(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174839
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】充電台
(51)【国際特許分類】
H01R 13/46 20060101AFI20241210BHJP
F16L 41/02 20060101ALI20241210BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20241210BHJP
H01R 13/506 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H01R13/46 Z
F16L41/02
H05K7/20 N
H01R13/506
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024088480
(22)【出願日】2024-05-31
(31)【優先権主張番号】202310658222.1
(32)【優先日】2023-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レェイレェイ シィア
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】レェンイー ロニー ドォウ
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
【テーマコード(参考)】
3H019
5E087
5E322
【Fターム(参考)】
3H019BA41
3H019BB01
5E087FF12
5E087LL03
5E087LL12
5E087PP01
5E087QQ03
5E087QQ04
5E087RR04
5E087RR29
5E087RR49
5E322AA05
5E322AA10
5E322AA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】充電ケーブルおよび充電台ハウジングの内部を冷却することができる充電台を提供する。
【解決手段】充電台は、充電台ハウジング(1)と、充電台ハウジングに取り付けられる管接続部材(3)とを備える。管接続部材は、互いに連通する第1の管継手と第2の管継手とを有し、第1の管継手は、充電ケーブル(4)の冷却芯管に接続するために使用され、第2の管継手は、冷却回路に接続するために使用され、冷却流体が、管接続部材および充電ケーブルを通って流れて、充電ケーブルおよび充電台ハウジングの内部を冷却することができる。充電台ハウジング内に配置された管接続部材が、充電ケーブルの冷却芯管を冷却回路に接続し、冷却流体は、管接続部材および充電ケーブルを通って流れることができ、それにより、充電台ハウジングの内部および充電ケーブルを十分に冷却する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電台であって、
- 充電台ハウジング(1)と、
- 前記充電台ハウジング(1)に取り付けられる管接続部材(3)と
を備え、
前記管接続部材(3)は、互いに連通する第1の管継手(301)と第2の管継手(302)とを有し、
前記第1の管継手(301)は、充電ケーブル(4)の冷却芯管(42)に接続するために使用され、前記第2の管継手(302)は、冷却回路に接続するために使用され、
冷却流体が、前記管接続部材(3)および前記充電ケーブル(4)を通って流れて、前記充電ケーブル(4)および前記充電台ハウジング(1)の内部を冷却することができる、
充電台。
【請求項2】
- 前記充電台ハウジング(1)内に配置された充電端子と、
- 一端部が前記充電台ハウジング(1)の内部へ延び、前記充電端子に電気的に接続される、充電ケーブル(4)と
をさらに備え、
前記充電ケーブル(4)は、
一端部(41a)が前記充電端子に電気的に接続される管状導体(41)と、
前記管状導体(41)に設けられ、一端部が前記第1の管継手(301)に接続される冷却芯管(42)と、
前記管状導体(41)の外側に巻き付けられた外側絶縁層(43)と
を含む、
請求項1に記載の充電台。
【請求項3】
一端部が前記第2の管継手(302)に接続され他端部が前記冷却回路に接続するために使用される冷却流体接続管(5)をさらに備える、
請求項2に記載の充電台。
【請求項4】
前記冷却芯管(42)および前記冷却流体接続管(5)は、前記第1の管継手(301)および前記第2の管継手(302)にそれぞれ差込可能に挿入される、
請求項3に記載の充電台。
【請求項5】
前記管接続部材(3)は、互いに連通する2つの第1の管継手(301)と1つの第2の管継手(302)とを含み、
前記充電台は、2本の充電ケーブル(4)を備え、前記2本の充電ケーブル(4)の前記冷却芯管(42)は、前記2つの第1の管継手(301)にそれぞれ接続され、したがって、前記冷却流体は、前記管接続部材(3)を通って前記2本の充電ケーブル(4)に流入することができる、
請求項3に記載の充電台。
【請求項6】
前記充電台ハウジング(1)の後部口に取り付けられて前記充電台ハウジング(1)の前記後部口を覆う後端部カバー(2)をさらに備え、
前記後端部カバー(2)に、前記充電ケーブル(4)が通ることのできる充電ケーブル孔(211)と、前記第2の管継手(302)が通ることのできる貫通孔(212)とが形成されている、
請求項5に記載の充電台。
【請求項7】
前記充電台ハウジング(1)に設けられた信号端子と、
前記信号端子に電気的に接続するために一端部が前記充電台ハウジング(1)内へ延びる信号ケーブル(6)と
をさらに備え、
