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特開2024-175266画像形成システム、保存領域特定方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175266
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】画像形成システム、保存領域特定方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/892 20060101AFI20241211BHJP
   B41J 29/393 20060101ALI20241211BHJP
   H04N 1/40 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
G01N21/892 A
B41J29/393 105
H04N1/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092911
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋山 振一
【テーマコード(参考)】
2C061
2G051
5C077
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061KK26
2C061KK35
2G051AA34
2G051AB11
2G051CA03
2G051DA06
2G051EA14
2G051EA16
2G051EB01
2G051ED01
2G051ED07
2G051FA02
2G051FA04
5C077LL11
5C077LL17
5C077PP23
5C077PP43
5C077PQ22
5C077SS05
5C077SS06
5C077TT02
(57)【要約】
【課題】ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部の使用量を少なく抑えることが可能な画像形成システム、保存領域特定方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】記録媒体上の画像を画像読取部32で読み取って得られた読取画像を取得する取得部(制御部11)と、取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部14に保存させる制御部11と、を備える。制御部11は、ユーザーにより指定された検査領域の読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像として保存する領域を特定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得部と、
前記取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記検査領域に対してピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記検査領域をピクセル単位で走査し、印刷データのRIP処理時にピクセル単位で設定可能なTagBit情報に基づいて前記保存対象とするピクセルを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記検査領域に対し、前記検査領域を格子状に分割して複数のグリッドを設定し、前記グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記検査領域に対し、全てのページのRIP画像を重ね合わせて合成し、合成したRIP画像に基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記制御部は、速度優先が設定されている場合、前記グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記エビデンス画像の確認画面を表示部に表示させる際、予め前記画像読取部で読み取って得られた下地画像と、前記エビデンス画像と、を合成して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記エビデンス画像とRIP画像とで差分が生じた場合、前記差分が生じた箇所をユーザーに報知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項9】
画像形成システムの保存領域特定方法であって、
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御工程と、
を含み、
前記制御工程は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする保存領域特定方法。
【請求項10】
画像形成システムのコンピュータを、
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得部、
前記取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御部、
として機能させ、
前記制御部は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、保存領域特定方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機等の画像形成装置により用紙に形成された画像に発生した欠陥(ヤレ)を検知可能な装置が知られている。画像に発生した欠陥は、例えば、線状や点状の汚れ、白抜け等である。
【0003】
