IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクの特許一覧

特開2024-174838高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム
<>
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図1
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図2
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図3
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図4
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図5
  • 特開-高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174838
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】高電流コネクタ、およびそのような高電流コネクタを備えるモジュールコネクタシステム
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/621 20060101AFI20241210BHJP
   H01R 13/44 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H01R13/621
H01R13/44 Z
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024088471
(22)【出願日】2024-05-31
(31)【優先権主張番号】10 2023 114 718.8
(32)【優先日】2023-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ヴォルフ
(72)【発明者】
【氏名】イェンス フーバー
(72)【発明者】
【氏名】ビヨルン ホフマン
(72)【発明者】
【氏名】ロン ブッフホルツ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ヴェーバー
(72)【発明者】
【氏名】マイク シェーファー
(72)【発明者】
【氏名】マヌエル エーハイム
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ディストラー
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA02
5E021FA08
5E021FA14
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC31
5E021HC40
5E087EE06
5E087FF04
5E087FF07
5E087LL21
5E087RR17
5E087RR25
(57)【要約】      (修正有)
【課題】指保護キャップの半径方向位置を確立することができる高電流コネクタおよびモジュールコネクタシステムを提供する。
【解決手段】高電流コネクタ(10)は、ハウジング(15)と、ねじ(20)と、ねじ頭カバー(35)とを備え、ハウジング(15)は、ねじ軸線(45)に沿って延びレセプタクル開口部(120)を有する第1のレセプタクル(105)を有し、ねじ頭カバー(35)は、ねじ頭(150)を覆い、ねじ(20)を少なくとも部分的に電気的に絶縁し、ねじ頭カバー(35)は、半径方向外方に延びるカバー部と、カバー部の半径方向外側に配置される支持部とを有し、第1のレセプタクル(105)は、支持部に対向するレセプタクル内壁(110)を有し、支持部は、外周面により、レセプタクル内壁に当接し、ねじ(20)を半径方向に支持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高電流コネクタ(10)、特に、電気駆動装置を備える車両のためのモジュールコネクタであって、
- 前記高電流コネクタ(10)は、ハウジング(15)と、ねじ(20)と、ねじ頭カバー(35)とを備え、
- 前記ねじ(20)は、ねじ軸線(45)に沿って延び、ねじ頭(150)を有し、
- 前記ハウジング(15)は、前記ねじ軸線(45)に沿って延びレセプタクル開口部(120)を有する第1のレセプタクル(105)を有し、
- 前記ねじ頭(150)と前記ねじ頭カバー(35)とは、前記第1のレセプタクル(105)に配置され、
- 前記ねじ頭カバー(35)は、前記レセプタクル開口部(120)に向いた側で、前記ねじ頭(150)を覆い、前記ねじ(20)を少なくとも部分的に電気的に絶縁し、
- 前記ねじ頭カバー(35)は、半径方向外方に延びるカバー部(160)と、前記カバー部(160)の半径方向外側に配置され、かつ前記ねじ軸線(45)の周りに延びる支持部(165)とを有し、
- 前記第1のレセプタクル(105)は、前記支持部(165)に対向するレセプタクル内壁(110)を有し、前記支持部(165)は外周面(170)を有し、
- 前記支持部(165)は、前記外周面(170)により、前記レセプタクル内壁に当接し、前記ねじ(20)を半径方向に支持する、
高電流コネクタ(10)。
【請求項2】
- 前記ねじ(20)は、前記ねじ軸線(45)に沿って接触位置と搬送位置との間で可動であり、