前記信号ケーブル(6)が通ることのできる信号ケーブル孔(214)が、前記後端部カバー(2)に形成されている、
請求項6に記載の充電台。
【請求項8】
前記充電台ハウジング(1)の前記後部口をシールするために前記充電台ハウジング(1)の前記後部口に取り付けられるシール要素(7)をさらに備え、
前記充電ケーブル(4)、前記第2の管継手(302)、および前記信号ケーブル(6)は、前記シール要素(7)を通り、前記後端部カバー(2)は、前記シール要素(7)に押し付けられて、前記シール要素(7)を前記充電台ハウジング(1)の前記後部口に位置決めする、
請求項7に記載の充電台。
【請求項9】
前記管接続部材(3)は一体部品であり、前記管接続部材(3)は、管状体(310)をさらに含み、前記管状体(310)の両端部が閉じており、
前記2つの第1の管継手(301)と前記1つの第2の管継手(302)とは、前記管状体(310)に接続され、前記管状体(310)を通して互いに連通する、
請求項5に記載の充電台。
【請求項10】
前記2つの第1の管継手(301)は、前記管状体(310)の2つの端部の近くにそれぞれ配置され、前記第2の管継手(302)は、前記2つの第1の管継手(301)の間に配置される、
請求項9に記載の充電台。
【請求項11】
2つの弾性バックル(303)が、前記管状体(310)の両端部の周壁にそれぞれ形成されており、
前記弾性バックル(303)は、前記充電台ハウジング(1)内の突起に係合するスナップスロット(303a)を有する、
請求項9に記載の充電台。
【請求項12】
前記管接続部材(3)は、
- 第1の管状体(311)をそれぞれが含む2つの第1の管継手部材(31)であって、前記第1の管状体(311)は、1つの閉じた端部、および前記第1の管状体(311)に接続される前記第1の管継手(301)を有する、2つの第1の管継手部材(31)と、
- 第2の管状体(312)を含む第2の管継手部材(32)であって、前記第2の管状体(312)は、2つの開いた端部、および前記第2の管状体(312)に接続される前記第2の管継手(302)を有する、第2の管継手部材(32)と
を含み、
前記第1の管状体(311)の他端部は開いており、前記2つの第1の管継手部材(31)の前記第1の管状体(311)の他端部は、前記第2の管継手部材(32)の前記第2の管状体(312)の2つの端部に回転可能に接続され、したがって、前記第1の管継手部材(31)を、前記第1の管状体(311)および前記第2の管状体(312)の中心軸に対して回転させることができる、
請求項5に記載の充電台。
【請求項13】
前記充電台は、1つの第1の管継手(301)と1つの第2の管継手(302)とをそれぞれが含む2つの管接続部材(3)を備え、
前記充電台は、2本の充電ケーブル(4)と、2つの冷却流体接続管(5)とを備え、
前記2本の充電ケーブル(4)の前記冷却芯管(42)は、前記2つの管接続部材(3)の前記第1の管継手(301)にそれぞれ接続され、前記2つの冷却流体接続管(5)は、前記2つの管接続部材(3)の前記第2の管継手(302)にそれぞれ接続され、したがって、前記冷却流体は、前記2つの管接続部材(3)を通って前記2本の充電ケーブル(4)に流入することができる、
請求項3に記載の充電台。
【請求項14】
前記第1の管継手(301)の一端部が、前記第2の管継手(302)の一端部に接続され、
前記第1の管継手(301)の中心軸が、前記第2の管継手(302)の中心軸に対して垂直である、
請求項13に記載の充電台。
【請求項15】
前記管接続部材(3)の前記第2の管継手(302)を挿入するための取付孔(102)が、前記充電台ハウジング(1)の周壁に形成されており、
前記冷却流体接続管(5)は、前記取付孔(102)を通り、前記管接続部材(3)の前記第2の管継手(302)に接続される、
請求項14に記載の充電台。
【請求項16】
前記第2の管継手(302)に形成された半径方向フランジ(305)と、
前記第2の管継手(302)に装着され、前記半径方向フランジ(305)と前記充電台ハウジング(1)との間で軸方向に圧縮されて、前記取付孔(102)をシールするシールリング(304)と
をさらに備える、
請求項15に記載の充電台。
【請求項17】
弾性バックル(303)が、前記半径方向フランジ(305)に形成されており、
前記弾性バックル(303)は、前記充電台ハウジング(1)内の突起に係合するスナップスロット(303a)を有する、
請求項16に記載の充電台。
【請求項18】
前記充電台ハウジング(1)の後部口に取り付けられて前記充電台ハウジング(1)の前記後部口を覆う後端部カバー(2)と、
前記充電台ハウジング(1)に設けられた信号端子と、
前記信号端子に電気的に接続するために一端部が前記充電台ハウジング(1)内へ延びる信号ケーブル(6)と
をさらに備え、
前記後端部カバー(2)に、前記充電ケーブル(4)が通ることのできる充電ケーブル孔(211)と、前記信号ケーブル(6)が通ることのできる信号ケーブル孔(214)とが形成されている、
請求項13に記載の充電台。
【請求項19】
前記充電台ハウジング(1)の前記後部口をシールするために前記充電台ハウジング(1)の前記後部口に取り付けられるシール要素(7)をさらに備え、
前記充電ケーブル(4)および前記信号ケーブル(6)は、前記シール要素(7)を通り、前記後端部カバー(2)は、前記シール要素(7)に押し付けられて、前記シール要素(7)を前記充電台ハウジング(1)の前記後部口に位置決めする、
