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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174822
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
H01L27/146 D
H01L27/146 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024084135
(22)【出願日】2024-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2023-0072430
(32)【優先日】2023-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】朴 均河
(72)【発明者】
【氏名】高 宗賢
(72)【発明者】
【氏名】宋 智娟
(72)【発明者】
【氏名】趙 根▲よん▼
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA03
4M118CA04
4M118CA22
4M118CA34
4M118CB13
4M118DD04
4M118DD09
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA38
4M118GB09
4M118GC08
4M118GC20
4M118GD04
4M118HA30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フローティングディフュージョン領域と配線との間のカップリングを減少させて、向上した効率を有するイメージセンサーおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサーは、互いに対向する第1面400a第2面400bを含み、光電変換領域410を含む第1基板400、第1基板の第1面に位置する伝送トランジスタTX、互いに対向する第1面500a及び第2面500bを含む第2基板500、第2基板の第1面に位置し、伝送トランジスタと連結された複数のトランジスタ、第2基板の第2面に位置する複数の配線及び第2基板を貫くディップノードDNを含み、第1基板の第1面と第2基板の第1面が、互いに向き合い、第2基板の第1面に位置する複数のトランジスタと第2基板の第2面に位置する複数の配線のうち一つ以上は、ディップノードを介して連結される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1面および第2面を含み、光電変換領域を含む第1基板;
前記第1基板の第1面に位置する伝送トランジスタ;
互いに対向する第1面および第2面を含む第2基板;
前記第2基板の第1面に位置し、前記伝送トランジスタと連結された複数のトランジスタ;
前記第2基板の第2面に位置する複数の配線;
前記第2基板を貫くディップノードを含み、
前記第1基板の第1面と前記第2基板の第1面が互いに向き合い、
前記第2基板の第1面に位置する複数のトランジスタと前記第2基板の第2面に位置する複数の配線のうち一つ以上は、前記ディップノードを介して連結された、イメージセンサー。
【請求項2】
前記第1基板に位置し、前記伝送トランジスタと前記複数のトランジスタとの間を連結するフローティングディフュージョン領域をさらに含み、
前記第2基板に位置する複数のトランジスタは、
前記フローティングディフュージョン領域を初期化するリセットトランジスタ;
ゲートが前記フローティングディフュージョン領域と連結された増幅トランジスタ;
前記増幅トランジスタの一端と連結された選択トランジスタを含む、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記複数の配線は、前記選択トランジスタの一端に連結される出力配線を含み、
前記出力配線と前記選択トランジスタは、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記複数の配線は、前記リセットトランジスタの一端と連結された電源電圧伝達配線を含み、
前記電源電圧伝達配線と前記リセットトランジスタは、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記複数の配線は、前記増幅トランジスタの一端に連結された電源電圧伝達配線を含み、
前記電源電圧伝達配線と前記増幅トランジスタは、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記複数の配線は、前記リセットトランジスタのゲートと連結された配線を含み、
前記リセットトランジスタのゲートと前記配線は、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記複数の配線は、前記選択トランジスタのゲートと連結された配線を含み、
前記選択トランジスタのゲートと前記配線は、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記リセットトランジスタと前記フローティングディフュージョン領域を連結するデュアルコンバージョントランジスタをさらに含み、
前記複数の配線は、前記デュアルコンバージョントランジスタのゲートと連結された配線を含み、
前記デュアルコンバージョントランジスタと前記配線は、前記ディップノードを介して連結された、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記ディップノードの一端は、前記第2基板の第1面で突出して位置し、
前記ディップノードの他端は、前記第2基板の第2面で突出して位置する、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記第1基板に位置する第1フローティングディフュージョン領域連結ノードを含み、
前記イメージセンサーは、複数の画素を含み、
前記一つの画素は、8個の光電変換領域および8個の伝送トランジスタを含み、
前記8個の伝送トランジスタが同じ第1フローティングディフュージョン領域連結ノードと連結された、請求項1に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーおよびイメージセンサー製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光学映像(Optical image)を電気信号に変換する半導体素子である。イメージセンサーは、CCD(Charge coupled device)型およびCMOS(Complementary metal oxide semiconductor)型に分類される。CMOS型イメージセンサーはCIS(CMOS image sensor)と略される。CISは、2次元的で配列された複数の画素を備える。画素のそれぞれは、フォトダイオード(photodiode,PD)を含む。フォトダイオードは、入射される光を電気信号に変換する役割を果たす。
【0003】
近年、複数の画素を備えた半導体ウエハーと電荷蓄積部の信号電荷を読み取るトランジスタを含む半導体ウエハーが積層されたイメージセンサーが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、フローティングディフュージョン領域と配線との間のカップリングを減少させて、向上した効率を有するイメージセンサーおよびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施例に係るイメージセンサーは、互いに対向する第1面および第2面を含み、光電変換領域を含む第1基板、前記第1基板の第1面に位置する伝送トランジスタ、互いに対向する第1面および第2面を含む第2基板、前記第2基板の第1面に位置し、前記伝送トランジスタと連結された複数のトランジスタ、前記第2基板の第2面に位置する複数の配線、前記第2基板を貫くディップノードを含み、前記第1基板の第1面と前記第2基板の第1面が互いに向き合い、前記第2基板の第1面に位置する複数のトランジスタと前記第2基板の第2面に位置する複数の配線のうち一つ以上は、前記ディップノードを介して連結される。
【0006】
他の一実施例に係るイメージセンサーは、互いに対向する第1面および第2面を含み、光電変換領域を含む第1基板、前記第1基板の第2面に位置する光透過層、前記第1基板の第1面に位置する伝送トランジスタ、前記第1基板の第1面に位置する第1配線領域、互いに対向する第1面および第2面を含む第2基板、前記第2基板の第1面に位置し、前記伝送トランジスタと連結された複数のトランジスタ、前記第2基板の第1面に位置する第2配線領域、前記第2基板の第2面に位置する第3配線領域および前記第2基板を貫くディップノードを含み、前記第1基板の第1面と前記第2基板の第1面が互いに向き合い、前記第2配線領域に位置する配線と前記第3配線領域に位置する配線のうち少なくとも一部が前記ディップノードを介して連結される。
【0007】
一実施例に係るイメージセンサーの製造方法は、互いに対向する第1面および第2面を含み、前記第1面に位置する伝送トランジスタおよび第1配線領域を含む第1基板を準備するステップ、互いに対向する第1面および第2面を含み、前記第1面に位置する複数のトランジスタおよび第2配線領域を含む第2基板を準備するステップ、前記第1基板の第1面と前記第2基板の第1面が向き合うように前記第1基板と前記第2基板を合着するステップ、前記第2基板の第2面で前記第2基板の第1面に向かう方向に前記第2基板を貫くディップノードを形成するステップ、前記第2基板の第2面に第3配線領域を形成するステップを含み、前記ディップノードを介して前記第2配線領域に位置する配線と前記第3配線領域に位置する配線のうち少なくとも一部が連結される。
【発明の効果】
【0008】
実施例によれば、フローティングディフュージョン領域と配線との間のカップリングを低減して向上した効率を有するイメージセンサーおよびその製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施例に係るイメージセンサーの例示ブロック図である。
図2】本発明の実施例に係るイメージセンサーに含まれる一つの画素を示す回路図である。
図3】本発明の実施例係るイメージセンサーを示す平面図である。
図4】本実施例に係るイメージセンサーの一つの画素(PX)の断面一部を図示したものである。
図5】第1基板で一つの画素の平面上配置を図示したものである。
図6】第1基板で一つの画素の平面上配置を図示したものである。
図7】第1基板で一つの画素の平面上配置を図示したものである。
図8】一つの画素で、第2基板の第1面および第2面の平面上配置を図示したものである。
図9】一つの画素で、第2基板の第1面および第2面の平面上配置を図示したものである。
図10】一つの画素で、第2基板の第1面および第2面の平面上配置を図示したものである。
図11】一つの画素で、第2基板の第1面および第2面の平面上配置を図示したものである。
図12】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図13】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図14】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図15】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図16】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図17】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図18】本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
