IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

特開2024-175240生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム
<>
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図1
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図2
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図3
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図4
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図5
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図6
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図7
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図8
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図9
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図10
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図11
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図12
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図13
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図14
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図15
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図16
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図17
  • 特開-生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175240
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】生産管理システム、生産管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20241211BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092854
(22)【出願日】2023-06-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】顧 任遠
(72)【発明者】
【氏名】幸地 秀太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC04
5L050CC04
(57)【要約】
【課題】生産現場における紙帳票の電子化による業務効率の低下を防止することが可能な生産管理システム、生産管理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末から入力される電子帳票に表示される項目の項目情報と項目のレイアウト情報とを含む電子帳票の仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、登録が受け付けられた仕様情報に含まれる項目情報とレイアウト情報とを項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、ユーザ端末からの要求に応じてユーザ端末に表示する電子帳票に対応する仕様情報を仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、取得された仕様情報に基づきレイアウト情報が示す所定のルールに従い項目情報が示す項目を配置して電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、作成されたレイアウトに基づき電子帳票をユーザ端末に表示する表示処理部とを備える生産管理システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、
を備える生産管理システム。
【請求項2】
前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、
前記レイアウト作成部は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項3】
前記レイアウト作成部は、少なくとも1以上の前記項目が配置された行の横幅が、配置された前記項目の数に関わらず他の行の横幅と一致するように、各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記項目の横幅を調整する、
請求項2に記載の生産管理システム。
【請求項4】
配置される前記項目は、前記項目の名称が表示される名称表示領域と、前記項目のデータが入力されるデータ入力領域とを有し、
前記レイアウト作成部は、前記電子帳票の横方向の各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記名称表示領域と前記データ入力領域を縦並び又は横並びで配置する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順と改行設定に従い前記項目を改行しながら前記電子帳票の横方向及び縦方向へ順に配置する第1のモードと、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順に従い前記項目を前記電子帳票の縦方向のみへ順に配置する第2のモードとを切り替える、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項6】
前記電子帳票は、生産現場の作業者による生産工程の点検に用いられる紙帳票が電子化された帳票である、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項7】
ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、
を含むコンピュータにより実行される生産管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産管理システム、生産管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DX(Digital Transformation)を推進する企業が増加している。例えば生産現場では、DXにより生産効率の向上や生産コストの削減などが期待される。生産現場におけるDXの一例として、紙帳票の電子化がある。紙帳票は、例えば、生産設備の点検に用いられている。生産現場の作業者は、点検結果を紙帳票へ手書きで記載し、点検後に点検結果のデータ入力作業を行う。このため、生産現場では、紙帳票の電子化により、点検作業やデータ管理作業などの効率化、ペーパーレス化によるコストの削減などが可能となる。
【0003】
下記特許文献1には、編成される生産工程を適正に管理しつつ、より綿密で精度の高い生産工程編成を行うための技術が開示されている。当該技術では、表示装置に帳票データの入力画面を表示し、ユーザが当該入力画面に入力する帳票データに基づき、電子帳票が作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-304210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電子帳票のレイアウトが生産現場の作業者からのニーズと異なる場合、作業者の業務効率が低下する恐れがあった。例えば、従来の紙帳票での運用に慣れている作業者の場合、電子帳票のレイアウトが従来使用していた紙帳票のレイアウトと異なると、入力したいデータ項目を画面上で瞬時に見つけることができず業務に時間がかかってしまう。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、生産現場における紙帳票の電子化による業務効率の低下を防止することが可能な生産管理システム、生産管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生産管理システムは、ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、を備える生産管理システムである。
【0008】
本発明の一態様に係る生産管理方法は、ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、を含むコンピュータにより実行される生産管理方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、ユーザ端末から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、作成された前記レイアウトに基づき、前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生産現場における紙帳票の電子化による業務効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る生産管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る仕様管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る仕様情報登録画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係るDBサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】本実施形態に係る仕様情報のデータ構成の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る管理情報のデータ構成の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る工程管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図9】本実施形態に係る改行表示モードにおける管理情報登録画面の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が2個である場合の項目の横幅調整の一例を示す図である。
図11】本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が3個である場合の項目の横幅調整の一例を示す図である。
図12】本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が4個である場合の項目の縦配置の一例を示す図である。
