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特開2024-175147情報処理装置、プログラム及び画像補正方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175147
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び画像補正方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20241211BHJP
   H04N 23/10 20230101ALI20241211BHJP
【FI】
H04N5/232 290
H04N5/232 300
H04N9/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021164859
(22)【出願日】2021-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】519450112
【氏名又は名称】Ultimatrust株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(72)【発明者】
【氏名】飯沼 大
(72)【発明者】
【氏名】森谷 敏博
【テーマコード(参考)】
5C065
5C122
【Fターム(参考)】
5C065AA06
5C065BB01
5C065CC10
5C065DD15
5C065EE03
5C122EA12
5C122FH02
5C122FH11
5C122HA01
5C122HB01
5C122HB06
5C122HB09
(57)【要約】
【課題】時間依存性、色調、気候依存性、物体情報等を含めて衛星画像を補正する。
【解決手段】情報処理装置1は、撮像装置2によって撮像対象を撮像した撮像画像20を取得する撮像画像取得部101と、撮像画像20の画素21に対応付けられる前記撮像対象の実際の位置を示す実位置40を取得する実位置取得部102と、前記撮像画像20の画素21に関する画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つを取得する画素情報取得部103と、前記実位置40に対応する衛星画像30と前記画素情報22及び画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて観測画像24を生成する観測画像生成部106と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置によって撮像対象を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記撮像画像の画素に対応付けられる前記撮像対象の実際の位置を示す実位置を取得する実位置取得部と、
前記撮像画像の画素に関する画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つを取得する画素情報取得部と、
前記実位置に対応する衛星画像と前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つとに基づいて観測画像を生成する観測画像生成部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記観測画像生成部は、
前記衛星画像における前記実位置に対応する前記衛星画像を前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて補正した補正画像としての前記観測画像を生成する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記観測画像生成部は、
前記衛星画像と撮像時刻が対応する前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて前記衛星画像を補正し、前記観測画像を生成する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮像画像取得部は、前記画素情報として色相、彩度、輝度、可視光及び非可視光の強さの少なくとも1つを取得する手段を有する
請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記撮像画像取得部は、前記画素付帯情報として、撮像時の気候情報、被撮像物の物体情報、撮像の解像度の少なくとも1つを取得する手段を有する
請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記観測画像の前記衛星画像に対する補正は、色調の補正、分解能の向上、解像度の向上、バンド間の離散しているスペクトル強度の補間、の少なくとも1つを含む
請求項2から5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記観測画像生成部は、
位置が隣り合う位置関係にあるとともに前記実位置に対応する第1衛星画像及び第2衛星画像を取得し、
