(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174856
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20241210BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024091811
(22)【出願日】2024-06-05
(31)【優先権主張番号】P 2023092717
(32)【優先日】2023-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】516285984
【氏名又は名称】株式会社アンドパッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195534
【弁理士】
【氏名又は名称】内海 一成
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和浩
(72)【発明者】
【氏名】金近 歩
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】是正対応の依頼の通知を改善できる情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理方法は、工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積するステップと、蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行するステップとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積するステップと、
前記情報処理装置が、蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行するステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項2】
前記情報処理装置が、前記担当者が前記指示書を確認するように前記担当者に通知するステップを更に含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報処理装置が、前記担当者の端末装置に対して前記指示書の一覧を通知するステップを更に含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者が前記指示書の一覧を閲覧するためのリンクを生成する、請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信する、請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信する際に、未完了の依頼の確認を促すメッセージを追加する、請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信する際に、前記リンクの送信先のユーザを選択する入力を受け付け、選択されたユーザの端末装置に前記リンクを送信する、請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記情報処理装置が、前記是正対応の依頼を作成して蓄積するステップと、前記指示書の一覧を通知するステップとを、異なるアプリケーションで実行する、請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者で絞り込んだ依頼に関する指示書の一覧を発行する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者が担当中であることかつ未完了であることで絞り込んだ依頼に関する指示書の一覧を発行する、請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記是正対応の依頼のうち所定期間に蓄積された依頼に関する指示書の一覧を発行する、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記情報処理装置が、前記所定期間を設定する入力を受け付けるステップを更に含む、請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記情報処理装置が、前記指示書の一覧を表計算アプリケーションで閲覧可能な形式で発行するステップを更に含む、請求項1から12までのいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項14】
請求項1から12までのいずれか一項に記載の情報処理方法を情報処理装置に実行させる情報処理プログラム。
【請求項15】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積し、
蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行する、情報処理装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記担当者が前記指示書を確認するように前記担当者に通知する、請求項15に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現場監督の携帯端末から修繕指示が下請業者の携帯電話機に電子メールで送信されると共に、WebサーバのWeb画面上にも修繕指示が表示されるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現場巡視で指摘された事項について修繕等の是正対応を依頼する場合に、依頼の通知に関する改善の余地がある。
【0005】
本開示の目的は、是正対応の依頼の通知を改善できる情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置が、工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積するステップと、
