(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174814
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】ロッキング範囲のリアルタイム調整を可能とするように構成された装置
(51)【国際特許分類】
B64U 70/99 20230101AFI20241210BHJP
B64U 10/13 20230101ALI20241210BHJP
B64U 70/20 20230101ALI20241210BHJP
B64U 70/97 20230101ALI20241210BHJP
B63C 11/00 20060101ALN20241210BHJP
【FI】
B64U70/99
B64U10/13
B64U70/20
B64U70/97
B63C11/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024079023
(22)【出願日】2024-05-14
(31)【優先権主張番号】18/317,407
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】トロイ, ジェームス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】シムノヴィッチ, ダニエル エム.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無人航空機(UAV)又は小型ホバリング航空機などの航空機を把持(例えば、捕捉)し、航空機に係合し、又は航空機と嵌合する能力を持ち、航空機を安全な場所に着陸させる装置を提供する。
【解決手段】装置は、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え、2つ以上のローラホイールは、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクトと係合するように構成されている。当該装置は、受動ロッキング構成においてオブジェクトから脱係合するようにさらに構成され得る。当該装置は、能動ロッキング構成においてオブジェクトを装置に係止するようにさらに構成され得る。2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの向き、位置、又は向き及び位置は、調整可能であり得る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持基部(38)、及び
前記支持基部(38)に取り付けられた2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)であって、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクト(26)と係合するように構成されている、2つ以上のローラホイール
を備えている装置(10)。
【請求項2】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)が、前記受動ロッキング構成において前記オブジェクト(26)から脱係合するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置(10)。
【請求項3】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)が、能動ロッキング構成において前記オブジェクト(26)を前記装置(10)に係止するようにさらに構成されている、請求項2に記載の装置(10)。
【請求項4】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記受動ロッキング構成から前記能動ロッキング構成へ又は前記能動ロッキング構成から前記受動ロッキング構成へ変更するために、前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)の前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置が調整可能である、請求項3に記載の装置(10)。
【請求項5】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記受動ロッキング構成から前記能動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置(10)のロッキング範囲が拡大する、請求項4に記載の装置(10)。
【請求項6】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記受動ロッキング構成から前記能動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置(10)のロッキング範囲が縮小する、請求項4に記載の装置(10)。
【請求項7】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記能動ロッキング構成から前記受動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置(10)のロッキング範囲が拡大する、請求項4に記載の装置(10)。
【請求項8】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記能動ロッキング構成から前記受動ロッキング構成へ変更するとき、前記装置(10)のロッキング範囲が縮小する、請求項4に記載の装置(10)。
【請求項9】
前記オブジェクト(26)が前記装置(10)から脱係合することを防止するように構成されたロッキング機構をさらに備えている、請求項1に記載の装置(10)。
【請求項10】
支持基部(38)、及び
前記支持基部(38)に取り付けられた2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)であって、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクト(26)と係合するように構成され、能動ロッキング構成において前記オブジェクト(26)を装置(10)に係止するようにさらに構成されている、2つ以上のローラホイール
を備えている装置(10)。
【請求項11】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記受動ロッキング構成から前記能動ロッキング構成へ変更するために、前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)の前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置が調整可能である、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項12】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を前記能動ロッキング構成から前記受動ロッキング構成へ変更するために、前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの少なくとも2つの前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置が調整可能である、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項13】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)の前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置を調整することが、前記装置(10)のロッキング範囲を変更する、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項14】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第1のローラホイール(14、3214、3314、3414、3514、3614、3714)が、回転の第1の幾何学的平面(118、3220)において回転するように構成され、
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第2のローラホイール(16、3216、3316、3416、3516、3616、3716)が、回転の第2の幾何学的平面(120、3222)において回転するように構成され、
前記受動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が、前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)に対して平行であり、前記能動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)に対して平行であり、又は前記受動ロッキング構成及び前記能動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が、前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)に対して平行である、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項15】
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第1のローラホイール(14、3214、3314、3414、3514、3614、3714)が、回転の第1の幾何学的平面(118、3220)において回転するように構成され、
前記2つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第2のローラホイール(16、3216、3316、3416、3516、3616、3716)が、回転の第2の幾何学的平面(120、3222)において回転するように構成され、
前記受動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が、前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)と一致し、前記能動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)と一致し、又は前記受動ロッキング構成及び前記能動ロッキング構成において、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が、前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)と一致する、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項16】
支持基部(38)、及び
前記支持基部(38)に取り付けられた3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)であって、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクト(26)と係合するように構成されている、3つ以上のローラホイール
を備えている装置(10)。
【請求項17】
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)が、前記受動ロッキング構成において前記オブジェクト(26)から脱係合するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置(10)。
【請求項18】
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は前記能動ロッキング構成から前記受動ロッキング構成へ変更するために、前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの少なくとも3つの前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置が調整可能である、請求項16に記載の装置(10)。
【請求項19】
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの少なくとも3つの前記向き、前記位置、又は前記向き及び位置を調整することが、前記装置(10)のロッキング範囲を変更する、請求項16に記載の装置(10)。
【請求項20】
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第1のローラホイール(14、3214、3314、3414、3514、3614、3714)が、回転の第1の幾何学的平面(118、3220)において回転するように構成され、
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)の第2のローラホイール(16、3216、3316、3416、3516、3616、3716)が、回転の第2の幾何学的平面(120、3222)において回転するように構成され、
前記3つ以上のローラホイール(14、16、18、3214、3216、3218;3314、3316、3318;3414、3416、3418;3514、3516、3518;3614、3616、3618;3714、3716、3718)のうちの第3のローラホイール(18、3218、3318、3418、3518、3618、3718)が、回転の第3の幾何学的平面(122、3224)において回転するように構成され、
前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)が、前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)に対して非平行であり、
前記回転の第2の幾何学的平面(120、3222)が、前記回転の第3の幾何学的平面(122、3224)に対して非平行であり、
前記回転の第3の幾何学的平面(122、3224)が、前記回転の第1の幾何学的平面(118、3220)に対して非平行である、請求項16に記載の装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書に開示された主題は、装置(例えば、エンドエフェクタ)に関し、より具体的には、ロッキング範囲のリアルタイム調整を可能とするように構成された2つ以上のローラホイールを有する航空機(例えば、エンドエフェクタ)に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]無人航空機(UAV)又は小型ホバリング航空機などの航空機を把持(例えば、捕捉)し、航空機に係合し、又は航空機と嵌合する能力は、これらの種類のビークルのオペレータにとって特に航空機を安全な場所に着陸させることが懸念材料であるときに、しばしば望まれる。例えば、当該航空機を着陸させ、把持し、航空機と係合し、及び/又は航空機と嵌合することは、着陸のための水平な地がない起伏の多い地形環境において、及び/又はボート若しくは船舶のような移動型プラットフォームを介する場合に、悪条件及び/又は予測不能な条件(例えば、風の強い天候)での動作において困難である場合がある。こうした条件では、航空機を安全に離脱(例えば、解放)させたり、発射することも困難である。
【0003】
[0003]こうした課題の一部に対処するシステムは幾つかあるが、これらのソリューションは、クワッドローター又は同軸回転ビークルなどのホバリングUAVには適合しない場合がある。低遅延視覚システムと組み合わされた従来の多関節式ロボットグリッパ又はロッキングインターフェースデバイス、及び移動するビークルの嵌合受容部を掴むように迅速に動作可能な高速ロボットマニピュレータアームを使用して、ホバリングビークルを空中で捕まえる試みが行われてきた。ホバリング航空機又は他のターゲットオブジェクトと安全かつ着実に係合するためには、正確な三次元局所化及びタイミングと、さらに移動するターゲットオブジェクトとの精密な位置合わせを実現するために、高速視覚システムが必要とされることが多いが、これらのことは、複雑で費用がかかり、フィールドで維持することが困難であり得る。さらに、これらの種類のグリッパとターゲットオブジェクトとの間の(例えば、実現可能なアプローチ角の範囲の制限に起因する)位置ずれにより、ターゲットオブジェクトとの係合を試みるときに損傷のリスクが生じ、結果的に許容誤差が僅少となるか、全くない状態となる。グリッパに対する、航空機又は他のオブジェクト(この場合、一方又は両方が動作中であり得る)の位置と向きの頻繁で急激な変化により、こうした課題がさらに大きくなる。
【0004】
[0004]6自由度で動作可能な飛行中の又はホバリング中のオブジェクトと係合するには、グリッパの極めて精密な位置合わせ、又はホバリングオブジェクトとの大きな位置ずれに対応可能なグリッパが必要となる。極めて精密な位置合わせに依存するアプローチの課題については、上述したとおりである。他の既存の種類のグリッパは、ホバリング航空機等の把持には向いていない。なぜなら、飛行中の又はホバリング中のオブジェクトと係合する際に必要とされる多次元係合を実現するように、多軸位置ずれに対応していないからである。したがって、航空機及び他のターゲットオブジェクトとの係合又は嵌合のための、改善された係合デバイスが必要とされており、向首角の360度全範囲をカバーするあらゆる角度からのターゲットオブジェクトのアプローチを可能にし、ターゲットオブジェクトの位置ずれを引き起こし得る悪条件及び/又は予測不能な条件に対応可能な、改善された係合デバイスが必要とされている。
【0005】
[0005]従来技術において未解決と見受けられる他の課題としては、ターゲットオブジェクトがグリッパから誤って脱係合することを防ぐための、グリッパを係止する能力や、種々のサイズの嵌合受容部を有するターゲットオブジェクトの捕捉を可能にするように、グリッパのロッキング範囲(例えば、捕捉直径)を調整するリアルタイム能力が挙げられる。これらの問題の1つ又は両方に対処する、改善された係合デバイスが同様に必要とされている。
【0006】
[0006]Troyらの、2021年12月14日に出願された米国特許出願第17/551,049号の開示内容が、参照により本出願に援用される。
【発明の概要】
【0007】
[0007]本開示は、航空機(例えば、エンドエフェクタ)、より具体的には、ロッキング範囲のリアルタイム調整を可能にするように構成された2つ以上のローラホイールを有する装置(例えば、エンドエフェクタ)を対象としている。
【0008】
[0008]幾つかの実施例では、装置は、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え、2つ以上のローラホイールは、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクトと係合するように構成されている。
【0009】
[0009]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールは、受動ロッキング構成においてオブジェクトから脱係合するようにさらに構成されている。
【0010】
[0010]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールは、能動ロッキング構成においてオブジェクトを装置に係止するようにさらに構成されている。
【0011】
[0011]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するために、2つ以上のローラホイールの向き、位置、又は向き及び位置が調整可能である。
【0012】
[0012]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置のロッキング範囲が拡大し得る。
【0013】
[0013]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置のロッキング範囲が縮小し得る。
【0014】
[0014]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するとき、エンド装置のロッキング範囲が拡大し得る。
【0015】
[0015]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するとき、装置のロッキング範囲が縮小し得る。
【0016】
[0016]装置の幾つかの実施例では、装置は、ロッキング機構をさらに備え得る。ロッキング機構は、オブジェクトが装置から脱係合することを防止するように構成され得る。
【0017】
[0017]幾つかの実施例では、装置は、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え、2つ以上のローラホイールは、受動ロッキング構成においてオブジェクトと係合するように構成され、能動ロッキング構成においてオブジェクトを装置に係止するようにさらに構成されている。
【0018】
[0018]2つ以上のローラホイールを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するために、2つ以上のローラホイールの向き、位置、又は向き及び位置が調整可能である。
【0019】
[0019]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールを能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するために、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの向き、位置、又は向き及び位置が調整可能である。
【0020】
[0020]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールの向き、位置、又は場所の調整は、装置のロッキング範囲を変更し得る。
【0021】
[0021]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得、2つ以上のローラホイールのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得、受動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面が、回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得、能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面が回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得、又は受動ロッキング構成及び能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得る。
【0022】
[0022]装置の幾つかの実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得、2つ以上のローラホイールのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得、受動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面が、回転の第2の幾何学的平面と一致し得、能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面が回転の第2の幾何学的平面にと一致し得、又は受動ロッキング構成及び能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面と一致し得る。
【0023】
[0023]幾つかの実施例では、装置は、支持基部、及び支持基部に取り付けられた3つ以上のローラホイールを備え、3つ以上のローラホイールは、それぞれ向き、位置、又は向き及び位置において調整可能であり、受動ロッキング構成においてオブジェクトと係合するように構成されている。
【0024】
[0024]装置の幾つかの実施例では、3つ以上のローラホイールは、受動ロッキング構成においてオブジェクトから脱係合するようにさらに構成され得る。
【0025】
[0025]装置の幾つかの実施例では、3つ以上のローラホイールを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するために、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つの向き、位置、又は向き及び位置が調整可能である。
【0026】
[0026]装置の幾つかの実施例では、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つの向き、位置、又は向き及び位置の調整は、装置のロッキング範囲を変更し得る。
【0027】
[0027]装置の幾つかの実施例では、3つ以上のローラホイールのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得、3つ以上のローラホイールのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得、3つ以上のローラホイールのうちの第3のローラホイールは、回転の第3の幾何学的平面において回転するように構成され得、回転の第1の幾何学的平面が、回転の第2の幾何学的平面に対して非平行であり得、回転の第2の幾何学的平面が、回転の第3の幾何学的平面に対して非平行であり得、回転の第3の幾何学的平面が、回転の第1の幾何学的平面に対して非平行であり得る。
【0028】
[0028]幾つかの実施例では、エンドエフェクタは、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え得る。エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトと係合するように構成され得る。エンドエフェクタは、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトから脱係合するようにさらに構成され得る。2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの第1のローラホイールについては、第1のローラホイールの向きが調整可能であり、第1のローラホイールの位置が調整可能であり、又は第1のローラホイールの向き及び位置が調整可能である。2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの第2のローラホイールについては、第2のローラホイールの向きが調整可能であり、第2のローラホイールの位置が調整可能であり、又は第2のローラホイールの向き及び位置が調整可能である。
【0029】
[0029]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトから脱係合されるようにさらに構成され得る。
【0030】
[0030]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、能動ロッキング構成において、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトをエンドエフェクタに係止するようにさらに構成され得る。
【0031】
[0031]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの向き、位置、又は向き及び位置は、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するように調整可能であり得る。
【0032】
[0032]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するとき、エンドエフェクタのロッキング範囲が拡大し得る。
【0033】
[0033]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するとき、エンドエフェクタのロッキング範囲が縮小し得る。
【0034】
[0034]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するとき、エンドエフェクタのロッキング範囲が拡大し得る。
