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  • 特開-車両 図1
  • 特開-車両 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174752
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20241210BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20241210BHJP
   H04L 45/247 20220101ALI20241210BHJP
【FI】
G06Q20/32 320
G06Q20/38
H04L45/247
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092752
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 隆慶
(74)【代理人】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 翔
(72)【発明者】
【氏名】酒井 哲哉
(72)【発明者】
【氏名】小西 和人
(72)【発明者】
【氏名】三浦 恵実
【テーマコード(参考)】
5K030
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5K030GA12
5K030HB08
5K030HC09
5K030HC13
5K030HD06
5K030LB08
5L020AA64
5L020AA71
5L055AA64
5L055AA71
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両により出店しているエリアにおいて、通信環境が悪い状態又は地域でも、出店している車両のユーザにキャッシュレスサービスを提供する。
【解決手段】ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1と車両2とを含む情報処理システムSにおいて、制御部と通信部と決済端末28とを含む車両2は、出店エリアにおいて決済端末28の通信状態を判定し、通信状態が所定値以下の場合に、決済端末28に使用されるネットワークを車両ネットワークに切り替える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と通信部と決済端末とを含む車両であって、出店エリアにおいて前記決済端末の通信状態を判定し、前記通信状態が所定値以下の場合に、前記決済端末に使用されるネットワークを車両ネットワークに切り替える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済を管理する情報処理装置に、電子決済端末がネットワークを介して接続されていない場合に、他の通信手段を用いて決済情報を送信する情報処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-134958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術では、通信環境が悪い状態又は地域でユーザにキャッシュレスサービスを提供することは開示されていないので、この点で改善の余地がある。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、通信環境が悪い状態又は地域でもユーザにキャッシュレスサービスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る車両は、
制御部と通信部と決済端末とを含む車両であって、出店エリアにおいて前記決済端末の通信状態を判定し、前記通信状態が所定値以下の場合に、前記決済端末に使用されるネットワークを車両ネットワークに切り替える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、通信環境が悪い状態又は地域でもユーザにキャッシュレスサービスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】車両の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1と車両2とを含む。ネットワークNWは、例えば移動体通信網、インターネット又は固定通信網を含む。
【0010】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1と車両2とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1と車両2とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。情報処理装置1は、複数の車両2と通信可能であってよい。
【0011】
情報処理装置1は、事業者によるサービスの提供を支援するサーバであってよい。情報処理装置1は例えば、事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、情報処理装置1は車両2に搭載されてよい。
【0012】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車を含む。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両2の運転は、任意のレベルで自動化されてよい。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両2は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。代替例として車両2は運転者によって運転されてよい。
【0013】
図2において情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0014】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0015】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。制御部11は通信部12を介して任意の情報を送受信する。
【0016】
通信部12は、ネットワークに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0017】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。
【0018】
図3において車両2の内部構成が詳細に説明される。
【0019】
車両2は、制御部21と通信部22と記憶部23と撮像部24と表示部25と入力部26と出力部27と決済端末28を含む。車両2の各構成要素は、互いに通信可能に接続される。車両2は通信装置として機能する。
【0020】
制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成についての説明は、制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0021】
撮像部24はカメラを含み、画像を撮像する。画像は静止画又は動画のいずれであってもよい。撮像部24は、画像を生成し、生成した画像を記憶部23に記録してよい。
【0022】
表示部25は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部25は、車両2に備えられる代わりに、外部の出力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。表示部25はサイネージであってよい。表示部25はタッチパネルであってよい。
【0023】
入力部26は例えば、マイク、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、又は、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンである。入力部26は、車両2の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部26は、車両2に備えられる代わりに、外部の入力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0024】
出力部27は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部27に含まれる出力インタフェースは、情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。例えば出力部27は、任意の放送機器であってよい。
【0025】
決済端末28は、顧客としてのユーザが事業者に対して支払いを行うための決済を実行する端末である。
【0026】
本実施形態の情報処理システムSで実行される情報処理方法が詳細に説明される。ここでは一例として、車両2は事業者によって利用される。事業は例えばレストラン又はカフェである。車両2において顧客に商品又は役務が提供される。
【0027】
車両2は通信部22を介して、遠隔監視又は支援の目的で、多重の通信経路(例えば、複数の通信キャリアにより提供される経路、又は、Wi-Fiを利用した経路)を利用可能であってよい。このように車両2では、通信にかけられるコストが比較的高い。車両ネットワークは、例えば700MHz帯のネットワークであってよい。
【0028】
車両2に設けられた決済端末28は、顧客にキャッシュレスサービスを提供する端末である。例えば決済端末28は、顧客が、電子マネー、QRコード(登録商標)、クレジットカード、デビットカード、暗号資産等により決済を実行することを支援する。決済端末28によって通常使用されるネットワークは、例えば、移動体通信に割り当てられた周波数帯を利用したネットワークであってよい。
【0029】
事業者ごとに、契約する決済業者(キャッシュレスサービス)は違ってもよい。
【0030】
事業者と車両2の所有者と決済業者とは別であってよい。この場合、事業者と車両2の所有者と決済業者とは、情報処理装置1によって結びつけられる。すなわちマッチングが実行される。
【0031】
車両2は、事業者の出店エリアにおいて決済端末28の通信状態を判定し、通信状態が所定値以下の場合に、決済端末28に使用されるネットワークを車両ネットワーク(例えば車車間通信ネットワーク)に切り替える。
【0032】
車両2は、車両ネットワークに切り替えられない場合には、決済端末28の通信性能が回復する地点まで移動することを事業者に提案してよい。提案は、出力部27を介して行われてよい。追加例として又は代替例として、車両2は、車両2内に顧客がいないと判定すると、上記提案をしてよい。追加例として又は代替例として、車両2は、車両2内に顧客がいると判定すると、通信性能が回復する地点に移動して返ってくることを提案してよい。この構成により車両2は、顧客を、元いた場所に返すことができる。
【0033】
追加例として又は代替例として車両2は、移動中には車両ネットワークへの切り替えを行わない。この構成により車両2は、車両ネットワークの混雑を回避することができる。
【0034】
以上述べたように本実施形態によれば、車両2は、出店エリアにおいて決済端末28の通信状態を判定し、通信状態が所定値以下の場合に、決済端末28に使用されるネットワークを車両ネットワークに切り替える。この構成により車両2は、通信環境が悪い状態又は地域でもユーザにキャッシュレスサービスを提供することができる。
【0035】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0036】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1、又は車両2の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0037】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0038】
S 情報処理システム
図1
図2
図3