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特開2024-175397施設用光回線管理システム、施設用光回線管理方法および情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175397
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】施設用光回線管理システム、施設用光回線管理方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/045 20220101AFI20241211BHJP
【FI】
H04L41/045
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093161
(22)【出願日】2023-06-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】514014023
【氏名又は名称】株式会社オーエフ
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】西山 耕平
(57)【要約】
【課題】通信キャリアと複数の部屋を有する施設内の各部屋部屋との光回線による高速通信を効率的に管理すること。
【解決手段】複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、施設の各部屋とパッチパネルとの間に設けられた光配線と、パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、を備えた施設用光回線管理システムである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、
前記施設の各部屋と前記パッチパネルとの間に設けられた光配線と、
前記パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、
を備えた施設用光回線管理システム。
【請求項2】
前記光配線は、メインの光配線とバックアップの光配線とを含む請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項3】
前記パッチパネルの入力部に対するアクセスを制御するスマートロックをさらに備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項4】
前記パッチパネルが、
前記データベースサーバからの遠隔制御を受け付ける通信部と、
前記入力部と出力部との間の開通または切断を制御する制御部と、
を備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項5】
前記パッチパネルに付随して、光回線の設置方法と開通・切断の連絡先とを前記通信キャリアの作業者に報知する報知部をさらに備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項6】
前記運用状況情報は、前記光回線の前記施設の特定部屋への接続作業の作業日時、施設の識別情報、前記通信キャリアの識別情報、前記特定部屋、前記接続作業の作業者の識別情報、および、前記接続作業に用いる前記光配線を特定する情報との少なくとも1つを含む請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項7】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けに配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴をデータベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む施設用光回線管理方法。
【請求項8】
前記接続作業を受任する受任ステップと、
前記施設に設置されたパッチパネルにおいて、前記通信キャリアのスプリッタからの入力部と指定された部屋への出力部との間をパッチケーブルでつなぐよう指示する接続指示ステップと、
前記通信キャリアおよび前記部屋を識別する名札の前記パッチケーブルへの取り付けを指示する取付指示ステップと、
をさらに含む請求項7に記載の施設用光回線管理方法。
【請求項9】
前記入力部と前記出力部との間をつなぐ前記パッチケーブルのケーブルルートを指定する指定ステップをさらに含み、
前記接続指示ステップでは、前記ケーブルルートに従って前記入力部と前記出力部との間を前記パッチケーブルでつなぐよう指示する請求項8に記載の施設用光回線管理方法。
【請求項10】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備え、前記施設内に設けられたパッチパネルの運用状況情報を取得する取得部と、
前記運用状況情報の履歴を蓄積するデータベースと、
を備えた情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記部屋ごとで得られる通信速度を示す情報を前記運用状況情報としてさらに取得し、
前記運用状況情報を表示させる表示制御部をさらに備えた請求項10に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設用光回線管理システム、施設用光回線管理方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、集合住宅(マンション)内の部屋において光回線によりインターネットに接続されてSOHO(Small Office Home Office)を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-064399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、通信キャリアと施設内の各部屋との光回線による高速通信を効率的に管理することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る施設用光回線管理システムは、