【0035】
[0035]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するとき、エンドエフェクタのロッキング範囲が縮小し得る。
【0036】
[0036]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、ロッキング機構をさらに備えている。ロッキング機構は、オブジェクトを、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つから独立したエンドエフェクタに係止するように構成され得る。
【0037】
[0037]幾つかの実施例では、エンドエフェクタは、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え得る。エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトと係合するように構成され得る。エンドエフェクタは、能動ロッキング構成において2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトをエンドエフェクタに係合するようにさらに構成され得る。エンドエフェクタは、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトから脱係合するようにさらに構成され得る。
【0038】
[0038]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを使用して、オブジェクトから脱係合されるようにさらに構成され得る。
【0039】
[0039]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの向き、位置、又は向き及び位置は、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するように調整可能であり得る。
【0040】
[0040]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つの向き、位置、又は向き及び位置の調整は、エンドエフェクタのロッキング範囲を変更し得る。
【0041】
[0041]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得る。2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得る。受動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得、能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得、又は受動ロッキング構成及び能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面に対して平行であり得る。
【0042】
[0042]エンドエフェクタの幾つか実施例では、2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得る。2つ以上のローラホイールのうちの少なくとも2つのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得る。受動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面と一致し得、能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面と一致し得、又は受動ロッキング構成及び能動ロッキング構成において、回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面と一致し得る。
【0043】
[0043]幾つかの実施例では、エンドエフェクタは、支持基部、及び支持基部に取り付けられた3つ以上のローラホイールを備え得る。エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つを使用して、オブジェクトと係合するように構成され得る。エンドエフェクタは、能動ロッキング構成において3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つを使用して、オブジェクトをエンドエフェクタに係合するようにさらに構成され得る。エンドエフェクタは、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つを使用して、オブジェクトから脱係合するようにさらに構成され得る。
【0044】
[0044]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、受動ロッキング構成において、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つを使用して、オブジェクトから脱係合されるようにさらに構成され得る。
【0045】
[0045]エンドエフェクタの幾つか実施例では、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つの向き、位置、又は向き及び位置は、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つを受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更するように調整可能であり得る。
【0046】
[0046]エンドエフェクタの幾つか実施例では、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つの向き、位置、又は向き及び位置の調整は、エンドエフェクタのロッキング範囲を変更し得る。
【0047】
[0047]エンドエフェクタの幾つか実施例では、3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つのうちの第1のローラホイールは、回転の第1の幾何学的平面において回転するように構成され得る。3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つのうちの第2のローラホイールは、回転の第2の幾何学的平面において回転するように構成され得る。3つ以上のローラホイールのうちの少なくとも3つのうちの第3のローラホイールは、回転の第3の幾何学的平面において回転するように構成され得る。回転の第1の幾何学的平面は、回転の第2の幾何学的平面に対して非平行であり得る。回転の第2の幾何学的平面は、回転の第3の幾何学的平面に対して非平行であり得る。回転の第3の幾何学的平面は、回転の第1の幾何学的平面に対して非平行であり得る。
【0048】
[0048]先述した概略説明及び後述する詳細説明は、両方とも例示及び解説にすぎず、特許請求される本書の教示を制限するものではないと、理解されたい。
【0049】
[0049]上記の態様と利点及び/又はその他の態様と利点は、以下に記載の実施例の詳細説明を、添付図面と併せて参照することによって、より明白になり、かつより容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタ、及びエンドエフェクタを含むシステムの上面概略図を示す。
【
図2】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタ、及びエンドエフェクタを含むシステムの側面立面概略図を示す。
【
図3】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタにアプローチする受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図4】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタと係合するプロセスにある受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図5】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタ上に効果的に所定位置に係止された受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図6】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタから発射される又は脱係合されるプロセスにある受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図7】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに対して位置的にずれている受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図8】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに対して回転的にずれている受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図9】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに対して位置的にずれている受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図10】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタと係合するプロセスにある受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図11】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタ上に効果的に所定位置に係止された受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図12】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタからの受動受容部の発射の側面立面概略図を示す。
【
図13】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに対して位置的にずれている受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図14】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに対して回転的にずれている受動受容部の側面立面概略図を示す。
【
図15】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ポスト型受動受容部が係合されたエンドエフェクタの斜視図を示す。
【
図16】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタのそれぞれのローラホイールのための個々のモータを有するエンドエフェクタの側面図を示す。
【
図17】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタの3つのローラホイールを駆動するように構成された単一の駆動モータを有するエンドエフェクタの斜視図である。
【
図18】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するように構成された、外部制御ギアリング及び複数の径方向に離隔したスパーギアを有する、エンドエフェクタの外部駆動ギア変種の上面概略図を示す。
【
図19】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するように構成された、中央制御ギア及び複数の径方向に離隔したスパーギアを有する、現在開示されているエンドエフェクタの内部駆動ギア変種の上面概略図を示す。
【
図20】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのベベルギア実装形態を示す、エンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの側面図を示す。
【
図21】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのウォームギア実装形態を示す、エンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの側面図を示す。
【
図22】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタに係合する受動受容部の側面図を示す。
【
図23】開示された装置の幾つかの実施例に係る、受動受容部を介してエンドエフェクタに係合するUAVの側面図を示す。
【
図24】開示された装置の幾つかの実施例に係る、受動受容部の位置的なずれを修正するように構成されたエンドエフェクタの斜視図を示す。
【
図25】開示された装置の幾つかの実施例に係る、
図24の受動受容部及びエンドエフェクタを示し、受動受容部がエンドエフェクタに係合している。
【
図26】開示された装置の幾つかの実施例に係る、エンドエフェクタのためのモジュール式中央ハブの上面概略図を示す。
【
図27】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第1の構成で示された、ローラホイールの様々なリング型受容部のサイズ及び/又は角度に対して選択的に調整可能(例えば、使用前に手動設定可能)なように構成されたエンドエフェクタの上面概略図を示す。
【
図28】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第2の構成で示された、
図27のエンドエフェクタの上面概略図を示す。
【
図29】開示された方法の幾つかの実施例を示す概略フロー図を示す。
【
図30】開示された方法の幾つかの実施例を示す概略フロー図を示す。
【
図31】開示された方法の幾つかの実施例を示す概略フロー図を示す。
【
図32A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第1の構成で示された、ローラホイールの様々なリング型受容部のサイズ及び/又は角度に対してリアルタイムで調整されるように構成されたエンドエフェクタの上面概略図を示す。
【
図32B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第2の構成で示された、
図32Aのエンドエフェクタの上面概略図を示す。
【
図32C】ローラホイールが外側捕捉円の径方向に対して旋回する場合、外側捕捉円の半径の例示的な計算を示す、外側捕捉円の一部の上面図を示す。
【
図33A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのウォームギア実装形態を示す、エンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの上面図を示す。
【
図33B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのウォームギア実装形態を示す、
図33Aのエンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの側面図を示す。
【
図33C】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ウォームギア実装形態における例示的なホイールモジュールの3層オーバーレイの上面図を示し、各オーバーレイが、ローラホイールの異なる対応するピボット配向にある。
【
図34A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのベベルギア実装形態を示す、エンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの上面図を示す。
【
図34B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ローラホイールを駆動するためのベベルギア実装形態を示す、
図34Aのエンドエフェクタの例示的なホイールモジュールの側面図を示す。
【
図34C】開示された装置の幾つかの実施例に係る、ベベルギア実装形態における例示的なホイールモジュールの3層オーバーレイの上面図を示し、各オーバーレイが、ローラホイールの異なる対応するピボット配向にある。
【
図35A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第1のピボット配向のベベルギア実装形態を使用したローラホイールのリンク機構の作動の上面図を示す。
【
図35B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第2のピボット配向の、
図35Aのローラホイールのリンク機構の作動の上面図を示す。
【
図35C】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第3のピボット配向の、
図35Aのローラホイールのリンク機構の作動の上面図を示す。
【
図35D】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第4のピボット配向の、
図35Aのローラホイールのリンク機構の作動の上面図を示す。
【
図35E】開示された装置の幾つかの実施例に係る、
図35Aのローラホイールのリンク機構の作動の代替的設計を示す。
【
図36A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第1のピボット配向のベベルギア実装形態を使用したローラホイールのギア作動の上面図を示す。
【
図36B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第2のピボット配向の、
図36Aのローラホイールのギア作動の上面図を示す。
【
図36C】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第3のピボット配向の、
図36Aのローラホイールのギア作動の上面図を示す。
【
図36D】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第4のピボット配向の、
図36Aのローラホイールのギア作動の上面図を示す。
【
図36E】開示された装置の幾つかの実施例に係る、
図36Aのローラホイールのギア作動の代替的設計を示す。
【
図37A】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第1のピボット配向のベベルギア実装形態を使用したローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37B】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第2のピボット配向の、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37C】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第3のピボット配向の、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37D】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第4のピボット配向の、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37E】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第5の向きの、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37F】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第6の向きの、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【
図37G】開示された装置の幾つかの実施例に係る、第7の向きの、
図37Aのローラホイールのスロット化ディスク作動の上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0051】
[00105]これより、例示的な態様について、添付図面を参照しつつ、より網羅的に説明していく。しかし、本開示の実施例は、多数の異なる形態で具現化されてよく、本書に記載されている実施例に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施例は、本開示が網羅的で完全なものとなるよう、かつ当業者に範囲が十分に伝わるように、提示されている。図面においては、厳密な構造的精度、詳細事項、及び/又は縮尺を維持するよりも、詳細事項の一部を簡略化し、かつ/又は理解を促進するよう図示していることがある。例えば、層及び領域の厚さは、明瞭性のために強調される場合がある。
【0052】
[00106]ある要素が、別の構成要素「の上にある(on)」、「に接続されている(connected to)」、「に電気的に接続されている(electrically connected to)」、又は「に連結されている(coupled to)」と記載されている場合、そのある要素は、別の構成要素の直接上にあるか、別の構成要素に電気的に接続されているか、又は連結されているか、或いは、介在する構成要素が存在し得ることを理解されたい。それに対して、ある構成要素が、別の構成要素「の直接上にある(directly on)」、「に直接接続されている(directly connected to)」、「に直接電気的に接続されている(directly electrically connected to)」、又は「に直接連結されている(directly coupled to)」と記載されている場合、介在する構成要素は存在しない。本明細書で使用されている「及び/又は(and/or)」という表現は、関連して列挙されたアイテムのうちの1つ又は複数のアイテムの任意の組み合わせ及びすべての組み合わせを含む。
【0053】
[00107]様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションを説明するために、第1、第2、第3などの用語を本明細書で使用する場合があるが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションは、これらの用語に制限されるべきでないことを理解されたい。これらの用語は、一方の要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションを他方の要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションから区別するためにのみ使用されている。例えば、第1の要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションは、実施例の教示から逸脱しない限り、第2の要素、構成要素、領域、層、及び/又はセクションと呼ばれてもよい。
【0054】
[00108]空間に関連する語(例えば「下方(beneath)」、「下(below)」、「下側(lower)」、「上(above)」、「上側(upper)」など)は、本明細書では、図面に示している、ある構成要素及び/若しくは特徴と、別の構成要素及び/若しくは特徴、又はその他の1つ或いは複数の構成要素及び/若しくは1つ或いは複数の特徴との関係について述べる説明を容易にするために使用され得る。これらの空間に関連する語は、図に示している実施形態に加えて、使用されている又は動作しているデバイスの様々な実施形態を包含することが意図されていると理解されよう。
【0055】
[00109]本明細書で使用している用語は、単に特定の実施例を説明するという目的のためのものであり、実施例を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、「1つの(a、an)」及び「その(the)」が付く単数形は、文脈において他のことを明示されていない限り、複数形を含むことが意図されている。さらに、「備える」及び/又は「含む」(comprises、comprising、includes、及び/又はincluding)」という語は、この明細書中で使用される場合には、記載されている特徴、整数、ステップ、工程、要素、及び/又は構成要素の存在を示すが、その他の1つ若しくは複数の特徴、整数、ステップ、工程、要素、構成要素、及び/又はこれらの群の存在若しくは追加を排除するものではないと、理解されよう。
【0056】
[00110]本明細書において、「選択的な(selective)」及び「選択的に(selectively)」という用語は、装置の1つ又は複数の構成要素又は特徴の動作、動き、構成、又は他のアクティビティを変更する場合、その特定の動作、動き、構成、又は他のアクティビティが、装置の一態様又は1つ若しくは複数の構成要素の動的プロセス、及び/又はユーザ操作の直接的若しくは間接的な結果であることを意味する。ゆえに、「選択的な」及び「選択的に」という用語は、装置の一態様又は1つ若しくは複数の構成要素のユーザ操作の直接的若しくは間接的な結果であるアクティビティを特徴付けるか、又は、例えば、本明細書で開示されている機構を介して、自動的に起きるプロセスを特徴付け得る。
【0057】
[00111]本明細書で使用される「構成された(configured)」という表現は、要素、構成要素、又は他の対象物が、所与の機能を実行するように設計かつ/又は意図されていることを意味する。ゆえに、「構成された」という表現を使用することにより、所与の要素、構成要素、又は他の対象物が、単に所与の機能を実行することが「可能である(capable)」ことを意味していると解釈すべきではなく、これらの要素、構成要素、及び/又は他の対象物が、その機能を実行する目的で、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラミングされ、かつ/又は設計されていることを意味していると解釈すべきである。同様に、特定の機能を実行するように構成されていると列挙された対象物は、その機能を実行するように動作可能であると追加的に又は代替的に記載され得る。
【0058】
[00112]本明細書で使用される、1つ又は複数のエンティティのリストに関連する「少なくとも1つの(at least one)」という表現は、エンティティのリストのうちの任意の1つ又は複数のエンティティから選択された少なくとも1つのエンティティを意味すると理解するべきであるが、必ずしも、エンティティのリストの中で具体的に掲げられた各々の及びあらゆるエンティティのうちの少なくとも1つを含む必要はなく、エンティティのリストのうちの複数のエンティティの任意の組み合わせを除外するものでもない。この定義により、「少なくとも1つの」という表現に関連するエンティティのリスト内で具体的に特定されたエンティティ以外に、具体的に特定されたこれらのエンティティに関連するか関連しないかに関わらず、エンティティが任意選択的に存在し得ることがさらに可能となる。したがって、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は同様に、「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は同様に「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)とは、一実施形態では、少なくとも1つの、任意選択的に1つより多くのAを含み、Bが存在しないこと(及び、任意選択的にB以外のエンティティを含むこと)を意味し、別の実施形態では、少なくとも1つの、任意選択的に1つより多くのBを含み、Aが存在しないこと(及び、任意選択的にA以外のエンティティを含むこと)を意味し、さらに別の実施形態では、少なくとも1つの、任意選択的に1つより多くのA、及び少なくとも1つの、任意選択的に1つより多くのBを含むこと(及び、任意選択的に他のエンティティを含むこと)を意味する。換言すると、「少なくとも1つ」、「1つ又は複数の」、並びに「及び/又は」という表現は、その働きにおいて接続的(conjunctive)であると共に離接的な(disjunctive)オープンエンドの表現である。例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、及びCのうちの1つ又は複数の」、「A、B又はCのうちの1つ又は複数の」、並びに、「A、B、及び/又はC」という表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBを共に、AとCを共に、BとCを共に、又はA、B及びCを共に、及び任意選択的に、上記のいずれかと、少なくとも1つの他のエンティティとの組み合わせ、を意味し得る。