図13】本実施形態に係る非改行表示モードにおける管理情報登録画面の一例を示す図である。
図14】本実施形態に係る仕様情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図15】本実施形態に係る管理情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図16】本実施形態に係る改行表示モードにおけるレイアウトの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17】本実施形態に係るユーザによるモード切替操作がされた場合における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18】本実施形態に係るモード切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<1.生産管理システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る生産管理システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る生産管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
図1に示す生産管理システム1は、生産拠点における生産を管理するためのシステムである。生産拠点は、例えば、所定の製品を生産(製造)する工場である。工場の分野は特に限定されず、例えば、印刷、製紙、機械、自動車、化学、鉄鋼、建築、食品、製薬、家電等の分野が挙げられる。また、工場にて管理される生産工程も特に限定されず、例えば、部品や原材料が納入される入荷工程、部品や原材料を加工する加工工程、加工した部品を組み立てる組立工程、組み立てた製品を検査する検査工程、検査後の製品を出荷する出荷工程等がそれぞれ管理される。各工程は、生産対象に応じてさらに詳細な工程に分けられてもよい。
【0015】
近年、DX(Digital Transformation)の推進により、生産現場においてもDXが進められている。生産現場におけるDXの一例として、紙帳票の電子化がある。紙帳票は、例えば生産工程の点検作業や実績登録などに用いられている。生産現場の作業者は、紙帳票に対して点検結果や実績などを手書きで記載し、後ほどデータ入力作業を行う。このため、生産現場では、紙帳票の電子化により、点検作業やデータ管理作業などの効率化、ペーパーレス化によるコストの削減などが可能となる。しかしながら、電子化された帳票(以下、「電子帳票」とも称される)のレイアウトが生産現場の作業者からのニーズと異なる場合、作業者の業務効率が低下する恐れがあった。例えば、従来の紙帳票での運用に慣れている作業者の場合、電子帳票のレイアウトが従来使用していた紙帳票のレイアウトと異なると、入力したいデータ項目を画面上で瞬時に見つけることができず業務に時間がかかってしまう。
【0016】
そこで、本実施形態に係る生産管理システム1は、紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトとなるように電子帳票のレイアウトを作成して表示する。これにより、本実施形態に係る生産管理システム1は、生産現場における紙帳票の電子化による業務効率の低下を防止することを可能とする。
以下では、電子帳票が生産現場の作業者による生産工程の点検に用いられる紙帳票が電子化された帳票である例を一例として、本実施形態について説明する。なお、電子帳票が表示される画面は、「電子帳票表示画面」とも称される。
【0017】
図1に示すように、生産管理システム1は、ユーザ端末10と、仕様管理サーバ20と、DB(Data Base)サーバ30と、工程管理サーバ40とを備える。
ネットワークNWには、情報の授受を行うための構成として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等が適用される。
【0018】
(1)ユーザ端末10
ユーザ端末10は、生産現場の作業者であるユーザが有する端末である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPC(Personal Computer)などである。ユーザ端末10は、ネットワークNWを介して、仕様管理サーバ20と、工程管理サーバ40と通信可能に接続されている。
【0019】
ユーザ端末10には、ユーザが電子帳票の仕様を管理するためのアプリケーション(以下、「仕様管理アプリ」とも称される)によって、電子帳票の仕様を管理するための画面が表示される。ユーザは、仕様管理アプリによってユーザ端末10に表示される画面をもとに、電子帳票の仕様を管理する。例えば、ユーザは、仕様管理アプリを介して、電子帳票の仕様に関する情報(以下、「仕様情報」とも称される)を登録することができ、電子帳票のレイアウトを変更したい場合には登録済みの仕様情報を編集することができる。
仕様情報は、例えば、電子帳票に表示される項目に関する情報(以下、「項目情報」とも称される)と、項目のレイアウトに関する情報(以下、「レイアウト情報」とも称される)を含む。
【0020】
また、ユーザ端末10には、ユーザが生産工程を管理するためのアプリケーション(以下、「工程管理アプリ」とも称される)によって、生産工程を管理するための画面が表示される。ユーザは、工程管理アプリによってユーザ端末10に表示される画面をもとに、生産工程の管理を行う。例えば、ユーザは、工程管理アプリを介して、生産工程の管理に関する情報(以下、「管理情報」とも称される)を登録することができ、登録した管理情報を確認したい場合には登録済みの管理情報を参照することができる。
管理情報は、例えば、生産工程の点検に関する情報(以下、「点検情報」とも称される)などを含む。点検情報には、例えば、点検の実施者(作業者)に関する情報、実施者が点検した生産工程、生産設備、生産対象などに関する情報、点検結果を示す情報などが含まれる。
【0021】
本実施形態では、仕様管理アプリ及び工程管理アプリの機能は、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供される。このため、ユーザは、Webブラウザを介して、仕様管理アプリ及び工程管理アプリの機能を利用することができる。
【0022】
ユーザ端末10は、仕様管理サーバ20との通信において、各種の要求を送信し、要求に応じた情報を受信する。
ユーザ端末10が仕様管理サーバ20へ送信する要求は、例えば、仕様管理アプリによって表示される画面の表示要求や仕様情報の登録要求などである。画面の表示要求の一例として、ユーザ端末10は、仕様情報登録画面の表示要求を仕様管理サーバ20へ送信する。
仕様情報登録画面の表示要求は、Webブラウザを介して、ユーザ端末10に仕様情報登録画面を表示するための要求である。仕様情報登録画面は、ユーザが仕様情報を登録するための画面である。
仕様情報の登録要求は、ユーザが仕様情報登録画面に入力した仕様情報を登録するための要求である。
ユーザ端末10が仕様管理サーバ20から受信する情報は、例えば、仕様情報登録画面を表示するための画面情報である。
【0023】
ユーザ端末10は、工程管理サーバ40との通信において、各種の要求を送信し、要求に応じた情報を受信する。ユーザ端末10が工程管理サーバ40へ送信する要求は、例えば、工程管理アプリによって表示される画面の表示要求、管理情報の登録要求、モード切替要求などである。画面の表示要求の一例として、ユーザ端末10は、管理情報登録画面の表示要求を工程管理サーバ40へ送信する。
管理情報登録画面の表示要求は、Webブラウザを介して、ユーザ端末10に管理情報登録画面を表示するための要求である。管理情報登録画面は、ユーザが管理情報を登録するための画面であり、電子帳票表示画面の一例である。
管理情報の登録要求は、ユーザが管理情報登録画面に入力した管理情報を登録するための要求である。
モード切替要求は、ユーザ端末10に表示される管理情報登録画面の表示モードを切り替えるための要求である。表示モードには、例えば、改行表示モード(第1のモード)と非改行表示モード(第2のモード)とがある。改行表示モード(「レイアウトビューモード」とも称される)は、レイアウト情報が示す項目の表示順と改行設定に従い項目を改行しながら電子帳票の横方向及び縦方向へ順に配置するモードである。非改行表示モード(「フレームビューモード」とも称される)は、レイアウト情報が示す項目の表示順に従い項目を電子帳票の縦方向のみへ順に配置するモードである。ユーザは、従来の紙帳票のレイアウトに合わせてレイアウト情報(仕様情報)を予め登録しておくことで、改行表示モードにより紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである電子帳票をユーザ端末10に表示することができる。
ユーザ端末10が工程管理サーバ40から受信する情報は、例えば、管理情報登録画面を表示するための画面情報である。
【0024】
(2)仕様管理サーバ20
仕様管理サーバ20は、ユーザ端末10に表示される電子帳票の仕様を管理するためのサーバ装置である。仕様管理サーバ20は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
【0025】
仕様管理サーバ20は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、DBサーバ30と通信可能に接続されている。
仕様管理サーバ20は、ユーザ端末10との通信において、例えば、仕様情報登録画面の表示要求や仕様情報の登録要求を受信し、仕様情報登録画面の画面情報を送信する。
仕様管理サーバ20は、DBサーバ30との通信において、例えば、ユーザからの登録要求があった仕様情報を送信する。
【0026】
(3)DBサーバ30
DBサーバ30は、生産管理システム1における各種情報を管理するためのサーバ装置である。DBサーバ30は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
【0027】
DBサーバ30は、ネットワークNWを介して、仕様管理サーバ20と、工程管理サーバ40と通信可能に接続されている。
DBサーバ30は、仕様管理サーバ20との通信において、例えば、仕様情報を受信する。
DBサーバ30は、工程管理サーバ40との通信において、例えば、仕様情報の取得要求を受信し、取得要求に対応する仕様情報を送信する。仕様情報の取得要求は、工程管理サーバ40がユーザから表示要求があった管理情報登録画面(改行表示モード)の仕様情報を取得するための要求である。
【0028】
(4)工程管理サーバ40
工程管理サーバ40は、生産現場の生産工程(1つ又は複数の工程)を管理するためのサーバ装置である。工程管理サーバ40は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
【0029】
工程管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、DBサーバ30と通信可能に接続されている。
工程管理サーバ40は、ユーザ端末10との通信において、例えば、管理情報登録画面の表示要求、管理情報の登録要求、モード切替要求などを受信し、管理情報登録画面(改行表示モード又は非改行表示モード)の画面情報を送信する。
工程管理サーバ40は、DBサーバ30との通信において、例えば、仕様情報の取得要求を送信し、取得要求に対応する仕様情報を受信する。