請求項18に記載の充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年6月5日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202310658222.1号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、充電台に関し、特に、流体冷却構造を含む充電台に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、充電台は、通常、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに設けられた充電端子と、充電端子に電気的に接続される充電ケーブルとを備える。充電速度を向上させるために、充電電流を増加させる必要がある。現在、所要充電電流(charging current requirement)は600Aと高く、将来、1000Aまで増加する可能性がある。この高電流が充電ケーブルおよび充電端子を流れると、充電台ハウジング内の温度および充電ケーブルの温度が急上昇する。過度の温度上昇を防ぐために、従来技術において、充電ケーブルの直径を大きくすることが一般的であるが、これは、充電台製品の体積および重量を増加させ、コストを増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、充電台が提供される。充電台は、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに取り付けられる管接続部材とを備える。管接続部材は、互いに連通する第1の管継手と第2の管継手とを有し、第1の管継手は、充電ケーブルの冷却芯管(cooling core tube:冷却芯管,冷却コア管,冷却コアチューブ)に接続するために使用され、第2の管継手は、冷却回路に接続するために使用され、冷却流体が、管接続部材および充電ケーブルを通って流れて、充電ケーブルおよび充電台ハウジングの内部を冷却することができる。
【0006】
本発明の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジング内に配置された充電端子と、一端部が充電台ハウジングの内部へ延び、充電端子に電気的に接続される、充電ケーブルとをさらに備える。充電ケーブルは、一端部が充電端子に電気的に接続される管状導体と、管状導体に設けられ、一端部が第1の管継手に接続される冷却芯管と、管状導体の外側に巻き付けられた外側絶縁層とを含む。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、一端部が第2の管継手に接続され他端部が冷却回路に接続するために使用される冷却流体接続管をさらに備える。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、冷却芯管および冷却流体接続管は、第1の管継手および第2の管継手にそれぞれ差込可能に挿入される。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管接続部材は、互いに連通する2つの第1の管継手と1つの第2の管継手とを含み、充電台は、2本の充電ケーブルを備え、2本の充電ケーブルの冷却芯管は、2つの第1の管接続継手にそれぞれ接続され、したがって、冷却流体は、管接続部材を通って2本の充電ケーブルに流入することができる。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジングの後部口に取り付けられて充電台ハウジングの後部口を覆う後端部カバーをさらに備え、後端部カバーに、充電ケーブルが通ることのできる充電ケーブル孔と、第2の管継手が通ることのできる貫通孔とが形成されている。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジングに設けられた信号端子と、信号端子に電気的に接続するために一端部が充電台ハウジング内へ延びる信号ケーブルとをさらに備える。信号ケーブルが通ることのできる信号ケーブル孔が、後端部カバーに形成されている。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジングの後部口をシールするために充電台ハウジングの後部口に取り付けられるシール要素をさらに備え、充電ケーブル、第2の管継手、および信号ケーブルは、シール要素を通り、後端部カバーは、シール要素に押し付けられて、シール要素を充電台ハウジングの後部口に位置決めする。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管接続部材は一体部品であり、管接続部材は、管状体をさらに含み、管状体の両端部が閉じており、2つの第1の管継手と1つの第2の管継手とは、管状体に接続され、管状体を通して互いに連通する。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの第1の管継手は、管状体の2つの端部の近くにそれぞれ配置され、第2の管継手は、2つの第1の管継手の間に配置される。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、2つの弾性バックルが、管状体の両端部の周壁にそれぞれ形成されており、弾性バックルは、充電台ハウジング内の突起に係合するスナップスロットを有する。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管接続部材は、第1の管状体をそれぞれが含む2つの第1の管継手部材であって、第1の管状体は、1つの閉じた端部、および第1の管状体に接続される第1の管継手を有する、2つの第1の管継手部材と、第2の管状体を含む第2の管継手部材であって、第2の管状体は、2つの開いた端部、および第2の管状体に接続される第2の管継手を有する、第2の管継手部材とを含む。第1の管状体の他端部は開いており、2つの第1の管継手部材の第1の管状体の他端部は、第2の管継手部材の第2の管状体の2つの端部に回転可能に接続され、したがって、第1の管継手部材を、第1の管状体および第2の管状体の中心軸に対して回転させることができる。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、1つの第1の管継手と1つの第2の管継手とをそれぞれが含む2つの管接続部材を備え、充電台は、2本の充電ケーブルと、2つの冷却流体接続管とを備え、2本の充電ケーブルの冷却芯管は、2つの管接続部材の第1の管継手にそれぞれ接続され、2つの冷却流体接続管は、2つの管接続部材の第2の管継手にそれぞれ接続され、したがって、冷却流体は、2つの管接続部材を通って2本の充電ケーブルに流入することができる。