例えば、画像読取部が読み取った読取画像とマスター画像とを比較することにより、出力結果を検査する画像検査装置が知られている。しかしながら、上記の画像検査装置では、読取画像の情報量が過剰となることがある。そのため、連続する複数の画像の各々について検査する場合、検査に係る処理に時間が掛かり、装置全体の生産性が低下する。また、各読取画像をエビデンス画像として保存(記憶)するためには、多大な記憶容量が必要となる。
【0004】
そこで、解像度設定や階調設定で画像検査処理の精度のレベルを下げる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の構成によれば、検査用画像及び比較用画像のデータ量を小さくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-84743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の構成は、読取画像の全域が保存の対象であるため、読取画像の一部の領域を保存領域とする構成と比べ、データ量が大きくなる。一方、読取画像の一部の領域を保存領域とする構成は、データ量を小さくすることができる。しかしながら、読取画像の一部の領域を保存領域とする構成は、ユーザーが1ページごとに最適な保存領域を設定する必要がある。
【0007】
本発明は、ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部の使用量を少なく抑えることが可能な画像形成システム、保存領域特定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
画像形成システムにおいて、
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得部と、
前記取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記検査領域に対してピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記検査領域をピクセル単位で走査し、印刷データのRIP処理時にピクセル単位で設定可能なTagBit情報に基づいて前記保存対象とするピクセルを検出することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記検査領域に対し、前記検査領域を格子状に分割して複数のグリッドを設定し、前記グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2~4のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記検査領域に対し、全てのページのRIP画像を重ね合わせて合成し、合成したRIP画像に基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、速度優先が設定されている場合、前記グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行い、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを前記保存対象とするピクセルとして検出することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記エビデンス画像の確認画面を表示部に表示させる際、予め前記画像読取部で読み取って得られた下地画像と、前記エビデンス画像と、を合成して表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、前記エビデンス画像とRIP画像とで差分が生じた場合、前記差分が生じた箇所をユーザーに報知することを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、
画像形成システムの保存領域特定方法であって、
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御工程と、
を含み、
前記制御工程は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、
画像形成システムのコンピュータを、
記録媒体上の画像を画像読取部で読み取って得られた読取画像を取得する取得部、
前記取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部に保存させる制御部、
として機能させ、
前記制御部は、ユーザーにより指定された検査領域の前記読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出し、検出した前記保存対象とするピクセルに基づいて前記エビデンス画像として保存する領域を特定することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部の使用量を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
図2】本実施形態に係る画像形成システムの制御構造を示す機能ブロック図である。
図3】領域設定画面の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る画像形成システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】エビデンス画像保存領域を特定する処理を説明するための図である。
図6】読取画像にヤレがある場合のエビデンス画像保存領域の一例を示す図である。
図7】エビデンス画像の確認画面及び下地画像の一例を示す図である。
図8】複数のグリッドを設定してエビデンス画像保存領域を特定する処理を説明するための図である。
図9】複数のグリッドを設定してエビデンス画像保存領域を特定する処理において、読取画像にヤレがある場合の一例を示す図である。
図10】合成前のRIP画像及び合成後のRIP画像の一例を示す図である。
