(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174840
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024088507
(22)【出願日】2024-05-31
(31)【優先権主張番号】10-2023-0072460
(32)【優先日】2023-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】金 宰浩
(72)【発明者】
【氏名】朴 惠允
(72)【発明者】
【氏名】姜 奇材
(72)【発明者】
【氏名】高 聖勳
(72)【発明者】
【氏名】金 珍石
(72)【発明者】
【氏名】李 旭
(72)【発明者】
【氏名】全 柱▲ひょん▼
(72)【発明者】
【氏名】權 九▲ひょん▼
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118CA34
4M118CB13
4M118DD04
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GA08
4M118GC08
4M118GC14
4M118GC20
4M118GD04
4M118GD15
(57)【要約】
【課題】トラップ特性が改善された画素を提供する。
【解決手段】イメージセンサーは光電変換領域を含む基板、基板上に提供される半導体パターン、半導体パターン上に提供されるゲート電極、及び半導体パターンとゲート電極との間に提供されるゲート絶縁膜、を含み、半導体パターンは、第1ソース/ドレーン領域を含む第1サブパターン、第2ソース/ドレーン領域を含む第2サブパターン、及び第1サブパターンと第2サブパターンとの間に提供される第3サブパターンを含み、ゲート電極は第3サブパターン上に提供され、第1サブパターン、第2サブパターン、及び第3サブパターンは互いに異なる方向に沿って延長する。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電変換領域を含む基板と、
前記基板上に提供される半導体パターンと、
前記半導体パターン上に提供されるゲート電極と、
前記半導体パターンと前記ゲート電極との間に提供されるゲート絶縁膜と、を含み、
前記半導体パターンは、第1ソース/ドレーン領域を含む第1サブパターン、第2ソース/ドレーン領域を含む第2サブパターン、及び前記第1サブパターンと前記第2サブパターンとの間に提供される第3サブパターンを含み、
前記ゲート電極は、前記第3サブパターン上に提供され、
前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンは、互いに異なる方向に沿って延長する、イメージセンサー。
【請求項2】
前記ゲート電極は、前記第3サブパターンの第1側面上に延長する、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記第1側面は、{310}面又は{210}面である、請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記半導体パターンは、前記第2サブパターン及び前記第3サブパターンの間に提供される第4サブパターンをさらに含み、
前記ゲート電極は、前記第4サブパターン上に提供され、
前記第4サブパターンは、前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンと異なる方向に沿って延長する、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記ゲート電極は、前記第4サブパターンの第3側面及び前記第3側面の反対側に位置する前記第4サブパターンの第4側面上に延長する、請求項4に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記第3側面及び前記第4側面は{310}面又は{210}面である、請求項5に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記半導体パターンは、前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンの間に提供される第5サブパターンをさらに含み、
前記第5サブパターンは、前記第3サブパターンと並んで配列され、
前記ゲート電極は、前記第5サブパターン上に提供される、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記第3サブパターンは、互いに反対側に配置される第1側面及び第2側面を有し、
前記第5サブパターンは、互いに反対側に配置される第5側面及び第6側面を有し、
前記ゲート電極は、前記第1側面、前記第2側面、前記第5側面、及び前記第6側面上に延長する、請求項7に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記第1側面、前記第2側面、前記第5側面、及び前記第6側面は{310}面又は{210}面である、請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
第1画素と、
第2画素と、含み、
前記第1及び第2画素の各々は、光電変換領域及びフローティング拡散領域を含む基板、前記基板上に提供される半導体パターン、前記半導体パターン上に提供されるゲート電極、及び前記半導体パターンと前記ゲート電極との間に提供されるゲート絶縁膜を含み、
前記第1及び第2画素の各々において、
前記半導体パターンは、第1ソース/ドレーン領域を含む第1サブパターン、第2ソース/ドレーン領域を含む第2サブパターン、及び前記第1サブパターンと前記第2サブパターンとの間に提供される第3サブパターンを含み、前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンは、互いに異なる方向に沿って延長し、前記ゲート電極は、前記第3サブパターンの側面上に提供され、
前記第1及び第2画素の前記フローティング拡散領域は、前記第1画素の前記ゲート電極又は前記第2画素の前記ゲート電極に電気的に連結される、イメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは光学イメージ信号を電気信号に変換させる装置として、CCD(charge coupled device)イメージセンサーとCMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサー等がある。イメージセンサーは複数の画素を含む。各画素は各々の画素は入射される光を受光して電気信号に転換する受光領域及び受光領域で生成された電荷を利用して画素信号を出力する画素回路を含む。
【0003】
最近イメージセンサーの集積度が増加されることによって各々の画素のサイズが小さくなっている。これを具現化するための画素内の構成要素の配置及び形状に応じてイメージ伝送遅延等が生じるイメージセンサーの品質が低下される問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許7,582,516 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする課題はトラップ特性が改善された画素を提供することにある。
【0006】
解決しようとする課題はノイズ特性が改善されたイメージセンサーを提供することにある。
【0007】
但し、解決しようとする課題は前記開示に前記限定されない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面において、光電変換領域を含む基板、前記基板上に提供される半導体パターン、前記半導体パターン上に提供されるゲート電極、及び前記半導体パターンと前記ゲート電極との間に提供されるゲート絶縁膜、を含み、前記半導体パターンは、第1ソース/ドレーン領域を含む第1サブパターン、第2ソース/ドレーン領域を含む第2サブパターン、及び前記第1サブパターンと前記第2サブパターンとの間に提供される第3サブパターンを含み、前記ゲート電極は前記第3サブパターン上に提供され、前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンは互いに異なる方向にしたがって延長するイメージセンサーが提供されることができる。
【0009】
前記ゲート電極は前記第3サブパターンの第1側面上に延長することができる。
【0010】
前記第1側面は{310}面又は{210}面であり得る。
【0011】
前記半導体パターンは、前記第2サブパターン及び前記第3サブパターンの間に提供される第4サブパターンをさらに含み、前記ゲート電極は前記第4サブパターン上に提供され、前記第4サブパターンは前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンと異なる方向に沿って延長することができる。
【0012】
前記ゲート電極は前記第4サブパターンの第3側面及び前記第3側面の反対側に位置する前記第4サブパターンの第4側面上に延長することができる。
【0013】
前記第3側面及び前記第4側面は{310}面又は{210}面であり得る。
【0014】
前記半導体パターンは、前記第1サブパターン及び前記第2サブパターンの間に提供される第5サブパターンをさらに含み、前記第5サブパターンは前記第3サブパターンと並んで配列され、前記ゲート電極は前記第5サブパターン上に提供されることができる。
【0015】
前記第3サブパターンは互いに反対側に配置される第1側面及び第2側面を有し、前記第5サブパターンは互いに反対側に配置される第5側面及び第6側面を有し、前記ゲート電極は前記第1側面、前記第2側面、前記第5側面、及び前記第6側面上に延長することができる。
【0016】
前記第1側面、前記第2側面、前記第5側面、及び前記第6側面は{310}面又は{210}面であり得る。
【0017】
一側面において、第1画素、及び第2画素、を含み、前記第1及び第2画素の各々は、光電変換領域及びフローティング拡散領域を含む基板、前記基板上に提供される半導体パターン、前記半導体パターン上に提供されるゲート電極、及び前記半導体パターンと前記ゲート電極との間に提供されるゲート絶縁膜を含み、前記第1及び第2画素の各々において、前記半導体パターンは、第1ソース/ドレーン領域を含む第1サブパターン、第2ソース/ドレーン領域を含む第2サブパターン、及び前記第1サブパターンと前記第2サブパターンとの間に提供される第3サブパターンを含み、前記第1サブパターン、前記第2サブパターン、及び前記第3サブパターンは互いに異なる方向に沿って延長し、前記ゲート電極は前記第3サブパターンの側面上に提供され、前記第1及び第2画素の前記フローティング拡散領域は前記第1画素の前記ゲート電極又は前記第2画素の前記ゲート電極に電気的に連結されるイメージセンサーが提供されることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明はトラップ特性が改善された画素を提供することができる。