前記第1衛星画像と前記第2衛星画像と前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つとに基づいて前記第1衛星画像と前記第2衛星画像の間に位置する補間画像としての前記観測画像を生成する
請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
時間的に変化する前記衛星画像について、前記実位置に対応する前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて、補間画像としての前記観測画像を生成する
請求項1から7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
過去に取得した複数の前記衛星画像と、過去から現在までに取得した前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて現在及び未来の少なくとも1つの前記観測画像を生成する
請求項1から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
撮像装置によって撮像対象を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得機能と、
前記撮像画像の画素に対応付けられる前記撮像対象の実際の位置を示す実位置を取得する実位置取得機能と、
前記撮像画像の画素に関する画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つを取得する画素情報取得機能と、
前記実位置に対応する衛星画像と前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて観測画像を生成する観測画像生成機能と、
を備えるプログラム。
【請求項11】
撮像装置によって撮像対象を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得ステップと、
前記撮像画像の画素に対応付けられる前記撮像対象の実際の位置を示す実位置を取得する実位置取得ステップと、
前記撮像画像の画素に関する画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つを取得する画素情報取得ステップと、
前記実位置に対応する衛星画像と前記画素情報及び前記画素付帯情報の少なくとも1つに基づいて観測画像を生成する観測画像生成ステップと、
を備える画像補正方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び画像補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衛星画像を補正する技術が知られている。この種の技術が記載されるものとして例えば特許文献1がある。
【0003】
特許文献1は、衛星画像補正装置に関するものである。特許文献1には、地球上の全地球測位衛星システム用受信機の近傍で位置情報の生成に寄与する特徴点の位置情報を参照用基準点の位置情報としてデータベース化し、人工衛星が作成した衛星画像上の照合用基準点の位置を参照用基準点の位置情報に基づいて特定して、位置が特定された照合用基準点を補正用基準点とし、補正用基準点の位置情報に基づいて人口衛星が作成した衛星画像を補正する方法が記載されている。これにより、衛星画像の歪みを簡易に補正することが可能となる。
【0004】
また、地上を撮影した画像を地上に平行な平面図画像に変換する技術が知られている。この種の技術が記載されるものとして例えば特許文献2がある。特許文献2には、対象範囲が数キロに亘る広範囲で撮影されたカメラ画像を三次元地形モデルに対応付けて平面図画像を表示する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開202176172号
【特許文献2】特許4642136号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、衛星は広域の地表撮像を空間的に連続して取得する。各地点においては、観測間隔が空くことにより、時間方向に不連続である。このような時間軸において不連続な撮像は、撮影時刻や条件により色調にばらつきが発生する。更に、不連続な撮像からは、交通量や気候といった連続的な状況の変化を把握することが難しい。この点、特許文献1に記載されるような従来技術では、歪み以外の色調や気候といった地球上で観測される特徴を使って衛星画像を補正することはできないという点で改善の余地があった。また、特許文献2に記載されるような従来技術は、衛星画像のような広い範囲の画像とは連携しておらず、衛星画像の補正には適用されていない。得られた平面図画像の活用が限られているという点で改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、地上の撮像画像に基づいて衛星画像を補正することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一態様である情報処理装置は、撮像装置によって撮像対象を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、撮像画像の画素に対応付けられる撮像対象の実際の位置を示す実位置を取得する実位置取得部と、撮像画像の画素に関する画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つを取得する画素情報取得部と、実位置に対応する衛星画像と画素情報及び画素付帯情報の少なくとも1つとに基づいて観測画像を生成する観測画像生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、地上の撮像画像に基づいて衛星画像を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成を示す模式図である。
