(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175017
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】安全シート用サポートレッグアセンブリおよび安全シート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/28 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
B60N2/28
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024158722
(22)【出願日】2024-09-13
(62)【分割の表示】P 2023532130の分割
【原出願日】2022-01-05
(31)【優先権主張番号】202110006101.X
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ダーリャン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ガンチン
(57)【要約】
【課題】安全シート用サポートレッグアセンブリの提供。
【解決手段】アセンブリは、サポートレッグ装置と、
第1及び第2の領域を含み、サポートレッグ装置に対して第一位置と第二位置の間を移動可能で、第1の領域はインディケータ部材が第一位置にある時にインディケータ窓から露出し、第2の領域はインディケータ部材が第二位置にある時にインディケータ窓から露出するインディケータ部材と、サポートレッグ装置内に配置され、その底部に対して上下に移動可能で、サポートレッグ装置の底部から突出する床面接触端を含む押し部材と、第一端部と第二端部を有し、第一端部が押し部材に接続され、第二端部がインディケータ部材に接続される牽引部材とを含む。押し部材の床面接触端が床面に接触している場合、床面接触端はサポートレッグ装置の底部に対して上向きに移動して押し部材が牽引部材を引っ張り、インディケータ部材を第一位置から第二位置に移動させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全シート用サポートレッグアセンブリであって、
サポートレッグ装置と、
前記サポートレッグ装置の上部に位置する、インディケータ窓と、
インディケータ部材であって、異なる模様を表示する第1の領域及び第2の領域を含み、前記サポートレッグ装置に対して第一位置と第二位置の間を移動することができ、前記第1の領域は、前記インディケータ部材が前記第一位置にある時に前記インディケータ窓から露出し、前記第2の領域は、前記インディケータ部材が前記第二位置にある時に前記インディケータ窓から露出する、インディケータ部材と、
前記インディケータ部材に接続され、前記インディケータ部材を第一位置に付勢させる、第1の弾性部材と、
前記サポートレッグ装置の内部に配置され、前記サポートレッグ装置の底部に対して上下に移動可能であり、前記サポートレッグ装置の底部から突出する床面接触端を含む、押し部材と、
第一端部と第二端部を有し、前記第一端部が前記押し部材に接続され、前記第二端部が前記インディケータ部材に接続される、可撓性の牽引部材と、を含み、
前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触している場合、前記床面接触端は、前記サポートレッグ装置の底部に対して上向きに移動して、前記押し部材が前記牽引部材を引っ張り、前記インディケータ部材を前記第一位置から前記第二位置に移動させる、
ことを特徴とする安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項2】
前記牽引部材の前記第二端部は、前記押し部材における前記床面接触端の上方の上部に固定され、前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触している場合、前記押し部材は、前記サポートレッグ装置の底部に対して上向きに移動して、前記牽引部材の前記第二端部を駆動して上向きに移動させ、前記牽引部材の前記第一端部を前記サポートレッグ装置の前記頂部に対して下向きに移動させ、前記インディケータ部材を引っ張り前記第一位置から前記第二位置に移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項3】
前記サポートレッグ装置は、
第1の管と、
前記サポートレッグ装置が伸縮可能になるように前記第1の管の内部に摺動可能に配置されて第2の管と、を含み、
前記インディケータ窓は、前記第1の管の上端に位置し、前記押し部材は、前記第2の管の底部に位置する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項4】
スリーブをさらに含み、
前記牽引部材は、中空の前記スリーブ内に移動可能に配置され、前記スリーブの上端は、前記第1の管に接続され、前記スリーブの下端は、前記第2の管に接続され、これにより、前記スリーブの前記下端と前記第2の管とは、前記第1の管に対して上下移動することができる、
ことを特徴とする請求項3に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項5】
前記スリーブは、前記第2の管でループに巻き回され、前記第2の管は、前記スリーブ保持部を有し、前記スリーブの前記ループは、前記スリーブ保持部に吊り下げられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項6】