図11】エビデンス画像の確認画面において、RIP画像との差分が生じた箇所を強調表示させた様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
本実施形態に係る画像形成システム1は、図1及び図2に示すように、PC10と、画像形成装置20と、画像読取装置30と、を備える。画像形成システム1を構成する各装置は、通信ネットワークNに接続される。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
【0022】
PC10は、画像形成システム1を導入したユーザーが使用する、デスクトップPCやノートPC等の端末装置である。PC10は、画像形成装置20を用いて用紙(記録媒体)に画像を形成させるプリントジョブ(以下、単にジョブと称することもある)を管理する。PC10は、図2に示すように、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備える。
【0023】
制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備える。制御部11は、RAMの作業領域に展開されたプログラムデータとCPUとの協働により、PC10の各部の動作を統括的に制御する。プログラムデータは、ROMや記憶部14に記憶されている。
【0024】
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備える。操作部12は、ユーザーからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
【0025】
表示部13は、例えば、LCDなどのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。表示部13は、例えば、領域設定画面G1(図3参照)やエビデンス画像の確認画面G2(図7参照)を表示する。
【0026】
領域設定画面G1は、読取画像の検査領域を設定するための画面である。読取画像は、用紙上の画像を画像読取部32で読み取って得られた画像である。また、領域設定画面G1は、読取画像のうちエビデンス画像として保存する領域(エビデンス画像保存領域)を設定するための画面である。
【0027】
領域設定画面G1には、図3に示すように、検査領域設定項目D1と、エビデンス画像保存領域設定項目D2と、プレビュー/検査領域設定画面D3と、検査領域設定ボタンD4と、エビデンス画像保存領域設定ボタンD5と、が設けられている。
検査領域設定項目D1は、検査領域を設定するための項目であり、全面又は手動設定の各項目を選択可能である。手動設定が選択されると、検査領域設定ボタンD4が有効(押下可能)になる。検査領域設定ボタンD4が押下されると、プレビュー/検査領域設定画面D3において、検査領域の指定(設定)が可能になる。
エビデンス画像保存領域設定項目D2は、エビデンス画像保存領域を設定するための項目である。エビデンス画像保存領域設定項目D2は、全面、検査領域、手動設定又は手動設定+自動設定の各項目を選択可能である。手動設定+自動設定の項目は、保存サイズ優先又は速度優先の各項目を選択可能である。検査領域が選択されると、検査領域がエビデンス画像保存領域として設定される。手動設定、保存サイズ優先又は速度優先が選択されると、エビデンス画像保存領域設定ボタンD5が有効(押下可能)になる。エビデンス画像保存領域設定ボタンD5が押下されると、プレビュー/検査領域設定画面D3において、エビデンス画像保存領域の指定が可能になる。
プレビュー/検査領域設定画面D3は、ジョブのプレビューを表示し、プレビュー上で検査領域を設定するための画面である。プレビュー/検査領域設定画面D3において、ユーザーにより領域を指定する操作が行われると、指定された領域が検査領域として設定される。領域を指定する操作は、例えば、操作部12のマウスでドラッグする操作などである。なお、複数の検査領域を設定可能な構成としてもよい。
【0028】
記憶部14は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成される。記憶部14は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部14は、エビデンス画像保存領域のデータ(エビデンス画像)を保存(記憶)する。
【0029】
通信部15は、通信用IC及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。通信部15は、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0030】
画像形成装置20は、プリントコントローラー21と、操作パネル22と、画像形成部23と、を備える。画像形成装置20は、PC10から受信したジョブに基づいて用紙に画像を形成して出力する。画像形成装置20は、プリントコントローラー21のNIC214を介して、PC10と相互に情報の送受信が可能に接続されている。
【0031】
プリントコントローラー21は、PC10から画像形成装置20に送信される印刷データの管理及び制御を行うものである。プリントコントローラー21は、PC10から送信されたプリント対象の印刷データに所定の画像処理を施して、画像形成部23へと出力する。プリントコントローラー21は、制御部211と、記憶部212と、画像処理部213と、NIC214と、を備える。
【0032】
制御部211は、CPU、ROM、RAMなどを備え、画像形成装置20の各部の動作を統括的に制御する。制御部211は、NIC214を介してPC10から入力される印刷データを画像形成部23に出力する。
【0033】
記憶部212は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成される。記憶部212は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部211から読み書き可能に記憶する。