前記情報処理装置が、蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行するステップと
を含む。
【0007】
(2)上記(1)に記載の情報処理方法は、前記情報処理装置が、前記担当者が前記指示書を確認するように前記担当者に通知するステップを更に含んでよい。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理方法は、前記情報処理装置が、前記担当者の端末装置に対して前記指示書の一覧を通知するステップを更に含んでよい。
【0009】
(4)上記(3)に記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者が前記指示書の一覧を閲覧するためのリンクを生成してよい。
【0010】
(5)上記(4)に記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信してよい。
【0011】
(6)上記(5)に記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信する際に、未完了の依頼の確認を促すメッセージを追加してよい。
【0012】
(7)上記(5)又は(6)に記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を通知するステップにおいて、前記情報処理装置が、チャット形式又はメール形式で前記リンクを送信する際に、前記リンクの送信先のユーザを選択する入力を受け付け、選択されたユーザの端末装置に前記リンクを送信してよい。
【0013】
(8)上記(3)から(7)までのいずれか1つに記載の情報処理方法において、前記情報処理装置が、前記是正対応の依頼を作成して蓄積するステップと、前記指示書の一覧を通知するステップとを、異なるアプリケーションで実行してよい。
【0014】
(9)上記(1)から(8)までのいずれか1つに記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者で絞り込んだ依頼に関する指示書の一覧を発行してよい。
【0015】
(10)上記(9)に記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記担当者が担当中であることかつ未完了であることで絞り込んだ依頼に関する指示書の一覧を発行してよい。
【0016】
(11)上記(1)から(10)までのいずれか1つに記載の情報処理方法の前記指示書の一覧を発行するステップにおいて、前記情報処理装置が、前記是正対応の依頼のうち所定期間に蓄積された依頼に関する指示書の一覧を発行してよい。
【0017】
(12)上記(11)に記載の情報処理方法は、前記情報処理装置が、前記所定期間を設定する入力を受け付けるステップを更に含んでよい。
【0018】
(13)上記(1)から(12)までのいずれか1つに記載の情報処理方法は、前記情報処理装置が、前記指示書の一覧を表計算アプリケーションで閲覧可能な形式で発行するステップを更に含んでよい。
【0019】
(14)本開示の一実施形態に係る情報処理プログラムは、上記(1)から(13)までのいずれか1つに記載の情報処理方法を情報処理装置に実行させる。
【0020】
(15)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、プロセッサを備える。前記プロセッサは、工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積し、蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行する。
【0021】
(16)上記(15)に記載の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記担当者が前記指示書を確認するように前記担当者に通知してよい。
【発明の効果】
【0022】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理装置によれば、是正対応の依頼の通知が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す模式図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図4】一実施形態に係る端末装置が実行する情報処理方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図7】指示書の一覧を閲覧するためのリンクを記載したメール画面の一例を示す図である。
【
図8】端末装置における指示書の一覧の表示例を示す図である。
【
図9】指示書を表示する画面の一例を示す図である。
【
図11】表計算アプリケーションで閲覧可能な形式で表示した指示書の一例を示す図である。
【
図12】未完了依頼を通知するための操作画面の一例を示す図である。
【
図13】未完了依頼をチャットで共有するための操作画面の一例を示す図である。
【
図14】未完了依頼を共有するチャット画面の一例を示す図である。
【
図15】指示書の一覧の通知を実行するアプリケーションに表示される依頼一覧画面の一例を示す図である。
【
図17A】トップ画面にプッシュ通知枠が表示される例を示す図である。
【
図17B】ホーム画面にプッシュ通知枠が表示される例を示す図である。
【
図17C】アプリケーションの実行画面にプッシュ通知枠が表示される例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