【0059】
[00113]本明細書で使用される「位置(position)」及び「位置付けられる(positioned)」といった用語は、平行移動(例えば、X軸、Y軸、及び/又はZ軸)のみと関連付けられる。
【0060】
[00114]本明細書で使用される「向き(orientation)」及び「方向付ける(oriented)」は、回転のみ(例えば、ロール、ピッチ、及び/又はヨー)に関連付けられる。
【0061】
[00115]本明細書で使用される「配置(location)」及び「配置される(located)」は、位置及び向きの両方に関連付けられる。
【0062】
[00116]本明細書で開示されている装置及び方法の様々な開示された要素は、本開示に係るすべての装置及び方法に必要とされているわけではなく、本開示は、本明細書で開示されている様々な要素及び方法のすべての新規及び非自明の組み合わせ及び部分的組み合わせを含む。さらに、本明細書で開示されている様々な要素及び方法のうちの1つ又は複数は、開示されている装置又は方法の全体とは別個でありかつ分離している、独立した発明の主題を規定し得る。したがって、かかる発明の主題は、本明細書で明示的に開示される特定の装置及び方法に関連する必要はなく、かつ、かかる発明の主題は、本明細書で明示的に開示されていない装置及び/又は方法において有用性が見出されることもある。
【0063】
[00117]本明細書で使用される、「例えば(for example)」という表現、「一実施例として(as an example)」という表現、及び/又は、単なる「実施例(example)」という用語は、本開示に係る1つ又は複数の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法に関連して使用される場合、記載された構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法が、本開示に係る構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法の例示的で非限定的な例であると伝えることを意図している。したがって、記載された構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法は、限定したり、必要とされたり、又は限定的/網羅的であったりすることは意図しておらず、構造的及び/又は機能的に類似及び/又は同等の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法を含む他の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施例、及び/又は方法も本開示の範囲内に含まれる。
【0064】
[00118]本明細書で使用されている全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、特段に定義されていない限り、当業者によって理解されるのと同じ意味を有する。さらに、用語(例えば、一般的に使用される辞書で定義されている用語)は、関連する技術分野の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想化された意味又は過度に形式的な意味であると(本明細書で明確にそのように定義されていない限りは)解釈すべきではないと、理解されよう。
【0065】
[00119]本開示は、エンドエフェクタ、より具体的には、ロッキング範囲のリアルタイム調整を可能にするように構成された2つ以上のローラホイールを有するエンドエフェクタを対象としている。
【0066】
[00120]
図1から
図14は、本開示に係る、システム12及びエンドエフェクタ10の例示的かつ非排他的な実施例を提供する。
図1から
図14の各々において、同様の又は少なくとも実質的に同様の目的に適う要素には類似した番号が付番されている。本明細書では、かかる要素について、
図1から
図14の各々を参照して詳述していないこともある。同様に、すべての要素が
図1から
図14の各々に表示されるわけではないが、本明細書においてそれらに関連する参照番号は一貫して使用されるだろう。
図1から
図14のうちの1つ又は複数に関連して本明細書で記載している要素、構成要素、及び/又は特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1から
図14のいずれかに含まれてよく、かつ/又は
図1から
図14のいずれかと共に利用されてよい。追加の概略図は、
図18、19、及び26ー30において提供されており、これらの図も上記の慣例に従う。概して、所与の(すなわち、特定の)実施例に含まれる可能性の高い要素は実線で示されるが、所与の実施例に対して任意選択の要素は破線で示される。しかしながら、実線で示される要素がすべての実施例にとって必須というわけではなく、実線で示される要素は、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態から省略されてもよい。
【0067】
[00121]
図1及び
図2は、本開示のシステム12のエンドエフェクタ10の実施例を概略的に表す。
図1は、上面から見たエンドエフェクタ10の非排他的な実施例を概略的に表し、
図2は、側面から見たエンドエフェクタ10の非排他的な実施例を概略的に表す。エンドエフェクタ10は、少なくとも第1のローラホイール14及び第2のローラホイール16を含み、1つ又は複数の追加のローラホイール(例えば、
図1に示されているが、明瞭性のための
図2に示されていない第3のローラホイール18)を含み得る。エンドエフェクタ10の幾つかの実施例は、第4のローラホイール、及び/又はさらに追加のローラホイールを含む。
【0068】
[00122]ローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、18)のうちの1つ又は複数は、それぞれ異なる(例えば、非平行な)平面において回転し、かつ/又は他のローラホイールのうちの1つ又は複数とはそれぞれ異なる軸の周りを回転する。幾つかの実施例では、各ローラホイールは、所与のエンドエフェクタ10において、それぞれ異なる平面において回転するか、かつ/又は他のローラホイールのうちの1つ又は複数とはそれぞれ異なる軸の周りを回転し得る。幾つかの実施例では、2つのローラホイールが同一の平面で回転し得るが、他の2つのローラホイールが、異なる平面で回転し得る。言い換えると、偶数数のローラホイール(3つより多くのローラホイール)を有するエンドエフェクタ10の実施例では、1つ又は複数のローラホイールの対が、回転の幾何学的平面を共有する場合がある。本明細書で使用される「幾何学的平面(geometric plane)という用語は、幾何学の分野で用いられている用語「平面(plane)」を航空産業で用いられている用語「飛行機(plane)」から区別することを意図している。
【0069】
[00123]幾つかの実施例では、第1のローラホイール14は、回転の第1の幾何学的平面118に対して平行な第1の軸20の周りを回転するということができ、第2のローラホイール16は、回転の第2の幾何学的平面120に対して平行な第2の軸22の周りを回転するということができ、回転の第1の幾何学的平面118と回転の第2の幾何学的平面120とは互いに平行ではない。第3のローラホイール18を含むエンドエフェクタ10の実施例では、第3のローラホイール18は、回転の第1の幾何学的平面118及び/又は回転の第2の幾何学的平面120に対して平行ではない、回転の第3の幾何学的平面122の第3の軸24の周りを回転するということができる。追加的又は代替的に、回転の第1の幾何学的平面118、回転の第2の幾何学的平面120、又は回転の第3の幾何学的平面122のうちの1つ若しくは複数は、少なくともローラホイール14、16、18を支持する支持基部38に対して実質的に平行であり得る。追加的又は代替的に、回転の第1の幾何学的平面118、回転の第2の幾何学的平面120、又は回転の第3の幾何学的平面122のうちの1つ又は複数は、支持基部38に対して非平行な角度で配置され得る。ローラホイール14、16、18は、第1の幾何学的平面、第2の幾何学的平面、及び/又は第3の幾何学的平面が互いに交差するように配置され得る。
【0070】
[00124]幾つかの実施例では、それぞれのローラホイール14、16、及び/又は18の一部又はすべては、例示目的として
図1に表されている、異なる及び/又は非平行なそれぞれの軸の周りを回転し得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10のそれぞれのローラホイールは、異なる対応する軸の周りを回転する。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10の1つ又は複数のローラホイールは、エンドエフェクタ10の1つ又は複数の他のローラホイールの軸に対して少なくとも実質的に平行な軸の周りを回転し得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10の少なくとも1つのローラホイールは、エンドエフェクタの少なくとも1つの他のローラホイールに対して非平行な軸の周りを回転する。
図1に示すように、第1のローラホイール14は、第1の軸20の周りを回転し得、第2のローラホイール16は、第2の軸22に対して回転し得、第3のローラホイール18は、第3の軸24に対して回転し得る。
図1に示すように、第1の軸20、第2の軸22、及び第3の軸24は、それぞれ互いに対して非平行な角度で配置される。幾つかの実施例では、第1の軸20、第2の軸22、及び第3の軸24は、それぞれ互いに対して非平行な角度で配置されるが、エンドエフェクタ10の幾つか実施例では、このような1つ又は複数の軸は、互いに対して少なくとも実質的に平行であるか、かつ/又は互いに対して異なる角度で配置され得る。エンドエフェクタ10は、本明細書に記載されているように、追加のローラホイール、並びに/又は種々の間隔、向き、及び/若しくはパターンで配置されたローラホイールを含み得る。代表的な実施例は、3つのローラホイール14、16、及び18を有すると主に説明されるが、本開示に係るエンドエフェクタ10はこれに限定されない。
【0071】
[00125]エンドエフェクタ10は、2つ以上のローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、及び/又は18)を介して、オブジェクト26と係合、嵌合、及び/又はオブジェクト26から脱係合するように構成されている。エンドエフェクタ10は、あらゆる方向からアプローチするオブジェクト26と係合かつ/又は嵌合するように構成され得る。これにより、向首角の全360度範囲が可能となる。これにより、開示されたエンドエフェクタ10が、あらゆる方向の位置ずれに対応できるようになった。これは、先行技術のシステムでは不可能なことであった。開示されたエンドエフェクタ10がこうした能力を備えることを可能とするために、ローラホイール14、16、18を互いに対して配向かつ配置することができる。例えば、3つのローラホイール14、16、18を有するエンドエフェクタ10では、それぞれのローラホイールがそれぞれ異なる非平行軸の周りで回転するように、ローラホイール14、16、18を配置かつ配向することができる。この構成により、エンドエフェクタ10が、向首角の全360度範囲からアプローチするオブジェクト26と係合することが可能となるが、本明細書に開示された他の構成も同様にこの能力を備えることができる。
【0072】
[00126]ローラホイール14、16、18は、オブジェクト26に係合かつオブジェクト26から脱係合するために、それぞれ逆方向に回転してもよい。例えば、エンドエフェクタ10のローラホイール14、16、18は、オブジェクト26と係合又は嵌合する場合、第1の対応する方向に回転することができ、次いで、オブジェクト26から脱係合するために、対応する逆方向に回転するように反転することができる。言い換えると、各ローラホイール14、16、18は、2つの互いに逆方向の回転の間に、選択的に反転するよう構成され得る。幾つかの実施例では、ローラホイール14、16、18の回転の方向は、一構成では、内向き(例えば、ローラホイール14、16、18は、ローラホイール14、16、18間の内部空間50に向かって回転し得る)であり得、ローラホイール14、16、18が逆方向に回転しているときに、外向きであり得る。ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、オブジェクト26と係合、嵌合、及び/又はオブジェクト26から脱係合している間、ローラホイール14、16、18のうちの他の1つ又は複数とは異なる方向に回転することがある。追加的又は代替的に、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数の回転速度は、オブジェクト26の係合又は脱係合の間に選択的に上昇又は低下し得る。
【0073】
[00127]オブジェクト26と係合かつ/又は嵌合する様々な用途において、オブジェクト26は、エンドエフェクタ10の上方、側方、下方、及び/又は隣で浮遊、ホバリング、位置、及び/又は飛行し得る。エンドエフェクタ10は、追加的に又は代替的に、エンドエフェクタ10が静止したオブジェクト26に向かって移動している間、静止したオブジェクト26と係合かつ/又は嵌合するように構成され得る。エンドエフェクタ10は、オブジェクト26が、1つ又は複数の位置的及び/又は回転的軸に沿って、エンドエフェクタ10からずれたときでさえも、オブジェクト26と係合かつ/又は嵌合するように設計されている。オブジェクト26と係合、嵌合、及び/又はオブジェクト26から脱係合するために、エンドエフェクタ10は、オブジェクト26の受動受容部44と係合するように構成されている。受動受容部44は、オブジェクト26と一体的に形成されてもよく、又はオブジェクト26に恒久的に又は一時的に連結されてもよい。受動受容部44は、概して、オブジェクト26との係合の間、受動受容部44がエンドエフェクタ10に向けて方向付けられるように構成されるようにオブジェクト26に対して配置される。言い換えると、オブジェクト26がエンドエフェクタ10にアプローチしているとき(又はエンドエフェクタ10がオブジェクト26にアプローチしているとき)、エンドエフェクタ10と受動受容部44との間の係合を促進するために、オブジェクト26の異なる部分と接触するよりも、受動受容部44が最初にエンドエフェクタ10に達するように、オブジェクト26は構成され得る。
【0074】
[00128]
図2の概略図は、エンドエフェクタ10の上方のUAVホバリングの形態のオブジェクト26を示すが、システム12はこれに限定されない。例えば、オブジェクト26は、人間又は動物を運搬する及び/又は持ち上げるように構成されたホバリング航空機又は他の種類の航空機(例えば、UAV、又はドローン、又は有人航空機)、パッケージ、ロード、ケーブル端部、及び/又は緊急装置であり得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10は、飛行中の航空機の燃料補給などの悪条件及び/又は予測不能な条件においてオブジェクト26と嵌合し得る。オブジェクト26としてUAV又は他の航空機が含まれる実施例では、航空機は、固定翼航空機、クアドコプター、ヘリコプター、多回転翼航空機、回転翼航空機、軍用航空機、垂直離着陸(VTOL)航空機、短距離離陸/垂直着陸機(STOVL)航空機、低被観測性、及び/又は着陸装置を備えない航空機であり得る。他の種類のオブジェクト26は、開示されたシステム12と利用されるように、本明細書に開示されたエンドエフェクタ10と係合するために、受動受容部44と嵌合し得る。
【0075】
[00129]現在開示されたシステム12及びエンドエフェクタ10は、無人航空機に係合及び/若しくは脱係合するように、並びに/又はパッケージ若しくは積み荷を持ち上げかつ/若しくは積むように使用されてもよく、かつ、商業用途、軍用用途、及び/又は個人用途に使用されてもよい。現在開示されたエンドエフェクタ10及びシステム12は、悪条件及び/若しくは予測不能な条件において、並びに/又は、エンドエフェクタ及び/若しくはオブジェクトが動作中のときにエンドエフェクタとオブジェクトとの間に位置的及び/若しくは回転的ずれがある場合に、オブジェクトと係合かつ/又は嵌合するように構成され得るので、システム12及びエンドエフェクタ10は、従来のソリューションの欠点に対処することができる。他の実施例では、システム12は、製造(例えば、ロボット用材料の取り扱い)、航空機燃料補給システム、及び農業用途(例えば、果物及び他の農産物の収穫)などにおける嵌合構成要素に関連する用途のために使用され得る。開示されたシステム12及びエンドエフェクタ10は、従来のソリューションに比べて、怪我及び/又はハードウェアの摩耗の回避又は減少により、コスト節約及び/又はコスト回避を実現し得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10及びシステム12は、従来のソリューションに比べて、オペレータ、及び係合又は嵌合されるオブジェクト26のための安全性を改善し得る。現在開示されたシステム12及びエンドエフェクタ10は、有利には、多軸係合能力を伴って、3次元で空間的に動作する能力がある。システム12及びエンドエフェクタ10は、係合される、嵌合される、及び/又は発射されるより大型の又はより小型のオブジェクト26に適合するために拡大縮小可能であるようさらに構成され得る。さらに、システム12及びエンドエフェクタ10は、異なる数のローラホイール、並びに/又はローラホイール14、16、18の異なる配置及び位置付けを有するように選択的に再構成可能であり得る。
【0076】
[00130]システム12は、第1のローラホイール14、第2のローラホイール16、及び/又は第3のローラホイール18の回転を制御するように構成された駆動システム28(
図2)を含み得る。例えば、駆動システム28は、1つ又は複数の回転的電源30、1つ又は複数の駆動ギア32、及び1つ又は複数の駆動シャフト34を含み得る。回転的電源30は、本明細書では概してモータ30であると説明されているが、回転的電源30は、1つ若しくは複数の電気モータ、空気圧電源、油圧モータ若しくは他の油圧電源、バネ駆動電源(例えば、ワインドアップ回転電源)、手動駆動電源(例えば、手動クランク)、及び/又は空気駆動(例えば、回転翼空気デバイス)電源を含み得ることを理解されたい。幾つかの実施例では、駆動システム28は、第1のローラホイール14、第2のローラホイール16、及び第3のローラホイール18を駆動する単一モータ30を含む。幾つかの実施例では、駆動システム28は、それぞれの対応するローラホイールに対して対応するモータ30を含む。本明細書でより詳細に説明されるように、駆動システム28の駆動ギア32は、中央制御ギア又は外部制御ギアリング、及び複数の径方向に離隔したスパーギアを含み得る。中央制御ギア又は外部制御ギアリングは、複数の径方向に離隔したスパーギアを回転するように構成され、それぞれの対応するスパーギアは、対応する駆動シャフト34を駆動することにより、対応するローラホイール14、16、18を駆動するように構成されている。幾つかの実施例では、駆動ギア32は、プラネタリギア及び内部ギアのセットを含む。駆動システム28は、追加的に又は代替的に、オブジェクト26がエンドエフェクタ10によって係合された後、第1のローラホイール14、第2のローラホイール16、及び/又は第3のローラホイール18を停止するように構成された制限スイッチを含み得る。エンドエフェクタ10は、手動及び/又は自動操作(例えば、オブジェクト26との、手動的又は自動的な係合、嵌合、及び/又は脱係合)のために構成され得る。
【0077】
[00131]
図1及び
図2をさらに参照すると、エンドエフェクタ10は、アーム、ポール、ハンドル、及び/又は(静止型又は移動型)プラットフォームなどの支持構造体36に連結されるか、取り付けられるか、及び/又は支持構造体36によって支持され得る。例えば、
図2の支持構造体36は、調節可能な角度付き関節42を介して、駆動システム28に連結され得るロボットアーム40の形態で例示され得る。ロボットアーム40は、静止型ロボットアーム40として例示されているが、システム12の他の実施例では、ロボットアーム40は、移動ロボットのアームであってもよい。システム12の他の実施例では、エンドエフェクタ10は、調節可能な角度付き関節42を介して、他の種類の支持構造体36に連結されてもよい。例えば、エンドエフェクタ10は、幾つかのシステム12において、持ち運び式又は手動式操作のためのハンドルに連結されてもよい。他の実施例では、エンドエフェクタ10は、艦載取付プラットフォーム又は他の移動ビークルに取り付けられたアーム支持構造体36によって支持され得る。エンドエフェクタ10を支持するためのこれらの設定及び他の設定では、支持構造体36は、オブジェクト26と係合、嵌合、及び/又はオブジェクト26から脱係合するためのエンドエフェクタ10の位置付け及び/又は移動によって、オブジェクト26と嵌合又は係合するために、エンドエフェクタ10との位置合わせを補助するために使用され得る。
【0078】
[00132]本明細書で使用される「エンドエフェクタ」という用語は、ロボット及びロボットアームのためのエンドエフェクタに限定されず、多くの様々なタイプのシステムに実装され得る。例えば、エンドエフェクタ10は、ロボット装置、輸送装置、静止型ロボットアーム、陸上システム、移動ロボット、及び/又は艦載システムを使用して実装されるように構成されてもよい。そのためにも、支持構造体36は、船又は他の船舶(水中航走体を含む)、航空機、宇宙船、静止型ロボット、移動ロボット、輸送装置、ロボット装置、手持ち型装置、及び/又は陸上面若しくは構造体を含んでもよい。追加的又は代替的に、エンドエフェクタ10は、ローラホイール14、16、18、駆動システム28、及び/又は1つ若しくは複数のストップ構造体54を支持する、支持基部38などの支持要素56を含み得る。さらに、エンドエフェクタ10は、例えば、オブジェクト26と直接的又は間接的に相互作用するように設計された1つ又は複数のバーやフック等を使用して、オブジェクト26のポジティブな保持をもたらす、例えば、支持基部38、ストップ構造体54、又は支持要素56のうちの1つ又は複数に関連するロッキング機構(図示せず)を含み得る。ロッキング機構は、ローラホイール14、16、18から独立して、オブジェクト26をエンドエフェクタ10に係止するように構成されている。
【0079】
[00133]エンドエフェクタ10は、オブジェクト26の受動受容部44と係合して、オブジェクト26と係合、嵌合、及び/又はオブジェクト26から脱係合するように構成されている。受動受容部44は、システム12の様々な実施例において様々な異なる形態をとり得る。例えば、受動受容部44は、エンドエフェクタ10と係合するように構成された環状特徴を有するリング型受容部、エンドエフェクタ10と係合するように構成された細長いポスト状部材を有するポスト型受容部、又はエンドエフェクタ10の所与の実施例のための他の適切な形状であってもよい。エンドエフェクタ10は、リング型、ポスト型、又は他の種類の特定のサイズの受動受容部とインターフェース接続又は係合するように配置されてもよい。例えば、エンドエフェクタ10は、受動受容部44の内径と係合するようにサイズ形成された外周52(例えば、「外側捕捉円」)を有するように構成され得る。幾つかの実施例では、受動受容部44のリングがローラホイール14、16、18の中央線の周りに位置付けされた場合、エンドエフェクタ10は、リングと圧入嵌合又は締まり嵌め(interference fit)をすることができる。同様に、エンドエフェクタ10は、ポストがローラホイール14、16、18(例えば、「内側捕捉円」)間の内部空間50内に係合し、ポストの拡大された小突起が、ローラホイール14、16、18の中央線にあるか、又は当該中央線を越えているときに、ローラホイール14、16、18が受動受容部44のポスト又はポストの拡大された小突起と締まり嵌め又は圧入嵌合するよう互いに離隔されるように、構成され得る。受動受容部44がローラホイール14、16、18とインターフェース接続する場合、ローラホイール14、16、18は、(例えば、受動受容部44のリングをローラホイール14、16、18の外周52の周りに引っ張ることにより、又は受動受容部44のポストをローラホイール14、16、18間の内部空間50内に引っ張ることにより)受動受容部44をエンドエフェクタ10の上に又はエンドエフェクタ10の内に引っ張る方向に回転させられる。
【0080】
[00134]
図2を参照すると、エンドエフェクタ10は、受動受容部44が、第1のローラホイール14の第1の中心線46、第2のローラホイール16の第2の中心線48、及び/又は第3のローラホイール18の第3の中心線を越えて、(例えば、支持基部38に向けて)垂直に把持され、引っ張られると、受動受容部44を所定位置に自動的に係止(それにより、オブジェクト26に係合)するように構成され得る。中心線46、48は、概して、ローラホイール14、16と受動受容部44との間の最大把持力の点群に対応する。幾つかの実施例では、ローラホイール14、16、18は、それぞれの中心線46、48が実質的に同一平面上にあるように、互いに対して実質的に垂直に位置合わせされ、実質的に等しい直径を有する。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10は、受動受容部44が第1のローラホイール14及び第2のローラホイール16に対して内側に、かつ第1のローラホイール14と第2のローラホイール16の間に位置付けされ、それにより、オブジェクト26と係合するように、受動受容部44を把持するように構成される。例えば、ポスト型受動受容部44は、参照番号50で概して示された内部空間内において、ローラホイール14、16、18間で把持され得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10は、ローラホイール14、16、18及びエンドエフェクタ10によって画定されたオブジェクト26が外周52と係合したとき、受動受容部44が外周52(
図1)の周りの外側に位置付けされるように、受動受容部44を把持するように構成される。例えば、3つのローラホイール14、16、18を有するエンドエフェクタ10では、外周52は、第1のローラホイール14、第2のローラホイール16、及び第3のローラホイール18によって画定され得る。エンドエフェクタ10の他の実施例では、外周52をさらに画定する追加のローラホイールが存在し得る。
【0081】