【0019】
本発明はノイズ特性が改善されたイメージセンサーを提供することができる。
【0020】
但し、発明の効果は前記開示に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】例示的な実施形態によるイメージセンサーのブロック図である。
【
図4A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図5A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図6A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図7A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図8】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図9A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
【
図10A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図11】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図12】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図13】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図14】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図15】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【
図16A】例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明の技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる程度に、本発明の実施形態態が明確であり、詳細に記載される。
【0023】
図1は例示的な実施形態によるイメージセンサーのブロック図である。
図2は
図1の画素アレイの平面図である。
図3は
図1の画素グループの等価回路図である。
【0024】
図1を参照すれば、イメージセンサー1000が提供されることができる。イメージセンサー1000はイメージ又は光センシング機能を有する電子機器に搭載されることができる。例えば、イメージセンサー1000はカメラ、スマートフォン、ウェアラブル機器、モノのインターネット(Internet of Things(IoT))、タブレットPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(portable MultimediaPlayer)、ナビゲーション(navigation)装置等のような電子機器に搭載されることができる。イメージセンサー1000は車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器等に部品として具備される電子機器に搭載されることができる。
【0025】
イメージセンサー1000は画素アレイ(Pixel Array)1110、コントローラ(Controller)1130、行ドライバー(Row Driver)1120、及び画素信号処理部1140を含む制御部を含むことができる。
【0026】
図2に図示されたように、画素アレイ1110は第1方向DR1及び第2方向DR2に沿って2次元的に配列された複数の画素を含むことができる。複数の画素は高い品質のイメージを生成できるように一定のパターンに配列されることができる。例えば、複数の画素はベイヤーパターン(Bayer Pattern)又はチェスのモザイク(chess mosaic)パターンに配列されることができる。複数の画素がベイヤーパターンを有する場合、画素アレイ1110内の画素は各々赤色光、緑色光、及び青色光を受光することができる。一例で、複数の画素はシアン(Cyan)光、マゼンタ(Magenta)光、イエロー(Yellow)光、及びホワイト(W)光を受光することができる。画素の各々は光電変換素子を含むことができる。光電変換素子は光を吸収して電荷キャリヤー(電子又は正孔)を生成することができる。例えば、光電変換素子はフォトダイオード(Photodiodes)、フォトトランジスタ(Phototransistors)、フォトゲート(Photogates)、ピンドフォトダイオード(pinned Photodiodes)、又はこれらの組合せを含むことができる。複数の画素の出力電圧は生成された電荷キャリヤーに基づいて決定されることができる。
【0027】
画素アレイ1110は画素グループPXGを含むことができる。画素グループPXGはリセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及びソースフォロワートランジスタDXを共有する画素PXの集合であり得る。画素グループPXGが4つの画素PXで構成されることと図示されたが、これは例示的なものである。他の例で、画素グループPXGは4つより少ないか、或いは多い画素PXを含むことができる。
【0028】
画素アレイ1110は行ドライバー1120から行選択信号、リセット信号、電荷伝送信号等の多数の駆動信号を受信して駆動されることができる。行ドライバー1120は多数のピクセルを駆動するための多数の駆動信号を画素アレイ1110に提供することができる。一例で、駆動信号は画素アレイ1110の行(row)単位に提供されることができる。行ドライバー1120の駆動信号によって選択された画素アレイ1110の1つの行に属する画素は行ドライバー1120が出力する信号によって同時に活性化されることができる。選択された行に属する画素は吸収した光に応じる出力電圧を対応する列の出力ラインに提供することができる。一例で、画素は行単位に一度に1つずつ出力電圧を提供することができる。出力電圧は相関二重サンプラー1142に提供されることができる。
【0029】
画素信号処理部1140は相関二重サンプラー(CDS)1142、アナログ-デジタルコンバータ(ADC)1144、及びバッファ1146を含むことができる。相関二重サンプラー1142は画素アレイ1110で提供された出力電圧をサンプリング及びホールドすることができる。相関二重サンプラー1142はノイズを減少させ、信号対ノイズ比率(Signal Noise Ratio、SNR)を向上させることができる。相関二重サンプラー1142は画素の出力電圧でノイズ電圧を除去するように構成されることができる。例えば、相関二重サンプラー1142は特定のノイズレベルと、出力信号による信号レベルを二重にサンプリングして、ノイズレベルと信号レベルの差に該当する差レベルを出力することができる。相関二重サンプラー1142はランプ信号生成器1148が生成したランプ信号が入力されて互いに比較して比較結果を出力することができる。
【0030】
アナログ-デジタルコンバータ1144は相関二重サンプラー1142から受信する差レベルに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換することができる。バッファ1146はデジタル信号をラッチ(latch)することができ、ラッチされた信号は順次的にイメージセンサー1000の外部に出力されてイメージプロセッサ(図示省略)に伝達されることができる。
【0031】
コントローラ1130は画素アレイ1110が光を吸収して電荷を蓄積するようにするか、又は蓄積された電荷を一時的に格納するようにし、格納された電荷に応じる電気的信号を画素アレイ1110の外部に出力するように、行ドライバー1120を制御することができる。また、コントローラ1130は画素アレイ1110が提供する出力電圧を測定するように、画素信号処理部1140を制御することができる。
【0032】
図3を参照すれば、複数の画素PXの各々は光電変換素子PD、伝送トランジスタTX、及びフローティング拡散領域FDを含むことができる。光電変換素子PDは外部から入射された光の量に比例して光電荷を生成及び蓄積することができ、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲート、ピンドフォトダイオード、又はこれらの組合せを含むことができる。
【0033】
伝送トランジスタTXは伝送ゲートTGを含むことができる。伝送ゲートTGは光電変換素子で生成された電荷キャリヤーをフローティング拡散領域FDに伝送することができる。伝送ゲートTGに行ドライバー1120から提供される伝送制御電圧が印加されることができる。例えば、伝送ゲートに印加される伝送制御電圧によって光電変換素子FDとフローティング拡散領域104との間にチャンネルが形成されることができる。光電変換素子で生成された電荷キャリヤーは光電変換素子FDとフローティング拡散領域104との間のチャンネルに沿ってフローティング拡散領域104に移動することができる。伝送トランジスタTXのドレーン端子はフローティング拡散領域104に電気的に連結され、ソース端子は光電変換素子FDに電気的に連結されることができる。
【0034】
フローティング拡散領域FDは光電変換素子PDで生成された電荷が伝送された累積して格納することができる。フローティング拡散領域FDに蓄積された電荷量に応じてソースフォロワートランジスタDXが制御されることができる。ソースフォロワートランジスタDXのゲート端子はフローティング拡散領域104に電気的に連結されることができ、ドレーン端子に第2電源電圧VDD2が印加され、ソース端子は選択トランジスタSXのドレーン端子と電気的に連結されることができる。ソースフォロワートランジスタDXはフローティング拡散領域FDの電荷量に比例して電流を出力するソースフォロワーバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)であり得る。
【0035】