工事現場において、作業現場の検査若しくは点検、又は、現場巡視等で指摘された事項の是正対応が必要になる。是正対応の内容を口頭又は写真共有によって指示する場合、指示内容がわかりにくかったり指示が漏れたりすることがある。是正対応の依頼の通知の改善が求められる。以下、是正対応の依頼の通知を改善できる情報処理システム1(
図1及び
図2参照)が説明される。
【0025】
(情報処理システム1の構成例)
図1及び
図2に示されるように、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末装置20とを備える。情報処理システム1は、必須ではないがデータベース32を更に備える。情報処理装置10と端末装置20とデータベース32とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。情報処理装置10と端末装置20とデータベース32とは、ネットワーク30を介さずにP2P(Peer to Peer)で通信可能に接続されてもよい。
【0026】
<情報処理装置10>
図2に示されるように、情報処理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、表示部15とを備える。
【0027】
制御部11は、情報処理装置10の各構成部を制御する。制御部11は、1つ以上のプロセッサを含んで構成されてよい。本実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ又は特定の処理に特化した専用のプロセッサ等を含んでよいがこれらに限られない。制御部11は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてもよい。専用回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含んでよい。制御部11は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。
【0028】
記憶部12は、情報処理装置10の各構成部を動作させるための各種情報又はプログラム等を格納する。記憶部12は、システムプログラム、又はアプリケーションプログラム等を格納してよい。記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を含んで構成されてよい。記憶部12は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んで構成されてもよい。記憶部12は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含んで構成されてもよい。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、制御部11のワークメモリとして機能してよい。記憶部12は、制御部11と一体に構成されてもよいし、制御部11と別体で構成されてもよい。
【0029】
通信部13は、端末装置20又はデータベース32等の他の装置とネットワーク30を介して又はネットワーク30を介さずに通信可能に構成される通信モジュールを含んで構成されてよい。通信モジュールは、例えば4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応してよい。通信モジュールは、LAN(Local Area Network)等の通信規格に対応してもよい。通信モジュールは、有線又は無線の通信規格に対応してもよい。通信モジュールは、これらに限られず、種々の通信規格に対応してよい。ネットワーク30は、有線であっても無線であってもよい。ネットワーク30は、インターネット又はイントラネット等の種々の態様で構成されてよい。
【0030】
入力部14は、情報処理装置10のユーザによる操作入力、又は、情報若しくはデータ等の入力を受け付ける入力デバイスを含んでよい。入力デバイスは、例えば、タッチセンサ又はマウス等のポインティングデバイスを含んでよい。入力デバイスは、後述する表示部15の表示デバイスと一体化したタッチディスプレイとして構成されてもよい。入力デバイスは、物理キーを含んでもよい。入力デバイスは、マイク等の音声入力デバイスを含んでもよい。
【0031】
表示部15は、情報処理装置10のユーザに対して視覚情報を与えるように、文字若しくは記号、図形、又は画像等を表示する表示デバイスを含んでよい。表示デバイスは、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)若しくは無機ELディスプレイ、又はLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の種々のディスプレイを含んでよい。
【0032】
情報処理装置10は、少なくとも1台のサーバを含んで構成されてよい。情報処理装置10は、クラウドサービスを用いて実現されてよいし、オンプレミス環境で実現されてもよい。情報処理装置10は、例えば、ノートPC(Personal Computer)若しくはタブレットPC等のコンピュータ、又は、スマートフォン若しくはタブレット等の携帯端末として実現されてもよい。情報処理装置10は、これらの例に限られず、種々の機器を含んで実現されてよい。
【0033】
<端末装置20>
図2に示されるように、端末装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、表示部25とを備える。
【0034】
制御部21は、端末装置20の各構成部を制御する。制御部21は、情報処理装置10の制御部11と同様に構成されてよい。
【0035】
記憶部22は、端末装置20の各構成部を動作させるための各種情報又はプログラム等を格納する。記憶部22は、システムプログラム、又はアプリケーションプログラム等を格納してよい。記憶部22は、情報処理装置10の記憶部12と同様に構成されてよい。
【0036】
通信部23は、情報処理装置10又はデータベース32等の他の装置とネットワーク30を介して又はネットワーク30を介さずに通信可能に構成される。通信部23は、情報処理装置10の通信部13と同様に構成されてよい。