図19】他の実施例に係るイメージセンサーを図示したものである。
図20】他の実施例に係るイメージセンサーに対して図2と同様の回路図を図示したものである。
図21】他の実施例に対して図4と同様の断面を図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参考にして、本発明の様々な実施例について本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は様々な異なる形態で具現でき、説明する実施例に限られない。
【0011】
本発明を明確に説明するために、説明上不要な部分は省略し、明細書全体に通して同じまたは類似の構成要素については同じ参照符号を付ける。
【0012】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示したため、本発明が必ずしも図示されたものに限られない。図面において様々な層および領域を明確に表現するために、厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0013】
また、層、膜、領域、板などの部分が、他の部分の「の上に」にまたは「上に」あるという時、これは他の部分の「直上」にある場合だけでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上」にあるという時には、中間に別の部分がないことを意味する。また、基準となる部分の「の上に」にまたは「上に」あるというのは、基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力反対方向側に「の上に」または「上に」位置することを意味するものではない。
【0014】
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0015】
また、明細書全体において、「平面上」とは、これは対象の部分を上から見た時を意味し、「断面上」とは、これは対象の部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0016】
図1は、一実施例に係るイメージセンサーの例示ブロック図である。
【0017】
図1を参照すれば、一実施例に係るイメージセンサー100は、コントローラー110、タイミング生成器120、ロードライバー130、画素アレイ140、リードアウト回路150、ランプ信号生成器160、データバッファ170およびイメージ信号処理器180を含むことができる。一実施例において、イメージ信号処理器180は、イメージセンサー100の外部に位置することができる。
【0018】
イメージセンサー100は、外部から受信した光を電気信号に変換してイメージ信号を生成することができる。イメージ信号(IMS)は、イメージ信号処理器180に提供することができる。
【0019】
イメージセンサー100は、イメージまたは光センシング機能を有する電子装置に搭載される。例えば、イメージセンサー100は、カメラ、スマートホン、ウェアラブル機器、モノのインターネット(Internet of Things(IoT))機器、家電機器、タブレットPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション(navigation)、ドローン(drone)、先端ドライバー補助システム(advanced drivers assistance system、ADAS)などのような電子装置に搭載される。または、イメージセンサー100は、車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器などに部品として備えられる電子装置に搭載される。
【0020】
コントローラー110は、イメージセンサー100に含まれる各構成要素120、130、150、160、170を全般的に制御することができる。コントローラー110は、制御信号を利用して各構成要素120、130、150、160、170の動作タイミングを制御することもできる。一実施例において、コントローラー110は、アプリケーションプロセッサーから撮像モードを指示するモード信号を受信し、受信したモード信号に基づいてイメージセンサー100を全般的に制御することができる。例えば、アプリケーションプロセッサーは、撮像環境の照度、使用者の解像度設定、センシングされたり学習された状態など様々なシナリオによりイメージセンサー100の撮像モードを決め、決定した結果をモード信号としてコントローラー110に提供することができる。コントローラー110は、画素アレイ140の複数の画素が撮像モードに応じて画素信号を出力するように制御することができ、画素アレイ140は、複数の画素それぞれに対する画素信号または複数の画素のうち一部に対する画素信号を出力することができ、リードアウト回路150は、画素アレイ140から伝達された画素信号をサンプリングして処理することができる。タイミング生成器120は、イメージセンサー100の構成の動作タイミングの基準となる信号を生成することができる。タイミング生成器120は、ロードライバー130、リードアウト回路150、およびランプ信号生成器160のタイミングを制御することができる。タイミング生成器120は、ロードライバー130、リードアウト回路150およびランプ信号生成器160のタイミングを制御する制御信号を提供することができる。
【0021】
画素アレイ140は、複数の画素(PX)、そして複数の画素(PX)にそれぞれ連結する複数のローライン(RL)および複数のカラムライン(LL)を含むことができる。一実施例において、各画素(PX)は、少なくとも一つ以上の光電変換素子を含むことができる。光電変換素子は、入射される光を感知し、入射光を光量に応じた電気信号、つまり、複数のアナログ画素信号に変換することができる。光電変換素子は、フォトダイオード、ピンダイオードなどであってもよい。また、光電変換素子は、3Dセンサー画素に適用されるSPAD(Single-Photon Avalanche Diode)であってもよい。光電変換素子から出力されるアナログ画素信号のレベルは、光電変換素子から出力される電荷の量に比例することができる。つまり、光電変換素子から出力されるアナログ画素信号のレベルは、画素アレイ140内に受信される光の量に応じて決定される。
【0022】
複数のローライン(RL)は、第1方向に延びており、第1方向に沿って配置された画素(PX)に連結される。例えば、ロードライバー130からローライン(RL)に出力される制御信号が当該ローライン(RL)に連結された複数の画素(PX)のトランジスタのゲートに伝達することができる。カラムライン(LL)は、第1方向と交差する第2方向に延びており、第2方向に沿って配置された画素(PX)に連結される。複数の画素(PX)から出力される複数の画素信号は、複数のカラムライン(LL)を介してリードアウト回路150に伝達することができる。
【0023】
画素アレイ140の上には、カラーフィルター層およびマイクロレンズ層が位置することができる。マイクロレンズ層は、複数のマイクロレンズを含み、複数のマイクロレンズそれぞれは、対応する少なくとも一つの画素(PX)の上部に位置することができる。カラーフィルター層は、赤色、緑色、青色などのカラーフィルターを含み、追加的に白色フィルターを含むことができる。一つの画素(PX)に対して、画素(PX)と対応するマイクロレンズとの間に一色のカラーフィルターが位置することができる。カラーフィルター層およびマイクロレンズ層の具体的な構造については図4で後述する。
【0024】
ロードライバー130は、タイミング生成器120の制御信号に応答して画素アレイ140を駆動するための制御信号を生成し、複数のローライン(RL)を介して画素アレイ140の複数の画素(PX)に制御信号を提供することができる。一実施例において、ロードライバー130は、ローライン単位で画素(PX)が入射される光を感知するように制御することができる。ローライン単位は、少なくとも一つのローライン(RL)を含むことができる。例えば、ロードライバー130は、後述するように画素アレイ140に伝送信号(TS)、リセット信号(RS)、選択信号(SEL)などを画素アレイ140に提供することができる。
【0025】
リードアウト回路150は、タイミング生成器120からの制御信号に応答して複数の画素(PX)の中から選択されたローライン(RL)に連結された画素(PX)からの画素信号(または電気信号)を光量を示す画素値に変換することができる。リードアウト回路150は、対応するカラムライン(LL)を介して出力される画素信号を画素値に変換することができる。例えば、リードアウト回路150は、ランプ信号と画素信号を比較することにより、画素信号を画素値に変換することができる。画素値は、複数のビットを有するイメージデータであってもよい。具体的に、リードアウト回路150は、選択器、複数の比較器、および複数のカウンター回路などを含むことができる。
【0026】
ランプ信号生成器160は、基準信号を生成してリードアウト回路150に伝送することができる。
【0027】
ランプ信号生成器160は、電流源、抵抗、およびキャパシタを含むことができる。ランプ信号生成器160は、可変電流源の電流の大きさや可変抵抗の抵抗値を調節してランプ抵抗にかかる電圧であるランプ電圧を調節することにより、可変電流源の電流の大きさまたは可変抵抗の抵抗値により決定される傾きで下降または上昇する複数のランプ信号を生成することができる。
【0028】
データバッファ170は、リードアウト回路150から伝達される、選択されたカラムライン(LL)に連結された複数の画素(PX)の画素値を格納し、コントローラー110からのイネ-ブル信号に応答して格納した画素値を出力することができる。
【0029】
イメージ信号処理器180は、データバッファ170から受信したイメージ信号に対してイメージ信号処理を行うことできる。例えば、イメージ信号処理器180は、データバッファ170から複数のイメージ信号を受信し、受信したイメージ信号を合成して一つのイメージを生成することができる。
【0030】
一実施例において、複数の画素がM*N(M、Nは2以上の整数)形態にまとめられて一つの単位画素グループを構成することができる。M*N形態はカラムライン(LL)の配列方向にM個、ローライン(RL)の配列方向にN個が並べられた形態であってもよい。例えば、一つの単位画素グループは、2*2形態に並べられた複数の画素を含み、一つの単位画素グループは、一つのアナログ画素信号を出力することができる。以下の一実施例は、一つの画素に制限されず、単位画素グループに対しても適用され得る。
【0031】
図2は、本発明の実施例に係るイメージセンサーに含まれる一つの画素の回路図である。
【0032】
図2を参考すると、一つの画素は、複数の光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)を含むことができる。それぞれの光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)は、光電変換を行うことができる。図2に図示されているように、複数の光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)が、一つのフローティングディフュージョン領域(FD)に連結されてもよい。図2には、8個の光電変換素子が一つのフローティングディフュージョン領域(FD)に連結された構成を説明したが、これは一例であり、一つのフローティングディフュージョン領域(FD)に連結された光電変換素子の数は実施例により変わり得る。
【0033】
以下、第1光電変換素子(PD1)を中心に説明するが、以下の説明内容は、他の光電変換素子(PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)にも同様に適用される。