リセットトランジスタRXはフローティング拡散領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットさせることができる。リセットトランジスタRXのゲート端子はリセット信号ラインRGに電気的に連結されることができる。リセットトランジスタRXのドレーン端子はフローティング拡散領域FDと連結され、ソース端子は第1電源電圧VDD1に連結されることができる。一実施形態で、第1電源電圧VDD1は第2電源電圧VDD2と実質的に同一であることができる。リセットトランジスタRXがターンオン(turn-on)されれば、リセットトランジスタRXのソース端子と連結された第1電源電圧VDD1が前記フローティング拡散領域FDに伝達される。リセットトランジスタRXがターンオンされる時、フローティング拡散領域FDに蓄積された電荷が排出されてフローティング拡散領域FDがリセットされることができる。電荷キャリアーが電子である場合、フローティング拡散領域104に電子が蓄積されることによってフローティング拡散領域104の電圧が下げることができる。リセットトランジスタRXがターンオンされれば、フローティング拡散領域104の電子が外部に排出され、フローティング拡散領域104の電圧は第1電源電圧VDD1に上昇されることができる。フローティング拡散領域104に第1電源電圧VDD1が印加されることによって、ソースフォロワートランジスタDXのゲート端子に第1電源電圧VDD1が印加されてソースフォロワートランジスタDXの出力をリセットさせることができる。
【0036】
選択トランジスタSXは行単位に複数の画素PXを選択することができる。選択トランジスタSXは選択された画素の各々に含まれるソースフォロワートランジスタDXで生成された電流を出力ライン(図示せず)に伝達することができる。選択トランジスタSXのドレーン端子、ソース端子、及びゲート端子は各々ソースフォロワートランジスタDXのソース端子、出力ライン、及び行選択ラインSGに電気的に連結されることができる。選択トランジスタSXのゲート端子に行選択ラインSGから印加される選択制御信号が印加されてソースフォロワートランジスタDXが生成した信号を出力ラインに出力することができる。
【0037】
図4Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図4Bは
図4AのA1-A1’線に沿う断面図である。
図4Cは
図4AのA2-A2’線に沿う断面図である。
図4Dは
図4Aの半導体パターンを示す平面図である。
【0038】
図4A乃至
図4Cを参照すれば、基板100が提供されることができる。基板100は半導体基板であり得る。本明細書で、基板100はシリコン(Si)基板であることと説明される。但し、本発明の技術的思想は他の半導体基板にも適用されることができる。基板100は互いに反対方向に向かう第1面100a及び第2面100bを含むことができる。第1面100a及び第2面100bは第1方向DR1及び第2方向DR2に沿って延長することができる。第1方向DR1及び第2方向DR2は各々立方構造(cubic structure)の第1番目の軸方向と第2番目の軸方向であり得る。第1面100a及び第2面100bは互いに第3方向DR3に沿って離隔されることができる。第3方向DR3は第1方向DR1及び第2方向DR2と垂直することができる。第3方向DR3は立方構造の第3番目の軸方向であり得る。立方構造の結晶軸がx軸、y軸、z軸で示される場合、第1方向DR1、第2方向DR2、及び第3方向DR3は各々x軸方向、y軸方向、及びz軸方向であり得る。立方構造の結晶軸がa1軸、a2軸、及びa3軸で示される場合、第1方向DR1、第2方向DR2、及び第3方向DR3は各々a1軸方向、a2軸方向、及びa3方向であり得る。基板100は[100]基板であり得る。第1面100aの等価面指数は{100}であり得る。以下では、等価面指数は結晶学的に等価である面のミラー指数を示すことができる。例えば、第1面100aは(100)面であり得る。
【0039】
基板100は第1導電型を有することができる。例えば、第1導電型はp型又はn型であり得る。基板100の導電型がp型である場合、基板100は3族元素(例えば、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)等)、又は2族元素を不純物で含むシリコン(Si)基板であり得る。基板102の導電型がn型である場合、5族元素(例えば、リンP、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)等)、6族、又は7族元素を不純物で含むシリコン(Si)基板であり得る。以下では、導電型がn型である領域は5族、6族、又は7族元素を不純物で含むことができる。以下では、基板100が第1導電型及び第2導電型を有するようにする不純物は各々第1不純物及び第2不純物として称されることができる。第1導電型がp型又はn型である場合、第2導電型は各々n型又はp型であり得る。基板100はエピタキシャル成長(epitaxial growth)工程によって形成されるエピ層(epi layer)であり得る。説明の簡易化のために、以下では第1導電型はp型であり、第2導電型はn型であると説明される。
【0040】
基板100上に素子分離膜110が提供されることができる。素子分離膜110は活性領域を定義することができる。活性領域は後述される伝送ゲート構造106、フローティング拡散領域104、及び接地領域105が提供される領域であり得る。第1面100aは活性領域の上面を指称することができる。平面視において、素子分離膜110は活性領域を囲むことができる。素子分離膜110は第3方向DR3に沿う厚さを有することができる。素子分離膜110の厚さは後述される画素分離膜108の厚さより小さくすることができる。例えば、素子分離膜110は浅いトレンチ分離(Shallow Trench Isolation、STI)膜であり得る。一例で、素子分離膜110の上面は第1面100aと実質的に同一なレベルに位置することができる。素子分離膜110はシリコン窒化物、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物、又はこれらの組合せを含むことができる。
【0041】
画素分離膜108が基板100の側面上に提供されることができる。平面視において、画素分離膜108は基板100を囲むことができる。画素分離膜108は第3方向DR3に沿って延長することができる。一例で、画素分離膜108の上面及び底面は各々第1面100a及び第2面100bと実質的に同一なレベルに位置することができる。画素分離膜108は互いに隣接する画素間の電荷キャリヤー交換で信号対雑音比を低下させる電気的クロストーク(electric crosstalk)現象を防止するか、或いは減少させることができる。例えば、画素分離膜108は伝導性物質(例えば、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有物質の中で少なくとも1つ)、絶縁物質(例えば、シリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸窒化物)、又は高誘電物質(例えば、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)、及びランタノイド(La))で構成されたグループで選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide)を含むことができる。一例で、画素分離膜108の側壁が反射率が高い物質でドーピングされて、光が入射したピクセルではないそれと隣接するピクセルで検出される光学的クロストーク(optical crosstalk)現象を防止するか、或いは減少させることができる。例えば、反射率が高い物質はボロン(Boron)であり得る。画素分離膜108が伝導性物質を含む場合、一例で、画素分離膜108と基板100との間に負の固定電荷層(negative fixed charge layer)が提供されることができる。陰の固定電荷層は、例えばハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)、及びランタノイド(La)で構成されたグループで選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物を含むことができる。但し、画素分離膜108の構造は必要によって決定されることができる。一実施形態で、画素分離膜108は単一構造を有する絶縁膜であり得る。一実施形態で、画素分離膜108は第1面100aに隣接するように位置する上部絶縁膜及び第2面100bに隣接するように位置する下部絶縁膜を含むことができる。
【0042】
光電変換領域102が基板100内に提供されることができる。一実施形態で、光電変換領域102は少なくとも1つのフォトダイオードを含むことができる。例えば、光電変換領域102はpnフォトダイオードを含むことができる。例えば、光電変換領域102のp型領域は基板100であり、n型領域は基板100に第2不純物が注入されて形成されることができる。一例で、p型領域は基板100に第1不純物が注入されて形成された領域であり得る。この場合、p型領域のドーピング濃度は基板100のドーピング濃度より高くすることができる。一例で、基板100に第1不純物がさらに注入されて互いに異なる深さに位置する複数のpn接合を形成することができる。但し、光電変換領域102がフォトダイオードを含むことは例示的なものである。一実施形態で、光電変換領域102はフォトトランジスタ(Phototransistors)、フォトゲート(Photogates)、又はピンドフォトダイオード(pinned Photodiodes)を含むことができる。光電変換領域102に光が入射された場合、光電変換領域102で電子-正孔対(electron-hole Pair、EHP)が生成されることができる。例えば、電子-正孔対はpn接合に隣接する領域に形成される空乏領域(depletion region)で生成されることができる。光は波長に応じて基板100を透過する深さが異なるので、互いに異なる深さに位置する複数のpn接合を利用する場合、互いに異なる波長を有する光が効率的に検出されることができる。光電変換領域102に入射する光の強さが強いほど、多い電子-正孔対が生成されることができる。光電変換領域102にリバ-スバイアスが印加されれば、光電変換領域102に電荷キャリヤー(電子又は正孔)が蓄積されることができる。光電変換領域102で蓄積された電荷キャリヤーは伝送ゲート電極106gに印加される電圧によってフローティング拡散領域104に移動することができる。光電変換領域102はフローティング拡散領域104から離隔されることができる。