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、
前記施設の各部屋と前記パッチパネルとの間に設けられた光配線と、
前記パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、
を備えた。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る施設用光回線管理方法は、
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けに配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴をデータベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備え、前記施設内に設けられたパッチパネルの運用状況情報を取得する取得部と、
前記運用状況情報の履歴を蓄積するデータベースと、
を備えた。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信キャリアと施設内の各部屋との光回線による高速通信を効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る施設用光回線管理システムの構成を示すブロック図である。
図2A】第2実施形態に係る施設用光回線管理システムの構成を示すブロック図である。
図2B】第2実施形態に係る報知部の報知内容と表示部の表示内容とを示す図である。
図3】第2実施形態に係る施設用光回線管理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
図4】第2実施形態に係るパッチパネルの構成を示す図である。
図5】第2実施形態に係るデータベースサーバの構成を示す図である。
図6】第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図である。
図7】第2実施形態に係る施設用光回線管理システムの処理手順を示すフローチャートである。
図8】第2実施形態に係るデータベースサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図9A】第3実施形態に係る施設用光回線管理システムの構成を示すブロック図である。
図9B】第3実施形態に係る開通/切断指示情報の構成を示す図である。
図10】第3実施形態に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
図11A】第4実施形態に係る施設用光回線管理システムの構成を示すブロック図である。
図11B】第4実施形態に係る通信速度情報の構成を示す図である。
図11C】第4実施形態に係る表示部の表示内容を示す図である。
図12】第4実施形態に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書で使用される文言「施設」は、複数の部屋を有して各部屋で通信キャリアとの通信接続を可能とする施設である。例えば、マンションなどの集合住宅や、オフィスビル、学校などの教育施設、デパートなどの商業施設、病院などの医療施設、などを含むものである。
【0012】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての施設用光回線管理システム100について、図1を用いて説明する。施設用光回線管理システム100は、複数の部屋を有する施設における光回線の各部屋向け接続を管理するシステムである。
【0013】
図1に示すように、施設用光回線管理システム100は、パッチパネル101と、光配線102と、データベースサーバ103と、を含む。パッチパネル101は、複数の部屋121~123を有する施設120の外部から通信キャリア130ごとに引き込まれた光回線を入力する入力部111と、施設120の各部屋121~123向けに光回線を出力する出力部112とを備える。光配線102は、施設120の各部屋121~123とパッチパネル101との間に設けられる。データベースサーバ103は、パッチパネル101の運用状況情報131を蓄積する。
【0014】
本実施形態によれば、通信キャリアと複数の部屋を有する施設内の各部屋との光回線による高速通信を効率的に管理することができる。
【0015】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る施設用光回線管理システム200について、図2A図8を参照しながら説明する。
【0016】
<施設用光回線管理システムの構成>
図2Aは、本実施形態に係る施設用光回線管理システム200の構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施形態に係る施設用光回線管理システム200は、パッチパネル201と、光配線202と、データベースサーバ203と、を備える。パッチパネル201は、施設220の外部から通信キャリア230ごとに引き込まれた光回線を入力する入力部211と、施設220の各部屋221~223向けに光回線を出力する出力部212とを備える。光配線202は、施設220の各部屋221~223とパッチパネル201との間に設けられる。そして、データベースサーバ203は、パッチパネル201の接続情報を含む運用状況情報に基づいて、通信キャリア230と各部屋221~223の光回線との接続を管理する。なお、本実施形態においては、各部屋への光配線202は配管内に配線されメイン光回線と予備用のバックアップ光配線の少なくとも2本の光配線で示すが、これに限定されるものではない。