【0034】
第1光電変換素子(PD1)は、受光した光量に応じて電荷を生成し、蓄積することができる。第1光電変換素子(PD1)は、接地に連結されているアノードおよび第1伝送トランジスタ(TX1)の一端に連結されているカソードを含むことができる。第1伝送トランジスタ(TX1)のゲート(TG1)には、第1伝送信号(TS1)が供給され、第1伝送トランジスタ(TX1)の一端は、フローティングディフュージョン領域(FD)に連結されている。第1伝送トランジスタ(TX1)が、第1伝送信号(TS1)によってオンされる時、第1光電変換素子(PD1)に充電された電荷が、フローティングディフュージョン領域(FD)に伝達される。フローティングディフュージョン領域(FD)は、光電変換素子(PD)から伝達される電荷を維持することができる。
【0035】
複数の伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4、TX5、TX6、TX7、TX8)のそれぞれは、複数の光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)のうち一つとフローティングディフュージョン領域(FD)との間に連結し、複数の伝送信号(TS1、TS2、TS3、TS4、TS5、TS6、TS7、TS8)を受信するゲート電極(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)を含むことができる。例えば、第1伝送トランジスタ(TX1)は、第1光電変換素子(PD1)とフローティングディフュージョン領域(FD)との間に連結され、第1伝送信号(TS1)を受信するゲート電極(TG1)を含むことができる。複数の伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4、TX5、TX6、TX7、TX8)の個数は、複数の光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)の個数と同じであってもよい。
【0036】
リセットトランジスタ(RX)は、電源電圧(VDD)とフローティングディフュージョン領域(FD)との間に連結され、リセット信号(RS)を受信するゲート電極(RG)を含むことができる。
【0037】
リセットトランジスタ(RX)は、フローティングディフュージョン領域(FD)に蓄積された電荷を周期的にリセットさせることができる。リセットトランジスタ(RX)のドレイン電極は、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のソース電極と連結され、ソース電極は、電源電圧(VDD)に連結される。リセットトランジスタ(RX)がターンオン(turn-on)されると、リセットトランジスタ(RX)のソース電極と連結された電源電圧(VDD)が、フローティングディフュージョン領域(FD)に印加することができる。したがって、リセットトランジスタ(RX)がターンオンされると、フローティングディフュージョン領域(FD)に蓄積された電荷が排出されてフローティングディフュージョン領域(FD)がリセットされる。
【0038】
デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)は、リセットトランジスタ(RX)とフローティングディフュージョン領域(FD)との間に位置し、デュアルコンバージョン信号(DCS)を受信するゲート電極(DCG)を含むことができる。デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)は、リセットトランジスタ(RX)と共にフローティングディフュージョン領域(FD)をリセットすることができる。
【0039】
デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のドレイン電極は、フローティングディフュージョン領域(FD)と連結され、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のソース電極は、リセットトランジスタ(RX)のドレイン電極に連結される。リセットトランジスタ(RX)およびデュアルコンバージョントランジスタ(DCX)がターンオン(turn-on)されると、リセットトランジスタ(RX)のソース電極と連結された電源電圧(VDD)が、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)を通りフローティングディフュージョン領域(FD)に印加される。したがって、フローティングディフュージョン領域(FD)に蓄積された電荷が排出されてフローティングディフュージョン領域(FD)がリセットされる。
【0040】
増幅トランジスタ(SX)は、フローティングディフュージョン領域(FD)の電圧に応じた画素信号を出力することができる。増幅トランジスタ(SX)のゲート(SF)は、フローティングディフュージョン領域(FD)に連結されており、増幅トランジスタ(SX)のソース電極に電源電圧(VDD)が供給され、増幅トランジスタ(SX)のドレイン電極は、選択トランジスタ(AX)の一端に連結されている。増幅トランジスタ(SX)は、ソースフォロワ回路を構成し、フローティングディフュージョン領域(FD)に蓄積されている電荷に対応するレベルの電圧を画素信号に出力することができる。
【0041】
選択トランジスタ(AX)がm選択信号(SEL)によってターンオンされる時、増幅トランジスタ(SX)からの画素信号がリードアウト回路に伝達される。選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)には選択信号(SEL)が印加され、選択トランジスタ(AX)のドレイン電極は、複数のピクセル信号を出力する出力配線(Vout)と連結されている。
【0042】
イメージセンサーの動作を図2を参照して説明する。まず、光が遮断された状態でリセットトランジスタ(RX)のドレイン電極と増幅トランジスタ(SX)のドレイン電極に電源電圧(VDD)を印加し、リセットトランジスタ(RX)およびデュアルコンバージョントランジスタ(DCX)をターンオン(turn-on)させてフローティングディフュージョン領域(FD)に残留する電荷を放出させる。その後、リセットトランジスタ(RX)をオフ(OFF)させ、外部からの光を光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)に入射させると、光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)のそれぞれで電子-正孔対が生成される。正孔は、光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)のp型不純物領域に、電子は、n型不純物領域に移動して蓄積される。伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4、TX5、TX6、TX7、TX8)をオン(ON)させると、このような電子および正孔のような電荷はフローティングディフュージョン領域(FD)に伝達されて蓄積される。蓄積された電荷量に比例して増幅トランジスタ(SX)のゲートバイアスが変わり、増幅トランジスタ(SX)のソース電位の変化を招くようになる。この時、選択トランジスタ(AX)をオン(ON)させると、出力配線(Vout)で電荷による信号が読み取られるようになる。
【0043】
配線が伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX5、TX6、TX7、TX8)のゲート電極(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、リセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)のうち少なくとも一つと電気的に連結することができる。配線は、リセットトランジスタ(RX)のソース電極または増幅トランジスタ(SX)のソース電極に電源電圧(VDD)を印加する電源電圧伝達配線を含むことができる。配線は、選択トランジスタ(AX)と連結された出力配線(Vout)を含むことができる。
【0044】
以降図4で詳細に別途に詳細に説明するが、本実施例に係るイメージセンサーは、第1チップ1000、第2チップ2000および第3チップ3000を含むことができる。この時、図2の回路図においてAで表示した部分は、第1チップ1000に位置し、Bで表示された領域は、第2チップ2000に位置することができる。第1チップ1000のフローティングディフュージョン領域(FD)は、フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1、FDCN_2)を介して、第2チップ2000と連結されるが、具体的な連結構造は後述する。
【0045】
図2のBで表示された領域において、トランジスタと連結された一部配線が太く表示されている。具体的に、リセットトランジスタ(RX)および増幅トランジスタ(SX)に電源電圧(VDD)を伝達する電源電圧伝達配線、リセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)と連結されてリセット信号(RS)を伝達する配線、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)と連結されてデュアルコンバージョン信号(DCS)を伝達する配線、選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)と連結されて選択信号(SEL)を伝達する配線、選択トランジスタ(AX)のドレイン電極と連結された出力配線(Vout)などが太く表示されている。このように太く表示された配線のうち一つ以上は、それぞれのトランジスタ(RX、DCX、SX、AX)のゲート電極(RG、DCG、SF、SELG)と異なる面に位置することができる。以降図4で詳細に説明するが、第2チップ2000に含まれている第2基板500の第1面500aにそれぞれのトランジスタ(RX、DCX、SX、AX)が位置し、第2基板500の第2面500bにそれぞれのトランジスタ(RX、DCX、SX、AX)と連結された配線のうち一つ以上が位置することができる。それぞれのトランジスタ(RX、DCX、SX、AX)と配線は、第2基板500を貫くディップノード(DN)を介して連結される。このような構造のイメージセンサーは、第1チップ1000と第2チップ2000との間でフローティングディフュージョン領域(FD)が連結される長さを短縮してコンバージョンゲイン(CG)を増加させることができ、フローティングディフュージョン領域(FD)と配線との間のカップリングを低減することができる。具体的な効果については以降別途に後述する。
【0046】
図3は、本発明の実施例係るイメージセンサーを示す平面度である。図4は、本実施例に係るイメージセンサーの一つの画素(PX)の断面一部を図示したものである。ただし、図3および図4の記載内容は、一例示であり本発明がこれに制限されるものではない。
【0047】
図3および図4を同時に参考すると、本実施例に係るイメージセンサーは、第1チップ1000、第2チップ2000および第3チップ3000を含むことができる。第1チップ1000は、光電変換層10、第1配線領域20および光透過層30を含むことができる。光電変換層10は、第1基板400、画素分離パターン450、素子分離パターン403、および第1基板400内に位置する光電変換領域410を含むことができる。外部から入射された光は、光電変換領域410で電気的信号に変換される。
【0048】
