(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174716
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】車載用制御装置
(51)【国際特許分類】
H02P 27/06 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
H02P27/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092698
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 英樹
【テーマコード(参考)】
5H505
【Fターム(参考)】
5H505AA16
5H505BB05
5H505EE55
5H505FF07
5H505GG08
5H505HA03
5H505HB01
5H505JJ03
5H505JJ26
5H505LL01
5H505LL22
5H505LL24
(57)【要約】
【課題】モータ電流に重畳するノイズをより適正に除去する
【解決手段】電動車は、バッテリと、モータと、モータを駆動するインバータと、バッテリからの電力を昇圧してインバータに供給する昇圧回路と、昇圧回路のリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサとモータに流れる三相のモータ電流を検出するモータ電流センサとをユニット化した電流センサユニットと、電流センサユニットにより検出されたリアクトル電流とモータ電流とに基づいて昇圧回路とインバータとを制御する車載用制御装置と、を備える。車載用制御装置は、モータの回転数が所定回転数未満のときにはモータの回転数が所定回転数以上のときに比してモータ電流の入力の際に用いるノイズフィルタの時定数を大きくする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記バッテリからの電力を昇圧して前記インバータに供給する昇圧回路と、前記昇圧回路のリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサと前記モータに流れる三相のモータ電流を検出するモータ電流センサとをユニット化した電流センサユニットと、前記電流センサユニットにより検出されたリアクトル電流とモータ電流とに基づいて前記昇圧回路と前記インバータとを制御する車載用制御装置と、を備える電動車における前記車載用制御装置であって、
前記モータの回転数が所定回転数未満のときには前記モータの回転数が前記所定回転数以上のときに比して前記モータ電流の入力の際に用いるノイズフィルタの時定数を大きくする、
ことを特徴とする車載用制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載用制御装置に関し、詳しくは、リアクトル電流とモータ電流とに基づいて昇圧回路とインバータとを制御する車載用制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車載用制御装置としては、並列接続された2つのコンバータを制御する制御部が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御部では、2つのコンバータのそれぞれのリアクトルに対する冷却性能が良好な順にコンバータを選択して駆動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリと昇圧回路とインバータとモータとを備える電動車に搭載される制御装置では、昇圧回路のリアクトルに流れるリアクトル電流とモータに流れる三相のモータ電流とを用いて昇圧回路とインバータとを制御している。リアクトル電流を検出する電流センサや三相のモータ電流を検出する電流センサは製造の効率化などのためにユニット化されて制御装置に接続される。こうした制御装置では、昇圧回路のスイッチングノイズがリアクトル電流の検出信号線に重畳・伝導することによってモータ電流の検出信号線に重畳するため、モータ電流の取り込みに対してノイズ除去フィルタを用いている。しかし、モータ回転数が低いときには、ノイズを除去することができない場合が生じる。
【0005】
本開示の車載用制御装置は、モータ電流に重畳するノイズをより適正に除去することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載用制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の車載用制御装置は、
バッテリと、モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記バッテリからの電力を昇圧して前記インバータに供給する昇圧回路と、前記昇圧回路のリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサと前記モータに流れる三相のモータ電流を検出するモータ電流センサとをユニット化した電流センサユニットと、前記電流センサユニットにより検出されたリアクトル電流とモータ電流とに基づいて前記昇圧回路と前記インバータとを制御する車載用制御装置と、を備える電動車における前記車載用制御装置であって、