【0018】
データベースサーバ203は、パッチパネル201の接続情報を含む運用状況情報231を蓄積するデータベースを有する。また、データベースサーバ203は、データベースサーバ203への操作入力やデータベースサーバ203からの状態出力を行うオペレータ端末232に接続されている。
【0019】
光回線の開通/切断、あるいは退去または乗り換えの操作をする作業者240は、作業者端末241(あるいは、パッチパネル201に搭載される報知部241)の報知画面によって、データベースサーバ203から送信された光回線の開通/切断の操作指示情報や運用状況情報を閲覧する。そして、作業者240は、操作指示情報や運用状況情報を閲覧しながら、パッチパネル201における光回線の開通/切断の操作をすることができる。また、作業者端末241からの入力操作により、データベースサーバ203に操作完了の通知、あるいは、現在の接続情報を含む運用状況情報の確認や変更をすることもできる。
【0020】
なお、図2Aにおいては、2本の光配線202はむき出しに図示されているが、実際には配管内に配線されている。
【0021】
(報知部の報知内容と表示部の表示内容)
図2B、本実施形態に係る報知部241の報知内容とオペレータ端末232の表示内容とを示す図である。
【0022】
報知部241は、パッチパネル201に付随して、光回線の設置方法と開通・切断の連絡先とを作業者240に報知する。なお、報知部241は、作業者240が携帯する作業者端末であってもよい。報知部241には、例えば、光回線の設置方法242と、開通/切断の連絡先243と、を含む情報が表示されて、作業者240が迅速に、かつ、間違えることなく光回線の開通/切断の操作をできるようになる。光回線の設置方法242には、接続する入出力部番号、ケーブルルート、名札番号などの情報が含まれる。
【0023】
オペレータ端末232は、データベースサーバ203に接続して、施設用光回線管理システム200における光回線の開通/切断の操作を指示し、また、監視する。例えば、オペレータ端末232の表示画面233には、施設名、部屋番号、通信キャリア、作業日時(作業者)、メインかバックアップかの光回線の選択、連絡先などが表示される。例えば、部屋内LANネットワーク構成、埋込LANモジュラの位置、光成端箱の位置、光コンセントの位置、分電盤の位置、TV分配器の位置、宅内LANケーブルの種別、宅内光ケーブルの種別、過去の作業内容が表示されてもよい。なお、オペレータ端末232は、施設用光回線管理システム200を管理するオペレータが操作可能な端末であれば、データベースサーバ203に接続することに限定されない。
【0024】
<施設用光回線管理システムの動作シーケンス>
図3は、本実施形態に係る施設用光回線管理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図3では、報知部241が、作業者240が携帯する作業者端末である場合で説明を行うがこれに限定されない。報知部241は、パッチパネル201に搭載された端末であってもよい。
【0025】
ステップS301においてオペレータ端末232が、あるいは、ステップS303において光回線開通/切断の他の要請元が、光回線開通/切断の要請をデータベースサーバ203に対して行う。光回線開通/切断の要請に応じて、データベースサーバ203は、ステップS305において、データベースから光回線の接続情報を含む運用状況情報を取得して、これらの要請元に送信する。そして、データベースサーバ203は、ステップS307において、光回線開通/切断の要請があったことを、対象の通信キャリア230および作業会社端末340に通知する。
【0026】
作業会社端末340は、光回線開通/切断の要請を受けて、ステップS309において、作業の日時および場所を報知部(作業者端末)241に通知し、報知部(作業者端末)241はステップS311において、作業の日時および場所を作業者に報知する。一方、対象の通信キャリア230では、ステップS313において、光回線開通/切断の要請を審査し、OKであればその旨をデータベースサーバ203に通知する。
【0027】
作業の日時になると、報知部(作業者端末)241からの要請を受けて、データベースサーバ203は、ステップS321において、光回線の開通/切断に関する情報を報知部(作業者端末)241に通知する。なお、光回線の開通/切断に関する情報は、光回線の設置方法と開通・切断の連絡先とを含む。光回線の設置方法には、接続する入出力部番号、ケーブルルート、名札番号など作業者の操作に必要な情報が含まれる。
【0028】
報知部(作業者端末)241の報知情報に従って、ステップS323において光回線の開通/切断操作がパッチパネル201に対して行われ、光回線の開通/切断操作が完了するとステップS325において、完了報告がデータベースサーバ203に送信される。なお、パッチパネル201への光回線の開通/切断操作は、パッチパネル201の入力部に対するアクセスを制御するスマートロックによって、操作の許可/不可が制御されてもよい。
【0029】
完了報告を受信したデータベースサーバ203は、ステップS327において、光回線の開通/切断の結果をデータベースに蓄積する。
【0030】
<パッチパネル>
図4は、本実施形態に係るパッチパネル201の構成を示す図である。なお、図4において、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号が付され、重複する説明を省略する。
【0031】
パッチパネル201の入力部211は、図4のように、各通信キャリアのスプリッタに接続されている。入力部211は、パッチパネルの入力部に対するアクセスを制御するスマートロック403をさらに備え、スマートロック403によってその操作の許可/不可が管理されてもよい。例えば、データベースサーバ203による許可がなければ操作できないようにすることができる。