【0034】
画像処理部213は、PC10から入力された印刷データにラスタライズ(RIP)処理を施して、CMYK各色の印刷データを生成する。以下、RIP処理が施された印刷データに基づく画像をRIP画像と称する。RIP処理が施された印刷データは、画像形成部23の像形成ユニット232に出力される。
【0035】
NIC214は、PC10から通信ネットワークNを介してプリント対象の印刷データを受信する通信インターフェイスである。
【0036】
操作パネル22は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部221と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作部222と、を備える。
表示部221は、カラー液晶ディスプレイなどで構成される。表示部221は、制御部211から入力される表示制御信号に従って、操作画面等(各種設定画面、各種ボタン、各機能の動作状況等)を表示する。
操作部222は、表示部221の画面上に設けられるタッチパネルと、表示部221の画面周囲に配置される各種ハードキーと、を備える。操作部222は、画面上に表示されたボタンが手指やタッチペン等で押下された場合、まず、押下された位置の座標を電圧値で検出する。次に、操作部222は、検出された位置に対応付けられた操作信号を制御部211に出力する。なお、タッチパネルは感圧式に限らず、例えば静電式や光式等であってもよい。操作部222は、ハードキーが押下された場合、押下されたキーに対応付けられた操作信号を制御部211に出力する。
【0037】
画像形成部23は、CMYK各色の印刷データに基づいて用紙に画像を形成する。
画像形成部23は、中間転写ベルト231と、像形成ユニット232と、転写部233と、定着部234と、を備える。
【0038】
中間転写ベルト231は、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って回転駆動される。
【0039】
像形成ユニット232は、中間転写ベルト231に沿って配置され、中間転写ベルト231上にトナー像を形成する。像形成ユニット232は、画像処理部213から出力された印刷データの各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びK各色のトナー像を形成する。
【0040】
転写部233は、二次転写ローラー等により形成されたニップ部を有し、用紙にトナー像(画像)を転写する。
【0041】
定着部234は、定着ローラーにより用紙を加熱及び加圧して、トナー像を用紙に熱定着させる。
【0042】
画像形成部23は、像形成ユニット232により中間転写ベルト231上にCMYK各色のトナー像を重畳してフルカラーのトナー像を形成する。画像形成部23は、転写部233により、中間転写ベルト231上に形成されたトナー像を、内蔵する給紙トレイT20から搬送された用紙に転写する。画像形成部23は、定着部234により、用紙上に形成されたトナー像を熱定着させる。
【0043】
画像読取装置30は、画像形成装置20の後段に接続され、制御部31と、画像読取部32と、画像処理部33と、を備える。
【0044】
制御部31は、CPU、ROM、RAMなどを備え、画像読取装置30の各部の動作を統括的に制御する。
【0045】
画像読取部32は、例えば、リニアイメージセンサー(例えばCCDラインセンサー等)、光学系、光源等を備える。画像読取部32は、トナー画像が転写された用紙を読み取って、得られた画像データを画像処理部33に出力する。画像読取部32で読み取られた用紙は、排紙トレイT30に排紙される。
【0046】
画像処理部33は、画像読取部32から入力されるアナログ画像データに各種処理を施した後、RGBのデジタル画像データを生成する。各種処理は、例えば、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等である。以下、画像処理部33で生成されたデジタル画像データに基づく画像を読取画像と称する。なお、本発明では、画像データそのものを、単に画像と称することもある。画像処理部33で生成された画像データ(読取画像)は、プリントコントローラー21のNIC214を介してPC10の制御部11に出力される。
【0047】
次に、本実施形態に係る画像形成システム1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4の動作は、画像形成装置20の制御部211が、PC10からプリント対象の印刷データを受信したことを契機として開始される。
【0048】
まず、画像形成装置20の制御部211が、PC10からプリント対象の印刷データを受信するまでの流れを説明する、
まず、PC10において、ユーザー操作により、ジョブの印刷設定が行われる。次に、PC10において、ユーザー操作により、ジョブに対する検査領域設定が行われる。検査領域設定は、領域設定画面G1において行われる。次に、PC10の制御部11は、上記の印刷設定及び検査領域設定を含む印刷データを作成する。次に、制御部11は、通信ネットワークNを介して、画像形成装置20に印刷データを含むジョブを投入する。画像形成装置20の制御部211は、プリントコントローラー21のNIC214を介してジョブ(印刷データ)を受信する。
【0049】
以下、本実施形態に係る画像形成システム1の動作について説明する。
まず、制御部211は、受信した印刷データにRIP処理を施して、CMYK各色の印刷データを生成する(ステップS101)。
【0050】
次に、制御部211は、印刷設定に基づいて、用紙にCMYK各色の印刷データに基づく画像(RIP画像)を印刷する(ステップS102)。印刷後の用紙は、画像読取装置30に搬送される。
【0051】