図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置の有する制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係る撮像装置に付加する光学フィルタの例を示す模式図である。
図5】本発明の実施形態に係る撮像装置及び情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図6】本発明の実施形態に係る撮像装置の撮像した撮像画像(a)、及び、実位置に撮像画像の画素を変換した平面図(b)を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る画素情報及び画素付帯情報を生成取得する処理のフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る画素情報及、画素付帯情報、実位置についての一覧表の例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係る連続する衛星画像に画素情報を参照して補正した観測画像、及び、観測画像を更に補間した観測画像を生成する処理を示すブロック図である。
図10】本発明の実施形態に係る位置が隣り合うが撮影時の異なる衛星画像の例を示す図である。
図11】本発明の実施形態に係る画像のスペクトル強度について補正前後の状況を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る撮像画像の画素情報を基に衛星画像の補間画像を複数枚得る処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る情報処理装置1について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の情報処理装置1は、情報処理装置用通信装置18を備えており、通信回線7及び撮像装置用通信装置27を介して撮像装置2と電子情報を交換する。
【0013】
撮像装置2は、測位用アンテナを備えた測位装置25より測位結果を得る。撮像装置2は、姿勢制御装置26を備える。撮像衛星3の撮影した衛星画像30は図示されない通信回線等を介して情報処理装置1により取得される。撮像装置2は、例えば、位置情報を取得可能な、屋外に固定された監視カメラである。
【0014】
情報処理装置1は、撮像衛星3からの衛星画像30を撮像装置2から得る画素情報22及び画素付帯情報23に基づいて補正し、観測画像24を生成する。この例では、通信回線7は無線通信である。なお、通信回線7が無線通信に限定される訳ではない。例えば、通信回線7が有線通信を利用していてもよい。
【0015】
図2に示すように、情報処理装置1の有する制御部10は、プロセッサ11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入出力部16と、通信部17と、とを有する。
【0016】
プロセッサ11は、各種演算及び処理を行う。プロセッサ11は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)等である。或いは、プロセッサ11は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサ11は、これらにハードウェアアクセラレーター等を組み合わせたものあってもよい。
【0017】
プロセッサ11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。プロセッサ11は、ROM12に記録されているプログラム又はRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。プログラムの一部又は全部が、プロセッサ11の回路内に組み込まれていてもよい。
【0018】
バス14は入出力インターフェース15にも接続される。入出力インターフェース15には、入出力部16と、通信部17と、が接続されている。
【0019】
入出力部16は、有線又は無線により電気的に入出力インターフェース15に接続される。入出力部16は、例えばキーボード及びマウス等の入力部と撮像を表示するディスプレイ及び音声を拡声するスピーカ等の出力部とによって構成される。なお、入出力部16はタッチパネルのように表示機能と入力機能が一体的な構成であってもよい。
【0020】
通信部17は、プロセッサ11が、通信回線7を介して他の装置(例えば、撮像装置2)との間で通信を行う装置である。
