(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175276
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】行動変容提案システム、及び行動変容提案方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/16 20060101AFI20241211BHJP
A61B 5/11 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
A61B5/16 120
A61B5/16 110
A61B5/11
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092935
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】709002624
【氏名又は名称】今枝 伸行
(72)【発明者】
【氏名】今枝 伸行
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038PP03
4C038PR00
4C038PS00
4C038PS07
4C038VA04
4C038VA17
4C038VB03
4C038VB35
4C038VC05
(57)【要約】
【課題】健康やストレス改善に良いと分かっていても、具体的な取り組みを続けることが難しい。そのための行動変容を促すこと。
【解決手段】対象者の生体情報を取得するシステムと、それを分析推定するシステム等により、筋肉のコリやストレス状態を分析し、マッサージ部位を提案する。マッサージにより対象者は快感を得て、健康的な行動やストレス改善へのモチベーションが向上する。また、マッサージ後に再度生体情報を入力し、モチベーションが十分であれば、健康的な行動等の行動変容の提案が行われる。モチベーションが不十分であれば、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用したモチベーション支援システムがモチベーションの向上を促す。このプロセスにより、対象者の快感を増やし、健康的な行動やストレス改善のための活動を促す。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の生体情報を取得する取得部1と、
前記取得部1が取得した前記生体情報に基づいて、前記対象者の筋肉のコリ部位とコリの度合いを推定する推定部1と、
前記推定部1が推定した前記筋肉コリ部位・コリの度合いに基づいて、マッサージを提案し、
前記マッサージを実施した後の前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者のモチベーションの度合いを推定する推定部3と、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて、前記対象者の行動の変容を促す行動変容提案部と、
を備えることを特徴とする行動変容システム。
【請求項2】
請求項1に記載の行動変容システムであって、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて、
前記対象者のモチベーションの向上を支援するモチベーション向上支援部を備えることを
特徴とする行動変容システム。
【請求項3】
前記対象者の生体情報を取得する取得部2と、
前記取得部2が取得した前記生体情報に基づいて、前記対象者のストレスの度合いを推定する推定部2と、
前記推定部2が推定した前記ストレス度合いに基づいて、ストレス緩和マッサージを提案し、
前記ストレス緩和マッサージを実施した後の前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者のモチベーションの度合いを推定する推定部3と、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて、前記対象者の行動の変容を促す行動変容提案部と、
を備えることを特徴とする行動変容システム。
【請求項4】
請求項3に記載の行動変容システムであって、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて、
前記対象者のモチベーションの向上を支援するモチベーション向上支援部を備えることを
特徴とする行動変容システム。
【請求項5】
前記対象者の生体情報を取得する前記取得部1と、
前記取得部1が取得した前記生体情報に基づいて、前記対象者の筋肉のコリ部位とコリの度合いを推定する前記推定部1と、
前記対象者の生体情報を取得する前記取得部2と
前記取得部2が取得した前記生体情報に基づいて、前記対象者のストレスの度合いを推定し、推定した前記ストレス度合いに基づいて、ストレス緩和マッサージを提案する前記推定部2と、
前記推定部1が推定した前記筋肉コリ部位・コリの度合いに基づいて、前記マッサージを実施した後の前記対象者の生体情報に基づいて、
及び/若しくは、前記推定部2が推定した前記ストレス度合いに基づいて、前記ストレス緩和マッサージを実施した後の前記対象者の生体情報に基づいて、
前記対象者のモチベーションの度合いを推定する推定部3と、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて、前記対象者の行動の変容を促す行動変容提案部と、
を備えることを特徴とする行動変容システム。
【請求項6】
請求項5に記載の行動変容システムであって、
前記推定部3が推定した前記モチベーションの度合いに基づいて
前記対象者のモチベーションの向上を支援するモチベーション向上支援部と
を備えることを特徴とする行動変容システム。
【請求項7】
対象者の生体情報を取得するステップ、
取得された前記生体情報に基づいて、前記対象者のストレスの度合いを推定するステップ、
推定された前記ストレス度合いに基づいて、前記対象者はストレス緩和マッサージを実施し、実施後前記ストレスの度合いが所定のストレスの度合い未満であれば、
及び/若しくは、
前記対象者の生体情報を取得するステップ、
取得された前記生体情報に基づいて、前記対象者の筋肉のコリ部位とコリの度合いを推定するステップ、
推定された前記筋肉のコリ部位とコリの度合いに基づいて、前記対象者はマッサージを実施し、実施後前記筋肉のコリの度合いが所定のコリの度合い未満であれば、
前記対象者の生体情報を取得するステップ、