- 前記ねじ(20)を前記接触位置と前記搬送位置との間で前記ねじ軸線(45)に対して半径方向に案内するために、前記支持部(165)の前記外周面(170)と前記レセプタクル内壁(110)とは、少なくとも部分的に互いに当接する、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項3】
- 前記支持部(165)は、前記カバー部(160)から離れて、前記レセプタクル開口部(120)の方向に延びる、
請求項1または2に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項4】
- 前記カバー部(160)は、凸部(180)と、前記凸部(180)に半径方向外方で隣接する円板領域(185)とを有し、
- 前記円板領域(185)は、半径方向内側で前記凸部(180)に接続され、半径方向外側で前記支持部(165)に接続され、
- 前記凸部(180)は、前記レセプタクル開口部(120)の方向に延び、
- 第1の半径方向間隙(200)が、前記凸部(180)と前記支持部(165)との間に配置されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項5】
- 前記支持部(165)は中空円筒形に形成され、
- 前記レセプタクル内壁(110)は、前記ねじ軸線(45)の周りに延びるように円形経路に成形されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項6】
- 前記高電流コネクタ(10)は、前記レセプタクル開口部(120)から離隔するように配置された第1の高電流コンタクト(25)を有し、
- 前記ハウジング(15)はカラー(115)を有し、
- 前記カラー(115)は、前記ハウジング(15)の、前記第1の高電流コンタクト(25)とは反対側に配置され、
- 前記レセプタクル開口部(120)は、半径方向内側で前記カラー(115)に隣接し、
- 前記カラー(115)は、前記第1の高電流コンタクト(25)に向いた側に、第1の戻り止め面(130)を有し、
- 前記支持部(165)は、端面に、前記第1の高電流コンタクト(25)とは反対側を向く第2の戻り止め面(175)を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項7】
- 前記高電流コネクタ(10)は、前記第1のレセプタクル(105)から軸方向にずれるように配置されたタッチ保護ハウジング部(135)を有し、
- 前記第1の高電流コンタクト(25)は、前記タッチ保護ハウジング部(135)に配置され、
- 前記タッチ保護ハウジング部(135)は、前記第1の高電流コンタクト(25)を越えて軸方向に突出し、
- 前記ねじ(20)はねじ軸(155)を有し、前記ねじ軸(155)は、第1の軸方向側で前記ねじ頭(150)に接続され、
- 前記ねじ軸(155)は、前記第1の高電流コンタクト(25)の第2の通路開口部(65)を軸方向に貫通し、
- 非導電性材料を含む指保護キャップ(40)が、前記ねじ頭(150)とは反対側を向く前記ねじ軸(155)の第2の軸方向側に配置されている、
請求項1から6のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項8】
- 前記第1の戻り止め面(130)が前記第2の戻り止め面(175)に当接したときに、前記ねじ頭(150)とは反対側の前記タッチ保護ハウジング部(135)は、前記指保護キャップ(40)を越えて突出する、
請求項7に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項9】
- ラッチデバイス(210)を備え、
- 前記ラッチデバイス(210)は、ラッチばね(215)とラッチ要素(220)とを有し、
- 前記ラッチばね(215)は、前記支持部(165)に配置され、前記ラッチ要素(220)は、前記第1のレセプタクル(105)に配置され、
- 前記ねじ(20)の前記搬送位置で、前記ラッチばね(215)は、前記ラッチ要素(220)の後ろに係合し、前記ねじ(20)を前記搬送位置に固定する、
請求項2から7のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項10】
- 前記カバー部(160)と前記支持部(165)とは、材料的に一体に、非導電性材料から一体部品として形成されている、
請求項1から9のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項11】
モジュールコネクタシステム(5)であって、
- 請求項1から10のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)と、さらなる高電流コネクタ(80)とを有し、
- 前記さらなる高電流モジュールコネクタ(80)は、第2の高電流コンタクト(75)と、ねじ付ブッシング(315)とを有し、
- 前記ねじ(20)は、前記ねじ付ブッシング(315)にねじ込まれ、電気的接触のために、前記高電流コネクタ(10)の前記第1の高電流コンタクト(25)を前記さらなる高電流コネクタ(80)の前記第2の高電流コンタクト(75)に押し付ける、