【0043】
フローティング拡散領域104が基板100の上部に提供されることができる。フローティング拡散領域104は第2導電型を有することができる。一実施形態で、フローティング拡散領域104は第2不純物が基板100に注入されて形成されることができる。フローティング拡散領域104は光電変換領域102から離隔されることができる。フローティング拡散領域104と光電変換領域102との間の領域(即ち、基板100の一領域)は第1導電型を有することができる。フローティング拡散領域104は光電変換領域102から提供される電荷キャリヤーを収容して蓄積することができる。
【0044】
伝送ゲート構造106がフローティング拡散領域104及び光電変換領域102に隣接するように提供されることができる。伝送ゲート構造106は基板100に挿入されることができる。一例で、伝送ゲート構造106の一部分は第1面100a上に突出されることができ、他の部分は基板100に挿入されることができる。伝送ゲート構造106は第3方向DR3に沿って延長することができる。伝送ゲート構造106は垂直伝送ゲート(Vertical Transfer Gate、VTG)として称されることができる。伝送ゲート構造106は伝送ゲート電極106g及び伝送ゲート絶縁膜106iを含むことができる。
【0045】
伝送ゲート電極106gは基板100から離隔されることができる。伝送ゲート電極106gは第3方向DR3に沿って延長することができる。伝送ゲート電極106gは電気伝導性物質を含むことができる。例えば、伝送ゲート電極106gはドーピングされたポリシリコン又は金属(例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、又はこれらの組合せ)を含むことができる。
【0046】
伝送ゲート絶縁膜106iは伝送ゲート電極106gと基板100との間に提供されることができる。伝送ゲート絶縁膜106iは伝送ゲート電極106gの表面に沿って延長することができる。伝送ゲート絶縁膜106iは伝送ゲート電極106gと基板100を電気的に分離するように構成されることができる。例えば、伝送ゲート絶縁膜106iはシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸窒化物)又は高誘電物質(例えば、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタニウム(Ti)、イットリウム(Y)及びランタノイド(La)で構成されたグループから選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide))を含むことができる。
【0047】
伝送ゲート構造106、光電変換領域102、及びフローティング拡散領域104は伝送トランジスタを構成することができる。伝送ゲート構造106、光電変換領域102、及びフローティング拡散領域104は各々伝送トランジスタのゲート、ソース、及びドレーンを構成することができる。伝送ゲート電極106gに電圧が印加されれば、基板100の伝送ゲート構造106に隣接する領域に第2導電型のチャンネルが形成されることができる。チャンネルは光電変換領域102で生成された電荷キャリヤーをフローティング拡散領域104に移動させるように構成されることができる。伝送ゲート電極106gに電圧が印加されない時、光電変換領域102で生成された電荷キャリヤーは光電変換領域102内に蓄積されることができる。
【0048】
接地領域105が基板100の上部に提供されることができる。接地領域105は第2導電型を有することができる。接地領域105は第2不純物が基板100に注入され形成されることができる。接地領域105は光電変換領域102から離隔されることができる。接地領域105は基板100に接地電圧を印加するように構成されることができる。
【0049】
ピクセルトランジスタ200が基板100の第1面100a上に提供されることができる。ピクセルトランジスタ200はイメージセンサー駆動に必要である回路に利用されるトランジスタの中でいずれか1つであり得る。例えば、ピクセルトランジスタ200はソースフォロワートランジスタ(Source Follower Transistor)、リセットトランジスタ(Reset Transistor)、及び選択トランジスタ(Selection Transistor)の中でいずれか1つであり得る。ピクセルトランジスタ200は半導体パターン210、ゲート電極220、及びゲート絶縁膜230を含むことができる。
【0050】
半導体パターン210は基板100上に提供されることができる。半導体パターン210は基板100と実質的に同一な物質を含むことができる。例えば、半導体パターン210はシリコン(Si)パターンであり得る。半導体パターン210は基板100と境界面なしで連結されることができる。一例で、半導体パターン210は基板100をシード層として利用するエピタキシャル成長工程によって形成されることができる。他の例で、半導体パターン210は基板100の上部を蝕刻する工程によって形成されることができる。半導体パターン210は互いに異なる方向に延長する第1サブパターン211、第2サブパターン212、及び第3サブパターン213を含むことができる。第1サブパターン211は第1方向DR1に沿って延長することができる。第2サブパターン212は第1サブパターン211から離隔されることができる。第2サブパターン212は第2方向DR2に沿って延長することができる。第3サブパターン213は第1サブパターン211と第2サブパターン212との間に提供されることができる。第3サブパターン213は第1方向DR1及び第2方向DR2と交差する第4方向DR4に沿って延長することができる。平面視において、半導体パターン210は2回曲がった形状を有することができる。
【0051】
半導体パターン210は第1ソース/ドレーン領域SD1及び第2ソース/ドレーン領域SD2を含むことができる。第1ソース/ドレーン領域SD1は第2サブパターン212に提供されることができる。第1ソース/ドレーン領域SD1は第2導電型を有することができる。第1ソース/ドレーン領域SD1が第2サブパターン212の一部に提供されることと図示されたが、これは例示的なことである。他の例で、第1ソース/ドレーン領域SD1は第2サブパターン212の全体に提供されることができる。第2サブパターン212の一領域が第1ソース/ドレーン領域SD1である場合、第2サブパターン212の残りの領域は第1導電型を有することができる。
【0052】
第2ソース/ドレーン領域SD2は第1サブパターン211に提供されることができる。第2ソース/ドレーン領域SD2は第2導電型を有することができる。第2ソース/ドレーン領域SD2が第1サブパターン211の一部に提供されることと図示されたが、これは例示的なことである。他の例で、第2ソース/ドレーン領域SD2は第1サブパターン211の全体に提供されることができる。第1サブパターン211の一領域が第2ソース/ドレーン領域SD2である場合、第1サブパターン211の残りの領域は第1導電型を有することができる。
【0053】
第3サブパターン213は第1導電型を有することができる。ゲート電極220に印加される電圧によって第3サブパターン213に第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2を連結するチャンネルが形成されることができる。チャンネルは第3サブパターン213の表面に隣接するように提供されることができる。第3サブパターン213はA1面213a、A2面213b、及びA3面213cを有することができる。A1面213AとA2面213bは互いに反対側に位置する第3サブパターン213の両側面であり得る。A1面213a、A2面213b、及びA3面213cは第4方向DR4に沿って延長することができる。A3面213cは第3サブパターン213の上面であり得る。A3面213cは第1面100aと実質的に同一な面指数を有することができる。例えば、A3面213cは(100)面であり得る。A1面213aの面指数は低い界面トラップ密度(Density of Interface Traps)を有するように決定されることができる。
【0054】
一例で、A1面213aは{310}面であり得る。以下では、{310}面は{310}面のみならず、実質的な{310}面を指称することができる。実質的な{310}面は、例えば{310}面から微細な角度にずれて{310}面と実質的に同一な特性を有する面であり得る。例えば、A1面213aは(310)面であり得る。A1面213aが(310)面である場合、第4方向DR4が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が1:3であり得る。例えば、A1面213aは(130)面であり得る。A1面213aが(130)面である場合、第4方向DR4が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が3:1であり得る。一例で、A1面213aは{210}面であり得る。以下では、{210}面は{210}面のみならず、実質的な{210}面を指称することができる。実質的な{210}面は、例えば、{210}面から微細な角度にずれて{210}面と実質的に同一な特性を有する面であり得る。例えば、A1面213aは{210}面であり得る。A1面213aが{210}面である場合、第4方向DR4が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が1:2であり得る。例えば、A1面213aは(120)面であり得る。A1面213aが{120}面である場合、第4方向DR4が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が2:1であり得る。
【0055】
ゲート電極220は第3サブパターン213上に提供されることができる。ゲート電極220はA3面213c及びA1面213a上に提供されることができる。平面視において、ゲート電極220はA3面213c及びA1面213aと完全に重畳することができる。ゲート電極220は電気伝導性物質を含むことができる。例えば、ゲート電極220はドーピングされたポリシリコン又は金属(例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、又はこれらの組合せ)を含むことができる。ピクセルトランジスタ200がソースフォロワートランジスタである場合、ゲート電極220はフローティング拡散領域104と電気的に連結されることができる。フローティング拡散領域に蓄積される電荷量による電圧はゲート電圧であり得る。ピクセルトランジスタ200がリセットトランジスタを含む場合、ゲート電極220にリセット信号電圧が印加されて、フローティング拡散領域104に初期電圧を印加することができる。フローティング拡散領域104に初期電圧を印加することはリセット作動として称されることができる。ピクセルトランジスタ200が選択トランジスタを含む場合、ゲート電極220に選択信号電圧が印加されて、信号を出力することができる。