【0032】
また、入力部211から各部屋への出力部212へのパッチケーブルの配線は、そのケーブルルートがあらかじめデータベースサーバ203で決定されて、作業者240に通知される。図4には、2つのケーブルルート401と402とが示されている。出力部212には、部屋番号(101~405)が付されている。
【0033】
そして、光回線の開通の完了時には、パッチケーブルにデータベースサーバ203から通知された名札が結び付けられる。この名札には、少なくとも通信キャリアとその接続端子番号と、部屋番号とその接続端子番号とが記載される。通信故障や不具合がある場合には、この名札により迅速な故障の切り分けが可能である。なお、名札への記載は、2次元バーコードなどであってもよい。
【0034】
<データベースサーバ>
図5は、本実施形態に係る情報処理装置としてのデータベースサーバ203の構成を示す図である。なお、図5において、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0035】
データベースサーバ203は、通信制御部501と、開通/切断要請受信部502と、運用状況情報取得部503と、運用状況情報送信部504と、開通/切断要請通知部505と、パッチパネルの運用状況情報231を格納するデータベース511と、を備える。
【0036】
通信制御部501は、報知部(作業者端末)241と、作業会社端末340と、オペレータ端末232と、通信キャリア230との通信を制御する。開通/切断要請受信部502は、オペレータ端末232などからの光回線の開通/切断の要請を受信する。運用状況情報取得部503は、光回線の開通/切断の要請に応じた接続情報を含む運用状況情報をデータベース511から取得する。運用状況情報送信部504は、運用状況情報を表示させる表示制御部としても機能し、取得した運用状況情報をオペレータ端末232(あるいは、要請元)や作業会社端末340、または、通信キャリア230に送信する。開通/切断要請通知部505は、光回線の開通/切断の要請の内容を作業会社端末340と通信キャリア230とに通知する。
【0037】
さらに、データベースサーバ203は、審査結果受信部506と、開通/切断指示情報生成部507と、開通/切断指示情報報知部508と、完了報告受信部509と、開通/切断蓄積処理部510と、を備える。
【0038】
審査結果受信部506は、通信キャリア230での光回線の開通/切断の審査結果を受信する。開通/切断指示情報生成部507は、審査結果がOKの場合に、光回線の開通/切断の要請の内容に応じた接続情報を含む運用状況情報を参照して、光回線の開通/切断の指示情報を生成する。開通/切断指示情報報知部508は、生成した開通/切断の指示情報を報知部(作業者端末)241(あるいは、パッチパネル201に搭載された報知部としての端末)に報知する。完了報告受信部509は、報知部(作業者端末)241(あるいは、パッチパネル201に搭載された報知部としての端末)から開通/切断の完了報告を受信する。開通/切断蓄積処理部510は、受信した開通/切断の完了報告を運用状況情報231として、データベース511に蓄積させる。また、開通/切断の完了報告をオペレータ端末232(あるいは、要請元)や作業会社端末340、または、通信キャリア230に表示させる表示制御部としても機能する。
【0039】
(データベース)
図6は、本実施形態に係るデータベース511の運用状況情報231の構成を示す図である。運用状況情報231は、パッチパネルの接続情報を含む運用状況情報である、光回線の前記施設の特定部屋への接続作業の作業日時、施設の識別情報、通信キャリアの識別情報、特定部屋、接続作業の作業者の識別情報、および、接続作業に用いる光配線を特定する情報の少なくとも1つを含む情報を蓄積する。そして、特に、光回線の開通/切断時に開通/切断指示情報生成部507が参照するために使用される。
【0040】
運用状況情報231は、施設名601に対応して複数の部屋番号(居住者)602を記憶する。そして、部屋番号602に対応付けて、接続している通信キャリア603と、接続の作業日時(作業者)604と、メイン/バックアップの選択された光回線605と、連絡先606と、を記憶する。なお、データベース511に運用状況情報231として蓄積するデータはこれらに限定されない。例えば、部屋内LANネットワーク構成、埋込LANモジュラの位置、光成端箱の位置、光コンセントの位置、分電盤の位置、TV分配器の位置、宅内LANケーブルの種別、宅内光ケーブルの種別、過去の作業内容などが記憶されてもよい。
【0041】
<施設用光回線管理システムの処理手順>
図7は、本実施形態に係る施設用光回線管理システム200の処理手順を示すフローチャートである。
【0042】
施設用光回線管理システム200は、ステップS701において、光回線の接続作業を、部屋の住人またはその代理人や、集団住宅のオーナーなどから受任する。施設用光回線管理システム200は、ステップS703において、接続作業は自社の施設用光回線管理システムに対するものか否かを判定する。
【0043】
自社の施設用光回線管理システムに対するものであれば、施設用光回線管理システム200は、ステップS705において、その通信キャリアと部屋番号との組み合わせからパッチパネル201におけるパッチケーブルのパッチルートを指定する(図4参照)。施設用光回線管理システム200は、ステップS707において、指示されたケーブルルートに従う、パッチパネル201におけるパッチケーブルの接続指示をする。また、接続したパッチケーブルへの名札の取付指示をする。そして、施設用光回線管理システム200は、ステップS709において、接続完了報告の受信を待つ。
【0044】
