(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174747
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241210BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092746
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 隆慶
(74)【代理人】
【識別番号】100220674
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 祐
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 翔
(72)【発明者】
【氏名】小西 和人
(72)【発明者】
【氏名】三浦 恵実
(72)【発明者】
【氏名】酒井 哲哉
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】移動店舗の安全性を適応的に向上する。
【解決手段】情報処理装置は通信部と、前記通信部により通信を行う制御部を備え、前記制御部は、移動店舗が出店するエリアを示す情報と、前記エリアの治安の程度を示す治安情報とを受け、前記治安の程度に応じた防犯機能を実現するための設備を動作させるように、前記移動店舗に指示を送る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
前記通信部により通信を行う制御部を備え、
前記制御部は、移動店舗が出店するエリアを示す情報と、前記エリアの治安の程度を示す治安情報とを受け、前記治安の程度に応じた防犯機能を実現するための設備を動作させるように、前記移動店舗に指示を送る、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動販売車に買い物に来た客を撮影する技術が知られている。例えば特許文献1には、移動販売車の荷台に陳列された商品を取り上げる顧客を、広範囲に、継続的に撮影する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
移動店舗において安全性を向上させる技術には改善の余地がある。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、移動店舗の安全性の適応的な向上を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、通信部と、前記通信部により通信を行う制御部を備え、前記制御部は、移動店舗が出店するエリアを示す情報と、前記エリアの治安の程度を示す治安情報とを受け、前記治安の程度に応じた防犯機能を実現するための設備を動作させるように、前記移動店舗に指示を送る。
【発明の効果】
【0007】
本開示の情報処理装置等によれば、移動店舗の安全性の適応的な向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態に係る防犯システム1の構成例について説明する図である。防犯システム1は、情報処理装置10と、移動店舗20と、サーバ装置30とを備える。情報処理装置10と移動店舗20とサーバ装置30とは、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク40と通信可能に接続される。
【0010】
情報処理装置10及びサーバ装置30は、データセンタなどの施設に設置されるサーバコンピュータである。情報処理装置10及びサーバ装置30は、例えば、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバである。
【0011】
移動店舗20は、任意の場所まで移動して商品又はサービスを提供可能な店舗設備を備えた車両である。移動店舗20は運転者によって運転されてもよいし、又は任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。移動店舗20内には客が入って買い物又はサービスを受けることができる。店舗設備は、商品の陳列棚、商品引き渡し台、飲食スペース、調理スペース、レジシステム等を含む。移動店舗20は、該店舗設備を用いて営業する販売者に対して貸し出され、使用される。移動店舗20は、該販売者への貸し出しを管理する事業者によって保守管理される。
【0012】
ネットワーク40は、インターネット、少なくとも1つのWAN(Wide Area Network)、少なくとも1つのMAN(Metropolitan Area Network)、又はこれらの組み合わせを含む。ネットワーク40は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN(Local Area Network)、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。
【0013】