【0056】
ゲート絶縁膜230はゲート電極220と第3サブパターン213との間に提供されることができる。ゲート絶縁膜230は電気絶縁材料を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜230はシリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。一実施形態で、ゲート絶縁膜230はゲート電極220と半導体パターン210との間の領域を超えて素子分離膜110、伝送ゲート構造106、フローティング拡散領域104、及び接地領域105上に延長することができる。
【0057】
ゲート電極220がA3面213c及びA1面213a上に提供されることによってA3面213c及びA1面213aにピクセルトランジスタ200のチャンネルが形成されることができる。所定の面にチャンネルが形成されるということはその面及びその面に隣接する領域にチャンネルが形成されることを指称することができる。半導体パターン211とゲート絶縁膜230の物質特性によって、半導体パターン211とゲート絶縁膜230の界面で電荷のトラップ現象が発生することができる。トラップ現象はランダムノイズ(Random Noises)及びランダムテレグラフ信号(Random Telegraph Signals)のようなイメージセンサーのノイズを発生させる要因である。シリコン膜の{100}面、{110}面、{310}面、及び{210}面に対して、シリコン(Si)膜と二酸化ケイ素(SiO2)膜の界面トラップ密度は各々約4.0、4.1、2.4、及び2.0である。{310}面である(310)面又は{210}面である(210)面にチャンネルが形成される場合、{100}面や{110}面にチャンネルが形成される場合より電荷のトラップ現象を改善することができる。
【0058】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)にチャンネルとして利用して改善されたトラップ特性を有する画素10を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0059】
図5Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図5Bは
図5AのB1-B1’線に沿う断面図である。
図5AのB2-B2’線に沿う断面図は
図4Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図4Aを参照して説明された実施形態との相違点が説明される。
【0060】
図4C、
図5A、及び
図5Bを参照すれば、
図4Aを参照して説明されたことと異なり、ゲート電極220及びゲート絶縁膜230は第3サブパターン213のA2面213b上にさらに延長することができる。A2面213bの等価面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。一例で、A2面213bは{310}面であり得る。例えば、A2面213bは
【0061】
【0062】
【数2】
面であり得る。一例で、A2面213bは{210}面であり得る。例えば、A2面213bは
【0063】
【0064】
【数4】
面であり得る。一例で、A1面213aとA2面213bは平行に延長することができる。
【0065】
ゲート電極220がA1面213a、A2面213b、及びA3面213c上に提供されることによって、A1面213a、A2面213b、及びA3面213cにピクセルトランジスタ200のチャンネルが形成されることができる。{310}面である(310)面及び
【0066】
【数5】
面又は{210}面である(210)面及び
【0067】
【数6】
面にチャンネルが形成されるので、電荷のトラップ現象が改善されることができる。
【0068】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)をチャンネルとして利用してトラップ現象が改善された画素11を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0069】
図6Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図6Bは
図6AのC1-C1’線に沿う断面図である。
図6Cは
図6AのC2-C2’線に沿う断面図である。
図6AのC3-C3’線に沿う断面図は
図4Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図4Aを参照して説明された実施形態との相違点が説明される。
【0070】
図4C及び
図6A乃至
図6Cを参照すれば、
図4Aを参照して説明されたことと異なり、半導体パターン210は第3サブパターン213の代わりに第4サブパターン214及び第5サブパターン215を含むことができる。第4サブパターン214及び第5サブパターン215は第1サブパターン211と第2サブパターン212との間で第4方向DR4に沿って延長することができる。第4サブパターン214及び第5サブパターン215は互いに離隔されることができる。
【0071】
第4サブパターン214及び第5サブパターン215は第1導電型を有することができる。ゲート電極220に印加される電圧によって第4サブパターン214及び第5サブパターン215に第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2を連結するチャンネルが形成されることができる。チャンネルは第4サブパターン214及び第5サブパターン215の表面に隣接するように提供されることができる。第4サブパターン214はB1面214a、B2面214b、及びB3面214cを有することができる。B1面214a、B2面214b、及びB3面214cは第4方向DR4に沿って延長することができる。B1面214aとB2面214bは互いに反対側に位置する第4サブパターン214の両側面であり得る。B3面214cは第4サブパターン214の上面であり得る。第5サブパターン215はC1面215a、C2面215b、及びC3面215cを有することができる。C1面215a、C2面215b、及びC3面215cは第4方向DR4に沿って延長することができる。C1面215aとC2面215bは互いに反対側に位置する第5サブパターン215の両側面であり得る。C3面215cは第5サブパターン215の上面であり得る。B1面214aとC2面215bは互いに対向することができる。
【0072】
B3面214c及びC3面215cは第1面100aと実質的に同一な面指数を有することができる。例えば、B3面214c及びC3面215cは(100)面であり得る。B1面214a、B2面214b、C1面215a、及びC2面215bの面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。一実施形態で、B1面214a、B2面214b、C1面215a、及びC2面215bの各々は{310}面及び{210}面の中で少なくとも1つであり得る。例えば、B1面214a及びC1面215aは(310)面であり、C2面215b及びB2面214bは
【0073】
【数7】
面であり得る。例えば、B1面214a及びC1面215aは(210)面であり、C2面215b及びB2面214bは
【0074】
【0075】
ゲート電極220は第4半導体パターン214及び第5半導体パターン215上に提供されることができる。ゲート電極220はB1面214a、B2面214b、B3面214c、C1面215a、C2面215b、及びC3面215cと対向するように構成されることができる。ゲート電極220の一部分は第4サブパターン214と第5サブパターン215との間の領域に延長することができる。
【0076】
ゲート絶縁膜230はゲート電極220と半導体パターン210との間に提供されることができる。例えば、ゲート絶縁膜230はB1面214a、B2面214b、B3面214c、C1面215a、C2面215b、及びC3面215cを覆うことができる。ゲート絶縁膜230は半導体パターン210とゲート電極220を電気的に分離することができる。一実施形態で、ゲート絶縁膜230とゲート電極220は第4サブパターン214と第5サブパターン215との間の領域を満たすことができる。
【0077】
本発明は第4サブパターン214と第5サブパターン215を利用してチャンネル形成する時、利用される界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)の面積を増加させることに応じて電荷のトラップ現象が改善された画素12を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0078】
図7Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図7Bは
図7Aの半導体パターンを示す平面図である。
図7AのD1-D1’線に沿う断面図は
図4Bと実質的に同一であることができる。
図7AのD2-D2’線に沿う断面図は
図4Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図4Aを参照して説明された実施形態との相違点が説明される。
【0079】
図4B、
図4C、
図7A、及び
図7Bを参照すれば、
図4Aを参照して説明されたことと異なり、半導体パターン210は第3サブパターン213の代わりに第6サブパターン241及び第7サブパターン242を含むことができる。第6サブパターン241は第7サブパターン242と第1サブパターン211との間に提供されることができる。第6サブパターン241の一端部は第1サブパターン211に連結され、他端部は第7サブパターン242に連結されることができる。第6サブパターン241は第1方向DR1及び第2方向DR2と交差する第5方向DR5に沿って延長することができる。第5方向DR5は第1方向DR1成分及び第2方向DR2成分を有することができる。一例で、第5方向DR5が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比は3:1、2:1、又は1:2であり得る。