モジュールコネクタシステム(5)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の高電流コネクタ、および請求項11に記載のモジュールコネクタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチ保護ねじ接続デバイスが、WO2022/242980A1から知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改良された高電流コネクタおよび改良されたモジュールコネクタシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1に記載の高電流コネクタ、および請求項11に記載のモジュールコネクタシステムによって達成される。有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0005】
改良された高電流コネクタ、特に、電気駆動装置を備える車両のための改良されたモジュールコネクタであって、高電流コネクタは、ハウジングと、ねじと、ねじ頭カバーとを備える、高電流コネクタを提供できることが認識されている。ねじは、ねじ軸線に沿って延び、ねじ頭を有する。ハウジングは、ねじ軸線に沿って延び、かつ延在するレセプタクル開口部を有する第1のレセプタクルを有する。ねじ頭とねじ頭カバーとは、第1のレセプタクルに配置されている。ねじ頭カバーは、レセプタクル開口部に向いた側で、ねじ頭を覆い、ねじを少なくとも部分的に電気的に絶縁する。
ねじ頭カバーは、半径方向外方に延びるカバー部と、カバー部の半径方向外側に配置され、かつねじ軸線の周りに延びる支持部とを有する。第1のレセプタクルは、支持部に対向するレセプタクル内壁を有し、支持部は外周面を有し、支持部は、外周面により、レセプタクル内壁に当接し、ねじを半径方向に支持する。
【0006】
この設計の実施形態は、ねじがねじ軸線に対して垂直な軸線の周りで傾斜することを防ぐという利点を有する。このプロセスで、支持部は、レセプタクル内壁にぶつかるまたは衝突する。半径方向外側に配置され、かつレセプタクル開口部の方向に軸方向に延びる支持部により、第1のレセプタクルに対する早期の衝突を保証し、したがって、ねじ軸線に対して垂直な軸線の周りの傾斜角度を最小限に維持することができる。その結果、ねじ頭とは反対側でねじにさらに配置された指保護キャップの半径方向位置を確立することができる。指保護キャップは、高電流コネクタの電流/電圧導通部品のタッチ保護を保証する。
【0007】
ねじがねじ軸線に沿って接触位置(contact position)と搬送位置(transport position)との間で可動であるときに特に有利であり、ここでは、ねじを接触位置と搬送位置との間でねじ軸線に対して半径方向に案内するために、支持部の外周面とレセプタクル内壁とは、少なくとも部分的に互いに当接する。特に、結果として、ねじがモジュールコネクタシステムのさらなる高電流コネクタにねじ込まれたときに、ねじがさらなる高電流コネクタにおいて曲がるまたは意図せず傾斜することを防ぐことができる。
【0008】
さらなる実施形態において、支持部は、カバー部から離れて、レセプタクル開口部の方向に延びる。この設計の実施形態は、傾斜角度がさらに小さくなることを保証する。
【0009】
さらなる実施形態において、カバー部は、凸部と、凸部に半径方向外方で隣接する円板領域とを有する。円板領域は、半径方向内側で凸部に接続され、半径方向外側で支持部に接続されている。凸部は、レセプタクル開口部の方向に延びる。第1の半径方向間隙が、凸部と支持部との間に配置されている。この設計の実施形態は、ねじ、例えばソケットを締め付けるための工具を、第1の半径方向間隙に挿入することができるという利点を有する。
【0010】
さらなる実施形態において、支持部は中空円筒形に形成されている。レセプタクル内壁は、ねじ軸線の周りに延びるように円形経路に成形されている。この設計の実施形態は、ねじの確実な案内を保証する。
【0011】
さらなる実施形態において、高電流コネクタは、レセプタクル開口部から離隔するように配置された第1の高電流コンタクトを有する。さらに、ハウジングはカラーを有し、カラーは、ハウジングの、第1の高電流コンタクトとは反対側に配置されている。レセプタクル開口部は、半径方向内側でカラーに隣接する。カラーは、第1の高電流コンタクトに向いた側に、第1の戻り止め面を有する。支持部は、端面に、第1の高電流コンタクトとは反対側を向く第2の戻り止め面を有する。その結果、第2の戻り止め面が第1の戻り止め面に衝突することによって、ねじの軸方向移動範囲が規定される。加えて、それにより、ねじカバーおよび/またはねじの意図しない紛失が避けられる。
【0012】
さらなる実施形態において、高電流コネクタは、第1のレセプタクルから軸方向にずれるように配置されたタッチ保護ハウジング部を有する。第1の高電流コンタクトは、タッチ保護ハウジング部に配置されている。タッチ保護ハウジング部は、第1の高電流コンタクトを越えて軸方向に突出する。ねじはねじ軸を有し、このねじ軸は、第1の軸方向側でねじ頭に接続されている。ねじ軸は、第1の高電流コンタクトの第2の通路開口部を軸方向に貫通する。非導電性材料を含む指保護キャップが、ねじ頭とは反対側を向くねじ軸の第2の軸方向側に配置されている。
この設計の実施形態は、第2の環状間隙を、指保護キャップおよびタッチ保護ハウジング部によって規定されるように確立することができ、前記第2の環状間隙を通って第1の高電流コンタクトまで指を導入することができないという利点を有する。特に、指を第2の環状間隙に導入したときに、支持部が第1のレセプタクルの第1のハウジングに衝突することによる、第2の環状間隙の意図しない傾斜、およびそれによる拡大が回避される。
【0013】
さらなる実施形態において、第1の戻り止め面が第2の戻り止め面に当接したときに、ねじ頭とは反対側のタッチ保護ハウジング部は、指保護キャップを越えて突出する。ねじがさらなる高電流コネクタにねじ込まれたときに、指保護キャップも、タッチ保護ハウジング部を越えて突出することができる。搬送位置で指保護キャップ凹ませることによって、指保護キャップの意図しない衝突、および場合によっては指保護キャップの意図しない外れが回避される。