【0021】
ここで示したハードウェア構成は、あくまで一例であり、特にこの構成に限定されるわけではない。シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものをプロセッサとして機能的構成を実現するものとして採用してもよい。
【0022】
図3は撮像装置2のハードウェア構成の例を示す。撮像装置2は、受光装置29、光学フィルタ28、撮像装置用通信装置27、姿勢制御装置26、測位装置25を備える。
【0023】
受光装置29は、図示しない光学レンズ部及びイメージセンサを備える。光学レンズ部は、被写体を撮像するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0024】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。この各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部211の出力信号として例えば図6(a)に示す撮像画像20が出力される。
【0025】
撮像装置2の撮像画像20の解像度はイメージセンサの解像度に依存し、例えば、XGA(横1024縦768)或いはFHD(横1920、縦1080)の数の画素21を有する。
【0026】
本明細書においては、画素21は、この本来の意味である画素の意味を含み、更に複数の画素からなる一定の領域をも画素21として表現する。
【0027】
光学フィルタ28は、図4に示すように複数の光学素子を変更可能に並べたものである。適宜、透過光領域は遠赤外、近赤外、可視、紫外のように切り替えられる。撮像装置用通信装置27は、例えばWiFiに代表される無線装置である。姿勢制御装置26はステッピングモータを有し、撮像方向について地面と水平な方位角及び仰ぎ角を調整する。測位装置25は測位衛星41から信号を受け取り実位置40として例えば撮像装置2の設定されている場所の緯度経度を測位する。
【0028】
図5は本実施形態の情報処理装置1及び撮像装置2の機能的構成を示す。以下、図4及び図6を適宜参照して機能について説明する。
【0029】
情報処理装置1は、機能的構成部として、入出力部16、撮像画像取得部101、実位置取得部102、画素情報取得部103、衛星画像取得部104、補正補間情報生成部105、観測画像生成部106を備える。各機能的構成の機能については、撮像装置2の機能が前提になるので、撮像装置2の機能について述べた後、詳述する。
【0030】
撮像装置2の機能的構成について説明する。撮像装置2は撮像部211、物体情報生成部212、撮像情報取得部213、非可視光撮影部214、温度情報取得部215、画素情報生成部216、位置情報取得部217、位置情報記録部218、画素付帯情報生成部219、撮像装置入出力部220を有する。
【0031】
撮像部211は、上記した光学レンズ及びイメージセンサに代表されるハードウェアにより撮像画像20を取得する。
【0032】
物体情報生成部212は撮像画像20から画像解析技術或いは物体検出モデルに依り被撮影物について人、自転車、車、バイク、飛行機、バス、列車、トラック、ボート、信号機、消火栓、一時停止標識、パーキングメーター、樹木、建物等の属性を物体情報として生成する。
【0033】
撮像情報取得部213は、撮像装置2の有する姿勢制御装置26より、撮像装置2の姿勢についての情報を取得する。方位角、仰ぎ角が得られる。また、撮像情報として、光学レンズの焦点距離、焦点位置、絞り値等が取得される。非可視光撮影部214は、図4に示す光学フィルタ28を通して、撮影光のバンドを例えば28aから28fで示される6種類に変更して撮影する。温度情報取得部215は、例えば、撮像装置2の有する図示されない温度計に基づいて撮像時の周囲温度を取得する。画素情報生成部216は、撮像画像20の各画素について、画素情報22として色相、彩度、輝度、可視光及び非可視光の強さの少なくとも1つを含んだ情報を生成する。
【0034】
位置情報取得部217は、測位用アンテナを有する測位装置25から位置情報を取得する。位置情報記録部218は、得られた撮像装置2の位置を記録する。画素付帯情報生成部219は、上記の各機能的構成部により取得された、例えば、物体情報、姿勢情報、撮像情報、温度情報、撮像装置2の位置情報等を統合して、画素付帯情報23を作成する。
【0035】
撮像装置入出力部220は、例えば、情報要求の入力に対応して、撮像画像20と画素情報22と画素付帯情報23とを出力する。
【0036】
情報処理装置1の機能的構成について説明する。情報処理装置1は、上記したように、入出力部16、撮像画像取得部101、実位置取得部102、画素情報取得部103、衛星画像取得部104、補正補間情報生成部105、観測画像生成部106を備える。情報処理装置1の機能は、プロセッサ11によって実現される。
【0037】
入出力部16は、撮像装置2との間での電子情報の入出力及び図示しない外部からの衛星画像30の入力を司る。
【0038】
撮像画像取得部101は、撮像装置2から撮像画像20を取得する。撮像画像20は、例えば、図6(a)に示すように地上を斜めから撮影した画像である。
【0039】