【0037】
入力部24は、端末装置20のユーザによる操作入力、又は、情報若しくはデータ等の入力を受け付けるように構成される。入力部24は、情報処理装置10の入力部14と同様に構成されてよい。
【0038】
表示部25は、端末装置20のユーザに対して視覚情報を与えるように構成される。表示部25は、情報処理装置10の表示部15と同様に構成されてよい。
【0039】
端末装置20は、例えば、ノートPC若しくはタブレットPC等のコンピュータ、又は、スマートフォン若しくはタブレット等の携帯端末として実現されてもよい。端末装置20は、これらの例に限られず、種々の機器を含んで実現されてよい。
【0040】
<データベース32>
データベース32は、少なくとも1台のサーバを含んで構成されてよい。データベース32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を含んで構成されてよい。データベース32は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んで構成されてもよい。データベース32は、情報処理装置10又は端末装置20等の他の装置と通信可能に構成される通信モジュールを含んで構成されてよい。
【0041】
以上述べてきた情報処理システム1において、データベース32は、クラウドサービスを用いて実現されてよい。情報処理装置10又は端末装置20は、クラウド上で実現されているデータベース32と通信可能に構成されてよい。データベース32は、オンプレミス環境で実現されてもよい。データベース32の機能は、情報処理装置10の記憶部12によって実現されてもよい。
【0042】
(情報処理システム1の動作例)
ユーザは、情報処理システム1を用いて、工事現場の巡視結果等に基づいて是正対応の依頼を作成し、是正対応の担当者に依頼を通知できる。是正対応の依頼を作成するユーザは、依頼作成者とも称される。依頼作成者は、情報処理装置10を用いて是正対応の依頼を作成し、担当者に対する指示書の一覧を発行し、指示書の一覧を通知する。
【0043】
是正対応の担当者は、端末装置20を用いて是正対応の依頼を確認する。担当者は、依頼された是正対応を実行した後で、端末装置20から情報処理装置10に対して是正対応を完了したことを報告してよい。
【0044】
是正対応の依頼は、各工事現場で発生する。工事現場は、工事案件と称される単位で管理されるとする。したがって、是正対応の依頼は、工事案件に対応づけられて管理されるとする。本開示において、工事案件は単に案件とも称される。
【0045】
情報処理装置10の制御部11は、
図3に例示されるフローチャートの手順を含む情報処理方法を実行することによって、是正対応の依頼を作成し、是正対応の担当者に対する指示書の一覧を発行し、指示書の一覧を通知する。端末装置20の制御部21は、
図4に例示されるフローチャートの手順を含む情報処理方法を実行することによって、情報処理装置10から通知された指示書の一覧又は是正対応の依頼内容を、是正対応の担当者が確認できるように表示する。以下、
図3及び
図4に例示されるフローチャートの手順に沿って情報処理装置10の制御部11及び端末装置20の制御部21の動作が説明される。情報処理方法は、制御部11又は21に実行させる情報処理プログラムとして実現されてもよい。情報処理プログラムは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されてよい。
【0046】
<依頼の作成>
図3のフローチャートの手順例に示されるように、情報処理装置10の制御部11は、入力部14への依頼作成者の入力に基づいて是正対応の依頼を作成する(ステップS1)。制御部11は、例えば
図5に示されるように、表示部15に依頼の作成画面を表示してよい。依頼作成者は、図面枠40に表示した図面において、是正対応の依頼対象となる部分を特定する指示ピン41~43を配置する。指示ピン41、42及び43のそれぞれは、図面においてXX1、XX2及びXX3と表示される識別子で区別される。依頼作成者は、配置した指示ピンのいずれかを選択し、選択した指示ピンに対応する是正対応の依頼内容を入力する。
【0047】
図5において指示ピン41が選択されている。制御部11は、選択された指示ピンに対応する是正対応の依頼を入力する画面として依頼内容枠45を表示部15に表示する。依頼内容枠45は、図面枠40と並んで表示されてもよいし、単独で表示されてもよい。制御部11は、依頼作成者が是正対応の依頼内容を依頼内容枠45に入力できるように入力部14から入力を受け付ける。
【0048】
依頼内容枠45は、指示ピンの識別子と、その指示ピンで特定される是正対応の依頼の内容のタイトルとを含んでよい。
図5において、指示ピン41で特定される是正対応の依頼はクロス汚れである。依頼内容枠45は、依頼を完了にする操作の入力を受け付ける枠を含んでよい。
【0049】
依頼内容枠45は、是正対応の期日、又は、是正対応の担当者の情報を含んでよい。依頼内容枠45は、是正対応の内容の具体的な説明文を含んでよい。依頼内容枠45は、依頼作成者からのコメントを含んでよい。依頼内容枠45は、これらの例に限られず、是正対応の依頼内容に関する種々の情報を含んでよい。
【0050】
図3に戻って、制御部11は、ステップS1の手順で作成された是正対応の依頼を蓄積する(ステップS2)。つまり、制御部11は、工事案件で生じた是正対応の依頼を蓄積する。制御部11は、是正対応の依頼に関する情報を記憶部12又はデータベース32に格納することによって、是正対応の依頼を蓄積する。制御部11は、案件別に是正対応の依頼を蓄積してよい。制御部11は、異なる案件の依頼が混ざった形で是正対応の依頼を蓄積してもよい。
【0051】
<指示書の一覧の発行及び通知>
制御部11は、蓄積した是正対応の依頼を絞り込む(ステップS3)。制御部11は、例えば