【0030】
<2.ユーザ端末の機能構成>
以上、本実施形態に係る生産管理システム1の構成について説明した。続いて、図2を参照して、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、制御部140と、出力部150とを備える。
【0031】
(1)通信部110
通信部110は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部110は、ネットワークNWを介して、仕様管理サーバ20と、工程管理サーバ40と通信を行う。
通信部110は、仕様管理サーバ20との通信において、仕様情報登録画面の表示要求や仕様情報の登録要求を送信し、仕様情報登録画面の画面情報を受信する。
また、通信部110は、工程管理サーバ40との通信において、管理情報登録画面の表示要求、管理情報の登録要求、モード切替要求などを送信し、管理情報登録画面(改行表示モード又は非改行表示モード)の画面情報を受信する。
【0032】
(2)入力部120
入力部120は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。入力部120は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0033】
(3)記憶部130
記憶部130は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部130は、ユーザ端末10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0034】
(4)制御部140
制御部140は、ユーザ端末10の動作全般を制御する機能を有する。制御部140は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部140は、操作受付部141と、表示要求部142と、登録要求部143と、モード切替要求部144と、出力制御部145とを備える。
【0035】
(4-1)操作受付部141
操作受付部141は、入力部120に入力されたユーザの操作を受け付ける機能を有する。ユーザは、例えば、仕様管理アプリ又は工程管理アプリの起動操作、仕様情報登録画面又は管理情報登録画面の表示操作、仕様情報又は管理情報の登録操作、改行表示モードと非改行表示モードのモード切替操作などを行う。
【0036】
(4-2)表示要求部142
表示要求部142は、表示要求を行う機能を有する。例えば、表示要求部142は、操作受付部141がユーザによる仕様情報登録画面の表示操作を受け付けると、仕様情報登録画面の表示要求を、通信部110から仕様管理サーバ20へ送信する。
また、表示要求部142は、操作受付部141がユーザによる管理情報登録画面の表示操作を受け付けると、管理情報登録画面の表示要求を、通信部110から工程管理サーバ40へ送信する。
【0037】
(4-3)登録要求部143
登録要求部143は、登録要求を行う機能を有する。例えば、登録要求部143は、操作受付部141がユーザによる仕様情報の登録操作を受け付けると、仕様情報の登録要求を、通信部110から仕様管理サーバ20へ送信する。仕様情報の登録要求の送信時、登録要求部143は、仕様情報の登録要求とともにユーザによって入力された仕様情報も通信部110から仕様管理サーバ20へ送信する。
また、登録要求部143は、操作受付部141がユーザによる管理情報の登録操作を受け付けると、管理情報の登録要求を、通信部110から工程管理サーバ40へ送信する。管理情報の登録要求の送信時、登録要求部143は、管理情報の登録要求とともにユーザによって入力された管理情報も通信部110から工程管理サーバ40へ送信する。
【0038】
(4-4)モード切替要求部144
モード切替要求部144は、モード切替要求を行う機能を有する。例えば、モード切替要求部144は、操作受付部141がユーザによるモード切替操作を受け付けると、モード切替要求を、通信部110から工程管理サーバ40へ送信する。モード切替要求の送信時、モード切替要求部144は、モード切替要求とともにユーザによって選択されたモード(改行表示モード又は非改行表示モード)を示す情報も通信部110から工程管理サーバ40へ送信する。
【0039】
(4-5)出力制御部145
出力制御部145は、各種画面や情報の出力を制御する機能を有する。例えば、出力制御部145は、各アプリ(仕様管理アプリや工程管理アプリ)の画面を出力部150に表示させる。
【0040】
(5)出力部150
出力部150は、各種情報を出力する機能を有する。出力部150は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置によって構成される。
出力部150は、出力制御部145からの制御に応じて、各アプリの画面を表示装置に表示する。出力部150は、例えば、仕様管理アプリの画面(例えば仕様情報登録画面など)や工程管理アプリの画面(例えば管理情報登録画面など)を表示装置に表示する。
【0041】
<3.仕様管理サーバの機能構成>
以上、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明した。続いて、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る仕様管理サーバ20の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る仕様管理サーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、仕様管理サーバ20は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
【0042】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部210は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、DBサーバ30と通信を行う。
通信部210は、ユーザ端末10との通信において、仕様情報登録画面の表示要求や仕様情報の登録要求(仕様情報含む)を受信し、仕様情報登録画面の画面情報を送信する。
また、通信部210は、DBサーバ30との通信において、ユーザからの登録要求があった仕様情報を送信する。
【0043】
(2)記憶部220
記憶部220は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部220は、仕様管理サーバ20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0044】
(3)制御部230
制御部230は、仕様管理サーバ20の動作全般を制御する機能を有する。制御部230は、例えば、仕様管理サーバ20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように、制御部230は、表示処理部231と、仕様情報登録部232とを備える。
【0045】
(3-1)表示処理部231
表示処理部231は、各種画面の表示を制御する機能を有する。例えば、表示処理部231は、通信部210がユーザ端末10から仕様情報登録画面の表示要求を受信した場合に、仕様情報登録画面の画面情報を、通信部210からユーザ端末10へ送信する。これにより、表示処理部231は、ユーザ端末10に仕様情報登録画面を表示させる。
【0046】
ここで、図4を参照して、本実施形態に係る仕様情報登録画面について説明する。図4は、本実施形態に係る仕様情報登録画面の一例を示す図である。
【0047】
図4に示す仕様情報登録画面50は、仕様情報の入力領域として、入力領域501から入力領域520を有する。
入力領域501は、作業種別1を入力する領域であり、一例として「ロット別作業記録」と入力されている。入力領域501では、予め設定された作業種別1をプルダウンから選択して入力可能である。
入力領域502は、作業種別2を入力する領域であり、一例として「A品種」と入力されている。入力領域502では、予め設定された作業種別2をプルダウンから選択して入力可能である。
入力領域503は、カテゴリを入力する領域であり、一例として「生産前確認」と入力されている。
入力領域504は、項目名を入力する領域であり、一例として「作業責任者」と入力されている。入力領域504では、予め登録された項目名を引用選択ボタンから選択して入力可能である。
入力領域505は、略称表示を入力する領域である。入力領域505では、予め登録された略称表示を引用選択ボタンから選択して入力可能である。
入力領域506は、入力必須を入力する領域である。入力領域506では、例えばプルダウンによって「入力必須」、「入力任意」、「入力不要」を選択して入力可能である。
入力領域507は、共通コードを入力する領域である。
入力領域508は、表示順を入力する領域であり、一例として「1」と入力されている。
入力領域509は、レイアウト改行設定を入力する領域であり、一例として「改行あり」と入力されている。入力領域509では、例えば、プルダウンによって「改行あり」、「改行なし」を選択して入力可能である。
入力領域510は、概要を入力する領域である。入力領域510では、予め登録された概要を引用選択ボタンから選択して入力可能である。
入力領域511は、検索コードを入力する領域である。
入力領域512は、入力方法を入力する領域であり、一例として「見出し表示」と入力されている。入力領域512では、例えば、プルダウンによって「数字」、「日付」、「全角」、「半角」、「有り/無し」、「OK/保留/NG」、「見出し表示」などを選択して入力可能である。入力領域512にて「見出し表示」が選択された場合、対応する項目の仕様情報登録画面における区画が「見出し区画」として扱われる。一方で、入力領域512にて「見出し表示」以外が選択された場合、対応する項目の仕様情報登録画面における区画が「点検項目区画」として扱われる。「見出し区画」である区画は、見出しを表示するための区画として扱われる。「点検項目区画」である区画は、作業者が点検情報を入力するための区画として扱われる。なお、入力方法が未選択である場合、対応する項目の区画は「点検項目区画」として扱われ、当該区画には例えば任意の文字列を入力可能となる。
入力領域513は、初期表示値を入力する領域である。
入力領域514は、入力可否を入力する領域であり、一例として「不可」と入力されている。入力領域514では、例えば、プルダウンによって「可」、「不可」を選択して入力可能である。
入力領域515は、判定方法を入力する領域であり、一例として「判定なし」と入力されている。入力領域515では、例えば、プルダウンによって「判定あり」、「判定なし」を選択して入力可能である。
入力領域516は、OCRレシピ名を入力する領域である。入力領域516では、例えば、予め設定されたOCRレシピ名をプルダウンによって選択して入力可能である。
入力領域517は、データ取得先名を入力する領域である。入力領域517では、例えば、予め設定されたデータ取得先名をプルダウンによって選択して入力可能である。
入力領域518は、データ取得先キーを入力する領域である。入力領域518では、例えば、予め設定されたデータ取得先キーをプルダウンによって選択して入力可能である。
入力領域519は、見本画像を入力する領域である。入力領域519では、予め登録された見本画像を引用選択ボタンから選択して入力可能である。