実位置取得部102は、撮像装置2から取得した画素付帯情報23を基に、撮像画像20の画素21の実位置40を計算して取得する。撮像装置2の位置は、上記したようにGNSS信号に基づいて得られている。撮像装置2によって撮像された撮像画像20の中の各画素21の実位置40を求める方法としては、例えば以下の二つの求め方がある。
【0040】
1つの方法は、GNSS信号に基づく測位装置25を備える移動体を移動させながら撮像装置2で撮像し、移動体の撮像画像20中の位置と、移動体のGNSS信号に基づいて得た位置とを対応付ける方法である。この結果をデータベース化し、補間を適宜行うことにより、撮像画像20上の任意の画素21の実位置40が求まる。
【0041】
別の方法は、撮像装置2の位置に撮像装置2からの相対位置を足し合わせる方法である。撮像装置2の位置は、例えば、撮像装置2の有する測位装置25を用いて測位することにより求まる。撮像画像20の任意の画素21については、オートフォーカス機能を利用してフォーカスの合うレンズ位置や図示しないLiDAR(Light Detection and Ranging)などの測距装置から得られる距離情報に基づいて撮像装置2からの距離が求まる。また、撮像装置2の方位、仰ぎ角は姿勢制御装置26からの信号に基づいて求められる。撮像装置2からの距離、撮像装置2の方位、仰ぎ角に基づいて、撮像装置2からの相対位置が求まる。撮像装置2の実位置40に撮像装置2からの相対位置を足し合わせることにより、撮像画像20の任意の画素21について実位置40が求められる。この実位置40に基づいて、緯度経度に沿って画素21は並べ直され、変換されて平面視にされた例が図6(b)に示される。図6(a)の家、樹木等が矢印で示されるように変換され、図6(b)に示されるように平面視にされる。
【0042】
情報処理装置1は、ここでは撮像装置2とは別体であり、情報処理装置1に機能的構成の全てが含まれている。情報処理装置1は、撮像装置2にその一部或いは全部が組み込まれる構成も可能である。
【0043】
図7は、上記の平面視に画素21が並べられるまでのフローチャートである。撮像装置2は可視光情報取得処理として、可視光に合わせた光学フィルタ28を用いて撮像し、可視光情報を画素情報22として取得する(ステップS101)。次に撮像装置2が物体情報生成処理として撮像画像20に物体検出モデルを適用して物体情報を画素情報22として生成する(ステップS102)。撮像装置2が非可視光情報取得処理として、非可視光のバンドパスフィルタを通して撮像し、非可視光情報を画素情報22として取得する(ステップS103)。撮像装置2の有する温度センサが周囲の温度を測定し、温度情報を画素付帯情報23として取得する(ステップS104)。
【0044】
情報処理装置1の画素情報取得部103は、画素情報・画素付帯情報取得処理として撮像画像20の各画素21に対応して、撮像装置2の画素情報生成部216が生成した画素情報22と撮像装置2の画素付帯情報生成部219が生成した画素付帯情報23とを取得する(ステップS105)。情報処理装置1は、画素付帯情報23に含まれる物体情報に基づいて、各々の画素21が示す物体を把握する。例えば、図6(b)においては、樹木が認識され、紅葉により樹木の葉の色の季節による移り変わりを後述する衛星画像30の補正に活用する。
【0045】
図8は、画素21、画素情報22、画素付帯情報23、実位置40の一覧の例を示す。図8においては、撮像画像20の画素21の位置に沿って情報は記録されている。画素情報22として、画素21の位置であるXGA画像における行番号と列番号とが記載され、赤R,緑G、青Bの信号値、それに対応する色調、輝度が記載される。画素付帯情報23として、例えば、日付、天候、温度、物体情報が記載される。更に実位置40が画素21に対応して記載される。
【0046】
情報処理装置1は、画像変換処理として、画素情報22及び画素付帯情報23を有する各画素を、対応づけられた緯度及び経度に沿って平面状に並べる(ステップS106)。情報処理装置1は、情報記録処理として、上記の各情報を記録する(ステップS107)。一連の処理が終了していない場合には、ステップS101に戻る(ステップS108:No)。一連の処理が終了している場合(ステップS108:Yes)には、撮像装置2と情報処理装置1は処理を終了する。
【0047】
衛星画像取得部104は、撮像衛星3が撮影した衛星画像30を図示されない通信装置を介して取得する。補正補間情報生成部105は、同一地点についての撮像時間の異なる衛星画像30及び隣り合う衛星画像30の少なくとも1つについて、補正・補間情報を撮像画像20に基づいて作成する。観測画像生成部106は、補正・補間情報に基づいて衛星画像30を補正し、或いは補間補外した画像を生成する。
【0048】
衛星画像30の補正或いは補間補外された観測画像24の生成について図9から図11を参照して説明する。
【0049】