図3を参考すると、第1基板400は、平面上画素アレイ領域(AR)、光学ブラック領域(OB)およびパッド領域(PAD)を含むことができる。画素アレイ領域(AR)は、平面上第1基板400の中央領域に位置することができる。画素アレイ領域(AR)は、複数の画素(PX)を含むことができる。画素(PX)は、入射光(incident light)から光電信号を出力することができる。画素(PX)は、第1方向(D1)と並んだ行および第2方向(D2)と並んだ列に沿って配置される。
【0049】
パッド領域(PAD)は、第1基板400のエッジ部分に位置し、画素アレイ領域(AR)を囲むことができる。複数のパッド端子90がパッド領域(PAD)に位置することができる。パッド端子90は、画素(PX)で発生した電気的信号を外部に出力することができる。または、外部の電気的信号または電圧は、パッド端子90を介して画素(PX)に伝達される。パッド領域(PAD)が第1基板400のエッジ部分に位置するため、パッド端子90が外部と容易に接続することができる。
【0050】
光学ブラック領域(OB)は、第1基板400の画素アレイ領域(AR)およびパッド領域(PAD)の間に配置される。光学ブラック領域(OB)は、画素アレイ領域(AR)を囲むことができる。光学ブラック領域(OB)に位置する画素は、光電変換領域410の代わりにダミー領域を含むことができる。ダミー領域で発生した信号は、工程ノイズを除去する情報として使用することができる。
【0051】
以下、図4を参照して、イメージセンサーの積層構造について詳細に説明する。本実施例に係るイメージセンサーは、第1チップ1000、第2チップ2000および第3チップ3000を含むことができる。
【0052】
第1チップ1000は、光電変換層10を含み、光電信号を発生させる層であり、第2チップ2000は、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)のようなトランジスタ、およびそれぞれのトランジスタと連結された配線が位置する層であってもよい。第3チップ3000には、論理回路が位置することができる。
【0053】
本実施例は、第2チップ2000のリセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と連結された配線のうち一つ以上が、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と反対面に位置することを特徴とする。つまり、第2チップ2000の第2基板500を貫くディップノード(DN)を介して、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と配線を連結する。したがって、以降別途に説明するが、第1チップ1000と第2チップ2000でフローティングディフュージョン領域(FD)が連結する長さを短くするため、コンバージョンゲイン(CG)を増加させることができ、フローティングディフュージョン領域(FD)と配線との間のカップリングを低減することができる。
【0054】
以下、図4を参考して詳細に説明する。
【0055】
第1チップ1000は、第1基板400を含む。第1基板400は、互いに対向する第1面400aおよび第2面400bを含むことができる。光は、第1基板400の第2面400bに入射することができる。第1配線領域20は、第1基板400の第1面400aに位置することができ、光透過層30は、第1基板400の第2面400bに位置することができる。第1基板400は、半導体基板またはSOI(siliconon insulator)基板であってもよい。例えば、半導体基板は、シリコン基板、ゲルマニウム基板、またはシリコン-ゲルマニウム基板を含むことができる。第1基板400は、第1導電型の不純物を含むことができる。例えば、第1導電型の不純物は、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、インジウム(In)およびガリウム(Ga)のようなp型不純物であってもよい。
【0056】
第1基板400は、画素分離パターン450を含むことができる。画素分離パターン450は、複数の単位画素を画することができる。また、一つの画素に複数の光電変換領域が含まる場合、このような光電変換領域の間に画素分離パターン450が位置することができる。図4は、一つの画素の断面の一部を図示したものであり、断面上2個の光電変換領域が図示されている。しかし、これは説明の便宜のための仮想の断面であり、本発明がこれに制限されるものではない。つまり、図2に図示されているように、一つの画素は8個の光電変換領域を含むことができ、一つの画素に含まれている光電変換領域の数は変わり得る。
【0057】
第1基板400は、光電変換領域410を含むことができる。光電変換領域410は、図2に図示された光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)と同じ機能および役割を果たすことができる。図4には、第1光電変換素子PD1および第2光電変換素子PD2が図示されている。
【0058】
光電変換領域410は、第1基板400内に第2導電型の不純物としてドープされた領域であってもよい。第2導電型の不純物は、第1導電型の不純物と反対となる導電型を有することができる。第2導電型の不純物は、リン、ヒ素、ビスマスおよびアンチモンのようなn型不純物であってもよい。例えば、それぞれの光電変換領域410は、第1面400aに隣接した第1領域と、第2面400bに隣接した第2領域を含むことができる。光電変換領域410の第1領域と第2領域との間に不純物濃度差を有することができる。したがって、光電変換領域410は、第1基板400の第1面400aと第2面400bとの間でポテンシャル傾きを有することができる。しかし他の例として、光電変換領域410は、第1基板400の第1面400aと第2面400bとの間でポテンシャル傾きを有しなくてもよい。
【0059】
第1基板400と光電変換領域410は、フォトダイオードを構成することができる。つまり、第1導電型の第1基板400と第2導電型の光電変換領域410との間のp-n接合(p-n junction)によってフォトダイオードが構成される。フォトダイオードを構成する光電変換領域410は、入射光の強さに比例して光電荷を生成および蓄積することができる。
【0060】
図4を参照すれば、画素分離パターン450が第1基板400に位置することができる。平面上画素分離パターン450は格子構造を有することができる。以降図5で説明するが、画素分離パターン450は、平面上それぞれの画素を画しながら、一つの画素に含まれている複数の光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)の間にも位置することができる。
【0061】
図4を参考すると、画素分離パターン450は、第1トレンチTR1内に位置することができる。第1トレンチTR1は、第1基板400の第1面400aからリセスすることができる。画素分離パターン450は、第1基板400の第1面400aから第2面400bに向かって伸びることができる。画素分離パターン450は、深い素子分離(deep trench-isolation;DTI)膜であってもよい。画素分離パターン450は、第1基板400を貫くことができる。画素分離パターン450の垂直の高さは、第1基板400の垂直の厚さと実質的に同じであってもよい。例えば、画素分離パターン450の幅は、第1基板400の第1面400aから第2面400bに向かうほど段々減少する。画素分離パターン450の第1面400aでの幅は、第1幅(W1)であり、画素分離パターン450の第2面400bでの幅は、第2幅(W2)であってもよい。つまり、第1幅(W1)は、第2幅(W2)より大きくてもよい。
【0062】
画素分離パターン450は、第1分離パターン451、第2分離パターン453およびキャッピングパターン455を含むことができる。第1分離パターン451は、第1トレンチ(TR1)の側壁に沿って位置することができる。第1分離パターン451は、例えば、シリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物またはシリコン酸化窒化物)または高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物またはアルミニウム酸化物)を含むことができる。他の例として、第1分離パターン451は、複数の層を含み、それぞれの層は互いに異なる物質を含むことができる。第1分離パターン451は、第1基板400より低い屈折率を有することができる。これにより、第1基板400に位置する画素(PX)の間のクロストーク現像が防止または減少することができる。
【0063】
第2分離パターン453は、第1分離パターン451内に位置することができる。例えば、第2分離パターン453の側壁は、第1分離パターン451によって囲まれる。第1分離パターン451は、第2分離パターン453および第1基板400の間に位置することができる。第2分離パターン453は、第1分離パターン451によって第1基板400と離隔される。これにより、イメージセンサー動作時、第2分離パターン453が第1基板400と電気的に分離できる。第2分離パターン453は、結晶質半導体物質、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。例えば、第2分離パターン453は、ドーパントをさらに含むことができ、ドーパントは、第1導電型の不純物または第2導電型の不純物を含むことができる。
【0064】
例えば、第2分離パターン453は、ドープされた多結晶シリコンを含むことができる。または、第2分離パターン453は、ドープされない(undoped)結晶質半導体物質を含むことができる。例えば、第2分離パターン453は、ドープされない多結晶シリコンを含むことができる。「ドープされない」という用語は、意図的なドープ工程を行わないことを意味する。ドーパントは、n型ドーパントおよびp型ドーパントを含むことができる。
【0065】
キャッピングパターン455が、第2分離パターン453の下面上に位置することができる。キャッピングパターン455は、第1基板400の第1面400aに隣接するように配置される。キャッピングパターン455の下面は、第1基板400の第1面400aと共面(coplanar)をなすことができる。キャッピングパターン455の上面は、第2分離パターン453の下面と実質的に同じであってもよい。キャッピングパターン455は、非伝導性物質を含むことができる。例えば、キャッピングパターン455は、シリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物またはシリコン酸化窒化物)または高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物またはアルミニウム酸化物)を含むことができる。これにより、画素分離パターン450は、画素(PX)に入射される入射光によって生成された光電荷がランダムドリフト(random drift)によって隣接する他の画素(PX)に入射されることを防止することができる。つまり、画素分離パターン450は、画素(PX)の間のクロストーク現像を防止することができる。
【0066】
素子分離パターン403が、第1基板400内に位置することができる。例えば、素子分離パターン403は、第2トレンチ(TR2)内に位置することができる。第2トレンチ(TR2)は、第1基板400の第1面400aからリセスすることができる。素子分離パターン403は、浅い素子分離(shallow trench-isolation;STI)膜であってもよい。素子分離パターン403は、活性パターン(ACT)を定義することができる(図5参照)。素子分離パターン403の上面は、第1基板400内に位置することができる。素子分離パターン403の幅は、第1基板400の第1面400aから第2面400bに向かうほど段々減少する。素子分離パターン403の上面は、光電変換領域410と垂直的に離隔される。画素分離パターン450は、素子分離パターン403の一部と重なってもよい。