【0080】
第6サブパターン241は第1導電型を有することができる。ゲート電極220に印加される電圧によって第6サブパターン241に第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2を連結するチャンネルが形成されることができる。チャンネルは第6サブパターン241の表面に隣接するように提供されることができる。第6サブパターン241はD1面241a、D2面、及びD3面241cを有することができる。D1面241a、D2面、及びD3面241cは第5方向DR5に沿って延長することができる。D1面241aとD2面241bは互いに反対側に位置する第6サブパターン241の両側面であり得る。D3面241cは第6サブパターン241の上面であり得る。D3面241cは第1面100aと実質的に同一な面指数を有することができる。例えば、D3面241cは(100)面であり得る。D1面241aの等価面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。例えば、D1面241aは{310}面又は{210}面であり得る。例えば、D1面241aは(130)面、(120)面、又は(210)面であり得る。
【0081】
第7サブパターン242は第6サブパターン241と第2サブパターン212との間に提供されることができる。第7サブパターン242の一端部は第6サブパターン241に連結され、他端部は第2サブパターン212に連結されることができる。第7サブパターン242は第1方向DR1、第2方向DR2、及び第5方向DR5と交差する第6方向DR6に沿って延長することができる。第6方向DR6は第1方向DR1成分及び第2方向DR2成分を有することができる。第6方向DR6と第5方向DR5の第1方向DR1成分のサイズが同一である場合、第6方向DR6の第2方向DR2成分のサイズは第5方向DR5の第2方向DR2成分のサイズより大きくすることができる。第5方向DR5が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が3:1である場合、第6方向DR6の第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比は2:1、1:2、又は1:3であり得る。第5方向DR5が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が2:1である場合、第6方向DR6の第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比は1:2又は1:3であり得る。第5方向DR5が有する第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比が1:2である場合、第6方向DR6の第1方向DR1成分のサイズと第2方向DR2成分のサイズの比は1:3であり得る。
【0082】
第7サブパターン242は第1導電型を有することができる。ゲート電極220に印加される電圧によって第7サブパターン242に第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2を連結するチャンネルが形成されることができる。チャンネルは第7サブパターン242の表面に隣接するように提供されることができる。第7サブパターン242はE1面242a、E2面、及びE3面242cを有することができる。E1面242a、E2面、及びE3面242cは第6方向DR6に沿って延長することができる。E1面242aとE2面242bは互いに反対側に位置する第7サブパターン242の両側面であり得る。E3面242cは第7サブパターン242の上面であり得る。E3面242cは第1面100aと実質的に同一な面指数を有することができる。例えば、E3面242cは(100)面であり得る。E1面242aの等価面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。例えば、E1面242aは{210}面又は{310}面であり得る。例えば、E1面241aは(120)面、(210)面、又は(310)面であり得る。
【0083】
ゲート電極220は第6サブパターン241及び第7サブパターン242上に提供されることができる。ゲート電極220はD1面241a、D3面241c、E1面242a、及びE3面242c上に提供されることができる。平面視において、ゲート電極220はD1面241a、D3面241c、E1面242a、及びE3面242cと完全に重畳することができる。ゲート絶縁膜230はゲート電極220と第6サブパターン241との間及びゲート電極220と第7サブパターン242との間に提供されることができる。ゲート絶縁膜230は電気絶縁材料を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜230はシリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。ゲート電極220がD1面241a、D3面241c、E1面242a、及びE3面242c上に提供されることによってD1面241a、D3面241c、E1面242a、及びE3面242cにピクセルトランジスタ200のチャンネルが形成されることができる。
【0084】
本発明は第6サブパターン241と第7サブパターン242を利用して界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)をチャンネルとして利用して電荷のトラップ現象が改善された画素13を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0085】
図8は例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図8のE1-E1’線に沿う断面図は
図5Bと実質的に同一であることができる。
図8のE2-E2’線に沿う断面図は
図4Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図7Aを参照して説明された実施形態との相違点が説明される。
【0086】
図4C、
図5B、及び
図8を参照すれば、
図7Aを参照して説明されたことと異なり、ゲート電極220及びゲート絶縁膜230は第6サブパターン241のD2面241b及び第7サブパターン242のE2面242b上にさらに延長することができる。D2面241b及びE2面242bの等価面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。D2面241bは{210}面又は{310}面であり得る。D1面241aが(210)面である場合、D2面241bは
【0087】
【数9】
面であり得る。D1面241aが(120)面である場合、D2面241bは
【0088】
【数10】
面であり得る。D1面241aが(130)面である場合、D2面241bは
【0089】
【数11】
面であり得る。E2面242bは{210}面又は{310}面であり得る。E1面242aが(120)面である場合、E2面242bは
【0090】
【数12】
面であり得る。E1面242aが(210)面である場合、E2面242bは
【0091】
【数13】
面であり得る。E1面242aが(310)面である場合、E2面242bは
【0092】
【0093】
ゲート電極220がD1面241a、D2面241b、D3面241c、E1面242a、E2面242b、及びE3面242c上に提供されることによってD1面241a、D2面241b、D3面241c、E1面242a、E2面242b、及びE3面242cに隣接する領域にピクセルトランジスタ200のチャンネルが形成されることができる。
【0094】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面及び{210}面)をチャンネルとして利用して電荷のトラップ現象が改善された画素14を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0095】
図9Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素を示す平面図である。
図9Bは
図9Aの半導体パターンを示す平面図である。
図9AのF1-F1’線に沿う断面図は
図4Bと実質的に同一であることができる。
図9AのF2-F2’線に沿う断面図は
図6Bと実質的に同一であることができる。
図9AのF3-F3’線に沿う断面図は
図4Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図7Aを参照して説明された実施形態との相違点が説明される。
【0096】
図7C、及び
図9A乃至
図9Cを参照すれば、
図7Aを参照して説明されたことと異なり、半導体パターン210は第6サブパターン241の代わりに第8サブパターン243及び第9サブパターン244を含むことができ、第7サブパターン242の代わりに第10サブパターン245及び第11サブパターン246を含むことができる。第8サブパターン243は第10サブパターン245と第1サブパターン211との間に提供されることができる。第8サブパターン243の一端部は第1サブパターン211に連結され、他端部は第10サブパターン245に連結されることができる。第9サブパターン244は第11サブパターン246と第1サブパターン211との間に提供されることができる。第9サブパターン244の一端部は第1サブパターン211に連結され、他端部は第11サブパターン246に連結されることができる。第8サブパターン243及び第9サブパターン244は第5方向DR5に沿って延長することができる。
【0097】
第10サブパターン245は第2サブパターン212と第8サブパターン243との間に提供されることができる。第10サブパターン245の一端部は第8サブパターン243に連結され、他端部は第2サブパターン212に連結されることができる。第11サブパターン246は第2サブパターン212と第9サブパターン244との間に提供されることができる。第11サブパターン246の一端部は第9サブパターン244に連結され、他端部は第2サブパターン212に連結されることができる。第10サブパターン245及び第11サブパターン246は第6方向DR5に沿って延長することができる。
【0098】