前記対象者の前記生体情報に基づいて、前記対象者のモチベーションの度合いを推定するステップ、
推定された前記モチベーションの度合いが所定の度合い未満であれば、モチベーションの向上を支援するステップ、
前記モチベーションの度合いが所定の度合い以上であれば、行動変容のためのやるべき事項を提案するステップ、
を有する行動変容提案方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象者の表情筋分析等の生体情報の分析推定を行い、モチベーション向上に有効なマッサージを提案し、健康維持・増進の行動や生産性向上等の行動の変容を促すシステム、及び、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すのは、
操作性に優れ、人工知能を用いて簡便に被測定者の骨格の歪みを診断することが可能な姿勢診断システム、姿勢診断方法及び姿勢診断用データセットを提供するものである。
特許文献2に示すのは、
被施療者の心理状態に応じて効果的なマッサージを施すことが出来るマッサージ機である。
特許文献3に示すのは、
ストレス疲労に応じた健康指導を支援可能にするシステムである。
特許文献4に示すのは、
被験者の生産性を高めるために被験者が実行すべき行動を、被験者の脳疲労度に基づいて提案できる行動提案システムである。
特許文献5に示すのは、
人の身体に装着可能で、生体情報や行動状態を計測するセンサ端末の情報から、人の行動を推定
して生活の特徴を示し、その改善手段を提示する技術である。
【0003】
近年ではスマートフォンやウェアラブルデバイスなどによる生体情報の計測が一般的になりつつあり、これらのデータを活用する研究も進んでいる。
【0004】
特許文献1、非特許文献1、非特許文献2では、体全体の画像・動画や表情筋分析用画像・動画等の生体情報を活用し、コンピュータービジョンや機械学習技術やAI等により、筋肉の凝りや度合いを推定できる。
【0005】
非特許文献3、非特許文献4では、体全体の画像・動画や表情筋分析用画像・動画等の生体情報を活用し、コンピュータービジョンや機械学習技術やAI等による感情分析から、ストレスの有無やモチベーションの度合いが推定できる。
【0006】
特許文献4、特許文献5、非特許文献6では、人の行動変容を促すことができる。また、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用して、モチベーション向上へ働きかけるシステムもできる。これにより、 モチベーションを向上させ、健康的な生活習慣や生産性向上を促すことができる。
【0007】
非特許文献5では、マッサージ治療、特にマッサージガンによる治療を受けた筋肉は、受けてない筋肉に比べて2倍の速さで再生し、組織の瘢痕化も減少した。また、マッサージを受けたほうの筋肉線維はより大きな筋線維を伴った強い筋線維へと再生し、これが筋肉の強化につながっている。マッサージガンとは、筋肉の緊張を和らげたり、筋肉のリラックスを促進するために使用される機器。通常、ハンドヘルド型のデバイスで、振動やパーカッションなどの機構を使用して、深部組織に対して高速で刺激を与えることができる。一般的に、ハンドヘルド型のマッサージガンは、自己マッサージや自己ケアに適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2021-115471号公報
【特許文献2】特開2002-165853号公報
【特許文献3】特許第6426319号
【特許文献4】特開2023-23421(P2023-23421A)
【特許文献5】特許第5216140号(P5216140)
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】「シセイカルテは、 姿勢の歪みをAIで簡単に可視化し、おすすめメニューの提案まで行えます。」、株式会社Sapeet、「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://kartie-cloud.jp/shisei-karte/>
【非特許文献2】「AI骨格分析システム」、Posen株式会社、「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://hi.posen.ai/about/>
【非特許文献3】「世界で最も正確な表情認識技術 微妙な表情の変化から私たちの心理状態を読み解く」、「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://www.fujitsu.com/global/about/research/article/202104-facial-expression-recognition.html>
【非特許文献4】「Methods for Facial Expression Recognition with Applications in Challenging Situations」、「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9159845/>
【非特許文献5】「Massage helps injured muscles heal faster and stronger」、「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://news.harvard.edu/gazette/story/2021/10/massage-helps-injured-muscles-heal-faster-and-stronger/>
【非特許文献6】「聴覚的フィードバックによる筋力トレーニングのモチベーション向上」「2023年5月23日検索」、インターネット<URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=112009&item_no=1&page_id=13&block_id=8>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ヘルスケアやストレス対策の課題は、健康に良いとかストレス改善になると分かっていても、その具体的な取り組みを続けることが難しいことである。この課題の原因は、人の欲求を制限しつつ、ある種の「不快」を伴う健康に良い運動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動を取らなければならないためである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明には、対象者の表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報を取得する入力データ取得システムが含まれる。そして、取得したデータをコンピュータービジョンや機械学習技術やAI等を使用して分析推定する分析推定システムも含まれる。このシステムは、対象者の筋肉のコリ部位やコリの度合い、ストレス状態、モチベーションの度合いを分析推定する。