入力領域520は、色選択を入力する領域である。入力領域520では、例えば、予め設定された色をプルダウンによって選択して入力可能である。
【0048】
図4に示す仕様情報のうち、少なくとも入力領域508の表示順と入力領域509の改行表示モード改行設定は、例えばレイアウト情報に分類される情報である。表示順と改行表示モード改行設定を除く他の項目は、例えば項目情報に分類される情報である。
【0049】
(3-2)仕様情報登録部232
仕様情報登録部232は、仕様情報の登録を制御する機能を有する。例えば、仕様情報登録部232は、通信部210がユーザ端末10から入力される仕様情報の登録要求を受信した場合に、仕様情報の登録を受け付ける。受付後、仕様情報登録部232は、通信部210が登録要求と共に受信した仕様情報を、通信部210からDBサーバ30へ送信する。これにより、仕様情報登録部232は、DBサーバ30に仕様情報を登録する。
【0050】
<4.DBサーバの機能構成>
以上、本実施形態に係る仕様管理サーバ20の機能構成について説明した。続いて、図5から図7を参照して、本実施形態に係るDBサーバ30の機能構成について説明する。図5は、本実施形態に係るDBサーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、DBサーバ30は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを備える。
【0051】
(1)通信部310
通信部310は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部310は、ネットワークNWを介して、仕様管理サーバ20と、工程管理サーバ40と通信を行う。
通信部310は、仕様管理サーバ20との通信において、仕様情報を受信する。
また、通信部310は、工程管理サーバ40との通信において、仕様情報の取得要求を受信し、取得要求に対応する仕様情報を送信する。
【0052】
(2)記憶部320
記憶部320は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部320は、DBサーバ30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図5に示すように、記憶部320は、仕様情報記憶部321と、管理情報記憶部322とを備える。
【0053】
(2-1)仕様情報記憶部321
仕様情報記憶部321は、仕様情報を記憶する機能を有する。例えば、仕様情報記憶部321は、仕様管理サーバ20によって登録が受け付けられ、通信部310が仕様管理サーバ20から受信する仕様情報を記憶する。この時、仕様情報記憶部321は、仕様情報に含まれる項目情報とレイアウト情報とを項目ごとに対応付けて記憶する。
【0054】
ここで、図6を参照して、本実施形態に係る仕様情報のデータ構成について説明する。図6は、本実施形態に係る仕様情報のデータ構成の一例を示す図である。
【0055】
図6に示すように、仕様情報は、項目情報とレイアウト情報とが項目ごとに対応付けて記憶される。図6に示す仕様情報には、図4に示した仕様情報登録画面50にて1項目ごとに登録された仕様情報が1レコードごとに示されている。
図6には、一例として、13項目分の仕様情報について、項目情報である作業種別1、作業種別2、カテゴリ、項目名、及び入力方法の具体的なデータと、レイアウト情報である表示順及び改行表示モード改行設定の具体的なデータとが示されている。13項目の全ての仕様情報について、作業種別1が「ロット別作業記録」、作業種別2が「A品種」であり、他の項目情報とレイアウト情報が項目に応じたデータとなっている。
【0056】
1レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「作業責任者」、入力方法が「見出し表示」、表示順が「1」、改行表示モード改行設定が「改行あり」である。
2レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「ロット名」、入力方法が「半角」、表示順が「2」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
3レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「生産開始日時」、入力方法が「日付」、表示順が「3」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
4レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「作業者」、入力方法が「全角」、表示順が「4」、改行表示モード改行設定が「改行あり」である。
5レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「品名」、入力方法が「-(未選択)」、表示順が「5」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
6レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「検査有無」、入力方法が「有り/無し」、表示順が「6」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
7レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「仕様確認」、入力方法が「有り/無し」、表示順が「7」、改行表示モード改行設定が「改行あり」である。
8レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「目視確認」、入力方法が「見出し表示」、表示順が「8」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
9レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「発塵確認」、入力方法が「OK/保留/NG」、表示順が「9」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
10レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「外観確認」、入力方法が「OK/保留/NG」、表示順が「10」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
11レコード目の項目のデータは、カテゴリが「生産前確認」、項目名が「異音確認」、入力方法が「OK/保留/NG」、表示順が「11」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
12レコード目の項目のデータは、カテゴリが「定期確認」、項目名が「ヒーター温度」、入力方法が「見出し表示」、表示順が「12」、改行表示モード改行設定が「改行あり」である。
13レコード目の項目のデータは、カテゴリが「定期確認」、項目名が「ヒーター温度-A」、入力方法が「数字」、表示順が「13」、改行表示モード改行設定が「改行なし」である。
【0057】
(2-2)管理情報記憶部322
管理情報記憶部322は、管理情報を記憶する機能を有する。例えば、管理情報記憶部322は、工程管理サーバ40によって登録が受け付けられ、通信部310が工程管理サーバ40から受信する管理情報を記憶する。
【0058】
ここで、図7を参照して、本実施形態に係る管理情報のデータ構成について説明する。図7は、本実施形態に係る管理情報のデータ構成の一例を示す図である。
【0059】
管理情報には、図4に示した管理情報登録画面にてユーザによって入力された情報が、1回の登録ごとに1レコードとして記憶される。
図7には、一例として、管理情報登録画面に登録可能な情報の内、ロット名、生産開始日時、作業者、品名、1回目のヒーター温度-A、1回目のヒーター温度-B、2回目のヒーター温度-A、2回目のヒーター温度-Bの具体的なデータが示されている。
具体的に、ロット名が「LOT-230119」、生産開始日時が「2023/01/19 16:01」、作業者が「** **」、品名が「A品種」、1回目のヒーター温度-Aが「231.0」、1回目のヒーター温度-Bが「235.0」、2回目のヒーター温度-Aが「224.0」、2回目のヒーター温度-Bが「225.0」であるデータが示されている。
【0060】
(3)制御部330
制御部330は、DBサーバ30の動作全般を制御する機能を有する。制御部330は、例えば、DBサーバ30がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
【0061】
<5.工程管理サーバの機能構成>
以上、本実施形態に係るDBサーバ30の機能構成について説明した。続いて、図8から図13を参照して、本実施形態に係る工程管理サーバ40の機能構成について説明する。図8は、本実施形態に係る工程管理サーバ40の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、工程管理サーバ40は、通信部410と、記憶部420と、制御部430とを備える。
【0062】
(1)通信部410
通信部410は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部410は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と、DBサーバ30と通信を行う。
通信部410は、ユーザ端末10との通信において、管理情報登録画面の表示要求、管理情報の登録要求、モード切替要求などを受信し、管理情報登録画面(改行表示モード又は非改行表示モード)の画面情報を送信する。
また、通信部210は、DBサーバ30との通信において、仕様情報の取得要求を送信し、取得要求に対応する仕様情報を受信する。
【0063】
(2)記憶部420
記憶部420は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部420は、工程管理サーバ40がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0064】
(3)制御部430
制御部430は、工程管理サーバ40の動作全般を制御する機能を有する。制御部430は、例えば、工程管理サーバ40がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図8に示すように、工程管理サーバ40は、仕様情報取得部431と、レイアウト作成部432と、表示処理部433と、管理情報登録部434とを備える。
【0065】
(3-1)仕様情報取得部431
仕様情報取得部431は、仕様情報を取得する機能を有する。例えば、仕様情報取得部431は、通信部410がユーザ端末10から管理情報登録画面の表示要求を受信した場合に、表示要求された管理情報登録画面に対応する仕様情報を取得する。具体的に、仕様情報取得部431は、ユーザ端末10からの表示要求に応じて、ユーザ端末10に表示する電子帳票に対応する仕様情報をDBサーバ30の仕様情報記憶部321から取得する。
【0066】
(3-2)レイアウト作成部432