【0014】
さらなる実施形態において、高電流コネクタはラッチデバイスを備え、ラッチデバイスは、ラッチばねとラッチ要素とを有する。ラッチばねは、支持部に配置され、ラッチ要素は、第1のレセプタクルに配置されている。ねじの搬送位置で、ラッチばねは、ラッチ要素の後ろに係合し、ねじを搬送位置に固定する。この設計の実施形態は、ラッチデバイスにより、ねじ頭カバーおよびねじ頭カバーに接続されたねじを搬送する間の意図しない脱落を確実に避けることができるという利点を有する。
【0015】
カバー部と支持部とは、材料的に一体に、非導電性材料から一体部品として形成されていることが特に有利である。例えば射出成形法によってねじ頭カバーを形成することが特に適切である。
【0016】
改良されたモジュールコネクタシステムであって、モジュールコネクタシステムは、前述したように設計された高電流コネクタと、さらなる高電流コネクタとを有する、モジュールコネクタシステムを提供することができる。さらなる高電流コネクタは、第2の高電流コンタクトと、ねじ付ブッシングとを有する。ねじは、ねじ付ブッシングにねじ込まれ、電気的接触のために、高電流コネクタの第1の高電流コンタクトをさらなる高電流コネクタの第2の高電流コンタクトに押し付ける。
【0017】
以下で、図面を用いて、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】概略的なモジュールコネクタシステムの断面図である。
図2】ねじが搬送位置にある、図1に示す高電流コネクタの、図1で表示した部分Aを示す図である。
図3図1に示す高電流コネクタの、図1で表示した部分Bを示す図である。
図4図1に示す高電流コネクタの、図2で表示した部分Cを示す図である。
図5図1図4に示す高電流コネクタの改良版のねじの斜視図である。
図6図1に示すモジュールコネクタシステムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、モジュールコネクタシステム5の断面図である。
【0020】
モジュールコネクタシステムは、少なくとも1つの高電流コネクタ10と、好ましくはさらなる高電流コネクタ80とを有する。ここでは、高電流コネクタ10を、雄の高電流コネクタ10として、および/または、特にモジュールコネクタとして設計することができる。図1に、高電流コネクタ10が、単一の配置で示されている。高電流コネクタ10を、対で、または複数の配置で形成することもできる。
【0021】
図1に示す高電流コネクタ10は、電気駆動装置を備える車両の電気エネルギー貯蔵装置、特に高電圧バッテリの電気接続用に設計されている。以下で、高電流コネクタ10の幾何学的設計について特に説明する。
【0022】
高電流コネクタ10は、ハウジング15と、ねじ20と、第1の高電流コンタクト25と、電気導体30と、ねじ頭カバー35とを有する。加えて、高電流コネクタ10は、指保護キャップ40を有することができる。ねじ20は、ねじ軸線45に沿って延び、以下で、モジュールコネクタシステム5の部品の互いに対する向きに関して、ねじ軸線を参照する。
【0023】
電気導体30は、例として、材料的に一体に、板状の導電性材料から一体部品として形成されている。特に、電気導体30は、例えば、アルミニウムおよび/または銅を含むことができる。電気導体30は、高電流伝送用に設計されていることが好ましい。ここでは、高電流とは、100アンペア~1000アンペア、特に200~500アンペアの電流の伝送であると理解される。
【0024】
電気導体30は、第1の導体面50と、第1の導体面と軸方向に反対側に配置された第2の導体面55とを有する。第1の通路開口部60が、ねじ軸線45に沿って第1の導体面50と第2の導体面55との間に延びる。第1の通路開口部60を、例えばボアとして形成することができる。例えば、電気導体30を、第1の通路開口部60から離隔するように、高電流ケーブルに接続することができる。電気導体30を、例えば、電気エネルギー貯蔵装置または駆動モータに電気的に接続することができる。
【0025】
第1の高電流コンタクト25は、第2の導体面55に当接する。第1の高電流コンタクト25は、電気導体30に電気的に接続されている。第1の高電流コンタクト25を、ここでは電気導体30に対して半径方向に変位可能であるように配置することができる。第1の高電流コンタクト25は、例えば、略ポット状の設計を有する。第1の高電流コンタクト25は、ここでは第2の通路開口部65を有し、第2の通路開口部65は、高電流コネクタ10の組立て状態で、第1の通路開口部60と略相互に位置合わせされている。
【0026】
第2の導体面55と軸方向に反対側に、第1の高電流コンタクト25は第1の接触面70を有する。第1の接触面70は、例えば環状であってよく、ねじ軸線45に対して傾斜するように、特に垂直であるように位置合わせされた平面に存在するようになっている。第1の接触面70は、ねじ20の接触位置で、第1の高電流コンタクト25と、モジュールコネクタシステム5のさらなる高電流コネクタ80の第2の高電流コンタクト75とに電気的に接触するように構成されている。図1に示す接触位置で、ねじ20は、さらなる高電流コネクタ80のねじ付ブッシング315にねじ込まれている。
【0027】
ハウジング15は、第1のハウジング要素95と、好ましくは第2のハウジング要素100とを有する。第1のハウジング要素95と第2のハウジング要素100とを、結合して接続することができる。ハウジング15は、非導電性材料を有する。