【0018】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の管継手の一端部が、第2の管継手の一端部に接続され、第1の管継手の中心軸が、第2の管継手の中心軸に対して垂直である。
【0019】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、管接続部材の第2の管継手を挿入するための取付孔が、充電台ハウジングの周壁に形成されており、冷却流体接続管は、取付孔を通り、管接続部材の第2の管継手に接続される。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、第2の管継手に形成された半径方向フランジと、第2の管継手に装着され、半径方向フランジと充電台ハウジングとの間で軸方向に圧縮されて、取付孔をシールするシールリングとをさらに備える。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性バックルが、半径方向フランジに形成されており、弾性バックルは、充電台ハウジング内の突起に係合するスナップスロットを有する。
【0022】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジングの後部口に取り付けられて充電台ハウジングの後部口を覆う後端部カバーと、充電台ハウジングに設けられた信号端子と、信号端子に電気的に接続するために一端部が充電台ハウジング内へ延びる信号ケーブルとをさらに備え、後端部カバーに、充電ケーブルが通ることのできる充電ケーブル孔と、信号ケーブルが通ることのできる信号ケーブル孔とが形成されている。
【0023】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、充電台は、充電台ハウジングの後部口をシールするために充電台ハウジングの後部口に取り付けられるシール要素をさらに備え、充電ケーブルおよび信号ケーブルは、シール要素を通り、後端部カバーは、シール要素に押し付けられて、シール要素を充電台ハウジングの後部口に位置決めする。
【0024】
本発明の上記の例示的な実施形態において、充電台ハウジング内に設けられた管接続部材が、充電ケーブルの冷却芯管を冷却回路に接続し、冷却流体は、管接続部材および充電ケーブルを通って流れることができ、それにより、充電ケーブルおよび充電台ハウジングの内部を十分に冷却することができる。
【0025】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記およびその他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による充電台の長手方向断面図である。
【
図3】本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
【
図4】本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの説明斜視図である。
【
図5】本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの説明分解図である。
【
図6】1本の充電ケーブルを軸方向に切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの断面図である。
【
図7】冷却流体接続管を軸方向に切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの断面図である。
【
図8】管接続部材の管状本体を切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの説明斜視図である。
【
図9】管接続部材の管状本体を切り開いた、本発明の別の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの説明斜視図である。
【
図10】本発明の別の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
【
図11】本発明の別の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0028】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0029】
本発明の一般的な概念によれば、充電台が提供される。充電台は、充電台ハウジングと、充電台ハウジングに取り付けられる管接続部材とを備える。管接続部材は、互いに連通する第1の管継手と第2の管継手とを有し、第1の管継手は、充電ケーブルの冷却芯管に接続するために使用され、第2の管継手は、冷却回路に接続するために使用され、冷却流体が、管接続部材および充電ケーブルを通って流れて、充電ケーブルおよび充電台ハウジングの内部を冷却することができる。