次に、画像読取装置30の制御部31は、画像読取部32を制御して、印刷後の用紙の検査領域を読み取らせる(ステップS103)。画像読取部32により読み取られて得られた読取画像は、プリントコントローラー21のNIC214を介してPC10の制御部11に出力される。制御部11は、用紙上の画像を画像読取部32で読み取って得られた読取画像を取得する本発明の取得部として機能する。
【0052】
次に、PC10の制御部11は、読取画像に基づいて、用紙上の画像に不具合があるか否かを検査する(ステップS104)。
【0053】
次に、制御部11は、読取画像に基づいて、エビデンス画像保存領域を特定する(ステップS105)。
【0054】
次に、制御部11は、エビデンス画像保存領域のデータ(エビデンス画像)を記憶部14に保存させる(ステップS106)。
【0055】
次に、制御部11は、印刷が終了したか否かを判定する(ステップS107)。
制御部11は、印刷が終了したと判定した場合(ステップS107:YES)、処理を終了する。
一方、制御部11は、印刷が終了していないと判定した場合(ステップS107:NO)、ステップS102へと移行する。
【0056】
次に、エビデンス画像保存領域を特定する処理について、図5及び図6を用いて説明する。
PC10の制御部11は、ユーザーにより指定された検査領域の読取画像を走査する。図5には、縦に13ピクセル、横に40ピクセルの検査領域E1の読取画像が例示されている。具体的には、制御部11は、検査領域E1に対してピクセル(画素)単位で階調値走査を行う。図5に示す例では、「1:1」のピクセルから「13:40」のピクセルに向けて階調値走査が行われる。制御部11は、上記走査により、階調値が白色を示す値(例えばRGB=0/0/0)以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。制御部11は、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像として保存する領域(エビデンス画像保存領域)を特定する。図5に示す例では、縦方向は「2-12」、横方向は「2-32」の範囲がエビデンス画像保存領域E2となる。記憶部14に保存される情報は、例えば、開始位置「2:2」と縦横のサイズ情報(11×31)である。
【0057】
図6に、読取画像にヤレ(不具合)がある場合のエビデンス画像保存領域の一例を示す。
図6には、縦に13ピクセル、横に40ピクセルの検査領域E1の読取画像が例示されている。制御部11は、ヤレFのある領域を含めて、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。図6に示す例では、縦方向は「2-13」、横方向は「2-35」の範囲がエビデンス画像保存領域E2となる。記憶部14に保存される情報は、例えば、開始位置「2:2」と縦横のサイズ情報(12×34)である。
【0058】
図7(A)に、エビデンス画像の確認画面G2の一例を示す。エビデンス画像の確認画面G2は、例えば、PC10の表示部13に表示される。
エビデンス画像の確認画面G2は、ユーザーが記憶部14に保存されたエビデンス画像を後に確認するための画面である。エビデンス画像の確認画面G2では、記憶部14に保存された下地画像110(図7(B)参照)に、エビデンス画像100を合成したものが表示される。下地画像110は、予め下地用紙(追い刷りされる用紙)に印刷された画像を画像読取部32が読み取って得た画像である。または、下地画像110は、印刷データそのものであってもよい。
すなわち、制御部11は、エビデンス画像の確認画面G2を表示部13に表示させる際、下地画像と、エビデンス画像と、を合成して表示させる。
【0059】
以上のように、本実施形態に係る画像形成システム1は、記録媒体上の画像を画像読取部32で読み取って得られた読取画像を取得する取得部(制御部11)を備える。また、取得部により取得された読取画像に基づいてエビデンス画像を記憶部14に保存させる制御部11を備える。制御部11は、まず、ユーザーにより指定された検査領域の読取画像を走査して保存対象とするピクセルを検出する。次に、制御部11は、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像として保存する領域を特定する。
したがって、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、自動的に読取画像の一部の領域を保存領域とすることができる。これにより、読取画像の全域を保存領域とする構成と比べ、データ量を小さくすることができる。また、ユーザーが1ページごとに最適な保存領域を設定する必要がなくなり、ユーザーの手間を軽減することができる。よって、ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部14の使用量を少なく抑えることができる。
【0060】
また、制御部11は、まず、検査領域に対してピクセル単位で階調値走査を行う。次に、制御部11は、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。
したがって、自動的に読取画像の一部の領域を保存領域とすることができる。これにより、ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部14の使用量を少なく抑えることができる。
【0061】
また、制御部11は、エビデンス画像の確認画面を表示部13に表示させる際、下地画像と、エビデンス画像と、を合成して表示させる。下地画像は、予め画像読取部32で読み取って得られる。
したがって、ユーザーは、エビデンス画像を確認する際、完成後の印刷物のイメージを確認することができる。これにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0062】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0063】