分析推定結果に基づいて、筋肉のコリを解消するマッサージ部位やストレス緩和マッサージ部位を提案する。このマッサージによって、対象者は「快」を感じることができる。この「快」を感じることを利用して、運動等のある種の「不快」を伴う健康に良い行動やストレス改善の行動を促すことができる。
【0012】
提案に従って、筋肉のコリを解消するマッサージやストレス緩和マッサージを実行した後、再度対象者の表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画の生体情報を入力データ取得システムに入力する。そして、モチベーションの度合いが所定の度合い以上あると分析推定された後、その信号は、ある種の「不快」を伴う健康に良い運動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動へのやる気を促すための行動変容提案システムに伝送される。ここで、対象者にやるべき行動や行動変容の内容を提示する。
【0013】
モチベーションの度合いが所定の度合い未満であると分析推定された時には、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用したモチベーション向上支援システムへその情報が伝送され、モチベーション向上支援が実行される。その結果、モチベーションの度合いが所定の度合い以上あると分析推定された後、その信号は、ある種の「不快」を伴う健康に良い運動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動へのやる気を促すための行動変容提案システムに伝送される。ここで、対象者にやるべき行動や行動変容の内容を提示する。
【0014】
このような一連のプロセスにより、対象者の「快」の要素を拡大することで、ある種の「不快」を伴う健康に良い運動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動を促すことができる。
【0015】
また、自己マッサージや自己ケアに適しているハンドヘルド型のマッサージガンの普及も役立つ。自然な姿勢のまま全身の力をほどよく抜きながら使用でき、マッサージ効果も高い。そして、この一連のプロセスを一人で実行できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のシステムが提案するマッサージを実行することにより、マッサージそのものの快感と、筋肉痛が軽減することの快感と、ストレスが軽減することの快感とが、対象者の脳内麻薬生成を促進し、「快」の感覚が増大することにより「不快」の感覚を軽減する。そして、運動等のある種の「不快」を伴う健康に良い行動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動へのモチベーションを向上させる。また、マッサージガン等の使用により自分のペースで効果的な自己マッサージができることで精神的な負担も小さい。
健康増進に効果の高い運動は、多くは「不快」を伴う。そして、運動後には「不快」な筋肉痛が生じる場合がある。重なる「不快」に対抗するように、重なる「快」をマッサージが提供する。
【0017】
しかし、脳内麻薬生成を促進しても、モチベーションの向上が不十分な場合には、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用した追加のモチベーション向上施策によって、できる限りモチベーションを向上させ、運動等のある種の「不快」を伴う健康に良い行動やヘルスケアやストレス改善の行動ややるべき行動へのやる気を高める。また、ストレスが緩和され、生産性の向上もできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施例1のシステムのフローチャート図である。
【
図2】
図2は、実施例1のシステム構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施例2のシステムのフローチャート図である。
【
図4】
図4は、実施例2のシステム構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施例3のシステムのフローチャート図である。
【
図6】
図6は、実施例3のシステムの、もう一つのフローチャート図である。
【
図7】
図7は、実施例3のシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報を取得するデバイスが、取得した情報をコンピュータービジョンや機械学習技術やAI等を使用して、対象者の筋肉のコリ部位やコリの度合いを分析推定する。そして、その推定結果に基づいたマッサージ方法の提案やストレス緩和マッサージの提案を出力するデバイスの出力に従い、対象者はマッサージを実行する。
【0020】
そして、表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報を入力した情報をコンピュータービジョンや機械学習技術やAI等によってモチベーション向上を分析推定することができる。 モチベーションの度合いが所定の度合い未満である場合には、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用して、モチベーション向上への働きかけをするデバイスが用意されている。
【0021】
そして、モチベーションの度合いが所定の度合い以上あると推定された場合、対象者に対し、健康に良い行動やストレス改善の行動ややるべき行動が提示される。
【実施例0022】
実施例1は、請求項1及び請求項2に関する。
実施例1では、
図2のブロック図に示すように以下のようにシステムが動作する。まず、対象者は生体情報センシング装置11を用いて表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報を取得する。この取得された生体情報は、受信部21に伝送され、それを記憶するための記憶部31に保存される。 生体情報センシング装置11は、スマートフォンやタブレットやウェアラブルデバイス等でよい。また、受信部21及び記憶部31は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