【0067】
イメージセンサーは、素子分離パターン403によって定義される活性パターン(ACT)を含むことができる。図5を参考にすれば、素子分離パターン403によって定義される複数の活性パターン(ACT1、ACT2、ACT3、ACT4)が図示されている。図5は、一つの画素(PX)内に第1活性パターン(ACT1)、第2活性パターン(ACT2)、第3活性パターン(ACT3)および第4活性パターン(ACT4)が含まれる構成を図示したが、これは一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。つまり、平面上配置される活性パターンの数および配置形態は変わり得る。
【0068】
再び図4を参考すると、図2で説明した伝送トランジスタ(TX)が第1基板400の第1面400a上に位置することができる。伝送トランジスタ(TX)は、光電変換領域410と電気的に連結される。伝送トランジスタ(TX)は、活性パターン(ACT)上に位置する伝送ゲート(TG)およびフローティングディフュージョン領域(FD)を含むことができる。伝送ゲート(TG)は、第1基板400の第1面400a上に位置する第1部分(TGa)と第1部分(TGa)から第1基板400内に延びる第2部分(TGb)を含むことができる。第1部分(TGa)の第2方向(D2)への最大幅は、第2部分(TGb)の第2方向(D2)への最大幅よりも大きくてもよい。フローティングディフュージョン領域(FD)は、伝送ゲート(TG)の一側に隣接することができる。フローティングディフュージョン領域(FD)は、活性パターン(ACT)内に位置することができる。フローティングディフュージョン領域(FD)は、第1基板400と反対の第2導電型(例えば、n型)を有することができる。
【0069】
伝送ゲート(TG)と第1基板400との間にゲート誘電膜(GI)が位置することができる。伝送ゲート(TG)の側壁上にゲートスペーサ(GS)が位置することができる。ゲートスペーサ(GS)は、シリコン窒化物、シリコン炭化窒化物またはシリコン酸化窒化物を含むことができる。
【0070】
第1配線領域20は、第1基板400の第1面400a上に位置し、複数の絶縁層(IL1、IL2、IL3、IL4)、複数の配線層(CL1、CL2)、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)および複数のビア(VIA)を含むことができる。
【0071】
絶縁層は、第1絶縁層(IL1)、第2絶縁層(IL2)、第3絶縁層(IL3)および第4絶縁層(IL4)を含むことができる。
【0072】
第1絶縁層(IL1)は、第1基板400の第1面400aを覆うことができる。第1絶縁層(IL1)は、ゲート電極(TG)を覆うことができる。第2絶縁層(IL2)は、第1絶縁層(IL1)上に位置することができる。第3絶縁層(IL3)は、第2絶縁層(IL2)上に位置することができる。第4絶縁層(IL4)は、第3絶縁層(IL3)上に位置することができる。
【0073】
第1~第4絶縁層(IL1、IL2、IL3、IL4)は非伝導性物質を含むことができる。例えば、第1~第4絶縁層(IL1、IL2、IL3、IL4)は、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはシリコン酸化窒化物のようなシリコン系絶縁物質を含むことができる。
【0074】
配線層(CL1、CL2)は、第1配線層(CL1)および第2配線層(CL2)を含むことができる。第1配線層(CL1)は、第2絶縁層(IL2)内に位置することができる。第2配線層(CL2)は、第3絶縁層(IL3)内に位置することができる。
【0075】
それぞれの第1配線層(CL1)および第2配線層(CL2)に位置する配線は、ビア(VIA)を通じてフローティングディフュージョン領域(FD)と連結される。ビア(VIA)は、絶縁層(IL1、IL2、IL3、IL4)を貫くことができる。
【0076】
配線層(CL1、CL2)の配線配列は、光電変換領域410の配列と関係なく配置され、図示された配列に限定されず、多様に変更することができる。図6において、第1配線層(CL1)の平面上配列、図7で第2配線層(CL2)の平面上配列が図示されている。しかし、これは一例であり、それぞれの配線層(CL1、CL2)の配置がこれに制限されるものではない。
【0077】
第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)が、第4絶縁層(IL4)内に位置することができる。第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)は、メイン連結部(FDCN_1A)および遮蔽部(FDCN_1B)を含むことができる。遮蔽部(FDCN_1B)は、メイン連結部(FDCN_1A)のエッジに位置し、メイン連結部(FDCN_1A)より狭い面積で位置することができる。遮蔽部(FDCN_1B)は、隣り合う画素(PX)のフローティングディフュージョン領域連結ノードの間の干渉を防止することができる。第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)のメイン連結部(FDCN_1A)は、第1配線層(CL1)および第2配線層(CL2)の配線と連結されているが、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)の遮蔽部(FDCN_1B)は、第1配線層(CL1)の配線および第2配線層(CL2)の配線と連結されていなくてもよい。また、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)のメイン連結部(FDCN_1A)は、それぞれの画素ごとに分離された島型で位置しているが、遮蔽部(FDCN_1B)は、隣り合う画素と連結して位置することができる。例えば、遮蔽部(FDCN_1B)は、平面上一方向に延びた線状で位置することができる。遮蔽部(FDCN_1B)には、別途の電圧が印加されてもよい。
【0078】
図4に図示されたように、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)の一面は、第4絶縁層(IL4)でカバーされず露出されている。したがって、以降説明するが、第2チップ2000に位置する第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)と接触することができる。
【0079】
第1絶縁層(IL1)、第2絶縁層(IL2)、第3絶縁層(IL3)内に複数のビア(VIA)が位置することができる。ビア(VIA)は、フローティングディフュージョン領域(FD)、第1配線層(CL1)、第2配線層(CL2)および第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)を連結することができる。
【0080】
第1配線層(CL1)、第2配線層(CL2)、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)およびビア(VIA)は、金属物質を含むことができる。例えば、第1配線層(CL1)、第2配線層(CL2)、第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)およびビア(VIA)は、銅(Cu)を含むことができる。
【0081】
図5図7は、第1基板400で一つの画素(PX)の平面上配置を図示したものである。図5図7では、説明の便宜のために第1基板400上に位置する構成要素のうち一部を選択的に図示している。図5図7の平面上形状は一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。
【0082】
図5は、画素分離パターン450、素子分離パターン403、複数の活性パターン(ACT1、ACT2、ACT3、ACT4)および伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)を図示している。それぞれの伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)と隣接した活性パターン(ACT1、ACT2、ACT3、ACT4)は、フローティングディフュージョン領域を含むことができる。活性パターン(ACT)は、第1活性パターン(ACT1)、第2活性パターン(ACT2)、第3活性パターン(ACT3)、第4活性パターン(ACT4)を含むことができる。
【0083】
図5には、第1配線層(CL1)との連結のためのコンタクト(CT)が共に図示されている。図2および図5を同時に参考すると、一つの画素(PX)は8個の伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)およびそれぞれの伝送ゲートが構成する複数の伝送トランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4、TX5、TX6、TX7、TX8)を含むことができる。しかしこれは一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。
【0084】
図6は、複数の活性パターン(ACT1、ACT2、ACT3、ACT4)、それぞれの伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)および第1配線層(CL1)を図示している。第1配線層(CL1)は、コンタクト(CT)と連結された複数の連結パターン(CP)および第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)を含むことができる。図6を参考すると、それぞれの伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)と隣接したフローティングディフュージョン領域は、第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)と連結される。つまり、それぞれの伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)と隣接したフローティングディフュージョン領域(FD)が第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)で一つで連結される。
【0085】
図7は、複数の活性パターン(ACT1、ACT2、ACT3、ACT4)、伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)および第2配線層(CL2)を図示している。第2配線層(CL2)は、第2フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_2C)および複数の伝送信号配線(TXL)、接地配線(VSS)を含むことができる。それぞれの伝送信号配線(TXL)は、伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)と連結して伝送信号を伝達することができる。図2を同時に参考すると、接地配線(VSS)は、光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6、PD7、PD8)と連結して接地電圧を伝達することができる。
【0086】
図7の第2フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_2C)は、図6の第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)と連結されてもよい。図4で説明した通り、第1配線層(CL1)に位置する第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)と第2配線層(CL2)に位置する第2フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_2C)は、ビア(VIA)を通じて連結することができる。