(変形例1)
例えば、上記実施形態では、ピクセル単位で階調値走査を行うことで、エビデンス画像保存領域を特定しているが、これに限定されるものではない。例えば、TagBit(像域分離技術)情報を利用してエビデンス画像保存領域を特定するようにしてもよい。TagBit情報は、印刷データのRIP処理時に生成することができる。TagBit情報は、印刷データのRIP処理時にピクセル単位で設定することができる。1ピクセルのデータとして、一般的なRGBのデータは、0-255の階調で3byte(24bit)のデータを有する。TagBitは、さらに1byte(8bit)のデータを追加し、そのうち2bitを使用してオブジェクト情報を持たせることが可能な技術である。オブジェクト情報は、データの属性(ベクターデータ、テキスト、写真など)を表現する情報である。
【0064】
以下、TagBit情報を利用してエビデンス画像保存領域を特定する処理について、実施形態と同様、図5及び図6を用いて説明する。
PC10の制御部11は、ユーザーにより指定された検査領域E1(図5参照)のRIP画像をピクセル単位で走査する。図5には、縦に13ピクセル、横に40ピクセルの検査領域E1のRIP画像が例示されている。図5に示す例では、「1:1」のピクセルから「13:40」のピクセルに向けて走査が行われる。制御部11は、TagBit情報に基づいて保存対象とするピクセルを検出する。具体的には、制御部11は、上記走査により、TagBit情報が設定されているピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。制御部11は、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。図5に示す例では、縦方向は「2-12」、横方向は「2-32」の範囲がエビデンス画像保存領域E2となる。記憶部14に保存される情報は、例えば、開始位置「2:2」と縦横のサイズ情報(11×31)である。なお、変形例1では、エビデンス画像を保存する際に、TagBit情報を削除する。これにより、記憶部14の使用量を削減することができる。
画像検査でヤレF(図6参照)が見つかった場合は、実施形態と同様、読取画像を走査する方法でエビデンス画像保存領域を特定する。
【0065】
上記のように、制御部11は、検査領域をピクセル単位で走査し、TagBit情報に基づいて保存対象とするピクセルを検出する。TagBit情報は、印刷データのRIP処理時にピクセル単位で設定可能である。
したがって、自動的に読取画像の一部の領域を保存領域とすることができる。これにより、ユーザーの手間を軽減しつつ、記憶部14の使用量を少なく抑えることができる。
【0066】
なお、変形例1では、RIP処理後の印刷データに設定されたTagBit情報を用いてエビデンス画像保存領域を特定しているが、これに限定されない。例えば、読取画像に設定されたTagBit情報を利用してエビデンス画像保存領域を特定するようにしてもよい。TagBit情報は、検査領域の読み取り時に、OCRを用いて読取画像に設定することができる。
この場合、制御部11は、ユーザーにより指定された検査領域の読取画像をピクセル単位で走査する。制御部11は、上記走査により、TagBit情報が設定されているピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。制御部11は、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。
なお、画像検査でヤレが見つかった場合、ヤレの部分にもTagBit情報が設定される。したがって、読取画像を走査してTagBit情報が設定されているピクセルを検出することで、エビデンス画像保存領域を特定することができる。
【0067】
(変形例2)
また、検査領域に対して複数のグリッドを設定し、グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行うようにしてもよい。グリッドは、検査領域を格子状に分割したものである。本変形例では、10ピクセル×10ピクセルのグリッドを設定している。図8には、縦に13ピクセル、横に40ピクセルの検査領域E1の読取画像が例示されている。図8に示す例では、「1:1~1:10」、「2:1~2:10」、…「10:1~10:10」の順に、グリッドE3単位で走査される。制御部11は、上記走査により、階調値が白色を示す値(例えばRGB=0/0/0)以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。制御部11は、検出した保存対象とするピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。「1:1~10:10」のグリッドE3内で保存対象のピクセルを検出した場合は、当該グリッドE3をエビデンス画像保存領域として特定する。図8に示す例では、「2:2」に到達した時点で、「1:1~10:10」のグリッドE3をエビデンス画像保存領域として特定することができる。図8に示す例では、上記走査の結果、縦方向は「1-20」、横方向は「1-40」の範囲がエビデンス画像保存領域E2となる。記憶部14に保存される情報は、例えば、開始位置「1:1」と縦横のサイズ情報(20×40)である。
【0068】
図9に、複数のグリッドを設定してエビデンス画像保存領域を特定する処理において、読取画像にヤレがある場合の一例を示す。