[00135]システム12は、オブジェクト26(例えば、受動受容部44)の動きをエンドエフェクタ10に対して制限するように構成された1つ又は複数のストップ構造体54を含み得る。例えば、ストップ構造体54は、一旦、受動受容部44がストップ構造体54に遭遇又は接触した場合に受動受容部44のさらなる垂直移動を物理的かつ実質的に防止することにより、ローラホイール14、16、18に対する受動受容部44の垂直移動を制限するように構成され得る。ストップ構造体54は、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数に連結されてもよく、かつ/又は、ストップ構造体54は、支持要素56(例えば、支持基部38)に連結されるか、支持要素56によって支持されてもよい。例えば、エンドエフェクタ10は、一旦受動受容部44がエンドエフェクタ10に向けて十分に引っ張られた場合に受動受容部44の一部がストップ構造体54に接触するように、それぞれの対応するローラホイール14、16、18に隣接して位置付けされるそれぞれのストップ構造体54を含み得る。幾つかの実施例では、ストップ構造体54は、受動受容部44がエンドエフェクタ10によって係止構成で把持されている場合に受動受容部44がローラホイール14、16、18と最小限の接触を維持するように、受動受容部44が、ローラホイール14、16、18から完全に離されるのを防止するように構成され得る。幾つかの実施例では、ストップ構造体54は、受動受容部44がローラホイール14、16、18によって把持されているときにオブジェクト26がローラホイール14、16、18から離れるように保持されるようサイズ形成かつ位置付けされ得る。追加的又は代替的に、ストップ構造体54は、オブジェクト26の受動受容部44に連結されてもよく、又は受動受容部44の一部を形成してもよい。例えば、受動受容部44は、エンドエフェクタ10に対する受動受容部44の垂直移動を制限することにより、ストップ構造体54として機能する、リング取付構造、ベースプレート、又は他の構造体を含み得る。例えば、リング取付構造体、ベースプレート、又は受動受容部44の他の構造体は、ローラホイール14、16、18の上面128に接触するように構成され得る。これにより、受動受容部44が、支持基部38の方に、ローラホイール14、16、18によってさらに下方に引っ張られることが防止される。幾つかの実施例では、可撓性材料及び/又はばね式要素を含むストップ構造体54は、受動受容部44が発射のためにローラホイール14、16、18と再係合することを助けるために、ローラホイール14、16、18に幾らかの力を付与するように適合され得る。
【0082】
[00136]エンドエフェクタ10の様々な実施例において、ローラホイール14、16、18は、エアレスタイヤ、空気圧タイヤ、ゴムホイール、ベルト、及び/又はソリッドホイールを含む任意の適切なローラホイールであり得る。エンドエフェクタ10の様々な実施例において、ローラホイール14、16、18は、剛性、適合性、及び/又は圧縮性を備え得る。幾つかの実施例では、所与のエンドエフェクタ10のすべてのローラホイール14、16、18は、同一の種類、材料、サイズ、及び密度であり得るが、他の実施例では、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、ローラホイール14、16、18のうちの他の1つ又は複数とは異なり得る。幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10は、それぞれのローラホイール14、16、18をエンドエフェクタ10から選択的に取り外し、交換用ローラホイール又は他の種類のローラホイールと交換することができるように構成される。このようにして、ローラホイール14、16、18は、摩耗若しくは損傷した場合に、選択的に交換可能であってもよく、及び/又は異なるローラホイールを、係合、嵌合、及び/又は脱係合される異なるオブジェクト26のために用意及び使用することができる。追加的又は代替的に、エンドエフェクタ10は、種々の数のローラホイール14、16、18、複数の駆動シャフト取付台、及び/又は構造的取付点に対して選択的に再構成可能であるように、モジュール式であり得る。
【0083】
[00137]幾つかの実施例では、第1のローラホイール14、第2のローラホイール16、及び/又は第3のローラホイール18は、1つ又は複数の適合領域を有する。追加的又は代替的に、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数のデュロメータは、係合されるオブジェクト26の受動受容部44の種類に基づいて選択され得る。例えば、ローラホイール14、16、18は、より重い係合(例えば、より重い受動受容部44及び/又はオブジェクト26)が関わる用途のためにより高い剛性を有するように選択され得る。幾つかの実施例では、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、種々の用途の必要に応じて増減し得るように選択的に調整可能なタイヤ圧力を有する空気圧式であってもよい。幾つかの実施例では、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、圧縮性及び/又は適合性を備え得る。追加的又は代替的に、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、エアレスであり得る。これらの調整は、係合するオブジェクトにおいて使用される重量、質量、及び/又は材料に基づいて選択することができる。
【0084】
[00138]幾つかの実施例では、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、ローラホイール14、16、18の外周面60に形成された中心溝58を含み得る。中心溝58は、係合又は嵌合される際に、オブジェクト26の位置合わせを改善するように構成され得る。追加的又は代替的に、1つ又は複数のローラホイール14、16、18の外周面60は、エンドエフェクタ10がオブジェクト26に係合する能力を強化するように構成された二次フィーチャ62を含み得る。例えば、二次フィーチャ62は、1つ又は複数の径方向溝及び/又はトレッドパターンを含み得る。
【0085】
[00139]
図3から
図6は、リング型受容部64の形態で、受動受容部44を介して、ホバリング航空機などのオブジェクト26との係合及び脱係合を概略的に例示する。係合するオブジェクトは、
図3から
図6に示されていないが、リング型受容部64がローラホイール14、16、18によって把持されている場合(明瞭性のため、ローラホイール14、16のみが
図3から
図6に示されている)に、オブジェクトがエンドエフェクタ10によって効果的に係合されるように、受動受容部44がオブジェクトに関連付けられる(例えば、オブジェクトに連結される、オブジェクトと一体的に形成される、等)ことを理解されたい。受動受容部44が、ローラホイール14、16、18の外側周囲で係合するか、又はローラホイール14、16、18間で係合する場合に、受動受容部44が、ローラホイール14、16、18によって「把持」されているということができる。繰り返すが、明瞭性のため、2つのローラホイール14、16が
図3から
図6に例示されているが、エンドエフェクタ10は、第3のローラホイール18(
図1)及び/又は追加のローラホイールを含んでもよく、この場合、エンドエフェクタ10の1つ又は複数のローラホイールは、互いに対して平面が非平行となる。さらに、簡略化されているが、
図3から
図6の概略的な性質のゆえに、ローラホイール14、16が互いに同じ平面で回転しているように見えるが、エンドエフェクタ10の様々な実施例において、ローラホイール14、16は、互いに対して非平行に回転するように構成され得ることを理解されたい。
【0086】
[00140]
図3から
図6の実施例では、受動受容部44が
図3に示すローラホイール14、16に向けて方向付けられている状態で、オブジェクトがエンドエフェクタ10にアプローチし、受動受容部44は、矢印66によって示された方向に、概してエンドエフェクタ10に向かって移動する。オブジェクトが係合している間、第1のローラホイール14は(矢印68によって示された)第1の方向に回転し、第2のローラホイール16は(矢印70によって示された)第2の方向に回転する。
図4に示すように、一旦受動受容部44がローラホイール14、16に接触すると、ローラホイール14、16は、受動受容部44が矢印66によって示された方向にさらに引っ張られるように、受動受容部44を引っ張り始める。図示のように、受動受容部44は、エンドエフェクタ10によって把持されるとき、ローラホイール14、16の外縁に係合する(例えば、ローラホイール14、16、18の外周52付近に係合する(
図1参照))。一旦受動受容部44がローラホイール14、16の中心線46、48(
図5)を越えて引っ張り下ろされると、受動受容部44は、ローラホイール14、16に効果的に係止される。繰り返すが、第3のローラホイールは、
図3から
図6の概略図では視認できないが、受動受容部44は、例示されたローラホイール14、16を越えて1つ又は複数の追加のローラホイールに効果的に係止され得る(例えば、3つのローラホイール14、16、18(
図1)に係止される)ことを理解されたい。
【0087】
[00141]ストップ構造体54は、リング型受容部64がさらに下方に引っ張られることを防止するためのストッパーとして機能し、受動受容部44が、エンドエフェクタ10のローラホイール14、16及び/又は任意の追加のローラホイールと接触を維持することを確実なものとする。幾つかの実施例では、ストップ構造体54は、オブジェクトとの係合の間、受動受容部44がストップ構造体54内へと押圧されるにつれて、受動受容部44のためのクッションを提供するように適合され得る。この時点で、望む場合、モータ又は駆動システム28のモータを切ることができる(又は制限スイッチを介して自動的に切ることができる)が、幾つかの実施例では、1つ又は複数のモータは、駆動システム28を失速させずに、収縮/係合方向に走行し続けることができる。なぜなら、受動受容部44が係止構成にある(例えば、ストップ構造体54に接触している及び/又はローラホイール14、16の中心線46、48を越えて下方に引っ張られている状態)とき、エンドエフェクタ10は、受動受容部44に対してわずかな退縮力のみを加えるように構成され得るからである。言い換えると、幾つかの実施例では、一旦オブジェクト26が係合すれば、ローラホイール14、16を止める必要はない。なぜなら、エンドエフェクタ10及びシステム12は、オブジェクト26又は受動受容部44を損傷することなく、係合の後、ローラホイール14、16(及びエンドエフェクタ10の任意の追加のローラホイール)の継続的な回転を可能にするように構成され得るからである。
【0088】
[00142]
図3から
図5は、係合構成におけるエンドエフェクタ10を表しているということができ、
図6は、脱係合又は発射構成におけるエンドエフェクタ10を表しているということができる。エンドエフェクタ10のローラホイールは、一構成では内側に回転し、他の構成では外側に回転するように、駆動され得る。例えば、
図6に示すように、オブジェクトをエンドエフェクタ10から脱係合させるために、駆動システム28は、ローラホイール14、16(及びエンドエフェクタ10の任意の追加のローラホイール)の回転を逆回転させる。すなわち、
図6では、第1のローラホイール14は、矢印72によって示されているように、
図3から
図5の係合シーケンスの間、逆方向に回転するように逆転させられ、第2のローラホイール16は、矢印74によって示されているように、係合シーケンスの間、反対方向にさらに回転するように、逆転させられる。結果として、受動受容部44が、矢印76によって示された方向に、ストップ構造体54から持ち上げられ、支持基部38から離されるように、ローラホイール14、16は、受動受容部44の端部を把持して、受動受容部44をストップ構造体54から引き離す。このようにして、受動受容部44がローラホイール14、16から完全に解放されるまで、受動受容部44がローラホイール14、16から押し出され始め(例えば、受動受容部44が、エンドエフェクタ10のローラホイール14、16の上部及びの任意の他のローラホイールから離れるように推進され)、それにより、エンドエフェクタ10からオブジェクトの脱係合が実現する。
【0089】
[00143]発射/脱係合のためにローラホイール14、16、18の回転の方向が逆転するまで、システム12及びエンドエフェクタ10は、受動受容部44を介して、オブジェクト26を係合又は係止構成に保持するように構成され得る。これにより、エンドエフェクタ10から受動受容部44を押し出すためにローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、18)が逆転されるまで、エンドエフェクタ10がオブジェクト26の脱係合を防止するように構成され得るため、オブジェクト26のUAVモータが、離陸の準備を開始することを可能となる。本明細書に記載されたシステム12は、受動受容部44を実質的に垂直方向に移動させることにより、受動受容部44を係合及び脱係合させていると記載されているが、システム12及びエンドエフェクタ10の他の実施例は、エンドエフェクタ10に向けて、水平に又はエンドエフェクタ10に対する他の方向に移動させられたオブジェクト26と係合及びオブジェクト26から脱係合するように構成され得る。同様に、エンドエフェクタ10は、様々な実装形態において、水平に又は他の角度/他の方向で、オブジェクト26から脱係合するか、又はオブジェクト26を発射させるように、支持及び位置付けされ得る。
【0090】
[00144]有利には、システム12は、任意の方向における受動受容部44とエンドエフェクタ10との間の位置的及び回転的ずれに対応するように構成される。言い換えると、現在開示されたエンドエフェクタ10は、条件、許容誤差、又は他のエラーが、受動受容部44とエンドエフェクタ10との間の正確な位置合わせを妨げる場合であっても、受動受容部44を介して、オブジェクト26と係合するように構成される。例えば、ローラホイールの互いに対する配向及び配置によってもたらされた位置的及び回転的ずれに対するシステムの許容誤差のゆえに、風の強い条件でオブジェクト26及び/又はエンドエフェクタ10が予測不能に動き回っている場合に、現在開示されたエンドエフェクタ10は、こうした困難な状況にも関わらず、オブジェクトと係合かつ/又は嵌合することができる。エンドエフェクタ10は、あらゆる角度からアプローチするオブジェクトに対処するように構成され得る。それにより、向首角の全360度範囲が可能となり、あらゆる方向の位置ずれに対応することができる。従来技術のシステムは、単一の方向の位置ずれに対応することができるかもしれないが、向首角の全360度範囲においてオブジェクトに係合することは可能ではない。
【0091】
[00145]図示すると、
図3及び
図4は、受動受容部44がローラホイール14、16の上の中央に位置付けされるように、受動受容部44がエンドエフェクタ10にアプローチする状態での、受動受容部44とローラホイール14、16との間の実質的に理想の位置合わせを概略的に示す。一方で、
図7は、受動受容部44がローラホイール14、16に接触したときに、受動受容部44がローラホイール14、16の中心から外れている状態において、受動受容部44がローラホイール14、16から位置ずれしている状態を示す。それにもかかわらず、ローラホイール14、16の回転が、受動受容部44をエンドエフェクタ10のすべてのローラホイールの上に又はローラホイールに向けて引っ張るので、エンドエフェクタ10は、受動受容部44が中心から外れている場合でも、受動受容部44を介してオブジェクトに係合するように依然として構成されている。同様に、
図8は、受動受容部44が最初にエンドエフェクタ10に接触するとき、受動受容部44がローラホイール14、16の上部と同じ高さにはなく、受動受容部44が第1のローラホイール14ではなく、第2のローラホイール16と接触するように角度付けられている場合において、受動受容部44がローラホイール14、16から回転的にずれている実施例を示す。それにもかかわらず、受動受容部44が回転的に位置ずれしているとき、第2のローラホイール16の回転が、受動受容部44を第1のローラホイール14と接触するように同様に引っ張り下ろすので、エンドエフェクタ10は、受動受容部44を介してオブジェクトと係合するように依然として構成されている。エンドエフェクタ10は、ローラホイールの配置及び配向により位置ずれ(
図7)及び回転的ずれ(
図8)の両方を経験しているオブジェクト26と係合するように構成され得る。
【0092】
[00146]
図9は、テーパ状の端部ガイド78を含む受動受容部44の変種を示す。端部ガイド78は、受動受容部44の外周のスカート78と呼ばれる場合もある。
図9に示すように、テーパ状の端部ガイド78がローラホイールのうちの1つ又は複数に接触する場合、テーパ状の端部ガイド78は、ローラホイール(ローラホイール14及び16が
図9に示されているが、エンドエフェクタ10は、第3のローラホイール18などの1つ又は複数の追加のローラホイールを含み得る)に対して受動受容部44の位置合わせの修正を促進又は補助することができる。したがって、テーパ状の端部ガイド78は、1つのローラホイールのみ(例えば、第1のローラホイール14のみ又は第2のローラホイール16のみ)が受動受容部44に接触する場合でも、エンドエフェクタ10とオブジェクトとの係合を促進するように構成され得る。
【0093】
[00147]
図10から
図12は、ポスト型受容部80の形態の受動受容部44を介して、オブジェクト26に係合するようにエンドエフェクタ10が構成されたシステム12の別の実施例を示す。ポスト型受容部80は、ベースプレート82を含み得る。ベースプレート82から細長いポスト又はペグ84が、近位端領域88から遠位端領域90へ延在する。ポスト84は、ポスト84の近位端領域88において又は近位端領域88内でベースプレート82に連結される(又はベースプレート82と一体的に形成される)。ポスト84は、ポスト84の遠位端領域90において又は遠位端領域90内で拡大された小突起86を含む。
図3から
図6と同様に、係合されるオブジェクトが(明瞭性のために)
図10から
図12に例示されていないが、ポスト型受容部80がローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、18)によって把持された場合、オブジェクトがエンドエフェクタ10によって効果的に係合されるように、受動受容部44がオブジェクトに関連付けられる(例えば、オブジェクトに連結される、オブジェクトと一体的に形成される、等)ことを理解されたい。同様に、明瞭性のために、
図10から
図12では、2つのローラホイール14、16しか確認できないが、かようなエンドエフェクタ10は、1つ又は複数の追加のローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、18)を含んでもよく、この場合、ローラホイールのうちの1つ又は複数が、ローラホイールのうちの他の1つ又は複数とは異なる平面において回転する。
【0094】
[00148]
図3から
図6の実施例において、リング型受容部64は、ローラホイールの外端によって把持されるが、
図10から
図12のポスト型受容部80は、ローラホイール14、16、18の内端によって把持される。言い換えると、ポスト型受容部80がエンドエフェクタ10によって把持された場合、例えば、ローラホイール14、16、18間の内部空間50内で把持された場合、ポスト型受容部80はローラホイール間に位置付けされる(
図1)。特に、
図10に示すように、ポスト型受容部80を有するオブジェクトは、拡大された小突起86がローラホイール14、16(及び/又は
図10から
図12では確認できないローラホイール18)のうちの1つ又は複数に接触するように、エンドエフェクタ10にアプローチする。オブジェクトと係合している間、第1のローラホイール14は(矢印68によって示されているように)第1の方向に回転し、第2のローラホイール16は(矢印70によって示されるように)第2の方向に回転する。ポスト型受容部80が矢印66によって示された方向に継続して動くように、ローラホイール14、16の回転が、ポスト型受容部80を支持基部38に向けて下方に引っ張る。エンドエフェクタ10の任意の追加のローラホイールは、ポスト型受容部80に係合し、ポスト型受容部80をローラホイール間に引っ張り、オブジェクトと係合するために、ローラホイール14、16と協働かつ協力して、それらに応じて回転することができることを理解されたい。
【0095】
[00149]
図11に示すように、オブジェクトがエンドエフェクタ10によって係合されたとき、ポスト84がローラホイール間で内部的に位置付けされ得るように、拡大された小突起86は、ローラホイールの中心線を越えるように引っ張られ得る。例えば、
図11は、ローラホイール14、16の中心線46、48を越えて下方に引っ張られた拡大された小突起86、及びローラホイール14、16間で内部的に位置付けられたポスト84を示すが、拡大された小突起86もエンドエフェクタ10に含まれ得る他のローラホイールのそれぞれの中心線を越えるように下方に引っ張られ、ポスト84も同様にすべてのローラホイール間に内部的に位置付けられ得ることを理解されたい。拡大された小突起86が、エンドエフェクタ10内に引っ張られるか、又は係合した後にエンドエフェクタ10から発射されるときに、ローラホイールの中心線(例えば、中心線46、48)は、拡大された小突起86のためのピンチポイントとして効果的に機能し得る。幾つかの実施例では、ポスト型受容部80のベースプレート82は、ストップ構造体54として機能し得る。なぜなら、一旦、ポスト型受容部80がエンドエフェクタ10によって把持されると、ベースプレート82がローラホイール14、16の上面128と係合又は接触し、それにより、ポスト型受容部80がエンドエフェクタ10の支持基部38へさらに向かう動きが防止されるからである。
図12に示されるように、オブジェクトから脱係合するために、ローラホイール14、16(及び任意の追加のローラホイール)の回転の方向が選択的に逆転させられる。したがって、第1のローラホイール14は、係合シーケンスの間、矢印72によって示されるように、これまで回転してきた方向とは反対方向に回転させられ、第2のローラホイール16は、係合シーケンスの間、矢印74によって示されるように、これまで回転してきた方向とは反対方向に回転させられる。結果として、ローラホイールは、矢印76によって示された方向にポスト84を支持基部38から押し出し、それにより、拡大された小突起86を、ローラホイールの中心線を越えるように(例えば、
図11で参照番号が振られたローラホイール14、16の中心線46、48を越えるように)押しだす。このようにして、ポスト型受容部80(及び関連するオブジェクト)がエンドエフェクタ10から脱係合される。
【0096】
[00150]繰り返しになるが、システム12は、ポスト型受容部80の実施例を使用して、
図13及び
図14に例示されている受動受容部44とエンドエフェクタ10との間の位置的及び回転的ずれを許容するように構成される。
図10及び
図11は、受動受容部44とローラホイール14、16との間の実質的に理想的な位置合わせを示し、ここでは、受動受容部44がローラホイール14、16の上の中心に位置付けされるように、受動受容部44がエンドエフェクタ10にアプローチしており、
図13及び
図14は、ポスト型受容部80とローラホイール14、16と位置ずれの実施例を示す。
図13では、拡大された小突起86が第2のローラホイール16に接触するが、第1のローラホイール14に接触しないように、受動受容部44がローラホイール14、16間の空間の中心から外れている状態で、ポスト型受容部80がローラホイール14、16から位置的にずれている。それにもかかわらず、エンドエフェクタ10は、オブジェクトが中心から外れているときでさえも、ポスト型受容部80を介してオブジェクトと係合するように依然として構成されている。なぜなら、ローラホイール14、16の回転と、拡大された小突起86及びポスト84に加えられる結果的な力とにより、ローラホイール14、16の回転が、拡大された小突起86及びポスト84をエンドエフェクタ10のローラホイール間へ(例えば、内部空間50に向けて及び内部空間50内へ)引っ張るように機能するからである。
【0097】
[00151]同様に、
図14は、ポスト型受容部80がローラホイール14、16から回転的に位置ずれしている実施例を示し、ここでは、ベースプレート82は、ローラホイール14、16の上面128とは同じ高さにはなく、ベースプレート82の一端とローラホイール14、16のうちの1つとの距離が、ベースプレート82の他端とローラホイールのうちの他方との距離よりも近いように角度付けられる(例えば、例示された実施例では、ベースプレート82は、第2のローラホイール16よりも第1のローラホイール14に近くなるように角度付けられる)。それにもかかわらず、エンドエフェクタ10は、回転的にずれているときでさえも、ポスト型受容部80を介して、オブジェクトと係合するように依然として構成されている。なぜなら、第2のローラホイール16の回転が、拡大された小突起86及びポスト84を支持基部38に向けて引っ張るように機能し、これにより、プロセス中にポスト型受容部80のベースプレート82のレベル調整が行われる。したがって、エンドエフェクタ10は、本明細書に記載のように、ローラホイール14,16の配置及び配向により、位置ずれ(
図13)及び回転的ずれ(
図14)の両方を経験しているオブジェクト26と係合するように構成される。
【0098】
[00152]これより
図15から
図17及び
図20から
図25を見ると、システム12、エンドエフェクタ10、及び/又はそれらの構成要素の例示的かつ非限定的な実施例が提示される。必要に応じて、
図1から
図14(又は
図18及び
図19並びに
図26から
図30)の概略図の参照番号が、
図15から
図17及び
図20から
図25の対応する部品を指すために使用されるが、
図15から
図17及び
図20から
図25の実施例は非限定的であり、システム12又はエンドエフェクタ10を
図15から
図17及び
図20から
図25の例示された実施例に限定するものではない。つまり、エンドエフェクタ10及びシステム12は、
図15から
図17及び
図20から
図25に示す特定の実施例に限定されず、
図1から
図14、
図18及び
図19、又は
図26から
図30、及び/又は
図15から
図17及び
図20から
図25の実施例の概略図を参照して例示かつ説明されている任意の数の様々な態様、構成、特性、属性等、及びこれらの変種を、これらの態様、構成、特性、属性等のすべてを含むことを要することなく、組み入れることができる。簡潔にするために、先に説明した各構成要素、部品、部分、態様、領域等、又はこれらの変種は、
図15から
図17及び
図20から
図25のそれぞれに関して、再度、説明、例示、及び/又は参照番号付けされない場合があるが、先に説明した特徴や変種等が共に利用され得る本開示の範囲内にある。
【0099】
[00153]
図15は、3つのローラホイール14、16、18を有するエンドエフェクタ10の実施例の斜視図である。図示のように、本実施例では、ローラホイール14、16、18はすべて、互いに対して非平行及び非垂直な角度にある種々の平面において回転するように配置されている。第1のローラホイール14は第1の軸20の周りを回転し、第2のローラホイール16は第2の軸22の周りを回転し、第3のローラホイール18は第3の軸24の周りを回転し、第1の軸20、第2の軸22、及び第3の軸24の各々が、互いに対して非平行及び非垂直である。この実施例では、ポスト型受容部80の形態の受動受容部44が、ローラホイール14、16、18間の内部空間50内で係合又は把持されているように示されている(明瞭性のために、オブジェクト26は
図15に示されていない)。
図15に示されているように、ローラホイール14、16、18のうちの1つ又は複数は、各々のローラホイール14、16、18の外周面60に形成された中心溝58を有し得る。ポスト型受容部80がエンドエフェクタ10によって係合されると、拡大された小突起86は、ローラホイール14、16、18の中心溝58内に少なくとも部分的に位置付けされ得る。言い換えると、中心溝58は、ポスト型受容部80の拡大された小突起86及び/又はポスト84との係合を容易にするためにサイズ形成及び成形され得る。
【0100】
[00154]システム12は、概して、エンドエフェクタ10のローラホイール14、16、18に動力を供給するための駆動システム28を含む。
図16は、それぞれのローラホイール14、16、18のためのそれぞれのモータ30を含む駆動システム28の実施例を示す。それぞれの対応するモータ30に動作可能に連結されたそれぞれの駆動ギア32は、それぞれの対応するモータ30からそれぞれのローラホイール14、16、18へ回転的エネルギーを伝達する。駆動システム28は、エンドエフェクタ10の特定のレイアウトに所望される各々の駆動ギア32に動作可能に連結された1つ又は複数の追加のそれぞれのギア92を含み得る。
【0101】
[00155]
図16の実施例は、それぞれの対応するローラホイール14、16、18のためのそれぞれの駆動モータ30を含むが、
図17の実施例の駆動システム28は、ローラホイール14、16、18のすべてを駆動する単一モータ30だけを含む。他の実施例では、それぞれのモータ30は、所与のエンドエフェクタ10におけるローラホイール14、16、18のサブセットを駆動するように構成され得るが、他のローラホイール14、16、18は、他のそれぞれのモータ30のうちの1つ又は複数によって駆動され得る。.