レイアウト作成部432は、電子帳票のレイアウトを作成する機能を有する。例えば、レイアウト作成部432は、仕様情報取得部431によって取得された仕様情報に基づき、レイアウト情報が示す所定のルールに従い項目情報が示す項目を配置して電子帳票のレイアウトを作成する。
表示モードが改行表示モードである場合、レイアウト作成部432が項目を配置する際に従う所定のルールは、例えば、項目の表示順と改行位置である。具体的に、レイアウト作成部432は、表示順に従い項目を電子帳票の横方向へ順に配置し、改行位置が設定されている場合、改行位置にて改行して項目の配置を継続する。
【0067】
ここで、図9を参照して、改行表示モードにおける管理情報登録画面について説明する。図9は、本実施形態に係る改行表示モードにおける管理情報登録画面の一例を示す図である。図9には、一例として、図6に示した仕様情報に基づき、レイアウト作成部432によってレイアウトが作成された改行表示モードにおける管理情報登録画面が示されている。
【0068】
図9に示す管理情報登録画面60の領域601には、項目情報の作業種別1と作業種別2に登録された情報に基づき、「ロット別作業記録」、「A品種」であることが示されている。領域602には、項目情報のカテゴリに登録された情報に基づき、「生産前確認」に関する項目が配置されている。領域603には、項目情報のカテゴリに登録された情報に基づき、「定期確認」に関する項目が配置されている。
【0069】
領域602の1行目には、「作業責任者」の項目が配置されている。
「作業責任者」の項目は、項目情報の入力方法が「見出し表示」であり、レイアウト情報の表示順が「1」であり、改行表示モードの改行設定が「改行あり」である。
このため、レイアウト作成部432は、「作業責任者」の項目を「見出し区画」として、領域602の1行目の先頭に配置し、項目の後ろで改行する。よって、領域602の1行目には、「作業責任者」の項目のみが配置されている。
【0070】
領域602の2行目には、「ロット名」の項目と、「生産開始日時」の項目と、「作業者」の項目との3個の項目が配置されている。
「ロット名」の項目は、項目情報の入力方法が「半角」であり、レイアウト情報の表示順が「2」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「生産開始日時」の項目は、項目情報の入力方法が「日付」であり、レイアウト情報の表示順が「3」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「作業者」の項目は、項目情報の入力方法が「全角」であり、レイアウト情報の表示順が「4」であり、改行表示モードの改行設定が「改行あり」である。
このため、レイアウト作成部432は、「ロット名」の項目と、「生産開始日時」の項目と、「作業者」の項目とを「点検項目区画」として、領域602の2行目の先頭から順に横方向へ配置し、「作業者」の項目の後ろで改行する。よって、領域602の2行目には、「ロット名」の項目と、「生産開始日時」の項目と、「作業者」の項目との3個の項目が配置されている。
【0071】
領域602の3行目には、「品名」の項目と、「検査有無」の項目と、「仕様確認」の項目との3個の項目が配置されている。
「品名」の項目は、項目情報の入力方法が「-(未選択)」であり、レイアウト情報の表示順が「5」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「検査有無」の項目は、項目情報の入力方法が「有り/無し」であり、レイアウト情報の表示順が「6」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「仕様確認」の項目は、項目情報の入力方法が「有り/無し」であり、レイアウト情報の表示順が「7」であり、改行表示モードの改行設定が「改行あり」である。
このため、レイアウト作成部432は、「品名」の項目と、「検査有無」の項目と、「仕様確認」の項目とを「点検項目区画」として、領域602の3行目の先頭から順に横方向へ配置し、「仕様確認」の項目の後ろで改行する。よって、領域602の3行目には、「品名」の項目と、「検査有無」の項目と、「仕様確認」の項目との3個の項目が配置されている。
【0072】
領域602の4行目には、「目視確認」の項目と、「発塵確認」の項目と、「外観確認」の項目と、「異音確認」の項目との4個の項目が配置されている。
「目視確認」の項目は、項目情報の入力方法が「見出し表示」であり、レイアウト情報の表示順が「8」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「発塵確認」の項目は、項目情報の入力方法が「OK/保留/NG」であり、レイアウト情報の表示順が「9」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「外観確認」の項目は、項目情報の入力方法が「OK/保留/NG」であり、レイアウト情報の表示順が「10」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「異音確認」の項目は、項目情報の入力方法が「OK/保留/NG」であり、レイアウト情報の表示順が「11」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。
このため、レイアウト作成部432は、「目視確認」の項目を「見出し区画」として、領域602の4行目の先頭に配置する。さらに、レイアウト作成部432は、「発塵確認」の項目と、「外観確認」の項目と、「異音確認」の項目とを「点検項目区画」として、「目視確認」の後ろ(隣)から順に横方向へ配置する。よって、領域602の4行目には、「目視確認」の項目と、「発塵確認」の項目と、「外観確認」の項目と、「異音確認」の項目との4個の項目が配置されている。
なお、「異音確認」の項目は4行目の最後に配置される項目であるが、その後ろで改行はされていない。これは、次の行がないことを意味している。よって、レイアウト作成部432は、「異音確認」の項目の配置後、領域602における項目の配置を終了する。
【0073】
領域603の1行目には、「ヒーター温度」の項目が配置されている。
「ヒーター温度」の項目は、項目情報の入力方法が「見出し表示」であり、レイアウト情報の表示順が「12」であり、改行表示モードの改行設定が「改行あり」である。
このため、レイアウト作成部432は、「ヒーター温度」の項目を「見出し区画」として、領域603の1行目の先頭に配置し、項目の後ろで改行する。よって、領域603の1行目には、「ヒーター温度」の項目のみが配置されている。
【0074】
領域603の2行目には、ヒーター温度の1回目の点検項目として、「ヒーター温度-A」の項目と、「ヒーター温度-B」の項目と、「ヒーター温度-C」の項目と、「ヒーター温度-D」の項目と、「ヒーター温度-E」の項目と、「平均」の項目との6個の項目が配置されている。
「ヒーター温度-A」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「13」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「ヒーター温度-B」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「14」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「ヒーター温度-C」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「15」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「ヒーター温度-D」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「16」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「ヒーター温度-E」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「17」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。「平均」の項目は、項目情報の入力方法が「数字」であり、レイアウト情報の表示順が「18」であり、改行表示モードの改行設定が「改行なし」である。
このため、レイアウト作成部432は、「ヒーター温度-A」の項目と、「ヒーター温度-B」の項目と、「ヒーター温度-C」の項目と、「ヒーター温度-D」の項目と、「ヒーター温度-E」の項目と、「平均」の項目とを「点検項目区画」として、領域603の2行目の先頭から順に横方向へ配置する。よって、領域603の2行目には、ヒーター温度の1回目の点検項目として、「ヒーター温度-A」の項目と、「ヒーター温度-B」の項目と、「ヒーター温度-C」の項目と、「ヒーター温度-D」の項目と、「ヒーター温度-E」の項目と、「平均」の項目との6個の項目が配置されている。
【0075】
なお、領域603の3行目には、ヒーター温度の2回目の点検項目として、「ヒーター温度-A」の項目と、「ヒーター温度-B」の項目と、「ヒーター温度-C」の項目と、「ヒーター温度-D」の項目と、「ヒーター温度-E」の項目と、「平均」の項目との6個の項目の入力領域のみが再度表示されている。この3行目は、ユーザが追加ボタン604を押下することで追加される。
【0076】
また、レイアウト作成部432は、改行表示モードである場合に、配置された項目の横幅を調整してもよい。例えば、レイアウト作成部432は、少なくとも1以上の項目が配置された行の横幅が、配置された項目の数に関わらず他の行の横幅と一致するように、各行に配置される項目の数に応じて、行ごとに項目の横幅を調整する。これにより、レイアウト作成部432は、従来の紙帳票のレイアウトにより近い電子帳票のレイアウトを作成することができる。
【0077】
また、レイアウト作成部432は、改行表示モードである場合に、名称表示領域とデータ入力領域とで構成される項目を縦並びで配置(縦配置)してもよい。縦配置の対象となる項目は、例えば、入力方法に「見出し表示」以外が選択されて「点検項目区画」として扱われる項目のように、項目の名称が表示される名称表示領域と、項目のデータが入力されるデータ入力領域とを有する項目である。
レイアウト作成部432は、電子帳票の横方向の各行に配置される項目の数に応じて、行ごとに名称表示領域とデータ入力領域を縦並び又は横並びで配置する。これにより、レイアウト作成部432は、従来の紙帳票のレイアウトにより近い電子帳票のレイアウトを作成することができる。
本実施形態では、一例として、電子帳票の横方向の各行に配置される項目の数が4個以上である場合に、名称表示領域とデータ入力領域とを縦並びで配置する例について説明する。なお、縦並びで配置(縦配置)するか横並びで配置(横配置)するか否かの判断基準となる項目の数は、紙帳票のレイアウトに応じて任意の数が設定されてよい。
【0078】
ここで、図10から図12を参照して、項目の配置について説明する。図10は、本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が2個である場合の項目の横幅調整の一例を示す図である。図11は、本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が3個である場合の項目の横幅調整の一例を示す図である。図12は、本実施形態に係る改行表示モードにおける1行の項目数が4個である場合の項目の縦配置の一例を示す図である。