図9には、縦に30ピクセル、横に40ピクセルの検査領域E1の読取画像が例示されている。図9に示す例では、10ピクセル×10ピクセルのグリッドE3が複数設定されている。制御部11は、ヤレFのある領域を含めて、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。図9に示す例では、まず、図8に示す例と同様、縦方向は「1-20」、横方向は「1-40」の範囲がエビデンス画像保存領域E2となる。また、図9に示す例では、「23:31」から「26:33」の領域にヤレFがあるため、「21:31~30:40」のグリッドE3がエビデンス画像保存領域E2となる。記憶部14に保存される情報は、例えば、開始位置「1:1」と縦横のサイズ情報(20×40)及び開始位置「21:31」と縦横のサイズ情報(10×10)である。なお、削減できる領域は減るが、エビデンス画像保存領域E2を1つにするようにしてもよい。例えば、縦方向は「1-30」、横方向は「1-40」の範囲をエビデンス画像保存領域E2とするようにしてもよい。
【0069】
上記のように、制御部11は、まず、検査領域に対し、検査領域を格子状に分割して複数のグリッドを設定し、グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行う。次に、制御部11は、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを保存対象とするピクセルとして検出する。
したがって、グリッド内で保存対象のピクセルを検出した段階で、当該グリッドをエビデンス画像保存領域として特定することができる。これにより、エビデンス画像保存領域の特定に掛かる時間を短縮することができる。
【0070】
(その他の変形例)
また、検査領域に対し、全てのページのRIP画像を重ね合わせて合成し、合成したRIP画像に基づいてエビデンス画像保存領域を特定するようにしてもよい。図10(A)に、合成前の3つのRIP画像210、220、230の一例を示す。図10(B)に、合成前の3つのRIP画像210、220、230を合成したRIP画像300の一例を示す。
例えば、上記実施形態のように、合成したRIP画像300に対してピクセル単位で階調値走査を行う方法で、エビデンス画像保存領域を特定してもよい。この場合、制御部11は、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを検出し、検出したピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。
また、上記変形例1のように、合成したRIP画像300に設定されているTagBit情報を利用してエビデンス画像保存領域を特定してもよい。この場合、制御部11は、TagBit情報が設定されているピクセルを検出し、検出したピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。
また、上記変形例2のように、合成したRIP画像300に対して複数のグリッドを設定する方法で、エビデンス画像保存領域を特定してもよい。この場合、まず、制御部11は、グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行う。次に、制御部11は、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを検出し、検出したピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。
【0071】
上記のように、制御部11は、検査領域に対し、全てのページのRIP画像を重ね合わせて合成し、合成したRIP画像に基づいてエビデンス画像として保存する領域を特定する。
したがって、一度に全てのページのエビデンス画像保存領域を特定することができる。これにより、エビデンス画像保存領域の特定に掛かる時間を短縮することができる。
【0072】
また、領域設定画面G1のエビデンス画像保存領域設定項目D2で速度優先が設定されている場合、自動的に上記変形例2の方法を採用してもよい。この場合、まず、制御部11は、グリッドごとにピクセル単位で階調値走査を行う。次に、制御部11は、階調値が白色を示す値以外の値であるピクセルを検出し、検出したピクセルに基づいてエビデンス画像保存領域を特定する。
したがって、速度優先が設定されている場合、グリッド内で保存対象のピクセルを検出した段階で、エビデンス画像保存領域を特定することができる。これにより、エビデンス画像保存領域の特定に掛かる時間を短縮することができる。
【0073】
また、制御部11は、エビデンス画像とRIP画像とで差分が生じた場合、差分が生じた箇所をユーザーに報知するようにしてもよい。例えば、図11に示すように、エビデンス画像の確認画面G2にエビデンス画像100を表示させる際に、差分が生じた箇所Jを強調表示させてもよい。また、差分が生じた箇所の位置情報をユーザーに提示するようにしてもよい。
したがって、ユーザーがエビデンス画像とRIP画像とで生じた差分に気づきやすくすることができる。これにより、ユーザーがより確実に不具合に対応することができる。
【0074】
その他、画像形成システムを構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 画像形成システム
10 PC
11 制御部(取得部)
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
20 画像形成装置
21 プリントコントローラー
211 制御部
212 記憶部
213 画像処理部
214 NIC
22 操作パネル
221 表示部
222 操作部
23 画像形成部
231 中間転写ベルト
232 像形成ユニット
233 転写部
234 定着部
30 画像読取装置
31 制御部
32 画像読取部
33 画像処理部
G1 領域設定画面
G2 エビデンス画像の確認画面
100 エビデンス画像
110 下地画像
210、220、230 合成前のRIP画像
300 合成後のRIP画像
N 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11