図17の実施例では、支持基部38は、支持基部38の外周52内に又は外周52に隣接して位置付けされた外部制御ギアリング94(環状ギア94とも呼ばれ得る)、並びに複数の径方向に離隔したスパーギア96を支持する。単一モータ30(明瞭性のために、
図17では図示せず)は、外部制御ギアリング94を駆動するように構成され得る。外部制御ギアリング94は、複数のスパーギア96を回転させるように構成されている(例えば、外部制御ギアリング94は、スパーギア96と係合するか、又はスパーギア96と噛み合うことができる)。例えば、
図17の実施例のように、それぞれのローラホイール14、16、18に対してそれぞれのスパーギア96があり得る。それぞれの対応するスパーギア96は、(例えば、ウォームスクリュー及びウォームギアを介して、又はベベルギアを介して)それぞれのローラホイール14、16、18のそれぞれの駆動シャフト34に動作可能に連結されて、それぞれのローラホイールを駆動する。それにより、それぞれの対応するスパーギア96の回転が、それぞれのスパーギア96が連結された(例えば、位置付けされた)それぞれの駆動シャフト34の回転を引き起こす。このようにして、単一モータ30による外部制御ギアリング94の回転が、ローラホイール14、16、18のすべての回転を生じさせ得る。
【0102】
[00156]
図17の実施例では、支持要素56は、ローラホイール14、16、18を互いに対して位置付けかつ位置合わせするハウジング98を含む。ハウジング98は、この実施例では、ストップ構造体54をさらに支持する。この実施例のエンドエフェクタ10は、それぞれの対応するローラホイール14、16、18に対してそれぞれのストップ構造体54を含む。ハウジング98は、支持基部38に連結されるか、又は支持基部38に係合し得る。追加的又は代替的に、ハウジング98は、ハンドル又はロボットアームなどの支持構造体36に連結されるか、又は支持構造体36に係合し得る。
【0103】
[00157]
図17に示す実装形態に類似する駆動システム28の実施例が、
図18に概略的に示されており、
図18は、3つのスパーギア96と係合された外部制御ギアリング94の上面概略図を示す。それぞれの対応するスパーギア96は、それぞれの対応するスパーギア96からそれぞれの対応する駆動シャフト34へ動力を伝達するために、それぞれのウォームスクリュー及びウォームギア、又はベベルギアを使用するなどして、それぞれの駆動シャフト34を介して、それぞれのローラホイールを駆動するように構成されている。駆動システム28の一実施例が、
図19に概略的に示されており、
図19は、複数の径方向に離隔したスパーギア96に係合した中央制御ギア100を示し、中央制御ギア100は、複数の径方向に離隔したスパーギア96を回転させるように構成されている。繰り返しになるが、それぞれの対応するスパーギア96は、それぞれの駆動シャフト34を介して、それぞれのローラホイール14、16、18を駆動するように構成され得る。中央制御ギア100は、複数の径方向に離隔したスパーギア96間で中央に位置付けされ得る。例示された実施例はスパーギア96を示しているが、エンドエフェクタ10の他の実施例は、ヘリングボーンギアセット、ヘリカルギアセット、又はダブルヘリカルギアセットセットなどの異なる種類のギアセットを使用する種々の駆動システム28を有し得る。
【0104】
[00158]外部制御ギアリング94又は中央制御ギア100(又は全く異なるギアリング構成)のいずれが使用されるかに関わらず、エンドエフェクタ10は、ローラホイール14、16、18を回転させ、駆動シャフト34を介して、モータ及びスパーギア96からそれぞれのローラホイール14、16、18へエネルギーを伝達するように構成された追加のギアを含み得る。
図20及び
図21は、現在開示されたエンドエフェクタ10を実装するための追加のギアの2つの実施例を示すが、エンドエフェクタ10は、これらの特定の実施例に限定されない。
図20及び
図21では、簡潔にするために、第1のローラホイール14のためのホイールモジュールが示されているが、当業者であれば、例示された構成を
図20及び
図21に図示されていないエンドエフェクタ10の他のローラホイールに使用することが可能であることを理解するであろう。
【0105】
[00159]
図20のホイールモジュール101の実施例では、スパーギア96は、駆動シャフト34を駆動し、駆動シャフト34は、駆動シャフト34に連結された第1のベベルギア102を回転させる。第1のベベルギア102は、第2のベベルギア104に係合され、第2のベベルギア104は、第1のローラホイール14の軸106に連結されている。したがって、第1のベベルギア102の回転が、第2のベベルギア104の対応する回転を引き起こし、第2のベベルギア104が軸106を回転させることにより、第1のローラホイール14が第1の軸20の周りで回転する。したがって、スパーギア96の反対方向の回転が、第1のローラホイール14を同様に反対方向に回転させるように構成される。この構成を利用する駆動システム28は、エンドエフェクタのそれぞれの対応するローラホイールに対して、対応する第1のベベルギア102及び対応する第2のベベルギア104を含み得る。
【0106】
[00160]
図21の例示的なホイールモジュール103は、スパーギア96が駆動シャフト34を駆動し、駆動シャフト34は、駆動シャフト34に連結されたウォームスクリュー108を駆動させる(例えば、ウォームスクリュー108は、駆動シャフト34上に位置付けされるか、又は駆動シャフト34と一体的に形成される)。ウォームスクリュー108は、ウォームギア110に係合し、ウォームギア110は、軸106上に位置付けされか、又は軸106に連結されている。したがって、ウォームスクリュー108の回転が、ウォームギア110の対応する回転を引き起こし、ウォームギア110の対応する回転が軸106を回転させることにより、第1のローラホイール14が第1の軸20の周りで回転する。したがって、スパーギア96の反対方向の回転が、第1のローラホイール14を同様に反対方向に回転させるように構成される。この構成を利用する駆動システム28は、エンドエフェクタのそれぞれの対応するローラホイールに対して、対応するウォームスクリュー108及び対応するウォームギア110を含み得る。当然ながら、
図20及び
図21に例示するギア以外の他の種類のギアを追加的に又は代替的に現在開示されたエンドエフェクタ10において利用することができる。例えば、ベベルギアセット及びウォームギアセットに加えて、らせん状のベベルギアなどの他の種類のギアや、ハイポイドギアセットも本開示の範囲内にある。
【0107】
[00161]全図面を通して例示されているが、特に
図20及び
図21ではっきり示されているように、開示されたエンドエフェクタ10の駆動システム28は、係合される、嵌合される、脱係合/発射されるオブジェクト26との干渉を回避するように構成され得る。例えば、ギア及びモータは、ローラホイール14、16、18によって画定された外周52(
図1)の下方若しくは側方、又は外周52から離されて位置付けされ得る。追加的又は代替的に、ハウジング98、並びに/又は支持要素56及び/若しくは支持基部38の他の構成要素は、駆動システム28の1つ若しくは複数のギアを部分的に遮蔽若しくは囲むように、並びに/又は他の状況では、受動受容部44若しくはオブジェクト26がギアに巻き込まれることを防止するように構成され得る。例えば、
図20及び
図21に示されたように、スパーギア96は、ハウジング98によって第1のローラホイール14から分離され得る。追加的又は代替的に、第1のベベルギア102、第2のベベルギア104、ウォームスクリュー108、及び/又はウォームギア110は、ハウジング98の内に少なくとも部分的に位置付けされるか、ハウジング98によって少なくとも部分的に遮蔽されるか、又はハウジング98によって少なくとも部分的に囲まれる。言い換えると、オブジェクトと係合している間に、受動受容部44及びオブジェクト26が接触し得る唯一の移動部品がローラホイール14、16、18であるように、エンドエフェクタ10は構成され得る。なぜなら、駆動システム28のギア及び軸及び駆動シャフトは、ハウジング98及び他の支持要素56によって実質的に遮蔽され得るからである。
【0108】
[00162]
図22は、ローラホイールでリングに係合し、受動受容部をエンドエフェクタ10のローラホイールの上に引っ張り下ろすことにより係合する直前に、エンドエフェクタ10の真上をホバリングする受動受容部44の実施例を示す。
図22の実施例では、受動受容部44は、テーパ状の端部ガイド78及びリング取付構造体112を含むリング型受容部64として示されており、これらは、オブジェクトが係合しているとき、(例えば、受動受容部44がエンドエフェクタ10によって把持されているときに)ローラホイール14、16、18の上に及び周りに適合するようにサイズ形成かつ成形され得る。他の実施例では、受動受容部44は、単純に、リング、又はテーパ状の端部ガイド78がないリング取付構造体112を有するリングであり得る。幾つかの実施例では、テーパ状の端部ガイド78は、テーパされるよりも、階段状に加工され得る。リング取付構造体112は、システム12の様々な実施例では、より大きくてもよく、より小さくてもよく、又は種々のデザインを有してもよい。同様に、スカート又は端部ガイド78は、受動受容部44の様々な実施例では、より大きくてもよく、又はより小さくてもよい。
図22ではオブジェクト26は明瞭性のために図示されていないが、オブジェクト26は、例えば、リング取付構造体112を介して、受動受容部44と連結されるか、又は一体的に形成されることを理解されたい。
【0109】
[00163]
図23に示すように、リング取付構造体112は、オブジェクト26が受動受容部44を介してエンドエフェクタ10によって係合されているとき、エンドエフェクタ10の上方でオブジェクト26を支持するように構成され得る。例えば、
図23は、リング型受容部64のリング取付構造体112に連結されたUAV130の形態のオブジェクト26を示す。図示のように、リング取付構造体112は、受動受容部44をオブジェクト26に連結すること、さらにオブジェクト26がエンドエフェクタ10によって係合されている場合、オブジェクト26がローラホイール14、16、18に接触することを防止することの両方を行うように構成され得る。例えば、幾つかの実施例では、リング取付構造体112は、リング取付構造体112自体をローラホイールに接触させる必要なく、オブジェクト26(例えば、UAV130)を同様にローラホイールから離すように、ローラホイールのエンドエフェクタ10の上部又は上に適合するようにサイズ形成かつ成形され得る。したがって、幾つかの実施例では、受動受容部44は、リング型受容部64が、ローラホイールに接触して、受動受容部44(及びオブジェクト26)に係合する一方で、さらに他の構成要素(例えば、リング取付構造体112及びオブジェクト26)をローラホイールから分離するように構成され得る。
図23は、(例えば、受動受容部44がエンドエフェクタ10によって把持又は係合された状態における)エンドエフェクタ10上に載置された受動受容部44を示す。この構成では、リング型受容部64は、リング型受容部64のリングが、ストップ構造体54上に載置されるか、又はストップ構造体54に対して押圧されるように、各ローラホイールの中心線を越えて、支持基部38に向けて引っ張られている。この構成では、リング型受容部64のリングは、エンドエフェクタ10のローラホイールの外周52に位置付けされる。
図23は、
図22の実施例のより小さいプロファイル形状を有するリングを有するリング型受容部64の実施例を示す。
【0110】
[00164]
図24及び
図25は、受動受容部44のテーパ状の端部ガイド78を介して、位置ずれしているオブジェクト26と係合する実施例を示す。
図24の実施例では、受動受容部44は、エンドエフェクタ10にアプローチしているが、ローラホイール14、16、18からは位置ずれしている。受動受容部44は、エンドエフェクタ10のローラホイール14、16、18のすべての上で中央に位置付けされるよりも、テーパ状の端部ガイド78がエンドエフェクタ10との初期の接触時点において第1のローラホイール14のみと接触するように、位置的にずれる。しかしながら、第1のローラホイール14の回転が、第1のローラホイール14によってテーパ状の端部ガイド78に加えられる摩擦を介して、受動受容部44を位置合わせさせる。したがって、
図25に示すように、エンドエフェクタ10は、このような位置ずれを検証して、受動受容部44を、ローラホイール14、16、18の上の実質的に中央の正確な位置に自動的に合わせるように構成され得る。
【0111】
[00165]エンドエフェクタ10は、種々のタスクのために様々な形で選択的に設定されるよう、モジュラー式であり得る。例えば、
図26は、シャフトプレート又は中央ハブ114の実施例を示す。中央ハブ114は、支持基部38の一例であるか、支持基部38に組み込まれるか、又は支持基部38に連結され得る。中央ハブ114は、複数の駆動シャフト取付台116を含み得る。例えば、駆動シャフト取付台116は、本明細書に記載された種々の位置における種々の数の駆動シャフト34を受け入れるための、中央ハブ114を貫通するように形成された孔であってもよく、又は中央ハブ114の他の形態の構造的取付点であってもよい。幾つかの実施例では、中央ハブ114は、駆動シャフト取付台116における軸受(例えば、玉軸受又はジャーナル軸受)を含み得る。
図26の中央ハブ114の実施例は、7つの駆動シャフト取付台116を含み、それぞれ、例示目的のために、116a、116b、116c、116d、116e、116f、及び116gの参照符号が付けられる。中央ハブ114の他の実施例は、より多くの又はより少ない駆動シャフト取付台116を含んでもよく、及び/又は実施例に示された種々の位置若しくは配置の駆動シャフト取付台116を含んでもよい。駆動シャフト取付台116の配置は、種々の数のローラホイールを有するように、エンドエフェクタ10の再構成を促進するよう構成され得る。これにより、開示されたエンドエフェクタ10を、様々な異なるタスクのために多様に設定することができる。このようなモジュラー構成は、種々の配置の駆動シャフト34及び種々の数のローラホイールに対して様々な異なるハブ又はプレートを備えたシステムを製造するより、より効率良くかつより簡単な態様で、中央ハブ114から駆動シャフト34を選択的に追加又は減少することを可能にする。当然ながら、種々の配置の駆動シャフト34に対して様々な異なるハブ又はプレートを備えた当該システムも本開示の範囲内にある。
【0112】
[00166]このようなモジュラー構成の機能性により、種々の数のローラホイールを駆動するための種々の数の駆動シャフト34を製造することができる。例えば、2つのローラホイールを備えた実装形態では、駆動シャフト34は、駆動シャフト取付台116d及び116g、又は駆動シャフト取付台116b及び116eを介して、中央ハブ114に取り付けられ得る(及び/又は中央ハブ114を貫通し得る)。いずれの組み合わせであっても、少なくとも実質的に180°離れたそれぞれの駆動シャフト取付台を通して位置付けされた2つの駆動シャフト34の間に少なくとも実質的に等しい間隔を実現することを可能とする(かような等しい間隔は、2つの駆動シャフト34を有するエンドエフェクタ10の変種にとって必須ではない)。同様に、3つのローラホイールを有する実装形態では、駆動シャフト34が、駆動シャフト取付台116a、116c、及び116fを介して、中央ハブ114に取り付けられ得る(及び/又は中央ハブ114を貫通し得る)。これは、少なくとも実質的に120°離れたそれぞれの駆動シャフト取付台を通して位置付けされた3つの駆動シャフト34の間に少なくとも実質的に等しい間隔を実現することを可能とする。(しかしながら、かような等しい間隔は、3つの駆動シャフト34を有するエンドエフェクタ10の変種にとって必須ではない。より一般的にいうと、回転の幾何平面の第1の対の間の水平角は、回転の幾何平面の第2の後続対の間の水平角と同一でなくてもよい。)例えば、4つのローラホイールを備えた実装形態では、駆動シャフトは、駆動シャフト取付台116b、116d、116e、及び116gを介して、中央ハブ114に取り付けられ得る(及び/又は中央ハブ114を貫通し得る)。これは、少なくとも実質的に90°離れたそれぞれの駆動シャフト取付台を通して位置付けされた4つの駆動シャフトの間に実質的に等しい間隔を可能とする(かような等しい間隔は、4つの駆動シャフト34を有するエンドエフェクタ10の変種にとって必須ではない)。当然ながら、それぞれの駆動シャフト34及び対応するローラホイールの間に実質的に等しい間隔があってもなくても、他の変種も本開示の範囲内にある。
【0113】
[00167]幾つかの実施例では、エンドエフェクタ10は、ローラホイール14、16、18の角度及び/又は外周52の直径が選択的に調整可能であり得る(例えば、使用前に手動設定される)ように構成され得る。例えば、
図27及び
図28は、このように選択的に調整可能であり得るエンドエフェクタ10の非排他的な実施例の上面図を概略的に表す。
【0114】
[00168]
図27では、ローラホイール14、16、18は、使用前に手動設定された第1の構成で示されている。この第1の構成では、第1のローラホイール14は、回転の第1の幾何学的平面118に位置合わせされるか、又は回転の第1の幾何学的平面118を画定し、第2のローラホイール16は、回転の第2の幾何学的平面120に位置合わせされるか、又は回転の第2の幾何学的平面120を画定し、及び第3のローラホイール18は、回転の第3の幾何学的平面122に位置合わせされるか、又は回転の第3の幾何学的平面122を画定する。この実施例では、回転の第1の幾何学的平面118、回転の第2の幾何学的平面120、及び回転の第3の幾何学的平面122の各々は、他のそれぞれの回転118、120、122の幾何学的平面に対してそれぞれ非平行かつ非垂直であるように、互いに対して配向される。ローラホイール14、16、18は外周52を画定する。外周52の周りで、リング型受容部64がエンドエフェクタ10によって把持され得るこの実施例では、回転の第1の幾何学的平面118、回転の第2の幾何学的平面120、及び回転の第3の幾何学的平面122は、すべて、エンドエフェクタ10の幾何学的中心124において又は幾何学的中心124の付近で交差する。
【0115】
[00169]
図28では、ローラホイール14、16、18は、使用前に手動設定された第2の構成で示されている。この第2の構成では、ローラホイール14、16、18の各々が、駆動シャフト34に対して比較的わずかばかり時計回りに回転している(例えば、それぞれの駆動シャフト34が、それぞれのローラホイール14、16、18のためのピボット軸として機能する)。ローラホイール14、16、18の回転の結果、
図28では、外周52の直径が減少し、
図27からの元々の外周52が破線で示され、
図28の第2の構成の縮小した直径を有する外周52’は実線で示されている。したがって、エンドエフェクタ10は、ローラホイール14、16、18の向きを介して、外周52のサイズを選択的に調整することにより、異なるサイズのリング型受容部64と係合かつ/又は嵌合するように選択的に調整可能であり得る。追加的又は代替的に、エンドエフェクタ10は、外周52の変化により係合が実現した受動受容部44へ種々のレベルの圧力を加えるように選択的に調整可能であり得る。ローラホイール14、16、18の角度は、図示されているより大きく外周52の直径を減少させるように、又は外周52の直径を増大させるように調整可能である。幾つかの実施例では、ポスト型受容部80に係合するように構成されるエンドエフェクタ10の実施例について同様の結果を得ることができる。具体的には、より大きな若しくはより小さなポスト84及び拡大された小突起86と接続するために、並びに/又はローラホイール14、16、18によってポスト及び/若しくは拡大された小突起に加えられる圧力のレベルを調整するために、ローラホイール14、16、18の角度及び間隔を調整して、ローラホイール14、16、18間により大きな若しくはより小さな内部間隔をつくることができる。これらのエンドエフェクタ10の選択的な調整により、ローラホイール14、16、18のサイズを変更することなく、種々のサイズの受動受容部44を用いたエンドエフェクタ10の使用を容易することができるが、追加的に又は代替的に、ローラホイール14、16、18の角度及び/又は位置を調整するために、様々な実施例では、ローラホイール14、16、18のサイズを選択的に変更することが可能である。
【0116】
[00170]ローラホイール14、16、18の向きの変化の結果、
図28に示す構成の幾何学的中心124と交差しないように、ローラホイール14、16、18のそれぞれの平面もシフトする。例えば、回転の第1の幾何学的平面118は、非平行及び非垂直な角度で回転の第2の幾何学的平面120及び回転の第3の幾何学的平面122と依然として交差する(かつ、同様に回転の第2の幾何学的平面120が、非平行及び非垂直な角度で回転の第3の幾何学的平面122と依然として交差する)が、これらの平面は、すべて、同じ点において又は同じ線に沿って互いに交差するわけではない。
【0117】
[00171]
図29から
図31は、本開示に係る方法200A~Cの例示的かつ非限定的な実施例を表すフローチャートを概略的に提供する。
図29では、一部のステップが破線のボックスで示されており、これは、かかるステップが、任意選択であり得るか、又は本開示に係る方法200A~Cの任意選択的なバージョンに対応し得ることを示す。とはいえ、本開示に係る方法200A~Cのすべてが、実線で例示されたステップを含むことが要求されるわけではない。
図29から
図31に示す方法200A~C及びステップは限定的ではなく、本明細書の説明から分かるように、図示されるステップの数より多く又は少ない数のステップを有する方法を含む他の方法及びステップも、本開示の範囲内に含まれる。
【0118】
[00172]方法200A~Cは、概して、エンドエフェクタ(例えば、エンドエフェクタ10)にアプローチすることを含み、202では、オブジェクトの受動受容部(例えば、オブジェクト26の受動受容部44)が係合される。204では、受動受容部がエンドエフェクタのローラホイール(例えば、ローラホイール14、16、18)に面している又はローラホイールに向かっている状態で、オブジェクトがエンドエフェクタに近づくにつれて、受動受容部が、1つ又は複数のローラホイールと接触させられる。例えば、204では、1つ又は複数のローラホイールに接触することは、ポスト型受容部の拡大された小突起(例えば、ポスト型受容部80の拡大された小突起86)で1つ又は複数のローラホイールの内側向きの面に接触すること、又はリング型受容部(例えば、リング型受容部64)のリングで1つ又は複数のローラホイールの外側向き面及び/又は上面に接触することを含み得る。オブジェクトがエンドエフェクタにアプローチするにつれて、ローラホイールは、通常既に回転しており、したがって、206では、一旦受動受容部がエンドエフェクタのローラホイールのうちの1つ又は複数に接触すると、ローラホイールの運動が、受動受容部をエンドエフェクタの上に又はエンドエフェクタの内に引っ張るように機能し、受動受容部が把持されることによって、オブジェクトが係合される。
【0119】
[00173]追加的又は代替的に、方法200A~Cは、208では、エンドエフェクタでオブジェクト(例えば、オブジェクトの受動受容部44)にアプローチし、204では、受動受容部で1つ又は複数のローラホイールに接触し、206では、受動受容部を介してオブジェクトに係合することを含み得る。言い換えると、様々な方法200A~Cでは、オブジェクトがエンドエフェクタにアプローチする間、エンドエフェクタは実質的に静止してもよく、エンドエフェクタがオブジェクトにアプローチする間、オブジェクトは実質的に静止してもよく、かつ/又は、エンドエフェクタ及びオブジェクトの両方が、互いに対して移動して互いに係合及び/若しくは嵌合してもよい。
【0120】
[00174]206でオブジェクトに係合することは、オブジェクトがエンドエフェクタのローラホイール上に又はローラホイール間に効果的に係止する(これは係止構成とも呼ばれ得る)ように、ローラホイールを回転させて、受動受容部の少なくとも一部をそれぞれのローラホイールの中心線を越えるように引っ張ることを含む。係止構成では、エンドエフェクタは、駆動システムがオフとなり、ローラホイールが静止している場合であっても、ローラホイールによって受動受容部が把持されている状態が維持されるように構成される。206でオブジェクトに係合するためには、受動受容部がローラホイールによって把持され得る。それにより、オブジェクトが係合されたとき、受動受容部が、ローラホイールによって画定された外周外側に位置付けされる。追加的又は代替的に、206で受動受容部に係合することは、受動受容部が、第1のローラホイール及び第2のローラホイールの内側に及び第1のローラホイールと第2のローラホイールとの間に位置付けされるように、受動受容部を把持することを含み得る。幾つかの実施例では、206で受動受容部に係合することは、第1のローラホイールの第1の中心線及び第2のローラホイールの第2の中心線を越えるように受動受容部の拡大された小突起を引くことを含む。追加的又は代替的に、206で受動受容部に係合することは、第1のローラホイール及び第2のローラホイールと、エンドエフェクタの1つ若しくは複数のストップ構造体(例えば、ストップ構造体54)又は受動受容部のストップ構造体自体(例えば、ベースプレート82)との間で受動受容部を所定位置に自動的に係止することを含み得る。幾つかの実施例では、206で受動受容部に係合することは、ベースプレートが、エンドエフェクタに対するオブジェクトの運動を制限するストップ構造体として機能するよう構成されるように、ポスト型受容部のベースプレートでローラホイールの上面に係合することを含む。開示されたシステムプロセッサ又はコントローラは、ターゲットオブジェクトが係合されたかどうか、ひいては、係合構成のためにローラホイールを継続的に回転させるべきかどうか、ローラホイールを停止させるべきかどうか、及び/又はエンドエフェクタの発射/脱係合構成のためにローラホイールを逆転させるべきかどうかを判断するために、1つ又は複数の判断ステップを用い得る。