前記スリーブは、前記サポートレッグ装置の上端に近接する第1のセクションと、前記サポートレッグ装置の下端に近接する第2のセクションとを含み、前記第1のセクションの剛性は、前記第2のセクションの剛性よりも大きく、前記ループは、前記第2のセクションに位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項7】
前記牽引部材は、前記サポートレッグ装置の内部でループに巻き回され、前記牽引部材の長さは、前記サポートレッグ装置の長さよりも大きく、前記サポートレッグ装置の内部にスリーブ保持部を有し、前記ループは、スリーブ保持部に固定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【請求項8】
安全シートであって、
請求項1~7のいずれか一項に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリを備えている、
ことを特徴とする安全シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、安全シートの技術分野に関し、より詳細には、安全シート用サポートレッグアセンブリおよびそれを備えた安全シートに関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルド安全シートは、様々な年齢の子供のために特別に設計され、車両内の子供の安全性を効果的に向上させる一種のシートである。現在、車両事故が発生したとき、従来のチャイルド安全シートは転倒しやすく、子供をチャイルド安全シートから投げ出し、子供に傷害をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の欠点に鑑みて、本開示の目的は、サポートレッグ装置が車両床面に接触しているかどうかをユーザが確認するのを容易にすることができる、安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で具体化され、一般的に説明されるように、これらの利点及び他の利点を実現するために、本開示の目的に従って、安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリが提案される。前記インディケータアセンブリは、インディケータハウジングであって、前記サポートレッグ装置の頂部に配置され、前記インディケータハウジングを貫通して形成されるインディケータ窓を有する、インディケータハウジングと、インディケータ部材であって、互いに隣接し、異なる色彩または模様を有する第1の領域と第2の領域を含み、前記インディケータ部材は、前記第1の領域と前記第2の領域が前記インディケータ窓から交互に露出するように前記インディケータハウジング内に回動可能に収容される、インディケータ部材と、第1の弾性部材であって、前記インディケータ部材と接触し、前記インディケータ部材を第一位置に回動させる、第1の弾性部材と、押し部材であって、前記サポートレッグ装置の内部に配置され、前記サポートレッグ装置の底部に対して上下に移動可能であり、前記押し部材は、前記サポートレッグ装置の前記底部から突出する床面接触端を含む、押し部材と、牽引部材であって、中空スリーブ内に移動可能に配置され、前記スリーブは、前記サポートレッグ装置の前記頂部に対して移動不能であるように構成された上端と、前記サポートレッグ装置の前記底部に対して移動不能であるように構成された下端と、を有し、前記牽引部材の第一端部は、前記スリーブの前記上端から突出し且つ前記インディケータ部材に固定され、その結果、前記インディケータ部材は第二位置に回動するように引っ張られ、前記牽引部材の第二端部は、前記スリーブの前記下端から突出し、且つ前記押し部材の上方への移動が前記牽引部材の第二端部の上方への移動を駆動するように構成される、牽引部材と、を含む。ここで、前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触していない場合、前記インディケータ部材は前記第一位置に回動し、前記第1の領域は前記インディケータ窓から露出し、また、前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触している場合、前記押し部材は、前記サポートレッグ装置の前記底部に対して上向きに移動して、前記牽引部材の前記第二端部を駆動して上向きに移動させ、前記牽引部材の前記第一端部は、前記サポートレッグ装置の前記頂部に対して下向きに移動して、前記インディケータ部材を引っ張り、前記インディケータ部材は前記第二位置に回動し、前記第2の領域は前記インディケータ窓から露出する。
【0005】
一実施形態において、前記サポートレッグ装置は、前記インディケータハウジングに接続された上端を含む第1の管と、前記第1の管の内側に摺動可能に配置された第2の管とを含む。
【0006】
一実施形態において、前記スリーブの前記下端は、前記第2の管の前記上端に近接するように配置され、前記押し部材は、上向きに延在し、前記押し部材の上部の高さは、前記スリーブの前記下端の高さを超え、前記牽引部材の前記第二端部は、前記押し部材の前記上部に固定される。
【0007】
一実施形態において、前記第2の管の前記上端には、保持部材が設けられ、前記押し部材の前記上部は、前記保持部材を貫通し、前記スリーブの前記下端は、前記保持部材に固定される。
【0008】
一実施形態において、前記スリーブの前記下端は、前記サポートレッグ装置の前記底部に近接するように配置され、前記押し部材は、上向きに延在し、前記押し部材の前記上部の高さは、前記スリーブの前記下端の高さを超え、前記牽引部材の前記第二端部は、前記押し部材の前記上部に固定される。
【0009】
一実施形態において、前記第2の管の前記上端には、保持部材が設けられ、前記スリーブは、前記サポートレッグ装置内の、前記保持部材の下の空間において、第1のループに巻き回される。