第8乃至第11サブパターン243、244、245、246は第1導電型を有することができる。ゲート電極220に印加される電圧によって第8乃至第11サブパターン243、244、245、246に第1ソース/ドレーン領域SD1と第2ソース/ドレーン領域SD2を連結するチャンネルが形成されることができる。チャンネルは第8乃至第1パターン243、244、245、246の表面に隣接するように提供されることができる。第8サブパターン243はF1面243a、F2面243b、及びF3面243cを有することができる。F1面243aとF2面243bは互いに反対側に位置する第8サブパターン243の両側面であり得る。F3面243cは第8サブパターン243の上面であり得る。第9サブパターン244はG1面244a、G2面244b、及びG3面244cを有することができる。G1面244aとG2面244bは互いに反対側に位置する第9サブパターン244の両側面であり得る。G3面244cは第9サブパターン244の上面であり得る。F1面243aとG2面244bは互いに対向することができる。
【0099】
第10サブパターン245はH1面245a、H2面245b、及びH3面245Cを有することができる。H1面245aとH2面245bは互いに反対側に位置する第10サブパターン245の両側面であり得る。H3面245Cは第10サブパターン245の上面であり得る。第11サブパターン246はI1面246A、I2面246B、及びI3面246Cを有することができる。I1面246AとI2面246Bは互いに反対側に位置する第11サブパターン246の両側面であり得る。I3面246Cは第11サブパターン246の上面であり得る。H1面245aとI2面246Bは互いに対向することができる。
【0100】
F3面243c、G3面244c、H3面245C、及びI3面246Cは第1面100aと実質的に同一な面指数を有することができる。例えば、F3面243c、G3面244c、H3面245C、及びI3面246Cは(100)面であり得る。F1面243a、F2面243b、G1面244a、G2面244b、H1面245a、H2面245b、I1面246A、及びI2面246Bの等価面指数は低い界面トラップ密度を有するように決定されることができる。一例で、F1面243a、F2面243b、G1面244a、及びG2面244bは{310}面であり得る。一例で、F1面243a及びG1面244aは(130)面であり、F2面243b及びG2面244bは
【0101】
【数15】
面であり得る。この時、H1面245a及びI1面246Aが面指数とH2面245b及びI2面246Bの面指数対は
【0102】
【0103】
【0104】
【数18】
であり得る。一例で、F1面243a、F2面243b、G1面244a、及びG2面244bは{210}面であり得る。一例で、F1面243a及びG1面244aは(120)面であり、F2面243b及びG2面244bは
【0105】
【数19】
面であり得る。この時、H1面245a及びI1面246Aが面指数とH2面245b及びI2面246Bの面指数対は
【0106】
【0107】
【数21】
であり得る。一例で、F1面243a及びG1面244aは(210)面であり、F2面243b及びG2面244bは
【0108】
【数22】
面であり得る。この時、H1面245a及びI1面246Aが面指数とH2面245b及びI2面246Bの面指数対は
【0109】
【0110】
ゲート電極220は第8乃至第11サブパターン243、244、245、246上に提供されることができる。ゲート電極220はF1面243a、F2面243b、F3面243c、G1面244a、G2面244b、G3面244c、H1面245a、H2面245b、H2面245b、I1面246A、I2面246B、及びI3面246Cと対向するように構成されることができる。ゲート電極220の一部分は第8サブパターン243と第9サブパターン244との間の領域及び第10サブパターン245及び第11サブパターン246の間の領域に延長することができる。
【0111】
ゲート絶縁膜230はゲート電極220と半導体パターン210との間に提供されることができる。例えば、ゲート絶縁膜230はF1面243a、F2面243b、F3面243c、G1面244a、G2面244b、G3面244c、H1面245a、H2面245b、H2面245b、I1面246A、I2面246B、及びI3面246Cを覆うことができる。ゲート絶縁膜230は半導体パターン210とゲート電極220を電気的に分離することができる。一実施形態で、ゲート絶縁膜230とゲート電極220は第8サブパターン243と第9サブパターン244との間の領域及び第10サブパターン245及び第11サブパターン246の間の領域を満たすことができる。
【0112】
本発明は第8乃至第11サブパターン243、244、245、246を利用してチャンネルとして利用される界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)の面積を増加させることに応じて電荷のトラップ現象が改善された画素15を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0113】
図10Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
図10Bは
図10AのG1-G1’線に沿う断面図である。
図10Cは
図10AのG2-G2’線に沿う断面図である。
図10Dは
図10Aの半導体パターンを示す平面図である。説明の簡易化のために、
図4A乃至
図4Dを参照して説明されたことと実質的に同一な内容は説明されない。
【0114】
図10A乃至
図10Dを参照すれば、第1画素PX1、第2画素PX2、第3画素PX3、及び第4画素PX4を含む第1画素グループ20が提供されることができる。第1画素グループ20はピクセルトランジスタを共有する画素の集合であり得る。例えば、第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4はソースフォロワートランジスタ、リセットトランジスタ、及び選択トランジスタの中で少なくとも1つを共有することができる。
【0115】
第1画素PX1は、平面視において
図4A乃至
図4Dを参照して説明された画素10が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図4A乃至
図4Dを参照して説明された画素10と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。前記及び下記に記載されるように、一ピクセルが他のピクセルと実質的に同一であることは、例えば一ピクセルのレイアウトが他のピクセルのレイアウトと同一であることを意味する。
【0116】
一実施形態で、第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4のA1面213a及びA2面213bの等価面指数は{310}であり得る。第3画素PX3のA1面213aが(310)面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA1面213aは各々
【0117】
【0118】
【0119】
【数26】
面であり得る。第3画素PX3のA2面213bが
【0120】
【数27】
面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA2面213bは各々(310)面、
【0121】
【0122】
【数29】
面であり得る。第3画素PX3のA1面213aが(130)面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA1面213aは各々
【0123】
【0124】
【0125】
【数32】
面であり得る。第3画素PX3のA2面213bが
【0126】
【数33】
面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA2面213bは各々(130)面、
【0127】
【0128】
【0129】
一実施形態で、第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4のA1面213a及びA2面213bの等価面指数は{210}であり得る。第3画素PX3のA1面213aが(210)面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA1面213aは各々
【0130】
【0131】
【0132】
【数38】
面であり得る。第3画素PX3のA2面213bが
【0133】
【数39】
面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA2面213bは各々(210)面、
【0134】
【0135】
【数41】
面であり得る。第3画素PX3のA1面213aが(120)面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA1面213aは各々
【0136】
【0137】
【0138】
【数44】
面であり得る。第3画素PX3のA2面213bが
【0139】
【数45】
面である場合、第1画素PX1、第2画素PX2、及び第4画素PX4のA2面213bは各々(120)面、
【0140】
【0141】
【数47】
面であり得る。以下では説明される第2乃至第7画素グループに含まれる第1乃至第4画素の各表面は上で説明されたことと同一な規則にしたがう面指数を有することができる。
【0142】
第1画素PX1及び第2画素PX2は第1方向DR1に沿って互いに離隔されることができる。第1画素PX1及び第4画素PX4は第2方向DR2に沿って互いに離隔されることができる。第3画素PX3は第2画素PX2から第2方向DR2に沿って離隔されることができる。第4画素PX4は第3画素PX3から第1方向DR1に沿って離隔されることができる。第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4の間に画素分離膜108が提供されることができる。画素分離膜108は第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4を各々囲むことができる。
【0143】
基板100上に層間絶縁膜310が提供されることができる。層間絶縁膜310はピクセルトランジスタ200a、200b、200c、200dを覆うことができる。層間絶縁膜310は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0144】