接続完了報告を受信すると、施設用光回線管理システム200は、ステップS711において、完了報告を運用状況情報231としてデータベース511に蓄積する。そして、施設用光回線管理システム200は、ステップS713において、差作業完了報告の履歴に基づいて、接続情報を含む運用状況情報を表示させる。
【0045】
<データベースサーバの処理手順>
図8は、データベースサーバ203の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、データベースサーバ203のCPU(Central Processing Unit)がRAM(Random Access Memory)を使用して実行し、図5の機能構成部を実現する。
【0046】
データベースサーバ203は、ステップS811において、光回線の開通/切断の要請があったか否かを判定する。光回線の開通/切断の要請があった場合、データベースサーバ203は、ステップS813において、データベース511から接続情報を含む運用状況情報231を取得する。そして、データベースサーバ203は、ステップS815において、取得した運用状況情報を光回線の開通/切断の要請元に送信する。また、データベースサーバ203は、ステップS817において、開通/切断の要請を通信キャリア/作業会社に通知する。
【0047】
光回線の開通/切断の要請が無かった場合、データベースサーバ203は、ステップS821において、開通/切断の完了報告を受信したか否かを判定する。開通/切断の完了報告を受信した場合、データベースサーバ203は、ステップS823において、完了報告を運用状況情報231としてデータベース511に蓄積する。そして、オプションとして、データベースサーバ203は、ステップS825において、完了報告のオペレータ端末への報知を行う。
【0048】
光回線の開通/切断の要請が無く、開通/切断の完了報告を受信してない場合、データベースサーバ203は、ステップS831において、通信キャリア230の審査結果はOKか否かを判定する。審査結果はOKであれば、データベースサーバ203は、ステップS833において、データベース511の接続情報を含む運用状況情報231に基づいて開通/切断の指示情報を生成する。そして、データベースサーバ203は、ステップS835において、開通/切断の指示情報を報知部(作業者端末)241に報知する。審査結果はOKでなければ、データベースサーバ203は、ステップS837において、処理を中止する。
【0049】
本実施形態によれば、通信キャリアと施設内の各部屋との光回線による高速通信を効率的に管理することができる。すなわち、マンションなどの施設においても、最先端の戸建てサービスが通信キャリアを問わず確実に利用できるようになった。
【0050】
例えば、従来のマンションなどの施設におけるインターネットサービスは、共有部を、光配線を通線するのに制約があるために、最先端の戸建てサービスと同等のサービスが利用できず、無理やり開通させようとすることにより、次のような不都合が発生する。すなわち、管理されていない状態の光配線の増加する、サービス変更が困難である、故障時の切り分けが困難である、などの弊害が生じていたその原因は、全部屋に光配線が敷設されておらず、申し込みの都度勝手に通信会社が自社資産のケーブルを敷設するため、限りある共有部の配管スペースを食い合ってしまうことによる。また、一度敷設された、各通信事業者資産のケーブルを他社が流用できず、各部屋に一度敷設されたケーブルは抜き替えができず、あとから通線することもできないため抜き替えない限り一社に固定になってしまうためである。
【0051】
本実施形態においては、光配線を通信会社資産でなくマンション資産にすることで、通信会社の各社が分け隔てなく使用できるようにしたことでこの問題点を解決した。
【0052】
また、上層階に必ず光配線が敷設できるとは限らないという問題点もあった。本実施形態においては、全部屋に光配線を、予備芯を含めた2芯以上マンション資産として実装しておくことで解決した。
【0053】
また、各社が思い思いに光配線を敷設され、配線の管理者がおらず未整理の状態で放置され故障時の切り分けが困難になっているとの課題もある。
【0054】
本実施形態においては、光パッチパネルを設置することで配線の整理を容易にして定期的な整理を可能にしたこと、光パッチパネルを設置することで、故障時の故障切り分けを用意にし得ること、によるこの課題を解決した。また、開通・解約時の連絡と開通ルールを現地に明示すると共に、現地の情報をデータベースサーバに集約し、パッチパネル管理を実現することで解決した。
【0055】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る施設用光回線管理システム900について説明する。本実施形態に係る施設用光回線管理システム900は、上記第2実施形態と比べると、作業者がパッチパネルを操作するのではなく、遠隔操作で光配線スイッチを用いたパッチパネルに対して自動的に光回線の開通/切断を実現する点で異なる。すなわち、パッチパネルが、データベースサーバからの遠隔制御を受け付ける通信部と、パッチパネルの入力部と出力部との間の開通または切断を制御する制御部と、を備え、制御部をデータベースサーバから遠隔制御する。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0056】
<施設用光回線管理システムの構成>
図9Aは、本実施形態に係る施設用光回線管理システム900の構成を示すブロック図である。なお、図9Aにおいて、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0057】
施設用光回線管理システム900の施設920には、光配線スイッチで構成されたパッチパネル901が設置される。そして、パッチパネル901の光配線スイッチ群911による通信キャリア230からの光配線と各部屋221~223への光配線の開通(接続)や切断は、制御部941を介してデータベースサーバ903から遠隔制御される。なお、制御部941は、作業員の作業時に参照する指示画面を表示する機能を有していてもよい。