前記モータの回転数が所定回転数未満のときには前記モータの回転数が前記所定回転数以上のときに比して前記モータ電流の入力の際に用いるノイズフィルタの時定数を大きくする、
ことを特徴とする。
【0008】
この本開示の車載用制御装置では、バッテリと、モータと、モータを駆動するインバータと、バッテリからの電力を昇圧してインバータに供給する昇圧回路と、を備える電動車に搭載される。車両用制御装置は、昇圧回路のリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサとモータに流れる三相のモータ電流を検出するモータ電流センサとをユニット化した電流センサユニットに接続されており、電流センサユニットにより検出されたリアクトル電流とモータ電流とに基づいて昇圧回路とインバータとを制御する。そして、モータの回転数が所定回転数未満のときにはモータの回転数が所定回転数以上のときに比してモータ電流の入力の際に用いるノイズフィルタの時定数を大きくする。モータの回転数が低いときには、昇圧回路のスイッチング周波数も低くなるため、ノイズフィルタの時定数を大きくすることにより昇圧回路のスイッチングに起因してモータ電流の検出信号線に重畳するノイズをより効果的に除去することができる。これにより、モータ電流に重畳するノイズをより適正に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態としての車載用制御装置を搭載する電動車20の構成の概略を示す構成図である。
【
図2】モータ用電子制御ユニット50により実行されるノイズフィルタ時定数設定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】第1マップや第2マップとして用いるモータの回転数Nmとノイズフィルタの時定数との関係を示すマップの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、本開示の一実施形態としての車載用制御装置を搭載する電動車20の構成の概略を示す構成図である。実施形態の電動車20は、図示するように、バッテリ22と、システムメインリレー(SMR)24と、昇圧コンバータ26と、コンデンサ28と、インバータ(INV)30と、モータMG1と、モータMG2と、電流センサユニット40と、モータ用電子制御ユニット(MGECU)50とを備える。
【0011】
バッテリ22は、例えば定格電圧が数百V程度のリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ラインを介して昇圧コンバータ26に接続されている。システムメインリレー24は、バッテリ22と昇圧コンバータ26とを接続する低電圧側電力ラインに取り付けられている。
【0012】
昇圧コンバータ26は、インバータ30に接続された高電圧側電力ラインと低電圧側電力ラインとに接続されており、2つのスイッチング素子としてのトランジスタTr1,Tr2と、2つのトランジスタTr1,Tr2のそれぞれに並列に接続された2つのダイオードD1,D2と、リアクトルLとを有する。トランジスタTr1は、高電圧側電力ラインの正極側ラインに接続されている。トランジスタTr2は、トランジスタTr1と、高電圧側電力ラインおよび低電圧側電力ラインの負極側ラインと、に接続されている。リアクトルLは、2つのトランジスタTr1,Tr2の接続点と、低電圧側電力ラインの正極側ラインと、に接続されている。昇圧コンバータ26は、モータ用電子制御ユニット50によって、トランジスタTr1,Tr2のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ラインの電力を昇圧して高電圧側電力ラインに供給したり、高電圧側電力ラインの電力を降圧して低電圧側電力ラインに供給したりする。高電圧側電力ラインの正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ28が取り付けられている。
【0013】
インバータ30は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に高電圧側電力ラインを介して昇圧コンバータ26に接続されている。このインバータ30は、2つのモータMG1,MG2を駆動する2つのインバータ回路により構成されている。2つのインバータ回路は、6つのスイッチング素子(トランジスタ)と、6つのスイッチング素子のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードとを有する周知のインバータ回路として好悪制されている。
【0014】