【0010】
一実施形態において、前記保持部材の下部は、スリーブ保持部から延在し、前記第1のループは、前記スリーブ保持部に吊り下げられる。
【0011】
一実施形態において、前記サポートレッグ装置の前記底部には、スリーブ下端固定部材が設けられ、前記スリーブ下端固定部材は、前記押し部材の前記上部の下に配置され、前記スリーブの前記下端は、前記スリーブ下端固定部材に固定される。
【0012】
一実施形態において、前記押し部材には、第2の弾性部材が接続され、前記第2の弾性部材は、前記押し部材を前記サポートレッグ装置の前記底部に対して下向きに移動させる。
【0013】
一実施形態において、前記スリーブの前記下端は、前記サポートレッグ装置の前記底部に近接するように配置され、前記押し部材には、駆動部材が配置され、前記駆動部材は、上向きに延在し、前記駆動部材の上部の高さは、前記スリーブの下端の高さを超え、前記牽引部材の前記第二端部は、前記駆動部材の前記上部に固定される。
【0014】
一実施形態において、前記駆動部材には、第3の弾性部材が接続され、前記第3の弾性部材は、前記駆動部材を前記サポートレッグ装置の前記底部に対して下向きに移動させる。
【0015】
一実施形態において、前記スリーブは、前記上端に近接する第1のセクションと、前記下端に近接する第2のセクションとを含み、前記第1のセクションは、皮製スリーブであり、前記第2のセクションは、ばねスリーブであり、前記第1のセクションと前記第2のセクションは、ノードにおいて接続される。
【0016】
一実施形態において、前記スリーブの前記第2のセクションは、第2のループに巻き回され、前記第2のループは、前記サポートレッグ装置内のポスト部材の周りに巻き回される。
【0017】
一実施形態において、前記サポートレッグ装置の前記頂部には、スリーブ上端固定部材が固定され、前記スリーブの前記上端は、前記スリーブ上端固定部材に固定される。
【0018】
一実施形態において、前記床面接触端の底部は、熱可塑性エラストマー材料で形成される。
【0019】
別の解決手段において、上述のような安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリを備える安全シートが提案される。
【0020】
本開示の有利な効果は、本開示に係る安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリは、ユーザが、身をかがめることなく、サポートレッグ装置が車両床面に接触しているかどうかを確認することを可能にし、したがって、安全シートがサポートレッグ装置によってしっかりとサポートされることを確保できることである。
【0021】
本開示の上記の目的、特徴、態様、及び利点は、添付の図面参照する、本開示の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0022】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の原理を説明するための説明とともに本開示の例を示す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、安全シート用のベース及びサポートレッグ装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、本開示による安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリのインディケータハウジングの拡大図である。
【
図3】
図3は、本開示によるインディケータアセンブリのサポートレッグ装置の斜視図である。
【
図4】
図4は、サポートレッグ装置内のインディケータアセンブリの部材の一部を示す図である。
【
図5】
図5は、本開示によるインディケータアセンブリの第1の実施形態の正面横断面図である。
【
図6】
図6は、
図5の第1の管及び第2の管を取り外した後のインディケータアセンブリの斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示によるインディケータアセンブリの第2の実施形態の正面横断面図である。
【
図8】
図8は、
図7の第1の管及び第2の管を取り外した後のインディケータアセンブリの斜視図である。
【
図9】
図9は、
図7の第1の管及び第2の管を取り外した後のインディケータアセンブリの別の角度からの斜視図である。
【
図11】
図11は、本開示によるインディケータアセンブリの第3の実施形態の正面横断面図である。
【
図12】
図12は、
図11の第1の管及び第2の管を取り外した後のインディケータアセンブリの斜視図である。
【
図13】
図13は、
図11の第1の管、第2の管及びいくつかの部材を取り外した後のインディケータアセンブリの別の角度からの斜視図である。
【
図14】
図14は、
図11の第1の管及び第2の管を取り外した後のインディケータアセンブリの横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示について、添付の図面を参照して詳細に説明する。説明を容易にするために、本開示における「上」、「下」、「頂部」、「底部」という用語及び他の用語は、添付の図面内の方向を意味する。
【0025】
チャイルド安全シートのベースに取り付けられ、車両床面にサポートされるチャイルド安全シート用サポートレッグ装置が提供され、これにより、チャイルド安全シートの転倒防止及び衝撃防止能力を向上させ、子供の安全を保護する。しかし、サポートレッグ装置が車両床面に接触しているか否かを確認することは、ユーザにとって不便である。したがって、上記の課題を解決するために、装置がすでに良好に組み立てられているかどうかをユーザに知らせるために、安全シート用サポートレッグ装置のインディケータアセンブリを開発する必要がある。