【0028】
第1のハウジング要素95は、第1の導体面50に向いた側に配置され、第1のレセプタクル105を有する。第1のレセプタクル105は、ねじ軸線45に沿って延び、中空円筒形の設計であってよい。第1のハウジング要素95は、好ましくはレセプタクル105の一端部に、半径方向内方に延びるカラー115を有する。例えば、第1のレセプタクル105のレセプタクル開口部120は、半径方向内側でカラー115に隣接する。
【0029】
第1のレセプタクル105のレセプタクル内部空間125は、レセプタクル内壁110によって半径方向に画定されている。例として、レセプタクル内壁110は、ここでは、カラー115と第1の導体面50との間に軸方向に形成されている。レセプタクル内壁110は、例えば、ねじ軸線45の周りに円形に巻き回されていてよい。電気導体30から軸方向に離隔するように配置されたカラー115の配置により、レセプタクル内壁110は、レセプタクル開口部120よりも大きい内径を有する。
【0030】
第1の高電流コンタクト25に向いた端面に、カラー115は第1の戻り止め面130を有する。第1の戻り止め面130は、例えば、平面の設計であり、例えば、ねじ軸線45に対して垂直な平面に延びることができる。さらに、第1の戻り止め面130を、例えば、第1の導体面50に平行に延びるように配置することができる。
【0031】
第2のハウジング要素100は、第2の導体面55に向いた側に配置され、タッチ保護ハウジング部135を有する。タッチ保護ハウジング部135は、第1のレセプタクル105から軸方向にずれるように配置され、例えば、中空円筒形に形成され、ねじ軸線45に沿って延びることができる。タッチ保護ハウジング部135は、第2のレセプタクル140を取り囲む。第1の高電流コンタクト25は、第2のレセプタクル140に少なくとも部分的に配置されている。
【0032】
タッチ保護ハウジング部135は、電気導体30および高電流コンタクト25と反対を向く側に、端面145をさらに有し、端面145は、例えば、ねじ軸線45に対して傾斜するように、好ましくは垂直であるように延びる平面に存在するよう配置されている。端面145は、ここでは、第1の接触面70から軸方向に離隔するように配置されている。
【0033】
ねじ20は、ねじ頭150とねじ軸155とを有する。ねじ軸155は、第1の軸方向側でねじ頭150に接続されている。ねじ頭150とねじ軸155とを、ここでは、材料的に一体に、金属材料から一体部品として設計することができると好ましい。雄ねじが、ねじ軸155に少なくとも部分的に配置されることが好ましい。
【0034】
ねじ頭150は、第1のレセプタクル105のレセプタクル内部空間125に配置され、第1の導体面50上のコンパクトな位置にある。ねじ頭150は、ここでは、第1の通路開口部60および第2の通路開口部65よりも半径方向に幅広であるように形成されている。ねじ軸155は、第1の通路開口部60および第2の通路開口部65を貫通し、第2のレセプタクル140内に突出する。さらに、第1の通路開口部60および/または第2の通路開口部65は、ねじ軸155に対応するように形成されることが好ましい。
【0035】
タッチ保護のために、ねじ頭カバー35は、ねじ20のレセプタクル開口部120に向いた側で、第1のレセプタクル105に配置されている。ねじ頭カバー35は、非導電性材料から形成され、ねじ頭150に機械的に固定されることが好ましい。特に、カバー部160と支持部165とは、材料的に一体に、非導電性材料から一体部品として形成されている。
【0036】
特に、ねじ頭カバー35とねじ頭150とを、互いに同時回転するように接続することができる。ねじ頭150とは軸方向に反対側において、指保護キャップ40が、ねじ20の第2の軸方向側でねじ軸155に配置されている。指保護キャップ40は、円筒形に設計され、ねじ軸155に機械的に接続されることが好ましい。
【0037】
図1に示す接触位置で、指保護キャップ40は、端面145を越えて軸方向に突出し、したがって、接触位置で第2のレセプタクル140から突出する。指保護キャップ40は、第1の接触面70から軸方向に離隔するようにさらに配置されている。
【0038】
図2は、ねじ20が搬送位置にある、図1に示す高電流コネクタ10の、図1で表示した部分Aを示す図である。
【0039】
ねじ頭カバー35は、ねじ頭150の、レセプタクル開口部120に向いた側に配置され、ねじ頭150を覆う。ねじ頭カバー35はまた、ねじ頭150を越えて半径方向に突出する。ねじ頭カバー35により、ねじ頭150は、電気的に絶縁され、接触から保護される。
【0040】
ねじ頭カバー35は、略半径方向外方に延びるカバー部160と、半径方向外側でカバー部160に隣接する支持部165とを有する。例えば、支持部165は、ねじ軸線45の周りで略中空円筒形に延び、カバー部160からレセプタクル開口部120の方向に軸方向に延びる。
【0041】
支持部165は外周面170を有する。レセプタクル開口部120に向いた側に、支持部165は第2の戻り止め面175を有する。第2の戻り止め面175を、ここでは、ねじ軸線45に対して傾斜するように、好ましくは垂直であるように平面に配置することができる。接触位置(図2に示す)で、第1の戻り止め面130と第2の戻り止め面175とは、ねじ軸線45に対して軸方向に互いに離隔するように配置されている。さらに、第1の戻り止め面130と第2の戻り止め面175とは、半径方向に重なるように配置されている。