【0058】
データベースサーバ903は、パッチパネル901の運用状況情報231に加えて、パッチパネル901の開通/切断指示情報932を有する。
【0059】
<開通/切断指示情報>
図9Bは、本実施形態に係る開通/切断指示情報932の構成を示す図である。開通/切断指示情報932は、データベースサーバ903が制御部941に対して、光回線の開通、退去、または、乗り換えを実行するため、パッチパネル901の光配線スイッチ群911の開通/切断を指示するために使用する。
【0060】
開通/切断指示情報932は、施設名921に対応して、各部屋における、部屋側情報922と、通信キャリア側情報923と、パッチパネルのスイッチ経路情報924と、を記憶する。部屋側情報922は部屋番号とその端子番号とを含み、通信キャリア側情報923は通信キャリアとその対し番号とを含む。なお、パッチパネルのスイッチ経路情報924は、例えば、光配線スイッチ群911の各スイッチに識別番号を付して、その接続順序で示されてよい。
【0061】
<制御部の処理手順>
図10は、本実施形態に係る制御部941の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御部941のCPUがRAMを使用して実行し、制御部941の機能構成を実現する。
【0062】
制御部941は、ステップS1011において、パッチパネル901の運用状況の確認か否かを判定する。パッチパネル901の運用状況の確認であれば、制御部941は、ステップS1013において、パッチパネル901の運用状況を光配線スイッチ群911から取得する。なお、パッチパネルの運用状況情報には、パッチパネル901の光配線スイッチ群911の接続経路情報も含まれる。そして、制御部941は、ステップS1015において、パッチパネル901の接続情報を含む運用状況情報をデータベースサーバ903に送信する。
【0063】
パッチパネル901の運用状況の確認でなければ、制御部941は、ステップS1021において、光回線の開通/切断指示か否かを判定する。光回線の開通/切断指示であれば、制御部941は、ステップS1023において、パッチパネルの
開通/切断指示情報932を参照して、制御部941を介してパッチパネル901に対して、開通/切断を指示する。そして、制御部941は、ステップS1025において、開通/切断の処理完了を待つ。開通/切断の処理完了であれば、制御部941は、ステップS1025において、完了報告をデータベースサーバ903に送信する。一方、開通/切断の処理完了ができなければ、制御部941は、ステップS1027において、データベースサーバ903にエラーを通知する。
【0064】
本実施形態によれば、通信キャリアと施設内の各部屋との光回線による高速通信を作業者の手作業を廃して遠隔から管理することができる。
【0065】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る施設用光回線管理システム1100について説明する。本実施形態に係る施設用光回線管理システム1100は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、遠隔操作で光配線スイッチを用いたパッチパネルを介して部屋ごとで得られる光回線の通信速度を自動的に確認する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態や第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0066】
<施設用光回線管理システムの構成>
図11Aは、本実施形態に係る施設用光回線管理システム1100の構成を示すブロック図である。なお、図11Aにおいて、図2Aおよび図9Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0067】
施設用光回線管理システム1100は、制御部1141により制御されるパッチパネル901を介して各部屋223と通信キャリア230とが光回線で接続される施設1120と、制御部1141を介してパッチパネル901を遠隔制御するデータベースサーバ1103と、を備える。データベースサーバ1103は、制御部1141を介してパッチパネル901の光配線スイッチ群911における通信速度を遠隔から確認して、各光配線の通信速度情報1133に格納する。そして、各光配線の通信速度情報1133はオペレータ端末232によりオペレータに監視され、さらに、パッチパネルの開通/切断指示にも使用されてよい。なお、制御部1141は、作業員の作業時に参照する指示画面を表示する機能を有していてもよい。
【0068】
<通信速度情報>
図11Bは、本実施形態に係る通信速度情報1133の構成を示す図である。通信速度情報1133は、データベースサーバ1103が、パッチパネル901の光配線スイッチ群911における通信速度を監視するために使用される。さらに、パッチパネル901の光配線スイッチ群911による光回線の開通/切断/切り換えのためにも使用される。
【0069】
通信速度情報1133は、施設名1121に対応して、各部屋における、部屋側情報1122と、通信キャリア側情報1123と、確認した通信速度1124と、代替可能なパッチパネルのスイッチ経路情報1125と、を記憶する。部屋側情報1122は部屋番号とその端子番号とを含み、通信キャリア側情報1123は通信キャリアとその対し番号とを含む。なお、確認した通信速度1124は、現在の通信速度、最高通信速度、最低通信速度、平均通信速度を含んでよい。通信速度はパッチパネルで測定されてよい。代替可能なパッチパネルのスイッチ経路情報1125は、例えば、光配線スイッチ群911の各スイッチに識別番号を付して、その接続順序で示されてよい。