図9は画像の補正及び補間補外の全体像を示す模式図である。横軸は時間の流れを示している。情報処理装置1は過去の衛星画像30及び過去の撮像画像20を時系列データとして蓄積する。例えば、図9においては、情報処理装置1の衛星画像取得部104は、衛星画像30として、過去衛星画像30aから現在衛星画像30dまで例えば取得する。並行して、情報処理装置1は、撮像装置2の撮像画像20として、過去撮像画像20aから現在撮像画像20eまで例えば取得する。情報処理装置1は、図8に例示したように、各撮像画像20の画素21に対応して画素情報22と画素付帯情報23とを有している。
【0050】
情報処理装置1の備える観測画像生成部106は、撮像画像20の画素付帯情報23に含まれる実位置40の情報に対応する衛星画像30と撮像画像20に関する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて衛星画像30を補正し、観測画像24を生成する。例えば、観測画像生成部106は、各実位置即ち所定の緯度経度における特徴の変化を記録したデータ、即ち、撮像画像20及び画素情報22及び画素付帯情報23を生成し、情報処理装置1に保存する。情報処理装置1が任意の時刻におけるデータをもとに衛星画像30を補正する。データをもとに、衛星が観測していない時間の状態の変化を衛星画像30に付与して衛星画像30を補間する。図9においては、観測画像24として二つの画像が生成されている。
【0051】
衛星画像30を補正するには、まず、撮像画像20の画素21が実位置40に基づいて、衛星画像30の示す緯度経度に対応させて並べられる、つまり、撮像画像20の画素21は、地球上における座標と同期させられる。そして、撮像画像20の解像度が衛星画像30の解像度に合わせられる。次に撮影時間が同期される。図9においては、例えば、現在衛星画像30dと現在撮像画像20eとは撮影時間が同期している。
【0052】
衛星画像30の補正処理としては、例えば、色調を合わせる処理、分解能を向上させる処理、解像度を向上させる処理、バンド間で離散しているスペクトル強度を補間する処理がある。
【0053】
色調を合わせる処理について説明する。地球上の撮像装置2は色調が調整されている。数百キロメートル以上離れたところに設置した撮像装置2であっても、撮像装置2は同じ対象に対して同じ色調で撮像画像20を取得する。類似の時刻、季節であっても衛星画像30間には例えば図10の隣り合う第1衛星画像30-1と第2衛星画像30-2に示すように境目が生じる。これに対して、地球上の撮像画像20の色調を補正値として使うことで衛星画像30の色調が合わせられる。
【0054】
これにより、撮像解析で衛星画像30の境目の情報の変化を抑えることができるので、撮像解析でより良好な結果が得られる。
【0055】
分解能を向上させる処理においては物体情報が衛星画像30に対応付けられ、ラスターデータとして付加される。これにより、衛星画像30は物体のような空間情報の解析に応用できるようになる。
【0056】
解像度を上げる処理においては、撮像装置2の撮像範囲は、衛星画像30よりも高解像度の位置座標を伴う撮像を持つ。実位置40の情報が生成されている範囲において、衛星画像30の高解像度化ができる。これにより、より詳しい衛星画像30の分析が可能となる。
【0057】
バンド間のスペクトル強度を滑らかにする処理においては、衛星画像30のバンド情報をベースに、可視光情報、非可視光情報、温度情報等によってバンド間で離散しているスペクトル強度が補間される。例えば、図11に示すように、補正前のスペクトル強度に対して、補正後のスペクトル強度は滑らかになる。これにより、従来のバンド解析の精度を向上させることができる。また、可視域のスペクトル情報の精度が向上することにより、バンド合成時の色調を高精度に取得し、撮像画像20の間での誤差を抑えることができる。
【0058】
衛星画像30について、図9に示すように、補正された観測画像24a、24bを基に補間した観測画像24cから24eを得ることができる。また、過去の複数撮像からの予測結果を反映する処理も可能である。これらの処理について、図12のフローチャートに沿って説明する。
【0059】
処理がスタートすると、情報処理装置1の備える観測画像生成部106は、補間枚数選択処理として、衛星画像30間で何枚の撮像を生成して補間するかを任意に選択する(ステップS201)。例えば、補間の撮像の枚数は、1分に1枚、1時間に1枚等である。次に、観測画像生成部106は、画素情報取得処理として衛星画像30と緯度経度の近接する撮像画像20の画素21を選択し、画素21の有する画素情報22及び画素付帯情報23を取得する(ステップS202)。次に差分計算処理として、可視光情報と非可視光情報と温度情報との各々に対して、前の観測画像24との差分が計算される(ステップS203)。補間処理として、変化した情報について緯度経度の近接する衛星画像30と撮像画像20の画素21とが関連付けられ、衛星画像30にフォーマットを合わせた補間情報が生成され、変化した情報について、その間が滑らかにつなげられる(ステップS204)。これにより、気候変動のような連続的に変化する事象の分析ができるようになる。
【0060】
観測画像生成部106は、情報変化予測処理として、過去の撮像画像20を時系列データとしてAI解析を行い(ステップS205)、予測結果反映処理として予測した結果を差分処理結果に追加する(ステップS206)。これにより、観測画像24の正確性を向上させることができる。
【0061】