【0079】
まず、図10及び図11を参照して、改行表示モードにおける1行の項目数に応じた項目の横幅の調整について説明する。
図10には、1行の項目数が2個である場合の横幅の調整例が示されている。図10に示す領域605が1個の項目の区画である。領域605には、入力方法が「日付」であるため「点検項目区画」として扱われる「生産終了日時」の項目が示されている。「点検項目区画」として扱われる項目は、図10に示すように、名称表示領域606とデータ入力領域607との2個の領域を有する。図10に示す例では、1行に「生産終了日時」の項目と「承認者」の項目の2個の点検項目があることから、1行に4個の領域(2個の名称表示領域と2個のデータ入力領域)が存在することになる。1個の領域の横幅をα、1行の横幅をγとした場合、レイアウト作成部432は、γ=α×4となるようにαの値を調整することで、各領域の横幅を調整する。
【0080】
図11には、1行の項目数が3個である場合の横幅の調整例が示されている。図11に示す例では、1行に「ロット名」の項目と、「生産開始日時」の項目と、「作業者」の項目の3個の点検項目があることから、1行に6個の領域(3個の名称表示領域と3個のデータ入力領域)が存在することになる。1個の領域の横幅をβ、1行の横幅をγとした場合、レイアウト作成部432は、γ=β×6となるようにβの値を調整することで、各領域の横幅を調整する。
これにより、レイアウト作成部432は、1行に配置される項目数に関わらず、全ての行の横幅が一致するように各行の横幅を調整することができる。
【0081】
次に、図12を参照して、項目の縦配置について説明する。
図12には、1行の項目数が4個である場合の縦配置処理の例が示されている。図12に示す領域608が1個の項目の区画である。領域608には、入力方法が「OK/保留/NG」であるため「点検項目区画」として扱われる「設定確認」の項目が示されている。「点検項目区画」として扱われる項目に対して縦配置処理をする場合、レイアウト作成部432は、図12に示すように名称表示領域609とデータ入力領域610とを縦に配置する。レイアウト作成部432は、他の3個の項目についても、「設定確認」の項目と同様に縦配置処理を行う。
さらに、レイアウト作成部432は、横幅の調整も行う。図12に示す例では、1行に4個の点検項目があり8個の領域(4個の名称表示領域と4個のデータ入力領域)が存在するが、縦配置していることから1行に4個の領域が存在することとみなせる。よって、1個の領域の横幅をα、1行の横幅をγとした場合、レイアウト作成部432は、γ=α×4となるようにαの値を調整することで、各領域の横幅を調整する。
【0082】
なお、表示モードが非改行表示モードである場合、レイアウト作成部432が項目を配置する際に従う所定のルールは、例えば、項目の表示順のみである。具体的に、レイアウト作成部432は、表示順に従い項目を電子帳票の縦方向のみへ順に配置する。
【0083】
ここで、図13を参照して、非改行表示モードにおける管理情報登録画面について説明する。図13は、本実施形態に係る非改行表示モードにおける管理情報登録画面の一例を示す図である。図13には、一例として、図6に示した仕様情報に基づき、レイアウト作成部432によってレイアウトが作成された非改行表示モードにおける管理情報登録画面が示されている。
【0084】
図13に示す管理情報登録画面70の領域701には、項目情報の作業種別1と作業種別2に登録された情報に基づき、「ロット別作業記録」、「A品種」であることが示されている。領域702には、仕様情報に登録されている各項目が、項目情報のカテゴリに登録された情報に関わらず、レイアウト情報の表示順に従い縦方向に順に配置されている。
【0085】
(3-3)表示処理部433
表示処理部433は、管理情報登録画面の表示を制御する機能を有する。例えば、表示処理部433は、レイアウト作成部432によって作成されたレイアウトに基づき、電子帳票をユーザ端末10に表示する。具体的に、表示処理部433は、通信部410を介して、レイアウト作成部432によって作成されたレイアウトを示す管理情報登録画面の画面情報をユーザ端末10へ送信する。
【0086】
また、表示処理部433は、ユーザ端末10からの要求に応じて、改行表示モード(第1のモード)と非改行表示モード(第2のモード)とを切り替える。具体的に、表示処理部433は、通信部410がユーザ端末10から受信したモード切替要求をもとに、ユーザから要求されている表示モードを確認する。要求された表示モードが改行表示モードである場合、表示処理部433は、表示モードを非改行表示モードから改行表示モードへ切り替える。一方、要求された表示モードが非改行表示モードである場合、表示処理部433は、表示モードを改行表示モードから非改行表示モードへ切り替える。
【0087】
(3-4)管理情報登録部434
管理情報登録部434は、管理情報の登録を制御する機能を有する。例えば、管理情報登録部434は、通信部410がユーザ端末10から入力される管理情報の登録要求を受信した場合に、管理情報の登録を受け付ける。受付後、管理情報登録部434は、通信部410が登録要求と共に受信した管理情報を、通信部410からDBサーバ30へ送信する。これにより、管理情報登録部434は、DBサーバ30に管理情報を登録する。
【0088】
<6.処理の流れ>
以上、本実施形態に係る工程管理サーバ40の機能構成について説明した。続いて、図14から図18を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0089】
(1)仕様情報の登録処理の流れ
まず、図14を参照して、仕様情報の登録処理の流れについて説明する。図14は、本実施形態に係る仕様情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0090】
図14に示すように、まず、ユーザは、ユーザ端末10に対して、仕様管理アプリの起動操作を行う(ステップS101)。
ユーザ端末10の操作受付部141は、ユーザからの仕様管理アプリの起動操作を受け付け、仕様管理アプリを起動する(ステップS102)。
次いで、ユーザは、ユーザ端末10に対して、仕様情報登録画面の表示操作を行う(ステップS103)。
操作受付部141がユーザからの仕様情報登録画面の表示操作を受け付けると、ユーザ端末10の表示要求部142は、通信部110を介して、仕様情報登録画面の表示要求を仕様管理サーバ20へ送信する(ステップS104)。
【0091】
仕様管理サーバ20の表示処理部231は、通信部210がユーザ端末10から受信した仕様情報登録画面の表示要求を受け付け、仕様情報登録画面の表示処理を行う(ステップS105)。具体的に、表示処理部231は、通信部210を介して、仕様情報登録画面の画面情報をユーザ端末10へ送信する。
ユーザ端末10の出力制御部145は、通信部110が仕様管理サーバ20から受信した画面情報に基づき、仕様情報登録画面を表示する(ステップS106)。
【0092】
仕様情報登録画面の表示後、ユーザは、ユーザ端末10に対して、仕様情報の登録操作を行う(ステップS107)。具体的に、ユーザは、ユーザ端末10に表示された仕様情報登録画面に対して仕様情報を入力する。入力後、ユーザは、登録操作(例えば登録ボタンの押下)を行う。
操作受付部141がユーザからの仕様情報の登録操作を受け付けると、ユーザ端末10の登録要求部143は、通信部110を介して、仕様情報の登録要求(仕様情報含む)を仕様管理サーバ20へ送信する(ステップS108)。
【0093】
仕様管理サーバ20の仕様情報登録部232は、通信部210がユーザ端末10から受信した仕様情報の登録要求を受け付け、仕様情報の登録処理を行う(ステップS109)。具体的に、仕様情報登録部232は、通信部210を介して、登録要求があった仕様情報をDBサーバ30へ送信する。
DBサーバ30の仕様情報記憶部321は、通信部310が仕様管理サーバ20から受信した仕様情報を記憶する(ステップS110)。
【0094】
(2)管理情報の登録処理の流れ
次に、図15を参照して、管理情報の登録処理の流れについて説明する。図15は、本実施形態に係る管理情報の登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0095】
図15に示すように、まず、ユーザは、ユーザ端末10に対して、工程管理アプリの起動操作を行う(ステップS201)。
ユーザ端末10の操作受付部141は、ユーザからの工程管理アプリの起動操作を受け付け、工程管理アプリを起動する(ステップS202)。
次いで、ユーザは、ユーザ端末10に対して、管理情報登録画面の表示操作を行う(ステップS203)。
操作受付部141がユーザからの管理情報登録画面の表示操作を受け付けると、ユーザ端末10の表示要求部142は、通信部110を介して、管理情報登録画面の表示要求を工程管理サーバ40へ送信する(ステップS204)。
【0096】
工程管理サーバ40の仕様情報取得部431は、通信部410がユーザ端末10から管理情報登録画面の表示要求を受信すると、仕様情報の取得処理を行う(ステップS205)。具体的に、仕様情報取得部431は、表示要求された管理情報登録画面(電子帳票)に対応する仕様情報をDBサーバ30の仕様情報記憶部321から取得する。
仕様情報の取得後、工程管理サーバ40のレイアウト作成部432は、レイアウト作成処理を行う(ステップS206)。レイアウト作成処理の詳細は、後述する。
レイアウト作成処理後、工程管理サーバ40の表示処理部433は、管理情報登録画面の表示処理を行う(ステップS207)。具体的に、表示処理部433は、通信部410を介して、レイアウト作成部432によって作成されたレイアウトを示す管理情報登録画面の画面情報をユーザ端末10へ送信する。
ユーザ端末10の出力制御部145は、通信部110が工程管理サーバ40から受信した画面情報に基づき、管理情報登録画面を表示する(ステップS208)。
【0097】
管理情報登録画面の表示後、ユーザは、ユーザ端末10に対して、管理情報の登録操作を行う(ステップS209)。具体的に、ユーザは、ユーザ端末10に表示された管理情報登録画面に対して管理情報を入力する。入力後、ユーザは、登録操作(例えば登録ボタンの押下)を行う。
操作受付部141がユーザからの管理情報の登録操作を受け付けると、ユーザ端末10の登録要求部143は、通信部110を介して、管理情報の登録要求(管理情報含む)を工程管理サーバ40へ送信する(ステップS210)。
【0098】
工程管理サーバ40の管理情報登録部434は、通信部410がユーザ端末10から受信した管理情報の登録要求を受け付け、管理情報の登録処理を行う(ステップS211)。具体的に、管理情報登録部434は、通信部410を介して、登録要求があった管理情報をDBサーバ30へ送信する。
DBサーバ30の管理情報記憶部322は、通信部310が工程管理サーバ40から受信した管理情報を記憶する(ステップS212)。
【0099】
(3)改行表示モードにおけるレイアウトの作成処理の流れ
次に、図16を参照して、改行表示モードにおけるレイアウトの作成処理の流れについて説明する。図16は、本実施形態に係る改行表示モードにおけるレイアウトの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図16に示す例では、配置する項目の数がnであるとする。
【0100】