【0121】
[00175]この目的のために、方法200A~Cは、210では、エンドエフェクタからオブジェクトを脱係合又は発射することを含み得る。210では、エンドエフェクタからオブジェクトを脱係合又は発射することは、受動受容部及びオブジェクトがエンドエフェクタのローラホイールからから押し出されるか、かつ/又は離されるように、ローラホイールの回転の方向を逆転させることによって達成され得る。210におけるオブジェクトの脱係合又は発射において、ローラホイールを介して受動受容部がエンドエフェクタから押し出されるまで、ローラホイールは、それぞれのローラホイールの中心線を越えるように受動受容部の少なくとも一部を逆方向に押し出すか、又は付勢する。幾つかの方法200A~Cでは、210においてオブジェクトが発射された後、係合シーケンスを開始するために、202では、オブジェクトでエンドエフェクタにアプローチすることにより、及び/又は208では、エンドエフェクタでオブジェクトにアプローチすることにより、その後、オブジェクトがエンドエフェクタと係合及び/又は嵌合することができる。
【0122】
[00176]方法200A~Cは、UAV又は他の種類の航空機若しくはオブジェクトと係合、嵌合、及び/又はUAV又は他の種類の航空機若しくはオブジェクトからの脱係合のために実行され得る。他の実施例では、方法200A~Cは、206でオブジェクトに係合することにより、例えば、ケーブルを把持するために、又はケーブルによって持ち上げられたオブジェクトを把持するために、又はパッケージ若しくは積み荷を持ち上げかつ/若しくは移動させるために、実行され得る。他の実施例では、方法200A~Cは、製造(例えば、ロボット用材料の取り扱い)、航空機燃料補給システムの給油プローブへの係合、及び農業用途(例えば、果物及び他の農産物の収穫)などにおける嵌合構成要素に関連する用途のために使用され得る。方法200A~Cは、自律型水中輸送体(AUV)、無人水中輸送体(UUV)、又は遠隔操作ビークル(ROV)などによって、水中用途において使用され得る。
【0123】
[00177]2つ以上のローラホイールを備えたエンドエフェクタは、エンドエフェクタのロッキング範囲を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ及び/又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更することにより、単一軸ローラ・グリッパ構成又はマルチ軸ローラ・グリッパ構成で飛行中の又はホバリング中のオブジェクトの係合、係止、及び/又は脱係合を実現することができる。
【0124】
[00178]本明細書で使用される「ロッキング範囲」という用語は、リング型受容部、すなわち、外側捕捉円の直径との係合、係止、及び/又は脱係合、並びにポスト型受容部、すなわち、内側捕捉円の直径との係合、係止、及び/又は脱係合を意味する。
【0125】
[00179]本明細書で使用される「受動ロッキング構成」という用語は、エンドエフェクタの2つ以上のローラホイールが、ターゲットオブジェクトとの係合及び/又はターゲットオブジェクトからの脱係合を可能にするために、配向、位置付け、又は配向及び位置付けされることを意味する(例えば、所与のターゲットオブジェクトのリング型受容部との係合及び/又はリング型受容部からの脱係合のために、外側捕捉円の直径が、所与のターゲットオブジェクトとの係合及び/又はターゲットオブジェクトからの脱係合を可能とし、ポスト型受容部との係合及び/又はポスト型受容部からの脱係合のために、内側捕捉円の直径が、所与のターゲットオブジェクトとの係合及び/又はターゲットオブジェクトからの脱係合を可能とする)。第1の実施例では、リング型受容部を有するオブジェクトについては、2つ以上のローラホイールが、オブジェクトのリング型受容部を2つ以上のローラホイールの中心線を越えるように第1の方向に引っ張るとき、受動係止が生じる(例えば、オブジェクトがエンドエフェクタによって捕捉される)。第2の実施例では、リング型受容部を有するオブジェクトについては、2つ以上のローラホイールが、オブジェクトのリング型受容部を2つ以上のローラホイールの中心線を越えるように第1の方向と概して反対の第2の方向に押し出すときに、オブジェクトがエンドエフェクタから解放される。
【0126】
[00180]本明細書で使用される「能動ロッキング構成」という用語は、エンドエフェクタの2つ以上のローラホイールが、ターゲットオブジェクトとの係合及び/又はターゲットオブジェクトからの脱係合を防止するために、並びに/又はターゲットオブジェクトをエンドエフェクタに係止めするために、配向、位置付け、又は配向及び位置付けされることを意味する(例えば、所与のターゲットオブジェクトのリング型受容部との係合及び/若しくはリング型受容部からの脱係合のために、外側捕捉円の直径が、所与のターゲットオブジェクトとの係合及び/若しくはターゲットオブジェクトからの脱係合を防止するか、並びに/又は所与のターゲットオブジェクトをエンドエフェクタに係止し、ポスト型受容部との係合及び/若しくはポスト型受容部からの脱係合のために、内側捕捉円の直径が、所与のターゲットオブジェクトとの係合及び/若しくはターゲットオブジェクトからの脱係合を防止するか、並びに/又は所与のターゲットオブジェクトをエンドエフェクタに係止する)。第1の実施例では、リング型受容部を有するオブジェクトについては、オブジェクトがエンドエフェクタによって既に受動的に係止され、次いで、2つ以上のローラホイールのうちの1つ又は複数のローラホイールが、1つ又は複数のローラホイールモジュールのピボット軸の周りを第1の回転方向に回転させられ、2つ以上のローラホイールがリング型受容部に対して締め付けられたとき、能動ロッキングが生じる。第2の実施例では、リング型受容部を有するオブジェクトについては、オブジェクトがエンドエフェクタによって既に能動的に係止され、次いで、2つ以上のローラホイールのうちの1つ又は複数のローラホイールが、1つ又は複数のローラホイールモジュールのピボット軸の周りを第2の回転方向に回転させられ、オブジェクトが受動的に係止されるように、2つ以上のローラホイールがリング型受容部から緩められたとき、能動ロッキング解除が生じる。
【0127】
[00181]例えば、オペレータは、ポスト型受容部を有するオブジェクトに対する内側捕捉円のロッキング範囲を受動ロッキング構成に対応する値に設定することができる。一旦オブジェクトが係合及び捕捉されると、オペレータは、内側捕捉円のロッキング範囲を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更することができる。これにより、内側捕捉円の直径が縮小し、オブジェクトがエンドエフェクタに係止される(例えば、ポスト型受容部がより強く保持される)。追加的に又は代替的に、オペレータは、ローラホイールから独立してオブジェクトをエンドエフェクタに係止するように構成されたロッキング機構に関わることができる。このプロセスを逆転させるために、ロッキング機構が使用されていないか、又は係止解除されたと仮定すると、オペレータは、内側捕捉円のロッキング範囲を能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へと変更することができる。これにより、オブジェクトをエンドエフェクタから脱係合させる(例えば、ポスト型受容部の保持を弱める)ことを可能にするため、内側捕捉円の直径が増大する。
【0128】
[00182]エンドエフェクタの幾つか実施例では、エンドエフェクタは、支持基部、及び支持基部に取り付けられた2つ以上のローラホイールを備え得る。
【0129】
[00183]2つのローラホイール(例えば、第1のローラホイール及び第2のローラホイール)を有するエンドエフェクタについて、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸は、第1のローラホイールの回転の第1の幾何学的平面に対して垂直であり、第2のローラホイールを回転させるための駆動軸は、第2のローラホイールの回転の第2の幾何学的平面に対して垂直である。
【0130】
[00184]必須ではないが、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸及び第2のローラホイールを回転させるための駆動軸は、互いに対して平行であってもよく、回転の第1の幾何学的平面及び第2の幾何学的平面の両方に対して垂直な第3の幾何学的平面を画定することができる。支持基部は、第3の幾何学的平面に対して平行であり得る。
【0131】
[00185]概して、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸及び第2のローラホイールを回転させるための駆動軸が第3の幾何学的平面の幾何学的中心から等間隔にある状態で、第1のローラホイール及び第2のローラホイールは、第3の幾何学的平面(「幾何学的中心」)の中心点の両側に配置され得る。第3の幾何学的平面の幾何学的中心に対して垂直な方向から見た場合、回転の第1の幾何学的平面と回転の第2の幾何学的平面との間の水平角は、約180°であり得るが、その結果、回転の第1の幾何学的平面及び回転の第2の幾何学的平面は平行であるか、又は同一平面上にある。
【0132】
[00186]この水平角が一因となって、第1のローラホイールが第1のローラホイールを回転させるための駆動軸の周りを回転し、第2のローラホイールが第2のローラホイールを回転させるための駆動軸の周りを回転するときに、幾何学的中心に対する第1のローラホイールと第2のローラホイールの運動の感触が同じとなる。すなわち、第1のローラホイール及び第2のローラホイールは、両方とも(例えば、係合のために)内側に回転し、又は第1のローラホイール及び第2のローラホイールは、両方とも(例えば、脱係合のために)外側に回転する。
【0133】
[00187]必須ではないが、第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸、及び第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸は、互いに対して平行であり得、第3の幾何学的平面に対して垂直であり得る。
【0134】
[00188]上述のように、概して、第1のローラホイール及び第2のローラホイールは、第3の幾何学的平面の幾何学的中心の両側に配置され、第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸及び第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸は、第3の幾何学的平面の幾何学的中心から等間隔にあり得る。第3の幾何学的平面の幾何学的中心に対して垂直な方向から見た場合、第1のローラホイールが第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸の周りを回転し、第2のローラホイールが第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸の周りを回転するときに、第3の幾何学的平面に対する第1のローラホイール及び第2のローラホイールの運動の感触が同じとなる。すなわち、第1のローラホイール及び第2のローラホイールは両方とも時計回りに回転し、又は第1のローラホイール及び第2のローラホイールは両方とも反時計回りに回転する。
【0135】
[00189]3つのローラホイール(例えば、第1の、第2の、及び第3のローラホイール)を有するエンドエフェクタについては、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸が第1のローラホイールの回転の第1の幾何学的平面に対して垂直であり、第2のローラホイールを回転させるための駆動軸が第2のローラホイールの回転の第2の幾何学的平面に対して垂直であり、第3のローラホイールを回転させるための駆動軸が第3のローラホイールの回転の第3の幾何学的平面に対して垂直である。
【0136】
[00190]必須ではないが、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸、第2のローラホイールを回転させるための駆動軸、及び第3のローラホイールを回転させるための駆動軸は、回転の第1の、第2の、及び第3の幾何学的平面に対して互いに垂直な第4の幾何学的平面を画定することができる。支持基部は、第4の幾何学的平面に対して平行であり得る。
【0137】
[00191]概して、第1の、第2の、及び第3のローラホイールは、第4の幾何学的平面(「幾何学的中心」)の中心点の周りに配置され、第1のローラホイールを回転させるための駆動軸、第2のローラホイールを回転させるための駆動軸、及び第3のローラホイールを回転させるための駆動軸は、第4の幾何学的平面の幾何学的中心から等間隔にあり得る。第4の幾何学的平面の幾何学的中心に対して垂直な方向から見た場合、回転の第1の幾何学的平面と回転の第2の幾何学的平面との間の水平角は約120°であってもよく、回転の第2の幾何学的平面と回転の第3の幾何学的平面との間の水平角は約120°であってもよく、回転の第3の幾何学的平面と回転の第1の幾何学的平面との間の水平角は約120°であってもよい。しかしながら、回転の幾何学的平面の任意の対の間の水平角は、他の回転の幾何学的平面の任意の対の間の水平角と同一である必要はない。
【0138】
[00192]この水平角が一因となって、第1のローラホイールが第1のローラホイールを回転させるための駆動軸の周りを回転し、第2のローラホイールが第2のローラホイールを回転させるための駆動軸の周りを回転し、第3のローラホイールが第3のローラホイールを回転させるための駆動軸の周りを回転するときに、幾何学的中心に対する第1のローラホイール、第2のローラホイール、及び第3のローラホイールの運動の感触が同じとなる。すなわち、第1のローラホイール、第2のローラホイール、及び第3のローラホイールは、すべて(例えば、係合のために)内側に回転し、又は第1のローラホイール、第2のローラホイール、及び第3のローラホイールは、すべて(例えば、脱係合のために)外側に回転する。必須ではないが、第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸、第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸、及び第3のローラホイールを回転させるためのピボット軸は、互いに対して平行であり得、第4の幾何学的平面に対して垂直であり得る。
【0139】
[00193]上述のように、概して、第1の、第2の、及び第3のローラホイールは、第4の幾何学的平面の幾何学的中心の周りに配置され、第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸、第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸、及び第3のローラホイールを回転させるためのピボット軸は、第4の幾何学的平面の幾何学的中心から等間隔にあり得る。第4の幾何学的平面の幾何学的中心に対して垂直な方向から見た場合、第1のローラホイールが第1のローラホイールを回転させるためのピボット軸の周りを回転し、第2のローラホイールが第2のローラホイールを回転させるためのピボット軸の周りを回転し、第3のローラホイールが第3のローラホイールを回転させるためのピボット軸の周りを回転するときに、第4の幾何学的平面に対する第1のローラホイール、第2のローラホイールの運動、及び第3のローラホイールの運動の感触が同じとなる。すなわち、第1のローラホイール、第2のローラホイール、及び第3のローラホイールはすべて時計回りに回転し、又は第1のローラホイール、第2のローラホイール、及び第3のローラホイールはすべて反時計回りに回転する。
【0140】
[00194]当業者が理解するように、n個のローラホイールを有するエンドエフェクタについて、n個のローラホイールを回転させるための駆動軸によって画定された幾何学的平面の幾何学的中心に対して垂直な方向から見たとき、回転の2つの隣接する幾何学的平面間の水平角は、約360°/n(例えば、n=4の場合は90°、n=5の場合は72°、n=6の場合は60°)であってもよいが、これは必須ではない。
【0141】
[00195]
図27と同様に、
図32Aは、幾何学的中心3226の周りの第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218を示す。駆動シャフト3234は、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218について示されている。
【0142】
[00196]外周3252(例えば、外側捕捉円)は、図示された第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の向きにおいて、幾何学的中心3226の周りの第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の第1のロッキング範囲を画定する。しかしながら、第1の構成が選択的に調整可能である(例えば、使用前に手動設定される)
図27の構成とは異なり、
図32Aでは、本出願のローラ-グリッパエンドエフェクタシステムは、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現する。幾つかの実施例では、このリアルタイム調整は、
図32Aの上面概略図に示す時計回り又は反時計回りであるかに関わらず、ピボット軸の周りの関連付けられたローラホイール(例えば、関連付けられた駆動シャフト3234)を回転させることよってもたらされ得る。
【0143】
[00197]
図32Aは、第1のローラホイール3214の回転の第1の幾何学的平面3220、第2のローラホイール3216の回転の第2の幾何学的平面3222、第3のローラホイール3218の回転の第3の幾何学的平面3224、及び第4の幾何学的平面3228を示す。第4の幾何学的平面3228は、回転の第1の幾何学的平面3220、回転の第2の幾何学的平面3222、及び回転の第3の幾何学的平面3224に対して互いに垂直である。
【0144】
[00198]
図32Aに示すように、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第1の幾何学的平面3220と回転の第2の幾何学的平面3222との間の水平角は約120°であり、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第2の幾何学的平面3222と回転の第3の幾何学的平面3224との間の水平角は約120°であり、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第3の幾何学的平面3224と回転の第1の幾何学的平面3220との間の水平角は約120°である。上述のように、回転の幾何学的平面の第1の対の間の水平角は、回転の幾何学的平面の第2の又は後続の対の間の水平角と同一である必要はない。さらに、回転の幾何学的平面の任意の対の間の水平角(又は任意の他の特定の水平角)が約120°である必要はない。
【0145】
[00199]
図32Aに示すように、回転の第1の幾何学的平面3220と回転の第2の幾何学的平面3222との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第1の線を画定し、回転の第2の幾何学的平面3222と回転の第3の幾何学的平面3224との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第2の線を画定し、回転の第3の幾何学的平面3224と回転の第1の幾何学的平面3220との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第3の線を画定し得る。この場合、第1の、第2の、及び第3の線は、(例えば、ページの内側/外側に向かう方向において)一致し得る。しかしながら、回転の幾何学的平面の交差のうちの1つ又は複数が第4の幾何学的平面3228に対して垂直な線を画定しない場合、第1の、第2の、及び第3の線は一致しない場合がある。
【0146】
[00200]
図28と同様に、
図32Bは、幾何学的中心3226の周りの第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の上面概略図を示す。駆動シャフト3234は、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218について示されている。
【0147】
[00201]縮小した直径を有する外周3252’(例えば、外側捕捉円)は、図示された第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の向きにおいて、幾何学的中心3226の周りの第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の第2のロッキング範囲を画定する。しかしながら、第2の構成が選択的に調整可能である(例えば、使用前に手動設定される)
図28の構成とは異なり、
図32Bでは、本出願のローラ-グリッパエンドエフェクタシステムは、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現する。幾つかの実施例では、このリアルタイム調整は、
図32Bの上面概略図に示す時計回り又は反時計回りであるかに関わらず、ピボット軸の周りの関連するローラホイール(例えば、その関連する駆動シャフト3234)を回転させることよってもたらされ得る。
【0148】
[00202]
図32Bは、第1のローラホイール3214の回転の第1の幾何学的平面3220、第2のローラホイール3216の回転の第2の幾何学的平面3222、第3のローラホイール3218の回転の第3の幾何学的平面3224、及び第4の幾何学的平面3228を示す。
図32Bに示すように、第4の幾何学的平面3228は、回転の第1の幾何学的平面3220、回転の第2の幾何学的平面3222、及び回転の第3の幾何学的平面3224に対して互いに垂直である。
【0149】
[00203]
図32Bに示すように、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第1の幾何学的平面3220と回転の第2の幾何学的平面3222との間の水平角は約120°であり、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第2の幾何学的平面3222と回転の第3の幾何学的平面3224との間の水平角は約120°であり、第4の幾何学的平面3228において測定される回転の第3の幾何学的平面3224と回転の第1の幾何学的平面3220との間の水平角は約120°である。上述のように、回転の幾何学的平面の第1の対の間の水平角は、回転の幾何学的平面の第2の又は後続の対の間の水平角と同一である必要はない。さらに、回転の幾何学的平面の任意の対の間の水平角(又は任意の他の特定の水平角)が約120°である必要はない。
【0150】
[00204]
図32Bに示すように、回転の第1の幾何学的平面3220と回転の第2の幾何学的平面3222との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第1の線を画定し、回転の第2の幾何学的平面3222と回転の第3の幾何学的平面3224との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第2の線を画定し、回転の第3の幾何学的平面3224と回転の第1の幾何学的平面3220との間の交差は、第4の幾何学的平面3228に対して垂直な(例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)第3の線を画定し得る。この場合、第1の、第2の、及び第3の線は一致しないが、(例えば、ページの内側/外側に向かう方向において)互いに平行であり得る。しかしながら、回転の幾何学的平面の交差のうちの1つ又は複数が第4の幾何学的平面3228に対して垂直な線を画定しない場合、第1の、第2の、及び第3の線は互いに平行ではない場合がある。
【0151】
[00205]