情報処理装置10は、通信部13と、通信部13により通信を行う制御部11とを備える。制御部11は、移動店舗20が出店するエリアを示す情報と、エリアの治安の程度を示す治安情報とを受け、治安の程度に応じた防犯機能を実現するための設備を動作させるように、移動店舗20に指示を送る。制御部11は、警察もしくは消防等のサーバ装置30から取得した情報に基づいて治安情報を生成する。エリアは移動店舗20が出店するために駐車する場所を含む領域であり、警察もしくは消防等の管轄域、又は警備事業者の担当エリアである。移動店舗20は制御部21と、設備としての撮像部25及びロック機構27とを備え、情報処理装置10から受信した指示を示す情報に応じて制御部21が該設備を動作させる。本実施形態によれば、エリアの治安の程度に応じて異なった防犯機能を移動店舗20において実現させることが可能となる。これにより、防犯機能を一律に設定してしまうことで移動店舗20の安全性を不安定にしたり、移動店舗20に来る客に必要以上の圧迫感又は閉塞感を与えたりすることを回避することが可能となる。よって、移動店舗の安全性を適応的に向上させることが可能となる。
【0014】
情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を備える。
【0015】
制御部11には少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路又はこれらの組み合わせが含まれる。プロセッサはCPU(central processing unit)若しくはGPU(graphics processing unit)等の汎用プロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は例えばFPGA(field-programmable gate array)又はASIC(application specific integrated circuit)である。制御部11は情報処理装置10の各部を制御しながら情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0016】
記憶部12には、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれる。半導体メモリは例えばRAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。RAMは例えばSRAM(static random access memory)又はDRAM(dynamic random access memory)である。ROMは例えばEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)である。記憶部12は例えば主記憶装置、補助記憶装置又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12には情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報、制御・処理プログラム等と、情報処理装置10の動作によって得られた情報とが記憶される。
【0017】
通信部13は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LANインタフェースを含む。通信インタフェースは、LTE(Long Term Evolution)、4G(4thGeneration)、若しくは5G(5thGeneration)などの移動通信規格に対応したインタフェースを含んでもよい。通信部13は、情報処理装置10の動作に用いられるデータを受信し、また情報処理装置10の動作によって得られるデータを送信する。
【0018】
移動店舗20は、制御部21、記憶部22、通信部23、入出力部24、撮像部25、測位部26、及びロック機構27を備える。
【0019】
制御部21には、CPU等、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路又はこれらの組み合わせが含まれる。プロセッサは汎用プロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は例えば、FPGA又はASICである。制御部21は移動店舗20の各部を制御しながら、移動店舗20の動作に関わる処理を実行する。
【0020】
記憶部22には、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれる。半導体メモリは例えばRAM又はROMである。RAMは例えばSRAM又はDRAMである。ROMは例えばEEPROMである。記憶部32は例えば主記憶装置、補助記憶装置又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には移動店舗20の動作に用いられる任意の情報、制御・処理プログラム等と、移動店舗20の動作によって得られた情報とが記憶される。
【0021】
通信部23は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LANインタフェース、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th generation)、若しくは5G(5th generation)などの移動通信規格に対応したインタフェースを含む。通信部23は、移動店舗20の動作に用いられるデータを受信し、また移動店舗20の動作によって得られるデータを送信する。
【0022】
入出力部24には、少なくとも1つの入出力用インタフェースが含まれる。入出力用インタフェースは、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンを含む。入出力部24は、移動店舗20の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付け、移動店舗20の動作によって得られる情報を出力する。入出力部24は、移動店舗20に備えられる代わりに、外部の入力機器として移動店舗20に接続されてもよい。接続方式は、例えば、USB等の任意の方式を用いることができる。入出力部24は、一体化されずに、別個の入力部と出力部とにより構成されてもよい。この場合、入力部には、物理キー又はマイク等の少なくとも1つの入力用インタフェースが含まれる。出力部には、ディスプレイ又はスピーカ等の少なくとも1つの出力用インタフェースが含まれる。