図16に示すように、まず、レイアウト作成部432は、変数iを初期化(1を代入)する(ステップS301)。
次いで、レイアウト作成部432は、表示順iの項目を配置する(ステップS302)。i=1の場合、レイアウト作成部432は、レイアウトにおける1番上の行の先頭に項目を配置する。i≧2かつ前の項目(表示順i-1)で改行しなかった場合、レイアウト作成部432は、前の項目(表示順i-1)の隣に現在の項目(表示順i)を配置する。i≧2かつ前の項目(表示順i-1)で改行した場合、レイアウト作成部432は、前の項目(表示順i-1)の1行下の先頭に現在の項目(表示順i)を配置する。
次いで、レイアウト作成部432は、配置した表示順iの項目の改行表示モード改行設定を確認する(ステップS303)。改行設定がありの場合(ステップS303/あり)、レイアウト作成部432は、処理をステップS304へ進める。一方で、改行設定がなしの場合(ステップS303/なし)、レイアウト作成部432は、処理をステップS308へ進める。
【0101】
処理がステップS304へ進んだ場合、レイアウト作成部432は、配置した表示順iの項目の後ろで改行する(ステップS305)。
改行後、レイアウト作成部432は、1行における項目の配置数が4個以上であるか否かを確認する(ステップS306)。配置数が4個以上である場合(ステップS306/YES)、レイアウト作成部432は、処理をステップS306へ進める。一方で、配置数が4個以上でない場合(ステップS306/NO)、レイアウト作成部432は、処理をステップS307へ進める。
【0102】
処理がステップS306へ進んだ場合、レイアウト作成部432は、表示順iの項目が配置された行に配置されている全ての項目に対して、縦配置処理を行う(ステップS306)。縦配置処理後、レイアウト作成部432は、処理をステップS307へ進める。
【0103】
処理がステップS307へ進んだ場合、レイアウト作成部432は、表示順iの項目が配置された行に配置されている全ての項目に対して、横幅調整処理を行う(ステップS307)。横幅調整処理後、レイアウト作成部432は、処理をステップS308へ進める。
【0104】
処理がステップS308へ進んだ場合、レイアウト作成部432は、iの値に1を加える(ステップS308)。
次いで、レイアウト作成部432は、i>nであるか否かを確認する(ステップS309)。i>nである場合(ステップS309/YES)、レイアウト作成部432は、レイアウト作成処理を終了する。一方で、i>nでない場合(ステップS309/NO)、レイアウト作成部432は、処理をステップS302から繰り返す。
【0105】
(4)ユーザによるモード切替操作がされた場合における処理の流れ
次に、図17を参照して、ユーザによるモード切替操作がされた場合における処理の流れについて説明する。図17は、本実施形態に係るユーザによるモード切替操作がされた場合における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0106】
図17に示すように、まず、ユーザは、ユーザ端末10に対して、モード切替操作を行う(ステップS401)。
操作受付部141がユーザからのモード切替操作を受け付けると、ユーザ端末10のモード切替要求部144は、通信部110を介して、モード切替要求を工程管理サーバ40へ送信する(ステップS402)。
【0107】
工程管理サーバ40は、通信部410がユーザ端末10からモード切替要求を受信すると、モード切替処理を行う(ステップS403)。モード切替処理の詳細は、後述する。
モード切替処理後、工程管理サーバ40の表示処理部433は、管理情報登録画面の表示処理を行う(ステップS404)。具体的に、表示処理部433は、通信部410を介して、レイアウト作成部432によって作成されたモード切替後のレイアウトを示す管理情報登録画面の画面情報をユーザ端末10へ送信する。
ユーザ端末10の出力制御部145は、通信部110が工程管理サーバ40から受信した画面情報に基づき、モード切替後の管理情報登録画面を表示する(ステップS405)。
【0108】
(5)モード切替処理の流れ
次に、図18を参照して、モード切替処理の流れについて説明する。図18は、本実施形態に係るモード切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0109】
図18に示すように、まず、工程管理サーバ40の表示処理部433は、通信部410がユーザ端末10から受信したモード切替要求をもとに、ユーザから要求されている表示モードを確認する(ステップS501)。要求された表示モードが改行表示モードである場合(ステップS501/改行表示モード)、表示処理部433は、処理をステップS502へ進める。一方で、要求された表示モードが非改行表示モードである場合(ステップS501/非改行表示モード)、表示処理部433は、処理をステップS504へ進める。
【0110】
処理がステップS502へ進んだ場合、表示処理部433は、表示モードを非改行表示モードから改行表示モードへ切り替える(ステップS502)。
次いで、レイアウト作成部432は、改行ありの管理情報登録画面のレイアウトを作成する(ステップS503)。レイアウトの作成後、工程管理サーバ40は、モード切替処理を終了する。
【0111】
処理がステップS504へ進んだ場合、表示処理部433は、表示モードを改行表示モードから非改行表示モードへ切り替える(ステップS504)。
次いで、レイアウト作成部432は、改行なしの管理情報登録画面のレイアウトを作成する(ステップS505)。レイアウトの作成後、工程管理サーバ40は、モード切替処理を終了する。
【0112】
以上説明したように、本実施形態に係る生産管理システム1は、ユーザ端末10から入力される、電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、電子帳票の仕様に関する仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部232と、登録が受け付けられた仕様情報に含まれる項目情報とレイアウト情報とを項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部321と、ユーザ端末10からの要求に応じて、ユーザ端末10に表示する電子帳票に対応する仕様情報を仕様情報記憶部321から取得する仕様情報取得部431と、取得された仕様情報に基づき、レイアウト情報が示す所定のルールに従い項目情報が示す項目を配置して電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部432と、作成されたレイアウトに基づき、電子帳票をユーザ端末10に表示する表示処理部433と、を備える。
【0113】
かかる構成により、生産現場の作業者は、生産現場でのニーズに合わせて電子帳票のレイアウトを容易にカスタマイズすることができる。例えば、従来の紙帳票での運用に慣れている作業者は、自身の端末から、従来使用されていた紙帳票のレイアウトに合わせた仕様情報を登録するだけで、使い慣れたレイアウトの電子帳票を容易に作成することができる。また、作成済みの電子帳票のレイアウトが従来使用されていた紙帳票のレイアウトと異なっていたとする。この場合には、従来の紙帳票での運用に慣れている作業者は、自身の端末から、従来使用されていた紙帳票のレイアウトに合わせて仕様情報を変更するだけで、電子帳票のレイアウトを容易に変更することができる。これにより、作業者は、生産工程の点検作業や実績登録にて入力したいデータ項目を画面上で探すことに時間をかけることなく、業務を行うことができる。
よって、本実施形態に係る生産管理システム1は、生産現場における紙帳票の電子化による業務効率の低下を防止することを可能とする。
【0114】
また、従来、作業者が生産現場で使用する端末に対して、電子帳票のレイアウトが固定(編集不可)であるアプリケーションが直接インストールされる場合、電子帳票のレイアウトを変更するにはアプリケーション自体を改修する必要があり、作業者が生産現場でのニーズに合わせて自身でレイアウトを変更することができなかった。
これに対して、本実施形態に係る生産管理システム1では、作業者が自身の端末にて仕様管理アプリを起動して仕様情報登録画面から仕様情報を編集することで、電子帳票のレイアウトを変更することが可能である。これにより、作業者は、生産現場でのニーズに合わせて自身でレイアウトを容易に変更することができる。
【0115】
<7.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は、単独で実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで実施形態に適用されてもよい。また、変形例は、実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0116】
上述した実施形態では、生産管理システム1が仕様管理サーバ20と、DBサーバ30と、工程管理サーバ40との3つのサーバを備える例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、各サーバの機能は、1つのサーバによって実現されてもよいし、任意の機能を組み合わせて任意の数のサーバによって実現されてもよい。
【0117】
また、上述した実施形態では、仕様管理アプリ及び工程管理アプリの機能がWebシステム(即ちWebアプリ)によって提供される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、仕様管理アプリ及び工程管理アプリの機能は、ユーザ端末10に仕様管理アプリ及び工程管理アプリをそれぞれインストールすること(即ちネイティブアプリ)で提供されてもよい。
【0118】
また、上述した実施形態では、ユーザからの要求に応じて、表示モードを切り替える例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、ユーザ端末10の種類に応じて表示モードが切り替えられてもよい。一例として、ユーザ端末10がタブレット端末又はPCである場合、改行表示モードが優先して選択されるようにしてもよい。また、ユーザ端末10がスマートフォンである場合、非改行表示モードが優先して選択されるようにしてもよい。
【0119】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。なお、上述した実施形態における生産管理システム1、ユーザ端末10、仕様管理サーバ20、DBサーバ30、及び工程管理サーバ40の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0120】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0121】
1…生産管理システム、10…ユーザ端末、20…仕様管理サーバ、30…DBサーバ、40…工程管理サーバ、110…通信部、120…入力部、130…記憶部、140…制御部、141…操作受付部、142…表示要求部、143…登録要求部、144…モード切替要求部、145…出力制御部、150…出力部、210…通信部、220…記憶部、230…制御部、231…表示処理部、232…仕様情報登録部、310…通信部、320…記憶部、321…仕様情報記憶部、322…管理情報記憶部、330…制御部、410…通信部、420…記憶部、430…制御部、431…仕様情報取得部、432…レイアウト作成部、433…表示処理部、434…管理情報登録部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、