図32Bに示すように、外周3252の直径は、縮小した直径を有する外周3252’の直径より大きい。
図32Bでは、外周3252及び縮小した直径を有する外周3252’の両方が外側捕捉円の例である。
【0152】
[00206]外周3252、縮小した直径を有する外周3252’、又はロッキング範囲の他の値の間での外側捕捉円のロッキング範囲のリアルタイム調整は、
図32Bの上面概略図に示す時計回り又は反時計回りであるかに関わらず、ピボット軸の周りの関連するローラホイール(例えば、その関連する駆動シャフト3234)の回転によってもたらされ得る。
【0153】
[00207]上述のように、
図32A及び
図32Bでは、本出願のローラ-グリッパエンドエフェクタシステムは、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現する。第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整の能力は、エンドエフェクタの使用の間にオペレータが、(リング型受容部との係合、係止、及び/又はリング型受容部からの脱係合のために)外側捕捉円のロッキング範囲を変更すること、及び/又は(ポスト型受容部との係合、係止、及び/又はポスト型受容部からの脱係合のために)内側捕捉円のロッキング範囲を変更することを可能にする。
【0154】
[00208]したがって、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、例えば、縮小した直径を有する外周3252’に向けて及び/若しくは外周3252’を越えるように、外周3252からシフトすることにより、又は外周3252に向けて及び/若しくは外周3252を越えるように、縮小した直径を有する外周3252’からシフトすることにより、(リング型受容部との係合、係止、及び/又はリング型受容部からの脱係合のために)外側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。これと同様に、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、
図32Bから想定できるように、例えば、内側捕捉円の最外径を調整することにより、(ポスト型受容部との係合、係止、及び/又はポスト型受容部からの脱係合のために)内側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。
【0155】
[00209]このように、オペレータは、例えば、リアルタイムで第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するか、又は第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218を能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の係合力を調節し、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の係止力を調節し、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び第3のローラホイール3218の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0156】
[00210]
図32Cは、外側捕捉円3201の一部の上面図を示しており、所与のホイールモジュールのローラホイールが外側捕捉円3201の径方向に対して角度θに回転させられた場合の、外側捕捉円3201の半径Rの例示的な計算を示す。
[00211]R=r+(r
w+d
1)*cos(θ)+d
2*sin(θ);
[00212]Rは、外側捕捉円3201の半径である。
[00213]rは、所与のホイールモジュールについて、外側捕捉円3201の平面における外側捕捉円3201の中心3221からピボット点3223までの距離である。
[00214]r
wは、関連するローラホイールの半径である。
[00215]d
1は、外側捕捉円3201の平面におけるピボット点3223から関連するローラホイールの軸/駆動軸までの(例えば、軸/駆動軸及びピボット軸の両方に対して垂直な方向における)垂直距離である。
[00216]d
2は、(例えば、ピボット点3223を通る軸/駆動軸に対して平行な方向における)ピボット軸と関連するローラホイールの回転3225の幾何学的平面との間の(例えば、ページに対して垂直な)水平オフセットである。
[00217]θは、外側捕捉円3201の径方向に対するピボット角である。
【0157】
[00218]幾つかの実施例では、第1のローラホイール3214、第2のローラホイール3216、及び/又は第3のローラホイール3218は、1つ又は複数の適合領域を有し得る。追加的又は代替的に、ローラホイール3214、3216、3218のうちの1つ又は複数のデュロメータは、係合が意図されているオブジェクトの種類に基づいて選択され得る。例えば、ローラホイール3214、3216、3218は、より重い係合(例えば、より重い受動受容部及び/又はオブジェクト)が関わる用途のためにより高い剛性を有するように選択され得る。幾つかの実施例では、ローラホイール3214、3216、3218のうちの1つ又は複数は、種々の用途の必要に応じて増減し得るように選択的に調整可能なタイヤ圧力を有する空気圧式であってもよい。幾つかの実施例では、ローラホイール3214、3216、3218のうちの1つ又は複数は、圧縮性及び/又は適合性を備え得る。追加的又は代替的に、ローラホイール3214、3216、3218のうちの1つ又は複数は、エアレスであり得る。これらの調整は、係合が意図されるオブジェクトにおいて使用される重量、質量、及び/又は材料に基づいて選択することができる。
【0158】
[00219]リング型受容部との係合、係止、及び/又はリング型受容部からの脱係合のためにロッキング範囲を効果的に選択する場合、オペレータは、外側捕捉円3201の半径Rに加えて、上述の調整及び検討事項を検証し得る。同様に、ポスト型受容部との係合、係止、及び/又はポスト型受容部からの脱係合のためにロッキング範囲を効果的に選択する場合、オペレータは、内側捕捉円の半径に加えて、上述の調整及び検討事項を検証し得る。
【0159】
[00220]
図21と同様に、
図33Aは、第1のローラホイール3314のエンドエフェクタの例示的なホイールモジュール3303の上面図を示し、
図33Bは、第1のローラホイール3314のエンドエフェクタの例示的なホイールモジュール3303の側面図を示し、左側が第1のローラホイール3314を回転させるための軸/駆動軸3306に沿った側面図であり、右側が第1のローラホイール3314を回転させるための軸/駆動軸3306に対して垂直な側面図である。第2のローラホイール3316、第3のローラホイール3318、又は追加のローラホイールについても同様の説明が適用される。
【0160】
[00221]
図33A及び
図33Bの実施例では、第1のローラホイール3314、及び第1のローラホイール3314を回転させるための関連する軸/駆動軸3306は、例示的なホイールモジュール3303のハウジング3398上の支持要素3356によって支持されている。第1の方向におけるスパーギア3396の回転は、駆動シャフト3334を駆動し、駆動シャフト3334は、駆動シャフト3334に連結されたウォームスクリュー3308を回転させる(例えば、ウォームスクリュー3308は、駆動シャフト3334上に位置付けられるか、又は駆動シャフト3334と一体的に形成され得る)。ウォームスクリュー3308は、ウォームギア3310に係合されており、ウォームギア3310は、第1のローラホイール3314を回転させるための軸/駆動軸3306上に位置付けされるか、又は軸/駆動軸3306に連結されている。したがって、ウォームスクリュー3308の回転は、ウォームギア3310の対応する回転を引き起こし、ウォームギア3310は、第1のローラホイール3314を回転させるための軸/駆動軸3306を回転させ、それにより、第1のローラホイール3314を回転させる。したがって、反対の第2の方向におけるスパーギア3396の回転は、同様に第1のローラホイール3314を反対の回転方向に回転させるように構成されている。この構成を利用する駆動システムは、エンドエフェクタのそれぞれの対応するローラホイールに対して、対応するウォームスクリュー及び対応するウォームギアを含み得る。当然ながら、
図33A及び33Bに例示するギア以外の他の種類のギアを追加的に又は代替的に現在開示されたエンドエフェクタにおいて利用することができる。例えば、ウォームギアセットに加えて、らせん状のベベルギアなどの他の種類のギアや、ハイポイドギアセットも本開示の範囲内にある。
【0161】
[00222]
図33Aと同様に、
図33Cは、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の例示的なローラホイール3303の上面図を示す。
図33Cは、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の3層オーバーレイ(最下層、中間層、最上層)の上面図であり、それぞれ、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の3つの異なるピボット配向にあり、最下層は、第1のピボット配向において第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318を含み、中間層は、第2のピボット配向において第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318を含み、最上層は、第3のピボット配向において第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318を含む。
【0162】
[00223]
図33Cにおいて、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第1のピボット配向では、縮小した直径を有する外周3352’が、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第1のロッキング範囲を画定し、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第2のピボット配向では、外周3352が、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第2のロッキング範囲を画定し、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第3のピボット配向では、拡大した直径を有する外周3352’’が、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の第3のロッキング範囲を画定する。
【0163】
[00224]
図33Cで分かるように、拡大した直径を有する外周3352’’の直径は、外周3352の直径より大きく、外周3352の直径は、縮小した直径を有する外周3352’の直径より大きい。
図33Cでは、拡大した直径を有する外周3352’’、外周3352、及び縮小した直径を有する外周3352’は、それぞれ「外側捕捉円」の例である。
【0164】
[00225]外周3352、縮小した直径を有する外周3352’、拡大した直径を有する外周3352’’、又はロッキング範囲の他の値の間でのロッキング範囲のリアルタイム調整は、
図33Cの上面図に示す時計回り又は反時計回りであるかに関わらず、ピボット軸の周りの関連するローラホイール(例えば、その関連する駆動シャフト3334)の回転によってもたらたされ得る。
【0165】
[00226]上述のように、本出願のローラ-グリッパエンドエフェクタシステムは、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現する。したがって、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、例えば、縮小した直径を有する外周3352’ に向けて及び/若しくは外周3352’を越えるように、外周3352からシフトすることにより、又は外周3352’’に向けて及び/若しくは外周3352’’を越えるように、外周3352からシフトすることにより、(リング型受容部との係合、係止、及び/又はリング型受容部からの脱係合のために)外側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。これと同様に、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、
図33Cから想定できるように、例えば、内側捕捉円の最外径を調整することにより、(ポスト型受容部との係合、係止、及び/又はポスト型受容部からの脱係合のために)内側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。
【0166】
[00227]このように、オペレータは、例えば、リアルタイムで第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するか、又は第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318を能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の係合力を調節し、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の係止力を調節し、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3314、第2のローラホイール3316、及び第3のローラホイール3318の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0167】
[00228]
図20と同様に、
図34Aは、第1のローラホイール3414のエンドエフェクタの例示的なホイールモジュール3401の上面図を示し、
図34Bは、第1のローラホイール3414のエンドエフェクタの例示的なホイールモジュール3401の側面図を示し、左側が第1のローラホイール3414を回転させるための軸/駆動軸3406に沿った側面図であり、右側が第1のローラホイール3414を回転させるための軸/駆動軸3406に対して垂直な側面図である。第2のローラホイール3416、第3のローラホイール3418、又は追加のローラホイールについても同様の説明が適用される。
【0168】
[00229]
図34A及び
図34Bの実施例では、第1のローラホイール3414、及び第1のローラホイール3414を回転させるための関連する軸/駆動軸3406は、例示的なホイールモジュール3401のハウジング3498上の支持要素3456によって支持されている。第1の方向におけるスパーギア3496の回転は、駆動シャフト3434を駆動し、駆動シャフト3434は、駆動シャフト3434に連結された第1のベベルギア3402を回転させる(例えば、第1のベベルギア3402は、駆動シャフト3434上に位置付けられるか、又は駆動シャフト3434と一体的に形成され得る)。第1のベベルギア3402は、第2のベベルギア3404に係合されており、第2のベベルギア3404は、第1のローラホイール3414を回転させるための軸/駆動軸3406上に位置付けされるか、又は軸/駆動軸3406に連結されている。したがって、第1のベベルギア3402の回転は、第2のベベルギア3404の対応する回転を引き起こし、第2のベベルギア3404は、第1のローラホイール3414を回転させるための軸/駆動軸3406を回転させ、それにより、第1のローラホイール3414を回転させる。したがって、反対の第2の方向におけるスパーギア3496の回転は、同様に第1のローラホイール3414を反対の回転方向に回転させるように構成されている。この構成を利用する駆動システムは、それぞれの対応するエンドエフェクタのローラホイールのそれぞれの第1の及び第2のベベルギアを含み得る。当然ながら、
図34A及び34Bに例示するギア以外の他の種類のギアを追加的に又は代替的に現在開示されたエンドエフェクタにおいて利用することができる。例えば、ベベルギアセットに加えて、らせん状のベベルギアなどの他の種類のギアや、ハイポイドギアセットも本開示の範囲内にある。
【0169】
[00230]
図34Aと同様に、
図34Cは、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の上面図を示す。
図34Cは、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の3層オーバーレイ(最下層、中間層、最上層)の上面図であり、それぞれ、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の3つの異なるピボット配向にあり、最下層は、第1のピボット配向において第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418を含み、中間層は、第2のピボット配向において第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418を含み、最上層は、第3のピボット配向において第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418を含む。
【0170】
[00231]
図34Cにおいて、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第1のピボット配向では、縮小した直径を有する外周3452’が、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第1のロッキング範囲を画定し、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第2のピボット配向では、外周3452が、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第2のロッキング範囲を画定し、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第3のピボット配向では、拡大した直径を有する外周3452’’が、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の第3のロッキング範囲を画定する。
【0171】
[00232]
図34Cで分かるように、拡大した直径を有する外周3452’’の直径は、外周3452の直径より大きく、外周3452の直径は、縮小した直径を有する外周3452’の直径より大きい。
図34Cでは、拡大した直径を有する外周3452’’、外周3452、及び縮小した直径を有する外周3452’は、それぞれ「外側捕捉円」の例である。
【0172】
[00233]外周3452、縮小した直径を有する外周3452’、拡大した直径を有する外周3452’’、又はロッキング範囲の他の値の間でのロッキング範囲のリアルタイム調整は、
図34Cの上面図に示す時計回り又は反時計回りであるかに関わらず、ピボット軸の周りの関連するローラホイール(例えば、その関連する駆動シャフト3434)の回転によってもたらされ得る。
【0173】
[00234]上述のように、本出願のローラ-グリッパエンドエフェクタシステムは、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現する。したがって、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、例えば、縮小した直径を有する外周3452’ に向けて及び/若しくは外周3452’を越えるように、外周3452からシフトすることにより、又は外周3452’’に向けて及び/若しくは外周3452’’を越えるように、外周3452からシフトすることにより、(リング型受容部との係合、係止、及び/又はリング型受容部からの脱係合のために)外側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。これと同様に、エンドエフェクタの使用の間にオペレータは、
図34Cから想定できるように、例えば、内側捕捉円の最外径を調整することにより、(ポスト型受容部との係合、係止、及び/又はポスト型受容部からの脱係合のために)内側捕捉円のロッキング範囲を変更することができる。
【0174】
[00235]このように、オペレータは、例えば、リアルタイムで第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418を受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ変更するか、又は第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418を能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ変更することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の係合力を調節し、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の係止力を調節し、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3414、第2のローラホイール3416、及び第3のローラホイール3418の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0175】
[00236]
図35Aから
図35Eは、例えば、
図34Aから
図34Cのギアセットに類似のベベルギアセットを使用して、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現するためのリンク機構の作動3500の上面図を示す。
【0176】
[00237]
図35Aに示すように、リンク機構の作動3500は、例えば、調整モータ3502、レバー3504、第1のコネクタ3506、第2のコネクタ3508、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、第6のリンク3550、及びフレーム構造体3538を含み得る。連続リンクの端部は接続されている(例えば、第1のリンク3540の端部は第2のリンク3542の端部に接続されているが、第1のリンク3540の反対側の端部は第6のリンク3550の端部に接続されている)が、連続リング間の角度は固定されておらず、調整モータ3502がレバー3504を動かすにつれて変動する。さらに、第3のリンク3544が、関連するハウジング3598を介して第1のローラホイール3514に接続され、第5のリンク3548が、関連するハウジング3598を介して第2のローラホイール3516に接続され、第1のリンク3540が、関連するハウジング3598を介して第3のローラホイール3518に接続される。
【0177】
[00238]調整モータ3502の動作が、レバー3504、第1のコネクタ3506、及び第2のコネクタ3508を動かす。これに応答して、フレーム構造体3538に対して、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が動いて、ハウジング3598をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3534)の周りで回転させる。結果として、リンク機構の作動3500が、上面から見て同じピボット方向に、かつ上面から見て同じピボット角度を通して、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518を同時に回転させる。
【0178】
[00239]
図35Bは、調整モータ3502がレバー3504を時計回りに動かした後のリンク機構の作動3500を示しており、この動きにより、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が、ハウジング3598をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3534)の周りを回転させ、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518がすべて所定の中立ピボット配向に対して約9°(例えば、所定の中立のピボット配向は、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が正六角形を形成する、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518のピボット配向に対応し得る)に配向され、その結果、拡大した直径を有する外周3552’’が生じる。
【0179】
[00240]
図35Cは、矢印3529によって示すように、