【0023】
撮像部25はカメラを含む。撮像部25は移動店舗20の内部及び周囲を撮像することができる。撮像部25は撮像した画像を制御部21に送る。画像は静止画又は動画を含む。
【0024】
測位部26は、一以上のGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を含む。GNSSには、例えば、GPS(Global Positioning System)、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、BeiDou、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、及びGalileoの少なくともいずれかが含まれる。測位部26は、移動店舗20の位置情報を取得する。
【0025】
ロック機構27は、客が移動店舗20の店舗内へ入るための各ドアに設けられる。ロック機構27は、制御部21からの指示信号に応じてアクチュエータにより作動し、各ドアを解錠及び施錠する。
【0026】
情報処理装置10の機能は、本実施形態に係るプログラムを制御部11に相当するプロセッサで実行することにより実現される。プログラムはコンピュータを情報処理装置10として機能させるためのプログラムである。プログラムは、ROM等の非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に格納しておくことができる。コンピュータ読取り可能な媒体は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体を含んでもよい。プログラムは、可搬型媒体により流通させてもよいし、サーバ等からネットワーク経由で流通させてもよい。あるいは、プログラムはサーバ等に格納され、情報処理装置10からの実行指示及び結果取得によって機能が実現される、いわゆるASP(application service provider)型のサービスによって実行されてもよい。
【0027】
<情報処理装置10の動作例>
図2は、情報処理装置10の動作手順例を示すフローチャート図である。
図2の手順は、情報処理装置10の制御部11が実行する情報処理に係る手順である。
【0028】
S1において、制御部11は移動店舗20が出店するエリアを示す情報を取得する。制御部11は、該情報を移動店舗20から取得する。該情報は移動店舗20の測位部26が検出した位置情報である。制御部11は、移動店舗20を利用する販売者の出店場所が記録された情報を記憶部12から読み出すことで、該情報を取得してもよい。
【0029】
S2において、制御部11は、エリアとエリアの治安の程度とを対応付けて示す治安情報を取得する。制御部11は、該情報を警察もしくは消防等の公的機関、又は警備事業者のサーバ装置30からエリアの所定期間の犯罪件数を示す情報を取得し、犯罪件数に応じた治安情報を生成することで治安情報を取得する。本例では制御部11は、犯罪件数が第1の所定値以上であれば治安の程度を「悪い」と決定し、犯罪件数が第2の所定値以上であって第1の所定値未満であれば治安の程度を「普通」と決定し、犯罪件数が第2の所定値未満であれば治安の程度を「良い」と決定して治安情報を生成する。第1の所定値及び第2の所定値は予め任意に設定されて記憶部12に格納されている。制御部11は、生成した治安情報を記憶部12に格納する。制御部11は、治安情報を記憶部12から読み出すことで取得してもよい。
【0030】
S3において、制御部11は、移動店舗に関する情報を示す店舗情報を取得する。店舗情報は、移動店舗20を利用して販売者が営む業種、有人店舗又は無人店舗のいずれであるかを示す情報等を含む。制御部11は、店舗情報を移動店舗20から取得する。制御部11は、移動店舗20を利用する販売者の業種が記録された情報を記憶部12から読み出すことで、該情報を取得してもよい。
【0031】
S4において、制御部11は、移動店舗20において実現させる防犯機能を選択する。制御部11は、移動店舗20が実行可能な防犯機能を示す情報を取得し、該情報が示す防犯機能を選択する。該情報は予め記憶部12に格納されている。
図3には、防犯機能を示す情報T1が示される。本例では制御部11は、治安情報が示す治安の程度が悪い程、多くの機能を選択する。制御部11は、店舗情報が有人店舗であることを示す場合に、有人店舗ではない場合と比較して、より多くの機能を選択する。また制御部11は、店舗情報が示す業種が所定の業種である場合に、より多くの機能を選択する。所定の業種とは、宝飾品店、美術工芸品店、高級衣料品店、電化製品店等、商品の単価が所定額以上である業種を含む。所定の業種は予め任意に設定され記憶部12に格納される。本例では制御部11は、治安の程度が「良い」を示す場合には情報T1のNo.1の認証機能を選択する。制御部11は、治安の程度が「普通」を示す場合にはNo.1の機能に加えて、No.2の移動店舗20における施錠機能を選択する。制御部11は、治安の程度が「悪い」を示す場合にはNo.1とNo.2との機能に加えて、No.3の移動店舗20の動画録画機能を選択する。本例では治安の程度が「良い」であり、移動店舗20は有人店舗であり、移動店舗20を利用する販売者の業種が宝飾品店である。制御部11は、情報T1のNo.1の認証機能と、No.2の施錠機能とを選択する。