【0026】
図1に示す実施形態において、サポートレッグ装置10は、安全シートのベースの前端に配置される。使用時に、サポートレッグ装置10の底部12は、車両床面にサポートされてもよい。サポートレッグ装置10は、第1の管20と第2の管30を含む。第2の管30は、第1の管20内部に摺動可能に配置されることにより、サポートレッグ装置10を伸縮させることができる。したがって、安全シートを自動車シートに置くとき、サポートレッグ装置10の長さを調整することによって、サポートレッグ装置の底部12は車両床面に達することができる。
【0027】
以下、サポートレッグ装置10が床面に接触しているか否かを表示するための構造について詳細に説明する。本発明によるインディケータアセンブリは、サポートレッグ装置10に取り付けられる。
【0028】
インディケータアセンブリは、サポートレッグ装置10の頂部11に配置され、より具体的には第1の管20の上端に接続され、インディケータ窓111を有するインディケータハウジング110と、インディケータハウジング110内に回動可能に収容されたインディケータ部材100と、インディケータハウジング110内に配置され、インディケータ部材100と接触してインディケータ部材100を第1の方向に回動させる第1の弾性部材120と、サポートレッグ装置10の内部に配置された押し部材200及び牽引部材300とを含む。
【0029】
図1に示すように、インディケータハウジング110は、サポートレッグ装置10と安全シートのベースとを接続するための接続部として形成されてもよい。したがって、インディケータハウジング110は、サポートレッグ装置10及び安全シートのベースと一体的に形成されて、それらの間に十分な強度を有してもよく、それによって、サポートレッグ装置10は安全シートに対してサポートの役割を果たすことを確実にする。もちろん、製造及び輸送を容易にするために、インディケータハウジング110、サポートレッグ装置10、及び安全シートのベースは、別々に製造され、そして、ねじ締め、リベット締め、または溶接によって組み立てられてもよい。
【0030】
インディケータ窓111は、インディケータハウジング110に形成され、インディケータハウジング110を貫通する。
図1及び
図2に示す実施形態において、インディケータ窓111は、インディケータハウジング110の頂部に形成され、その結果、ユーザはインディケータ窓111を上方からより便利に観察することができる。なお、インディケータ窓111は、インディケータハウジング110の側部に形成されてもよく、その結果、ユーザは、インディケータ窓111を側方から観察することができる。
【0031】
インディケータ部材100は、インディケータハウジング110内に回動可能に収容される。
図4に示すように、インディケータ部材100は、その外表面に第1の領域101と第2の領域102を含む。インディケータ部材100の回動により、第1の領域と第2の領域とを交互にインディケータ窓111から露出させることができる。第1の領域101と第2の領域102は、赤色と緑色などの異なる色彩を有してもよく、または、文字や図形などの異なる模様を有してもよく、これによって、インディケータアセンブリの異なる状態を表示することができる。例えば、サポートレッグ装置10が床面に接触していない場合、インディケータ部材100の第1の領域101がインディケータ窓111から露出し、サポートレッグ装置10が床面に接触している場合、インディケータ部材100の第2の領域102がインディケータ窓111から露出する。これにより、ユーザは、サポートレッグ装置10が床面に接触しているか否かを明確に知ることができる。
【0032】
インディケータ部材100の回動を容易にするために、
図4に示すように、回動軸103がインディケータ部材100の両側に形成されてもよく、
図3及び
図5に示すように、回動軸103は、インディケータハウジング110上に、またはサポートレッグ装置10(すなわち、第1の管20)の頂部11に、またはサポートレッグ装置10(すなわち、第1の管20)の頂部11に配置されたフレーム40上に回転可能にサポートされ、インディケータ部材100が回動軸103を中心にインディケータハウジング110内に回動するようになっている。他の実施形態において、インディケータ部材100は、摺動レールなどの他の手段によって回動してもよい。
【0033】
サポートレッグ装置10が床面に接触していない場合、第1の領域101がインディケータ窓111から露出することを確保するために、第1の弾性部材120もインディケータハウジング110内に配置され、インディケータ部材100を第1の方向に沿って第一位置に回動させ、インディケータ部材100が第一位置にあるとき、第1の領域101は、インディケータ窓111から露出する。第1の弾性部材120は、弾性材料で形成され、ばね、弾性片または駆動力を提供することができる任意の弾性要素であってもよい。また、第1の弾性部材120は、インディケータ部材100と一体に形成されてもよく、第1の弾性部材とインディケータ部材とが別々に形成された後に組み立てられてもよい。第1の弾性部材120は、どのような形状であってもよい。
【0034】
サポートレッグ装置10が床面に接触している場合、主に押し部材200及び牽引部材300によって、インディケータ部材100が第1の方向と反対の第2の方向に沿って第二位置に回動するように駆動される。インディケータ部材100が第二位置にあるとき、第2の領域102は、インディケータ窓111から露出する。
【0035】
続いて、押し部材200と牽引部材300について概略的に説明する。