【0030】
図1は、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
図2は、本発明の例示的な実施形態による充電台の長手方向断面図である。
図3は、本発明の例示的な実施形態による充電台の説明分解図である。
図4は、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の説明斜視図である。
図5は、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の説明分解図である。
【0031】
図1~
図5に示すように、本発明の例示的な実施形態において、充電台が開示されている。充電台は、充電台ハウジング1と、管接続部材3とを備える。管接続部材3は、充電台ハウジング1内に取り付けられている。管接続部材3は、互いに連通する第1の管継手301と第2の管継手302とを有する。第1の継手301は、充電ケーブル4の冷却芯管42に接続するために使用される。第2の管継手302は、冷却回路(図示せず、車両全体の冷却システム回路など)に接続するために使用され、冷却流体が、管接続部材3および充電ケーブル4を通って流れて、充電台ハウジング1の内部および充電ケーブル4を冷却することができる。これにより、充電台ハウジング1の内部および充電ケーブル4の過度の温度上昇を防ぐことができる。
【0032】
図6は、1本の充電ケーブル4を軸方向に切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の断面図である。
図7は、冷却流体接続管を軸方向に切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材および充電ケーブルの断面図である。
図8は、管接続部材3の管状体310を切り開いた、本発明の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の説明斜視図である。
【0033】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台は、充電端子(図示せず)と、充電ケーブル4とをさらに備える。充電端子は、充電台ハウジング1内に設けられている。充電ケーブル4の一端部が、充電台ハウジング1の内部へ延び、充電端子に電気的に接続される。
【0034】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電ケーブル4は、管状導体41と、冷却芯管42と、外側絶縁層43とを含む。管状導体41の一端部41aが、充電端子に電気的に接続される。冷却芯管42は、管状導体41に配置され、冷却芯管42の一端部が、第1の管継手301に接続される。外側絶縁層43は、管状導体41の外側に巻き付けられている。
【0035】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台は、一端部が第2の管継手302に接続され他端部が冷却回路に接続するために使用される冷却流体接続管5をさらに備える。
【0036】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、冷却芯管42および冷却流体接続管5は、第1の管継手301および第2の管継手302にそれぞれ差込可能に挿入される。このようにして、冷却芯管42および冷却流体接続管5の迅速な挿入動作を認めることができる。
【0037】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、管接続部材3は、2つの第1の管継手301と、1つの第2の管継手302とを含む。2つの第1の管継手301と1つの第2の管継手302とは、互いに連通している。充電台は、2本の充電ケーブル4を備え、2本の充電ケーブル4の冷却芯管42は、2つの第1の管継手301にそれぞれ接続され、冷却流体は、管接続部材3を通って2本の充電ケーブル4に流入することができる。
【0038】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台は、充電台ハウジング1の後部口に取り付けられて充電台ハウジング1の後部口を覆う後端部カバー2をさらに備える。後端部カバー2に、充電ケーブル4が通ることのできる充電ケーブル孔211と、第2の管継手302が通ることのできる貫通孔212とが形成されている。
【0039】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台は、信号端子(図示せず)と、信号ケーブル6とをさらに備える。信号端子は、充電台ハウジング1に設けられている。信号ケーブル6の一端部が、信号端子に電気的に接続するために充電台ハウジング1内へ延びる。信号ケーブル6が通ることのできる信号ケーブル孔214が、後端部カバー2に形成されている。
【0040】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、充電台は、シール要素7をさらに備える。シール要素7は、充電台ハウジング1の後部口に取り付けられて、充電台ハウジング1の後部口をシールする。充電ケーブル4、第2の管継手302、および信号ケーブル6は、シール要素7を通り、後端部カバー2は、シール要素7に押し付けられて、シール要素7を充電台ハウジング1の後部口に位置決めする。
【0041】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、管接続部材3は一体部品であり、管接続部材3は、管状体310をさらに含む。管状体310の2つの端部は閉じている。2つの第1の管継手301と1つの第2の管継手302とは、管状体310に接続され、管状体310を通して互いに連通している。