半径方向の重なりとは、ここでは、ねじ軸線45に対して垂直に延びる投影面における、2つの部品のねじ軸線45に沿った軸方向の投影において、2つの部品、実施形態においては例として、第1の戻り止め面130と第2の戻り止め面175とが、この投影面で互いに重なることを意味するものと理解される。
【0042】
カバー部160は、凸部180と円板領域185とを有する。円板領域185は、略半径方向外方に延び、それに対して、凸部180は、円板領域185を越えて略軸方向に突出する。円板領域185は、ここでは、半径方向内側で凸部180に接続されている。
【0043】
電気導体30および第1の高電流コンタクト25に向いた軸方向側で、凸部180と円板領域185とは、ねじ頭レセプタクル190を画定し、ねじ頭150は、ねじ頭レセプタクル190において凸部180でねじ頭カバー35に同時回転するように接続されている。半径方向外側で、プロファイル195、例えばトルクス(登録商標)(Torx)プロファイルを、凸部180に成形することができる。プロファイル195は、締付けトルクを導入するための工具をそこに配置するという目的を果たす。プロファイル195は、凸部180に周方向に配置されている。
【0044】
支持部165は、凸部180から半径方向に離隔するように配置されている。第1の半径方向間隙200が、ここでは凸部180と支持部165との間に設けられている。実施形態において、支持部165と凸部180とは、軸方向に少なくとも部分的に重なるように配置されている。軸方向の重なりとは、ここでは、ねじ軸線45が延びるさらなる投影面における、2つの部品の半径方向の投影において、さらなる投影面の2つの部品、実施形態においては例として、凸部180と支持部165とが、さらなる投影面で互いに重なることを意味するものと理解される。
【0045】
実施形態において、第1の半径方向間隙200は、プロファイル195を介してねじ20を締め付けるために、工具を第1の半径方向間隙200に挿入することができるように選択されることが好ましい。
【0046】
ねじ20の搬送位置で、ねじ頭150は、電気導体30から離隔するように配置される。しかしながら、このプロセスで、ねじ軸155は、電気導体30および第1の高電流コンタクト25の両方に係合し、それにより、例えば指保護キャップ40は、第2のレセプタクル140に完全に配置される。例として、指保護キャップ40は、ここでは、搬送位置で、タッチ保護ハウジング部135の端面145を越えて突出しなくなる。この設計の実施形態は、指保護キャップ40の意図しない破損またはねじ軸155からの指保護キャップ40の緩みを避けることができるという利点を有する。
【0047】
図3は、図1に示す高電流コネクタ10の、図1で表示した部分Bを示す図である。
【0048】
組立て状態で、支持部165の外周面170は、レセプタクル内壁110に当接することが好ましい。その結果、ねじ軸線45に対して垂直な軸線の周りにおけるねじ20の意図しない傾斜を、タッチ接触(touch contact)によって回避することができる。これにより、指保護キャップ40と第2のレセプタクル140との間の第2の半径方向間隙205の間隙幅を略一定に維持することができることを保証する。
【0049】
さらに、第2の戻り止め面175が第1の戻り止め面130に衝突することによって、搬送位置におけるさらなる傾斜を防ぐことができる。
【0050】
ねじ20が締め付けられているかどうか、またはねじ20が高電流コネクタ10のハウジング15において非組立て状態であるかどうかにかかわらず、第2の半径方向間隙205の半径方向幅は維持される。第2のレセプタクル140の内側と指保護キャップ40との間の第2の半径方向間隙205は、高電流コネクタ10、特に第1の高電流コンタクト25の通電部分および/またはねじ20の、特にねじ軸155の領域における非絶縁領域まで指90が意図せず入ることを確実に避けることができるよう保証する。指90を、ここでは、別の物体、例えばVDEに従う標準試験プローブに置き換えてもよい。
【0051】
図4は、図1に示す高電流コネクタ10の、図2で表示した部分Cを示す図である。
【0052】
加えて、高電流コネクタ10は、ラッチデバイス210を有することができる。ラッチデバイス210は、例えば、ラッチばね215とラッチ要素220とを有する。ラッチばね215を、例えば、ねじ頭カバー35の支持部165に配置することができる。ラッチ要素220を、例えば、レセプタクル内壁110の領域で、例えば、第1のハウジング要素95に配置することができる。レセプタクル内壁110は、ここでは、凹部225を有することができる。ラッチ要素220を、例えば、ねじ軸線45に沿って延びる凹部225に配置することができる。
ラッチ要素220は、例えば、レセプタクル内壁110から半径方向外方に延びる。本明細書で図1図3に示す接触位置で、例えば、ラッチデバイス210はロック解除されており、したがって、ラッチばね215は、ラッチ要素220から軸方向に離隔するように配置されている。凹部225は、例えば、長手方向にカラー115内に延びることができる。
【0053】
ラッチばね215を、例えば、支持部165の半径方向外側に配置することができる。当然、ラッチデバイス210および凹部225を省略してもよい。
【0054】
図4で、ねじ20は、ねじ頭カバー35と共に、接触位置と搬送位置との間にあり、ラッチデバイス210がロック解除された状態で示されている。
【0055】