【0036】
押し部材200は、サポートレッグ装置10の内部に配置され、サポートレッグ装置10の底部12に対して上下に移動可能である。押し部材200は、サポートレッグ装置10の底部12から突出し且つ床面に接触する床面接触端201を含む。床面接触端201の底部は、熱可塑性エラストマー(TPE)材質で構成され、滑りを防止し、衝撃を回避する役割を果たす。床面接触端201がサポートレッグ装置10の底部12から延出するので、サポートレッグ装置10が床面に接触すると、床面接触端202は、まず床面に接触し、床面から上向きの作用力を受け、床面接触端201と押し部材200は、床面接触端201がサポートレッグ装置10の底部12内に完全に後退するまで、サポートレッグ装置10の底部12に対して上向きに移動する。
【0037】
牽引部材300は、中空スリーブ310内に移動可能に配置される。牽引部材300は、牽引ワイヤなどの可撓性の細長い部材であり、金属、織物、ゴム、またはプラスチックなどの張力材料で形成される。スリーブ310は、牽引部材300の周りに包み、牽引部材300の移動を案内する中空管であり、その結果、牽引部材300の一端がスリーブ310から引き出されると、牽引部材300の他端がスリーブ310内に引き込まれる。スリーブ310は、金属、織物、ゴム又はプラスチック等の所定の弾性及び所定の剛性を有する材料で製造されてもよい。スリーブ310が弾性を有し、サポートレッグ装置10が後退するとき、スリーブ310がそれに応じて湾曲及び変形することができることを確保し、その結果、スリーブ310がサポートレッグ装置10の伸縮を妨げないようになっている。スリーブ310は、スリーブ310が牽引部材300の移動を案内することができ、スリーブ310の全長が牽引部材300の移動によって変化しないことを確保する剛性を有する。
【0038】
スリーブ310は、サポートレッグ装置10の頂部11に対して移動不能であるように構成された上端311と、サポートレッグ装置10の底部12に対して移動不能であるように構成された下端312とを有する。牽引部材300の第一端部301は、スリーブ310の上端311から延出し、且つインディケータ部材100に固定され、その結果、インディケータ部材100は第1の方向とは反対の第2の方向に第二位置に回動するように引っ張られる。牽引部材300の第二端部302は、スリーブ310の下端312から突出し、押し部材200の上方への移動が牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動することができるように配置される。
【0039】
スリーブ310の上端311は、様々な方法で、サポートレッグ装置10の頂部11に対して移動不能であるように構成される。例えば、別の実施形態において、
図5に示すように、スリーブ上端固定部材130をサポートレッグ装置10の頂部11に固定し、スリーブ310の上端311をスリーブ上端固定部材130に固定してもよい。スリーブ上端固定部材130は、フレーム40を介してサポートレッグ装置10の頂部11に固定されてもよい。スリーブ上端固定部材130とフレーム40は、ねじやリベット等の従来の様々な接続方法を用いて固定することができる。もちろん、スリーブ310の上端311は、サポートレッグ装置10の頂部11または頂部11に配置された他の部材に直接的に固定されてもよい。
【0040】
一方、スリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置10の底部12に対して移動不能であるように構成され、牽引部材300の第二端部302は、押し部材200の上方への移動が牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動することができるように構成されるので、上記は様々な方法で実施することができ、これは例を挙げることによって以下で詳細に説明する。
【0041】
以下、押し部材200と牽引部材300がどのようにインディケータ部材100を第2の方向に沿って第二位置まで回動させるかについて説明する。
【0042】
サポートレッグ装置10が床面に接触している場合、押し部材200の床面接触端201はまず床面に接触し、これにより押し部材200はサポートレッグ装置10の底部12に対して上向きに移動し、これにより牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動し、牽引部材300の第一端部301は、サポートレッグ装置10の頂部11に対して下向きに移動してインディケータ部材100を引っ張り、これによりインディケータ部材100は第1の弾性部材120の作用力に抵抗して第2の方向に沿って回動し、これによりインディケータ部材100の第2の領域102はインディケータ窓111から露出する。
【0043】
なお、スリーブ310の両端は、サポートレッグ装置10の頂部11及び底部12に対してそれぞれ固定されているので、サポートレッグ装置10を後退させてサポートレッグ装置10の頂部11と底部12との間の距離を変化させると、スリーブ310の両端の間の距離のみが変化する。しかしながら、サポートレッグ装置10が床面に接触しない限り、この変化は、スリーブ310内の牽引部材300を引っ張ることができず、且つインディケータ部材100は、第二位置に回動することができない。また、サポートレッグ装置10が最大限に伸長したとき、スリーブ310の両端の間の距離は最大になり、その結果、スリーブ310の長さは、必要なスリーブの長さよりも長く設定されてもよく、これにより、サポートレッグ装置10の伸長がスリーブ310の長さによって制限されないことを確保する。
【0044】
さらに、美観及び使用の容易さのために、
図5、
図7及び