【0087】
したがって、それぞれの伝送ゲート(TG1、TG2、TG3、TG4、TG5、TG6、TG7、TG8)と隣接したフローティングディフュージョン領域が第1フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_1C)を介して第2フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_2C)と連結することができる。図7に図示されなかったが、図4を参考すると、第2配線層(CL2)である第2フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_2C)は、ビア(VIA)を通じて第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)と連結することができる。
【0088】
再び図4を参考すると、第1チップ1000は、光透過層30を含むことができる。光透過層30は、絶縁構造体329、カラーフィルター303およびマイクロレンズ部306を含むことができる。光透過層30は、外部から入射される光を集光およびフィルタリングして、光を光電変換領域410に提供することができる。
【0089】
第1基板400の第2面400b上にカラーフィルター303が位置することができる。カラーフィルター303は、一つの画素(PX)にそれぞれ配置することができる。それぞれの画素(PX)でカラーフィルター303は、原色カラーフィルター(primary color filter)を含むことができる。カラーフィルター303は互いに異なる色を有する第1カラーフィルター、第2カラーフィルターおよび第3カラーフィルターを含むことができる。例えば、第1カラーフィルター、第2カラーフィルターおよび第3カラーフィルターは、それぞれ緑色、赤色および青色のカラーフィルターを含むことができる。第1カラーフィルター、第2カラーフィルターおよび第3カラーフィルターは、ベイヤーパターン(bayer pattern)方式で配列することができる。他の例として、第1カラーフィルター、第2カラーフィルターおよび第3カラーフィルターは、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)または黄色(yellow)などのようなカラーを含むこともできる。
【0090】
第1基板400の第2面400bとカラーフィルター303との間に絶縁構造体329が位置することができる。絶縁構造体329は、第1基板400の第2面400bに入射される光が、光電変換領域410に円滑に到達できるように光の反射を防止することができる。絶縁構造体329は、反射防止構造体と命名することができる。
【0091】
絶縁構造体329は、第1基板400の第2面400b上に順次積層された第1固定電荷膜321、第2固定電荷膜323および平坦化膜325を含むことができる。第1固定電荷膜321、第2固定電荷膜323および平坦化膜325それぞれは、互いに異なる物質を含むことができる。第1固定電荷膜321は、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、チタニウム酸化物およびハフニウム酸化物のいずれか一つを含むことができる。第2固定電荷膜323は、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、チタニウム酸化物およびハフニウム酸化物のいずれか他の一つを含むことができる。例えば、第1固定電荷膜321はアルミニウム酸化物、第2固定電荷膜323はハフニウム酸化物、そして平坦化膜325はシリコン酸化物を含むことができる。図示されなかったが、他の実施例において、第2固定電荷膜323と平坦化膜325との間にシリコン反射防止膜(図示せず)が介されてもよい。反射防止膜はシリコン窒化物を含むことができる。
【0092】
カラーフィルター303上にマイクロレンズ部306が位置することができる。マイクロレンズ部306は、カラーフィルター303と接触する平坦部305および平坦部305上に位置するマイクロレンズ307を含むことができる。平坦部305は一例として、有機物を含むことができる。他の例として、平坦部305は、シリコン酸化物またはシリコン酸化窒化物を含むことができる。マイクロレンズ307は、画素(PX)に入射される光を集光させることができるように凸の形態を有することができる。それぞれのマイクロレンズ307は、光電変換領域410と垂直に重なってもよい。レンズの形状は多様なものがある。図4には、説明の便宜のために一つのマイクロレンズ307が2個の光電変換領域410と重なる形状で図示したが、一つのマイクロレンズ307は8個の光電変換領域410と重なる形状で位置することができる。つまり、図5図7に図示された一つの画素(PX)の平面上に一つのマイクロレンズ307が位置することができる。しかしこれは一例であり、一つの画素(PX)に位置するマイクロレンズ307の数は変わり得る。
【0093】
光透過層30は、低屈折パターン311、保護膜316をさらに含むことができる。低屈折パターン311が、互いに隣接するカラーフィルター303の間に位置し、これらを互いに分離することができる。低屈折パターン311は、絶縁構造体329上に位置することができる。例えば、低屈折パターン311は格子構造を有することができる。低屈折パターン311は、カラーフィルター303よりも低い屈折率を有する物質を含むことができる。低屈折パターン311は、有機物質を含むことができる。例えば、低屈折パターン311は、シリカナノ粒子が含まれているポリマー層であってもよい。低屈折パターン311は、低い屈折率を有するため、光電変換領域410に入射される光の量を増大させることができ、画素(PX)間のクロストークを減らすことができる。つまり、各光電変換領域410で受光効率が増加し、SNR(Signal Noise Ratio)特性が改善する。
【0094】
保護膜316が、低屈折パターン311の表面を実質的に均一な厚さで覆うことができる。保護膜316は、例えば、アルミニウム酸化膜とシリコン炭化酸化膜のうち少なくとも一つの単一膜または多重膜を含むことができる。保護膜316は、カラーフィルター303を保護して吸湿機能をすることができる。
【0095】
以下、第2チップ2000について説明する。第2チップ2000は、第2基板500、第2配線領域40および第3配線領域50を含むことができる。
【0096】
第2基板500は、互いに対向する第1面500aおよび第2面500bを含むことができる。第2配線領域40は、第2基板500の第1面500aに位置し、第3配線領域50は、第2基板500の第2面500bに位置することができる。
【0097】
第2基板500は、半導体基板またはSOI(silicon on insulator)基板であってもよい。半導体基板は例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、またはシリコン-ゲルマニウム基板を含むことができる。第2基板500は、第1導電型の不純物を含むことができる。例えば、第1導電型の不純物は、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、インジウム(In)および/またはガリウム(Ga)のようなp型不純物を含むことができる。
【0098】
第2基板500の第1面500aは、第1基板400の第1面400aと向き合って位置することができる。
【0099】
図4図8を同時に参考すると、第2基板500は、素子分離パターン503によって定義される第5活性パターン(ACT)および第6活性パターン(ACT6)を含むことができる。図2で説明したリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)が、第2基板500の第1面500a上に位置することができる。図4の断面は、説明の便宜のための仮想の断面であり、本発明がこれに制限されない。つまり、図4の断面は図5図7の平面上配置、図8図11の平面上配置と一致しないことがある。図4の断面は、イメージセンサーの積層構造およびディップノードの構成を説明するための便宜上の断面であり、図5図11の平面上配置も一例であり、平面上配置は変わり得る。
【0100】
選択ゲート(AG)、増幅ゲート(SF)、デュアルコンバージョンゲート(DCG)およびリセットゲート(RG)それぞれと第2基板500との間にゲート誘電膜(GI)が介される。ゲート電極(AG、SF、DCG、RG)それぞれの側壁上にゲートスペーサ(GS)が位置することができる。ゲートスペーサ(GS)は、シリコン窒化物、シリコン炭化窒化物またはシリコン酸化窒化物を含むことができる。
【0101】
図4に図示しないが、リセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)と隣接した第5活性パターン(ACT5)に第2フローティングディフュージョン領域が位置することができる。
【0102】
第2基板500の第1面500aの上に第5絶縁層(IL5)、第6絶縁層(IL6)、第7絶縁層(IL7)、第3配線層(CL3)、複数のビア(VIA)および第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が位置することができる。
【0103】
第5絶縁層(IL5)、第6絶縁層(IL6)および第7絶縁層(IL7)は、非伝導性物質を含むことができる。例えば、第5絶縁層(IL5)、第6絶縁層(IL6)および第7絶縁層(IL7)は、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはシリコン酸化窒化物のようなシリコン系絶縁物質を含むことができる。
【0104】
第3配線層(CL3)、ビア(VIA)および第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)は、金属物質を含むことができる。例えば、第3配線層(CL3)、ビア(VIA)および第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)は。銅(Cu)を含むことができる。
【0105】
第3配線層(CL3)は、第6絶縁層(IL6)内に位置することができる。第3配線層(CL3)の配線とリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)のうち一つ以上が、ビア(VIA)に連結される。また、第3配線層(CL3)とリセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)のうち一つ以上の電極がビアに連結される。
【0106】
第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が第7絶縁層(IL7)内に位置することができる。第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)は、メイン連結部(FDCN_2A)および遮蔽部(FDCN_2B)を含むことができる。遮蔽部(FDCN_2B)は、メイン連結部(FDCN_2A)のエッジに位置し、メイン連結部(FDCN_2A)より狭い面積で位置することができる。遮蔽部(FDCN_2B)は、隣り合う画素のフローティングディフュージョン領域連結ノードの間の干渉を防止することができる。第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)のメイン連結部(FDCN_2A)は、第3配線層(CL3)の配線と連結されているが、第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)の遮蔽部(FDCN_2B)は、第3配線層(CL3)の配線と連結されなくてもよい。第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)のメイン連結部(FDCN_2A)は、それぞれの画素ごとに分離された島型で位置しているが、遮蔽部(FDCN_2B)は、隣り合う画素と連結して位置することができる。例えば、遮蔽部(FDCN_2B)は、平面上一方向に延びた線状で位置することができる。遮蔽部(FDCN_2B)には別途の電圧が印加されてもよい。