図6に示されるように、蓄積した是正対応の依頼の一覧を依頼一覧画面50として表示部15に表示する。依頼一覧画面50は、蓄積した是正対応の依頼を検索するための検索ワードを入力する検索枠51を含んでよい。依頼一覧画面50は、蓄積した是正対応の依頼を絞り込む操作を受け付ける絞り込み部52を含んでよい。依頼一覧画面50は、依頼を通知する操作を受け付ける依頼通知部53を含んでよい。依頼一覧画面50は、蓄積した是正対応の依頼の一覧、又は、検索結果若しくは絞り込み結果の一覧を表示する依頼一覧54を含んでよい。
【0052】
制御部11は、依頼作成者の入力に基づいて是正対応の依頼を絞り込んでよい。制御部11は、自動で是正対応の依頼を絞り込んでよい。
【0053】
制御部11は、例えば、是正対応の担当者別に依頼を絞り込んでよい。制御部11は、担当者が担当中の依頼であり、かつ、未完了の依頼であることを条件として依頼を絞り込んでよい。
【0054】
制御部11は、是正対応の依頼の作成日別に依頼を絞り込んでよい。制御部11は、是正対応の期日別に依頼を絞り込んでよい。
【0055】
制御部11は、是正対応の依頼が蓄積された時期に基づいて依頼を絞り込んでよい。例えば、制御部11は、所定期間内に蓄積された是正対応の依頼に絞り込んでよい。制御部11は、所定期間を設定する入力を入力部14で受け付けてよい。
【0056】
図3に戻って、制御部11は、是正対応の指示書の一覧を発行する(ステップS4)。指示書は、是正対応の担当者に対して是正対応の依頼を指示する情報である。指示書の一覧は、是正対応の担当者が指示書を探すために参照する指示書の一部の情報を一覧で確認できる情報である。指示書又は指示書の一覧は、情報処理装置10の表示部15又は端末装置20の表示部25に表示される情報として発行されてよい。
【0057】
制御部11は、ステップS3の手順で絞り込んだ依頼に関する指示書の一覧を発行してよい。制御部11は、ステップS3の手順を実行しなくてもよい。制御部11は、ステップS3の手順を実行しない場合、蓄積した依頼を絞り込まずに、蓄積した全ての依頼に関する指示書の一覧を発行してもよい。つまり、制御部11は、蓄積した依頼の少なくとも一部を是正対応の担当者に指示する指示書の一覧を発行する。
【0058】
制御部11は、是正対応の指示書の一覧を是正対応の担当者に通知する(ステップS5)。制御部11は、是正対応の担当者が端末装置20を用いて是正対応の指示書の一覧を閲覧するために必要な情報を含む通知を通信部13によって端末装置20に送信してよい。是正対応の指示書の一覧を閲覧するために必要な情報は、例えば、是正対応の指示書の一覧を表示するウェブページのリンク、又は、是正対応の指示書の一覧を格納したデータベース32のアドレス等を含んでよい。担当者への通知は、例えば
図7に示されるように、リンク又はアドレス等を記載した電子メールを送信することによって実行されてよい。担当者への通知は、リンク又はアドレス等をチャットで送信することによって実行されてよい。つまり、制御部11は、担当者が指示書の一覧を閲覧するためのリンク又はアドレス等を生成し、生成したリンク又はアドレス等をメール形式又はチャット形式で送信してよい。
【0059】
制御部11は、リンク又はアドレス等とともにメッセージを追加してメール形式又はチャット形式で送信してもよい。制御部11は、未完了の依頼を含む指示書の一覧のリンク又はアドレス等をチャット形式又はメール形式で送信する際に、未完了の依頼の確認を促すメッセージを追加してもよい。
【0060】
制御部11は、リンク又はアドレス等をメール形式又はチャット形式で送信する際に、送信先のユーザを選択する入力を受け付けて、選択されたユーザの端末装置20にリンク又はアドレス等を送信してもよい。制御部11は、指示書の一覧に含まれる担当者を送信先のユーザとして自動的に選択してもよい。
【0061】
一覧は、案件別に分けて通知されてよい。制御部11は、指示書の一覧の情報そのものを含む通知を通信部13によって端末装置20に送信してもよい。
【0062】
図3に戻って、制御部11は、ステップS5の手順の実行後、
図3のフローチャートの手順の実行を終了する。制御部11は、ステップS5の指示書の一覧の通知手順を実行しなくてもよい。制御部11は、担当者に指示書の一覧を通知しない場合でも担当者が是正対応の依頼に関する指示書を確認できるように、あらかじめ定められたウェブページ又はデータベース32等に指示書をアップロードしてよい。担当者は、通知を受けなくても、あらかじめ知らされているリンク又はアドレス等を通じてウェブページ又はデータベース32を閲覧することによって指示書を確認してよい。この場合、制御部11は、指示書の一覧を通知する代わりに、是正対応の担当者が是正対応の依頼に関する指示書を確認するように担当者に通知してもよい。制御部11は、新たな指示書を発行したときに担当者に通知してもよいし、あらかじめ定められたタイミングで担当者に通知してもよい。
【0063】
<指示書の一覧の受信及び表示>
図4のフローチャートの手順例として示されるように、端末装置20の制御部21は、通信部23によって、情報処理装置10から送信された通知を受信する(ステップS11)。制御部21は、受信した通知に含まれる情報に基づいて、表示部25に指示書の一覧を表示する(ステップS12)。制御部21は、例えば
図8に示される依頼一覧画面60として指示書の一覧を表示してよい。依頼一覧画面60は、担当者がP山であり、かつ、作成日が20Y1年M1月D0日である依頼に絞り込まれた指示書の一覧を、依頼一覧64として表示している。指示書の一覧は、
図8に例示される内容に限られず種々の条件で絞り込まれた依頼の一覧として生成されてよい。
【0064】
依頼一覧画面60は、通知された指示書の一覧に表示されている依頼の中から特定の依頼を検索するための検索ワードを入力する検索枠61を含んでよい。依頼一覧画面60は、通知された指示書の一覧に表示されている依頼を更に絞り込む操作を受け付ける絞り込み部62を含んでよい。
【0065】