図11に示するように、スリーブ310の全体は、サポートレッグ装置10の内側に配置されるが、スリーブ310は、サポートレッグ装置10の外側に部分的にまたは全体的に設けられてもよい。
【0045】
当業者が本開示をより明確に理解することができるように、本開示のいくつかの好ましい例を詳細に説明する。
【0046】
【0047】
本実施形態において、スリーブ310の下端312は、第2の管30の上端31に近接するように配置され、第2の管30の上端31には、保持部材400が設けられ、スリーブ310の下端312は、保持部材400に固定される。このように、第2の管30に設けられた保持部材400は、第2の管30の下端に対して移動不能であるため、保持部材400に固定されたスリーブ310の下端312は、第2の管30の下端(すなわち、サポートレッグ装置10の底部12)に対して移動不能である。もちろん、スリーブ310の下端312は、第2の管30の上端31の内壁に直接的に固定されてもよいし、上端31における他の構成要素に設けられてもよい。
【0048】
一方、スリーブ310の下端312が第2の管30の上端31に近接するように配置される場合、押し部材200の上方への移動が牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動することができることを実現するために、押し部材200は、押し部材の上部202の高さがスリーブ310の下端312の高さを超え、牽引部材300の第二端部302が押し部材200の上部202に固定されるまで、床面接触端201からサポートレッグ装置10の長手方向に沿って上向きに延在する。スリーブ310の下端312が保持部材400に固定された場合、
図5及び
図6に示すように、押し部材200の上部202は、保持部材400を貫通する。押し部材200は、第2の管30の下端(すなわち、サポートレッグ装置10の底部12)から第2の管30の上端31まで延在するので、すなわち、押し部材200は、第2の管30のほぼ全長に沿って延在するので、
図5及び
図6には、押し部材200は、シート状の細長い部材として示されているが、ロッド部材であってもよい。
【0049】
なお、本開示で言及される「高さ」は、サポートレッグ装置10の底部12からの高さを指すことに留意されたい。
【0050】
押し部材200は、第2の弾性部材210に接続されてもよく、第2の弾性部材210は、押し部材200をサポートレッグ装置10の底部12に対して下向きに移動させる。したがって、サポートレッグ装置10が床面から離れると、第2の弾性部材210の作用により、押し部材200は、サポートレッグ装置10の底部12に対して下向きに移動し、その床面接触端201は、サポートレッグ装置10の底部12からもう一度延出し、同時に、牽引部材300の上部202及び第二端部302も下向きに移動し、その結果、第二端部302における牽引部材は、下方に移動し、スリーブ310内に後退する。したがって、第一端部301における牽引部材は、上向きに移動してスリーブ310から延出し、その結果、第1の弾性部材120の作用により、インディケータ部材100は、第1の方向に沿って第一位置まで回動する。
【0051】
第2の弾性部材210は、弾性材料で形成され、ばね、弾性片、または駆動力を提供することができる任意の弾性要素を含むことができる。
図5及び
図6は、第2の弾性部材210が押し部材200に設けられた引張ばねであることを示しているが、本開示はこれに限定されず、第2の弾性部材210は、押し部材200が下方に移動するように付勢される限り、押し部材200の任意の適切な位置に設けられてもよい。
【0052】
【0053】
本実施形態において、スリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置10の底部12に近接するように配置され、サポートレッグ装置10の底部12は、スリーブ下端固定部材500を含み、スリーブ310の下端312は、スリーブ下端固定部材500に固定される。このように、スリーブ下端固定部材500は、サポートレッグ装置10の底部12に対して移動不能であるため、スリーブ下端固定部材500に固定されたスリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置10の底部12に対して移動不能である。スリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置10の底部12または第2の管30の下端の内壁に直接的に固定されてもよい。
【0054】
一方、スリーブ310の下端312がサポートレッグ装置10の底部12に近接するように配置される場合、押し部材200の上方への移動が牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動することを実現するために、押し部材200は、押し部材の上部202の高さがスリーブ310の下端312の高さを超え、牽引部材300の第二端部302が押し部材200の上部202に固定されるまで、床面接触端201からサポートレッグ装置10の長手方向に沿って上向きに延在する。
図10は、押し部材200の解決手段を示す斜視図である。もちろん、押し部材200は、上記の要件を満たすことができる限り、他の解決手段によって実現されてもよい。本実施例において、スリーブ310の下端312が高くないので、上向きに延びる押し部材200の高さを高くする必要がない。
図7から
図9に示すように、スリーブ下端固定部材500は、押し部材200の上部202の下方に配置される。
【0055】
図示されていないが、本実施例における押し部材200は、第2の弾性部材210と接続されてもよく、第2の弾性部材210は、押し部材200をサポートレッグ装置10の底部12に対して下向きに移動させる。