観測画像生成部106は、画像形式出力処理として、処理結果を画像形式で出力する(ステップS207)。補間枚数が所定の枚数に達していない場合(ステップS208:No)には、置換処理として、前の観測画像24を出力画像に置換し(ステップS210)、差分計算処理(ステップS203)に戻る。補間枚数が所定の枚数に達している場合には(ステップS208:Yes)、情報記録処理として情報が記録され(ステップS209)、処理は終了する(END)。
【0062】
上記の補間処理により、AI解析については、データが大量に蓄積される将来において、未観測の未来の衛星画像30の生成ができる。即ち、未来予測が可能になる。
【0063】
撮像画像20に対して補正処理が行われ、補間処理が行われてもよい。補正された撮像画像20に対して補間処理を行うことにより、補正後の可視光情報、非可視光情報、温度情報、付加された物体情報等を補間することができる。これにより、分析精度が向上するだけでなく、交通量のような物体情報が連続的に変化する事象も分析できるようになる。
【0064】
衛星画像30の1画素当たりの情報が補正され、観測間の情報が補間されることにより、衛星画像30は最適化・連続化される。結果として、衛星画像30を都市のような高密集地域の解析や、交通・気候変動分析に役立てることができるようになる。例えば、衛星画像30の色調の最適化により、つなぎ目の無い衛星画像30が生成できる。なお、異なる衛星で取得された衛星画像30でも最適化は可能である。画像解析に適した衛星画像30が生成される。例えば、衛星画像30の観測間における状況の変化を、撮像装置2の撮像画像20で補間して連続化することで、衛星画像30を動的に評価することができる。
【0065】
ここまでの説明においては、情報処理装置1が独立している。これに限られる訳ではなく、情報処理装置1は、撮像装置2にその一部或いは全部が組み込まれることが可能である。例えば、情報処理装置1の全部が撮像装置2に組み込まれた場合には、衛星画像30の撮影範囲という広い地域の未来予測とともに撮像装置2の設置されている場所での未来予測を得られるという利点が生まれる。
【0066】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワーク及び記録媒体からインストールされる。このようなプログラムを含む記録媒体は、借り手にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で借り手に提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態で借り手に提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているプログラムメモリ及びハードディスク等で構成される。
【0067】
以上説明した実施形態に係る情報処理装置1、プログラム及び衛星画像補正補間方法によれば以下のような効果が奏される。
【0068】
情報処理装置1は、 撮像装置2によって撮像対象を撮像した撮像画像20を取得する撮像画像取得部101と、撮像画像20の画素21に対応付けられる撮像対象の実際の位置を示す実位置40を取得する実位置取得部102と、撮像画像20の画素21に関する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つを取得する画素情報取得部103と、実位置40に対応する衛星画像30と画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて観測画像24を生成する観測画像生成部106と、を備える。
【0069】
これにより、観測画像24は、撮像画像20の有する情報が加味されて補正される。地上で撮像される撮像画像20に基づいているので、宇宙空間にある撮像衛星3からでは分からない地上の状態が衛星画像30に反映される観測画像24が取得され得る。
【0070】
情報処理装置1の備える観測画像生成部106は、衛星画像30における実位置40に対応する衛星画像30を画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて補正した補正画像としての観測画像24を生成する。
【0071】
これにより、地上で撮像される撮像画像20に基づいているので、宇宙空間にある撮像衛星3からでは分からない地上の状態を反映するように衛星画像30を補正することができる。
【0072】
情報処理装置1の備える観測画像生成部106は、衛星画像30と撮像時刻が対応する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて衛星画像30を補正し、観測画像24を生成する。
【0073】
これにより、撮像時刻が同期していることから、任意の時刻における衛星画像30が地上の情報により補正される。
【0074】
情報処理装置1の備える撮像画像取得部101は、画素情報22として色相、彩度、輝度、可視光及び非可視光の強さの少なくとも1つを取得する手段を有する。
【0075】
衛星画像30では、空気の透明度、微粒子による光散乱による曇りの影響が出るのに対して地上の撮像装置2ではこれらの影響が少ない。より鮮明で実際に即した光学的特性を反映した衛星画像30が実現される。また、非可視光の情報により衛星画像30では得られない夜の状況を補完することができる。