搬送位置(図2参照)で、ラッチデバイス210は、ねじ頭カバー35に係合し、ねじ頭カバー35を第1のハウジング要素95に固定し、したがって、ねじ軸線45に沿ったねじ20の意図しない移動を、衝突によって、かつラッチばね215がラッチ要素220の後ろに係合することによって防ぐ。その結果、一方で、指保護キャップ40が端面145を越えて意図せず突出することを避け、他方で、第1の通路開口部60および第2の通路開口部65における、ねじ軸155の意図しない前後のがたつきおよび傾斜をさらに避ける。
【0056】
搬送位置は、高電流コネクタ10を搬送し組み立てるのに特に適している。これは、指保護キャップ40およびねじ20の意図しない傾斜、損傷、または衝突を防ぐことができるからである。
【0057】
図5は、図1図4に示す高電流コネクタ10のさらなる発展のねじ20の斜視図である。
【0058】
以下で、図5に示すねじ20と図1図4に示す高電流コネクタ10のねじ20との違いについてのみ説明する。
【0059】
図5では、例として、高電流コネクタ10の改良版において、ラッチデバイス210が省略されている。したがって、外周面170は、支持部165において略連続した円筒形であるように成形されている。
【0060】
図6は、図1に示すモジュールコネクタシステム5の断面図である。
【0061】
高電流コネクタ10とさらなる高電流コネクタ80とは、相互に対応して形成されている。さらなる高電流コネクタ80は、ここでは、さらなるハウジング305と、さらなる電気導体310と、第2の高電流コンタクト75と、ねじ付ブッシング315とを有する。ねじ付ブッシング315は、例えば、第2の高電流コンタクト75に挿入されている。第2の電気導体は、第2の高電流コンタクト75に電気的に接続されている。
【0062】
ねじ付ブッシング315は、ねじ軸155の雄ねじに対応する雌ねじを有し、図6に示すモジュールコネクタシステム5の組立て状態で、ねじ20がねじ付ブッシング315にねじ込まれる。
【0063】
組立てのために、例えば、高電流コネクタ10は、搬送位置でさらなる高電流コネクタ80に配置される。その後、ラッチデバイス210は解放されることが好ましく、ねじ20は、プロファイル195において、締付けトルクをねじ頭カバー35に導入することによってねじ軸線45の周りを回転し、ねじ軸155によってねじ付ブッシング315にねじ込まれる。このプロセスで、ねじ頭カバー35および外周面170は、レセプタクル内壁110に当接することによって案内され、したがって、ねじ20をねじ付ブッシング315にねじ込むときに、ねじ20の意図しない傾斜を避けることもできる。特に、ねじ付ブッシング315におけるねじ20の傾斜を避けることができる。
【0064】
ねじ付ブッシングにねじ込まれた状態で、ねじ20は、ねじ頭150によって、第1の高電流コンタクト25を、第1の接触面70で、さらなる高電流コネクタ80の第2の高電流コンタクト75の第2の接触面に押し付ける。
【符号の説明】
【0065】
5 モジュールコネクタシステム
10 高電流コネクタ
15 ハウジング
20 ねじ
25 第1の高電流コンタクト
30 電気導体
35 ねじ頭カバー
40 指保護キャップ
45 ねじ軸線
50 第1の導体面
55 第2の導体面
60 第1の通路開口部
65 第2の通路開口部
70 第1の接触面
75 第2の高電流コンタクト
80 さらなる高電流コネクタ
85 環境
90 指
95 第1のハウジング要素
100 第2のハウジング要素
105 第1のレセプタクル
110 レセプタクル内壁
115 カラー
120 レセプタクル開口部
125 レセプタクル内部空間
130 第1の戻り止め面
135 タッチ保護ハウジング部
140 第2のレセプタクル
145 端面
150 ねじ頭
155 ねじ軸
160 カバー部
165 支持部
170 外周面
175 第2の戻り止め面
180 凸部
185 円板領域
190 ねじ頭レセプタクル
195 プロファイル
200 第1の半径方向間隙
205 第2の半径方向間隙
210 ラッチデバイス
215 ラッチばね
220 ラッチ要素
225 凹部
305 さらなるハウジング
310 さらなる電気導体
315 ねじ付ブッシング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高電流コネクタ(10)であって、
- 前記高電流コネクタ(10)は、ハウジング(15)と、ねじ(20)と、ねじ頭カバー(35)とを備え、
- 前記ねじ(20)は、ねじ軸線(45)に沿って延び、ねじ頭(150)を有し、
- 前記ハウジング(15)は、前記ねじ軸線(45)に沿って延びレセプタクル開口部(120)を有する第1のレセプタクル(105)を有し、
- 前記ねじ頭(150)と前記ねじ頭カバー(35)とは、前記第1のレセプタクル(105)に配置され、
- 前記ねじ頭カバー(35)は、前記レセプタクル開口部(120)に向いた側で、前記ねじ頭(150)を覆い、前記ねじ(20)を少なくとも部分的に電気的に絶縁し、
- 前記ねじ頭カバー(35)は、半径方向外方に延びるカバー部(160)と、前記カバー部(160)の半径方向外側に配置され、かつ前記ねじ軸線(45)の周りに延びる支持部(165)とを有し、
- 前記第1のレセプタクル(105)は、前記支持部(165)に対向するレセプタクル内壁(110)を有し、前記支持部(165)は外周面(170)を有し、
- 前記支持部(165)は、前記外周面(170)により、前記レセプタクル内壁に当接し、前記ねじ(20)を半径方向に支持する、
高電流コネクタ(10)。
【請求項2】
- 前記ねじ(20)は、前記ねじ軸線(45)に沿って接触位置と搬送位置との間で可動であり、
- 前記ねじ(20)を前記接触位置と前記搬送位置との間で前記ねじ軸線(45)に対して半径方向に案内するために、前記支持部(165)の前記外周面(170)と前記レセプタクル内壁(110)とは、少なくとも部分的に互いに当接する、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項3】
