の実施形態では、ユーザは、原則として無料で全ての機能を享受することができるが、一部の機能を限定し、所定の利用料金を支払うことによって、その限定された機能が利用できるようにしてもよい。また、所定の利用料金を支払った課金ユーザに対しては、ゲームをプレイするうえで有利になるようにその他にも各種条件等を設定してもよい。例えば、課金ユーザに対しては、課金額に応じて取得困難なゲーム媒体を取得可能としてもよいし、課金額に応じて取得困難なゲーム媒体の抽選確率を向上させてもよい。なお、この利用料金については、従量課金制としてもよいし、サブスクリプションのように、一度支払えば一定期間(例えば、1か月間又は1年間等)、そのユーザに対して効果を有することとしてもよい。
【0089】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の一つは、適切なプレイ環境でユーザにゲームをプレイさせることである。
【0090】
[付記1]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記1]
ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、推奨部は、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、第1画面において推奨クエストと関連付けて表示させる、情報処理装置。
上記の情報処理装置によれば、ユーザによって選択された特定のキャラクタを使用してプレイすることが推奨される推奨クエストを表示する際に、他のユーザによる特定のキャラクタの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの使用履歴とに基づいて判定したその推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、その推奨クエストと関連付けて表示する。また、複数の推奨クエストを表示する場合は、推奨クエストごとに特定条件を満たすか否かを判定し、推奨クエストごとに特定条件を満たすか否かを示す情報を表示する。これにより、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0091】
[付記2]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記2]
推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて特定のキャラクタの順位が所定順位以上である場合、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、付記1に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザの使用履歴に基づくキャラクタ使用回数のランキングにおいて、特定のキャラクタの順位が所定順位以上である場合、その推奨クエストが特定条件を満たすと判定し、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示する。これにより、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0092】
[付記3]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記3]
推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて所定順位以上である第1キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、付記1に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザの使用履歴に基づくキャラクタ使用回数のランキングにおいて、所定順位以上である第1キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、その推奨クエストが特定条件を満たすと判定し、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0093】
[付記4]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記4]
2以上のキャラクタを含むデッキを使用してクエストをプレイさせるゲーム制御部をさらに有し、推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく特定のキャラクタを含むデッキに編成された回数が所定回数以上の第2キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示させる、付記1に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて、特定のキャラクタを含むデッキに一緒に編成された回数が所定回数以上の第2キャラクタをユーザが所定数以上所持している場合、その推奨クエストが特定条件を満たすと判定し、推奨クエストが特定条件を満たすことを示す情報を表示する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0094】
[付記5]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記5]
2以上のキャラクタを含むデッキを使用してクエストをプレイさせるゲーム制御部をさらに有し、推奨部は、他のユーザの使用履歴に基づく推奨クエストにおけるキャラクタ使用回数のランキングにおいて所定順位以上である第1キャラクタ、又は、他のユーザの使用履歴に基づく特定のキャラクタを含むデッキに編成された回数が所定回数以上の第2キャラクタを含む推奨キャラクタのユーザの所持数に応じて、推奨クエストの第1画面内での優先度を決定する、付記1に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて決定された推奨キャラクタのユーザの所持数に応じて、その推奨クエストを第1画面内で表示する際の優先度を決定する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0095】