を備える生産管理システム。
【請求項2】
前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、
前記レイアウト作成部は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項3】
前記レイアウト作成部は、少なくとも1以上の前記項目が配置された行の横幅が、配置された前記項目の数に関わらず他の行の横幅と一致するように、各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記項目の横幅を調整する、
請求項2に記載の生産管理システム。
【請求項4】
配置される前記項目は、前記項目の名称が表示される名称表示領域と、前記項目のデータが入力されるデータ入力領域とを有し、
前記レイアウト作成部は、前記電子帳票の横方向の各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記名称表示領域と前記データ入力領域を縦並び又は横並びで配置する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順と改行設定に従い前記項目を改行しながら前記電子帳票の横方向及び縦方向へ順に配置する第1のモードと、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順に従い前記項目を前記電子帳票の縦方向のみへ順に配置する第2のモードとを切り替える、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項6】
前記紙帳票は、前記生産現場の管理情報を登録するために用いられている帳票であり、
前記仕様情報取得部は、前記生産現場の管理情報を登録する画面の表示要求が前記ユーザ端末からあると、前記仕様情報記憶部から前記仕様情報を取得し、
前記レイアウト作成部は、前記仕様情報に基づき、前記生産現場の管理情報を入力可能な前記電子帳票のレイアウトを作成し、
前記表示処理部は、前記生産現場の管理情報を入力可能な状態で前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末に表示された前記電子帳票に対してユーザによって入力される管理情報を登録する管理情報登録部、
をさらに備える請求項6に記載の生産管理システム。
【請求項8】
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、
を含むコンピュータにより実行される生産管理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、
として機能させるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生産管理システムは、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、を備える生産管理システムである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様に係る生産管理方法は、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、を含むコンピュータにより実行される生産管理方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、として機能させるためのプログラムである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、
を備え
前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、
前記レイアウト作成部は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する生産管理システム。
【請求項2】
前記レイアウト作成部は、少なくとも1以上の前記項目が配置された行の横幅が、配置された前記項目の数に関わらず他の行の横幅と一致するように、各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記項目の横幅を調整する、
請求項に記載の生産管理システム。
【請求項3】
配置される前記項目は、前記項目の名称が表示される名称表示領域と、前記項目のデータが入力されるデータ入力領域とを有し、
前記レイアウト作成部は、前記電子帳票の横方向の各行に配置される前記項目の数に応じて、行ごとに前記名称表示領域と前記データ入力領域を縦並び又は横並びで配置する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順と改行設定に従い前記項目を改行しながら前記電子帳票の横方向及び縦方向へ順に配置する第1のモードと、前記レイアウト情報が示す前記項目の表示順に従い前記項目を前記電子帳票の縦方向のみへ順に配置する第2のモードとを切り替える、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項5】
前記紙帳票は、前記生産現場の管理情報を登録するために用いられている帳票であり、
前記仕様情報取得部は、前記生産現場の管理情報を登録する画面の表示要求が前記ユーザ端末からあると、前記仕様情報記憶部から前記仕様情報を取得し、
前記レイアウト作成部は、前記仕様情報に基づき、前記生産現場の管理情報を入力可能な前記電子帳票のレイアウトを作成し、
前記表示処理部は、前記生産現場の管理情報を入力可能な状態で前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する、
請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末に表示された前記電子帳票に対してユーザによって入力される管理情報を登録する管理情報登録部、
をさらに備える請求項に記載の生産管理システム。
【請求項7】
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、
を含み、
前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、
前記レイアウト作成過程は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続するコンピュータにより実行される生産管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、
前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、
前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、
取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、
作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、
として機能させ、
前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、
前記レイアウト作成手段は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する、プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生産管理システムは、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録部と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて記憶する仕様情報記憶部と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得部と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成部と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理部と、を備え、前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、前記レイアウト作成部は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する生産管理システムである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様に係る生産管理方法は、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録過程と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶過程と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得過程と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成過程と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理過程と、を含み、前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、前記レイアウト作成過程は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続するコンピュータにより実行される生産管理方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、生産現場で用いられている紙帳票が電子化された電子帳票に表示される項目に関する項目情報と、前記項目のレイアウトに関するレイアウト情報とを含む、前記電子帳票の仕様に関する仕様情報について、前記紙帳票のレイアウトに合わせてユーザ端末から入力される編集可能な前記仕様情報の登録を受け付ける仕様情報登録手段と、前記登録が受け付けられた前記仕様情報に含まれる前記項目情報と前記レイアウト情報とを前記項目ごとに対応付けて仕様情報記憶部に記憶する仕様情報記憶手段と、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記ユーザ端末に表示する電子帳票に対応する前記仕様情報を前記仕様情報記憶部から取得する仕様情報取得手段と、取得された前記仕様情報に基づき、前記レイアウト情報が示す所定のルールに従い前記項目情報が示す前記項目を配置して、前記紙帳票のレイアウトと同様となるように前記電子帳票のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、作成された前記レイアウトに基づき、前記紙帳票のレイアウトと同様のレイアウトである前記電子帳票を前記ユーザ端末に表示する表示処理手段と、として機能させ、前記所定のルールは、前記項目の表示順と改行位置であり、前記レイアウト作成手段は、前記表示順に従い前記項目を前記電子帳票の横方向へ順に配置し、前記改行位置が設定されている場合、前記改行位置にて改行して前記項目の配置を継続する、プログラムである。