【0107】
図4に図示されているように、第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)の一面は、第7絶縁層(IL7)でカバーされず露出されている。したがって、図4に図示されているように、第1チップ1000に位置する第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)と第2チップ2000に位置する第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が互いに接触することができる。
【0108】
図4を参考すると、第2チップ2000は、第2基板500を貫くディップノード(DN)を含む。ディップノード(DN)は、金属を含むことができ、例えば銅(Cu)を含むことができる。しかしこのような物質は一例であり、他の金属物質も含むことができる。
【0109】
ディップノード(DN)は、第2基板500を貫いて位置し、ディップノード(DN)の一端は、第1面500a上に位置し、他端は、第2面500b上に位置することができる。本明細書において、ある面上に位置するという表現は、その面と接触して位置することに限られるものではなく、その面の上に接触しない形態または突出した形態で位置するものを含む。つまり、図4に図示されているように、ディップノード(DN)の一端は、第1面500aで突出して位置し、他端は、第2面500bで突出して位置することができる。
【0110】
したがって、図4に図示されているようにディップノード(DN)の一端は、第3配線層(CL3)の配線とコンタクトし得る。またディップノード(DN)の他端は、第2基板500の第2面500bに位置する第4配線層(CL4)とコンタクトし得る。
【0111】
第2基板500の第2面500bには、第8絶縁層(IL8)、第9絶縁層(IL9)、第10絶縁層(IL10)、第4配線層(CL4)、第5配線層(CL5)およびビア(VIA)が位置することができる。
【0112】
第8絶縁層(IL8)、第9絶縁層(IL9)、第10絶縁層(IL10)は、非伝導性物質を含むことができる。例えば、第8絶縁層(IL8)、第9絶縁層(IL9)、第10絶縁層(IL10)は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸化窒化物のようなシリコン系絶縁物質を含むことができる。
【0113】
第4配線層(CL4)、第5配線層(CL5)およびビア(VIA)は、金属物質を含むことができる。例えば、第4配線層(CL4)、第5配線層(CL5)およびビア(VIA)は、銅(Cu)を含むことができる。しかしこのような物質は一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。
【0114】
第4配線層(CL4)は、第9絶縁層(IL9)内に位置することができる。第5配線層(CL5)は、第10絶縁層(IL10)内に位置することができる。第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)は、ビア(VIA)を通じて連結することができる。
【0115】
ディップノード(DN)は、第5絶縁層(IL5)、第2基板500および第8絶縁層(IL8)に位置することができる。ディップノード(DN)は、第2基板500を貫くように位置し、第2基板500の第1面500aに位置するリセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)のうち一つ以上と第2基板500の第2面500bに位置する第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)を連結することができる。
【0116】
つまり、第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)に位置する配線は、リセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)と連結してゲート信号を伝達することができる。また、リセットトランジスタ(RX)および増幅トランジスタ(SX)のソース電極と連結されて電源電圧(VDD)を印加することができる。また、第4配線層(CL4)または第5配線層(CL5)に位置する出力配線(Vout)が選択トランジスタ(AX)のドレイン電極と連結することができる。図2を参考すると、図2で太く表示した配線のうち一つ以上が第2基板500の第2面500bに位置することができる。
【0117】
このように本実施例に係るイメージセンサーは、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)が、第2基板500の第1面500aに位置し、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と連結された配線のうち一つ以上が第2基板500の第2面500bに位置することができる。リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と、配線は、第2基板500を貫くディップノード(DN)を介して連結される。
【0118】
このようにそれぞれのトランジスタと配線が互いに異なる面に位置するため、第1チップ1000と第2チップ2000との間でフローティングディフュージョン領域が連結される長さを短くすることができる。つまり、図4において、第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)が第2基板500の第1面500aに位置する場合、第4配線層(CL4)、第5配線層(CL5)およびこれを絶縁するための絶縁層の厚さ分第1基板400の第1面400aと第2基板500の第1面500aの間の距離が離れるようになる。しかし、本実施例に係るイメージセンサーは、第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)が第2基板500の第2面500bに位置するため、第1基板400の第1面400aと第2基板500の第1面500aとの間の距離を減少させることができる。したがって、第1チップ1000と第2チップ2000でフローティングディフュージョン領域(FD)が連結される長さが短くなり、コンバージョンゲイン(CG)が改善することができる。
【0119】
また、フローティングディフュージョン領域(FD)およびこれと連結されたフローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1、FDCN_2)と配線が第2基板500を間において互いに異なる面に位置するため、フローティングディフュージョン領域(FD)と配線との間のカップリングを最少化することができる。図2図4を同時に参考すると、例えばリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)と連結された第4配線層(CL4)の配線およびデュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)と連結された第4配線層(CL4)の配線は、第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)と第2基板500を間において位置する。したがって、フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)とそれぞれのトランジスタと連結された配線との間のカップリングを最少化することができる。
【0120】
同様に、図2図4を同時に参考すると、第4配線層(CL4)に位置する出力配線(Vout)は、第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)と第2基板500を間において位置する。したがって、フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)と出力配線(Vout)との間のカップリングを最少化することができる。
【0121】
図4を参考すると、第2チップ2000は、第3チップ3000と連結することができる。第3チップ3000は、第3基板700および第4配線領域60を含むことができる。第3基板700の第1面700aには論理回路を構成するトランジスタ(図示せず)が位置することができ、第4配線領域60に複数の配線(LCL)が位置することができる。第4配線領域60は、絶縁膜(LIL)を含み、複数の配線(LCL)は、第2チップ2000の配線とビア(図示せず)を通じて連結される。
【0122】
第3基板700は、半導体基板またはSOI(silicon-on-insulator)基板であってもよい。半導体基板は例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、またはシリコン-ゲルマニウム基板を含むことができる。第3基板700は、第1導電型の不純物を含むことができる。例えば、第1導電型の不純物は、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、インジウム(In)および/またはガリウム(Ga)のようなp型不純物を含むことができる。
【0123】
図8図11は、一つの画素(PX)において、第2基板500の第1面500aおよび第2面500bの平面上配置を図示したものである。図8図11では、説明の便宜のために第2基板500上に位置する構成要素のうち一部を選択的に示した。図8図11の平面上形状は一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。
【0124】
図8は、第2基板500の第1面500aを図示したもので、第5活性パターン(ACT5)、第6活性パターン(ACT6)およびゲート電極を図示している。図8を参考すると、第5活性パターン(ACT5)が位置し、第5活性パターン(ACT5)の上にリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)が位置することができる。図9には、第3配線層(CL3)との連結のためのコンタクト(CT)が共に図示されている。
【0125】
図9は、第2基板500の第1面500aを図示したものであり、図9に追加して第3配線層(CL3)およびディップノード(DN)が共に図示されている。第3配線層(CL3)は、複数の連結パターン(CP)を含むことができる。それぞれの連結パターン(CP)は、コンタクト(CT)でそれぞれのゲート電極または第5活性パターン(ACT5)および第6活性パターン(ACT6)と連結することができる。連結パターン(CP)は、第3フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_3C)を含むことができる。第3フローティングディフュージョン領域連結パターン(FDCP_3C)が図4に図示された第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)と連結することができる。
【0126】
図9において、ディップノード(DN)は、一側に並んで位置するもので図示されたが、これは一例であり、第2基板500の平面上配置がこれに制限されるものではない。