【0070】
<表示部の表示内容>
図11C、本実施形態に係るオペレータ端末232の表示内容を示す図である。
【0071】
オペレータ端末232は、データベースサーバ1103に接続して、施設用光回線管理システム1100における光回線の開通/切断の操作を指示し、また、監視する。そして、各部屋で得られる通信速度を表示する。すなわち、オペレータ端末232の表示画面1134には、施設名、部屋番号、通信キャリア、メインかバックアップかの光回線の選択、通信速度が表示される。通信速度は、現在の通信速度、最高通信速度、最低通信速度、平均通信速度を含んでよい。なお、オペレータ端末232は、施設用光回線管理システム1100を管理するオペレータが操作可能な端末であれば、データベースサーバ1103に接続することに限定されない。
【0072】
<制御部の処理手順>
図12は、本実施形態に係る制御部1141の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御部1141のCPUがRAMを使用して実行し、制御部1141の機能構成を実現する。なお、図12において、図10と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。また、図12においては、通信速度の確認のステップS1231~S1235を新たに設けたが、ステップS1011~S1015の運用状況の一部として通信速度の確認を行ってもよい。
【0073】
制御部1141は、ステップS1231において、光配線スイッチ群911における光回線の通信速度の確認であるか否かを判定する。光回線の通信速度の確認である場合、制御部1141は、ステップS1233において、光配線スイッチ群911の各光配線経路における通信速度を取得する。そして、制御部1141は、ステップS1235において、光配線スイッチ群911の各光配線経路における通信速度をデータベースサーバ1103に送信する。
【0074】
本実施形態によれば、施設における各部屋の通信速度が十分に確保され、維持されていることが確認できる。あるいは、データベースサーバ1103から光配線スイッチ群911の各光配線経路における通信速度を監視することによって、光通信サービスの品質を維持し、問題がある場合には早急な対応処理が可能となる。
【0075】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、パッチパネルから各部屋への光配線をメイン光配線とバックアップ光配線の2本の光配線の例で説明したが、これに限定されない。例えば、3本以上の光配線にしてもよい。また、各部屋側にスプリッタを設けて容量の増加した1本の光配線にすることもできる。
【0076】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0077】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図11C
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-09-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、
前記施設の各部屋と前記パッチパネルとの間に設けられた光配線と、
前記パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、
を備えた施設用光回線管理システム。
【請求項2】
前記光配線は、メインの光配線とバックアップの光配線とを含む請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項3】
前記パッチパネルの入力部に対するアクセスを制御するスマートロックをさらに備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項4】
前記パッチパネルが、
前記データベースサーバからの遠隔制御を受け付ける通信部と、
前記入力部と出力部との間の開通または切断を制御する制御部と、
を備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項5】
前記パッチパネルに付随して、光回線の設置方法と開通・切断の連絡先とを前記通信キャリアの作業者に報知する報知部をさらに備えた請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項6】
前記運用状況情報は、前記光回線の前記施設の特定部屋への接続作業の作業日時、施設の識別情報、前記通信キャリアの識別情報、前記特定部屋、前記接続作業の作業者の識別情報、および、前記接続作業に用いる前記光配線を特定する情報との少なくとも1つを含む請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の施設用光回線管理システムを用いた施設用光回線管理方法であって、
前記施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けに配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴を作業履歴データベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む施設用光回線管理方法。
【請求項8】
前記接続作業を受任する受任ステップと、
前記施設に設置されたパッチパネルにおいて、前記通信キャリアのスプリッタからの入力部と指定された部屋への出力部との間をパッチケーブルでつなぐよう指示する接続指示ステップと、
前記通信キャリアおよび前記部屋を識別する名札の前記パッチケーブルへの取り付けを指示する取付指示ステップと、