【0076】
情報処理装置1の備える撮像画像取得部101は、画素付帯情報23として、撮像時の気候情報、被撮像物の物体情報、撮像の解像度の少なくとも1つを取得する手段を有す。
【0077】
撮影時の気候情報を入れることにより、薄曇りの日の衛星画像30と快晴の日の衛星画像30とを互いに補正して比較できる、或いは、天候に関係のない事象の変化を天候による光学的変化に依存せずに検出することができる。車両、建造物、植物などの物体情報を加味することで、衛星画像30に写る領域の状態を的確に把握することができる。解像度情報があることにより、衛星画像30での解像度に比べて撮像画像20の解像度が高い領域の撮像画像20を衛星画像30に取り込むことで、衛星画像30の解像度を上げることができる。
【0078】
情報処理装置1において、観測画像24の衛星画像30に対する補正は、色調の補正、分解能の向上、解像度の向上、バンド間で離散しているスペクトル強度の補間、の少なくとも1つを含む。
【0079】
情報処理装置1の有する観測画像生成部106は、位置が隣り合う位置関係にあるとともに実位置40に対応する第1衛星画像30-1及び第2衛星画像30-2を取得し、第1衛星画像30-1と第2衛星画像30-2と画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つとに基づいて第1衛星画像30-1と第2衛星画像30-2の間に位置する補間画像としての観測画像24を生成する。
【0080】
これにより、隣り合う衛星画像30の境界の不連続性を緩和することができる。特に、空気の散乱等の影響を受けない本来の光学的特性を反映した境界のない衛星画像30を実現することができる。
【0081】
また、本実施形態の情報処理装置1は、時間的に変化する衛星画像30について、実位置40に対応する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて、補間画像としての観測画像24を生成する。
【0082】
撮像衛星3は広範囲を走査して撮影することが一般的で同一地点を撮影する間隙は例えば5分と長い。地上に固定されている撮像装置2は典型的には監視カメラであり、撮影間隔は例えば1/30秒と、撮像衛星3の5分と比較すると150倍の時間的解像度がある。撮像衛星3で撮影できなかった時刻の撮像画像20で衛星画像30を補間することで、時間的な解像度が向上する。
【0083】
情報処理装置1は、過去に取得した複数の衛星画像30と、過去から現在までに取得した画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて現在及び未来の少なくとも1つの観測画像24を生成する。
【0084】
宇宙空間からでは観測不可能な気候要因、季節要因、時刻要因、地域性等を加味して、より精度の高い衛星画像30である観測画像24が得られる。
【0085】
また、本実施形態のプログラムは、撮像装置2によって撮像対象を撮像した撮像画像20を取得する撮像画像取得機能と、撮像画像20の画素21に対応付けられる撮像対象の実際の位置を示す実位置40を取得する実位置取得機能と、撮像画像20の画素21に関する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つを取得する画素情報取得機能と、実位置40に対応する衛星画像30と画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて観測画像24を生成する観測画像生成機能と、をコンピュータに実行させる。
【0086】
また、本実施形態の衛星画像補正方法は、撮像装置2によって撮像対象を撮像した撮像画像20を取得する撮像画像取得ステップと、撮像画像20の画素21に対応付けられる撮像対象の実際の位置を示す実位置40を取得する実位置取得ステップと、撮像画像20の画素21に関する画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つを取得する画素情報取得ステップと、実位置40に対応する衛星画像30と画素情報22及び画素付帯情報23の少なくとも1つに基づいて観測画像24を生成する観測画像生成ステップと、を含む。
【0087】
このプログラム及び方法により、観測画像24は、撮像画像20の有する情報が加味されて補正される。地上で撮像される撮像画像20に基づいているので、宇宙空間にある撮像衛星3からでは分からない地上の環境が加味され、衛星画像30の質が向上する。
【0088】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上述の各実施形態の一部の機能的構成を省略したり、別の機能的構成を組み合わせたりすることもできる。
【符号の説明】
【0089】
1 情報処理装置
2 撮像装置
3 撮像衛星
7 通信回線
18 情報処理装置用通信装置
25 測位装置
26 姿勢制御装置
27 撮像装置用通信装置
41 測位衛星
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
図12