【0023】
次に、取得された生体情報は、筋肉コリ部やコリの度合いを推定するプログラム部41に伝送される。そして、そのプログラムが実行される。筋肉コリ部やコリの度合いを推定するプログラム部41は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
【0024】
その推定の結果に基づいて、マッサージをすると効果的な筋肉のコリ部位とその度合いを対象者に提示する提示部51が提示を実行する。提示形式は、テキスト形式や音声形式や静止画・動画の画像形式等で提示される。提示部51は、スマートフォンやタブレットやPCやウェアラブルデバイス等でよい。
【0025】
提示されたマッサージ部位等に基づいて、対象者はマッサージを実行する。その後、再び生体情報センシング装置13によって、表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報が取得され、同様に受信部23に伝送され、記憶部33に保存される。 生体情報センシング装置13は、スマートフォンやタブレットやウェアラブルデバイス等でよい。また、受信部23及び記憶部33は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
【0026】
次に、再度取得された生体情報から、モチベーションの度合いを推定するプログラム部43がプログラムを実行する。もし、モチベーションの度合いが所定の度合い未満であると推定された場合、その推定に基づいて、モチベーションの向上支援推定プログラム部44が実行され、その推定結果に基づいて、モチベーションの向上支援部53がモチベーションの向上支援を実行する。モチベーションの向上支援内容は、認知バイアス理論やナッジ理論などの行動科学や行動経済学、そして、認知科学や認知心理学を活用する。また、プログラム部43及びプログラム部44は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
【0027】
もし、モチベーションの度合いが所定の度合い以上あると推定された場合、その情報が行動変容提案の提示部54に伝送され、対象者に対し、健康に良い行動やストレス改善の行動ややるべき行動が提示される。行動変容内容は、予め行動変容入力部14に入力する。その入力内容は行動変容内容受信部24に伝送され、行動変容内容記憶部34に保存される。提示形式は、テキスト形式や音声形式や静止画・動画の画像形式等で提示される。行動変容入力部14、受信部24、記憶部34及び提示部54は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
【0028】
そして、提示された行動や、やるべきことを実行することで、対象者の行動変容が促進される。
以上が、実施例1におけるシステムの動作と各装置・プログラムの役割である。
【0029】
実施例1における装置部で、生体情報センシング装置11と生体情報センシング装置13は同一であってもよい。また、生体情報の受信部21と生体情報の受信部23は同一であってもよい。
【0030】
推定プログラム部41は、AIや生成AIを使用して生体情報から筋肉のコリ部位やコリの度合いを推定し、マッサージ方法を生成するプログラムでもよい。
【0031】
モチベーションの度合いを推定するプログラム43は、AIや生成AIを使用して生体情報からモチベーションの度合いを推定するプログラムでもよい。
【0032】
モチベーションの向上支援推定プログラム部44は、AIや生成AIを使用して、モチベーションの分析推定結果に基づいて、モチベーションの向上支援を生成するプログラムでもよい。
【0033】
行動変容提案の提示部は、AIや生成AIを使用して行動変容を促す方法を生成するプログラムを含んでもよい。
次に、取得された生体情報は、ストレス度合いを推定するプログラム部42に伝送する。そして、そのプログラムが実行される。ストレス度合いを推定するプログラム部42は、スマートフォンやタブレットやPC等でよい。
その推定の結果に基づいて、マッサージをするとストレス緩和に効果的な筋肉のコリ部位とコリの度合いを対象者に提示する提示部52が提示を実行する。提示形式は、テキスト形式や音声形式や静止画・動画の画像形式等で提示される。提示部52は、スマートフォンやタブレットやPCやウェアラブルデバイス等でよい。
提示されたストレス緩和に効果的なマッサージ対象部位に基づいて、対象者はマッサージを実行する。その後、再び生体情報センシング装置13によって、表情筋分析用画像や動画、体全体の画像や動画などの生体情報が取得され、同様に受信部23に伝送され、記憶部33に保存される。
次に、再度取得された生体情報から、モチベーションの度合いを推定するプログラム部43がプログラムを実行する。もし、モチベーションの度合いが所定の度合い未満だと推定された場合、その推定に基づいてモチベーションの向上支援推定プログラム部44が実行され、その推定結果に基づいて、モチベーションの向上支援部53がモチベーションの向上支援を実行する。
もし、モチベーションの度合いが所定の度合い以上あると推定された場合、その情報が行動変容提案の提示部54に伝送され、対象者に対し、健康に良い行動やストレス改善の行動ややるべき行動が提示される。
提示された行動や、やるべきことを実行することで、対象者の行動変容が促進される。また、行動変容内容を、対象者が予め行動変容入力部14に入力する。その入力内容を行動変容内容受信部24に伝送し、行動変容内容記憶部34に保存される。
以上が、実施例2におけるシステムの動作と各装置・プログラムの役割である。
実施例2における装置部で、生体情報センシング装置12と生体情報センシング装置13は同一であってもよい。また、生体情報の受信部22と生体情報の受信部23は同一であってもよい。
推定プログラム部42は、AIや生成AIを使用して生体情報からストレスの状態を推定し、そのストレスの状態から、ストレス低減に有効な筋肉コリ部、コリの度合いを推定し、マッサージ方法を生成するプログラムでもよい。
実施例2におけるストレス緩和に効果的なマッサージ対象部位は、一般的に首、肩、背中である。僧帽筋と言われている。この部位は、テニス等上体を使う運動時にもコリが発生する部位でもある。