[付記6]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記6]
推奨部は、特定のキャラクタを除く推奨キャラクタのユーザの所持数が推奨数以上の場合、推奨クエストのプレイをユーザに推奨する、付記5に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて決定された推奨キャラクタ(ユーザが選択した特定のキャラクタは除く)を推奨数以上所持している場合、その推奨キャラクタに関連付けられた推奨クエストのプレイをユーザに推奨する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0096】
[付記7]に対する課題
本発明の目的の一つは、デッキに編成可能なキャラクタの数に応じて、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記7]
推奨部は、推奨数をデッキに編成可能なキャラクタの数に応じて設定し、デッキに編成可能なキャラクタの数が第1数であるクエストに設定された第1推奨数を、デッキに編成可能なキャラクタの数が第1数より多い第2数であるクエストに設定された第2推奨数よりも少なくする、付記6に記載の情報処理装置。
このように、デッキに編成可能なキャラクタの数が少ない場合は、基準となる推奨数を少なく設定する。これにより、デッキに編成可能なキャラクタの数に応じて、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0097】
[付記8]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるプレイモードを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記8]
ゲーム制御部は、推奨クエストを、ユーザ単独でプレイする第1モードと、複数のユーザが共同プレイする第2モードとを含むモードの中からユーザが選択したモードでプレイ可能に制御し、推奨部は、特定のキャラクタを除く推奨キャラクタの所持数が推奨数に満たないユーザに対して、第1画面において推奨クエストを第2モードでプレイすることを推奨する、付記6に記載の情報処理装置。
このように、推奨クエストにおける他のユーザのキャラクタの使用履歴に基づいて決定された推奨キャラクタ(ユーザが選択した特定のキャラクタは除く)の所持数が推奨数に満たない場合、複数のユーザで共同プレイする第2モードでのプレイをユーザに推奨する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるプレイモードを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0098】
[付記9]に対する課題
本発明の目的の一つは、キャラクタの所持数が少ないユーザのプレイ環境を向上させることである。
[付記9]
ゲーム制御部は、第1モードではユーザが所持するキャラクタでデッキを編成して推奨クエストをプレイさせ、第2モードはユーザと他のユーザとが所持するキャラクタからデッキを編成して推奨クエストをプレイさせる、付記8に記載の情報処理装置。
このように、複数のユーザで共同プレイする第2モードでは、ユーザと他のユーザとが所持するキャラクタからデッキを編成して推奨クエストをプレイ可能とする。これにより、キャラクタの所持数が少ないユーザのプレイ環境を向上させることである。
【0099】
[付記10]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタの数に応じて、共同プレイを行う際に推奨される参加ユーザ数を、ユーザに知らせることである。
[付記10]
ゲーム制御部は、第2モードで推奨クエストをプレイする場合、共同プレイに参加する人数に応じてユーザが使用するキャラクタの数を決定し、推奨部は、特定のキャラクタを除く推奨キャラクタの所持数が推奨数に満たないユーザに対して、推奨数に足りない数に応じて推奨される共同プレイの参加ユーザ数を表示させる、付記8に記載の情報処理装置。
このように、第2モードにおいて、共同プレイに参加する人数に応じてユーザが使用するキャラクタの数を決定する場合、推奨キャラクタ(ユーザが選択した特定のキャラクタは除く)の所持数が推奨数に足りない数に応じて、推奨される共同プレイの参加ユーザ数を決定して表示する。これにより、ユーザが所持するキャラクタの数に応じて、共同プレイを行う際に推奨される参加ユーザ数を、ユーザに知らせることができる。
【0100】
[付記11]に対する課題
本発明の目的の一つは、共同プレイを行う際に、ユーザが所持するキャラクタに応じて、ユーザと相性の良い他のユーザを募集することである。
[付記11]
第2モードで推奨クエストをプレイする場合、推奨キャラクタを所持するユーザに対して、共同プレイへの参加を募集する募集部を、さらに有する、付記8に記載の情報処理装置。
このように、推奨キャラクタを所持する他のユーザに対して、共同プレイへの参加を募集する。これにより、共同プレイを行う際に、ユーザが所持するキャラクタに応じて、ユーザと相性の良い他のユーザを募集することができる。
【0101】
[付記12]に対する課題
本発明の目的の一つは、共同プレイを行う際に、ユーザが所持するキャラクタに応じて、ユーザと相性の良い他のユーザを募集することである。
[付記12]
募集部は、推奨キャラクタをデッキに編成しているユーザに対して、共同プレイへの参加を募集する、付記11に記載の情報処理装置。
このように、推奨キャラクタをデッキに編成している他のユーザに対して、共同プレイへの参加を募集する。これにより、共同プレイを行う際に、ユーザが所持するキャラクタに応じて、ユーザと相性の良い他のユーザを募集することができる。
【0102】
[付記13]に対する課題
本発明の目的の一つは、共同プレイを行う際に、クエストの種類、及びユーザが所持するキャラクタに応じて、適切に他のユーザを募集することである。
[付記13]