をさらに含む請求項7に記載の施設用光回線管理方法。
【請求項9】
前記入力部と前記出力部との間をつなぐ前記パッチケーブルのケーブルルートを指定する指定ステップをさらに含み、
前記接続指示ステップでは、前記ケーブルルートに従って前記入力部と前記出力部との間を前記パッチケーブルでつなぐよう指示する請求項8に記載の施設用光回線管理方法。
【請求項10】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルであって、前記施設内に設けられたパッチパネルの運用状況情報を取得する取得部と、
前記運用状況情報の履歴を蓄積するデータベースと、
を備えた情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記部屋ごとで得られる通信速度を示す情報を前記運用状況情報としてさらに取得し、
前記運用状況情報を表示させる表示制御部をさらに備えた請求項10に記載の情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る施設用光回線管理方法は、
上記施設用光回線管理システムを用いた施設用光回線管理方法であって、
前記施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けに配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴を作業履歴データベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けに光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルであって、前記施設内に設けられたパッチパネルの運用状況情報を取得する取得部と、
前記運用状況情報の履歴を蓄積するデータベースと、
を備えた。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けにメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、
前記施設の各部屋と前記パッチパネルとの間に設けられたメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の光配線と、
前記パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、
を備え
前記データベースサーバは、前記パッチパネルの運用状況情報として、施設名に対応して複数の部屋番号を記憶し、部屋番号に対応付けて、接続している通信キャリアと、該通信キャリアが前記少なくとも2本の光配線のうちどの光配線に接続されているかと、接続作業の作業日時及び作業者とを記憶する施設用光回線管理システム。
【請求項2】
前記データベースサーバは、さらに、部屋番号に対応付けて、部屋内LANネットワーク構成、埋込LANモジュラの位置、光成端箱の位置、及び光コンセントの位置を記憶する請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項3】
前記データベースサーバは、さらに、部屋番号に対応付けて、各光配線の通信速度を記憶する請求項1に記載の施設用光回線管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の施設用光回線管理システムに含まれたデータベースサーバ。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の施設用光回線管理システムを用いた施設用光回線管理方法であって、
前記施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けにメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴を前記データベースサーバに蓄積する蓄積ステップと、
を含む施設用光回線管理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る施設用光回線管理システムは、
複数の部屋を有する施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線を入力する入力部と、前記施設の各部屋向けにメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の光回線を出力する出力部とを備えたパッチパネルと、
前記施設の各部屋と前記パッチパネルとの間に設けられたメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の光配線と、
前記パッチパネルの運用状況情報を蓄積するデータベースサーバと、
を備え
前記データベースサーバは、前記パッチパネルの運用状況情報として、施設名に対応して複数の部屋番号を記憶し、部屋番号に対応付けて、接続している通信キャリアと、該通信キャリアが前記少なくとも2本の光配線のうちどの光配線に接続されているか、接続作業の作業日時及び作業者を記憶する
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る施設用光回線管理方法は、
上記施設用光回線管理システムを用いた施設用光回線管理方法であって、
前記施設の外部から通信キャリアごとに引き込まれた光回線と、前記施設の各部屋向けにメイン光配線及びバックアップ光配線を含む少なくとも2本の配線された光回線と、を接続する接続作業が終わったことを示す作業完了報告を受信する受信ステップと、
前記作業完了報告の履歴を前記データベースサーバに蓄積する蓄積ステップと、
を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るデータベースサーバは、上記施設用光回線管理システムに含まれる。