モータMG1,MG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子コアに永久磁石が埋め込まれた回転子と、固定子コアに三相コイルが巻回された固定子とを有する。モータMG2の回転子は、図示しない駆動輪にデファレンシャルギヤを介して連結された駆動軸に接続されている。モータMG1は、電動車20がエンジンを搭載しない電気自動車の場合にはモータMG2が接続された駆動軸とは異なる駆動軸に接続されていたあり、電動車20がエンジンを搭載するハイブリッド自動車の場合にはエンジンに接続されていたり、同様に電動車20がハイブリッド自動車の場合にはエンジンの出力軸と駆動軸とに接続されたプラネタリギヤのサンギヤに接続されていたりする。
【0015】
電流センサユニット40は、リアクトルLの電流(リアクトル電流)ILを検出するリアクトル電流センサ42と、モータMG1に流れる三相の電流(第1モータ電流I1uvw)を検出する3つのセンサまたは2つのセンサからなる第1モータ電流センサ44と、モータMG2に流れる三相の電流(第2モータ電流I2uvw)を検出する3つのセンサまたは2つのセンサからなる第2モータ電流センサ46とを有し、1つのアッシー(ASSY)として構成され、モータ用電子制御ユニット50に取り付けられている。
【0016】
モータ用電子制御ユニット50は、モータMG1用を駆動制御するためのMG1用マイクロコンピュータ52と、モータMG2用を駆動制御するためのMG2用マイクロコンピュータ54と、を備える。MG1用マイクロコンピュータ52は、電流センサユニット40からリアクトル電流ILや第1モータ電流I1uvwを入力し、モータMG1のトルク指令Tm1*とリアクトル電流ILと高電圧側電力ラインの電圧と第1モータ電流I1uvwとに基づいてモータMG1をフィードバック制御するためのインバータ30のモータMG1用のインバータ回路のスイッチング素子のスイッチングを制御する。MG1用マイクロコンピュータ52の第1モータ電流I1uvwの入力回路にはノイズを除去するソフト的なノイズフィルタが取り付けられている。MG1用マイクロコンピュータ52は、モータMG1に取り付けられた図示しない回転位置センサからの回転位置を入力し、この回転位置に基づいてモータMG1の回転数Nm1を演算している。MG2用マイクロコンピュータ54は、電流センサユニット40からリアクトル電流ILや第2モータ電流I2uvwを入力し、モータMG2のトルク指令Tm2*とリアクトル電流ILと高電圧側電力ラインの電圧と第2モータ電流I2uvwとに基づいてモータMG2をフィードバック制御するためのインバータ30のモータMG2用のインバータ回路のスイッチング素子のスイッチングを制御する。MG2用マイクロコンピュータ54は、モータMG2に取り付けられた図示しない回転位置センサからの回転位置を入力し、この回転位置に基づいてモータMG2の回転数Nm2を演算している。
【0017】
次に、こうして構成された実施形態の電動車20の動作、特に昇圧コンバータ26のトランジスタTr1,Tr2のスイッチングに起因して第1モータ電流I1uvwや第2モータ電流I2uvwの信号線に生じるノイズを除去する動作について説明する。昇圧コンバータ26のトランジスタTr1,Tr2のスイッチングに起因するノイズは、リアクトル電流ILの信号線に重畳し伝導する。リアクトル電流センサ42と第1モータ電流センサ44と第2モータ電流センサ46は電流センサユニット40として1つのアッシーとされてモータ用電子制御ユニット50に取り付けられるため、リアクトル電流ILの信号線は第1モータ電流I1uvwや第2モータ電流I2uvwの信号線に近接する。このため、リアクトル電流ILの信号線に重畳した昇圧コンバータ26のスイッチングに起因するノイズは第1モータ電流I1uvwや第2モータ電流I2uvwの信号線にも重畳する。
図2は、昇圧コンバータ26のスイッチングに起因して第1モータ電流I1uvwや第2モータ電流I2uvwの信号線に重畳したノイズを除去するノイズフィルタの時定数を設定するためにモータ用電子制御ユニット50により実行されるノイズフィルタ時定数設定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎に繰り返し実行される。
【0018】
ノイズフィルタ時定数設定処理が実行されると、モータ用電子制御ユニット50は、まず、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を入力する処理を実行する(ステップS100)。この処理は、MG1用マイクロコンピュータ52やMG2用マイクロコンピュータ54により演算されたモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を入力する処理となる。
【0019】