【0042】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、2つの第1の管継手301は、管状体310の2つの端部の近くにそれぞれ配置され、1つの第2の管継手302は、2つの第1の管継手301の間に配置されている。
【0043】
図1~
図8に示すように、図示の実施形態において、2つの弾性バックル303が、管状体310の両端部の周壁にそれぞれ形成されており、弾性バックル303は、充電台ハウジング1内の突起に係合するスナップスロット303を有する。
【0044】
図9は、管接続部材3の管状体310を切り開いた、本発明の別の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の説明斜視図である。
【0045】
図9に示す管接続部材3と
図1~
図8に示す管接続部材3との主な違いは、管接続部材3の構造である。
【0046】
図9に示すように、図示の実施形態において、管接続部材3は、2つの第1の管継手部材31と、1つの第2の管継手部材32とを含む。第1の管継手部材31は、一端部が閉じた第1の管状体311を含み、第1の管継手301は第1の管状体311に接続されている。第2の管継手部材32は、2つの開いた端部を有する第2の管状体312を含み、第2の管継手302は第2の管状体312に接続されている。第1の管状体311の他端部は開いており、2つの第1の管継手部材31の第1の管状体311の他端部は、第2の管継手部材32の第2の管状体312の2つの端部にそれぞれ回転可能に接続され、したがって、第1の管継手部材31を、第1の管状体311および第2の管状体312の中心軸に対して回転させることができる。これにより、冷却芯管42が、第1の管継手301に接続された後に、過度に曲がることを防ぐことができる。
【0047】
図10は、本発明の別の例示的な実施形態による充電台の説明斜視図である。
図11は、本発明の別の例示的な実施形態による充電台の管接続部材3および充電ケーブル4の説明斜視図である。
【0048】
【0049】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、充電台は、2つの管接続部材3を備える。各管接続部材3は、第1の管継手301と、第2の管継手302とを含む。充電台は、2本の充電ケーブル4と、2つの冷却流体接続管5とを含む。2本の充電ケーブル4の冷却芯管42は、2つの管接続部材3の第1の管継手301にそれぞれ接続され、2つの冷却流体接続管5は、2つの管接続部材3の第2の管継手302にそれぞれ接続され、冷却流体は、2つの管接続部材3を通って2本の充電ケーブル4に流入することができる。
【0050】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、第1の管継手301の一端部が、第2の管継手302の一端部に接続され、第1の管継手301の中心軸が、第2の管継手302の中心軸に対して垂直である。
【0051】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、管接続部材3の第2の管継手302を挿入するための取付孔102が、充電台ハウジング1の周壁に形成されており、冷却流体接続管5は、取付孔102を通り、管接続部材3の第2の管継手302に接続される。
【0052】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、充電台は、半径方向フランジ305と、シールリング304とをさらに備える。半径方向フランジ305は、第2の管継手302に形成されている。シールリング304は、第2の管継手302に装着され、半径方向フランジ305と充電台ハウジング1との間で軸方向に圧縮されて、取付孔102をシールする。
【0053】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、弾性バックル303が、半径方向フランジ305に形成されており、弾性バックル303は、充電台1ハウジング内の突起に係合するスナップスロット303aを有する。
【0054】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、充電台は、後端部カバー2と、信号端子(図示せず)と、信号ケーブル6とをさらに備える。後端部カバー2は、充電台ハウジング1の後部口に取り付けられて、充電台ハウジング1の後部口を覆う。信号端子は、充電台ハウジング1に設けられている。信号ケーブル6の一端部が、信号端子に電気的に接続するために充電台ハウジング1内へ延びる。後端部カバー2に、充電ケーブル4が通ることのできる充電ケーブル孔211と、信号ケーブル6が通ることのできる信号ケーブル孔214とが形成されている。
【0055】
図10および
図11に示すように、図示の実施形態において、充電台は、充電台ハウジング1の後部口をシールするために充電台ハウジング1の後部口に取り付けられるシール要素7(
図1~
図8参照)をさらに備える。充電ケーブル4および信号ケーブル6は、シール要素7を通り、後端部カバー2は、シール要素7に押し付けられて、シール要素7を充電台ハウジング1の後部口に位置決めする。
【0056】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0057】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0058】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】