図35Bに示す構成に対して、調整モータ3502がレバー3504を時計回りに動かした後のリンク機構の作動3500を示し、この動きにより、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が、ハウジング3598をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3534)の周りを回転させ、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518がすべて所定の中立のピボット配向に対して約0°に配向され、その結果、外周3552が生じる。
【0180】
[00241]
図35Dは、矢印3530によって示すように、
図35Cに示す構成に対して、調整モータ3502がレバー3504をさらに時計回りに動かした後のリンク機構の作動3500を示し、この動きにより、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が、ハウジング3598をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3534)の周りを回転させ、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518がすべて所定の中立のピボット配向に対して約+18°に配向され、その結果、縮小した直径を有する外周3552’が生じる。
【0181】
[00242]
図34Cに関する上述の説明と同様に、拡大した直径を有する外周3552’’の直径は、外周3552の直径より大きく、外周3552の直径は、縮小した直径を有する外周3552’の直径より大きい。
【0182】
[00243]
図35Eは、リンク機構の作動3500の代替的設計を示しており、この設計では、調整モータ3502、レバー3504、及び/又は第1のコネクタ3506を、例えば、第2のコネクタ3508に直接連結されたボーデンケーブル3531(又は同等物)と交換することができる。この代替的な設計では、オペレータは、矢印3533によって示されたボーデンケーブル3531を通して伝達された矢印3532によって示された力を加えて、第2のコネクタ3508を動かし、それにより、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が、矢印3535、3536、及び3537によって示唆されているように、ハウジング3598をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3534)の周りを回転させる。
【0183】
[00244]リンク機構の作動3500を使用して、オペレータは、受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ、例えば、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実行することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の係合力を調節し、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の係止力を調節し、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0184】
[00245]
図36Aから
図36Eは、例えば、
図34Aから
図34Cのギアセットに類似のベベルギアセットを使用して、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現するためのギアの作動3600の上面図を示す。
【0185】
[00246]
図36Aに示すように、ギアの作動3600は、例えば、調整モータ3602、モータギア3604、中央ギア3640、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、第3の外側ギア3646、及びフレーム構造体3638を含み得る。モータギア3604は第3の外側ギア3646に連結され、第3の外側ギア3646は中央ギア3640に連結され、中央ギア3640は第1の外側ギア3642及び第2の外側ギア3644にさらに連結されている。出願人は、ギアの作動3600の第1の代替的な構成において、モータギア3604を中央ギア3640に直接連結することにより、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、及び第3の外側ギア3646を駆動させることができると云っている。出願人は、ギアの作動3600の第2の代替的な構成において、3つの調整モータと関連するモータギアを個別に連結して、中央ギア3640を必要とすることなく、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、及び第3の外側ギア3646を駆動させることができると云っている。本開示を前提として、出願人は、当業者であれば、過度の実験を行うことなく、これらのギアの作動3600の第1の及び第2の代替的な構成を実装することができると云っている。
【0186】
[00247]調整モータ3602の動作がモータギア3604を回転させ、その結果、第3の外側ギア3646が駆動されて回転し、これにより、中央ギア3640が駆動されて回転して、そして、第1の外側ギア3642及び第2の外側ギア3644の両方が駆動されて回転する。これに応答して、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、第3の外側ギア3646が、すべてフレーム構造体3638に対して動き、ハウジング3698をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3634)の周りで回転させる。結果として、リンク機構の作動3600が、上面から見て同じピボット方向に、かつ上面から見て同じピボット角度を通して、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618を同時に回転させる。
【0187】
[00248]
図36Bは、調整モータ3602がモータギア3604を回転させた後のギア機構の作動3600を示しており、この動きにより、第3の外側ギア3646、中央ギア3640、第1の外側ギア3642、及び第2の外側ギア3644が回転して、ハウジング3698がそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3634)の周りを回転し、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618がすべて所定の中立ピボット配向に対して約9°(例えば、所定の中立のピボット配向は、第1のリンク3540、第2のリンク3542、第3のリンク3544、第4のリンク3546、第5のリンク3548、及び第6のリンク3550が正六角形を形成する、
図35Bに関連して上述したピボット配向に類似する、第1のローラホイール3514、第2のローラホイール3516、及び第3のローラホイール3518のピボット配向に対応し得る)に配向され、その結果、拡大した直径を有する外周3652’’が生じる。
【0188】
[00249]
図36Cは、例えば、調整モータ3602が、矢印3611によって示されたようにモータギア3604を回転させた後のギアの作動3600を示す。それに応じて、矢印3613によって示されるように第3の外側ギア3646が回転することにより、矢印3615によって示されるように中央ギア3640が回転し、中央ギア3640は、矢印3617によって示されるように第1の外側ギア3642、矢印3619によって示されるように第2の外側ギア3644の両方を回転させ、これにより、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、及び第3の外側ギア3646が、ハウジング3698をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3634)の周りで回転させ、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618がすべて所定の中立のピボット配向に対して約0°に配向され、その結果、外周3652が生じる。
【0189】
[00250]
図36Dは、例えば、調整モータ3602が、矢印3621によって示されたようにモータギア3604をさらに回転させた後のギアの作動3600を示す。それに応じて、矢印3623によって示されるように第3の外側ギア3646が回転することにより、矢印3625によって示されるように中央ギア3640が回転し、中央ギア3640は、矢印3627によって示されるように第1の外側ギア3642、矢印3629によって示されるように第2の外側ギア3644の両方を回転させ、これにより、第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、及び第3の外側ギア3646が、ハウジング3698をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3634)の周りで回転させ、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618がすべて所定の中立のピボット配向に対して約+18°に配向され、その結果、外周3652’が生じる。
【0190】
[00251]
図34Cに関する上述の説明と同様に、拡大した直径を有する外周3652’’の直径は、外周3652の直径より大きく、外周3652の直径は、縮小した直径を有する外周3652’の直径より大きい。
【0191】
[00252]
図36Eは、ギアの作動3600の代替的設計を示しており、この設計では、調整モータ3602及び/又はモータギア3604を、例えば、コネクタ3608に直接連結されたボーデンケーブル3630(又は同等物)と交換することができる。この代替的な設計では、オペレータは、矢印3632によって示されるように、ボーデンケーブル3630を通して伝達される矢印3631によって示される力を加えて、コネクタ3608を動かし、矢印3633によって示されるように、第3の外側ギア3646が回転し、矢印3635によって示されるように、中央ギア3640が回転し、中央ギア3640が、矢印3637によって示されるように第1の外側ギア3642、矢印3639によって示されるように第2の外側ギア3644の両方を回転させる。第1の外側ギア3642、第2の外側ギア3644、及び第3の外側ギア3646の回転が、矢印3633、3637、及び3639によって示唆されているように、ハウジング3698をそれぞれのピボット軸(例えば、関連する駆動シャフト3634)の周りで回転させる。
【0192】
[00253]ギア機構の作動3600を使用して、オペレータは、受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ、例えば、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実行することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の係合力を調節し、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の係止力を調節し、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3614、第2のローラホイール3616、及び第3のローラホイール3618の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0193】
[00254]
図37Aから
図37Gは、例えば、
図34Aから
図34Cのギアセットに類似のベベルギアセットを使用して、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実現するためのスロット化ディスクの作動3700の上面図を示す。当業者がスロット化ディスクの作動3700の操作を容易に理解できるように、
図37Bから
図37Dは、スロット3704のすべての部分を示しているが、より厳密に描かれた上面図ではスロット3704のより限定された部分しか視認できない。同様に、当業者がスロット化ディスクの作動3700の操作を容易に理解できるように、
図37Eから
図37Gは、スロット3704の実質的な部分を示しているが、より厳密に描かれた上面図ではスロット3704のより限定された部分しか視認できない。
【0194】
[00255]
図37Aに示すように、スロット化ディスクの作動3700は、例えば、スロット3704及び幾何学的中心3706を有するスロット化ディスクの3702を含み得る。
図37Aに示すように、スロット3704は、曲線の形態にある。しかしながら、スロット3704は、直線の形態であってもよく、又は他の形態であってもよい。
【0195】
[00256](例えば、ページの内側/外側に向かう方向の)スロット化ディスク3702に対して垂直に配向された、関連するスロット3704における駆動シャフト3734は、スロット化ディスク3702の幾何学的中心3706の付近の、関連するスロット3704の径方向の内側端から、スロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から離れた、関連するスロット3704の径方向外側端に向かって移動することができ、逆も然りである。
【0196】
[00257]
図37Bに示すように、スロット化ディスクの作動3700は、例えば、スロット3704、コネクタ3708、中央ベベルギアアセンブリ3720、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726、第1のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3742、第2のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3744、及び第3のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3746を有するスロット化ディスク3702を含み得る。
【0197】
[00258]中央ベベルギアアセンブリ3720の複数のベベルギアが互いに係合されているという制限の下で、中央ベベルギアアセンブリ3720の複数のベベルギアは、いずれの回転方向にも回転することができる。第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722の複数のベベルギアが互いに係合されているという制限の下で、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722の複数のベベルギアは、いずれの回転方向にも回転することができる。第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724の複数のベベルギアが互いに係合されているという制限の下で、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724の複数のベベルギアは、いずれの回転方向にも回転することができる。第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726の複数のベベルギアが互いに係合されているという制限の下で、第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726の複数のベベルギアは、いずれの回転方向にも回転することができる。
【0198】
[00259]モータ(図示せず)を使用して中央ベベルギアアセンブリ3720の複数のベベルギアを回転させることにより、第1のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3742、第2のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3744、及び第3のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3746が同時に回転する。第1のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3742の回転が第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722を回転させ、第2のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3744の回転が第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724を回転させ、第3のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3746の回転が第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726を回転させる。
【0199】
[00260]中央ベベルギアアセンブリ3720、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726、第1のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3742、第2のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3744、及び第3のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3746のそれぞれの回転は、スロット化ディスク3702の回転位置から独立している。
【0200】
[00261]中央ベベルギアアセンブリ3720、第1のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3742、第2のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3744、及び第3のホイールモジュール平行移動駆動シャフト3746のそれぞれの物理的位置は、スロット化ディスクの作動3700のフレーム構造体(図示せず)に対して固定され、スロット化ディスク3702の回転位置とは独立している。これとは対照的に、スロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726のそれぞれへの径方向距離は、スロット化ディスク3702の回転位置に左右される。
【0201】
[00262]
図37Bに示すように、(コネクタ3708の角度位置によって特定される)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約0°にあり、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、及び第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726はすべて、スロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から中間的径方向距離にある。
【0202】
[00263]
図37Cに示すように、(矢印3711が所定の中立のピボット配向から離れる移動方向を示す中で、コネクタ3708の角度位置によって特定される)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約7°にあり、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、及び第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726は、すべてスロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から延長した径方向距離にあり、(例えば、ページの内側/外側に向かう方向に)スロット化ディスク3702に対して垂直に配向された駆動シャフト3734が、それぞれのスロット3704によって制御されるように、それぞれのホイールモジュール平行移動駆動シャフトに沿って共に径方向外側に移動させられる。
【0203】
[00264]
図37Dに示すように、(矢印3713が所定の中立のピボット配向から離れる移動方向を示す中で、コネクタ3708の角度位置によって特定される)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約+7°にあり、第1の滑走ベベルギアアセンブリ3722、第2の滑走ベベルギアアセンブリ3724、及び第3の滑走ベベルギアアセンブリ3726は、すべてスロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から減少した径方向距離にあり、駆動シャフト3734が、それぞれのスロット3704によって制御されるように、それぞれのホイールモジュール平行移動駆動シャフトに沿って共に径方向内側に移動させられる。
【0204】
[00265]
図37Eに示すように、スロット化ディスクの作動3700は、例えば、調整モータ3760、レバー3762、及びコネクタ3708に取り付けられたリンク3764を含み得る。
図37Cに関連して上述されたように、(矢印3715が所定の中立のピボット配向から離れる移動方向を示す中で、コネクタ3708の角度位置によって特定された)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約7%にあり、結果として、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718が、すべてスロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から延長した径方向距離にあり、結果的に拡大した直径を有する外周3752’’が生じる。
【0205】
[00266]
図37Eに示すように、スロット化ディスクの作動3700は、例えば、調整モータ3760、レバー3762、及びコネクタ3708に取り付けられたリンク3764を含み得る。
図37Bに関連して上述されたように、(コネクタ3708の角度位置によって特定された)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約0°にあり、結果として、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718が、すべてスロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から中間的径方向距離にあり、結果的に外周3752が生じる。
【0206】
[00267]
図37Gに示すように、スロット化ディスクの作動3700は、例えば、調整モータ3760、レバー3762、及びコネクタ3708に取り付けられたリンク3764を含み得る。
図37Dに関連して上述されたように、(矢印3717が所定の中立のピボット配向から離れる移動方向を示す中で、コネクタ3708の角度位置によって特定された)スロット化ディスク3702の回転位置は、所定の中立のピボット配向に対して約+7°にあり、結果として、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718が、すべてスロット化ディスク3702の幾何学的中心3706から減少した径方向距離にあり、結果的に減少した直径を有する外周3752’が生じる。
【0207】
[00268]
図34Cに関する上述の説明と同様に、拡大した直径を有する外周3752’’の直径は、外周3752の直径より大きく、外周3752の直径は、縮小した直径を有する外周3752’の直径より大きい。
【0208】
[00269]スロット化ディスクの作動3700を使用して、オペレータは、受動ロッキング構成から能動ロッキング構成へ又は能動ロッキング構成から受動ロッキング構成へ、例えば、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の配向、位置、又は配向及び位置のリアルタイム調整を実行することができる。追加的に又は代替的に、オペレータは、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の係合力を調節し、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の係止力を調節し、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の脱係合力を調節し、第1のローラホイール3714、第2のローラホイール3716、及び第3のローラホイール3718の摩耗を補正し、並びに/又は係合、係止、及び/若しくは脱係合のためのオブジェクトの受動受容部(例えば、UAVやUUV)の摩耗を補正することができる。
【0209】
[00270]本明細書及び添付の図面で実施例が図示かつ説明されたが、その原理及び精神から逸脱しない限り、図示かつ/又は説明された実施例に対して変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、下記の特許請求の範囲及びその均等物によって規定される。
【外国語明細書】