次に、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2に基づいてモータMG1,MG2の各々のノイズフィルタの時定数τ1,τ2を設定する(ステップS110)。モータMG1用の時定数τ1は、実施形態では、モータMG1の回転数Nm1とノイズフィルタの時定数τ1との関係を予め実験や機械学習などにより定めて第1マップとして記憶しておき、モータMG1の回転数Nm1が与えられると第1マップから対応する時定数τ1を導出することにより設定するものとした。また、モータMG2用の時定数τ2は、同様に、モータMG2の回転数Nm2とノイズフィルタの時定数τ2との関係を予め実験や機械学習などにより定めて第2マップとして記憶しておき、モータMG2の回転数Nm2が与えられると第2マップから対応する時定数τ2を導出することにより設定するものとした。
図3に、第1マップや第2マップとして用いるモータの回転数Nmとノイズフィルタの時定数τとの関係を示すマップの一例を示す。図中、太実線はモータ回転数Nmとノイズフィルタの時定数τとの関係を示し、一点鎖線は昇圧コンバータ26のスイッチングに起因するノイズを除去するに必要なノイズフィルタの時定数との関係を示し、破線はモータの回転数Nmに拘わらないノイズフィルタの時定数を示し、細実線はモータの回転数Nmとモータトルクの最大値と関係を示す。ノイズフィルタの時定数τは、図中の一点鎖線より大きい(図中上側)ものであればよいから、図中の太実線のようにモータの回転数Nmが低い領域では高い領域に比して大きな時定数τとすることにより、昇圧コンバータ26のスイッチングに起因して第1モータ電流1uvwや第2モータ電流I2uvwの検出信号線に重畳するノイズをより適正に除去することができる。実施形態では、図中の太実線を第1マップや第2マップとして用いている。
【0020】
こうしてモータMG1,MG2の各々のノイズフィルタの時定数τ1,τ2を設定すると、設定した時定数をモータMG1用のノイズフィルタとモータMG2用のノイズフィルタに適用して(ステップS120)、本処理を終了する。
【0021】
以上説明した実施形態の電動車20のモータ用電子制御ユニット50では、第1モータ電流1uvwや第2モータ電流I2uvwの信号線に重畳した昇圧コンバータ26のスイッチングに起因するノイズを除去するノイズフィルタの時定数τ1,τ2を、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2が低い領域では高い領域に比して大きな値とする。これにより、昇圧コンバータ26のスイッチングに起因して第1モータ電流1uvwや第2モータ電流I2uvwの検出信号線に重畳するノイズをより適正に除去することができる。
【0022】
実施形態の電動車20では、モータ用電子制御ユニット50がノイズフィルタ時定数設定処理を実行するものとしたが、モータ用電子制御ユニット50のMG1用マイクロコンピュータ52とMG2用マイクロコンピュータ54とが各々にノイズフィルタ時定数設定処理を実行するものとしてもよい。
【0023】
実施形態の電動車20では、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2とノイズフィルタの時定数τ1,τ2との関係として、
図3の太実線に示すように、モータ回転数Nmが小さいほど時定数τが直線的に大きくなる関係を用いた。しかし。
図3の一点鎖線のり大きければよいから、モータ回転数Nmが小さいほど時定数τが階段状に大きくなる関係としてもよい。この場合、段数は1段でも構わない。
【0024】
実施形態の電動車20では、モータMG1とモータMG2の2つのモータを備えるものとしたが、単一のモータのみを備えるものとしてもよいし、3つ以上のモータを備えるものとしてもよい。
【0025】
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、
バッテリ22が「バッテリ」に相当し、モータMG1,MG2が「モータ」に相当し、インバータ30が「インバータ」に相当し、昇圧コンバータ26が「昇圧回路」に相当し、リアクトル電流センサ42が「リアクトル電流センサ」に相当し、第1モータ電流センサ44と第2モータ電流センサ46とが「モータ電流センサ」に相当し、電流センサユニット40が「電流センサユニット」に相当し、モータ用電子制御ユニット50が「車載用制御装置」に相当する。
【0026】
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0027】
以上、本開示を実施形態を用いて説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本開示は、車載用制御装置の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0029】
20 電動車、22 バッテリ、24 システムメインリレー、26 昇圧コンバータ、28 コンデンサ、30 インバータ、40 電流センサユニット、42 リアクトル電流センサ、44 第1モータ電流センサ、46 第1モータ電流センサ、50 モータ用電子制御ユニット、52 MG1用マイクロコンピュータ、54 MG2用マイクロコンピュータ、L リアクトル、MG1,MG2 モータ、Tr1,Tr2 トランジスタ。