図4に戻って、制御部21は、指示書の一覧に表示されている依頼から選択された依頼の内容を表示する(ステップS13)。制御部21は、担当者が表示する依頼を選択する入力を入力部24で受け付けてよい。例えば識別子がXX1の依頼が選択された場合、制御部21は、
図9に例示されるように、その依頼の内容を指示する指示書を表示する指示書画面65を表示部25に表示する。
【0066】
指示書画面65は、識別子及びその依頼のタイトルを含んでよい。指示書画面65は、依頼されている是正対応の期日、又は、是正対応の担当者の情報を含んでよい。指示書画面65は、是正対応の内容の具体的な説明文を含んでよい。指示書画面65は、依頼作成者からのコメントを含んでよい。指示書画面65は、これらの例に限られず、是正対応の依頼内容に関する種々の情報を含んでよい。
【0067】
指示書画面65は、是正対応の依頼を担当者が完了したことを報告するための操作入力を受け付ける完了入力部66を含んでよい。
【0068】
依頼一覧画面60は、指示書の一覧をファイルとしてダウンロードする操作を受け付けるダウンロード部63を含んでよい。制御部21は、指示書の一覧をファイルとしてダウンロードする操作を受け付けた場合、
図10に例示されるダウンロード画面67を表示部25に表示する。ダウンロード画面67は、ダウンロード対象一覧68と、ダウンロード対象の各ファイルをダウンロードする操作を受け付けるダウンロード部69とを含む。
【0069】
制御部21は、ダウンロード部69でダウンロードする操作を受け付けたファイルについてダウンロードを実行してよい。カテゴリが依頼であり、かつ、ファイル形式が表計算であるファイルは、依頼に関する指示書の一覧を表計算のアプリケーションで閲覧可能な形式で保存したファイルに対応する。制御部21は、カテゴリが依頼であり、かつ、ファイル形式が表計算であるファイルのダウンロード部69への操作を受け付けた場合、指示書の一覧に対応するファイルのダウンロードを実行する。
【0070】
カテゴリが図面であり、かつ、ファイル形式が文書であるファイルは、施工図面等のファイルに対応する。施工図面は、是正対応の依頼に関連する図面を含んでよい。制御部21は、カテゴリが図面であり、かつ、ファイル形式が文書であるファイルのダウンロード部69への操作を受け付けた場合、施工図面等に対応するファイルのダウンロードを実行する。
【0071】
制御部21は、ダウンロードしたファイルを、そのファイルの形式に対応するアプリケーションを用いて表示部25に表示してよい。
【0072】
制御部21は、各指示書の内容を閲覧するためのリンク又はアドレス等を含む情報を保存したファイルを指示書の一覧に対応するファイルとしてダウンロードしてもよいし、各指示書の内容そのものを含む情報を保存したファイルを指示書の一覧に対応するファイルとしてダウンロードしてもよい。
【0073】
図4に戻って、制御部21は、ステップS13の手順の実行後、
図4のフローチャートの手順の実行を終了する。
【0074】
<小括>
以上述べてきたように、本実施形態に係る情報処理システム1、情報処理方法及び情報処理プログラムによれば、工事案件で生じた是正対応の依頼が蓄積されて、指示書の一覧として是正対応の担当者に通知される。このようにすることで、是正対応の内容がわかりやすく、かつ、漏れなく指示される。その結果、是正対応の依頼の通知が改善される。
【0075】
(他の実施形態)
以下、他の実施形態に係る情報処理システム1が説明される。
【0076】
<指示書の一覧の表示形式>
情報処理装置10の制御部11は、指示書の一覧を、表計算アプリケーションで閲覧可能な形式で発行してよい。表計算アプリケーションで閲覧可能な形式で発行された指示書の一覧は、
図11に例示されるように、図面表示枠70と依頼一覧表示枠71とを含む形式で端末装置20の表示部25に表示される。図面表示枠70において、是正対応の対象となる箇所を指示ピン41~43によって特定する図面が表示される。依頼一覧表示枠71において、指示ピン41~43のそれぞれに対応する是正対応の依頼の項目の一覧が表示される。端末装置20の制御部21は、依頼一覧表示枠71に表示されている各項目を担当者に選択させることによって、各項目に対応する指示書の内容を表示部25に表示する。
【0077】
<未完了の依頼の通知>
是正対応の担当者に対して未完了の依頼を通知することが、是正対応を管理するために有効である。情報処理装置10の制御部11は、
図12に例示されるように、依頼一覧画面50において、検索枠51又は絞り込み部52の他に、未完了依頼通知部55を表示してよい。未完了依頼通知部55は、リンクコピー部56と、チャット通知部57とを含んでよい。
【0078】
制御部11は、未完了依頼通知部55への操作入力を受け付けた場合、未完了である依頼に絞り込んで指示書の一覧を発行し、発行した指示書の一覧を閲覧するためのリンク又はアドレス等を生成する。
【0079】
制御部11は、リンクコピー部56への操作入力を受け付けた場合、生成したリンク又はアドレス等を、メール又はチャット等のアプリケーションに貼り付けることができるようにコピーする。制御部11は、入力部14で貼り付けの操作を受け付けた場合に、指定されたメール又はチャット等のアプリケーションに、コピーしたリンク又はアドレス等を貼り付ける。
【0080】
制御部11は、チャット通知部57への操作入力を受け付けた場合、生成したリンク又はアドレス等をチャットのアプリケーションで共有することによって担当者に通知する。制御部11は、
図13に例示されるように、表示部15に共有内容入力画面72を表示し、チャット入力枠73でリンク又はアドレス等とともに送信するメッセージの入力を受け付けてよい。制御部11は、共有内容入力画面72で入力された内容に基づいて、
図14に例示されるように、チャット画面74に依頼作成者チャット枠75を送信してよい。端末装置20の制御部21は、依頼作成者チャット枠75を含むチャット画面74を表示部25に表示して担当者に通知する。制御部21は、担当者から入力された返信を担当者チャット枠76として返信してチャット画面74に表示させてよい。