募集部は、第1画面から選択された推奨クエストをユーザが第2モードでプレイする場合は、推奨キャラクタを所持するユーザに対して共同プレイへの参加を募集し、第1画面以外の第2画面から選択されたクエストを第2モードでプレイする場合は、推奨キャラクタを所持しているか否かにかかわらず、ユーザに対して共同プレイへの参加を募集する、付記11に記載の情報処理装置。
このように、クエストを選択する画面、すなわち、クエストが推奨クエストか否かによって、共同プレイへの参加の募集対象となるユーザを異ならせる。これにより、共同プレイを行う際に、クエストの種類、及びユーザが所持するキャラクタに応じて、適切に他のユーザを募集することができる。
【0103】
[付記14]に対する課題
本発明の目的の一つは、プレイするクエストの順番を、ユーザに選び易くさせることである。
[付記14]
ゲーム制御部は、クエストのプレイ結果に応じて所定のキャラクタをユーザに付与し、推奨部は、第1クエストで付与されるキャラクタが第2クエストにおける推奨キャラクタである場合、第1画面において第2クエストよりも第1クエストを先にプレイすることを推奨する、付記5に記載の情報処理装置。
このように、第1クエストのプレイ結果に応じて付与されるキャラクタが第2クエストにおける推奨キャラクタである場合、第2クエストよりも第1クエストを先にプレイすることをユーザに推奨する。これにより、プレイするクエストの順番を、ユーザに選び易くさせることができる。
【0104】
[付記15]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストの情報を、適切な状態に維持することである。
[付記15]
推奨部は、推奨キャラクタを編成したデッキを使用した推奨クエストにおけるプレイ結果に応じて、推奨クエストの優先度を更新する、付記5に記載の情報処理装置。
このように、推奨キャラクタを編成したデッキを使用した推奨クエストにおけるプレイ結果に応じて、推奨クエストの優先度を更新する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストの情報を、適切な状態に維持することができる。
【0105】
[付記16]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストの情報を、適切な状態に維持することである。
[付記16]
ゲーム制御部は、ユーザの指示に基づいてキャラクタを強化し、推奨部は、推奨キャラクタをユーザが強化した場合に、推奨クエストの優先度を更新する、付記15に記載の情報処理装置。
このように、推奨キャラクタをユーザが強化した場合に、推奨クエストの優先度を更新する。これにより、ユーザが所持するキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストの情報を、適切な状態に維持することができる。
【0106】
[付記17]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記17]
ネットワークで通信可能なコンピュータを有する情報処理システムであって、前記コンピュータは、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付ける受付部と、前記特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させる推奨部と、を有し、前記推奨部は、前記推奨クエストにおける前記特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と前記特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく前記推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、前記第1画面において前記推奨クエストと関連付けて表示させる、情報処理システム。
上記の情報処理システムによれば、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0107】
[付記18]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記18]
プロセッサが、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付け、プロセッサが、特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させ、プロセッサが、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、第1画面において推奨クエストと関連付けて表示させる、情報処理方法。
上記の情報処理方法によれば、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【0108】
[付記19]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることである。
[付記19]
プロセッサに、ユーザが所持するキャラクタの中から特定のキャラクタに対するユーザの選択を受け付けさせ、プロセッサに、特定のキャラクタの使用を推奨する推奨クエストに関する情報を含む第1画面を表示させ、プロセッサに、推奨クエストにおける特定のキャラクタの他のユーザの使用履歴と特定のキャラクタ以外のキャラクタの他のユーザの使用履歴とに基づく推奨クエストが特定条件を満たすか否かを示す情報を、第1画面において推奨クエストと関連付けて表示させる、プログラム。
上記のプログラムによれば、ユーザが選択した特定のキャラクタを使用して有利にプレイすることができるクエストを、ユーザに選び易くさせることができる。
【符号の説明】
【0109】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インターフェース
24 ストレージ
25 バス
30 記憶部
31 情報取得部
32 表示制御部
33 推奨部
34 募集部
35 ゲーム制御部
41 各種ボタン
42 推奨クエスト表示ボタン
43 特定条件マーク
44 プレイ推奨マーク
45 共同プレイ推奨マーク
S 情報処理システム