【0032】
認証機能は、移動店舗20への入場する際に事前に予約をしていた客を認証し、認証できた場合に移動店舗20のドアのロックを解錠する機能である。認証の手法は顔認証、指紋認証、静脈認証、パスワード認証等を含む。顔認証は、移動店舗20の制御部21が、移動店舗20の撮像部25によって生成された画像を取得し、任意の画像解析技術により、客の顔を示す情報を登録したデータベースと照合することにより行われる。該データベースは移動店舗20の記憶部22又は情報処理装置10の記憶部12に格納される。
【0033】
施錠機能は、移動店舗20のドアを、客が来店してから退店するまでの間施錠する機能である。移動店舗20の制御部21は、移動店舗20の撮像部25によって生成された画像を取得し、任意の画像解析技術により、客が商品の会計を済ませたか否かを判断する。制御部21は、客が商品又はサービスの会計を済ませたと判断した場合にロック機構27のアクチュエータに信号を送ることで制御し、ドアを解錠させる。制御部21は、該画像に基づいて、客が商品棚から商品を手に取ったときにロック機構27を制御してドアを施錠させてもよい。制御部21は、該画像に基づいて、客が商品を持たずに移動店舗20から出ようとしていることを判断した場合にも、ロック機構27を制御してドアを解錠させてもよい。
【0034】
動画録画機能は、移動店舗20の撮像部25が移動店舗20内の客の様子を撮像した映像を、記憶部22に格納する機能、又は情報処理装置10に送信して情報処理装置10の記憶部12に格納する機能である。動画録画機能は、移動店舗20の入出力部24から録画中であることを客に通知する音声を再生する機能をさらに含んでもよい。
【0035】
制御部11は、治安情報と店舗情報とに加えて、時刻及び移動店舗20の周囲の明るさに基づいて防犯機能を選択してもよい。この場合制御部11は、時刻が深夜等の所定の時間帯に含まれる場合に、所定の時間帯に含まれない場合と比較してより多くの防犯機能を選択する。制御部11はまた、移動店舗20の撮像部25を含む任意のセンサが検出した、移動店舗20の周囲の明るさを示す情報を取得し、該明るさが所定値未満の場合に、所定値以上である場合と比較してより多くの防犯機能を選択する。所定の時間帯及び明るさの所定値は任意に設定されて記憶部12に予め格納される。
【0036】
S5において、制御部11は、選択した機能を実現するよう指示する情報を移動店舗20に送信する。移動店舗20の制御部21は該情報を受信し、移動店舗20の各部を制御する。本例では制御部21は、撮像部25が撮影した客の画像を取得し、該画像に基づいて顔認証を行うことで認証機能を実現する。制御部21はまた、撮像部25が撮影した客の画像から、任意の画像処理技術により、客が移動店舗20内にいることを判断し、客が移動店舗20内にいる間にロック機構27を作動させて施錠機能を実現する。
【0037】
S6において、制御部11は、店舗情報に基づき移動店舗20が無人店舗であるかを判断する。無人店舗である場合、制御部11はS7に進む。有人店舗である場合、制御部11の処理の動作は終了する。
【0038】
S7において、制御部11は、客が所定時間以上、移動店舗20内にいるかを判断する。所定時間は予め任意に設定されて記憶部12に格納されていてよい。制御部21は、撮像部25が撮影した移動店舗20内の画像に基づき、任意の画像解析技術により客が所定時間以上移動店舗20内にいるかを判断する。客が所定時間以上移動店舗20内にいないと判断した場合、制御部11の処理の動作は終了する。客が所定時間以上移動店舗20内にいると判断した場合、制御部11はS8に進む。
【0039】
S8において、制御部11は、予め指定された場所に移動するよう移動店舗20に指示する情報を送信する。予め指定された場所は、例えば、移動店舗20を利用する販売者が営業する、有人の別の店舗等を含む。該情報を移動店舗20の制御部21が取得し、移動店舗20が自動運転により該場所に移動する。
【0040】
上述において、実施形態を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段、等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0041】
例えば移動店舗20において、撮像部25を用いて認証機能を実現させたとき、制御部21は、客が初来店の客であるか判断する。判断は任意の画像解析技術により行ってよい。制御部21は、客が初来店の客であると判断した場合に、S5で情報処理装置10から受信した情報が示す機能に追加して、他の機能を実現してもよい。これにより初来店の客に対しては防犯機能を高め、移動店舗20の安全性を向上することができる。
【0042】
例えば情報処理装置10の制御部11は、所定期間、所定のエリアで移動店舗20に対し盗難等の被害が起きない場合に、記憶部12に格納した治安情報を更新して該エリアの治安の程度を良い方向に変更してもよい。これにより最新の治安情報を維持でき、治安情報が実際のエリアの状況と乖離してしまうことを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0043】
1 防犯システム
10 情報処理装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
20 移動店舗
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入出力部
25 撮像部
26 測位部
27 ロック機構
30 サーバ装置
40 ネットワーク