【0081】
未完了の依頼に絞り込んで指示書の一覧を発行できることによって、是正対応の管理が容易になる。
【0082】
<依頼の作成と指示書の一覧の通知とを異なるアプリケーションで実行する態様>
情報処理システム1において、是正対応の依頼を作成するアプリケーションと、蓄積された依頼に関する指示書の一覧を通知するアプリケーションとが異なってもよい。つまり、情報処理装置10は、是正対応の依頼を作成して蓄積するステップと、指示書の一覧を通知するステップとを、異なるアプリケーションで実行してもよい。
【0083】
例えば、情報処理装置10は、
図15に例示されるように、指示書の一覧を通知するためにスマートフォン対応のアプリケーションを実行し、そのアプリケーションの依頼一覧画面80において依頼通知部81を表示してよい。依頼一覧画面80は、未完了の依頼で絞り込まれた依頼の内容の少なくとも一部を表示する依頼内容表示枠82及び83を含む。依頼一覧画面80は、依頼タブ85が選択されていることによって、依頼内容表示枠82及び83を表示している。依頼一覧画面80は、図面タブ84が選択された場合、図面の表示に切り替え可能である。
【0084】
指示書の一覧を通知するアプリケーションが、是正対応の依頼を作成するアプリケーションと異なることによって、情報処理システム1のユーザの利便性が向上する。
【0085】
<プッシュ通知>
上述してきた実施形態に係る情報処理システム1は、是正対応の担当者に対する是正対応の指示書の一覧の通知をプッシュ通知として実行してもよい。プッシュ通知は、端末装置20の制御部21が表示部25の画面の少なくとも一部の領域に強制的にメッセージ等を表示することである。情報処理システム1は、指示書の一覧の通知だけでなく、個別の依頼に関する通知をプッシュ通知として実行してもよい。
【0086】
プッシュ通知は、通知の対象となるユーザを特定して実行される。例えば、端末装置20の制御部21は、通知の対象となるユーザが通知を閲覧するために用いるアプリケーションにログインしているときに、そのアプリケーションの機能としてプッシュ通知を実行してよい。また、制御部21は、通知の対象となるユーザがアプリケーションにログインしていない場合であっても、端末装置20自体のロックを解除したユーザが通知の対象であると特定できた場合に、端末装置20のシステムの機能としてプッシュ通知を実行してもよい。
【0087】
情報処理装置10の制御部11は、上述したように、自動で是正対応の依頼を絞り込んで是正対応の指示書の一覧を発行してもよいし、依頼作成者の入力に基づいて依頼を絞り込んで是正対応の指示書の一覧を発行してもよい。制御部11は、是正対応の指示書の一覧を発行して是正対応の担当者に通知する。端末装置20の制御部21は、情報処理装置10から送信された、是正対応の指示書の一覧の通知を受信したときに、通知を受信したことを表すメッセージ又は受信した通知の内容を表示部25の画面の少なくとも一部の領域に強制的に表示することによって、プッシュ通知を実行してよい。
【0088】
情報処理装置10の制御部11は、依頼作成者の入力に基づいて個別の依頼を作成し、その依頼に是正対応の担当者を設定してよい。また、制御部11は、依頼に設定されている是正対応の担当者を変更し、依頼に変更後の担当者を設定してよい。依頼に設定される是正対応の担当者の数は1人に限られず2人以上であってもよい。つまり、1件の依頼に対して複数の担当者が設定されてもよい。制御部11は、依頼に担当者を追加し、依頼に追加された担当者を設定してもよい。制御部11は、担当者に設定されたユーザが用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともにその依頼の担当者に設定されたことの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0089】
情報処理装置10の制御部11は、依頼の担当者の設定を解除してもよい。制御部11は、担当者の設定を解除されたユーザが用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともにその依頼の担当者から外れたことの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0090】
情報処理装置10の制御部11は、1件の依頼に対して複数の担当者を設定した場合、複数の担当者が設定されている依頼を各担当者向けの指示書の一覧に含めるように指示書の一覧を発行してよい。つまり、1つの依頼が複数の指示書の一覧に含まれてよい。
【0091】
情報処理装置10の制御部11は、依頼作成者又は依頼の担当者の入力に基づいて依頼のステータスを変更してよい。依頼のステータスは、依頼への対応が未完了であるか完了したかを含んでよい。依頼のステータスは、依頼への対応の進捗率を含んでもよい。制御部11は、ステータスが変更された依頼の依頼作成者又は1人若しくは複数の担当者のうち、変更を入力したユーザ以外のユーザが用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともに依頼のステータスが変更されたことの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0092】
情報処理装置10の制御部11は、依頼の詳細情報に含まれる掲示板に対する書き込みが有った場合に、その依頼の依頼作成者又は1人若しくは複数の担当者のうち、掲示板に書き込みを行ったユーザ以外のユーザが用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともに掲示板への書き込みが有ったことの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0093】