【0056】
【0057】
本実施形態において、スリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置の底部12に近接するように配置される。例えば、スリーブ310の下端312は、第2の管30の下端の内壁またはサポートレッグ装置10の底部12に設けられた他の構成要素に直接的に固定されてもよく、その結果、スリーブ310の下端312は、サポートレッグ装置10の底部に対して移動不能である。
【0058】
一方、スリーブ310の下端312がサポートレッグ装置10の底部12に近接するように配置される場合、押し部材200の上方への移動が牽引部材300の第二端部302の上方への移動を駆動することを実現するために、押し部材200には、サポートレッグ装置10の長手方向に沿って上向きに延在する駆動部材600が設けられ、駆動部材の上部601の高さはスリーブ310の下端312の高さを超え、牽引部材300の第二端部302は、駆動部材600の上部601に固定される。本実施例において、スリーブ310の下端312が高くないので、上向きに延びる駆動部材600の高さは高くする必要がない。
【0059】
駆動部材600は、駆動部材600をサポートレッグ装置10の底部12に対して下向きに移動させる第3の弾性部材610に接続される。したがって、サポートレッグ装置10が床面から離れると、第3の弾性部材610の作用により、駆動部材600は、サポートレッグ装置10の底部12に対して下向きに移動し、その結果、押し部材200も下向きに移動し、その床面接触端201は、サポートレッグ装置10の底部12からもう一度延出する。同時に、駆動部材600の上部601及び牽引部材300の第二端部302も下向きに移動し、その結果、第二端部302における牽引部材は、下方に移動し、スリーブ310内に後退する。したがって、第一端部301における牽引部材は、上向きに移動してスリーブ310から延出することができ、その結果、第1の弾性部材120の作用により、インディケータ部材100は、第1の方向に沿って第一位置まで回動する。
【0060】
第3の弾性部材610は、弾性材料で形成され、ばね、弾性片、または駆動力を提供することができる任意の弾性要素を含むことができる。
図11から
図14は、第3の弾性部材610が駆動部材600に設けられた圧縮ばねであることを示しているが、本開示はこれに限定されない。第3の弾性部材610は、押し部材200が最終的に下方に移動するように付勢される限り、駆動部材600または押し部材200の任意の適切な位置に設けられてもよい。
【0061】
さらに、本開示の第2実施形態及び第3の実施形態において、スリーブ310の下端312はサポートレッグ装置10の底部12に近接するように配置されるので、スリーブ310の上端311がサポートレッグ装置10の頂部11または当該位置の構成要素に固定されると、サポートレッグ装置10は最大に伸長し、最小に後退し、スリーブ310の2つの端部の間の距離は大きく変化する。サポートレッグ装置10の伸長がスリーブ310の長さによって制限されないことを確保するために、スリーブ310の長さは、サポートレッグ装置10が後退するとき、スリーブ310がサポートレッグ装置10の内部に巻き回されるように、より長く設定される。スリーブ310が巻き回されることに起因するサポートレッグ装置10の伸縮への影響を回避するために、本開示において、2つの方法でスリーブ310を調整する。
【0062】
第一方法は、
図7から
図9に示されており、保持部材400は、第2の管30の上端31に設けられ、スリーブ310は、サポートレッグ装置10内の、保持部材400の下の空間において第1のループ313になるように巻き回される。保持部材400の下部は、スリーブ保持部401から延在し、第1のループ313は、スリーブ保持部401に吊り下げられる。
【0063】
第二方法は、
図11から
図14に示されており、スリーブ310は、上端311に近接する第1のセクション310Aと、下端312に近接する第2のセクション310Bとを含む。第1のセクション310Aは、皮製スリーブであり、第2のセクション310Bは、ばねスリーブであり、第1のセクション310Aと第2のセクション310Bは、ノード310Cにおいて接続されている。このようにして、皮製スリーブの大きな剛性により、第1のセクション310Aは、基本的に巻き回されない。逆に、ばねスリーブの大きな弾性により、第2のセクション310Bにおいて巻き回しが生じる可能性があり、それにより、巻き回し可能なスリーブの長さが効果的に制限される。
【0064】
スリーブ310の第2のセクション310Bは、第2のループ314になるように巻き回されてもよい。第2のループ314は、サポートレッグ装置10内のポスト部材700に巻き回される。ポスト部材700は、
図11及び
図12に示すように、サポートレッグ装置10の内壁に形成されてもよいし、サポートレッグ装置10内の他の構成要素に形成されてもよい。
【0065】
本明細書には、下記のような発明も開示されている。
【0066】
(1)安全シート用サポートレッグアセンブリであって、
サポートレッグ装置と、
前記サポートレッグ装置の上部に位置する、インディケータ窓と、
インディケータ部材であって、異なる模様を表示する第1の領域及び第2の領域を含み、前記サポートレッグ装置に対して第一位置と第二位置の間を移動することができ、前記第1の領域は、前記インディケータ部材が前記第一位置にある時に前記インディケータ窓から露出し、前記第2の領域は、前記インディケータ部材が前記第二位置にある時に前記インディケータ窓から露出する、インディケータ部材と、
前記インディケータ部材に接続され、前記インディケータ部材を第一位置に付勢させる、第1の弾性部材と、