【0127】
図10は、第2基板500の第2面500bを図示したものであり、第4配線層(CL4)およびディップノード(DN)が図示されている。第4配線層(CL4)は、ディップノード(DN)を介して第2基板500の第1面500aに位置する第3配線層(CL3)と連結される。第4配線層(CL4)は、複数の信号配線(SGL)を含むことができる。図10において、それぞれの信号配線(SGL)で伝達される信号を信号配線(SGL)上に記載したが、これは一例であり本発明がこれに制限されるものではない。図10において、FD2が記載された信号配線(SGL)は、第2基板500が第2フローティングディフュージョン領域を含む場合、これと連結される配線であってもよい。
【0128】
図11は、第2基板500の第2面500bを図示したものであり、第5配線層(CL5)が図示されている。第5配線層(CL5)に位置する配線は、図4に示されたビア(VIA)を通じて第4配線層(CL4)に位置する配線と連結することができる。第5配線層(CL5)は、複数の信号配線(SGL)を含むことができる。第5配線層(CL5)の信号配線(SGL)は、第4配線層(CL4)の信号配線(SGL)と交差する方向に位置することができる。しかしこれは一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。図11において、それぞれの信号配線(SGL)で伝達される信号を信号配線(SGL)上に記載したが、これは一例であり本発明がこれに制限されるものではない。
【0129】
図8図11に図示された第2基板500の第1面500aおよび第2面500bの平面上配置は、一例であり本発明がこれに制限されるものではない。
【0130】
以下、図12図18を参考して、本実施例に係るイメージセンサーの製造方法について説明する。以下、ディップノード(DN)の形成工程および第2基板500の第2面500bに第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)を形成する過程を中心に説明し、その他の構成要素は通常のイメージセンサーの製造方法で形成することができる。
【0131】
図12図18は、本実施例に係るイメージセンサーの製造工程を示したものである。
【0132】
まず、図12を参考すると、第1基板400を準備する。第1基板400についての説明は図4で説明と同様であり、同じ構成要素に対する具体的な説明は省略する。つまり、第1基板400は、光電変換層10および第1配線領域20を含むことができる。光電変換層10は、光電変換領域410および複数の伝送トランジスタ(TX)を含むことができる。光電変換層10および第1配線領域20に対する説明は先に説明したのと同様であり、同じ構成要素に対する具体的な説明は省略する。
【0133】
次に、図13を参考すると、第2基板500を準備する。第2基板500は、第1面500aに第2配線領域40が形成された状態であり得る。第2基板500の第1面500aおよび第2配線領域40に対する説明は、図4で説明したのと同様であり、同じ構成要素に対する具体的な説明は省略する。つまり、図4図8図13を同時に参考すると、第2基板500の第1面500aは、第5活性パターン(ACT5)上に位置するリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(AG)を含むことができる。
【0134】
第2基板500の第1面500aの上に第5絶縁層(IL5)、第6絶縁層(IL6)、第7絶縁層(IL7)、第3配線層(CL3)、複数のビア(VIA)および第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が位置することができる。
【0135】
第3配線層(CL3)の配線とリセットトランジスタ(RX)のゲート電極(RG)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)のゲート電極(DCG)、増幅トランジスタ(SX)のゲート電極(SF)および選択トランジスタ(AX)のゲート電極(Ag)のうち一つ以上は、ビア(VIA)に連結されている。また、第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が第7絶縁層(IL7)内に位置することができる。
【0136】
次に図14を参考すると、図12の第1基板400と図13の第2基板500をボンディングする。この時、第1基板400の第1面400aと第2基板500の第1面500aが互いに向き合うようにボンディングすることができる。ボンディング過程において、第1基板400の第1フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_1)と第2基板500の第2フローティングディフュージョン領域連結ノード(FDCN_2)が接触することができる。したがって、第1基板400に位置するフローティングディフュージョン領域(FD)が、第2基板に位置する増幅トランジスタ(SX)のゲート(SF)と連結される。
【0137】
次に、図15を参考すると、第2基板500にディップノード(DN)を形成する。この時、ディップノードは、第2基板500の第2面500bから第1面500aに向かう方向に形成することができる。ディップノードは、第2基板500の第2面500bに第8絶縁層(IL8)を形成し、第8絶縁層(IL8)、第2基板500および第5絶縁層(IL5)を突き抜いた後、金属物質を満たす方法で形成することができる。実施例に応じて、第8絶縁層(IL8)形成工程は省略することができる。ディップノード(DN)は、第2基板500の第1面500aに位置する第3配線層(CL3)と接触するように形成することができる。つまり、ディップノード(DN)の形成のためのエッチング過程において、第3配線層(CL3)がエッチングストッパーとして作用することができる。第3配線層(CL3)まで到達するように第8絶縁層(IL8)、第2基板500および第5絶縁層(IL5)に孔を突き抜いた後、孔を金属で満たしてディップノード(DN)を形成することができる。
【0138】
次に図16を参考すると、第2基板500の第2面500bの上に第9絶縁層(IL9)、第10絶縁層(IL10)、第4配線層(CL4)、第5配線層(CL5)およびビア(VIA)を形成することができる。
【0139】
次に図17を参考すると、第2基板500の第2面500bに第3基板700および第4配線領域60を含む第3チップ3000をボンディングすることができる。次に図18を参考すると、第1基板400の第2面400bに光透過層30を形成することができる。光透過層30についての説明は先に説明したのと同様であるため省略する。以上、図12図18で説明した製造方法は一例であり、ディップノード(DN)が、第2基板500の第2面500bから第1面500aに形成される工程を除いた具体的な製造順序は異なってもよい。
【0140】
先述の実施例は、第2基板500の第1面500aに第3配線層(CL3)が位置し、第2面500bに第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)が位置したが、本発明がこれに制限されるものではない。他の実施例において、第2基板500の第1面500aに第3配線層(CL3)および第4配線層(CL4)が位置し、第2面500bに第5配線層(CL5)が位置することができる。
【0141】
図19は、他の実施例に係るイメージセンサーを図示したものである。図19を参考すると、本実施例に係るイメージセンサーは、第1面500aに第3配線層(CL3)および第4配線層(CL4)が位置し、第2面500bに第5配線層(CL5)が位置するという点を除いては図4の実施例と同様である。同じ構成要素に対する具体的な説明は省略する。図19の実施例において、第4配線層(CL4)および第9絶縁層(IL9)は、第3配線層(CL3)と第2基板500の第1面500aとの間に位置することができる。第4配線層(CL4)の配線は、ビア(VIA)を通じて第3配線層(CL3)と連結することができる。ディップノード(DN)は、第3配線層(CL3)と第5配線層(CL5)を連結することができる。図19の実施例においても、第5配線層(CL5)は、第2面500bに位置するため、第2基板500の第1面500aと第1基板400の第1面400aとの間の距離が短くなる。したがって、コンバージョンゲイン(CG)が改善することができる。また、フローティングディフュージョン領域(FD)と第5配線層(CL5)が、第2基板500を間において位置するため、フローティングディフュージョン領域(FD)と第5配線層(CL5)に位置する配線との間のカップリングを最少化することができる。
【0142】
また、第2基板500の第2面500bに位置するトランジスタ、つまりリセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と連結する配線のうち一部は、第1面500aに位置し、一部は、第2面500bに位置することができる。
【0143】
図20は、他の実施例に係るイメージセンサーに対して図2と同じ回路図を図示したものである。図20において、第2基板500の第2面500bに位置する配線が太線で図示されている。図20に図示されているように第2基板500に位置するトランジスタと連結された配線のうち出力配線(Vout)が第2面500bに位置し、残りの配線は、第1面500aに位置することができる。ただし図2は一例であり、図2の回路図で太線で図示された配線のうち一つ以上が、第2基板500の第2面500bに位置し、残りの配線は、第1面500aに位置する実施例も本発明に含まれる。
【0144】
図21は、他の実施例に対して図4と同じ断面を図示したものである。図21を参考すると、本実施例に係るイメージセンサーは、第1面500aに第3配線層(CL3)および第3-1配線層(CL3-1)が位置し、第2面500bに第4配線層(CL4)および第5配線層(CL5)が位置することができる。第3-1配線層(CL3-1)は、第6-1絶縁層(IL6-1)内に位置することができる。
【0145】
本実施例において、リセットトランジスタ(RX)、デュアルコンバージョントランジスタ(DCX)、増幅トランジスタ(SX)および選択トランジスタ(AX)と連結する配線のうち一部は、第1面500aに位置する第3-1配線層(CL3-1)に位置し、一部の配線は、第2面500bに位置する第4配線層(CL4)に位置することができる。図20図21を同時に参考すると、第4配線層(CL4)に位置する配線は、図20で太線で表示された出力配線(Vout)であってもよい。これは、出力配線(Vout)とフローティングディフュージョン領域(FD)とのカップリング問題が最も大きいため、これを解消するための構造である。
【0146】
しかし、これは一例であり、本発明がこれに制限されるものではない。図2に太線で図示された配線のうち一つ以上が、第2基板500の第2面500bに位置する実施例であれば本発明に含まれる。
【0147】
以上、本実施例に係るイメージセンサーおよびその製造方法は、光電変換領域を含む第1基板、およびこれと連結されたトランジスタを含む第2基板を含み、第2基板を間においてトランジスタおよび配線が位置し、トランジスタと配線は、第2基板を貫くディップノードに連結されている。したがって、第1基板と第2基板との間でフローティングディフュージョン領域が連結される長さを短くしてコンバージョンゲインを増加させることができ、フローティングディフュージョン領域と配線が第2基板を間において位置するため、カップリングを減少させることができる。
【0148】
以上で本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
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