- 前記支持部(165)は、前記カバー部(160)から離れて、前記レセプタクル開口部(120)の方向に延びる、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項4】
- 前記カバー部(160)は、凸部(180)と、前記凸部(180)に半径方向外方で隣接する円板領域(185)とを有し、
- 前記円板領域(185)は、半径方向内側で前記凸部(180)に接続され、半径方向外側で前記支持部(165)に接続され、
- 前記凸部(180)は、前記レセプタクル開口部(120)の方向に延び、
- 第1の半径方向間隙(200)が、前記凸部(180)と前記支持部(165)との間に配置されている、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項5】
- 前記支持部(165)は中空円筒形に形成され、
- 前記レセプタクル内壁(110)は、前記ねじ軸線(45)の周りに延びるように円形経路に成形されている、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項6】
- 前記高電流コネクタ(10)は、前記レセプタクル開口部(120)から離隔するように配置された第1の高電流コンタクト(25)を有し、
- 前記ハウジング(15)はカラー(115)を有し、
- 前記カラー(115)は、前記ハウジング(15)の、前記第1の高電流コンタクト(25)とは反対側に配置され、
- 前記レセプタクル開口部(120)は、半径方向内側で前記カラー(115)に隣接し、
- 前記カラー(115)は、前記第1の高電流コンタクト(25)に向いた側に、第1の戻り止め面(130)を有し、
- 前記支持部(165)は、端面に、前記第1の高電流コンタクト(25)とは反対側を向く第2の戻り止め面(175)を有する、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項7】
- 前記高電流コネクタ(10)は、前記第1のレセプタクル(105)から軸方向にずれるように配置されたタッチ保護ハウジング部(135)を有し、
- 前記第1の高電流コンタクト(25)は、前記タッチ保護ハウジング部(135)に配置され、
- 前記タッチ保護ハウジング部(135)は、前記第1の高電流コンタクト(25)を越えて軸方向に突出し、
- 前記ねじ(20)はねじ軸(155)を有し、前記ねじ軸(155)は、第1の軸方向側で前記ねじ頭(150)に接続され、
- 前記ねじ軸(155)は、前記第1の高電流コンタクト(25)の第2の通路開口部(65)を軸方向に貫通し、
- 非導電性材料を含む指保護キャップ(40)が、前記ねじ頭(150)とは反対側を向く前記ねじ軸(155)の第2の軸方向側に配置されている、
請求項6に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項8】
- 前記第1の戻り止め面(130)が前記第2の戻り止め面(175)に当接したときに、前記ねじ頭(150)とは反対側の前記タッチ保護ハウジング部(135)は、前記指保護キャップ(40)を越えて突出する、
請求項7に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項9】
- ラッチデバイス(210)を備え、
- 前記ラッチデバイス(210)は、ラッチばね(215)とラッチ要素(220)とを有し、
- 前記ラッチばね(215)は、前記支持部(165)に配置され、前記ラッチ要素(220)は、前記第1のレセプタクル(105)に配置され、
- 前記ねじ(20)の前記搬送位置で、前記ラッチばね(215)は、前記ラッチ要素(220)の後ろに係合し、前記ねじ(20)を前記搬送位置に固定する、
請求項2に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項10】
- 前記カバー部(160)と前記支持部(165)とは、材料的に一体に、非導電性材料から一体部品として形成されている、
請求項1に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項11】
前記高電流コネクタ(10)は、電気駆動装置を備える車両のためのモジュールコネクタである、
請求項1から10のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)。
【請求項12】
モジュールコネクタシステム(5)であって、
- 請求項1から10のいずれか一項に記載の高電流コネクタ(10)と、さらなる高電流コネクタ(80)とを有し、
前記高電流コネクタ(10)は、前記レセプタクル開口部(120)から離隔するように配置された第1の高電流コンタクト(25)を有し、
- 前記さらなる高電流モジュールコネクタ(80)は、第2の高電流コンタクト(75)と、ねじ付ブッシング(315)とを有し、
- 前記ねじ(20)は、前記ねじ付ブッシング(315)にねじ込まれ、電気的接触のために、前記高電流コネクタ(10)の前記第1の高電流コンタクト(25)を前記さらなる高電流コネクタ(80)の前記第2の高電流コンタクト(75)に押し付ける、
モジュールコネクタシステム(5)。
【請求項13】
前記高電流コネクタ(10)は、電気駆動装置を備える車両のためのモジュールコネクタである、
請求項12に記載のモジュールコネクタシステム(5)。
【外国語明細書】