情報処理装置10の制御部11は、依頼作成者の入力に基づいて依頼の期限を変更してよい。制御部11は、期限が変更された依頼の担当者が用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともに依頼の期限が変更されたことの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0094】
情報処理装置10の制御部11は、期限が過ぎてもステータスが完了になっていない依頼を検出してよい。また、制御部11は、期限までの日数が所定日数未満になったにもかかわらずステータスが完了になっていない依頼、又は、進捗率が所定の割合に達していない依頼を検出してよい。制御部11は、検出した依頼の担当者に対する期限リマインドの連絡を作成してよい。制御部11は、期限リマインドの対象となる依頼の担当者が用いる端末装置20に対して、依頼を特定する情報とともに期限リマインドの通知を送信してよい。端末装置20の制御部21は、通知を受信したときに、通知を受信したこと又はその通知の内容のプッシュ通知を実行してよい。
【0095】
端末装置20の制御部21は、以上述べてきた内容を通知する場合に限られず、他の種々の内容を通知する場合において、プッシュ通知を実行してもよい。
【0096】
端末装置20のユーザはプッシュ通知によって表示された内容をその場で確認できないことがある。端末装置20の制御部21は、プッシュ通知を実行した内容の一覧を表示部25に表示してもよい。制御部21は、ユーザからプッシュ通知の一覧を表示する操作を入力部24で受け付けた場合にプッシュ通知の一覧を表示部25に表示してもよい。
【0097】
制御部21は、一覧として表示されたプッシュ通知の内容の詳細を表示部25に表示してもよい。制御部21は、プッシュ通知の一覧に表示されている通知のうちユーザが内容の詳細の確認を希望する通知の指定を入力部24で受け付けた場合に指定された通知の内容の詳細を表示部25に表示してよい。
【0098】
以上述べてきた、依頼の担当者の設定若しくは解除、依頼のステータスの変更、依頼の掲示板への書き込み、依頼の期限の変更、又は、依頼の期限リマインド等の通知は、プッシュ通知に限られずメール又はチャットのアプリケーションによって通知されてもよい。
【0099】
以下、プッシュ通知の実施例が図面を参照して説明される。
【0100】
情報処理装置10の表示部15は、
図16Aに例示される依頼作成画面を表示する。依頼作成画面は、依頼の名称、依頼の期日、依頼のカテゴリ、依頼の担当者、又は依頼の説明を、依頼作成者が入力するための入力枠を含む。依頼のカテゴリは、例えば内装工事等の工種を含んでよい。依頼のカテゴリは、これに限られず、検査名、部屋名、又は業者名等を含んでよい。
【0101】
表示部15は、
図16Bに例示される図面詳細画面を表示する。図面詳細画面は、依頼の対象となる箇所に対応するピンを図面上に設定することによって、依頼の対象の特定を可能にする。図面詳細画面はピンに対する画像又は依頼の内容の記録の紐づけを可能にしてよい。
【0102】
情報処理装置10の制御部11は、
図16Aの依頼作成画面の各入力枠に対する依頼作成者からの入力、又は、
図16Bの図面詳細画面に対する依頼作成者からの入力を入力部14で受け付け、入力された内容に基づいて依頼の作成、又は、依頼の内容の変更を実行する。制御部11は、依頼の作成、又は、依頼の内容の変更を実行した場合に、必要に応じて端末装置20に通知を送信する。
【0103】
端末装置20の制御部21は、情報処理装置10から通知を受信したときに、
図17Aに例示されるトップ画面、
図17Bに例示されるホーム画面、又は、
図17Cに例示されるアプリケーションの実行画面等が表示されているかにかかわらず、表示部25の少なくとも一部の領域に強制的にプッシュ通知枠100を表示する。
【0104】
制御部21は、プッシュ通知枠100に対するユーザのタッチ等の操作を入力部24で受け付けた場合、
図18に例示される依頼詳細画面を表示部25に表示する。依頼詳細画面は、プッシュ通知枠100によって通知された依頼の詳細情報を含んでよい。依頼詳細画面は、依頼のステータスを変更する入力枠を含んでよい。依頼詳細画面は、依頼の対象箇所をピンで表した図面を含んでよい。依頼詳細画面は、依頼の名称、依頼の期日、依頼のカテゴリ、依頼の担当者、又は、依頼の説明を含んでよい。依頼詳細画面は、依頼に関する写真又は資料へのリンクを含んでもよい。依頼詳細画面は、依頼に関するコメントの入力枠を含んでもよい。
【0105】
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は改変を行うことが可能であることに注意されたい。従って、これらの変形又は改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【符号の説明】
【0106】
1 情報処理システム
10 情報処理装置(11:制御部、12:記憶部、13:通信部、14:入力部、15:表示部)
20 端末装置(21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:入力部、25:表示部)
30 ネットワーク
32 データベース
40 図面枠(41~43:指示ピン)
45 依頼内容枠
50 依頼一覧画面(51:検索枠、52:絞り込み部、53:依頼通知部、54:依頼一覧、55:未完了依頼通知部、56:リンクコピー部、57:チャット通知部)
60 依頼一覧画面(61:検索枠、62:絞り込み部、63:ダウンロード部、64:依頼一覧)
65 指示書画面(66:完了入力部)
67 ダウンロード画面(68:ダウンロード対象一覧、69:ダウンロード部)
70 図面表示枠
71 依頼一覧表示枠
72 共有内容入力画面(73:チャット入力枠)
74 チャット画面(75:依頼作成者チャット枠、76:担当者チャット枠)
80 依頼一覧画面(81:依頼通知部、82、83:依頼内容表示枠、84:図面タブ、85:依頼タブ)
100 プッシュ通知枠