前記サポートレッグ装置の内部に配置され、前記サポートレッグ装置の底部に対して上下に移動可能であり、前記サポートレッグ装置の底部から突出する床面接触端を含む、押し部材と、
第一端部と第二端部を有し、前記第一端部が前記押し部材に接続され、前記第二端部が前記インディケータ部材に接続される、可撓性の牽引部材と、を含み、
前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触している場合、前記床面接触端は、前記サポートレッグ装置の底部に対して上向きに移動して、前記押し部材が前記牽引部材を引っ張り、前記インディケータ部材を前記第一位置から前記第二位置に移動させる、
ことを特徴とする安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0067】
(2)前記牽引部材の前記第二端部は、前記押し部材における前記床面接触端の上方の上部に固定され、前記押し部材の前記床面接触端が床面に接触している場合、前記押し部材は、前記サポートレッグ装置の底部に対して上向きに移動して、前記牽引部材の前記第二端部を駆動して上向きに移動させ、前記牽引部材の前記第一端部を前記サポートレッグ装置の前記頂部に対して下向きに移動させ、前記インディケータ部材を引っ張り前記第一位置から前記第二位置に移動させる、
ことを特徴とする(1)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0068】
(3)前記サポートレッグ装置は、
第1の管と、
前記サポートレッグ装置が伸縮可能になるように前記第1の管の内部に摺動可能に配置されて第2の管と、を含み、
前記インディケータ窓は、前記第1の管の上端に位置し、前記押し部材は、前記第2の管の底部に位置する、
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0069】
(4)スリーブをさらに含み、
前記牽引部材は、中空の前記スリーブ内に移動可能に配置され、前記スリーブの上端は、前記第1の管に接続され、前記スリーブの下端は、前記第2の管に接続され、これにより、前記スリーブの前記下端と前記第2の管とは、前記第1の管に対して上下移動することができる、
ことを特徴とする(3)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0070】
(5)前記スリーブは、前記第2の管でループに巻き回され、前記第2の管は、前記スリーブ保持部を有し、前記スリーブの前記ループは、前記スリーブ保持部に吊り下げられる、
ことを特徴とする(4)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0071】
(6)前記スリーブは、前記サポートレッグ装置の上端に近接する第1のセクションと、前記サポートレッグ装置の下端に近接する第2のセクションとを含み、前記第1のセクションの剛性は、前記第2のセクションの剛性よりも大きく、前記ループは、前記第2のセクションに位置する、
ことを特徴とする(5)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0072】
(7)前記牽引部材は、前記サポートレッグ装置の内部でループに巻き回され、前記牽引部材の長さは、前記サポートレッグ装置の長さよりも大きく、前記サポートレッグ装置の内部にスリーブ保持部を有し、前記ループは、スリーブ保持部に固定されている、
ことを特徴とする(1)に記載の安全シート用サポートレッグアセンブリ。
【0073】
(8)安全シートであって、
(1)~(7)のいずれかに記載の安全シート用サポートレッグアセンブリを備えている、
ことを特徴とする安全シート。
【0074】
本開示の特徴は、その特性から逸脱することなく様々な形態で具現化されることができるので、上述の実施形態は、別段の記載がない限り、上述の説明の詳細のいずれによっても限定されず、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲内で広く解釈されるべきであり、したがって、特許請求の範囲の境界及び範囲内に入るすべての変更及び修正、またはこれらの境界及び範囲の均等物は、添付の特許請求の範囲に含まれるべきであることも理解されるべきである。
【0075】
本出願において提示される本発明の例示的な実施形態は、添付の特許請求の範囲の適用可能性に対して限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「含む」は、本出願において、非限定的な意味で使用され、列挙されていない特徴の存在も排除するものではない。従属請求項に記載された特徴は、特に明記しない限り、互いに自由に組み合わせることができる。本発明の特徴と考えられる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【符号の説明】
【0076】
10 サポートレッグ装置
11 頂部
12 底部
20 第1の管
30 第2の管
31 上端
40 フレーム
100 インディケータ部材
101 第1の領域
102 第2の領域
103 回動軸
110 インディケータハウジング
111 インディケータ窓
120 第1の弾性部材
130 スリーブ上端固定部材
200 押し部材
201 床面接触端
202 上部
210 第2の弾性部材
300 牽引部材
301 第一端部
302 第二端部
310 スリーブ
311 上端
312 下端
313 第1のループ
314 第2のループ
310A 第1のセクション
310B 第2のセクション
310C ノード
400 保持部材
401 スリーブ保持部
500 スリーブ下端固定部材
600 駆動部材
601 上部
610 第3の弾性部材
700 ポスト部材