層間絶縁膜310を貫通する第1コンタクトCT1、第2コンタクトCT2、第3コンタクトCT3、第4コンタクトCT4、第5コンタクトCT5、及び第6コンタクトCT6が提供されることができる。第1コンタクトCT1、第2コンタクトCT2、第3コンタクトCT3、第4コンタクトCT4、第5コンタクトCT5、及び第6コンタクトCT6は第3方向DR3に沿って延長することができる。第1コンタクトCT1は伝送ゲート電極106gに各々電気的に連結されることができる。第2コンタクトCT2がフローティング拡散領域104a、104b、104c、104dに各々電気的に連結されることができる。第3コンタクトCT3が第1ソース/ドレーン領域SD1に各々電気的に連結されることができる。第4コンタクトCT4がゲート電極220に各々電気的に連結されることができる。第5コンタクトCT5が第2ソース/ドレーン領域SD2に各々電気的に連結されることができる。第6コンタクトCT6が接地領域105に各々電気的に連結されることができる。第1乃至第6コンタクトCT6は水平導電ラインHLに各々電気的に連結されることができる。1つのコンタクト及び1つの水平導電ラインが連結されることと図示されたが、これは例示的なものである。コンタクト及び水平導電ラインの数は必要によって定められることができる。例えば、複数のコンタクト及び複数の水平導電ラインが交互に連結されることができる。
【0145】
キャッピング絶縁膜320が層間絶縁膜310上に提供されることができる。キャッピング絶縁膜320は水平導電ラインHLを覆うように構成されて、水平導電ラインHLを保護することができる。キャッピング絶縁膜320は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0146】
背面絶縁膜410が第2面100b上に提供されることができる。背面絶縁膜410は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0147】
カラーフィルター420が背面絶縁膜410上に提供されることができる。カラーフィルター420は光電変換領域PDに対応するように提供されることができる。カラーフィルター420はマトリックス形状に配列されたカラーフィルター420アレイに含まれることができる。一実施形態で、前記カラーフィルター420アレイはレッドフィルター、グリーンフィルター、及びブルーフィルターを含むベイヤーパターン(Bayer Pattern)を有することができる。他の実施形態で、前記カラーフィルター420アレイはイエローフィルター、マゼンタフィルター、及びシアンフィルターを含むことができる。また、前記カラーフィルター420アレイはホワイトフィルターを追加的に具備することができる。一方、実施形態によって、半導体基板110の第2面110Rとカラーフィルター420との間には反射防止層、少なくとも1つの絶縁膜等がさらに形成されることができる。
【0148】
マイクロレンズ430がカラーフィルター420上に提供されることができる。マイクロレンズ430はマイクロレンズ430に入射される入射光が光電変換領域PDに集光されるように構成されることができる。マイクロレンズ430はマトリックス形状に配列されたマイクロレンズアレイに含まれることができる。マイクロレンズ430が画素あたり1つずつ配置されることと図示されたが、これは例示的なものである。一例で、マイクロレンズ430は複数の画素に1つずつ配置されることができる。
【0149】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)をチャンネルとして利用して電荷のトラップ現象が改善された画素グループ20を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0150】
図11乃至
図15は例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。説明の簡易化のために、
図10A乃至
図10Dを参照して説明されたこととの相違点が主に説明される。
【0151】
図11乃至
図15を参照すれば、第1画素PX1、第2画素PX2、第3画素PX3、及び第4画素PX4を含む第2画素グループ21、第3画素グループ22、第4画素グループ23、第5画素グループ24、及び第6画素グループ25が提供されることができる。
【0152】
図11の第2画素グループ21において、第1画素PX1は、平面視において
図5A及び
図5Bを参照して説明された画素11が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図5A及び
図5Bを参照して説明された画素11と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。
【0153】
図12の第3画素グループ22において、第1画素PX1は、平面視において
図6A乃至
図6Dを参照して説明された画素12が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図6A乃至
図6Dを参照して説明された画素12と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。
【0154】
図13の第4画素グループ23において、第1画素PX1は、平面視において
図7A及び
図7Bを参照して説明された画素13が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図7A及び
図7Bを参照して説明された画素13と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。
【0155】
図14の第5画素グループ24において、第1画素PX1は、平面視において
図8を参照して説明された画素14が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図8を参照して説明された画素14と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。
【0156】
図15の第6画素グループ25において、第1画素PX1は、平面視において
図9A及び
図9Bを参照して説明された画素15が180°回転されたことと実質的に同一であることができる。第2画素PX2は、平面視において第1画素PX1と第2画素PX2の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は、平面視において180°回転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。第3画素PX3は
図9A及び
図9Bを参照して説明された画素15と実質的に同一であることができる。第4画素PX4は、平面視において第1画素PX1と第4画素PX4の配列方向に沿って反転された第1画素PX1と実質的に同一であることができる。
【0157】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)をチャンネルとして利用して電荷のトラップ現象が改善された画素グループ21、22、23、24、25を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0158】
図16Aは例示的な実施形態によるイメージセンサーの画素グループを示す平面図である。
図16Bは
図16AのH1-H1’線に沿う断面図である。
図16AのH2-H2’線に沿う断面図は
図10Cと実質的に同一であることができる。説明の簡易化のために、
図10A乃至
図10Dを参照して説明されたことと実質的に同一な内容は説明されない。
【0159】
図16A及び
図16Bを参照すれば、第1画素PX1、第2画素PX2、第3画素PX3、及び第4画素PX4を含む第7画素グループ26が提供されることができる。
図10A乃至
図10Dを参照して説明されたことと異なり、第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4はフローティング拡散領域104を共有することができる。フローティング拡散領域104は第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4の間に提供されることができる。例えば、フローティング拡散領域104は第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4の中心部に位置することができる。但し、図示されたフローティング拡散領域104の位置及び形状は例示的なものであり、その位置及び形状は必要によって決定されることができる。
【0160】
平面視において、基板100はフローティング拡散領域104を囲むことができる。第1画素PX1の基板100と第2画素PX2の基板100、第1画素PX1の基板100と第4画素PX4の基板100、第2画素PX2の基板100と第3画素PX3の基板100、及び第3画素PX3の基板100と第4画素PX4の基板100は互いに連結されることができる。
【0161】
画素分離膜108は第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4の間の領域を満たすことができる。
図10A乃至
図10Dを参照して説明されたことと異なり、画素分離膜108は第1乃至第4画素PX1、PX2、PX3、PX4の各々を部分的に囲むことができる。
【0162】
本発明は界面トラップ密度が低い面(例えば、{310}面、{210}面)をチャンネルとして利用して電荷のトラップ現象が改善された画素グループ26を提供することができる。したがって、ノイズ特性が改善されたイメージセンサーが提供されることができる。
【0163】
上述した内容は本発明を実施するための具体的な実施形態態である。本発明は上述した実施形態の外にも、単純に設計変更されるか、或いは容易に変更することができる実施形態も含む。また、本発明は実施形態態を利用して容易に変形して実施することができる技術も含む。したがって、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されなく、後述する特許請求の範囲のみならず、この発明の特許請求の範囲と均等なことによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0164】
10 画素
100 基板
102 光電変換領域
104 フローティング拡散領域
105 接地領域
106 伝送ゲート構造
106g 伝送ゲート電極
106i 伝送ゲート絶縁膜
108 画素分離膜
110 素子分離膜
SD1、SD2 ソース/ドレーン領域
VTG 垂直伝送ゲート
200 ピクセルトランジスタ
210 半導体パターン
211,212,213 サブパターン
220 ゲート電極
230 ゲート絶縁膜